WO2020138245A1 - 冷媒配管、及び、空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

冷凍装置の冷媒回路を構成する要素部品(X)に接続され、冷媒が流れる冷媒配管であって、冷媒配管が、第1の部分(21)と第2の部分(22)とを含んでおり、第1の部分(21)が、ステンレス製であり、第2の部分(22)が、第1の部分(21)の端部に設けられかつ要素部品(X)の被接続面(X2a)に接続され、さらに、第2の部分(22)が、第1の部分(21)とは異なる材料であって被接続面(X2a)と同一の材料からなる。

Description

冷媒配管、及び、空気調和装置
 本開示は、冷媒配管、及び、空気調和装置に関する。
 空気調和装置等のヒートポンプタイプの冷凍装置は、圧縮機、オイルセパレータ、四路切換弁、熱源側熱交換器、膨張機構、利用側熱交換器、アキュムレータ等の要素部品を冷媒配管で接続してなる冷媒回路を備えている。また、一般に、冷媒配管には、曲げ等の加工が容易な銅管が用いられている。しかしながら、銅管は材料費が高いため、比較的安価なステンレスを冷媒配管の材料として用いることが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010-151327号公報
 冷媒回路を構成する要素部品は、そのものが銅製であったり、冷媒配管に接続される接続配管部分が銅製であったりする場合が多い。冷媒配管と要素部品(接続配管)とが同じ銅製の場合、ろう付けや溶接等による接続を容易に行うことが可能である。
 しかしながら、前述したようにコスト面を考慮して冷媒配管の材料としてステンレスを用いた場合、冷媒配管と要素部品とをろう付け等で接続するには、ステンレスの鋭敏化抑制のために厳密な温度管理が必要になり、銅製部品同士の接続と比べて接続が困難になる可能性がある。
 本開示は、ステンレスを材料として用いた冷媒配管と要素部品との接続を容易にすることを目的とする。
 (1)本開示の冷媒配管は、
 冷凍装置の冷媒回路を構成する要素部品に接続され、冷媒が流れる冷媒配管であって、
 前記冷媒配管が、第1の部分と第2の部分とを含んでおり、
 前記第1の部分が、ステンレス製であり、
 前記第2の部分が、前記第1の部分の端部に設けられかつ前記要素部品の被接続面に接続され、
 さらに、前記第2の部分が、前記第1の部分とは異なる材料であって前記被接続面と同一の材料からなる。
 この構成によれば、冷媒配管の第2の部分が、第1の部分とは異なる材料であって要素部品の被接続面と同一の材料からなるので、冷媒配管と要素部品との接続のために、温度管理が困難なステンレスのろう付け又は溶接が不要となり、冷媒配管と要素部品との接続を容易に行うことができる。
 (2)本開示の冷媒配管は、
 冷凍装置の冷媒回路を構成する要素部品に接続され、冷媒が流れる冷媒配管であって、
 前記冷媒配管が、第1の部分と第2の部分とを含んでおり、
 前記第1の部分が、ステンレス製であり、
 前記第2の部分が、前記第1の部分の端部に設けられかつ前記要素部品の被接続面に接続され、
 さらに、前記第2の部分が、前記第1の部分とは異なる材料であって前記被接続面と主成分が同一の材料からなる。
 この構成によれば、冷媒配管の第2の部分が、第1の部分とは異なる材料であって要素部品の被接続面と主成分が同一の材料からなるので、冷媒配管と要素部品との接続のために、温度管理が困難なステンレスのろう付け又は溶接が不要となり、冷媒配管と要素部品との接続を容易に行うことができる。
 (3)好ましくは、前記第2の部分が、前記被接続面と主成分が同一の異なる材料からなる。
 このような構成であっても、冷媒配管と要素部品との接続を容易に行うことができる。
 (4)好ましくは、前記第2の部分が、前記第1の部分とは別部材であり、当該第1の部分の端部に接続されている。
 このような構成によって、冷媒配管と要素部品との接続を容易に行うことができ、また、第2の部分から要素部品を取り外した後、再度、ろう付け又は溶接によって第2の部分に要素部品を接続することが可能となる。したがって、冷媒回路を備える装置の据付現場において要素部品の交換を容易に行うことができる。
 (5)好ましくは、前記第2の部分の長さが、前記第2の部分の管径が大きくなるほど長くなるように設定されている。
 第2の部分と要素部品の被接続面との接続に要する時間は、第2の部分の管径によって異なり、第2の部分の管径が大きくなるほど長くなる。そして、第2の部分と要素部品の被接続面との接続に要する時間が長くなるほど第2の部分と第1の部分とのろう付け又は溶接等による接続部分に与える熱影響が大きくなる。そのため、第2の部分の長さが、第2の部分の管径が大きくなるほど長くなるように設定されることによって、第2の部分と第1の部分との接続部分に対する熱影響を少なくすることができる。
 (6)好ましくは、前記第2の部分が、銅、銅合金、アルミニウム、又はアルミニウム合金からなる。
 一般に、冷媒回路を構成する要素部品(接続配管)は銅、銅合金、アルミニウム、又はアルミニウム合金で形成されることが多いので、第2の部分をこれらの材料で形成することで、汎用性の高い冷媒配管を構成することができる。
 (7)好ましくは、前記第2の部分が、銅、又は、銅合金からなり、
 前記第2の部分の長さが、前記第2の部分の管径の0.5倍以上に設定される。
