WO2023243200A1 - 情報提供方法、情報提供装置及び情報提供システム - Google Patents

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Abstract

車両の運転に必要な情報を含む標準地図に車両の現在位置から目的地までの経路を重畳した画像を車両の運転者に表示する制御指令を送信し、標準地図とは異なる地図であって特定分野の情報に特化した専門地図に経路を重畳した画像を車両の同乗者に表示する制御指令を送信する。

Description

情報提供方法、情報提供装置及び情報提供システム
 本発明は、情報提供方法、情報提供装置及び情報提供システムに関する。
 本出願は、2022年6月13日に出願された日本国特許出願の特願2022-095071に基づく優先権を主張するものであり、文献の参照による組み込みが認められる指定国については、上記の出願に記載された内容を参照により本出願に組み込み、本出願の記載の一部とする。
 出発地情報と目的地情報を受け付け、出発地又は目的地から予め決められた位置条件を満たすほど近い、かつ、予め決められた魅力度条件を満たすほどユーザ毎動的魅力度が大きいスポットを決定し、決定したスポットに関するスポット関連情報を出力する技術が知られている(特許文献1)。
特開2016-148881号公報
 スポット情報を含む地図を提供する場合、車両の運転者には、運転への注意力を散漫にさせないように、経路に沿って運転するために必要な地図を提供する必要がある一方で、同乗者には、経路を確認しながら特定分野の情報に特化した地図を見たいというニーズがある。しかしながら、特許文献1の技術は、運転者及び同乗者それぞれに異なる地図を提供する技術ではない。そのため、運転者に、経路に沿った車両の運転に必要な地図を提供しつつ、同乗者の、経路を確認しながら特定分野の情報に特化した地図を見たいというニーズを満たすことができないという問題がある。
 本発明が解決しようとする課題は、車両の運転者に、経路に沿った車両の運転に必要な地図を提供しつつ、同乗者の、経路を確認しながら特定分野の情報に特化した地図を見たいというニーズを満たすことができる情報提供方法、情報提供装置及び情報提供システムを提供することである。
 本発明は、車両の運転に必要な情報を含む標準地図に車両の現在位置から目的地までの経路を重畳した画像を車両の運転者に表示する制御指令を送信し、標準地図とは異なる地図であって特定分野の情報に特化した専門地図に経路を重畳した画像を車両の同乗者に表示する制御指令を送信することによって上記課題を解決する。
 本発明によれば、車両の運転者に、経路に沿った車両の運転に必要な地図を提供しつつ、同乗者の、経路を確認しながら特定分野の情報に特化した地図を見たいというニーズを満たすことができる。
本実施形態に係る情報提供システムのブロック図である。 本実施形態に係る車載ナビゲーション装置で表示される画面の一例を示す図である。 本実施形態に係る車載ナビゲーション装置で表示される画面の一例を示す図である。 情報提供方法を実行する制御手順の一例を示すフローチャート図である。 本実施形態に係る情報提供システムにおいて走行経路が案内されるまでのタイムチャートである。
<<第1実施形態>>
 以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、本発明に係る情報提供方法及び情報提供装置を情報提供システムに適用した例を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る情報提供装置1を備える情報提供システム100のブロック図である。図1に示すように、情報提供システム100は、情報提供装置1と、端末装置20と、車載ナビゲーション装置30とを備える。情報提供装置1、端末装置20及び車載ナビゲーション装置30は、通信回線網40を介して相互に情報の授受が可能となっている。通信回線網40は、例えば、携帯電話網、無線LAN網、DSRC網、電力線通信網などが挙げられる。図1に示される情報提供システム100では、1つの端末装置20、1つの車載ナビゲーション装置30が示されているが、情報提供システム100は、複数の端末装置20、複数の車載ナビゲーション装置30で構成されてもよい。
 本実施形態では、情報提供装置1は、ユーザに情報を提供する。ユーザは、車両3の運転者及び同乗者である。運転者及び同乗者に提供される情報は、地図、車両3の目的地までの経路、POIの情報を含む。端末装置20は、同乗者に画像や音声などによって情報を提供する装置である。例えば、端末装置20は、車両3の同乗者用の車載ディスプレイ、同乗者が操作する携帯端末又は同乗者が装着するヘッドマウントディスプレイである。同乗者用の車載ディスプレイは、例えば、同乗者が視認可能な位置に配置されている装置である。同乗者が後部座席に着座している場合には、車載ディスプレイは、車両3の車内の前部座席のシートの後ろ側上部に配置されている。車載ナビゲーション装置30は、運転者に画像や音声などの情報を提供する装置である。車載ナビゲーション装置30は、運転者が視認可能な位置に配置されている装置であって、例えば、車両3のインスツルメントパネルに固定されている。
 なお、本実施形態では、端末装置20と車載ナビゲーション装置30とは異なる装置であって、それぞれ異なるディスプレイを有するものとして説明するが、これに限らない。例えば、車両3の車内に、運転者に表示する運転者用画面と同乗者に表示する同乗者用画面とを有するディスプレイ装置を備えることとしてもよい。すなわち、ひとつのディスプレイが運転者用画面と同乗者用画面とに分けられている装置が、運転者及び同乗者それぞれに異なる情報を提供する。
 情報提供装置1は、データベース2とプロセッサ10とを備える。データベース2は、異なる複数種類の地図データを備える。地図データは、標準地図と専門地図とを含む。標準地図は、少なくとも車両の運転のために必要な情報を含む。標準地図は、少なくとも道路情報を含む。道路情報は、道路の種別(例えば、一般道路、有料道路など)や、交差点、停止線、信号機、及び道路標識の位置を含んでいてもよい。
 標準地図は、属性が付与されたPOIを記録したものであってもよい。POIの属性は、POIが属する分野を示している。例えば、POIが属する分野は、学術又は趣味に関する分野である。学術に関する分野は、歴史学、地理学、地学、気象学及び古生物学などに関する分野を含む。学術に関する分野は、これらの分野の少なくともいずれか一つを含むこととすればよく、分野はひとつであっても、複数であってもよい。また、例えば、趣味に関する分野は、飲食店、神社仏閣、登山などに関する分野を含む。趣味に関する分野は、これらの分野の少なくともいずれか一つを含むこととすればよく、分野はひとつであっても、複数であってもよい。本実施形態では、あらかじめPOIごとに、POIが属する分野がPOIの属性として設定されている。例えば、POIが歴史的建造物である場合には、POIは「歴史学」の分野に分類され、POIの属性は「歴史学」と設定される。また、POIの属性は、主分野と、主分野に紐づく副分野とを含むこととしてもよい。例えば、「歴史学」を主分野として、「出来事」、「史跡」、「政治」を「歴史学」の副分野とする。
 また、POIは、複数の属性を有することとしてもよい。また、POIは、当該POIが属する分野を好むユーザに対するおすすめ度を数値化した属性評点を有することとしてもよい。POIの属性が「歴史学」である場合には、当該POIの属性評点は、「歴史学」を好むユーザに対する当該POIのおすすめ度合いを示す。例えば、POIの属性評点は、5段階の評点で表される。属性評点は、インターネットにおける口コミの点数を用いてもよいし、他ユーザの過去の行動履歴に基づいて設定してもよい。例えば、特定の属性のユーザが多く訪れる場合には、多く訪れるユーザの属性に応じて、POIの属性を設定し、POIの属性評点を高く設定する。また、POIの属性評点は、おすすめか否かの2値であってもよい。本実施形態では、標準地図には、POIの位置及び名称を含むスポット情報を含むが、POIなどの特定のスポットに関する詳細情報及び特定分野に特化した情報は含まれない。
