WO2023203940A1 - 複合装置 - Google Patents
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- the housing 2 of the composite device 1 includes a first housing 2A, a second housing 2B, a third housing 2C, a first cover 2D, and a second cover 2E. and a third cover 2F, which are integrally fastened together by a fastening member such as a bolt (not shown).
- a fastening member such as a bolt (not shown).
Abstract
【課題】車両用空気調和装置等の小型化に資することができると共に、電力の制御や供給に用いられるパワースイッチング素子の低温時における耐圧電圧の低下に効果的に対処し得る複合装置を提供する。 【解決手段】冷媒圧縮機能と熱媒体加熱機能とを有する複合装置1は、冷媒を圧縮する圧縮機構3を駆動する電動モータ4への通電を制御する第1パワースイッチング素子Q1~Q6と、熱媒体を加熱する電気ヒータ5への通電を制御する第2パワースイッチング素子Q7、Q8とを有する。第2パワースイッチング素子Q7、Q8のスイッチング周波数は第1パワースイッチング素子Q1~Q6のスイッチング周波数よりも低く設定され、及び、第2パワースイッチング素子Q7、Q8のスイッチング速度は第1パワースイッチング素子Q1~Q6のスイッチング速度よりも遅く設定されている。
Description
本発明は、冷媒圧縮機能と熱媒体加熱機能とを有する複合装置に関する。
特許文献1には、ハイブリッド自動車や電気自動車などの車両に適用可能な車両空気調和装置が記載されている。特許文献1に記載された車両用空気調和装置は、冷媒を圧縮する電動圧縮機と、電動圧縮機から吐出された冷媒を放熱させて車室内に供給される空気を加熱する放熱器と、放熱された冷媒を減圧膨張させる膨張弁と、減圧膨張された冷媒と外気との間で熱交換を行わせる蒸発器に相当する熱交換器を含む冷媒回路を有している。また、特許文献1に記載された車両用空気調和装置は、放熱器による車室内の暖房を補助するため、熱媒体を加熱する熱媒体加熱電気ヒータと、加熱された熱媒体で車室内に供給される空気を加熱する熱媒体-空気熱交換器とを有している。
特許文献1に記載された車両用空気調和装置は、放熱器による暖房能力の不足を補完することが可能である。しかし、特許文献1に記載された車両用空気調和装置では、電動圧縮機や熱媒体加熱電気ヒータなどが個別に設けられている。このため、装置全体が大型化し、設置スペースなどの面で改良の余地があった。
本発明は、車両用空気調和装置等の小型化に資することができると共に、電力の制御や供給に用いられるパワースイッチング素子の低温時における耐圧電圧の低下に効果的に対処し得る複合装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面によると、冷媒圧縮機能と熱媒体加熱機能とを有する複合装置が提供される。この複合装置は、ハウジング内に、冷媒を圧縮する圧縮機構と、前記圧縮機構を駆動する電動モータと、前記電動モータへの通電を制御する第1パワースイッチング素子を有するモータ駆動回路と、熱媒体を加熱する電気ヒータと、前記電気ヒータへの通電を制御する第2パワースイッチング素子を有するヒータ制御回路とを有する。また、前記ハウジング内は、前記圧縮機構及び前記電動モータを収容すると共に前記圧縮機構で圧縮される冷媒が流れる第1収容空間と、前記電気ヒータを収容すると共に熱媒体が流れる第2収容空間と、前記モータ駆動回路及び前記ヒータ制御回路を収容する第3収容空間とに仕切られている。前記第2パワースイッチング素子のスイッチング周波数は前記第1パワースイッチング素子のスイッチング周波数よりも低く設定され、及び、前記第2パワースイッチング素子のスイッチング速度は前記第1パワースイッチング素子のスイッチング速度よりも遅く設定されている。
好ましくは、前記複合装置は、低温時において、前記第1パワースイッチング素子及び前記第2パワースイッチング素子の停止状態から前記第1パワースイッチング素子を動作させる場合、まず第2パワースイッチング素子を動作させ、その後、前記第1パワースイッチング素子に動作させるように構成されている。
あるいは、前記複合装置は、前記第1パワースイッチング素子の温度を検出する温度検出部と、前記モータ駆動回路及び前記ヒータ制御回路を制御する制御ユニットとを含み、前記制御ユニットは、前記温度検出部の検出温度が閾値温度以下のときに前記冷媒圧縮機能の起動要求が入力されると、まず前記第2パワースイッチング素子を動作させて前記ヒータ制御回路を起動させ、その後、前記第1パワースイッチング素子を動作させて前記モータ駆動回路を起動させるように構成されている。
