WO2018020623A1 - 画像処理装置、画像処理方法、および、プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、および、プログラム Download PDF

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雄大 朝井
智哉 田邊
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株式会社Pfu
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/60Analysis of geometric attributes

Definitions

  • the image acquisition unit 102a acquires image data.
  • the image acquisition unit 102a may acquire binary image data of a binary image.
  • the image acquisition unit 102a may store the image data in the image data file 106a.
  • FIG. 3 is a flowchart illustrating an example of processing in the image processing apparatus 100 according to the present embodiment.
  • the connected components composed of 1-pixels in the block image selected in an arbitrary order may be labeled using ascending numbers starting from 1.
  • the merging unit 102d converts the tentative label merging process of the connected components in the reference block image and the connected components in the adjacent block images in the four directions of left, upper left, upper, and upper right into the union find algorithm. Based on this, the equivalence label management data stored in the equivalence label management table 106b is updated by using a compare and swap (Compare And Swap (CAS)) instruction (step SA-5).
  • CAS Compare And Swap
  • the equivalence label management table 106b is updated in parallel using the CAS instruction.
  • the true labeling unit 102e waits for completion of the merge processing for all block images by the merge unit 102d (step SA-6).
  • the illustrated components are functionally conceptual, and need not be physically configured as illustrated.

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Abstract

二値画像を所定サイズの複数のブロック画像に分割し、任意の順番でブロック画像を選択し、当該ブロック画像における0-画素または1-画素から構成される連結成分に対して、一意の仮ラベルの付与を実行し、仮ラベル付与済のブロック画像における連結成分と、仮ラベル付与済のブロック画像に隣接する所定のブロック画像における連結成分と、の仮ラベルのマージ処理を実行し、全てのブロック画像に対するマージ処理に基づいて、連結成分に対して、連結成分と同値関係にある代表元を真ラベルとして付与する。

Description

画像処理装置、画像処理方法、および、プログラム
 本発明は、画像処理装置、画像処理方法、および、プログラムに関する。
 従来から、二値画像に対する連結成分抽出(ラベリング)処理を行う技術が開示されている。
 ここで、二値画像を分割したブロック画像に対するラベリング処理を分割統治法に基づいて並列処理し、ラベリング結果を再帰的に統合する技術が開示されている(特許文献1を参照)。
特開2014-203134号公報
 しかしながら、従来の画像処理装置(特許文献1)においては、各統合処理開始前に行われる、ブロック画像のラベリングまたは統合処理の完了待ち合わせ、および、各統合処理完了時に行われる、更新されたラベル情報のメモリへの書き戻しによるオーバーヘッドが無視できないという問題点を有していた。
 本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、再帰的な統合処理において必要となる多段階の同期処理を不要にすることで、メモリアクセス、演算および同期処理のオーバーヘッドを軽減し、ラベリング処理を高速かつ低消費電力に実行することができる画像処理装置、画像処理方法、および、プログラムを提供することを目的とする。
 このような目的を達成するため、本発明に係る画像処理装置は、二値画像を所定サイズの複数のブロック画像に分割する分割手段と、任意の順番で前記ブロック画像を選択し、当該ブロック画像における0-画素または1-画素から構成される連結成分に対して、一意の仮ラベルの付与を実行する仮ラベリング手段と、基準とする仮ラベル付与済の前記ブロック画像である基準ブロック画像における前記連結成分と、前記基準ブロック画像に隣接する仮ラベル付与済の前記ブロック画像である隣接ブロック画像における前記連結成分と、の前記仮ラベルのマージ処理を実行するマージ手段と、前記マージ手段による全ての前記ブロック画像に対する前記マージ処理に基づいて、前記連結成分に対して、前記連結成分と同値関係にある代表元を真ラベルとして付与する真ラベリング手段と、を備え、前記仮ラベリング手段および前記マージ手段は、複数の前記ブロック画像に対して並列に実行することを特徴とする。
