WO2024116859A1 - 油中水型乳化化粧料 - Google Patents

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WO2024116859A1
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恵 齊藤
晃佑 有本
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株式会社 資生堂
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トラネキサム酸を含有するにもかかわらず、べたつきが少なく、フィット感やなめらかさといった使用性に優れ、仕上がりのツヤ感や均一性にも優れた油中水型乳化化粧料を提供することを目的とする。 本発明に係る油中水型乳化化粧料は、 (A)トラネキサム酸、 (B)疎水化処理マイカ 3~9質量%、及び (C)有機変性粘土鉱物 を含むことを特徴とする。

Description

油中水型乳化化粧料
 本発明は、べたつきを生じやすいトラネキサム酸を含有するにもかかわらず、使用性と仕上がりの良さに優れた油中水型乳化化粧料に関する。
 日光からの紫外線の刺激は皮膚のメラニン色素の生成を促し、これが皮膚内に異常沈着すると、しみやソバカスの原因となる。こうした日焼けによるしみ・ソバカスを防止するために、従来より美白剤としてトラネキサム酸を配合することが広く行われている。
 しかしながら、トラネキサム酸はべたつきを生じやすく、化粧料に配合すると塗布の際のなめらかさやフィット感(適度な伸び広がり性能)が悪くなるほか、仕上がりのツヤ感や均一性に劣るといった問題があった。そしてこうした問題は、油分を豊富に含む油中水型乳化化粧料において特に顕著になる傾向があった。すなわち、油中水型乳化タイプの化粧料は、水性又は水中油型乳化タイプの化粧料と比較して、なめらかさ、しっとりさ、化粧持ち等に優れるといった利点を有しているが、清涼感に乏しく、べたつきや油っぽい使用感を生じる場合が多い。それゆえ、油中水型乳化化粧料にトラネキサム酸を配合すると、べたつきが一層顕著になり使用性が著しく悪化する傾向がある。このため、トラネキサム酸を配合した化粧料は、水性成分を連続相とする、油分が比較的少ないタイプのものが一般的であり、例えば特許文献1等に開示されているように水性化粧料であるか、特許文献2及び3等に記載されているように水中油型乳化化粧料であるものが多い。
 一方で、トラネキサム酸を配合した油中水型乳化化粧料も少ないながら提案されている。例えば、特許文献4には、トラネキサム酸と、所定のポリオキシアルキレン変性シリコーンと、所定の直鎖シリコーンとを含有する油中水型乳化組成物が開示されており、この組成物はべたつきを感じさせず、みずみずしい使用感を与えることができるとされている。
 しかし、べたつきの抑制が依然として十分なレベルに達成しているとは言えず、使用性と仕上がりの点でさらなる改善が求められている。
特開2021-161077号公報 特開2019-178125号公報 特開2022-063613号公報 特開2020-083763号公報
 本発明は、前記実情に鑑みてなされたものであり、トラネキサム酸を含有するにもかかわらず、べたつきが少なく、使用性と仕上がりに優れた油中水型乳化化粧料を提供することを目的とする。
 本発明者らは上記の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、トラネキサム酸を含有する油中水型乳化化粧料に所定量の疎水化処理マイカと有機変性粘土鉱物を配合することによって、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
 すなわち、本発明は、
(A)トラネキサム酸、
(B)疎水化処理マイカ 3~9質量%、及び
(C)有機変性粘土鉱物
を含む油中水型乳化化粧料を要旨とする。
 本発明に係る油中水型乳化化粧料は、上記構成とすることによって、トラネキサム酸の配合に由来するべたつきを抑えることができ、フィット感やなめらかさといった使用性に優れ、十分なツヤ感と均一な仕上がりを実現する油中水型乳化化粧料を提供することができる。
 また、トラネキサム酸の配合により肌の美白効果や肌荒れ改善効果を有するほか、疎水化処理マイカを配合したことにより肌の色ムラ・凹凸等をカバー(隠蔽)する効果にも優れている。
 本発明の油中水型乳化化粧料は、(A)トラネキサム酸、(B)疎水化処理マイカ及び(C)有機変性粘土鉱物を含むことを特徴とする。以下、本発明の油中水型乳化化粧料を構成する各成分について詳述する。
<(A)トラネキサム酸>
 本発明における(A)トラネキサム酸は、トラネキサム酸(トランス-4-アミノメチルシクロヘキサン-1-カルボン酸)及びその誘導体又は塩を含む。
 トラネキサム酸の誘導体としては、例えば、エステル体やアミド体等が挙げられ、トラネキサム酸のエステルとしてはトラネキサム酸ラウリルエステル、トラネキサム酸ヘキサデシルエステル、トラネキサム酸セチルエステル等が挙げられ、トラネキサム酸のアミド体としてはトラネキサム酸メチルアミド等が挙げられる。