本発明によれば、車両用空気調和装置等の小型化に資することができると共に、電力の制御や供給に用いられるパワースイッチング素子の低温時における耐圧電圧の低下に効果的に対処し得る複合装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1~図3は、本発明の実施形態に係る複合装置1の概略構成を示している。図1は、実施形態に係る複合装置1の正面図であり、図2は、実施形態に係る複合装置1の右側面図であり、図3は、実施形態に係る複合装置1の上面図である。
複合装置1は、冷媒を圧縮する冷媒圧縮機能と、冷媒とは別の熱媒体を加熱する熱媒体加熱機能とを有している。つまり、複合装置1は、冷媒圧縮機と熱媒体加熱装置とが一体化された構成を有している。複合装置1は、例えば、上述したような車両用空気調和装置に適用され得る。
複合装置1が車両用空気調和装置に適用された場合、複合装置1の冷媒圧縮機能部は、車両空気調和装置における冷媒回路に組み込まれ、膨張弁と、蒸発器に相当する熱交換器とを通過した冷媒を圧縮すると共に、圧縮された冷媒を、車室内に供給される空気を加熱する放熱器(冷媒-空気熱交換器)に供給するように構成され得る。また、複合装置1の熱媒体加熱機能部は、ポンプなどにより熱媒体が循環する熱媒体回路に組み込まれ、熱媒体を加熱すると共に、加熱された熱媒体を、車室内に供給される空気を加熱する熱媒体-空気熱交換器に供給するように構成され得る。なお、冷媒及び熱媒体は、それぞれ任意に選択され得るが、例えば、冷媒としては気体冷媒が用いられ、熱媒体としては液体が用いられ得る。また、特に限定されないが、熱媒体には、通常、水(不凍液などが混入されたものを含む)が用いられる。したがって、熱媒体加熱機能は、水加熱機能ということもできる。
図1~図3を参照すると、本実施形態において、複合装置1のハウジング2は、第1ハウジング2Aと、第2ハウジング2Bと、第3ハウジング2Cと、第1カバー2Dと、第2カバー2Eと、第3カバー2Fとを含み、これらが図示省略のボルトなどの締結部材によって一体的に締結されて構成されている。
第1ハウジング2Aは、略円筒状に形成されている。第1ハウジング2A内には、冷媒を圧縮する圧縮機構3と、圧縮機構3を駆動する電動モータ4とが収容されている。これらは軸方向に直列に配置されている。特に限定されないが、圧縮機構3は、固定スクロールと可動(旋回)スクロールとを含むスクロール圧縮機構であり得る。また、電動モータ4の出力軸4aは、圧縮機構3(例えば、前記可動(旋回)スクロール)に連結される。
第1ハウジング2Aの一方(図1、図2における下側)の開口端、すなわち、第1ハウジング2Aの圧縮機構3側の開口端は、第1カバー2Dによって閉塞されている。第1ハウジング2Aは、圧縮機ハウジングということもできる。
第2ハウジング2Bは、第1ハウジング2Aの側方に配置され、略矩形筒状に形成されている。第2ハウジング2B内には、熱媒体を加熱する電気ヒータ5が収容されている。特に限定されないが、本実施形態において、電気ヒータ5は、第2ハウジング2B内に並列に配置され且つ電気的に並列に接続された一対のヒータ(ヒータ5A、ヒータ5B)で構成されている。
第2ハウジング2Bの一方(図1、図2における下側)の開口端は、第2カバー2Eによって閉塞されている。第2ハウジング2Bは、ヒータハウジングということもできる。
第3ハウジング2Cは、上面が開放された箱型に形成されている。第3ハウジング2C内には、電動モータ4を駆動するモータ駆動回路20及び電気ヒータ5を制御するヒータ制御回路30が収容されている。具体的には、モータ駆動回路20及びヒータ制御回路30が実装された回路基板(制御基板ともいう)6が第3ハウジング2C内に収容されている。なお、主に圧縮機構3、電動モータ4及びモータ駆動回路20によって冷媒圧縮機能(電動冷媒圧縮機)が実現され、主に電気ヒータ5及びヒータ制御回路30によって熱媒体(水)加熱機能(熱媒体(水)加熱装置)が実現される。
第3ハウジング2Cの底壁7は、第1ハウジング2Aの他方(図1、図2における上側)の開口端、すなわち、第1ハウジング2Aの電動モータ4側の開口端と、第2ハウジング2Bの他方(図1、図2における上側)の開口端とを閉塞している。これにより、第1ハウジング2A内と第3ハウジング2C内とが仕切られ、第2ハウジング2B内と第3ハウジング2C内とが仕切られている。つまり、第3ハウジング2Cの底壁7は、ハウジング2の内部壁を構成すると共に、第1ハウジング2A内と第3ハウジング2C内とを仕切る第1仕切部71と、第2ハウジング2B内と第3ハウジング2C内とを仕切る第2仕切部72を有している。
第3ハウジング2Cの上面(開口端)は、第3カバー2Fによって閉塞されている。第3ハウジング2Cは、回路(基板)ハウジングということもできる。
換言すれば、本実施形態において、複合装置1のハウジング2は、第1ハウジング2Aの内部空間で構成されて圧縮機構3及び電動モータ4を収容する第1収容空間S1と、第2ハウジング2Bの内部空間で構成されて電気ヒータ5(ヒータ5A、ヒータ5B)を収容する第2収容空間S2と、第3ハウジング2Cの内部空間で構成されてモータ駆動回路20及びヒータ制御回路30(具体的には、これらが実装された回路基板6)を収容する第3収容空間S3とを有している。