 また、本発明に係る画像処理方法は、二値画像を所定サイズの複数のブロック画像に分割する分割ステップと、任意の順番で前記ブロック画像を選択し、当該ブロック画像における0-画素または1-画素から構成される連結成分に対して、一意の仮ラベルの付与を実行する仮ラベリングステップと、基準とする仮ラベル付与済の前記ブロック画像である基準ブロック画像における前記連結成分と、前記基準ブロック画像に隣接する仮ラベル付与済の前記ブロック画像である隣接ブロック画像における前記連結成分と、の前記仮ラベルのマージ処理を実行するマージステップと、前記マージステップにて全ての前記ブロック画像に対する前記マージ処理に基づいて、前記連結成分に対して、前記連結成分と同値関係にある代表元を真ラベルとして付与する真ラベリングステップと、を含み、前記仮ラベリングステップおよび前記マージステップにおける処理は、複数の前記ブロック画像に対して並列に実行されることを特徴とする。
 また、本発明に係るプログラムは、二値画像を所定サイズの複数のブロック画像に分割する分割ステップと、任意の順番で前記ブロック画像を選択し、当該ブロック画像における0-画素または1-画素から構成される連結成分に対して、一意の仮ラベルの付与を実行する仮ラベリングステップと、基準とする仮ラベル付与済の前記ブロック画像である基準ブロック画像における前記連結成分と、前記基準ブロック画像に隣接する仮ラベル付与済の前記ブロック画像である隣接ブロック画像における前記連結成分と、の前記仮ラベルのマージ処理を実行するマージステップと、前記マージステップにて全ての前記ブロック画像に対する前記マージ処理に基づいて、前記連結成分に対して、前記連結成分と同値関係にある代表元を真ラベルとして付与する真ラベリングステップと、をコンピュータに実行させ、前記仮ラベリングステップおよび前記マージステップにおける処理を、複数の前記ブロック画像に対して並列に実行させることを特徴とする。
 この発明によれば、実用上問題となりうるオーバーヘッドを解消した並列アルゴリズムを実装することで、高速かつ低消費電力のラベリング処理を実現することができる。
 また、この発明によれば、各ブロックについて1回のみ統合処理を行うため、統合処理の開始に必要な同期処理は、ブロック画像ごとのラベリング処理完了待ちのみであり、統合処理の完了待ちによる同期処理のコストを抑えることができる。
 また、この発明によれば、再帰的な統合処理、および、再帰的な統合処理に必要となる多段階の同期処理(待ち合わせ)が不要なため、メモリアクセス、演算および同期処理のオーバーヘッドを軽減し、性能劣化を解消することができる。
図1は、本実施形態に係る画像処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、本実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図3は、本実施形態の画像処理装置における処理の一例を示すフローチャートである。 図4は、本実施形態における入力画像の一例を示す図である。 図5は、本実施形態におけるブロック画像の一例を示す図である。 図6は、本実施形態における仮ラベリング完了待機の一例を示す図である。 図7は、本実施形態におけるマージ処理の一例を示す図である。 図8は、本実施形態における真ラベリングの一例を示す図である。 図9は、本実施形態における入力画像の一例を示す図である。 図10は、本実施形態における仮ラベリングの一例を示す図である。 図11は、本実施形態における真ラベリングの一例を示す図である。 図12は、本実施形態におけるラベル画像の一例を示す図である。 図13は、本実施形態における入力画像の一例を示す図である。 図14は、本実施形態における入力画像の一例を示す図である。 図15は、本実施形態における測定結果の一例を示す図である。 図16は、本実施形態における測定結果の一例を示す図である。 図17は、本実施形態における測定結果の一例を示す図である。 図18は、本実施形態における測定結果の一例を示す図である。 図19は、本実施形態における測定結果の一例を示す図である。 図20は、本実施形態における測定結果の一例を示す図である。
 以下に、本発明に係る画像処理装置、画像処理方法、および、プログラムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
[本実施形態の構成]
 以下、本発明の実施形態に係る画像処理装置100の構成の一例について図1および図2を参照して説明し、その後、本実施形態の処理等について詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る画像処理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
 但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための画像処理装置100を例示するものであって、本発明をこの画像処理装置100に特定することを意図するものではなく、請求の範囲に含まれるその他の実施形態の画像処理装置100にも等しく適用し得るものである。
 また、本実施形態で例示する画像処理装置100における機能分散の形態は以下に限られず、同様の効果や機能を奏し得る範囲において、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
 図1に示すように、画像処理装置100は、概略的に、制御部102と、記憶部106と、を備えて構成される。また、これら画像処理装置100の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
 ここで、画像処理装置100は、更に、入出力部を備えて構成されてもよい。ここで、入出力部は、データの入出力(I/O)を行う。
 また、入出力部は、例えば、キー入力部、タッチパネル、コントロールパッド(例えば、タッチパッド、および、ゲームパッド等)、マウス、キーボード、および/または、マイク等の入力部であってもよい。
 また、入出力部は、アプリケーション等の表示画面を表示する表示部(例えば、液晶または有機EL等から構成されるディスプレイ、モニタ、および、タッチパネル等)、および/または、音声情報を音声として出力する音声出力部(例えば、スピーカ等)等の出力部であってもよい。
 また、画像処理装置100は、更に、インターフェース部を備えていてもよい。ここで、画像処理装置100は、インターフェース部を介して、外部装置(例えば、画像読取装置等)と相互に通信可能に接続されていてもよい。
