WO2022176886A1

WO2022176886A1 - 情報通知装置

Info

Publication number: WO2022176886A1
Application number: PCT/JP2022/006091
Authority: WO
Inventors: 拳草野; 一平椎名; 将市川; 浩行楠見; 敏明川崎
Original assignee: 株式会社アシックス
Priority date: 2021-02-17
Filing date: 2022-02-16
Publication date: 2022-08-25
Also published as: CN117043806A; EP4280147A1; US20240119502A1; EP4280147A4; JPWO2022176886A1

Abstract

情報通知装置（１０Ａ）は、一つの標本の足サイズの経時的な変化を示す縦断データを複数の標本について蓄積した縦断データ記憶部（１２）と、予測対象者の性別と、年齢と、過去の足サイズとを含むユーザデータを記憶するユーザデータ記憶部（１３）と、予測対象者の現在の足サイズと、縦断データとに基づいて、現在から未来の時点までの期間における予測対象者の足サイズの変化を予測する足サイズ予測部（１４）と、現在から未来の時点までの期間における予測対象者の足サイズの変化の予測を表示部（１１）に表示させる処理を行う通知処理部（１５）とを備える。

Description

情報通知装置

　本発明は、予測対象者の足サイズの変化を予測して表示部に表示させる情報通知装置に関する。

　靴は、着用者の足長、足囲及びアーチ高さといった足サイズにあった適切な大きさのものを着用する必要があり、不適切な大きさの靴を着用すると、外反母趾の原因となったり、靴擦れの原因となったりする。

　足サイズは、加齢とともに変化するため、現在の足サイズに最適な大きさの靴であっても、将来には足サイズに最適な大きさではなくなってしまうことがある。

　特許文献１には、身長の変化を予測し、一定期間経過後に着用物を着用できるか否かの判定結果を通知する発明が開示されている。特許文献１に開示される発明を足サイズの予測に適用すると、現在使用している靴を一定期間経過後に着用できるか否かの判定結果を通知することができる。

特開２０１９－１０５９２４号公報

　靴の購入者は、現在の足サイズに最適な大きさの靴ではなく、将来の足サイズに適切な大きさの靴を購入することがある。例えば、子供用の靴の購入者は、子供の成長を見越して未来の時点での足サイズに最適となるようにワンサイズ大きい靴を購入することがある。

　しかし、加齢に伴う足サイズの変化には個人差がある。また、同じ人であっても、一定期間中の足サイズの変化量は月齢によって異なる。したがって、一足の靴の適正な使用期間は、人によって異なるとともに、月齢によっても異なる。このため、足サイズの変化の予測が外れ、購入した靴がすぐにきつくなってしまったり、購入後長期にわたって靴が大きすぎる状態であったりすることがあった。

　特許文献１に開示される発明を足サイズの予測に適用しても、靴を着用できるか否かの判定結果を通知するのみであり、足サイズが将来どのように変化すると予測されるのかを知ることはできない。

　本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、将来の足サイズの変化の予測をユーザに通知できる情報通知装置を得ることを目的とする。

　上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る情報通知装置は、一つの標本の足サイズの経時的な変化を示す縦断データを複数の標本について蓄積した縦断データ記憶部と、予測対象者の性別と、年齢と、過去の足サイズとを含むユーザデータを記憶するユーザデータ記憶部と、予測対象者の現在の足サイズと、縦断データとに基づいて、現在から未来の時点までの期間における予測対象者の足サイズの変化を予測する足サイズ予測部と、現在から未来の時点までの期間における予測対象者の足サイズの変化の予測を表示部に表示させる処理を行う通知処理部とを備える。

　本発明に係る情報通知装置は、将来の足サイズの変化の予測をユーザに通知できるという効果を奏する。

図１は、本発明の実施の形態１に係る情報通知装置の構成を示す図である。図２は、実施の形態１に係る情報通知装置の動作の流れを示すフローチャートである。図３は、実施の形態１に係る情報通知装置が表示部に表示させる足サイズ変化通知画面の一例を示す図である。図４は、実施の形態１に係る情報通知装置が表示部に表示させる足サイズ変化通知画面の別の一例を示す図である。図５は、本発明の実施の形態２に係る情報通知装置の構成を示す図である。図６は、実施の形態２に係る情報通知装置の動作の流れを示すフローチャートである。図７は、本発明の実施の形態３に係る情報通知装置の構成を示す図である。図８は、実施の形態３に係る情報通知装置の動作の流れを示すフローチャートである。図９は、実施の形態３に係る情報通知装置が端末装置に表示させる足サイズ入力画面の一例を示す図である。図１０は、本発明の実施の形態４に係る情報通知装置の構成を示す図である。図１１は、実施の形態４に係る情報通知装置が端末装置に表示させる足サイズ変化通知画面の一例を示す図である。図１２は、実施の形態４に係る情報通知装置が端末装置に表示させる足サイズ変化通知画面の別の一例を示す図である。図１３は、実施の形態４に係る情報通知装置が端末装置に表示させる足サイズ変化通知画面のさらに別の一例を示す図である。図１４は、本発明の実施の形態５に係る情報通知装置の構成を示す図である。図１５は、実施の形態５に係る情報通知装置が端末装置に表示させる足サイズ変化通知画面の一例を示す図である。図１６は、実施の形態５に係る情報通知装置が端末装置に表示させるイベント詳細画面の一例を示す図である。図１７は、実施の形態５に係る情報通知装置が端末装置に表示させる足サイズ変化通知画面のさらに別の一例を示す図である。図１８は、本発明の実施の形態６に係る情報通知装置の構成を示す図である。図１９は、実施の形態６に係る情報通知装置の動作の流れを示すフローチャートである。図２０は、父親の足長と、子どもの足長との相関関係の一例を示す散布図である。図２１は、母親の足長と、子どもの足長との相関関係の一例を示す散布図である。図２２は、父親の身長と、子どもの足長との相関関係の一例を示す散布図である。図２３は、母親の身長と、子どもの足長との相関関係の一例を示す散布図である。図２４は、年間足長成長量と年齢との関係を示す図である。図２５は、年間足長成長量と足長成長達成率との関係を示す図である。図２６は、実施の形態６に係る情報通知装置の予測値補正部による補正の効果を示す図である。図２７は、本発明の実施の形態７に係る情報通知装置の構成を示す図である。図２８は、実施の形態７に係る情報通知装置の動作の流れを示すフローチャートである。図２９は、予測対象者の足長成長タイプの一例を示す図である。図３０は、予測対象者の足長成長タイプの一例を示す図である。図３１は、予測対象者の足長成長タイプの一例を示す図である。図３２は、予測対象者の足長成長タイプの一例を示す図である。図３３は、実施の形態１から実施の形態７に係る情報通知装置のハードウェア構成例を示す図である。

　以下に、本発明に係る情報通知装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。なお、以下に示す実施の形態においては、同一の部分又は共通する部分については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。

