WO2021166555A1 - 自動溶接システム、自動溶接方法、学習装置、学習済みモデルの生成方法、学習済みモデル、推定装置、推定方法、及びプログラム - Google Patents

自動溶接システム、自動溶接方法、学習装置、学習済みモデルの生成方法、学習済みモデル、推定装置、推定方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

自動溶接システムは、アーク溶接によって開先に生じたアーク及び溶融池を撮影するカメラと、学習済みモデルを用い、カメラ画像に基づく確率分布画像を出力する推定部と、確率分布画像から確率が所定以上の領域を抽出する抽出手段と、確率が所定以上の領域においてアークの特徴点に対応する代表点及び溶融池の特徴点に対応する代表点を選定する選定手段と、アークの特徴点に対応する代表点及び溶融池の特徴点に対応する代表点の位置関係に基づいて、溶接ロボットの制御パラメータを補正する補正手段を備える。

Description

自動溶接システム、自動溶接方法、学習装置、学習済みモデルの生成方法、学習済みモデル、推定装置、推定方法、及びプログラム
  本発明は、自動溶接システム、自動溶接方法、学習装置、学習済みモデルの生成方法、学習済みモデル、推定装置、推定方法、及びプログラムに関する。
  特許文献1には、溶接ワイヤの先端を開先の上端部と下端部との間でウィービングさせつつ開先に沿って移動させ、溶接ワイヤの先端を開先の下端部から上端部へとウィービングさせる過程で溶接トーチの走行を停止させ、開先の上端部で溶接ワイヤの先端のウィービングを停止させると共に、溶接トーチを走行させつつ溶接ワイヤに対する電力量を低下させ、溶接ワイヤの先端を開先の上端部から下端部へとウィービングさせる過程で溶接トーチの走行速度、溶接ワイヤの先端のウィービング速度及び溶接ワイヤに対する電力量を上昇させることが開示されている。
日本国特開2017-6968号公報
  ところで、アーク溶接で生じたアーク及び溶融池を撮影した画像を利用して溶接ロボットを制御するためには、アークの中心等の特徴点及び溶融池の先端等の特徴点の認識精度を向上させることが好ましい。
  本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、画像中の特徴点の認識精度を向上させることが可能な自動溶接システム、自動溶接方法、学習装置、学習済みモデルの生成方法、学習済みモデル、推定装置、推定方法、及びプログラムを提供することにある。
  上記課題を解決するため、本発明の一の態様の自動溶接システムは、2つの被溶接部材の間に形成された開先でアーク溶接を行う溶接ロボットと、前記アーク溶接によって前記開先に生じたアーク及び溶融池を撮影するカメラと、学習用画像を入力データ、前記学習用画像中の特徴点を含み、特徴点に近づくに従って確率が高くなる確率分布を有する領域を表す領域データを教師データとし、特徴点を含む画像が入力されたときに、各画素における特徴点の確率を表す確率分布画像であって、特徴点に対応する位置に近づくに従って確率が高くなる特徴領域を含む確率分布画像を出力するように教師あり学習により予め生成された学習済みモデルを用い、前記カメラ画像に基づく確率分布画像を出力する推定部と、前記確率分布画像から確率が所定以上の領域を抽出する抽出手段と、前記確率が所定以上の領域において前記アークの特徴点に対応する代表点及び前記溶融池の特徴点に対応する代表点を選定する選定手段と、前記アークの特徴点に対応する代表点及び前記溶融池の特徴点に対応する代表点の位置関係に基づいて、前記溶接ロボットの制御パラメータを補正する補正手段と、を備える。
  また、本発明の他の態様の自動溶接方法は、2つの被溶接部材の間に形成された開先で溶接ロボットによりアーク溶接を行い、前記アーク溶接によって前記開先に生じるアーク及び溶融池をカメラにより撮影し、学習用画像を入力データ、前記学習用画像中の特徴点を含み、特徴点に近づくに従って確率が高くなる確率分布を有する領域を表す領域データを教師データとし、特徴点を含む画像が入力されたときに、各画素における特徴点の確率を表す確率分布画像であって、特徴点に対応する位置に近づくに従って確率が高くなる特徴領域を含む確率分布画像を出力するように教師あり学習により予め生成された学習済みモデルを用い、前記カメラ画像に基づく確率分布画像を出力し、前記確率分布画像から確率が所定以上の領域を抽出し、前記確率が所定以上の領域において前記アークの特徴点に対応する代表点及び前記溶融池の特徴点に対応する代表点を選定し、前記アークの特徴点に対応する代表点及び前記溶融池の特徴点に対応する代表点の位置関係に基づいて、前記溶接ロボットの制御パラメータを補正する。
  また、本発明の他の態様の学習装置は、学習用画像と、前記学習用画像中の特徴点を含み、特徴点に近づくに従って確率が高くなる確率分布を有する領域を表す領域データとを含むデータセットを取得する取得部と、前記学習用画像を入力データ、前記領域データを教師データとし、特徴点を含む画像が入力されたときに、各画素における特徴点の確率を表す確率分布画像であって、特徴点に対応する位置に近づくに従って確率が高くなる特徴領域を含む確率分布画像を出力するように教師あり学習により学習済みモデルを生成する学習部と、を備える。
