WO2022024899A1 - 行動状態推定装置、行動状態推定方法、行動状態学習装置、および、行動状態学習方法 - Google Patents

行動状態推定装置、行動状態推定方法、行動状態学習装置、および、行動状態学習方法 Download PDF

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Abstract

行動状態推定装置(10)は、サンプリング部(11)、統計量算出部(12)、行動状態モデル記憶部(13)、および、推定演算部(14)を備える。サンプリング部(11)は、変位計測信号を、所定時間内においてサンプリングして、変位計測データを生成する。統計量算出部(12)は、変位計測データの統計量を算出する。行動状態モデル記憶部(13)は、統計量と所望の筋肉の負荷状態とが関連づけられてモデル化された行動状態モデルを記憶する。推定演算部(14)は、統計量を入力ベクトルとして、行動状態モデルを用いて負荷状態を推定する。

Description

行動状態推定装置、行動状態推定方法、行動状態学習装置、および、行動状態学習方法
 本発明は、振戦の検出結果から筋肉の負荷状態を含む行動状態を推定する技術、および、この推定技術のための行動状態モデルの生成技術(行動状態学習技術)に関する。
 特許文献1には、行動状態推定装置等が記載されている。特許文献1に記載の行動状態推定装置は、変位検知センサの測定信号を周波数成分に変換する。特許文献1に記載の行動状態推定装置は、所定の周波数バンドの成分から、行動状態を推定する。
特開2011-182824号公報
 しかしながら、特許文献1に示すような従来の装置および方法では、センサの測定信号を周波数成分に変換する必要がある。このため、推定用の信号を生成する処理負荷が増大する。
 したがって、本発明の目的は、所望の推定精度を実現しながら、処理負荷を抑制する行動状態推定技術を提供することにある。
 この発明の行動状態推定装置は、第1サンプリング部、第1統計量算出部、行動状態モデル記憶部、および、推定演算部を備える。第1サンプリング部は、被験者の変位計測信号を所定時間内においてサンプリングして、変位計測データを生成する。第1統計量算出部は、変位計測データの第1統計量を算出する。行動状態モデル記憶部には、第1統計量と所望の筋肉の負荷状態とが関連づけられてモデル化された行動状態モデルが記憶されている。推定演算部は、第1統計量を入力ベクトルとして、行動状態モデルを用いて、負荷状態を推定する。
 この構成では、周波数成分に変換されていない計測データを用いて、負荷状態が推定される。
 この発明によれば、所望の推定精度を実現しながら、処理負荷を抑制できる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る行動状態推定装置の機能ブロック図である。 図2は、第1の実施形態に係る重要度の設定例を示す表である。 図3は、本発明の第1の実施形態に係る行動状態推定方法の主要処理を示すフローチャートである。 図4は、本発明の第1の実施形態に係る行動状態学習装置の機能ブロック図である。 図5は、本発明の第1の実施形態に係る行動状態学習方法の主要処理を示すフローチャートである。 図6(A)は、信号強度の時間変化例を示し、図6(B)は、信号強度分布を示し、図6(C)は、強度ブロックデータを示す。 図7は、第2の実施形態に係る重要度の設定例を示す表である。 図8(A)は、信号強度の時間変化例を示し、図8(B)は、強度ブロックデータ(平均値)を示し、図8(C)は、強度ブロックデータ(積算値)を示す図である。 図9は、本発明の第3の実施形態に係る行動状態推定装置の機能ブロック図である。 図10(A)、図10(B)は、第3の実施形態に係る重要度の設定例を示す表である。 図11は、本発明の第3の実施形態に係る行動状態推定方法の主要処理を示すフローチャートである。 図12は、本発明の第3の実施形態に係る行動状態学習装置の機能ブロック図である。 図13は、本発明の第3の実施形態に係る行動状態学習方法の主要処理を示すフローチャートである。 図14(A)、図14(B)は、第4の実施形態に係る重要度の設定例を示す表である。 図15は、本発明の第5の実施形態に係る行動状態学習方法の主要処理を示すフローチャートである。 図16は、同期の概念を示す図である。
 (第1の実施形態)
 本発明の第1の実施形態に係る行動状態推定技術および行動状態モデル生成技術について、図を参照して説明する。
 (行動状態推定装置の構成および処理)
 図1は、本発明の第1の実施形態に係る行動状態推定装置の機能ブロック図である。図1に示すように、行動状態推定装置10は、時系列サンプリング部11、統計量算出部12、推定演算部14、および、行動状態モデル記憶部13を備える。行動状態推定装置10を構成する各機能部は、電子回路、IC、各機能部の機能を実行するプログラムが記憶された記憶媒体とこのプログラムを実行する演算処理デバイス(CPU等)によって実現可能である。
 サンプリング部11には、変位検知センサ101から変位計測信号が入力される。サンプリング部11は、変位計測信号を、所定のサンプリング周波数(例えば、100Hz)でサンプリングすることで、変位計測データを生成する。すなわち、サンプリング部11は、変位計測信号を周波数成分に変換することなく、変位計測データを生成する。サンプリング部11は、変位計測データを、統計量算出部12に出力する。
 なお、変位検知センサ101は、圧電センサや加速度センサ等によって実現される。変位検知センサ101は、負荷状態を推定する筋肉の位置に配置する必要はなく、推定対象の筋肉によって生じる振戦が計測できる位置に配置されていればよい。また、変位検知センサ101は、1箇所に配置された1個のセンサであっても、複数箇所に配置された複数個のセンサであってもよい。変位検知センサ101は、変位計測信号を生成して出力する。変位計測信号は、振戦と変形に起因する皮膚表面の変位を電圧に変換した信号である。
 ここで言う本発明における振戦とは、例えば、律動的な筋活動を示す不随意運動である。すなわち、本発明における振戦は、正常人にみられる細かく速い姿勢時振戦であり、生理的振戦とよばれ、例えば、8Hzから12Hzの周波数である。なお、パーキンソン病患者等の疾患者にみられるふるえは、病理的振戦であり、例えば、4Hzから7Hzであり、本発明における振戦の対象とはしない。振戦を用いることによって、筋電に対して、次の各種の優位点がある。例えば、振戦の検出(計測)は、人の体等の被検知体の表面(皮膚等)に直接貼り付けなくても可能である。振戦の検出によって、筋伸縮を検出できる。振戦の検出によって、筋疲労に伴う変化を検出できる。
 統計量算出部12は、変位計測データから、統計量を算出する。統計量算出部12は、所定期間(例えば、1秒間)内の複数の変位計測データから、統計量を算出する。