 (8)前記第1の部分の端部には、メッキ層が設けられ、前記第2の部分が、前記メッキ層のうち前記被接続面と接続される部分からなっていてもよい。
 この構成によれば、第2の部分が、第1の部分の端部に設けられたメッキ層からなるので、第2の部分として第1の部分とは別の部品が不要となり、部品点数を少なくすることができる。
 (9)好ましくは、前記メッキ層が、前記第1の部分の外周面及び/又は内周面の全体に設けられる。
 このような構成によって、第1の部分の外周面及び/又は内周面の全体に容易にメッキ層を形成することができ、1回のメッキ作業で第1の部分の両端部に第2の部分を設けることができる。
 (10)好ましくは、前記冷媒配管が複数の前記要素部品を接続するものであり、当該冷媒配管の両端部に前記第2の部分が設けられている。
 (11)好ましくは、前記冷凍装置の冷媒回路に圧縮機が含まれており、
 前記要素部品が前記圧縮機である。
 (12)本開示の空気調和装置は、
 上記(1)~(11)のいずれか1つに記載の冷媒配管と、
 冷媒回路を構成し、前記冷媒配管が接続される要素部品と、を備えている。
第1の実施形態に係る冷媒配管を備えた冷凍装置の概略的な構成図である。 冷媒配管と要素部品との接続部分を拡大して示す側面図(一部断面図)である。 第2の接続によるろう付け箇所からの距離と温度との関係を第2の部分の管径毎に示すグラフである。 第1及び第2の接続による第1の部分の熱履歴を示すグラフである。 変形例に係る冷媒配管と要素部品との接続部分を拡大して示す側面図(一部断面図)である。 変形例に係る冷媒配管と要素部品との接続部分を拡大して示す側面図(一部断面図)である。 変形例に係る冷媒配管と要素部品との接続部分を拡大して示す側面図(一部断面図)である。 第2の実施形態における冷媒配管と要素部品との接続部分を拡大して示す側面図(一部断面図)である。 第2の実施形態の変形例における冷媒配管と要素部品との接続部分を拡大して示す側面図(一部断面図)である。
 以下、添付図面を参照しつつ、本開示の実施形態を詳細に説明する。
<第1の実施形態>
[冷凍装置の全体構成]
以下、図面を参照して本開示の実施の形態を説明する。
 図1は、第1の実施形態に係る冷媒配管を備えた冷凍装置の概略的な構成図である。
 冷凍装置1は、例えば室内の温度や湿度を調整する空気調和装置であり、室外に設置される室外機2と、室内に設置される室内機3とを備えている。室外機2と室内機3とは、冷媒配管10によって互いに接続されている。
 冷凍装置1は、蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う冷媒回路4を備えている。冷媒回路4は、複数の要素部品と、複数の要素部品を接続する冷媒配管とを備えている。要素部品としては、室内熱交換器11、圧縮機12、油分離器13、室外熱交換器14、膨張機構15、アキュムレータ16、四方切換弁17等が含まれており、これらが冷媒配管10によって接続されている。冷媒配管10は、液配管10Lとガス配管10Gとを含む。
 室内熱交換器11は、室内機3に設けられ、冷媒と室内空気との間で熱交換を行う。室内熱交換器11としては、例えばクロスフィン型のフィン・アンド・チューブ熱交換器等を採用することできる。室内熱交換器11の近傍には、室内空気を室内熱交換器11へ送風し、調和空気を室内に送るための室内ファン(図示省略)が設けられている。
 圧縮機12、油分離器13、室外熱交換器14、膨張機構15、アキュムレータ16及び四方切換弁17は、室外機2に設けられている。圧縮機12は、吸入ポートから吸入した冷媒を圧縮して吐出ポートから吐出するものである。圧縮機12としては、例えば、スクロール圧縮機等の種々の圧縮機を採用することができる。
 油分離器13は、圧縮機12から吐出された潤滑油及び冷媒の混合流体から潤滑油を分離する。分離された冷媒は四方切換弁17へ送られ、潤滑油は圧縮機12に戻される。
 室外熱交換器14は、冷媒と室外空気との間で熱交換を行う。室外熱交換器14は、例えばクロスフィン型のフィン・アンド・チューブ熱交換器等を採用することができる。室外熱交換器14の近傍には、室外空気を室外熱交換器14へ送風するための室外ファンが設けられている。
 膨張機構15は、冷媒回路4の冷媒配管10において室外熱交換器14と室内熱交換器11との間に配設され、流入した冷媒を膨張させて、所定の圧力に減圧させる。膨張機構15として、例えば開度可変の電子膨張弁、又はキャピラリーチューブを採用することができる。
 アキュムレータ16は、冷媒回路4において圧縮機12の吸入ポートと四方切換弁17との間に配設され、流入した冷媒を気液分離する。アキュムレータ16で分離されたガス冷媒は、圧縮機12に吸入される。
 四方切換弁17は、図1において実線で示す第1の状態と、破線で示す第2の状態とに切換可能である。空気調和装置1が冷房運転を行うときには、四方切換弁17は第1の状態に切り換えられ、暖房運転を行うときには、四方切換弁17は第2の状態に切り換えられる。
[冷媒配管の構成]
 図2は、冷媒配管と要素部品との接続部分を拡大して示す側面図(一部断面図)である。
 前述した複数の要素部品のうち、少なくとも1つの要素部品Xには、図2に示す冷媒配管10Aが接続されている。当該要素部品Xは、冷媒配管10Aを接続するための接続配管X1を有している。本実施形態の接続配管X1は銅製である。本明細書における「銅」とは、主成分としての銅を99.9重量%以上含む「純銅」である。