 専門地図は、特定分野の情報に特化した地図である。専門地図は、標準地図とは異なる地図であって、標準地図よりも特定分野の情報に詳しい地図である。標準地図は、車両の走行のために用いられる地図であるが、専門地図は、ユーザの学習のために用いられる地図である。例えば、専門地図は、古地図、旧国名地図、地形図、等高線図、天気図、ハザードマップなどである。データベース2は、特定分野ごとに、特定分野の情報に特化した地図を格納する。すなわち、データベース2には、属性ごとに、属性に関連付けられた専門地図が格納されている。
 本実施形態では、特定分野に対する専門性を高めたいユーザのために、専門地図を提示する。例えば、専門地図は、学術に関する分野の情報に特化した地図を含む。ユーザが歴史学を好むのであれば、古地図、旧国名地図が提示される。また、ユーザが地学を好むのであれば、地形図、等高線図が提示される。また、ユーザが気象学を好むのであれば、天気図、ハザードマップが提示される。本実施形態では、後述するように、ユーザが好む分野をユーザの属性として取得し、ユーザの属性に合った専門地図を表示することで、ユーザが、自身が好む分野について学習することができる。
 専門地図は、趣味に関する分野の情報に特化した地図を含むこととしてもよい。例えば、ユーザが飲食店巡りを好むのであれば、飲食店の情報に特化した飲食店マップが提示される。また、ユーザが神社仏閣巡りを好むのであれば、神社仏閣の情報に特化した地図が提示される。また、ユーザが登山を好むのであれば、登山の情報に特化した地図、例えば、ハイキングマップが提示される。
 プロセッサ10は、ハードウェア及びソフトウェアを有するコンピュータを備えており、このコンピュータはプログラムを格納したROMと、ROMに格納されたプログラムを実行するCPUと、アクセス可能な記憶装置として機能するRAMを含むものである。なお、動作回路としては、CPUに代えて又はこれとともに、MPU、DSP、ASIC、FPGAなどを用いることができる。図1に示すように、プロセッサ10は、機能ブロックとして、ユーザ属性取得部11、記憶部12と、経路案内部13と、POI判定部14と、目的地提案部15と、通信部16とを含んで構成され、各処理を実行するためのソフトウェアと、ハードウェアとの協働により各機能を実行する。なお、本実施形態では、プロセッサ10が有する機能を6つのブロックとして分けた上で、各機能ブロックの機能を説明するが、プロセッサ10の機能は必ずしも6つのブロックに分ける必要はない。
 ユーザ属性取得部11は、ユーザの属性を取得する。例えば、ユーザ属性取得部11は、ユーザが好む分野をユーザの属性として取得する。ユーザの属性は、予め分類された複数の分野のうちユーザが興味のある分野である。複数の分野には、学術又は趣味に関する分野が含まれる。ユーザの属性は、ユーザが事前に選択したものであってもよいし、事前に推定したものであってもよい。例えば、ユーザが「歴史学」の分野を好む場合には、ユーザの属性は「歴史学」である。ユーザは、複数の属性を有することとしてもよい。例えば、ユーザ属性取得部11は、ユーザがアンケートで興味のある分野として選択した分野をユーザの属性として取得する。また、ユーザ属性取得部11は、特定分野に対するユーザの好みの度合いを数値化した属性評点を取得してもよい。例えば、ユーザ属性取得部11は、5段階評価形式のアンケートでユーザが選択した各分野の評価点を属性評点として取得する。ユーザがアンケートで「歴史学」に5点、「地学」に3点と選択した場合には、ユーザの「歴史学」に対する属性評点は5点、ユーザの「地学」に対する属性評点は3点となる。また、特定分野に対する属性評点は、分野ごとに、好きか嫌いかの2値で示されることとしてもよい。
 また、ユーザ属性取得部11は、ユーザの行動履歴から、ユーザの属性を推定してもよい。例えば、ユーザ属性取得部11は、ユーザの行動履歴を取得し、ユーザが訪れたことのあるPOIを特定し、当該POIが属する分野を特定する。ユーザ属性取得部11は、ユーザが特定分野に属するPOIに訪れた回数が多いほど、当該特定分野に対するユーザの属性評点を大きく推定する。また、ユーザの属性は、動的に変化させるものであってもよい。例えば、ユーザ属性取得部11は、ユーザの行動履歴を一定の周期で取得し、取得したユーザの行動履歴に基づいて、ユーザの属性を更新してもよい。本実施形態では、ユーザ属性取得部11は、端末装置20から、同乗者の属性を取得する。運転者が親で、同乗者が子供である場合には、同乗者の属性は、子供への学習の一環として親が子供に興味を持ってほしい分野を選択したものであってもよい。
 また、本実施形態では、POIの属性は、学術又は趣味に関する分野に限らず、他のカテゴリで分類されてもよい。例えば、POIの属性は、ショッピング、レストラン、スーパー、ガソリンスタンドなどである。また、例えば、POIの属性は、カテゴリごとに、より細分化したサブカテゴリを含むこととしてもよい。サブカテゴリは、カテゴリがレストランであれば、日本料理、中華料理、イタリア料理、フランス料理、などである。この場合には、ユーザ属性取得部11は、ユーザの行動履歴から、ユーザがよく訪れるPOIのカテゴリに対する属性評点を高く推定する。
 記憶部12は、情報提供装置1の外部から、各種地図を取得し、データベース2に各種地図を記憶する。記憶部12は、外部のデータベースから、標準地図を取得し、データベース2に標準地図を記憶する。例えば、記憶部12は、標準地図とPOIの情報を取得し、取得した標準地図にPOIを記録して、POIを含む標準地図をデータベース2に記憶することとしてもよい。記憶部12は、一定の周期で、データベース2に記憶されたPOIの属性及び属性評点を更新する。また、記憶部12は、外部のデータベースから、専門地図を取得し、データベース2に専門地図を記憶する。
 経路案内部13は、端末装置20及び車載ナビゲーション装置30を介して、車両3の現在位置から目的地までの走行経路に沿って運転者及び同乗者に経路案内を行う。経路案内部13は、車両3の目的地と車両3の現在位置とを取得した場合には、標準地図を参照して、車両3の現在位置から目的地までの走行経路を生成する。経路案内部13は、車両3の現在位置として、GPS受信部31により受信された車両3の位置情報を用いる。また、経路案内部13は、車両3の目的地として、運転者又は同乗者によって入力された目的地の情報を用いる。走行経路は、複数の目的地を経由する経路であってもよい。経路案内部13は、標準地図に走行経路を重畳した画像を表示する制御指令を端末装置20及び車載ナビゲーション装置30に送信する。すなわち、本実施形態では、経路案内部13は、ユーザが移動を開始する前に、標準地図を表示する制御指令を端末装置20及び車載ナビゲーション装置30に送信する。
 POI判定部14は、所定の地点から所定範囲内に位置するPOIを探索し、探索された対象POIの属性と同乗者の属性とが一致するか否かを判定する。まず、POI判定部14は、探索範囲の中心地となる所定の地点を設定する。所定の地点は、例えば、車両3の現在位置である。また、所定の地点は、同乗者が標準地図上で設定した探索中心地であってもよい。
 所定の地点が車両3の現在位置に設定されている場合には、POI判定部14は、車両3の現在位置から第1所定範囲内にあるPOIを探索する。第1所定範囲は、POIの探索範囲であって、例えば、車両3の現在位置を中心とした、所定距離の半径からなる円の範囲である。また、第1所定範囲は、車両3が現在位置から所定時間以内に移動可能な範囲であってもよい。また、第1所定範囲は、車両3の現在位置を中心とした円の範囲に限らず、車両3の現在位置から目的地までの移動経路から所定距離以内の範囲であってもよいし、車両3が移動経路から離れて所定時間以内に移動可能な範囲であってもよい。