 統計量の種類としては、例えば、平均値、最大値、最小値、中央値、1%値、5%値、25%値、75%値、95%値、99%値、分散値、歪度値、尖度値、積算値等が用いられる。なお、統計量の種類は、これに限るものでなく、時系列の変位計測データから得られるものであれば、他のものであってもよい。統計量算出部12は、これらのなかから、複数種類の統計量を算出する。なお、x%値とは、期間内の複数の変位計測データの内、最小値から昇順に数えてx%に位置する値を指す。
 統計量算出部12は、算出した複数種類の統計量を、推定演算部14に出力する。
 行動状態モデル記憶部13には、行動状態モデルが記憶されている。行動状態モデルは、変位計測データの各種統計量と、推定対象の筋肉の負荷状態との関係が設定されている。行動状態モデルは、例えば後述する行動状態学習装置20によって事前に生成され、行動状態モデル記憶部13に格納されている。
 推定演算部14は、行動状態モデル記憶部13に記憶された行動状態モデルを用い、複数の統計量を入力ベクトルとして、推定対象の筋肉の負荷状態を推定する。この際、推定演算部14は、推定対象の筋肉に応じて、推定に用いる統計量の重要度を設定する。この重要度は、例えば、行動状態モデルに設定されている。
 図2は、第1の実施形態に係る重要度の設定例を示す表である。筋肉M1、筋肉M2、筋肉M3、および、筋肉M4は、計測した変位で負荷状態が推定可能な筋肉の種類を示す。例えば、変位検知センサ101が足首の腱が集まっている箇所、より具体的には、足首前方および足首後方に配置されている場合、筋肉M1、筋肉M2、筋肉M3、および、筋肉M4は、ヒラメ筋、腓腹筋、前脛骨筋、大腿四頭筋、ハムストリング等を設定できる。また、統計量A1~A15のそれぞれは、上述の各種の統計量(平均値、最大値、最小値、中央値、1%値、5%値、25%値、75%値、95%値、99%値、分散値、歪度値、尖度値、積算値等)のいずれかがそれぞれに設定される。
 例えば、図2の場合、筋肉M1に対しては、統計量A1、統計量A2、統計量A8、統計量A12、統計量A7の順に、推定に対する重要度が、1位、2位、3位、4位、5位の順に設定される。また、筋肉M2に対しては、統計量A3、統計量A5、統計量A2、統計量A14、統計量A15の順に、推定に対する重要度が、1位、2位、3位、4位、5位の順に設定される。以下、筋肉M3、筋肉M4についても、図2に示すように統計量に対して重要度が設定される。
 推定演算部14は、推定対象の筋肉を設定すると、筋肉に応じて設定された重要度を用いて、複数の統計量から、筋肉の負荷状態(例えば、筋電位値)を推定する。なお、筋肉の負荷状態は、筋電位値に限らず、値として表されるものであれば、他のものであってもよい。
 より具体的には、例えば、推定演算部14は、重要度が1位から5位の統計量のそれぞれと行動状態モデルとから推定される統計量毎の負荷状態の推定結果を演算する。そして、推定演算部14は、重要度に応じた重み付けを各推定結果に行って、例えば加算平均等を行うことで、最終的な負荷状態の推定結果を算出する。なお、推定演算部14が推定に用いる統計量の個数は、これに限らない。例えば、重要度が1位から10位の統計量から推定演算を行ってもよい。
 また、推定演算部14は、推定対象の筋肉が1種類であれば、この筋肉に応じた統計量と重要度を用いて、負荷状態を推定する。一方、推定演算部14は、推定対象の筋肉が複数種類であれば、統計量と重要度とを筋肉毎に設定し、それぞれの筋肉に対する負荷状態を推定する。
 この構成を用いることによって、行動状態推定装置10は、計測データを周波数成分に変換する処理を行うことなく、筋肉の負荷状態を推定できる。これにより、行動状態推定装置10は、所望の推定精度を実現しながら、処理負荷を抑制できる。
 さらに、この構成を用いることによって、行動状態推定装置10は、推定対象の筋肉毎に、推定に用いる統計量の種類、その重要度を、個別に設定している。これにより、行動状態推定装置10は、筋肉の負荷状態を、より高精度に推定できる。
 また、この構成を用いることによって、行動状態推定装置10は、変位検知センサ101の位置が、推定対象の筋肉の位置でなくても、この筋肉の負荷状態を推定できる。これにより、行動状態推定装置10は、例えば、体表面に表出していない筋肉、筋電位が直接計測できない筋肉(例として、変位検知センサ101の配置位置から離れた筋肉)に対しても、負荷状態を推定できる。変位検知センサ101を足首に配置することで、行動状態推定装置10は、大腿四頭筋、ハムストリングス(大腿二頭筋、半膜様筋、半腱様筋、大内転筋)、前脛骨筋、腓腹筋、ヒラメ筋、大臀筋などの負荷状態を推定できる。また、行動状態推定装置10は、複数の筋肉の連動状態を推定できる。
 また、変位検知センサ101の配置位置の誤差による影響を抑制できる。したがって、変位検知センサ101の配置が容易になり、負荷状態の推定のための作業が容易になる。
 また、この構成では、変位検知センサ101の変位計測信号を共通に用いて、複数の筋肉の負荷状態を推定できるので、センサと行動状態推定装置とを含む行動状態推定システムを小型化できる。
 また、この構成では、利用する統計量と重要度とが推定対象の筋肉毎に個別に設定される。したがって、行動状態推定装置10は、変位検知センサ101の変位計測信号を共通に用いて、複数の筋肉の負荷状態を高精度に推定できる。
 また、この構成では、負荷状態をクラスでなく値として推定できる。このように、負荷状態を値で推定できることによって、行動状態推定装置10は、より正確な負荷状態を提示、管理でき、被験者に対して、より適切な通知等を行うことができる。
 (行動状態推定方法)
 図3は、本発明の第1の実施形態に係る行動状態推定方法の主要処理を示すフローチャートである。なお、各処理の具体的な内容は、上述の構成の説明によって記載しているので、以下では概略的に説明する。
 行動状態推定装置10は、変位計測信号を入力する(S11)。行動状態推定装置10は、変位計測信号に対してサンプリングを実行し、変位計測データを生成する(S12)。行動状態推定装置10は、変位計測データから統計量を算出する(S13)。
 行動状態推定装置10は、行動状態モデルを取得する(S14)。行動状態推定装置10は、統計量を入力ベクトルとして、行動状態モデルを用いて負荷状態を推定する(S15)。
 なお、上述の処理は、プログラム化して記憶媒体等に記憶しておき、CPU等の演算処理装置によって実行する態様であってもよい。
 (行動状態学習装置の構成および処理)
 上述の行動状態モデルは、例えば、次に示すように生成される。図4は、本発明の第1の実施形態に係る行動状態学習装置の機能ブロック図である。
 図4に示すように、行動状態学習装置20は、サンプリング部11、統計量算出部12、行動状態モデル記憶部13、サンプリング部21、モデル化基準値算出部22、および、学習演算部24を備える。サンプリング部11、統計量算出部12、行動状態モデル記憶部13は、上述の通りであり、説明は省略する。
