WO2022269657A1 - 電動機付設備の故障徴候検出装置および電動機付設備の故障徴候検出方法 - Google Patents

電動機付設備の故障徴候検出装置および電動機付設備の故障徴候検出方法 Download PDF

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Abstract

駆動装置(4)から電動機(3)に流れる電流の検出結果に基づいて電動機付設備(1)の異常の有無判定用の指標値を演算する診断演算部(91)と、診断演算部(91)の演算結果に基づいて電動機付設備(1)の異常の有無を判定する診断判定部(92)を備え、診断演算部(91)は、検出された電流について、電動機(3)の起動時から一定の回転速度に到達するまでの加速期間の電流を抽出する起動電流抽出部(911)と、起動電流抽出部(911)で抽出された電流のデータについて、前記加速期間の内のデータを複数に分割するデータ生成部(914)と、データ生成部(914)で分割して得られた前記データごとに周波数解析をする周波数解析部を備える。

Description

電動機付設備の故障徴候検出装置および電動機付設備の故障徴候検出方法
 本願は、電動機付設備の故障徴候検出装置および電動機付設備の故障徴候検出方法に関する。
 一般に、ポンプ、ベルトコンベア、圧縮機などのように、電動機を動力源とする負荷(以下、これらを電動機付設備と称する)は多数存在している。従来は、このような、電動機付設備に異常が生じた場合、その異常診断は、メンテナンス部門が人の五感により診断して判定している場合が多い。特に、重要度の高い電動機付設備に関しては、定期的な診断が必要となり、保守管理のための労力および費用が増加する。
 そこで、電動機付設備を人の五感に頼ることなく自動的に常時監視できる技術に関心が高まっている。しかしながら、電動機の常時監視の多くは、電動機ごとに様々なセンサを取り付けることを前提としている。このようなセンサとしては、例えば、トルクメータ、加速度センサ、あるいは温度センサ等が挙げられる。そして、従来技術では、上記の各種センサの検出出力に基づいて電動機の固定子に流れる電流・電圧信号を分析することで、電動機付設備の故障徴候を検出する技術が提示されている(例えば、下記の特許文献1参照)。
特開2007-170411号公報
 しかしながら、電動機に出力される三相電流は、例えば、インバータ駆動に起因する電気ノイズ、あるいは負荷状態などによって変化する運転モードに起因したばらつきの影響を受け易い。そして、それらの影響によって診断に用いる電気信号が歪んでしまい、ノイズ信号を誤検知する可能性がある。このため、特許文献1に開示された故障徴候検出では、高精度に電動機付設備の異常を検出することが難しいという課題があった。
 本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、ノイズの影響を受け難く、また余分にセンサを追加することなく、電動機付設備の故障徴候を精度良く検出することができる電動機付設備の故障徴候検出装置および電動機付設備の故障徴候検出方法を提供することを目的とする。
 本願に開示される電動機付設備の故障徴候検出装置は、電動機を動力源とする負荷、および前記電動機に電力を供給して駆動する駆動装置を備えてなる電動機付設備の故障徴候を検出する装置であって、
 前記駆動装置から前記電動機に流れる電流を検出する電流検出部と、前記電流検出部で検出された検出結果に基づいて前記電動機付設備の異常の有無判定用の指標値を演算する診断演算部と、前記診断演算部の演算結果に基づいて前記電動機付設備の異常の有無を判定する診断判定部と、前記診断判定部で判定された診断結果を外部に報知する診断結果報知部とを備え、前記診断演算部は、前記電流検出部で検出された電流について、前記電動機の起動時から一定の回転速度に到達するまでの加速期間の電流を抽出する起動電流抽出部と、前記起動電流抽出部で抽出された電流のデータについて、前記加速期間の内のデータを複数に分割するデータ生成部と、前記データ生成部で分割して得られた前記データごとに周波数解析をする周波数解析部と、を備える。
 また、本願に開示される電動機付設備の故障徴候検出方法は、電動機を動力源とする負荷、および前記電動機に電力を供給して駆動する駆動装置を備えてなる電動機付設備の故障徴候を検出する方法であって、