　以下の説明では、足サイズが足長である場合を例にするが、足サイズは、足囲及びアーチ高さといった計測可能な箇所の寸法であればよく、特定の箇所の寸法に限定されない。また、足サイズは、足長、足囲及びアーチ高さなどの足の異なる箇所の寸法の組み合わせであってもよいし、予測対象者の足の三次元スキャンデータであってもよい。また、足そのもののサイズだけではなく、靴のうち、足長、足囲及びアーチ高さなどに対応する部分の寸法を足サイズと見なしてもよい。

（実施の形態１）
　図１は、本発明の実施の形態１に係る情報通知装置の構成を示す図である。情報通知装置１０Ａは、情報を表示する表示装置である表示部１１と、一つの標本の足サイズの経時的な変化、すなわち一人の人間の足サイズの成長を追ったデータである縦断データを複数の標本について蓄積した縦断データ記憶部１２と、予測対象者の性別と、年齢と、過去の足サイズとを含むユーザデータを記憶するユーザデータ記憶部１３と、予測対象者の現在の足サイズと、縦断データとに基づいて、現在から未来の第１の時点までの期間における予測対象者の足サイズの変化を予測する足サイズ予測部１４と、現在から第１の時点までの期間における予測対象者の足サイズの変化の予測を表示部１１に表示させる処理を行う通知処理部１５とを備えている。表示部１１には、液晶ディスプレイ又は有機エレクトロルミネッセンスディスプレイを適用できるが、これら以外の表示デバイスであってもよい。

　情報通知装置１０Ａには、足サイズ測定装置２０が接続される。足サイズ測定装置２０は、予測対象者の現在の足長を測定して、測定した現在の足長のデータを出力する。予測対象者の現在の足長のデータは、足サイズ予測部１４に入力される。また、予測対象者の現在の足長のデータは、ユーザデータ記憶部１３に蓄積される。なお、情報通知装置１０Ａに入力インタフェースを設け、入力インタフェースを介して予測対象者の現在の足長のデータを入力してもよい。また、情報通知装置１０Ａが予測対象者の現在の足長データを格納する他の装置との通信によって、予測対象者の現在の足長のデータを取得してもよい。

　図２は、実施の形態１に係る情報通知装置の動作の流れを示すフローチャートである。ステップＳ１１において、足サイズ予測部１４は、足サイズ測定装置２０から予測対象者の現在の足長のデータを取得する。

　ステップＳ１２において、足サイズ予測部１４は、予測対象者の現在の足長と、縦断データとに基づいて、予測対象者の足長の変化を予測する。一例を挙げると、足サイズ予測部１４は、縦断データから年齢別平均足長増加量を求め、予測対象者の現在の月齢及び現在の足サイズと、年齢別平均足長増加量とに基づいて、年齢ごとの足長を予測する。年齢別平均足長増加量は、予測対象者と同じ性別の標本の縦断データの対象年齢での足長の増加量を抽出し、複数の標本の平均をとることで算出できる。（Ｘ＋１）歳の誕生月の足長予測値は、現在の足長と、現在から（Ｘ＋１）歳の誕生月までの予測増加量との和で表される。したがって、現在の年齢がＸ歳で誕生月からの経過月数がＹ月であれば、現在から（Ｘ＋１）歳の誕生月までの予測増加量は、（（Ｘ＋１）歳における平均足長増加量）×（１２－Ｙ）／１２である。同様に、（Ｘ＋２）歳の誕生月の足長予測値は、（Ｘ＋１）歳の誕生月の足長予測値と、（Ｘ＋２）歳における平均足長増加量との和で表される。

　なお、予測対象者の体重、予測対象者手の大きさ、予測対象者の成長痛の有無、予測対象者の親の足長、予測対象者の親の身長及び予測対象者の親の成長のピーク時期の少なくとも一つが既知である場合には、足サイズ予測部１４は、これらの情報に基づいて予測対象者の足長の変化の予測を補正してもよい。例えば、予測対象者の体重又は手の大きさが、同年代の平均値以上である場合には、今後足長が大きく伸びることが見込まれるため、足長に正の補正を加えるように、予測対象者の足長の変化を補正することができる。また、予測対象者に成長痛がある場合には、今後足長が大きく伸びることが見込まれるため、足長に正の補正を加えるように、予測対象者の足長の変化を補正することができる。また、予測対象者の現在の年齢が予測対象者の親の成長のピークの年齢を超えている場合には、今後の足長の変化が小さくなることが見込まれるため、足長に負の補正を加えるように、予測対象者の足長の変化を補正することができる。また、予測対象者の成長ピークは、予測対象者の親の成長のピークの年齢付近であることが見込まれるため、予測対象者の年齢が親の成長のピークの年齢と近い場合には、足長に正の補正を加えるように、予測対象者の足長の変化を補正することができる。

　ステップＳ１３において、通知処理部１５は、予測対象者の足長の変化の予測を表す足サイズ変化通知画面９０を表示部１１に表示させる。例えば、通知処理部１５は、予測対象者の足長の変化の予測をダイアグラム又は画像によって表示部１１に表示させる。ダイアグラムは、予測対象者の足長の変化の予測を、足長の大きさを縦軸とし時間を横軸とする平面上のプロットで示す散布図を例示できるがこれに限定はされない。なお、プロット同士の間を補間する線をプロットに併せて表示させてもよい。プロット間を補間する線は、プロット同士を結ぶ線分でもよいし、プロット間を結ぶ近似曲線であってもよい。ダイアグラムは、例えば、棒グラフであってもよい。

　図３は、実施の形態１に係る情報通知装置が表示部に表示させる足サイズ変化通知画面の一例を示す図である。足サイズ変化通知画面９０は、予測対象者の足長を、足長の大きさを縦軸とし時間を横軸とする平面上のプロットで示す散布図を含んでいる。足サイズ変化通知画面９０には、現在から五年後までの期間における標準偏差域９１と平均的な足長を示す線９２とが、足長のプロットに併せて示されている。なお、足サイズ変化通知画面９０における破線枠の白抜きのプロットは、将来における足長の予測値であることを示している。足長のプロットに併せて標準偏差域９１及び平均的な足長を示す線９２の少なくとも一方を表示することにより、予測対象者の足長が同年代の者と比較して大きいのか小さいのかを読み取ることが可能となる。

　なお、図３に示す足サイズ変化通知画面９０は、横軸の目盛りが１歳ごとであるが、入力インタフェースを介した操作によって、１月ごとに拡大表示されるようにしてもよい。

　図４は、実施の形態１に係る情報通知装置が表示部に表示させる足サイズ変化通知画面の別の一例を示す図である。足サイズ変化通知画面９０は、予測対象者の足長を、足長の大きさを縦軸とし時間を横軸とする平面上のプロットで示す散布図を含んでいる。足サイズ変化通知画面９０には、足長の変化の予測とともに、予測対象者の過去の足長の変化が表示されている。図３と同様に、破線枠の白抜きのプロットは、将来における足長の予測値であることを示している。また、図４に示す足サイズ変化通知画面９０には、予測対象者の過去の足長を示すプロットの間を補間する線が実線で示され、未来の足長の予測値を示すプロット間を補間する線が破線で示されている。予測対象者の過去の足長の変化を、未来の足長の変化に併せて示すことで、ユーザは予測対象者の足長の変化の傾向を認識しやすくなる。例えば、過去では足長の変化が小さかったが、現在以降は足長の変化が大きくなるといった傾向を認識することができる。