 サンプリング部21には、筋活動検知センサ102から筋活動計測信号(例えば、筋電位信号)が入力される。サンプリング部21は、筋活動計測信号を、所定のサンプリング周波数(例えば、100Hz)でサンプリングすることで、筋活動計測データを生成する。サンプリング部21は、筋活動計測データを、モデル化基準値算出部22に出力する。
 なお、筋活動検知センサ102は、筋活動を計測可能なセンサであり、例えば、筋電センサ(筋電位計)である。筋活動検知センサ102は、負荷状態を推定する筋肉の近傍位置に配置されている。より具体的には、筋活動検知センサ102は、筋活動検知センサ102で計測される振戦を生じる筋活動の元となる筋肉の位置に配置される。筋活動検知センサ102は、筋活動を検知し、筋活動計測信号を生成して出力する。筋活動検知センサ102は、1種類の筋肉に対して配置された1個のセンサであっても、複数の種類の筋肉に対して筋肉別に配置された複数個のセンサであってもよい。
 モデル化基準値算出部22は、筋活動計測データからモデル化基準値を算出する。例えば、モデル化基準値算出部22は、所定期間内の筋活動計測データの絶対平均値をモデル化基準値として算出する。絶対平均値とは、計測データの絶対値の平均値である。
 なお、モデル化基準値は、絶対平均値に限るものではなく、回帰可能な値、例えば、平均値、最大値、最小値、中央値、1%値、5%値、25%値、75%値、95%値、99%値、分散値、歪度値、尖度値等を用いることもできる。さらには、モデル化基準値は、筋活動計測データから分類可能な負荷の大、中、小等のクラスを表すものでも可能である。
 モデル化基準値算出部22は、モデル化基準値を学習演算部24に出力する。
 学習演算部24は、統計量とモデル化基準値とを用いて学習を行い、行動状態モデルを生成する。より具体的には、例えば、学習演算部24は、統計量を説明変数としモデル化基準値を目的変数として決定木アルゴリズムを利用した勾配ブースティングの手法を用いて学習を行う。学習演算部24は、この学習を繰り返し行い、所定の推論精度が得られたら、この結果を用いて行動状態モデルを生成する。なお、学習の手法は、勾配ブースティングに限らず、類似するAdaBoostといった手法に代表されるブースティング(boosting)などの手法を用いてもよい。また、それ以外の学習の手法として、SVMやGMM、HMM、ニューラルネットワーク、学習型ベイジアンネットワーク等を用いてもよい。さらには、学習演算部24に複数の学習器を用いて、複数の学習器の結果を重み付けした上で多数決をとるアンサンブル法を用いてもよい。
 この構成および処理を用いることで、行動状態学習装置20は、行動状態モデルを適正に設定できる。
 (行動状態モデル生成方法)
 図5は、本発明の第1の実施形態に係る行動状態学習方法の主要処理を示すフローチャートである。なお、各処理の具体的な内容は、上述の構成の説明によって記載しているので、以下では概略的に説明する。
 行動状態学習装置20は、変位計測信号を入力する(S21)。行動状態学習装置20は、変位計測信号に対して、サンプリングを実行し、変位計測データを生成する(S22)。行動状態学習装置20は、変位計測データから統計量を算出する(S23)。
 行動状態学習装置20は、筋活動計測信号を入力する(S31)。行動状態学習装置20置は、筋活動計測信号に対して、サンプリングを実行し、筋活動計測データを生成する(S32)。行動状態学習装置20は、筋活動計測データからモデル化基準値を算出する(S33)。
 行動状態学習装置20は、統計量とモデル化基準値とを用いた学習を実行し、行動状態モデルを生成する(S41)。
 なお、上述の処理は、プログラム化して記憶媒体等に記憶しておき、CPU等の演算処理装置によって実行する態様であってもよい。
 また、本実施形態の行動状態推定装置10と行動状態学習装置20との構成からわかるように、本実施形態の構成を用いることによって、学習時には、筋電位計等の比較的大掛かりな筋電位測定手段を用いる必要はあるものの高精度な行動状態モデルを生成でき、実使用時(行動状態推定装置10の使用時)には、筋電位計等の比較的大掛かりな筋電位測定手段を用いる必要が無い。すなわち、実使用時には、簡素な構成で、被験者への負担も少なく、負荷状態を推定(計測)できる。
 (第2の実施形態)
 本発明の第2の実施形態に係る行動状態推定技術および行動状態モデル生成技術について、図を参照して説明する。第2の実施形態に係る行動状態推定技術は、第1の実施形態に示した行動状態推定技術に対して、統計量の算出方法において異なる。図6(A)は、信号強度の時間変化例を示し、図6(B)は、信号強度分布を示し、図6(C)は、強度ブロックデータを示す。
 統計量算出部12は、所定期間内の変位計測データから、信号強度分布を算出する。信号強度分布とは、所定期間内の変位計測データを信号強度の大きい順に並べたものである。例えば、統計量算出部12は、図6(A)に示すように、所定のサンプリング周期(サンプリング周波数)によって設定された時刻t1から時刻t100の信号強度が得られると、図6(B)に示すように、信号強度の大きな順に、順位R1から順位R100を設定し、順位R1から順に、順位R100まで並べる。
 統計量算出部12は、信号強度分布から、強度ブロックデータを生成し、これを統計量として出力する。より具体的には、統計量算出部12は、信号強度分布に対して信号強度の高い順に並べ替え、所定個数毎に強度ブロック(信号強度ブロック)を設定する。統計量算出部12は、強度ブロック毎に積算値を算出することで、強度ブロックデータを生成する。例えば、図6(C)の場合、統計量算出部12は、計測データを10個ずつブロック分けする。一例であれば、統計量算出部12は、順位R1から順位R10までの信号強度を強度ブロックB1に設定し、順位R1から順位R10までの信号強度の積算値を算出する。統計量算出部12は、この処理を強度ブロックB1から強度ブロックB10まで行い、統計量として出力する。
 推定演算部14は、この信号強度分布に基づく統計量を用いて行動状態を推定する。この際、推定演算部14は、重要度を用いて行動状態を推定する。
 図7は、第2の実施形態に係る重要度の設定例を示す表である。図7に示すように、第2の実施形態では、信号強度分布の強度ブロックに対して、筋肉毎に重要度が設定される。
 例えば、図7の場合、筋肉M1に対しては、強度ブロックB10、強度ブロックB9、強度ブロックB6、強度ブロックB3、強度ブロックB5の順に、推定に対する重要度が、1位、2位、3位、4位、5位の順に設定される。また、筋肉M2に対しては、強度ブロックB10、強度ブロックB8、強度ブロックB9、強度ブロックB7、強度ブロックB1の順に、推定に対する重要度が、1位、2位、3位、4位、5位の順に設定される。以下、筋肉M3、筋肉M4についても、図7に示すように統計量(強度ブロック)に対して重要度が設定される。
 推定演算部14は、推定対象の筋肉を設定すると、筋肉に応じて設定された重要度を用いて、複数の統計量(強度ブロックの値)から筋肉の負荷状態を推定する。
