WO2023073838A1 - 認証装置、認証システム、認証方法、及び非一時的なコンピュータ可読媒体 - Google Patents

認証装置、認証システム、認証方法、及び非一時的なコンピュータ可読媒体 Download PDF

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    • G06F21/32User authentication using biometric data, e.g. fingerprints, iris scans or voiceprints

Abstract

本人認証を適切に行うことが可能な認証装置を提供する。本開示にかかる認証装置(40)は、第1の生体情報を用いた生体認証に成功したユーザの第2の生体情報であって、第1の生体情報を取得した機器で取得可能な第2の生体情報である認証用情報を取得する取得部(41)と、予め登録された照合情報と認証用情報との比較を行う比較部(43)と、比較の結果に基づいてユーザの本人認証を行う認証部(44)と、を備える。

Description

認証装置、認証システム、認証方法、及び非一時的なコンピュータ可読媒体
 本開示は、認証装置、認証システム、認証方法、及び非一時的なコンピュータ可読媒体に関する。
 ユーザの本人認証のために、顔や声紋などの生体情報を用いて生体認証を行う技術が知られている。関連する技術として、特許文献1は、発信者と着信者との間でネットワークを介して音声データを送受信する通話制御装置を開示する。当該通話制御装置は、着信を検出した場合、発信者と着信者との間の呼接続を確立する前に、発信者から発話された声紋を抽出し、抽出された声紋と、予め記憶された声紋情報とを照合する音声情報処理部を備えている。また、当該通話制御装置は、音声情報処理部により照合された結果に応じて、着信者への呼出しを行うか否かを決定する制御部をさらに備えている。
特開2020-048056号公報
 生体認証においては、誤認証が発生する場合がある。例えば、認証対象がユーザ本人であるにも拘らずユーザ本人でないと判定する本人拒否や、認証対象がユーザ以外の者であるにも拘らずユーザ本人であると判定する他人受け入れが生じ得る。上述した特許文献1が開示する通話制御装置では、制御部は、抽出された声紋が着信許可リストにも着信拒否リストにも一致しない場合は、発信者に対して着信者の予め登録された秘密の質問を行うことを決定する。また制御部は、秘密の質問に対する発信者の回答に応じて、呼出しを行うか否かを決定する。秘密の質問としては、例えば、着信者の生年月日、着信者のニックネームなどが挙げられる。
 生体認証に加えて、このような秘密の質問への回答に正解することで、本人拒否や他人受け入れを回避し、本人認証の精度を上げることが考えられる。しかしながら、特許文献1が開示する技術のように、生年月日やニックネームなどの秘密の質問を認証対象者に回答させる場合、本人以外の者であっても正答してしまうおそれがある。
 本開示の目的は、上述した課題を鑑み、本人認証を適切に行うことが可能な認証装置、認証システム、認証方法、及びプログラムを提供することにある。
 本開示にかかる認証装置は、
 第1の生体情報を用いた生体認証に成功したユーザの第2の生体情報であって、前記第1の生体情報を取得した機器で取得可能な第2の生体情報である認証用情報を取得する取得手段と、
 予め登録された照合情報と前記認証用情報との比較を行う比較手段と、
 前記比較の結果に基づいて前記ユーザの本人認証を行う認証手段と、を備える。
 本開示にかかる認証システムは、
 ユーザの第1の生体情報を取得して前記ユーザの生体認証を制御する認証端末と、
 前記認証端末と接続された認証装置と、
 を備え、
 前記認証装置は、
 前記生体認証に成功した前記ユーザの第2の生体情報であって、前記認証端末で取得可能な第2の生体情報である認証用情報を取得する取得手段と、
 予め登録された照合情報と前記認証用情報との比較を行う比較手段と、
 前記比較の結果に基づいて前記ユーザの本人認証を行う認証手段と、を有する。
 本開示にかかる認証方法は、
 第1の生体情報を用いた生体認証に成功したユーザの第2の生体情報であって、前記第1の生体情報を取得した機器で取得可能な第2の生体情報である認証用情報を取得し、
 予め登録された照合情報と前記認証用情報との比較を行い、
 前記比較の結果に基づいて前記ユーザの本人認証を行う。
 本開示にかかるプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体は、
 第1の生体情報を用いた生体認証に成功したユーザの第2の生体情報であって、前記第1の生体情報を取得した機器で取得可能な第2の生体情報である認証用情報を取得する取得処理と、
 予め登録された照合情報と前記認証用情報との比較を行う比較処理と、
 前記比較の結果に基づいて前記ユーザの本人認証を行う認証処理と、を
 コンピュータに実行させる。
 本開示により、本人認証を適切に行うことが可能な認証装置、認証システム、認証方法、及びプログラムを提供することができる。
実施形態1にかかる認証装置の構成を示すブロック図である。 実施形態1にかかる状態認証処理を示すフローチャートである。 実施形態2にかかる認証システムの構成を示すブロック図である。 実施形態2にかかる生体認証装置の構成を示すブロック図である。 実施形態2にかかる生体情報登録処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態2にかかる生体認証処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態2にかかる状態認証装置の構成を示すブロック図である。 実施形態2にかかる照合情報登録処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態2にかかる状態マスタの一例を示す図である。 実施形態2にかかる状態情報DBが記憶する内容の一例を示す図である。 実施形態2にかかる状態認証処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態2にかかる状態情報の入力を促すための表示画面を示す図である。 実施形態2にかかるユーザが動作を行った場合の表示画面を示す図である。 実施形態2にかかる認証端末の構成を示すブロック図である。 実施形態2にかかる認証端末の機能が同一の装置に集約された状態認証装置の構成を示すブロック図である。 実施形態3にかかる認証装置の構成を示すブロック図である。 実施形態3にかかる単語認証処理を示すフローチャートである。 実施形態4にかかる認証システムの構成を示すブロック図である。 実施形態4にかかる単語認証装置の構成を示すブロック図である。 実施形態4にかかる単語情報DBが記憶する内容の一例を示す図である。 実施形態4にかかる単語認証処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態5にかかる認証装置の構成を示すブロック図である。 実施形態5にかかる指認証処理を示すフローチャートである。 実施形態6にかかる認証システムの構成を示すブロック図である。 実施形態6にかかる指認証装置の構成を示すブロック図である。 実施形態6にかかる指情報DBが記憶する内容の一例を示す図である。 実施形態6にかかる指認証処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態7にかかる認証装置の構成を示すブロック図である。 実施形態7にかかる認証処理を示すフローチャートである。 ハードウエアの構成例を示すブロック図である。
 背景技術において説明した誤認識による問題に対し、誤認証の発生を防ぐために生体認証装置の設定を厳密に行う方法が考えられる。しかしながら、例えば顔認証を行う顔認証装置の場合、認証を行う場所や時間によって照明の状況が変化するため、照明状況に応じた調光の設定が必要となる。そのため、顔認証の精度を上げるために、設定時間が長くなるという問題がある。
 また、調光の設定を十分に行うことで認証精度を改善させたとしても、顔認証の認証率を100%とすることは難しい。このため、別の対処方法として、2つ以上の生体認証方式を組み合わせたマルチモーダル生体認証を行うことで認証精度を高める方法が考えられる。例えば、決済処理などの際には、顔認証とPIN(Personal Identification Number)認証とを組み合わせた2要素認証を行うことで、誤認証を回避することができる。しかしながら、この場合には、顔認証用機器(カメラ)以外に別の機器が必要となるため、コストが増大するという問題がある。
 以下では、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
<実施形態1>
 図1は、本実施形態にかかる認証装置10の構成を示すブロック図である。認証装置10は、取得部11、抽出部12、比較部13、及び認証部14を備えている。
 取得部11は、顔認証に成功したユーザの顔領域を含む顔画像を取得する。抽出部12は、顔画像から顔領域の状態を示す状態情報を抽出する。比較部13は、予め登録された照合情報と状態情報との比較を行う。認証部14は、比較の結果に基づいてユーザの本人認証を行う。
 図2は、認証装置10が行う状態認証処理を示すフローチャートである。状態認証処理は、認証対象者であるユーザの顔画像から取得される状態情報を用いた認証である。状態情報は、ユーザの顔領域の状態を示す情報である。状態情報は、例えばユーザが「右目を閉じた」という情報などである。
 まず、取得部11は、ユーザの顔画像を取得する(S11)。抽出部12は、顔画像から状態情報を抽出する(S12)。比較部13は、照合情報と状態情報とを比較する(S13)。照合情報は、ユーザが予め認証装置10に登録した照合用の情報である。認証部14は、比較の結果に基づいて、ユーザの本人認証を行う(S14)。認証部14は、照合情報と状態情報とが所定以上一致した場合に、当該ユーザが本人認証に成功したと判定する。
 以上説明したように、本実施形態にかかる認証装置10は、顔認証に成功したユーザの顔画像から状態情報を抽出し、照合情報と状態情報とを比較してユーザの本人認証を行う。このようにすることで、認証装置10によれば、顔認証に成功したユーザの本人認証を適切に行うことができる。
<実施形態2>
 続いて、本開示にかかる実施形態2について説明する。本実施形態は、上述した実施形態1の具体例である。
(認証システム1000の概要)
 図3は、本実施形態にかかる認証システム1000の構成を示すブロック図である。
 認証システム1000は、生体認証装置100、状態認証装置200、及び認証端末400を備えている。生体認証装置100、状態認証装置200、及び認証端末400のそれぞれは、ネットワークNを介して接続されている。ネットワークNは、有線か無線であるかを問わないし、通信プロトコルの種別を問わない。
 認証システム1000は、認証端末400において、認証対象者であるユーザUの顔領域を撮影し、撮影画像から取得される情報に基づいて、生体認証装置100及び状態認証装置200を用いてユーザUの本人認証を行うものである。認証端末400は、ユーザUの本人認証を行うことが求められる場所に設置されてよい。認証端末400は、例えば、ホテル、マンション、小売店、飲食店、又は公共施設などに設置される。