ここで、第1収容空間S1と第2収容空間S2とは互いに分離されている。また、第1収容空間S1と第3収容空間S3とは第3ハウジング2Cの底壁7の第1仕切部71によって仕切られ、第2収容空間S2と第3収容空間S3とは第3ハウジング2Cの底壁7の第2仕切部72によって仕切られている。つまり、複合装置1のハウジング2内は、圧縮機構3及び電動モータ4を収容する第1収容空間S1と、電気ヒータ5を収容する第2収容空間S2と、モータ駆動回路20及びヒータ制御回路30を収容する第3収容空間S3とに仕切られている。
なお、第1収容空間S1と第3収容空間S3とは、第1仕切部71を挟んで隣り合っており、第2収容空間S2と第3収容空間S3とは、第2仕切部72を挟んで隣り合っている。また、第3収容空間S3は、第1収容空間S1及び第2収容空間S2に対して電動モータ4の軸方向に配置されている。具体的には、第3収容空間S3は、電動モータ4の軸方向において、第3ハウジング2Cの底壁7(すなわち、第1仕切部71及び第2仕切部72)を挟んで第1収容空間S1及び第2収容空間S2とは反対側に配置されている。
第1ハウジング2Aには、外部からの冷媒を第1収容空間S1に流入させるための冷媒流入口8が形成されている。外部からの冷媒は、例えば、上述の車両用空気調和装置の冷媒回路における膨張弁と蒸発器に相当する熱交換器とを通過した冷媒、すなわち、低温低圧の冷媒である。本実施形態において、冷媒流入口8は、第1ハウジング2Aの第3ハウジング2C側の部位、つまり、第1収容空間S1と第3収容空間S3とを仕切る第1仕切部71の近傍に設けられている。好ましくは、冷媒流入口8は、外部からの冷媒の少なくとも一部が第1仕切部71に沿って流れるように、外部からの冷媒を第1収容空間S1に流入させるように構成されている。
第1収容空間S1に流入した冷媒は、第1収容空間S1を流れ、その後、圧縮機構3に吸入される。なお、第1仕切部71は、第1収容空間S1に流入する冷媒によって冷却され、電動モータ4は、第1収容空間S1を流れる冷媒によって冷却される。
圧縮機構3に吸入された冷媒は、圧縮機構3によって圧縮される。そして、高温高圧の冷媒となって圧縮機構3から吐出される。吐出された(高温高圧の)冷媒は、第1ハウジング2Aに形成された冷媒流出口9から外部に流出し、例えば、上述の車両用空気調和装置の冷媒回路における、車室内に供給される空気を加熱する放熱器(冷媒-空気熱交換器)に供給される。なお、本実施形態において、冷媒流出口9は、第1ハウジング2Aの第1カバー2D側の部位に設けられている。
他方、第2ハウジング2Bには、外部からの熱媒体を第2収容空間S2に流入させるための熱媒体流入口10が形成されている。外部からの熱媒体は、例えば、上述の車両用空気調和装置の熱媒体回路における、車室内に供給される空気を加熱するための熱媒体-空気熱交換器を通過した熱媒体である。本実施形態において、熱媒体流入口10は、第2ハウジング2Bの第3ハウジング2C側の部位、つまり、第2収容空間S2と第3収容空間S3とを仕切る第2仕切部72の近傍に設けられている。好ましくは、熱媒体流入口10は、外部からの熱媒体の少なくとも一部が第2仕切部72に沿って流れるように、外部からの熱媒体を第2収容空間S2に流入させるように構成されている。
第2収容空間S2に流入した熱媒体は、第2収容空間S2を流れ、その際、電気ヒータ5(ヒータ5A、ヒータ5B)によって加熱される。
電気ヒータ5(ヒータ5A、ヒータ5B)によって加熱された熱媒体は、第2ハウジング2Bに形成された熱媒体流出口11から流出し、例えば、上述の車両用空気調和装置における、車室内に供給される空気を加熱するための熱媒体-空気熱交換器に供給される。本実施形態において、熱媒体流出口11は、第2ハウジング2Bの第2カバー2E側の部位に設けられている。
なお、図には示されていないが、モータ駆動回路20から電動モータ4への給電線及びヒータ制御回路30から電気ヒータ5への給電線は、それぞれ気密及び液密な状態で第3ハウジング2Cの底壁7を貫通して延びている。
次に、電動モータ4を駆動するモータ駆動回路20及び電気ヒータ5を制御するヒータ制御回路30について説明する。
図4は、モータ駆動回路20の要部構成例を示す図である。本実施形態において、モータ駆動回路20は、外部電源からの直流電圧を三相交流電圧に変換して電動モータ4に供給するように構成されている。モータ駆動回路20は、コンデンサ21と、第1パワーモジュール22と、第1ドライバ回路23とを有する。
コンデンサ21は、外部電源の電源ラインと接地ラインとの間に接続されており、外部電源からの直流電圧を平滑化する。
第1パワーモジュール22は、電動モータ4への通電を制御する6つのパワースイッチング素子(以下、「第1パワースイッチング素子」という)Q1~Q6と、6つのダイオードD1~D6とを含む。特に限定されないが、第1パワースイッチング素子Q1~Q6は、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)であり得る。第1パワーモジュール22は、第1パワースイッチング素子Q1~Q6が制御(PMW制御)されることにより、コンデンサ21によって平滑化された、外部電源からの直流電圧を三相交流電圧に変換して電動モータ4に供給する。