 この構成によって、第2の実施形態に係る行動状態推定装置は、第1の実施形態に係る行動状態推定装置10と同様に、計測データを周波数成分に変換する処理を行うことなく、筋肉の負荷状態を推定できる。これにより、第2の実施形態に係る行動状態推定装置は、必要な推定精度を実現しながら、処理負荷を抑制できる。
 なお、上述の説明(図6(A)、図6(B)、図6(C)を参照)では、複数の計測データを強度順に並べ、複数の強度ブロックを設定し、複数の強度ブロック毎に積算値を算出して統計量としている。しかしながら、この場合、積算値は、平均値に置き換えることも可能である。
 さらに、次に図8(A)、図8(B)、図8(C)を参照して説明する態様では、複数の計測データに対して時間範囲で複数のブロック(時間ブロック)を設定し、複数の時間ブロック毎に平均値や積算値を算出して統計量としている。
 平均値を用いる場合、統計量算出部12は、統計量算出用の時間内の複数の計測データを、時系列のブロック(時間ブロック)に分け、時間ブロック毎に平均値を算出する。積算値を用いる場合、統計量算出部12は、統計量算出用の時間内の複数の計測データを、時系列のブロック(時間ブロック)に分け、時間ブロック毎に積算値を算出する。統計演算部12は、この平均値や積算値を時間ブロックの値(統計量)とする。
 図8(A)は、信号強度の時間変化例を示し、図8(B)は、時間ブロックデータ(平均値)を示し、図8(C)は、時間ブロックデータ(積算値)を示す図である。
 例えば、図8(A)のような計測データを取得した時、時刻t1から時刻t100の信号強度に対して、経時的に並ぶ時間ブロックB1t-B10tを設定する。時間ブロックB1tは、時刻t1-t10に対応し、時間ブロックB2tは、時刻t11-t20に対応する。同様に、時間ブロックB3t-B9tが設定され、時間ブロックB10tは、時刻t91-t100に対応する。
 平均値を用いる場合、統計量算出部12は、時間ブロックB1tについて、時刻t1から時刻t10の信号強度の平均値を算出し、時間ブロックB1tの統計量とする。同様に、統計量算出部12は、時間ブロックB2t-B9tについて平均値を算出して、それぞれの統計値とする。そして、統計量算出部12は、時間ブロックB10tについては、時刻t91から時刻t100の信号強度の平均値を算出し、時間ブロックB10tの統計量とする。
 積算値を用いる場合、統計量算出部12は、時間ブロックB1tについて、時刻t1から時刻t10の信号強度の積算値を算出し、時間ブロックB1tの統計量とする。同様に、統計量算出部12は、時間ブロックB2t-B9tについて積算値を算出して、それぞれの統計値とする。そして、統計量算出部12は、時間ブロックB10tについては、時刻t91から時刻t100の信号強度の積算値を算出し、時間ブロックB10tの統計量とする。
 (第3の実施形態)
 本発明の第3の実施形態に係る行動状態推定技術および行動状態モデル生成技術について、図を参照して説明する。
 (行動状態推定装置の構成および処理)
 図9は、本発明の第3の実施形態に係る行動状態推定装置の機能ブロック図である。図9に示すように、行動状態推定装置10Aは、第1の実施形態に係る行動状態推定装置10に対して、サンプリング部31、統計量算出部32を備え、行動状態モデル記憶部13A、推定演算部14Aにおいて異なる。行動状態推定装置10Aの他の構成は、行動状態推定装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
 行動状態推定装置10Aは、サンプリング部11、統計量算出部12、推定演算部14A、行動状態モデル記憶部13A、サンプリング部31、および、統計量算出部32を備える。行動状態推定装置10Aを構成する各機能部は、電子回路、IC、各機能部の機能を実行するプログラムが記憶された記憶媒体とこのプログラムを実行する演算処理デバイス(CPU等)によって実現可能である。
 統計量算出部12は、第1の実施形態に示した統計量を変位統計量として算出し、推定演算部14Aに出力する。
 サンプリング部31には、動作検知センサ300から動作計測信号が入力される。サンプリング部31は、動作計測信号を、所定のサンプリング周波数(例えば、100Hz)でサンプリングすることで、動作計測データを生成する。すなわち、サンプリング部31は、動作計測信号を周波数成分に変換することなく、動作計測データを生成する。サンプリング部31は、動作計測データを統計量算出部32に出力する。
 なお、動作検知センサ300は、加速度センサ、角速度センサ等によって実現される。動作検知センサ300は、負荷状態を推定する筋肉の位置に配置する必要はなく、推定対象の筋肉によって生じる被験者の動作が計測できる位置に配置されていればよい。また、動作検知センサ300は、1箇所に配置された1個のセンサであっても、複数箇所に配置された複数個のセンサであってもよい。動作検知センサ300は、被験者の動作を検知し、動作の計測信号を生成して出力する。
 統計量算出部32は、動作計測データから、動作統計量を算出する。統計量算出部32は、所定期間(例えば、1秒間)内の複数の動作計測データから、動作統計量を算出する。
 動作統計量の種類としては、例えば、平均値、最大値、最小値、中央値、1%値、5%値、25%値、75%値、95%値、99%値、分散値、歪度値、尖度値、積算値等が用いられる。なお、動作統計量の種類は、これに限るものでなく、時系列の計測データから得られるものであれば、他のものであってもよい。統計量算出部32は、これらのなかから、複数種類の動作統計量を算出する。なお、x%値とは、期間内の複数の動作計測データの内最大値を100%として、その上位x%に当たる値である。
 統計量算出部32は、算出した複数種類の動作統計量を推定演算部14Aに出力する。
 行動状態モデル記憶部13Aには、行動状態モデルが記憶されている。行動状態モデルは、各種の変位統計量および各種の動作統計量と、推定対象の筋肉の負荷状態との関係が設定されている。行動状態モデルは、例えば後述する行動状態学習装置20Aによって事前に生成され、行動状態モデル記憶部13Aに記憶(格納)されている。
 推定演算部14Aは、行動状態モデル記憶部13Aに記憶された行動状態モデルを用い、変位統計量および動作統計量を入力ベクトルとして、推定対象の筋肉の負荷状態を推定する。この際、推定演算部14Aは、推定対象の筋肉に応じて、推定に用いる変位統計量の重要度および動作統計量の重要度を設定する。これらの重要度は、例えば、行動状態モデルに設定されている。
 図10(A)、図10(B)は、第3の実施形態に係る重要度の設定例を示す表である。図10(A)は、変位統計量の重要度を示し、図10(B)は、動作統計量の重要度を示す。また、図10(A)、図10(B)において、筋肉M1、筋肉M2、筋肉M3、および、筋肉M4は、計測した変位で負荷状態が推定可能な筋肉の種類を示す。例えば、変位検知センサ101が足首の腱が集まっている箇所、より具体的には、足首前方および足首後方に配置されている場合、筋肉M1、筋肉M2、筋肉M3、および、筋肉M4は、ヒラメ筋、腓腹筋、前脛骨筋、大腿四頭筋、ハムストリング等を設定できる。変位統計量Ar1~Ar15のそれぞれは、上述の各種の変位統計量のいずれかがそれぞれに設定され、動作統計量Aa1~Aa15のそれぞれは、上述の各種の動作統計量のいずれかがそれぞれに設定される。