 例えば、ユーザUがホテルのエントランスに設置された認証端末400で本人認証に成功すると、エントランスの施錠が解除され、ユーザUがホテルに入館することができる。また、認証端末400は、小売店や飲食店等で精算を行う際の本人認証に用いられてもよい。認証端末400の設置場所及び用途は、これらに限定されるものではない。
 認証端末400は、まず生体認証装置100に対して顔認証要求を行い、生体認証装置100から顔認証の結果を受信する。顔認証が成功した場合、認証端末400は、続いて状態認証装置200に対して状態認証要求を行い、状態認証装置200から状態認証の結果を受信する。認証端末400は、ユーザUが状態認証にも成功した場合、ユーザUが本人認証に成功したと判定する。ユーザUは、顔認証及び状態認証の両方に成功することでホテルへの入館などの所定のサービスを受けることができる。
(生体認証装置100)
 続いて、生体認証装置100の構成について説明する。
 生体認証装置100は、外部から受信した生体認証要求に応じて、当該要求に含まれる生体情報について、予め記憶された各ユーザの生体情報と照合を行い、照合結果(認証結果)を要求元へ返信する情報処理装置である。生体情報は、生体認証に用いる生体情報の特徴情報である。生体情報は、例えば、顔、声紋、指紋、虹彩、又は静脈等である。生体情報は、顔や声紋などといった個人に固有の身体的特徴から計算されるデータ(特徴量)を特徴情報として用いても構わない。
 本実施形態では、生体認証装置100は、ユーザUの顔特徴情報を生体情報として用いて、ユーザUの顔認証を行うものとする。生体認証装置100は、認証端末400からユーザUの顔画像と共に顔認証要求を受け取り、ユーザUの顔認証を行い、結果を認証端末400に返信する。
 図4は、本実施形態にかかる生体認証装置100の構成を示すブロック図である。生体認証装置100は、生体情報DB(DataBase)110と、検出部120と、特徴点抽出部130と、登録部140と、認証部150とを備える。
 生体情報DB110は、ユーザID111、当該ユーザIDの生体特徴情報112、及び生体認証方式113を対応付けて記憶する。
 ユーザID111は、ユーザを識別するための識別情報である。
 生体特徴情報112は、ユーザ個人に固有の身体的特徴から計算された特徴量である。本実施形態では、生体特徴情報112は、ユーザの顔画像から抽出された特徴点の集合である。本実施形態では、生体特徴情報112を顔特徴情報と称して説明する場合がある。
 生体認証方式113は、顔認証、声紋認証、及び指紋認証などの認証方式である。本実施形態では、生体認証方式113は顔認証である。生体認証装置100が複数の認証方式の生体認証を行う場合、生体認証方式113には複数の異なる認証方式が含まれ得る。生体認証装置100は、要求された認証方式に対応する生体特徴情報112を用いて生体認証を行ってもよい。
 検出部120は、顔特徴情報を登録するための登録画像に含まれる顔領域を検出し、特徴点抽出部130に出力する。
 特徴点抽出部130は、検出部120が検出した顔領域から特徴点を抽出し、登録部140に顔特徴情報を出力する。
 また、特徴点抽出部130は、認証端末400から受信した顔画像等に含まれる特徴点を抽出し、認証部150に顔特徴情報を出力する。
 登録部140は、生体特徴情報の登録に際して、ユーザID111を新規に発行する。登録部140は、発行したユーザID111と、登録画像から抽出した生体特徴情報112とを対応付けて生体情報DB110へ登録する。
 認証部150は、生体特徴情報112を用いた生体認証を行う。具体的には、認証部150は、顔画像から抽出された顔特徴情報と、生体情報DB110内の生体特徴情報112との照合を行う。認証部150は、照合に成功した場合、照合された生体特徴情報112に対応付けられたユーザID111を特定する。
 認証部150は、生体特徴情報の一致の有無を、生体認証の結果として認証端末400に返信する。生体特徴情報の一致の有無は、認証の成否に対応する。なお、生体特徴情報が一致する(一致有)とは、一致度が所定値以上である場合をいうものとする。また、生体認証結果は、生体認証に成功した場合、特定されたユーザID111を含むものとする。
(顔情報の登録処理)
 続いて、本実施形態にかかる顔情報の登録処理について説明する。
 図5は、本実施形態にかかる顔情報登録処理の流れを示すフローチャートである。まず、生体認証装置100は、顔情報登録要求に含まれる登録画像を取得する(S21)。例えば、生体認証装置100は、顔情報登録要求を、認証端末400や登録用webサイト等からネットワークNを介して受け付ける。
 次に、検出部120は、登録画像に含まれる顔領域を検出する(S22)。次に、特徴点抽出部130は、ステップS22で検出した顔領域から特徴点を抽出し、登録部140に生体特徴情報(顔特徴情報)112を出力する(S23)。最後に、登録部140は、ユーザID111を発行し、当該ユーザID111と生体特徴情報112とを対応付けて生体情報DB110に登録する(S24)。生体認証装置100は、ユーザUが所有する通信端末等から生体特徴情報112を受信し、生体特徴情報112とユーザID111とを対応付けて生体情報DB110に登録してもよい。
(顔認証処理)
 続いて、顔認証処理の流れについて説明する。
 図6は、本実施形態にかかる生体認証装置100による顔認証処理の流れを示すフローチャートである。
 まず、検出部120は、顔認証要求に含まれる顔画像からユーザの顔領域を検出し、特徴点抽出部130は、検出された顔領域から顔特徴情報を取得する(S31)。例えば、生体認証装置100は、認証端末400からネットワークNを介して顔認証要求を受信し、顔認証要求に含まれる顔画像等からステップS21からS23のようにして顔特徴情報を抽出する。なお、顔認証要求に含まれる顔画像は、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。顔認証要求に動画像が含まれている場合、検出部120は、動画像の各フレーム画像に含まれる顔領域を検出する。特徴点抽出部130は、各フレーム画像において検出された顔領域から特徴点を抽出する。
 次に、認証部150は、取得した顔特徴情報を、生体情報DB110の生体特徴情報112と照合する(S32)。顔特徴情報が一致した場合、つまり、顔特徴情報の一致度が所定値以上である場合(S33のYES)、認証部150は、顔特徴情報が一致したユーザUのユーザID111を特定する(S34)。そして、認証部150は、顔認証に成功した旨と特定したユーザID111とを認証端末400に返信する(S35)。一致する顔特徴情報が存在しない場合(S33のNO)、認証部150は、生体認証に失敗した旨を認証端末400に返信する(S36)。
 なお、ステップS32において、認証部150は、生体情報DB110内の全ての生体特徴情報112との照合を試みる必要はない。認証部150は、生体認証要求を受け付けた当日から数日前までの期間に登録が行われた生体特徴情報112と優先的に照合を試みるなどしてもよい。これらにより、照合速度が向上し得る。また、上記優先的な照合に失敗した場合、残り全ての生体特徴情報112と照合を行うようにするとよい。
(状態認証装置200)
 続いて、図3に戻り、状態認証装置200の構成について説明する。状態認証装置200は、実施形態1における認証装置10の一例である。
 状態認証装置200は、外部から受信した状態認証要求に応じて、当該要求に含まれる状態情報について、各ユーザUの照合情報と照合を行い、照合結果(認証結果)を要求元へ返信する情報処理装置である。本実施形態では、状態認証装置200は、顔認証に成功したユーザUに対する状態認証要求を認証端末400から受信する。状態認証装置200は、当該ユーザUに対する状態認証を行い、状態認証の結果を認証端末400に返信する。
 状態情報は、ユーザUの顔領域の状態を示す情報である。ユーザUの顔領域の状態とは、顔領域が通常時と比べてどのような状態にあるかを示すものである。状態情報は、例えば、「右目を閉じる」、「口を開ける」など、ユーザUの表情に生じた変化を示すものであってもよい。また状態情報は、「マスクをする」、「メガネをかける」など、ユーザUが顔領域に物品を装着したことを示すものであってもよい。また、顔領域を撮影するカメラが動画像を撮影可能な場合、状態情報は、「瞬きをする」、「首を回す」などの顔領域の動きを示すものであってもよい。
 続いて、図7を用いて状態認証装置200の構成について説明する。図7は、本実施形態にかかる状態認証装置200の構成を示すブロック図である。状態認証装置200は、状態情報DB210、登録部220、取得部230、抽出部240、比較部250、及び認証部260を備える。
 状態情報DB210は、ユーザID211と照合情報212とを対応付けて記憶する。
 ユーザID211は、ユーザを識別するための識別情報である。ユーザID211は、生体情報DB110のユーザID111と対応する。
 照合情報212は、状態情報との比較に用いるための照合用の情報である。照合情報212は、ユーザUの顔領域の状態を示す状態内容を含む。照合情報212は、複数の状態内容を含み得る。
 登録部220は、照合情報212の登録に際して、ユーザID211を新規に発行する。登録部220は、発行したユーザID211と照合情報212とを対応付けて状態情報DB210へ登録する。
 取得部230は、実施形態1における取得部11に相当するものである。取得部230は、生体認証装置100における顔認証に成功したユーザUの顔領域を含む顔画像を認証端末400から取得する。当該顔画像は、認証端末400から送信される状態認証要求に含まれている。顔画像は、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。
 抽出部240は、実施形態1における抽出部12に相当するものである。抽出部240は、顔画像から顔領域の状態を示す状態情報を抽出する。抽出部240は、通常時の画像と、状態を変化させた画像との差分を算出し、状態情報を抽出する。これに限らず、抽出部240は、任意の方法を用いて状態情報を抽出してよい。なお、状態認証要求に動画像が含まれている場合、抽出部240は、動画像の各フレーム画像について状態情報を抽出する。
 比較部250は、実施形態1における比較部13に相当するものである。比較部250は、予め登録された照合情報212と、抽出部240で抽出された状態情報との比較を行う。比較部250は、照合情報212と状態情報との比較を複数回行い、一致回数をカウントする。比較部250は、照合情報212に含まれる順序情報に従って、比較を行ってもよい。順序情報については後述する。なお、状態認証要求に動画像が含まれている場合、比較部250は、抽出部240において抽出された各フレーム画像の状態情報と、予め登録された照合情報212との比較を行う。
 認証部260は、実施形態1における認証部14に相当するものである。認証部260は、比較部250における複数の比較の結果に基づいて、ユーザUの本人認証を行う。認証部260は、照合情報212と状態情報との一致回数が閾値以上の場合に本人認証が成功したと判定する。
 状態認証の判定に用いられる閾値は、ユーザUにより設定されてもよいし、照合情報212の登録数に応じて設定されてもよい。例えば、複数の照合情報212のうち所定の割合(例えば30%)を閾値としてもよい。
