WO2021199880A1 - 静電容量型電気音響変換装置 - Google Patents

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  • FIG. 13 is a diagram showing an internal configuration of the electroacoustic converter 20b, which is a second modification of the electroacoustic converter 20.
  • the electroacoustic converter 20b shown in FIG. 13 is different from the electroacoustic converter 20 in that it has an electret layer 33, and other configurations are the same as those of the electroacoustic converter 20.
  • the electret layer 33 contains a dielectric that holds the charge semipermanently and applies a bias voltage to the fixed pole 22.

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Abstract

イヤホン1は、音源装置2が出力した電気信号に含まれる所定の共振周波数の信号成分を他の周波数の信号成分よりも大きくした調整信号を出力する共振回路122と、筐体に固定された固定極22と、固定極22に対向して設けられており、調整信号に基づいて固定極22との間に生じた電位差に応じて振動するダイヤフラム25と、ダイヤフラム25の一部の領域に接触し、当該領域を固定極22の側に押し付ける接触部29と、ダイヤフラム25の振動に伴って発生する音を筐体の外に放出する放音部30と、を有する。

Description

静電容量型電気音響変換装置
 本発明は、電気信号を音に変換する静電容量型電気音響変換装置(capacitive-type electro-acoustic transducer)に関する。
 電気信号に伴う振動板の振動によって電気信号を音に変換する静電容量型電気音響変換装置が知られている。特許文献1には、磁気回路内に配置されたコイルに電流を流し、コイルの吸引力を変化させて振動板を振動させることにより音を発生するマグネチック型のイヤホンが開示されている。
特開2017-204844号公報
 マグネチック型のイヤホンが音を再生可能な周波数帯域(すなわちダイナミックレンジ)は狭い。このため、ダイナミックレンジを広帯域化するためには、低音用、中音用、及び高音用の複数のユニットを組み合わせる必要があり、コンデンサヘッドホン(静電容量型ヘッドホン)に比べて部品点数が多く小型化が困難であるという問題が生じていた。
 一方、コンデンサヘッドホンの感度を上げるためには静電容量を大きくする必要があり、振動板と固定極との距離を小さくしなければならない。しかしながら、振動板と固定極との距離を小さくし過ぎると、振動板が振動によって固定極と接触して短絡するという問題があった。
 そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、ダイナミックレンジの広帯域化と小型化を実現可能な静電容量型電気音響変換装置を提供することを目的とする。
 本発明の静電容量型電気音響変換装置は、音源装置が出力した電気信号に含まれる所定の周波数の信号成分を他の周波数の信号成分よりも大きくした調整信号を出力する共振回路と、筐体に固定された固定極と、前記固定極に対向して設けられており、前記調整信号に基づいて前記固定極との間に生じた電位差に応じて振動するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの一部の領域に接触し、当該領域を前記固定極の側に押し付ける接触部と、前記ダイヤフラムの振動に伴って発生する音を前記筐体の外に放出する放音部と、を有する。
 前記静電容量型電気音響変換装置は、前記音源装置に接続される接続部をさらに有し、前記共振回路は、前記接続部と前記ダイヤフラムとの間で互いに直列に接続された抵抗及びインダクタと、前記固定極と前記ダイヤフラムの間に設けられた容量回路と、を有してもよい。
 前記容量回路の静電容量値が、前記固定極と、前記ダイヤフラムと、前記接触部と、前記放音部とを含む電気音響変換器の静電容量値の10倍以上であってもよい。
 前記静電容量型電気音響変換装置は、前記容量回路の容量値を設定するための設定情報を取得し、取得した前記設定情報に基づいて前記容量値を制御する制御部をさらに有してもよい。
