WO2024057423A1 - 変換方法、変換プログラムおよび変換装置 - Google Patents

変換方法、変換プログラムおよび変換装置 Download PDF

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Abstract

変換装置は、人体に含まれる複数の関節と、複数の関節に対する座標とがそれぞれ設定された骨格情報と、人体に含まれる複数の関節と、複数の関節に対する基準座標とがそれぞれ設定された基準姿勢情報とを取得する。変換装置は、基準姿勢情報に設定された第1の関節に対応する第2の関節を、骨格情報に設定された複数の関節から特定する。変換装置は、第1の関節の基準座標から、第2の関節の座標までの相対回転角を計算し、相対回転角を階層構造データに設定することで、骨格情報を階層構造データに変換する。

Description

変換方法、変換プログラムおよび変換装置
 本発明は、変換方法等に関する。
 3次元の人の動きの検出に関しては、複数台の3Dレーザセンサから人の3D骨格座標をcmオーダーの精度で検出する3Dセンシング技術が確立されている。この3Dセンシング技術は、体操採点支援システムへの応用や、他のスポーツ、他分野への展開が期待されている。3Dレーザセンサを用いた方式を、レーザ方式と表記する。
 レーザ方式では、レーザを1秒間に約200万回照射し、レーザの走行時間(Time of Flight:ToF)を基に、対象となる人を含めて、各照射点の深さや情報を求める。レーザ方式は、高精度な深度データを取得できるが、レーザスキャンやToF測定の構成および処理が複雑であるため、ハードウェアが複雑および高価になるという欠点がある。
 レーザ方式の代わりに、画像方式によって、3D骨格認識を行う場合もある。画像方式では、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージャによって、各ピクセルのRGB(Red Green Blue)データを取得する方式であり、安価なRGBカメラを用いることができる。
 ここで、複数カメラを用いた3D骨格認識に関する従来技術について説明する。図18は、3D骨格認識に関する従来技術を説明するための図である。図18に示す例では、カメラ30a,30bは、ユーザU1の画像を撮影する。カメラ30a,30bが撮影した画像をそれぞれ、画像31a、31bとする。
 画像31a,31bはそれぞれ、学習モデル32a,32bに入力され、学習モデル32a,32bはそれぞれ、2Dキーポイント33a,33bを出力する。学習モデル32a,32bは、訓練済みのディープラーニングモデル等である。2Dキーポイント33a,33bは、2次元の骨格情報等である。
 従来技術では、2Dキーポイント33a,33bを統合することで、3Dキーポイント34を生成する。3Dキーポイント34は、3次元の骨格情報等である。たとえば、3Dキーポイント34には、人体モデルの各関節の3次元の座標が設定される。
 図19は、人体モデルの一例を示す図である。図19に示すように、人体モデルは21個の関節ar0~ar20によって定義される。3Dキーポイント34は、人体モデルで定義された各関節ar0~ar20に対して、x、y、zの3次元座標が設定される。
 図19に示す各関節ar0~ar20と、関節名との関係は、図20に示すものとなる。図20は、関節名の一例を示す図である。たとえば、関節ar0の関節名は「SPINE_BASE」である。関節ar1~a20の関節名は、図20に示すとおりであり、説明を省略する。
 ここで、画像方式の骨格認識の性能を向上させるために、3Dキーポイントから、ディープラーニングモデルの学習データを生成し、追加学習する方法がある。
 従来技術では、3Dキーポイントから学習データを直接生成することが難しいため、3Dキーポイントを、一旦、階層構造データに変換し、係る階層構造データを基にして、学習データを生成している。かかる階層構造データには、BVH(Biovision Hierarchy)データが含まれる。
 たとえば、BVHデータは、「HIERARCY」と、「MOTION」の2つのセクションで構成されている。まず、HIERARCYでは、人体の骨格構造を複数のノードによって定義し、基準姿勢のデータを持つ。人体の骨格構造を示す複数のノードには、人体の基準の関節のノードを示す「ROOT」と、関節のノードを示す「JOINT」、手足先等の先端部のノードを示す「End」が含まれる。HIERARCYでは、最上位のROOTから最下位のEndまでのノードの接続順を定義している。隣接するノードには、上位のノードから、下位のノードに向けて「関節方向ベクトル」が設定される。
 図21は、基準姿勢の一例を示す図である。図21に示す例では、基準姿勢をノードrn、n0~n20によって示す。ノードrnは、ROOTである。ノードn0~n2、n4~n12、n14~n16、n18は、JOINTである。ノードn3、n13、n17、n19、n20は、Endである。基準姿勢における各ノード間の関節方向ベクトルを「OFFSET」と定義する。
 一方、MOTIONには、総フレーム数、1フレーム当たりの時間が設定され、1フレーム毎に、ROOTの3次元位置、ROOTの3次元回転角、各JOINTの回転角の情報が含まれる。
 図22は、ROOTの3次元回転角の一例を説明するための図である。たとえば、ROOTの3次元回転角は、グローバル座標系のROOTのノードrn-1を、ROOT座標系のROOTのノードrn-2に変換するオイラー角(θx、θy、θz)である。
 図23は、JOINTの3次元回転角の一例を説明するための図であるたとえば、JOINTの3次元回転角は、上位JOINT座標系から注目JOINT座標系に変換するオイラー角(θx、θy、θz)である。たとえば、注目するJOINTをノードn4とすると、ノードn4の上位のノードは、ノードn2となる。この場合、上位JOINT座標系は、ノードn2の座標系である。注目JOINT座標系は、ノードn4の座標系である。