 本実施形態では、POI判定部14は、走行経路が表示され、目的地までの走行経路に沿って車両3が走行を開始した後、一定の周期で、車両3の現在位置を取得し、車両3の現在位置を中心とした第1所定範囲内にあるPOIを探索する。例えば、POI判定部14は、車両3の現在位置と、POIを含む標準地図とに基づいて、標準地図上において車両3の現在位置から第1所定範囲内にPOIがあるか否かを判定する。なお、POI判定部14は、車両3の走行開始前又は走行中に、同乗者が標準地図上に探索中心地を設定した場合には、標準地図上において探索中心地から第2所定範囲内にPOIがあるか否かを判定することとしてもよい。第2所定範囲は、第1所定範囲と同様の方法で設定される範囲である。第2所定範囲の説明は、第1所定範囲の記載を適宜援用される。
 目的地提案部15は、目的地を設定することを同乗者に提案する。例えば、目的地提案部15は、目的地を変更することを同乗者に提案する制御指令、又は、車両3の現在位置から目的地までの間に経由地を設定することを同乗者に提案する制御指令を送信する。本実施形態では、目的地提案部15は、POI判定部14によって、第1所定範囲内にPOIがあると判定した場合には、第1所定範囲内にある対象POIの属性を標準地図から取得し、対象POIの属性と同乗者の属性とが一致するか否かを判定する。すなわち、目的地提案部15は、対象POIが属する分野が、同乗者が好む分野と一致するか否かを確認する。
 例えば、目的地提案部15は、対象POIの属性と同乗者の属性との一致度合いを算出し、一致度合いが所定の閾値より高い場合に、対象POIの属性と同乗者の属性とが一致すると判定する。目的地提案部15は、同乗者の属性評点が高く、かつ、対象POIの属性評点が高いほど、一致度合いを高く算出する。一致度合いは、例えば、同乗者の属性評点と対象POIの属性評点との掛け算によって算出される。また、一致度合いは、同乗者の属性評点と対象POIの属性評点をパラメータとする増加関数によって算出されることとしてもよい。
 目的地提案部15は、対象POIの属性と同乗者の属性とが一致すると判定した場合には、対象POIを目的地として提案する制御指令を端末装置20に送信する。対象POIを目的地として提案する制御指令は、目的地を対象POIに変更することを提案する制御指令、又は、車両3の現在位置から目的地までの間の経由地に対象POIを設定することを提案する制御指令である。例えば、目的地提案部15は、対象POIのスポット情報と、対象POIを目的地として提案する提案情報とを表示する制御指令を端末装置20に送信する。対象POIのスポット情報は、対象POIの位置、対象POIのスポット名称、対象POIの属性を含む。スポット情報は、対象POIが属する分野の詳細情報を含むこととしてもよい。詳細情報は、例えば、対象POIの属性が「歴史学」であれば、対象POIの建物が建設された年など対象POIの歴史に関する情報である。また、詳細情報には、対象POI周辺の他のPOIのうち、対象POIの属性と同じ属性の他のPOIのスポット情報を含むこととしてもよい。なお、スポット情報と提案情報は、音声情報によって出力されてもよい。
 POIのスポット情報は、例えば、地形の情報、歴史の情報及び気象の情報を含む。地形の情報は、火山、台地、段丘、扇状地、三角州、盆地、リアス式海岸、平野、山地、山脈、河川、鍾乳洞、風穴・氷穴、樹海、断層、フォッサマグナ、輪中、分水嶺、山の稜線と山の名前、その他地形的に特徴のある場所を含む。歴史の情報は、史跡、古戦場、神社仏閣、江戸時代の交通路(東海道、中山道など)、昔の行政区分(相模の国、駿河の国など)、その他歴史的出来事のあった場所を含む。気象の情報は、雨、雪、ひょう・あられ、ゲリラ豪雨、竜巻、雷などが発生している場所、災害発生警戒区域を含む。例えば、同乗者の属性が「地学」で、車両3の現在位置から第1所定範囲内に山地がある場合に、目的地提案部15は、山地の属性と同乗者の属性とが「地学」で一致すると判定し、端末装置20を介して山地の位置、名称、属性を同乗者に通知する。例えば、「前方に〇〇山地が見えます。」というテキストが表示される。
 また、本実施形態では、目的地提案部15は、目的地を提案するか否かを判定し、目的地を提案すると判定した場合に、目的地を提案する制御指令を端末装置20に送信することとしてもよい。目的地提案部15は、ユーザの状況及び/又はユーザの周囲環境を推定し、ユーザの状況及び/又はユーザの周囲環境に基づいて、目的地を提案するか否かを判定する。これにより、ユーザの都合や状況に合ったタイミングで目的地を提案できる。
 特に、車内のユースケースでは、運転者は、運転者が許容できる範囲内の予定変更であれば、目的地の提案を受け入れやすい。また、本実施形態では、同乗者、特に子供に目的地を提案する。この場合、最終的な決定権は運転者にあるため、同乗者が、提案された目的地まで行きたいと思っていても、運転者にとって都合が悪い提案は運転者によって拒否される可能性がある。本実施形態では、運転者にとって都合が悪い提案を同乗者に提案することを防止し、同乗者が行きたいと思った目的地に行けなかったという不満の発生を予め回避できる。
 目的地提案部15は、対象POIを経由するのにかかる移動時間、移動料金及び対象POIにおける滞在時間のうちの少なくともひとつに基づいて、目的地を提案するか否かを判定する。移動料金は、追加でかかる高速道路の料金、施設入場料、ガソリン代等を含む。目的地提案部15は、ユーザによって入力された、ユーザが許容可能な予算及び/又は時間を取得し、取得した予算及び/又は時間の範囲内で対象POIを経由できる場合に、対象POIを目的地として提案すると判定する。これにより、POIを経由することによって予定外の出費や時間がかかるということを防止できる。
 また、目的地提案部15は、同乗者の行動履歴を取得し、同乗者の行動履歴に基づいて、対象POIを目的地として提案するか否かを判定する。例えば、目的地提案部15は、同乗者が対象POIに訪問した訪問履歴がない場合には、対象POIを目的地として提案すると判定する。これにより、同乗者が訪問したことのないPOIを提案することができる。
 また、目的地提案部15は、対象POIが営業時間のある施設である場合には、対象POIの営業時間に基づいて、ユーザの滞在時間が対象POIの営業時間以内となるか否かを判定する。目的地提案部15は、ユーザの滞在時間が対象POIの営業時間以内となる場合に、対象POIを目的地として提案すると判定する。目的地提案部15は、現在時刻と対象POIまでの移動時間とに基づいて、対象POIへの到着時刻を推定する。そして、目的地提案部15は、到着時刻と滞在時間とに基づいて、滞在終了時刻を推定し、滞在終了時刻が営業時間内となるか否かを判定する。営業時間は、インターネット経由で取得されてもよい。滞在時間は、例えば、当該POIにおける平均滞在時間である。これにより、対象POIを経由したにもかかわらず、対象POIにおける営業が終了していた、又は、営業終了間際だったという事態を防止できる。
 また、目的地提案部15は、ユーザが対象POIを経由した後に最終目的地に移動した場合に、ユーザが到着希望時刻までに最終目的地に移動できるか否かを判定する。目的地提案部15は、ユーザが到着希望時刻までに最終目的地に移動できる場合に、対象POIを目的地として提案すると判定する。例えば、目的地提案部15は、ユーザの最終目的地における到着希望時刻と、対象POIを経由した場合の移動時間と、対象POIにおける滞在時間とに基づいて、ユーザが到着予定時刻までに最終目的地に移動できるか否かを判定する。最終目的地は、例えば、自宅である。
