WO2020188627A1

WO2020188627A1 - 表示装置及びマルチモニタシステムの映像表示方法

Info

Publication number: WO2020188627A1
Application number: PCT/JP2019/010824
Authority: WO
Inventors: 大輔森脇
Original assignee: Ｎｅｃディスプレイソリューションズ株式会社
Priority date: 2019-03-15
Filing date: 2019-03-15
Publication date: 2020-09-24
Also published as: US20210407374A1; US11645970B2

Abstract

複数の表示装置がデイジーチェーン接続され映像信号を表示するマルチモニタシステムにおける表示装置５００－１であって、受信部５０１と、比較部５０２と、出力部５０３とを備える。受信部５０１は、自表示装置５００－１の後段に接続された表示装置５００－２から、当該表示装置５００－２における映像信号の表示に関する情報である信号情報を受信する。比較部５０２は、受信した信号情報と、自表示装置５００－１における映像信号の信号情報とを比較する。出力部５０３は、比較結果が異なると判定された場合に、複数の表示装置５００－１、５００－２のうち少なくともいずれか１つの表示装置に対してリセットを行わせる指示を出力する。

Description

表示装置及びマルチモニタシステムの映像表示方法

　本発明は、表示装置及びマルチモニタシステムの映像表示方法に関する。

　映像信号の解像度には、（６４０×４８０）、（８００×６００）、（１９２０×１０８０）等、各種のものがある。表示装置では、映像信号が入力されると、映像信号の解像度を判定して、適切な解像度に設定して映像を表示している。ところが、マルチモニタシステムを構成する表示装置の中には、稀に解像度を誤判定するものがある。解像度を誤判定した表示装置があると、マルチモニタシステムで１つの大画面を構成する場合に、解像度を誤判定した表示装置のみ自身に割り当てられた領域を正しく表示できず、他の正常な表示装置の映像とつながらないという不具合が生じる。

　なお、特許文献１には、複数の映像表示機器をデイジーチェーンで接続したシステムにおいて、不具合の発生を防止若しくは復旧させる技術が開示されている。

特開２０１７－１５６４１４号公報

　上述のように、マルチモニタシステムにおいては、接続された複数台の表示装置の中に、稀に映像を誤判定し、正しく映像が表示されないことがある。映像を誤判定した場合、通常、ユーザーが当該映像を誤判別した表示装置に対して、電源を再投入したり、ケーブルを抜き差ししたりして、リセット処理を行い、復旧させている。しかしながら、このようなリセット処理は、ユーザーに多大な手間を強いる。

　上述の課題を鑑み、本発明は、接続された複数台の表示装置の中に映像を誤判定したものがあっても、自動的に復旧できるようにした表示装置及びマルチモニタシステムの表示方法を提供することを目的とする。

　上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る表示装置は、複数の表示装置がデイジーチェーン接続され映像信号を表示するマルチモニタシステムにおける表示装置であって、自表示装置に接続された表示装置から、当該表示装置における前記映像信号の表示に関する情報である信号情報を受信する受信部と、前記受信した信号情報と、自表示装置における前記映像信号の信号情報とを比較する比較部と、前記比較された結果が異なると判定された場合に、前記複数の表示装置のうち少なくともいずれか１つの表示装置に対してリセットを行わせる指示を出力する出力部と、を有する。

　本発明の他の態様に係る表示装置は、複数の表示装置がデイジーチェーン接続され映像信号を表示するマルチモニタシステムにおける表示装置であって、自表示装置に接続された表示装置から、当該表示装置における前記映像信号の表示に関する情報である信号情報を送信するコマンドを受信する第１受信部と、前記コマンドを受信すると、前記コマンドの送信元である表示装置に前記信号情報を送信する送信部と、前記コマンドの送信元である表示装置において、当該コマンドの送信元である表示装置の前記コマンドの送信先である表示装置から送信された信号情報と、当該前記コマンドの送信元である表示装置における前記映像信号の信号情報とを比較した比較結果が異なると判定された場合に送信される、リセットを行わせる指示を受信する第２受信部と、前記リセットを行わせる指示を受信すると、自表示装置のリセットを行うリセット実行部と、を有する。

　本発明の一態様に係るマルチモニタシステムの映像表示方法は、複数の表示装置がデイジーチェーン接続され映像信号を表示するマルチモニタシステムの映像表示方法であって、第１表示装置から、第２表示装置が、前記第１表示装置における前記映像信号の表示に関する情報である信号情報を送信するコマンドを受信すると、前記第１表示装置に前記信号情報を送信する工程と、前記第１表示装置が、前記第２表示装置から、前記第２表示装置における前記映像信号の信号情報を受信し、前記受信した信号情報と、自表示装置における前記映像信号の信号情報とを比較し、前記比較された結果が異なると判定された場合に、前記複数の表示装置のうち少なくともいずれか１つの表示装置に対してリセットを行わせる指示を出力する工程と、前記複数の表示装置のうち少なくともいずれか１つの表示装置がリセットを行わせる指示を受信して、自表示装置のリセットを行う工程と、を含む。

　本発明によれば、接続された複数台の表示装置の各々の映像信号の信号情報が比較され、信号情報が異なる場合には、システムリセットが行われる。これにより、映像を誤判定した場合にも、正常な映像に自動的に復旧できる。