 例えば、図10(A)の場合、筋肉M1に対しては、変位統計量Ar1、変位統計量Ar2、変位統計量Ar8、変位統計量Ar12、変位統計量Ar7の順に、推定に対する重要度が、1位、2位、3位、4位、5位の順に設定される。また、筋肉M2に対しては、変位統計量Ar3、変位統計量Ar5、変位統計量Ar2、変位統計量Ar14、変位統計量Ar15の順に、推定に対する重要度が、1位、2位、3位、4位、5位の順に設定される。以下、筋肉M3、筋肉M4についても、図10(A)に示すように変位統計量に対して重要度が設定される。
 さらに、例えば、図10(B)の場合、筋肉M1に対しては、動作統計量Aa1、動作統計量Aa2、動作統計量Aa8、動作統計量Aa12、動作統計量Aa7の順に、推定に対する重要度が、1位、2位、3位、4位、5位の順に設定される。また、筋肉M2に対しては、動作統計量Aa3、動作統計量Aa5、動作統計量Aa2、動作統計量Aa14、動作統計量Aa15の順に、推定に対する重要度が、1位、2位、3位、4位、5位の順に設定される。以下、筋肉M3、筋肉M4についても、図10(B)に示すように動作統計量に対して重要度が設定される。
 なお、1種類の筋肉に対する変位統計量の重要度と動作統計量の重要度とは、共通の重要度によって設定されていてもよく、個別に設定されていてもよい。例えば、図10(A)、図10(B)に示す変位統計量の添え字(数字)と動作統計量の添え字(数字)とが、同じ種類の統計量を示す場合、図10(A)、図10(B)に示す変位統計量の重要度と動作統計量の重要度の設定は、共通の重要度によって設定が可能である。
 一方、図10(A)に示す変位統計量の添え字(数字)は変位統計量の種類に応じて設定され、図10(B)に示す動作統計量の添え字(数字)は動作統計量の種類に応じて設定されていれば、変位統計量の重要度と動作統計量の重要度の設定は、個別に設定される。
 変位統計量の重要度と動作統計量の重要度とを共通の重要度によって設定することによって、重要度の設定が簡素化され、行動状態の推定処理を簡素化できる。一方、変位統計量の重要度と動作統計量の重要度とを個別に設定することによって、行動状態の推定条件をより多様に設定できる、行動状態を、さらに高精度に推定できる。
 推定演算部14Aは、推定対象の筋肉を設定すると、筋肉に応じて設定された重要度を用いて、複数の変位統計量および動作統計量から、筋肉の負荷状態(例えば、筋電位値)を推定する。なお、筋肉の負荷状態は、筋電位値に限らず、値として表されるものであれば、他のものであってもよい。
 より具体的には、例えば、推定演算部14Aは、重要度が同じ順位の変位統計量と動作統計量との組と行動状態モデルとから負荷状態の推定結果を演算する。推定演算部14Aは、重要度が同じ順位の組毎に、負荷状態の推定結果を算出する。そして、推定演算部14Aは、各推定結果に重要度に応じた重み付けを行って、例えば加算平均等を行うことで、最終的な負荷状態の推定結果を算出する。
 なお、推定演算部14Aは、変位統計量と行動状態モデルとからの負荷状態の推定結果と、動作統計量と行動状態モデルとからの負荷状態の推定結果とを個別に演算し、これらの推定結果から最終的な負荷状態の推定結果を算出することも可能である。推定演算部14が推定に用いる姿勢統計量および動作統計量の個数は、これに限らず、適宜設定できる。例えば、重要度が1位から10位の統計量から推定演算を行ってもよい。
 また、推定演算部14Aは、推定対象の筋肉が1種類であれば、この筋肉に応じた変位統計量および動作統計量とこれらの重要度を用いて、負荷状態を推定する。一方、推定演算部14Aは、推定対象の筋肉が複数種類であれば、筋肉毎に、変位統計量および動作統計量とこれらの重要度とを都度設定し、それぞれの筋肉に対する負荷状態を推定する。
 この構成を用いることによって、行動状態推定装置10Aは、振戦を含む変位のみでなく、加速度、角速度等の動作の検知結果を用いて、筋肉の負荷状態を推定できる。サンプリングされた加速度、角速度等の動作の検知結果は、被験者の動作から強い影響を受け、被験者の筋活動に対して相関性が高い。そして、行動状態推定装置10Aは、ミクロ的な振戦計測データとマクロ的な動作計測データとから行動状態を推定するので、筋肉の負荷状態を高精度に推定できる。
 さらに、この構成では、変位計測データも、サンプリングされた計測データである。したがって、行動状態推定装置10Aは、周波数変換に伴う振戦に関する情報の欠落を抑制でき、筋肉の負荷状態を、さらに高精度に推定できる。
 さらに、この構成を用いることによって、行動状態推定装置10Aは、推定対象の筋肉毎に、推定に用いる変位統計量および動作統計量の種類、その重要度を個別に設定している。これにより、行動状態推定装置10Aは、筋肉の負荷状態をより高精度に推定できる。
 また、この構成を用いることによって、行動状態推定装置10Aは、変位検知センサ101の位置および動作検知センサ300の位置が推定対象の筋肉の位置でなくても、この筋肉の負荷状態を推定できる。これにより、行動状態推定装置10Aは、例えば、体表面に表出していない筋肉、筋電位が直接計測できない筋肉(例として、変位検知センサ101あるいは動作検知センサ300の配置位置から離れた筋肉)に対しても、負荷状態を推定できる。変位検知センサ101と動作検知センサ300を足首に配置することで、行動状態推定装置10Aは、大腿四頭筋、ハムストリングス(大腿二頭筋、半膜様筋、半腱様筋、大内転筋)、前脛骨筋、腓腹筋、ヒラメ筋、大臀筋などの負荷状態を推定できる。また、行動状態推定装置10Aは、複数の筋肉の連動状態を推定できる。
 また、変位検知センサ101の配置位置の誤差による影響を抑制できる。したがって、変位検知センサ101および動作検知センサ300の配置が容易になり、負荷状態の推定のための作業が容易になる。
 また、この構成では、変位検知センサ101の変位計測信号および動作検知センサ300の動作計測信号を共通に用いて、複数の筋肉の負荷状態を推定できるので、センサと行動状態推定装置とを含む行動状態推定システムを小型化できる。
 また、この構成では、利用する変位統計量および動作統計量と重要度とが推定対象の筋肉毎に個別に設定される。したがって、行動状態推定装置10Aは、変位検知センサ101の計測信号および動作検知センサ300の計測信号を共通に用いて、複数の筋肉の負荷状態を、高精度に推定できる。
 また、この構成では、負荷状態をクラスでなく値として推定できる。このように、負荷状態を値で推定できることによって、行動状態推定装置10Aは、より正確な負荷状態を提示、管理でき、被験者に対して、より適切な通知等を行うことができる。
 (行動状態推定方法)