 目的地提案部15は、対象POIまでの交通情報を取得し、対象POIまでの移動時間を算出してもよい。目的地提案部15は、ユーザによって入力された、ユーザの最終目的地への到着希望時刻を取得する。到着希望時刻は、ユーザが許容可能な到着時刻であってもよい。つまり、ユーザは、端末装置20の入力部22に、最終目的地に到着する時刻として許容できる最遅到着時刻を入力する。目的地提案部15は、最遅到着時刻を超過しない範囲で経由できるPOIに限定して目的地をユーザに提案する。これにより、対象POIを経由したとしても、ユーザは、次の予定(仕事や学校)に差し障らない時間に自宅に到着することができる。
 目的地提案部15は、移動経路に基づいて、対象POIを目的地として提案するか否かを判定する。例えば、目的地提案部15は、移動経路における経由地数が所定の経由地数以下である場合に、対象POIを目的地として提案すると判定する。移動経路において多くの経由地が設定されている場合、事前にしっかり予定が組まれた移動であると考えられる。一方で、移動経路において設定されている経由地が少ない場合には、予定に余裕があると考えられる。本実施形態では、ユーザの予定の邪魔にならないような場合に、対象POIを目的地として提案できる。
 目的地提案部15は、車両3の連続走行時間に基づいて、対象POIを目的地として提案するか否かを判定する。連続走行時間は、車両3の電源がオンになっている時間である。例えば、目的地提案部15は、連続走行時間が所定の走行時間を超えた場合に、対象POIを目的地として提案すると判定する。また、目的地提案部15は、連続走行時間が、目的地到着よりも手前で所定の走行時間を超えると予測される場合に、対象POIを目的地として提案すると判定する。これにより、連続走行時間が長時間になってしまう場合には、対象POIへの経由を提案することで、運転者に休憩を促すことができる。
 目的地提案部15は、交通情報に基づいて、対象POIを目的地として提案するか否かを判定する。目的地提案部15は、外部から交通情報を取得し、車両3周辺の交通情報に基づいて、車両3が渋滞にあってから所定時間経過した場合に、対象POIを目的地として提案すると判定する。また、目的地提案部15は、外部から交通情報を取得し、走行経路の交通情報に基づいて、走行経路上で渋滞がある場合には、対象POIを目的地として提案すると判定する。これにより、渋滞にあった運転者に、気分転換と疲労回復のために休憩を促すことができる。
 目的地提案部15は、車両3の車内にいるユーザの状態に基づいて、対象POIを目的地として提案するか否かを判定する。目的地提案部15は、車載ナビゲーション装置30から、車両3の車内におけるユーザ間の音声情報を取得し、ユーザの会話頻度を推定する。目的地提案部15は、ユーザの会話頻度が所定の頻度以下である場合に、対象POIを目的地として提案すると判定する。また、目的地提案部15は、車載ナビゲーション装置30から、同乗者の顔を含む車内画像を取得し、車内画像に対して画像認識処理を実行して同乗者の表情を認識する。目的地提案部15は、同乗者の表情が退屈そうな表情であると認識した場合に、対象POIを目的地として提案すると判定する。また、目的地提案部15は、一致度合いが所定の閾値より高い対象POIが複数ある場合は、一致度合いが最も高い対象POIを目的地として提案してもよいし、一致度合いが高い順に上位数件を目的地として提案してもよい。
 目的地提案部15は、対象POIが属する分野と、同乗者が好む分野とが一致すると判定した場合には、標準地図の代わりに、対象POIが属する分野の情報に特化した専門地図を同乗者に表示する制御指令を端末装置20に送信する。すなわち、目的地提案部15は、対象POIの属性と同乗者の属性とが一致すると判定した場合には、表示する地図を標準地図から専門地図に切り替える。目的地提案部15は、対象POIの属性に基づいて、対象POIの属性で示される分野の情報に特化した専門地図をデータベース2から取得し、取得した専門地図を端末装置20に送信する。例えば、目的地提案部15は、対象POIの属性が「歴史学」である場合には、「歴史学」の情報に特化した専門地図として古地図を取得し、古地図を表示する制御指令を送信する。対象POIの属性と同乗者の属性は一致しているため、同乗者の属性、すなわち、同乗者が好む分野の情報に特化した地図が表示される。なお、目的地提案部15は、対象POIの提案を行うときに、標準地図上に対象POIの情報を表示してもよい。
 目的地提案部15は、同乗者によって入力された、経由地を設定することに対する承認を端末装置20から取得した場合には、経由地情報を表示して、経由地を設定することを運転者に提案する制御指令を車載ナビゲーション装置30に送信する。経由地情報は、例えば、対象POIのスポット情報である。そして、目的地提案部15は、運転者によって入力された、経由地を設定することに対する承認を取得した場合には、経由地を設定する。対象POIが経由地として提案された場合には、対象POIが経由地に設定される。以上のように、同乗者が、対象POIを目的地に設定することに承認をした後、運転者が同様に承認をした場合に、当該対象POIが目的地に設定される。すなわち、本実施形態では、最終決定権は運転者にあり、同乗者が承認したとしても、運転者が承認しない場合には、対象POIが目的地に設定されない。
 目的地提案部15は、運転者による承認を取得した場合に、標準地図に車両3の現在位置から目的地までの走行経路を重畳した画像を運転者に表示する制御指令を車載ナビゲーション装置30に送信する。目的地は、例えば、対象POIである。また、目的地提案部15は、対象POIが属する分野の情報に特化した専門地図に走行経路を重畳した画像を同乗者に表示する制御指令を端末装置20に送信する。このとき、目的地提案部15は、走行経路周辺における特定分野に関連した情報を同乗者に提供する制御指令を送信することとしてもよい。例えば、対象POIが属する分野の詳細情報が画像及び/又は音声によって同乗者に提供される。
 ここで、図2を用いて、本実施形態における対象POIまでの走行経路を表示する画面の一例を説明する。図2Aは、本発明における標準地図上に対象POIまでの走行経路を表示する車載ナビゲーション装置30の画面の一例を示す図である。図2Aでは、標準地図МS上に、車両Vの現在位置と、走行経路Rと、目的地に設定された対象POIとなるスポットTPとが表示されている。本実施形態では、運転者は、図2Aで示されるような画面を見て、対象POIまでの走行経路に沿って車両3の運転を行う。図2Bは、本発明における専門地図上に対象POIまでの走行経路を表示する端末装置20の画面の一例を示す図である。図2Bでは、専門地図МP上に、車両Vの現在位置と、走行経路Rと、目的地に設定された対象POIとなるスポットTPとが表示されている。図2Bの例では、専門地図として、古地図が表示されている。本実施形態では、ナビゲーションと連動して特定分野の学習を支援することで、同乗者は、図2Bで示されるような画面を見て、対象POIまでの走行経路を確認しながら、目的地に向かう途中に周辺における特定分野の情報を知ることができる。
 なお、本実施形態では、プロセッサ10が、端末装置20及び車載ナビゲーション装置30それぞれに、走行経路を地図に表示する制御指令を送信することとしているが、これに限らない。例えば、車両3の車内に、運転者用画面と同乗者用画面とを有するディスプレイ装置を備える場合には、プロセッサ10は、標準地図に走行経路を重畳した画像を運転者用画面に表示する制御指令と、専門地図に走行経路を重畳した画像を同乗者用画面に表示する制御指令とをディスプレイ装置に送信してもよい。
 なお、本実施形態では、目的地提案部15は、POI判定部14によって、探索中心地から第2所定範囲内にPOIがあると判定した場合には、第2所定範囲内にある対象POIが属する分野と、同乗者が好む分野とが一致するか否かを判定する。目的地提案部15は、対象POIが属する分野と、同乗者が好む分野とが一致すると判定した場合には、標準地図の代わりに、専門地図を表示する制御指令を端末装置20に送信してもよい。また、目的地提案部15は、対象POIを目的地として提案する制御指令を送信してもよい。