  また、本発明の他の態様の学習済みモデルの生成方法は、学習用画像と、前記学習用画像中の特徴点を含み、特徴点に近づくに従って確率が高くなる確率分布を有する領域を表す領域データとを含むデータセットを取得し、前記学習用画像を入力データ、前記領域データを教師データとし、特徴点を含む画像が入力されたときに、各画素における特徴点の確率を表す確率分布画像であって、特徴点に対応する位置に近づくに従って確率が高くなる特徴領域を含む確率分布画像を出力するように教師あり学習により学習済みモデルを生成する。
  また、本発明の他の態様のプログラムは、学習用画像と、前記学習用画像中の特徴点を含み、特徴点に近づくに従って確率が高くなる確率分布を有する領域を表す領域データとを含むデータセットを取得する取得部、及び、前記学習用画像を入力データ、前記領域データを教師データとし、特徴点を含む画像が入力されたときに、各画素における特徴点の確率を表す確率分布画像であって、特徴点に対応する位置に近づくに従って確率が高くなる特徴領域を含む確率分布画像を出力するように教師あり学習により学習済みモデルを生成する学習部、としてコンピュータを機能させる。
  また、本発明の他の態様の学習済みモデルは、特徴点を含む入力画像に基づいて、各画素における特徴点の確率を表す確率分布画像であって、特徴点に対応する位置に近づくに従って確率が高くなる特徴領域を含む確率分布画像を出力するよう、コンピュータを機能させるための学習済みモデルであって、畳み込み層を含む第1畳み込みネットワークと、畳み込み層を含む第1逆畳み込みネットワークと、プーリング層及び畳み込み層を含む第2畳み込みネットワークと、畳み込み層及びアップサンプリング層を含む第2逆畳み込みネットワークと、を備え、前記第1畳み込みネットワークは、入力画像に畳み込み処理を行って、生成された第1特徴画像を出力し、前記第2畳み込みネットワークは、前記第1特徴画像にプーリング処理を行い、さらに畳み込み処理を行って、生成された第2特徴画像を出力し、前記第2逆畳み込みネットワークは、前記第2特徴画像に逆畳み込み処理を行い、さらにアップサンプリング処理を行って、生成された第3特徴画像を出力し、前記第1逆畳み込みネットワークは、前記第1特徴画像と前記第3特徴画像とが合成された合成画像に逆畳み込み処理を行って、生成された出力画像を出力するように構成され、前記第1畳み込みネットワーク、前記第1逆畳み込みネットワーク、前記第2畳み込みネットワーク、及び前記第2逆畳み込みネットワークは、前記入力画像に含まれる特徴点を含み、前記特徴点に近づくに従って確率が高くなる確率分布を有する領域と、前記出力画像に含まれる特徴領域との差分を減少するように学習されたものであり、特徴点を含む入力画像に対し、学習済みの前記第1畳み込みネットワーク、前記第1逆畳み込みネットワーク、前記第2畳み込みネットワーク、及び前記第2逆畳み込みネットワークに基づく演算を行い、特徴点に対応する位置に近づくに従って確率が高くなる特徴領域を含む確率分布画像を出力するよう、コンピュータを機能させる。
  また、本発明の他の態様の推定装置は、カメラにより生成されたカメラ画像を取得する取得部と、学習用画像を入力データ、前記学習用画像中の特徴点を含み、特徴点に近づくに従って確率が高くなる確率分布を有する領域を表す領域データを教師データとし、特徴点を含む画像が入力されたときに、各画素における特徴点の確率を表す確率分布画像であって、特徴点に対応する位置に近づくに従って確率が高くなる特徴領域を含む確率分布画像を出力するように教師あり学習により予め生成された学習済みモデルを用い、前記カメラ画像に基づく確率分布画像を出力する推定部と、を備える。
  また、本発明の他の態様の推定方法は、カメラにより生成されたカメラ画像を取得し、学習用画像を入力データ、前記学習用画像中の特徴点を含み、特徴点に近づくに従って確率が高くなる確率分布を有する領域を表す領域データを教師データとし、特徴点を含む画像が入力されたときに、各画素における特徴点の確率を表す確率分布画像であって、特徴点に対応する位置に近づくに従って確率が高くなる特徴領域を含む確率分布画像を出力するように教師あり学習により予め生成された学習済みモデルを用い、前記カメラ画像に基づく確率分布画像を出力する。
  また、本発明の他の態様のプログラムは、カメラにより生成されたカメラ画像を取得する取得部、及び、学習用画像を入力データ、前記学習用画像中の特徴点を含み、特徴点に近づくに従って確率が高くなる確率分布を有する領域を表す領域データを教師データとし、特徴点を含む画像が入力されたときに、各画素における特徴点の確率を表す確率分布画像であって、特徴点に対応する位置に近づくに従って確率が高くなる特徴領域を含む確率分布画像を出力するように教師あり学習により予め生成された学習済みモデルを用い、前記カメラ画像に基づく確率分布画像を出力する推定部、としてコンピュータを機能させる。
  本発明によれば、画像中の特徴点の認識精度を向上させることが可能となる。
