WO2021132276A1 - 農業支援システム - Google Patents
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Abstract
病害虫発生を推定しようとしている圃場そのものに適した指数に基づいて、作物の病害虫発生を推定できる。 農業支援システムは、マルチコプター(10)に設けられ且つ圃場を撮像する撮像装置(10e)と、撮像装置(10e)が撮像した撮像画像から圃場に作付けされた作物の植生指数を演算する植生演算部(20)と、植生演算部(20)によって演算した複数の植生指数(Fan)に基づいて、作物の病害虫の発生を推定する推定部(21)と、推定部(21)が推定した病害虫の発生を報知する報知装置(22)と、を備えている。推定部(21)は、圃場の代表の植生指数(Fan)と、圃場の所定位置の植生指数(Fan)とを比較して、所定位置の植生指数(Fan)が、代表の植生指数(Fan)と乖離している場合に、所定位置に病害虫が発生していると推定する。推定部(21)は、圃場の複数の所定位置における植生指数(Fan)を平均して、植生指数(Fan)の平均値を代表の植生指数(FanR)とする。
Description
本発明は、作物の病害虫の発生を推定する農業支援システムに関する。
従来、農作業等の作業の決定を行うシステムとして、特許文献1が知られている。特許文献1の作業決定支援装置は、圃場毎の気象を予測する圃場気象予測手段と、圃場毎の作物の成長状態を予測する作物成長予測手段と、時間の単位および農地の広さの単位によって区分した階層で、農地としての圃場の土壌に関する情報を分類して記憶する土壌情報記憶手段と、圃場毎に、各圃場にて行われた作業の履歴を記憶する作業履歴記憶手段と、気象の予測、作物の成長状態の予測、土壌に関する情報、および作業の履歴から所定の圃場にて行うべき作業の案を決定する作業決定手段とを備えている。作業決定支援装置では、圃場毎の作物の病理と病害の発生と拡散を予測する病理病害予測手段をさらに有している。
特許文献1に開示の作業決定支援装置では、病理病害モデルを用いて、病気の発生を予測しているものの、圃場単位での病気の発生確率を算出していて、当該技術を用いたとしても圃場の全体の状況に基づいて、当該圃場内における所定位置での病害虫発生を推定することができないのが実情である。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、病害虫発生を推定しようとしている圃場そのものに適した指数に基づいて、圃場の所定位置において作物病害虫の発生を推定する農業支援システムを提供することを目的とする。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、病害虫発生を推定しようとしている圃場そのものに適した指数に基づいて、圃場の所定位置において作物病害虫の発生を推定する農業支援システムを提供することを目的とする。
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
農業支援システムは、マルチコプター等に設けられ且つ圃場を撮像する撮像装置と、前記撮像装置が撮像した撮像画像から圃場に作付けされた作物の植生指数を演算する植生演算部と、前記植生演算部によって演算した複数の植生指数に基づいて、前記作物の病害虫の発生を推定する推定部と、前記推定部が推定した前記病害虫の発生を報知する報知装置と、を備えている。
農業支援システムは、マルチコプター等に設けられ且つ圃場を撮像する撮像装置と、前記撮像装置が撮像した撮像画像から圃場に作付けされた作物の植生指数を演算する植生演算部と、前記植生演算部によって演算した複数の植生指数に基づいて、前記作物の病害虫の発生を推定する推定部と、前記推定部が推定した前記病害虫の発生を報知する報知装置と、を備えている。
前記推定部は、前記圃場の代表の植生指数と、前記圃場の所定位置の植生指数とを比較して、前記所定位置の植生指数が、前記代表の植生指数と乖離している場合に、前記所定位置に病害虫が発生していると推定する。
前記推定部は、前記圃場の複数の所定位置における植生指数を平均して、前記植生指数の平均値を前記代表の植生指数とする。
前記推定部は、前記圃場の複数の所定位置における植生指数を平均して、前記植生指数の平均値を前記代表の植生指数とする。
前記推定部は、前記圃場の所定位置の植生指数である第1植生指数と、前記圃場の所定位置の植生指数であって前記第1植生指数を求めるのに用いた前記撮像画像を撮像した撮像日よりも遅い時期に撮像した撮像画像から得られた第2植生指数との差に基づいて、前記圃場の所定位置における病害虫の発生を推定する。
前記報知装置は、前記所定位置において前記病害虫の発生が推定される場合に、前記圃場を示す圃場マップ上に前記病害虫が発生する所定位置を表示する表示装置である。
前記報知装置は、前記所定位置において前記病害虫の発生が推定される場合に、前記圃場を示す圃場マップ上に前記病害虫が発生する所定位置を表示する表示装置である。
農業支援システムは、圃場における農作業の作業計画を作成する作業作成部と、前記推定部が前記病害虫の発生を推定した場合に、前記病害虫の発生が推定される圃場に対して防除の農作業を設定する作業反映部と、を備えている。
本発明によれば、病害虫発生を推定しようとしている圃場そのものに適した指数に基づいて、作物病害虫の発生を推定することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、圃場の支援装置1を含む農業支援システムを示している。支援装置1は、サーバ、パーソナルコンピュータ等の固定コンピュータ、スマートフォン、タブレット、PDA等の携帯端末等である。この実施形態では、支援装置1は、サーバであるとして説明を進める。