 また、本実施形態では、目的地提案部15は、車両3が対象POIに到着した場合には、専門地図を表示する制御指令を端末装置20に送信する。例えば、目的地提案部15は、車両3の現在位置と対象POIの位置とに基づいて、車両3が対象POIに到着したか否かを判定する。車両3が対象POIに到着したと判定した場合には、目的地提案部15は、対象POIが属する分野の情報に特化した専門地図を表示する制御指令を端末装置20に送信する。目的地提案部15は、専門地図上で対象POIまでの経路案内をしていた場合には、ユーザが対象POIに到着した後も、専門地図を表示する。
 また、目的地提案部15は、標準地図と専門地図との間で地図を切り替える操作に基づき、運転者及び/又は同乗者に表示する画像を切り替える制御指令を送信する。目的地提案部15は、端末装置20から、地図を切り替える操作情報を取得した場合に、同乗者に表示する画像を切り替える制御指令を送信する。目的地提案部15は、車載ナビゲーション装置30から、地図を切り替える操作情報を取得した場合に、運転者に表示する画像を切り替える制御指令を送信する。
 通信部16は、各種通信規格に対応する通信インターフェースである。通信部16は、例えば、有線LAN規格、無線LAN規格などに対応する。通信部16は、通信回線網40を介して、端末装置20との間で情報の送受信を行う。
 端末装置20は、可搬型の情報通信端末である。端末装置20としては、例えば、スマートフォン、ノートパソコン、タブレット端末、ヘッドマウントディスプレイ等が挙げられる。また、端末装置20は、車両3に搭載されたリアシートモニタであってもよい。図1に示すように、端末装置20は、GPS受信部21、入力部22、制御部23、出力部24及び通信部25を有する。GPS受信部21は、GPS衛星から、端末装置20の位置情報を取得する。端末装置20の位置情報の一例としては、緯度及び経度の情報が挙げられる。GPS受信部21は、予め定められた所定の周期ごとに、GPS衛星から端末装置20の位置情報を取得する。車両3が移動している間、車両3の車内に端末装置20があるため、端末装置20の位置情報は、車両3の移動に伴い変更される。
 入力部22は、ユーザによる入力を受け付ける入力インターフェースである。入力部22は、一又は複数の機器で構成される。例えば、入力部22は、ユーザが文字入力可能なタッチパネル又はキーボードと、ユーザが音声入力可能なマイクとで構成される。同乗者により入力された情報は、通信部36を介して、情報提供装置1に送信される。ユーザが入力部22に対して入力する情報は、例えば、車両3の目的地である。
 また、ユーザが入力部22に対して入力する情報は、同乗者の属性、すなわち、同乗者が好む分野である。本実施形態では、例えば、経路案内を開始する前などに、出力部24を介して、同乗者が興味のある分野に関する5段階の評点方式のアンケートが表示される。入力部22は、同乗者によるアンケートへの回答として、同乗者が好む分野を取得する。同乗者は、情報提供システム100を利用する前に、予め入力部22に同乗者が好む分野を入力する。ユーザにより入力された情報は、通信部25を介して、情報提供装置1に送信される。また、ユーザが入力部22に対して入力する情報は、対象POIを目的地に設定することに対する承認操作又は拒否操作である。本実施形態では、対象POIのスポット情報と、対象POIを目的地に設定することを提案する提案情報とが出力部24を介して表示される。同乗者は、入力部22を介して、提案情報に対する承認操作又は拒否操作を入力する。また、ユーザが入力部22に対して入力する情報は、探索範囲の中心となる探索中心地である。出力部24を介して、標準地図又は専門地図が表示されると、同乗者は、標準地図又は専門地図上で探索中心地を選択する。
 制御部23は、各処理を実行させるプログラムが格納されたROMと、このROMに格納されたプログラムを実行するCPUと、アクセス可能な記憶装置として機能するRAMと、を備えるコンピュータである。制御部23は、同乗者に走行経路を案内する。制御部23には、予め定められた所定の周期ごとに、GPS受信部31から車両3の位置情報が入力される。車両3の位置情報は、車両3の移動に伴って変更されるため、制御部23は、車両3の現在位置に応じて、走行経路に沿った経路案内を行う。
 例えば、制御部23は、通信部25を介して、情報提供装置1から、標準地図又は専門地図を表示する制御指令を取得した場合には、出力部24を介して、標準地図又は専門地図を同乗者に表示する。制御部23は、情報提供装置1から、走行経路を標準地図又は専門地図上に表示する制御指令を取得した場合には、出力部24を介して、標準地図又は専門地図上に走行経路を表示する。制御部23は、出力部24を介して、走行経路を同乗者に表示して経路案内を行う。制御部23は、公知の経路案内方法を用いて、同乗者に車両3の走行経路を案内することができる。具体的な経路案内方法については省略する。
 また、制御部23は、入力部22に同乗者の属性が入力されると、通信部25を介して、同乗者の属性を情報提供装置1に送信する。また、制御部23は、入力部22に目的地が入力されると、その時点の車両3の現在位置と目的地を情報提供装置1に送信する。また、制御部23は、出力部24を介して、対象POIを目的地に設定することを提案する。例えば、制御部23は、出力部24を介して、対象POIのスポット情報とともに、対象POIを目的地に設定することを提案する提案情報を同乗者に表示する。また、制御部23は、入力部22に、対象POIを目的地に設定することに対する承認操作の入力があった場合に、通信部25を介して、対象POIを目的地に設定することに対する承認を情報提供装置1に送信する。
 出力部24は、生成された走行経路に基づく経路案内を出力する出力インターフェースである。本実施形態では、出力部24は、地図、車両3の走行経路、対象POIを目的地として提案する提案情報をユーザに表示する。また、出力部24は、対象POIの詳細情報を同乗者に通知する。出力部24は、一又は複数の機器で構成される。例えば、出力部24は、経路案内を画面に表示するディスプレイと、経路案内の音声データを出力するスピーカとで構成される。ディスプレイとしては、例えば、液晶パネル、有機ELパネルなどが挙げられる。
 例えば、出力部24は、標準地図又は専門地図に車両の現在位置から目的地までの走行経路を重畳した画像を同乗者に表示する制御指令を受信した場合には、標準地図又は専門地図に走行経路を重畳した画像を同乗者に表示する。標準地図又は専門地図には、対象POIが表示されてもよい。また、経路案内を開始する前に、出力部24は、同乗者の属性を取得するための質問を表示する。例えば、出力部24は、同乗者に対して、同乗者が興味のある分野に関する5段階の評点方式のアンケートを表示する。通信部25は、各種通信規格に対応する通信インターフェースである。通信部25は、例えば、有線LAN規格、無線LAN規格などに対応する。通信部25は、通信回線網40を介して、情報提供装置1との間で情報の送受信を行う。
 車載ナビゲーション装置30は、車両3の現在位置から目的地までの走行経路に基づいて、運転者に対して、走行経路に沿った経路案内を行う。図1に示されるように、車載ナビゲーション装置30は、GPS受信部31、入力部32、記憶部33、制御部34、出力部35及び通信部36を有する。GPS受信部31は、GPS衛星から、車両3の位置情報を取得する。車両3の位置情報の一例としては、緯度及び経度の情報が挙げられる。GPS受信部31は、所定の周期ごとに、GPS衛星から車両3の位置情報を取得するため、車両3の位置情報は、車両3の移動に伴い変更される。所定の周期は予め定められた周期である。
