WO2021192846A1

WO2021192846A1 - バッテリ情報管理システムおよびバッテリ情報管理方法

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Publication number: WO2021192846A1
Application number: PCT/JP2021/007867
Authority: WO
Inventors: 達哉神野; 拓己椎山; 木全　隆一
Original assignee: 本田技研工業株式会社
Priority date: 2020-03-27
Filing date: 2021-03-02
Publication date: 2021-09-30
Also published as: US20230003804A1; CN115136135A

Abstract

バッテリ情報管理システムは、バッテリと、ネットワークを介してバッテリと通信するサーバと、を有する。バッテリは、バッテリを保守するための保守情報と、バッテリのユーザの個人情報に関わるユーザ情報と、バッテリの使用履歴情報と、を記憶する記憶部と、記憶部から、ユーザ情報および使用履歴情報をサーバに送信する情報通信部と、記憶部と情報通信部とを制御する制御部と、を備える。制御部は、情報通信部による送信処理の後、記憶部から、ユーザ情報と、使用履歴情報を消去する。サーバの情報管理部は、第１記憶領域に記憶されたユーザ情報を暗号化して管理する。

Description

バッテリ情報管理システムおよびバッテリ情報管理方法

　本発明はバッテリ情報管理システムおよびバッテリ情報管理方法に関する。

　特許文献１には、複数の車両の各々に搭載された蓄電装置に関する情報を収集する蓄電装置の情報収集システムに関する技術が開示されている。

特開２０１８－１８１３２３号公報

　しかしながら、近年、個人情報保護法の順守が求められており、車両廃棄時にも車両の各デバイスに残った情報に個人情報を含む場合はデータを消去することが求められる。また、個人情報に紐づかないバッテリの使用履歴情報も二次利用価値が残っており、回収が望まれている。

　本発明の目的は、バッテリのユーザの個人情報に関わるユーザ情報およびバッテリの使用履歴情報をサーバに送信した後、バッテリのメモリから、ユーザ情報と、使用履歴情報を消去し、サーバでユーザ情報を暗号化して管理することが可能なバッテリ情報管理技術を提供することにある。

　本発明の一態様に係るバッテリ情報管理システムは、バッテリと、ネットワークを介して前記バッテリと通信するサーバと、を有するバッテリ情報管理システムであって、
　前記バッテリは、
　バッテリを保守するための保守情報と、前記バッテリのユーザの個人情報に関わるユーザ情報と、前記バッテリの使用履歴情報と、を記憶する記憶手段と、
　前記記憶手段から、前記ユーザ情報および前記使用履歴情報を前記サーバに送信する情報通信手段と、
　前記記憶手段と前記情報通信手段とを制御する制御手段と、を備え、
　前記制御手段は、前記情報通信手段による送信処理の後、前記記憶手段から、前記ユーザ情報と、前記使用履歴情報を消去し、
　前記サーバは、
　前記情報通信手段により送信された前記ユーザ情報と、前記使用履歴情報を取得する取得手段と、
　前記取得手段で取得された、前記ユーザ情報を第１記憶領域に記憶し、前記使用履歴情報を、前記第１記憶領域とは異なる第２記憶領域に記憶するサーバ記憶手段と、
　前記サーバ記憶手段に記憶されている情報を管理する情報管理手段と、を備え、
　前記情報管理手段は、前記第１記憶領域に記憶された前記ユーザ情報を暗号化して管理することを特徴とする。

　本発明によれば、バッテリのユーザの個人情報に関わるユーザ情報およびバッテリの使用履歴情報をサーバに送信した後、バッテリのメモリから、ユーザ情報と、使用履歴情報を消去し、サーバでユーザ情報を暗号化して管理することが可能なバッテリ情報管理技術を提供することができる。

実施形態のバッテリ情報管理システムの構成を示すブロック図。バッテリの構成を示すブロック図。サーバの構成を示すブロック図。バッテリのメモリの記憶領域を模式的に示す図。バッテリ情報管理処理の流れを説明する図。