図1は、圃場の支援装置1を含む農業支援システムを示している。支援装置1は、サーバ、パーソナルコンピュータ等の固定コンピュータ、スマートフォン、タブレット、PDA等の携帯端末等である。この実施形態では、支援装置1は、サーバであるとして説明を進める。
支援装置1は、マルチコプター等の無人飛行体によって圃場を空撮したり、薬剤等を散布する際の支援を行う装置である。
まず、マルチコプターを例にとり無人飛行体について説明する。
図1に示すように、マルチコプター10は、本体10aと、本体10aに設けられたアーム10bと、アーム10bに設けられた回転翼10cと、本体10aに設けられたスキッド10dとを有している。回転翼10cは、飛行するための揚力を発生させる装置で、回転力を付与するロータとローラの駆動によって回転するブレード(プロペラ)とを含んでいる。マルチコプター10は、図示省略の蓄電池(バッテリ)等を備え、蓄電池の電力によってロータが回転する。
まず、マルチコプターを例にとり無人飛行体について説明する。
図1に示すように、マルチコプター10は、本体10aと、本体10aに設けられたアーム10bと、アーム10bに設けられた回転翼10cと、本体10aに設けられたスキッド10dとを有している。回転翼10cは、飛行するための揚力を発生させる装置で、回転力を付与するロータとローラの駆動によって回転するブレード(プロペラ)とを含んでいる。マルチコプター10は、図示省略の蓄電池(バッテリ)等を備え、蓄電池の電力によってロータが回転する。
また、マルチコプター10は、撮像装置10eと、位置検出装置10hとを有している。撮像装置10eは、CCDカメラ、赤外線カメラ等で構成され、本体10aの下部に着脱自在、或いは、本体10aの内部に組み込まれている。したがって、マルチコプター10を圃場上に飛行させながら、撮像装置10eによって圃場を空撮することができる。例えば、圃場の上空約100mの高さから、マルチコプター10の撮像装置10eによって、圃場の断片画像を数十枚~数百枚撮像する。空撮した複数枚の画像、即ち、撮像装置10eで撮像した複数枚の画像(空撮画像)は、マルチコプター10に設けられた記憶部10gに記憶される。マルチコプター10の記憶部10gに記憶された複数枚の空撮画像は、USBメモリ、SDカード等の電子記憶媒体11に転送され、当該電子記憶媒体11に記憶される。
また、位置検出装置10hは、衛星測位システムによって自己の位置(緯度、経度を含む測位情報)を検出する装置である。即ち、位置検出装置10hは、測位衛星から送信された信号(測位衛星の位置、送信時刻、補正情報等)を受信し、受信した信号に基づいて位置(緯度、経度)を検出する。位置検出装置10hは、測位衛星からの信号を受信可能な基地局(基準局)からの補正等の信号に基づいて補正した位置を、自己の位置(緯度、経度)として検出してもよいし、IMU(Inertial Measurement Unit)等の慣性装置のデータを用いて位置を補正してもよい。
なお、マルチコプター10は、画像処理部10jを有している。画像処理部10jは、マルチコプター10に設けられたCPU等の演算部に格納されたプログラム、演算部等を構成する電気・電子部品等で構成されている。画像処理部10jは、撮像装置10eで撮像した空撮画像と位置検出装置10hで検出されたマルチコプター10の位置(機械位置)とを対応付ける。画像処理部10jは、例えば、撮像装置10eにおける撮像動作時の機械位置と空撮画像とを対応付ける。即ち、位置検出装置10hは、少なくとも1枚の空撮画像毎に機械位置を対応付ける。空撮画像と機械位置とは画像データとして記憶部10gに記憶される。
以上のように、圃場上をマルチコプター10で飛行しながら空撮することによって、圃場又は圃場に作付けされた作物の空撮画像を取得することができる。また、機械位置が対応付けられた空撮画像を取得することができる。
マルチコプター10によって撮像した空撮画像は、圃場の作物等の生育等の分析(解析)で用いられる。マルチコプター10の記憶部10gに記憶された空撮画像は、サーバ、固定コンピュータ、携帯端末等のコンピュータ(解析装置)12に送信され、解析装置12にて解析が行われる。例えば、電子記憶媒体11を解析装置12に接続すると、電子記憶媒体11に記憶された少なくとも空撮画像を含むデータ(解析データ)が解析装置12に出力される。解析装置12は、例えば、解析データの空撮画像を用いて、圃場毎の植生指数(DVI、RVI、NDVI、GNDVI、SAVI、TSAVI、CAI、MTCI、REP、PRI、RSIなど)による解析を行う。なお、上述した実施形態では、電子記憶媒体11を解析装置12に接続することにより、解析データを解析装置12に出力していたが、データ通信等を行えるネットワークを用いて、マルチコプター10の記憶部10gに記憶された解析データを解析装置12に送信してもよい。また、電子記憶媒体11を異なるコンピュータ13、例えば、圃場を管理する農家、営農会社等に設置されたコンピュータ13を経由して解析装置12に解析データを送信してもよい。
コンピュータ13が、サーバである支援装置1にログインすると、当該コンピュータ13の表示部14にメニュー等を選択するメニュー画面が表示される。表示部14は、液晶モニタ等により構成されている。