具体的には、第1パワーモジュール22は、外部電源の電源ラインと接地ラインとの間に、互いに並列に設けられたU相アーム、V相アーム及びW相アームを有する。
U相アームには、2つの第1パワースイッチング素子Q1、Q2が直列に接続され、各第1パワースイッチング素子Q1、Q2にはダイオードD1、D2がそれぞれ逆並列に接続されている。
V相アームには、2つの第1パワースイッチング素子Q3、Q4が直列に接続され、各第1パワースイッチング素子Q3、Q4にはダイオードD3、D4がそれぞれ逆並列に接続されている。
W相アームには、2つの第1パワースイッチング素子Q5、Q6が直列に接続され、各第1パワースイッチング素子Q5、Q6にはダイオードD5、D6がそれぞれ逆並列に接続されている。
また、U、V、W各相アームの中間点は、それぞれの一端においてスター結線された電動モータ4のU、V、W各相コイルの他端に接続されている。つまり、U相アームの第1パワースイッチング素子Q1、Q2の中間点がU相コイルに接続され、V相アームの第1パワースイッチング素子Q3、Q4の中間点がV相コイルに接続され、及び、W相アームの第1パワースイッチング素子Q5、Q6の中間点がW相コイルに接続されている。
したがって、各相アームの電源ライン側の第1パワースイッチング素子のON期間と接地ライン側の第1パワースイッチング素子のON期間との比率が制御される(PWM制御される)ことにより、第1パワーモジュール22は、コンデンサ21によって平滑化された、外部電源からの直流電圧を三相交流電圧に変換して電動モータ4に供給することができ、これによって、電動モータ4、ひいては、圧縮機構3を駆動することができる。
第1ドライバ回路23は、後述する複合装置1の制御ユニット15からの制御信号(PWM信号)に基づいて第1パワースイッチング素子Q1~Q6をON/OFF駆動する。
つまり、本実施形態において、第1パワースイッチング素子Q1~Q6の動作、ひいてはモータ駆動回路20の動作は、制御ユニット15によって制御される。
図5は、ヒータ制御回路30の要部構成例を示す図である。本実施形態において、ヒータ制御回路30は、高電圧電源の電圧を電気ヒータ5(ヒータ5A、ヒータ5B)に印加するように構成されている。ヒータ制御回路30は、第2パワーモジュール31と、第2ドライバ回路32とを有する。
第2パワーモジュール31は、電気ヒータ5への通電を制御する2つのパワースイッチング素子(以下、「第2パワースイッチング素子という)Q7、Q8を含む。特に限定されないが、第2パワースイッチング素子Q7、Q8は、モータ駆動回路20の第1パワースイッチング素子Q1~Q6と同様、IGBTであり得る。本実施形態において、2つの第2パワースイッチング素子Q7、Q8のうちの一方の第2パワースイッチング素子Q7は、電気ヒータ5よりも高電圧電源の出力側(電圧側)に設けられ、他方の第2パワースイッチング素子Q8は、電気ヒータ5よりも高電圧電源の接地側に設けられている。
第2パワーモジュール31は、第2パワースイッチング素子Q7、Q8が制御(PMW制御)されることにより、電気ヒータ5への通電をON/OFFし、これによって、電気ヒータ5の温度、さらには、電気ヒータ5によって加熱される熱媒体の温度を制御することができる。
第2ドライバ回路32は、後述する複合装置1の制御ユニット15からの制御信号(PWM信号)に基づき第2パワースイッチング素子Q7、Q8をON/OFF駆動する。
つまり、本実施形態において、第2パワースイッチング素子Q7、Q8の動作、ひいてはヒータ制御回路30の動作は、制御ユニット15によって制御される。
ここで、図6を参照して実施形態に係る複合装置1における、モータ駆動回路20の第1パワースイッチング素子Q1~Q6及びヒータ制御回路30の第2パワースイッチング素子Q7、Q8の配置構造について説明する。図6は、複合装置1の部分概略断面図(図3のA-A断面図に相当する)である。
上述のように、モータ駆動回路20及びヒータ制御回路30は、回路基板6に実装されて第3収容空間S3に収容されている。回路基板6は、図6に示されるように、例えば、第3収容空間S3内に設けられた複数の基板取付部12に取り付けられる。本実施形態において、複数の基板取付部12のそれぞれは、第3ハウジング2Cの底壁7から上側に(第1ハウジング2A及び第2ハウジング2Bから離れる方向に)突出するボス状に形成され、複数の基板取付部12の上面に回路基板6がねじ13によって取り付けられている。
モータ駆動回路20の第1パワースイッチング素子Q1~Q6及びヒータ制御回路30の第2パワースイッチング素子Q7、Q8は、第3収容空間S3内において、互いに近い位置に配置されている。また、モータ駆動回路20の第1パワースイッチング素子Q1~Q6及びヒータ制御回路30の第2パワースイッチング素子Q7、Q8は、第3収容空間S3内における第1収容空間S1に対応する位置に配置されている。具体的には、本実施形態において、第1パワースイッチング素子Q1~Q6及び第2パワースイッチング素子Q7、Q8は、第3収容空間S3に収容された回路基板6の下面(第3ハウジング3Cの底壁7側の面)であって、且つ、第1収容空間S1と第3収容空間S3とを仕切る第1仕切部71に対向する部位に実装されている。
