WO2024116999A1 - 設備コントロールシステム、及び、設備コントロール方法 - Google Patents

設備コントロールシステム、及び、設備コントロール方法 Download PDF

Info

Publication number
WO2024116999A1
WO2024116999A1 PCT/JP2023/041992 JP2023041992W WO2024116999A1 WO 2024116999 A1 WO2024116999 A1 WO 2024116999A1 JP 2023041992 W JP2023041992 W JP 2023041992W WO 2024116999 A1 WO2024116999 A1 WO 2024116999A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
equipment
control
operation terminal
information
user
Prior art date
Application number
PCT/JP2023/041992
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
好克 井藤
常弘 北村
Original Assignee
パナソニックIpマネジメント株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by パナソニックIpマネジメント株式会社 filed Critical パナソニックIpマネジメント株式会社
Publication of WO2024116999A1 publication Critical patent/WO2024116999A1/ja

Links

Images

Abstract

設備コントロールシステム(10)は、施設(90)内のフロアマップ画像に施設(90)内に設置された設備(70)に関するオブジェクトが重畳された選択画面を操作端末(30)に表示するための表示画面情報を操作端末(30)へ出力する出力部(45)と、ユーザによるオブジェクトの選択操作に応じて操作端末(30)が送信する制御要求に基づいて、設備(70)を制御する制御部(46)と、ユーザの属性情報が記憶された記憶部(43)とを備え、操作端末(30)は、操作端末(30)の施設(90)内における位置を特定し、選択画面においては、特定された位置、及び、属性情報に応じてオブジェクトが重畳された表示画面が表示される。