 前記電動機に流れる電流を検出する第1ステップと、第1ステップで得られる電流について、前記電動機の起動時から一定の回転速度に到達するまでの加速期間の電流を抽出する第2ステップと、第2ステップで抽出した電流のデータについて、前記加速期間の内のデータを複数に分割し、分割されたデータについてそれぞれ周波数解析してスペクトル波形を生成する第3ステップと、前記第3ステップで得られたスペクトル波形の中から前記電動機の回転周波数帯に発生するスペクトルピークの強度値を検出する第4ステップと、前記第4ステップで得られた前記スペクトルピークの強度値と予め設定された基準値とを比較する第5ステップと、前記第5ステップによる比較結果から前記電動機付設備の異常の有無を判定する第6ステップと、前記第6ステップで判定された結果を外部に報知する第7ステップと、を有する。
 本願に開示される電動機付設備の故障徴候検出装置および電動機付設備の故障徴候検出方法によれば、ノイズの影響を受け難く、また余分にセンサを追加することなく、電動機付設備の故障徴候を精度良く検出することが可能となる。
本願に係る電動機付設備および故障徴候検出装置を示す概略構成を示すブロック図である。 本願の実施の形態1に係る電動機付設備の一例としての空調機の概略構成を示すブロック図である。 本願の実施の形態1に係る電動機付設備において駆動装置を制御する制御装置の構成を示すブロック図である。 本願の実施の形態1に係る故障徴候検出装置の概略構成を示すブロック図である。 相電流を周波数解析して得られるスペクトル波形の一例を示す説明図である。 q軸電流を周波数解析して得られる周波数スペクトル波形の一例を示す説明図である。 本願の実施の形態1に係る故障徴候検出方法を示すフロー図である。 本願の実施の形態1に係る電動機の起動時における回転速度、および電流値の経時変化を示す波形図である。 本願の実施の形態1に係るq軸電流の周波数分析結果の一例を示す説明図である。 本願の実施の形態2に係る電動機付設備および故障徴候検出装置の概略構成を示すブロック図である。 本願の実施の形態2に係る電動機付設備および故障徴候検出装置の他の概略構成を示すブロック図である。 本願の実施の形態に係る制御装置等のハードウェアの構成を示すブロック図である。
実施の形態1.
 図1は、本願に係る電動機付設備および故障徴候検出装置を示す概略構成を示すブロック図である。
 電動機付設備1は、電動機3を動力源とする負荷2、電動機3に電力を供給して駆動する駆動装置4、この駆動装置4の動作を制御する制御装置8を備え、駆動装置4には交流電源5が接続されている。
 ここに、電動機付設備1としては、例えば、水ポンプ、真空ポンプ、ベルトコンベア、空調器などがある。なお、この実施の形態1では、電動機付設備1の一例として、空調器を対象とし、その故障徴候を検出する場合について説明する。
 図2は、本願の実施の形態1に係る電動機付設備の一例としての空調機の概略構成を示すブロック図である。
 空調機は、冷凍サイクル装置として動作するものであり、圧縮機11、凝縮器12、膨張弁13、および蒸発器14を備える。この冷凍サイクルは、冷媒が圧縮機11、凝縮器12、膨張弁13、および蒸発器14の順に循環する。
 圧縮機11は、ガス冷媒を圧縮して吐出するもので、図1の負荷2に対応しており、電動機3の駆動力を用いて吸入したガス冷媒を圧縮する。そして、電動機3は、冷凍サイクルにおいてガス冷媒を圧縮する図示しない圧縮機構に接続されている。凝縮器12は、圧縮機11から吐出されたガス冷媒を凝縮して液冷媒を吐出する。膨張弁13は、弁の開度を制御して、凝縮器12からの冷媒を膨張させて減圧する。蒸発器14は、膨張弁13から吐出された液体の冷媒(液冷媒)を蒸発させて気体の冷媒(ガス冷媒)を吐出する。
 駆動装置4は、コンバータ41、およびインバータ42を含む。なお、図1では、コンバータをCNVと、インバータをINVと略している。
 コンバータ41は、交流電源5からの交流電流を受け、当該交流電流を直流電流に変換してインバータ42に出力する。交流電源5の周波数は、例えば50Hzあるいは60Hzである。
 一方、インバータ42は、図示しない複数のスイッチング素子を含むインバータ主回路を含む。インバータ42は、制御装置8からPWM(Pulse Width Modulation)信号を受けてスイッチング素子のオン/オフを切り替えることにより、負荷2である圧縮機11を駆動する電動機3に三相(UVWの各相)電流を出力する。