自動溶接システムによる溶接例を示す図である。 自動溶接システムの構成例を示す図である。 アーク及び溶融池の画像例を示す図である。 アーク及び溶融池の具体例を模式的に示す図である。 学習フェーズに用いられるデータセット例を示す図である。 特徴領域の例を示す図である。 特徴領域の例を示す図である。 特徴領域の例を示す図である。 学習フェーズの手順例を示す図である。 機械学習処理の手順例を示す図である。 学習済みモデルの構成例を示す図である。 推論フェーズの手順例を示す図である。 実施形態の認識精度を示す図である。
  以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[システム概要]
  図1は、自動溶接システム100の溶接ロボット3による溶接例を示す図である。図2は、自動溶接システム100の構成例を示す図である。
  図1に示すように、溶接ロボット3は、2つの被溶接部材U,Lの間に形成された開先Gにおいて、溶接トーチ31を進行させながらアーク溶接を行う。溶接トーチ31の先端部の近傍には溶融池Pが形成される。
  本実施形態では、被溶接部材U,Lが鉛直方向(上下方向)に並んでおり、開先Gが水平方向(前後方向)に延びている。これに限らず、被溶接部材U,Lは、水平方向に並んでもよい。
  被溶接部材U,L間の間隔(すなわち、開先Gの幅)は、例えば3~10mm程度である。被溶接部材U,Lには、裏当て材が貼られてもよいし、貼られなくてもよい。開先Gの形状は、図示のV型形状に限らず、X型形状等であってもよい。
  アーク溶接には、例えばTIG(Tungsten Inert Gas)溶接が適用される。これに限らず、MIG(Metal Inert Gas)溶接又はMAG(Metal Active Gas)溶接等が適用されてもよい。
  溶接ロボット3は、溶接トーチ31をウィービングさせながらアーク溶接を行う。被溶接部材U,Lが上下方向に並び、溶接進行方向が前方向である場合、溶融池Pの垂れ下がりを抑制するために、溶接トーチ31を前下-後上方向にウィービングさせる。
  カメラ2は、溶接トーチ31の先端部から生じるアーク及び溶融池Pを撮影して画像を生成する。また、カメラ2は、アークに向けて送り出される不図示のワイヤ(溶加材)も撮影する。
  カメラ2は、溶接トーチ31に対して前方向に配置されており、溶接トーチ31と一緒に前方向に移動する。カメラ2のレンズには、アーク光の入射を抑制するために950nm近傍の近赤外光のみを透過するバンドパスフィルタが装着される。
  カメラ2は、時系列の複数の静止画像(フレーム)を含む動画像を生成するビデオカメラである。これに限らず、カメラ2は、定期的な撮影により時系列の複数の静止画像を生成するスチルカメラであってもよい。
  図2に示すように、自動溶接システム100は、溶接支援装置1、カメラ2、溶接ロボット3、データベース5、及び学習装置6を備えている。これらの機器は、例えばインターネット又はLAN等の通信ネットワークを介して相互に通信可能である。溶接支援装置1は、推定装置の例である。
  溶接支援装置1は、制御部10を備えている。制御部10は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、不揮発性メモリ、及び入出力インターフェース等を含むコンピュータである。制御部10のCPUは、ROM又は不揮発性メモリからRAMにロードされたプログラムに従って情報処理を実行する。
  制御部10は、取得部11、推定部12、抽出部13、選定部14、及び補正部15を備えている。これらの機能部は、制御部10のCPUがROM又は不揮発性メモリからRAMにロードされたプログラムに従って情報処理を実行することによって実現される。
  プログラムは、例えば光ディスク又はメモリカード等の情報記憶媒体を介して供給されてもよいし、例えばインターネット又はLAN等の通信ネットワークを介して供給されてもよい。
  学習装置6も、溶接支援装置1と同様、制御部60を備えている。制御部60は、設定部61、取得部62、及び学習部63を備えている。なお、学習装置6は、1又は複数のサーバコンピュータで構成されてもよい。
  溶接支援装置1及び学習装置6は、データベース5にアクセス可能である。データベース5には、学習装置6により構築された学習済みモデル200が、溶接支援装置1により読出し可能に保存されている。
  図3は、アーク及び溶融池の画像例を示す図である。図4は、アーク及び溶融池を模式的に示す図である。これらの図に示すように、画像には、溶融池先端上部、溶融池先端下部、アーク中心、ワイヤ先端、溶融池上端、及び溶融池下端の6つの特徴点が存在する。
  ところで、溶融池に対して溶接トーチが先行したり遅行すると溶接の不良に繋がるおそれがあるため、溶融池に対して溶接トーチを適切な位置に維持することが重要である。
  しかしながら、溶接歪みや取り付け誤差等の様々な影響により開先幅や溶接線は設計値からずれる場合があり、それらの要因により溶融池の溜まり具合が変化することがあるため、溶融池に対して溶接トーチを適切な位置に維持することは容易ではない。
  そこで、本実施形態では、以下に説明するようにカメラ2により撮影されたカメラ画像に基づいて溶接ロボット3の制御パラメータを補正することで、溶融池に対して溶接トーチを適切な位置に維持することを実現している。