　実施の形態１に係る情報通知装置１０Ａは、将来の足サイズの変化の予測を表示部１１に表示させるため、表示部１１に表示された足サイズの変化の予測を見たユーザは、購入する靴のサイズを決める際に、予測値を参考にすることができる。したがって、予測対象者の未来の足サイズに適合する大きさの靴を選定しやすくなる。例えば、過去では足長の変化が小さかったが、現在以降は足長の変化が大きくなることが予測される場合には、靴を購入する際に大きめのサイズを選んだり、靴の購入時期を前倒ししたりすることができる。逆に、過去では足長の変化が大きかったが、現在以降は足長の変化が小さくなることが予測される場合には、靴を購入する際に小さめのサイズを選んだり、靴の購入時期を先送りにしたりすることができる。

　なお、予測対象者の親、兄及び姉のうちの少なくとも一人の年齢ごとの足長のデータを含んだ横断データを用いてもよい。その場合には、足サイズ予測部１４は、予測対象者の親、兄及び姉のうちの少なくとも一人の年齢ごとの足長のデータに基づいて、予測対象者の足サイズの変化の予測値を補正してもよい。予測対象者の親、兄及び姉の足長と、予測対象者の足長とに相関関係があるため、このような補正を行うことで、予測対象者の足長の予測の精度を高めることができる。

（実施の形態２）
　図５は、本発明の実施の形態２に係る情報通知装置の構成を示す図である。実施の形態２に係る情報通知装置１０Ｂは、性別及び年齢ごとに複数の標本の足サイズのデータを蓄積した横断データを記憶する横断データ記憶部１６と、ユーザデータと横断データとに基づいて、予測対象者の現在の足サイズを推定する足サイズ推定部１７とを備える。また、ユーザデータには、予測対象者の身長又は予測対象者が保有する靴のサイズのデータが含まれている。この他は、実施の形態１に係る情報通知装置１０Ａと同様である。

　図６は、実施の形態２に係る情報通知装置の動作の流れを示すフローチャートである。ステップＳ２１において、足サイズ予測部１４は、足サイズ測定装置２０から予測対象者の現在の足長のデータを取得する。ステップＳ２２において、足サイズ予測部１４は、足サイズ測定装置２０から予測対象者の現在の足長のデータを取得できたか否かを判断する。現在の足長のデータを取得できていなければ、ステップＳ２２でＮｏとなり、処理はステップＳ２３へ進む。現在の足長のデータを取得できていれば、ステップＳ２２でＹｅｓとなり、処理はステップＳ２４へ進む。なお、情報通知装置１０Ｂが入力インタフェースへの入力操作で現在の足長のデータを取得する場合には、入力インタフェースへの入力操作が行われれば、ステップＳ２２でＹｅｓとなり、入力操作が行われなければ、ステップＳ２２でＮｏとなる。また、情報通知装置１０Ｂが他の装置との通信によって現在の足長のデータを取得する場合には、通信エラーなどでデータの受信に失敗した場合にステップＳ２２でＮｏとなり、データを正常に受信できた場合にステップＳ２２でＹｅｓとなる。

　ステップＳ２３において、足サイズ推定部１７は、ユーザデータと横断データとに基づいて、予測対象者の現在の足サイズを推定する。すなわち、予測対象者と同じ性別の横断データを基に作成される月齢と足長との関係を示す足長予測回帰式に、予測対象者の月齢を代入することにより、予測対象者の現在の足長を推定する。

　なお、人体のうち、足サイズと相関関係がある部分の寸法を計測できる場合は、足サイズと相関関係がある部分の寸法と足長との関係を示す足長予測回帰式に予測対象者の計測値を代入することにより、予測対象者の現在の足長を推定することができる。例えば、予測対象者の身長が既知である場合には、身長と足長との関係を示す足長予測回帰式に予測対象者の身長を代入することにより、予測対象者の現在の足長を推定することができる。足サイズと相関関係がある部分の寸法と足長との関係を示す足長予測回帰式は、予測対象者と同じ性別の横断データを基に作成できる。人体のうち、足サイズと相関関係がある部分としては、身長の他には、手の大きさ及び前腕の長さを例示できるが、これに限定はされない。また、人体のうち、足サイズと相関関係がある部分の寸法を計測できない場合でも、予測対象者が保有する靴のサイズが既知であれば、靴のサイズから予測対象者の現在の足長を推定することができる。

　ステップＳ２４及びステップＳ２５の動作は、実施の形態１に係る情報通知装置１０ＡのステップＳ１２及びステップＳ１３の動作と同様である。ただし、予測対象者の現在の足長を推定した場合には、ステップＳ２４及びステップＳ２５での処理には、予測対象者の現在の足長の推定値が用いられる。

　実施の形態２に係る情報通知装置１０Ｂは、予測対象者の現在の足長が不明であっても、足サイズ予測部１４は、足サイズ推定部１７が推定した推定値を用いて足長の変化を予測することができる。足サイズ測定装置２０で足長を測定するに当たっては靴及び靴下を脱ぐ必要があるため、足長の測定には手間がかかる。足サイズ推定部１７は、身長、手の大きさ又は前腕の長さといった足長と比べて容易に測定できる寸法から足長を推定するため、予測対象者に手間を取らせることなく、足長の変化を予測することができる。

（実施の形態３）
　図７は、本発明の実施の形態３に係る情報通知装置の構成を示す図である。実施の形態３に係る情報通知装置１０Ｃは、通信部１８を備える点と、表示部１１を備えていない点とで、実施の形態２に係る情報通知装置１０Ｂと相違する。情報通知装置１０Ｃは、ネットワーク３０を介して端末装置４０に接続されている。通信部１８は、ネットワーク３０を介し通信を行う機能部である。情報通知装置１０Ｃとネットワーク３０との接続形態は、無線接続でも有線接続でもどちらでもよい。

　端末装置４０は、入力部４１、表示部４２及び通信部４３を備えている。ネットワーク３０は、例えばインターネットであるが、クローズドネットワークであってもよい。端末装置４０は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン及びタブレット端末を例示できるが、これら以外の装置であってもよい。入力部４１は、キーボード、ポインティングデバイス及びタッチパネルを例示できるが、これら以外のデバイスであってもよい。表示部４２には、液晶ディスプレイ又は有機ＥＬディスプレイを適用できるが、これら以外の表示デバイスであってもよい。通信部４３は、ネットワーク３０を介し通信を行う機能部である。端末装置４０とネットワーク３０との接続形態は、無線接続でも有線接続でもどちらでもよい。