マルチコプター10によって撮像した空撮画像は、圃場の作物等の生育等の分析(解析)で用いられる。マルチコプター10の記憶部10gに記憶された空撮画像は、サーバ、固定コンピュータ、携帯端末等のコンピュータ(解析装置)12に送信され、解析装置12にて解析が行われる。例えば、電子記憶媒体11を解析装置12に接続すると、電子記憶媒体11に記憶された少なくとも空撮画像を含むデータ(解析データ)が解析装置12に出力される。解析装置12は、例えば、解析データの空撮画像を用いて、圃場毎の植生指数(DVI、RVI、NDVI、GNDVI、SAVI、TSAVI、CAI、MTCI、REP、PRI、RSIなど)による解析を行う。なお、上述した実施形態では、電子記憶媒体11を解析装置12に接続することにより、解析データを解析装置12に出力していたが、データ通信等を行えるネットワークを用いて、マルチコプター10の記憶部10gに記憶された解析データを解析装置12に送信してもよい。また、電子記憶媒体11を異なるコンピュータ13、例えば、圃場を管理する農家、営農会社等に設置されたコンピュータ13を経由して解析装置12に解析データを送信してもよい。
コンピュータ13が、サーバである支援装置1にログインすると、当該コンピュータ13の表示部14にメニュー等を選択するメニュー画面が表示される。表示部14は、液晶モニタ等により構成されている。
図1に示すように、支援装置1は、植生演算部20を備えている。植生演算部20は、サーバである支援装置1に設けられた電気・電子部品、電気回路、当該サーバである支援装置1に格納されたプログラム等から構成されている。
植生演算部20は、マルチコプター10の撮像装置10eが撮像した撮像画像から圃場の所定位置それぞれに作付けされた作物における複数の植生指数Fanを演算する。植生演算部20によって演算された複数の植生指数Fanは、表示制御部30によって状態確認画面T1に示される。
支援装置1の表示制御部30は、コンピュータ13の操作によって支援装置1に対して所定の操作を行うと、コンピュータ13の表示部14に状態確認画面T1を表示させる。表示制御部30は、状態確認画面T1における様々な表示の制御を実行する。
植生演算部20は、マルチコプター10の撮像装置10eが撮像した撮像画像から圃場の所定位置それぞれに作付けされた作物における複数の植生指数Fanを演算する。植生演算部20によって演算された複数の植生指数Fanは、表示制御部30によって状態確認画面T1に示される。
支援装置1の表示制御部30は、コンピュータ13の操作によって支援装置1に対して所定の操作を行うと、コンピュータ13の表示部14に状態確認画面T1を表示させる。表示制御部30は、状態確認画面T1における様々な表示の制御を実行する。
図2に示すように、状態確認画面T1は、確認圃場入力部31と、メッシュ入力部32とを含んでいる。メッシュ入力部32は、圃場を所定のエリアに分割する場合の一辺の長さを入力することが可能である。例えば、メッシュ入力部32に5.0を入力すると、確認圃場入力部31に入力された圃場におけるエリアは、5.0m毎に分割される。コンピュータ13の表示部14は、圃場マップMP1を示す。圃場マップMP1は、少なくとも圃場の輪郭を示すマップである。
植生演算部20は、マルチコプター10の撮像装置10eが撮像した撮像画像のうち、確認圃場入力部31に入力された圃場における撮像画像を用いて、植生指数を演算する。植生演算部20は、1つの圃場内を複数のエリアQn(n=1,2,3・・・n)の撮像画像を用いて、複数のエリアQn毎の植生指数Fan(n=1,2,3・・・n)、即ち、所定位置である複数のエリアQn毎の植生指数Fanを求める。
植生演算部20に演算された植生指数Fanは、支援装置1に設けられた不揮発性の記憶部15又はコンピュータ13に設けられた不揮発性の記憶部16に記憶される。
図1に示すように、支援装置1は、推定部21を備えている。推定部21は、サーバである支援装置1に設けられた電気・電子部品、電気回路、当該サーバである支援装置1に格納されたプログラム等から構成されている。
図1に示すように、支援装置1は、推定部21を備えている。推定部21は、サーバである支援装置1に設けられた電気・電子部品、電気回路、当該サーバである支援装置1に格納されたプログラム等から構成されている。
推定部21は、植生演算部20によって求められた所定位置(エリアQn)における複数の植生指数Fanに基づいて、所定位置(エリアQn)での作物の病害虫の発生を推定する。
図3に示すように、推定部21は、所定の圃場において、代表の植生指数(代表値)FanRと、同じ圃場の所定位置それぞれの植生指数Fanとを比較して、その所定位置の植生指数Fanが、代表の植生指数FanRと乖離している場合に、その所定位置に病害虫が発生していると推定する。代表の植生指数FanRは、所定の圃場において、複数の植生指数Fan(エリアQnの全ての植生指数Fan)の平均値や、複数の植生指数Fanの中間値、最頻値などでもよいが、まずは、複数の植生指数Fanの平均値であるとして説明する。
図3に示すように、推定部21は、所定の圃場において、代表の植生指数(代表値)FanRと、同じ圃場の所定位置それぞれの植生指数Fanとを比較して、その所定位置の植生指数Fanが、代表の植生指数FanRと乖離している場合に、その所定位置に病害虫が発生していると推定する。代表の植生指数FanRは、所定の圃場において、複数の植生指数Fan(エリアQnの全ての植生指数Fan)の平均値や、複数の植生指数Fanの中間値、最頻値などでもよいが、まずは、複数の植生指数Fanの平均値であるとして説明する。
