WO2023276434A1 - 車載装置及びその動作方法、並びに車両 - Google Patents

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Abstract

車載装置は、外部サーバからの情報を利用する運転支援装置を備えた車両に搭載される車載装置であって、外部サーバの機能のサブセットを構成する1又は複数のサブ機能を実行可能で、外部から受信したデータを使用して、情報の一部に置換可能なサブセット情報を出力する車内サーバと、外部サーバからの情報の受信が中断したことに応答して、車両の置かれた交通環境に基づいた優先度に従って、車内サーバが実行するサブ機能の少なくとも1つを選択する機能選択部と、外部サーバからの情報の受信が中断したことを判断する受信判断部と、受信判断部による、受信が中断したという判断に応じて。車内サーバからのサブセット情報を運転支援装置に与える車内外連携装置とを含む。

Description

車載装置及びその動作方法、並びに車両
 この開示は、車載装置及びその動作方法、並びに車両に関する。この出願は2021年7月1日出願の日本出願第2021-109959号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
 多数のセンサからのセンサデータをサーバに集約し解析して、運転支援に利用するシステムが普及しつつある。センサデータは、車両に搭載されたセンサから、及び路側に設けられたインフラストラクチャ設備が備えるセンサ(以下「インフラセンサ」という)から送信されてくる。そうしたシステムでは、車両は無線通信を使って近傍の無線基地局に接続し、その無線基地局を介してサーバと通信を行う。また車両間での直接通信(いわゆる車々間通信)によりある車両のセンサデータを他の車両に送信したり、ある車両が持つ情報を他の車両に送信したりすることもできる。
 運転支援システムの場合には、通信による遅延が問題となる。車両-サーバ間の無線通信の低遅延化を目的に、車両が走行する現場に近い位置にサーバを設置してこのサーバによりセンサデータを処理することが行われる。現場に近い位置に設置されるサーバという意味で、このサーバをエッジサーバと呼ぶ。
 またこのようにセンサデータを解析するエッジサーバ以外にも、様々なサービスを無線通信により車両に提供する、多数のいわゆるクラウドサーバも普及しつつある。例えば、いわゆる交通情報の配信、輸送用車両などに関する配車スケジュールの管理、道路近辺の観光及びイベント情報の配信、車両故障診断、ルート案内などである。エッジサーバ及びクラウドサーバを利用することで、車両がより安全に交通できるようになる上に車両を活用して有意義な生活ができる。
 このようなシステムでは、車両がサーバと通信を行うことが前提となっている。そのため、何らかの原因により車両がサーバと通信できなくなると、車両が運転支援装置を持っていても役に立たなくなるという問題がある。他のサーバに接続することが可能であれば接続してもよい。しかし、エッジサーバの場合には、他のエッジサーバが管理しているエリアが、車両の存在している領域をカバーしているとは限らない。したがってそれらエッジサーバから運転支援情報を受信できたとしても、その車両には役に立たない可能性が高い。
 また一般的なサービスを提供するクラウドサーバの場合も、近傍に代替サーバがない場合にはそのようなサービスの情報が得られなくなってしまうという問題がある。
 こうした課題を解決するための提案が特許文献1に開示されている。特許文献1の開示によれば、車載装置にエッジサーバと同様の機能でその縮小版であるミニエッジサーバの機能を持たせる。そしてエッジサーバとの通信ができなくなったときにミニエッジサーバを起動する。ミニエッジサーバの起動時に、それまでエッジサーバから受信していたデータを用いてミニエッジサーバを初期化し、その出力を運転支援のために利用する。さらに周囲の車両及びインフラセンサの中からセンサデータの送信を受ける協調ノードを決定し、それらから受信するセンサデータと自車が備えたセンサからのセンサデータを用いてミニエッジサーバの持つ情報を更新する。エッジサーバとの通信が復旧するとミニエッジサーバを停止させ、エッジサーバから受信したデータを運転支援に利用する。
国際公開第2021/002223号
 本開示の第1の局面に係る車載装置は、外部サーバからの情報を利用する運転支援装置を備えた車両に搭載される車載装置であって、外部サーバの機能のサブセットを構成する1又は複数のサブ機能を実行可能で、外部から受信したデータを使用して、情報の一部に置換可能なサブセット情報を出力する車内サーバと、外部サーバからの情報の受信が中断したことに応答して、車両の置かれた交通環境に基づいた優先度に従って、車内サーバが実行するサブ機能の少なくとも1つを選択する機能選択部と、外部サーバからの情報の受信が中断したことを判断する受信判断部と、受信判断部による、受信が中断したという判断に応じて、車内サーバからのサブセット情報を運転支援装置に与える車内外連携装置とを含む。
 本開示の第2の局面に係る車載装置の動作方法は、外部サーバからの情報を利用する運転支援装置を備えた車両に搭載される車載装置の動作方法であって、外部サーバの機能のサブセットを構成する1又は複数のサブ機能を実行可能で、外部から受信したデータを使用して、情報の一部に置換可能なサブセット情報を出力する車内サーバを構築するステップと、外部サーバからの情報の受信が中断したことを判断するステップと、受信が中断した判断に応じて車内サーバからのサブセット情報を、運転支援装置に与えるステップとを含む。
 本開示の第3の局面に係る車両は、上記したいずれかの車載装置を搭載している。
図1はこの開示の第1実施形態に係る車載装置及び車載装置が制御する車両各部の概略ブロック図である。 図2は、この開示の第1実施形態における車載装置の機能的ブロック図である。 図3は、この開示の第1実施形態のミニエッジサーバで利用可能な機能モジュールを記憶した機能モジュール記憶部の記憶内容を模式的に示す図である。 図4は、この開示の第1実施形態に係るミニエッジサーバがサブ機能を選択する際に参照する優先度表を示す図である。 図5は、図1に示す車載装置の機能をコンピュータにより実現させるコンピュータプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図6は、図5に示すコンピュータプログラムのうちサーバ機能のサブセット生成のステップを実現するコンピュータプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図7は、図1に示す車載装置を実現するハードウェア構成の1例を示すブロック図である。 図8は、この開示の第2実施形態に係る車載装置のブロック図である。 図9は、この開示の第1実施形態及び第2実施形態に係るミニエッジサーバを実現するコンピュータである車内ミニサーバECUのハードウェア構成を示すブロック図である。