 トラネキサム酸またはその誘導体の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;亜鉛塩;鉄塩;アンモニウム塩;アルギニン、ヒスチジン、リジン、オルニチン等の塩基性アミノ酸との塩;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミンとの塩等が挙げられる。
 本発明の油中水型乳化化粧料における(A)トラネキサム酸の配合量は、化粧料全量に対して、0.1質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましく、また、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましい。よって配合量範囲としては、0.1質量%~5質量%、2質量%~3質量%等が挙げられる。この範囲であれば、トラネキサム酸が有する肌の美白効果や肌荒れ改善効果が発揮されやすい一方、べたつきによる使用性の低下も生じにくい。
<(B)疎水化処理マイカ>
 (B)疎水化処理マイカに使用するマイカとしては、天然及び合成のいずれでもよく、例えば白雲母、黒雲母、金雲母、合成雲母等を挙げることができる。
 マイカ表面の疎水化処理としては、ジステアリルジモニウムクロリド等によるジアルキルジメチルアンモニウム塩処理、メチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、トリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルジメチコン等によるシリコーン処理、アモジメチコン、アミノプロピルトリエトキシシラン等によるアミノ変性シリコーン処理、ステアリン酸等による脂肪酸処理、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ミリスチン酸マグネシウム等による金属石鹸処理、パルミチン酸デキストリン等による脂肪酸デキストリン処理、オクチルトリエトキシシラン等によるシランカップリング処理、パーフルオロヘキシルエチルトリエトキシシラン等によるフッ素化合物処理、N-アシルグルタミン酸等によるアミノ酸処理等が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用することができる。なかでも、ジステアリルジモニウムクロリド、アモジメチコン、ステアリン酸マグネシウム、トリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルジメチコンからなる群から選択される1種以上が特に好ましい。処理方法は特に限定されず、各処理剤に公知の方法で処理することができる。
 (B)疎水化処理マイカの平均一次粒子径は、通常は30μm以下が好ましく、20μm以下がより好ましく、また、1μm以上が好ましく、5μm以上がより好ましい。平均一次粒子径は、例えば電子顕微鏡写真の画像解析による個数平均径などの常法によって測定される。
 本発明の油中水型乳化化粧料における(B)疎水化処理マイカの配合量は、化粧料全量に対して、3質量%以上であり、より好ましくは5質量%以上であり、また、9質量%以下であり、より好ましくは7質量%以下である。よって配合量範囲としては、3質量%~9質量%、5質量%~7質量%等が挙げられる。この範囲であれば、トラネキサム酸の配合に起因するべたつきを十分に抑えることができることに加え、肌の色ムラ・凹凸等をカバーする効果も十分に発揮できる。
<(C)有機変性粘土鉱物>
 (C)有機変性粘土鉱物は、三層構造を有するコロイド性含水ケイ酸アルミニウムの一種であり、下記一般式(I)で表される粘土鉱物を第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤で変性したものである。
 (X,Y)2―3(Si,Al)10(OH)1/3・nHO  (I)
 (但し、X=Al、Fe(III)、Mn(III)、Cr(III)、Y=Mg、Fe(II)、Ni、Zn、Li、Z=K、Na、Ca)
 (C)有機変性粘土鉱物の具体例としては、ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト(ジステアルジモニウムヘクトライト)、ジメチルアルキルアンモニウムヘクトライト、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムヘクトライト、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム処理ケイ酸アルミニウムマグネシウム等が挙げられる。これらの中でも、ジステアルジモニウムヘクトライトが特に好ましい。
 市販品としては、ベントン27(ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロライド処理ヘクトライト:エレメンティスジャパン社製)およびベントン38(ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド処理ヘクトライト:エレメンティスジャパン社製)が挙げられる。