 図2に示す冷媒配管10Aは、第1の部分21と、第2の部分22とを有している。第1の部分21は、冷媒配管10Aの長さ方向の大部分を構成し、第2の部分22は、第1の部分21の端部のみに設けられている。第2の部分22は、要素部品X(接続配管X1)と冷媒配管10Aとの接続のための継手として機能する。
 第1の部分21は、ステンレス製の管である。例えば、第1の部分21は、SUS304、SUS436L、SUS430等により形成されている。これに対して、第2の部分22は、要素部品Xの接続配管X1と同じ材料により形成された管(継手管)である。つまり、本実施形態の第2の部分22は、銅製である。
 第1の部分21の材料であるステンレスは、第2の部分22の材料である銅よりも安価である。冷媒配管10Aの大部分を構成する第1の部分21が安価な材料で形成されることによって、例えば、全体が銅製の冷媒配管に比べて冷媒配管10Aを安価に製作することができる。
 以下、第1の部分21と第2の部分22との接続、及び、第2の部分22と要素部品Xとの接続について、詳細に説明する。以下の説明においては前者の接続を「第1の接続」ともいい、後者の接続を「第2の接続」ともいう。
 (第1の部分21と第2の部分22との接続(第1の接続)について)
 第1の部分21と第2の部分22とは、ろう材B1によるろう付けによって接続される。具体的に、第2の部分22の一端部には、内径が拡大された拡径部22aが形成されている。第1の部分21は、第2の部分22の拡径部22aに挿入されている。第1の部分21の外周面と第2の部分22における拡径部22aの内周面とが対向し、両面がろう付けによって接続されている。より具体的には、第1の部分21の外周面と第2の部分22における拡径部22aの内周面とは「炉中ろう付け」によって接続されている。これは、次の理由による。
 まず、第1の部分21の材料であるステンレスは、表面に不動態皮膜(酸化膜)が形成されているので、トーチろう付け等の手作業によるろう付け(以下、「手ろう付け」ともいう)で用いられるりん銅ろうを用いることができず、銀ろう等の比較的高価なろう材を用いなければならない。また、当該ろう材を用いたステンレスのろう付けにはフラックスが必要となる。冷媒は、閉回路である冷媒回路4中を流れるため、冷媒配管10A内にフラックスが残存していると、冷媒にフラックスが混入し、冷媒自身や冷媒が流入する要素部品X(例えば、圧縮機12)の性能に悪影響を与える可能性がある。このため、ろう付け後にフラックスを除去する作業が必須となる。
 また、第1の部分21の材料であるステンレスは、熱が加わることによって鋭敏化と呼ばれる脆化が生じる。鋭敏化とは、ステンレス中の炭素にクロムが結合し、粒界にクロムが析出することでクロム成分の低い部分が生成され、耐食性等が低下する現象である。この鋭敏化は、発生しやすい温度域やその熱の付与時間が知られている。
 以上のような不都合を解消するため、本実施形態では、第1の部分21と第2の部分22との接合に炉中ろう付けが採用されている。この炉中ろう付けは、連続炉等の内部において所定のガス雰囲気中でろう付けを行う手法であり、高価なろう材やフラックスを用いることなくステンレスのろう付けを行うことが可能となる。
 第1の接続にフラックスが不要となるので、ろう付け後にフラックスを除去する作業も不要となる。また、炉中ろう付けは、ろう付け温度やろう付け時間の管理を容易に行うことができるので、鋭敏化の発生を抑制し得る温度及び時間でろう付けを行うことが可能となる。
 なお、第1の部分21における鋭敏化は、後述する第2の部分22と要素部品Xとのろう付けにより第1の部分21に付与される熱によっても生じる可能性がある。そのため、当該ろう付けに要する時間等も適正に設定される。この詳細については後述する。
 (第2の部分22と要素部品Xとの接続(第2の接続について))
 要素部品Xにおける接続配管X1の端部には、内径が拡大された拡径部X2が形成されている。第2の部分22は、接続配管X1の拡径部X2に挿入された状態でろう材B2によるろう付けによって接続配管X1に接続される。したがって、接続配管X1における拡径部X2の内周面は、第2の部分22に接続される被接続面X2aとなる。第2の部分22は、接続配管X1と同じ銅製であるため、比較的安価なりん銅ろうを用いた手ろう付けを行うことができる。そのため、工場内における部品組立や製品組立の際に行われるろう付けは勿論のこと、空気調和装置1の設置現場において、部品交換等の際に行われるろう付けも、比較的容易に行うことができる。なお、要素部品Xの交換を行う場合は、第2の部分22を途中で切断して冷媒配管10Aから要素部品Xを取り外し、新たな要素部品Xの接続配管X1を第2の部分22の残部に再度接続すればよい。
 第2の部分22と要素部品Xとをろう付けによって接続する場合、次の2つの事項を考慮して作業を行うことが求められる。
 (1)第2の接続のためにろう付けを行うと、その熱が第1の接続によるろう付け箇所に伝わり、当該箇所のろう材B1が再溶融するおそれがある。冷媒配管10A内を流れる冷媒は高圧になるため、ろう材B1の再溶融は冷媒の漏れに繋がりやすい。そのため、第2の接続によって第1の接続によるろう付け箇所の再溶融が生じないように、当該ろう付け箇所に伝わる熱を適切にコントロールする必要がある。
 (2)第2の接続のためにろう付けを行うと、その熱がステンレス製の第1の部分21に伝わり、前述したような鋭敏化が生じる可能性がある。そのため、第2の接続によって第1の部分21に鋭敏化が生じないように、第1の部分21に伝わる熱を適切にコントロールする必要がある。