 また、インターフェース部は、通信回線および/または電話回線等に接続されるアンテナおよび/またはルータ等の通信装置に接続されるインターフェース(NIC等)であってもよく、画像処理装置100とネットワークとの間における通信制御を行う通信インターフェースであってもよい。
 ここで、ネットワークは、有線通信および/または無線通信(例えば、WiFi等)の遠隔通信等を含む。また、インターフェース部は、画像読取装置等と制御部102との間の入出力制御を行う入出力インターフェースであってもよい。
 なお、制御部102は、インターフェース部、および、入出力部を制御してもよい。
 記憶部106は、各種のデータベース、テーブル、および/または、ファイルなどを格納する。また、記憶部106は、各種アプリケーションプログラム(例えば、ユーザアプリケーション等)を記憶していてもよい。
 また、記憶部106は、ストレージ手段であり、例えばRAM・ROM等のメモリ、ハードディスクのような固定ディスク装置、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、および/または、光ディスク等の有形の記憶装置、または、記憶回路を用いることができる。
 記憶部106には、コントローラ等に命令を与え各種処理を行うためのコンピュータプログラム等が記録されている。
 これら記憶部106の各構成要素のうち、画像データファイル106aは、画像データを記憶する。ここで、画像データは、二値画像データ、ブロック画像データ、または、ラベル画像データ等であってもよい。
 また、同値ラベル管理テーブル106bは、二値画像における0-画素または1-画素から構成される連結成分に対して付与されるラベル間の同値関係に関する同値ラベル管理データを記憶する。ここで、同値ラベル管理テーブル106bは、ユニオンファインドアルゴリズムのためのテーブルであってもよい。
 ここで、ラベルは、仮ラベルであってもよい。また、同値ラベル管理テーブル106bのサイズは、仮ラベル数の上限に比例してもよい。
 また、制御部102は、画像処理装置100を統括的に制御するCPU(Central Processing Unit)、および/または、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等を含む有形のメインプロセッサ102-1(図1では省略)と、メインプロセッサ102-1と並列実行可能なGPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA、および/または、メニーコアCPU等を含む有形のアクセラレータ102-2(図1では省略)と、から構成されてもよい。
 制御部102は、制御プログラムと各種の処理手順等を規定したプログラムと所要データとを格納するための内部メモリを有し、これらプログラムに基づいて種々の処理を実行するための情報処理を行う。
 ここで、制御部102は、大別して、画像取得部102a、分割部102b、仮ラベリング部102c、マージ部102d、および、真ラベリング部102eを備える。
 画像取得部102aは、画像データを取得する。ここで、画像取得部102aは、二値画像の二値画像データを取得してもよい。また、画像取得部102aは、画像データを画像データファイル106aに格納してもよい。
 分割部102bは、二値画像を所定サイズの複数のブロック画像に分割する。
 仮ラベリング部102cは、二値画像における0-画素または1-画素から構成される連結成分に対して、仮ラベルの付与を実行する。
 ここで、仮ラベリング部102cは、ブロック画像を選択し、当該ブロック画像における0-画素または1-画素から構成される連結成分に対して、一意の仮ラベルの付与を実行する。
 また、仮ラベリング部102cは、任意の順番でブロック画像を選択し、当該ブロック画像における0-画素または1-画素から構成される連結成分に対して、一意の仮ラベルの付与を実行してもよい。
 マージ部102dは、基準とする仮ラベル付与済のブロック画像である基準ブロック画像における連結成分と、基準ブロック画像に隣接する仮ラベル付与済のブロック画像である隣接ブロック画像における連結成分と、の仮ラベルのマージ処理を実行する。
 ここで、マージ部102dは、基準ブロック画像における連結成分と、隣接ブロック画像における連結成分と、の仮ラベルのマージ処理を、ユニオンファインドアルゴリズムに基づいて、同値ラベル管理テーブル106bに記憶された同値ラベル管理データをコンペアアンドスワップ命令を用いて更新することで実行してもよい。
 また、マージ部102dは、仮ラベリング部102cにより、基準ブロック画像に隣接する所定のブロック画像に対する仮ラベルの付与が完了した場合、基準ブロック画像における連結成分と、所定のブロック画像における連結成分と、の仮ラベルのマージ処理を実行してもよい。
 ここで、隣接ブロック画像は、基準ブロック画像に隣接する左と左上と上と右上との4方向の仮ラベル付与済のブロック画像であってもよい。
 また、マージ部102dは、基準ブロック画像の左上の画素が連結成分を構成し、当該左上の画素の左上に隣接して、基準ブロック画像の左上に隣接する隣接ブロック画像における連結成分を構成する画素が存在する場合、仮ラベルのマージ処理を実行してもよい。
 また、マージ部102dは、基準ブロック画像の最も上の行を構成する画素が連結成分を構成し、当該最も上の行を構成する画素の上に隣接して、基準ブロック画像の上に隣接する隣接ブロック画像における連結成分を構成する画素が存在する場合、仮ラベルのマージ処理を実行してもよい。
 また、マージ部102dは、基準ブロック画像の右上の画素が連結成分を構成し、当該右上の画素の右上に隣接して、基準ブロック画像の右上に隣接する隣接ブロック画像における連結成分を構成する画素が存在する場合、仮ラベルのマージ処理を実行してもよい。
 また、マージ部102dは、基準ブロック画像の最も左の列を構成する画素が連結成分を構成し、当該最も左の列を構成する画素の左に隣接して、基準ブロック画像の左に隣接する隣接ブロック画像における連結成分を構成する画素が存在する場合、仮ラベルのマージ処理を実行してもよい。
 ここで、仮ラベリング部102cおよびマージ部102dは、複数のブロック画像に対して並列に実行する。すなわち、マージ部102dは、複数のブロック画像に対して並列に仮ラベルのマージ処理を実行してもよい。
 また、仮ラベリング部102cによる仮ラベルの付与と、マージ部102dによる仮ラベルのマージ処理と、を複数のブロック画像に対して並列に実行してもよい。
 真ラベリング部102eは、マージ部102dによる全てのブロック画像に対するマージ処理に基づいて、連結成分に対して、連結成分と同値関係にある代表元を真ラベルとして付与する。
