WO2021009795A1 - 靴用ヒール - Google Patents

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shoe
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小野智広
溝口一輝
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株式会社 ニューワールドカンパニー
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    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B21/00Heels; Top-pieces or top-lifts
    • A43B21/36Heels; Top-pieces or top-lifts characterised by their attachment; Securing devices for the attaching means
    • A43B21/42Heels with replaceable or adjustable parts, e.g. top lift
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B21/00Heels; Top-pieces or top-lifts
    • A43B21/36Heels; Top-pieces or top-lifts characterised by their attachment; Securing devices for the attaching means
    • A43B21/47Heels; Top-pieces or top-lifts characterised by their attachment; Securing devices for the attaching means by resilient means
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    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B21/00Heels; Top-pieces or top-lifts
    • A43B21/36Heels; Top-pieces or top-lifts characterised by their attachment; Securing devices for the attaching means
    • A43B21/52Interchangeable heel parts without special attachments

Definitions

  • the present invention relates to a shoe heel, particularly a shoe heel replacement function and an improvement in strength improvement technology.
  • a ground contact portion having a structure in which a shoe heel having an exchange mechanism is integrated with the heel base by fitting into the heel base installed at the sole.
  • a fitting recess is provided in either one of the heel base and the ground contact portion, and a fitting protrusion is provided in one of the other to be fitted tightly by being inserted into the fitting recess.
  • the grounding part is composed of a polycarbonate material.
  • the ground contact portion includes a fixed cover portion that covers the entire heel base portion in a state where the combined convex portion is fitted in the combined concave portion.
  • the shoe heel includes a detachable means for attaching / detaching the heel base and the ground contact portion.
  • the shoe heel 10 is configured such that the heel base portion 14 and the ground contact portion 16 each contain a characteristic material.
  • the heel base 14 is made of polyamide (PA)
  • the ground contact portion 16 is made of polycarbonate (PC) having excellent impact resistance.
  • the shoe heel 10 according to the present embodiment is roughly configured as described above.
  • the attachment state and the removal state of the heel base portion 14 and the ground contact portion 16 according to the present embodiment will be described in detail.
  • a taper 34 is provided at a position corresponding to the fixing pin 20 in the opening of the matching recess 24, and the fixing pin 20 retracts into the screwing member 22 according to the taper 34 and hinders the insertion. There is no.
  • the combined convex portion 18 and the combined concave portion 24 are fitted to each other with almost no gap, the inside thereof may become airtight and it may be difficult to push the combined convex portion 18. Therefore, in the present embodiment, for example, by forming the combined convex portion 18 and the combined concave portion 24 into a quadrangular pyramid shape, it is possible to prevent an airtight state (not shown). In the present embodiment, by forming the combined convex portion 18 and the combined concave portion 24 in such a shape, it is possible to prevent an airtight state inside the combined concave portion 24. Therefore, for example, an air hole or the like is provided in the combined concave portion 24. It does not have to be provided.
  • the impact test method for shoe heels will be described. First, fix it to the testing machine so that the tip of the heel for shoes faces upward. This testing machine has a striker (iron mallet), and the striker (iron mallet) is adjusted so that it can hit the lower part 6 mm from the tip of the heel for shoes, and gradually increases while increasing the impact energy of 0.68J each time. An impact is applied and the impact force at the time of breakage is measured (based on ISO 19953). If the result of the impact test is 5.0J or more, the shoe heel shall satisfy the impact performance.
  • striker iron mallet
  • the heel base was made of an ABS resin material, and the ground contact part was made of a polycarbonate material to manufacture a shoe heel.
  • the shapes of the heel base and the ground contact portion are the same as those in the first embodiment.