Description

設備コントロールシステム、及び、設備コントロール方法
 本発明は、設備コントロールシステム、及び、設備コントロール方法に関する。
 設備を制御するための様々な技術が提案されている。特許文献1には、機器を制御する制御装置と、操作端末と、ログ管理装置とを有する制御システムが開示されている。
特開2017-220114号公報
 本発明は、ユーザが設備を制御することを支援することができる、設備コントロールシステム、及び、設備コントロール方法を提供する。
 本発明の一態様に係る設備コントロールシステムは、施設内のフロアマップ画像に前記施設内に設置された設備に関するオブジェクトが重畳された表示画面を操作端末に表示するための表示画面情報を操作端末へ出力する出力部と、ユーザによる前記オブジェクトの選択操作に応じて前記操作端末が送信する制御要求に基づいて、前記設備を制御する制御部と、前記ユーザの属性情報が記憶された記憶部とを備え、前記操作端末は、前記操作端末の前記施設内における位置を特定し、前記表示画面においては、特定された前記位置、及び、前記属性情報に応じて前記オブジェクトが重畳された前記表示画面が表示される。
 本発明の一態様に係る設備コントロール方法は、記憶部を参照可能なコンピュータによって実行される設備コントロール方法であって、施設内のフロアマップ画像に前記施設内に設置された設備に関するオブジェクトが重畳された表示画面を操作端末に表示するための表示画面情報を操作端末へ出力する出力ステップと、ユーザによる前記オブジェクトの選択操作に応じて前記操作端末が送信する制御要求に基づいて、前記設備を制御する制御ステップとを含み、前記操作端末は、前記操作端末の前記施設内における位置を特定し、前記表示画面においては、特定された前記位置、及び、前記記憶部に記憶された前記ユーザの属性情報に応じて前記オブジェクトが重畳された前記表示画面が表示される。
 本発明の一態様に係るプログラムは、前記設備コントロール方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
 本発明の設備コントロールシステム、及び、設備コントロール方法は、ユーザが設備を制御することを支援することができる。
図1は、実施の形態に係る設備コントロールシステムの機能構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態に係る設備コントロールシステムが適用される空間を示す図である。 図3は、登録情報の一例を示す図である。 図4は、配置情報の一例を示す図である。 図5は、選択画面の一例を示す図である。 図6は、選択画面の表示動作のシーケンス図である。 図7は、設備の制御動作の第1のシーケンス図である。 図8は、設備の制御動作の第2のシーケンス図である。 図9は、制御画面の一例を示す図である。 図10は、評価画面の一例を示す図である。 図11は、表示設備の外観図である。 図12は、選択画面の変形例1を示す図である。 図13は、選択画面の変形例2を示す図である。 図14は、職位情報から制御権限を特定するための権限情報の一例を示す図である。 図15は、職種情報から制御権限を特定するための権限情報の一例を示す図である。 図16は、属性情報を用いて権限通知情報を生成する動作のフローチャートである。 図17は、入退権限情報の一例を示す図である。 図18は、入退権限情報からユーザの制御権限を特定するための権限情報の一例を示す図である。 図19は、入退権限情報を用いて権限通知情報を生成する動作のフローチャートである。 図20は、操作端末の位置を用いて権限通知情報を生成する動作のフローチャートである。 図21は、位置情報からユーザの制御権限を特定するための権限情報の一例を示す図である。 図22は、選択画面の表示動作の変形例のシーケンス図である。 図23は、設備の制御動作の変形例のシーケンス図である。
 以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
 なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
 (実施の形態)
 [構成]
 まず、実施の形態に係る設備コントロールシステムの構成について説明する。図1は、実施の形態に係る設備コントロールシステムの機能構成を示すブロック図である。図2は、実施の形態に係る設備コントロールシステムが適用される施設内の空間を示す図である。
 設備コントロールシステム10は、ユーザの操作端末30への操作に基づいて、施設90内の空間90a(より具体的には、室内空間)に設置された複数の設備70を制御するシステムである。施設90は、例えば、オフィスビルである。複数の設備70には、照明設備70a、空調設備、換気設備、映像設備、音響設備、及び、センサなどが含まれる。
 図1に示されるように、設備コントロールシステム10は、複数のビーコン発信器20と、操作端末30と、表示制御サーバ40と、設備制御サーバ50と、ローカルコントローラ60と、複数の設備70とを備える。複数のビーコン発信器20、ローカルコントローラ60、及び、複数の設備70は、施設90内に設置される。操作端末30は、施設90内に位置し、表示制御サーバ40及び設備制御サーバ50は、施設90外に設置される。
 まず、ビーコン発信器20について説明する。ビーコン発信器20は、電波によりビーコン信号(所定の時間間隔で定期的に送信される信号)を発する装置である、ビーコン発信器20は、具体的には、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)またはWi-Fi(登録商標)などの通信規格にしたがって無線通信を行う。ビーコン信号は、アドバタイズ信号などと呼ばれる場合もある。ビーコン信号には、ビーコン発信器20のID(識別情報)が含まれる。
 図2に示されるように、ビーコン発信器20は、例えば、空間90aの天井に設置された照明設備70aが有する給電端子に着脱自在に接続され、照明設備70aから給電を受けて動作する。給電端子は、例えば、USB端子である。ビーコン発信器20は、照明設備70aを介さずに空間90aの天井に直接固定されていてもよい。また、ビーコン発信器20は、壁または床などに固定されてもよい。なお、図2に示されるように、複数のビーコン発信器20は、上方から見て二次元的に分散配置されている。複数のビーコン発信器20の配置(設置位置)は、配置情報としてあらかじめ記憶部43に記憶されている。
 次に、操作端末30について説明する。操作端末30は、ユーザが所持する携帯型の情報端末である。操作端末30は、具体的には、スマートフォンまたはタブレット端末などの携帯端末である。また、操作端末30は、設備コントロールシステム10において用いられる専用端末であってもよい。操作端末30は、具体的には、操作受付部31と、表示部32と、第1通信部33と、第2通信部34と、情報処理部35と、記憶部36とを備える。
 操作受付部31は、ユーザの操作を受け付ける。操作受付部31は、具体的には、タッチパネルなどによって実現される。
 表示部32は、ユーザが設備70を制御するための表示画面が表示されるディスプレイである。表示部32は、例えば、液晶パネルまたは有機ELパネルなどの表示パネルによって実現される。
 第1通信部33は、局所通信ネットワークを通じた無線通信(より具体的には、電波通信)を行うための無線通信回路である。第1通信部33は、具体的には、BLEまたはWi-Fi(登録商標)などの通信規格にしたがって無線通信を行う。第1通信部33は、複数のビーコン発信器20のそれぞれが発するビーコン信号を受信する。
 第2通信部34は、操作端末30が表示制御サーバ40と広域通信ネットワークを通じた無線通信を行うための無線通信回路である。ここでの広域通信ネットワークは、移動体通信ネットワーク、及び、インターネットなどである。
 情報処理部35は、表示部32に表示画面を表示する表示処理、及び、ユーザの操作に応じて設備70を制御するための制御要求を送信する通信処理などの各種の情報処理を行う。情報処理部35は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサまたは専用回路によって実現されてもよい。情報処理部35の機能は、情報処理部35を構成するマイクロコンピュータまたはプロセッサなどのハードウェアが記憶部36に記憶されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することによって実現される。
 記憶部36は、上記情報処理に必要な情報が記憶される記憶装置である。記憶部36に記憶される情報には、情報処理部35が実行するコンピュータプログラムが含まれる。記憶部36に記憶されるコンピュータプログラムには、ユーザによってあらかじめ記憶部36にインストールされる、設備70を制御するためのアプリケーションプログラム(以下、単に制御アプリとも記載される)が含まれる。記憶部36は、例えば、半導体メモリなどによって実現される。
 なお、操作端末30に制御アプリをインストールした後には、ユーザ登録が行われる。ユーザ登録の結果、表示制御サーバ40の記憶部43には、操作端末30のユーザに関する情報が登録情報として記憶される。図3は、登録情報の一例を示す図である。登録情報においては、インストールされた制御アプリのID、ユーザ名、属性情報、及び、権限情報などが対応付けられている。属性情報には、性別、年齢、職位、職種、及び、嗜好情報などが含まれる。なお、便宜上、以下の実施の形態では、権限情報において規定される権限には、一般利用者権限、及び、一般利用者権限よりも強い管理者権限の2通りがあるとして種類が行われるが、権限は、3通り以上に細かく分けられていてもよい。
 次に、表示制御サーバ40について説明する。表示制御サーバ40は、操作端末30が上記表示画面を表示するために必要な表示画面情報を操作端末30へ提供するサーバ装置である。表示制御サーバ40は、例えば、施設90の外に設けられたクラウドコンピュータである。表示制御サーバ40は、通信部41と、情報処理部42と、記憶部43とを備える。
 通信部41は、表示制御サーバ40が操作端末30と広域通信ネットワークを通じた通信を行うための通信モジュール(通信回路)である。通信部41によって行われる通信は、有線通信であってもよいし、無線通信であってもよい。通信に用いられる通信規格についても特に限定されない。
 情報処理部42は、表示画面情報を操作端末30へ提供するための処理、及び、操作端末30から受信した制御要求に応じて制御指令を設備制御サーバ50へ送信する処理などの各種情報処理を行う。情報処理部42は、具体的には、プロセッサまたはマイクロコンピュータによって実現される。情報処理部42は、機能的な構成要素として、取得部44、出力部45、及び、制御部46を備える。取得部44、出力部45、及び、制御部46の機能は、情報処理部42を構成するプロセッサまたはマイクロコンピュータが記憶部43に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実現される。
 記憶部43は、上記の各種情報処理に必要な情報が記憶される記憶装置である。記憶部43に記憶される情報には、情報処理部42が実行するコンピュータプログラムが含まれる。また、記憶部43には、上述の登録情報(図3)も記憶される。記憶部43は、具体的には、半導体メモリまたはHDD(Hard Disk Drive)などによって実現される。
 記憶部43には、操作端末30へ提供される情報として、施設90(空間90a)のフロアマップ画像が記憶される。フロアマップ画像は、言い換えれば、間取り図であり、空間90aを上方から見たマップ画像である。フロアマップ画像には、二次元座標の座標軸が設定されている。
 また、記憶部43には、操作端末30へ提供される情報として、複数のビーコン発信器20、及び、複数の設備70の配置を示す配置情報が記憶される。図4は、配置情報の一例を示す図である。図4に示されるように、配置情報においては、ビーコン発信器20または設備70のID(図4の設備IDに相当)と、種別と、位置と、エリアと、制御要件とが対応付けられている。
 配置情報における位置は、ビーコン発信器20または設備70のフロアマップ画像における二次元座標であり、ビーコン発信器20または設備70の実際の空間90aにおける二次元座標と考えることもできる。
 配置情報におけるエリアとは、ビーコン発信器20または設備70が設置されたエリア(空間90aの一部)の名称を意味し、例えば、会議室、執務室、または、休憩室などの部屋である。エリアは、廊下などの通路である場合もある。
 制御要件は、設備70の制御が許容される権限(以下、制御権限とも記載される)を示す。制御要件は、具体的には、設備70が一般利用者権限及び管理者権限のいずれでも制御できること、または、一般利用者権限であれば制御できないが、管理者権限では制御できることを示す。
 なお、以上のようなフロアマップ画像、及び、配置情報は、例えば、空間90aに複数のビーコン発信器20及び複数の設備70を設置(施工)するときに、表示制御サーバ40に登録され、間取りが変更された場合、及び、複数のビーコン発信器20及び複数の設備70の配置が変更された場合に、適宜更新される。
 次に、設備制御サーバ50について説明する。設備制御サーバ50は、複数の設備70の状態の管理、及び、複数の設備70の制御などを行う。設備制御サーバ50は、例えば、施設90の外に設けられたクラウドコンピュータである。設備制御サーバ50は、通信部51と、情報処理部52と、記憶部53とを備える。
 通信部51は、設備制御サーバ50が表示制御サーバ40と広域通信ネットワークを通じた通信を行うための通信モジュール(通信回路)である。通信部51によって行われる通信は、有線通信であってもよいし、無線通信であってもよい。通信に用いられる通信規格についても特に限定されない。
 情報処理部52は、複数の設備70の状態の管理、及び、複数の設備70の制御に関する情報処理を行う。情報処理部52は、具体的には、プロセッサまたはマイクロコンピュータによって実現される。情報処理部52の機能は、情報処理部52を構成するプロセッサまたはマイクロコンピュータが記憶部53に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実現される。
 記憶部53は、上記情報処理に必要な情報が記憶される記憶装置である。記憶部53に記憶される情報には、情報処理部52が実行するコンピュータプログラムが含まれる。記憶部53は、具体的には、半導体メモリまたはHDDなどによって実現される。
 次に、ローカルコントローラ60について説明する。ローカルコントローラ60は、複数の設備70の状態の管理、及び、複数の設備70の制御などを行うエッジコンピュータである。ローカルコントローラ60は、設備制御サーバ50と広域通信ネットワークを通じた通信を行う。ローカルコントローラ60は、設備70の状態を示す情報を設備制御サーバ50へ送信する。また、ローカルコントローラ60は、設備70の制御を指令する制御指令を設備制御サーバ50から受信すると、当該制御指令にしたがって設備70を制御する。