 ここで、3Dキーポイントは、3次元座標データであり、ROOT、JOINTの情報がないので、単純に、3Dキーポイントから、ROOTの3次元回転角、各JOINTの3次元回転角を求めることができない。たとえば、従来技術では、逆運動学を基にして、3Dキーポイントから、ROOTの3次元回転角、各JOINTの3次元回転角を求めている。
 逆運動学は、マニピュレーター等の多関節ロボットにおいて、入力として与えられた目標位置に、手先などの部分が到達するための関節角度を計算する方法である。
 図24は、逆運動学を説明するための図である。代表例として、勾配法による逆運動学について説明する。図24に示す例では、目標位置tarが与えられている。逆運動学では、目標位置tarと、手先の位置h1との誤差eを0に近づける関節角度qを計算し、qを繰り返し更新するステップを繰り返し実行する。
 たとえば、3Dキーポイントから、BVHデータのROOTの3次元回転角、各JOINTの3次元回転角を求める処理手順は、図25に示す処理手順となる。
 図25は、従来技術の処理手順を示すフローチャートである。図25では、従来技術の処理を実行する装置を、従来装置と表記する。図25に示すように、従来装置は、3Dキーポイントを取得する(ステップS10)。
 従来装置は、3Dキーポイントを基にして、骨の長さを計算する(ステップS11)。従来装置は、HIERARCYを記述する(ステップS12)。従来装置は、ROOTの3次元座標を計算する(ステップS13)。
 従来装置は、逆運動学に基づき、ROOT、JOINTの3次元回転角を計算する(ステップS14)。従来装置は、MOTIONを記述する(ステップS15)。
 続いて、図25のステップS14で説明した、逆運動学に基づき、ROOT、JOINTの3次元回転角を算出する処理手順について説明する。図26は、逆運動学に基づき、ROOT、JOINTの3次元回転角を算出する処理手順を示すフローチャートである。図26に示すように、従来装置は、3Dキーポイントの関節位置p_{tar}と、BVHデータの関節位置の初期値q_{src}の入力を受け付ける(ステップS20)。
 従来装置は、q_{src}から、順運動学FKにより、p_{src}を計算する(ステップS21)。従来装置は、式(1)に基づき、関節位置間の誤差eを算出する(ステップS22)。
e=|p_{tar}-p_{src}|・・・(1)
 従来装置は、誤差eが、εよりも小さい場合には(ステップS23,Yes)、ステップS27に移行する。一方、従来装置は、誤差eが、εよりも小さくない場合には(ステップS23,No)、ステップS24に移行する。
 ステップS24以降の処理について説明する。従来装置は、誤差eを小さくする関節角度q(q_{src})の速度として、ヤコビ行列Jを計算する(ステップS24)。
 従来装置は、式(2)を基にして、誤差eのヤコビ行列Jから誤差を小さくする変位Δq(Δq_{src})を計算する(ステップS25)。
Δq=-J-1e・・・(2)
 従来装置は、式(3)を基にして、qを更新し(ステップS26)、ステップS21に移行する。
q=q+Δq・・・(3)
 ステップS27以降の処理について説明する。従来装置は、q_{src}の値を、q_{tar}の値に設定する(ステップS27)。従来装置は、上述したステップS21~ステップS27の処理を、全関節分実行する(ステップS28)。従来装置は、q_{tar}を出力する(ステップS29)。
 図27は、図26の処理を補足説明するための図である。図27に示すように、3Dキーポイントの関節位置p_{tar}、BVHデータの関節角度の初期値q_{src}を入力し、図26のステップS20~S29の処理を実行すると、BVHデータのモーションq_{tar}が出力される。
特開2022-92528号公報
 しかしながら、上述した従来技術では、逆運動学を基にして、3Dキーポイントを階層構造データに変換しているため、計算量が多いという問題がある。
 たとえば、図26で説明した逆運動学の処理では、誤差eが、εよりも小さくなるまで、ステップS21~S26の処理が繰り返し実行される。
 1つの側面では、本発明は、3Dキーポイントを階層構造データに変換するための計算量を減らすことができる変換方法、変換プログラムおよび変換装置を提供することを目的とする。
 第1の案では、コンピュータに次の処理を実行させる。コンピュータは、人体に含まれる複数の関節と、複数の関節に対する座標とがそれぞれ設定された骨格情報と、人体に含まれる複数の関節と、複数の関節に対する基準座標とがそれぞれ設定された基準姿勢情報とを取得する。コンピュータは、基準姿勢情報に設定された第1の関節に対応する第2の関節を、骨格情報に設定された複数の関節から特定する。コンピュータは、第1の関節の基準座標から、第2の関節の座標までの相対回転角を計算し、相対回転角を階層構造データに設定することで、骨格情報を階層構造データに変換する。
 3Dキーポイントを階層構造データに変換するための計算量を減らすことができる。
図1は、剛体位置合わせによってROOTの3次元回転角を計算する処理を説明するための図である。 図2は、ロドリゲスの回転公式によってJOINTの3次元回転角を計算する処理を説明するための図(1)である。 図3は、ロドリゲスの回転公式によってJOINTの3次元回転角を計算する処理を説明するための図(2)である。 図4は、本実施例に係る変換装置の構成を示す機能ブロック図である。 図5は、3Dキーポイントテーブルのデータ構造の一例を示す図である。 図6は、階層構造データのデータ構造の一例を説明するための図である。 図7は、BVHデータのデータ構造の一例を示す図である。 図8は、モデルデータの一例を示す図である。 図9は、補正角度辞書のデータ構造の一例を示す図である。 図10は、補正実行部の処理を説明するための図である。 図11は、生成部の処理を説明するための図である。 図12は、本実施例に係る変換装置の処理手順を示すフローチャートである。 図13は、第1計算処理の処理手順を示すフローチャートである。 