WO2022019213A1 - 入力装置 - Google Patents
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- H01H25/06—Operating part movable both angularly and rectilinearly, the rectilinear movement being along the axis of angular movement
Definitions
- the third housing 50 has electrical insulation.
- the third housing 50 is a molded product of an electrically insulating resin.
- the bottom wall portion 51, the protruding portion 52, the plurality of pillar portions 53, and the pair of locking portions 54 are continuously and integrally formed.
- the shape of the operating body 20 may be different from that of the above embodiment.
- the operation unit 22 may have a rectangular tubular shape having a polygonal cross section instead of a cylindrical shape.
- the operation unit 22 may be partially or wholly made of metal as long as necessary.
- the fifth aspect is the input device (10) based on the third or fourth aspect.
- the input device (10) includes a first regulating portion (shaft portion 21 and a pair of shaft holes 35), a second regulating portion (protruding portion 52 and a housing portion 42), and a third regulating portion. (Locking protrusion 34 and locking hole 541).
- the first regulating unit (shaft portion 21 and a pair of shaft holes 35) regulates the displacement of the operating body (20) with respect to the first housing (30) excluding the rotation of the operating body (20).
- the second regulating portion (protruding portion 52 and accommodating portion 42) is the first with respect to the second housing (40) excluding the slide along the slide axis (A21, A22) of the third housing (50).
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- Switches With Compound Operations (AREA)
Abstract
課題は、操作体の回転に加えて操作体のスライドによる入力が可能な入力装置を提供することである。入力装置(10)は、操作体(20)と、第1筐体(30)と、第2筐体(40)と、第1検出部(60)と、第2検出部(70)と、を備える。第1筐体(30)は、操作体(20)を回転可能に保持する。第2筐体(40)は、第1筐体(30)が操作体(20)の回転軸(A1)を含む平面に沿ったスライド軸(A21,A22)に沿ってスライド可能なように、第1筐体(30)を保持する。第1検出部(60)は、操作体(20)の回転を検出する。第2検出部(70)は、第1筐体(30)のスライド軸(A21,A22)に沿ったスライドを検出する。
Description
本開示は、入力装置に関する。より詳細には、本開示は、各種電子機器においてユーザインタフェースとして用いられる入力装置に関する。
特許文献1は、操作素子(入力装置)を開示する。操作素子は、ベアリングシャフトにより回転可能にベアリングブロックに搭載されるアクチュエータ(操作体)と、アクチュエータの押圧(押し込み)によって作動するスイッチと、アクチュエータの回転を検出するセンサと、を備える。
特許文献1では、操作体の回転及び押し込みによる入力が可能である。
課題は、操作体の回転に加えて操作体のスライドによる入力が可能な入力装置を提供することである。
本開示の一態様に係る入力装置は、操作体と、第1筐体と、第2筐体と、第1検出部と、第2検出部と、を備える。前記第1筐体は、前記操作体を回転可能に保持する。前記第2筐体は、前記第1筐体が前記操作体の回転軸を含む平面に沿ったスライド軸に沿ってスライド可能なように、前記第1筐体を保持する。前記第1検出部は、前記操作体の回転を検出する。前記第2検出部は、前記第1筐体の前記スライド軸に沿ったスライドを検出する。
以下、場合によって図面を参照しながら、本開示の実施形態について説明する。ただし、以下の実施形態は、本開示を説明するための例示であり、本開示を以下の内容に限定する趣旨ではない。上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。以下の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、各図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。また、各要素の寸法比率は図面に図示された比率に限られるものではない。
本開示において、入力装置は、各種電子機器においてユーザインタフェースとして用いられる。電子機器の例としては、リモコン等の入力機器、レコード・テレビ・映像再生器等のAV機器や、天井照明・間接照明・スポットライト等の照明機器、エアコン・冷蔵庫・洗濯機・乾燥機等の家電、電気乗用車・ガソリン自動車・ハイブリッド自動車・二輪車等の車両、車両に搭載されるカーナビ・オーディオ・テレビ・エアコン等の車載用電子機器が挙げられる。一例として、車載用電子機器のユーザインタフェースとして用いられる場合、入力装置は、車両のステアリングホイールに搭載され得る。
(1)実施形態
(1-1)概要
図1~図3は、本実施形態に係る入力装置10を示す。入力装置10は、操作体20と、第1筐体30と、第2筐体40と、第1検出部60と、第2検出部70(図4~図6参照)と、を備える。図5~図7に示すように、第1筐体30は、操作体20を回転可能に保持する。第2筐体40は、図8~図11に示すように、第1筐体30が操作体20の回転軸A1を含む平面に沿ったスライド軸A21,A22に沿ってスライド可能なように、第1筐体30を保持する。第1検出部60は、操作体20の回転を検出する。第2検出部70は、第1筐体30のスライド軸A21,A22に沿ったスライドを検出する。