　図８は、実施の形態３に係る情報通知装置の動作の流れを示すフローチャートである。ステップＳ３１において、通知処理部１５は、予測対象者のユーザデータがユーザデータ記憶部１３に記憶されているか否かを判断する。予測対象者のユーザデータがユーザデータ記憶部１３に記憶されていなければ、ステップＳ３１でＮｏとなり、ステップＳ３２において、ユーザ登録画面を表示部４２に表示させる。ユーザ登録画面は、性別及び生年月日の入力欄を備えている。ステップＳ３３において、通知処理部１５は、ユーザ登録画面において入力された情報を取得し、ユーザデータを作成する。予測対象者のユーザデータがユーザデータ記憶部１３に記憶されていれば、ステップＳ３１でＹｅｓとなり、処理はステップＳ３４へ進む。

　ステップＳ３４において、通知処理部１５は、イニシャル画面を表示部４２に表示させる。イニシャル画面には、足サイズ入力画面表示ボタンとスキップボタンとが含まれている。ステップＳ３５において、通知処理部１５は、足サイズ入力画面表示ボタン及びスキップボタンとのどちらが押されたかを判断する。足サイズ入力画面表示ボタンが押されると、ステップＳ３５でＹｅｓとなり、ステップＳ３６において、通知処理部１５は、足サイズ入力画面５０を表示部４２に表示させ、処理はステップＳ３７へ進む。一方、スキップボタンが押されると、ステップＳ３５でＮｏとなり、ステップＳ３７において、通知処理部１５は、足サイズ変化通知画面９０を表示部４２に表示させる。足サイズ変化通知画面９０は、実施の形態１と同様に、現在から未来の時点までの期間における足長の変化の予測とともに、予測対象者の過去の足長の変化を併せて表示する画面である。

　図９は、実施の形態３に係る情報通知装置が端末装置に表示させる足サイズ入力画面の一例を示す図である。足サイズ入力画面５０は、計測日入力欄５１と、足長入力欄５２と、完了ボタン５３とを備えている。計測日入力欄５１に入力された測定日及び足長入力欄５２に入力された足長は、完了ボタン５３が押されるとネットワーク３０を介して情報通知装置１０Ｃへ送られる。情報通知装置１０Ｃは、受信した計測日及び足長の情報に基づいてユーザデータ記憶部１３に記憶されているユーザデータを更新する。これにより、ユーザデータ記憶部１３に記憶されているユーザデータが含む過去の足長のデータは、受信した計測日及び足長の分を含むものになる。なお、足長などの足サイズの表示の単位は、ユーザの好み又はユーザが居住する国によって適宜変更してもよい。例えば、ミリメートル単位での表示か、センチメートル単位での表示かをユーザの好みによって変更してもよい。また、メートル法が採用された国においてはミリメートル又はセンチメートル単位での表示とし、ヤードポンド法が採用された国においてはインチ単位での表示としてもよい。

　実施の形態３に係る情報通知装置１０Ｃは、ネットワーク３０を介して接続された端末装置４０の表示部４２に足サイズ変化通知画面９０を表示させるため、ユーザは、端末装置４０をネットワーク３０に接続可能な環境下であれば、情報通知装置１０Ｃから離れた場所においても、足長の変化の予測を見ることができる。したがって、端末装置４０としてスマートフォン又はタブレット端末といった携帯情報端末を用いることにより、靴を購入する際に靴売り場で足長の変化の予測を参照し、購入する靴のサイズを選定することができる。

（実施の形態４）
　図１０は、本発明の実施の形態４に係る情報通知装置の構成を示す図である。実施の形態４に係る情報通知装置１０Ｄは、実施の形態３に係る情報通知装置１０Ｃに加えて、靴の製品諸元を記憶する製品諸元記憶部１９を備える。また、ユーザデータには、予測対象者が過去に購入した靴の情報が含まれている。過去に購入した靴の情報は、予測対象者の直近の靴の購入時期及び購入した靴のサイズの情報を含む。通知処理部１５は、ユーザデータに含まれる予測対象者が過去に購入した靴のサイズと、足サイズ予測部１４の予測結果と、製品諸元記憶部１９に記憶された製品諸元とに基づいて、予測対象者に購入を推奨する靴の種類及び購入を推奨するタイミングを、予測対象者の足サイズの変化の予測結果とともに表示部４２に表示させる。

　通知処理部１５は、予測対象者の足サイズの変化の予測の標準偏差と、過去に購入した靴の情報に含まれる購入時期及び購入した靴のサイズとに基づいて、予測対象者に靴の購入を推奨するタイミングの候補を表示部４２に少なくとも一つ表示させる。

　図１１は、実施の形態４に係る情報通知装置が端末装置に表示させる足サイズ変化通知画面の一例を示す図である。足サイズ変化通知画面９０には、予測対象者が靴を購入することが推奨されるタイミングと、購入を推奨する靴の種類が表示される。例えば、予測対象者が過去に購入した靴が予測対象者の足に適合しなくなる前に靴の購入を促すことができる。また、靴は、表記サイズが同じであってもモデルによって大きさに若干の違いがあるため、予測対象者の足により適合するモデルの購入を勧めることができる。したがって、予測対象者は、今まで履いていた靴が履けなくなってしまう前に、自身の足に適合する靴を購入することができ、購入した靴に対する満足度を高めることができる。

　なお、図１１に示す足サイズ変化通知画面９０には、予測対象者が靴を購入することが推奨されるタイミングを二つ示しているが、予測対象者が靴を購入することが推奨されるタイミングを一つだけ示してもよいし、三つ以上示してもよい。

　また、購入を推奨する靴を表示するにあたって、通知処理部１５は、靴の画像と、購入を推奨する靴を販売する電子商取引事業者のウェブサイトの統一資源位置指定子とを表示部４２に表示させてもよい。

　図１２は、実施の形態４に係る情報通知装置が端末装置に表示させる足サイズ変化通知画面の別の一例を示す図である。購入を推奨する靴の画像９３と、靴を販売する電子商取引事業者のウェブサイトの統一資源位置指定子が関連づけられた購入ボタン９４とが、足サイズ変化通知画面９０に表示される。足サイズ変化通知画面９０に購入を推奨する靴の画像９３を表示することにより、実店舗においてユーザが靴を購入する際に、誤って別のモデルの靴を購入してしまうことを防止できる。また、足サイズ変化通知画面９０に購入ボタン９４が表示されるため、購入ボタン９４を押下する操作を行うだけで、靴の購入が可能な電子商取引画面を端末装置４０に表示させることができ、ユーザの利便性が向上する。なお、情報通知装置１０Ｄの管理者と電子商取引業者とが同じ者である場合は、情報通知装置１０Ｄに電子商取引機能を持たせてもよい。