 電動機3に出力される三相電流(iu、iv、iw)の内、例えば、U相電流iuおよびV相電流ivが電流センサ(電流検出部)6によって検出されて、制御装置8へ出力される。また、電動機3に設けられた角度センサ7により電動機3の回転子の回転角θが検出されて制御装置8へ出力される。
 図3は、実施の形態1による駆動装置の動作を制御する制御装置の構成を示すブロック図である。
 制御装置8は、インバータ42にPWM信号を出力してベクトル制御を行なうものであって、dq変換部81、電圧指令値演算部82、出力電圧ベクトル演算部83、およびPWM信号発生部84を含む。また、上記のdq変換部81は、相電流演算部811、クラーク変換部812、およびパーク変換部813からなる。
 ここに、dq変換部81、電圧指令値演算部82、出力電圧ベクトル演算部83、およびPWM信号発生部84の各部は、専用のハードウェアによって実現されてもよいが、CPU(Central Processing Unit)のようなコンピュータによって、メモリに保存されているプログラムが実行されることによって実現されてもよい。
 すなわち、制御装置8は、ハードウエアの一例を図12に示すように、プロセッサ1000と記憶装置1010から構成される。記憶装置1010は、図示していない、ランダムアクセスメモリ等の揮発性記憶装置と、フラッシュメモリ等の不揮発性の補助記憶装置とを備える。また、フラッシュメモリの代わりにハードディスクの補助記憶装置を備えてもよい。プロセッサ1000は、記憶装置1010から入力されたプログラムを実行する。この場合、補助記憶措置から揮発性記憶装置を介してプロセッサ1000にプログラムが入力される。また、プロセッサ1000は、演算結果等のデータを記憶装置1010の揮発性記憶装置に出力してもよいし、揮発性記憶装置を介して補助記憶装置にデータを保存してもよい。
 相電流演算部811は、電流センサ6でそれぞれ検出されたU相電流iu、およびV相電流ivを受け、W相電流iwを算出する。なお、V相電流ivとW相電流iwとを検出してU相電流iuを算出、あるいはW相電流iwとU相電流iuとを検出してV相電流ivを算出するようにしてもよい。相電流演算部811で算出された各相電流(iu、iv、iw)は、次段のクラーク変換部812へ出力される。
 各相電流(iu、iv、iw)は、電動機3の回転子の回転角θ(機械角)の変化に伴って変化する。以下の説明では、回転角θは角度センサ7によって測定された値として説明するが、角度センサ7は、本願の必須の構成ではなく、回転角θは他の方法で算出されてもよい。例えば、周知の位置センサレス制御において行なわれているように、各相電流(iu、iv、iw)と電圧指令値とから回転角θを算出してもよい。
 クラーク変換部812は、各相電流(iu、iv、iw)を2軸座標系(α-β座標系)の二相電流(iα、iβ)に変換して次段のパーク変換部813に出力する。
 パーク変換部813は、電動機3に設けられた角度センサ7で検出された回転子の回転角θを入力し、2軸座標系(α-β座標系)の二相電流(iα、iβ)を、回転座標系(d-q座標系)の座標に相当するdq軸電流(id、iq)に変換する。そして、dq軸電流(id、iq)の値を次段の電圧指令値演算部82へ出力するとともに、q軸電流iqの値を故障徴候検出装置9に出力する。
 ここに、d軸電流idは、励磁電流成分であり、電動機3に回転磁界を発生させる。また、q軸電流iqは、トルク電流成分であり、電動機3のトルクを生み出す。dq軸電流(id、iq)には、静止座標系において回転角θで回転するαβ相電流(iα、iβ)を当該回転に追従する回転座標系において測定した値に相当するので、回転角θの変化が現われない。
 電圧指令演算部82では、パーク変換部813から出力されたdq軸電流(id、iq)の値から実際の電圧指令値との差分を算出する。次に、出力電圧ベクトル演算部83にて、算出された差分を補正するための補正値を算出する。最後に補正された電圧指令値に基づきPWM信号発生部84にて、PWM信号を生成する。これにより、指令値に対して電動機3を理想的な回転状態に制御する。
 図4は、実施の形態1による故障徴候検出装置の構成を示すブロック図である。
 故障徴候検出装置9は、電動機付設備1(負荷2あるいは電動機3)の故障徴候を検出するものであって、診断演算部91、診断判定部92、および診断結果報知部93を含む。
 ここに、診断演算部91は、起動電流抽出部911、dq変換部912、設備情報記憶部913、データ生成部914、および周波数解析部915を備え、周波数解析部915は、スペクトル解析部915aおよびスペクトル特徴量検出部915bからなる。