推定部21において、所定位置の植生指数Fanが、代表の植生指数FanRと乖離している場合とは、例えば、ある時期に撮像された圃場における複数の所定位置それぞれの植生指数Fanから算出される標準偏差σを用い、病害虫が発生しているか否か推定したい所定位置における植生指数Fanが、乖離閾値X10(=k×σ(k=2以上4以下の任意の値(例えば、k=3)など))以上である場合に、乖離していると判断し、その所定位置に病害虫が発生していると推定され、乖離閾値X10未満である場合に、乖離していないと判断し、その所定位置に病害虫が発生していないと推定される。病害虫が発生しているか否か推定したい所定位置は、その所定位置における植生指数Fanと代表の植生指数FanRとの差が最も大きい所定位置のみとする場合や、圃場の複数の所定位置全てとする場合があるが、まずは、代表の植生指数FanRとの差が最も大きい所定位置のみとして説明する。
その他、推定部21において、所定位置の植生指数Fanが、代表の植生指数FanRと乖離している場合とは、代表の植生指数FanRが複数の植生指数Fanの中間値や最頻値である場合には、病害虫がしているか否か推定したい所定位置における植生指数Fanと、中間値や最頻値である代表の植生指数FanRとの差が、所定の閾値以上である場合に、乖離していると判断し、その所定位置に病害虫が発生していると推定され、所定の閾値未満である場合に、乖離していないと判断し、その所定位置に病害虫が発生していないと推定される。
図4に示すように、推定部21は、圃場の所定位置の植生指数である第1植生指数Fan1と、同じ圃場の同じ所定位置の植生指数であって第1植生指数Fan1を求めるのに用いた撮像画像を撮像した撮像日(例えば、ある年の6月10日)よりも遅い時期(例えば、ある年の6月15日)に撮像した撮像画像から得られた第2植生指数Fan2との差に基づいて、圃場の所定位置における病害虫の発生を推定する。推定部21は、第1植生指数Fan1と第2植生指数Fan2との植生指数差ΔFanに基づいて、例えば、いもち病の発生を推定することが可能で、植生指数差ΔFanが、いもち病に対応付けられた乖離閾値(病害虫判定値)X20以上である場合に、いもち病が発生し易いと判断し、乖離閾値X20未満である場合に、いもち病の発生はし難いと判断する。乖離閾値X20は、予め実績等から求めたものであって、所定の時期において、植生指数差ΔFanが高く乖離閾値X20以上である場合には、いもち病になり易く、植生指数差ΔFanが乖離閾値X20未満である場合には、いもち病は発生し難い。
なお、第2植生指数Fan2を得る撮像画像の撮像時期は、第1植生指数Fan1を得る撮像画面を撮像した撮像日より、例えば、1日後や2日後、3日後、5日後、10日後、1週間後、2週間後、3週間後、4週間後などである。また、第1植生指数Fan1や第2植生指数Fan2とは、第1植生指数Fan1を得るために撮像した撮像画像(第1撮像画像G1)における各所定位置の植生指数Fanの集まりと、第2植生指数Fan2を得るために撮像した撮像画像(第2撮像画像G2)における各所定位置の植生指数Fanの集まりで、対応する所定位置同士における植生指数Fanの差を全て算出し、これら全ての差のうち、差が最も大きくなる所定位置における第1撮像画像G1側の植生指数Fanを第1植生指数Fan1とし、差が最も大きくなる所定位置における第2撮像画像G2側の植生指数Fanを第2植生指数Fan2とする。第2植生指数Fan2を得る撮像画像を複数回撮像した場合、それら複数の撮像画像から選択された1つを第2撮像画像G2とし、この第2撮像画像G2から第2植生指数Fan2を得てもよい。
なお、上述した実施形態では、植生指数Fanの値に基づいて、病害虫の発生を推定していたが、これに加えて、気象情報も加えて推定してもよい。
なお、第2植生指数Fan2を得る撮像画像の撮像時期は、第1植生指数Fan1を得る撮像画面を撮像した撮像日より、例えば、1日後や2日後、3日後、5日後、10日後、1週間後、2週間後、3週間後、4週間後などである。また、第1植生指数Fan1や第2植生指数Fan2とは、第1植生指数Fan1を得るために撮像した撮像画像(第1撮像画像G1)における各所定位置の植生指数Fanの集まりと、第2植生指数Fan2を得るために撮像した撮像画像(第2撮像画像G2)における各所定位置の植生指数Fanの集まりで、対応する所定位置同士における植生指数Fanの差を全て算出し、これら全ての差のうち、差が最も大きくなる所定位置における第1撮像画像G1側の植生指数Fanを第1植生指数Fan1とし、差が最も大きくなる所定位置における第2撮像画像G2側の植生指数Fanを第2植生指数Fan2とする。第2植生指数Fan2を得る撮像画像を複数回撮像した場合、それら複数の撮像画像から選択された1つを第2撮像画像G2とし、この第2撮像画像G2から第2植生指数Fan2を得てもよい。
なお、上述した実施形態では、植生指数Fanの値に基づいて、病害虫の発生を推定していたが、これに加えて、気象情報も加えて推定してもよい。
推定部21になされた推定の結果は、支援装置1に設けられた不揮発性の記憶部15又はコンピュータ13に設けられた不揮発性の記憶部16に記憶される。
図5は、推定部21における代表の植生指数FanRを用いた推定の手順をまとめたフローである。図5に示すように、支援装置1に、圃場の所定位置における複数の植生指数Fanを読み込んだ後、所定の操作が行われると、推定部21による代表の植生指数FanRを用いた推定が実行される(S1-1)。推定部21は、読み込んだ複数の植生指数Fanに基づき、その平均値である代表の植生指数FanRと、その標準偏差σと、乖離閾値X10とを算出する(S1-2)。