 次に、複数の設備70について説明する。複数の設備70には、照明設備70a、空調設備、換気設備、映像設備、音響設備、及び、センサなどが含まれる。センサには、温度センサ、湿度センサ、及び、二酸化炭素濃度センサなどが含まれる。なお、設備70の状態とは、設備70の稼働状態を意味し、例えば、照明設備70aであれば、点灯中か消灯中か、点灯中であればどのような明るさ(調光率)、及び、どのような発光色(色温度)で発光しているかなどが設備70の状態に相当する。設備70がセンサである場合、設備70の状態は、センサの計測値を意味する。
 [選択画面の表示動作]
 操作端末30の表示部32には、施設90内のフロアマップ画像に施設90内に設置された設備に関するオブジェクトが重畳された選択画面が表示される。図5は、選択画面の一例を示す図である。図5に示される選択画面は、制御対象の設備70を選択するための画面である。以下、選択画面の表示動作について説明する。図6は、選択画面の表示動作のシーケンス図である。
 ユーザは、空間90aに位置しているときに、制御アプリの実行を指示する所定の操作を操作端末30に対して行い、操作受付部31はこのような所定の操作を受け付ける(S11)。情報処理部35は、記憶部36に記憶された制御アプリを実行し、制御アプリにおいて規定された情報処理を行う。情報処理部35は、具体的には、選択画面を表示するための表示画面情報の要求を表示制御サーバ40へ送信する(S12)。表示画面情報の要求は、具体的には、第2通信部34によって表示制御サーバ40へ送信される。表示画面情報の要求には、制御アプリのIDが含まれる。制御アプリのIDは、ユーザを識別するために用いられる。
 表示制御サーバ40の通信部41は、表示画面情報の要求を受信する。出力部45は、記憶部43に記憶された、フロアマップ画像、及び、配置情報(図4)を含む表示画面情報を生成する(S13)。このとき、出力部45は、表示画面情報の要求に含まれる制御アプリのIDと、登録情報(図3)を照合することにより、ユーザが有する制御権限を特定し、特定した制御権限を示す権限通知情報(ユーザが有する制御権限が一般利用者権限か管理者権限かを示す情報)を表示画面情報に含める。出力部45は、生成した表示画面情報を操作端末30へ送信(出力)する(S14)。表示画面情報は、具体的には、通信部41によって操作端末30へ送信される。
 操作端末30の第2通信部34は、表示画面情報を受信する。情報処理部35は、受信された表示画面情報を記憶部36に記憶する(S15)。
 ここで、複数のビーコン発信器20のそれぞれは、定期的にビーコン信号を送信しており、ビーコン信号には、当該ビーコン発信器20のIDが含まれる。IDは、例えば、MAC(Media Access Control)アドレスであるが、その他のIDであってもよい。
 操作端末30の第1通信部33は、複数のビーコン発信器20のそれぞれからビーコン信号を受信し(S16)、情報処理部35は、受信したビーコン信号の受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を計測する(S17)。
 次に、情報処理部35は、計測した受信信号強度と、ステップS15において記憶部36に記憶された表示画面情報に含まれる配置情報とに基づいて、表示画面情報に含まれるフロアマップ画像における操作端末30の位置を特定する(S18)。操作端末30の位置は、具体的には、フロアマップ画像における操作端末30の二次元座標である。
 情報処理部35は、具体的には、ビーコン信号に含まれるIDと、配置情報とを照合することにより、ビーコン信号の発信元のビーコン発信器20の位置(二次元座標)を特定することができる。ここで、ステップS17で計測されたビーコン信号の受信信号強度は、ビーコン信号の発信元のビーコン発信器20から操作端末30までの推定距離とみなすことができる。そうすると、情報処理部35は、複数のビーコン発信器20それぞれの位置と、当該位置からの操作端末30までの推定距離から操作端末30の位置を特定(推定)することができる。なお、受信信号強度に基づいて位置を特定する方法については、既存のどのようなアルゴリズムが用いられてもよい。
 次に、情報処理部35は、特定した操作端末30の位置に基づいて、選択画面(図5)を表示部32に表示する(S19)。図5に示されるように、情報処理部35は、表示画面情報に含まれるフロアマップ画像に、操作端末30の位置を示すオブジェクト32a、及び、設備70の位置を示すオブジェクト32b及び32cを重畳した選択画面を表示する。図5の例では、フロアマップ画像のうち表示部32に表示される部分は、オブジェクト32aが表示部32の中心に位置するように調整されている。
 なお、ステップS16~S19の処理は、情報処理部35が制御アプリを実行している間繰り返し行われ、ユーザが空間90aを移動すると、選択画面も更新される。
 フロアマップ画像においてオブジェクト32aが重畳される位置は、ステップS18において特定された位置である。フロアマップ画像においてオブジェクト32b及び32cが重畳される位置は、表示画面情報に含まれる配置情報によって特定される位置である。各オブジェクトの元画像は、表示画面情報に含まれてもよいし、制御アプリのインストール時に合わせて記憶部36にインストールされてもよい。
 ここで、情報処理部35は、操作端末30の位置を中心として所定範囲内(操作端末30に近い)に表示されるオブジェクト32bを、上記所定範囲外(操作端末30から遠い)に表示されるオブジェクト32cよりも視覚的に強調して表示する。つまり、操作端末30から閾値未満の距離に位置する設備70に関するオブジェクト32bが、操作端末30から閾値以上の距離に位置する設備70に関するオブジェクト32cに比べて視覚的に強調して表示される。
 図5の例では、オブジェクト32bの輪郭がオブジェクト32cの輪郭よりも太い線で描かれることにより、オブジェクト32bが強調されている。なお、オブジェクト32bの大きさがオブジェクト32cよりも大きく描かれることにより、オブジェクト32bが強調されてもよいし、オブジェクト32bがカラーで描かれ、オブジェクト32cがグレースケール(モノクロ)で描かれることにより、オブジェクト32bが強調されてもよい。また、オブジェクト32bが点滅表示され、オブジェクト32cが定常表示されることにより、オブジェクト32bが強調されてもよい。オブジェクト32bにバッジ(赤丸など)が付与され、オブジェクト32cにバッジが付与されないことにより、オブジェクト32bが強調されてもよい。オブジェクト32bの強調表示は、上記の複数種類の態様のうち2つ以上の態様を組み合わせて実現されてもよい。
 なお、情報処理部35は、オブジェクト32b及びオブジェクト32cのうち、オブジェクト32bのみを選択画面に表示し、オブジェクト32cは表示しなくてもよい。このように、オブジェクト32bがオブジェクト32cに比べて視覚的に強調して表示されるケースには、オブジェクト32b及びオブジェクト32cのうちオブジェクト32bのみが表示される(オブジェクト32cが表示されない)ケースが含まれる。
 また、情報処理部35は、選択画面の下部の被選択領域32dに、オブジェクト32bと同じオブジェクト32eを横に並べてリスト表示する。被選択領域32dに表示されるオブジェクト32eがユーザによって選択されると、当該オブジェクト32eが示す設備70の制御画面が表示される。オブジェクト32eが示す設備70が照明設備70aである場合は、照明設備70aの制御画面が表示される。なお、選択画面において被選択領域32d(オブジェクト32e)が設けられることは必須ではなく、フロアマップ画像に重畳されたオブジェクトが直接選択されてもよい。
 このように、設備コントロールシステム10は、空間90aにおける設備70の配置を、設備70に対応するオブジェクトの配置によって示す選択画面を表示し、ユーザ(操作端末30)の近くに位置する設備70に対応するオブジェクト32bを選択対象としてリスト表示する。これにより、ユーザは、空間90aに滞在しているときに、空間90aにおいて自身の近くに位置する設備70(自身の近くの光環境、及び、温度環境など)を容易に制御することができる。
 [設備の制御動作]
 次に、選択画面が表示されてから、設備70が制御されるまでの動作(設備70の制御動作)について説明する。図7及び図8は、設備70の制御動作のシーケンス図である。なお、図8は、図7のシーケンス図の続きに相当するシーケンス図である。
 図5の選択画面が操作端末30の表示部32に表示されているときに、操作受付部31はオブジェクト32e(言い換えれば、制御対象の設備70)の選択操作を受け付ける(S21)。情報処理部35は、制御画面を表示するための表示画面情報の要求を表示制御サーバ40へ送信する(S22)。表示画面情報の要求は、具体的には、第2通信部34によって表示制御サーバ40へ送信される。表示画面情報の要求には、ステップS21において選択されたオブジェクト32eが示す設備70の設備IDが含まれる。
 表示制御サーバ40の通信部41は、表示画面情報の要求を受信する。出力部45は、受信された表示画面情報に含まれる設備IDが示す設備70の現在の状態を問い合わせるための問い合わせ情報を生成し、生成した問い合わせ情報を設備制御サーバ50へ送信(出力)する(S23)。問い合わせ情報は、具体的には、通信部41によって設備制御サーバ50へ送信される。
 設備制御サーバ50の通信部51は、問い合わせ情報を受信する。情報処理部52は、問い合わせ情報に応じて、設備IDが示す設備70の現在の状態を当該設備70から取得し、取得した設備70の状態を示す情報を表示制御サーバ40へ送信する(S24)。表示画面情報は、具体的には、通信部51によって表示制御サーバ40へ送信される。なお、ステップS24において、設備70の直近の状態が記憶部53に記憶されている場合、情報処理部52は、設備70の状態を、設備70ではなく記憶部53から取得することができる。
 表示制御サーバ40の通信部41は、設備70の状態を示す情報を受信する。出力部45は、受信された設備70の状態を反映した、制御画面用の表示画面情報を生成し(S25)、生成した表示画面情報を操作端末30へ送信(出力)する(S26)。表示画面情報は、具体的には、通信部41によって操作端末30へ送信される。
 操作端末30の第2通信部34は、表示画面情報を受信する。情報処理部35は、受信された表示画面情報に基づいて、制御画面を表示部32に表示する(S27)。図9は、制御画面の一例を示す図である。
 図9は、照明設備70aの制御画面を示す図である。ユーザは、ソロワーク、リモート、及び、チームワークの3つの照明モード(言い換えれば、明るさ、色温度、及び、配光状態などで構成される照明状態)の中から1つを選択することで自身の周囲の光環境を調整することができる。現在選択されている照明モード(現在の照明状態)には、チェックマークが付与されており、チェックマークをどこに付与するかは、ステップS24において受信された、設備70の状態を示す情報に基づいて決定される。なお、ユーザが制御画面の下部の調整領域においてチェックマークを動かすことで、光環境(明るさ及び色温度)の微調整が可能である。
 図9の制御画面が操作端末30の表示部32に表示されているときに、操作受付部31は、設備70の制御を指示する制御指示操作(例えば、照明モードを選択する操作)を受け付ける(S28)。情報処理部35は、制御指示操作に応じて設備70を制御するための制御要求を表示制御サーバ40へ送信する(S29)。制御要求は、具体的には、第2通信部34によって表示制御サーバ40へ送信される。制御要求には、制御アプリのIDが含まれる。
 表示制御サーバ40の通信部41は、制御要求を受信する。制御部46は、受信された制御要求に基づいて、制御指令を設備制御サーバ50へ送信する(S30)。制御指令は、具体的には、通信部41によって設備制御サーバ50へ送信される。なお、以降のステップS31及びステップS32で説明されるように、制御部46は、制御指令を設備制御サーバ50へ送信することにより、ステップS29において操作端末30が送信する制御要求に基づいて、設備70を制御しているといえる。
 設備制御サーバ50の通信部51は、受信した制御指令をローカルコントローラ60へ送信する(S31)。
 ローカルコントローラ60は、受信した制御指令に基づいて、設備70を制御する(S32)。ローカルコントローラ60は、設備70の制御が正常に完了すると、完了通知を設備制御サーバ50へ送信する(S33)。
 設備制御サーバ50の通信部51は、受信した完了通知を表示制御サーバ40へ送信する(S34)。表示制御サーバ40の通信部41は、完了通知を受信し、制御部46は、受信した完了通知を、通信部41を用いて操作端末30へ送信する(S35)。
 操作端末30の第2通信部34は、完了通知を受信する。情報処理部35は、受信された完了通知に基づいて、設備70の制御が完了したことをユーザに通知するための通知画面を表示部32に表示する(S36)。
 一方、表示制御サーバ40の情報処理部42は、ステップS35の後、ユーザによって設備70がどのように制御されたかを制御履歴情報として記憶部43に記憶する(S37)。具体的には、ステップS29で受信された制御要求に含まれる制御アプリのID(誰が設備70の制御を指示したか)と、制御指令が示す制御内容(どのような制御が行われたか)とを対応付けて記憶部43に記憶する。
 その後、情報処理部35は、ユーザが設備70の制御に対する評価を行うための評価画面(言い換えれば、アンケート画面)を表示部32に表示する(S38)。図10は、評価画面の一例を示す図である。評価画面は、ユーザの操作をトリガに表示されてもよいし、通知画面が表示されてから一定時間の経過後に表示されてもよい。
 図10の例では、評価は3段階で行われる。図10の評価画面が表示部32に表示されているときに、操作受付部31は、設備70の制御を評価するための評価操作(例えば、上記3段階のいずれかを選択する操作)を受け付ける(S39)。情報処理部35は、評価操作に応じて評価情報を表示制御サーバ40へ送信する(S40)。評価情報は、具体的には、第2通信部34によって表示制御サーバ40へ送信される。評価情報には、制御アプリのIDが含まれる。
 表示制御サーバ40の通信部41は、評価情報を受信する。制御部46は、受信された評価情報を、制御履歴情報に紐づけて記憶部43に記憶する(S41)。
 このように、設備コントロールシステム10は、ユーザが選択したオブジェクトに対応する設備70の制御画面を表示し、制御画面が表示されているときのユーザの操作(指示)に基づいて設備70を制御することができる。また、制御の結果は、制御履歴情報として記憶され、制御履歴情報には、評価情報が紐づけられる。例えば、多数のユーザの制御履歴情報及び評価情報を統計処理することで、設備コントロールシステム10によって提供される設備制御サービスの改善に活用することができる。また、特定のユーザの制御履歴情報及び評価情報を分析することで、個人の嗜好に特化した設備制御サービスの提供の実現を図ることができる。