Abstract

本発明は靴用ヒールの交換機能および強度改善技術の改良に関する。 靴用ヒール10はヒール基部14に嵌合凹部18が設けられ、接地部16に嵌合凸部24が設けられ、嵌合凹部24と嵌合凸部18をはめ込むことでヒール基部14と接地部16は一体化する。 ヒール基部14はポリアミド材料で構成され、接地部16はポリカーボネート材料で構成され、接地部16は篏合凸部18が篏合凹部24にはめ込まれた状態でヒール基部14全体を覆う固定カバー部36を備える。 着脱手段は篏合凸部18に固定ピン20が設置され、篏合凹部24に嵌合された際に固定ピン20先端と対応する位置に設けられた固定孔26と、押圧することで固定孔内に挿入された固定ピン20頭部を嵌合凹部壁面面一まで押出し可能な解除ピン30を備え、 篏合凹部24の開口部は固定ピン20との対応位置にテーパ34を有する。

Description

靴用ヒール
 本発明は靴用ヒール、特に靴用ヒールの交換機能および強度改善技術の改良に関する。
 従来から靴用ヒールの交換機構の開発が実用化に向けて進められている。この靴用ヒールは摩耗、破損を生じやすく、また女性用のハイヒール靴はそのヒール部分の形態、装飾など、ファッション性にも大きな配慮が払われる。一方で交換機構を有する靴用ヒールはその交換が頻繁に行われるため、単に女性用のハイヒール靴から取り外しができるだけでは不十分であり、どうしても歩行に対する耐久性を考慮する必要がある。
 そこで、特許文献1には女性用ハイヒール靴においてヒール基部と接地部のいずれか一方に所定構造の篏合凹部を有し、いずれか他方に所定構造の篏合凸部を有することで、篏合凹部と篏合凸部によるぴったりとした固定により該女性用ハイヒール靴において歩行に対する強度を維持しながら、且つ、靴用ヒールを着脱自在に交換することが出来る技術が開示されている。
特許第6395589号
 上記のとおり、特許文献1に開示されている靴用ヒールを利用すれば女性用ハイヒール靴において強度を維持しながら靴用ヒールを着脱自在に交換することが出来る。そして特許文献1の靴用ヒールは通常の歩行では何の問題もない一方、通常では想定できない負荷対応に備えてさらなる強度向上の可能性を秘めており、まだまだ改良の余地がある。
 本発明は上記従来技術の課題に鑑みて行われたものであって、その目的はハイヒール靴において着脱自在な構造であるとともにさらに従来品よりも強度を向上させた靴用ヒールを提供することである。
 上記課題を解決するために、本発明に係る靴用ヒールは、
 靴底部に設置されるヒール基部と、
 前記ヒール基部の下面に設置される接地部と、
を備え、
 前記ヒール基部および接地部のいずれか一方に嵌合凹部が設けられ、いずれか他方に前記嵌合凹部に挿入されることにより、ぴったりと嵌合される嵌合凸部が設けられ、
 前記嵌合凹部と嵌合凸部をはめ込むことにより、前記ヒール基部と接地部は一体化する構造の靴用ヒールであって、
 前記ヒール基部は、ポリアミド材料を含んで構成され、
 前記接地部は、ポリカーボネート材料を含んで構成され、
 前記接地部は、前記篏合凸部が篏合凹部にはめ込まれた際に前記ヒール基部全体を覆う固定カバー部を備え、
 当該靴用ヒールは、前記ヒール基部と接地部とを着脱自在な着脱手段を備え、
 前記着脱手段は、前記ヒール基部と接地部のうち、前記篏合凸部が形成されたいずれか一方に、はめ込む方向の側方へ進退可能に突出する固定ピンが設置され、前記篏合凹部が設けられたいずれか他方に嵌合された際にその固定ピン先端と対応する位置に設けられた、該固定ピンがガタツキなく挿入される固定孔と、該固定孔開口の反対側外側面より押圧することにより、前記固定孔内に挿入された固定ピン頭部を少なくとも嵌合凹部壁面面一にまで押し出し可能な解除ピンと、を備え、
 前記篏合凹部の開口部は、前記固定ピンと対応する位置にテーパを有していることを特徴とする。
 また、本発明に係る靴用ヒールは、
 前記ヒール基部に篏合凸部が設けられるとともに前記接地部に篏合凹部が設けられていることを特徴とする。
 また、本発明に係る靴用ヒールは、
 前記ポリアミド材料は、10質量%~50質量%のガラス繊維を含んだナイロン材料であることを特徴とする。
 そして、本発明に係る接地部は、
 交換機構を有する靴用ヒールにおいて靴底部に設置されるヒール基部にはめ込むことで該ヒール基部と一体化する構造の接地部であって、