 ここで、真ラベリング部102eは、マージ処理が実行された二値画像に対してラスタスキャンを行い、マージ部102dによる全てのブロック画像に対するマージ処理に基づいて、連結成分に対して、連結成分と同値関係にある代表元を真ラベルとして付与してもよい。
 また、真ラベリング部102eは、マージ処理が実行された複数のブロック画像に対して、並列に、ラスタスキャンを行い、マージ部102dによる全てのブロック画像に対するマージ処理に基づいて、連結成分に対して、連結成分と同値関係にある代表元を真ラベルとして付与してもよい。
 ここで、複数のブロック画像は、任意に選択されたブロック画像であってもよい。
 更に、図2を参照して、本実施形態に係る画像処理装置100のハードウェア構成の一例について説明する。図2は、本実施形態に係る画像処理装置100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
 図2に示すように、画像処理装置100は、画像処理装置100における情報処理を実行するメインプロセッサ102-1、および、メインプロセッサ102-1と情報処理を並列実行可能なアクセラレータ102-2、ならびに、ストレージ手段であるメモリ106を備えていてもよい。
[本実施形態の処理]
 上述した構成の画像処理装置100で実行される処理の一例について、図3から図12を参照して説明する。図3は、本実施形態の画像処理装置100における処理の一例を示すフローチャートである。
 図3に示すように、まず、画像取得部102aは、入力画像とする二値画像の二値画像データを取得する(ステップSA-1)。
 ここで、図4を参照して、本実施形態における入力画像の一例について説明する。図4は、本実施形態における入力画像の一例を示す図である。
 図4に示すように、入力画像(入力例1)は、黒を0-画素で表し、白を1-画素として表した二値画像であってもよい。
 図3に戻り、分割部102bは、入力画像をM×N個のブロック画像に分割する(ステップSA-2)。
 ここで、本実施形態においては、union-findアルゴリズムのための(サイズが仮ラベル数の上限に比例する)同値ラベル管理テーブル106bを用意してもよい。
 ここで、図5を参照して、本実施形態におけるブロック画像の一例について説明する。図5は、本実施形態におけるブロック画像の一例を示す図である。
 図5に示すように、本実施形態においては、図4に示す入力例1を4×4ブロックに分割している。
 図3に戻り、仮ラベリング部102cは、任意の順番でブロック画像を選択し、当該ブロック画像における1-画素から構成される連結成分に対して、一意の仮ラベルの付与(仮ラベリング)を実行する(ステップSA-3)。
 すなわち、本実施形態においては、ブロック画像のローカルな仮ラベリング処理において、連結成分に対して並列処理全体で一意の仮ラベルが与えられるようにしている。
 具体的には、本実施形態において、ブロック画像のローカルな仮ラベリングを行う場合、連結成分に割り当てる仮ラベルは、並列処理全体で一意な番号を使用してもよい。
 ここで、並列処理全体で一意な番号とは、例えば、共有の整数資源に対してアトミックな加算命令または減算命令を使用することで得られる番号であってもよい。
 そして、本実施形態においては、ブロック画像の仮ラベリングが完了した場合、完了フラグを1にセットしてもよい。
 ここで、図5を参照して、本実施形態における仮ラベリングの一例について説明する。
 図5に示す仮ラベリングにおいては、任意の順番で選択されたブロック画像における1-画素から構成される連結成分に対して、1からはじまる昇順の番号を使用したラベリングがされてもよい。
 図3に戻り、マージ部102dは、仮ラベリング部102cによる仮ラベル付与済のブロック画像である基準ブロック画像に隣接する左と左上と上と右上との4方向のブロック画像に対する仮ラベリングが完了するのを待機する(ステップSA-4)。
 ここで、図6を参照して、本実施形態における仮ラベリング完了待機の一例について説明する。図6は、本実施形態における仮ラベリング完了待機の一例を示す図である。
 図6に示すように、本実施形態においては、各ブロック画像においてマージ処理を行うための周囲4方向(左/左上/上/右上)の仮ラベリングが完了するのを待機する。
 ここで、図6に示す「-」は、仮ラベルが付与されていない連結成分を構成する画素を表している。
 図3に戻り、マージ部102dは、基準ブロック画像における連結成分と、左と左上と上と右上との4方向の隣接ブロック画像における連結成分と、の仮ラベルのマージ処理を、ユニオンファインドアルゴリズムに基づいて、同値ラベル管理テーブル106bに記憶された同値ラベル管理データをコンペアアンドスワップ(Compare And Swap(CAS))命令を用いて更新することで実行する(ステップSA-5)。
 すなわち、本実施形態においては、CAS命令を用いて並列に同値ラベル管理テーブル106bを更新している。
 ここで、図7を参照して、本実施形態におけるマージ処理の一例について説明する。図7は、本実施形態におけるマージ処理の一例を示す図である。
 図7に示すように、上から3番目かつ左から3番目のブロック画像においては、周囲4方向のブロック画像との間で、矢印で示すように仮ラベリング結果のマージ処理を行う。
 具体的には、本実施形態においては、ブロック画像の最も左上のピクセルpが1-画素であり、かつ、ピクセルpの左上のピクセルqが存在して、かつ、ピクセルqが1-画素であれば、union(label(p),label(q))を行ってもよい。
 また、本実施形態においては、ブロック画像の最も上の行に含まれるピクセルpについて、ピクセルpが1-画素であれば、ピクセルpの8-近傍ピクセルのうち、1つ上のブロック画像に属する各ピクセルqについて、ピクセルqが1-画素であれば、union(label(p),label(q))を行ってもよい。
 また、本実施形態においては、ブロック画像の最も右上のピクセルpが1-画素であり、ピクセルpの右上のピクセルqが存在し、かつ、ピクセルqが1-画素であれば、union(label(p),label(q))を行ってもよい。
 また、本実施形態においては、ブロック画像の最も左の列に含まれるピクセルpについて、ピクセルpが1-画素であれば、ピクセルpの8-近傍ピクセルのうち、1つ左のブロック画像に属する各ピクセルqについて、ピクセルqが1-画素であれば、union(label(p),label(q))を行ってもよい。
 ここで、本実施形態においては、マージ処理中にunion()で行われる同値ラベル管理テーブル106bの更新は、ブロック画像間で衝突するため、CAS命令を用いてアトミックに行ってもよい。