図14は、第2計算処理の処理手順を示すフローチャートである。 図15は、補正処理の処理手順を示すフローチャートである。 図16は、本実施例に係る変換装置の効果を説明するための図である。 図17は、実施例の変換装置と同様の機能を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。 図18は、3D骨格認識に関する従来技術を説明するための図である。 図19は、人体モデルの一例を示す図である。 図20は、関節名の一例を示す図である。 図21は、基準姿勢の一例を示す図である。 図22は、ROOTの3次元回転角の一例を説明するための図である。 図23は、JOINTの3次元回転角の一例を説明するための図である。 図24は、逆運動学を説明するための図である。 図25は、従来技術の処理手順を示すフローチャートである。 図26は、逆運動学に基づき、ROOT、JOINTの3次元回転角を算出する処理手順を示すフローチャートである。 図27は、図26の処理を補足説明するための図である。
 以下に、本願の開示する変換方法、変換プログラムおよび変換装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
 本実施例に係る変換装置の処理について説明する。変換装置は、階層構造データの基準姿勢が既知であることに着目する。階層構造データの基準姿勢の説明は、図21で説明したものと同様である。変換装置は、基準姿勢から3Dキーポイントまでの相対回転角を計算することで、3DキーポイントをBVHデータに変換する際の繰り返し計算をなくし、計算量を減らす。
 たとえば、変換装置は、剛体位置合わせによってROOTの3次元回転角を計算する。また、変換装置は、ロドリゲスの回転公式によってJOINTの3次元回転角を計算する。
 まず、変換装置が、剛体位置合わせによってROOTの3次元回転角を計算する処理の一例について説明する。図1は、剛体位置合わせによってROOTの3次元回転角を計算する処理を説明するための図である。変換装置は、階層構造データ(基準姿勢のデータ)の各ノードを事前定義に従って、3点以上の剛体関節ノードと、それ以外のノードとに分割する。図21で説明したように、基準姿勢の各ノードは、ノードrn,n0~n20となる。図1に示す例では、変換装置は、基準姿勢40に含まれる各ノードのうち、ノードn0,n10,n14を、剛体関節ノードとして選択する。
 変換装置は、3Dキーポイント41に含まれる各関節から、剛体関節ノード(ノードn0,n10,n14)に対応する、関節群を特定する。図1に示す例では、剛体関節ノードに対応する関節群は、関節ar0,ar10,ar14となる。以下の説明では、3Dキーポイントに含まれる各関節のうち、剛体関節ノードに対応する関節群を「剛体対応関節」と表記する。
 変換装置は、剛体関節ノード(ノードn0,n10,n14)から、剛体対応関節(関節ar0,ar10,ar14)までの相対回転角を剛体位置合わせで計算し、ROOTの3次元回転角とする。
 剛体位置合わせは、3点以上の組合せのsourceとtargetとから、式(4)に従った最小二乗法により、sourceをtargetに合わせる際の変換パラメータを求める手法である。変換パラメータには、回転行列R、並進t、スケールcが含まれる。本実施例では、回転行列Rを、オイラー角に変換し、ROOTの3次元回転角として利用する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
 式(4)において、「x」は、3点以上のsourceの座標である。sourceの座標は、剛体関節の3次元座標である。「y」は、3点以上のtargetの座標である。targetの座標は、剛体対応関節の3次元座標である。変換装置は、式(4)のeが最小となる回転行列R、並進t、スケールcを求める。
 続いて、変換装置が、ロドリゲスの回転公式によってJOINTの3次元回転角を計算する処理の一例について説明する。図2および図3は、ロドリゲスの回転公式によってJOINTの3次元回転角を計算する処理を説明するための図である。まず、図2について説明する。変換装置は、3Dキーポイント41の注目関節の関節方向ベクトルを、ローカル座標系の関節方向ベクトルに変換する。3Dキーポイント41の関節方向ベクトルは、隣接する関節において、下位の関節から、上位の関節に向かうベクトルである。
 図2に示す例では、注目関節を関節ar0として説明を行う。関節ar0の関節方向ベクトルv_{tar}は、下位の関節ar0から、上位の関節ar1に向かうベクトルである。
 変換装置は、注目関節の関節方向ベクトルに、上記の式(4)で求めた回転行列Rの逆行列(R-1)を乗算することで、ローカル座標系の関節方向ベクトルに変換する。たとえば、注目関節の関節方向ベクトルv_{tar}に、R-1を乗算することで、ローカル座標系の関節方向ベクトルv_{tar_local}が得られる。変換装置は、3Dキーポイント41の各関節について、上記処理を繰り返し実行することで、ローカル座標系の3Dキーポイント42を得る。
 続いて、変換装置は、3Dキーポイント42の関節方向ベクトルと、基準姿勢40の関節方向ベクトルとの法線を回転軸とした、3Dキーポイント42の関節方向ベクトルと、基準姿勢40の関節方向ベクトルとのなす角θを特定する。ここでは、一例として、3Dキーポイント42の関節方向ベクトルv_{tar_local}と、基準姿勢40の関節方向ベクトルv_{src}とを用いて説明する。関節方向ベクトルv_{src}は、基準姿勢のノードn0から、ノードn1に向かうベクトルである。
 図3の説明に移行する。図3において、nは、関節方向ベクトルv_{tar_local}と、基準姿勢40の関節方向ベクトルv_{src}との法線である。変換装置は、関節方向ベクトルv_{tar_local}と、関節方向ベクトルv_{src}との外積によって、法線nを特定する。変換装置は、法線nを回転軸として、関節方向ベクトルv_{tar_local}と、関節方向ベクトルv_{src}とのなす角θを特定する。