 前記ヒール基部および接地部のいずれか一方に嵌合凹部が設けられ、いずれか他方に前記嵌合凹部に挿入されることにより、ぴったりと嵌合される嵌合凸部が設けられ、
 当該接地部は、ポリカーボネート材料を含んで構成され、
 さらに当該接地部は、前記篏合凸部が篏合凹部にはめ込まれた状態で前記ヒール基部全体を覆う固定カバー部を備え、
 前記靴用ヒールは、前記ヒール基部と接地部とを着脱自在な着脱手段を備え、
 前記着脱手段は、前記ヒール基部と接地部のうち、前記篏合凸部が形成されたいずれか一方に、はめ込む方向の側方へ進退可能に突出する固定ピンが設置され、前記篏合凹部が設けられたいずれか他方に嵌合された際にその固定ピン先端と対応する位置に設けられた、該固定ピンがガタツキなく挿入される固定孔と、該固定孔開口の反対側外側面より押圧することにより、前記固定孔内に挿入された固定ピン頭部を少なくとも嵌合凹部壁面面一にまで押し出し可能な解除ピンと、を備え、
 前記篏合凹部の開口部は、前記固定ピンと対応する位置にテーパを有していることを特徴とする。
 本発明によれば、ヒール基部と接地部のいずれか一方に所定構造の篏合凹部を備え、いずれか他方に所定構造の篏合凸部を備え、さらにヒール基部はポリアミド材料を含んで構成するとともに接地部はポリカーボネート材料を含んで構成することで、着脱自在な構成を維持しながら、且つ、従来よりも強度が向上した靴用ヒールを実現できる効果を奏する。
本発明の実施形態に係る靴用ヒールが適用された女性用ハイヒール靴の概略図を示す。 本発明の実施形態に係る靴用ヒールの部分断面図を示す。 本発明の実施形態に係る靴用ヒールの、ヒール基部への接地部の取り付け過程の概略説明図を示す。 本発明の実施形態に係る靴用ヒールの、ヒール基部への接地部の取り付け状態の概略説明図を示す。 本発明の実施形態に係る靴用ヒールの、ヒール基部から接地部の取り外し過程の概略説明図を示す。
10    靴用ヒール
12    ハイヒール靴
14    ヒール基部
16    接地部
18    嵌合凸部
20    固定ピン
22    ねじ込み部材
24    篏合凹部
26    固定孔
28    リリースボタン
30    解除ピン
32    バネ
34    テーパ
36    固定カバー部
 以下、本発明の靴用ヒールについて図面を用いて説明するが、本発明の趣旨を超えない限り何ら以下の例に限定されるものではない。
 図1には本発明の実施形態に係る靴用ヒール10が適用された女性用ハイヒール靴12の概略図を示す。図1(a)に示すように靴用ヒール10はハイヒール靴12に直接設けられている。そして図1(b)に示すように靴用ヒール10は、ハイヒール靴12の底面に設置されたヒール基部14と、該ヒール基部14の下面に設置され、その下方に延伸する接地部16と、を備えている。
 本実施形態に係る靴用ヒール10は、ヒール基部14と接地部16とがそれぞれ特徴的な材料を含んで構成されている。具体的にはヒール基部14はポリアミド(PA)を含んで構成されており、接地部16は耐衝撃性に優れたポリカーボネート(PC)を含んで構成されている。ヒール基部14と接地部16をこのような材料の組み合わせにすることで、従来に比べて歩行時における靴用ヒールの強度を向上させることが出来る。
 ここで、本実施形態におけるポリアミド(PA)とは、アミド結合によって多数のモノマーが結合してできたポリマーの総称であり、例えばナイロンなどが含まれる。本実施形態におけるヒール基部14の材料には、ポリアミド材料(ナイロン材料)に10質量%~50質量%のガラス繊維が含まれていることが好ましく、特に好ましくはポリアミド材料(ナイロン材料)に20質量%~40質量%のガラス繊維が含まれていることが好適であり、さらに好ましくはポリアミド材料(ナイロン材料)に30質量%のガラス繊維が含まれていることが好適である。また、本実施形態におけるポリカーボネート(PC)は、炭酸と二価アルコールまたは二価フェノールの縮合重合体とみなせるポリエステルの総称である。
 図2には本発明の実施形態に係る靴用ヒールの部分断面図を示す。同図に示すようにヒール基部14には、その底面(接地部16との接合部)に略角柱形状の篏合凸部18が設けられている。篏合凸部18は、先端に突出自在な固定ピン20を備えたねじ込み部材22を有し、該固定ピン20はヒール基部14と接地部16とをしっかりと固定する役割を果たしている。