 本発明の油中水型乳化化粧料における(C)有機変性粘土鉱物の配合量は、化粧料全量に対して、0.1質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上であり、また、5質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下である。よって配合量範囲としては、0.1質量%~5質量%、0.5質量%~2質量%等が挙げられる。この範囲であれば、トラネキサム酸に起因するべたつきを抑えつつ、優れたなめらかさやフィット感を実現できる。
<任意配合成分>
 本発明の油中水型乳化化粧料には、上記(A)~(C)成分に加えて、通常化粧品に用いられる成分、例えば、油性成分、紫外線防御剤、界面活性剤、多価アルコール、粉末成分等を必要に応じて適宜配合することができる。
 油性成分としては、例えば、ツバキ油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ヒマシ油、サフラワー油、大豆油、茶実油、カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、カンデリラロウ、カルナウバロウ、ラノリン、液状ラノリン、ホホバロウ、硬質ラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル等の油脂類、流動パラフィン、オゾケライト、スクワレン、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素油類、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、12-ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ-2-エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、テトラ-2-エチルヘキシル酸ペンタエリスリトール、トリ-2-エチルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル-2-エチルヘキサノエート、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル等の合成油性成分、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルポリシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンポリシロキサン等の環状ポリシロキサン等が挙げられる。
 紫外線防御剤は、化粧料に通常配合される紫外線吸収剤及び紫外線散乱剤を用いることができる。紫外線吸収剤としては、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、オクトクリレン、ジメチコジエチルベンザルマロネート、ポリシリコン-15、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、エチルヘキシルトリアゾン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、オキシベンゾン-3、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、ホモサレート、サリチル酸エチルへキシル等が挙げられる。また、紫外線散乱剤としては、微粒子状の金属酸化物、例えば、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄、酸化セリウム、酸化タングステン、もしくはこれらに疎水化表面処理を施したもの等が挙げられる。
 界面活性剤は、油中水型の乳化形態を実現するため、HLBが8未満の界面活性剤であれば特に限定されないが、特にシリコーン系界面活性剤が好ましい。このようなシリコーン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、及び/又はポリグリセリン・アルキル共変性シリコーンが挙げられる。
 多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン、エリスリトール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マルチトール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール等が挙げられる。
 粉末成分としては、例えば、タルク、カオリン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム等)、窒化ホウ素等の無機粉末、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ポリメチルシルセスキオキサン粉末、セルロース粉末等の有機粉末、二酸化チタン、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、カーボンブラック、低次酸化チタン、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット、酸化クロム、群青、紺青等の無機顔料、酸化チタンコーティッドマイカ、酸化チタンコーティッドオキシ塩化ビスマス、着色酸化チタンコーティッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパール顔料、アルミニウムパウダー等の金属粉末顔料、赤色201号、赤色202号、橙色203号、黄色205号、黄色401号、青色404号、赤色3号、黄色4号、緑色3号、青色1号等のジルコニウムレーキ、バリウムレーキ、アルミニウムレーキ等の有機顔料、クロロフィル、β-カロチン等の天然色素等が挙げられる。