 本実施形態では、上記(1)、(2)の要求を満たすために、第2の部分22を構成する継手管の管径d1に対する長さL1を適切に設定する。
 第2の接続のためにろう付けを行うと、そのろう付け箇所から離れるほど伝達される熱は小さくなる。そのため、第2の接続によるろう付け箇所から第1の接続によるろう付け箇所までの距離、及び、第2の接続によるろう付け箇所から第1の部分21までの距離を大きくすれば、上記(1)及び(2)の要求を満たすことが可能となる。言い換えると、第2の部分22の長さL1を十分に長くすれば、上記(1)及び(2)の要求を満たすことが可能となる。しかしながら、第2の部分22が長くなればなるほど、相対的にステンレス製の第1の部分21が短くなり、冷媒配管が高価となる。したがって、本実施形態では、第2の部分22の長さL1を上記(1)及び(2)の要求を満たす範囲で、可及的に短く設定する。
 上記(1)の要求(再溶融の抑制の要求)に関しては、次のような手法により第2の部分22の長さL1を設定することができる。
 図3は、第2の接続によるろう付け箇所からの距離と温度との関係を、第2の部分の管径毎に示すグラフである。言い換えると、図3に示すグラフは、各管径d1の第2の部分22を所定の標準作業時間で要素部品Xにろう付けしたとき、その熱によってどの程度第2の部分22の温度が上昇するかを距離ごとに示している。ろう付けの標準作業時間とは、一般的なろう付け作業の技術レベルを有する作業者が手ろう付けに要する作業時間であり、第2の部分22の管径が大きくなるほど標準作業時間も長くように設定されている。図3のグラフには、管径とともに標準作業時間が括弧書きで示されている。
 図3によれば、第2の部分22の管径d1が大きくなるほど標準作業時間が長くなるので、第2の接続によるろう付け箇所からより離れた距離まで熱が伝わっていることがわかる。そして、第2の部分22の長さL1は、第1の接続によるろう付け箇所に伝わる熱が、当該ろう付け箇所のろう材B1の溶融温度よりも低温となるように設定される。例えば、第1の接続で用いるろう材B1の溶融温度が880℃である場合、第1の接続によるろう付け箇所に伝わる熱が約880℃より低くなるように第2の部分22の長さL1を設定することができる。
 図3のグラフによると、例えば、管径d1がφ31.8mmで標準作業時間が60秒である場合、第2の接続によるろう付け箇所から約28mmのところで880℃に到達すると推定することができる。したがって、第2の接続によるろう付け箇所から第1の接続によるろう付け箇所まで少なくとも約28mm以上の距離を確保すれば、第1の接続によるろう付け箇所の再溶融を抑制することができる。同様に、管径d1がφ22.2mmで標準作業時間が45秒である場合には、第2の接続によるろう付け箇所から約20mmのところで880℃に到達すると推定することができる。したがって、第2の接続によるろう付け箇所から第1の接続によるろう付け箇所まで少なくとも約20mm以上の距離を確保すれば、第1の接続によるろう付け箇所の再溶融を抑制することができる。その他の管径についても同様に考えることができる。
 以上のように、第2の接続によるろう付けの熱が伝達される距離を考慮して、第2の部分22の管径d1と長さL1とを設定することで、第2の接続の際に、第1の接続によるろう付け箇所のろう材B1を再溶融させないようにすることが可能となる。図3の結果から、第2の部分22の長さL1は、管径d1の1倍以上とすることが望まれる。
 上記(2)の要求(鋭敏化の抑制の要求)に関しては、次のような考えに基づいて第2の接続の作業時間(標準作業時間)と第2の部分22の長さL1とを設定することができる。
 図4は、第1及び第2の接続による第1の部分の熱履歴を示すグラフである。
 第1の部分21は、当該第1の部分21と第2の部分22との炉中ろう付けにより図4の左側に示すグラフのように温度が変化する。同様に、第1の部分21は、第2の部分22と要素部品Xとの手ろう付けにより図7の右側に示すグラフのように温度が変化する。ここで、ステンレスの鋭敏化は、所定の温度域(以下、「鋭敏化温度域」ともいう)にある状態が所定時間(以下、「鋭敏化発生時間」ともいう)以上経過したときに発生することが知られている。例えば、740℃±50℃(690℃~790℃)の鋭敏化温度域Aにある状態が50秒以上経過することが、ステンレスの鋭敏化の発生条件となる。
 第1の接続による炉中ろう付けにおいて、第1の部分21は、加熱されることによって鋭敏化温度域Aを通過するように温度上昇し、その後、冷却されることによって鋭敏化温度域Aを通過するように温度低下する。この温度上昇により、第1の部分21の温度は鋭敏化温度域Aに入るが、その後固溶温度域にまで至るため、この温度上昇の際に鋭敏化温度域Aに入る時間aは鋭敏化の要因にはならず、その後の温度低下の際に鋭敏化温度域Aに入る時間bが鋭敏化の要因となる。
 第2の接続による手ろう付けにおいても、第1の部分21は、加熱されることによって鋭敏化温度域Aを通過するように温度上昇し、その後、冷却されることによって鋭敏化温度域Aを通過するように温度低下する。温度上昇の際に鋭敏化温度域Aに入る時間cと、温度低下の際に鋭敏化温度域Aに入る時間dは、ともに鋭敏化の要因となる。したがって、第1の接続における時間bと、第2の接続における時間c、dとの合計時間が、第1の部分21の鋭敏化の要因となる。そして、第1の部分21の鋭敏化を抑制するためには、これらの時間b,c,dの合計が、上述の鋭敏化発生時間以下、例えば50秒以下になることが求められる。