[学習フェーズ]
  図5は、学習フェーズに用いられるデータセット例を示す図である。データセットは、入力データ及び教師データを含んでいる。入力データは、学習用画像である。学習用画像は、例えばカメラ2により撮影された画像であってもよいし、他のカメラにより撮影された画像であってもよい。
  教師データは、学習用画像中の各特徴点に設定された特徴領域の領域データを含んでいる。特徴領域は、特徴点を含み、特徴点に近づくに従って確率が高くなる確率分布を有する領域である。具体的には、領域データは、特徴領域に含まれる各画素の座標及び確率を含んでいる。確率は、特徴点の存在確率を表す。
  さらに、教師データは、学習用画像中で特徴点が見えるか否かを表す可視フラグを含んでもよい。溶融池先端上部、溶融池先端下部、及びワイヤ先端等の一部の特徴点は、溶接トーチ31がウィービングするために見えない場合がある。つまり、一部の特徴点は、溶接トーチ31により隠れてしまう場合がある。
  図6ないし図8は、領域データが表す特徴領域SAの例を示す図である。図6では、画素の座標を表すxy軸と直交する軸が確率を表している。図7及び図8では、画素の色濃度が確率を表している。
  特徴領域SAは、特徴点を中心に二次元的な広がりを持つ所定の大きさの領域であり、特徴点に近づくに従って確率が高くなる確率分布を有している。特徴領域SAは、例えば二次元正規分布に従った確率分布を有している。
  確率は、特徴領域SAの全体で1になるように正規化されてもよいし、特徴領域SAの画素毎に0~1の値を取るようにされてもよい。
  図7に示すように、特徴点が点である場合には、特徴領域SAは正方形の領域(例えば7×7画素)とされる。また、図8に示すように、特徴点が線である場合には、特徴領域SAは長方形の領域(例えば7×35画素)とされる。これに限らず、特徴領域SAは、例えば略円形状等であってもよい。
  例えば図3及び図4に示す6つの特徴点のうち、溶融池先端上部、溶融池先端下部、アーク中心、及びワイヤ先端は「点」の特徴点であり、正方形の特徴領域SAが設定される。一方、溶融池上端及び溶融池下端は「線」の特徴点であり、長方形の特徴領域SAが設定される。
  なお、各特徴点の位置は、例えば学習用画像を見た技能者等の人によって判断され、ポインティングデバイス等を用いて学習装置6に入力される。学習装置6は、入力された特徴点の位置を基準として特徴領域SAを設定し、教師データとして保存してもよい(設定部61としての処理)。
  図9は、学習装置6において実現される、学習済みモデルの生成方法としての学習フェーズの手順例を示す図である。学習装置6の制御部60は、同図に示す処理をプログラムに従って実行することにより、取得部62及び学習部63として機能する。
  まず、制御部60は、学習用画像、学習用画像中の各特徴点に設定された特徴領域の領域データ、及び各特徴点の可視フラグを含むデータセットを取得する(S11;取得部62としての処理、図5参照)。
  次に、制御部60は、一部のデータセットをトレーニングデータとして用いて機械学習を行う(S12;学習部63としての処理)。機械学習処理S12の具体的な手順例については後述する。
  その後、制御部60は、トレーニングデータとは別の一部のデータセットをテストデータとして用いて学習済みモデル200を評価し(S13)、学習済みモデル200をデータベース5に保存する(S14)。
  図10は、機械学習処理S12の具体的な手順例を示す図である。図11は、機械学習処理S12により生成される学習済みモデル200の構成例を示す図である。
  学習装置6の制御部60は、学習用画像を入力データとし、学習画像中の各特徴点に設定された特徴領域の領域データ及び各特徴点の可視フラグを教師データとして、確率分布画像を出力するように教師あり学習により学習済みモデル200を生成する。
  確率分布画像は、各画素における特徴点の確率を表す画像(マップ)である。確率分布画像に含まれる特徴領域は、上記学習用画像に設定された特徴領域と同様に、特徴点に対応する位置に近づくに従って確率が高くなる確率分布を有する。
  確率分布画像は、複数の特徴点のそれぞれに対応する特徴領域を含む。具体的には、確率分布画像は、溶融池先端上部、溶融池先端下部、アーク中心、ワイヤ先端、溶融池上端、及び溶融池下端のそれぞれに対応する6つの特徴領域を含む。
  可視フラグが特徴点の不可視を表す場合、確率分布画像は、その特徴点に対応する特徴領域を含まない。すなわち、全画素に亘って特徴点の確率が0となる。例えば、溶融池先端上部が不可視である場合、確率分布画像は、溶融池先端上部に対応する特徴領域を含まない。
  図10に示すように、機械学習処理S12では、制御部60は、学習用画像をモデルに入力し、モデルによる計算を行い、確率分布画像を出力する(S121~S123)。
  次に、制御部60は、モデルから出力された確率分布画像に含まれる特徴領域と、教師データである領域データが表す特徴領域との差分を算出し(S124)、差分を減少させるように誤差逆伝播計算を行う(S125)。