本発明が適用できるマルチモニタシステムの概要を示すブロック図である。本発明が適用できるマルチモニタシステムにおける表示装置の内部構成を示すブロック図である。本発明の第１の実施形態に係るマルチモニタシステムでの映像誤判定時の処理を示す機能ブロック図である。本発明の第１の実施形態に係るマルチモニタシステムにおけるマスター側の表示装置での処理を示すフローチャートである。本発明の第１の実施形態に係るマルチモニタシステムにおけるスレーブ側の表示装置での処理を示すフローチャートである。本発明の第１の実施形態に係る２台の表示装置でマルチモニタシステムを構成した場合における映像誤判定時の処理の説明図である。本発明の第１の実施形態に係る２台の表示装置でマルチモニタシステムを構成した場合における映像誤判定時の処理の説明図である。本発明の第１の実施形態に係る２台の表示装置でマルチモニタシステムを構成した場合における映像誤判定時の処理の説明図である。本発明の第２の実施形態に係るマルチモニタシステムにおけるマスター側の表示装置での処理を示すフローチャートである。本発明の第２の実施形態に係るマルチモニタシステムにおけるスレーブ側の表示装置での処理を示すフローチャートである。本発明の第２の実施形態に係る３台の表示装置でマルチモニタシステムを構成した場合における映像誤判定時の処理の説明図である。本発明の第２の実施形態に係る３台の表示装置でマルチモニタシステムを構成した場合における映像誤判定時の処理の説明図である。本発明の第２の実施形態に係る３台の表示装置でマルチモニタシステムを構成した場合における映像誤判定時の処理の説明図である。本発明の第２の実施形態に係る３台の表示装置でマルチモニタシステムを構成した場合における映像誤判定時の処理の説明図である。本発明による表示装置の基本構成を示す概略ブロック図である。

　以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図１は、本発明が適用できるマルチモニタシステム１の概要を示すブロック図である。図１に示すように、マルチモニタシステム１は、映像信号発生装置１０と、複数の表示装置２０－１～２０－Ｎとを接続して構成される。

　映像信号発生装置１０は、例えばＰＣ（Personal Computer）やＤＶＤ(Digital Versatile Disc)プレーヤである。表示装置２０－１～２０－Ｎは、例えば液晶ディスプレイである。

　マルチモニタシステム１では、複数の表示装置２０－１～２０－Ｎを並べて配置することで、複数の表示装置２０－１～２０－Ｎの画面を１つの大画面として映像を表示できる。また、個々の表示装置２０－１～２０－Ｎに、同一映像を表示したり、個々の映像を表示したりすることができる。マルチモニタシステム１において、接続できる表示装置２０－１～２０－Ｎの数Ｎは任意であり、また、どのように配列してもよい。また、以下の説明では、特に、表示装置２０－１～２０－Ｎを限定しないときには、表示装置２０と称する場合がある。

　この例では、表示装置２０－１～２０－Ｎは、通信回線を介してデイジーチェーンで接続されている。複数の表示装置２０－１～２０－Ｎをデイジーチェーンで接続する場合、上位側にある表示装置の映像出力端子Ｖｏｕｔと、その下位側にある表示装置の映像入力端子Ｖｉｎとが通信回線を介して接続される。また、上位側にある表示装置のデータ出力端子Ｄｏｕｔと、その下位側にある表示装置のデータ入力端子Ｄｉｎとが通信回線を介して接続される。

　すなわち、映像信号発生装置１０の映像出力端子ＯＵＴは、１台目の表示装置２０－１の映像入力端子Ｖｉｎと接続される。表示装置２０－１の映像出力端子Ｖｏｕｔは、２台目の表示装置２０－２の映像入力端子Ｖｉｎに接続される。表示装置２０－２の映像出力端子Ｖｏｕｔは、３台目の表示装置２０－３の映像入力端子Ｖｉｎに接続される。以下、（Ｎ－１）台目の表示装置２０－（Ｎ－１）の映像出力端子Ｖｏｕｔは、Ｎ台目の表示装置２０－Ｎの映像入力端子Ｖｉｎに接続される。

　また、表示装置２０－１のデータ出力端子Ｄｏｕｔは、２台目の表示装置２０－２のデータ入力端子Ｄｉｎに接続される。表示装置２０－２のデータ出力端子Ｄｏｕｔは、３台目の表示装置２０－３のデータ入力端子Ｄｉｎに接続される。以下、（Ｎ－１）台目の表示装置２０－（Ｎ－１）のデータ出力端子Ｄｏｕｔは、Ｎ台目の表示装置２０－Ｎのデータ入力端子Ｄｉｎに接続される。

　複数の表示装置２０－１～２０－Ｎをデイジーチェーンで接続した場合、各表示装置２０－１～２０－Ｎには、ディスプレイＩＤが割り振られる。そして、最上位にある表示装置２０－１がマスター側となり、他の表示装置２０－２～２０－Ｎがスレーブ側となり、上位側から下位側にデータが転送されていく。マスター側の表示装置２０－１は、ディスプレイＩＤを指定することで、通信の相手側の表示装置２０－２～２０－Ｎを特定して、通信を行うことができる。

　図２は、本発明が適用できるマルチモニタシステム１における表示装置２０（２０－１～２０－Ｎ）の内部構成を示すブロック図である。

　図２に示すように、表示装置２０には、映像入力端子２０１ａ及び２０１ｂと、映像出力端子２０２が設けられる。映像入力端子２０１ａ及び２０１ｂは、図１における映像入力端子Ｖｉｎに対応する。映像出力端子２０２は、図１における映像出力端子Ｖｏｕｔに対応する。映像入力端子２０１ａ及び２０１ｂ、映像出力端子２０２としては、ＤＰ（DisplayPort）、ＨＤＭＩ（登録商標）（High Definition Multimedia Interface）、ＤＶＩ（Digital Visual Interface）、ＶＧＡ（Video Graphics Array）、ＲＧＢ等、各種のものを用いることができる。なお、この例では、２つの映像入力端子２０１ａ及び２０１ｂが設けられているが、映像入力端子の個数は限定されない。また、デイジーチェーンでマルチモニタシステムを構築する場合には、映像入力端子２０１ａ及び２０１ｂのうちのどちらを用いてもよい。また、映像入力端子２０１ａ及び２０１ｂの数や種類は、これに限らず、各種の構成が考えられる。映像出力端子２０２についても、各種の個数や種類のものが考えられる。