 入力部32は、乗員による入力を受け付ける入力インターフェースである。入力部32は、一又は複数の機器で構成される。例えば、入力部32は、乗員が文字入力可能なタッチパネルと、乗員が音声入力可能なマイクとで構成される。入力部32がタッチパネルの場合、入力部32は出力部35と一体的に構成してもよい。乗員が入力部32に対して入力する入力情報は、例えば、車両3の目的地が挙げられる。また、ユーザに目的地を設定する提案情報が表示されている場合には、入力情報は、例えば、目的地を設定することに対する承認操作又は拒否操作が挙げられる。
 記憶部33は、各種地図を記憶する。本実施形態では、記憶部33は、標準地図及び専門地図を記憶する。なお、本実施形態では、記憶部33が地図を格納する構成を例に挙げて説明するが、地図の格納場所は記憶部33に限られず、地図は車両3の外部に格納されてもよい。例えば、車両3の外部に設けられたサーバが地図を格納してもよく、通信部36がサーバから地図をダウンロードする構成であってもよい。
 制御部34は、各処理を実行させるプログラムが格納されたROMと、このROMに格納されたプログラムを実行するCPUと、アクセス可能な記憶装置として機能するRAMと、を備えるコンピュータである。制御部34は、車両3の運転者に車両3の走行経路を案内する。制御部34は、情報提供装置1から、走行経路を取得した場合には、出力部35を介して、走行経路を運転者に表示する。また、本実施形態では、制御部34は、情報提供装置1から走行経路を取得することに限らず、制御部34が、走行経路を生成してもよい。
 制御部34には、予め定められた所定の周期ごとに、GPS受信部31から車両3の位置情報が入力される。車両3の位置情報は、車両3の移動に伴って変更されるため、制御部34は、車両3の現在位置に応じて、走行経路に沿った経路案内を行う。制御部34は、本願出願時に知られた経路案内方法を用いて、ユーザに車両3の走行経路を案内することができる。具体的な経路案内方法については省略する。また、制御部34は、情報提供装置1から、対象POIを目的地として提案する制御指令を受信した場合には、出力部35を介して、対象POIを目的地に設定することを運転者に提案する。例えば、制御部34は、標準地図又は専門地図に対象POIを表示し、対象POIを目的地に設定することを提案する提案情報を表示する。
 制御部34は、運転者によって入力された、対象POIを目的地に設定することに対する承認を取得した場合には、対象POIを目的地に設定する。制御部34は、当初設定していた目的地を対象POIに更新し、車両3の現在位置から対象POIまでの走行経路を生成する。また、制御部34は、対象POIの位置を経由地として設定する場合には、車両3の現在位置から、対象POIを経由して、当初設定していた目的地まで走行する走行経路を生成する。走行経路を生成した場合、制御部34は、通信部36を介して、走行経路を情報提供装置1に送信する。また、制御部34は、車内センサ4から車両3の車内情報を取得し、取得した車内情報を情報提供装置1に送信する。車内センサ4は、例えば、車内の運転者及び同乗者の顔を含む車内画像を取得するカメラである。また、車内センサ4は、例えば、車内の運転者及び同乗者の会話を含む音声情報を取得するマイクである。
 出力部35は、制御部34による経路案内を出力する出力インターフェースである。また、本実施形態では、出力部35は、地図、車両3の走行経路、対象POI、情報提供装置1から送信された対象POIを目的地として提案する提案情報を出力する。出力部35は、一又は複数の機器で構成される。例えば、出力部35は、経路案内を画面に表示するディスプレイと、経路案内の音声データを出力するスピーカとで構成される。ディスプレイとしては、例えば、液晶パネル、有機ELパネルなどが挙げられる。
 例えば、出力部35は、標準地図を表示し、標準地図上に、走行経路と、車両3の現在位置とを表示する。また、出力部35は、情報提供装置1から送信された対象POIを標準地図上に表示する。また、出力部35は、車両3の現在位置から対象POIまでの走行経路を標準地図上に表示してもよい。また、出力部35は、対象POIの詳細情報を音声情報によって通知することとしてもよい。また、出力部35は、情報提供装置1から、対象POIの属する分野の情報に特化した専門地図を表示する制御指令を受信した場合には、標準地図の代わりに、専門地図を表示する。すなわち、出力部35は、表示する地図を、標準地図から専門地図に切り替える。出力部35は、専門地図上に対象POIまでの走行経路を表示してもよい。対象POIまでの走行経路は、前述の通り、標準地図に基づいて生成されたものである。すなわち、対象POIまでの走行経路は、標準地図上の道路に沿った経路である。標準地図と専門地図では、例えば、専門地図が古地図である場合など、地図上の道路の位置が一致しないことがある。したがって、標準地図に基づいて生成された走行経路が、専門地図上に重畳して表示された場合、例えば、専門地図上において道が存在しない箇所に走行経路が表示されうる。
 通信部36は、外部との間で無線により情報を送受信する無線通信機能を備えた機器である。通信部36としては、例えば、テレマティクスコントロールユニットが挙げられる。通信部36は、無線通信機能により、通信回線網40を介して、情報提供装置1及び端末装置20との間で情報の送受信を行う。
 車載ナビゲーション装置30によるナビゲーション機能と端末装置20によるナビゲーション機能は連動する。例えば、車載ナビゲーション装置30の出力部35で表示される情報と同じ情報が端末装置20の出力部24で表示される。端末装置20の出力部24で表示される情報は、出力部35で表示される情報と全て同じであってもよいし、一部が同じでもよい。制御部34が、車両3の目的地までの走行経路を生成すると、制御部34は、情報提供装置1を介して、端末装置20に走行経路を送信する。これにより、運転者と同乗者が異なるディスプレイを見ながら、同じ走行経路を共有できる。
 次に、図3を用いて、情報提供装置1によって実行される情報提供方法の制御手順について説明する。図3は、情報提供方法を実行する制御手順の一例を示すフローチャート図である。ステップS1では、プロセッサ10は、同乗者の属性を取得する。プロセッサ10は、端末装置20から、通信部16を介して同乗者の属性を取得する。同乗者の属性は、例えば、同乗者が好む分野である。ステップS2では、プロセッサ10は、標準地図に、属性が付与されたPOIの情報を記録する。例えば、プロセッサ10は、外部のデータベースから標準地図とPOI情報とを取得し、標準地図にPOIの情報を記録する。
 ステップS3では、プロセッサ10は、車両3の現在位置及び目的地を取得する。ステップS4では、プロセッサ10は、走行経路を含む標準地図を端末装置20及び車載ナビゲーション装置30に送信する。プロセッサ10は、ステップS3で取得した車両3の現在位置から目的地までの走行経路を生成し、走行経路を標準地図に重畳した画像を表示する制御指令を端末装置20及び車載ナビゲーション装置30に送信する。ステップS5では、プロセッサ10は、端末装置20から、探索範囲指示を取得する。探索範囲指示は、同乗者が希望する探索範囲を含む。本実施形態では、探索範囲を、車両3の現在位置を起点とした第1所定範囲として説明する。車両3が走行を開始した後、プロセッサ10は、ステップS6に進む。
 ステップS6では、プロセッサ10は、車両3の現在位置を取得する。プロセッサ10は、端末装置20又は車載ナビゲーション装置30の位置を車両3の現在位置として取得する。ステップS7では、プロセッサ10は、車両3の現在位置から第1所定範囲内にPOIがあるか否かを判定する。車両3の現在位置から第1所定範囲内にPOIがあると判定した場合、プロセッサ10は、ステップS8に進む。車両3の現在位置から第1所定範囲内にPOIがないと判定した場合、プロセッサ10は、ステップS6に戻り、以下フローを繰り返す。ステップS8では、プロセッサ10は、第1所定範囲内にある対象POIの属性を取得する。プロセッサ10は、POIの情報が記録された標準地図からPOIの属性を取得する。