  図11に示すように、学習済みモデル200は、第1畳み込みネットワーク71、第2畳み込みネットワーク72、第3畳み込みネットワーク73、第1逆畳み込みネットワーク81、及び第2逆畳み込みネットワーク82を備えている。
  この学習済みモデル200は、完全畳み込みネットワークによるセマンティックセグメンテーションの技術を応用している。
  第1畳み込みネットワーク71は、畳み込み層を含んでおり、入力画像に畳み込み処理を行って、生成された特徴画像(特徴マップ)を第1逆畳み込みネットワーク81及び第2畳み込みネットワーク72に出力する。
  第2畳み込みネットワーク72は、プーリング層及び畳み込み層を含んでおり、第1畳み込みネットワーク71からの特徴画像にプーリング処理を行い、さらに畳み込み処理を行って、生成された特徴画像を第2逆畳み込みネットワーク82及び第3畳み込みネットワーク73に出力する。
  第3畳み込みネットワーク73は、プーリング層、畳み込み層、及びアップサンプリング層を含んでおり、第2畳み込みネットワーク72からの特徴画像にプーリング処理を行い、さらに畳み込み処理を行い、さらにアップサンプリング処理を行って、生成された特徴画像を第2逆畳み込みネットワーク82に出力する。
  第2逆畳み込みネットワーク82は、畳み込み層及びアップサンプリング層を含んでおり、第2畳み込みネットワーク72からの特徴画像と第3畳み込みネットワーク73からの特徴画像とが合成された合成画像に逆畳み込み処理を行い、さらにアップサンプリング処理を行って、生成された特徴画像を第1逆畳み込みネットワーク81に出力する。
  第1逆畳み込みネットワーク81は、畳み込み層及び出力層を含んでおり、第1畳み込みネットワーク71からの特徴画像と第2逆畳み込みネットワーク82からの特徴画像とが合成された合成画像に逆畳み込み処理を行って、生成された確率分布画像を出力する。   
  具体的には、特徴点の種類ごと(ラベル毎)の確率分布画像が生成され、それらが合成されることにより1つの確率分布画像が生成される。例えば、溶融池先端上部、溶融池先端下部、アーク中心、ワイヤ先端、溶融池上端、及び溶融池下端の6つの特徴点ごとに確率分布画像が生成され、それらが合成されることで、6つの特徴点に対応する6つの特徴領域を含む確率分布画像が得られる。
  第1畳み込みネットワーク71、第2畳み込みネットワーク72、第3畳み込みネットワーク73、第1逆畳み込みネットワーク81、及び第2逆畳み込みネットワーク82は、学習用画像(入力画像)に設定された特徴領域と、確率分布画像(出力画像)に含まれる特徴領域との差分を減少するように誤差逆伝播計算により学習される。
  溶接支援装置1の制御部は、特徴点を含む画像に対し、上記のように学習された学習済みモデル200(第1畳み込みネットワーク71、第2畳み込みネットワーク72、第3畳み込みネットワーク73、第1逆畳み込みネットワーク81、及び第2逆畳み込みネットワーク82)に基づく演算を行うことで、特徴点に対応する特徴領域を含む確率分布画像を出力する。
  本実施形態の学習済みモデル200では、複数段の畳み込みネットワーク71~73及び逆畳み込みネットワーク81、82を設け、合成画像に逆畳み込み処理を行うことによって、特徴点に対応する位置に近づくに従って確率が高くなる特徴領域を含んだ確率分布画像を出力することを可能としている。
  なお、学習済みモデル200の構成は、図示の内容に限られるものではない。例えば、各ネットワークに含まれる畳み込み層の層数は2層に限らず、1層であってもよいし、3層以上であってもよい。また、ネットワークの段数は3段に限らず、2段であってもよいし、4段以上であってもよい。
[推論フェーズ]
  図12は、溶接支援装置(推定装置)1において実現される、実施形態に係る自動溶接方法としての推論フェーズの手順例を示す図である。溶接支援装置1の制御部10は、同図に示す処理をプログラムに従って実行することにより、取得部11、推定部12、抽出部13、選定部14、及び補正部15として機能する。
  まず、制御部10は、カメラ2からカメラ画像を取得する(S21;取得部11としての処理)。具体的には、制御部10は、カメラ2により生成された動画像に含まれる時系列の複数の静止画像(フレーム)をカメラ画像として順次取得する。
  次に、制御部10は、学習フェーズで生成された学習済みモデル200にカメラ画像を入力し、計算を行って、カメラ画像に基づく確率分布画像を出力する(S22~S24;推定部12としての処理)。具体的には、制御部10は、時系列の複数のカメラ画像を学習済みモデル200に順次入力し、確率分布画像を順次出力する。
  次に、制御部10は、確率分布画像から確率が所定以上の領域を抽出し(S25;抽出部13としての処理)、確率が所定以上の領域において代表点を選定する(S26;選定部14としての処理)。
  具体的には、制御部10は、確率分布画像の各画素に格納された確率の値が閾値以上であるか否か判定し、確率の値が閾値以上の画素が集合した領域を抽出する。ここで用いられる閾値は、予め設定され、ROM等の記憶装置に保持されている。さらに、制御部10は、抽出された領域の中で確率の値が最大の画素を代表点として選定する。