 変換装置は、法線nを回転軸、なす角θを回転角度とし、ロドリゲスの回転公式により相対回転角を計算し、JOINTの3次元回転角として利用する。
 ロドリゲスの回転公式とは、関節方向ベクトルのsourceとtargetにより特定した回転軸(法線n)、回転角度(なす角θ)から、式(5)に従って、回転行列Rを計算する公式である。関節方向ベクトルのsourceは、基準姿勢40の関節方向ベクトル(v_{src})である。関節方向ベクトルのtargetは、ローカル座標系の3Dキーポイント42の関節方向ベクトル(v_{tar_local})である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000002
 変換装置は、式(5)によって求められるR(θ)を、オイラー角に変換することで、JOINTの3次元回転角として利用する。
 上記のように、本実施例に係る変換装置は、階層構造データの基準姿勢から3Dキーポイントまでの相対回転角を計算することで、計算量を減らすことができる。たとえば、変換装置は、変換装置は、剛体位置合わせによってROOTの3次元回転角を計算する。また、変換装置は、ロドリゲスの回転公式によってJOINTの3次元回転角を計算する。
 次に、図1~図3で説明した処理を実行する変換装置の構成例について説明する。図4は、本実施例に係る変換装置の構成を示す機能ブロック図である。図4に示すように、この変換装置100は、通信部110と、入力部120と、表示部130と、記憶部140と、制御部150とを有する。
 通信部110は、ネットワークを介して、外部装置等との間でデータ通信を実行する。通信部110は、NIC(Network Interface Card)等である。後述する制御部150は、通信部110を介して、外部装置との間でデータをやり取りする。
 入力部120は、変換装置100の制御部150に各種の情報を入力する入力装置である。たとえば、入力部120は、キーボードやマウス、タッチパネル等に対応する。
 表示部130は、制御部150から出力される情報を表示する表示装置である。
 記憶部140は、3Dキーポイントテーブル141、階層構造データ142、学習データテーブル144を有する。記憶部140は、メモリなどの記憶装置である。
 3Dキーポイントテーブル141は、3Dキーポイントに関する情報を保持するテーブルである。図5は、3Dキーポイントテーブルのデータ構造の一例を示す図である。図5に示すように、3Dキーポイントテーブル141は、フレーム番号と、各関節(関節の識別情報)に対応する3次元座標とを対応付けて保持する。
 フレーム番号は、3Dキーポイントを生成する場合に用いた画像を識別するフレーム番号である。各関節の識別情報は、関節を一意に特定する情報である。図5の説明では、関節ar0~ar20を、関節の識別情報として用いる。たとえば、関節ar0は、「SPINE_BASE」に対応する。関節ar1は、「SPINE_MID」に対応する。関節ar20は、「HAND_TIP_RIGHT」に対応する。その他の関節の、関節名との関係は、図20に示される。
 3Dキーポイントテーブル141のあるフレーム番号(たとえば、0001)に対応する関節ar0~ar20の各3次元座標が、あるフレーム番号(たとえば、0001)に対応する3Dキーポイントとなる。
 階層構造データ142は、3Dキーポイントを変換することで得られるデータである。図6は、階層構造データのデータ構造の一例を説明するための図である。図6に示すように、階層構造データ142は、BVHデータ50と、モデルデータ60とを有する。
 図7は、BVHデータのデータ構造の一例を示す図である。図7に示すように、BVHデータには、HIERARCY51と、MOTION52とが含まれる。HIERARCY51は、ノード定義情報51a、階層構造定義情報51b、基準姿勢情報51c、チャネル情報51dを含む。
 ノード定義情報51aは、図21に示したノードrn,n0~n20のうち、どのノードが、ROOTであり、どのノードが、JOINTであり、どのノードが、Endであるかを定義する情報である。たとえば、ノードrnは、ROOTである。ノードn0~n2、n4~n12、n14~n16、n18は、JOINTである。ノードn3、n13、n17、n19、n20は、Endである。
 階層構造定義情報51bは、最上位となるROOTから、最下位となるEndまでのノードの接続順を定義する情報である。
 基準姿勢情報51cは、図21で説明した基準姿勢の情報である。たとえば、基準姿勢情報51cでは、基準姿勢となる各ノードの関節方向ベクトルを定義する。
 チャネル情報51dは、後述する各フレームのモーションデータ52cに登録されるデータを定義する情報である。
 MOTION52は、フレーム数52a、フレームタイム52b、モーションデータ52cを含む。フレーム数52aは、総フレーム数を示す。フレームタイム52bは、1フレーム当たりの時間を示す。
 モーションデータ52cは、1フレームの情報として、ROOTの3次元位置、ROOTの3次元回転角、各JOINTの3次元回転角が登録される。一つの3Dキーポイントから、一つのモーションデータ52cが生成される。
 図8は、モデルデータの一例を示す図である。たとえば、モデルデータ60には、SMPL(Skinned Multi-Person Linear Model)61a、MakeHuman61b、Autodesk Character Generator61c等が含まれる。
 SMPL61aは、3D身長スキャンデータで学習された、姿勢や体形を調整可能な3D身体CG(Computer Graphics)モデルである。MakeHuman61bは、性別、身長、体形、人種などを調整可能な3D身体CGモデルである。Autodesk Character Generator61cは、表情、筋肉、毛髪、スタイルなどのdetailを調整可能な3D身体CGモデルである。