(1-1)概要
図1~図3は、本実施形態に係る入力装置10を示す。入力装置10は、操作体20と、第1筐体30と、第2筐体40と、第1検出部60と、第2検出部70(図4~図6参照)と、を備える。図5~図7に示すように、第1筐体30は、操作体20を回転可能に保持する。第2筐体40は、図8~図11に示すように、第1筐体30が操作体20の回転軸A1を含む平面に沿ったスライド軸A21,A22に沿ってスライド可能なように、第1筐体30を保持する。第1検出部60は、操作体20の回転を検出する。第2検出部70は、第1筐体30のスライド軸A21,A22に沿ったスライドを検出する。
本実施形態の入力装置10では、第1検出部60により、操作体20の回転による入力が可能になる。そして、第2検出部70は、操作体20を収容する第1筐体30のスライド軸A21,A22に沿ったスライドを検出するから、第2検出部70により、操作体20のスライドによる入力が可能になる。よって、本実施形態の入力装置10によれば、操作体20の回転に加えて操作体20のスライドによる入力が可能になる。特に、操作体20を収容する第1筐体30が第2筐体40に対してスライド可能であるから、操作体20の回転と操作体20のスライドを区別することができ、入力装置10による入力の精度の向上が図れる。
(1-2)詳細
以下、本実施形態に係る入力装置10について図面を参照して詳しく説明する。以下の説明では、便宜上、入力装置10において操作体20が露出している面を、入力装置10の前面として、入力装置10の前後方向を規定する。
以下、本実施形態に係る入力装置10について図面を参照して詳しく説明する。以下の説明では、便宜上、入力装置10において操作体20が露出している面を、入力装置10の前面として、入力装置10の前後方向を規定する。
入力装置10は、図2及び図3に示すように、操作体20と、第1筐体30と、第2筐体40と、第3筐体50と、第1検出部60と、第2検出部70(図4~図6参照)と、第3検出部80と、カバー90と、一対の戻り止め部100と、を備える。
操作体20は、入力装置10において、ユーザが操作する部分である。図2及び図3に示すように、操作体20は、軸部21と、操作部22と、一対の磁石部23と、を有する。軸部21は、操作体20の回転軸A1(図1参照)を規定する。軸部21は、円柱状である。操作部22は、操作体20においてユーザが触れる部分である。操作部22は、軸部21より直径が大きい円柱状である。軸部21と操作部22とは中心軸が一致している。一例として、軸部21及び操作部22は電気絶縁性樹脂の成形品である。操作部22の表面(外周面)には、ユーザが操作体20を操作しやすいように一定の摩擦力を生じさせる処理がされているとよい。このような処理は、操作部22の表面の形状を変化させる物理的な処理、及び、操作部22の表面にコーティングを形成する化学的な処理を含み得る。一対の磁石部23は、軸部21の両端に固定される。一対の磁石部23は、軸部21とともに回転軸A1の周りに回転する。各磁石部23は、操作体20の回転の検出に利用される。各磁石部23は、操作体20の回転操作時にクリック感(節度感)を発生させるために利用される。各磁石部23は、円盤状である。各磁石部23では、N極及びS極が周方向(回転軸A1の周りの回転方向)に沿って交互に並ぶ。つまり、ある一点から磁石部23を観測した場合に、操作体20の回転によってN極とS極とが交互に現れるようになっている。
第1筐体30、第2筐体40、第3筐体50、及びカバー90は、操作体20と、第1検出部60と、第2検出部70と、第3検出部80と、一対の戻り止め部100とを収容する筐体11(図1参照)を構成する。本実施形態では、筐体11は、平面視において略正方形の箱状である。筐体11は、厚み方向と、厚み方向に直交しかつ互いに直交する第1及び第2方向とを有する。本実施形態では、筐体11の厚み方向は、図5及び図6における上下方向である。第1方向は、図5における左右方向であり、第2方向は図6における左右方向である。筐体11は、第1方向及び第2方向での寸法が等しい。本実施形態では、第2筐体40及びカバー90の外形が、筐体11の外形を規定する。本開示では、「収容」という用語は、「保持」及び「支持」を含む概念として使用している。
第1筐体30は、操作体20を回転可能に保持する。本実施形態では、第1筐体30は、操作体20が露出するように操作体20を収容する。特に、第1筐体30は、操作体20を回転軸A1の周りに回転可能に収容する(図5参照)。
第1筐体30は、前面に開口30a(図2及び図6参照)を有する箱状である。本実施形態では、第1筐体30は、平面視において略正方形の箱状である。第1筐体30は、筐体11と同様に、厚み方向と、厚み方向に直交しかつ互いに直交する第1及び第2方向とを有する。第1筐体30は、底壁部31と、周壁部32と、フランジ部33と、を有する。
底壁部31は、板状(略四角形の板状)である。底壁部31の前面は、第1筐体30の内底面となる。内底面は、操作体20の操作部22の外周に沿うように湾曲している。特に、第1筐体30の第1方向に直交する面内において、内底面は、凹面状である(図6参照)。
周壁部32は、底壁部31の外周から前方に延びる。周壁部32は、第1側壁部321、第2側壁部322、第3側壁部323、及び第4側壁部324を含む(図2、図5及び図6参照)。第1側壁部321及び第2側壁部322は、第1筐体30の第2方向において互いに対向する。第3側壁部323及び第4側壁部324は、第1筐体30の第1方向において互いに対向する(図5参照)。第3側壁部323及び第4側壁部324は、図5に示すように、収容凹部323a,324aを有する。収容凹部323a,324aは、第1検出部60と戻り止め部100とを収容するために利用される(図7参照)。収容凹部323aは、第3側壁部323における第4側壁部324とは反対側にある。収容凹部324aは、第4側壁部324における第3側壁部323とは反対側にある。
フランジ部33は、開口30a(図2及び図5参照)の外周(周壁部32の前端)から外方に延びる。フランジ部33は、板状(略四角形の板状)である。
更に、第1筐体30は、一対の係止突起34(図3及び図6参照)と、一対の軸孔35(図3及び図5参照)と、を有する。
一対の係止突起34は、第1筐体30を第3筐体50に押し込み軸A3(図5参照)に沿って押し込み可能に取り付けるために用いられる。一対の係止突起34は、第1側壁部321及び第2側壁部322にそれぞれ形成される。本実施形態では、一対の係止突起34は、第1側壁部321及び第2側壁部322の長さ方向の中央にある。一対の係止突起34は、四角形の柱状である。
一対の軸孔35は、操作体20を回転軸A1の周りに回転可能に支持するために設けられる。本実施形態では、一対の軸孔35は、第3側壁部323及び第4側壁部324にそれぞれ形成される。本実施形態では、回転軸A1と第1筐体30の第1方向とは平行である。特に、一対の軸孔35は、第3側壁部323及び第4側壁部324の収容凹部323a,324a内に位置する(図5参照)。一対の軸孔35は、操作体20の軸部21が回転可能に嵌る大きさの円形状の孔である。図5に示すように、操作体20は、操作体20の軸部21が第1筐体30の一対の軸孔35に挿入されて、第1筐体30により、回転軸A1の周りに回転可能に支持される。