 前記音源装置が、アプリケーションプログラムを実行する情報端末であり、前記制御部は、前記アプリケーションプログラムを実行中の前記情報端末において入力された前記設定情報を取得してもよい。
 前記容量回路は、前記固定極と前記ダイヤフラムとの間に接続されるコンデンサを入れ替え可能な状態で前記コンデンサを前記固定極と前記ダイヤフラムとの間に接続するコンデンサ接続部を有してもよい。
 前記コンデンサ接続部は、前記静電容量型電気音響変換装置の筐体の外部に露出していてもよい。
 前記固定極と前記ダイヤフラムとにより生じる静電容量が60pF以上であり、前記インダクタのインダクタンス値が2.0H以下であってもよい。
 前記共振回路の共振周波数が10KHzであってもよい。
 前記ダイヤフラムの一部の領域における前記ダイヤフラムと前記固定極との間隔は、前記一部の領域の外側における前記ダイヤフラムと前記固定極との間隔よりも狭くてもよい。
 前記ダイヤフラムの中央部における前記ダイヤフラムと前記固定極との間隔は、前記ダイヤフラムの中央部の外側における前記ダイヤフラムと前記固定極との間隔よりも狭くてもよい。
 前記ダイヤフラムの中央部から前記ダイヤフラムの外縁に近づくにつれて、前記ダイヤフラムと前記固定極との間隔が狭くなってもよい。
 本発明によれば、静電容量型電気音響変換装置のダイナミックレンジの広帯域化と小型化を実現することができるという効果を奏する。
電気音響変換システムSの構成を示す図である。 イヤホン1の拡大図である。 図2のA-A線における断面図である。 図3のB-B線における断面図である。 図4のC-C線からイヤピース14の側を見た図である。 イヤホン1が有する電気回路を示す図である。 直列共振回路を有しないイヤホン1の感度の周波数特性の測定結果を示す図である。 直列共振回路を有するイヤホン1の感度の周波数特性の測定結果を示す図である。 共振回路122の第1変形例である共振回路122aを示す図である。 共振回路122の第2変形例である共振回路122bを示す図である。 電気音響変換器20aの内部構成を示す図である。 図11のD-D線における断面図である。 電気音響変換器20bの内部構成を示す図である。 電気音響変換器20cの内部構成を示す図である。 変位部28aの形状を示す図である。
[電気音響変換システムSの概要]
 図1は、電気音響変換システムSの構成を示す図である。電気音響変換システムSは、イヤホン1と音源装置2とを有する。イヤホン1は静電容量型電気音響変換装置の一例であり、音源装置2から出力された電気信号を音に変換し、音を外部に放出する。
 音源装置2は、例えばアプリケーションプログラムを実行する情報端末であるスマートフォン、コンピュータ又はオーディオプレーヤーであり、楽曲又は音声等を含む音源データに基づく電気信号を出力する。音源装置2は、音源データを記憶媒体に記憶してもよく、通信回線を介して外部装置から取得してもよい。
 図2は、イヤホン1の拡大図である。図2(a)はイヤホン1の斜視図であり、図2(b)はイヤホン1の側面図である。イヤホン1は、例えば、エレクトレット型の静電容量型電気音響変換装置であり、固定極と振動板(ダイヤフラムともいう)との間の静電容量を変化させることにより電気信号を音に変換する。そのため、イヤホン1は音を発生させるための磁石を有していない。
 イヤホン1は、接続部10と、ケーブル11と、リアハウジング12と、フロントハウジング13と、イヤピース14と、を有する。イヤピース14の先端には音を外部に放出するための開口15が形成されている。
 接続部10は、音源装置2における音を出力する端子に接続され、当該端子から出力される電気信号を増幅する増幅部を備える。静電容量型電気音響変換装置の感度は、動電型(ダイナミック型)やバランスド・アーマチュア型の電気音響変換装置などと比較して低い。そのため、静電容量型電気音響変換装置では、音楽鑑賞に適した音量を出力可能なように、接続部10によって電気信号を増幅する。増幅部は、昇圧トランスを含んでいてもよく、信号増幅用の増幅器を含んでいてもよい。
 ケーブル11は、音源から供給される電気信号を伝送するためのケーブルである。リアハウジング12は、ケーブル11と、フロントハウジング13との間に設けられた部位である。リアハウジング12は、ケーブル11を介して伝送された電気信号を音に変換する電気音響変換器20を有している。電気音響変換器20の内部構成の詳細については後述する。
 フロントハウジング13は、リアハウジング12とイヤピース14との間に設けられており、リアハウジング12に対する角度が可変となる構造を有する。
 イヤピース14は、イヤホン1のユーザの耳に挿入される部位であり、フロントハウジング13に突出して形成された音導管に結合されている。イヤピース14は、電気音響変換器20が発生した音を開口15から放出する。