また、本実施形態において、第1パワースイッチング素子Q1~Q6及び第2パワースイッチング素子Q7、Q8は、例えば、それぞれのリードの長さが適宜調整されたり、及び/又は、第3ハウジング2Cの底壁7の一部が上側に突出するように形成されたりすることにより、第1仕切部71に熱的に接触するように配置されている。ここで、「第1仕切部71に熱的に接触する」とは、第1仕切部71との間で熱交換が可能な状態のことをいい、第1仕切部71に直接接触することはもちろん、第1仕切部71に十分に近接していることや熱伝導率が高い熱交換部材などを介して第1仕切部71に間接的に接触することなどが含まれる。
図7は、実施形態に係る複合装置1の制御系の概略構成を示すブロック図である。図7に示されるように、本実施形態において、複合装置1の制御ユニット15には、上位の制御装置(例えば、上述の車両用空調装置の制御装置)から、冷媒圧縮機能の動作要求(起動要求、停止要求を含む)や熱媒体加熱機能の動作要求(起動要求、停止要求を含む)などが入力される。
また、制御ユニット15には、第1パワースイッチング素子Q1~Q6の温度を検出する第1温度検出部51や第2パワースイッチング素子Q7、Q8の温度を検出する第2温度検出部52などの各種検出部の検出結果も入力されている。第1温度検出部51は、第1パワースイッチング素子Q1~Q6自体の温度を検出するものはもちろん、第1パワースイッチング素子Q1~Q6の温度に相関する温度を検出するものを含む。同様に、第2温度検出部52は、第2パワースイッチング素子Q7、Q8自体の温度を検出するものはもちろん、第2パワースイッチング素子Q7、Q8の温度に相関する温度を検出するものを含む。なお、第3収容空間S3内における第1パワースイッチング素子Q1~Q6及び第2パワースイッチング素子Q7、Q8の周囲温度を検出可能な温度センサが第1温度検出部51及び/又は第2温度検出部52の代わりに用いられてもよい。
そして、制御ユニット15は、入力された前記上位の制御装置からの動作要求及び/又は前記各種検出部の検出結果に応じた制御信号(PWM信号)を第1ドライバ回路23及び/又は第2ドライバ回路32に供給し、これによって、第1パワースイッチング素子Q1~Q6、ひいてはモータ駆動回路20を制御し、及び/又は、第2パワースイッチング素子Q7、Q8、ひいてはヒータ制御回路30を制御するように構成されている。
例えば、制御ユニット15は、冷媒圧縮機能の起動要求が入力されると、起動用の制御信号を第1ドライバ回路23に供給し、第1パワースイッチング素子Q1~Q6を動作させてモータ駆動回路20を起動させる。その後、制御ユニット15は、入力される冷媒圧縮機能の動作要求に応じた制御信号を第1ドライバ回路23に供給して第1パワースイッチング素子Q1~Q6(モータ駆動回路20)を動作させる。そして、制御ユニット15は、冷媒圧縮機能の停止要求が入力されると、第1ドライバ回路23に対する制御信号の供給を停止して第1パワースイッチング素子Q1~Q6(モータ駆動回路20)の動作を停止させる。
また、制御ユニット15は、熱媒体加熱機能の起動要求が入力されると、起動用の制御信号を第2ドライバ回路32に供給し、第2パワースイッチング素子Q7、Q8を動作させてヒータ制御回路30を起動させる。その後、制御ユニット15は、入力される熱媒体加熱機能の動作要求に応じた制御信号を第2ドライバ回路32に供給して第2パワースイッチング素子Q7、Q8(ヒータ制御回路30)を動作させる。そして、制御ユニット15は、熱媒体加熱機能の停止要求が入力されると、第2ドライバ回路32に対する制御信号の供給を停止してヒータ制御回路30の動作を停止させる。
ところで、例えば複合装置1が車両用空調調和装置に適用される場合、複合装置1は、低温(例えば-40℃)から高温(例えば130℃)までの広範囲の温度環境で動作することが求められる。ここで、IGBTやMOSFETなどのパワースイッチング素子は、温度が低下するにしたがって耐圧電圧が低下する特性を有している。このため、特に低温時において、パワースイッチング素子がスイッチングするときに発生するサージ電圧がパワースイッチング素子の耐圧電圧を超えてしまい、パワースイッチング素子が故障するおそれがある。この点に関し、実施形態に係る複合装置1は、次のような構成を採用することでその対策を図っている。
(1)まず、ヒータ制御回路30の第2パワースイッチング素子Q7、Q8のスイッチング周波数は、モータ駆動回路20の第1パワースイッチング素子Q1~Q6のスイッチング周波数よりも低く設定されている。
ヒータ制御回路30は、電気ヒータ5への通電をON/OFFするものであるので、第2パワースイッチング素子Q7、Q8のスイッチング周波数は、比較的低くてもよい(例えば、Hzオーダーとすることができる)。他方、モータ駆動回路20は、直流電圧を三相交流電圧に変換するものであり、スイッチング周波数が低いと出力波形に歪みが生じてしまう。このため、第1パワースイッチング素子Q1~Q6のスイッチング周波数は、ある程度高くする必要がある(例えば、kHzオーダー以上とする必要がある)。そこで、本実施形態では、第2パワースイッチング素子Q7、Q8のスイッチング周波数が、第1パワースイッチング素子Q1~Q6のスイッチング周波数が低く設定されている。