 閾値は、状態認証の前に行われる顔認証の判定条件に応じて設定されてもよい。例えば、顔認証の判定条件が厳しくなるにつれ、閾値が小さくなるように設定する。なお、顔認証の判定条件が厳しいとは、認証部150における顔認証の判定において、比較する顔特徴情報の一致度が高いことをいう。認証成功の判定条件として高い一致度を必要とするほど、顔認証は成功しにくくなる。つまり、顔認証の判定条件が厳しくなればなる程、正当なユーザ本人であっても、一致度が満たせず顔認証に失敗する可能性が高くなる。逆に、判定条件が緩いとは、顔認証成功のために必要な一致度が低いことを示す。
 例えば、顔認証の判定条件が厳しい場合には閾値を30%、顔認証の判定条件が緩い場合には閾値を50%、というように設定する。このようにすることで、顔認証の判定条件の厳しさに応じて、状態認証における判定条件の厳しさを異なるものにすることができる。したがって、例えば顔認証の調光にかかる時間を短くすることで顔認証の判定条件を緩めたとしても、状態認証の判定条件を厳しくすることで本人認証の精度を上げることができる。
(照合情報の登録処理)
 続いて、本実施形態にかかる照合情報212の登録処理について説明する。
 図8は、本実施形態にかかる照合情報登録処理の流れを示すフローチャートである。照合情報212は、状態情報の際に照合のために用いる情報である。ユーザUは、認証端末400や登録用webサイト等から、認証に用いる状態内容を予め登録しておく。
 まず、状態認証装置200は、ユーザUから、照合情報登録要求に含まれる状態内容を受け付ける(S41)。例えば、状態認証装置200は、照合情報登録要求を、認証端末400や登録用webサイト等からネットワークNを介して受け付ける。状態認証装置200は、登録する状態内容の候補を、状態マスタとして状態認証装置200の記憶部(不図示)に予め記憶しておき、候補の中から所望の状態をユーザUに選択させてもよい。
 図9は、状態マスタの一例を示す図である。状態マスタは、例えば状態内容を識別する状態IDと、状態内容とを対応付けて記憶する。状態認証装置200は、状態マスタの内容を認証端末400等に表示させて、ユーザUに状態内容を選択させる。状態認証装置200は、ユーザUにより選択された状態内容を照合情報登録要求と共に受け付ける。
 図8に戻り説明を続ける。登録部220は、ユーザID211を発行し、当該ユーザID211と状態内容とを対応付けて状態情報DB210に登録する(S42)。登録部220は、状態内容の登録が終了したか否かを判定する(S43)。例えば、登録部220は、ユーザUから登録終了の旨を受け付けたことに応じて、状態内容の登録の終了を判定する。ユーザUは、所望の数の状態内容を登録することができる。登録部220は、所定の数以上の状態内容をユーザUに登録させるようにしてもよい。
 状態内容の登録が終了した場合(S43のYES)は処理を終了し、終了していない場合(S43のNO)は、ステップS41の処理に戻る。登録部220は、ステップS41及びS42の処理を繰り返すことで、1人のユーザUにつき複数の状態内容を登録する。登録部220は、ユーザID211と照合情報212と、を対応付けて記憶する。
 図10は、状態情報DB210が記憶する内容の一例を示す図である。照合情報212は、情報マスタから選択された複数の状態IDを含んでいる。同図に示すように、照合情報212の登録数はユーザによって異なっていてよい。なお、照合の順序を加味する場合には、同じ状態内容が複数登録されてもよい。例えば、「右目を閉じる」を示す状態ID「A1」が複数登録されてもよい。
 ここで、図10を参照して、上記した順序情報について説明する。順序情報とは、状態情報の認証順又は比較順を示す情報である。例えば、ユーザU2の場合、1番目「A2」、2番目「A8」、3番目「A4」として順序情報が登録されている。そして、1つ目の顔画像が示す状態情報が、左目を閉じる場合のみ、比較部250が一致しているとカウントする。換言すると、1つ目の顔画像がメガネをかけている状態を示す場合、あるいは、右を向いている状態を示す場合、比較部250が一致していないとカウントする。2番目、3番目についても同様に、比較部250が一致するか否かを判定する。
 また、登録部220は、ユーザUからの入力を受け付けて、状態認証の判定に用いる閾値を設定してもよい。閾値を高く設定することで、より厳格に状態認証を行うことができる。例えば、ユーザU1は、照合情報212として5つの状態内容を登録している。登録部220は、閾値を5以下の閾値の入力をユーザU1から受け付けて、閾値を設定する。例えば閾値が3である場合、ユーザU1は、登録された5つの状態内容のうち、3つに正答することで状態認証に成功することができる。
 閾値は、予め登録部220により設定されてもよい。例えば、登録部220は、状態内容の登録数のうち所定の割合(例えば30%)を閾値に設定してもよい。なお、閾値の設定方法は、これらに限定されるものではない。
 また、登録部220は、登録された状態内容の認証順を加味するか否かをユーザUに選択させてもよい。例えば、ユーザU1は、閾値を満たす3つの状態内容の認証順が一致している場合にのみ認証成功とするか否かを選択してもよい。認証順を限定することで、より厳格に状態認証を行うことができる。
 なお、ここではユーザUが状態マスタから所望の状態内容を選択する場合を用いて説明したが、これに限られない。顔情報の登録と同様に、カメラを用いてユーザUの顔領域を撮影し、例えば「右目を閉じる」などの動作を検出して、検出結果を状態内容に登録するようにしてもよい。また、顔特徴情報と同様に、動作ごとの特徴量を計算し、計算結果を状態内容に登録するようにしてもよい。
(状態認証処理)
 続いて、本実施形態にかかる状態認証処理について説明する。
 図11は、本実施形態にかかる状態認証処理の流れを示すフローチャートである。状態認証装置200は、認証端末400から状態認証要求を受け取り、状態認証処理を開始する。状態認証要求には、生体認証装置100において特定されたユーザID111が含まれる。
 取得部230は、ユーザUの顔画像を認証端末400から取得する(S51)。抽出部240は、顔画像から顔領域の状態を示す状態情報を抽出する(S52)。比較部250は、予め登録された照合情報212と、抽出された状態情報とを比較する(S53)。
 比較部250は、照合情報212と状態情報とが一致するか否かを判定する(S54)。例えば、抽出部240において、「右目を閉じる」という状態情報が抽出されたとする。比較部250は、照合情報212を参照し、ユーザUの照合情報212に「右目を閉じる」という状態内容が登録されているか否かを確認する。「右目を閉じる」が登録されている場合、比較部250は、照合情報212と状態情報とが一致すると判定する。認証順序を加味する場合、比較部250は、抽出された状態情報の順序が順序情報と一致しているか否かを含めて判定を行う。
 照合情報212と状態情報とが一致していない場合(S54のNO)、ステップS51の処理に戻る。照合情報212と状態情報とが一致している場合(S54のYES)、比較部250は、一致回数に1を加算する(S55)。
 なお、本処理の開始時において一致回数の初期値は0である。
 認証部260は、一致回数が閾値以上であるか否かを判定する(S56)。一致回数が閾値未満の場合(S56のNO)、ステップS51の処理に戻る。一致回数が閾値以上の場合(S56のYES)、認証部260は状態認証に成功した旨を認証端末400に返信する(S57)。
 上述した状態認証処理は、認証端末400においてユーザUに適宜指示を行って進めることができる。図12及び図13は、表示部440に表示される表示画面の一例を示す図である。ユーザUは、表示部440を見ながら、顔認証に続けて状態認証を行う。
 図12は、ユーザUに状態情報の入力を促すための表示画面440aを示す図である。表示画面440aには、ユーザUの顔画像がリアルタイムで表示されている。図12における右側がユーザUの顔領域の右側であり、左側がユーザUの顔領域の左側を示している。同図に示すように、表示部440は、例えば「顔認証に成功しました。続いて、事前に登録した動作を行ってください。」などのメッセージを表示して、状態認証を行うためにユーザUに動作を促す。
 図13は、ユーザUが動作を行った場合の表示画面440bを示す図である。ここでは、ユーザUが「右目を閉じる」動作を行っている。状態認証装置200の取得部230は、このときのユーザUの顔領域を撮影し、抽出部240に出力する。抽出部240は、通常時のユーザUの顔領域との差分を算出し、ユーザUの状態情報を抽出する。通常時の顔領域は、表示画面440aの表示時に撮影されてもよいし、顔認証時の撮影画像を用いてもよい。
 抽出部240が状態情報を抽出すると、表示部440は、「動作を認識しました。次の動作を行ってください。」などのメッセージを表示する。ユーザUが閾値以上を正答した場合、例えば「本人認証に成功しました。」などのメッセージを表示し、処理を終了する。また、ユーザUが閾値以上の正答ができなかった場合、「状態認証に失敗しました。」などのメッセージを表示し、処理を終了するか、所定の制限回数まで再度認証を行う。
 なお、上述の方法では、表示画面440a及び440bを用いて、ユーザUに1つ1つの状態情報の入力を促すことで状態情報の入力を行ったが、これに限られない。状態情報は、ユーザUにより連続して入力されてもよい。
 例えば、ユーザUが認証端末400のカメラの前で、「マスクをする」、「メガネをかける」などの動作を行う。認証端末400は、その間(例えば、5秒間)のユーザUの動作を動画撮影する。認証端末400は、取得された動画像を含む状態認証要求を状態認証装置200に送信する。取得部230は、動画像を含む状態認証要求を認証端末400から受信する。抽出部240は、動画像の各フレーム画像について状態情報を抽出する。比較部250は、各フレーム画像の状態情報と、予め登録された照合情報212との比較を行う。フレーム画像内の状態情報が照合情報212に含まれている場合、比較部250は、一致回数に1を加算する。
 このようにすることで、ユーザUは、複数の動作を連続で行うことで状態情報を入力することができる。そのため、より短い時間で状態認証を行うことができる。なお、動画像に限らず、複数の静止画像を用いて同様の処理が行われてもよい。例えば、認証端末400が所定の時間内(例えば、5秒間)にユーザUの複数の静止画像を撮影し、それらの画像を状態認証要求に含めて状態認証装置200に送信してもよい。
(認証端末400)
 続いて、認証端末400について説明する。
 図14は、本実施形態にかかる認証端末400の構成を示すブロック図である。認証端末400は、センサ410と、記憶部420と、通信部430と、表示部440と、制御部450とを備える。
 センサ410は、制御部450の制御に応じて、ユーザUの本人認証に用いる情報を取得する。本実施形態では、センサ410は、ユーザUを撮影し、ユーザUの顔領域を含む顔画像を取得するカメラである。センサ410は、ユーザUの顔認証及び状態認証で用いられる顔画像を取得する。したがって、認証端末400は複数のセンサ410を備える必要がない。これに限らず、認証端末400は複数のセンサ410を備えていてもよい。
 記憶部420は、認証端末400の各機能を実現するためのプログラムが格納される記憶装置である。
 通信部430は、ネットワークNとの通信インタフェースである。