[電気音響変換器20の詳細構成]
 図3から図5は、電気音響変換器20の内部構成を示す模式図である。図3は、図2のA-A線における断面図である。図4は、図3のB-B線における断面図である。図5は、図4のC-C線からイヤピース14の側を見た図である。
 図3から図5に示すように、電気音響変換器20は、筐体21と、固定極22と、固定極カバー23と、端子24と、ダイヤフラム25と、絶縁部材26と、導電性部材27と、変位部28と、接触部29と、を有する。
 筐体21は、例えば樹脂により形成されており、音源から供給された電気信号に基づいて音を発生する部品を収容する空間を有する。筐体21は、当該空間と連通した放音部30を有する。放音部は、電気信号に基づいて発生された音を、イヤピース14を介して外部に放出する。放音部30は、例えば円筒形状の部位であり、イヤピース14に向けて延びている。筐体21は、リアハウジング12の外装部材として機能してもよい。
 筐体21における電気信号を受ける側はケーブル11を介して接続部10に結合されており、筐体21における音を放出する側はイヤピース14に結合されている。図3から図5に示す例においては、筐体21が円形の断面を有する場合を示しているが、筐体21の形状は任意であり、筐体21が多角形の断面を有してもよい。
 固定極22は、平板状の導電性部材(例えばアルミニウム)により形成されている。固定極22は、例えばエレクトレットによる外部電界により、ダイヤフラム25との間に電場を発生する。また、固定極22及びダイヤフラム25には、それぞれ端子24及び導電性部材27を介して、音源から入力された電気信号が入力される。固定極22は、エレクトレットに代えて、端子24を介して印加されたバイアス電圧により、ダイヤフラム25との間に電場を発生させてもよい。
 固定極22は、例えば固定極カバー23を介して筐体21に固定されている。固定極22の形状及び大きさは任意であるが、固定極22は例えば直径20mmの円盤形状である。固定極22には、ダイヤフラム25の振動により発せられる音を通過させる複数の音孔221が形成されている。
 固定極カバー23は、固定極22を収容するための凹部を有している。固定極カバー23は、絶縁性部材により形成されている。固定極22の外縁が絶縁性部材により囲まれているため、固定極22と後述する導電性部材27とが電気的に絶縁される。
 端子24は、固定極22に電気信号を供給するための導電性の端子である。端子24は、固定極22に接続された第1導電部であり、固定極22において放音部30の側と反対側に配置されている。端子24は固定極22と電気的に結合されている。音源から供給される電気信号は、バイアス電圧あるいはエレクトレットの表面電位に重畳されて端子24から入力される。
 ダイヤフラム25は、固定極22に対向して設けられており、音源から供給される電気信号に基づいて振動する振動板である。ダイヤフラム25は、導電性を有する薄膜で形成されている。ダイヤフラム25は、例えば金属箔又は金が蒸着された高分子フィルムにより形成されている。
 ダイヤフラム25は、音源装置2から供給される電気信号により生じる電位差に応じて振動する。具体的には、ダイヤフラム25は、端子24及び導電性部材27を介して印加される電気信号に基づいて固定極22との間に生じた電位差に応じて振動する。より具体的には、ダイヤフラム25は、後述する共振回路122によって電気信号の周波数特性が調整された後の電気信号である調整信号に基づいて固定極22との間に生じた電位差に応じて振動する。
 ダイヤフラム25の一部の領域(図4に示す例においては、中央部分)は接触部29により固定極22の側に押し付けられており、一部の領域におけるダイヤフラム25と固定極22との間隔は、一部の領域の外側におけるダイヤフラム25と固定極22との間隔よりも狭い。図4に示す例においては、ダイヤフラム25の中央部からダイヤフラム25の外縁に近づくにつれて、ダイヤフラム25と固定極22との間隔が狭くなっている。ダイヤフラム25は、接触部29により加えられる押圧によって、一部の領域で固定極22と接触する。ダイヤフラム25がこのように構成されていることにより、ダイヤフラム25と固定極22との距離がダイヤフラム25の位置によって異なる状態になるため、広い周波数範囲の電気信号に対して電気音響変換器20の感度が向上する。
 また、ダイヤフラム25の少なくとも一部の領域と固定極22との距離を小さくすることができるため、電気音響変換器20の静電容量が大きくなる。電気音響変換器20の静電容量が大きくなることで、後述する共振回路122を構成するインダクタのインダクタンス値を小さくすることができる。また、このような構成は、接続部10による信号増幅を小さくすることに貢献する。従来の静電型電気音響変換器は、音楽鑑賞に堪えうる音量を出力するため、電気信号を大きく増幅しなければならなかった。固定極と振動板の一部の領域の距離を近づける構成は、電気信号の増幅度を小さくできるため、昇圧トランスや増幅器を小さくできる。