(2)次に、ヒータ制御回路30の第2パワースイッチング素子Q7、Q8のスイッチング速度は、第1パワースイッチング素子Q1~Q6のスイッチング速度よりも遅く設定されている。特に限定されないが、本実施形態においては、第2パワースイッチング素子Q7、Q8のゲート抵抗(図示省略)として、モータ駆動回路20の第1パワースイッチング素子Q1~Q6のゲート抵抗(図示省略)よりも抵抗値が高いものが用いられており、これによって、第2パワースイッチング素子Q7、Q8のスイッチング速度が第1パワースイッチング素子Q1~Q6のスイッチング速度よりも遅く設定されている。
パワースイッチング素子のスイッチング速度を遅くすると、スイッチングするときに発生するサージ電圧が低下する。したがって、パワースイッチング素子のスイッチング速度を遅くすることにより、パワースイッチング素子において、低温時にサージ電圧が耐圧電圧を超えることを防止することが可能となる。但し、パワースイッチング素子のスイッチング速度が遅くなると、スイッチング損失が増加するため、装置効率の低下を招くことになる。ここで、上述のように、本実施形態においては、上述のように、第2パワースイッチング素子Q7、Q8のスイッチング周波数が、モータ駆動回路20の第1パワースイッチング素子Q1~Q6のスイッチング周波数よりも低く設定されている。つまり、第2パワースイッチング素子Q7、Q8は、第1パワースイッチング素子Q1~Q6と比べてスイッチング回数が少ない。したがって、第2パワースイッチング素子Q7、Q8のスイッチング速度を遅くしても、スイッチング損失の増加はそれほど大きくならない(スイッチング損失が比較的小さくて済む)。
そこで、本実施形態においては、第2パワースイッチング素子Q7、Q8のスイッチング速度が、第1パワースイッチング素子Q1~Q6のスイッチング速度よりも遅く設定されている。これにより、スイッチング損失の増加を抑制しつつ、第2パワースイッチング素子Q7、Q8において、低温時にサージ電圧が耐圧電圧を超えることが防止され得る。
(3)そして、低温時において、第1パワースイッチング素子Q1~Q6及び第2パワースイッチング素子Q7、Q8の停止状態から第1パワースイッチング素子Q1~Q6を動作させる場合、まず、第2パワースイッチング素子Q7、Q8を動作させ、その後、第1パワースイッチング素子Q1~Q6を動作させる。
例えば、制御ユニット15は、第1温度検出部51の検出温度、すなわち、第1パワースイッチング素子Q1~Q6の温度が所定の閾値温度以下のときに冷媒圧縮機能の起動要求が入力されると、熱媒体加熱機能の起動要求が入力されたか否かにかかわらず、まず第2ドライバ回路32を介して第2パワースイッチング素子Q7、Q8を動作させてヒータ制御回路30を起動させ、その後、第1ドライバ回路23を介して第1パワースイッチング素子Q1~Q6を動作させてモータ駆動回路20を起動させる。
第2パワースイッチング素子Q7、Q8を動作させると(ヒータ制御回路30を起動させると)、電気ヒータ5が通電されて発熱し、その結果、第2収容空間S2を流れる熱媒体はもちろん、複合装置1(のハウジング2)も加熱される。よって、第1パワースイッチング素子Q1~Q6も暖められる。
パワースイッチング素子は、動作(通電)により発熱し、その発熱量は、スイッチング速度が遅いほど多い。本実施形態では、第2パワースイッチング素子Q7、Q8のスイッチング速度が、第1パワースイッチング素子Q1~Q6のスイッチング速度よりも遅く設定されている。このため、動作(通電)による発熱量は、第1パワースイッチング素子Q1~Q6に比べて第2パワースイッチング素子Q7、Q8の方が多い。また、第1パワースイッチング素子Q1~Q6と第2パワースイッチング素子Q7、Q8とは互いに近い位置に配置されている。さらに、第2パワースイッチング素子Q7、Q8を動作させることにより、第2パワースイッチング素子Q7、Q8を発熱させてその温度を上昇させることはもちろん、発熱した第2パワースイッチング素子Q7、Q8によって第1パワースイッチング素子Q1~Q6を暖めることが可能である。
そして、上記(2)により、第2パワースイッチング素子Q7、Q8において、低温時にサージ電圧が耐圧電圧を超えることが防止されている。
そこで、本実施形態において、制御ユニット15は、第1温度検出部51の検出温度が所定の閾値温度以下のときに冷媒圧縮機能の起動要求が入力されると、まず第2パワースイッチング素子Q7,Q8を動作させてヒータ制御回路30を起動させる。すなわち、制御ユニット15は、電気ヒータ5を発熱させ、及び/又は、第2パワースイッチング素子Q7、Q8を発熱させ、その熱を利用して第1パワースイッチング素子Q1~Q6を暖めて第1パワースイッチング素子Q1~Q6の耐圧抵抗を上昇させる。その後、制御ユニット15は、第1パワースイッチング素子Q1~Q6を動作させてモータ駆動回路20を起動させる。これにより、第1パワースイッチング素子Q1~Q6においても、低温時にサージ電圧が耐圧電圧を超えることが防止され得る。