軸部21及び一対の軸孔35は、操作体20の回転軸A1の周りの回転のみを可能とする。よって、軸部21及び一対の軸孔35は、操作体20の回転軸A1の周りの回転を除く第1筐体30に対する操作体20の変位を規制する第1規制部としての役割を持つ。したがって、第1筐体30は、操作体20の回転軸A1の周りの回転を除き、操作体20とともに変位する。
さらに、第1筐体30は、一対の第1補助操作部36と、一対の第2補助操作部37と、を有する。一対の第1補助操作部36及び一対の第2補助操作部37は、第1筐体30(操作体20)のスライド操作を補助するために設けられる。ユーザは、一対の第1補助操作部36と一対の第2補助操作部37とのいずれかを利用することで、第1筐体30のスライド操作が容易になる。より詳細には、一対の第1補助操作部36は、筐体11の第1方向(第1スライド軸A21)に沿った第1筐体30(操作体20)のスライド操作を補助するために設けられる。一対の第2補助操作部37は、筐体11の第2方向(第2スライド軸A22)に沿った第1筐体30(操作体20)のスライド操作を補助するために設けられる。一対の第1補助操作部36は、フランジ部33から突出し、第1筐体30の第1方向において開口30aの両側に位置する(図5参照)。一対の第1補助操作部36は、第1筐体30の第1方向から見て円弧状の突起である。一対の第2補助操作部37は、フランジ部33から突出し、第1筐体30の第2方向において開口30aの両側に位置する(図6参照)。一対の第2補助操作部37は、第1筐体30の第2方向から見て開口30aに沿って延びる矩形状の突起である。
第1筐体30は、電気絶縁性を有する。一例として、第1筐体30は電気絶縁性樹脂の成形品である。本実施形態では、底壁部31と、周壁部32と、フランジ部33と、一対の係止突起34と、一対の第1補助操作部36と、一対の第2補助操作部37とは、連続一体に形成されている。
一対の戻り止め部100は、操作体20の回転に抵抗を与え、操作体20を規定位置で停止させるために設けられる。一対の戻り止め部100によって、操作体20の回転操作時にクリック感(節度感)が得られる。一対の戻り止め部100は、第1筐体30の第3側壁部323及び第4側壁部324の収容凹部323a,324aに収容される(図7参照)。戻り止め部100は、従来周知であるから詳細な説明は省略する。戻り止め部100は、磁気的手段ではなく、機械的手段による構成であってもよい。
第3筐体50は、第1筐体30を保持する。本実施形態では、第3筐体50は、操作体20が露出するように第1筐体30を収容(保持)する。特に、第3筐体50は、第1筐体30を第3筐体50に対して押し込み可能に収容する。より詳細には、第1筐体30は、押し込み軸A3に沿って押し込み可能である(図5参照)。押し込み軸A3は、回転軸A1を含む平面に直交する方向である。本実施形態では、回転軸A1を含む平面は、仮想的な面であって、入力装置10の前面に平行な面を想定している。この場合、押し込み軸A3は、入力装置10の前後方向に平行である。
第3筐体50は、平面視において略正方形の板状である。第3筐体50は、筐体11と同様に、厚み方向と、厚み方向に直交しかつ互いに直交する第1及び第2方向とを有する。第3筐体50は、底壁部51と、突出部52と、複数の柱部53と、一対の係止部54と、を有する(図2及び図3参照)。
底壁部51は、板状(略正方形の板状)である。底壁部51は、前面及び後面を有する。底壁部51の前面は第1筐体30と対向する面であり、底壁部51の後面は第2筐体40と対向する面である。
突出部52は、底壁部51の後面から突出する(図3参照)。突出部52は、中空である。これによって、底壁部51の前面に、収容凹部520が露出する(図2、図5及び図6参照)。本実施形態では、突出部52は、平面視において略正方形の箱状である。
複数の柱部53は、第3筐体50に対する第1筐体30の位置決めのために用いられる。本実施形態では、第3筐体50は、底壁部51の四隅に、4つの柱部53をそれぞれ有する。4つの柱部53は、直方体状である。
一対の係止部54は、第1筐体30を第3筐体50に押し込み軸A3(図5参照)に沿って押し込み可能に取り付けるために設けられる。一対の係止部54は、第3筐体50の第2方向における底壁部51の両側から前方に延びる。一対の係止部54は、矩形の板状である。一対の係止部54は、係止孔541を有する。係止孔541は、第1筐体30の係止突起34が押し込み軸A3に沿って移動可能に嵌る大きさの矩形状の孔である。図6に示すように、第1筐体30は、第1筐体30の一対の係止突起34が第3筐体50の一対の係止孔541に挿入されて、第3筐体50により、押し込み軸A3(図5参照)に沿って移動可能に支持される。
一対の係止突起34及び一対の係止孔541は、第1筐体30の押し込み軸A3に沿った移動のみを可能とする。よって、一対の係止突起34及び一対の係止孔541は、第3筐体50に対する第1筐体30の押し込みを除く第3筐体50に対する第1筐体30の変位を規制する第3規制部としての役割を持つ。したがって、第3筐体50は、第3筐体50に対する第1筐体30の押し込みを除き、第1筐体30とともに変位する。係止突起34は、係止孔541内でしか移動できない。したがって、本実施形態では、一対の係止突起34及び一対の係止孔541が、第3筐体50に対する第1筐体30の押し込みの範囲を制限する押し込み範囲制限部としての役割を持つ。本実施形態では、第1筐体30は、初期位置と押し込み位置との間で、押し込み軸A3に沿って移動可能である。初期位置は、一対の係止突起34が一対の係止孔541の前端にある位置である。本実施形態では、初期位置において、フランジ部33がカバー90の前壁部91に当たる(図5及び図6参照)。初期位置において、第1筐体30の底壁部31は、第3筐体50の底壁部51から最も離れている。押し込み位置は、一対の係止突起34が一対の係止孔541の後端にある位置である。本実施形態では、押し込み位置において、第1筐体30の底壁部31が第3筐体50の底壁部51に当たる(図12参照)。押し込み位置において、第1筐体30の底壁部31は、第3筐体50の底壁部51に最も近付いている。
第3筐体50は、電気絶縁性を有する。一例として、第3筐体50は電気絶縁性樹脂の成形品である。本実施形態では、底壁部51と、突出部52と、複数の柱部53と、一対の係止部54とは、連続一体に形成されている。
第2筐体40は、第1筐体30を保持する。本実施形態では、第2筐体40は、操作体20が露出するように第1筐体30を収容する。特に、第2筐体40は、第1筐体30を第2筐体40に対してスライド可能に収容する。より詳細には、第2筐体40は、第1筐体30が回転軸A1を含む平面に沿ったスライド軸A21,A22に沿ってスライド可能なように、第1筐体30を収容する。本実施形態では、第1筐体30が第3筐体50に収容されており、第2筐体40は、第3筐体50がスライド軸A21,A22に沿ってスライド可能なように第3筐体50を収容する。つまり、第2筐体40は、第3筐体50ごと第1筐体30をスライド可能に収容する。
図2~図4に示すように、第2筐体40は、本体部41と、収容部42と、複数の可動部43と、複数の復帰部44と、複数のねじ穴45と、を有する。本実施形態では、第2筐体40は、4つの可動部43(43a~43d)を有する。第2筐体40は、4つの復帰部44を有する。