推定部21は、読み込んだ複数の植生指数Fanのうち、代表の植生指数FanRとの差が最も大きい植生指数Fanが、乖離閾値X10未満であるか否かを判定する(S1-3)。代表の植生指数FanRとの差が最も大きい植生指数Fanが乖離閾値X10未満である場合(S1-3、Yes)、推定部21は、代表の植生指数FanRとの差が最も大きい植生指数Fanは、代表の植生指数FanRと乖離していないと判断し、その植生指数Fanの所定位置に病害虫は発生していないと推定する(S1-4)。なお、代表の植生指数FanRとの差が最も大きい植生指数Fanさえ、代表の植生指数FanRと乖離していない場合には、当然、代表の植生指数FanRとの差が最も大きい植生指数Fan以外の植生指数Fanも、代表の植生指数FanRとは乖離しておらず、撮像した圃場全体において病害虫は発生していないと推定される。また、代表の植生指数FanRとの差が最も大きい植生指数Fanが、同じ値で複数存在する場合もある。
図5は、推定部21における代表の植生指数FanRを用いた推定の手順をまとめたフローである。図5に示すように、支援装置1に、圃場の所定位置における複数の植生指数Fanを読み込んだ後、所定の操作が行われると、推定部21による代表の植生指数FanRを用いた推定が実行される(S1-1)。推定部21は、読み込んだ複数の植生指数Fanに基づき、その平均値である代表の植生指数FanRと、その標準偏差σと、乖離閾値X10とを算出する(S1-2)。
推定部21は、読み込んだ複数の植生指数Fanのうち、代表の植生指数FanRとの差が最も大きい植生指数Fanが、乖離閾値X10未満であるか否かを判定する(S1-3)。代表の植生指数FanRとの差が最も大きい植生指数Fanが乖離閾値X10未満である場合(S1-3、Yes)、推定部21は、代表の植生指数FanRとの差が最も大きい植生指数Fanは、代表の植生指数FanRと乖離していないと判断し、その植生指数Fanの所定位置に病害虫は発生していないと推定する(S1-4)。なお、代表の植生指数FanRとの差が最も大きい植生指数Fanさえ、代表の植生指数FanRと乖離していない場合には、当然、代表の植生指数FanRとの差が最も大きい植生指数Fan以外の植生指数Fanも、代表の植生指数FanRとは乖離しておらず、撮像した圃場全体において病害虫は発生していないと推定される。また、代表の植生指数FanRとの差が最も大きい植生指数Fanが、同じ値で複数存在する場合もある。
一方、代表の植生指数FanRとの差が最も大きい植生指数Fanが乖離閾値X10以上である場合(S1-3、No)、推定部21は、代表の植生指数FanRとの差が最も大きい植生指数Fanは、代表の植生指数FanRと乖離していると判断し、少なくともその植生指数Fanの所定位置に病害虫は発生していると推定する(S1-5)。
上述した実施形態における推定部21による代表の植生指数を用いた推定は、代表の植生指数FanRとの差が最も大きい植生指数Fanのみを、乖離閾値X10と比較しているが、読み込んだ複数の植生指数Fan全てを、乖離閾値X10と比較してもよく、読み込んだ複数の植生指数Fan全てのうち、2つ以上の植生指数Fanが乖離閾値X10以上となった場合、代表の植生指数FanRと乖離していると判断され、病害虫は発生していると推定される所定位置が、漏れなく判明する。
上述した実施形態における推定部21による代表の植生指数を用いた推定は、代表の植生指数FanRとの差が最も大きい植生指数Fanのみを、乖離閾値X10と比較しているが、読み込んだ複数の植生指数Fan全てを、乖離閾値X10と比較してもよく、読み込んだ複数の植生指数Fan全てのうち、2つ以上の植生指数Fanが乖離閾値X10以上となった場合、代表の植生指数FanRと乖離していると判断され、病害虫は発生していると推定される所定位置が、漏れなく判明する。
図6は、推定部21における第1植生指数Fan1と第2植生指数Fan2を用いた推定の手順をまとめたフローである。図6に示すように、支援装置1に、ある日に撮像した撮像画像から得た第1植生指数Fan1と、同じ所定位置において、その日から例えば5日後に撮像した撮像画像から得た第2植生指数Fan2を読み込んだ後、所定の操作が行われると、推定部21による第1植生指数Fan1と第2植生指数Fan2を用いた推定が実行される(S2-1)。
推定部21は、第1植生指数Fan1と第2植生指数Fan2との植生指数差ΔFanが、乖離閾値X20未満であるか否かを判定する(S2-2)。植生指数差ΔFanが乖離閾値X20未満である場合(S2-2、Yes)、推定部21は、その所定位置に病害虫は発生していないと推定する(S2-3)。
推定部21は、第1植生指数Fan1と第2植生指数Fan2との植生指数差ΔFanが、乖離閾値X20未満であるか否かを判定する(S2-2)。植生指数差ΔFanが乖離閾値X20未満である場合(S2-2、Yes)、推定部21は、その所定位置に病害虫は発生していないと推定する(S2-3)。
一方、植生指数差ΔFanが乖離閾値X20以上である場合(S2-2、No)、推定部21は、その所定位置に病害虫は発生していると推定する(S2-4)。
上述した実施形態における推定部21による第1植生指数Fan1と第2植生指数Fan2を用いた推定は、第1植生指数Fan1と、例えば5日後の第2植生指数Fan2のみを読み込んでいるが、第1植生指数Fan1と共に、例えば、5日後と10日後など複数の第2植生指数Fan2を読み込んで、読み込んだ複数の第2植生指数Fan2から選択された1つの第2植生指数Fan2と、第1植生指数Fan1との植生指数差ΔFanを、乖離閾値X20と比較してもよく、より適した時期における第2植生指数Fan2に基づいて、病害虫の発生が推定される。