 したがって、本実施形態では、鋭敏化の発生条件を満たさないように、第1及び第2の接続におけるろう付け時間と、第2の部分22の長さL1とが設定される。具体的には、鋭敏化の要因となる時間bが鋭敏化発生時間よりも短い所定時間内に収まるように、炉中ろう付けにおける温度及び時間の管理を行う。例えば、炉中ろう付けにおける時間bを、50秒よりも短い20秒~30秒に設定して、炉中ろう付けを行う。
 そして、第2の接続における手ろう付けで、鋭敏化の要因となる時間c,dが、残りの30秒以内収まるように作業時間を設定する。なお、図3に示した前述の標準作業時間は、鋭敏化の要因となる時間c,dをも考慮して設定した作業時間となる。
 次の表1は、以上に説明したろう材B1の再溶融の問題と、ステンレスの鋭敏化の問題とを考慮し、各問題を解決し得る条件として、第2の部分22における管径d1と長さL1とを設定した例である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 表1に示す条件では、炉中ろう付けの作業時間は、第2の部分22の全ての管径d1において20秒とされている。この炉中ろう付けの作業時間のうち、鋭敏化の要因となる時間b(図4参照)は、当然に20秒よりも短くなる。手ろう付けの作業時間は、管径d1が大きくなるほど長くなるように設定されている。また、手ろう付けの作業時間が長くなると、第1の接続によるろう付け箇所への熱影響が大きくなるので、第2の部分22の長さL1は、管径d1が大きくなるほど長くなるように設定されている。なお、これらの第2の部分22の長さL1は、後述する冷却ろう付けを行わなくても、ろう材B1の再溶融や第1の部分21の鋭敏化を抑制することができる長さに設定されている。
 本実施形態において、第2の部分22の長さL1は、図3に示す結果や鋭敏化の検討結果等も加味すると、管径d1の1倍以上とすることが望まれる。表1に示される例では、いずれも第2の部分22の長さL1が、管径d1の2倍以上の寸法に設定されており、ろう材B1の再溶融や第1の部分21の鋭敏化をより抑制し得るものとなっている。
 第2の部分22の長さL1を長くすれば、第1の接続によるろう付け部分の再溶融や、第1の部分21の鋭敏化についての問題が生じ難くなるが、より高価な銅製の第2の部分22が、より安価なステンレス製の第1の部分21に対して相対的に長くなるため、ステンレスを用いることによる冷媒配管10Aのコストダウンの効果が小さくなる。そのため、第2の部分22の長さL1は、管径d1の12倍以下とすることが好ましい。
 (その他の接続例)
 以上のように、第2の部分22の長さL1を設定することによって、例えば、空気調和装置1の据付現場において、部品交換のために第2の部分22と要素部品Xとの接続を容易に行うことができる。しかしながら、据付現場における作業は、作業者によって技術に個人差があり、標準作業時間を定めたとしてもその時間内に作業を終わらせるかどうかは、現場任せにならざるを得ない。
 このため、据付現場におけるろう付け方法として、第1の部分21と第2の部分22とのろう付け箇所を冷却しながら行う冷却ろう付けを採用することができる。この冷却ろう付けは、例えば、水を含ませた布等で第1の部分21と第2の部分22との接続部分を冷却しながら、第2の部分22と要素部品Xとの接続を行う。これにより、第1の接続によるろう付け箇所の再溶融や、第1の部分21の鋭敏化をより抑制することが可能となる。
 なお、以上のような冷却ろう付けを採用した場合、第2の部分22の長さL1をより短くすることが可能となる。この場合、第2の部分22の長さL1は、例えば管径d1の0.5倍以上とすることが可能となる。ただし、冷却ろう付けを行う際に、冷却水が第2の接続によるろう付け箇所にかかるようなことがあると、ろう付けに支障をきたす恐れがあるため、第2の部分22の長さL1は、例えば80mm以上に設定するなど、より長くすることも可能である。
[冷媒配管の変形例]
 以下、冷媒配管の変形例について説明する。
 図5~図7は、変形例に係る冷媒配管と要素部品との接続部分を拡大して示す側面図(一部断面図)である。
 図5に示す変形例では、第1の部分21の端部に内径が拡大された拡径部21aが形成され、この拡径部21aに第2の部分22の一端が挿入され、両者がろう材B1によるろう付けで接続されている。また、第2の部分22の他端には内径が拡大された拡径部22bが形成され、この拡径部22bに要素部品Xの接続配管X1が挿入され、両者がろう材B2によるろう付けで接続されている。この場合、接続配管X1の外周面が、第2の部分22に対する被接続面X1aとなっている。
 図6に示す変形例では、第1の部分21と第2の部分22との接続が、図2に示す実施形態と同様であり、第2の部分22と要素部品Xとの接続が、図5に示す変形例と同様である。
 図7に示す変形例では、第1の部分21と第2の部分22との接続が、図5に示す変形例と同様であり、第2の部分22と要素部品Xとの接続が、図2に示す実施形態と同様である。
 以上の各変形例についても、表1に示すように、第2の部分22の長さL1が、管径d1に応じて設定される。
<第2の実施形態>
 図8は、第2の実施形態における冷媒配管と要素部品との接続部分を拡大して示す側面図(一部断面図)である。