 上記のdq変換部912は、ここでは制御装置8が備えるdq変換部81と兼用しており、dq変換部81において電流センサ6の検出出力に基づき、相電流(iu、iv、iw)を算出した後にdq変換して得られるq軸電流iqを利用する。なお、dq変換部81と兼用せず、電流センサ6で各相電流(iu、iv、iw)を検出し、dq変換部912でdq変換することも可能である。
 また、診断判定部92は、初期学習部921、基準値比較部922、および異常カウント判定部923を備える。
 また、診断結果報知部93は、液晶ディスプレイ等の表示部931、ランプ等の警報部932、およびプリンタ等の外部出力部933を備える。
 なお、上記の診断演算部91、診断判定部92、診断結果報知部93の具体的な機能は、各部の動作処理を説明する際に明らかにされる。また、上記の診断演算部91、診断判定部92は、専用のハードウェアによって実現されてもよいが、CPU(Central Processing Unit)のようなコンピュータによって、メモリに保存されているプログラムが実行されることによって実現されてもよい。
 すなわち、診断演算部91および診断判定部92は、ハードウエアの一例を図12に示すように、プロセッサ1000と記憶装置1010から構成される。記憶装置1010は、図示していない、ランダムアクセスメモリ等の揮発性記憶装置と、フラッシュメモリ等の不揮発性の補助記憶装置とを備える。また、フラッシュメモリの代わりにハードディスクの補助記憶装置を備えてもよい。プロセッサ1000は、記憶装置1010から入力されたプログラムを実行する。この場合、補助記憶措置から揮発性記憶装置を介してプロセッサ1000にプログラムが入力される。また、プロセッサ1000は、演算結果等のデータを記憶装置1010の揮発性記憶装置に出力してもよいし、揮発性記憶装置を介して補助記憶装置にデータを保存してもよい。
 また、故障徴候検出に用いる電流は、dq軸電流(id、iq)のいずれか、あるいはαβ相電流(iα、iβ)のいずれか、または各相電流(iu、iv、iw)のいずれかを用いることが可能であるが、この実施の形態1では、q軸電流iqを用いて故障徴候検出を行うこととする。
 圧縮機の異常の大部分を占める圧縮機構の摺動部の摩耗が発生した際、電動機の固定子と回転子のエアギャップが振動することでパーミアンスが変化をすることから、各相電流は、圧縮機の故障徴候検出に有効である。また、電動機の軸受摩耗の場合も、同様にギャップの振動が発生することから、各相電流を用いることは電動機の異常検知に有効な手法である。また、各相電流の検出には、電源ケーブルに電流センサ6を設置するだけでよく、その他のセンサの追加は不要なので、コスト面でも利点がある。
 電動機3の固定子に流れる相電流、あるいは相電流をdq変換したq軸電流を周波数解析すると、前記のような故障徴候に起因する電流変動が周期的に発生するため、特徴的なスペクトルピークが発生する。
 図5は、相電流(例えばU相電流iu)を周波数解析した場合のスペクトル波形の一例を示す説明図である。
 前記のような故障徴候に起因する電流変動が周期的に発生した場合、電源周波数のピークIpの両側近傍に、異常の種類によって異なる位置に特徴的な側帯波のスペクトルピークIsが生じる。例えば、ミスアライメント、アンバランス等の異常は、電源周波数のピークIpを中心として、その両側の回転周波数分だけ離れた位置に側帯波のピークIsを生じる。また、電動機3の軸受に起因する異常の場合には、電源周波数を中心として、その両側に軸受の固有周波数分だけ離れた位置に側帯波のピークIsを生じる。
 図6は、q軸電流iqを周波数解析した場合のスペクトル波形の一例を示す説明図である。
 図5の場合と同様に、異常の種類によって異なる位置に特徴的なスペクトルピークが生じる。例えば、軸受の劣化などに起因して電動機軸の振れ回りが発生した場合には、回転周波数帯に特徴的なスペクトルピークIrが発生する。
 一般に、電動機3の電流信号を周波数分析して機器の状態を診断する手法は、一定回転速度運転下における電流信号を用いて分析していた。しかしながら、圧縮機11などの機構部を持つ負荷2では、回転周波数成分を持った力が加わる場合がある。特に、スクロール型圧縮機では、スクロール部の圧縮機構で回転周波数成分の力が加わる。これに伴い、同様の原理で、電動機3の各相電流には回転周波数成分のスペクトルピークが生じる。したがって、このような場合には、圧縮機構の摺動部の異常に起因する特徴的なスペクトルピークとの区別が困難であり、故障徴候を精度良く検知できない課題があった。本願はこのような課題を解決するものである。