本体部41は、板状(略正方形の板状)である。本体部41は、筐体11と同様に、厚み方向と、厚み方向に直交しかつ互いに直交する第1及び第2方向とを有する。本体部41は、前面及び後面を有する。本体部41の前面は第3筐体50と対向する面であり、本体部41の後面は入力装置10の後面(底面)となる。つまり、本体部41の後面は、筐体11の後面(底面)となる。本体部41は、電気絶縁性を有する。一例として、本体部41は電気絶縁性樹脂の成形品である。
収容部42は、複数の可動部43と、複数の復帰部44とを収容する空間である。収容部42は、本体部41の前面に形成される。図4に示すように、収容部42は、複数の第1収容部421と、一つの第2収容部422と、を含む。本実施形態では、第2収容部422は、正方形状である。第2収容部422は、第3筐体50の底壁部51より小さいが突出部52は収容可能な大きさである。第3筐体50は、突出部52が収容部42に位置し、底壁部51が本体部41の前面で支持された状態で、第2筐体40に収容される。第2収容部422は、本体部41の第1方向及び第2方向の中央にある。本実施形態では、収容部42は、4つの第1収容部421を含む。4つの第1収容部421のうちの2つは、本体部41の第1方向(図4の左右方向)において第2収容部422の両側にあり、4つの第1収容部421のうちの残りの2つは、本体部41の第2方向(図4の上下方向)において第2収容部422の両側にある。収容部42は、全体として略十字状である。4つの第1収容部421の各々は、可動部43と復帰部44とを収容する。各第1収容部421は、第1部分421aと、第2部分421bと、第3部分421cと、を含む。第1部分421a及び第2部分421bは主に可動部43を収容する空間を形成し、第3部分421cは主に復帰部44を収容する空間を形成する。第1部分421aは、第2収容部422とつながる部分である。第1部分421aの幅は、第2収容部422の一辺の長さと等しい。第2部分421bは、第1部分421aにおいて第2収容部422とは反対側にある。第2部分421bは、第1部分421aよりも幅が広い。第3部分421cは、第2部分421bにおいて第1部分421aとは反対側にある。第3部分421cは、第1部分421aよりも幅が狭い。
可動部43(43a~43d)は、収容部42の対応する第1収容部421に、対応するスライド軸(A21又はA22)に沿った移動方向において移動可能に収容される。可動部43aは、図4の左側(図8、図9の左側)の第1収容部421に、スライド軸A21に沿って移動可能に収容される。可動部43bは、図4の右側(図8、図9の右側)の第1収容部421に、スライド軸A21に沿って移動可能に収容される。可動部43cは、図4の下側(図10、図11の左側)の第1収容部421に、スライド軸A22に沿って移動可能に収容される。可動部43dは、図4の上側(図10、図11の右側)の第1収容部421に、スライド軸A22に沿って移動可能に収容される。
各可動部43は、図4に示すように、当接部431と、一対のガイド部432と、保持部433と、を有する。当接部431は、板状(矩形の板状)である。当接部431は、可動部43の移動方向における第1面431a及び第2面431b、及び、可動部43の移動方向に直交する方向の両側面を有する。第1面431aは、第3筐体50の突出部52に対向する面であり、第2面431bは、第1面431aとは反対側の面である。一対のガイド部432は、当接部431の両側面から第2面431bの向く方向に突出する。可動部43は、一対のガイド部432において幅が第1収容部421の第1部分421aより大きいが、第2部分421bより小さい。そのため、一対のガイド部432は、第2部分421bから第1部分421aには移動できない。よって、可動部43は、一対のガイド部432が第2部分421bの第1部分421a側の内面にあたる位置(前進位置)と、一対のガイド部432又は当接部431の第2面431bが第2部分421bの第1部分421aとは反対側の内面にあたる位置(後退位置)との間で移動可能である。前進位置では、当接部431の第1面431aは第2収容部422に突出せず、第1部分421a内に収まっている。保持部433は、当接部431の第2面431bから突出する。保持部433は、柱状(円柱状)である。保持部433は、可動部43に対して復帰部44を位置決めするために利用される。可動部43は、電気絶縁性を有する。一例として、可動部43は電気絶縁性樹脂の成形品である。本実施形態では、当接部431と、一対のガイド部432と、保持部433とは、連続一体に形成されている。
復帰部44は、収容部42の第3部分421cに収容される。復帰部44は、可動部43を後退位置から前進位置に復帰させる。復帰部44は、弾性体であり、弾性力によって可動部43を後退位置から前進位置に復帰させる。本実施形態では、復帰部44は、コイルばねである。可動部43の保持部433が復帰部44の内側に差し込まれることで、復帰部44が可動部43に位置決めされている。
上述したように、4つの可動部43は、収容部42の4つの第1収容部421にそれぞれ収容される。4つの可動部43は、復帰部44によって前進位置に位置している。これによって、収容部42の第2収容部422は、4つの可動部43で囲まれている。第3筐体50の突出部52が、第2収容部422に収容されると、4つの可動部43によって、第2収容部422に保持される。第3筐体50の突出部52が第2収容部422にある位置が、第3筐体50(つまりは第1筐体30)の基準位置である。そして、第3筐体50をスライド軸A21又はA22に沿って移動させると、突出部52が4つの可動部43のいずれかを押圧して、前進位置から後退位置まで移動させることになる。つまり、第3筐体50(第1筐体30)は基準位置から、可動部43が後退位置に位置する位置(スライド位置)までスライド移動可能である。本実施形態では、可動部43の数が4つであるから、第3筐体50(第1筐体30)は基準位置と4つのスライド位置との間でスライド移動可能である。以下では、可動部43aが後退位置に位置するスライド位置を第1スライド位置という(図8参照)。可動部43bが後退位置に位置するスライド位置を第2スライド位置という(図9参照)。可動部43cが後退位置に位置するスライド位置を第3スライド位置という(図10参照)。可動部43dが後退位置に位置するスライド位置を第4スライド位置という(図11参照)。そして、復帰部44は、可動部43に後退位置から前進位置に戻る力を与える。第3筐体50(第1筐体30)が押圧されなくなると、復帰部44は、第1筐体30をスライド位置から基準位置に復帰させる。
第3筐体50の突出部52及び第2筐体40の収容部42は、第3筐体50のスライド(つまり、スライド軸A21,A22に沿ったスライド)のみを可能とする。よって、突出部52及び収容部42は、第3筐体50のスライド軸A21,A22に沿ったスライドを除く第2筐体40に対する第3筐体50の変位を規制する第2規制部としての役割を持つ。本実施形態では、第3筐体50は、突出部52での押圧によって可動部43が収容部42の第1収容部421内で移動可能な範囲で、第2筐体40にスライド軸A21,A22に沿ってスライド可能である。よって、第3筐体50の突出部52、及び第2筐体40の収容部42及び可動部43が、第2筐体40に対する第3筐体50(第1筐体30)のスライドの範囲を制限するスライド範囲制限部としての役割を持つ。本実施形態では、上述したように、第3筐体50は、基準位置と4つのスライド位置との間で、スライド可能である。