 [設備の制御の具体例]
 なお、上記の設備70の制御動作においては、設備70が照明設備70aである場合について説明された。具体的には、ユーザの現在位置の周辺の調光及び調色制御、現在の照明設定(現在の照明状態)の操作端末30への表示、並びに、照明制御に対する評価情報の表示制御サーバ40への通知などについて説明された。
 ここで、設備70が空調設備である場合には、ユーザの現在位置の周辺の空調設備(ヒータまたはファン)の制御、現在の空調設定(温度、風速など)の操作端末30への表示、並びに、空調制御に対する評価情報の表示制御サーバ40への通知などが可能である。
 また、設備70が照度を計測することができるセンサである場合、ユーザの現在位置の周辺の照度の操作端末30への表示が可能である。また、設備70が温度を計測することができるセンサである場合、ユーザの現在位置の周辺の温度の操作端末30への表示が可能であり、設備70が湿度を計測することができるセンサである場合、ユーザの現在位置の周辺の湿度の操作端末30への表示が可能である。
 また、設備70自体が表示部を備えている場合、表示制御サーバ40は、操作端末30の表示部32に代えて、設備70が備える表示部に、当該設備70、または、他の設備70によって計測された情報、及び、あらかじめ登録された情報などを表示することができる。
 例えば、表示制御サーバ40は、温度、湿度、または、二酸化炭素濃度などを設備70が備える表示部に表示することができる。また、表示制御サーバ40は、カレンダー、無線LANルータの電波強度、設備70が所属するエリアの名称、音響設備が再生中のBGMの曲名などを設備70が備える表示部に表示することができる。所定時刻が到来すると空間90aの照明が自動的に暗くされる(消灯される)ような場合、表示制御サーバ40は、所定時刻を設備70が備える表示部に表示することができる。
 また、表示制御サーバ40は、ユーザ名、及び、属性情報を含む登録情報(図3)を管理していることから、表示部の近くに位置するユーザが誰であるかを特定することができ、当該ユーザ宛てのお知らせを設備70が備える表示部に表示することもできる。ここでのお知らせとは、例えば、当該ユーザ宛ての社内メール(書類)が届いている、当該ユーザが行った書類のコピーが終了しているといったお知らせである。また、属性情報にユーザの嗜好情報が含まれる場合には、表示制御サーバ40は、ユーザの嗜好情報に基づいて、ユーザの好みの画像(動画または静止画)を設備70が備える表示部に表示することもできる。このように、表示制御サーバ40は、ユーザの属性情報に関連する情報(お知らせまたは画像など)を、設備70が備える表示部に表示することができる。なお、属性情報は、例えば、取得部44によって取得される。
 また、表示制御サーバ40は、ユーザの操作端末30への操作に応じて、ユーザの好みの画像を、設備70が備える表示部に表示することもできる。空間90aがフリーアドレスのオフィス空間であるような場合、表示制御サーバ40は、ユーザの操作端末30への操作に応じて連絡可能、取込中、応答不可、または、一時退席中というような、ユーザの現在の状態を示す情報(文字)を、設備70が備える表示部に表示することもできる。当該設備70が施設90のエントランスに設置されている場合には、表示制御サーバ40は、営業担当のユーザの操作端末30への操作に応じて、施設90への来訪者向けのウェルカムメッセージを、設備70が備える表示部に表示することもできる。
 また、空間90aがフリーアドレスのオフィス空間であり、かつ、表示部を備える設備70が施設90内の座席ごとに設置されているような場合、表示制御サーバ40は、座席の予約システムと連携することで、座席の予約状況または確保状況(具体的には、予約者の名前など)を、設備70が備える表示部に表示することができる。表示部を備える設備70が施設90内の会議室ごとに設置されているような場合、表示制御サーバ40は、会議室予約システムと連携することで、会議室の予約状況または確保状況(具体的には、予約者の名前、及び、会議の内容など)を、設備70が備える表示部に表示することができる。
 表示部を備える設備70としては、デジタルサイネージ、または、据え置かれたタブレット端末などが例示される。表示部を備える設備70は、図11に示されるような表示設備であってもよい。図11は、表示設備の外観図である。
 図11に示される表示設備70bは、ランタンを模した表示装置であり、4つの側壁のそれぞれが表示パネル(つまり、表示部)によって実現されている。例えば、4つの表示パネルにステンドグラスの画像が表示されれば、表示設備70bは、一見、本物のランタンのように見える。表示制御サーバ40は、表示設備70bの表示パネルに、上述の各種情報を表示することができる。
 [選択画面の変形例1:オブジェクトが設備群(グループ)に対応]
 上記の選択画面の表示動作においては、1つのオブジェクトが1つの設備70に対応しているとして説明が行われた。ここで、施設90に設けられた複数の設備70は、あらかじめグループ化されており(複数の設備70が複数のグループに分けられており)、1つのオブジェクトが1つのグループ(1つまたは複数の設備70)に対応していてもよい。グループは、例えば、配置情報(図4)においてあらかじめ規定(定義)される。図12は、1つのオブジェクトが1つのグループ(1つまたは複数の設備70)に対応する場合の選択画面(選択画面の変形例1)を示す図である。
 図12の選択画面においては、フロアマップ画像に、グループ(設備群)を示すオブジェクト32f、及び、オブジェクト32gが表示されている。設備コントロールシステム10は、図6と同様のシーケンスに基づいて、図12の選択画面を操作端末30の表示部32に表示することができる。なお、オブジェクト32fの表示位置は、オブジェクト32fに対応するグループに属する任意の1つの設備70の位置、または、当該グループに属する設備70の位置(座標)を平均化した位置とされる。オブジェクト32gの表示位置についても同様である。
 ここで、操作端末30の情報処理部35は、操作端末30の位置を中心として所定範囲内(操作端末30に近い位置)に表示されるオブジェクト32fを、上記所定範囲外(操作端末30から遠い位置)に表示されるオブジェクト32gよりも視覚的に強調して表示する。つまり、操作端末30から閾値未満の距離に位置する第1グループに属する1以上の設備70に関する第1オブジェクト(オブジェクト32f)が、操作端末30から閾値以上の距離に位置する第2グループに属する1以上の設備70に関する第2オブジェクト(オブジェクト32g)に比べて視覚的に強調して表示される。
 オブジェクト32fをオブジェクト32gよりも視覚的に強調して表示する方法については、図5を用いて説明したように様々なバリエーションが考えられる。なお、オブジェクト32fがオブジェクト32gに比べて視覚的に強調して表示されるケースには、オブジェクト32f及びオブジェクト32gのうちオブジェクト32fのみが表示される(オブジェクト32gが表示されない)ケースが含まれる。
 また、情報処理部35は、選択画面の下部の被選択領域32dに、オブジェクト32fと同じオブジェクト32hを横に並べてリスト表示する。被選択領域32dに表示されるオブジェクト32hがユーザによって選択されると、当該オブジェクト32hが示すグループ(設備群)の制御画面が表示される。
 設備群の制御画面は、例えば、設備群に対応して作成された専用の制御画面(例えば、照明設備70aと空調設備を両方制御できるような画面)である。専用の制御画面に代えて、設備群に属する1以上の設備70のそれぞれの制御画面が順次表示されてもよい。
 なお、図12の選択画面が表示される場合、設備コントロールシステム10は、図7及び図8と同様のシーケンスに基づいて、設備群を制御することができる。この場合、ステップS29において送信される制御要求は、設備群に属する1以上の設備70を一括して制御するための制御要求である。ユーザは、例えば、設備群に属する1以上の設備70を一括してオンまたはオフする制御を指示することができる。また、ユーザは、設備群に属する1以上の設備70を一括して自分の好みの設定にすることができる。
 制御画面として、設備群に対応して作成された専用の制御画面が用いられる場合、この制御画面から、温冷感制御、または、シーン制御が行われてもよい。温冷感制御は、空調設備、照明設備70a、及び、音響設備などを一括して制御することを意味し、制御画面には「暖かい感じ」または「涼しい感じ」といった選択肢が設けられる。例えば、「暖かい感じ」が選択されると、空調設備は低めの設定温度で動作し、照明設備70aは低温度で発光し、音響設備は暖かい印象を受けるBGMを再生する。選択肢(温冷感)に応じて機器群がどのように制御されるかは、例えば、設備コントロールシステム10の設計者等によってあらかじめ表示制御サーバ40の記憶部43に登録される。
 シーン制御は、空調設備、照明設備70a、及び、音響設備などを、シーンに応じて一括して制御することを意味し、制御画面には「来客用」、「会議用」または「アイデア出し用」といったシーンの名称が選択肢として設けられる。例えば、「アイデア出し用」が選択されると、ユーザの周辺がアイデア出しに適した環境になるように、空調設備、照明設備70a、及び、音響設備が動作する。選択肢(シーン)に応じて機器群がどのように制御されるかは、例えば、設備コントロールシステム10の設計者等によってあらかじめ表示制御サーバ40の記憶部43に登録される。
 また、操作端末30(情報処理部35)は、設備群に属する1以上の設備70を一括してオンまたは設定変更したユーザが設備70から離れたことを検出したときに、自動的に、当該1以上の設備70を一括してオフする制御要求を表示制御サーバ40へ送信してもよい。これにより、設備コントロールシステム10は、1以上の設備70の消費電力を低減する(省エネルギー化を図る)ことができる。
 以上説明したように、設備コントロールシステム10は、1以上の設備70によって構成される設備群に対応するオブジェクトがフロアマップ画像に配置された選択画面を表示する。ユーザは、設備群に対応するオブジェクトを選択することで、設備群を容易に一括して制御することができる。
 なお、選択画面においては、1つの設備70に対応するオブジェクトと、設備群に対応するオブジェクトとが混在してもよい。
 [選択画面の変形例2:オブジェクトがエリアに対応]
 上記の選択画面の表示動作においては、1つのオブジェクトが1つの設備70に対応しているとして説明が行われた。ここで、施設90に設けられた複数の設備70は、あらかじめエリア単位でグループ化されており、1つのオブジェクトが同一のエリアに設置された設備群(1つまたは複数の設備70)に対応していてもよい。設備70が属するエリアは、配置情報(図4)においてあらかじめ規定(定義)される。図13は、1つのオブジェクトが同一のエリアに設置された設備群に対応する場合の選択画面(選択画面の変形例2)を示す図である。
 図13の選択画面においては、フロアマップ画像に、操作端末30が位置するエリアに設置された設備群に対応するオブジェクト32iが表示されている。エリアとは、フロアマップ画像が示すフロアに含まれる複数のエリアの1つである。エリアは、例えば、会議室、執務室、または、休憩室などの部屋であるが、廊下などの通路である場合もある。
 設備コントロールシステム10は、図6と同様のシーケンスに基づいて、図13の選択画面を操作端末30の表示部32に表示する。操作端末30が位置するエリアを特定するために、ステップS14において送信される表示画面情報にはエリア情報が含まれる。エリア情報は、フロアマップ画像におけるどの座標範囲にどのエリアが位置するかを示す情報であり、エリア情報によれば、操作端末30の情報処理部35は、操作端末30が現在位置しているエリアを特定し、フロアマップ画像内の当該エリアにオブジェクト32iを表示することができる。オブジェクト32iの表示位置は、例えば、オブジェクト32iに対応するエリアの中心位置とされる。
 また、情報処理部35は、選択画面の下部の被選択領域32dに、オブジェクト32iと同じオブジェクト32jを表示する。被選択領域32dに表示されるオブジェクト32jがユーザによって選択されると、当該オブジェクト32jが示す設備群の制御画面が表示される。
 設備群の制御画面は、例えば、設備群に対応して作成された専用の制御画面(例えば、照明設備70aと空調設備を両方制御できるような画面)である。専用の制御画面に代えて、設備群に属する1以上の設備70のそれぞれの制御画面が順次表示されてもよい。
 なお、図13の選択画面が表示される場合、設備コントロールシステム10は、図7及び図8と同様のシーケンスに基づいて、設備群を制御することができる。この場合、ステップS29において送信される制御要求は、設備群に属する1以上の設備70を一括して制御するための制御要求である。
 なお、情報処理部35は、ステップS15において記憶部36に記憶された表示画面情報に含まれる配置情報の「エリア」の欄を参照することにより、操作端末30が現在位置するエリアに設置されている設備70を特定することができ、これにより、情報処理部35は、操作端末30が現在位置するエリアに設置されている設備70の一括制御を表示制御サーバへ要求することができる。
 設備群に属する1以上の設備70の具体的な制御については、選択画面の変形例1で説明した制御と同一であるため、詳細な説明が省略される。なお、選択画面の変形例1における具体的な制御の1つとしてシーン制御について説明されたが、選択画面の変形例2では、設備コントロールシステム10は、ユーザが特定のエリアに入ったときに、特定のエリアに設置された設備群を対象にシーン制御を自動的に行うこともできる。
 例えば、特定のエリアが会議室である場合、操作端末30において、制御アプリがユーザのスケジュールを管理するアプリと連携することにより、情報処理部35は、スケジュールによって定まるユーザの会議の目的が「来客用」、「会議用」または「アイデア出し用」のいずれに近いかを判定し、目的に近いシーン制御の制御要求を表示制御サーバ40へ送信する。このように設備コントロールシステム10は、特定のエリアの使用目的を推定して自動的にシーン制御を行うことができる。
 以上説明したように、設備コントロールシステム10は、操作端末30が位置するエリアに設置された設備70に関するオブジェクトがフロアマップ画像に配置された選択画面を表示する。ユーザは、設備群に対応するオブジェクトを選択することで、同一エリアに設置された設備群を容易に一括して制御することができる。
 なお、選択画面においては、1つの設備70に対応するオブジェクトと、グループ化された設備群に対応するオブジェクト(選択画面の変形例1)と、同一エリアに設置された設備群に対応するオブジェクト(選択画面の変形例2)とが混在してもよい。
 [選択画面の変形例3:属性情報に応じてオブジェクトを表示]
 操作端末30は、ステップS18で操作端末30の位置を特定するごとに、操作端末の30の位置を表示制御サーバ40へ通知してもよい。これにより、表示制御サーバ40は、空間90aにおける操作端末30(ユーザ)の現在位置を把握することができる。複数のユーザに対応する複数の操作端末30が表示制御サーバ40に当該操作端末30の現在位置を通知すれば、表示制御サーバ40は、複数のユーザの現在位置を管理することができる。