 図7は、本願の実施の形態1に係る故障徴候検出装置による故障徴候検出方法を示すフローチャートである。なお、図中の符合Sは、各処理ステップを意味する。
 まず、dq変換部81において、電流センサ6の検出出力に基づいて相電流(iu、iv、iw)を算出した後(ステップS1)、dq変換を行う(ステップS2)。
 次に、診断演算部91の起動電流抽出部911は、電動機3の起動直後を除き、起動後から一定の回転速度に到達するまでの加速期間のq軸電流iqを抽出する(ステップS3)。なお、起動電流抽出部911で加速期間の相電流(iu、iv、iw)のいずれかを抽出し、その後に抽出した相電流をdq変換部912によりdq変換することも可能である。
 図8は、電動機の起動時における回転速度、および電流値の経時変化を示す波形図である。下段の図は、電動機3の起動時から一定の回転速度に到達するまでの回転速度の時間的変化を示し、上段の図は、この場合の相電流(例えばU相電流iu)の時間変化を示す。
 区間Aは、電動機3の起動直後に突入電流が流れる期間であり、相電流のばらつきが大きくて誤検知に繋がるため、本分析手法では除外する。
 区間Bは、電動機3の回転速度が一定の値に到達するまで加速期間であり、この加速期間Bの電流を抽出して、故障徴候検出のための解析データとして使用する。
 区間Cは、電動機3が一定の回転速度に到達した後の期間を示す。
 そして、起動電流抽出部911により、電動機3の加速期間Bのq軸電流iqが抽出されると、データ生成部914は、抽出されたq軸電流iqのデータ分析のために、このq軸電流iqのデータを少なくとも2つ以上に分割する(ステップS4)。分割方法は、加速度、およびデータのサンプリング数によって決定する。すなわち、加速度が早い場合、電源周波数およびスペクトルピークが変動する範囲が広くなるため、分割数を多くする必要がある。
 次に、周波数解析部915のスペクトル解析部915aは、データ生成部914で複数に分割したq軸電流iqのデータごとに周波数解析を行い、スペクトル波形を生成する(ステップS4)。この周波数解析の手法としては、例えば、電流FFT(Fast Fourier Transform)解析などが知られている。
 ところで、インバータ駆動の可変速運転では、周波数解析に利用できるデータ数が少なくノイズの影響を受け易い課題がある。これに対して、スパース性のある電流周波数特性へ圧縮センシング技法を適用し、特徴成分のみを強調するフィルタ処理を施すことで、可変速時にも高精度に周波数解析を実現可能である。
 なお、周波数解析は、相電流をdq変換せずに、各相電流(iu、iv、iw)のいずれかを検出して得られるデータをそのまま2つ以上に分割して周波数解析を行ってもよい。
 図5、図6に示した周波数のスペクトル波形のように、相電流あるいはq軸電流iqのどちらのデータを用いた場合でも、圧縮機構の摺動部の異常による電動機軸の偏心によって回転周波数成分のペクトルピークが検出される。診断演算部91で算出されるこの回転周波数成分、およびそのときのペクトルピークの強度値が、電動機付設備1の異常の有無を判定するための指標値となる。
 また、上記の処理ステップS1~S4とは別に、電動機3の諸元である電源周波数、極数、定格回転速度の情報、ならびに、運転動作が大きく変化する動作モードの情報を、設備情報記憶部913へ入力して格納する(ステップS00)。
 電動機3の無負荷時の回転速度は、120・fs/p(fs:電源周波数、p:極数)で算出できる。そのため、電動機3の回転速度は、無負荷時の回転速度と定格回転速度との間の値となるため、回転周波数帯を特定することができる。また、動作モードは、例えば、圧縮機11では夏季と冬季とで大きく異なる。このように、複数の動作モードごとに分析データを関連付けることができる。
 故障徴候検出装置9において、電動機付設備1(負荷2あるいは電動機3)の故障徴候の有無を判定する場合、その前提として、診断開始の初め、すなわち電動機付設備1が新しくて未だ経時劣化していない状態で得られるデータを正常なものと見なし、この正常データから故障徴候の有無を判定する上での基準値Ibを電源周波数ごとに設定する(図9の実線参照)。
 そのために、先ず、診断開始の初めにおいて、スペクトル特徴量検出部915bは、ステップS4で複数に分割したデータごとに周波数解析を行った結果として得られる回転周波数帯に発生するスペクトルピークの強度値をそれぞれ検出する(ステップS5)。