複数のねじ穴45は、カバー90と第2筐体40との結合のために用いられる。本実施形態では、第2筐体40は、本体部41の前面の四隅に、4つのねじ穴45をそれぞれ有する。4つのねじ穴45は、各々、カバー90と第2筐体40との結合のためのねじF1に対応する。
カバー90は、第1筐体30を覆う。カバー90は、操作体20を露出させる開口910を有する。カバー90は、操作体20が露出するように第2筐体40に取り付けられる。本実施形態では、カバー90は、筐体11と同様に、厚み方向と、厚み方向に直交しかつ互いに直交する第1及び第2方向とを有する。カバー90は、前壁部91と、周壁部92と、複数の取付部93と、を有する。
前壁部91は、第2筐体40の前面を覆う大きさの矩形の板状である。前壁部91の前面は、入力装置10の前面(筐体11の前面)となる。前壁部91は、操作体20を露出させる開口910を有する。開口910は、前壁部91の中央にある。開口910は、操作体20とともに第1筐体30の一対の第1補助操作部36及び一対の第2補助操作部37を露出させる。開口910は、四角形状である。本実施形態では、操作体20は、開口910から突出する(図5、図6参照)。特に、操作体20の一部が開口910から筐体11の外部に突出している。これによって、操作体20の操作がしやすくなる。
周壁部92は、前壁部91の外周から後方に延びる。周壁部92は、第1筐体30及び第3筐体50を囲う大きさである。
複数の取付部93は、カバー90と第2筐体40との結合のために用いられる。本実施形態では、カバー90は、その四隅に、4つの取付部93をそれぞれ有する。より詳細には、4つの取付部93は、周壁部92の後端から外方に突出する。4つの取付部93は、各々、カバー90と第2筐体40との結合のためのねじF1の軸部を通す貫通孔931(図2及び図3参照)を有する。
カバー90は、電気絶縁性を有する。一例として、カバー90は電気絶縁性樹脂の成形品である。本実施形態では、前壁部91と、周壁部92と、複数の取付部93は、連続一体に形成されている。
第1検出部60は、操作体20の回転軸A1の周りの回転を検出する。第1検出部60は、操作体20の回転軸A1の周りの回転の量に応じた電気信号を出力する。第1検出部60は、ロータリエンコーダを含む。第1検出部60は、一対の検出素子61,62を含む(図2及び図3参照)。本実施形態では、ロータリエンコーダは、磁気式ロータリエンコーダである。一例として、各検出素子61,62は、磁界を検知する素子(例えばホール素子)である。本実施形態では、一対の検出素子61,62は、第1筐体30の第3側壁部323及び第4側壁部324の収容凹部323a,324aに収容される(図5参照)。これによって、一対の検出素子61,62は、操作体20の一対の磁石部23の近傍に位置する。そのため、一対の検出素子61,62により、操作体20の回転による一対の磁石部23が生じる磁界の変化を検出でき、これによって、操作体20の回転軸A1の周りの回転を検出することができる。ロータリエンコーダは、透過型又は反射型の光学式ロータリエンコーダ、機械接点式ロータリエンコーダ、電磁誘導式ロータリエンコーダ、又はその他の方式のロータリエンコーダであってよい。
第2検出部70は、第1筐体30のスライド軸A21,A22に沿ったスライドを検出する。本実施形態では、第1筐体30は第3筐体50と一緒にスライド軸A21,A22に沿ってスライドする。第2検出部70は、第3筐体50のスライド軸A21,A22に沿ったスライドを、第1筐体30のスライド軸A21,A22に沿ったスライドとして検出する。本実施形態では、図4に示すように、第2検出部70は、4つの検出素子70a~70dを有する。検出素子70a,70bは、第1筐体30(第3筐体50)のスライド軸A21に沿ったスライドの検出に利用される(図8、図9参照)。検出素子70aは、第1筐体30が第1スライド位置にあるかどうか(つまり、可動部43aが後退位置にあるかどうか)の判定に利用される。検出素子70bは、第1筐体30が第2スライド位置にあるかどうか(つまり、可動部43bが後退位置にあるかどうか)の判定に利用される。検出素子70c,70dは、第1筐体30(第3筐体50)のスライド軸A22に沿ったスライドの検出に利用される(図10、図11参照)。検出素子70cは、第1筐体30が第3スライド位置にあるかどうか(つまり、可動部43cが後退位置にあるかどうか)の判定に利用される。検出素子70dは、第1筐体30が第4スライド位置にあるかどうか(つまり、可動部43dが後退位置にあるかどうか)の判定に利用される。
4つの検出素子70a~70dの各々は、機械接点式の検出素子である。4つの検出素子70a~70dの各々は、図2~図6に示すように、一対の固定端子71と、可動端子72と、を有する。一対の固定端子71は、互いに電気的に分離された状態で、第2筐体40の本体部41に固定される。各固定端子71は、接続部711と、電極部712と、を有する。本実施形態では、固定端子71は、長尺の板状であり、一端に接続部711、他端に電極部712を有する。接続部711は、第2筐体40の本体部41の後面に露出する。電極部712は、第2筐体40の第1収容部421の底面に露出する。電極部712は、第1収容部421の第2部分421bにある。本実施形態では、一対の固定端子71は、インサート成形を利用して本体部41に埋設されている。可動端子72は、可動部43に固定される。可動端子72は、一対の接触子721と、連結部722と、を有する(図3及び図4参照)。一対の接触子721は、長尺の板ばね状である。連結部722は、一対の接触子721の固定端間を電気的かつ機械的に連結する。連結部722は、可動部43において第1収容部421と対向する面に固定される。一対の接触子721は、連結部722から可動部43の当接部431の第2面431bが向く方向に延びる。可動部43が前進位置にある場合、可動端子72の一対の接触子721の少なくとも一方が対応する固定端子71と接触しない。可動部43が後退位置にある場合、可動端子72の一対の接触子721の各々が対応する固定端子71と接触する。このように、可動部43が前進位置にある場合には、一対の固定端子71間は電気的に接続されていない。可動部43が後退位置にある場合には、一対の固定端子71間は可動端子72により電気的に接続される(短絡される)。一対の固定端子71間が導通しているかどうかによって、可動部43が後退位置にあるかどうか、つまり、第1筐体30がスライド位置にあるかどうかを判定することが可能である。
第3検出部80は、第1筐体30の押し込みを検出する。第3検出部80は、検出素子としてスイッチ(プッシュスイッチ)を含む。よって、第3検出部80は、規定値以上の力を受けると第1筐体30の押し込みを検出する。具体的には、スイッチは操作ボタン80a(図2参照)を含み、操作ボタン80aが規定値以上の力で押圧されることで、スイッチのオン/オフが切り替わる。図5及び図6に示すように、第3検出部80は、第3筐体50の収容凹部520に収容される。これによって、第3検出部80は、第1筐体30と第3筐体50との間の空間に配置されている。本実施形態では、第3検出部80において、操作ボタン80aは、収容凹部520から外方(前方)に突出する。本実施形態では、第3検出部80は、第1筐体30によって直接的に押圧される。上述したように、第1筐体30は、第1筐体30に対する操作体20の回転軸A1の周りの回転を除き、操作体20とともに変位する。よって、第1筐体30の押し込みは、操作体20の操作部22の押し込みに等しい。したがって、第3検出部80は、第1筐体30を通じて、操作体20の押し込みを検出する。本実施形態では、第3検出部80は、プッシュスイッチを含み、プッシュスイッチは、操作ボタン80aを初期位置に維持するばねを有している。プッシュスイッチのばねによって、第1筐体30は、第1筐体30の初期位置に保持される。