 [この開示が解決しようとする課題]
 特許文献1に開示された技術を使用すれば、サーバとの通信が中断したときにも、運転支援情報をミニエッジサーバで生成し、車両で利用できる。したがって、車両の運転支援を継続できるという優れた効果がある。
 しかし、特許文献1に開示された技術を実用化するためにはさらに解決すべき課題がある。例えば、上記したように、既にエッジサーバ以外にも多数のクラウドサービスが提供されている。特許文献1では、そのようなクラウドサービスの利用までは考慮されていない。さらに今後新たなサービスが追加されたときにどのようにそれに対応すべきかという問題もある。また車両に搭載されている情報処理リソースには限りがあるため、必要なサービスを十分にミニエッジサーバで実現できるとは限らないという課題もある。
 したがってこの開示は、サーバとの接続ができないときでも、その機能を柔軟に代替できる車載装置及びその動作方法、並びに車載装置を搭載した車両を提供することを目的とする。
 [この開示の効果]
 以上のようにこの開示によれば、サーバとの接続ができないときでも、その機能を柔軟に代替できる車載装置及びその動作方法、並びに車載装置を搭載した車両を提供できる。
 この開示の目的、構成、及び効果は、この明細書と添付の図面とにより明らかとなるだろう。
 [この開示の実施形態の説明]
 以下の説明及び図面では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。なお、以下の開示の少なくとも一部を任意に組合せてもよい。
 (1)本開示の第1の局面に係る車載装置は、外部サーバからの情報を利用する運転支援装置を備えた車両に搭載される車載装置であって、外部サーバの機能のサブセットを構成する1又は複数のサブ機能を実行可能で、外部から受信したデータを使用して、情報の一部に置換可能なサブセット情報を出力する車内サーバと、外部サーバからの情報の受信が中断したことに応答して、車両の置かれた交通環境に基づいた優先度に従って、車内サーバが実行するサブ機能の少なくとも1つを選択する機能選択部と、外部サーバからの情報の受信が中断したことを判断する受信判断部と、受信判断部による、受信が中断したという判断に応じて、車内サーバからのサブセット情報を運転支援装置に与える車内外連携装置とを含む。
 外部サーバとの通信が中断すると、車内サーバが起動し、交通環境に基づいた優先度に従って選択されたサブ機能を提供する。したがって、サーバとの接続が中断したときでも、その機能を柔軟に代替できる車載装置を提供できる。
 (2)機能選択部は、1又は複数の種類の交通環境ごとに、機能の優先順位を定めた優先度表を記憶するための優先度表記憶装置と、車両の交通環境を特定し、優先度表記憶装置に記憶された優先度表のうち、当該交通環境に対応するいずれかを選択する優先度表選択部と、車両の持つ情報処理リソースの現在の動的情報を取得するリソース情報取得部と、優先度表選択部により選択された優先度表により定められる優先度に従って、リソース情報取得部が取得した動的情報に基づいて、情報処理リソースが許容する範囲内でサブ機能を選択するサブ機能選択部とを含んでもよい。
 優先度表により定められる優先度に従って、情報処理リソースの状況が許容する範囲内でサブ機能が選択される。情報処理リソースの範囲内で有効なサブ機能が選択されるので、サーバとの接続が中断したときでも、可能な範囲でその機能を柔軟に代替できる車載装置を提供できる。
 (3)優先度表選択部は、動的地図及び車両の位置に基づいて車両の交通環境を特定してもよい。
 動的地図はサーバから送信されてくるため、優先度表選択部は最新の情報に基づいて交通環境を特定できる。
 (4)リソース情報取得部が取得する動的情報は、車両の持つ情報処理リソースのうち少なくとも複数の情報処理リソースにわたる動的情報であり、車内サーバは、車両の持つ情報処理リソースの複数の情報処理リソースに機能を分散して処理してもよい。
 車両は複数の情報処理リソースを持つことがある。そうした情報処理リソースに分散して車内サーバのサブ機能を実行させることにより、車内の情報処理リソースを有効に利用して、サーバとの接続が中断したときでも、その機能を柔軟に代替できる車載装置を提供できる。
 (5)サブ機能選択部は、優先度表選択部により選択された優先度表により定められる優先度に従って、リソース情報取得部が取得した動的情報に基づいて、情報処理リソースが許容する範囲内でサブ機能を選択する第1のサブ機能選択部と、第1のサブ機能選択部が選択したサブ機能の実行に必要とされる他のサブ機能を選択する第2のサブ機能選択部とを含んでもよい。
 あるサブ機能を実行するために他のサブ機能が必要とされる場合、第2のサブ機能選択部が自動的にその必要なサブ機能を選択する。選択されたサブ機能が実行時に実行できなくなってしまうことが防止でき、サーバとの接続が中断したときでも、その機能を柔軟にかつ確実に代替できる車載装置を提供できる。
 (6)機能選択部はさらに、前記受信判断部による、受信が中断したという判断に応じて、運転支援装置が実行していた機能を記憶する機能記憶部を含み、サブ機能選択部は、優先度表選択部により選択された優先度表により定められる優先度に従って、リソース情報取得部が取得した動的情報に基づいて、情報処理リソースが許容する範囲内で、かつ機能記憶部が記憶している機能の中からサブ機能を選択するサブ機能選択部を含んでもよい。
 機能記憶部は、外部サーバとの通信が中断したときに実行されていた機能を記憶している。サブ機能選択部はこの機能を優先的に選択する。したがって、サーバとの接続が中断したときでも、引き続きその機能を代替できる、柔軟な機能を持つ車載装置を提供できる。
 (7)車内サーバは、機能選択部により選択された機能ごとに、当該機能を実現するために必要なデータの収集先である協調ノードを決定してもよい。
 機能ごとに異なる種類の外部データが必要とされることがある。そうした機能のためのデータを収集するための協調ノードを別々に決定することにより、各機能を効果的に実行できる。その結果、サーバとの接続が中断したときでも、その機能を柔軟に、かつ効率的に代替できる車載装置を提供できる。
 (8)車内サーバは、機能選択部により選択された機能を実現するために必要なデータの収集先である協調ノードを、選択された機能の全てについて共通して決定してもよい。
 選択された機能の全てについて、協調ノードを共通に決定することにより、協調ノードを決定するための時間が節約できる。また通信が必要な協調ノードの数は一般的に少なくなる。その結果、サーバとの接続が中断したときでも、その機能を柔軟に、かつ効率的に代替できる車載装置を提供できる。