 表示部440は、少なくとも表示装置である。また、表示部440は、表示装置と入力装置を含む入出力部、例えば、タッチパネルであってもよい。表示部440は、例えば上述した表示画面440a又は440bなどの画面を表示する。
 制御部450は、認証端末400が有するハードウエアの制御を行う。制御部450は、検出制御部451と、登録部452と、認証制御部453と、表示制御部454とを備える。
 検出制御部451は、センサ410を制御し、ユーザUの登録画像又は認証用画像を撮影する。センサ410が撮影する登録画像及び認証用画像は、少なくとも当該ユーザUの顔領域を含む画像である。検出制御部451は、登録画像又は状態内容を登録部452へ出力する。また、検出制御部451は、生体認証用画像又は状態認証用画像を認証制御部453へ出力する。
 登録部452は、登録画像を含む生体情報登録要求を、ネットワークNを介して生体認証装置100へ送信する。また、登録部452は、状態内容を含む状態情報登録要求を、ネットワークNを介して状態認証装置200へ送信する。
 認証制御部453は、生体認証用画像を含む生体認証要求を、ネットワークNを介して生体認証装置100へ送信する。また、認証制御部453は、ユーザUが生体認証に成功した場合、状態認証用画像を含む状態認証要求を、ネットワークNを介して状態認証装置200へ送信する。
 認証制御部453は、生体認証結果又は状態認証結果を受信し、生体認証結果又は状態認証結果を表示制御部454へ出力する。また、これらの認証結果が成功である場合、認証制御部453は、所定のサービスの制御機器に対し、そのサービスを実行させるための指示信号を出力する。所定のサービスとは、例えば、ドア(ゲート)の開閉、施錠の開錠、決済処理の実行、チェックイン処理の実行、チェックアウト処理の実行等である。これにより、ユーザUは所定のサービスの提供を受けることができる。
 表示制御部454は、生体認証結果又は状態認証結果に応じた表示内容を表示部440へ表示する。表示制御部454は、例えば、認証が成功した旨または失敗した旨をユーザUに対して表示する。また、表示制御部454は、ユーザUの氏名等を認証結果と併せて表示部440へ表示してもよい。例えば、表示制御部454は、「○○様、顔認証に成功しました。」、「○○様、顔認証と状態認証に成功しました。」などと表示する。
 以上説明したように、本実施形態にかかる認証システム1000によれば、生体認証装置100においてユーザUの顔認証を行い、顔認証の成功に応じて状態認証装置200で状態認証を行う。状態認証装置200は、ユーザUの顔画像を取得し、顔領域における状態情報を抽出する。状態認証装置200は、予め登録された照合情報と状態情報とを比較し、比較の結果に基づいて状態認証に成功したか否かを判定する。状態認証装置200は、照合情報と状態情報との一致回数が閾値以上の場合に本人認証が成功したと判定する。閾値は、照合情報の登録数に応じて設定することができる。閾値は、例えば照合情報の登録数のうち所定の割合を満たすよう設定される。また、閾値は、顔認証の判定条件に応じて設定することができる。例えば閾値は、顔認証の判定条件が厳しくなるにつれ、小さく設定することができる。
 本実施形態にかかる認証システム1000では、例えば「右目を閉じる」、「メガネをかける」などの、本人しか知り得ない動作を照合情報として登録する。また、照合情報を複数登録し、閾値以上の回数を正答することを認証成功のための判定条件としている。したがって、ユーザ本人以外の者が認証に成功するおそれを低減することができる。また、状態認証を行うことで本人認証の精度を高めることができるので、顔認証の判定条件を緩くすることができる。そのため、顔認証においては、調光にかかる設定時間を短縮することができる。
 また本実施形態にかかる認証システム1000は、マルチモーダル認証を行う認証システムと異なり、複数種類のセンサを設ける必要がない。したがって、システムの複雑化やコストの増加を生じることなく、適切に本人認証を行うことができる。
 なお、図3を用いて示した認証システム1000の構成は一例に過ぎない。生体認証装置100、状態認証装置200、及び認証端末400のそれぞれは、複数の構成が集約された装置などを用いて構成されてもよいし、各機能部が複数の装置を用いて分散処理されてもよい。
 例えば、状態認証装置200及び認証端末400の機能が同一の装置に集約されていてもよい。図15は、認証端末400の機能が同一の装置に集約された状態認証装置200-2の構成を示すブロック図である。状態認証装置200-2は、図7で説明した状態認証装置200の構成に加え、センサ410-2及び表示部440-2を備えている。センサ410-2及び表示部440-2は、認証端末400におけるセンサ410及び表示部440にそれぞれ対応するものである。なお、検出制御部451、登録部452、認証制御部453、及び表示制御部454の各機能部は、登録部220、取得部230、抽出部240、比較部250、又は認証部260等により、適宜対応する機能を備えるように構成されてよい。
 このような構成により、状態認証装置200-2は、ネットワークNを介すことなく、ユーザUから状態情報を取得し、状態認証を行うことができる。状態認証装置200-2は、認証端末400と同様にして、ホテルのエントランス等に設置されてよい。なお、状態認証装置200-2は、生体認証装置100の機能をさらに備える構成であってもよい。
<実施形態3>
 続いて、本開示にかかる実施形態3について説明する。
 実施形態1及び2では、ユーザUの顔領域に関する情報を用いてユーザUの本人認証を行った。実施形態3では、ユーザUの音声に関する情報を用いてユーザUの本人認証を行う。
 図16は、本実施形態にかかる認証装置20の構成を示すブロック図である。
 認証装置20は、取得部21、抽出部22、比較部23、及び認証部24を備えている。
 取得部21は、声紋認証に成功したユーザの音声を取得する。抽出部22は、音声に含まれる単語情報を抽出する。比較部23は、予め登録された照合情報と単語情報との比較を行う。認証部24は、比較の結果に基づいてユーザの本人認証を行う。
 図17は、認証装置20が行う単語認証処理を示すフローチャートである。単語認証処理は、認証対象者であるユーザが発した音声から取得される単語情報を用いた認証処理である。単語情報は、単語に限らず、文章を含むものでもよい。
 まず、取得部21は、声紋認証に成功したユーザの音声を取得する(S71)。抽出部22は、音声から単語情報を抽出する(S72)。単語情報は、ユーザの音声に含まれる単語又は文章を示す情報である。比較部23は、照合情報と単語情報とを比較する(S73)。照合情報は、ユーザが予め認証装置20に登録した照合用の情報である。認証部24は、比較の結果に基づいて、ユーザの本人認証を行う(S74)。認証部24は、照合情報と単語情報とが所定以上一致した場合に、当該ユーザが本人認証に成功したと判定する。
 以上説明したように、本実施形態にかかる認証装置20によれば、ユーザの音声から単語情報を抽出し、照合情報と単語情報とを比較してユーザの本人認証を行う。このようにすることで、声紋認証に成功したユーザの本人認証を適切に行うことができる。
<実施形態4>
 続いて、本開示にかかる実施形態4について説明する。本実施形態は、上述した実施形態3の具体例である。
(認証システム1001の概要)
 図18は、本実施形態にかかる認証システム1001の構成を示すブロック図である。なお、既に説明した実施形態2と重複する内容については、その詳細な説明を省略することがある。以下では、実施形態2と異なる点を中心に説明を行う。
 認証システム1001は、生体認証装置100、単語認証装置201、及び認証端末400を備えている。生体認証装置100、単語認証装置201、及び認証端末400のそれぞれは、ネットワークNを介して接続されている。
 認証システム1001は、認証端末400において、認証対象者であるユーザUの音声を取得し、音声から抽出される情報に基づいて、生体認証装置100及び単語認証装置201を用いてユーザUの本人認証を行うものである。認証端末400の設置場所等は、実施形態2で説明した認証システム1000と同様であるので詳細な説明を省略する。
 認証端末400は、まず生体認証装置100に対して声紋認証要求を行い、生体認証装置100から声紋認証の結果を受信する。声紋認証が成功した場合、認証端末400は、続いて単語認証装置201に対して単語認証要求を行い、状態認証装置200から単語認証の結果を受信する。認証端末400は、ユーザUが単語認証にも成功した場合、ユーザUが本人認証に成功したと判定する。
(生体認証装置100)
 続いて、生体認証装置100の構成について説明する。
 実施形態2では、生体認証装置100は、生体認証として顔認証を行った。本実施形態では、生体認証装置100は、顔認証に代えて声紋認証を行う。生体認証装置100は、ユーザUの声紋特徴情報を生体情報として用いて、ユーザUの声紋認証を行う。生体認証装置100は、認証端末400からユーザUの音声と共に声紋認証要求を受け取り、ユーザUの声紋認証を行い、その結果を認証端末400に返信する。
 生体認証装置100の構成は、実施形態2において図4を用いて説明したものと同様である。図4に示すように、生体認証装置100は、生体情報DB110と、検出部120と、特徴点抽出部130と、登録部140と、認証部150とを備える。各機能部の構成については、実施形態2における顔特徴情報を声紋特徴情報に読み替えることで説明することができるので、ここでは詳細な説明を省略する。
(声紋情報の登録処理)
 本実施形態では、生体情報としてユーザUの声紋特徴情報を登録する。登録処理の流れは、図5に示すフローチャートを用いて説明した顔特徴情報の登録処理と同様である。以下では、図5を参照し、適宜内容を読み替えて、登録処理の流れを簡略化して説明する。
 生体認証装置100は、認証端末400等からユーザの音声を取得する(S21)。次に、検出部120は、取得された音声から声紋を検出する(S22)。そして、特徴点抽出部130は、声紋から声紋特徴情報を抽出する(S23)。最後に、登録部140は、ユーザID111と生体特徴情報(声紋特徴情報)112とを対応付けて生体情報DB110に登録する(S24)。
(声紋認証処理)
 本実施形態では、生体認証処理として声紋認証を行う。生体認証処理の流れは、図6に示すフローチャートを用いて説明した顔認証処理と同様である。実施形態2における顔特徴情報を声紋特徴情報に読み替えることで生体認証処理を説明することができるので、ここでは詳細な説明を省略する。
(単語認証装置201)
 続いて、図18に戻り、単語認証装置201について説明する。単語認証装置201は、実施形態3における認証装置20の一例である。
 単語認証装置201は、外部から受信した単語認証要求に応じて、当該要求に含まれる単語情報について、各ユーザUの照合情報と照合を行い、照合結果(認証結果)を要求元へ返信する情報処理装置である。本実施形態では、単語認証装置201は、声紋認証に成功したユーザUに対する単語認証要求を認証端末400から受信する。単語認証装置201は、当該ユーザUに対する単語認証を行い、単語認証の結果を認証端末400に返信する。
 単語情報は、ユーザUが発した音声に含まれる単語又は文章を示す情報である。単語情報は、例えば、「りんご」、「みかん」、「おはようございます。」、「本日は晴天なり。」などである。