　また、表示装置２０には、データ入力端子２０３及びデータ出力端子２０４が設けられる。データ入力端子２０３は、図１におけるデータ入力端子Ｄｉｎに対応する。データ出力端子２０４は、図１におけるデータ出力端子Ｄｏｕｔに対応する。データ入力端子２０３及びデータ出力端子２０４としては、ＬＡＮ（Local Area Network）やＲＳ２３２Ｃが用いられる。なお、データ入力端子２０３及びデータ出力端子２０４の数や種類は、これに限らず、各種の構成が考えられる。また、この例では、データ入力端子とデータ出力端子とに分かれているものを用いているが、データ入力とデータ出力とが双方向に行えるものを用いてもよい。

　また、図２に示すように、表示装置２０は、画素変換部２１１と、映像制御部２１２と、出力映像制御部２１３と、出力映像表示部２１４と、通信インターフェース２１５と、ケーブル検出部２１６と、ＩＤ制御部２１７と、制御部２１８と、記憶部２１９とを備えている。

　画素変換部２１１は、制御部２１８の制御の基に、映像入力端子２０１ａ又は２０１ｂからの映像信号から所望の入力映像信号を選択し、入力映像信号を判定して解像度の設定を行う。設定できる解像度としては、（１９２０×１０８０）画素、（８００×６００）画素、（６４０×４８０）画素等がある。この例では、映像入力端子２０１ａには、映像信号発生装置１０ａからの映像信号が入力され、映像入力端子２０１ｂには、映像信号発生装置１０ｂからの映像信号が入力されている。映像信号発生装置１０ａ及び１０ｂは、ＰＣ（Personal Computer）、ＤＶＤ(Digital Versatile Disc)プレーヤ等である。また、デイジーチェーンでマルチモニタシステムを構築する場合には、映像入力端子２０１ａ又は２０１ｂに、上位側の表示装置２０からの映像信号が入力される。画素変換部２１１からの映像信号は、映像出力端子２０２から出力されるとともに、映像制御部２１２、出力映像制御部２１３を介して、出力映像表示部２１４に供給される。

　映像制御部２１２は、入力映像信号に対して、輝度補正や色補正等の処理を行う。出力映像制御部２１３は、同期信号の制御や転送クロックの制御等を行う。

　出力映像表示部２１４は例えば液晶パネルからなり、画素変換部２１１から映像制御部２１２、出力映像制御部２１３を介して送られてきた映像信号から、これに対応する画面を表示する。

　通信インターフェース２１５は、データ入力端子２０３及びデータ出力端子２０４を介して、他の表示装置２０とのデータ通信を行う。すなわち、通信インターフェース２１５は、データ入力端子２０３から入力された他の表示装置２０からのデータを制御部２１８に送るとともに、制御部２１８からのデータをデータ出力端子２０４から出力して、他の表示装置２０に送信する。

　ケーブル検出部２１６は、映像入力端子２０１ａ及び２０１ｂ、映像出力端子２０２、データ入力端子２０３及びデータ出力端子２０４に接続されるケーブルを検出して、制御部２１８に送信する。ＩＤ制御部２１７は、ディスプレイＩＤの管理を行う。

　制御部２１８は、ケーブル検出部２１６で検出された各端子のケーブル検出や画素変換部２１１の設定などを制御する。また、制御部２１８は、通信インターフェース２１５を介して、他の表示装置２０との通信や、データの検索や比較、他の表示装置２０や自己のリセット処理などを制御する。本発明に係る映像誤判定時の処理は、制御部２１８に搭載するようにしてもよいし、制御部２１８の外部に設けるようにしてもよい。

　なお、上述の画素変換部２１１、映像制御部２１２、出力映像制御部２１３、ケーブル検出部２１６、通信インターフェース２１５、制御部２１８、ＩＤ制御部２１７は、例えばＣＰＵ（中央処理装置）等の処理装置若しくは専用の電子回路で構成されてよい。

　記憶部２１９には、各種のデータが記憶される。記憶部２１９は、記憶媒体、例えば、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ　Ｄｉｓｋ　Ｄｒｉｖｅ）、フラッシュメモリ、ＥＥＰＲＯＭ（Ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙ　Ｅｒａｓａｂｌｅ　Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ　Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　ｒｅａｄ／ｗｒｉｔｅ　Ｍｅｍｏｒｙ）、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）、またはこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。

　上述のように、表示装置２０（２０－１から２０－Ｎ）は画素変換部２１１を有しており、画素変換部２１１は、入力映像信号を判定して、解像度の設定を行っている。複数の表示装置２０を並べたマルチモニタシステムでは、稀に、解像度を誤判定する場合がある。本実施形態は、このような映像誤判定に対処するものである。

　図３は、本発明の第１の実施形態に係るマルチモニタシステムでの映像誤判定時の処理を示す機能ブロック図である。

　図３に示すように、マスター側の表示装置２０－１は、要求送信部３０１と、受信部３０２と、取得部３０３と、比較部３０４と、出力部３０５と、リセット実行部３０６とから構成される。

　要求送信部３０１は、スレーブ側の表示装置２０－２に、映像信号を表示させるための設定状態を表す信号の要求コマンド、この例では、解像度要求コマンドを送信する。要求コマンドは、解像度、水平周波数、垂直周波数、H Total、V Total、H Active、V Activeのうち定められた少なくともいずれか１つを返答させるためのコマンドである。要求コマンドは、解像度、水平周波数、垂直周波数、H Total、V Total、H Active、V Activeのうちいずれの項目について問い合わせするかについては、予め定められていてもよい。
　受信部３０２は、スレーブ側の表示装置２０－２から送られてきた映像信号を表示させるための設定状態を表す信号（コマンドに対応する信号情報）、この例では、解像度を受信する。取得部３０３は、自身の表示装置２０－１に設定されている解像度を取得する。