 ここで、1つの設備70が、第1のユーザの位置から所定範囲内の場所で、かつ、第1のユーザと異なる第2のユーザの位置からも所定範囲内の場所に設置されている場合、通常は、上記図5及び図6を用いて説明したように、第1のユーザの操作端末30の表示部32、及び、第2のユーザの操作端末30の表示部32のいずれにも、上記1つの設備70を示すオブジェクトを選択対象として含む選択画面が表示される。
 このような場合、表示制御サーバ40の情報処理部42は、第1のユーザの属性情報と第2のユーザの属性情報とを比較し、一方のユーザの操作端末30に対して、上記1つの設備70を示すオブジェクトを選択対象から除外する(選択画面において選択対象として表示されないようにする)ための除外指令を送信してもよい。言い換えれば、情報処理部42は、一方のユーザによる上記1つの設備70の制御を禁止してもよい。
 情報処理部42は、具体的には、第1のユーザの職位、及び、第2のユーザの職位を比較し、職位が下のユーザの操作端末30に対して、上記除外指令を送信する。また、情報処理部42は、第1のユーザ、及び、第2のユーザが開発室などの技術職向けのエリアに位置する場合には、第1のユーザ及び第2のユーザのうち技術職ではないユーザの操作端末30に対して、上記除外指令を送信する、というように属性情報に加えて複数のユーザの現在地(エリア)を考慮して、除外指令を送信してもよい。
 このように、選択画面は、フロアマップ画像に、属性情報に応じてオブジェクトが重畳された(あるいはオブジェクトの重畳が解除された)表示画面であってもよい。
 [選択画面の変形例4:権限情報に応じてオブジェクトを表示]
 ところで、ステップS15で操作端末30の記憶部36に記憶される表示画面情報には、権限通知情報が含まれる。権限通知情報は、ユーザが有する制御権限が一般利用者権限か管理者権限かを示す情報である。情報処理部35は、権限通知情報と、表示画面情報に含まれる配置情報の「制御要件」の欄とを照合することにより、配置情報において規定された複数の設備70のそれぞれについて、ユーザが制御権限を有するか否かを特定することができる。
 そこで、情報処理部35は、ステップS19で選択画面を表示する際に、ステップS18において特定した操作端末30の位置に加えて、権限通知情報(大元は、表示制御サーバ40の記憶部43に記憶される権限情報)に基づいてオブジェクトを重畳表示してもよい。例えば、情報処理部35は、選択画面において、操作端末30から閾値未満の距離に位置し、かつ、ユーザが制御権限を有する設備70に関するオブジェクトを、その他のオブジェクトに比べて視覚的に強調して表示してもよい。情報処理部35は、選択画面の下部の被選択領域32dに、制御権限を有する設備70に関するオブジェクトを横に並べてリスト表示してもよい。
 また、情報処理部35は、ステップS18において特定した操作端末30の位置については、フロアマップ画像のトリミング(フロアマップ画像のうち表示部32に表示される一部分の特定)に使用し、オブジェクトの重畳については、ユーザの制御権限に基づいて行ってもよい。この場合、情報処理部35は、権限通知情報(大元は、権限情報)に基づいて、オブジェクトを重畳表示するといえる。例えば、情報処理部35は、選択画面において、ユーザが制御権限を有する設備70に関するオブジェクトを、ユーザが制御権限を有していない設備70に関するオブジェクトに比べて視覚的に強調して表示してもよい。
 あるオブジェクトを他のオブジェクトよりも視覚的に強調して表示する方法については、図5を用いて説明したように様々なバリエーションが考えられる。なお、あるオブジェクトが他のオブジェクトに比べて視覚的に強調して表示されるケースには、あるオブジェクト及び他のオブジェクトのうちあるオブジェクトのみが表示される(他のオブジェクトが表示されない)ケースが含まれる。
 このように選択画面は、フロアマップ画像に、権限情報に応じてオブジェクトが重畳された表示画面であってもよい。この場合、表示制御サーバ40(出力部45)は、ステップS14において、権限情報によって定まるユーザの制御権限に応じてオブジェクトが重畳された表示画面を表示するための表示画面情報を送信(出力)しているといえる。
 [権限情報の変形例1:属性情報から制御権限を特定]
 ところで、図3の登録情報においては、属性情報と権限情報とが含まれるが、登録情報に権限情報が含まれなくてもよく、登録情報とは別に、属性情報からユーザの制御権限を特定するための権限情報が記憶部43に記憶されていてもよい。図14は、属性情報からユーザの制御権限を特定するための権限情報の例1を示す図であり、図15は、属性情報からユーザの制御権限を特定するための権限情報の例2を示す図である。図16は、図14または図15の権限情報を用いて権限通知情報を生成する動作のフローチャートである。なお、図16の動作は、例えば、図6のステップS13において行われる動作である。
 表示制御サーバ40の取得部44は、表示画面情報の要求に含まれる制御アプリのIDと、登録情報(図3)を照合することにより、ユーザの属性情報を取得(特定)する(S13a)。
 出力部45は、取得されたユーザの属性情報と、図14または図15の権限情報とに基づいて、ユーザの制御権限を特定する(S13b)。例えば、ユーザの属性情報にユーザの職位情報が含まれる場合、出力部45は、取得されたユーザの職位情報と、図14の権限情報とに基づいて、ユーザの制御権限を特定することができる。図14の権限情報は、職位情報と、当該職位情報を有する人の制御権限とを対応付けた情報であるといえる。
 なお、職位とは、職場におけるユーザの業務上の地位を意味し、例えば、部長、課長、及び、係長などが職位に相当する。
 また、ユーザの属性情報にユーザの職種情報が含まれる場合、出力部45は、取得されたユーザの職種情報と、図15の権限情報とに基づいて、ユーザの制御権限を特定することができる。図15の権限情報は、職種情報と、当該職種情報を有する人の制御権限とを対応付けた情報であるといえる。
 なお、職種とは、ユーザが従事する業務の種類を意味し、例えば、営業職、経理職、人事職、及び、技術職などが職種に相当する。なお、職種は、設備70の管理担当者(管理担当職に従事している者)であるか否かを示してもよく、この場合、設備70の管理担当者には、管理者権限が付与され、設備70の管理担当者でない者(一般利用者)には、一般利用者権限が付与される。
 ステップS13bの後、出力部45は、特定したユーザの制御権限を示す権限通知情報を生成し、表示画面情報に含める(S13c)。その後、図6のステップS14以降の処理が行われ、選択画面の変形例4で説明したように、フロアマップ画面に、ユーザの制御権限に応じてオブジェクトが重畳された選択画面が表示される。
 以上説明したように、設備コントロールシステム10は、ユーザの制御権限を、ユーザの属性情報と権限情報とによって決定することができる。つまり、設備コントロールシステム10は、属性情報のデータベース(図3の登録情報)を用いてユーザの制御権限を決定することができる。
 [権限情報の変形例2:入退権限から制御権限を特定]
 また、表示制御サーバ40の記憶部43には、施設90内の複数のエリアそれぞれにおける入退権限を示す入退権限情報が記憶されていてもよい。図17は、入退権限情報の一例を示す図である。図17の例では、一例として、入退権限は、強権限(全エリアの入退室が可能など)、通常権限(全エリアのうち機密エリアのみ入退室不可など)、及び、弱権限(訪問者用の限られたエリアのみ入退室が可能)の3段階に分けられる。
 この場合も、登録情報とは別に、入退権限情報(入退権限)から制御権限を特定するための権限情報が記憶部43に記憶されていてもよい。図18は、入退権限情報からユーザの制御権限を特定するための権限情報の一例を示す図である。図19は、図18の権限情報を用いて権限通知情報を生成する動作のフローチャートである。なお、図19の動作は、例えば、図6のステップS13において行われる動作である。
 表示制御サーバ40の取得部44は、表示画面情報の要求に含まれる制御アプリのIDと、登録情報(図3)を照合することにより、操作端末30のユーザ(ユーザ名)を特定し、図18の入退権限情報から特定したユーザの入退権限情報(3段階の入退権限のいずれかを示す情報)を取得(特定)する(S13d)。なお、入退権限情報としては、入退管理システムで使用される情報が流用されてもよい。入退管理システムは、IC(Integrated Circuit)カードなどの記録媒体に記録されている照合用の識別情報と、予め登録されている識別情報とを照合し、その照合結果をもとに入退室可否を判定するシステムである。
 出力部45は、取得されたユーザの入退権限情報と、図18の権限情報とに基づいて、ユーザの制御権限を特定する(S13e)。図18の例では、入退権限が強権限であるユーザは管理者権限となり、入退権限が通常権限または弱権限のユーザの制御権限は、一般利用者権限となる。図18の権限情報は、入退権限情報と、入退権限情報を有する人の制御権限とを対応付けた情報であるといえる。
 ステップS13eの後、出力部45は、特定したユーザの制御権限を示す権限通知情報を生成し、表示画面情報に含める(S13f)。その後、図6のステップS14以降の処理が行われ、選択画面の変形例4で説明したように、フロアマップ画面に、ユーザの制御権限に応じてオブジェクトが重畳された選択画面が表示される。
 以上説明したように、設備コントロールシステム10は、ユーザの制御権限を、ユーザの入退権限情報と権限情報とによって決定することができる。つまり、設備コントロールシステム10は、入退権限情報のデータベース(図17)を用いてユーザの制御権限を決定することができる。
 なお、図17の入退権限情報は一例であり、入退権限情報は、空間90aに含まれる複数のエリアそれぞれの入退室可否をユーザごとに示す、より詳細な情報であってもよい。この場合、権限情報は、例えば、ユーザが入退権限を有するエリアに設けられた設備70への制御権限が当該ユーザに与えられるように、適宜生成される。
 [権限情報の変形例3:位置情報から制御権限を特定]
 また、表示制御サーバ40は、操作端末30によって特定された施設90内における操作端末30の位置(位置情報とも記載される)を用いて権限通知情報を生成してもよい。図20は、操作端末30の位置を用いて権限通知情報を生成する動作のフローチャートである。
 なお、以下の説明では、権限通知情報は、図6のステップS14において送信される表示画面情報に含まれるのではなく、ステップS18の後、ステップS19の前に、表示制御サーバ40から操作端末30に送信されるものとする。つまり、図20のフローチャートは、ステップS18の後、ステップS19の前に、表示制御サーバ40において行われる処理の手順を示している。
 例えば、操作端末30は、ステップS18の後、ステップS19の前に、ステップS18において特定した操作端末30の位置情報を含む、権限通知要求を表示制御サーバ40へ送信する。表示制御サーバ40の通信部41は、権限通知要求を受信し(S20a)、取得部44は、受信された権限通知要求に含まれる操作端末30の位置情報を取得する(S20b)。
 出力部45は、取得された位置情報と、図21の権限情報とに基づいて、ユーザの制御権限を特定する(S20c)。図21は、位置情報からユーザの制御権限を特定するための権限情報の一例を示す図である。
 図21の例では、座標範囲と、位置情報が示す位置(座標)が当該座標範囲内であるときに制御が許容される設備IDとが対応付けられている。図21の権限情報は、座標範囲(位置情報が示す位置に対する範囲)と、制御権限(制御が許容される設備ID)とを対応付けた情報であるといえる。権限情報は、ユーザ(操作端末30)の近い場所に位置する設備70のみ、当該ユーザに制御権限が与えられるように、設計者等によりあらかじめ生成されて記憶部43に記憶される。
 ステップS20cの後、出力部45は、特定したユーザの制御権限(制御が許容される設備ID)を示す権限通知情報を生成し、操作端末30へ送信(出力)する(S20d)。権限通知情報は、具体的には、通信部41によって操作端末30へ送信される。
 その後、操作端末30の情報処理部35は、ステップS15で記憶部36に記憶された表示画面情報と、ステップS20dで受信した権限通知情報とに基づいて、変形例4で説明したように、フロアマップ画面に、ユーザの制御権限に応じてオブジェクトが重畳された選択画面を表示する。
 以上説明したように、設備コントロールシステム10は、ユーザの制御権限を、ユーザが所持する操作端末30の位置情報と権限情報とによって決定することができる。
 [選択画面の表示動作の変形例]
 上記選択画面の表示動作においては、操作端末30が設備70に近づくと、当該設備70を制御するためのオブジェクト32eが被選択領域32dに表示された。ここで、オブジェクト32eが被選択領域32dとともに、操作端末30のユーザがあらかじめ登録した設備70の制御(以下、お気に入り制御とも記載される)が自動的に実行されてもよい。図22は、選択画面の表示動作の変形例のシーケンス図である。
 例えば、操作端末30のユーザは、上述の登録情報の一部として、お気に入り制御の内容をあらかじめ表示制御サーバ40の記憶部43に登録しておく。お気に入り制御は、例えば、表示設備70bに好みの画像を表示する制御、香りを発生する設備70に好みの香りを発生させる制御、及び、送風を行う設備70に送風させる制御などである。
 図6の選択画面の表示動作と同様に、ステップS11~S18の処理が行われた後(S51)、操作端末30の情報処理部35は、ステップS19と同様に、選択画面を表示部32に表示し(S52)、さらに、お気に入り制御要求を表示制御サーバ40へ送信する(S53)。お気に入り制御要求は、具体的には、第2通信部34によって表示制御サーバ40へ送信される。お気に入り制御要求には、制御アプリのIDが含まれる。
 表示制御サーバ40の通信部41は、お気に入り制御要求を受信する。制御部46は、登録情報を参照することによりお気に入り制御の内容を特定し(S54)、特定したお気に入り制御の内容を実行させるための制御指令を設備制御サーバ50へ送信する(S55)。制御指令は、具体的には、通信部41によって設備制御サーバ50へ送信される。
 設備制御サーバ50の通信部51は、受信した制御指令をローカルコントローラ60へ送信する(S56)。ローカルコントローラ60は、受信した制御指令に基づいて、設備70のお気に入り制御を実行する(S57)。
 このように、選択画面の表示動作の変形例においては、設備コントロールシステム10は、操作端末30を所持したユーザが、設備70に近づくと、当該設備70のお気に入り制御を実行するとともに、当該設備70を制御するためのオブジェクト32eを被選択領域32dに表示する(当該設備70の制御権限をユーザに付与する)ことができる。