 ステップS9では、プロセッサ10は、対象POIの属性と同乗者の属性とが一致するか否かを判定する。対象POIの属性と同乗者の属性とが一致すると判定した場合には、プロセッサ10は、ステップS10に進む。対象POIの属性と同乗者の属性とが一致しないと判定した場合には、プロセッサ10は、ステップS6に戻り、以下フローを繰り返す。ステップS10では、プロセッサ10は、同乗者の属性と属性が一致する対象POIを目的地として同乗者及び運転者に提案する。プロセッサ10は、対象POIを目的地として提案する制御指令を端末装置20及び車載ナビゲーション装置30に送信する。本実施形態では、端末装置20から承認を取得した後に、車載ナビゲーション装置30に対象POIを目的地として提案する。
 ステップS11では、プロセッサ10は、端末装置20及び車載ナビゲーション装置30から、対象POIを目的地に設定することに対する承認を取得する。ステップS12では、プロセッサ10は、対象POIまでの走行経路を端末装置20及び車載ナビゲーション装置30を介して、同乗者及び運転者に走行経路を表示する。例えば、プロセッサ10は、対象POIを目的地として、車両3の現在位置から目的地までの走行経路を生成する。プロセッサ10は、標準地図に走行経路を重畳した画像を運転者に表示する制御指令を車載ナビゲーション装置30に送信し、対象POIで示される分野の情報に特化した専門地図に走行経路を重畳した画像を車両の同乗者に表示する制御指令を送信する。
 次に、図4を用いて、情報提供システム100を構成する各装置の動作について説明する。図4は、情報提供システム100において、対象POIまでの経路案内が開始されるまでのタイムチャートである。ステップS21では、端末装置20は、同乗者の属性を取得する。ステップS22では、端末装置20は、同乗者の属性を情報提供装置1に送信する。ステップS23では、情報提供装置1は、端末装置20から、同乗者の属性を受信する。ステップS24では、端末装置20は、車両3の現在位置及び目的地を取得する。端末装置20は、同乗者が目的地を入力した場合には、その時点における車両3の現在位置と、入力された目的地とを取得する。ステップS25では、端末装置20は、車両3の現在位置及び目的地を情報提供装置1に送信する。ステップS26では、情報提供装置1は、端末装置20から、車両3の現在位置及び目的地を受信する。ステップS27では、情報提供装置1は、車両3の現在位置及び目的地までの走行経路を生成する。ステップS28では、情報提供装置1は、走行経路を含む標準地図を表示する制御指令を端末装置20に送信する。例えば、情報提供装置1は、ステップS27で生成した走行経路を含む標準地図を表示する制御指令を送信する。
 ステップS29では、端末装置20は、情報提供装置1から、標準地図を表示する制御指令を受信する。ステップS30では、端末装置20は、走行経路を含む標準地図を同乗者に表示する。ステップS31では、端末装置20は、同乗者が希望する探索範囲を設定する。例えば、同乗者が車両3の現在位置を探索中心地として設定した場合には、車両3の現在位置から第1所定範囲内を探索範囲として設定する。ステップS32では、端末装置20は、ステップS31で同乗者が設定した探索範囲を含む探索範囲指示を情報提供装置1に送信する。ステップS33では、情報提供装置1は、端末装置20から、探索範囲指示を受信する。ステップS34では、情報提供装置1は、探索範囲指示に基づいて、車両3の現在位置から第1所定範囲内にあるPOIを探索する。第1所定範囲内にPOIがある場合には、情報提供装置1は、ステップS35に進む。
 ステップS35では、情報提供装置1は、第1所定範囲内にある対象POIの属性と同乗者の属性との一致度合いを算出する。ステップS36では、情報提供装置1は、一致度合いの高い上位の対象POIを特定する。ステップS37では、情報提供装置1は、上位の対象POIのスポット情報を含む専門地図を表示する制御指令を端末装置20に送信する。このとき、情報提供装置1は、対象POIを目的地として提案する制御指令を端末装置20に送信する。ステップS38では、端末装置20は、情報提供装置1から、専門地図を表示する制御指令と対象POIを目的地として提案する制御指令とを受信する。ステップS39では、端末装置20は、上位の対象POIのスポット情報を含む専門地図を同乗者に表示する。ステップS40では、端末装置20は、対象POIを目的地として提案する。
 ステップS41では、端末装置20は、対象POIを目的地に設定する提案に対する承認を取得する。ステップS42では、端末装置20は、対象POIを目的地に設定する提案に対する承認を情報提供装置1に送信する。ステップS43では、情報提供装置1は、端末装置20から、対象POIを目的地に設定する提案に対する承認を受信する。ステップS44では、情報提供装置1は、対象POIを目的地として提案する制御指令を車載ナビゲーション装置30に送信する。ステップS45では、車載ナビゲーション装置30は、対象POIを目的地として提案する制御指令を受信する。ステップS46では、車載ナビゲーション装置30は、運転者に対象POIを目的地として提案する。
 ステップS47では、車載ナビゲーション装置30は、対象POIを目的地に設定する提案に対する承認を取得する。ステップS48では、車載ナビゲーション装置30は、走行経路を生成する。ステップS49では、車載ナビゲーション装置30は、走行経路を情報提供装置1に送信する。ステップS50では、車載ナビゲーション装置30は、標準地図に走行経路を重畳した画像を運転者に表示して、運転者に走行経路を案内する。ステップS51では、情報提供装置1は、車載ナビゲーション装置30から、走行経路を受信する。ステップS52では、情報提供装置1は、走行経路を端末装置20に送信する。ステップS53では、端末装置20は、情報提供装置1から、走行経路を受信する。ステップS54では、端末装置20は、専門地図に走行経路を重畳した画像を同乗者に表示して、走行経路に沿って同乗者に走行経路を案内する。
 なお、本実施形態では、情報提供装置1は、車載ナビゲーション装置30から運転者の承認を受信した場合に、走行経路を生成し、端末装置20及び車載ナビゲーション装置30に走行経路を地図に重畳した画像を表示する制御指令を送信してもよいし、車載ナビゲーション装置30が走行経路を生成し、情報提供装置1に送信することとしてもよい。また、情報提供装置1は、端末装置20及び車載ナビゲーション装置30に、対象POIを提案する制御指令又は走行経路を地図に表示する制御指令を送信することに限らず、対象POI又は走行経路の情報を送信することとしてもよい。
 以上のように、本実施形態では、プロセッサは、車両の運転に必要な情報を含む標準地図に車両の現在位置から目的地までの経路を重畳した画像を車両の運転者に表示する制御指令を送信し、標準地図とは異なる地図であって特定分野の情報に特化した専門地図に経路を重畳した画像を車両の同乗者に表示する制御指令を送信する。これにより、車両の運転者に、経路に沿った車両の運転に必要な地図を提供しつつ、同乗者の、経路を確認しながら特定分野の情報に特化した地図を見たいというニーズを満たすことができる。
 また、本実施形態では、プロセッサは、同乗者によって入力された目的地を取得した場合には、取得した目的地までの経路を標準地図に重畳した画像を運転者に表示する制御指令を送信する。これにより、運転者は、同乗者が設定した目的地に向けて車両を走行させることができる。