 絶縁部材26は、ダイヤフラム25が固定極22と導通することを妨げるために設けられており、例えば樹脂により形成されている。絶縁部材26の全体が絶縁性部材により形成されていてもよく、絶縁部材26における固定極22に接触する面又はダイヤフラム25に接触する面の少なくとも一方が絶縁性を有していてもよい。
 絶縁部材26は、例えば環状の形状を有しており、ダイヤフラム25の周縁部と固定極22との間に挟まれている。その結果、ダイヤフラム25の周縁部は、固定極22に接触しない状態で固定され、ダイヤフラム25における絶縁部材26に接触していない領域は、電気信号に応じて振動する。
 導電性部材27は、ダイヤフラム25に電気信号を印加するための部材である。導電性部材27は、第2導電部であり、固定極22に対して放音部30の側においてダイヤフラム25に接続される。導電性部材27は、例えば導電性シートにより形成されている。導電性部材27は、ダイヤフラム25の周縁部に接触する環状部271と、環状部271の少なくとも一部から固定極22に対して放音部30の側と反対側まで延伸する延伸部272とを有する。延伸部272は、筐体21と固定極カバー23及び絶縁部材26との間を通ってリアハウジング12の側にまで延伸している。
 変位部28及び接触部29は、ダイヤフラム25の一部の領域を固定極22に向けて支持する支持部を構成し、ダイヤフラム25の一部の領域に押圧を加える。変位部28は、例えば弾性を有する棒状の樹脂、バネ又はゴムにより形成されており、筐体21内の圧力の変化に応じてダイヤフラム25が変位する方向に変位する。具体的には、変位部28は、イヤホン1の筐体の一部であるイヤピース14が人の耳に装着された場合、又はイヤピース14が人の耳から外された場合に生じる筐体21内の圧力変化に応じてダイヤフラム25が変位すると、ダイヤフラム25が変位することにより生じる応力を受けて変位する。
 図5に示す例において、変位部28は、放音部30を横断する位置に設けられている。変位部28は、放音部30を横断する一以上の棒状部材を有する。具体的には、変位部28は、放音部30の開口に一端が固定された複数の棒状部材を有する。図5に示す例においては、放音部30のダイヤフラム25の側の開口からそれぞれ120度ずつ異なる方向に延伸する3本の棒状部材が、放音部30の中央で結合しているが、棒状部材が延伸する方向及び棒状部材の本数は任意である。
 変位部28が有する棒状部材は、筐体21との一体成形により形成されてもよく、筐体21と異なる棒状部材が接着剤等により筐体21に固定されてもよい。図5に示す棒状部材は均一の太さであるが、棒状部材は、放音部30の開口の中心位置(すなわち接触部29が設けられた位置)に近づくほど細くなる形状であってもよい。棒状部材がこのような形状を有することで、棒状部材と放音部30との間の結合力が大きくなるとともに、変位部28は、筐体21の内部の圧力変化に応じて撓みやすくなる。
 接触部29は、変位部28と結合しており、接触部29の弾性を有する面においてダイヤフラム25の一部の領域と接触する。接触部29は、例えば変位部28の中央位置に設けられており、図5に示す例においては、変位部28が有する複数の棒状部材が結合された位置に設けられている。接触部29は、ユーザが耳からイヤホン1を取り外した時に筐体21の内部が減圧してダイヤフラム25が放音部30の側に変位することで、表面が変形するような弾性を有する。
 接触部29は、硬化する前に、表面張力により曲面が形成される流動性を有している。接触部29は、時間の経過に伴い弾性が大きくなり、かつ硬化後に弾性を有する樹脂により形成されていることが好ましい。接触部29がこのような材料により形成されることにより、接触部29は所望の形状に形成しやすくなる。このような材料として、例えば、ニトリルゴム系の接着剤、合成ゴム系の接着剤、ビニール系の接着剤、シリコーンゴム、及びスポンジがあるが、材料はこれらに限定されない。接触部29は、例えば変位部28と同一の材料により形成されていてもよく、ABS樹脂により形成されていてもよい。接触部29が弾性を有する材料により形成されていることで、ダイヤフラム25が接触部29から局所的に応力を受けないため、ダイヤフラム25は破損しづらくなる。
 また、ダイヤフラム25が変位する方向の所定の応力が接触部29に加えられた際の接触部29の先端の変位量は、ダイヤフラム25が変位する方向の上記の所定の応力が変位部28に加えられた場合の変位部28の変位量よりも大きいことが好ましい。接触部29がこのように構成されていることにより、筐体21の内部圧力の変化によってダイヤフラム25が放音部30の側に変位する際に、変位部28が変位する前に接触部29が変形する。この接触部29の変形により、ダイヤフラム25に加わるストレスは小さくなる。