上述した実施形態における推定部21による第1植生指数Fan1と第2植生指数Fan2を用いた推定は、第1植生指数Fan1と、例えば5日後の第2植生指数Fan2のみを読み込んでいるが、第1植生指数Fan1と共に、例えば、5日後と10日後など複数の第2植生指数Fan2を読み込んで、読み込んだ複数の第2植生指数Fan2から選択された1つの第2植生指数Fan2と、第1植生指数Fan1との植生指数差ΔFanを、乖離閾値X20と比較してもよく、より適した時期における第2植生指数Fan2に基づいて、病害虫の発生が推定される。
まず、報知装置22の1つである表示装置14について説明する。
表示装置14は、圃場の所定位置(エリアQn)において病害虫の発生が推定される場合に、圃場を示す圃場マップMP1上に病害虫が発生する所定位置(エリアQn)を表示する。例えば、表示装置14は、確認圃場入力部31に入力された圃場に対応する圃場マップMP1を表示する。詳しくは、表示装置14は、圃場を複数のエリアQnに区切った圃場マップMP1に表示すると共に、エリアQn内に病害虫の発生の推定の有無を表示する。例えば、エリアQ9,10において、病害虫の発生が推定される場合に、エリアQ9,10の色を、他のエリアQnとは異なる色にする。
表示装置14は、圃場の所定位置(エリアQn)において病害虫の発生が推定される場合に、圃場を示す圃場マップMP1上に病害虫が発生する所定位置(エリアQn)を表示する。例えば、表示装置14は、確認圃場入力部31に入力された圃場に対応する圃場マップMP1を表示する。詳しくは、表示装置14は、圃場を複数のエリアQnに区切った圃場マップMP1に表示すると共に、エリアQn内に病害虫の発生の推定の有無を表示する。例えば、エリアQ9,10において、病害虫の発生が推定される場合に、エリアQ9,10の色を、他のエリアQnとは異なる色にする。
上述したように、圃場を複数のエリアQnに分割して、分割したエリアQn内に病害虫が発生するか否かの推定の有無を表示することで、病害虫の発生が推定されるエリアQnの防除等を行うことができる。
表示装置14は、コンピュータ13の表示部14であってもよい。
表示装置14以外の報知装置22としては、病害虫の発生が推定される場合に、光により報知を行う回転灯等の発光装置や、音により報知を行うブザー等の発音装置が使用される。また、報知装置は、視覚により認識可能な形態の報知と、聴覚により認識可能な形態の報知とを組み合わせて行うものであってもよい。
表示装置14は、コンピュータ13の表示部14であってもよい。
表示装置14以外の報知装置22としては、病害虫の発生が推定される場合に、光により報知を行う回転灯等の発光装置や、音により報知を行うブザー等の発音装置が使用される。また、報知装置は、視覚により認識可能な形態の報知と、聴覚により認識可能な形態の報知とを組み合わせて行うものであってもよい。
さて、マルチコプター10は、作業計画を取得することが可能である。作業計画は、支援装置1により作成することができる。
図1に示すように、支援装置1は、作業作成部40を備えている。作業作成部40は、サーバである支援装置1に設けられた電気・電子部品、電気回路、当該サーバである支援装置1に格納されたプログラム等から構成されている。
図1に示すように、支援装置1は、作業作成部40を備えている。作業作成部40は、サーバである支援装置1に設けられた電気・電子部品、電気回路、当該サーバである支援装置1に格納されたプログラム等から構成されている。
作業作成部40は、圃場における農作業の作業計画を作成する圃場における農作業の作業計画を作成する。作業計画は、防除などの薬剤の散布に関する情報が含まれていて、圃場と、圃場で行う防除作業を行うマルチコプター10との関係が示されている。作業作成部40によって作成された作業計画は、表示制御部30によって作成画面T2に示される。
支援装置1の表示制御部30は、コンピュータ13の操作によって支援装置1に対して所定の操作を行うと、コンピュータ13の表示部14に作成画面T2を表示させる。表示制御部30は、作成画面T2における様々な表示の制御を実行する。
図7に示すように、当該支援装置1は、作業計画を作成するための作成画面T2を表示する。作成画面T2には、圃場を入力する計画圃場入力部50と、作業を入力する作業入力部51と、マルチコプター10を入力する機械入力部52と、空撮作業等の日時を入力する時間入力部53と、計画名称入力部54と、作業者入力部55が表示される。
図7に示すように、当該支援装置1は、作業計画を作成するための作成画面T2を表示する。作成画面T2には、圃場を入力する計画圃場入力部50と、作業を入力する作業入力部51と、マルチコプター10を入力する機械入力部52と、空撮作業等の日時を入力する時間入力部53と、計画名称入力部54と、作業者入力部55が表示される。
計画圃場入力部50には、圃場を特定する特定情報を入力することができる。特定情報とは、例えば、圃場の名称、圃場の位置(緯度、経度)、圃場の管理番号等を入力ことができる。なお、図7に示すように、作成画面T2に圃場を示す圃場マップMP1を表示して、圃場マップMP1上の圃場の中から所定の圃場を選択することにより、圃場を特定してもよい。
作業入力部51には、空撮作業のほか、薬剤の散布(防除作業)などの農作業を入力する。
散布物入力部51aには、薬剤などの散布物の名称、型番等を入力する。散布量入力部51bには、散布物の所定面積(例えば、10a(アール))当りの散布量を入力する。