(1-3)入力操作
以下に、入力装置10を用いた入力操作について図面を参照して簡単に説明する。
以下に、入力装置10を用いた入力操作について図面を参照して簡単に説明する。
(1-3-1)回転操作
回転操作は、図7に示すように、操作体20を回転軸A1の周りに回転させる操作である。これによって、第1検出部60が、操作体20の回転軸A1の周りの回転を検出し、操作体20の回転軸A1の周りの回転の量に応じた電気信号を出力する。そのため、入力装置10では、操作体20の回転による入力が可能である。
回転操作は、図7に示すように、操作体20を回転軸A1の周りに回転させる操作である。これによって、第1検出部60が、操作体20の回転軸A1の周りの回転を検出し、操作体20の回転軸A1の周りの回転の量に応じた電気信号を出力する。そのため、入力装置10では、操作体20の回転による入力が可能である。
(1-3-2)スライド操作
入力装置10では、第1~第4スライド操作が可能である。
入力装置10では、第1~第4スライド操作が可能である。
第1スライド操作は、図8に示すように、操作体20をスライド軸A21に沿って筐体11の第1方向の一方側(図8の左側)にスライドさせる操作である。例えば、第1筐体30の一対の第1補助操作部36の一方(図8の右側の第1補助操作部36)を押して第1筐体30をスライドさせることができる。第1筐体30をスライドさせると、操作体20及び第3筐体50が第1筐体30と一緒にスライドする。そして、第3筐体50の突出部52によって第2筐体40の可動部43aが押圧されて、前進位置から後退位置に移動する。これに伴い、第3筐体50も基準位置から第1スライド位置に位置する。そして、可動部43aが後退位置にあると、検出素子70aの一対の固定端子71間が可動部43aにある可動端子72により電気的に接続される。そのため、入力装置10では、操作体20のスライドによる入力が可能である。
第2スライド操作は、図9に示すように、操作体20をスライド軸A21に沿って筐体11の第1方向の他方側(図9の右側)にスライドさせる操作である。例えば、第1筐体30の一対の第1補助操作部36の他方(図9の左側の第1補助操作部36)を押して第1筐体30をスライドさせることができる。第1筐体30をスライドさせると、操作体20及び第3筐体50が第1筐体30と一緒にスライドする。そして、第3筐体50の突出部52によって第2筐体40の可動部43bが押圧されて、前進位置から後退位置に移動する。これに伴い、第3筐体50も基準位置から第2スライド位置に位置する。そして、可動部43bが後退位置にあると、検出素子70bの一対の固定端子71間が可動部43bにある可動端子72により電気的に接続される。そのため、入力装置10では、操作体20のスライドによる入力が可能である。
第3スライド操作は、図10に示すように、操作体20をスライド軸A22に沿って筐体11の第2方向の一方側(図10の左側)にスライドさせる操作である。例えば、第1筐体30の一対の第2補助操作部37の一方(図10の右側の第2補助操作部37)を押して第1筐体30をスライドさせることができる。第1筐体30をスライドさせると、操作体20及び第3筐体50が第1筐体30と一緒にスライドする。そして、第3筐体50の突出部52によって第2筐体40の可動部43cが押圧されて、前進位置から後退位置に移動する。これに伴い、第3筐体50も基準位置から第3スライド位置に位置する。そして、可動部43cが後退位置にあると、検出素子70cの一対の固定端子71間が可動部43cにある可動端子72により電気的に接続される。そのため、入力装置10では、操作体20のスライドによる入力が可能である。
第4スライド操作は、図11に示すように、操作体20をスライド軸A22に沿って筐体11の第2方向の他方側(図11の右側)にスライドさせる操作である。例えば、第1筐体30の一対の第2補助操作部37の他方(図11の右側の第2補助操作部37)を押して第1筐体30をスライドさせることができる。第1筐体30をスライドさせると、操作体20及び第3筐体50が第1筐体30と一緒にスライドする。そして、第3筐体50の突出部52によって第2筐体40の可動部43dが押圧されて、前進位置から後退位置に移動する。これに伴い、第3筐体50も基準位置から第4スライド位置に位置する。そして、可動部43dが後退位置にあると、検出素子70dの一対の固定端子71間が可動部43dにある可動端子72により電気的に接続される。そのため、入力装置10では、操作体20のスライドによる入力が可能である。
(1-3-3)押し込み操作
押し込み操作は、図12に示すように、操作体20を押し込み軸A3に沿って押し込む操作である。例えば、操作体20を操作部22で押して操作体20を押し込むことができる。操作体20が押し込まれると、第1筐体30が操作体20と一緒に押し込まれる。そして、第1筐体30によって第3検出部80が押圧される。第3検出部80のスイッチの操作ボタン80aが規定値以上の力で押圧されることで、スイッチのオン/オフが切り替わる。そのため、入力装置10では、操作体20の押し込みによる入力が可能である。
押し込み操作は、図12に示すように、操作体20を押し込み軸A3に沿って押し込む操作である。例えば、操作体20を操作部22で押して操作体20を押し込むことができる。操作体20が押し込まれると、第1筐体30が操作体20と一緒に押し込まれる。そして、第1筐体30によって第3検出部80が押圧される。第3検出部80のスイッチの操作ボタン80aが規定値以上の力で押圧されることで、スイッチのオン/オフが切り替わる。そのため、入力装置10では、操作体20の押し込みによる入力が可能である。
(1-3-4)まとめ
以上述べたように、入力装置10では、図13に示すように、操作体20を回転軸A1の周りに回転させる回転操作R1による入力が可能である。更に、入力装置10では、操作体20を、回転軸A1を含む平面に沿ったスライド軸A21に沿ってスライドさせる第1スライド操作S1及び第2スライド操作S2による入力が可能である。更に、入力装置10では、操作体20を、回転軸A1を含む平面に沿い、スライド軸A21と直交するスライド軸A22に沿ってスライドさせる第3スライド操作S3及び第4スライド操作S4による入力が可能である。更に、入力装置10では、操作体20を、回転軸A1を含む平面(スライド軸A21,A22を含む平面)に直交する押し込み軸A3に沿って押し込む押し込み操作P1による入力が可能である。
以上述べたように、入力装置10では、図13に示すように、操作体20を回転軸A1の周りに回転させる回転操作R1による入力が可能である。更に、入力装置10では、操作体20を、回転軸A1を含む平面に沿ったスライド軸A21に沿ってスライドさせる第1スライド操作S1及び第2スライド操作S2による入力が可能である。更に、入力装置10では、操作体20を、回転軸A1を含む平面に沿い、スライド軸A21と直交するスライド軸A22に沿ってスライドさせる第3スライド操作S3及び第4スライド操作S4による入力が可能である。更に、入力装置10では、操作体20を、回転軸A1を含む平面(スライド軸A21,A22を含む平面)に直交する押し込み軸A3に沿って押し込む押し込み操作P1による入力が可能である。