このようにして、本実施形態においては、スイッチング損失の増加を抑制しつつ、第1パワースイッチング素子Q1~Q6及び第2パワースイッチング素子Q7、Q8において、低温時にサージ電圧が耐圧電圧を超えてしまうことを防止するようにしている。
ここで、特に限定されないが、制御ユニット15は、ヒータ制御回路30を起動させた後、所定の設定時間が経過するとモータ駆動回路20を起動させるように構成され得る。前記設定時間は、例えば、ヒータ制御回路30を起動した後に、第2パワースイッチング素子Q7、Q8によって暖められる第1パワースイッチング素子Q1~Q6の温度が前記閾値温度を超えるのに十分な時間としてあらかじめ設定される。この場合、制御ユニット15は、第1温度検出部51の検出温度(≦閾値温度)に応じて前記設定時間を変化させてもよい。例えば、制御ユニット15は、第1温度検出部51の検出温度(≦閾値温度)が低いほど、前記設定温度を長くするように構成され得る。
あるいは、制御ユニット15は、ヒータ制御回路30を起動させた後、第1温度検出部51の検出温度が前記閾値温度を超えるとモータ駆動回路20を起動させるように構成されてもよい。
なお、制御ユニット15は、熱媒体加熱機能の起動要求が入力されない場合、モータ駆動回路20を起動させると、第2パワースイッチング素子Q7、Q8(ヒータ制御回路30)の動作を停止させる。
実施形態に係る複合装置1によれば以下の効果が得られる。
複合装置1は、ハウジング2内に、冷媒を圧縮する圧縮機構3と、圧縮機構3を駆動する電動モータ4と、電動モータ4への通電を制御する第1パワースイッチング素子Q1~Q6を有するモータ駆動回路20と、熱媒体を加熱する電気ヒータ5と、電気ヒータ5への通電を制御する第2パワースイッチング素子Q7、Q8を有するヒータ制御回路30とを含む。また、複合装置1のハウジング2内は、圧縮機構3及び電動モータ4を収容すると共に圧縮機構3で圧縮される(低温低圧)の冷媒が流れる第1収容空間S1と、電気ヒータ5を収容すると共に熱媒体が流れる第2収容空間S2と、モータ駆動回路20及びヒータ制御回路30を収容する第3収容空間S3とに仕切られている。
このような複合装置1は、電動圧縮機及び熱媒体加熱装置として機能し、冷媒を圧縮しながら、熱媒体を加熱することができる。このため、複合装置1は、上述したような車両用空気調和装置に適用され得る。そして、複合装置1が車両用空気調和装置に適用されることにより、電動圧縮機及び熱媒体加熱装置を別個に有する従来の構成に比べて、車両用空気調和装置の小型化を図ることが可能である。
また、モータ駆動回路20の第1パワースイッチング素子Q1~Q6とヒータ制御回路30の第2パワースイッチング素子Q7とは第3収容空間S3内において互いに近い位置に配置され、第2パワースイッチング素子Q7、Q8のスイッチング周波数は第1パワースイッチング素子Q1~Q6のスイッチング周波数よりも低く設定され、及び、第2パワースイッチング素子Q7、Q8のスイッチング速度は第1パワースイッチング素子Q1~Q6のスイッチング速度よりも遅く設定されている。
このような構成は、複合装置1において、第1パワースイッチング素子Q1~Q6及び第2パワースイッチング素子Q7、Q8の低温時における耐圧電圧の低下に効果的に対処することを可能とする。
具体的には、モータ駆動回路20及びヒータ制御回路30を制御する制御ユニット15は、第1パワースイッチング素子Q1~Q6の温度を検出する第1温度検出部51の検出温度が閾値温度以下のときに冷媒圧縮機能の機能要求が入力された場合、まず第2パワースイッチング素子Q7,Q8を動作させてヒータ制御回路30を起動させ、その後に、第1パワースイッチング素子Q1~Q6を動作させてモータ駆動回路20を起動させる。これにより、上述のように、スイッチング損失の増加を抑制しつつ、第1パワースイッチング素子Q1~Q6及び第2パワースイッチング素子Q7、Q8において、低温時にサージ電圧が耐圧電圧を超えてしまうことを防止することができる。
また、複合装置1において、第1パワースイッチング素子Q1~Q6及び第2パワースイッチング素子Q7、Q8は、第1収容空間S1と第3収容空間S3とを仕切る第1仕切部71に熱的に接触するように配置されており、複合装置1のハウジング2は、圧縮機構3で圧縮される外部からの(低温低圧の)冷媒を第1収容空間S1に流入させる冷媒流入口8を第1仕切部71の近傍に有している。
このため、使用により第1パワースイッチング素子Q1~Q6及び第2パワースイッチング素子Q7、Q8が高温となった場合、第1パワースイッチング素子Q1~Q6及び第2パワースイッチング素子Q7、Q8のそれぞれと、冷媒によって冷却され得る第1仕切部71との間の熱交換により、第1パワースイッチング素子Q1~Q6及び第2パワースイッチング素子Q7、Q8を効果的に冷却することができる。すなわち、パワースイッチング素子の冷却(放熱)性能が向上する。