　また、ユーザデータに、予測対象者の運動能力を示す情報を含めるとともに、通知処理部１５が、予測対象者の運動能力と製品諸元とに基づいて、購入を推奨する靴製品を決定するようにしてもよい。運動能力には、短距離走のタイム、長距離走のタイム、垂直跳びの高さ及び反復横跳びの回数などを例示できるが、これらに限定はされない。

　特にスポーツ用の靴では、着用者のパフォーマンス別に複数のモデルが設けられることがある。一般に、初心者用のモデルは性能よりも扱いやすさが重視された仕様となっており、上級者用のモデルは扱いやすさよりも性能が重視された仕様となっている。したがって、運動能力が低い者が上級者用のモデルを着用すると、靴本来の性能を十分に引き出すことができず、結果として着用者は自身のパフォーマンスを十分に発揮できない。また、運動能力が高い者が初心者用のモデルを着用すると、靴の性能による制約をうけるため、着用者が自身のパフォーマンスを十分に発揮できない。実施の形態４に係る情報通知装置１０Ｄは、購入を推奨する靴の種類を予測対象者の運動能力に基づいて決定することで、着用者がパフォーマンスを発揮しやすい靴の購入を勧めることができる。

　図１３は、実施の形態４に係る情報通知装置が端末装置に表示させる足サイズ変化通知画面のさらに別の一例を示す図である。ユーザデータには、予測対象者によって登録されたユーザ登録データ８６が含まれており、足サイズ変化通知画面９０には、現在までの足サイズの経時的な変化及び足サイズの変化の予測結果とともに、予測対象者が過去に購入した靴の画像８５と、ユーザ登録データ８６とが表示されている。ここでは、ユーザ登録データ８６は、テキストデータであるが、画像データ、動画像データ又は音声データであってもよい。また、画像データを蓄積し、他の装置からの要求に応じて要求元の装置に画像データを送信するいわゆるフォトサーバのような情報収集装置を情報通知装置１０Ｄに接続してもよい。この場合、通知処理部１５は、情報収集装置から取得した画像データを足サイズ変化通知画面９０に表示させることができる。なお、情報収集装置から取得するデータは、画像データ以外のデータであってもよい。予測対象者が過去に購入した靴の画像８５及びユーザ登録データ８６を足サイズ変化通知画面９０に表示することで、予測対象者の過去の足長と、過去の出来事とを紐付けて表示することができる。

（実施の形態５）
　図１４は、本発明の実施の形態５に係る情報通知装置の構成を示す図である。実施の形態５に係る情報通知装置１０Ｅは、実施の形態４に係る情報通知装置１０Ｄに加えて、予測対象者が参加可能なイベントの情報を記憶するイベント情報記憶部６７を備える。図１５は、実施の形態５に係る情報通知装置が端末装置に表示させる足サイズ変化通知画面の一例を示す図である。足サイズ変化通知画面９０には、予測対象者の足サイズの変化とともにイベント情報８７が表示されている。端末装置４０において、表示部４２に情報が表示されたイベントに参加を表明する操作が入力部４１で行われると、通知処理部１５は、イベント詳細画面８９を表示部４２にポップアップ表示させる。

　図１６は、実施の形態５に係る情報通知装置が端末装置に表示させるイベント詳細画面の一例を示す図である。イベント詳細画面８９では、イベントの会場及び必要な道具といった情報に併せて、イベントに参加申し込みをするための参加ボタン８９１と、イベントに参加する時に使用が推奨される靴を販売する電子商取引事業者のウェブサイトの統一資源位置指定子に関連づけられた購入ボタン８９２が表示される。入力部４１における入力操作で購入ボタン８９２を押下することにより、電子商取引によって靴を購入することができるため、靴の買い忘れによってイベントに参加できなくなってしまうことを抑制できる。また、入力部４１における入力操作で参加ボタン８９１を押下することにより、イベント参加申し込みを容易に行うことができる。

　なお、既に参加申し込みをしたイベントについては、申し込み済であることを示すマーク８８を表示することで、重複して申し込みを行うことを抑制できる。また、申し込み済のイベントのイベント詳細画面８９において、参加ボタン８９１を非表示としたり、参加ボタン８９１を押下できないようにしてもよい。

　実施の形態５に係る情報通知装置１０Ｅは、予測対象者がイベントに参加する上で使用が推奨される靴の画像を足サイズ変化通知画面９０に表示させるため、予測対象者がイベントに参加する上で靴が必要であることを認識しやすい。さらに、使用が推奨される靴を購入するための購入ボタン８９２をイベント詳細画面８９に表示させるため、予測対象者は、イベントに参加する上で必要な靴を容易に購入することができる。

　上記の各実施の形態においては、予測対象者が一人であったが、二人以上の予測対象者の足長の変化の予測を併せて表示してもよい。図１７は、実施の形態５に係る情報通知装置が端末装置に表示させる足サイズ変化通知画面のさらに別の一例を示す図である。足サイズ変化通知画面９０には、兄弟二人分の過去の足長の変化及び足長の変化の予測が表示されている。過去の足長の変化及び足長の変化の予測を二人分同時に表示することにより、各人の足長の変化の仕方を容易に比較することができる。他の実施の形態においても、二人以上の予測対象者の過去の足長の変化及び足長の変化の予測を併せて表示することで、同様の効果が得られる。

（実施の形態６）
　図１８は、本発明の実施の形態６に係る情報通知装置の構成を示す図である。実施の形態６に係る情報通知装置１０Ｆは、予測対象者の父親及び母親の少なくとも一方の、身長及び足サイズの少なくとも一方に基づいて、予測対象者の最終足サイズを予測する最終足サイズ予測部２１と、予測対象者の現在の足サイズと、予測対象者の最終足サイズとに基づいて、予測対象者の現在の成長達成率を算出する成長達成率算出部２２と、予測対象者の現在の成長達成率に基づいて、現在から未来の時点までの期間における予測対象者の足サイズの変化の予測値を補正する予測値補正部２３とを備える。また、ユーザデータ記憶部１３に記憶されるユーザデータには、予測対象者の父母の少なくとも一方の、身長及び足サイズの少なくとも一方が含まれる。

　以下、足サイズが足長である場合を例に、実施の形態６に係る情報通知装置１０Ｆの動作について説明する。なお、足サイズが足囲及びアーチ高さなどであっても、同様の動作を行うことができる。図１９は、実施の形態６に係る情報通知装置の動作の流れを示すフローチャートである。ステップＳ４１において、足サイズ予測部１４は、足サイズ測定装置２０から予測対象者の現在の足長のデータを取得する。ステップＳ４２において、足サイズ予測部１４は、予測対象者の現在の足長と、縦断データとに基づいて、予測対象者の足長の変化を予測する。ステップＳ４３において、最終足サイズ予測部２１は、予測対象者の父親及び母親の少なくとも一方の、身長及び足長の少なくとも一方に基づいて、予測対象者の最終足長を予測する。