(2)変形例
本開示の実施形態は、上記実施形態に限定されない。上記実施形態は、本開示の課題を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下に、上記実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示の実施形態は、上記実施形態に限定されない。上記実施形態は、本開示の課題を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下に、上記実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
一変形例では、操作体20の形状は、上記実施形態と異なっていてよい。例えば、操作部22は、円筒状ではなく、断面が多角形の角筒状であってもよい。操作部22は、必要な限りにおいて、一部又は全部を金属製とすることも可能である。
一変形例では、第1筐体30、第2筐体40、第3筐体50、及びカバー90の形状は、上記実施形態と異なっていてよい。例えば、第1筐体30、第2筐体40、第3筐体50、及びカバー90は、平面視において円形状や多角形状であってもよい。第1筐体30、第2筐体40、第3筐体50、及びカバー90は、必要な限りにおいて、一部又は全部を金属製とすることも可能である。入力装置10は、戻り止め部100を備えていなくてもよい。
一変形例では、第2筐体40は、第1筐体30を直接スライド可能に支持し、第3筐体50は、第2筐体40を第3筐体50に対して押し込み可能に収容してよい。この場合、第3検出部80は、第3筐体50と第2筐体40との間に配置すればよい。
上記実施形態では、スライド軸A21は、回転軸A1と平行であり、スライド軸A22は、回転軸A1と直交するが、スライド軸A21,A22は必ずしも回転軸A1と平行又は直交している必要はなく、15度、30度、45度、60度、75度等、任意の角度で交差していてよい。
一変形例では、第2検出部70は、必ずしも4つの検出素子70a~70dを含んでいる必要はない。第2検出部70は、一つの検出素子を有していてもよいし、2,3又は5以上の検出素子を有していてもよい。つまり、一変形例では、入力装置10は、第1~第4スライド操作S1~S4の全てが可能でなくてもよく、第1~第4スライド操作S1~S4の少なくとも一つが可能であってよい。また、入力装置10では、操作体20のスライド操作が可能な方向は、1つであってもよいし、2以上であってもよく、特に限定されない。第2検出部70の検出素子の数は、操作体20のスライド操作が可能な方向の数(スライド軸の数)に応じて調整され得る。
一変形例では、第2検出部70には、機械接点ではなく、圧力センサや接触センサ、プッシュスイッチ等を検出素子70a~70dとして利用することもできる。
一変形例では、入力装置10は、押し込み軸A3に沿った操作体20の押し込みが可能でなくてよい。この場合、第3検出部80及び第3筐体50は省略され得る。
一変形例では、第3検出部80には、プッシュスイッチではなく、圧力センサや接点等を検出素子として利用することもできる。
(3)態様
上記実施形態及び変形例から明らかなように、本開示は、下記の態様を含む。以下では、実施形態との対応関係を明示するためだけに、符号を括弧付きで付している。
上記実施形態及び変形例から明らかなように、本開示は、下記の態様を含む。以下では、実施形態との対応関係を明示するためだけに、符号を括弧付きで付している。
第1の態様は、入力装置(10)であって、操作体(20)と、第1筐体(30)と、第2筐体(40)と、第1検出部(60)と、第2検出部(70)と、を備える。前記第1筐体(30)は、前記操作体(20)を回転可能に保持する。前記第2筐体(40)は、前記第1筐体(30)が前記操作体(20)の回転軸(A1)を含む平面に沿ったスライド軸(A21,A22)に沿ってスライド可能なように、前記第1筐体(30)を保持する。前記第1検出部(60)は、前記操作体(20)の回転を検出する。前記第2検出部(70)は、前記第1筐体(30)の前記スライド軸(A21,A22)に沿ったスライドを検出する。この態様によれば、操作体(20)の回転に加えて操作体(20)のスライドによる入力が可能になる。
第2の態様は、第1の態様に基づく入力装置(10)である。第2の態様では、前記入力装置(10)は、第3検出部(80)を備える。前記第2筐体(40)は、前記第1筐体(30)が前記平面に直交する押し込み軸(A3)に沿って移動可能なように前記第1筐体(30)を保持する。前記第3検出部(80)は、前記第1筐体(30)の押し込みを検出する。この態様によれば、操作体(20)の押し込みによる入力が可能となる。
第3の態様は、第2の態様に基づく入力装置(10)である。第3の態様では、前記入力装置(10)は、前記第1筐体(30)が前記押し込み軸(A3)に沿って移動可能なように、前記第1筐体(30)を保持する第3筐体(50)を備える。前記第2筐体(40)は、前記第3筐体(50)が前記スライド軸(A21,A22)に沿ってスライド可能なように前記第3筐体(50)を収容する。この態様によれば、操作体(20)の押し込みと操作体(20)のスライドを区別することができ、入力装置(10)による入力の精度の向上が図れる。
第4の態様は、第3の態様に基づく入力装置(10)である。第4の態様では、前記第3検出部(80)は、前記第1筐体(30)と前記第3筐体(50)との間の空間にある。この態様によれば、操作体(20)の押し込みの検出精度の向上が図れる。
第5の態様は、第3又は第4の態様に基づく入力装置(10)である。第5の態様では、前記入力装置(10)は、第1規制部(軸部21及び一対の軸孔35)と、第2規制部(突出部52及び収容部42)と、第3規制部(係止突起34及び係止孔541)と、を備える。前記第1規制部(軸部21及び一対の軸孔35)は、前記操作体(20)の回転を除く前記第1筐体(30)に対する前記操作体(20)の変位を規制する。前記第2規制部(突出部52及び収容部42)は、前記第3筐体(50)の前記スライド軸(A21,A22)に沿ったスライドを除く前記第2筐体(40)に対する前記第3筐体(50)の変位を規制する。前記第3規制部(係止突起34及び係止孔541)は、前記第1筐体(30)の前記押し込み軸(A3)に沿った移動を除く前記第3筐体(50)に対する前記第1筐体(30)の変位を規制する。この態様によれば、入力装置(10)による入力の精度の向上が図れる。
第6の態様は、第1~第5の態様のいずれか一つに基づく入力装置(10)である。第6の態様では、前記入力装置(10)は、復帰部(44)を備える。前記第1筐体(30)は、前記スライド軸(A21,A22)に沿って基準位置からスライド位置までスライド可能である。前記復帰部(44)は、前記第1筐体(30)を前記スライド位置から前記基準位置に復帰させる。この態様によれば、操作体(20)を基準位置からスライドさせた後に自動的に基準位置に戻るため、入力装置(10)の使い勝手が向上する。
第7の態様は、第1~第6の態様のいずれか一つに基づく入力装置(10)である。第7の態様では、前記第1筐体(30)は、複数の前記スライド軸(A21,A22)に沿ってスライド可能である。この態様によれば、複数の方向で操作体(20)のスライドによる入力が可能になる。