 (9)本開示の第2の局面に係る車載装置の動作方法は、外部サーバからの情報を利用する運転支援装置を備えた車両に搭載される車載装置の動作方法であって、外部サーバの機能のサブセットを構成する1又は複数のサブ機能を実行可能で、外部から受信したデータを使用して、情報の一部に置換可能なサブセット情報を出力する車内サーバを構築するステップと、外部サーバからの情報の受信が中断したことに応答して、車両の置かれた交通環境に基づいた優先度に従って、車内サーバが実行するサブ機能のいずれかを選択するステップと、外部サーバからの情報の受信が中断したことを判断するすステップと、受信が中断した判断に応じて、車内サーバからのサブセット情報を運転支援装置に与えるステップとを含む。
 外部サーバとの通信が中断すると、車内サーバが起動し、交通環境に基づいた優先度に従って選択されたサブ機能を提供する。したがって、サーバとの接続が中断したときでも、その機能を柔軟に代替できる車載装置の動作方法を提供できる。
 (9)本開示の第3の局面に係る車両は、上記したいずれかの車載装置を搭載している。
 外部サーバとの通信が中断すると、上記した車載装置と同様に車内サーバが起動し、交通環境に基づいた優先度に従って選択されたサブ機能を提供する。したがって、サーバとの接続が中断したときでも、その機能が柔軟に代替される。その結果、サーバが中断したときにそれらが提供していた機能のサブセットを引き続き利用できる車両を提供できる。
 [この開示の実施形態の詳細]
 第1 第1実施形態
 この開示の第1実施形態に係る車載装置及びその制御方法、並びに車両の具体例を、以下に図面を参照しながら説明する。なお、この開示はこれらの例示に限定されるものではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、以下の開示の一部を任意に組合せてもよい。
 1 構成
 (1)全体構成
 図1にこの開示に係る運転支援システム50のブロック図を示す。図1を参照して、運転支援システム50は、エッジサーバ62と、交通情報及びそれ以外の様々な情報を配信するクラウドサーバ64とを含む。エッジサーバ62の機能は、車両66、並びにLiDAR(Light Detection And Ranging)68及びカメラ70などのインフラセンサからセンサ情報を収集し、あらかじめ記憶されている高精度地図と統合して、運転を支援する情報(運転支援情報)を生成し車両に配信することである。運転支援情報とは、例えば交通環境及び交通状況に関する動的地図などを含む。なお、ここでいう交通環境とは、主として交差点、分岐合流地点、直線道路、カーブなどの道路の形状のことをいう。また交通状況とは、渋滞の発生があるか否か、通行規制中の区間があるか否か、事故の発生があるか否か、停車中の車両があるか否かなど、道路の状態のことをいう。
 運転支援システム50はさらに、エッジサーバ62及びクラウドサーバ64などの外部サーバと無線を用いて通信可能な車両60を含む。運転支援システム50はさらに、車両60に搭載され、エッジサーバ62から得られた情報を車両の運転支援に、クラウドサーバ64から得られた情報を様々な用途に、それぞれ使用する車載装置90を含む。運転支援システム50はさらに、車載装置90と接続された車載センサであるミリ波レーダ80、車載カメラ82、及びLiDAR84と、車載装置90と協働し車両60の各部の機械部品などを電子的に制御するための各種ECU(Electronic Control Unit)92とを含む。
 この実施形態においては、車載装置90は実質的にコンピュータであり、所定のプログラムを実行することにより車内ミニサーバ94を実現する。車内ミニサーバ94は、エッジサーバの機能のサブセット、及びクラウドサーバの機能のサブセットを実行する。車内ミニサーバ94は、このように各サーバの機能のサブセットを実行することにより、通常であればエッジサーバ及びクラウドサーバが生成する情報の一部を、車内ミニサーバ94が収集したデータに基づいて生成する。車内ミニサーバ94が生成するこの情報のことを、エッジサーバ及びクラウドサーバが提供する情報に対し、そのサブセット情報と呼ぶ。
 なお、ここでいうサブセット情報とは、情報の内容に関するものではなく、情報の種類に関するものである。車内ミニサーバ94が生成するサブセット情報は、各サーバの機能のサブセットにより生成される。したがってこのサブセット情報は、各サーバが提供する情報の一部の情報と同じ種類の情報である。そのため、車載装置90は、このサブセット情報を使用して、サーバから提供されるはずであった情報の一部を置換して利用できる。しかし、サブセット情報の元になるデータ及び処理がサーバによるものとは異なるので、その内容はサーバが提供する情報の内容と必ずしも一致するわけではない。
 (2)車載装置
 図2を参照して、車載装置90は、車外の無線基地局及び他車両などとの間で無線通信を行うことが可能な車外通信機154と、車内ネットワークと車外通信機154との間に設けられた車載GW(Gateway)150とを含む。車載GW150の機能は、車載センサ及び車両に搭載された各種ECU92(図1参照)から得た情報をエッジサーバ62に送信することである。車載GW150はまた、エッジサーバ62又はクラウドサーバ64から車外通信機154により受信した情報を車載装置90に配信したりする処理を行う。車載装置90はさらに、車外通信機154、車載GW150及び車内ミニサーバ94に接続された車内外連携部152を含む。車内外連携部152の機能は、車外通信機154による通信の状況に応じて車載GW150、車外通信機154及び車内ミニサーバ94の間でのデータの流れを制御して車両60の内外の連携を制御することである。
 車内ミニサーバ94は、車載GW150を介して車両60に搭載されている各種ECU92及び車載ネットワークなどの情報処理リソースの負荷などの動的状態を観測するための車内リソース観測部200を含む。車内ミニサーバ94はさらに、車外通信機154及び車載GW150を介して、エッジサーバ62から送信されてくる優先度表と呼ばれる表を記憶するための優先度表記憶部212を含む。車内ミニサーバ94のハードウェア構成については図9を参照して後述する。
 優先度表については、図4を参照して後述する。優先度表は、車外通信機154と外部サーバとの間の通信が中断したときに、どのような機能をどのような優先順位により車内ミニサーバ94に実行させるかを決定するための表である。優先度表はあらかじめ作成され、エッジサーバ62に保存されている。優先度表は、車両が置かれている交通状況に応じて複数個準備される。
 車載装置90はさらに、車内ミニサーバの本体であるミニサーバ208と、ミニサーバ208が実行可能な機能モジュールを記憶したモジュール記憶部204と、車外通信機154によるサーバとの通信が中断したときに車両60が利用していたサービスなどの実行中機能を記憶するための実行中機能記憶部210とを含む。車載装置90はさらに、優先度表記憶部212に記憶されている優先度表の中から、車両60の置かれた交通状況に応じて最適なものを選択するための実行優先度決定部202を含む。交通状況は、動的地図により示される道路の形状及び車両60の位置に基づいて特定できる。動的地図は、通常はエッジサーバ62からダウンロードされるため、最新の情報に更新される。車載装置90はさらに、ミニサーバ構築部206を含む。ミニサーバ構築部206の機能は、ミニサーバ208により実行させるべき機能に対応する機能モジュールをモジュール記憶部204から選択して実行するようにミニサーバ208を構築することである。ミニサーバ構築部206はこのとき、実行優先度決定部202により選択された優先度表、実行中機能記憶部210に記憶されている実行中機能、及び車内リソース観測部200により観測された車内の情報処理リソースの動的状態を使用する。