 第2の実施形態の冷媒配管10Bは、第1の部分21と第2の部分32とを有している。第1の部分21は、第1の実施形態と同様にステンレス製の管によって構成されている。この第1の部分21の端部にはメッキ層33が設けられている。このメッキ層33は銅製であり、要素部品Xの接続配管X1の材質と同じである。
 本実施形態では、要素部品Xの接続配管X1に拡径部X2が形成されている。この拡径部X2内に、メッキ層33が設けられた第1の部分21の端部が挿入されている。そして、拡径部X2の内周面と、メッキ層33の外周面とがろう付けによって接合される。したがって、本実施形態では、第2の部分32が、第1の実施形態のような銅製の継手管ではなく、メッキ層33のうち被接続面X2aと接続される部分により構成されている。
 このように、冷媒配管10Bの第2の部分32が、第1の部分21に施されたメッキ層33により構成されるので、第1の実施形態のように第1の部分21とは別部材の第2の部分を備えなくてもよく、炉中ろう付けを行う必要もない。したがって、第1の実施形態と比較して部品点数を少なくし、容易に冷媒配管10Bを製作することができるという利点がある。なお、図8に示す例では、メッキ層33一部が拡径部X2から突出しているが、メッキ層33の全体が拡径部X2内に挿入されてろう付けによって拡径部X2の内周面と接合されていてもよい。この場合、メッキ層33の全体が第2の部分32を構成することになる。
 なお、本実施形態において、第1の部分21の内側に要素部品Xの接続配管X1が挿入される場合には、第1の部分21の内周面に第2の部分32としてのメッキ層33を設ければよい。
 また、図9に示すように、メッキ層33は、第1の部分21の外周面の全体に設けてもよい。この場合も、メッキ層33のうち、接続配管X1に接続される部分が第2の部分32を構成することになる。このような構成によって、第1の部分21の全体をメッキ浴に浸漬することによって、1回のメッキ作業で第1の部分21の両端部に第2の部分32を設けることができる。
 なお、第1の部分21の内側に要素部品Xの接続配管X1が挿入される場合、第1の部分21の内周面の全体にメッキ層を設け、このメッキ層のうち接続配管X1に接続される端部を第2の部分としてもよい。ただし、第1の部分21の内側にはメッキ溶液が流入し難いので、第1の部分21の端部のみに第2の部分32としてのメッキ層を形成することがより好ましい。
<その他の実施形態>
 以上に説明した第1、第2の実施形態では、第2の部分22,32が、銅製とされていた。しかしながら、第2の部分22,32は銅製に限らず、要素部品X(接続配管X1)の材質に応じて適宜変更することが可能である。例えば、第2の部分22,32は、銅合金とすることができる。銅合金は、主成分としての銅に他の金属または非金属を加えて、銅の性質を改善した合金である。銅合金は、銅と同様に、フラックス処理等が不要であり、ろう付けしやすい部材である。銅合金としては、例えば、銅を98重量%以上含むものが採用される。より好ましくは、銅合金として、銅を99重量%以上含むものが採用される。
 第2の部分22,32と要素部品Xの接続配管X1とは、主成分が同一の材料で形成されていればよい。したがって、第2の部分22,32と接続配管X1とは、双方が銅製である場合、又は、双方が銅合金製である場合のほか、一方が銅製で他方が銅合金製であってもよい。第2の部分22,32と接続配管X1との双方が銅合金製である場合、これらは主成分以外の他の成分が異なっていてもよい。つまり、第2の部分22,32と接続配管X1とは、主成分が同一であって互いに異なる材料で形成されていてもよい。この場合も、フラックスを用いずに両者をろう付けすることができる。
 また、第2の部分22,32は、アルミニウム又はアルミニウム合金とすることができる。本明細書において「アルミニウム」とは、主成分としてのアルミニウムを99.9重量%以上含む「純アルミニウム」である。アルミニウム合金は、主成分としてのアルミニウムに他の金属または非金属を加えて、アルミニウムの性質を改善した合金である。アルミニウム合金としては、例えば、アルミニウムを95重量%以上含むものが採用される。第2の部分22,32と要素部品Xの接続配管X1とは、双方がアルミニウム製である場合、双方がアルミニウム合金製である場合、及び、一方がアルミニウム製で他方がアルミニウム合金製である場合のいずれであってもよい。第2の部分22,32と接続配管X1との双方がアルミニウム合金製である場合、これらは主成分以外の他の成分が異なっていてもよい。
 銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金は、いずれも要素部品Xの接続配管X1として多く適用されているので、これらの材質で第2の部分22,32を形成することによって、接続配管X1との接続の観点で汎用性の高い冷媒配管を製作することができる。
 第1,第2の実施形態では、冷媒配管10A,10Bの一端部に配置された第2の部分22,32のみについて説明したが、第2の部分22,32は、冷媒配管10A,10Bの両端部に設けられていてもよい。この場合、冷媒配管10A,10Bは、各第2の部分22,32に対して、互いに種類が異なる要素部品Xを接続することができる。また、冷媒配管10A,10Bの一方の端部に、第1の実施形態における第2の部分22が設けられ、冷媒配管10A,10Bの他方の端部に、第2の実施形態における第2の部分32が設けられてもよい。