　図２０は、父親の足長と、子どもの足長との相関関係の一例を示す散布図である。図２１は、母親の足長と、子どもの足長との相関関係の一例を示す散布図である。図２２は、父親の身長と、子どもの足長との相関関係の一例を示す散布図である。図２３は、母親の身長と、子どもの足長との相関関係の一例を示す散布図である。図２０、図２１、図２２及び図２３中の破線は、回帰直線である。図２０及び図２１中の各プロットは、回帰直線の近くに集まっており、父母の足長と子どもの足長とに正の相関関係があることが認められる。したがって、子どもの成長が止まった時点での足長である最終足長は、父母の少なくとも一方の足長に基づいて予測することができる。同様に、図２２及び図２３中の各プロットは、回帰直線の近くに集まっており、父母の身長と子どもの足長とに正の相関関係があることが認められる。したがって、子どもの最終足長は、父母の少なくとも一方の身長に基づいて予測することができる。なお、靴サイズは、着用者の足長に対応するため、父母の少なくとも一方の足長の代わりに父母の少なくとも一方の靴サイズに基づいて子どもの最終足長を予測することもできる。

　なお、子どもの足長が父の足長及び母の足長のどちらとの相関が高くなるかは、子どもの性別によって異なる。同様に、子どもの足長が父の身長及び母の身長のどちらとの相関が高くなるかは、子どもの性別によって異なる。このため、最終足サイズ予測部２１は、予測対象者の父親及び母親の両方の身長及び足長の少なくとも一方に基づいて、予測対象者の最終足長を予測する場合には、予測対象者の父親の身長及び足長の少なくとも一方に基づく予測値と、予測対象者の母親の身長及び足長の少なくとも一方に基づく予測値とに、予測対象者の性別に基づいた重み付けを行って、予測対象者の最終足長を予測してもよい。予測対象者の性別に基づいた重み付けを行って、予測対象者の最終足長を予測することにより、最終足長の予測の精度を高めることができる。なお、予測対象者の父親の身長及び足長の少なくとも一方に基づく予測値と、予測対象者の母親の身長及び足長の少なくとも一方に基づく予測値とのうち、相関が小さい方の重みは０に設定してもよい。すなわち、予測対象者の父親の身長及び足長の少なくとも一方に基づく予測値と、予測対象者の母親の身長及び足長の少なくとも一方に基づく予測値とのうち、相関が大きい方のみに基づいて予測対象者の最終足長を予測してもよい。つまり、子どもの最終足長は、父母それぞれの足長又は身長から予測値を個別に算出し、これらに基づいて決定する必要はなく、父母の一方の足長又は身長と子どもの足長との回帰直線から算出することもできる。

　ステップＳ４４において、成長達成率算出部２２は、予測対象者の現在の足長と、予測対象者の最終足長とに基づいて、予測対象者の現在の足長成長達成率を算出する。

　足長成長達成率は、最終足長の予測値に対する現在の足長の割合である。例えば、最終足長が２６ｃｍであり、現在の足長が２０ｃｍである場合、足長成長達成率は、２０÷２６＝７９．６％となる。足長成長達成率が大きい場合、最終足長までの成長しろは小さいことになる。一方、足長成長達成率が小さい場合、最終足長までの成長しろは大きいことになる。すなわち、足長成長達成率が大きい場合には、今後は足長の成長が小さくなることが見込まれることになり、足長成長達成率が小さい場合には、今後は足長の成長が大きくなることが見込まれることになる。

　ステップＳ４５において、予測値補正部２３は、予測対象者の現在の足長成長達成率に基づいて、現在から未来の時点までの期間における予測対象者の足長の変化の予測値を補正する。

　図２４は、年間足長成長量と年齢との関係を示す図である。図２５は、年間足長成長量と足長成長達成率との関係を示す図である。なお、図２４と図２５とは、同一サンプルの年間足長成長量の変化を示している。図２４及び図２５において、破線は、年間足長成長量が最大となる成長のピークを表している。図２４に示すように、足長の成長量が大きくなる成長のピークが表れる年齢には個人差がある。このため、予測対象者の年齢を基準に足長の変化量の予測値を補正することは難しい。一方、図２５に示すように、足長成長達成率を基準にした場合には、年間足長成長量のピークが表れる時期の個人差が小さくなる。このように、予測値補正部２３が予測対象者の足長成長達成率に基づいて足長の変化の予測値を補正することにより、現在から未来の時点までの期間における予測対象者の足長の変化の予測値の精度を高めることできる。

　図２６は、実施の形態６に係る情報通知装置の予測値補正部による補正の効果を示す図である。最終足サイズ予測部２１が予測する最終足長は、予測対象者の現在の足長と縦断データとに基づいて予測される足長の最終的な値とは同じ値にならない可能性がある。図２６では、最終足サイズ予測部２１が予測した最終足長は、予測対象者の現在の足長と縦断データとに基づいて予測される足長の最終的な値よりも大きくなっている。

　また、図２６では、足長成長達成率Ｘ％からＹ％の間では、足長成長量にプラスの補正がかけられており、Ｙ％から１００％の間では足長成長量にマイナスの補正がかけられている。これにより、足長の変化を示すグラフは、予測対象者の現在の足長と縦断データとに基づいて予測される足長の予測値のグラフよりも実際の足長の変化に近い形状になっている。

　実施の形態６に係る情報通知装置１０Ｆは、予測対象者の父親及び母親の少なくとも一方の、身長及び足長の少なくとも一方に基づいて、予測対象者の最終足長を高精度に予測することができる。また、実施の形態６に係る情報通知装置１０Ｆは、高い精度で予測された最終足長に基づいて予測対象者の現在の足長成長達成率を算出し、現在の足長成長達成率に基づいて足長の予測値を補正する。したがって、実施の形態６に係る情報通知装置１０Ｆの予測値補正部２３による補正後の足長の予測値は、実際の足長とのずれが小さくなる可能性が高い。

　ステップＳ４６の動作は、実施の形態１に係る情報通知装置１０ＡのステップＳ１３の動作と同様である。ただし、表示部１１に表示させる予測対象者の足長の変化は、予測対象者の足長成長達成率に基づいた補正済となる。

　実施の形態６に係る情報通知装置１０Ｆは、足長成長達成率に基づいて足長の変化の予測値を補正するため、予測対象者の足長を高い精度で予測することができる。したがって、表示部１１に表示された足長の変化の予測を見たユーザは、予測対象者の未来の足長に適合する大きさの靴を選定しやすくなる。

（実施の形態７）
　図２７は、本発明の実施の形態７に係る情報通知装置の構成を示す図である。実施の形態７に係る情報通知装置１０Ｇは、予測対象者の過去の足サイズの変化に基づいて、予測対象者の足サイズの成長パターンを表す足サイズ成長タイプを推定する成長タイプ推定部２４を備える点で、実施の形態６に係る情報通知装置１０Ｆと相違する。