  又は、制御部10は、抽出された領域に含まれる各画素の座標を確率の値で加重平均した座標(下記式)を、代表点の座標としてもよい。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
  Xは加重平均した座標、Nは確率の値が閾値以上の画素の総数、xは画素の座標、pは確率の値を表す。
  このように、確率分布画像から確率が所定以上の領域を抽出し、代表点を選定することで、カメラ画像に含まれる特徴点に対応する代表点が特定される。すなわち、溶融池先端上部、溶融池先端下部、アーク中心、ワイヤ先端、溶融池上端、及び溶融池下端のそれぞれに対応する代表点が特定される。
  次に、制御部10は、代表点間の距離を算出する(S27)。例えば、溶融池先端上部又は下部に対応する代表点とアーク中心に対応する代表点との距離、溶融池上端又は下端に対応する代表点とアーク中心に対応する代表点との距離、及び溶融池上端に対応する代表点と溶融池下端に対応する代表点との距離などが算出される。
  次に、制御部10は、代表点の位置関係に基づいて、溶接ロボット3(図2参照)の制御パラメータを補正する(S28;補正部15としての処理)。具体的には、制御部10が制御パラメータの補正量を算出し、溶接ロボット3に送信すると、溶接ロボット3のコントローラが、受信した補正量を用いて制御パラメータを補正する。
  補正の対象となる制御パラメータは、例えば溶接進行方向(図1の前後方向)における溶接トーチ31の速度若しくは位置、開先幅方向(図1の上下方向)における溶接トーチ31の位置、又はウィービング幅などである。これに限らず、溶接ロボット3のアクチュエータの指令値等を直接的に補正の対象としてもよい。
  例えば、制御部10は、溶融池先端上部又は下部に対応する代表点とアーク中心に対応する代表点との距離が所定の基準値から外れている場合に、当該距離が基準値に近づくように、溶接進行方向における溶接トーチ31の速度若しくは位置の補正量を算出する。
  また、制御部10は、溶融池上端又は下端に対応する代表点とアーク中心に対応する代表点との距離が所定の基準値から外れている場合に、当該距離が基準値に近づくように、開先幅方向における溶接トーチ31の位置の補正量を算出してもよい。
  なお、溶接トーチ31のウィービングにより距離が周期的に変化する場合には、周期的に変化する距離が極小又は極大付近等にあるときに補正量が計算される。
  また、制御部10は、溶融池上端に対応する代表点と溶融池下端に対応する代表点との距離(すなわち、溶融池の幅)の増減に応じて溶接トーチ31のウィービング幅が増減するように、ウィービング幅の補正量を算出してもよい。
  以上のように溶接ロボット3の制御パラメータを補正することによって、溶接トーチ31を溶融池Pに対して適切な位置に維持して、高品質な自動溶接を実現することが可能となる。
  本実施形態によれば、学習済みモデルを用いて確率分布画像を出力し、確率分布画像から確率が所定以上の領域を抽出し、代表点を選定することによって、特徴点の認識精度を向上させることが可能となる。
  図13は、本実施形態における特徴点の認識精度を示す図である。同図は、学習用画像とは角度を変えて撮影したカメラ画像(学習用データセットには含まれない未知の画像)に対する特徴点の認識性能を評価した結果を表している。
  縦軸は認識誤差を表している。横軸におけるXは前後方向を表し、Yは上下方向を表している。参考技術は、特徴点の座標を直接出力する学習済みモデルを用いて画像中の特徴点を認識する技術である。
  同図によると、本実施形態では、アーク中心、ワイヤ先端、及び溶融池先端上部の認識誤差(特に、前後方向における認識誤差)が参考技術と比べて低減されていることが分かる。
  すなわち、参考技術では、学習用画像とは角度を変えて撮影したカメラ画像に対して認識精度が十分ではないが、本実施形態によれば、そのようなカメラ画像に対しても認識精度を確保することが可能である。
  以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が当業者にとって可能であることはもちろんである。
  本発明は、溶接の分野に限らず、画像中の特徴点を認識する工程を利用する種々の分野に適用することが可能である。
 以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
 なお、本出願は、2020年2月17日出願の日本特許出願(特願2020-024214)に基づくものであり、その内容は本出願の中に参照として援用される。
1  溶接支援装置(推定装置)、10  制御部、11  取得部、12  推定部、13  抽出部、14  選定部、15  補正部、2  カメラ、3  溶接ロボット、31  溶接トーチ、5  データベース、6  学習装置、60  制御部、61  設定部、62  取得部、63  学習部、71  第1畳み込みネットワーク、72  第2畳み込みネットワーク、73  第3畳み込みネットワーク、81  第1逆畳み込みネットワーク、82  第2逆畳み込みネットワーク、100  自動溶接システム、200  学習済みモデル、U  被溶接部材、L  被溶接部材、G  開先、P  溶融池

Claims (15)