　比較部３０４は、受信部３０２で受信したスレーブ側の表示装置２０－２の解像度と、取得部３０３で取得した自身の表示装置２０－１の解像度とを比較し、リセットを行うか否かを判定する。この例では、比較部３０４は、スレーブ側の表示装置２０－２の解像度と自身の表示装置２０－１の解像度とが異なる場合に、リセットを行うと判定する。

　出力部３０５は、比較部３０４での判定結果に基づいて、スレーブ側の表示装置２０－２に、リセットコマンドを送信する。また、出力部３０５は、比較部３０４での判定結果に基づいて、リセット実行部３０６に、自身の表示装置２０－１のリセットコマンドを送信する。リセット実行部３０６は、出力部３０５からリセットを行わせる指示が出力されたことに応じて、自身の表示装置２０－１のシステムリセットを実行する。

　スレーブ側の表示装置２０－２は、第１受信部３１１と、取得部３１２と、送信部３１３と、第２受信部３１４と、リセット実行部３１５とから構成される。

　第１受信部３１１は、マスター側の表示装置２０－１から送られてくる解像度要求コマンドを受信する。取得部３１２は、自身の表示装置２０－２に設定されている解像度を取得する。送信部３１３は、第１受信部３１１でマスター側の表示装置２０－１からの解像度要求コマンドを受信すると、自身の表示装置２０－２に設定されている解像度をマスター側の表示装置２０－１に送信する。第２受信部３１４は、マスター側の表示装置２０－１から送られてくるリセットコマンドを受信する。リセット実行部３１５は、第２受信部３１４でリセットコマンドを受信すると、自身の表示装置２０－２のシステムリセットを実行する。

　なお、上述の要求送信部３０１、受信部３０２、取得部３０３、比較部３０４、出力部３０５、リセット実行部３０６、第１受信部３１１、取得部３１２、送信部３１３、第２受信部３１４、リセット実行部３１５は、例えばＣＰＵ（中央処理装置）等の処理装置若しくは専用の電子回路で構成されてよい。

　図３に示すように、本実施形態では、マスター側の表示装置２０－１の要求送信部３０１は、スレーブ側の表示装置２０－２に解像度要求コマンドを送信し、受信部３０２は、スレーブ側の表示装置２０－２から送られてきた解像度を受信している。そして、比較部３０４は、スレーブ側の表示装置２０－２の解像度と自身の表示装置２０－１の解像度とが異なる場合に、表示装置２０－１のシステムリセットを行うとともに、表示装置２０－２にリセットコマンドを送信している。これにより、解像度の設定が正常に行われない場合に、映像を正常に映し直すことが可能となる。

　なお、この例では、映像信号の表示に関する設定状態を表す信号情報として解像度の設定値を用いているが、映像信号の表示に関する設定状態を表す信号情報は、映像信号を表示させるための設定状態を表す信号であればよく、例えば、信号情報は、解像度、水平周波数、垂直周波数、H Total、V Total、H Active、V Active等のうちすくなくともいずれか１つでもよい。

　図４Ａは、本発明の第１の実施形態に係るマルチモニタシステムにおけるマスター側の表示装置２０－２での処理を示すフローチャートである。

　（ステップＳ１０１）マスター側の表示装置２０－１は、電源オンにより、システムを起動して、処理をステップＳ１０２に進める。

　（ステップＳ１０２）マスター側の表示装置２０－１は、映像信号を検出したか否かを判定し、映像信号が無い場合は（ステップＳ１０２：Ｎｏ）、映像信号が入力されるまで待つ。マスター側の表示装置２０－１は、映像信号を検出したら（ステップＳ１０２：Ｙｅｓ）、処理をステップＳ１０３に進める。

　（ステップＳ１０３）マスター側の表示装置２０－１は、入力映像信号の解像度を判定し、解像度に応じて画素変換部２１１の解像度を設定して、処理をステップＳ１０４に進める。

　（ステップＳ１０４）マスター側の表示装置２０－１は、スレーブ側の表示装置２０－２に、解像度要求コマンドを送信して、処理をステップＳ１０５に進める。

　（ステップＳ１０５）マスター側の表示装置２０－１は、スレーブ側の表示装置２０－２から、解像度を受信して、処理をステップＳ１０６に進める。

　（ステップＳ１０６）マスター側の表示装置２０－１は、スレーブ側の表示装置２０－２から受信した解像度と、自表示装置２０－１に設定した解像度とを比較して、同一解像度か否かを判定する。スレーブ側の表示装置２０－２から受信した解像度と、自表示装置２０－１に設定した解像度とが同一解像度なら（ステップＳ１０６：Ｙｅｓ）、マスター側の表示装置２０－１は、処理を終了し、同一解像度でなければ（ステップＳ１０６：Ｎｏ）、処理をステップＳ１０７に進める。

　（ステップＳ１０７）マスター側の表示装置２０－１は、スレーブ側の表示装置２０－２に、システムリセットコマンドを送信して、処理をステップＳ１０８に進める。

　（ステップＳ１０８）マスター側の表示装置２０－１は、自身のシステムリセットを行って、処理をステップＳ１０１にリターンする。

　図４Ｂは、本発明の第１の実施形態に係るマルチモニタシステムにおけるスレーブ側の表示装置２０－２での処理を示すフローチャートである。

　（ステップＳ２０１）スレーブ側の表示装置２０－２は、電源オンにより、システムを起動して、処理をステップＳ２０２に進める。

　（ステップＳ２０２）スレーブ側の表示装置２０－２は、映像信号を検出したか否かを判定し、映像信号が無い場合は（ステップＳ２０２：Ｎｏ）、映像信号が入力されるまで待つ。スレーブ側の表示装置２０－２は、映像信号を検出したら（ステップＳ２０２：Ｙｅｓ）、処理をステップＳ２０３に進める。