 図11は、本発明の第3の実施形態に係る行動状態推定方法の主要処理を示すフローチャートである。なお、各処理の具体的な内容は、上述の構成の説明によって記載しているので、以下では概略的に説明する。
 行動状態推定装置10Aは、変位計測信号を入力する(S11A)。行動状態推定装置10は、変位計測信号に対してサンプリングを実行し、変位計測データを生成する(S12A)。行動状態推定装置10は、変位計測データから変位統計量を算出する(S13A)。
 行動状態推定装置10Aは、動作計測信号を入力する(S21A)。行動状態推定装置10Aは、動作計測信号に対してサンプリングを実行し、動作計測データを生成する(S22A)。行動状態推定装置10Aは、動作計測データから動作統計量を算出する(S23A)。
 行動状態推定装置10Aは、行動状態モデルを取得する(S14A)。行動状態推定装置10Aは、変位統計量および動作統計量を入力ベクトルとして、行動状態モデルを用いて、負荷状態を推定する(S15A)。
 なお、上述の処理は、プログラム化して記憶媒体等に記憶しておき、CPU等の演算処理装置によって実行する態様であってもよい。
 (行動状態学習装置の構成および処理)
 上述の行動状態モデルは、例えば、次に示すように生成される。図12は、本発明の第3の実施形態に係る行動状態学習装置の機能ブロック図である。
 図12に示すように、行動状態学習装置20Aは、サンプリング部11、統計量算出部12、行動状態モデル記憶部13A、サンプリング部21、モデル化基準値算出部22、学習演算部24A、サンプリング部31、および、統計量算出部32を備える。サンプリング部11、統計量算出部12、行動状態モデル記憶部13A、サンプリング部31、および、統計量算出部32は、上述の通りであり、説明は省略する。
 サンプリング部21には、筋活動検知センサ102から筋活動計測信号(例えば、筋電位信号)が入力される。サンプリング部21は、筋活動計測信号を、所定のサンプリング周波数(例えば、100Hz)でサンプリングすることで、筋活動計測データを生成する。サンプリング部21は、筋活動計測データを、モデル化基準値算出部22に出力する。
 なお、筋活動検知センサ102は、筋活動を計測可能なセンサであり、例えば、筋電センサ(筋電位計)である。筋活動検知センサ102は、負荷状態を推定する筋肉の位置に配置されている。より具体的には、筋活動検知センサ102は、筋活動検知センサ102で計測される振戦を生じる筋活動の元となる筋肉の位置に配置される。筋活動検知センサ102は、筋活動を検知し、筋活動の計測信号を生成して出力する。筋活動検知センサ102は、1種類の筋肉に対して配置された1個のセンサであっても、複数の種類の筋肉に対して筋肉別に配置された複数個のセンサであってもよい。
 モデル化基準値算出部22は、筋活動計測データからモデル化基準値を算出する。例えば、モデル化基準値算出部22は、所定期間内の筋活動計測データの絶対平均値を、モデル化基準値として算出する。絶対平均値とは、計測データの絶対値の平均値である。
 なお、モデル化基準値は、絶対平均値に限るものではなく、回帰可能な値、例えば、平均値、最大値、最小値、中央値、1%値、5%値、25%値、75%値、95%値、99%値、分散値、歪度値、尖度値等を用いることもできる。さらには、モデル化基準値は、筋活動計測データから分類可能な負荷の大、中、小等のクラスを表すものでも可能である。
 モデル化基準値算出部22は、モデル化基準値を、学習演算部24Aに出力する。
 学習演算部24Aは、変位統計量および動作統計量とモデル化基準値とを用いて、学習を行い、行動状態モデルを生成する。より具体的には、例えば、学習演算部24Aは、変位統計量および動作統計量を説明変数とし、モデル化基準値を目的変数として決定木アルゴリズムを利用した勾配ブースティングの手法を用いて学習させる。学習演算部24Aは、この学習を繰り返し行い、所定の推論精度が得られたら、この結果を用いて行動状態モデルを生成する。
 なお、学習の手法は、勾配ブースティングに限らず、類似するAdaBoostといった手法に代表されるブースティング(boosting)などの手法を用いてもよい。また、それ以外の学習の手法として、SVMやGMM、HMM、ニューラルネットワーク、学習型ベイジアンネットワーク等を用いてもよい。さらには、学習演算部24Aに複数の学習器を用いて、複数の学習器の結果を重み付けした上で多数決をとるアンサンブル法を用いてもよい。
 この構成および処理を用いることで、行動状態学習装置20Aは、行動状態モデルを適正に設定できる。
 (行動状態学習方法)
 図13は、本発明の第3の実施形態に係る行動状態学習方法の主要処理を示すフローチャートである。
 行動状態学習装置20Aは、変位計測信号および動作計測信号を入力する(S41A)。行動状態学習装置20Aは、変位計測信号に対してサンプリングを実行し、変位計測データを生成し、動作計測信号に対してサンプリングを実行し、動作計測データを生成する(S42A)。行動状態学習装置20Aは、変位計測データから変位統計量を算出し、動作計測データから動作統計量を算出する(S43A)。
 行動状態学習装置20Aは、筋活動計測信号を入力する(S51A)。行動状態学習装置20Aは、筋活動計測信号に対して、サンプリングを実行し、筋活動計測データを生成する(S52A)。行動状態学習装置20Aは、筋活動計測データからモデル化基準値を算出する(S53A)。
 行動状態学習装置20Aは、変位統計量および動作統計量とモデル化基準値とを用いた学習を実行し、行動状態モデルを生成する(S61A)。
 なお、上述の処理は、プログラム化して記憶媒体等に記憶しておき、CPU等の演算処理装置によって実行する態様であってもよい。
 (第4の実施形態)
 本発明の第4の実施形態に係る行動状態推定技術および行動状態モデル生成技術について説明する。第4の実施形態に係る行動状態推定技術は、第3の実施形態に示した行動状態推定技術に対して、変位統計量および動作統計量の強度ブロックデータを用いる点で異なる。動作統計量の強度ブロックデータの生成方法は、第3の実施形態の変位統計量の強度ブロックデータの生成方法と同様であり、具体的な例を用いた説明は省略する。
 統計量算出部12は、変位計測データの信号強度分布から変位計測データの強度ブロックデータ(変位強度ブロックデータ)を生成し、これを変位統計量として出力する。より具体的には、統計量算出部12は、信号強度分布に対して信号強度の高い順に所定個数毎に強度ブロック(信号強度ブロック)を設定する。統計量算出部12は、強度ブロック毎に積算値を算出することで、変位強度ブロックデータを生成する。
 統計量算出部32は、統計量算出部12と同様の構成であり、動作計測データに対して、統計量算出部12と同様の処理を行う。これにより、統計量算出部32は、動作計測データの強度ブロックデータ(動作強度ブロックデータ)からなる動作統計量を算出し、出力する。
 推定演算部14Aは、この信号強度分布に基づく変位統計量および動作統計量を用いて、行動状態を推定する。この際、推定演算部14Aは、重要度を用いて、行動状態を推定する。