 なお、本変形例では、操作端末30が設備70の位置を中心とした所定範囲内に入ると、お気に入り制御の実行と制御権限の付与とが両方実行されることを想定している。しかしながら、お気に入り制御の実行と制御権限の付与とは2段階に分けて実行されてもよい。例えば、操作端末30と設備70との距離が第1の距離以下になると、お気に入り制御が実行され、操作端末30がさらに設備70に近づき、操作端末30と設備70との距離が第2の距離(<第1の距離)以下となると、制御権限が付与されてもよい。
 [設備の制御動作の変形例]
 また、ユーザが操作端末30を用いて設備70を制御した後、設備70から離れた場合には、設備70をユーザが制御する前の状態に自動的に戻す制御(以下、復帰制御とも記載される)が実行されてもよい。図23は、設備70の制御動作の変形例のシーケンス図である。
 図6の選択画面の表示動作、並びに、図7及び図8の設備70の制御動作と同様に、ステップS11~S32の処理が行われる(S61)。つまり、ユーザが操作端末30を用いて設備70の制御を行う。その後、ユーザは、操作端末30とともに制御済みの設備70から離れる(S62)。この場合、操作端末30の情報処理部35は、選択画面のフロアマップ画像における制御済みの設備70の強調表示を解除し、かつ、被選択領域32dから、制御済みの設備70のオブジェクト32eの表示を解除する(S63)。また、情報処理部35は、さらに、復帰制御要求を表示制御サーバ40へ送信する(S64)。復帰制御要求は、具体的には、第2通信部34によって表示制御サーバ40へ送信される。復帰制御要求には、制御済みの設備70のIDが含まれる。
 表示制御サーバ40の通信部41は、復帰制御要求を受信する。制御部46は、制御済みの設備70の制御される前の制御状態を管理しておくことで、復帰制御の内容を特定することができる(S65)。なお、復帰制御は、設備70をデフォルトの制御状態(動作オフ)に戻す制御であってもよく、この場合、ステップS65においては、デフォルトの制御状態(所定の制御状態)が特定される。
 制御部46は、特定した復帰制御の内容を実行させるための制御指令を設備制御サーバ50へ送信する(S66)。制御指令は、具体的には、通信部41によって設備制御サーバ50へ送信される。
 設備制御サーバ50の通信部51は、受信した制御指令をローカルコントローラ60へ送信する(S67)。ローカルコントローラ60は、受信した制御指令に基づいて、制御済み設備70の復帰制御を実行する(S68)。例えば、ローカルコントローラ60は、制御済み設備70の動作を停止(オフ)する、または、省エネモードで動作させる。ローカルコントローラ60は、制御済み設備70が表示設備70bであるような場合、表示設備70bに表示されるコンテンツをデフォルトのコンテンツに変更する。
 このように、設備70の制御動作の変形例においては、設備コントロールシステム10は、ユーザが操作端末30を用いて設備70を制御した後、設備70から離れた場合には、設備70をユーザが制御する前の状態に自動的に戻すことができる。
 [制御権限が付与されるための距離に関する要件の変形例]
 上記選択画面の表示動作において、設備70を制御するためのオブジェクト32eが被選択領域32dに表示されるためには、設備70がどのような種別の設備70であるかに関係なく、設備70が操作端末30の位置を中心として所定範囲内に位置することが要件とされた。
 しかしながら、照明設備70aは、他の設備70と異なり、操作端末30から比較的遠くても制御可能である、というように、設備70の種別に応じて、当該設備70を制御するためのオブジェクト32eが被選択領域32dに表示されるための距離に関する要件が変更されてもよい。
 例えば、第1種別の設備70を制御するためのオブジェクト32eは、当該第1種別の設備が操作端末30から第1の所定範囲内に位置していることを要件として被選択領域32dに表示され、第2種別の設備70を制御するためのオブジェクト32eは、当該第2種別の設備70が操作端末30から第1の所定範囲と異なる第2の所定範囲内に位置していることを要件として被選択領域32dに表示されてもよい。言い換えれば、第1種別の設備70は、操作端末30との距離が第1の所定範囲内であるときに制御可能(第1の所定範囲外であるときは制御不可能)となり、第2種別の設備70は、操作端末30との距離が第2の所定範囲内であるときに制御可能(第2の所定範囲外であるときは制御不可能)となってもよい。
 第1種別の設備70は、照明設備70a、空調設備、換気設備、映像設備、音響設備、及び、センサなどの1つであり、第2種別の設備70は、照明設備70a、空調設備、換気設備、映像設備、音響設備、及び、センサなどの他の1つである。
 なお、設備70にビーコン発信器20が取り付けられている場合、情報処理部35は、操作端末30から設備70までの距離を、設備70に取り付けられたビーコン発信器20が発するビーコン信号の受信信号強度によって特定することができる。この方式は、操作端末30の近くに位置する設備70までの距離を特定することは可能であるが、操作端末30から遠く離れて位置する設備70までの距離を特定することが難しい場合がある。そこで、情報処理部35は、遠くの設備70までの距離を特定する場合には、上記方式をいわゆる三点測位方式に切り替えて距離を特定してもよい。
 [距離以外の情報に基づいて設備の権限を付与する例]
 設備コントロールシステム10は、操作端末30の位置を中心として所定範囲内に位置していない設備70についての制御権限を、例外的に付与することがあってもよい。
 例えば、操作端末30の情報処理部35は、ユーザのスケジュール情報(ユーザの行動の予定を規定した情報)を取得できる場合には、スケジュール情報に基づいて設備70の制御権限を付与してもよい。具体的には、スケジュール情報において、13:00~14:00に会議室を使用する予定が規定されている場合、13:00またはその少し前の時刻になると、操作端末30が会議室から離れていても、操作端末30(ユーザ)に会議室内の設備70を制御する権限を与えてもよい。
 また、情報処理部35は、操作端末30の移動経路、及び、操作端末30の移動速度の少なくとも一方に基づいて、操作端末30の移動先を推定し、操作端末30が推定される移動先から離れていても、操作端末30(ユーザ)に移動先の設備70を制御する権限を与えてもよい。
 [効果等]
 以下、本明細書の開示内容から得られる発明を例示し、当該発明から得られる効果等について説明する。
 発明1は、施設90内のフロアマップ画像に施設90内に設置された設備70に関するオブジェクトが重畳された表示画面を操作端末30に表示するための表示画面情報を操作端末30へ出力する出力部45と、ユーザによるオブジェクトの選択操作に応じて操作端末30が送信する制御要求に基づいて、設備70を制御する制御部46と、ユーザの属性情報が記憶された記憶部43とを備え、操作端末30は、操作端末30の施設90内における位置を特定し、表示画面においては、特定された位置、及び、属性情報に応じてオブジェクトが重畳された表示画面が表示される、設備コントロールシステム10である。ここでの表示画面は、上記実施の形態の選択画面に相当する。
 このような設備コントロールシステム10は、ユーザが設備70を制御することを支援することができる。
 発明2は、表示画面においては、操作端末30から閾値未満の距離に位置する設備70に関する第1オブジェクトが、操作端末30から閾値以上の距離に位置する設備70に関する第2オブジェクトに比べて視覚的に強調して表示される、発明1の設備コントロールシステムである。
 このような設備コントロールシステム10は、操作端末30の近くに位置する設備70をユーザが制御することを支援することができる。
 発明3は、施設90内には、複数の設備70が設置され、複数の設備70は、複数のグループに分けられ、表示画面においては、操作端末30から閾値未満の距離に位置する第1グループに属する1以上の設備に関する第1オブジェクトが、操作端末30から閾値以上の距離に位置する第2グループに属する1以上の設備に関する第2オブジェクトに比べて視覚的に強調して表示される、発明1または2の設備コントロールシステム10である。
 このような設備コントロールシステム10は、操作端末30の近くに位置する設備群をユーザが制御することを支援することができる。
 発明4は、フロアマップ画像が示すフロアには、複数のエリアが含まれ、表示画面においては、フロアマップ画像に、複数のエリアのうち操作端末30が位置するエリアに設置された設備70に関するオブジェクトが重畳される、発明1~3のいずれかの設備コントロールシステム10である。
 このような設備コントロールシステム10は、操作端末30が位置するエリアに設置された設備70をユーザが制御することを支援することができる。
 発明5は、表示画面においては、フロアマップ画像に、操作端末30の位置を示すオブジェクトが重畳される、発明1~4のいずれかの設備コントロールシステム10である。
 このような設備コントロールシステム10は、操作端末30の位置をユーザが把握することを支援することができる。
 発明6は、設備コントロールシステム10は、さらに、ユーザの設備70に対する制御権限を示す権限情報が記憶された記憶部43を備え、表示画面においては、権限情報に応じてオブジェクトが重畳された表示画面が表示される、発明1~5のいずれかの設備コントロールシステム10である。
 このような設備コントロールシステム10は、ユーザが制御権限を有している設備70を、当該ユーザが把握することを支援することができる。
 発明7は、表示画面においては、ユーザが制御権限を有する設備70に関する第1オブジェクトが、ユーザが制御権限を有していない設備70に関する第2オブジェクトに比べて視覚的に強調して表示される、発明6の設備コントロールシステム10である。
 このような設備コントロールシステム10は、ユーザが制御権限を有している設備70置を、当該ユーザが把握することを支援することができる。
 発明8は、設備コントロールシステム10は、さらに、ユーザの属性情報を取得する取得部44を備え、設備70は、表示部を備え、制御部46は、設備70の制御において、取得された属性情報に関連する情報を表示部に表示する、発明1~7のいずれかの設備コントロールシステム10である。
 このような設備コントロールシステム10は、ユーザの属性情報に関連する情報を他のユーザに通知することを支援することができる。
 発明9は、設備70と、出力部45及び制御部46を含む表示制御サーバ40と、操作端末30とを備える、発明1~8のいずれかの設備コントロールシステム10である。
 このような設備コントロールシステム10は、表示制御サーバ40と、操作端末30とを備えるシステムとして実現することができる。
 発明10は、記憶部43を参照可能なコンピュータ(情報処理部42など)によって実行される設備コントロール方法であって、施設90内のフロアマップ画像に施設90内に設置された設備70に関するオブジェクトが重畳された表示画面を操作端末30に表示するための表示画面情報を操作端末30へ出力する出力ステップと、ユーザによるオブジェクトの選択操作に応じて操作端末30が送信する制御要求に基づいて、設備70を制御する制御ステップとを含み、操作端末30は、操作端末30の施設90内における位置を特定し、表示画面においては、特定された位置、及び、記憶部43に記憶されたユーザの属性情報に応じてオブジェクトが重畳された表示画面が表示される、設備コントロール方法である。
 このような設備コントロール方法は、ユーザが設備70を制御することを支援することができる。
 発明11は、発明10に記載の設備コントロール方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
 このようなプログラムは、ユーザが設備70を制御することを支援することができる。
 (その他の実施の形態)
 以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
 例えば、上記実施の形態では、施設は、オフィスビルであると説明されたが、商業施設、社会教育施設(図書館、博物館、または、美術館など)、医療施設(病院など)、工場、研究施設、宿泊施設または、公共施設などであってもよい。
 また、上記実施の形態では、設備コントロールシステムは、複数の装置によって実現された。このように設備コントロールシステムが複数の装置によって実現される場合、設備コントロールシステムが備える構成要素(特に、機能的な構成要素)は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。例えば、操作端末の情報処理部が備える機能の一部または全部は、表示制御サーバの情報処理部によって備えられてもよい。
 また、設備コントロールシステムは、単一の装置として実現されてもよい。例えば、設備コントロールシステムは、表示制御サーバに相当する単一の装置として実現されてもよいし、操作端末に相当する単一の装置として実現されてもよい。
 例えば、上記実施の形態における装置間の通信方法については特に限定されるものではない。また、装置間の通信においては、図示されない中継装置(ブロードバンドルータなど)が介在してもよい。
 また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
 また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
 また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
 また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
 例えば、本発明は、上記実施の形態の設備コントロールシステムまたは操作端末として実現されてもよいし、設備コントロールシステム(操作端末)などのコンピュータが実行する情報処理方法または表示方法として実現されてもよい。本発明は、このような情報処理方法または表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよいし、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。このようなプログラムには、汎用の操作端末(コンピュータ)を、上記実施の形態の操作端末として機能させるためのアプリケーションプログラムが含まれる。
 その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
 10 設備コントロールシステム
 20 ビーコン発信器
 30 操作端末
 31 操作受付部
 32 表示部
 32a~32c、32e~32j オブジェクト
 32d 被選択領域
 33 第1通信部
 34 第2通信部
 35、42、52 情報処理部
 36、43、53 記憶部
 40 表示制御サーバ
 41、51 通信部
 44 取得部
 45 出力部
 46 制御部
 50 設備制御サーバ
 60 ローカルコントローラ
 70 設備
 70a 照明設備
 70b 表示設備
 90 施設
 90a 空間