 ヒール基部14は、実際にはハイヒール靴12の底面形状に合わせた形状であり、さらに面取りがされて角がまるまった形状となっているが(図1(b)を参照)、図2では本実施形態に係る靴用ヒールの特徴を分かりやすく説明するため、ハイヒール靴12を考慮せずに単純な形状のヒール基部として表現している。
 接地部16は、その上面(ヒール基部14との接合部)に略角柱形状の篏合凹部24が設けられ、該篏合凹部24は前記篏合凸部18がぴったりと嵌まる形状を有している。この篏合凹部24の図中左方(靴12の前方)壁面には固定孔26が設けられている。固定孔26の奥(図中左方)は開口径が拡大し、リリースボタン28と、該リリースボタン28の解除ピン30を狭径固定孔26から退避させる方向へ付勢するバネ32と、を備えている。また、篏合凸部18が篏合凹部24に篏合された状態では、前記固定ピン20は前記固定孔26に対応する。
 さらに本実施形態に係る接地部16は、前記ヒール基部14全体を覆うことができる固定カバー部36を備えている。具体的には固定カバー部36は、篏合凸部18が篏合凹部24にはめ込まれた状態でヒール基部14全体を取り囲むように覆う構成となっている。なお、本実施形態ではヒール基部14における図中左方(靴12の前方)は、固定カバー部36は設けずに開放状態としている。
 本実施形態に係る靴用ヒール10は概略以上のように構成されている。以下、本実施形態に係るヒール基部14と接地部16との取り付け状態と取り外し状態について詳しく説明する。
 図3には、本発明の実施形態に係る靴用ヒールの、ヒール基部への接地部の取り付け過程の概略説明図を示す。同図に示すようにヒール基部14と接地部16を分離した状態から、ヒール基部14の篏合凸部18を接地部16の篏合凹部24に挿入する。
 この際、篏合凹部24の開口部には、固定ピン20に対応する位置にテーパ34が設けられており、固定ピン20はテーパ34に従ってねじ込み部材22内へ後退し、挿入の妨げになることはない。
 さらに篏合凸部18を篏合凹部24へ押し込むと、図4に示すように篏合凸部18は篏合凹部24にぴったりと嵌まり込み、この状態で固定ピン20は固定孔26に位置し、ねじ込み部材22内の付勢バネにより、固定孔26内へ突出する。したがって、ヒール基部14より接地部16が抜け落ちてしまうことはない。
 ここで、篏合凸部18と篏合凹部24とはほぼ隙間なく嵌まり込むため、その内部が気密状態となり篏合凸部18を押し込むことが困難となる場合もある。そこで本実施形態では、例えば篏合凸部18および篏合凹部24を四角錐台形状とすることで、気密状態になることを防止することが出来る(図示は省略)。本実施形態では篏合凸部18と篏合凹部24をこのような形状とすることで、篏合凹部24内部の気密状態を防止することが出来るので、例えば篏合凹部24に空気孔等を設けなくても良い。
 また、本実施形態に係る靴用ヒール10には歩行時には接地部16に前後、左右及び垂直圧縮方向へ大きな力が加わるが、これらは基本的に篏合凸部18、篏合凹部24を含めた、ヒール基部14と接地部16のぴったりとした接触面全体で負担し、篏合凸部18ないし篏合凹部24に破損を生じない限り、前後、左右及び垂直圧縮方向の力が固定ピン20に集中することはなく、安定した歩行が可能となる。
 さらに上述のとおり、接地部16に設けられた固定カバー部36は、篏合凸部18が篏合凹部24にはめ込まれた状態でヒール基部14全体を取り囲むように覆う構造としているので、ヒール基部14と接地部16との一体性(固定)を向上させ、より安定した歩行が可能となる。
 また、篏合凸部18を篏合凹部24より引き抜く方向に力が加わった場合にのみ固定ピン20に力がかかるが、本発明者らの実験によっても、実際の歩行時にこのような力が加わることはなく、極めて安定した歩行が可能となる。
 次に、取り外しについて説明する。図5に示すように接地部16を交換する際には、リリースボタン28をバネ32に抗して押し込む。そうすると、該リリースボタン28先端の解除ピン30は固定孔26内に押し込まれ、固定ピン20を固定孔26より押し出すことが出来る。この状態で接地部16を引き出せば、容易に接地部16の取外しを行うことが出来る。