 図6は、イヤホン1が有する音響系の電気回路を示す図である。図6には、リアハウジング12に収容されている電気回路の一部が示されている。具体的には、リアハウジング12は、電気音響変換器20が有する端子24と導電性部材27との間に接続されたバリスタ121及び共振回路122を有する。バリスタ121は、過大な電圧が電気音響変換器20に印加されることを阻止する。
 共振回路122は、調整信号を出力する回路である。調整信号は、音源装置2が出力した電気信号に含まれる所定の共振周波数の信号成分を、他の周波数の信号成分よりも大きくした信号である。共振回路122は、例えば直列共振回路を構成する抵抗123、インダクタ124及びコンデンサ125を有する。具体的には、共振回路122は、接続部10とダイヤフラム25との間で互いに直列に接続された抵抗123及びインダクタ124と、固定極22とダイヤフラム25の間に設けられた容量回路の一例としてのコンデンサ125と、を有する。
 イヤホン1においては、ダイヤフラム25の中央部が接触部29により固定極22に押し付けられているため、ダイヤフラム25が接触部29により固定極22に押し付けられていない場合に比べて、固定極22とダイヤフラム25とにより生じる静電容量が大きい。このような構成は、固定極22とダイヤフラム25とにより生じる静電容量を、例えば60pF以上にすることを実現する。この場合、共振回路122の共振周波数を10KHz程度にするために要するインダクタ124のインダクタンス値は2.0H以下となり、インダクタ124の大きさが小型化できる。
 一例として、電気音響変換器20の静電容量が120pFであり、バリスタ121の静電容量が130pFである場合、抵抗123の抵抗値が420Ω、インダクタ124のインダクタンス値が400mH、コンデンサ125の容量値が220pFと設定されることにより、共振回路122の共振周波数は約10KHzとなる。なお、図6には共振回路122が直列共振回路である場合を示しているが、共振回路122は、抵抗123、インダクタ124及びコンデンサ125により構成される直列共振回路に限らず、並列共振回路、又は直列共振回路と並列共振回路とを組み合わせた回路であってもよい。なお、共振周波数は10KHzに限定されず、共振回路122の特性を調整することにより、他の周波数における感度が調整可能になる。
 また、コンデンサ125の容量値が電気音響変換器20の静電容量値よりも十分に大きく設定される(例えば10倍以上にする)ことにより、電気音響変換器20の静電容量値のばらつきに起因する共振周波数のばらつきが抑制される。
実施例[第1実施例]
 まず、図3から図5に示した構成の電気音響変換器20を有し、共振回路122を有しない第1のイヤホン1の感度の周波数特性を測定した。比較例として、共振回路122、変位部28及び接触部29を有しないイヤホンの感度の周波数特性を測定した。
 図7は、共振回路122を有しないイヤホン1の感度の周波数特性の測定結果を示す図である。図7の横軸は周波数であり、縦軸は感度である。図7における実線は、変位部28及び接触部29を有するイヤホン1の感度の周波数特性を示している。破線は、変位部28及び接触部29を有しないイヤホンの感度の周波数特性を示している。
 図7から明らかなように、1kHz以下の範囲において、変位部28及び接触部29を有するイヤホン1の感度は、変位部28及び接触部29を有しないイヤホンの感度に比べて5dBから10dB程度良好である。これは、弾性を有する接触部29がダイヤフラム25の中央部を固定極22に押し付けることにより、ダイヤフラム25の位置によって固定極22との距離が異なることに起因している。
[第2実施例]
 図3から図5に示した構成の電気音響変換器20とともに共振回路122を有する第2のイヤホン1と第1のイヤホン1と比較した結果を以下に示す。図8は、バリスタ121、共振回路122及び抵抗123により構成される直列共振回路を有するイヤホン1の周波数特性の測定結果を示す図である。
 図8における実線は、抵抗値が420Ωの抵抗123、インダクタンス値が400mHのインダクタ124、容量値が220pFのコンデンサ125の共振回路122を有するイヤホン1の感度の周波数特性を示している。破線は、共振回路122を有しないイヤホン1の感度の周波数特性を示している。一点鎖線は、実線で示す共振回路122を有するイヤホン1の共振鋭度よりも小さな共振鋭度を有するイヤホン1の感度の周波数特性を示している。
 実線及び一点鎖線で示す特性と破線で示す特性との比較結果から、10kHz付近における感度に大きな差があることが確認できる。具体的には、実線で示す第1の直列共振回路を有する場合の10kHz付近における感度は、第1の直列共振回路を有しない場合の10kHz付近における感度に比べて15dB以上大きい。このように、イヤホン1が共振回路122を有することで、1kHz以下の周波数帯域における感度が良好になり、共振回路122の共振周波数付近における感度も良好になる。