 図4の説明に戻る。補正角度辞書143は、JOINTの3次元回転角を補正するための情報を保持する辞書である。図9は、補正角度辞書のデータ構造の一例を示す図である。図9に示すように、補正角度辞書143は、フレーム番号と、ラベルと、補正角度とを対応付ける。
 フレーム番号は、3Dキーポイントを生成する場合に用いた画像を識別するフレーム番号であり、3Dキーポイントを識別する情報でもある。ラベルは、「順手」、「逆手」等のラベルが設定される。ラベルが「なし」の場合には、該当する補正角度が存在しないことを意味する。補正角度は、各関節の補正角度が設定される。かかる補正角度を基にして、JOINTの3次元回転角が補正される。
 学習データテーブル144は、階層構造データ142を基にして生成される学習データを保持する。学習データは、入力を画像、正解ラベルを関節座標とするデータである。学習データは、NN(Neural Network)等の機械学習モデルを訓練する場合に利用される。
 図4の説明に戻る。制御部150は、取得部151と、第1計算部152と、第2計算部153と、補正実行部154と、設定部155と、生成部156と、学習部157とを有する。制御部150は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等である。
 取得部151は、ネットワークを介して、外部装置等から、3Dキーポイントテーブル141の情報、補正角度辞書143の情報等を取得する。取得部151は、取得した3Dキーポイントテーブル141、補正角度辞書143の情報を、記憶部140に格納する。
 第1計算部152は、3Dキーポイントテーブル141から、3Dキーポイントを取得し、階層構造データ142から基準姿勢を取得する。3Dキーポイントには、フレーム番号が付与されているものとする。第1計算部152は、基準姿勢と、3Dキーポイントとを基にして、剛体位置合わせによってROOTの3次元回転角を計算する。第1計算部152が、剛体位置合わせによってROOTの3次元回転角を計算する処理は、図1で説明した処理に対応する。第1計算部152は、所定の変換公式により、ROOTの3次元回転角をオイラー角に変換する。
 なお、第1計算部152は、3Dキーポイントを基にして、関節間の骨の長さを計算する。第1計算部152は、ROOTの3次元座標として算出する。
 第1計算部152は、3Dキーポイントと、基準姿勢と、計算結果(ROOTの3次元回転角<回転行列R、オイラー角>、ROOTの3次元座標)とを、第2計算部153に出力する。
 第2計算部153は、3Dキーポイントと、基準姿勢と、ROOTの3次元回転角<回転行列R>とを基にして、ロドリゲスの回転公式によって各JOINTの3次元回転角を計算する。第2計算部153が、ロドリゲスの回転公式によって各JOINTの3次元回転角を計算する処理は、図2、図3で説明した処理に対応する。第2計算部153は、所定の変換公式により、各JOINTの3次元回転角をオイラー角に変換する。
 第2計算部153は、3Dキーポイントと、ROOTの3次元回転角<回転行列R、オイラー角>)と、計算結果(各JOINTの3次元回転角<回転行列R、オイラー角>)と、ROOTの3次元座標とを、補正実行部154に出力する。
 補正実行部154は、各JOINTの3次元回転角(オイラー角)を、補正角度辞書143を基にして補正する。図10は、補正実行部の処理を説明するための図である。図10のBVHデータ70は、基準姿勢に、各JOINTの3次元回転角(補正前)を適用したデータである。ここで、補正角度辞書143の補正角度であって、3Dキーポイントのフレーム番号に対応する各関節の補正角度の情報を、補正角度情報143-1とする。補正角度情報143-1では、関節ar5の補正角度が「-90°」であり、関節ar8の補正角度が「+90°」である。
 補正実行部154は、BVHデータ70の各ノード(関節)のうち、関節ar5に対応するノードn8の3次元回転角を、補正角度「-90°」で補正する。また、補正実行部154は、BVHデータ70の各ノード(関節)のうち、関節ar8に対応するノードn8の3次元回転角を、補正角度「+90°」で補正する。補正実行部154は、係る補正をBVHデータ70に対して実行することで、BVHデータ71が生成される。BVHデータ70の関節ar5,ar8に対応する回転角度は、実際の人物の姿勢75の回転角度に整合しないが、BVHデータ71の関節ar5,ar8に対応する回転角度は、実際の人物の姿勢75の回転角度に整合する。
 なお、補正実行部154は、以下の手順によって、JOINTの3次元回転角を補正する。補正実行部154は、補正前のJOINTの3次元回転角(オイラー角の形式)を、3次元回転角(回転行列Rの形式)に変換する。補正実行部154は、着目する関節の方向と、補正角度から、補正角度の補正回転行列R_{correct}を算出する。補正実行部154は、補正前の3次元回転角(回転行列Rの形式)に、補正回転行列R_{correct}を乗算することで、補正後の3次元回転角(回転行列Rの形式)を算出する。
 補正実行部154は、補正後の3次元回転角(回転行列Rの形式)を、補正後の3次元回転角(オイラー角の形式)に戻し、JOINTの3次元回転角を更新する。
 なお、補正実行部154は、3Dキーポイントのフレーム番号に対応する各関節の補正角度が「なし」の場合には、前後のフレーム番号の補正角度を基にして、補正角度を補間する。たとえば、補正実行部154は、球面線形補間を実行する。補正実行部154は、補間した補正角度を用いて、上記のように、JOINTの3次元回転角を補正する。
 補正実行部154は、3Dキーポイントと、ROOTの3次元回転角(オイラー角の形式)と、各JOINTの3次元回転角(オイラー角の形式)と、ROOTの3次元座標とを、設定部155に出力する。
 上述した第1計算部152、第2計算部153、補正実行部154は、各3Dキーポイントについて、上記処理を繰り返し実行する。