 また、本実施形態においては、CAS命令の復帰値から、更新が衝突したことを検出した場合、find()でルートノードを取得するところからやり直してもよい。
 なお、図7に示す矢印は、マージ処理にて行われるunion()の対象位置を示している。
 ここで、図3に示すように、ステップSA-3における仮ラベリング部102cによる仮ラベルの付与から、ステップSA-5におけるマージ部102dによる仮ラベルのマージ処理までの処理は、画像処理装置100がメインプロセッサ102-1とアクセラレータ102-2とを備えることにより、複数のブロック画像に対して並列に実行される。
 例えば、本実施形態においては、2つの仮ラベルt1と仮ラベルt2とが同値であると判別した場合、仮ラベリングと並列して、union(t1,t2)を実行してもよい。
 ここで、本実施形態においては、仮ラベリング中にunion()で行われる同値ラベル管理テーブル106bの更新は、ブロック画像間で衝突しないため、排他制御は行わなくてもよい。
 そして、真ラベリング部102eは、マージ部102dによる全てのブロック画像に対するマージ処理が完了するのを待機する(ステップSA-6)。
 そして、真ラベリング部102eは、マージ処理が実行された任意の複数のブロック画像に対して、並列に、ラスタスキャンを行い、マージ部102dによる全てのブロック画像に対するマージ処理に基づいて、連結成分に対して、連結成分と同値関係にある代表元を真ラベルとして付与(真ラベリング)する(ステップSA-7)。
 このように、本実施形態においては、ブロック画像毎に、並列に、ラスタスキャンし、各1-画素に割り当てられている仮ラベル値vをfind(v)して得られる同値ラベル集合の代表元v’で置き換えてもよい。
 ここで、真ラベリング部102eは、マージ処理が実行された二値画像(入力画像全体)に対してラスタスキャンを行い、マージ部102dによる全てのブロック画像に対するマージ処理に基づいて、連結成分に対して、連結成分と同値関係にある代表元を真ラベルとして付与してもよい。
 ここで、図8を参照して、本実施形態におけるマージ処理が実行された入力画像全体に対してラスタスキャンした場合の真ラベリングの一例について説明する。図8は、本実施形態における真ラベリングの一例を示す図である。
 図8は、図4に示す入力例1に対する、仮ラベリング処理およびマージ処理でのunion()実行による、同値ラベル集合の推移例を示している。
 具体的には、図4に示す入力例1の場合、最終ステップにてルートノードが1である木に集約され、全ノードでfind()が1を返すようになる。
 なお、一般的に、和集合を求める演算は交換法則および結合法則を満たすため、union()が実行される順番が変化しても最終的に得られるラベル集合は変化しない。ここで、図8に示す木構造おいては、ルートノードだけから構成される木は、省略してある。
 また、図8において、太字で示されたノードは、各ステップで参照または更新されたノードを示しており、太字で示されたエッジは、各ステップで参照または更新されたエッジを示している。
 ここで、下記find()とunion()との擬似コードを用いて、本実施形態におけるCAS命令を用いた、union()とfind()との実装の一例について説明する。
<疑似コード>
def find(x)
parent=A-LOAD(x.parent)
if(parent==x) /*xは、ルートノードか?*/
return x
else
return find(parent)
def union(x,y)
do{
rx=find(x)
ry=find(y)
min=min(rx,ry)
max=max(rx,ry)
if(min==max)
break
old=CAS(max.parent,max,min)
}while(old!=max) /*成功するまでリトライ*/
 ここで、union-findアルゴリズムにおいては、CAS命令によるアトミックな値の更新をCAS(pt,cmp,val)と示され、アトミックな値の読み込みをA-LOAD(pt)と示されている。
 ここで、CAS(pt,cmp,val)は、整数値を指すポインタptと、2つの整数値cmpおよびvalと、を受け取り、ポインタptが指す値をoldとして、oldとcmpとが一致する場合、ポインタptが指す値をvalにセットし、cmpを返す。
 一方、CAS(pt,cmp,val)は、oldとcmpとが一致しない場合、ポインタptが指す値を変更せずにoldを返す。
 ここで、union-findアルゴリズムにおいて、find()は、入力ノードがどの集合に属しているかを求め、union()は、2つの集合を併合するために用いられる。
 そこで、union-findアルゴリズムでは、集合を木構造で表す方式を想定している。
 この際、union-findアルゴリズムにおいては、木のルートノードが集合を代表するノードであるとみなし、初期状態において、ラベルの数だけルートノードだけからなる木が存在するものと仮定している。
 なお、union-findアルゴリズムにおいては、前提として、仮ラベルは、集合から削除しない(なお、本ラベリング処理では、ラベル間の同値関係を求められれば十分であるため、この前提があっても差し支えない)。
 当該前提により、union-findアルゴリズムにおいては、union()の更新先のノードが、別のunion()によりすでに別ノードの子孫になっていたとしても、同じ集合に属することが保証される。
 ここで、上記擬似コードにおいて、find()は、入力ノードが含まれる木のルートノードを返す関数として実装されており、入力ノードの親ノードをA-LOAD()で再帰的に参照している。
 また、上記擬似コードにおいて、union()は、2つの入力ノードx,yを受け取り、x,yのルートノードをそれぞれ求め、ラベル番号の大きい方のルートノードの親ノードを、CAS()によりラベル番号の小さい方のルートノードへ更新している。
 なお、上記擬似コードにおいては、x,yのルートノードのラベル番号が一致した場合、何もしない。
 また、上記擬似コードにおいては、CAS()の復帰値oldが期待した値と一致するか否かをチェックすることにより、更新が成功したかどうかを判断し、更新が失敗した場合、ルートノードを求めるところからやり直している。
 図3に戻り、画像取得部102aは、真ラベリング部102eによる全ての連結成分に対する真ラベリングが完了するのを待機する(ステップSA-8)。
 そして、画像取得部102aは、真ラベルが付与された二値画像であるラベル画像のラベル画像データを取得して、画像データファイル106aに格納し(ステップSA-9)、処理を終了する。