機械入力部52には、マルチコプター10の型番、型式、名称等を入力可能である。時間入力部53には、空撮作業などを行う作業日、作業時刻等などの時間を入力する。計画名称入力部54には、作成する作業計画の名称を入力する。作業者入力部55は、作業者を入力する。なお、図7に示すように、作成画面T2に作業者の候補を表示して、その候補の中から所定の作業者を選択することにより、作業者を特定してもよい。
散布物入力部51aには、薬剤などの散布物の名称、型番等を入力する。散布量入力部51bには、散布物の所定面積(例えば、10a(アール))当りの散布量を入力する。
機械入力部52には、マルチコプター10の型番、型式、名称等を入力可能である。時間入力部53には、空撮作業などを行う作業日、作業時刻等などの時間を入力する。計画名称入力部54には、作成する作業計画の名称を入力する。作業者入力部55は、作業者を入力する。なお、図7に示すように、作成画面T2に作業者の候補を表示して、その候補の中から所定の作業者を選択することにより、作業者を特定してもよい。
作成画面T2において圃場、作業、マルチコプター10、時間等を入力して、所定の操作を行うと、作業作成部40は、作成画面T2に入力された圃場、作業、マルチコプター10、時間等を作業計画として作成し、作成した作業計画(圃場、作業装置、時間等)を、支援装置1に設けられた不揮発性の記憶部15又はコンピュータ13に設けられた不揮発性の記憶部16に記憶に記憶する。
図1に示すように、支援装置1は、作業反映部41を備えている。作業反映部41は、サーバである支援装置1に設けられた電気・電子部品、電気回路、当該サーバである支援装置1に格納されたプログラム等から構成されている。作業反映部41は、推定部21が病害虫の発生を推定した場合に、病害虫の発生が推定される圃場に対して防除の農作業を設定する。
まず、散布物の散布を例にとり圃場に対する防除の農作業について説明する。
作業反映部41は、記憶部16に記憶された作業計画を参照する。作業計画の中から、推定部21が病害虫の発生を推定した圃場(防除対象圃場)について抽出を行う。防除対象圃場において、防除作業が設定されていない場合は、防除対象圃場に対して防除作業を行う新たな作業計画を作成する。例えば、推定部21が、圃場Aについて、6/15に病害虫が発生すると推定した場合、作業反映部41は、圃場Aにおいて、6/15以降に防除作業を設定する。或いは、防除対象圃場において、防除作業が設定されている場合であっても、防除作業が病害虫の発生が推定された日から所定以上後に行われる場合、例えば、1週間以上後に行われる場合は、防御作業の日付を変更する。
作業反映部41は、記憶部16に記憶された作業計画を参照する。作業計画の中から、推定部21が病害虫の発生を推定した圃場(防除対象圃場)について抽出を行う。防除対象圃場において、防除作業が設定されていない場合は、防除対象圃場に対して防除作業を行う新たな作業計画を作成する。例えば、推定部21が、圃場Aについて、6/15に病害虫が発生すると推定した場合、作業反映部41は、圃場Aにおいて、6/15以降に防除作業を設定する。或いは、防除対象圃場において、防除作業が設定されている場合であっても、防除作業が病害虫の発生が推定された日から所定以上後に行われる場合、例えば、1週間以上後に行われる場合は、防御作業の日付を変更する。
例えば、推定部21が圃場Aについて、6/15に病害虫が発生していると推定する一方で、作業計画における防除作業が1か月後の7/15である場合、病害虫の発生から1か月後に防除作業が行われる作業計画であるため、作業反映部41は、7/15に行う予定の防除作業を、例えば、病害虫の発生が推定されてから3日後の6/18に変更する。
以上によれば、圃場の支援装置1を含む農業支援システムは、マルチコプター10に設けられた撮像装置10eと、植生演算部20と、推定部21と、報知装置14と、を備えている。これによれば、撮像装置10eが撮像した圃場の撮像画像を用いて、植生演算部20によって演算された圃場における複数の植生指数Fanに基づいて、病害虫の発生を推定部21によって推定することができ、管理者や作業者等は、推定しようとしている圃場そのものから演算された複数の植生指数Fanを比較して、過去の実績、別の圃場の実績等によらず、推定部21による病害虫発生の推定を、報知装置14によって把握することができる。
以上によれば、圃場の支援装置1を含む農業支援システムは、マルチコプター10に設けられた撮像装置10eと、植生演算部20と、推定部21と、報知装置14と、を備えている。これによれば、撮像装置10eが撮像した圃場の撮像画像を用いて、植生演算部20によって演算された圃場における複数の植生指数Fanに基づいて、病害虫の発生を推定部21によって推定することができ、管理者や作業者等は、推定しようとしている圃場そのものから演算された複数の植生指数Fanを比較して、過去の実績、別の圃場の実績等によらず、推定部21による病害虫発生の推定を、報知装置14によって把握することができる。
推定部21は、圃場の代表の植生指数FanRと、圃場の所定位置の植生指数Fanとを比較して、その所定位置の植生指数Fanが、代表の植生指数FanRと乖離している場合に、その所定位置に病害虫が発生すると推定する。したがって、管理者や作業者等は、推定しようとしている圃場全体と、その圃場の一部分(所定位置)とを比較して、病害虫発生の推定を把握することができる。
推定部21は、圃場の複数の所定位置における植生指数を平均して、植生指数Fanの平均値を代表の植生指数とする。管理者や作業者等は、所定位置の植生指数Fanが、代表の植生指数FanRと乖離しているか否かを、植生指数Fanの平均値に基づいて判断でき、複数の植生指数Fanの標準偏差σも用いることが可能となる。