 設定部155は、階層構造データ142に、各種情報を設定する。たとえば、設定部155は、階層構造データ142に、HIERARCY51、MOTION52の情報を記述する。設定部155は、予め準備される情報を基にして、HIERARCY51を記述する。設定部155は、予め準備される情報を基にして、MOTION52のフレーム数52a、フレームタイム52bを記述する。設定部155は、第1計算部152、第2計算部153、補正実行部154の算出結果を基にして、モーションデータ52cを記述する。
 生成部156は、階層構造データ142を基にして、学習データを生成する。図11は、生成部の処理を説明するための図である。生成部156は、階層構造データ142の基準姿勢に、ROOTの3次元回転角(オイラー角の形式)と、各JOINTの3次元回転角(オイラー角の形式)を適用することで、BVHデータ80を生成する。
 生成部156は、BVHデータ80と、モデルデータ60とを基にして、人物のモデル81を生成する。生成部156は、仮想カメラ81a,81bを設定する。生成部156は、仮想カメラ81a,81bを用いて、モデル81の仮想視点位置からの各画像を生成する。たとえば、生成部156は、仮想カメラ81aが撮影した画像82aと、人物のモデル81の関節座標82bとを対応付けて、学習データ82を生成する。
 生成部156は、上記処理を繰り返し実行することで、複数の学習データを生成し、生成した学習データを、学習データテーブル144に登録する。
 学習部157は、学習データテーブル144の学習データを基にして、学習モデルを訓練する。たとえば、学習部157は、画像を学習モデルに入力して得られる出力と、正解ラベル(関節座標)との誤差が小さくなるように、誤差逆伝播法に基づき、パラメータを更新する。
 次に、本実施例に係る変換装置100の処理手順の一例について説明する。図12は、本実施例に係る変換装置の処理手順を示すフローチャートである。図12に示すように、変換装置100の第1計算部152は、3Dキーポイントテーブル141から、3Dキーポイントを取得する(ステップS101)。第1計算部152は、骨の長さを計算する(ステップS102)。
 変換装置100の設定部155は、階層構造データ142のHIERARCY51を記述する(ステップS103)。第1計算部152は、ROOTの3次元座標を計算する(ステップS104)。第1計算部152は、第1計算処理(剛体位置合わせによるROOT3次元回転角の計算処理)を実行する(ステップS105)。
 変換装置100の第2計算部153は、第2計算処理(ロドリゲスの回転公式によるJOINTの3次元回転角の計算処理)を実行する(ステップS106)。変換装置100の補正実行部154は、補正処理を実行する(ステップS107)。
 設定部155は、計算結果を基にして、階層構造データ142のMOTION52を記述する(ステップS108)。
 次に、図12のステップS105に示した第1計算処理の処理手順について説明する。図13は、第1計算処理の処理手順を示すフローチャートである。図13に示すように、変換装置100の第1計算部152は、BVHデータの各ノードを3点以上の剛体関節q_{src_rb}と、それ以外の関節に分類する(ステップS201)。
 第1計算部152は、剛体関節q_{src_rb}と対応する3Dキーポイントの関節群p_{tar_rb}を抽出する(ステップS202)。第1計算部152は、剛体関節q_{src_rb}と、3Dキーポイントの関節群p_{tar_rb}とを基にして、剛体位置合わせで相対回転角R_{global}を計算する(ステップS203)。
 第1計算部152は、相対回転角R_{global}を、ROOTの3次元回転角として出力する(ステップS204)。
 次に、図12のステップS106に示した第2計算処理の処理手順について説明する。図14は、第2計算処理の処理手順を示すフローチャートである。図14に示すように、変換装置100の第2計算部153は、関節数N=21、関節インデックスi=1、ローカル座標変換行列R=R_{global}を設定する(ステップS301)。
 第2計算部153は、式(6)に基づき、関節インデックスiの親関節のindexとしてi_pを取得する(ステップS302)。parentは関節インデックスとその親関節のインデックスが対応付けられたデータ配列であり、関節インデックスiを入力すると、その親関節のインデックスをparent(i)として出力する。
i_p=parent(i)・・・(6)
 第2計算部153は、式(7)に基づき、関節座標joint(i)、joint(i_p)から、関節インデックスiの関節方向ベクトルv_{tar}を計算する(ステップS303)。jointは関節インデックスとその関節座標が対応付けられたデータ配列であり、関節インデックスiを入力すると、その関節座標joint(i)を出力する。
v_{tar}=joint(i)-joint(i_p)・・・(7)
 第2計算部153は、式(8)に基づき、関節方向ベクトルv_{tar}とローカル座標変換行列Rから、ローカル座標系の関節方向ベクトルとなるv_{tar_local}を計算する(ステップS304)。
v_{tar_local}=R^-1*v_{tar}・・・(8)
 第2計算部153は、BVHデータの基準姿勢から、関節方向ベクトルv_{src}を計算する(ステップS305)。第2計算部153は、ロドリゲスの回転公式によりv_{src}からv_{tar_local}への相対回転角Riを計算し、関節インデックスiのJOINTの3次元回転角とする(ステップS306)。
 第2計算部153は、関節インデックスiがN未満の場合には(ステップS307,Yes)、各JOINTの3次元回転角R_{local}=(R1,R2,・・・R21)を出力する(ステップS308)。
 一方、第2計算部153は、関節インデックスiがN未満でない場合には(ステップS307,No)、関節インデックスiに1を加算する(ステップS309)。第2計算部153は、ローカル座標変換行列Rに、相対回転角Riを乗算した値によって、ローカル座標変換行列Rを更新し(ステップS310)、ステップS302に移行する。