 また、本実施形態では、プロセッサは、経路周辺における特定分野に関連した情報を同乗者に提供する制御指令を送信する。これにより、同乗者は、経路周辺における特定分野の情報を知ることができる。
 また、本実施形態では、プロセッサは、車両の現在位置から目的地までの間に経由地を設定することを同乗者に提案する制御指令を送信する。これにより、同乗者に新たな目的地を提案できる。
 また、本実施形態では、プロセッサは、同乗者によって入力された、経由地を設定することに対する承認を取得した場合には、経由地情報を表示して、経由地を設定することを運転者に提案する制御指令を送信し、運転者によって入力された、経由地を設定することに対する承認を取得した場合には、経由地を設定する。これにより、運転者が承認した場合に、同乗者が希望する経由地を設定できる。
 また、本実施形態では、運転者に画像を表示する装置は、車両の車載ナビゲーション装置であって、同乗者に画像を表示する装置は、車両の同乗者用の車載ディスプレイ、携帯端末又はヘッドマウントディスプレイである。これにより、運転者と同乗者は、それぞれ異なる装置のディスプレイを見て経路を確認できる。
 また、本実施形態では、特定分野は、学術又は趣味に関する分野である。これにより、学術又は趣味に関する分野の情報に特化した専門地図を車両の同乗者に表示できる。
 また、本実施形態では、学術に関する分野は、歴史学、地理学、地学、気象学及び古生物学に関する分野の少なくともいずれか一つを含む。これにより、歴史学、地理学、地学、気象学及び古生物学に関する分野の情報に特化した専門地図を車両の同乗者に表示できる。
 また、本実施形態では、プロセッサは、標準地図と専門地図との間で地図を切り替える操作に基づき、運転者及び/又は同乗者に表示する画像を切り替える制御指令を送信する。これにより、ユーザの意図に応じて、ユーザが希望する地図を表示できる。
 また、本実施形態では、車両の車内に、運転者に表示する運転者用画面と同乗者に表示する同乗者用画面とを有するディスプレイ装置を備え、プロセッサは、標準地図に経路を重畳した画像を運転者用画面に表示する制御指令と、専門地図に経路を重畳した画像を同乗者用画面に表示する制御指令とをディスプレイ装置に送信する。これにより、ひとつのディスプレイ上で運転者と同乗者それぞれに異なる地図を表示することができる。
 また、本実施形態では、少なくとも第1ナビゲーション部と第2ナビゲーション部とを備える情報提供システムであって、第1ナビゲーション部は、車両の運転に必要な情報を含む標準地図に車両の現在位置から目的地までの経路を重畳した画像を車両の運転者に表示し、第2ナビゲーション部は、標準地図とは異なる地図であって特定分野の情報に特化した専門地図に経路を重畳した画像を車両の同乗者に表示する。これにより、車両の運転者に、経路に沿った車両の運転に必要な地図を提供しつつ、同乗者の、経路を確認しながら特定分野の情報に特化した地図を見たいというニーズを満たすことができる。
 なお、車載ナビゲーション装置30及び端末装置20は、それぞれ特許請求の範囲に記載の「第1ナビゲーション部」、「第2ナビゲーション部」の一例である。本実施形態では、情報提供システム100は、情報提供装置1、端末装置20及び車載ナビゲーション装置30を備えることとしているが、これに限らない。例えば、情報提供システム100は、情報提供装置1の機能を有する車載ナビゲーション装置30と端末装置20とを備えるシステムであってもよい。この場合、車載ナビゲーション装置30及び端末装置20は、情報提供装置1を介さず、相互に情報の授受を行うこととしてもよい。
 なお、以上に説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
100…情報提供システム
 1…情報提供装置
  10…プロセッサ
   11…ユーザ属性取得部
   12…記憶部
   13…経路案内部
   14…POI判定部
   15…目的地提案部
   16…通信部
 3…車両
20…端末装置
30…車載ナビゲーション装置

Claims (12)

  1.  プロセッサによって実行される情報提供方法であって、
     前記プロセッサは、
     車両の運転に必要な情報を含む標準地図に前記車両の現在位置から目的地までの経路を重畳した画像を前記車両の運転者に表示する制御指令を送信し、
     前記標準地図とは異なる地図であって特定分野の情報に特化した専門地図に前記経路を重畳した画像を前記車両の同乗者に表示する制御指令を送信する情報提供方法。
  2.  前記プロセッサは、
     前記同乗者によって入力された目的地を取得した場合には、取得した前記目的地までの経路を前記標準地図に重畳した画像を前記運転者に表示する制御指令を送信する請求項1に記載の情報提供方法。
  3.  前記プロセッサは、
     前記経路周辺における前記特定分野に関連した情報を前記同乗者に提供する制御指令を送信する請求項1又は2に記載の情報提供方法。
  4.  前記プロセッサは、
     前記車両の現在位置から前記目的地までの間に経由地を設定することを前記同乗者に提案する制御指令を送信する請求項1又は2に記載の情報提供方法。
  5.  前記プロセッサは、
     前記同乗者によって入力された、前記経由地を設定することに対する承認を取得した場合には、経由地情報を表示して、前記経由地を設定することを前記運転者に提案する制御指令を送信し、
     前記運転者によって入力された、前記経由地を設定することに対する承認を取得した場合には、前記経由地を設定する請求項4に記載の情報提供方法。
  6.  前記運転者に画像を表示する装置は、前記車両の車載ナビゲーション装置であって、
     前記同乗者に画像を表示する装置は、前記車両の同乗者用の車載ディスプレイ、携帯端末又はヘッドマウントディスプレイである請求項1又は2に記載の情報提供方法。
  7.  前記特定分野は、学術又は趣味に関する分野である請求項1又は2に記載の情報提供方法。
  8.  前記学術に関する分野は、歴史学、地理学、地学、気象学及び古生物学に関する分野の少なくともいずれか一つを含む請求項7に記載の情報提供方法。
  9.  前記プロセッサは、
     前記標準地図と前記専門地図との間で地図を切り替える操作に基づき、前記運転者及び/又は前記同乗者に表示する画像を切り替える制御指令を送信する請求項1又は2に記載の情報提供方法。
  10.  前記車両の車内に、前記運転者に表示する運転者用画面と前記同乗者に表示する同乗者用画面とを有するディスプレイ装置を備え、
     前記プロセッサは、
     前記標準地図に前記経路を重畳した画像を前記運転者用画面に表示する制御指令と、前記専門地図に前記経路を重畳した画像を前記同乗者用画面に表示する制御指令とを前記ディスプレイ装置に送信する請求項1又は2に記載の情報提供方法。
  11.  プロセッサを備える情報提供装置であって、
     前記プロセッサは、
     車両の運転に必要な情報を含む標準地図に前記車両の現在位置から目的地までの経路を重畳した画像を前記車両の運転者に表示する制御指令を送信し、
     前記標準地図とは異なる地図であって特定分野の情報に特化した専門地図に前記経路を重畳した画像を前記車両の同乗者に表示する制御指令を送信する情報提供装置。
  12.  少なくとも第1ナビゲーション部と第2ナビゲーション部とを備える情報提供システムであって、
     前記第1ナビゲーション部は、車両の運転に必要な情報を含む標準地図に前記車両の現在位置から目的地までの経路を重畳した画像を前記車両の運転者に表示し、
     前記第2ナビゲーション部は、前記標準地図とは異なる地図であって特定分野の情報に特化した専門地図に前記経路を重畳した画像を前記車両の同乗者に表示する情報提供システム。
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