 ここで、本実施形態においては、図4に示す入力例1の場合、全ノードでfind()が1を返すようになるため、真ラベルを割り当てたラベル画像は、図4と同じものとなる。
 ここで、図9から図12を参照して、本実施形態におけるマージ処理が実行された入力画像全体に対してラスタスキャンした場合の真ラベリングの一例について説明する。図9は、本実施形態における入力画像の一例を示す図である。図10は、本実施形態における仮ラベリングの一例を示す図である。図11は、本実施形態における真ラベリングの一例を示す図である。図12は、本実施形態におけるラベル画像の一例を示す図である。
 本実施形態においては、図9に示す二値画像(入力例2)が入力画像として取得された場合、図10に示すように、図9に示す入力例2を4×4ブロックに分割し、任意の順番で選択されたブロック画像における1-画素から構成される連結成分に対して、1からはじまる昇順の番号を使用した仮ラベリングを行う。
 そして、本実施形態においては、図11に示すように、最終ステップにてルートノードが1、2または3である3つの木に集約されるため、図12に示すように、真ラベルの出力も1、2または3を真ラベルとして割り当てたラベル画像を取得することができる。
[実施例]
 ここで、図13から図20を参照して、本実施形態における性能比較実験の一例について説明する。図13および図14は、本実施形態における入力画像の一例を示す図である。図15から図20は、本実施形態における測定結果の一例を示す図である。
 まず、本実施例における測定環境としては、メインプロセッサ102-1であるCPU:ARM Cortex-A9 800MHz 1core、アクセラレータ102-2であるGPU:ARM Mali T-624 GPU 600MHz 4cores、メモリ:2GB DDR3 1333MHz、OS:Linux(登録商標)(Linaro 14.04 kernel v3.10.41)、および、GPU動作環境:OpenCL1.1 Full Profileを用いて行った。
 また、本実施例における測定時間としては、ラベリング処理開始から、真ラベル格納完了までの時間を計測し、画像入出力、メモリ確保およびメモリ解放にかかる時間を計測に含めていない。
 また、本実施例における入力画像は、図13に示すサイズ:N×Npixelの画像A(http://sipi.usc.edu/database/database.php?volume=aerials&image=33#top)、および、図14に示すサイズ:N×Npixelの画像B(http://sipi.usc.edu/database/database.php?volume=textures&image=40#top)を使用している(N=256、512、1024、2048、または、4096)。
 また、本実施例における並列処理のブロックサイズは、16×16pixelとしている。また、本実施例における測定は、各5回行い、平均値を測定値として取得している。
 なお、本実施例において、本願実装例および特許文献1実装例におけるブロック画像ごとのラベリングには、Keshengらの2-パスアルゴリズム(Kesheng Wu et al.,”Optimizing connected component labeling algorithms”,in Proceedings of SPIE medical imaging conference 2005)をC++言語で実装したアルゴリズムを使用している。
 また、本実施例において、アクセラレータ102-2がラベリング処理を並列実行する際の並列プログラミングフレームワークは、OpenCL(http://www.khronos.org/registry/cl/specs/opencl-1.2.pdf)を使用している。
 そして、これらの設定により画像Aに対するラベリング処理の測定を行ったところ、図15に示すように、全ての画像サイズにおいて、特許文献1実装例の実行時間は、本願実装例の実行時間の10倍以上となった。
 また、図16に示すように、画像Aの全ての画像サイズにおいて、本願実装例のフレームレートは、特許文献1実装例のフレームレートを大幅に上回った。
 更に、図17に示すように、画像Aのピクセル数に対する実行時間の変化は、画像サイズが大きくなるほど、本願実装例と特許文献1実装例との差が大きくなった。
 また、これらの設定により画像Bに対するラベリング処理の測定を行ったところ、図18に示すように、全ての画像サイズにおいて、特許文献1実装例の実行時間は、本願実装例の実行時間の10倍以上となった。
 また、図19に示すように、画像Bの全ての画像サイズにおいて、本願実装例のフレームレートは、特許文献1実装例のフレームレートを大幅に上回った。
 更に、図20に示すように、画像Bのピクセル数に対する実行時間の変化は、画像サイズが大きくなるほど、本願実装例と特許文献1実装例との差が大きくなった。
 このように、本実施例において、画像サイズが大きくなるに従って、本願実装例と比べて特許文献1実装例では、演算回数およびメモリアクセス回数が増加するために、性能差が顕著となっている。
 また、本実施例において、本願実装例と特許文献1実装例との性能差は、画像Bよりも画像Aに対する測定でより大きくなっている。
 これは、画像Aの方が画像Bよりも1-画素の数が3倍程度多く、本願実装例と比べて特許文献1実装例では、1-画素のみを対象とする統合処理のラベルの書き戻しによるメモリアクセスが増加するためである。
 以上のように、本実施形態においては、ラベルの同値関係を表す同値ラベル管理テーブル106bを並列実行単位間で共有することで、特許文献1記載の発明が持つ実用上の問題を解消した並列アルゴリズムを提案している。
 これにより、本実施形態においては、再帰的な統合処理を行わずに、統合されたラベル情報を画像ブロックごとに書き戻すことなく、画像ブロックを跨ったラベル間の同値関係を保持することができる。
 そこで、本実施形態においては、各ブロック画像のローカルな仮ラベリング処理にて連結成分に新規に仮ラベルを割り当てる際、連結成分に対して並列処理全体で一意なラベルを割り当てている。
 それにより、本実施形態においては、各ブロック画像で使用される仮ラベルが互いに素になるため、統合処理が(再帰的にではなく)各ブロックについて1回ずつ行えば十分となり、統合処理の完了時にラベル情報のメモリへの書き戻しが不要となる。
 なお、本実施形態においては、同値ラベル管理テーブル106bに必要なメモリ量を、仮ラベルの総数に比例した量で済ますことができる。