 図14(A)、図14(B)は、第4の実施形態に係る重要度の設定例を示す表である。図14(A)は、変位統計量の重要度を示し、図14(B)は、動作統計量の重要度を示す。図14(A)、図14(B)に示すように、第4の実施形態では、信号強度分布の強度ブロックに対して、筋肉毎に重要度が設定される。
 図14(A)に示す重要度の設定は、変位統計量が強度ブロックの値という点を除いて、図10(A)に示した重要度の設定と同様である。図14(B)に示す重要度の設定は、動作統計量が強度ブロックの値という点を除いて、図10(B)に示した重要度の設定と同様である。したがって、詳細な説明は省略する。
 推定演算部14Aは、推定対象の筋肉を設定すると、筋肉に応じて設定された重要度を用いて、複数の変位統計量(強度ブロックの値)および動作統計量(強度ブロックの値)から、筋肉の負荷状態を推定する。
 この構成によって、第4の実施形態に係る行動状態推定装置は、第3の実施形態に係る行動状態推定装置10Aと同様に、筋肉の負荷状態を高精度に推定できる。
 (第5の実施形態)
 本発明の第5の実施形態に係る行動状態推定技術および行動状態モデル生成技術について説明する。第5の実施形態に係る行動状態推定技術は、第1の実施形態に示した行動状態推定技術に対して、学習時の変位計測信号と筋活動計測信号との同期をとる点で異なる。第5の実施形態に係る行動状態推定技術の他の方法は、第1の実施形態に係る行動状態推定技術と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
 図15は、本発明の第5の実施形態に係る行動状態学習方法の主要処理を示すフローチャートである。図15に示すように、第5の実施形態に係る行動状態学習方法は、第1の実施形態に係る行動状態学習方法に対して同期処理を追加した点で異なる。第5の実施形態に係る行動状態学習方法の他の処理は、第1の実施形態に係る行動状態学習方法と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
 行動状態学習装置20は、統計量とモデル化基準値とを算出すると、統計量とモデル化基準値とを同期させる。図16は、同期の概念を示す図である。図16に示すように、変位検知センサ101と筋活動検知センサ102との反応差に応じて、変位計測信号の基準時間t0tと筋活動計測信号の基準時間t0mとの間に時差Δtを生じる。
 したがって、学習演算部24は、変位計測信号の基準時間t0tと筋活動計測信号の基準時間t0mとを検出し、これらの差を算出することで、時差Δtを検出する。学習演算部24は、この時差Δtを用いて、統計量とモデル化基準値とを同期させる。
 学習演算部24は、同期された統計量とモデル化基準値とを用いた学習を実行し、行動状態モデルを生成する(S41)。
 このような処理を行うことによって、行動状態推定装置10は、筋肉の負荷状態をより高精度に推定できる。
 なお、変位計測信号および動作計測信号と、筋活動計測信号とを用いて学習を行う場合には、変位計測信号および動作計測信号と筋活動計測信号とを同期させて学習を行えばよい。
 また、上述の各実施形態の構成および処理は、組み合わせることができる。そして、これらの組合せを用いることによって、行動状態推定装置、および、行動状態推定方法は、より高い推定精度を実現できる。例えば、サンプリングによって得られた統計量と、信号強度分布を算出して得られた統計量の2つの統計量を併用する(両方の統計量を用いる)こともできる。
 また、上述の説明では、筋活動検知センサ102として、筋電センサ(筋電位計)を用いる態様を示した。しかしながら、筋活動検知センサ102は、MRI等の筋活動を計測可能な別のセンサであってもよい。
 また、上述の説明では、動作検知センサ300として、加速度センサや角速度センサ等の慣性センサを用いる態様を示した。しかしながら、動作検知センサ300は、例えば、モーションセンサ、画像センサ等を用いることもできる。
 また、上述の説明では、変位計測信号をサンプリングする態様を示した。しかしながら、動作計測信号をサンプリングする場合は、変位計測信号を周波数サンプリングすることも可能である。ただし、上述のように、変位計測信号をサンプリングすることによって、行動状態推定装置は、筋肉の負荷状態をより高精度に推定できる。
 このような点を考慮すると、変位検知センサ101は、圧電センサであることが好ましい。すなわち、加速度センサ等の他のセンサでは周波数成分を抽出することによって精度が向上するが、圧電センサを用いれば、このような周波数成分の抽出を行わなくても、精度良く推定できる。
 また、上述の構成および処理では、行動状態として筋肉の負荷状態を推定する態様を示した。しかしながら、この筋肉の負荷状態に関連性を有する被験者の他の行動状態も推定可能である。
 また、上述の構成および処理では、サンプリングにより得られた変位統計量および動作統計量をそのまま用いて、あるいは信号強度分布を算出して得られた変位統計量および動作統計量を用いて、行動状態を推定する態様を示した。しかしながら、行動状態推定装置、および、行動状態推定方法には、各統計量の差分値(変化量)や変化率を用いることもできる。具体的には、行動状態推定装置、および、行動状態推定方法は、時系列に並ぶ複数の統計量における、時系列で隣り合う統計量の差分値(変化量)や変化率を算出し、この算出値を用いる。これにより、行動状態推定装置、および、行動状態推定方法は、行動状態の変化を推定することもできる。
 また、上述の行動状態モデルを用いた負荷状態の推定において、入力ベクトルとして、次の生体情報に関する項目を追加してもよい。例えば、被計測者のBMI、身長、体重、体脂肪率、筋肉量、握力(左右、1回目、2回目)、下腿最小囲周径、年代(20代、30代、40代、50代、60代)、性別(女性、男性)の少なくとも1つを加えてもよい。これにより、筋肉の負荷状態をより高精度に推定できる。
10、10A:行動状態推定装置
11:サンプリング部
12:統計量算出部
13、13A:行動状態モデル記憶部
14、14A:推定演算部
20、20A:行動状態学習装置
21:サンプリング部
22:モデル化基準値算出部
24、24A:学習演算部
31:サンプリング部
32:統計量算出部
101:変位検知センサ
102:筋活動検知センサ
300:動作検知センサ

Claims (21)

  1.  被験者の変位計測信号を所定時間内においてサンプリングして、変位計測データを生成する第1サンプリング部と、
     前記変位計測データの第1統計量を算出する第1統計量算出部と、
     第1統計量と所望の筋肉の負荷状態とが関連づけられてモデル化された行動状態モデルを記憶する行動状態モデル記憶部と、
     前記第1統計量を入力ベクトルとして、前記行動状態モデルを用いて、前記負荷状態を推定する推定演算部と、
     を備える、行動状態推定装置。
  2.  前記統計量算出部は、