　以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。

　（バッテリ情報管理システム）
　図１は本発明の代表的な実施形態であるバッテリ情報管理システム１の構成を示すブロック図である。図１に示すバッテリ情報管理システム１は、ネットワーク２を介して通信可能に接続された情報通信装置３（テレマティクス制御ユニット：ＴＣＵ）、及び、サーバ（バッテリ情報管理装置）４を含む。

　情報通信装置３（ＴＣＵ）は、ネットワーク２を介してサーバ４との通信を行うための信号処理を行うことが可能である。情報通信装置３（ＴＣＵ）は、バッテリ６（バッテリユニット）と接続しており、バッテリ６から取得した情報を、ネットワーク２を介してサーバ４に送信する。情報通信装置３（ＴＣＵ）は、例えば、太陽発電や風力発電などで運用される定置蓄電装置、芝刈り機、耕運機、除雪機などの作業機、災害対応蓄電池、住宅用蓄電池、電動スクータなどの電動二輪車、電動車両やハイブリッド車両などに設けられている。

　ここで、バッテリは、例えば、電動機を動力源として走行する車両に搭載され、電動機に電力を供給していたバッテリを、再利用したリユースバッテリとして、他のリユース製品に適用することが可能である。リユースバッテリとは、蓄電装置として用いられた充電可能な二次電池であって、その蓄電可能容量が所定量以下になったために、例えば、電動スクータなどの電動二輪車、電動車両やハイブリッド車両用等としては適さないものの、他の用途であれば再利用可能な二次電池をいい、例えば、リチウムイオン電池が代表的なものとして挙げられる。

　（バッテリの構成）
　図２はバッテリ（バッテリユニット）の構成を示すブロック図である。バッテリは、バッテリセル６５としてリチウム（Ｌｉ）イオン電池からなる複数のセルを内蔵している。バッテリとしては、リチウム（Ｌｉ）イオン電池以外にもナトリウムイオン二次電池やカリウムイオン二次電池などをバッテリセル６５のセルとして用いることも可能である。

　図２に示すように、バッテリセル６５はその放電電圧、出力電流、セル温度などがセンサ６６によって監視される。バッテリセル６５から供給される電力Ｐは出力端子を有する出力Ｉ/Ｆ６４（出力インタフェース）を経て、供給される。ＣＰＵ６１はセンサ６６によって測定された種々の物理量データをメモリ６２（記憶部）に格納する。メモリ６２はＣＰＵ６１を動作させるための制御プログラムを格納したＲＯＭ、その制御プログラムを実行するための作業領域として用いられるＲＡＭを含む。図４はバッテリ６のメモリ６２の記憶領域を模式的に示す図であり、メモリ６２は、バッテリを保守するための保守情報と（６２ａ）、バッテリのユーザの個人情報に関わるユーザ情報と、バッテリの使用履歴情報と（６２ｂ）、を記憶する。ここで、保守情報には、バッテリの保守、点検、フリーズ時におけるリカバリ用のデータなどが含まれる。

　通信Ｉ／Ｆ６３（通信インタフェース）は情報通信装置３（ＴＣＵ）とバッテリ６とを接続するインタフェースであり、情報通信装置３（ＴＣＵ）は、通信Ｉ／Ｆ６３を介して、バッテリ６のメモリ６２から取得した情報をサーバ４に送信する。情報通信装置３（ＴＣＵ）は、メモリ６２から、ユーザ情報および使用履歴情報をサーバ４に送信する。ＣＰＵ６１はメモリ６２と情報通信装置３（ＴＣＵ）とを制御し、情報通信装置３（ＴＣＵ）による送信処理の後、図４に示すように、メモリ６２からユーザ情報と、使用履歴情報を消去する。すなわち、記憶領域６２ｂに記憶されていた、ユーザ情報と、使用履歴情報が消去される。バッテリ６のユーザの個人情報に関わるユーザ情報が削除されることにより、バッテリ６にはユーザ情報が残されず、個人情報を保護することが可能になる。ユーザ情報及び使用履歴情報は、サーバ４に送信され、サーバ４の情報管理の下に保護される。ユーザ情報は暗号化により保護され、使用履歴情報はバッテリ６をリユースしたリユース製品で利用（二次利用）できるように管理される。