　（ステップＳ２０３）スレーブ側の表示装置２０－２は、入力映像信号の解像度を判定し、解像度に応じて画素変換部２１１の解像度を設定して、処理をステップＳ２０４に進める。

　（ステップＳ２０４）スレーブ側の表示装置２０－２は、マスター側の表示装置２０－１から、解像度要求コマンドを受信したか否かを判定する。スレーブ側の表示装置２０－２は、解像度要求コマンドを受信したら（ステップＳ２０４：Ｙｅｓ）、処理をステップＳ２０５に進める。

　（ステップＳ２０５）スレーブ側の表示装置２０－２は、マスター側の表示装置２０－１に、解像度を送信して、処理をステップＳ２０６に進める。

　（ステップＳ２０６）スレーブ側の表示装置２０－２は、マスター側の表示装置２０－１から、システムリセットコマンドを受信したか否かを判定する。スレーブ側の表示装置２０－２は、システムリセットコマンドを受信したら（ステップＳ２０６：Ｙｅｓ）、処理をステップＳ２０７に進める。

　（ステップＳ２０７）スレーブ側の表示装置２０－２は、自身のシステムリセットを行って、処理をステップＳ２０１にリターンする。

　以上のような処理を行うことで、２台の表示装置２０－１及び２０－２をデイジーチェーンで接続して構築したマルチモニタシステムにおいて、表示装置２０－１又は２０－２で、映像の誤判定を行った場合に、リセット処理を行って、映像を正常に映し直すことが可能となる。このことについて、以下に説明する。

　図５、図６A及び図６Bは、本発明の第１の実施形態に係る２台の表示装置でマルチモニタシステム１ａを構成した場合における映像誤判定時の処理の説明図である。図５に示すように、２台の表示装置２０－１及び２０－２からマルチモニタシステム１ａを構成した場合には、表示装置２０－１がマスター側となり、表示装置２０－２がスレーブ側となる。

　図４Ａ及び図４Ｂにおいて、マスター側となる表示装置２０－１は、スレーブ側となる表示装置２０－２に解像度要求コマンドを送信し（ステップＳ１０４）、スレーブ側となる表示装置２０－２は、解像度要求コマンドを受信すると（ステップＳ２０４：Ｙｅｓ）、マスター側となる表示装置２０－１に解像度を返信している（ステップＳ２０５）。そして、マスター側となる表示装置２０－１は、スレーブ側となる表示装置２０－２から解像度を受信すると（ステップＳ１０５）、表示装置２０－２の解像度と自身の表示装置２０－１の解像度とを比較し、同一の解像度か否かを判定している（ステップＳ１０６）。

　ここで、正常に動作していれば、図６Aにおいて設定値５１で示すように、２台の表示装置２０－１及び２０－２の解像度は同様に設定される。この例では、表示装置２０－１及び２０－２の解像度は、共に（１９２０×１０８０）に設定されている。表示装置２０－１の解像度と表示装置２０－２の解像度とが同じであれば（ステップＳ１０６：Ｙｅｓ）、映像判定処理の問題は生じていないので、処理を終了する。

　これに対して、表示装置２０－１と表示装置２０－Ｎのうちのいずれかが映像を誤判定したとすると、図６Bにおいて設定値５２で示すように、表示装置２０－１の解像度と表示装置２０－２の解像度とが異なってくる。この例では、表示装置２０－１の解像度は（１９２０×１０８０）に設定されているのに対して、表示装置２０－２の解像度は（８００×６００）に設定されている。この場合、システムリセットを行って、映像判定処理をやり直す必要がある。

　図４Ａ及び図４Ｂにおいて、表示装置２０－１の解像度と表示装置２０－Ｎの解像度とが異なっている場合には（ステップＳ１０６：Ｎｏ）、マスター側の表示装置２０－１はスレーブ側の表示装置２０－２にシステムリセットコマンドを送信し（ステップＳ１０７）、スレーブ側の表示装置２０－２をリセットさせている。また、表示装置２０－１は、自装置のシステムリセットを行っている（ステップＳ１０８）。これにより、マスター側の表示装置２０－１では、ステップＳ１０１に処理が戻され、再び映像信号の検出が行われ（ステップＳ１０２）、解像度の設定が再び行われる（ステップＳ１０３）。また、スレーブ側の表示装置２０－２は、マスター側となる表示装置２０－１からリセットコマンドを受信すると（ステップＳ２０６：Ｙｅｓ）、システムリセットを行っている（ステップＳ２０７）。これにより、スレーブ側の表示装置２０－２では、ステップＳ２０１に処理が戻され、再び映像信号の検出が行われ（ステップＳ２０２）、解像度の設定が再び行われる（ステップＳ２０３）。これにより、映像を正常に映し直すことが可能となる。

　通常は、システムリセットを数回程度実行することで、正常に映像信号を表示することができるが、仮にシステムリセットを数回程度実行しても正常に映像信号を表示できない場合には、マスターの表示装置２０－１は、故障であると判定し、エラーを表示するようにしてもよい。

　次に、本発明の第２の実施形態について説明する。前述の第１の実施形態では、２台の表示装置２０－１及び２０－２について、映像誤判定時の処理を行っている。これに対して、本実施形態では、複数台の表示装置２０－１～２０－Ｎについて、映像誤判定時の処理を行っている。ここでは、３台の表示装置２０－１～２０－３の場合について説明するが、Ｎ台の表示装置２０－１～２０－Ｎの場合も同様である。