 第1の実施形態では、第1の部分21と第2の部分22とがろう付けによって接続され、第1及び第2の実施形態では、第2の部分22,32と要素部品Xとがろう付けによって接続されていたが、これらのろう付けに代えて、母材の溶融を伴う溶接を行ってもよい。
 第1,第2の実施形態の要素部品Xは、接続配管X1を備えていたが、接続配管X1を備えていなくてもよい。この場合、要素部品Xに形成された孔等に第2の部分22,32を挿入し、ろう付け又は溶接によって接続することができる。
<実施形態の作用効果>
 (1)以上に説明した各実施形態では、空気調和装置1の冷媒回路4を構成する要素部品Xに接続され、冷媒が流れる冷媒配管10A,10Bが開示される。この冷媒配管10A,10Bは、第1の部分21と第2の部分22,32とを含む。第1の部分21は、ステンレス製である。第2の部分22,32は、第1の部分21の端部に設けられかつ要素部品Xの被接続面X1a,X2aに接続される。さらに、第2の部分22,32は、第1の部分21とは異なる材料であって被接続面X1a,X2aと同一の材料からなる。
 以上の構成を有する冷媒配管10A,10Bによれば、第2の部分22,32が、第1の部分21とは異なる材料であって要素部品Xの被接続面X1a,X2aと同一の材料からなるので、冷媒配管10A,10Bと要素部品Xとの接続のために、温度管理が困難なステンレスのろう付け又は溶接が不要となり、冷媒配管と要素部品Xとの接続を容易に行うことができる。
 (2)以上に説明した各実施形態では、空気調和装置1の冷媒回路4を構成する要素部品Xに接続され、冷媒が流れる冷媒配管10A,10Bが開示される。この冷媒配管10A,10Bは、第1の部分21と第2の部分22,32とを含む。第1の部分21は、ステンレス製である。第2の部分22,32は、第1の部分21の端部に設けられかつ要素部品Xの被接続面X1a,X2aに接続される。さらに、第2の部分22,32は、第1の部分21とは異なる材料であって被接続面X1a,X2aと主成分が同一の材料からなる。
 以上の構成を有する冷媒配管10A,10Bによれば、第2の部分22,32が、第1の部分21とは異なる材料であって要素部品Xの被接続面X1a,X2aと主成分が同一の材料からなるので、冷媒配管10A,10Bと要素部品Xとの接続のために、温度管理が困難なステンレスのろう付け又は溶接が不要となり、冷媒配管と要素部品Xとの接続を容易に行うことができる。
 (3)上記他の実施形態では、前記第2の部分が、前記被接続面と主成分が同一の異なる材料からなる。これにより、冷媒配管10A,10Bと要素部品Xとの接続を容易に行うことができる。
 (4)各実施形態において、第2の部分22,32は、銅、銅合金、アルミニウム、又はアルミニウム合金からなる。
 一般に、冷媒回路4を構成する要素部品X(接続配管X1)は銅、銅合金、アルミニウム、又はアルミニウム合金で形成されることが多いので、第2の部分22,32をこれらの材料で形成することで、汎用性の高い冷媒配管を構成することができる。
 (5)第1の実施形態では、第2の部分22が、第1の部分21とは別部材であり、当該第1の部分21の端部に接続されている。
 これにより、上記(1)と同様に、冷媒配管10Aと要素部品Xとの接続を容易に行うことができる。さらに、第1の部分21の端部には、当該第1の部分21とは別部材である第2の部分22が設けられるので、この第2の部分22から要素部品Xを取り外した後、再度、ろう付け又は溶接によって第2の部分22に要素部品Xを接続することが可能となる。したがって、空気調和装置1の据付現場において要素部品Xの交換を行うことが可能となる。
 (6)各実施形態では、前記第2の部分22の長さL1が、前記第2の部分22の管径d1が大きくなるほど長くなるように設定されている。
 第2の部分22と被接続面X1a,X2aとの接続に要する時間は、第2の部分22の管径d1によって異なり、接続に要する時間が長くなるほど第1の部分21と第2の部分22とのろう付け又は溶接による接続部分に与える熱影響が大きくなる。そのため、第2の部分22の長さL1が、第2の部分22の管径d1が大きくなるほど長くなるように設定されることによって、第1の部分21と第2の部分22との接続部分に対する熱影響を少なくすることができる。
 (7)第1の実施形態において、第2の部分22の長さL1は、当該第2の部分22の管径d1の0.5倍以上に設定することができる。ただし、これは冷却ろう付けを行う場合の下限値であり、冷却ろう付けを行わない場合であって、第2の部分22として銅又は銅合金を使用する場合は、第2の部分22の長さL1は、管径d1の1倍以上に設定することが望ましい。
 (8)第2の実施形態において、第1の部分21の端部には、メッキ層33が設けられ、第2の部分32は、メッキ層33のうち被接続面X1a,X2aと接続される部分からなる。そのため、第1の実施形態のように、第1の部分21とは別部品の第2の部分32が不要となり、部品点数を少なくし、冷媒配管10Bを容易に製作することができる。
 (9)第2の実施形態の変形例において、メッキ層33は、第1の部分21の外周面及び/又は内周面の全体に設けられる。
 これにより、第1の部分21の外周面及び/又は内周面の全体に容易にメッキ層を形成することができ、1回のメッキ作業で第1の部分21の両端部に第2の部分32を設けることができる。
 (10)他の実施形態において、第2の部分22,32は、冷媒配管10A,10Bの両端部に設けられる。この場合、冷媒配管10A,10Bは、複数の要素部品Xを接続するために用いることができる。