なお、上述の実施形態においては、第1パワースイッチング素子Q1~Q6及び第2パワースイッチング素子Q7、Q8のすべてが第1仕切部71に熱的に接触するように配置されている。しかし、これに限られるものではない。第1パワースイッチング素子Q1~Q6及び第2パワースイッチング素子Q7、Q8の少なくとも一部が第1仕切部71に熱的に接触するように配置されていればよい。この場合、第1パワースイッチング素子Q1~Q6及び第2パワースイッチング素子Q7、Q8の残りは、例えば、第2仕切部72に熱的に接触するように配置され得る。
また、上記では、複合装置1が車両用空気調和装置に適用される場合について説明されている。しかし、これに限られるものではない。複合装置1は、冷媒を圧縮する電動圧縮機及び熱媒体を加熱する熱媒体加熱装置を利用する種々の装置やシステムに適用することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて変形及び変更が可能であることはもちろんである。
1…複合装置、2…ハウジング、2A…第1ハウジング、2B…第2ハウジング、2C…第3ハウジング、2D…第1カバー、2E…第2カバー、2F…第3カバー、3…圧縮機構、4…電動モータ、5…電気ヒータ、6…回路基板、8…冷媒流入口、9…冷媒流出口、10…熱媒体流入口、11…熱媒体流出口、15…制御ユニット、20…モータ駆動回路、30…ヒータ制御回路、51…第1温度検出部、52…第2温度検出部、71…第1仕切部、72…第2仕切部、Q1~Q6…第1パワースイッチング素子、Q7,Q8…第2パワースイッチング素子、S1…第1収容空間、S2…第2収容空間、S3…第3収容空間
Claims (7)
- 冷媒圧縮機能と熱媒体加熱機能とを有する複合装置であって、
ハウジング内に、冷媒を圧縮する圧縮機構と、前記圧縮機構を駆動する電動モータと、前記電動モータへの通電を制御する第1パワースイッチング素子を有するモータ駆動回路と、熱媒体を加熱する電気ヒータと、前記電気ヒータへの通電を制御する第2パワースイッチング素子を有するヒータ制御回路とを有し、
前記ハウジング内は、前記圧縮機構及び前記電動モータを収容すると共に前記圧縮機構で圧縮される冷媒が流れる第1収容空間と、前記電気ヒータを収容すると共に熱媒体が流れる第2収容空間と、前記モータ駆動回路及び前記ヒータ制御回路を収容する第3収容空間とに仕切られており、
前記第2パワースイッチング素子のスイッチング周波数は前記第1パワースイッチング素子のスイッチング周波数よりも低く設定され、及び、前記第2パワースイッチング素子のスイッチング速度は前記第1パワースイッチング素子のスイッチング速度よりも遅く設定されている、
複合装置。 - 低温時において、前記第1パワースイッチング素子及び前記第2パワースイッチング素子の停止状態から前記第1パワースイッチング素子を動作させる場合、まず第2パワースイッチング素子を動作させ、その後、前記第1パワースイッチング素子を動作させるように構成されている、請求項1に記載の複合装置。
- 前記第3収容空間において、前記第1パワースイッチング素子と前記第2パワースイッチング素子とは近い位置に配置されている、請求項1に記載の複合装置。
- 前記第1パワースイッチング素子の温度を検出する温度検出部と、
前記モータ駆動回路及び前記ヒータ制御回路を制御する制御ユニットと、
を含み、
前記制御ユニットは、前記温度検出部の検出温度が閾値温度以下のときに前記冷媒圧縮機能の起動要求が入力されると、まず前記第2パワースイッチング素子を動作させて前記ヒータ制御回路を起動させ、その後、前記第1パワースイッチング素子を動作させて前記モータ駆動回路を起動させるように構成されている、
請求項1に記載の複合装置。 - 前記制御ユニットは、前記ヒータ制御回路を起動させた後、設定時間が経過すると前記モータ駆動回路を起動させるように構成されている、請求項4に記載の複合装置。
- 前記制御ユニットは、前記ヒータ制御回路を起動させた後、前記温度検出部の検出温度が前記閾値温度を超えると前記モータ駆動回路を起動させるように構成されている、請求項4に記載の複合装置。
- 前記第1パワースイッチング素子及び前記第2パワースイッチング素子の少なくとも一部は、前記第1収容空間と前記第3収容空間とを仕切る仕切部に熱的に接触するように配置され、
前記ハウジングは、前記圧縮機構で圧縮される冷媒を前記第1収容空間に流入させる冷媒流入口を前記仕切部の近傍に有する、
請求項1~6のいずれか一つに記載の複合装置。
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2022
- 2022-04-19 JP JP2022069032A patent/JP2023158950A/ja active Pending
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2023
- 2023-03-21 WO PCT/JP2023/011039 patent/WO2023203940A1/ja unknown
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