 また、実線で示す第1の直列共振回路を有する場合の10kHz付近における感度と、一点鎖線で示す第2の直列共振回路を有する場合の10kHz付近における感度とは、10dB程度異なる。このように、直列共振回路の共振鋭度制御することにより、10kHz付近の感度が異なるイヤホン1の設計が容易になる。
[共振回路122の第1変形例]
 図9は、共振回路122の第1変形例である共振回路122aを示す図である。図9に示す共振回路122aは、共振回路122におけるコンデンサ125の代わりに、制御部127の制御によって容量値が変化する容量回路126を有する。制御部127は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部127は、容量回路126の容量値を設定するための設定情報を取得し、取得した設定情報に基づいて容量値を制御する。制御部127は、例えば、アプリケーションプログラムを実行中の音源装置2において入力された設定情報を取得し、取得した設定情報に基づいて容量回路126の容量値を制御する。
 容量回路126は、例えば、入力される電圧によって容量値が変化する可変容量ダイオードである。この場合、制御部127は、取得した設定情報に対応する電圧を容量回路126に印加することにより、容量回路126の容量値を制御する。
 容量回路126は、それぞれ容量が異なる複数のコンデンサと、複数のコンデンサの一部のコンデンサを選択するスイッチとを有していてもよい。この場合、制御部127は、当該スイッチを切り替えることによって容量回路126の容量値を制御してもよい。このように、容量回路126の容量値が制御部127によって制御できるように共振回路122aが構成されていることで、制御部127の制御により共振回路122aの共振周波数が変化する。その結果、音源装置2にイヤホン1を接続して使用するユーザは、イヤホン1の感度の周波数特性を所望の特性に調整できる。
[共振回路122の第2変形例]
 図10は、共振回路122の第2変形例である共振回路122bを示す図である。図9に示す共振回路122bは、共振回路122におけるコンデンサ125の代わりに、容量回路128を有する。容量回路128は、固定極とダイヤフラムとの間に接続されるコンデンサを入れ替え可能な状態でコンデンサを固定極とダイヤフラムとの間に接続するコンデンサ接続部C1、C2を有する。コンデンサ接続部C1、C2は、導電性の端子であり、リアハウジング12の外部に露出している。イヤホン1のユーザは、コンデンサ接続部C1とコンデンサ接続部C2との間に装着されたコンデンサを他の容量のコンデンサに入れ替えることで、共振回路122bの共振周波数を変化させ、イヤホン1の感度の周波数特性を所望の特性に調整できる。
 なお、図10に示す共振回路122bは、図6に示したコンデンサ125を有していないが、容量回路128と並列にコンデンサ125を有していてもよい。共振回路122bがこのような構成を有する場合、ユーザは、共振回路122bの共振周波数を変化させたい場合にのみコンデンサを容量回路128に装着すればよい。
[電気音響変換器20の第1変形例]
 図11及び図12は、電気音響変換器20の第1変形例である電気音響変換器20aの内部構成を示す図である。図12は、図11のD-D線における断面図である。図4及び図5に示した電気音響変換器20においては、変位部28の一端が放音部30の開口の位置に固定されていたのに対して、図11及び図12に示す電気音響変換器20aにおいては、ダイヤフラム25の全面に対向するように変位部31が設けられている。変位部31が有する棒状部材は、変位部28が有する棒状部材よりも長い。
 変位部31は、スペーサ32と導電性部材27とに挟まれるようにして固定されている。スペーサ32は、環状の部材であり、筐体21の内面に固定されている。スペーサ32は、変位部31が変位する幅よりも大きな厚みを有しているため、変位部31は、最大に変位した状態でも筐体21に接触しない。このように、電気音響変換器20aが変位部28よりも長い棒状部材を有する変位部31を有することにより、電気音響変換器20の内部の圧力が変化してダイヤフラム25が変位する際に、変位部31が変位部28よりも撓みやすい。そのため、ダイヤフラム25に加わる応力はさらに小さくできる。
 さらに、変位部31が有する棒状部材は、例えば、接触部29が設けられた位置に近づくほど細くなる形状である。棒状部材がこのような形状を有することで、変位部31の周縁部が安定して固定されるとともに、変位部31における接触部29が設けられている付近が撓みやすくなる。
[電気音響変換器20の第2変形例]