　図７Ａは、本発明の第２の実施形態に係るマルチモニタシステムにおけるマスター側の表示装置２０－１での処理を示すフローチャートである。

　（ステップＳ３０１）マスター側の表示装置２０－１は、電源オンにより、システムを起動して、処理をステップＳ３０２に進める。

　（ステップＳ３０２）マスター側の表示装置２０－１は、映像信号を検出したか否かを判定し、映像信号が無い場合は（ステップＳ３０２：Ｎｏ）、映像信号が入力されるまで待つ。マスター側の表示装置２０－１は、映像信号を検出したら（ステップＳ３０２：Ｙｅｓ）、処理をステップＳ３０３に進める。

　（ステップＳ３０３）マスター側の表示装置２０－１は、入力映像信号の解像度を判定し、解像度に応じて画素変換部２１１の解像度を設定して、処理をステップＳ３０４に進める。

　（ステップＳ３０４）マスター側の表示装置２０－１は、スレーブ側の表示装置２０－２及び２０－３に、解像度要求コマンドを送信して、処理をステップＳ３０５に進める。

　（ステップＳ３０５）マスター側の表示装置２０－１は、スレーブ側の表示装置２０－２及び２０－３から、解像度要求コマンドに対する応答として解像度を受信して、処理をステップＳ３０６に進める。

　（ステップＳ３０６）マスター側の表示装置２０－１は、スレーブ側の表示装置２０－２及び２０－３から受信した解像度と、自表示装置２０－１に設定した解像度とを比較して、全ての表示装置２０－１～２０－３が同一解像度か否かを判定する。全ての表示装置２０－１～２０－３の解像度が同一なら（ステップＳ３０６：Ｙｅｓ）、表示装置２０－１は処理を終了し、同一解像度でなければ（ステップＳ３０６：Ｎｏ）、処理をステップＳ３０７に進める。

　（ステップＳ３０７）マスター側の表示装置２０－１は、自表示装置２０－１の解像度と他の表示装置２０－２及び２０－３の解像度とを分類する。ここでは、マスター側の表示装置２０－１は、信号情報（解像度）が共通する表示装置の台数を、当該設定内容毎に特定し、特定された台数が他の設定内容の台数よりも少ない群（群は少なくとも１台以上の表示装置の集合）である少数グループを特定することができるか否かを判定する。マスター側の表示装置２０－１は、少数グループが特定できれば（ステップＳ３０７：Ｙｅｓ）、処理をステップＳ３０８に進め、少数グループが特定できなければ（ステップＳ３０７：Ｎｏ）、処理をステップＳ３１１に進める。ここでいう少数グループとは、マルチモニタシステムを構成する各表示装置において、解像度が同じである表示装置の台数が他の解像度の表示台数に比べて少ない表示台数に属する表示装置である。

　（ステップＳ３０８）マスター側の表示装置２０－１は、自身が少数グループに属しているか否かを判定し、少数グループに属していれば（ステップＳ３０８：Ｙｅｓ）、処理をステップＳ３１０に進め、少数グループに属していなければ（ステップＳ３０８：Ｎｏ）、処理をステップＳ３０９に進める。

　（ステップＳ３０９）マスター側の表示装置２０－１は、スレーブ側の表示装置２０－２及び２０－３のうち、少数グループに属している表示装置に、システムリセットコマンドを送信して、処理をステップＳ３０１にリターンする、

　（ステップＳ３１０）マスター側の表示装置２０－１は、自身のシステムリセットを行って、処理をステップＳ３０１にリターンする。

　（ステップＳ３１１）マスター側の表示装置２０－１は、接続されている全ての表示装置２０－２及び２０－３にシステムリセットコマンドを送信して、処理をステップＳ３１２に進める。

　（ステップＳ３１２）マスター側の表示装置２０－１は、自身のシステムリセットを行って、処理をステップＳ３０１にリターンする。

　図７Ｂは、本発明の第２の実施形態に係るマルチモニタシステムにおけるスレーブ側の表示装置２０－２及び２０－３での処理を示すフローチャートである。

　（ステップＳ４０１）スレーブ側の表示装置２０－２及び２０－３は、電源オンにより、システムを起動して、処理をステップＳ４０２に進める。

　（ステップＳ４０２）スレーブ側の表示装置２０－２及び２０－３は、映像信号を検出したか否かを判定し、映像信号が無い場合は（ステップＳ４０２：Ｎｏ）、映像信号が入力されるまで待つ。スレーブ側の表示装置２０－２及び２０－３は、映像信号を検出したら（ステップＳ４０２：Ｙｅｓ）、処理をステップＳ４０３に進める。

　（ステップＳ４０３）スレーブ側の表示装置２０－２及び２０－３は、入力映像信号の解像度を判定し、解像度に応じて画素変換部２１１の解像度を設定して、処理をステップＳ４０４に進める。

　（ステップＳ４０４）スレーブ側の表示装置２０－２及び２０－３は、マスター側の表示装置２０－１から、解像度要求コマンドを受信したか否かを判定する。スレーブ側の表示装置２０－２及び２０－３は、解像度要求コマンドを受信したら（ステップＳ４０４：Ｙｅｓ）、処理をステップＳ４０５に進める。

　（ステップＳ４０５）スレーブ側の表示装置２０－２及び２０－３は、マスター側の表示装置２０－１に、解像度を送信して、処理をステップＳ４０６に進める。

　（ステップＳ４０６）スレーブ側の表示装置２０－２及び２０－３は、マスター側の表示装置２０－１から、システムリセットコマンドを受信したか否かを判定する。スレーブ側の表示装置２０－２及び２０－３は、システムリセットコマンドを受信したら（ステップＳ４０６：Ｙｅｓ）、処理をステップＳ４０７に進める。

　（ステップＳ４０７）スレーブ側の表示装置２０－２は、自身のシステムリセットを行って、処理をステップＳ４０１にリターンする。

　以上のような処理を行うことで、複数の表示装置２０－１～２０－Ｎをデイジーチェーンで接続して構築したマルチモニタシステムにおいて、表示装置２０－１～２０－Ｎで、映像の誤判定を行った場合に、リセット処理を行って、映像を正常に映し直すことが可能となる。このことについて、以下に説明する。