Claims (11)

  1.  施設内のフロアマップ画像に前記施設内に設置された設備に関するオブジェクトが重畳された表示画面を操作端末に表示するための表示画面情報を操作端末へ出力する出力部と、
     ユーザによる前記オブジェクトの選択操作に応じて前記操作端末が送信する制御要求に基づいて、前記設備を制御する制御部と、
     前記ユーザの属性情報が記憶された記憶部とを備え、
     前記操作端末は、前記操作端末の前記施設内における位置を特定し、
     前記表示画面においては、特定された前記位置、及び、前記属性情報に応じて前記オブジェクトが重畳された前記表示画面が表示される
     設備コントロールシステム。
  2.  前記表示画面においては、前記操作端末から閾値未満の距離に位置する設備に関する第1オブジェクトが、前記操作端末から前記閾値以上の距離に位置する設備に関する第2オブジェクトに比べて視覚的に強調して表示される
     請求項1に記載の設備コントロールシステム。
  3.  前記施設内には、複数の前記設備が設置され、
     複数の前記設備は、複数のグループに分けられ、
     前記表示画面においては、前記操作端末から閾値未満の距離に位置する第1グループに属する1以上の設備に関する第1オブジェクトが、前記操作端末から前記閾値以上の距離に位置する第2グループに属する1以上の設備に関する第2オブジェクトに比べて視覚的に強調して表示される
     請求項1に記載の設備コントロールシステム。
  4.  前記フロアマップ画像が示すフロアには、複数のエリアが含まれ、
     前記表示画面においては、前記フロアマップ画像に、前記複数のエリアのうち前記操作端末が位置するエリアに設置された設備に関する前記オブジェクトが重畳される
     請求項1に記載の設備コントロールシステム。
  5.  前記表示画面においては、前記フロアマップ画像に、前記操作端末の位置を示すオブジェクトが重畳される
     請求項1に記載の設備コントロールシステム。
  6.  前記設備コントロールシステムは、さらに、前記ユーザの前記設備に対する制御権限を示す権限情報が記憶された記憶部を備え、
     前記表示画面においては、前記権限情報に応じて前記オブジェクトが重畳された前記表示画面が表示される
     請求項1に記載の設備コントロールシステム。
  7.  前記表示画面においては、前記ユーザが制御権限を有する設備に関する第1オブジェクトが、前記ユーザが制御権限を有していない設備に関する第2オブジェクトに比べて視覚的に強調して表示される
     請求項6に記載の設備コントロールシステム。
  8.  前記設備コントロールシステムは、さらに、前記ユーザの属性情報を取得する取得部を備え、
     前記設備は、表示部を備え、
     前記制御部は、前記設備の制御において、取得された前記属性情報に関連する情報を前記表示部に表示する
     請求項1に記載の設備コントロールシステム。
  9.  前記設備と、
     前記出力部及び前記制御部を含むサーバ装置と、
     前記操作端末とを備える
     請求項1~8のいずれか1項に記載の設備コントロールシステム。
  10.  記憶部を参照可能なコンピュータによって実行される設備コントロール方法であって、
     施設内のフロアマップ画像に前記施設内に設置された設備に関するオブジェクトが重畳された表示画面を操作端末に表示するための表示画面情報を操作端末へ出力する出力ステップと、
     ユーザによる前記オブジェクトの選択操作に応じて前記操作端末が送信する制御要求に基づいて、前記設備を制御する制御ステップとを含み、
     前記操作端末は、前記操作端末の前記施設内における位置を特定し、
     前記表示画面においては、特定された前記位置、及び、前記記憶部に記憶された前記ユーザの属性情報に応じて前記オブジェクトが重畳された前記表示画面が表示される
     設備コントロール方法。
  11.  請求項10に記載の設備コントロール方法を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
PCT/JP2023/041992 2022-11-30 2023-11-22 設備コントロールシステム、及び、設備コントロール方法 WO2024116999A1 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022-191777 2022-11-30
JP2023-123414 2023-07-28