 また、本実施形態においては、各ブロック画像の仮ラベリング結果を並列に統合する際、ブロック境界を跨った連結成分に含まれるラベル間の同値関係を同値ラベル管理テーブル106bに反映するため、同値ラベル管理テーブル106bの更新が衝突しうる。
 そこで、本実施形態においては、ラベル集合のルートノード(代表元)の親ノードの更新をCAS命令を用いて行ってもよい。
 それにより、本実施形態においては、同値ラベル管理テーブル106bの更新が衝突したかどうかを判断でき、更新が衝突した場合はラベル集合のルートノードを取得するところからやり直すことで、ラベルの統合漏れを防ぎつつ、並列度を高めることができる。
 連結成分抽出(ラベリング)処理は、二値画像における連結した1-pixel(または、0-pixel)の領域に固有のラベルを付与する処理であり、従来から、領域分割(Image Segmentation)および光学式文字認識(Optical Character Recognition)等の幅広い画像処理の基礎となる重要な処理として利用されている。
 しかしながら、ラベリング処理の計算には、画素数の3乗に比例した時間がかかるため、負荷が大きく、高解像度画像に対するラベリング処理を組込装置の低速なCPUで実行するのは現実的ではなかった。
 そこで、本実施形態においては、組込装置内部でラベリング処理を高速かつ低消費電力で実行するために、DSP等のアクセラレータ102-2を搭載した組込装置において実行される、並列処理のためのラベリング処理アルゴリズムを提供している。
[他の実施形態]
 さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態以外にも、請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
 例えば、画像処理装置100は、スタンドアローンの形態で処理を行ってもよく、クライアント端末(画像処理装置100とは別筐体である)からの要求に応じて処理を行い、その処理結果を当該クライアント端末に返却するようにしてもよい。
 また、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
 このほか、明細書中および図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データもしくは検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、または、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
 また、画像処理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
 例えば、画像処理装置100の各装置が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。
 なお、プログラムは、後述する、コンピュータに本発明に係る方法を実行させるためのプログラム化された命令を含む、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて画像処理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDDなどの記憶部106などには、OS(Operating System)と協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
 また、このコンピュータプログラムは、画像処理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
 また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USBメモリ、SDカード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM、EEPROM、CD-ROM、MO、DVD、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
 また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
 記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAMもしくはROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および/または、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および/または、ウェブページ用ファイル等を格納してもよい。
 また、画像処理装置100は、既知のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、画像処理装置100は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア(プログラム、データ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
 更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
 以上のように、画像処理装置、画像処理方法、および、プログラムは、産業上の多くの分野、特に画像を扱う画像処理分野で実施することができ、極めて有用である。
 100 画像処理装置
 102 制御部
 102a 画像取得部
 102b 分割部
 102c 仮ラベリング部
 102d マージ部
 102e 真ラベリング部
 106 記憶部
 106a 画像データファイル
 106b 同値ラベル管理テーブル

Claims (14)

  1.  二値画像を所定サイズの複数のブロック画像に分割する分割手段と、
     任意の順番で前記ブロック画像を選択し、当該ブロック画像における0-画素または1-画素から構成される連結成分に対して、一意の仮ラベルの付与を実行する仮ラベリング手段と、
     基準とする仮ラベル付与済の前記ブロック画像である基準ブロック画像における前記連結成分と、前記基準ブロック画像に隣接する仮ラベル付与済の前記ブロック画像である隣接ブロック画像における前記連結成分と、の前記仮ラベルのマージ処理を実行するマージ手段と、
     前記マージ手段による全ての前記ブロック画像に対する前記マージ処理に基づいて、前記連結成分に対して、前記連結成分と同値関係にある代表元を真ラベルとして付与する真ラベリング手段と、
     を備え、
     前記仮ラベリング手段および前記マージ手段は、