 続いて、単語認証装置201の構成について説明する。図19は、本実施形態にかかる単語認証装置201の構成を示すブロック図である。単語認証装置201は、単語情報DB2101、登録部220、取得部230、抽出部240、比較部250、及び認証部260を備える。
 単語情報DB2101は、ユーザID211と照合情報212とを対応付けて記憶する。
 ユーザID211は、ユーザを識別するための識別情報である。ユーザID211は、生体情報DB110のユーザID111と対応する。
 照合情報212は、ユーザUが予め登録した単語情報を示すものである。照合情報212は、複数の単語情報を含み得る。
 登録部220は、照合情報212の登録に際して、ユーザID211を新規に発行する。登録部220は、発行したユーザID211と、照合情報212とを対応付けて単語情報DB2101へ登録する。
 取得部230は、実施形態3における取得部21に相当するものである。取得部230は、生体認証装置100における声紋認証に成功したユーザUの音声を認証端末400から取得する。
 抽出部240は、実施形態3における抽出部22に相当するものである。抽出部240は、取得された音声に含まれる単語情報を抽出する。抽出部240は、周知の音声認識技術を用いて、単語情報を抽出することができる。
 比較部250は、実施形態3における比較部23に相当するものである。比較部250は、予め登録された照合情報212と、抽出部240で抽出された単語情報との比較を行う。比較部250は、照合情報212と状態情報との比較を複数回行い、一致回数をカウントする。比較部250は、照合情報212に含まれる順序情報に従って、比較を行ってもよい。順序情報は、各単語の順番を示す情報である。
 認証部260は、実施形態3における認証部24に相当するものである。認証部260は、比較部250における複数の比較の結果に基づいて、ユーザUの本人認証を行う。認証部260は、照合情報212と単語情報との一致回数が閾値以上の場合に本人認証が成功したと判定する。
 状態認証の判定に用いられる閾値は、ユーザUにより設定されてもよいし、照合情報212の登録数に応じて設定されてもよい。例えば、複数の照合情報212のうち所定の割合(例えば30%)を閾値としてもよい。
 閾値は、声紋認証の判定条件に応じて設定されてもよい。例えば、声紋認証の判定条件が厳しくなるにつれ、閾値が小さくなるように設定する。判定条件の厳しさについては、実施形態2において説明した顔認証の判定条件の厳しさと同様であるので説明を省略する。
(照合情報の登録処理)
 照合情報212の登録処理は、図8に示すフローチャートを用いて説明したものと同様であるので詳細な説明を省略する。登録処理の結果、登録部220は、ユーザID211を発行し、当該ユーザID211と単語情報とを対応付けて単語情報DB2101に登録する。
 なお、実施形態2では、登録する状態情報の候補として状態マスタの内容をユーザUに示し、ユーザUの選択を受け付けて照合情報212を登録する方法を説明した。本実施形態では、実施形態2と同様にして、登録候補となる単語を示してユーザUから選択させてもよいし、ユーザUが任意の単語を登録するようにしてもよい。例えば、単語認証装置201は、認証端末400等からユーザUの音声入力を受け付け、周知の音声認識技術を用いて検出した単語を登録してもよい。また、単語認証装置201は、ユーザUから文字入力を受け付けて、入力力された単語を登録してもよい。なお、単語が所定の文字数以上となるようにしてもよい。
 図20は、単語情報DB2101が記憶する内容の一例を示す図である。同図に示すように、照合情報212の登録数はユーザによって異なっていてよい。なお、照合の順序を加味する場合には、同じ単語内容が複数登録されてもよい。例えば、「りんご」が複数登録されてもよい。
 また、登録部220は、ユーザUからの入力を受け付けて、単語認証の判定に用いる閾値を設定してもよい。閾値の設定については、実施形態2と同様であるので説明を省略する。なお、登録部220は、登録された単語数や、文字数の少なさなどに応じて閾値を設定してもよい。登録部220は、例えば、単語数、文字数、一般的な単語であるか否か、などを考慮して、ユーザU以外の者が正答し得る可能性が高いか否かを判定し、判定結果に応じて閾値を設定してもよい。登録部220は、実施形態2と同様、登録された単語情報の認証順序を加味するか否かをユーザUに選択させてもよい。
(単語認証処理)
 続いて、本実施形態にかかる単語認証処理について説明する。
 図21は、本実施形態にかかる単語認証処理の流れを示すフローチャートである。単語認証装置201は、認証端末400から単語認証要求を受け取り、単語認証処理を開始する。単語認証要求には、生体認証装置100において特定されたユーザID111が含まれる。
 取得部230は、ユーザUの音声を認証端末400から取得する(S81)。抽出部240は、音声から単語情報を抽出する(S82)。比較部250は、予め登録された照合情報212と、抽出された単語情報とを比較する(S83)。
 比較部250は、照合情報212と単語情報とが一致するか否かを判定する(S84)。例えば、抽出部240において、「りんご」という単語が抽出されたとする。比較部250は、照合情報212を参照し、ユーザUの照合情報212に「りんご」という単語が登録されているか否かを確認する。「りんご」が登録されている場合、比較部250は、照合情報212と単語情報とが一致すると判定する。
 照合情報212と単語情報とが一致していない場合(S84のNO)、ステップS81の処理に戻る。照合情報212と単語情報とが一致している場合(S84のYES)、比較部250は、一致回数に1を加算する(S85)。なお、本処理の開始時において一致回数の初期値は0である。認証順序を加味する場合、比較部250は、抽出された単語情報の順序が登録内容と一致しているか否かを含めて判定を行う。
 認証部260は、一致回数が閾値以上であるか否かを判定する(S86)。一致回数が閾値未満の場合(S86のNO)、ステップS81の処理に戻る。一致回数が閾値以上の場合(S86のYES)、認証部260は単語認証に成功した旨を認証端末400に返信する(S87)。
 なお、本実施形態においても、図12及び図13を用いて説明したような表示画面を表示部440に表示し、単語認証処理を行ってもよい。例えば、「声紋認証に成功しました。続いて、事前に登録した単語を言ってください。」、「単語を認識しました。次の単語を言ってください。」、「本人認証に成功しました。」などのメッセージを表示してよい。
(認証端末400)
 認証端末400は、図14に示すブロック図を用いて説明したものと同様である。同図に示すように、認証端末400は、センサ410と、記憶部420と、通信部430と、表示部440と、制御部450とを備えている。
 本実施形態では、センサ410は、ユーザの音声を集音するマイクである。センサ410は、声紋認証で用いられる音声と、単語認証で用いられる音声と、を取得する。これ以外の構成については、実施形態2で説明した顔認証及び状態認証にかかる機能を、声紋認証及び単語認証にかかる機能に読み替えることで説明可能である。そのため、各機能部の詳細な説明を省略する。
 なお、上述の説明では、声紋認証を行った後に単語認証を行ったが、これに限られない。声紋認証と、単語認証における1回目の比較とを同時に行ってもよい。例えば、登録部220は、声紋認証を行う前の段階において、ユーザUに登録単語を発するように促すように表示部440にメッセージを表示させる。ユーザUが「りんご」と発した場合、取得された音声に基づいて声紋認証を行い、声紋認証に成功している場合には、「りんご」の単語を用いて単語認証を行うようにしてもよい。これにより、声紋認証と単語認証の1回目の比較を同時に行うことができるので、単語認証における比較回数を減らすことができる。
 以上説明したように、本実施形態にかかる単語認証装置201によれば、実施形態2と同様の効果を奏することができる。
 なお、図18を用いて示した認証システム1001の構成は一例に過ぎない。生体認証装置100、単語認証装置201、及び認証端末400のそれぞれは、複数の構成が集約された装置などを用いて構成されてもよいし、各機能部が複数の装置を用いて分散処理されてもよい。また、図15を用いて説明した状態認証装置200-2と同様に、本実施形態にかかる単語認証装置201は、センサ410-2及び表示部440-2を備える構成としてもよい。また、単語認証装置201は、生体認証装置100の機能をさらに備える構成であってもよい。
<実施形態5>
 続いて、本開示にかかる実施形態5について説明する。
 実施形態1から4では、ユーザUの顔領域に関する情報又はユーザUの音声に関する情報を用いてユーザUの本人認証を行った。実施形態5では、ユーザUの指紋に関する情報を用いてユーザUの本人認証を行う。
 図22は、本実施形態にかかる認証装置30の構成を示すブロック図である。
 認証装置30は、取得部31、抽出部32、比較部33、及び認証部34を備えている。
 取得部31は、第1指紋情報を用いた指紋認証に成功したユーザの第2指紋情報を取得する。抽出部32は、第2指紋情報が示す指情報を抽出する。指情報は、第1又は第2指紋情報がユーザのどの指にかかるものであるかを示す情報である。指情報は、例えば「右手人差し指」、「右手中指」などである。比較部33は、予め登録された照合情報と指情報との比較を行う。認証部34は、比較の結果に基づいてユーザの本人認証を行う。
 図23は、認証装置30が行う指認証処理を示すフローチャートである。指認証処理は、認証対象者であるユーザから取得される指情報を用いた認証である。
 まず、取得部31は、指紋認証に成功したユーザの第2指紋情報を取得する(S91)。抽出部32は、第2指紋情報が示す指情報を抽出する(S92)。抽出部32は、例えば、指紋認証を行った認証装置に対して第2指紋情報を用いた第2指紋認証の要求を行い、第2指紋認証に成功した旨と共に、第2指紋情報が示す指情報を取得することで指情報を抽出する。
 比較部33は、照合情報と指情報とを比較する(S93)。照合情報は、ユーザが予め認証装置30に登録した照合用の情報である。認証部24は、比較の結果に基づいて、ユーザの本人認証を行う(S94)。認証部24は、照合情報と指情報とが所定以上一致した場合に、当該ユーザが本人認証に成功したと判定する。
 以上説明したように、本実施形態にかかる認証装置30では、指紋認証に成功したユーザの第2指紋情報を取得し、第2指紋情報が示す指情報を抽出する。認証装置30は、照合情報と指情報とを比較してユーザの本人認証を行う。このようにすることで、指紋認証に成功したユーザの本人認証を適切に行うことができる。
<実施形態6>
 続いて、本開示にかかる実施形態6について説明する。本実施形態は、上述した実施形態5の具体例である。
 図24は、本実施形態にかかる認証システム1002の構成を示すブロック図である。なお、既に説明した実施形態2及び4と重複する内容については、その説明を省略することがある。以下では、実施形態2及び4と異なる点を中心に説明を行う。
(認証システム1002の概要)
 認証システム1002は、生体認証装置100、指認証装置202、及び認証端末400を備えている。生体認証装置100、指認証装置202、及び認証端末400のそれぞれは、ネットワークNを介して接続されている。