 引き続いて、それぞれ設定した各運転モードで運転して得られる最初のデータから、ステップS5で検出したスペクトルピークの強度値、および設備情報記憶部133に格納されている運転モード、電源周波数(電源周波数から算出した回転周波数でもよい)の情報を互いに対応付けて学習データとして初期学習部921に格納する(ステップS01)。
 続いて、初期学習部921は、格納された学習データから電源周波数ごとに基準値Ibを生成する(ステップS02)。例えば、学習データのばらつきσの2倍、3倍などに基準値Ibを設定することで、運転ばらつきによる影響を除外できる。なお、外部から基準値Ibを設定してもよい。
 上記のようにして、初期学習部921において、診断開始の初めのデータを正常なものとして、電源周波数ごとに基準値Ibを生成する初期学習が終了すると、次に実際の診断が開始される。
 そして、先のステップS4で複数に分割したデータごとに周波数解析を行った結果として得られる回転周波数帯に発生するスペクトルピークにつき、ステップS5で強度値が検出されると、基準値比較部922は、この検出した強度値に対して、上記のようにして初期学習部921で設定された基準値Ibと比較する(ステップS6)。
 異常カウント判定部923は、基準値比較部922による比較の結果、検出した強度値が基準値Ibを超えると異常と判定し、分割したデータごとの比較結果を格納する(ステップS7)。
 そして、異常カウント判定部923は、特定の回転速度で繰り返して異常判定が続き、予め設定した閾値を越えた場合には、電動機付設備1に故障徴候があると判断して異常判定とする(ステップS8)。
 図9は、圧縮機11の圧縮機構の摺動部に異常が発生した場合のq軸電流を周波数分析した結果の一例を示す説明図である。
 図9において、黒丸は診断開始の初めに得られたデータを正常データとして初期学習したものであり、実線は、正常データから電源周波数ごとに基準値Ibを設けて初期学習したものである。また、白丸は経時劣化後に得られた異常と判定されたデータ、破線はその平均値である。
 電動機3を運転する際、電源周波数120Hzまで加速し、以降は120Hzで一定回転速度の運転となる。電動機3の定格回転速度N(r/min)は、120・fs/p(fs:電源周波数、p:極数(6))で算出され、電源周波数が増加すると回転速度も比例して速度上昇する。
 図9に示す結果から分るように、電動機付設備1を継続使用して経時劣化したときに得られるデータを基準値Ibと比較すると、一定回転速度運転(120Hz)では異常検知が困難であるが、起動時から加速時の低速回転(40Hz-80Hz)の領域で異常と正常の判別が可能である。
 したがって、圧縮機のスクロール部によって電動機軸へ加わる力と、故障に起因して電動機軸へ加わる力とを明確に区別して、故障に起因して生じるスペクトルピークを検知することができる。
 先のステップS8において、異常カウント判定部923により、電動機付設備1(負荷2あるいは電動機3)に故障徴候があると判断して異常判定された場合、これに応じて、診断結果報知部93は、表示部931で電動機付設備1の異常を画面上にアラーム表示し、また、警報部932で警報を発令する。また、外部出力部933によりプリントアウトするなどの処理を行う(ステップS9)。
 なお、この実施の形態1では、故障徴候検知方法は、負荷2を圧縮機11とした電動機付設備1を例にとって説明したが、本願はこれに限らず、圧縮機11以外の負荷2についても異常起因以外の成分が重畳することで故障徴候検知が困難であった電動機付設備1(例えば、真空ポンプ、水ポンプ、ベルトコンベアなど)にも適用が可能である。
 なお、この実施の形態1では、制御装置8と故障徴候検出装置9とをそれぞれ独立した装置として設けた構成を前提として説明したが、制御装置8と故障徴候検出装置9の両者を一体的に単一の装置として組み着けることも可能である。
 このように、この実施の形態1によれば、電動機付設備1の動作を制御する制御装置8で得られる電流信号を分析することで故障徴候を検出するため、余分にセンサを追加することなく、故障徴候を確実に検出することが可能となる。
 電動機3の起動直後に生じる過渡変動後から一定の安定した回転速度に到達するまでの加速期間(図8の区間B)のデータを用いることで、従来は電動機付設備1の運転状態によって検出が困難であった軸受け等の摺動部の故障徴候を確実に検出することが可能となる。
実施の形態2.