     複数の前記ブロック画像に対して並列に実行することを特徴とする、画像処理装置。
  2.  前記仮ラベル間の同値関係に関する同値ラベル管理データを記憶する同値ラベル管理記憶手段、
     を更に備え、
     前記マージ手段は、
     前記基準ブロック画像における前記連結成分と、前記隣接ブロック画像における前記連結成分と、の前記仮ラベルの前記マージ処理を、ユニオンファインドアルゴリズムに基づいて、前記同値ラベル管理記憶手段に記憶された前記同値ラベル管理データをコンペアアンドスワップ命令を用いて更新することで実行する、請求項1に記載の画像処理装置。
  3.  前記マージ手段は、
     前記仮ラベリング手段により、前記基準ブロック画像に隣接する所定の前記ブロック画像に対する前記仮ラベルの付与が完了した場合、前記基準ブロック画像における前記連結成分と、前記所定のブロック画像における前記連結成分と、の前記仮ラベルのマージ処理を実行する、請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4.  前記隣接ブロック画像は、
     前記基準ブロック画像に隣接する左と左上と上と右上との4方向の仮ラベル付与済の前記ブロック画像である、請求項1から3のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  5.  前記マージ手段は、
     前記基準ブロック画像の左上の画素が前記連結成分を構成し、当該左上の画素の左上に隣接して、前記基準ブロック画像の左上に隣接する前記隣接ブロック画像における前記連結成分を構成する画素が存在する場合、前記仮ラベルのマージ処理を実行する、請求項1から4のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  6.  前記マージ手段は、
     前記基準ブロック画像の最も上の行を構成する画素が前記連結成分を構成し、当該最も上の行を構成する画素の上に隣接して、前記基準ブロック画像の上に隣接する前記隣接ブロック画像における前記連結成分を構成する画素が存在する場合、前記仮ラベルのマージ処理を実行する、請求項1から4のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  7.  前記マージ手段は、
     前記基準ブロック画像の右上の画素が前記連結成分を構成し、当該右上の画素の右上に隣接して、前記基準ブロック画像の右上に隣接する前記隣接ブロック画像における前記連結成分を構成する画素が存在する場合、前記仮ラベルのマージ処理を実行する、請求項1から4のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  8.  前記マージ手段は、
     前記基準ブロック画像の最も左の列を構成する画素が前記連結成分を構成し、当該最も左の列を構成する画素の左に隣接して、前記基準ブロック画像の左に隣接する前記隣接ブロック画像における前記連結成分を構成する画素が存在する場合、前記仮ラベルのマージ処理を実行する、請求項1から4のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  9.  前記真ラベリング手段は、
     前記マージ処理が実行された前記二値画像に対してラスタスキャンを行い、前記マージ手段による全ての前記ブロック画像に対する前記マージ処理に基づいて、前記連結成分に対して、前記連結成分と同値関係にある前記代表元を前記真ラベルとして付与する、請求項1から8のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  10.  前記真ラベリング手段は、
     前記マージ処理が実行された複数の前記ブロック画像に対して、並列に、ラスタスキャンを行い、前記マージ手段による全ての前記ブロック画像に対する前記マージ処理に基づいて、前記連結成分に対して、前記連結成分と同値関係にある前記代表元を前記真ラベルとして付与する、請求項1から8のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  11.  前記複数のブロック画像は、
     任意に選択された前記ブロック画像である、請求項10に記載の画像処理装置。
  12.  アクセラレータ、
     を更に備えた、請求項1から11のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  13.  二値画像を所定サイズの複数のブロック画像に分割する分割ステップと、
     任意の順番で前記ブロック画像を選択し、当該ブロック画像における0-画素または1-画素から構成される連結成分に対して、一意の仮ラベルの付与を実行する仮ラベリングステップと、
     基準とする仮ラベル付与済の前記ブロック画像である基準ブロック画像における前記連結成分と、前記基準ブロック画像に隣接する仮ラベル付与済の前記ブロック画像である隣接ブロック画像における前記連結成分と、の前記仮ラベルのマージ処理を実行するマージステップと、
     前記マージステップにて全ての前記ブロック画像に対する前記マージ処理に基づいて、前記連結成分に対して、前記連結成分と同値関係にある代表元を真ラベルとして付与する真ラベリングステップと、
     を含み、
     前記仮ラベリングステップおよび前記マージステップにおける処理は、
     複数の前記ブロック画像に対して並列に実行されることを特徴とする、画像処理方法。
  14.  二値画像を所定サイズの複数のブロック画像に分割する分割ステップと、
     任意の順番で前記ブロック画像を選択し、当該ブロック画像における0-画素または1-画素から構成される連結成分に対して、一意の仮ラベルの付与を実行する仮ラベリングステップと、
     基準とする仮ラベル付与済の前記ブロック画像である基準ブロック画像における前記連結成分と、前記基準ブロック画像に隣接する仮ラベル付与済の前記ブロック画像である隣接ブロック画像における前記連結成分と、の前記仮ラベルのマージ処理を実行するマージステップと、
     前記マージステップにて全ての前記ブロック画像に対する前記マージ処理に基づいて、前記連結成分に対して、前記連結成分と同値関係にある代表元を真ラベルとして付与する真ラベリングステップと、
     をコンピュータに実行させ、
     前記仮ラベリングステップおよび前記マージステップにおける処理を、
     複数の前記ブロック画像に対して並列に実行させるためのプログラム。
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