　（サーバの構成）
　図３はサーバ４の構成を示すブロック図である。図３に示すように、サーバ４は、サーバ４における演算処理の実行および制御を行うＣＰＵ４２、ＲＡＭ４３、ＲＯＭ４４、通信インタフェース（Ｉ／Ｆ）４５、及び大容量の記憶装置４６を備える。サーバ４では、情報通信装置３（ＴＣＵ）から送信された情報に基づいて、バッテリ情報のデータベース（図３の４６ａ、４６ｂ）を生成する。

　サーバ４は通信インタフェース４５を介してネットワーク２との間に通信リンクを確立し、さらにネットワーク２を介して情報通信装置３と通信を行うことができる。サーバ４は通信インタフェース４５を介して、バッテリのユーザの個人情報に関わるユーザ情報と、バッテリの使用履歴情報を、ネットワーク２を介して取得する。記憶装置４６は通信インタフェース４５を介して取得された、ユーザ情報を記憶装置４６（サーバ記憶部）の第１記憶領域４６ａに記憶し、使用履歴情報を、第１記憶領域とは異なる第２記憶領域４６ｂに記憶する。ＣＰＵ４２は記憶装置４６（サーバ記憶部）に記憶されている情報を管理する情報管理部として機能し、ＣＰＵ４２（情報管理部）は、第１記憶領域に記憶されたユーザ情報を暗号化して管理する。

　次に以上の構成のバッテリ情報管理システム１が実行する処理の流れを説明する。図５は、バッテリ情報管理システムにおけるバッテリ情報管理処理の流れを説明する図である。

　ステップＳ５００において、バッテリを保守するための保守情報と、バッテリのユーザの個人情報に関わるユーザ情報と、バッテリの使用履歴情報と、メモリ６２（６２ａ、６２ｂ）に記憶する。

　ステップＳ５１０において、情報通信装置３（ＴＣＵ）は、メモリ６２から、ユーザ情報および使用履歴情報をサーバ４に送信する。

　ステップＳ５２０において、ＣＰＵ６１は、情報通信装置３（ＴＣＵ）による送信処理の後、メモリ６２ら、ユーザ情報と使用履歴情報を消去する。

　ステップＳ５３０において、サーバ４の記憶装置４６は、通信インタフェース４５を介して取得された、ユーザ情報を記憶装置４６（サーバ記憶部）の第１記憶領域４６ａに記憶し、使用履歴情報を、第１記憶領域とは異なる第２記憶領域４６ｂに記憶する。

　ステップＳ５４０において、ＣＰＵ４２（情報管理部）は、第１記憶領域４６ａに記憶されたユーザ情報を暗号化して管理する。

　ステップＳ５５０において、ＣＰＵ４２（情報管理部）は、暗号化したユーザ情報を復号するための暗号化キーをユーザにネットワーク２を介して送信する。例えば、図１に示すように、バッテリ６のユーザＡの端末１１０に暗号化キーを送信する。

　バッテリ使用製品として、バッテリ６は、例えば、電動機を動力源として走行する車両１０１（図１）に搭載されており、ステップＳ５６０において、ＣＰＵ４２（情報管理部）は車両１０１のユーザ登録が変更されたか否かを判定する。ユーザ登録が変更されていない場合（Ｓ５６０－Ｎｏ）、ＣＰＵ４２（情報管理部）はユーザ登録が変更されたか否かの判定処理を継続して行う。