 車内外連携部152は、車外通信機154による外部サーバとの間の通信状態を検出し、外部サーバのいずれかとの通信が中断したことに応答して中断の検出を車内ミニサーバ94の実行中機能記憶部210に通知するための通信状態検出部180を含む。車内外連携部152はさらに、動作モード切替部182を含む。動作モード切替部182の機能は、通信状態検出部180により外部サーバとの通信の中断が検出されたことに応答して、車載装置90の動作モードを、通常モードから、中断モードに切り替え、車内ミニサーバ94に動作モードの切替を通知することである。通常モードにおいては、車内外連携部152は外部サーバとの通信により動作する。中断モードにおいては、車内外連携部152は、外部サーバとの通信ではなく、車内ミニサーバ94の生成する情報を用いて動作する。車内外連携部152はさらに、動作モード切替部182により制御され、通常モードのときは車外通信機154が受信した情報を車載GW150に送信し、中断モードのときはミニサーバ208の出力を車載GW150に送信するよう切り替えられる選択部184を含む。車内外連携部152はさらに、動作モード切替部182により制御され、通常モードのときは車載GW150の出力を車外通信機154に送信し、中断モードのときはミニサーバ208に送信するよう切り替えられる選択部186を含む。
 (3)機能モジュール構成
 図3にモジュール記憶部204に記憶されている機能モジュール群の例を示す。これら機能モジュール群は、外部サーバが提供する機能と同種の機能を提供する。しかし、個々の機能について見ると、車両60が利用可能なリソースの制限のため、完全にその機能を代替することは難しい。したがって大多数の機能モジュールは、外部サーバの機能の一部を提供するという意味でサブ機能モジュールということができる。ただし以下ではこうしたサブ機能モジュールについて単に「機能モジュール」という。
 図3を参照して、モジュール記憶部204に記憶されている機能モジュール群は、大きく3グループに分類される。第1はエッジサーバ62の機能のサブセットを実現するための車内ミニエッジサーバモジュール群250である。第2はクラウドサーバ64の機能のサブセットを実現するための車内ミニクラウドサーバモジュール群252である。第3は車内ミニエッジサーバと車内ミニクラウドサーバとの両者で使用される共通モジュール群254である。
 車内ミニエッジサーバモジュール群250は、例えば、車両が交差点付近にいるときに使用される交差点支援モジュール272と、車両が複数車線のある道路を走行中に使用される走行レーン制御モジュール274と、動的地図構築モジュール270とを含む。動的地図構築モジュール270は交差点支援モジュール272と走行レーン制御モジュール274とが共通に必要とする機能モジュールである。すなわち、交差点支援モジュール272と走行レーン制御モジュール274とは第1層の機能モジュール群を構成しており、動的地図構築モジュール270は第1層の機能モジュール群の土台となる第2層の機能モジュールである。このよう階層構造は車内ミニクラウドサーバモジュール群252及び共通モジュール群254の場合も同様である。なお第1層の機能モジュール群は交差点支援モジュール272及び走行レーン制御モジュール274の他にも複数個あり得る。
 車内ミニクラウドサーバモジュール群252の第1層の機能モジュール群は、配車サービスモジュール294と、ルート案内モジュール296と、車両故障診断モジュール298などとを含む。車内ミニクラウドサーバモジュール群252の第2層の機能モジュール群は、車両60の基本的な車両情報を管理する車両情報管理モジュール290及び車両診断などに必要とされるAI(Artificial Intelligence)診断モジュール292などを含む。
 共通モジュール群254の第1層の機能モジュール群は、車載装置90のデータをクラウドサーバにバックアップするためのデータバックアップモジュール312を含む。第1層の機能モジュール群はさらに、車載装置90の動作状況を車内の記憶装置に一時ログとして書き出し、定期的にクラウドサーバにアップロードする処理を行うログ管理モジュール314などを含む。
 共通モジュール群254の第2層の機能モジュール群は、車両異常管理モジュール310を含む。車両異常管理モジュール310はデータバックアップモジュール312及びログ管理モジュール314が共通に利用する機能モジュールである。
 ミニサーバ構築部206はこれら機能モジュールを選択するために様々な条件を使用する。これら条件は、例えば車両全体にわたって分散する情報処理リソースにどの程度の余裕があるか、車両60の置かれた交通環境がどのような環境かなどである。交通環境は、動的地図により示される道路の形状及び車両60の位置に基づいて特定できる。動的地図はエッジサーバ62との通信が可能だったときにエッジサーバ62からダウンロードされたものであるため、ミニサーバ構築部206が入手できる最新の情報となる。したがって、ミニサーバ構築部206は可能な限り新しい交通環境に基づいて機能モジュールを選択できる。情報処理リソースとしては、車載装置90及び車載装置90とともに車内ミニサーバ94の一部機能を実行する各種ECU92、これらを結ぶ車内ネットワークなどがある。
 (4)優先度表
 図4に、図2の優先度表記憶部212がエッジサーバ62から受信して記憶する優先度表の1例を示す。ミニサーバ構築部206がミニサーバ208の機能を指定する際にこの優先度表を参照する。
 図4を参照して、この実施形態に係る優先度表330は、車両が置かれている交通環境によって、交差点、分岐合流、その他、の3種類に分けて各機能モジュールの優先度を規定している。
 例えば交差点の場合には、交差点支援が第1優先度、走行レーン制御が第2優先度、配車サービス、ルート案内、及び車両故障診断がいずれも第3優先度、などである。なおこの実施形態においては、数字が小さいほど優先度が高くなるものとする。
 図4に挙げられているのはいずれも図3の第1層の機能モジュールだけである。第2層の機能モジュールについては、第1層の機能モジュールが選択されたときに、その機能モジュールが必要とする機能モジュールが自動的に選択される。こうすることで、必要な第1層の機能モジュールを選択しておきながらその実行に必要な第2層の機能モジュールがないために実行できないという事態を防止できる。