 図10は、本願の実施の形態2に係る電動機付設備および故障徴候検出装置の概略構成を示すブロック図である。
 図10に示す構成では、電動機付設備1の制御装置8に診断演算部91および診断結果報知部94を接続する一方、PC(Personal Computer)、サーバー、クラウドなどの外部計算領域100側に診断判定部92および診断結果報知部93を設け、制御装置8と外部計算領域100とをイーサネット等の通信網110を介して接続し、通信網110を介してデータを互いに送受信する構成としたものである。
 そして、制御装置8に接続した診断演算部91で電動機付設備1の異常の有無の判定用の指標値(回転周波数成分およびそのときのペクトルピークの強度値)を演算し、その演算結果が通信網110を介して外部計算領域100側に送信される。外部計算領域100側に設けた診断判定部92は、送信されてきたデータを蓄積するとともに、データに基づいて診断判定を行い、その結果を診断結果報知部93に出力する。また、診断判定部92により異常判定されたときには、その情報を通信網110を介して制御装置8に送信する。これにより、外部計算領域100側に設けた診断結果報知部93のみならず、電動機付設備1の制御装置8側に設けた診断結果報知部94においても、警報の発令、アラーム表示などを各々で行うことができる。
 図11は、本願の実施の形態2に係る電動機付設備および故障徴候検出装置の他の概略構成を示すブロック図である。
 図11に示す構成では、電動機付設備1の制御装置8に診断結果報知部94を設ける一方、外部計算領域100側に故障徴候検出装置9を構成する診断演算部91、診断判定部92、および診断結果報知部93を設け、制御装置8と外部計算領域100とをイーサネット等の通信網110を介して接続し、通信網110を介してデータを互いに送受信する構成としたものである。
 そして、制御装置8で取得した電流信号のデータを通信網110を介して外部計算領域100側に送信される。外部計算領域100に設けた故障徴候検出装置9は、診断演算部91で周波数解析によって異常の有無の判定用の指標値を抽出し、診断判定部92でデータ蓄積および診断判定を行い、その結果を診断結果報知部93に出力する。また、診断判定部92により異常判定されたときには、その情報を通信網110を介して制御装置8に送信する。これにより、外部計算領域100側に設けた診断結果報知部93のみならず、電動機付設備1の制御装置8側に設けた診断結果報知部94においても、警報の発令、アラーム表示などを各々で行うことができる。
 なお、本願は、様々な例示的な実施の形態1、2が記載されているが、これらの実施の形態に記載された様々な特徴、態様、および機能は特定の実施の形態の適用に限られるものではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
 したがって、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも一つの構成要素を変形する場合、追加する場合、または省略する場合、さらには、少なくとも一つの構成要素を抽出して他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれものとする。
1 電動機付設備(空調器)、2 負荷、3 電動機、4 駆動装置、41 コンバータ、42 インバータ、5 交流電源、11 圧縮機(負荷)、12 凝縮器、13 膨張弁、14 蒸発器、6 電流センサ、7 角度センサ、8 制御装置、81 dq変換部、9 故障徴候検出装置、91 診断演算部、911 起動電流抽出部、912 dq変換部、913 設備情報記憶部、914 データ生成部、915 周波数解析部、915a スペクトル解析部、915b スペクトル特徴量検出部、92 診断判定部、921 初期学習部、922 基準値比較部、923 異常カウント判定部、93 診断結果報知部、931 表示部、932 警報部、933 外部出力部。

Claims (13)

  1. 電動機を動力源とする負荷、および前記電動機に電力を供給して駆動する駆動装置を備えてなる電動機付設備の故障徴候を検出する装置であって、
    前記駆動装置から前記電動機に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部で検出された検出結果に基づいて前記電動機付設備の異常の有無判定用の指標値を演算する診断演算部と、
    前記診断演算部の演算結果に基づいて前記電動機付設備の異常の有無を判定する診断判定部と、
    前記診断判定部で判定された診断結果を外部に報知する診断結果報知部と、
    を備え、
    前記診断演算部は、
    前記電流検出部で検出された電流について、前記電動機の起動時から一定の回転速度に到達するまでの加速期間の電流を抽出する起動電流抽出部と、
    前記起動電流抽出部で抽出された電流のデータについて、前記加速期間の内のデータを複数に分割するデータ生成部と、
    前記データ生成部で分割して得られた前記データごとに周波数解析をする周波数解析部と、
    を備える電動機付設備の故障徴候検出装置。
  2. 前記周波数解析部は、
    前記データ生成部で分割された電流の周波数をそれぞれ周波数解析してスペクトル波形を生成するスペクトル解析部と、