 次に、図12のステップS107に示した補正処理の処理手順について説明する。図15は、補正処理の処理手順を示すフローチャートである。図15に示すように、変換装置100の補正実行部154は、補正角度辞書143を1行読み込む(ステップS401)。補正実行部154は、読み込んだ行に、ラベルがない場合には(ステップS402,No)、ステップS404に移行する。
 補正実行部154は、読み込んだ行に、ラベルがある場合には(ステップS402,Yes)、補正角度辞書143から各関節の補正角度を取得する(ステップS403)。
 補正実行部154は、補正角度辞書143の全ての行を読み込んでいない場合には(ステップS404,No)、ステップS401に移行する。一方、補正実行部154は、補正角度辞書143の全ての行を読み込んだ場合には(ステップS404,Yes)、ステップS405に移行する。
 補正実行部154は、補正角度辞書143のうち、ラベルなしの行を1行読み込む(ステップS405)。補正実行部154は、読み込んだ行の直前、直後の行に補正角度が存在するか否かを判定する(ステップS406)。補正実行部154は、直前、直後の行の補正角度を基にして、補正角度を補間する(ステップS407)。
 補正実行部154は、補正角度辞書143のうち、ラベルなしの行を全て読み込んでいない場合には(ステップS408,No)、ステップS405に移行する。一方、補正実行部154は、補正角度辞書143のうち、ラベルなしの行を全て読み込んだ場合には(ステップS408,Yes)、ステップS409に移行する。
 補正実行部154は、現在のフレーム番号に対応する各関節の補正角度を読み込み、補正回転行列R_{correct}を計算する(ステップS409)。補正実行部154は、式(9)を基にして、各関節のJOINTの3次元回転角R_{local}を更新する(ステップS410)。
R_{local_corrected}=R_{correct}*R_{local}・・・(9)
 補正実行部154は、R_{local_corrected}をJOINTの3次元回転角に設定する(ステップS411)。
 次に、本実施例に係る変換装置100の効果について説明する。変換装置100は、3Dキーポイントと、階層構造データ142の基準姿勢とを取得し、基準姿勢の所定の関節から、3Dキーポイントの対応する関節までの相対回転角を計算し、相対回転角を階層構造データ142に設定する。これによって、計算量を削減して、3Dキーポイントから、階層構造データを生成することができる。
 たとえば、変換装置100は、基準姿勢の剛体関節ノードから、係る剛体関節ノードに対応する3Dキーポイントの関節群までの相対回転角を剛体位置合わせで計算する。これによって、繰り返し計算を行うことなく、ROOTの3次元回転角を効率的に計算することができる。
 変換装置100は、3Dキーポイントの関節方向ベクトルを、ローカル座標系の関節方向ベクトルに変換する。変換装置100は、3Dキーポイントの関節方向ベクトルと、基準姿勢の関節方向ベクトルとの法線を回転軸とした、各関節方向ベクトルのなす角θを特定し、ロドリゲスの回転公式により相対回転角を計算し、JOINTの3次元回転角として利用する。これによって、繰り返し計算を行うことなく、各JOINTの3次元回転角を効率的に計算することができる。
 また、ロドリゲスの回転公式により相対回転角を計算することで、最短経路でのJOINTの3次元回転角を求めることができ、人間にとって不自然なひねり回転角となることを抑止できる。
 図16は、本実施例に係る変換装置の効果を説明するための図である。たとえば、ひねり回転角は、画像90に示す骨90aを軸とした回転角となる。人体モデル91は、従来技術によって3Dキーポイントを階層構造データに変換した結果を用いて生成した人体モデルである。人体モデル92は、本実施例に係る変換装置100が、3Dキーポイントを階層構造データに変換した結果を用いて生成した人体モデルである。
 人体モデル91は、関節がねじれるような不自然なひねり回転角を取っているが、人体モデル92では、不自然なひねり回転角を取っていない。
 また、本実施例に係る変換装置100は、補正角度辞書143の補正角度の情報を基にして、JOINTの3次元回転角を補正する。これによって、従来技術では求めることが難しい実際のひねり回転と整合するようなひねり回転角を求めることができる。
 次に、上述した変換装置100と同様の機能を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例について説明する。図17は、実施例の変換装置と同様の機能を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
 図17に示すように、コンピュータ200は、各種演算処理を実行するCPU201と、ユーザからのデータの入力を受け付ける入力装置202と、ディスプレイ203とを有する。また、コンピュータ200は、有線または無線ネットワークを介して、カメラ15、外部装置等との間でデータの授受を行う通信装置204と、インタフェース装置205とを有する。また、コンピュータ200は、各種情報を一時記憶するRAM206と、ハードディスク装置207とを有する。そして、各装置201~207は、バス208に接続される。
 ハードディスク装置207は、取得プログラム207a、第1計算プログラム207b、第2計算プログラム207c、補正実行プログラム207d、設定プログラム207e、生成プログラム207f、学習プログラム207gを有する。また、CPU201は、各プログラム207a~207fを読み出してRAM206に展開する。
 取得プログラム207aは、取得プロセス206aとして機能する。第1計算プログラム207bは、第1計算プロセス206bとして機能する。第2計算プログラム207cは、第2計算プロセス206cとして機能する。補正実行プログラム207dは、補正実行プロセス206dとして機能する。設定プログラム207eは、設定プロセス206eとして機能する。生成プログラム207fは、生成プロセス206fとして機能する。学習プログラム207gは、学習プロセス206gとして機能する。