 なおこの優先度表はこの実施形態においてはエッジサーバ62から各車両に配信される。しかしこの実施形態はそのような実施形態には限定されない。例えば車載装置のメーカーがあらかじめ作成して車内ミニサーバに組み込んでおいてもよいし、このような優先度表を配布するサービスを行うようなクラウドサーバがあれば、そこからダウンロードしてもよい。また優先度表が準備される交通環境は図4に示す3種類の分類には限定されず、2種類でもよいし4種類以上でもよい。場合によっては単一の優先度表を使用することも可能である。
 (5)コンピュータプログラム
 図5は、コンピュータをこの実施形態に係る車載装置90として機能させるためのコンピュータプログラムの制御構造を示すフローチャートである。図5を参照して、このプログラムは、例えばエッジサーバ62からのデータの配信が中断したときに実行され、配信が中断した装置(サービス)を特定しその情報を図2に示す実行中機能記憶部210に記憶するステップ350を含む。このプログラムはさらに、実行優先度決定部202が、優先度表記憶部212に記憶された優先度表の中から、車両60の交通環境に基づいて適切な優先度表を決定するステップ352を含む。
 このプログラムはさらに、車両60の中で利用できる情報処理リソースの静的状態及び動的状態を車内リソース観測部200が観測するステップ354を含む。情報処理リソースの静的状態としては、たとえばCPU(Central Processing Unit)の仕様、動作クロック、メモリ容量、ネットワークの通信容量などがある。動的状態としては、たとえばCPUの負荷状態、メモリの空き容量、ネットワークのスループット及び遅延時間などがある。なお、エッジサーバ62と通信が可能であったときの情報に基づいて車載装置90には動的地図が保存されている。この動的地図と車両の位置に関する情報を使用することで、少なくともミニサーバの起動時の車両の交通環境が判定できる。
 このプログラムはさらに、ステップ350で特定された中断されたサービス、ステップ352で決定された優先度表、及びステップ354で観測された車内の情報処理リソースに基づいて、外部サーバにより提供されていたサーバ機能のうち、ミニサーバ208が実行するサブセットを生成するステップ356を含む。このプログラムはさらに、ステップ356で生成されたサブセットを構成する各機能について、協調ノードを決定するステップ358を含む。協調ノードとは、インフラセンサ及び車両など、周囲の通信ノードの中から、そのサービスに関する情報を生成するために使用するセンサデータを収集する対象となるノードのことをいう。このプログラムはさらに、ステップ356で生成されたサーバ機能のサブセットについて、ステップ358で決定された協調ノードからセンサデータを収集することで各機能を実行するようにミニサーバ208を動的に構築し起動するステップ360を含む。ステップ360の後、このプログラムの実行は終了する。
 図6に、図5のステップ356で実行されるコンピュータプログラムの制御構造を示すフローチャートを示す。図6を参照して、図5のステップ356は、図5のステップ352で選択された優先度表の中の優先度1のサーバ機能から順に以下のステップ402を実行するステップ400を含む。
 ステップ402は、処理中の優先度が複数のサーバ機能に割り当てられているときに、そのサーバ機能にデフォルトで与えられている優先度の順番に、ステップ404を実行するステップ404とを含む。ここでのデフォルトの優先度は、例えば車載装置90のメーカー、車両60のメーカー、又は車両60の販売者などにより、同じ優先度が複数のサーバ機能に割り当てられることがないようにあらかじめ設定されていることを想定している。デフォルトの優先度を利用者が設定できるようにしてもよい。
 ステップ404は、図5のステップ354での観測の結果、処理中のサーバ機能を実行するのに十分なリソースがあるか否かに従って制御の流れを分岐させるステップ420を含む。ステップ404はさらに、ステップ420の判定が肯定のときに、判定対象のサーバ機能が、外部サーバとの通信中断の直前に車載装置90で実行中だったか否か(サーバ機能を利用していたりアプリケーション実行中だったりしたか)に従って制御の流れを分岐させるステップ422を含む。ステップ404はさらに、ステップ422の判定が肯定のときに、現在の車両の位置が、判定対象の機能の実行エリア内か否かに従って制御の流れを分岐させるステップ424を含む。ステップ404はさらに、ステップ424の判定が肯定のときに、判定対象の機能に対応する機能モジュールをミニサーバの機能として追加しステップ404を終了するステップ426を含む。ステップ420及び422、及びステップ424の判定が否定のときは判定対象の機能モジュールの追加は行わずステップ404を終了する。
 2 動作
 (1)通常時
 図1を参照して、エッジサーバ62及びクラウドサーバ64などの全ての外部サーバとの通信が正常に行われている場合、図2に示す動作モード切替部182は動作モードを通常モードに設定している。すなわち動作モード切替部182は、車外通信機154が外部サーバから受信したデータを車載GW150に与えるよう、選択部184を切り替える。動作モード切替部182は車載GW150が出力する、センサデータ及び車両60に関して外部サーバに送信すべきデータが車外通信機154を介して外部サーバに送信されるよう選択部186を切り替える。
 車載GW150は外部サーバから受信したデータを自動運転ECUに送信する。車載GW150はまた、車両60に搭載されているミリ波レーダ80、車載カメラ82及びLiDAR84の出力するセンサデータを外部サーバに車外通信機154を介して送信する。
 この通常モードが実行されている間、この実施形態においては車内ミニサーバ94は休止している。ただし通常モードでも車内ミニサーバ94を動作させておき、外部サーバとの通信が中断したときに直ちに車内ミニサーバ94の出力を使用するように選択部184及び186を切り替えるようにしてもよい。
 なお実行中機能記憶部210は車載GW150を介して自動運転ECUが実行している機能を常に監視し記録している。
 通常時にはまた、車外通信機154を介してエッジサーバ62から受信した優先度表が車載GW150により受信データから分離され、優先度表記憶部212に記憶される。
 (2)中断モード
 外部サーバのいずれかとの通信が中断すると、通信状態検出部180がその中断を検知し、実行中機能記憶部210に通知する。実行中機能記憶部210はそのときに自動運転ECUが実行している機能を表す情報を保存する。通信状態検出部180はまた、通信中断を動作モード切替部182に通知する。