    前記スペクトル解析部で解析された前記スペクトル波形に基づいて前記電動機の回転周波数帯におけるスペクトルピークの強度値を前記指標値として検出するスペクトル特徴量検出部と、
    を備える請求項1に記載の電動機付設備の故障徴候検出装置。
  3. 前記電流検出部で検出された各相電流をdq変換するdq変換部を備え、前記起動電流抽出部は、前記dq変換部でdq変換されたq軸電流について、前記電動機の起動時から一定の回転速度に到達するまでの加速期間のq軸電流を抽出するものである、請求項2に記載の電動機付設備の故障徴候検出装置。
  4. 前記起動電流抽出部は、前記電流検出部で検出される相電流について、dq変換することなく、前記電動機の起動時から一定の回転速度に到達するまでの加速期間の相電流を抽出するものである、請求項2に記載の電動機付設備の故障徴候検出装置。
  5. 前記診断判定部は、判定比較用の基準値となる初期の分析結果を格納する初期学習部と、
    前記初期学習部に格納された基準値と、前記スペクトル特徴量検出部で検出された前記電動機の回転周波数帯におけるスペクトルピークの強度値とを比較する基準値比較部と、
    前記基準値比較部により前記強度値が前記基準値を超えて異常と判定された回数をカウントし、その異常判定のカウント数に応じて診断結果を判定する異常カウント判定部と、
    を備える請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の電動機付設備の故障徴候検出装置。
  6. 前記初期学習部は、前記電動機付設備の外部環境、および運転パターンが変化する運転条件のそれぞれで前記基準値を学習し、前記基準値比較部は、前記運転条件に応じて前記初期学習部に格納された基準値と比較する、請求項5に記載の電動機付設備の故障徴候検出装置。
  7. 前記診断結果報知部は、前記電動機付設備の異常の有無を表示する表示部、外部に出力する外部出力部、および前記電動機付設備が異常の場合に警報を発する警報部の少なくとも一つを含む、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電動機付設備の故障徴候検出装置。
  8. 電動機を動力源とする負荷、および前記電動機に電力を供給して駆動する駆動装置を備えてなる電動機付設備の故障徴候を検出する方法であって、
    前記電動機に流れる電流を検出する第1ステップと、
    第1ステップで得られる電流について、前記電動機の起動時から一定の回転速度に到達するまでの加速期間の電流を抽出する第2ステップと、
    第2ステップで抽出した電流のデータについて、前記加速期間の内のデータを複数に分割し、分割されたデータについてそれぞれ周波数解析してスペクトル波形を生成する第3ステップと、
    前記第3ステップで得られたスペクトル波形の中から前記電動機の回転周波数帯に発生するスペクトルピークの特徴成分を検出する第4ステップと、
    前記第4ステップで得られた前記スペクトルピークの強度値と予め設定された基準値とを比較する第5ステップと、
    前記第5ステップによる比較結果から前記電動機付設備の異常の有無を判定する第6ステップと、
    前記第6ステップで判定された結果を外部に報知する第7ステップと、
    を有する電動機付設備の故障徴候検出方法。
  9. 前記第1ステップで検出した前記電動機に流れる相電流をdq変換する第8ステップを有し、
    前記第2ステップでは、前記電動機の起動時から一定の回転速度に到達するまでの加速期間に前記第8ステップで得られるq軸電流を抽出し、
    前記第3ステップでは、前記第2ステップで抽出されたq軸電流のデータを複数に分割し、分割されたデータの周波数解析する、請求項8に記載の電動機付設備の故障徴候検出方法。
  10. 前記第2ステップでは、前記電動機の起動時から一定の回転速度に到達するまでの加速期間の相電流をdq変換することなく抽出し、前記第3ステップでは、第2ステップで抽出された前記相電流のデータを複数に分割し、分割されたデータを周波数解析してスペクトル波形を生成する、請求項8に記載の電動機付設備の故障徴候検出方法。
  11. 前記第3ステップで周波数解析する際には、スパース性のある電流の周波数特性へ圧縮センシング技法を適用し、特徴成分のみを強調するフィルター処理を施す、請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の電動機付設備の故障徴候検出方法。
  12. 前記第5ステップでは、前記スペクトルピークの強度値を前記基準値と比較するのに先立ち、初期の分析結果を判定比較用の前記基準値として予め格納する初期学習を行い、前記第6ステップでは、前記第5ステップによる比較結果から前記スペクトルピークの強度値が、前記初期学習により得られた前記基準値を超えて異常と判定された回数をカウントし、その異常判定のカウント数に応じて診断結果を判定する、請求項8から請求項11のいずれか1項に記載の電動機付設備の故障徴候検出方法。
  13. 前記初期学習では、前記電動機付設備の外部環境、および運転パターンが変化する運転条件のそれぞれで前記基準値を学習する、請求項12に記載の電動機付設備の故障徴候検出方法。
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