　実施の形態７に係る情報通知装置１０Ｇにおいて、予測値補正部２３は、予測対象者の現在の成長達成率に基づいて補正した現在から未来の時点までの期間における予測対象者の足サイズの予測値を、予測対象者の足サイズ成長タイプに基づいてさらに補正する。

　以下、足サイズが足長である場合を例に、実施の形態７に係る情報通知装置１０Ｇの動作について説明する。なお、足サイズが足囲及びアーチ高さなどであっても、同様の動作を行うことができる。図２８は、実施の形態７に係る情報通知装置の動作の流れを示すフローチャートである。ステップＳ５１からステップＳ５５の処理は、実施の形態６に係る情報通知装置１０ＦのステップＳ４１からステップＳ４５の処理と同様である。ステップＳ５６において、成長タイプ推定部２４は、予測対象者の過去の足長の変化に基づいて、予測対象者の足長の成長パターンを表す足サイズ成長タイプである足長成長タイプを推定する。なお、足サイズが足囲である場合には、成長タイプ推定部２４が推定する足サイズ成長タイプは足囲成長タイプとなり、足サイズがアーチ高さである場合には、成長タイプ推定部２４が推定する足サイズ成長タイプはアーチ高さ成長タイプとなる。

　図２９、図３０、図３１及び図３２は、予測対象者の足長成長タイプの一例を示す図である。図２９に示す成長晩成タイプは、足長が成長する期間のうち、低年齢の間は成長量が平均よりも低く、高年齢になると成長量が平均以上になる成長タイプである。図３０に示す成長早熟タイプは、足長が成長する期間のうち、低年齢の間は成長量が平均以上であり、高年齢になると成長量が平均未満になる成長タイプである。図３１に示す成長常大タイプは、足長が成長する期間のうち常に成長量が平均以上の成長タイプである。図３２に示す成長常小タイプは、足長が成長する期間のうち常に成長量が平均未満の成長タイプである。なお、足長成長タイプは、例示した四つに限定されない。

　現時点での足長が平均以下であり、最終足長が平均程度である場合、成長タイプ推定部２４は、予測対象者の足長成長タイプを成長晩成タイプと判断する。現時点での足長が平均を超えており、最終足長が平均程度である場合、成長タイプ推定部２４は、予測対象者の足長成長タイプを成長早熟タイプと判断する。現時点での足長が平均を超えており、最終足長が平均以上である場合、成長タイプ推定部２４は、予測対象者の足長成長タイプを成長常大タイプと判断する。現時点での足長が平均以下であり、最終足長が平均未満である場合、成長タイプ推定部２４は、予測対象者の足長成長タイプを成長常小タイプと判断する。

　ステップＳ５７において、予測値補正部２３は、予測対象者の足長成長タイプに基づいて、現在から未来の時点までの期間における予測対象者の足長の変化の予測値を補正する。

　現時点での足長成長達成率が同じであっても、足長成長タイプが異なれば、現在以降の足長の変化量が異なる。このため、予測値補正部２３は、予測対象者の現在の足長成長達成率に基づいて補正した現在から未来の時点までの期間における予測対象者の足長の予測値を、予測対象者の足長成長タイプに基づいてさらに補正する。すなわち、予測対象者が成長晩成タイプ又は成長常大タイプであれば、現在以降の成長量が大きくなるように足長の予測値を補正する。一方、予測対象者が成長早熟タイプ又は成長常小タイプであれば、現在以降の成長量が小さくなるように足長の予測値を補正する。

　ステップＳ５８の動作は、実施の形態６に係る情報通知装置１０ＦのステップＳ４６の動作と同様である。ただし、表示部１１に表示させる予測対象者の足長の変化は、予測対象者の足長成長達成率及び足長成長タイプに基づいて値が補正済となっている。

　このように、実施の形態７に係る情報通知装置１０Ｇは、予測対象者の足長成長タイプに基づく補正をさらに行うため、予測対象者の足長の変化を、高い精度で予測することができる。

　次に、上記の各実施の形態に情報通知装置１０Ａ，１０Ｂ，１０Ｃ，１０Ｄ，１０Ｅ，１０Ｆ，１０Ｇのハードウェア構成について説明する。図３３は、実施の形態１から実施の形態７に係る情報通知装置のハードウェア構成例を示す図である。図３３には、プログラムを実行するハードウェアを用いることによって情報通知装置１０Ａ，１０Ｂ，１０Ｃ，１０Ｄ，１０Ｅ，１０Ｆ，１０Ｇの機能が実現される場合におけるハードウェア構成を示している。

　情報通知装置１０Ａ，１０Ｂ，１０Ｃ，１０Ｄ，１０Ｅ，１０Ｆ，１０Ｇは、各種処理を実行するプロセッサ８１と、内蔵メモリであるメモリ８２と、情報を記憶する記憶装置８３と、情報通知装置１０Ａ，１０Ｂ，１０Ｃ，１０Ｄ，１０Ｅ，１０Ｆ，１０Ｇへの情報の入力と情報通知装置１０Ａ，１０Ｂ，１０Ｃ，１０Ｄ，１０Ｅ，１０Ｆ，１０Ｇからの情報の出力のためのインタフェース回路８４とを有する。プロセッサ８１は、記憶装置８３に格納されているプログラムをメモリ８２に読み出して実行する。縦断データ記憶部１２、ユーザデータ記憶部１３、横断データ記憶部１６、製品諸元記憶部１９及びイベント情報記憶部６７は、記憶装置８３によって実現される。通信部１８は、インタフェース回路８４によって実現される。

　以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。例えば、上記の説明においては、子どもの足サイズの変化を例としたが、成人又は高齢者の足のサイズの変化に適用することも可能である。

　１０Ａ，１０Ｂ，１０Ｃ，１０Ｄ，１０Ｅ，１０Ｆ，１０Ｇ　情報通知装置、１１，４２　表示部、１２　縦断データ記憶部、１３　ユーザデータ記憶部、１４　足サイズ予測部、１５　通知処理部、１６　横断データ記憶部、１７　足サイズ推定部、１８，４３　通信部、１９　製品諸元記憶部、２０　足サイズ測定装置、２１　最終足サイズ予測部、２２　成長達成率算出部、２３　予測値補正部、２４　成長タイプ推定部、３０　ネットワーク、４０　端末装置、４１　入力部、５０　足サイズ入力画面、５１　計測日入力欄、５２　足長入力欄、５３　完了ボタン、６７　イベント情報記憶部、８１　プロセッサ、８２　メモリ、８３　記憶装置、８４　インタフェース回路、８５　予測対象者が過去に購入した靴の画像、８６　ユーザ登録データ、８７　イベント情報、８８　マーク、８９　イベント詳細画面、９０　足サイズ変化通知画面、９１　標準偏差域、９２　平均的な足長を示す線、９３　購入を推奨する靴の画像、９４，８９２　購入ボタン、８９１　参加ボタン。