 動作モード切替部182は、この通知に応答して動作モードを通常モードから中断モードに切り替える。動作モード切替部182は、通信が中断した外部サーバとの通信については、選択部184がミニサーバ208の出力を車載GW150に与えるよう選択部184を切り替える。また車載GW150の出力がミニサーバ208に与えられるよう選択部186を切り替える。このとき動作モード切替部182は、通信が継続している外部サーバについては通常時と同様の経路でデータが流れるように選択部184と選択部186を切り替える。動作モード切替部182はまた、動作モードが中断モードに切り替えられたことを車内リソース観測部200、実行優先度決定部202及びミニサーバ構築部206に通知する。
 実行優先度決定部202は、通信の中断が通知されると、実行優先度決定部202が優先度表記憶部212に記憶されている優先度表から、車両の現在の位置における交通環境に適した優先度表を読み出す。交通環境は、動的地図により示される道路の形状及び車両60の位置に基づいて特定できる。実行優先度決定部202はまた、実行中機能記憶部210に記憶されている、通信中断時に自動運転ECUが実行していた処理のうち、処理が中断した外部サーバからのサービスに関する情報を読み出す。実行優先度決定部202は、こうして読み出した優先度情報と実行中機能に関する情報をミニサーバ構築部206に与える。
 一方、車内リソース観測部200は、車載GW150を介して車内の他のECUの動的状態(CPUの負荷、メモリの使用状況など)及びネットワークの動的状態(スループット、遅延時間)などを観測し、その結果をミニサーバ構築部206に与える。
 ミニサーバ構築部206は、図6に示すプログラムにより、モジュール記憶部204に記憶されている機能モジュールの中でミニサーバ208が実行すべき機能に対応する機能モジュールを選択しミニサーバ208の機能に追加する。追加される機能モジュールは、ミニサーバ208が実行すべき機能に対応する第1層の機能モジュールと、その機能モジュールを実行するために必要な第2層の機能モジュールである。ミニサーバ構築部206はこのとき、実行優先度決定部202から与えられた優先度表及び実行中の機能モジュールに関する情報と、車内リソース観測部200から与えられた車内リソースの動的状態とを用いて許容できる範囲内で機能モジュールを選択する。実際には、ミニサーバ構築部206は、ミニサーバ208を起動するときに読み込むべき機能モジュールを特定する初期設定用ファイルに、選択された機能モジュールを書き込む。なお、ミニサーバ構築部206が図6のステップ420を実行する際に、第1層の機能モジュールについて、その機能モジュールが必要とする第2層の機能モジュールがまだミニサーバ208の機能に追加されていないことがある。そうしたときには、ミニサーバ構築部206は第1層の機能モジュールと第2層の機能モジュールとの双方を実行するために必要な車内リソースがあるか否かを判定する必要がある。
 この判定には、例えば利用可能なメモリ容量と、新たな機能モジュールを追加することにより消費されるメモリ容量とが、ミニサーバ208が利用可能なメモリ容量の範囲内か(たとえば80%以内か)否かを基準とする。新たな機能モジュールを追加することにより、ネットワークの予測平均トラヒックが許容量(例えば65%)を超えるか否か、又はCPUの平均稼働率がある所定のしきい値(例えば80%)以下に収まるか否か、などの基準をあわせて用いてもよい。複数の基準を用いる場合には、いずれかの基準が満たされない場合にはミニサーバ構築部206はそのモジュールを追加しない。
 こうして、ミニサーバ構築部206は、必要な機能リソースのうち、車両60で実行可能な機能モジュールを全てミニサーバ208の初期設定用ファイルに追加する。この後、ミニサーバ構築部206は、各機能について、周囲のインフラセンサ及び車両などの通信ノードの中から、ミニサーバ208がセンサデータを収集するノード(協調ノード)を決定してミニサーバ208の初期設定用ファイルに追加する。ミニサーバ構築部206はこのようにしてミニサーバ208の初期設定用ファイルに必要な情報を書き込んだ後、ミニサーバ208を起動する。ミニサーバ208は起動時、最初にこの初期設定用ファイルを読み出し、記録された機能モジュールをモジュール記憶部204から読み出して自己の機能に組み込む。ミニサーバ208はさらに、初期設定用ファイルの記載に基づいて、各機能について決定されている協調ノードからセンサデータを収集し、解析して、通信が中断した外部サーバが提供していた機能のサブセットの提供を開始する。
 なお、ミニサーバ208が起動した後には、ミニサーバ208は、車両60の搭載したセンサ、車両60が記憶している高精度地図、及び協調ノードから受信したセンサデータに基づいて自己の位置を更新していく。ミニサーバ208はまた、協調ノードを構成する車両及びインフラセンサについても、自己の位置に応じて自分自身で更新していく。なお、車内ミニサーバ94は、図5のステップ354で取得した車内の情報処理リソースの動的状態に基づいて、自己が実行する機能のうち一部を他のECUにも分散実行させる。基本的に車内ミニサーバ94が各機能を実行し、車内ミニサーバ94の負荷が大きくなったときに限り他のECUを利用する形式にしてもよい。また車内ミニサーバ94が実行する機能のほとんどを他のECUに振り分け、車内ミニサーバ94はそれらECUの統御だけ行うようにしてもよい。
 そして、通信が中断していた外部サーバとの通信が回復すると、ミニサーバ208は機能を停止し、動作モード切替部182が選択部184及び186を通常モードの接続に切り替えることにより、車載装置90は通常モードに復帰する。
 3 ハードウェア構成
 図7に、この実施形態に係る車両60に搭載された車載装置90及びその周辺のハードウェア構成を示す。図7を参照して、車載装置90は、車内LAN(Local Area Network)に接続されたHMI(Human-Machine Interface)コントローラ554と、HMIコントローラ554と同様、車内LANに接続された車外通信コントローラ552とを含む。車載装置90はさらに、車外通信コントローラ552に接続された統合アンテナ550を含む。統合アンテナ550は、第5世代移動通信システム(いわゆる「5G」)、高度道路交通システム(ITS(Intelligent Transport Systems))、GNSS(Global Navigation Satellite System)の一種であるGPS(Global Positioning System)、及びWi―Fiのためのアンテナとして機能する。車載装置90はさらに、車内LANによりHMIコントローラ554及び車外通信コントローラ552に接続された自動運転コントローラ556と、車内LANに接続された走行系コントローラ558とを含む。
 HMIコントローラ554には、モニタ500と、複数のECU502、504などが接続されている。
 自動運転コントローラ556には、ミリ波レーダ80、車載カメラ82、LiDAR84に加えて、自動運転ECU514が接続されている。
 走行系コントローラ558には、車両の走行に関する各部を電子的に制御するための複数のECU506、508、510及び512などが接続されている。