　一方、ステップＳ５６０の判定処理で、ユーザ登録が変更された場合（Ｓ５６０－Ｙｅｓ）、ステップＳ５７０において、ＣＰＵ４２（情報管理部）は、暗号化キーを更新し、第１記憶領域４６ａに記憶されたユーザ情報を記憶装置４６（サーバ記憶部）から削除する。ユーザ登録の変更例として、車両１０１のユーザＡから異なるユーザＢにユーザ登録が変更された場合、記憶装置４６（サーバ記憶部）の第１記憶領域４６ａに記憶されているユーザＡのユーザ情報に、ユーザ登録が変更されたユーザＢがアクセスできないように、ＣＰＵ４２（情報管理部）は暗号化キーを更新し、ユーザ情報を記憶装置４６（サーバ記憶部）から削除する。

　ステップＳ５８０において、ＣＰＵ４２（情報管理部）は、ユーザ情報を記憶装置４６（サーバ記憶部）から削除した後に、削除を証明する削除証明情報をユーザに送信する。例えば、図１に示すように、バッテリ６のユーザＡの端末１１０に削除証明情報を送信する。これにより、ユーザＡは、ユーザ情報の削除が実行されたことを確認することが可能になる。

　ステップＳ５９０において、ＣＰＵ４２（情報管理部）は、記憶装置４６（サーバ記憶部）の第２記憶領域４６ｂの使用履歴情報を、バッテリ６をリユースしたリユース製品で利用（二次利用）できるように管理する。

　リユース商品のユーザが変更される場合、ＣＰＵ４２（情報管理部）は、バッテリ６と、第２記憶領域４６ｂに記憶された使用履歴情報とをバッテリ６の個体識別情報により関連づける。

　ユーザ情報が記憶装置４６（サーバ記憶部）から削除された後に、バッテリ６を再利用したリユース製品で、個体識別情報により関連づけられた使用履歴情報を利用することができるように提供する。

　例えば、図１に示すように、ユーザＡの車両１０１（バッテリ使用製品）で使用していたバッテリ６を、異なるユーザＢのリユース商品１０２で、リユースする場合、ＣＰＵ４２（情報管理部）は、個体識別情報により関連づけられた第２記憶領域４６ｂの使用履歴情報を利用（二次利用）することができるように提供する。

　また、リユース商品のユーザが変更されない場合、ＣＰＵ４２（情報管理部）は、バッテリ６と、第１記憶領域４６ａに記憶されたユーザ情報および第２記憶領域４６ｂに記憶された使用履歴情報と、をバッテリ６の個体識別情報により関連づける。

　バッテリ６を再利用した、ユーザと同一ユーザのリユース製品で、個体識別情報により関連づけられたユーザ情報および使用履歴情報を利用することができるように提供する。

　例えば、図１に示すように、ユーザＡの車両１０１（バッテリ使用製品）で使用していたバッテリ６を、同一ユーザＡのリユース商品１０３で、リユースする場合、ＣＰＵ４２（情報管理部）は、個体識別情報により関連づけられた第１記憶領域４６ａのユーザ情報および第２記憶領域４６ｂの使用履歴情報を利用（二次利用）することができるように提供する。