 取得プロセス206aの処理は、取得部151の処理に対応する。第1計算プロセス206bの処理は、第1計算部152の処理に対応する。第2計算プロセス206cの処理は、第2計算部153の処理に対応する。補正実行プロセス206dの処理は、補正実行部154の処理に対応する。設定プロセス206eの処理は、設定部155の処理に対応する。生成プロセス206fの処理は、生成部156の処理に対応する。学習プロセス206gの処理は、学習部157の処理に対応する。
 なお、各プログラム207a~207gについては、必ずしも最初からハードディスク装置207に記憶させておかなくても良い。例えば、コンピュータ200に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、DVD、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ200が各プログラム207a~207gを読み出して実行するようにしてもよい。
 100  変換装置
 110  通信部
 120  入力部
 130  表示部
 140  記憶部
 141  3Dキーポイントテーブル
 142  階層構造データ
 143  補正角度辞書
 144  学習データテーブル
 150  制御部
 151  取得部
 152  第1計算部
 153  第2計算部
 154  補正実行部
 155  設定部
 156  生成部
 157  学習部

Claims (12)

  1.  人体に含まれる複数の関節と、複数の関節に対する座標とがそれぞれ設定された骨格情報と、人体に含まれる複数の関節と、複数の関節に対する基準座標とがそれぞれ設定された基準姿勢情報とを取得し、
     前記基準姿勢情報に設定された第1の関節に対応する第2の関節を、前記骨格情報に設定された複数の関節から特定し、
     前記第1の関節の基準座標から、前記第2の関節の座標までの相対回転角を計算し、
     前記相対回転角を階層構造データに設定することで、前記骨格情報を前記階層構造データに変換する
     処理をコンピュータが実行することを特徴とする変換方法。
  2.  前記計算する処理は、複数の前記第1の関節の基準座標から、複数の前記第2の関節の座標までの相対回転角を剛体位置合わせで計算することを特徴とする請求項1に記載の変換方法。
  3.  前記計算する処理は、前記第2の関節の第2ベクトルを、前記剛体位置合わせの計算結果を基にして変換し、第1の関節の第1ベクトルと、変換した前記第2の関節の第2ベクトルとの法線を回転軸とした、前記第1ベクトルと前記第2ベクトルとのなす角を、ロドリゲスの回転公式に適用することで、前記相対回転角を更に計算することを特徴とする請求項2に記載の変換方法。
  4.  前記骨格情報に設定された補正角度を基にして、前記相対回転角を補正する処理を更に実行することを特徴とする請求項3に記載の変換方法。
  5.  人体に含まれる複数の関節と、複数の関節に対する座標とがそれぞれ設定された骨格情報と、人体に含まれる複数の関節と、複数の関節に対する基準座標とがそれぞれ設定された基準姿勢情報とを取得し、
     前記基準姿勢情報に設定された第1の関節に対応する第2の関節を、前記骨格情報に設定された複数の関節から特定し、
     前記第1の関節の基準座標から、前記第2の関節の座標までの相対回転角を計算し、
     前記相対回転角を階層構造データに設定することで、前記骨格情報を前記階層構造データに変換する
     処理をコンピュータに実行させることを特徴とする変換プログラム。
  6.  前記計算する処理は、複数の前記第1の関節の基準座標から、複数の前記第2の関節の座標までの相対回転角を剛体位置合わせで計算することを特徴とする請求項5に記載の変換プログラム。
  7.  前記計算する処理は、前記第2の関節の第2ベクトルを、前記剛体位置合わせの計算結果を基にして変換し、第1の関節の第1ベクトルと、変換した前記第2の関節の第2ベクトルとの法線を回転軸とした、前記第1ベクトルと前記第2ベクトルとのなす角を、ロドリゲスの回転公式に適用することで、前記相対回転角を更に計算することを特徴とする請求項6に記載の変換プログラム。
  8.  前記骨格情報に設定された補正角度を基にして、前記相対回転角を補正する処理を更に実行することを特徴とする請求項7に記載の変換プログラム。
  9.  人体に含まれる複数の関節と、複数の関節に対する座標とがそれぞれ設定された骨格情報と、人体に含まれる複数の関節と、複数の関節に対する基準座標とがそれぞれ設定された基準姿勢情報とを取得し、
     前記基準姿勢情報に設定された第1の関節に対応する第2の関節を、前記骨格情報に設定された複数の関節から特定し、
     前記第1の関節の基準座標から、前記第2の関節の座標までの相対回転角を計算し、
     前記相対回転角を階層構造データに設定することで、前記骨格情報を前記階層構造データに変換する
     処理を実行する制御部を有する変換装置。
  10.  前記計算する処理は、複数の前記第1の関節の基準座標から、複数の前記第2の関節の座標までの相対回転角を剛体位置合わせで計算することを特徴とする請求項9に記載の変換装置。
  11.  前記計算する処理は、前記第2の関節の第2ベクトルを、前記剛体位置合わせの計算結果を基にして変換し、第1の関節の第1ベクトルと、変換した前記第2の関節の第2ベクトルとの法線を回転軸とした、前記第1ベクトルと前記第2ベクトルとのなす角を、ロドリゲスの回転公式に適用することで、前記相対回転角を更に計算することを特徴とする請求項10に記載の変換装置。
  12.  前記骨格情報に設定された補正角度を基にして、前記相対回転角を補正する処理を更に実行することを特徴とする請求項11に記載の変換装置。
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