 この実施形態においては、車外通信コントローラ552に車内ミニサーバECU516が接続されている。車内ミニサーバECU516は車載装置90と協働し、実質的に車載装置90の一部としてミニサーバ機能を実現する。また、ECU502、504、506、508、510及び512並びに自動運転ECU514はいずれも実質的にコンピュータであり、それぞれCPU及びメモリと通信機能を持つ。車内ミニサーバECU516がミニサーバの機能をこれらに分散して実行させることで、これらのリソースを有効に利用し安定したミニサーバの機能を提供できる。
 第2 第2実施形態
 図8は、この開示の第2実施形態に係る車載装置600のブロック図である。車載装置600が図2に示す車載装置90と異なるのは、図2の車内リソース観測部200に代えて車内リソース観測部620を、実行優先度決定部202に代えて実行優先度決定部622をそれぞれ含むことである。車載装置600はさらに、ミニサーバ構築部206に代えてミニサーバ構築部624と、変動検知部626とを新たに含むことでも車載装置90と異なる。変動検知部は車内リソース観測部620の出力により、車内リソースに所定の変化が生じた場合に、実行優先度決定部622及びミニサーバ構築部624にミニサーバ208の再構築を示す指示を与えるためのものである。
 車内リソース観測部620、実行優先度決定部622及びミニサーバ構築部624の機能は基本的に図2に示す車内リソース観測部200、実行優先度決定部202、及びミニサーバ構築部206と同じである。ただし車内リソース観測部620はその出力を変動検知部626にも与える点で図2に示す車内リソース観測部200と異なる。実行優先度決定部622は、動作モード切替部182から中断モードへの切替の通知を受けたときだけではなく、変動検知部626からミニサーバ208の再構築の指示を受けたときにも実行優先度を決定する点で図2の実行優先度決定部202と異なる。ミニサーバ構築部624は、動作モード切替部182から中断モードへの切替の通知を受けたときにミニサーバ208の再構築をする。しかしミニサーバ構築部624は、それだけではなく、変動検知部626からの再構築の指示を受けたときにもミニサーバ208の再構築をする点で図2に示すミニサーバ構築部206と異なる。
 この実施形態においては、通常モード、及び通常モードから中断モードに動作モードが切り替えられたときの車載装置600の動作は第1実施形態の車載装置90と同じである。ただしこの実施形態においては、車内の動的状態に何らかの大きな変化があったときに、変動検知部626がそれを検知し、新たな状況にあわせてミニサーバ208を再構築し起動し直す点で第1実施形態と異なる。このために変動検知部626は、実行優先度決定部622及びミニサーバ構築部624にこの変化について通知する。
 何らかの大きな変化とは、例えば車内リソースに大きな余裕が生じたとき、又は大きく減少したときが挙げられる。例えば車内の通信の遅延時間がしきい値より大きくなったとき、又はミニサーバ208の機能を実行しているCPUの負荷(稼働割合)が所定のしきい値を超えたとき、などがこうした変化として考えられる。このような構成とすることで、ミニサーバの起動時だけでなく起動後にも、状況に応じて柔軟にミニサーバ208の機能を組み替えて、通信が中断した外部サーバの機能のサブセットを車内で実現できる。
 第3 車内ミニサーバECU516のハードウェア構成
 図9を参照して、上記した第1実施形態に係る車内ミニサーバ94及び第2実施形態に係る車内ミニサーバ610を実現する車内ミニサーバECU516(図7を参照)は、プロセッサであるMPU(Micro-Processing Unit)702と、MPU702が接続される高速バス700と、高速バス700に接続されたSRAM(Static Random Access Memory)704と、高速バス700に接続された、フラッシュメモリ706と、高速バス700に接続されたROM(Read-Only Memory)708とを含む。SRAM704には、プログラムの実行に必要なデータなどが保持される。SRAM704は、図2及び図8に示す優先度表記憶部212及び実行中機能記憶部210に相当する。フラッシュメモリ706には、車内ミニサーバ610が実現する機能を実現するためのプログラム726が記憶される。フラッシュメモリ706はさらに、図2、図3及び図8に示した機能モジュール記憶部204としても機能する。ROM708にはMPU702のブートアッププログラムなどが記憶される。
 車内ミニサーバECU516はさらに、高速バス700にブリッジ712を介して接続された低速バス710と、いずれも低速バス710に接続されたシリアルI/F(Interface)714、ADC(Analog-to-Digital Converter)716、タイマ・カウンタ718、クロック発生器720、電源制御部722及び汎用I/F724を含む。シリアルI/F714は図示しない車内ネットワークに接続されており、車内ネットワークを介して車内ミニサーバECU516が車内ミニサーバ94及び610として動作するために必要な情報を受信するためのものである。
 なお、MPUの動作の仕組はよく知られており、実施形態において意味があるのはその実行するプログラムが実現する機能なので、以下説明においてはMPU自体の動作についてはここでは説明しない。
 第4 変形例
 上記第2実施形態においては、車内リソースの大きな変化に応じてミニサーバ208の機能を組み替えている。しかしこの開示はそのような実施形態には限定されない。例えば通信中断時には、一定時間ごとに実行優先度決定部622及びミニサーバ構築部624を動作させ、ミニサーバ208の機能を組み替えるようにしてもよい。又は手動でミニサーバ208の機能を組み替える指示を与えるようにしてもよい。
 また、上記実施形態においては、各機能モジュールについて別々に協調ノードを決定している。そうすることで、各機能モジュールが必要とするデータが利用でき、各機能モジュールを効率的に動作させることができる。しかしこの開示はそのような実施形態には限定されない。全ての機能モジュールについて同じ協調ノードを用いるようにしてもよい。こうすることで、協調ノードを決定するための時間が節約できる。このように協調ノードを一組とすることで、協調ノードとの通信量を抑えることが可能になる。その結果、効率的に各機能モジュールの機能を利用できる。機能モジュールをいくつかのグループに分け、グループごとに同じ協調ノードを決定してもよい。これら協調ノードの決定方法を、交通環境の変化にあわせて適宜組合せたりしてもよい。
 今回開示された実施形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この開示の範囲は、開示の詳細な説明の記載により示されるわけではなく、請求の範囲の各請求項によって示され、請求の範囲の文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
50 運転支援システム