 認証システム1002は、認証端末400において、認証対象者であるユーザUの指紋を取得し、指紋から抽出される情報に基づいて、生体認証装置100及び指認証装置202を用いてユーザUの本人認証を行うものである。認証端末400の設置場所等は、実施形態2で説明した認証システム1000と同様であるので詳細な説明を省略する。
 認証端末400は、まず生体認証装置100に対して指紋認証要求を行い、生体認証装置100から指紋認証の結果を受信する。指紋認証が成功した場合、認証端末400は、続いて指認証装置202に対して指認証要求を行い、指認証装置202から指認証の結果を受信する。認証端末400は、ユーザUが指認証にも成功した場合、ユーザUが本人認証に成功したと判定する。
(生体認証装置100)
 続いて、生体認証装置100の構成について説明する。
 実施形態2又は4では、生体認証装置100は、生体認証として顔認証又は声紋認証を行った。本実施形態では、生体認証装置100は、これらに代えて指紋認証を行う。生体認証装置100は、ユーザUの指紋特徴情報を生体情報として用いて、ユーザUの指紋認証を行う。生体認証装置100は、認証端末400からユーザUの指紋と共に指紋認証要求を受け取り、ユーザUの指紋認証を行い、その結果を認証端末400に返信する。
 生体認証装置100の構成は、実施形態2において図4を用いて説明したものと同様である。図4に示すように、生体認証装置100は、生体情報DB110と、検出部120と、特徴点抽出部130と、登録部140と、認証部150とを備える。各機能部の構成については、実施形態2における顔特徴情報を指紋特徴情報に読み替えることで説明することができるので、ここでは詳細な説明を省略する。
 なお、認証部150は、照合に成功した場合、照合された生体特徴情報112に対応付けられたユーザID111を特定すると共に、認証に用いられた指紋が、どの指の指紋であるかを特定する。
(指紋情報の登録処理)
 本実施形態では、生体情報としてユーザUの指紋特徴情報を登録する。登録処理の流れは、図5に示すフローチャートを用いて説明した顔特徴情報の登録処理と同様である。以下では、図5を参照し、適宜内容を読み替えて、登録処理の流れを簡略化して説明する。
 生体認証装置100は、認証端末400等からユーザの指紋を含む画像等を取得する(S21)。次に、検出部120は、取得された画像等から指紋を検出する(S22)。そして、特徴点抽出部130は、指紋から指紋特徴情報を抽出する(S23)。最後に、登録部140は、ユーザID111と生体特徴情報(指紋特徴情報)112とを対応付けて生体情報DB110に登録する(S24)。
(指紋認証処理)
 本実施形態では、生体認証処理として指紋認証を行う。生体認証処理の流れは、図6に示すフローチャートを用いて説明した顔認証処理と同様である。実施形態2における顔特徴情報を指紋特徴情報に読み替えることで生体認証処理を説明することができるので、ここでは詳細な説明を省略する。
(指認証装置202)
 図24に戻り、指認証装置202について説明する。指認証装置202は、実施形態5における認証装置30の一例である。
 指認証装置202は、外部から受信した指認証要求に応じて、当該要求に含まれる指情報について、各ユーザUの照合情報と照合を行い、照合結果(認証結果)を要求元へ返信する情報処理装置である。本実施形態では、指認証装置202は、指紋認証に成功したユーザUに対する指認証要求を認証端末400から受信する。指認証装置202は、当該ユーザUに対する指認証を行い、指認証の結果を認証端末400に返信する。
 続いて、指認証装置202の構成について説明する。図25は、本実施形態にかかる指認証装置202の構成を示すブロック図である。指認証装置202は、指情報DB2102、登録部220、取得部230、抽出部240、比較部250、及び認証部260を備える。
 指情報DB2102は、ユーザID211と照合情報212とを対応付けて記憶する。
 ユーザID211は、ユーザを識別するための識別情報である。ユーザID211は、生体情報DB110のユーザID111と対応する。
 照合情報212は、ユーザUが予め登録した指情報を示すものである。照合情報212は、複数の指情報を含み得る。
 登録部220は、照合情報212の登録に際して、ユーザID211を新規に発行する。登録部220は、発行したユーザID211と照合情報212とを対応付けて指情報DB2102へ登録する。
 取得部230は、実施形態5における取得部31に相当するものである。取得部230は、生体認証装置100における第1指紋情報を用いた指紋認証に成功したユーザUの第2指紋情報を認証端末400から取得する。
 抽出部240は、実施形態5における抽出部32に相当するものである。抽出部240は、第2指紋情報が示す指情報を抽出する。指情報は、第1又は第2指紋情報がユーザのどの指にかかるものであるかを示す情報である。指情報は、例えば「右手人差し指」、「右手中指」などである。
 比較部250は、実施形態5における比較部33に相当するものである。比較部250は、予め登録された照合情報212と指情報との比較を行う。比較部250は、照合情報212と状態情報との比較を複数回行い、一致回数をカウントする。比較部250は、照合情報212に含まれる順序情報に従って、比較を行ってもよい。順序情報は、各指の順番を示す情報である。
 認証部260は、実施形態5における認証部34に相当するものである。認証部260は、比較部250における複数の比較の結果に基づいて、ユーザUの本人認証を行う。認証部260は、照合情報212と指情報との一致回数が閾値以上の場合に本人認証が成功したと判定する。
 状態認証の判定に用いられる閾値は、ユーザUにより設定されてもよいし、照合情報212の登録数に応じて設定されてもよい。例えば、複数の照合情報212のうち所定の割合(例えば30%)を閾値としてもよい。
 閾値は、指紋認証の判定条件に応じて設定されてもよい。例えば、指紋認証の判定条件が厳しくなるにつれ、閾値が小さくなるように設定する。判定条件の厳しさについては、実施形態2において説明した顔認証の判定条件の厳しさと同様であるので説明を省略する。
(照合情報の登録処理)
 照合情報212の登録処理は、図8に示すフローチャートを用いて説明したものと同様であるので詳細な説明を省略する。登録処理の結果、登録部220は、ユーザID211を発行し、当該ユーザID211と指情報とを対応付けて指情報DB2102に登録する。
 指認証装置202は、認証端末400やユーザUの通信端末等からユーザUの指紋の入力を受け付け、周知の指紋認証技術を用いて検出した指紋を照合情報212として登録することができる。なお、登録する指紋の数が所定数以上となるようにしてもよい。
 図26は、指情報DB2102が記憶する内容の一例を示す図である。同図に示すように、照合情報212の登録数はユーザによって異なっていてよい。また、登録部220は、指認証の判定に用いる閾値を設定する。登録部220は、ユーザUからの入力を受け付ける、又は照合情報212の登録数に応じて算出するなどして、閾値を設定してよい。登録部220は、例えば照合情報212のうち所定の割合(例えば50%)を閾値として設定する。閾値の設定については、実施形態2と同様であるので説明を省略する。
 例えば、図26の例では、ユーザU1は、「右手人差し指」、「右手中指」、及び「左手人差し指」を予め登録している。閾値が50%である場合、これら3つの指情報のうち、50%以上となる2つの指情報が一致することで指認証に成功したと判定される。なお、照合情報212に含まれる複数の指情報のうち、1つは第1指紋情報から検出される指情報であってよい。つまり、比較部250は、第1指紋情報を用いた指紋認証の成功を一致回数としてカウントすることができる。例えば、ユーザU1が第1指紋情報として「右手人差し指」を用いて指紋認証に成功した場合、「右手中指」又は「左手人差し指」での指認証に成功することで、本人認証に成功する。
 実施形態2と同様、登録部220は、第2指紋情報の認証順序を加味するか否かをユーザUに選択させてもよい。認証順序を加味する場合には、同じ指の指紋が複数登録されてもよい。例えば、「右手人差し指」が複数登録されてもよい。
(指認証処理)
 続いて、本実施形態にかかる指認証処理について説明する。
 図27は、本実施形態にかかる指認証処理の流れを示すフローチャートである。指認証装置202は、認証端末400から指認証要求を受け取り、指認証処理を開始する。指認証要求には、生体認証装置100における指紋認証で特定されたユーザID111が含まれる。また、指認証要求には、当該指紋認証で用いた指の指情報が含まれてよい。比較部250は、当該指情報が照合情報212に存在することを確認して、一致回数に予め1を加算して本処理を開始することができる。
 取得部230は、第2指紋情報を認証端末400から取得する(S101)。抽出部240は、第2指紋情報が示す指情報を抽出する(S102)。抽出部240は、例えば、生体認証装置100に対し、第2指紋情報を用いた第2指紋認証を要求する。抽出部240は、第2指紋認証に成功した旨と共に、第2指紋情報が示す指情報を生体認証装置100から取得する。
 比較部250は、予め登録された照合情報212と指情報とを比較する(S103)。例えば、抽出部240において「右手人差し指」という指情報が抽出されたとする。比較部250は、照合情報212を参照し、ユーザUの照合情報212に「右手人差し指」が登録されているか否かを確認する(S104)。登録されている場合、比較部250は、照合情報212と単語情報とが一致すると判定する。
 照合情報212と指情報とが一致していない場合(S104のNO)、ステップS101の処理に戻る。照合情報212と指情報とが一致している場合(S104のYES)、比較部250は、一致回数に1を加算する(S105)。また、認証順序を加味する場合、比較部250は、抽出された指情報の順序が登録内容と一致しているか否かを含めて判定を行う。
 認証部260は、一致回数が閾値以上であるか否かを判定する(S106)。一致回数が閾値未満の場合(S106のNO)、ステップS101の処理に戻る。一致回数が閾値以上の場合(S106のYES)、認証部260は指認証に成功した旨を認証端末400に返信する(S107)。
 なお、本実施形態においても、図12及び図13を用いて説明したような表示画面を表示部440に表示し、指認証処理を行ってもよい。例えば、「指紋認証に成功しました。続いて、事前に登録した別の指で指紋認証してください。」、「指紋を認識しました。次の指紋を入力してください。」、「本人認証に成功しました。」などのメッセージを表示してよい。
(認証端末400)
 認証端末400は、図14に示すブロック図を用いて説明したものと同様である。同図に示すように、認証端末400は、センサ410と、記憶部420と、通信部430と、表示部440と、制御部450とを備えている。
 本実施形態では、センサ410は、ユーザの指紋を検出する指紋センサである。指紋センサは、例えば、光学式、静電容量方式、又は超音波式等、どのようなものでもよい。センサ410は、第1及び第2指紋情報を取得する。これ以外の構成については、実施形態2で説明した顔認証及び状態認証にかかる機能を、指紋認証及び指認証にかかる機能に読み替えることで説明可能である。そのため、各機能部の詳細な説明を省略する。
 以上説明したように、本実施形態にかかる指認証装置202によれば、実施形態2と同様の効果を奏することができる。