 (11)空気調和装置(冷凍装置)1の冷媒回路4には、圧縮機12が含まれている。そして、第1の実施形態の冷媒配管10Aは、圧縮機12に接続されるものとすることができる。圧縮機12は、他の要素部品に対し比較的、部品交換の頻度が高い部品であるため、冷媒配管10Aの端部に設けられた第2の部分22に圧縮機12を接続することによって、圧縮機12の交換が可能となる。
 (12)上記各実施形態において、第1の部分21と第2の部分22,32とは炉中ろう付けによって接続されている。そのため、ろう付け温度の管理が可能となり、第1の部分21の鋭敏化を抑制することができる。また、この炉中ろう付けによってステンレス製の第1の部分21と銅製等の第2の部分22,32との接続をフラックスなしで行うことができるので、接続後のフラックスの除去作業が不要となる。
 (13)上記第1の実施形態において、第2の部分22の長さL1は、第2の部分22を要素部品Xに接続するときの熱伝達で、第1の部分21と第2の部分22とのろう付け部分又は溶接部分が溶融温度に到達しない長さに設定される。これにより、第1の部分21と第2の部分22との接続を好適に維持することができ、当該接続部分から冷媒の漏れ等を好適に抑制することができる。
 (14)上記第1の実施形態において、第2の部分22の長さL1は、第2の部分22を要素部品Xに接続するときの熱伝達で、第1の部分21に鋭敏化が生じない長さに設定されている。これにより、第1の部分21の品質低下を抑制することができる。
 なお、本開示は、以上の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1    :空気調和装置(冷凍装置)
4    :冷媒回路
10A  :冷媒配管
10B  :冷媒配管
12   :圧縮機
21   :第1の部分
22   :第2の部分
32   :第2の部分
L1   :長さ
X    :要素部品
X1   :接続配管
X1a  :被接続面
X2a  :被接続面
d1   :管径

Claims (12)

  1.  冷凍装置(1)の冷媒回路(4)を構成する要素部品(X)に接続され、冷媒が流れる冷媒配管であって、
     前記冷媒配管が、第1の部分(21)と第2の部分(22,32)とを含んでおり、
     前記第1の部分(21)が、ステンレス製であり、
     前記第2の部分(22,32)が、前記第1の部分(21)の端部に設けられかつ前記要素部品(X)の被接続面(X1a,X2a)に接続され、
     さらに、前記第2の部分(22,32)が、前記第1の部分(21)とは異なる材料であって前記被接続面(X1a,X2a)と同一の材料からなる、冷媒配管。
  2.  冷凍装置(1)の冷媒回路(4)を構成する要素部品(X)に接続され、冷媒が流れる冷媒配管であって、
     前記冷媒配管が、第1の部分(21)と第2の部分(22,32)とを含んでおり、
     前記第1の部分(21)が、ステンレス製であり、
     前記第2の部分(22,32)が、前記第1の部分(21)の端部に設けられかつ前記要素部品(X)の被接続面(X1a,X2a)に接続され、
     さらに、前記第2の部分(22,32)が、前記第1の部分(21)とは異なる材料であって前記被接続面(X1a,X2a)と主成分が同一の材料からなる、冷媒配管。
  3.  前記第2の部分が、前記被接続面と主成分が同一の異なる材料からなる、請求項2に記載の冷媒配管。
  4.  前記第2の部分(22,32)が、銅、銅合金、アルミニウム、又はアルミニウム合金からなる、請求項1~3のいずれか1項に記載の冷媒配管。
  5.  前記第2の部分(22)が、前記第1の部分(21)とは別部材であり、当該第1の部分(21)の端部に接続されている、請求項1~4のいずれか1項に記載の冷媒配管。
  6.  前記第2の部分(22)の長さ(L1)が、前記第2の部分(22)の管径(d1)が大きくなるほど長くなるように設定されている、請求項5に記載の冷媒配管。
  7.  前記第2の部分(22)の長さ(L1)が、前記第2の部分(22)の管径(d1)の0.5倍以上に設定される、請求項5又は6に記載の冷媒配管。
  8.  前記第1の部分(21)の端部に、メッキ層(33)が設けられ、前記第2の部分(32)が、前記メッキ層(33)のうち前記被接続面(X1a,X2a)と接続される部分からなる、請求項1~4のいずれか1項に記載の冷媒配管。
  9.  前記メッキ層(33)が、第1の部分(21)の外周面及び/又は内周面の全体に設けられる、請求項8に記載の冷媒配管。
  10.  前記冷媒配管が複数の前記要素部品(X)を接続するものであり、当該冷媒配管の両端部に前記第2の部分(22,32)が設けられている、請求項1~9のいずれか1項に記載の冷媒配管。
  11.  前記冷凍装置(1)の冷媒回路(4)に圧縮機(12)が含まれており、
     前記要素部品(X)が前記圧縮機(12)である、請求項1~10のいずれか1項に記載の冷媒配管。
  12.  請求項1~11のいずれか1項に記載の冷媒配管(10A,10B)と、
     冷媒回路(4)を構成し、前記冷媒配管(10A,10B)が接続される要素部品(X)と、を備えている、空気調和装置。
     
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