 図13は、電気音響変換器20の第2変形例である電気音響変換器20bの内部構成を示す図である。図13に示す電気音響変換器20bは、エレクトレット層33を有するという点で電気音響変換器20と異なり、他の構成は電気音響変換器20と同等である。エレクトレット層33は、電荷を半永久的に保持する誘電体を含んでおり、固定極22にバイアス電圧を印加する。
 エレクトレット層33は、固定極22のダイヤフラム25に対向する面に設けられている。ダイヤフラム25の周縁部は、環状の絶縁部材26と導電性部材27とにより挟まれている。
 図13に示す例において、エレクトレット層33は、固定極22と重ねられた状態で、固定極カバー23の凹部に収容されている。エレクトレット層33には、固定極22に形成された音孔221と同じ位置に音孔が形成されている。固定極22及びエレクトレット層33には、例えば重ねられた状態で打ち抜き加工をすることで音孔が形成される。このように電気音響変換器20bはエレクトレット層33を有するので、外部のアンプやトランスを介して直流のバイアス電圧を印加する必要がなく、ユーザの使い勝手が向上する。
[電気音響変換器20の第3変形例]
 図14は、電気音響変換器20の第3変形例である電気音響変換器20cの内部構成を示す図である。電気音響変換器20cは、電気音響変換器20bが有する変位部28の代わりに、図11に示した電気音響変換器20aが有する変位部31を有する。変位部31は、導電性部材27とスペーサ32とにより挟まれている。以上の第1変形例から第3変形例に示したように、バイアス電圧を固定極22に印加する手段、及び接触部29を変位させる手段の組合せは任意である。
[変位部28の変形例]
 図15は、変位部28の変形例である変位部28aの形状を示す図である。図5に示した変位部28は、直線状の棒状部材により構成されていたが、変位部28aは、放音部30の半径よりも長い曲線状の部材を含んでいる。変位部28aがこのような曲線状の部材を含むことにより、変位部28aは、放音部30から音が放出される方向において、変位部28よりも大きく変位できる。
[静電容量型電気音響変換装置の変形例]
 以上の説明においては、静電容量型電気音響変換装置としてカナル型のイヤホン1を例示し、電気音響変換器20、20a、20b、20cがカナル型のイヤホンに設けられている場合を例示したが、静電容量型電気音響変換装置はカナル型のイヤホン1に限らない。静電容量型電気音響変換装置は、電気信号を音に変換する機能を装置であれば任意の装置に適用することができる。例えば、静電容量型電気音響変換装置はオーバーヘッド型ヘッドホンであってもよい。
[本実施の形態に係る電気音響変換器による効果]
 以上説明したように、イヤホン1は、電気音響変換器20、20a、20b、20cの前段に共振回路122を有する。イヤホン1が共振回路122を有することで、高音域における感度を容易に高くすることができるため、本実施の形態に係るイヤホン1は、コンデンサ型の電気音響変換器20、20a、20b、20cによる小型化とダイナミックレンジの広帯域化を実現する。
 特に、電気音響変換器20、20a、20b、20cは、ダイヤフラム25が接触部29によって固定極22に押し付けられる構造を有する。そのため、本実施の形態に係るイヤホン1は、静電容量値を従来のコンデンサ型の電気音響変換器に比べて大きい60pF以上にできる。その結果、共振回路122が有するインダクタ124のインダクタンス値を10mH以上2.0H以下にすることが可能である。したがって、電気音響変換器20、20a、20b、20cは、従来技術と比較してサイズの小さいインダクタを採用できるため、イヤホン1の小型化とダイナミックレンジの広帯域化を実現するために好適である。
 また、電気音響変換器20、20a、20b、20cが、ダイヤフラム25を固定極22に押圧する構成を備えることで、本実施の形態の静電容量型電気音響変換装置であるイヤホン1又はヘッドホンは、従来の静電容量型電気音響変換装置と比較して、感度が6倍以上改善される。従来の静電容量型電気音響変換装置において感度を上げるために必要であった外部電源又は大きなトランスによる120Vを超える高いバイアス電圧に代えて、本実施の形態に係る静電容量型電気音響変換装置は、エレクトレットによるバイアス電圧でイヤホン1又はヘッドホンを構成できる。
 すなわち、従来の静電型電気音響変換装置を用いたイヤホン又はヘッドホンは、特殊な電源又はトランス及び増幅器が必要なため、野外での使用には不適であった。これに対して、本実施の形態の静電型電気音響変換装置を用いたイヤホン1又はヘッドホンでは、バイアス電圧がエレクトレットによって付加されるため、小型のトランスや増幅器でも音楽鑑賞に必要な音量を提供できる。そのため、本実施の形態のイヤホン1又はヘッドホンは、野外での使用に好適な構成を備えている。