 なお、図24を用いて示した認証システム1002の構成は一例に過ぎない。生体認証装置100、指認証装置202、及び認証端末400のそれぞれは、複数の構成が集約された装置などを用いて構成されてもよいし、各機能部が複数の装置を用いて分散処理されてもよい。また、図15を用いて説明した状態認証装置200-2と同様に、本実施形態にかかる指認証装置202は、センサ410-2及び表示部440-2を備える構成としてもよい。また、指認証装置202は、生体認証装置100の機能をさらに備える構成であってもよい。
<実施形態7>
 続いて、本開示にかかる実施形態7について説明する。本実施形態は、上述した各実施形態に共通する概念を表すものである。
 図28は、本実施形態にかかる認証装置40の構成を示すブロック図である。
 認証装置40は、取得部41、比較部43、及び認証部44を備えている。
 取得部41は、第1の生体情報を用いた生体認証に成功したユーザの第2の生体情報であって、第1の生体情報を取得した機器で取得可能な第2の生体情報である認証用情報を取得する。比較部43は、予め登録された照合情報と認証用情報との比較を行う。認証部44は、比較の結果に基づいてユーザの本人認証を行う。
 図29は、認証装置40が行う認証処理を示すフローチャートである。まず、取得部41は、認証用情報を取得する(S111)。例えば、ユーザが、カメラ(機器)で取得された顔特徴情報(第1の生体情報)を用いて、顔認証(生体認証)に成功しているとする。取得部41は、当該カメラで取得可能な第2の生体情報である状態情報(第2の生体情報)を、認証用情報として取得する。状態情報については実施形態1及び2で説明したものと同様であるので詳細な説明を省略する。
 比較部43は、照合情報と認証用情報とを比較する(S112)。照合情報は、ユーザが予め認証装置40に登録した照合用の情報である。認証部44は、比較の結果に基づいて、ユーザの本人認証を行う(S113)。認証部44は、照合情報と認証用情報とが所定以上一致した場合に、当該ユーザが本人認証に成功したと判定する。
 以上説明したように、本実施形態にかかる認証装置40によれば、ユーザの第1の生体情報を取得した機器で取得可能な第2の生体情報である認証用情報を取得し、照合情報と認証用情報とを比較してユーザの本人認証を行う。このようにすることで、第1の生体情報を用いた生体認証に成功したユーザの本人認証を適切に行うことができる。
 なお、第1及び第2の生体情報は、ユーザの顔に関する情報に限られない。実施形態3~6を用いて説明したように、第1及び第2の生体情報は、ユーザの声紋や指紋に関する情報などであってよい。また、第1及び第2の生体情報を取得する機器は、カメラに限らず、生体情報に応じて、マイクや指紋センサなどが用いられてよい。
 このような構成を備えることで、例えば、顔認証用機器(カメラ)と声紋認証用機器(マイク)のように、複数の認証用機器を用意することなく、認証精度を向上させることができる。また、認証率をより100%に近づけることができるので、2要素認証と同等の認証を実現することができる。そのため、厳格な本人認証が求められる決済などにおいても、適切に本人認証を行うことができる。
<ハードウエアの構成例>
 生体認証装置100、認証装置10~40、状態認証装置200、単語認証装置201、指認証装置202、及び認証端末400の各機能構成部は、各機能構成部を実現するハードウエア(例:ハードワイヤードされた電子回路など)で実現されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせ(例:電子回路とそれを制御するプログラムの組み合わせなど)で実現されてもよい。以下、状態認証装置200等の各機能構成部がハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで実現される場合について、さらに説明する。
 図30は、状態認証装置200等を実現するコンピュータ900のハードウエア構成を例示するブロック図である。コンピュータ900は、状態認証装置200等を実現するために設計された専用のコンピュータであってもよいし、汎用のコンピュータであってもよい。コンピュータ900は、スマートフォンやタブレット端末などといった可搬型のコンピュータであってもよい。
 例えば、コンピュータ900に対して所定のアプリケーションをインストールすることにより、コンピュータ900で、状態認証装置200等の各機能が実現される。上記アプリケーションは、状態認証装置200等の機能構成部を実現するためのプログラムで構成される。
 コンピュータ900は、バス902、プロセッサ904、メモリ906、ストレージデバイス908、入出力インタフェース910、及びネットワークインタフェース912を有する。バス902は、プロセッサ904、メモリ906、ストレージデバイス908、入出力インタフェース910、及びネットワークインタフェース912が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ904などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
 プロセッサ904は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、又は FPGA(Field-Programmable Gate Array)などの種々のプロセッサである。メモリ906は、RAM(Random Access Memory)などを用いて実現される主記憶装置である。ストレージデバイス908は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、又は ROM(Read Only Memory)などを用いて実現される補助記憶装置である。
 入出力インタフェース910は、コンピュータ900と入出力デバイスとを接続するためのインタフェースである。例えば入出力インタフェース910には、キーボードなどの入力装置や、ディスプレイ装置などの出力装置が接続される。
 ネットワークインタフェース912は、コンピュータ900をネットワークに接続するためのインタフェースである。このネットワークは、LAN(Local Area Network)であってもよいし、WAN(Wide Area Network)であってもよい。
 ストレージデバイス908は、状態認証装置200等の各機能構成部を実現するプログラム(前述したアプリケーションを実現するプログラム)を記憶している。プロセッサ904は、このプログラムをメモリ906に読み出して実行することで、状態認証装置200等の各機能構成部を実現する。
 プロセッサの各々は、図面を用いて説明されたアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1又はそれ以上のプログラムを実行する。このプログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disc(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。
 なお、本開示は上記の実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
 上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
 (付記A1)
 第1の生体情報を用いた生体認証に成功したユーザの第2の生体情報であって、前記第1の生体情報を取得した機器で取得可能な第2の生体情報である認証用情報を取得する取得手段と、
 予め登録された照合情報と前記認証用情報との比較を行う比較手段と、
 前記比較の結果に基づいて前記ユーザの本人認証を行う認証手段と、を備える
 認証装置。
 (付記A2)
 前記認証手段は、複数の前記比較の結果に基づいて前記本人認証を行う
 付記A1に記載の認証装置。
 (付記A3)
 前記認証手段は、前記照合情報と前記認証用情報との一致回数が閾値以上の場合に前記本人認証が成功したと判定する
 付記A2に記載の認証装置。
 (付記A4)
 前記閾値は、前記照合情報の登録数に応じて設定される
 付記A3に記載の認証装置。
 (付記A5)
 前記閾値は、前記第1の生体情報を用いた生体認証の判定条件に応じて設定される
 付記A3又はA4に記載の認証装置。
 (付記A6)
 前記閾値は、前記第1の生体情報を用いた生体認証の判定条件が厳しくなるにつれ、小さく設定される
 付記A5に記載の認証装置。
 (付記A7)
 前記照合情報には、認証順を示す順序情報が含まれており、
 前記比較手段は、前記順序情報に従って前記比較を行う
 付記A1~A6のいずれか1項に記載の認証装置。
 (付記A8)
 ユーザの第1の生体情報を取得して前記ユーザの生体認証を制御する認証端末と、
 前記認証端末と接続された認証装置と、
 を備え、
 前記認証装置は、
 前記生体認証に成功した前記ユーザの第2の生体情報であって、前記認証端末で取得可能な第2の生体情報である認証用情報を取得する取得手段と、
 予め登録された照合情報と前記認証用情報との比較を行う比較手段と、
 前記比較の結果に基づいて前記ユーザの本人認証を行う認証手段と、を有する
 認証システム。
 (付記A9)
 第1の生体情報を用いた生体認証に成功したユーザの第2の生体情報であって、前記第1の生体情報を取得した機器で取得可能な第2の生体情報である認証用情報を取得し、
 予め登録された照合情報と前記認証用情報との比較を行い、
 前記比較の結果に基づいて前記ユーザの本人認証を行う
 認証方法。
 (付記A10)
 第1の生体情報を用いた生体認証に成功したユーザの第2の生体情報であって、前記第1の生体情報を取得した機器で取得可能な第2の生体情報である認証用情報を取得する取得処理と、
 予め登録された照合情報と前記認証用情報との比較を行う比較処理と、
 前記比較の結果に基づいて前記ユーザの本人認証を行う認証処理と、を
 コンピュータに実行させるプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
 (付記B1)
 顔認証に成功したユーザの顔領域を含む顔画像を取得する取得手段と、
 前記顔画像から前記顔領域の状態を示す状態情報を抽出する抽出手段と、
 予め登録された照合情報と前記状態情報との比較を行う比較手段と、
 前記比較の結果に基づいて前記ユーザの本人認証を行う認証手段と、を備える
 認証装置。
 (付記B2)
 前記認証手段は、複数の前記比較の結果に基づいて前記本人認証を行う
 付記B1に記載の認証装置。
 (付記B3)
 前記認証手段は、前記照合情報と前記状態情報との一致回数が閾値以上の場合に前記本人認証が成功したと判定する
 付記B2に記載の認証装置。
 (付記B4)
 前記閾値は、前記照合情報の登録数に応じて設定される
 付記B3に記載の認証装置。
 (付記B5)
 前記閾値は、前記顔認証の判定条件に応じて設定される
 付記B3又はB4に記載の認証装置。
 (付記B6)
 前記閾値は、前記顔認証の判定条件が厳しくなるにつれ、小さく設定される
 付記B5に記載の認証装置。
 (付記B7)
 前記照合情報には、認証順を示す順序情報が含まれており、
 前記比較手段は、前記順序情報に従って前記比較を行う
 付記B1~B6のいずれか1項に記載の認証装置。
 (付記B8)