 このように、リリースボタン28の押し込みと接地部16の引き抜きという、通常の歩行状態では同時に起こり得ない作業を同時に行うことによってのみ、接地部16の取外しが可能となる。
 なお、本実施形態においては、篏合凸部をヒール基部に、また篏合凹部を接地部に設けたが、ヒール基部に篏合凹部を、また接地部に篏合凸部を設けてもよい。また、接地部は、ヒール基部に対して設置方向に設けられる部材という意味であり、接地面には他の部材をさらに設けてもよい。
 以下、実施例により、本発明に係る靴用ヒールの強度について具体的に説明を行うが、本発明の趣旨を超えない限り何ら以下の実施例に限定されるものではない。
靴用ヒールの強度について
 本発明に係る靴用ヒールは、上記のとおりヒール基部14がポリアミド材料を含んで構成されているとともに接地部16がポリカーボネート材料を含んで構成されている。このような材料構成とすることで靴用ヒールの強度を向上させることができ、その結果、万が一想定し得なかった負荷が靴用ヒールに加わった場合であっても破損を著しく減少させることが出来る。以下、本発明に係る靴用ヒールの強度試験方法および強度試験結果について詳しく説明する。
(靴用ヒールの衝撃試験)
 靴用ヒールの衝撃試験方法について説明する。まず、靴用ヒール先端が上を向くように試験機に固定する。この試験機はストライカー(鉄槌)を有しており、該ストライカー(鉄槌)が靴用ヒール先端から6mm下部を打てるように調整し、一回毎に0.68Jの衝撃エネルギーを増やしながら徐々に大きな衝撃を与え、破損時の衝撃力を測定する(ISO19953に基づく)。衝撃試験の結果が5.0J以上であれば、靴用ヒールは衝撃性能を満たすものとする。
(靴用ヒールの疲労試験)
 靴用ヒールの疲労試験方法について説明する。まず、靴用ヒール先端が上を向くように試験機に固定する。試験機が有するストライカー(鉄槌)が靴用ヒール先端から6mm下部を打てるように調整し、0.68Jの衝撃エネルギーを1秒間に1回の割合で繰り返し打ち続け、損傷時の強打回数を測定する(ISO19956に基づく)。強打回数が14000回以上であれば、靴用ヒールは疲労性能を満たすものとする。
実施例1
 ヒール基部はポリアミド材料を含んで構成し、接地部はポリカーボネート材料を含んで構成して靴用ヒールを製造した。ヒール基部および接地部の形状等は図1~図5に示したものと同じである。
比較例1
 ヒール基部はポリカーボネート材料を含んで構成し、接地部もポリカーボネート材料を含んで構成して靴用ヒールを製造した。ヒール基部および接地部の形状等は実施例1と同じである。
比較例2
 ヒール基部をABS樹脂材料で構成し、接地部もABS樹脂材料で構成して靴用ヒールを製造した。ヒール基部および接地部の形状等は実施例1と同じである。
比較例3
 ヒール基部をABS樹脂材料で構成し、接地部はポリカーボネート材料を含んで構成して靴用ヒールを製造した。ヒール基部および接地部の形状等は実施例1と同じである。
実施例1~比較例3の条件
実施例1 ヒール基部:ポリアミド   /接地部:ポリカーボネート
比較例1 ヒール基部:ポリカーボネート/接地部:ポリカーボネート
比較例2 ヒール基部:ABS樹脂   /接地部:ABS樹脂   
比較例3 ヒール基部:ABS樹脂   /接地部:ポリカーボネート
(強度試験結果)
[表1]
         実施例1  比較例1  比較例2  比較例3  
衝撃試験結果    〇     〇    4J以下   〇    
疲労試験結果    〇   3000回   〇   5000回  
 ※衝撃試験結果が〇:破壊時の衝撃力が5.0J以上であることを示す。
 ※疲労試験結果が〇:強打回数が14000回以上であることを示す。
 上記表1に示すように、比較例1、比較例3では衝撃試験はクリア出来ているものの、ともに疲労試験では強打回数が疲労性能を満たすまでには程遠い結果であった。また、比較例2では疲労試験はクリアできたものの衝撃試験では4J以下の結果となり、衝撃性能をクリアするには至らなかった。
 一方で実施例1では衝撃試験および疲労試験ともに性能を満たすレベルに達しており、ヒール基部はポリアミド材料を含んで構成し、接地部はポリカーボネートを含んで構成したこの組み合わせであれば、靴用ヒールの強度が向上することが確認できた。