　図８、図９A、図９B及び図９Cは、本発明の第２の実施形態に係る３台の表示装置でマルチモニタシステム１ｂを構成した場合における映像誤判定時の処理の説明図である。図８に示すように、複数台（ここでは３台）の表示装置２０－１～２０－３からマルチモニタシステム１ｂを構成した場合には、表示装置２０－１がマスター側となり、他の表示装置２０－２及び２０－３がスレーブ側となる。

　図７Ａ及び図７Ｂにおいて、マスター側の表示装置２０－１は、スレーブ側の表示装置２０－２及び２０－３に解像度要求コマンドを送信している（ステップＳ３０４）。スレーブ側の表示装置２０－２及び２０－３は、解像度要求コマンドを受信すると（ステップＳ４０４：Ｙｅｓ）、マスター側の表示装置２０－１に解像度を送信している（ステップＳ４０５）。そして、マスター側の表示装置２０－１は、スレーブ側の表示装置２０－２及び２０－３から解像度を受信すると（ステップＳ３０５）、自表示装置２０－１の解像度と表示装置２０－２及び２０－３の解像度とを比較し、全て同一の解像度か否かを判定している（ステップＳ３０６）。

　ここで、正常に動作していれば、図９Aにおいて設定値６１で示すように、全ての表示装置２０－１～２０－３の解像度は同様に設定される。この例では、表示装置２０－１～２０－３の解像度は、全て（１９２０×１０８０）に設定されている。表示装置２０－１～２０－３の解像度が全て同じであれば（ステップＳ３０６：Ｙｅｓ）、映像判定処理の問題は生じていないので、処理を終了する。

　これに対して、表示装置２０－１～２０－３のうちのいずれかが映像を誤判定したとすると、図９B、図９Cにおいて設定値６２及び６３で示すように、表示装置２０－１～２０－３の解像度が異なってくる。設定値６２の例では、表示装置２０－１及び２０－３の解像度は（１９２０×１０８０）に設定されているが、表示装置２０－２の解像度のみ（８００×６００）に設定されている。設定値６３の例では、表示装置２０－１～２０－３の解像度は全て異なっており、表示装置２０－１の解像度は（１９２０×１０８０）、表示装置２０－２の解像度は（８００×６００）、表示装置２０－３の解像度は（６４０×４８０）に設定されている。

　設定値６２のように、２つの表示装置２０－１及び２０－３の解像度は同じで、１つの表示装置２０－２のみ解像度が異なる場合には、本来の解像度は多数派である２つの表示装置２０－１及び２０－３の解像度（１９２０×１０８０）であり、少数グループである表示装置２０－２で映像信号の誤判定が生じていると考えられる。したがって、この場合には、表示装置２０－２のシステムリセットが必要である。

　図７Ａ及び図７Ｂにおいて、表示装置２０－２のみ解像度が異なる場合、解像度に基づいて少数グループを特定できる（ステップＳ３０７：Ｙｅｓ）。すなわち、設定値６２の例では、設定値毎に同じ解像度である表示装置について解像度に基づいて分類すると、解像度（１９２０×１０８０）である表示装置の台数は「２」となり、解像度（８００×６００）である表示装置の台数は「１」となる。よって、表示装置２０－１及び表示装置２０－３の解像度が多数派となり、表示装置２０－２の解像度が少数グループとなる。このように、少数グループが特定できる場合には、マスター側の表示装置２０－１は、少数グループとなるスレーブ側の表示装置２０－２にシステムリセットコマンドを送信する（ステップＳ３０９）。これにより、少数グループの表示装置２０－２では、ステップＳ４０１に処理が戻され、再び映像信号の検出が行われ（ステップＳ４０２）、解像度の設定が再び行われる（ステップＳ４０３）。なお、設定値６２の例では、マスター側の表示装置２０－１は少数グループではないが、仮に、マスター側の表示装置２０－１が少数グループの場合には（ステップＳ３０８：Ｙｅｓ）、マスター側の表示装置２０－１は、自身のシステムリセットを行う（ステップＳ３１０）。

　また、図９Ｃにおいて設定値６３で示すように、表示装置２０－１、表示装置２０－２、及び表示装置２０－３が全て異なる解像度となっているとする。この場合には、設定値に基づいて同じ設定値である表示装置を分類してその台数を求めると、解像度（１９２０×１０８０）、解像度（８００×６００）、解像度（６４０×４８０）のそれぞれの表示装置の台数は全て「１」台になり、少数グループの表示装置は特定できない（ステップＳ３０７：Ｎｏ）。この場合、マスター側の表示装置２０－１は、全てのスレーブ側の表示装置２０－２及び２０－３にシステムリセットコマンドを送信する（ステップＳ３１１）。そして、マスター側の表示装置２０－１は、自装置のシステムリセットを行っている（ステップＳ３１２）。これにより、マスター側の表示装置２０－１では、ステップＳ３０１に処理が戻され、再び映像信号の検出が行われ（ステップＳ３０２）、解像度の設定が再び行われる（ステップＳ３０３）。また、全てのスレーブ側の表示装置２０－２及び２０－３は、マスター側の表示装置２０－１からリセットコマンドを受信すると（ステップＳ４０６：Ｙｅｓ）、自装置のシステムリセットを行っている（ステップＳ４０７）。これにより、スレーブ側の表示装置２０－２及び２０－３では、ステップＳ４０１に処理が戻され、再び映像信号の検出が行われ（ステップＳ４０２）、解像度の設定が再び行われる（ステップＳ４０３）。通常は、システムリセットを数回程度実行することで、正常に映像信号を表示することができる。