推定部21は、圃場の所定位置の植生指数である第1植生指数Fan1と、圃場の所定位置の植生指数であって第1植生指数Fan1を求めるのに用いた撮像画像を撮像した撮像日よりも遅い時期に撮像した撮像画像から得られた第2植生指数Fan2との差に基づいて、圃場の所定位置における病害虫の発生を推定する。管理者や作業者等は、推定しようとしている圃場の所定位置において、ある日時に撮像した撮像画像から得た第1植生指数Fan1と、同じ所定位置において、その日時から例えば5日後に撮像した撮像画像から得た第2植生指数Fan2を比較して、過去の実績や別の圃場の実績等によらず、病害虫発生を推定しようとしている圃場そのものに適した指数に基づいた病害虫発生の推定を把握することができる。
推定部21は、圃場の所定位置の植生指数である第1植生指数Fan1と、圃場の所定位置の植生指数であって第1植生指数Fan1を求めるのに用いた撮像画像を撮像した撮像日よりも遅い時期に撮像した撮像画像から得られた第2植生指数Fan2との差に基づいて、圃場の所定位置における病害虫の発生を推定する。管理者や作業者等は、推定しようとしている圃場の所定位置において、ある日時に撮像した撮像画像から得た第1植生指数Fan1と、同じ所定位置において、その日時から例えば5日後に撮像した撮像画像から得た第2植生指数Fan2を比較して、過去の実績や別の圃場の実績等によらず、病害虫発生を推定しようとしている圃場そのものに適した指数に基づいた病害虫発生の推定を把握することができる。
報知装置14は、所定位置において病害虫の発生が推定される場合に、圃場を示す圃場マップMP1上に病害虫が発生する所定位置を表示する表示装置である。管理者や作業者等は、表示装置により、圃場において病害虫が発生する所定位置を、具体的に把握することができる。
圃場の支援装置1を含む農業支援システムは、圃場における農作業の作業計画を作成する作業作成部40と、推定部21が病害虫の発生を推定した場合に、病害虫の発生が推定される圃場に対して防除の農作業を設定する作業反映部41と、を備えている。管理者や作業者は、推定部21による推定を反映した作業計画を作成できると共に、推定部21が病害虫の発生を推定した場合には、病害虫の発生が推定される圃場に対して防除の農作業を行うことができる。
圃場の支援装置1を含む農業支援システムは、圃場における農作業の作業計画を作成する作業作成部40と、推定部21が病害虫の発生を推定した場合に、病害虫の発生が推定される圃場に対して防除の農作業を設定する作業反映部41と、を備えている。管理者や作業者は、推定部21による推定を反映した作業計画を作成できると共に、推定部21が病害虫の発生を推定した場合には、病害虫の発生が推定される圃場に対して防除の農作業を行うことができる。
なお、上述した実施形態では、薬剤等の散布物を散布することについて説明をしたが、散布物の散布は、マルチコプター10等の飛行体に散布装置を設けて圃場の上空から散布を行ってもよいし、圃場を走行する管理機等によって散布を行ってもよく、散布を行う機械(散布機)及び散布方法については限定されない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 :マルチコプター
10e :撮像装置
14 :表示装置(報知装置)
20 :植生演算部
21 :推定部
22 :報知装置
40 :作業作成部
41 :作業反映部
Fan :植生指数
Fan1 :第1植生指数
Fan2 :第2植生指数
FanR :植生指数
MP1 :圃場マップ
10e :撮像装置
14 :表示装置(報知装置)
20 :植生演算部
21 :推定部
22 :報知装置
40 :作業作成部
41 :作業反映部
Fan :植生指数
Fan1 :第1植生指数
Fan2 :第2植生指数
FanR :植生指数
MP1 :圃場マップ
Claims (6)
- マルチコプターに設けられ且つ圃場を撮像する撮像装置と、
前記撮像装置が撮像した撮像画像から圃場に作付けされた作物の植生指数を演算する植生演算部と、
前記植生演算部によって演算した複数の植生指数に基づいて、前記作物の病害虫の発生を推定する推定部と、
前記推定部が推定した前記病害虫の発生を報知する報知装置と、
を備えている農業支援システム。 - 前記推定部は、前記圃場の代表の植生指数と、前記圃場の所定位置の植生指数とを比較して、前記所定位置の植生指数が、前記代表の植生指数と乖離している場合に、前記所定位置に病害虫が発生していると推定する請求項1に記載の農業支援システム。
- 前記推定部は、前記圃場の複数の所定位置における植生指数を平均して、前記植生指数の平均値を前記代表の植生指数とする請求項2に記載の農業支援システム。
- 前記推定部は、前記圃場の所定位置の植生指数である第1植生指数と、前記圃場の所定位置の植生指数であって前記第1植生指数を求めるのに用いた前記撮像画像を撮像した撮像日よりも遅い時期に撮像した撮像画像から得られた第2植生指数との差に基づいて、前記圃場の所定位置における病害虫の発生を推定する請求項1に記載の農業支援システム。
- 前記報知装置は、前記所定位置において前記病害虫の発生が推定される場合に、前記圃場を示す圃場マップ上に前記病害虫が発生する所定位置を表示する表示装置である請求項1~4のいずれかに記載の農業支援システム。
- 圃場における農作業の作業計画を作成する作業作成部と、
前記推定部が前記病害虫の発生を推定した場合に、前記病害虫の発生が推定される圃場に対して防除の農作業を設定する作業反映部と、
を備えている請求項1~5のいずれかに記載の農業支援システム。
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