　＜実施形態のまとめ＞
　上記実施形態は、少なくとも以下のバッテリ情報管理システム及びバッテリ情報管理方法を開示している。

　構成１．　上記の実施形態のバッテリ情報管理システムは、バッテリ（例えば、図１の６）と、ネットワーク（例えば、図１の２）を介して前記バッテリ（６）と通信するサーバ（例えば、図１の４）と、を有するバッテリ情報管理システム（例えば、図１の１）であって、
　前記バッテリ（６）は、
　バッテリを保守するための保守情報と、前記バッテリのユーザの個人情報に関わるユーザ情報と、前記バッテリの使用履歴情報と、を記憶する記憶手段（例えば、図２の６２）と、
　前記記憶手段（６２）から、前記ユーザ情報および前記使用履歴情報を前記サーバ（４）に送信する情報通信手段（例えば、図２の３、６３）と、
　前記記憶手段（６２）と前記情報通信手段（３、６３）とを制御する制御手段（例えば、図２の６１）と、を備え、
　前記制御手段（６１）は、前記情報通信手段（３、６３）による送信処理の後、前記記憶手段（６２）から、前記ユーザ情報と、前記使用履歴情報を消去し、
　前記サーバ（４）は、
　前記情報通信手段により送信された前記ユーザ情報と、前記使用履歴情報を取得する取得手段（例えば、図３の４５）と、
　前記取得手段で取得された、前記ユーザ情報を第１記憶領域（例えば、図３の４６ａ）に記憶し、前記使用履歴情報を、前記第１記憶領域とは異なる第２記憶領域（例えば、図３の４６ｂ）に記憶するサーバ記憶手段と（例えば、図３の４６）、
　前記サーバ記憶手段（４６）に記憶されている情報を管理する情報管理手段（例えば、図３の４２）と、を備え、
　前記情報管理手段（４２）は、前記第１記憶領域（４６ａ）に記憶された前記ユーザ情報を暗号化して管理する。

　構成１のバッテリ情報管理システムによれば、バッテリのユーザの個人情報に関わるユーザ情報およびバッテリの使用履歴情報をサーバに送信した後、バッテリのメモリから、ユーザ情報と、使用履歴情報を消去し、サーバでユーザ情報を暗号化して管理することが可能なバッテリ情報管理技術を提供することができる。これにより、バッテリのリユース時におけるメモリ（記憶部）の情報を初期化する負荷（手間）を低減することが可能になる。

　構成２．　上記の実施形態のバッテリ情報管理システム（例えば、１）では、前記情報管理手段（４２）は、前記暗号化した前記ユーザ情報を復号するための暗号化キーを前記ユーザに前記ネットワークを介して送信する。

　構成３．　上記の実施形態のバッテリ情報管理システム（例えば、１）では、前記バッテリ（６）は、電動機を動力源として走行する車両（例えば、図１の１０１）に搭載され、
　前記情報管理手段（４２）は、前記車両（１０１）のユーザ登録が変更された場合、前記暗号化キーを更新する。

　構成４．　上記の実施形態のバッテリ情報管理システム（例えば、１）では、前記情報管理手段（４２）は、前記車両（１０１）のユーザ登録が変更された場合、前記第１記憶領域（４６ａ）に記憶された前記ユーザ情報を前記サーバ記憶手段（４６）から削除する。

　構成２、構成３及び構成４のバッテリ情報管理システムによれば、サーバにおけるユーザ情報を保護するためのセキュリティ管理を強化することが可能になる。

　構成５．　上記の実施形態のバッテリ情報管理システム（例えば、１）では、前記情報管理手段（４２）は、前記ユーザ情報を前記サーバ記憶手段（４６）から削除した後に、前記削除を証明する削除証明情報を前記ユーザに送信する。

　構成５のバッテリ情報管理システムによれば、ユーザは、ユーザ情報の削除が実行されたことを確認することが可能になる。

　構成６．　上記の実施形態のバッテリ情報管理システム（例えば、１）では、前記情報管理手段（４２）は、
　前記バッテリ（６）と、前記第２記憶領域（４６ｂ）に記憶された前記使用履歴情報とを前記バッテリの個体識別情報により関連づけ、
　前記ユーザ情報が前記サーバ記憶手段から削除された後に、前記バッテリを再利用したリユース製品（例えば、図１の１０２）で、前記個体識別情報により関連づけられた前記使用履歴情報を利用することができるように提供する。

　構成６のバッテリ情報管理システムによれば、記憶装置４６（サーバ記憶部）の第２記憶領域４６ｂの使用履歴情報を、バッテリ６をリユースしたリユース製品で利用（二次利用）することが可能になる。これにより、バッテリをリユースする際に、使用履歴情報について、連続性のある情報管理を行うことが可能になる。