　図１０は、本発明による表示装置の基本構成を示す概略ブロック図である。図１０に示すように、本発明による表示装置は、複数の表示装置５００－１、５００－２がデイジーチェーン接続され映像信号を表示するマルチモニタシステムにおいてマスターとして機能する表示装置５００－１であって、受信部５０１と、比較部５０２と、出力部５０３とを備える。受信部５０１は、自表示装置５００－１の後段に接続された表示装置５００－２から、当該表示装置５００－２における映像信号の表示に関する設定状態を表す信号情報を受信する。比較部５０２は、受信した信号情報に基づく設定状態と、自表示装置５００－１における映像信号の表示に関する設定状態とを比較する。出力部５０３は、比較結果が異なると判定された場合に、複数の表示装置５００－１、５００－２のうち少なくともいずれか１つの表示装置に対してリセットを行わせる指示を出力する。

　なお、上述の受信部５０１、比較部５０２、出力部５０３は、例えばＣＰＵ（中央処理装置）等の処理装置若しくは専用の電子回路で構成されてよい。

　上述した実施形態におけるマルチモニタシステム１、１ａ、１ｂの全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、ＯＳや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＣＤ－ＲＯＭ等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、ＦＰＧＡ等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。

　以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。

　１０　　映像信号発生装置
　２０，２０－１～２０－Ｎ　　表示装置
　２１１　　画素変換部
　２１２　　映像制御部
　２１４　　出力映像表示部
　２１５　　通信インターフェース
　２１８　　制御部

Claims

　複数の表示装置がデイジーチェーン接続され映像信号を表示するマルチモニタシステムにおける表示装置であって、
　自表示装置に接続された表示装置から、当該表示装置における前記映像信号の表示に関する情報である信号情報を受信する受信部と、
　前記受信した信号情報と、自表示装置における前記映像信号の信号情報とを比較する比較部と、
　前記比較された結果が異なると判定された場合に、前記複数の表示装置のうち少なくともいずれか１つの表示装置に対してリセットを行わせる指示を出力する出力部と、
　を有する表示装置。
　前記比較部は、さらに、前記信号情報に基づいて、前記信号情報に含まれる設定内容が共通する表示装置の台数を、当該設定内容毎に特定し、特定された台数が他の設定内容の台数よりも少ない群である少数グループを判定し、
　前記出力部は、前記比較結果が異なると判定された場合に、前記複数の表示装置のうち少数グループとなる表示装置に対してリセットを行わせる指示を出力する
　ようにした請求項１に記載の表示装置。
　前記信号情報を返答させるためのコマンドを送信するコマンド送信部を有し、
　前記受信部は、前記コマンド送信部から送信されたコマンドに応じて返答される信号情報を受信する
　請求項１または請求項２に記載の表示装置。
　前記信号情報は、前記映像信号に含まれる情報である
　請求項１から請求項３のうちいずれか１項に記載の表示装置。
　前記出力部からリセットを行わせる指示が出力されたことに応じて、自表示装置のリセットを行うリセット実行部
　を有する請求項１から請求項４のうちいずれか１項に記載の表示装置。
　複数の表示装置がデイジーチェーン接続され映像信号を表示するマルチモニタシステムにおける表示装置であって、
　自表示装置に接続された表示装置から、当該表示装置における前記映像信号の表示に関する情報である信号情報を送信するコマンドを受信する第１受信部と、
　前記コマンドを受信すると、前記コマンドの送信元である表示装置に前記信号情報を送信する送信部と、
　前記コマンドの送信元である表示装置において、当該コマンドの送信元である表示装置の前記コマンドの送信先である表示装置から送信された信号情報と、当該前記コマンドの送信元である表示装置における前記映像信号の信号情報とを比較した比較結果が異なると判定された場合に送信される、リセットを行わせる指示を受信する第２受信部と、
　前記リセットを行わせる指示を受信すると、自表示装置のリセットを行うリセット実行部と、
　を有する表示装置。
　前記信号情報は、解像度、水平周波数、垂直周波数、H Total、V Total、H Active、V Activeのうち少なくともいずれか１つである
　請求項１から請求項６のうちいずれか１項に記載の表示装置。
　前記信号情報は、自表示装置の後段に接続された表示装置から、当該表示装置における前記映像信号の表示に関する設定状態を表す情報であり、
　前記比較部は、前記受信した信号情報に基づく設定状態と、自表示装置における前記映像信号の表示に関する設定状態とを比較する
　請求項１から請求項６のうちいずれか１項に記載の表示装置。
　前記コマンドは、解像度、水平周波数、垂直周波数、H Total、V Total、H Active、V Activeのうち定められた少なくともいずれか１つを返答させるためのコマンドである
　請求項３、請求項６のうちいずれか１項に記載の表示装置。
　映像信号の通信に用いる端子とは異なる端子に接続される通信回線を介して、信号情報を要求するコマンドの送信または前記コマンドに対応する信号情報を受信する
　請求項１から請求項６のうちいずれか１項に記載の表示装置。
　複数の表示装置がデイジーチェーン接続され映像信号を表示するマルチモニタシステムの映像表示方法であって、
　第１表示装置から、第２表示装置が、前記第１表示装置における前記映像信号の表示に関する情報である信号情報を送信するコマンドを受信すると、前記第１表示装置に前記信号情報を送信する工程と、
　前記第１表示装置が、前記第２表示装置から、前記第２表示装置における前記映像信号の信号情報を受信し、前記受信した信号情報と、自表示装置における前記映像信号の信号情報とを比較し、前記比較された結果が異なると判定された場合に、前記複数の表示装置のうち少なくともいずれか１つの表示装置に対してリセットを行わせる指示を出力する工程と、
　前記複数の表示装置のうち少なくともいずれか１つの表示装置がリセットを行わせる指示を受信して、自表示装置のリセットを行う工程と、
　を含むマルチモニタシステムの映像表示方法。