Claims

　一つの標本の足サイズの経時的な変化を示す縦断データを複数の標本について蓄積した縦断データ記憶部と、
　予測対象者の性別と、年齢と、過去の足サイズとを含むユーザデータを記憶するユーザデータ記憶部と、
　前記予測対象者の現在の足サイズと、前記縦断データとに基づいて、現在から未来の時点までの期間における前記予測対象者の足サイズの変化を予測する足サイズ予測部と、
　現在から前記未来の時点までの期間における前記予測対象者の足サイズの変化の予測を表示部に表示させる処理を行う通知処理部とを備える、情報通知装置。
　前記通知処理部は、前記予測対象者の足サイズの変化の予測を、ダイアグラム又は画像によって前記表示部に表示させる、請求項１に記載の情報通知装置。
　前記ダイアグラムは、前記予測対象者の足サイズの変化の予測を、足サイズの大きさを縦軸とし時間を横軸とする平面上のプロットによって表す、請求項２に記載の情報通知装置。
　前記ダイアグラムは、プロット間を補間する線を前記プロットに併せて表示部に表示させる、請求項３に記載の情報通知装置。
　前記通知処理部は、現在から前記未来の時点までの期間における標準偏差域を、前記プロットに併せて前記表示部に表示させる、請求項３又は４に記載の情報通知装置。
　前記予測対象者の父親及び母親の少なくとも一方の、身長及び足サイズの少なくとも一方に基づいて、前記予測対象者の最終足サイズを予測する最終足サイズ予測部と、
　前記予測対象者の現在の足サイズと、前記予測対象者の最終足サイズとに基づいて、前記予測対象者の現在の成長達成率を算出する成長達成率算出部と、
　前記予測対象者の現在の前記成長達成率に基づいて、現在から前記未来の時点までの期間における前記予測対象者の足サイズの変化の予測値を補正する予測値補正部とを備える、請求項１から５のいずれか１項に記載の情報通知装置。
　前記予測対象者の過去の足サイズの変化に基づいて、前記予測対象者の足サイズの成長パターンを表す足サイズ成長タイプを推定する成長タイプ推定部を備え、
　前記予測値補正部は、前記予測対象者の現在の前記成長達成率に基づいて補正した現在から前記未来の時点までの期間における前記予測対象者の足サイズの変化の予測値を、前記予測対象者の前記足サイズ成長タイプに基づいてさらに補正する、請求項６に記載の情報通知装置。
　前記最終足サイズ予測部は、前記予測対象者の父親及び母親の両方の身長及び足サイズの少なくとも一方に基づいて、前記予測対象者の最終足サイズを予測する場合に、前記予測対象者の父親の身長及び足サイズの少なくとも一方に基づく予測値と、前記予測対象者の母親の身長及び足サイズの少なくとも一方に基づく予測値とに、前記予測対象者の性別に基づいた重み付けを行って、前記予測対象者の最終足サイズを予測する、請求項６又は７に記載の情報通知装置。
　靴の製品諸元を記憶する製品諸元記憶部を備え、
　前記ユーザデータは、前記予測対象者が過去に購入した靴の情報を含み、
　前記通知処理部は、前記ユーザデータに含まれる前記予測対象者が過去に購入した靴のサイズと、前記足サイズ予測部の予測結果と、前記製品諸元記憶部に記憶された製品諸元とに基づいて、前記予測対象者に購入を推奨する靴の種類及び購入を推奨するタイミングを、前記予測対象者の足サイズの変化の予測結果とともに前記表示部に表示させる、請求項１から８のいずれか１項に記載の情報通知装置。
　前記ユーザデータは、前記予測対象者の運動能力を示す情報を含み、
　前記通知処理部は、前記予測対象者の運動能力と前記製品諸元とに基づいて、前記購入を推奨する靴製品を決定する、請求項９に記載の情報通知装置。
　前記過去に購入した靴の情報は、前記予測対象者の直近の靴の購入時期及び購入した靴のサイズの情報を含み、
　前記通知処理部は、現在から前記未来の時点までの期間における前記予測対象者の足サイズの変化の予測の標準偏差と、前記過去に購入した靴の情報に含まれる前記購入時期及び前記購入した靴のサイズとに基づいて、前記予測対象者に靴の購入を推奨するタイミングの候補を少なくとも一つ前記表示部に表示させる、請求項９又は１０に記載の情報通知装置。
　前記通知処理部は、前記予測対象者に購入を推奨する靴の画像と、前記購入を推奨する靴を販売する電子商取引事業者のウェブサイトの統一資源位置指定子とを前記表示部に表示させる、請求項９から１１のいずれか１項に記載の情報通知装置。
　前記予測対象者が参加可能なイベントの情報を記憶するイベント情報記憶部を備え、
　前記通知処理部は、前記イベントの情報を前記予測対象者の足サイズの変化の予測結果とともに前記表示部に表示させ、
　前記表示部において前記イベントに参加を表明する操作が行われると、前記イベントに参加する時に使用が推奨される靴を販売する電子商取引事業者のウェブサイトの統一資源位置指定子とを前記表示部に表示させる、請求項９から１２のいずれか１項に記載の情報通知装置。
　前記通知処理部は、前記予測対象者の足サイズの変化の予測に併せて、前記予測対象者の現在までの足サイズの経時的な変化を前記表示部に表示させる処理を行う、請求項１から１３のいずれか１項に記載の情報通知装置。
　前記通知処理部は、２以上の複数の予測対象者の現在までの足サイズの経時的な変化と、現在から前記未来の時点までの前記予測対象者の足サイズの変化の予測とのグラフを前記表示部に表示させる、請求項１４に記載の情報通知装置。
　前記ユーザデータは、前記予測対象者によって登録されたユーザ登録データを含み、
　前記通知処理部は、現在までの足サイズの経時的な変化と、現在から前記未来の時点までの足サイズの変化の予測結果とともに、前記予測対象者が過去に購入した靴の画像、前記ユーザ登録データ、及び情報収集装置から取得した情報の少なくとも一つを、前記表示部に表示させる、請求項１から１５のいずれか１項に記載の情報通知装置。
　前記ユーザデータは、前記予測対象者の身長又は前記予測対象者が保有する靴のサイズのデータを含み、
　性別及び年齢ごとに複数の標本の足サイズのデータを蓄積した横断データを記憶する横断データ記憶部と、
　前記ユーザデータと前記横断データとに基づいて、前記予測対象者の現在の足サイズを推定する足サイズ推定部とを備える、請求項１から１６のいずれか１項に記載の情報通知装置。
　前記横断データは、前記予測対象者の親、兄及び姉のうちの少なくとも一人の年齢ごとの足サイズのデータを含み、
　前記足サイズ予測部は、前記予測対象者の親、兄及び姉のうちの少なくとも一人の年齢ごとの足サイズのデータに基づいて、現在から前記未来の時点までの期間における前記予測対象者の足サイズの変化の予測値を補正する、請求項１７に記載の情報通知装置。