　構成７．　上記の実施形態のバッテリ情報管理システム（例えば、１）では、前記情報管理手段（４２）は、
　前記バッテリ（６）と、前記第１記憶領域（４６ａ）に記憶された前記ユーザ情報および前記第２記憶領域（４６ｂ）に記憶された前記使用履歴情報と、を前記バッテリの個体識別情報により関連づけ、
　前記バッテリ（６）を再利用した、前記ユーザと同一ユーザのリユース製品（例えば、図１の１０３）で、前記個体識別情報により関連づけられた前記ユーザ情報および前記使用履歴情報を利用することができるように提供する。

　構成７のバッテリ情報管理システムによれば、記憶装置４６（サーバ記憶部）の第１記憶領域４６ａのユーザ情報および第２記憶領域４６ｂの使用履歴情報を、バッテリ６をリユースしたリユース製品で利用（二次利用）することが可能になる。これにより、バッテリをリユースする際に、ユーザ情報および使用履歴情報について、連続性のある情報管理を行うことが可能になる。

　構成８．　上記の実施形態のバッテリ情報管理方法は、バッテリ（例えば、図１の６）と、ネットワーク（例えば、図１の２）を介して前記バッテリ（６）と通信するサーバ（例えば、図１の４）と、を有するバッテリ情報管理システム（例えば、図１の１）におけるバッテリ情報管理方法であって、
　前記バッテリの処理は、
　バッテリを保守するための保守情報と、前記バッテリのユーザの個人情報に関わるユーザ情報と、前記バッテリの使用履歴情報と、を記憶手段に記憶する記憶工程（例えば、図５のＳ５００）と、
　情報通信手段が、前記記憶手段から、前記ユーザ情報および前記使用履歴情報を前記サーバに送信する情報通信工程（例えば、図５のＳ５１０）と、
　前記記憶手段と前記情報通信手段とを制御する制御工程（例えば、図５のＳ５２０）と、を有し、
　前記制御工程では、前記情報通信工程における送信処理の後、前記記憶手段から、前記ユーザ情報と、前記使用履歴情報を消去し、
　前記サーバの処理は、
　前記情報通信手段により送信された前記ユーザ情報と、前記使用履歴情報を取得する取得工程（例えば、図３の４５）と、
　前記取得工程で取得された、前記ユーザ情報をサーバ記憶手段の第１記憶領域に記憶し、前記使用履歴情報を、前記サーバ記憶手段の前記第１記憶領域とは異なる第２記憶領域に記憶するサーバ記憶工程（例えば、図５のＳ５３０）と、
　前記サーバ記憶手段に記憶されている情報を管理する情報管理工程（例えば、図５のＳ５４０）と、を有し、前記情報管理工程では、前記第１記憶領域に記憶された前記ユーザ情報を暗号化して管理する。

　構成８のバッテリ情報管理方法によれば、バッテリのユーザの個人情報に関わるユーザ情報およびバッテリの使用履歴情報をサーバに送信した後、バッテリのメモリから、ユーザ情報と、使用履歴情報を消去し、サーバでユーザ情報を暗号化して管理することが可能なバッテリ情報管理技術を提供することができる。