60、66 車両
62 エッジサーバ 
64 クラウドサーバ
68、84 LiDAR
70 カメラ
80 ミリ波レーダ
82 車載カメラ
90、600 車載装置
92 各種ECU
94 車内ミニサーバ
150 車載GW
152 車内外連携部
154 車外通信機
180 通信状態検出部
182 動作モード切替部
184、186 選択部
200、620 車内リソース観測部
202、622 実行優先度決定部
204 モジュール記憶部
206、624 ミニサーバ構築部
208 ミニサーバ
210 実行中機能記憶部
212 優先度表記憶部
250 車内ミニエッジサーバモジュール群
252 車内ミニクラウドサーバモジュール群
254 共通モジュール群
270 動的地図構築モジュール
272 交差点支援モジュール
274 走行レーン制御モジュール
290 車両情報管理モジュール
292 AI診断モジュール
294 配車サービスモジュール
296 ルート案内モジュール
298 車両故障診断モジュール
310 車両異常管理モジュール
312 データバックアップモジュール
314 ログ管理モジュール
330 優先度表
350、352、354、356、358、360、400、402、404、420、422、424、426 ステップ
500 モニタ
502、504、506、508、510、512 ECU
514 自動運転ECU
516 車内ミニサーバECU
550 統合アンテナ
552 車外通信コントローラ
554 HMIコントローラ
556 自動運転コントローラ
558 走行系コントローラ
626 変動検知部
700 高速バス
702 MPU
704 SRAM
706 フラッシュメモリ
708 ROM
710 低速バス
712 ブリッジ
714 シリアルI/F
716 ADC
718 タイマ・カウンタ
720 クロック発生器
722 電源制御部
724 汎用I/F
726 プログラム
 

Claims (10)

  1. 外部サーバからの情報を利用する運転支援装置を備えた車両に搭載される車載装置であって、
     前記外部サーバの機能のサブセットを構成する1又は複数のサブ機能を実行可能で、外部から受信したデータを使用して、前記情報の一部に置換可能なサブセット情報を出力する車内サーバと、
     前記外部サーバからの前記情報の受信が中断したことに応答して、前記車両の置かれた交通環境に基づいた優先度に従って、前記車内サーバが実行する前記サブ機能の少なくとも1つを選択する機能選択部と、
     前記外部サーバからの情報の受信が中断したことを判断する受信判断部と、
     前記受信判断部による、受信が中断したという判断に応じて、前記車内サーバからの前記サブセット情報を前記運転支援装置に与える車内外連携装置とを含む、車載装置。
  2. 前記機能選択部は、
     1又は複数の種類の交通環境ごとに、前記機能の優先順位を定めた優先度表を記憶するための優先度表記憶装置と、
     前記車両の交通環境を特定し、前記優先度表記憶装置に記憶された前記優先度表のうち、当該交通環境に対応するいずれかを選択する優先度表選択部と、
     前記車両の持つ情報処理リソースの現在の動的情報を取得するリソース情報取得部と、
     前記優先度表選択部により選択された前記優先度表により定められる優先度に従って、前記リソース情報取得部が取得した前記動的情報に基づいて、前記情報処理リソースが許容する範囲内で前記サブ機能を選択するサブ機能選択部とを含む、請求項1に記載の車載装置。
  3.  前記優先度表選択部は、動的地図及び前記車両の位置に基づいて前記車両の交通環境を特定する、請求項2に記載の車載装置。
  4.  前記リソース情報取得部が取得する前記動的情報は、前記車両の持つ情報処理リソースのうち少なくとも複数の情報処理リソースにわたる動的情報であり、
     前記車内サーバは、前記車両の持つ前記情報処理リソースの複数の情報処理リソースに機能を分散して処理する、請求項2又は請求項3に記載の車載装置。
  5.  前記サブ機能選択部は、
     前記優先度表選択部により選択された前記優先度表により定められる優先度に従って、前記リソース情報取得部が取得した前記動的情報にもとづいて、前記情報処理リソースが許容する範囲内で前記サブ機能を選択する第1のサブ機能選択部と、
     前記第1のサブ機能選択部が選択した前記サブ機能の実行に必要とされる他の前記サブ機能を選択する第2のサブ機能選択部とを含む、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の車載装置。
  6.  前記機能選択部はさらに、前記受信判断部による、受信が中断したという判断に応じて、前記運転支援装置が実行していた機能を記憶する機能記憶部を含み、
     前記サブ機能選択部は、
     前記優先度表選択部により選択された前記優先度表により定められる優先度に従って、前記リソース情報取得部が取得した前記動的情報に基づいて、前記情報処理リソースが許容する範囲内で、かつ前記機能記憶部が記憶している機能の中から前記サブ機能を選択するサブ機能選択部を含む、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の車載装置。
  7.  前記車内サーバは、前記機能選択部により選択された機能ごとに、当該機能を実現するために必要なデータの収集先である協調ノードを決定する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車載装置。
  8.  前記車内サーバは、前記機能選択部により選択された機能を実現するために必要なデータの収集先である協調ノードを、前記選択された機能の全てについて共通して決定する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車載装置。
  9.  外部サーバからの情報を利用する運転支援装置を備えた車両に搭載される車載装置の動作方法であって、
     前記外部サーバの機能のサブセットを構成する1又は複数のサブ機能を実行可能で、外部から受信したデータを使用して、前記情報の一部に置換可能なサブセット情報を出力する車内サーバを構築するステップと、
     前記外部サーバからの前記情報の受信が中断したことに応答して、前記車両の置かれた交通環境に基づいた優先度に従って、前記車内サーバが実行する前記サブ機能のいずれかを選択するステップと、
     前記外部サーバからの情報の受信が中断したことを判断するステップと、
     前記受信が中断した判断に応じて、前記車内サーバからの前記サブセット情報を前記運転支援装置に与えるステップとを含む、車載装置の動作方法。
  10.  請求項1から請求項8のいずれか1項に記載された車載装置を搭載した、車両。
     
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