  1.   2つの被溶接部材の間に形成された開先でアーク溶接を行う溶接ロボットと、
      前記アーク溶接によって前記開先に生じたアーク及び溶融池を撮影するカメラと、
      学習用画像を入力データ、前記学習用画像中の特徴点を含み、特徴点に近づくに従って確率が高くなる確率分布を有する領域を表す領域データを教師データとし、特徴点を含む画像が入力されたときに、各画素における特徴点の確率を表す確率分布画像であって、特徴点に対応する位置に近づくに従って確率が高くなる特徴領域を含む確率分布画像を出力するように教師あり学習により予め生成された学習済みモデルを用い、前記カメラ画像に基づく確率分布画像を出力する推定部と、
      前記確率分布画像から確率が所定以上の領域を抽出する抽出手段と、
      前記確率が所定以上の領域において前記アークの特徴点に対応する代表点及び前記溶融池の特徴点に対応する代表点を選定する選定手段と、
      前記アークの特徴点に対応する代表点及び前記溶融池の特徴点に対応する代表点の位置関係に基づいて、前記溶接ロボットの制御パラメータを補正する補正手段と、
      を備える、自動溶接システム。
  2.   2つの被溶接部材の間に形成された開先で溶接ロボットによりアーク溶接を行い、
      前記アーク溶接によって前記開先に生じるアーク及び溶融池をカメラにより撮影し、
      学習用画像を入力データ、前記学習用画像中の特徴点を含み、特徴点に近づくに従って確率が高くなる確率分布を有する領域を表す領域データを教師データとし、特徴点を含む画像が入力されたときに、各画素における特徴点の確率を表す確率分布画像であって、特徴点に対応する位置に近づくに従って確率が高くなる特徴領域を含む確率分布画像を出力するように教師あり学習により予め生成された学習済みモデルを用い、前記カメラ画像に基づく確率分布画像を出力し、
      前記確率分布画像から確率が所定以上の領域を抽出し、
      前記確率が所定以上の領域において前記アークの特徴点に対応する代表点及び前記溶融池の特徴点に対応する代表点を選定し、
      前記アークの特徴点に対応する代表点及び前記溶融池の特徴点に対応する代表点の位置関係に基づいて、前記溶接ロボットの制御パラメータを補正する、
      自動溶接方法。
  3.   学習用画像と、前記学習用画像中の特徴点を含み、特徴点に近づくに従って確率が高くなる確率分布を有する領域を表す領域データとを含むデータセットを取得する取得部と、
      前記学習用画像を入力データ、前記領域データを教師データとし、特徴点を含む画像が入力されたときに、各画素における特徴点の確率を表す確率分布画像であって、特徴点に対応する位置に近づくに従って確率が高くなる特徴領域を含む確率分布画像を出力するように教師あり学習により学習済みモデルを生成する学習部と、
      を備える、学習装置。
  4.   前記学習用画像は、複数種類の前記特徴点を含み、
      前記確率分布画像は、複数種類の前記特徴点のそれぞれに対応する複数種類の前記特徴領域を含む、
      請求項3に記載の学習装置。
  5.   前記学習部は、前記特徴点が見えるか否かを表す可視フラグをさらに教師データとし、前記特徴点が見えない場合に、前記特徴点に対応する前記特徴領域を含まない前記確率分布画像を出力するように前記学習済みモデルを生成する、
      請求項3に記載の学習装置。
  6.   前記学習用画像は、2つの被溶接部材の間に形成された開先でアーク溶接により生じたアーク及び溶融池を撮影した画像であり、
      前記特徴点は、前記アークの特徴点及び前記溶融池の特徴点である、
      請求項3に記載の学習装置。
  7.   学習用画像と、前記学習用画像中の特徴点を含み、特徴点に近づくに従って確率が高くなる確率分布を有する領域を表す領域データとを含むデータセットを取得し、
      前記学習用画像を入力データ、前記領域データを教師データとし、特徴点を含む画像が入力されたときに、各画素における特徴点の確率を表す確率分布画像であって、特徴点に対応する位置に近づくに従って確率が高くなる特徴領域を含む確率分布画像を出力するように教師あり学習により学習済みモデルを生成する、
      学習済みモデルの生成方法。
  8.   学習用画像と、前記学習用画像中の特徴点を含み、特徴点に近づくに従って確率が高くなる確率分布を有する領域を表す領域データとを含むデータセットを取得する取得部、及び、
      前記学習用画像を入力データ、前記領域データを教師データとし、特徴点を含む画像が入力されたときに、各画素における特徴点の確率を表す確率分布画像であって、特徴点に対応する位置に近づくに従って確率が高くなる特徴領域を含む確率分布画像を出力するように教師あり学習により学習済みモデルを生成する学習部、
      としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  9.   特徴点を含む入力画像に基づいて、各画素における特徴点の確率を表す確率分布画像であって、特徴点に対応する位置に近づくに従って確率が高くなる特徴領域を含む確率分布画像を出力するよう、コンピュータを機能させるための学習済みモデルであって、