　発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。

　本願は、２０２０年３月２７日提出の日本国特許出願特願２０２０－０５７８９０を基礎として優先権を主張するものであり、その記載内容の全てを、ここに援用する。

　１：バッテリ情報管理システム、２：ネットワーク、３：情報通信装置（ＴＣＵ）、４：サーバ、６：バッテリ、４２：ＣＰＵ、６１：ＣＰＵ

Claims

　バッテリと、ネットワークを介して前記バッテリと通信するサーバと、を有するバッテリ情報管理システムであって、
　前記バッテリは、
　バッテリを保守するための保守情報と、前記バッテリのユーザの個人情報に関わるユーザ情報と、前記バッテリの使用履歴情報と、を記憶する記憶手段と、
　前記記憶手段から、前記ユーザ情報および前記使用履歴情報を前記サーバに送信する情報通信手段と、
　前記記憶手段と前記情報通信手段とを制御する制御手段と、を備え、
　前記制御手段は、前記情報通信手段による送信処理の後、前記記憶手段から、前記ユーザ情報と、前記使用履歴情報を消去し、
　前記サーバは、
　前記情報通信手段により送信された前記ユーザ情報と、前記使用履歴情報を取得する取得手段と、
　前記取得手段で取得された、前記ユーザ情報を第１記憶領域に記憶し、前記使用履歴情報を、前記第１記憶領域とは異なる第２記憶領域に記憶するサーバ記憶手段と、
　前記サーバ記憶手段に記憶されている情報を管理する情報管理手段と、を備え、
　前記情報管理手段は、前記第１記憶領域に記憶された前記ユーザ情報を暗号化して管理することを特徴とするバッテリ情報管理システム。
　前記情報管理手段は、前記暗号化した前記ユーザ情報を復号するための暗号化キーを前記ユーザに前記ネットワークを介して送信することを特徴とする請求項１に記載のバッテリ情報管理システム。
　前記バッテリは、電動機を動力源として走行する車両に搭載され、
　前記情報管理手段は、前記車両のユーザ登録が変更された場合、前記暗号化キーを更新することを特徴とする請求項２に記載のバッテリ情報管理システム。
　前記情報管理手段は、前記車両のユーザ登録が変更された場合、前記第１記憶領域に記憶された前記ユーザ情報を前記サーバ記憶手段から削除することを特徴とする請求項３に記載のバッテリ情報管理システム。
　前記情報管理手段は、前記ユーザ情報を前記サーバ記憶手段から削除した後に、前記削除を証明する削除証明情報を前記ユーザに送信することを特徴とする請求項４に記載のバッテリ情報管理システム。
　前記情報管理手段は、
　前記バッテリと、前記第２記憶領域に記憶された前記使用履歴情報とを前記バッテリの個体識別情報により関連づけ、
　前記ユーザ情報が前記サーバ記憶手段から削除された後に、前記バッテリを再利用したリユース製品で、前記個体識別情報により関連づけられた前記使用履歴情報を利用することができるように提供することを特徴とすることを特徴とする請求項４または５に記載のバッテリ情報管理システム。
　前記情報管理手段は、
　前記バッテリと、前記第１記憶領域に記憶された前記ユーザ情報および前記第２記憶領域に記憶された前記使用履歴情報と、を前記バッテリの個体識別情報により関連づけ、
　前記バッテリを再利用した、前記ユーザと同一ユーザのリユース製品で、前記個体識別情報により関連づけられた前記ユーザ情報および前記使用履歴情報を利用することができるように提供することを特徴とすることを特徴とする請求項１に記載のバッテリ情報管理システム。
　バッテリと、ネットワークを介して前記バッテリと通信するサーバと、を有するバッテリ情報管理システムにおけるバッテリ情報管理方法であって、
　前記バッテリの処理は、
　バッテリを保守するための保守情報と、前記バッテリのユーザの個人情報に関わるユーザ情報と、前記バッテリの使用履歴情報と、を記憶手段に記憶する記憶工程と、
　情報通信手段が、前記記憶手段から、前記ユーザ情報および前記使用履歴情報を前記サーバに送信する情報通信工程と、
　前記記憶手段と前記情報通信手段とを制御する制御工程と、を有し、
　前記制御工程では、前記情報通信工程における送信処理の後、前記記憶手段から、前記ユーザ情報と、前記使用履歴情報を消去し、
　前記サーバの処理は、
　前記情報通信手段により送信された前記ユーザ情報と、前記使用履歴情報を取得する取得工程と、
　前記取得工程で取得された、前記ユーザ情報をサーバ記憶手段の第１記憶領域に記憶し、前記使用履歴情報を、前記サーバ記憶手段の前記第１記憶領域とは異なる第２記憶領域に記憶するサーバ記憶工程と、
　前記サーバ記憶手段に記憶されている情報を管理する情報管理工程と、を有し、
　前記情報管理工程では、前記第１記憶領域に記憶された前記ユーザ情報を暗号化して管理することを特徴とするバッテリ情報管理方法。