 また、外部電源によってバイアス電圧を印加する構成においても、本実施の形態の静電型電気音響変換装置を用いたイヤホン1又はヘッドホンのバイアス電圧は、音源装置から供給を受けることができる。すなわち、従来のような大きなバイアス電圧は不要なため、バイアス電圧印加用の特殊電源も不要になる。
 なお、これらの小型トランス又は増幅器は、本実施の形態において、接続部10に収納されているが、音源装置2がこれらを備えていてもよい。また、イヤホン1又はヘッドホンと音源装置2との接続にワイヤレス接続が用いられている場合、小型トランス又は増幅器は、イヤホン1又はヘッドホンが備える受信部に備えられていてもよい。
 以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
1 イヤホン
2 音源装置
10 接続部
11 ケーブル
12 リアハウジング
13 フロントハウジング
14 イヤピース
15 開口
20 電気音響変換器
21 筐体
22 固定極
23 固定極カバー
24 端子
25 ダイヤフラム
26 絶縁部材
27 導電性部材
28 変位部
29 接触部
30 放音部
31 変位部
32 スペーサ
33 エレクトレット層
121 バリスタ
122 共振回路
123 抵抗
124 インダクタ
125 コンデンサ
126 容量回路
127 制御部
128 容量回路
221 音孔
271 環状部
272 延伸部

Claims (12)

  1.  音源装置が出力した電気信号に含まれる所定の周波数の信号成分を他の周波数の信号成分よりも大きくした調整信号を出力する共振回路と、
     筐体に固定された固定極と、
     前記固定極に対向して設けられており、前記調整信号に基づいて前記固定極との間に生じた電位差に応じて振動するダイヤフラムと、
     前記ダイヤフラムの一部の領域に接触し、当該領域を前記固定極の側に押し付ける接触部と、
     前記ダイヤフラムの振動に伴って発生する音を前記筐体の外に放出する放音部と、
     を有する静電容量型電気音響変換装置。
  2.  前記音源装置に接続される接続部をさらに有し、
     前記共振回路は、
     前記接続部と前記ダイヤフラムとの間で互いに直列に接続された抵抗及びインダクタと、
     前記固定極と前記ダイヤフラムの間に設けられた容量回路と、
     を有する、
     請求項1に記載の静電容量型電気音響変換装置。
  3.  前記容量回路の静電容量値が、前記固定極と、前記ダイヤフラムと、前記接触部と、前記放音部とを含む電気音響変換器の静電容量値の10倍以上である、
     請求項2に記載の静電容量型電気音響変換装置。
  4.  前記容量回路の容量値を設定するための設定情報を取得し、取得した前記設定情報に基づいて前記容量値を制御する制御部をさらに有する、
     請求項2又は3に記載の静電容量型電気音響変換装置。
  5.  前記音源装置が、アプリケーションプログラムを実行する情報端末であり、
     前記制御部は、前記アプリケーションプログラムを実行中の前記情報端末において入力された前記設定情報を取得する、
     請求項4に記載の静電容量型電気音響変換装置。
  6.  前記容量回路は、前記固定極と前記ダイヤフラムとの間に接続されるコンデンサを入れ替え可能な状態で前記コンデンサを前記固定極と前記ダイヤフラムとの間に接続するコンデンサ接続部を有する、
     請求項2又は3に記載の静電容量型電気音響変換装置。
  7.  前記コンデンサ接続部は、前記静電容量型電気音響変換装置の筐体の外部に露出している、
     請求項6に記載の静電容量型電気音響変換装置。
  8.  前記固定極と前記ダイヤフラムとにより生じる静電容量が60pF以上であり、
     前記インダクタのインダクタンス値が2.0H以下である、
     請求項2から7のいずれか一項に記載の静電容量型電気音響変換装置。
  9.  前記共振回路の共振周波数が10KHzである、
     請求項1から8のいずれか一項に記載の静電容量型電気音響変換装置。
  10.  前記ダイヤフラムの一部の領域における前記ダイヤフラムと前記固定極との間隔は、前記一部の領域の外側における前記ダイヤフラムと前記固定極との間隔よりも狭い、
     請求項1から9のいずれか一項に記載の静電容量型電気音響変換装置。
  11.  前記ダイヤフラムの中央部における前記ダイヤフラムと前記固定極との間隔は、前記ダイヤフラムの中央部の外側における前記ダイヤフラムと前記固定極との間隔よりも狭い、
     請求項10に記載の静電容量型電気音響変換装置。
  12.  前記ダイヤフラムの中央部から前記ダイヤフラムの外縁に近づくにつれて、前記ダイヤフラムと前記固定極との間隔が狭くなる、
     請求項11に記載の静電容量型電気音響変換装置。
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