     前記変位計測データを信号強度の大きさ順に並べた信号強度分布から前記第1統計量を算出する、
     請求項1に記載の行動状態推定装置。
  3.  前記統計量算出部は、
     前記信号強度分布を複数の信号強度ブロックに分け、前記信号強度ブロックごとに算出した統計量を前記第1統計量として用いる、
     請求項2に記載の行動状態推定装置。
  4.  前記統計量算出部は、
     前記変位計測データを時系列に並ぶ所定時間毎にブロック化し、ブロック毎に算出した統計量を前記第1統計量として用いる、
     請求項1に記載の行動状態推定装置。
  5.  前記行動状態モデルは、
     前記負荷状態の推定対象の筋肉毎に、前記統計量の重要度が設定されている、
     請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の行動状態推定装置。
  6.  前記被験者の動作計測信号を所定時間内においてサンプリングして、動作計測データを生成する第2サンプリング部と、
     前記動作計測データに対する第2統計量を算出する第2統計量算出部と、
     をさらに備え、
     前記行動状態モデル記憶部は、
      第1統計量、第2統計量、および、所望の筋肉の負荷状態が関連づけられてモデル化された行動状態モデルを記憶し、
     前記推定演算部は、
      前記第1統計量、および、前記第2統計量を入力ベクトルとして、前記行動状態モデルを用いて、前記負荷状態を推定する、
     請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の行動状態推定装置。
  7.  前記第2統計量算出部は、
     前記動作計測データを複数のブロックに分けて、前記ブロック毎に算出した統計量を前記第2統計量として用いる、
     請求項6に記載の行動状態推定装置。
  8.  前記行動状態モデルは、
     前記負荷状態の推定対象の筋肉毎に、前記第1統計量の重要度および前記第2統計量の重要度が設定されている、
     請求項6または請求項7に記載の行動状態推定装置。
  9.  前記第1統計量の重要度と前記第2統計量の重要度とは、共通の重要度によって設定されている、
     請求項8に記載の行動状態推定装置。
  10.  前記第1統計量の重要度と前記第2統計量の重要度とは、個別に設定されている、
     請求項8に記載の行動状態推定装置。
  11.  前記動作計測信号は、加速度および角速度の少なくとも一方の計測信号である、
     請求項6乃至請求項10のいずれかに記載の行動状態推定装置。
  12.  前記変位計測信号は、生理的振戦による影響を含む変位を電圧変換した信号である、
     請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の行動状態推定装置。
  13.  前記入力ベクトルとしてさらに生体情報を含む、
     請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の行動状態推定装置。
  14.  被験者の変位計測信号を所定時間内においてサンプリングして、変位計測データを生成する第1サンプリング処理と、
     前記変位計測データの第1統計量を算出する第1統計量算出処理と、
     第1統計量と所望の筋肉の負荷状態とが関連づけられてモデル化された行動状態モデルを用いて、前記第1統計量を入力ベクトルとして、前記負荷状態を推定する推定演算処理と、
     を有する、行動状態推定方法。
  15.  前記被験者の動作計測信号を所定時間内においてサンプリングして、動作計測データを生成する第2サンプリング処理と、
     前記動作計測データに対する第2統計量を算出する第2統計量算出処理と、
     をさらに有し、
     前記推定演算処理は、
      第1統計量、第2統計量、および、所望の筋肉の負荷状態が関連づけられてモデル化された行動状態モデルを用いて、前記第1統計量および前記第2統計量を入力ベクトルとして、前記負荷状態を推定する、
     請求項14に記載の行動状態推定方法。
  16.  被験者の変位計測信号を所定時間内においてサンプリングして、変位計測データを生成する第1サンプリング部と、
     前記変位計測データの第1統計量を算出する第1統計量算出部と、
     筋活動計測信号を所定時間内においてサンプリングして、筋活動計測データを生成する第3サンプリング部と、
     前記筋活動計測データから行動状態モデルのモデル化基準値を算出するモデル化基準値算出部と、
     前記第1統計量と前記モデル化基準値を用いた学習を実行し、前記行動状態モデルを生成する学習演算部と、
     を備える、行動状態学習装置。
  17.  前記学習演算部は、
      前記第1統計量、および、前記モデル化基準値を同期して、前記行動状態モデルを生成する、
     請求項16に記載の行動状態学習装置。
  18.  前記被験者の動作計測信号を所定時間内においてサンプリングして、動作計測データを生成する第2サンプリング部と、
     前記動作計測データに対する第2統計量を算出する第2統計量算出部と、
     をさらに備え、
     前記学習演算部は、
      前記第1統計量、前記第2統計量、および、前記モデル化基準値を用いて、前記行動状態モデルを生成する、
     請求項16または請求項17に記載の行動状態学習装置。
  19.  前記学習演算部は、
      前記第1統計量、前記第2統計量、および、前記モデル化基準値を同期して、前記行動状態モデルを生成する、
     請求項18に記載の行動状態学習装置。
  20.  被験者の変位計測信号を所定時間内においてサンプリングして、変位計測データを生成する第1サンプリング処理と、
     前記変位計測データの第1統計量を算出する第1統計量算出処理と、
     前記被験者の筋活動計測信号を所定時間内においてサンプリングして、筋活動計測データを生成する第3サンプリング処理と、
     前記筋活動計測データから行動状態モデルのモデル化基準値を算出するモデル化基準値算出処理と、
     前記第1統計量と前記モデル化基準値を用いた学習を実行し、前記行動状態モデルを生成する学習演算処理と、
     を有する、行動状態学習方法。
  21.  前記被験者の動作計測信号を所定時間内においてサンプリングして、動作計測データを生成する第2サンプリング処理と、
     前記動作計測データに対する第2統計量を算出する第2統計量算出処理と、
     をさらに有し、
     前記学習演算処理は、
      前記第1統計量、前記第2統計量、および、前記モデル化基準値を用いて、行動状態モデルを生成する、
     請求項20に記載の行動状態学習方法。
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