 本発明の油中水型乳化化粧料は、乳液やローション等の低粘度の製品形態とすることができる。例えば、美白効果、肌質改善効果、肌補正効果、日焼け止め効果等を備えたスキンケア乳液等として提供するのが好ましい。
 以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳述するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。配合量は特記しない限り、油中水型乳化化粧料に対する質量%で示す。各実施例について具体的に説明する前に、採用した評価方法について説明する。
<使用性>
 肌に塗布する際の(1)べたつきの無さ及び(2)なめらかさについて、調製した化粧料を専門パネルが実際に使用して、5段階で評価した。
 A+:極めて優れている
 A:優れている
 B:やや劣る
 C:劣る
 D:著しく劣る
 肌に塗布する際の(3)フィット感について、調製した化粧料を専門パネルが実際に使用して、3段階で評価した。
 A+:極めて優れている
 A:優れている
 B:劣る
<仕上がり>
 肌に塗布した後の(4)ツヤ感及び(5)均一性について、調製した化粧料を専門パネルが実際に使用して、5段階で評価した。
 A+:極めて優れている
 A:優れている
 B:やや劣る
 C:劣る
 D:著しく劣る
<実施例1~4及び比較例1~5>
 以下の表1に記載の組成を有する油中水型乳化化粧料を調製し、使用性と仕上がりについて評価した。
1 合成金雲母の表面をジステアリルジモニウムクロリドで処理した疎水化処理マイカ
2 合成金雲母の表面をアモジメチコンで処理した疎水化処理マイカ
3 合成金雲母の表面をステアリン酸マグネシウムで処理した疎水化処理マイカ
4 合成金雲母の表面をトリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルジメチコンで処理した疎水化処理マイカ
5 タルクの表面をジメチコンで処理した疎水化処理タルク
6 シリカの表面をジメチコンで処理した疎水化処理シリカ
 上記の表1に示されるように、(A)トラネキサム酸を配合しない場合には使用性と仕上がりについて特に問題は認められなかったが(参考例)、(A)トラネキサム酸を配合すると著しいべたつきを生じ、塗布のなめらかさが損なわれ、仕上がりの均一性も十分ではなかった(比較例1)。また、(A)トラネキサム酸の配合による使用性と仕上がりの低下は、未処理のマイカ(合成金雲母)、疎水化処理したタルク、疎水化処理したシリカを配合しても改善されることはなかった(比較例2~4)。一方、(B)疎水化処理マイカを配合したところ、べたつきの無さが大幅に改善したほか、他の全ての評価項目においても優れた結果を示した(実施例1~4)。
 また、(C)有機変性粘土鉱物を配合しなかった場合には、べたつきの無さ、フィット感、なめらかさといった使用性に劣ることが確認された(比較例5)。
<実施例5~10及び比較例6~8>
 以下の表2に記載の組成を有する油中水型乳化化粧料を調製し、使用性と仕上がりについて評価した。
 上記の表2に示されるように、(B)疎水化処理マイカの配合量が3質量%未満では、(A)トラネキサム酸の配合に起因するべたつきを十分に抑制できなかった(比較例6~7)。また、(B)疎水化処理マイカの配合量が9質量%を超えても、べたつきを抑制できないことが確認された(比較例8)。
 一方、(B)疎水化処理マイカを3~9質量%の範囲となるように配合した場合には、全ての評価項目において優れた効果を示した(実施例5~10)。
 

Claims (4)

  1. (A)トラネキサム酸、
    (B)疎水化処理マイカ 3~9質量%、及び
    (C)有機変性粘土鉱物
    を含む油中水型乳化化粧料。
  2. (B)疎水化処理マイカの表面処理剤が、ジステアリルジモニウムクロリド、アモジメチコン、ステアリン酸マグネシウム、トリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルジメチコンからなる群から選択される1種以上である、請求項1に記載の油中水型乳化化粧料。
  3. (C)有機変性粘土鉱物がジステアルジモニウムヘクトライトである、請求項1に記載の油中水型乳化化粧料。
  4. 紫外線防御剤をさらに含む、請求項1に記載の油中水型乳化化粧料。
     
PCT/JP2023/041183 2022-11-30 2023-11-16 油中水型乳化化粧料 WO2024116859A1 (ja)

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