      畳み込み層を含む第1畳み込みネットワークと、
      畳み込み層を含む第1逆畳み込みネットワークと、
      プーリング層及び畳み込み層を含む第2畳み込みネットワークと、
      畳み込み層及びアップサンプリング層を含む第2逆畳み込みネットワークと、
      を備え、
      前記第1畳み込みネットワークは、入力画像に畳み込み処理を行って、生成された第1特徴画像を出力し、
      前記第2畳み込みネットワークは、前記第1特徴画像にプーリング処理を行い、さらに畳み込み処理を行って、生成された第2特徴画像を出力し、
      前記第2逆畳み込みネットワークは、前記第2特徴画像に逆畳み込み処理を行い、さらにアップサンプリング処理を行って、生成された第3特徴画像を出力し、
      前記第1逆畳み込みネットワークは、前記第1特徴画像と前記第3特徴画像とが合成された合成画像に逆畳み込み処理を行って、生成された出力画像を出力するように構成され、
      前記第1畳み込みネットワーク、前記第1逆畳み込みネットワーク、前記第2畳み込みネットワーク、及び前記第2逆畳み込みネットワークは、前記入力画像に含まれる特徴点を含み、前記特徴点に近づくに従って確率が高くなる確率分布を有する領域と、前記出力画像に含まれる特徴領域との差分を減少するように学習されたものであり、
      特徴点を含む入力画像に対し、学習済みの前記第1畳み込みネットワーク、前記第1逆畳み込みネットワーク、前記第2畳み込みネットワーク、及び前記第2逆畳み込みネットワークに基づく演算を行い、特徴点に対応する位置に近づくに従って確率が高くなる特徴領域を含む確率分布画像を出力するよう、コンピュータを機能させるための学習済みモデル。
  10.   プーリング層、畳み込み層、及びアップサンプリング層を含む第3畳み込みネットワークをさらに備え、
      前記第3畳み込みネットワークは、前記第2畳み込みネットワークからの前記第2特徴画像にプーリング処理を行い、さらに畳み込み処理を行い、さらにアップサンプリング処理を行って、生成された第4特徴画像を出力し、
      前記第2逆畳み込みネットワークは、前記第2特徴画像と前記第4特徴画像とが合成された合成画像に逆畳み込み処理を行い、さらにアップサンプリング処理を行って、前記第3特徴画像を生成するように構成される、
      請求項9に記載の学習済みモデル。
  11.   カメラにより生成されたカメラ画像を取得する取得部と、
      学習用画像を入力データ、前記学習用画像中の特徴点を含み、特徴点に近づくに従って確率が高くなる確率分布を有する領域を表す領域データを教師データとし、特徴点を含む画像が入力されたときに、各画素における特徴点の確率を表す確率分布画像であって、特徴点に対応する位置に近づくに従って確率が高くなる特徴領域を含む確率分布画像を出力するように教師あり学習により予め生成された学習済みモデルを用い、前記カメラ画像に基づく確率分布画像を出力する推定部と、
      を備える、推定装置。
  12.   前記確率分布画像から確率が所定以上の領域を抽出する抽出手段と、
      前記確率が所定以上の領域における代表点を選定する選定手段と、
      をさらに備える、
      請求項11に記載の推定装置。
  13.   前記カメラ画像は、2つの被溶接部材の間に形成された開先でアーク溶接により生じたアーク及び溶融池を前記カメラにより撮影した画像であり、
      前記推定部は、前記アークの特徴点に対応する特徴領域及び前記溶融池の特徴点に対応する特徴領域を含む前記確率分布画像を出力する、
      請求項11に記載の推定装置。
  14.   カメラにより生成されたカメラ画像を取得し、
      学習用画像を入力データ、前記学習用画像中の特徴点を含み、特徴点に近づくに従って確率が高くなる確率分布を有する領域を表す領域データを教師データとし、特徴点を含む画像が入力されたときに、各画素における特徴点の確率を表す確率分布画像であって、特徴点に対応する位置に近づくに従って確率が高くなる特徴領域を含む確率分布画像を出力するように教師あり学習により予め生成された学習済みモデルを用い、前記カメラ画像に基づく確率分布画像を出力する、
      推定方法。
  15.   カメラにより生成されたカメラ画像を取得する取得部、及び、
      学習用画像を入力データ、前記学習用画像中の特徴点を含み、特徴点に近づくに従って確率が高くなる確率分布を有する領域を表す領域データを教師データとし、特徴点を含む画像が入力されたときに、各画素における特徴点の確率を表す確率分布画像であって、特徴点に対応する位置に近づくに従って確率が高くなる特徴領域を含む確率分布画像を出力するように教師あり学習により予め生成された学習済みモデルを用い、前記カメラ画像に基づく確率分布画像を出力する推定部、
      としてコンピュータを機能させるためのプログラム。

     
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