第8の態様は、第1~第7の態様のいずれか一つに基づく入力装置(10)である。第8の態様では、前記入力装置(10)は、前記第2筐体(40)に対する前記第1筐体(30)のスライドの範囲を制限するスライド範囲制限部(突出部52、収容部42及び可動部43)を備える。この態様によれば、入力装置(10)による入力の精度の向上が図れる。
第9の態様は、第1~第8の態様のいずれか一つに基づく入力装置(10)である。第9の態様では、前記入力装置(10)は、前記第2筐体(40)に対する前記第1筐体(30)の押し込みの範囲を制限する押し込み範囲制限部(係止突起34及び係止孔541)を備える。この態様によれば、入力装置(10)による入力の精度の向上が図れる。
第10の態様は、第1~第9の態様のいずれか一つに基づく入力装置(10)である。第10の態様では、前記第1検出部(60)は、ロータリエンコーダを含む。この態様によれば、操作体(20)の回転の検出の精度の向上が図れる。
第11の態様は、第1~第10の態様のいずれか一つに基づく入力装置(10)である。第11の態様では、前記入力装置(10)は、前記第1筐体(30)を覆うカバー(90)を更に備える。前記カバー(90)は、前記操作体(20)を露出させる開口(910)を有する。前記操作体(20)は、前記開口(910)から突出する。この態様によれば、操作体(20)の操作がしやすくなる。
10 入力装置
20 操作体
21 軸部(第1規制部)
30 第1筐体
34 係止突起(第3規制部、押し込み範囲制限部)
35 軸孔(第1規制部)
40 第2筐体
42 収容部(第2規制部、スライド範囲制限部)
43 可動部(スライド範囲制限部)
44 復帰部
50 第3筐体
52 突出部(第2規制部、スライド範囲制限部)
541 係止孔(第3規制部、押し込み範囲制限部)
60 第1検出部
70 第2検出部
80 第3検出部
90 カバー
910 開口
A1 回転軸
A21 スライド軸(第1スライド軸)
A22 スライド軸(第2スライド軸)
A3 押し込み軸
20 操作体
21 軸部(第1規制部)
30 第1筐体
34 係止突起(第3規制部、押し込み範囲制限部)
35 軸孔(第1規制部)
40 第2筐体
42 収容部(第2規制部、スライド範囲制限部)
43 可動部(スライド範囲制限部)
44 復帰部
50 第3筐体
52 突出部(第2規制部、スライド範囲制限部)
541 係止孔(第3規制部、押し込み範囲制限部)
60 第1検出部
70 第2検出部
80 第3検出部
90 カバー
910 開口
A1 回転軸
A21 スライド軸(第1スライド軸)
A22 スライド軸(第2スライド軸)
A3 押し込み軸
Claims (11)
- 操作体と、
前記操作体を回転可能に保持する第1筐体と、
前記第1筐体が前記操作体の回転軸を含む平面に沿ったスライド軸に沿ってスライド可能なように、前記第1筐体を保持する第2筐体と、
前記操作体の回転を検出する第1検出部と、
前記第1筐体の前記スライド軸に沿ったスライドを検出する第2検出部と、
を備える、
入力装置。 - 第3検出部を備え、
前記第2筐体は、前記第1筐体が前記平面に直交する押し込み軸に沿って移動可能なように前記第1筐体を保持し、
前記第3検出部は、前記第1筐体の押し込みを検出する、
請求項1の入力装置。 - 前記第1筐体が前記押し込み軸に沿って移動可能なように、前記第1筐体を保持する第3筐体を備え、
前記第2筐体は、前記第3筐体が前記スライド軸に沿ってスライド可能なように前記第3筐体を収容する、
請求項2の入力装置。 - 前記第3検出部は、前記第1筐体と前記第3筐体との間の空間にある、
請求項3の入力装置。 - 前記操作体の回転を除く前記第1筐体に対する前記操作体の変位を規制する第1規制部と、
前記第3筐体の前記スライド軸に沿ったスライドを除く前記第2筐体に対する前記第3筐体の変位を規制する第2規制部と、
前記第1筐体の前記押し込み軸に沿った移動を除く前記第3筐体に対する前記第1筐体の変位を規制する第3規制部と、
を備える、
請求項3又は4の入力装置。 - 復帰部を備え、
前記第1筐体は、前記スライド軸に沿って基準位置からスライド位置までスライド可能であり、
前記復帰部は、前記第1筐体を前記スライド位置から前記基準位置に復帰させる、
請求項1~5のいずれか一つの入力装置。 - 前記第1筐体は、複数の前記スライド軸に沿ってスライド可能である、
請求項1~6のいずれか一つの入力装置。 - 前記第2筐体に対する前記第1筐体のスライドの範囲を制限するスライド範囲制限部を備える、
請求項1~7のいずれか一つの入力装置。 - 前記第2筐体に対する前記第1筐体の押し込みの範囲を制限する押し込み範囲制限部を備える、
請求項1~8のいずれか一つの入力装置。 - 前記第1検出部は、ロータリエンコーダを含む、
請求項1~9のいずれか一つの入力装置。 - 前記第1筐体を覆うカバーを更に備え、
前記カバーは、前記操作体を露出させる開口を有し、
前記操作体は、前記開口から突出する、
請求項1~10のいずれか一つの入力装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020-124692 | 2020-07-21 | ||
JP2020124692 | 2020-07-21 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
WO2022019213A1 true WO2022019213A1 (ja) | 2022-01-27 |
Family
ID=79729538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
PCT/JP2021/026653 WO2022019213A1 (ja) | 2020-07-21 | 2021-07-15 | 入力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
WO (1) | WO2022019213A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20220197325A1 (en) * | 2020-12-23 | 2022-06-23 | Toyo Denso Kabushiki Kaisha | Operation device |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004303703A (ja) * | 2003-04-01 | 2004-10-28 | Alps Electric Co Ltd | 多方向入力装置 |
JP2008270219A (ja) * | 2007-04-20 | 2008-11-06 | Harman Becker Automotive Systems Gmbh | 多機能ロータリースイッチ |
JP2009117201A (ja) * | 2007-11-07 | 2009-05-28 | Panasonic Corp | 入力装置 |
-
2021
- 2021-07-15 WO PCT/JP2021/026653 patent/WO2022019213A1/ja active Application Filing
Patent Citations (3)
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