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2024116999A1 true WO2024116999A1 (ja) 2024-06-06

Family

ID=

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10969131B2 (en) Sensor with halo light system
US11277893B2 (en) Thermostat with area light system and occupancy sensor
US8315839B2 (en) Passive and active wireless building management system and method
CA2846194C (en) Synergistic interface system for a building network
US20170181251A1 (en) Anticipatory Lighting from Device Screens Based on User Profile
CN110914878A (zh) 检测和响应于智能家居环境的访客的系统和方法
CN112166350B (zh) 智能设备中的超声感测的系统和方法
TW201720345A (zh) 智慧鏡功能組件運作方法、智慧鏡功能組件與智慧鏡系統
US20140132390A1 (en) Intelligent lighting network for generating light avatars
CN105556995A (zh) 使用地理围栏周界用于能量高效的建筑物控制
CN104780654A (zh) 便携终端的控制方法
US20170068926A1 (en) Method and apparatus for managing guest room
CN111578461B (zh) 运行计划方法、运行控制装置和运行计划系统
US20220269228A1 (en) System and method for controlling building management systems for scheduled events
US20210400167A1 (en) Methods and systems for colorizing infrared images
JP2017010892A (ja) 室内環境管理装置、室内環境制御システムおよびプログラム
US10635057B2 (en) System and method for detecting room occupancy with beamforming microphone arrays
CN112005281A (zh) 智能设备上的功率管理的系统和方法
US11184733B2 (en) Mobile terminal and information providing system
CN112101599A (zh) 信息处理系统、信息处理方法及存储程序的非暂时性计算机可读介质
WO2024116999A1 (ja) 設備コントロールシステム、及び、設備コントロール方法
WO2024117000A1 (ja) 設備コントロールシステム、及び、設備コントロール方法
US9961737B2 (en) System, information process apparatus and information processing method
JP2024079554A (ja) 設備コントロールシステム、及び、設備コントロール方法
JP2024079553A (ja) 設備コントロールシステム、及び、設備コントロール方法