 前記取得手段は、前記ユーザを撮影するカメラを有し、
 前記カメラは、前記顔画像、及び前記顔認証で用いられる画像を取得する
 付記B1~B7のいずれか1項に記載の認証装置。
 (付記B9)
 ユーザの顔領域を撮影して前記ユーザの顔認証を制御する認証端末と、
 前記認証端末と接続された認証装置と、
 を備え、
 前記認証装置は、
 前記顔認証に成功した前記ユーザの顔領域を含む顔画像を取得する取得手段と、
 前記顔画像から前記顔領域の状態を示す状態情報を抽出する抽出手段と、
 予め登録された照合情報と前記状態情報との比較を行う比較手段と、
 前記比較の結果に基づいて前記ユーザの本人認証を行う認証手段と、を有する
 認証システム。
 (付記B10)
 前記認証手段は、複数の前記比較の結果に基づいて前記本人認証を行う
 付記B9に記載の認証システム。
 (付記B11)
 顔認証に成功したユーザの顔領域を含む顔画像を取得し、
 前記顔画像から前記顔領域の状態を示す状態情報を抽出し、
 予め登録された照合情報と前記状態情報との比較を行い、
 前記比較の結果に基づいて前記ユーザの本人認証を行う
 認証方法。
 (付記B12)
 顔認証に成功したユーザの顔領域を含む顔画像を取得する取得処理と、
 前記顔画像から前記顔領域の状態を示す状態情報を抽出する抽出処理と、
 予め登録された照合情報と前記状態情報との比較を行う比較処理と、
 前記比較の結果に基づいて前記ユーザの本人認証を行う認証処理と、を
 コンピュータに実行させるプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
 (付記C1)
 声紋認証に成功したユーザの音声を取得する取得手段と、
 前記音声に含まれる単語情報を抽出する抽出手段と、
 予め登録された照合情報と前記単語情報との比較を行う比較手段と、
 前記比較の結果に基づいて前記ユーザの本人認証を行う認証手段と、を備える
 認証装置。
 (付記C2)
 前記認証手段は、複数の前記比較の結果に基づいて前記本人認証を行う
 付記C1に記載の認証装置。
 (付記C3)
 前記認証手段は、前記照合情報と前記単語情報との一致回数が閾値以上の場合に前記本人認証が成功したと判定する
 付記C2に記載の認証装置。
 (付記C4)
 前記閾値は、前記照合情報の登録数に応じて設定される
 付記C3に記載の認証装置。
 (付記C5)
 前記閾値は、前記声紋認証の判定条件に応じて設定される
 付記C3又はC4に記載の認証装置。
 (付記C6)
 前記閾値は、前記声紋認証の判定条件が厳しくなるにつれ、小さく設定される
 付記C5に記載の認証装置。
 (付記C7)
 前記照合情報には、認証順を示す順序情報が含まれており、
 前記比較手段は、前記順序情報に従って前記比較を行う
 付記C1~C6のいずれか1項に記載の認証装置。
 (付記C8)
 前記取得手段は、前記ユーザの音声を集音するマイクを有し、
 前記マイクは、前記音声、及び前記声紋認証で用いられる音声を取得する
 付記C1~C7のいずれか1項に記載の認証装置。
 (付記C9)
 ユーザの音声を取得して前記ユーザの声紋認証を制御する認証端末と、
 前記認証端末と接続された認証装置と、
 を備え、
 前記認証装置は、
 前記声紋認証に成功した前記ユーザの音声を取得する取得手段と、
 前記音声に含まれる単語情報を抽出する抽出手段と、
 予め登録された照合情報と前記単語情報との比較を行う比較手段と、
 前記比較の結果に基づいて前記ユーザの本人認証を行う認証手段と、を有する
 認証システム。
 (付記C10)
 前記認証手段は、複数の前記比較の結果に基づいて前記本人認証を行う
 付記C9に記載の認証システム。
 (付記C11)
 声紋認証に成功したユーザの音声を取得し、
 前記音声に含まれる単語情報を抽出し、
 予め登録された照合情報と前記単語情報との比較を行い、
 前記比較の結果に基づいて前記ユーザの本人認証を行う
 認証方法。
 (付記C12)
 声紋認証に成功したユーザの音声を取得する取得処理と、
 前記音声に含まれる単語情報を抽出する抽出処理と、
 予め登録された照合情報と前記単語情報との比較を行う比較処理と、
 前記比較の結果に基づいて前記ユーザの本人認証を行う認証処理と、を
 コンピュータに実行させるプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
 (付記D1)
 第1指紋情報を用いた指紋認証に成功したユーザの第2指紋情報を取得する取得手段と、
 前記第2指紋情報が示す指情報を抽出する抽出手段と、
 予め登録された照合情報と前記指情報との比較を行う比較手段と、
 前記比較の結果に基づいて前記ユーザの本人認証を行う認証手段と、を備える
 認証装置。
 (付記D2)
 前記認証手段は、複数の前記比較の結果に基づいて前記本人認証を行う
 付記D1に記載の認証装置。
 (付記D3)
 前記認証手段は、前記照合情報と前記指情報との一致回数が閾値以上の場合に前記本人認証が成功したと判定する
 付記D2に記載の認証装置。
 (付記D4)
 前記閾値は、前記照合情報の登録数に応じて設定される
 付記D3に記載の認証装置。
 (付記D5)
 前記閾値は、前記指紋認証の判定条件に応じて設定される
 付記D3又はD4に記載の認証装置。
 (付記D6)
 前記閾値は、前記指紋認証の判定条件が厳しくなるにつれ、小さく設定される
 付記D5に記載の認証装置。
 (付記D7)
 前記照合情報には、認証順を示す順序情報が含まれており、
 前記比較手段は、前記順序情報に従って前記比較を行う
 付記D1~D6のいずれか1項に記載の認証装置。
 (付記D8)
 前記取得手段は、前記ユーザの指紋を取得する指紋センサを有し、
 前記指紋センサは、前記第1及び第2指紋情報を取得する
 付記D1~D7のいずれか1項に記載の認証装置。
 (付記D9)
 ユーザの第1指紋情報を取得して前記ユーザの指紋認証を制御する認証端末と、
 前記認証端末と接続された認証装置と、
 を備え、
 前記認証装置は、
 前記指紋認証に成功した前記ユーザの第2指紋情報を取得する取得手段と、
 前記第2指紋情報が示す指情報を抽出する抽出手段と、
 予め登録された照合情報と前記指情報との比較を行う比較手段と、
 前記比較の結果に基づいて前記ユーザの本人認証を行う認証手段と、を有する
 認証システム。
 (付記D10)
 前記認証手段は、複数の前記比較の結果に基づいて前記本人認証を行う
 付記D9に記載の認証システム。
 (付記D11)
 第1指紋情報を用いた指紋認証に成功したユーザの第2指紋情報を取得し、
 前記第2指紋情報が示す指情報を抽出し、
 予め登録された照合情報と前記指情報との比較を行い、
 前記比較の結果に基づいて前記ユーザの本人認証を行う
 認証方法。
 (付記D12)
 第1指紋情報を用いた指紋認証に成功したユーザの第2指紋情報を取得する取得処理と、
 前記第2指紋情報が示す指情報を抽出する抽出処理と、
 予め登録された照合情報と前記指情報との比較を行う比較処理と、
 前記比較の結果に基づいて前記ユーザの本人認証を行う認証処理と、を
 コンピュータに実行させるプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
10、20、30、40 認証装置
11、21、31、41 取得部
12、22、32 抽出部
13、23、33、43 比較部
14、24、34、44 認証部
100 生体認証装置
110 生体情報DB
111、211 ユーザID
112 生体特徴情報
120 検出部
130 特徴点抽出部
140 登録部
150 認証部
200、200-2 状態認証装置
201 単語認証装置
202 指認証装置
210 状態情報DB
2101 単語情報DB
2102 指情報DB
212 照合情報
220 登録部
230 取得部
240 抽出部
250 比較部
260 認証部
400 認証端末
410、410-2 センサ
420 記憶部
430 通信部
440、440-2 表示部
440a、440b 表示画面
450 制御部
451 検出制御部
452 登録部
453 認証制御部
454 表示制御部
900 コンピュータ
902 バス
904 プロセッサ
906 メモリ
908 ストレージデバイス
910 入出力インタフェース
912 ネットワークインタフェース
1000、1001、1002 認証システム
N ネットワーク
U、U1、U2 ユーザ

Claims (10)

  1.  第1の生体情報を用いた生体認証に成功したユーザの第2の生体情報であって、前記第1の生体情報を取得した機器で取得可能な第2の生体情報である認証用情報を取得する取得手段と、
     予め登録された照合情報と前記認証用情報との比較を行う比較手段と、
     前記比較の結果に基づいて前記ユーザの本人認証を行う認証手段と、を備える
     認証装置。
  2.  前記認証手段は、複数の前記比較の結果に基づいて前記本人認証を行う
     請求項1に記載の認証装置。
  3.  前記認証手段は、前記照合情報と前記認証用情報との一致回数が閾値以上の場合に前記本人認証が成功したと判定する
     請求項2に記載の認証装置。
  4.  前記閾値は、前記照合情報の登録数に応じて設定される
     請求項3に記載の認証装置。
  5.  前記閾値は、前記第1の生体情報を用いた生体認証の判定条件に応じて設定される
     請求項3又は4に記載の認証装置。
  6.  前記閾値は、前記第1の生体情報を用いた生体認証の判定条件が厳しくなるにつれ、小さく設定される
     請求項5に記載の認証装置。
  7.  前記照合情報には、認証順を示す順序情報が含まれており、
     前記比較手段は、前記順序情報に従って前記比較を行う
     請求項1~6のいずれか1項に記載の認証装置。
  8.  ユーザの第1の生体情報を取得して前記ユーザの生体認証を制御する認証端末と、
     前記認証端末と接続された認証装置と、
     を備え、
     前記認証装置は、
     前記生体認証に成功した前記ユーザの第2の生体情報であって、前記認証端末で取得可能な第2の生体情報である認証用情報を取得する取得手段と、
     予め登録された照合情報と前記認証用情報との比較を行う比較手段と、
     前記比較の結果に基づいて前記ユーザの本人認証を行う認証手段と、を有する
     認証システム。
  9.  第1の生体情報を用いた生体認証に成功したユーザの第2の生体情報であって、前記第1の生体情報を取得した機器で取得可能な第2の生体情報である認証用情報を取得し、
     予め登録された照合情報と前記認証用情報との比較を行い、
     前記比較の結果に基づいて前記ユーザの本人認証を行う
     認証方法。
  10.  第1の生体情報を用いた生体認証に成功したユーザの第2の生体情報であって、前記第1の生体情報を取得した機器で取得可能な第2の生体情報である認証用情報を取得する取得処理と、
     予め登録された照合情報と前記認証用情報との比較を行う比較処理と、
     前記比較の結果に基づいて前記ユーザの本人認証を行う認証処理と、を
     コンピュータに実行させるプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
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