 具体的には、実施例1の靴用ヒールにおける衝撃試験結果では強打回数が20000回でも破損することはなく、また、疲労試験結果では13.6Jでも破損することはなかった。すなわち、本発明の特徴的な構造に加えてさらに実施例1の材料の組み合わせで靴用ヒールを構成すれば、靴用ヒールの歩行時における強度を格段に向上させることが出来る。
 以上のように本発明に係る靴用ヒールは、ヒール基部と接地部のいずれか一方に特徴的な構造を有する篏合凹部を備え、いずれか他方に特徴的な構造を有する篏合凸部を備え、さらにヒール基部はポリアミド材料を含んで構成するとともに接地部はポリカーボネート材料を含んで構成することで、着脱自在な構成を維持しながら、且つ、従来よりも強度が向上した靴用ヒールを実現できる。すなわち、このような構造および材料の組み合わせによって、強度が格段に向上した着脱自在な靴用ヒールを実現することが出来る。

Claims (4)

  1.  靴底部に設置されるヒール基部と、
     前記ヒール基部の下面に設置される接地部と、
    を備え、
     前記ヒール基部および接地部のいずれか一方に嵌合凹部が設けられ、いずれか他方に前記嵌合凹部に挿入されることにより、ぴったりと嵌合される嵌合凸部が設けられ、
     前記嵌合凹部と嵌合凸部をはめ込むことにより、前記ヒール基部と接地部は一体化する構造の靴用ヒールであって、
     前記ヒール基部は、ポリアミド材料を含んで構成され、
     前記接地部は、ポリカーボネート材料を含んで構成され、
     前記接地部は、前記篏合凸部が篏合凹部にはめ込まれた状態で前記ヒール基部全体を覆う固定カバー部を備え、
     当該靴用ヒールは、前記ヒール基部と接地部とを着脱自在な着脱手段を備え、
     前記着脱手段は、前記ヒール基部と接地部のうち、前記篏合凸部が形成されたいずれか一方に、はめ込む方向の側方へ進退可能に突出する固定ピンが設置され、前記篏合凹部が設けられたいずれか他方に嵌合された際にその固定ピン先端と対応する位置に設けられた、該固定ピンがガタツキなく挿入される固定孔と、該固定孔開口の反対側外側面より押圧することにより、前記固定孔内に挿入された固定ピン頭部を少なくとも嵌合凹部壁面面一にまで押し出し可能な解除ピンと、を備え、
     前記篏合凹部の開口部は、前記固定ピンと対応する位置にテーパを有していることを特徴とする靴用ヒール。
  2.  請求項1に記載の靴用ヒールであって、
     前記ヒール基部に篏合凸部が設けられるとともに前記接地部に篏合凹部が設けられていることを特徴とする靴用ヒール。
  3.  請求項1または請求項2に記載の靴用ヒールであって、
     前記ポリアミド材料は、10質量%~50質量%のガラス繊維を含んだナイロン材料であることを特徴とする靴用ヒール。
  4.  交換機構を有する靴用ヒールにおいて靴底部に設置されるヒール基部にはめ込むことで該ヒール基部と一体化する構造の接地部であって、
     前記ヒール基部および接地部のいずれか一方に嵌合凹部が設けられ、いずれか他方に前記嵌合凹部に挿入されることにより、ぴったりと嵌合される嵌合凸部が設けられ、
     当該接地部は、ポリカーボネート材料を含んで構成され、
     さらに当該接地部は、前記篏合凸部が篏合凹部にはめ込まれた状態で前記ヒール基部全体を覆う固定カバー部を備え、
     前記靴用ヒールは、前記ヒール基部と接地部とを着脱自在な着脱手段を備え、
     前記着脱手段は、前記ヒール基部と接地部のうち、前記篏合凸部が形成されたいずれか一方に、はめ込む方向の側方へ進退可能に突出する固定ピンが設置され、前記篏合凹部が設けられたいずれか他方に嵌合された際にその固定ピン先端と対応する位置に設けられた、該固定ピンがガタツキなく挿入される固定孔と、該固定孔開口の反対側外側面より押圧することにより、前記固定孔内に挿入された固定ピン頭部を少なくとも嵌合凹部壁面面一にまで押し出し可能な解除ピンと、を備え、
     前記篏合凹部の開口部は、前記固定ピンと対応する位置にテーパを有していることを特徴とする接地部。
PCT/JP2019/027659 2019-07-12 2019-07-12 靴用ヒール WO2021009795A1 (ja)

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