WO2016203844A1 - 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

本発明は、表示画像に対するユーザの視認性を向上させる情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供する。ユーザの視野にて発生する焦点ボケに基づいて、前記焦点ボケのボケ量を表すボケ関数を動的に設定するボケ関数設定部(10)と、前記ボケ関数に基づいて、前記焦点ボケを補正する逆ボケ関数を設定する逆ボケ関数設定部(120)と、前記逆ボケ関数に基づいて、前記ユーザによって視認される表示画像を補正するボケ補正部(140)と、を備える、情報処理装置(1)。

Description

情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
 本開示は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
 近視または乱視等に対する視力矯正装置として眼鏡およびコンタクトレンズ等の装着型の視力矯正装置が広く普及している。一方で、装着型の視力矯正装置は、装着に煩わしさが伴うため、装着型の視力矯正装置を用いずに、裸眼で鮮明な画像を視認したいという要求が存在していた。
 また、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)および電子双眼鏡などのユーザの目に近接して画像を表示する近接表示装置では、裸眼での使用を前提としている。そのため、このような近接表示装置は、眼鏡等の視力矯正装置を装着したユーザに対する利便性が低く、眼鏡等のレンズの反射によって画像を視認し難くなることがあった。したがって、装着型の視力矯正装置を用いずに近接表示装置を使用したいという要求が強かった。
 例えば、以下の特許文献1には、光学系を用いずに画像処理によって画像に対する視度補正を行う視度補正装置が開示されている。特許文献1には、ユーザによって入力されたボケ関数にて画像を補正することで、眼鏡等の視力矯正装置を用いずともユーザが知覚する画像のボケを小さくすることができることが開示されている。
 また、ユーザが視認しやすい表示画像を画像処理によって生成する技術としては、例えば、以下の特許文献2に開示される技術を例示することができる。特許文献2には、ユーザの年齢等に基づいて表示画像を補正することにより、老齢のユーザに対しても視認しやすい画像を提供する画像処理装置が開示されている。
特開2012-063589号公報 特開平9-97333号公報
 しかし、ユーザが目の焦点位置を調整した場合、ユーザが知覚するボケは変化してしまう。そのため、所定のボケ関数を用いる上記の特許文献1および2に開示された装置では、ボケに対して常に適切な補正を行うことは困難であった。また、上記の特許文献1および2に開示された装置は、ユーザが変わったり、ユーザの健康状態によって視力が変化したりした場合には、補正に用いるボケ関数を設定し直す必要があり、実用性が低かった。
 したがって、表示画像においてユーザが知覚するボケを適切に抑制するために、表示画像に対して動的にボケ補正を行う情報処理装置が求められていた。
 そこで、本開示では、表示画像に対するユーザの視認性を向上させることが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提案する。
 本開示によれば、ユーザの視野にて発生する焦点ボケに基づいて、前記焦点ボケのボケ量を表すボケ関数を動的に設定するボケ関数設定部と、前記ボケ関数に基づいて、前記焦点ボケを補正する逆ボケ関数を設定する逆ボケ関数設定部と、前記逆ボケ関数に基づいて、前記ユーザによって視認される表示画像を補正するボケ補正部と、を備える、情報処理装置が提供される。
 また、本開示によれば、ユーザの視野にて発生する焦点ボケに関する情報に基づいて、中央演算処理装置により前記焦点ボケのボケ量を表すボケ関数を動的に設定することと、前記ボケ関数に基づいて、前記焦点ボケを補正する逆ボケ関数を設定することと、前記逆ボケ関数に基づいて、前記ユーザによって視認される表示画像を補正することと、を含む、情報処理方法が提供される。
 また、本開示によれば、コンピュータをユーザの視野にて発生する焦点ボケに関する情報に基づいて、前記焦点ボケのボケ量を表すボケ関数を動的に設定するボケ関数設定部と、前記ボケ関数に基づいて、前記焦点ボケを補正する逆ボケ関数を設定する逆ボケ関数設定部と、前記逆ボケ関数に基づいて、前記ユーザによって視認される表示画像を補正するボケ補正部と、として機能させる、プログラムが提供される。
 本開示によれば、ユーザの視野にて発生する焦点ボケを動的に測定し、焦点ボケを補正する画像処理を表示画像に対して動的に施すことが可能である。
 以上説明したように本開示によれば、表示画像に対するユーザの視認性を向上させることが可能である。
 なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の第1の実施形態に係る情報処理装置の外観例を示した説明図である。 同実施形態に係る情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。 学習型超解像技術を説明する説明図である。 同実施形態に係る情報処理装置の動作例を示すフローチャート図である。 本開示の第2の実施形態に係る情報処理装置の外観例を示した説明図である。 同実施形態に係る情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。 同実施形態に係る情報処理装置の動作例を示すフローチャート図である。 本開示の第3の実施形態に係る情報処理装置の内部構成を示したブロック図である。 同実施形態に係る情報処理装置の動作例を示すフローチャート図である。 本開示の第1の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示したブロック図である。
 以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
 なお、説明は以下の順序で行うものとする。
 1.第1の実施形態
  1.1.情報処理装置の概略
  1.2.情報処理装置の構成例
  1.3.情報処理装置の動作例
 2.第2の実施形態
  2.1.情報処理装置の概略
  2.2.情報処理装置の構成例
  2.3.情報処理装置の動作例
 3.第3の実施形態
  3.1.情報処理装置の概略
  3.2.情報処理装置の構成例
  3.3.情報処理装置の動作例
 4.ハードウェア構成例
 <1.第1の実施形態>
 [1.1.情報処理装置の概略]
 まず、図1を参照して、本開示の第1の実施形態に係る情報処理装置の概略について説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理装置1の外観例を示した説明図である。
 図1に示すように、本実施形態に係る情報処理装置1は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話、およびテレビなどの表示部を備える情報処理装置である。また、ユーザ3は、視覚に近視および乱視などの屈折異常を有しており、眼鏡またはコンタクトレンズ等の視力矯正装置を装着していない状態(すなわち、裸眼の状態)では、視野に焦点ボケが生じている。
 なお、焦点ボケとは、ユーザ3の視野において焦点が合わないことで生じるボケである。焦点ボケは、例えば、角膜および水晶体による屈折力調整が適切に機能せず、眼球への入射光線が網膜上で結像しない近視、角膜および水晶体の凹凸や歪みにより、眼球への入射光線が網膜上の一点で結像しない乱視などによって生じる。
 本実施形態に係る情報処理装置1は、ユーザ3の視野にて発生する焦点ボケを測定し、測定された焦点ボケを表すボケ関数を動的に設定することにより、該ボケ関数を補正する画像処理を表示画像に対して動的に施す。この構成により、情報処理装置1は、屈折異常を有するユーザ3が裸眼で表示画像を視認した場合でも、ユーザ3に対して焦点ボケが補正された明瞭な表示画像を視認させることが可能である。
 また、本開示に係る技術は、上記のような使用例に限られず、屈折異常を有しないユーザ3に対しても好適に用いることができる。具体的には、視覚に近視および乱視などの屈折異常を有していないユーザであっても、焦点を合わせて注視している対象よりも手前または奥に存在する対象については、焦点が合わず焦点ボケが生じてしまう。
 本実施形態に係る情報処理装置1によれば、ユーザが注視している対象よりも手前または奥に表示画像が表示され、該表示画像に対してユーザが焦点を合わせていない場合であっても、焦点ボケが補正された表示画像をユーザに対して視認させることが可能である。具体的には、情報処理装置1は、表示装置の後背に位置する背景を視認可能なシースルー型の表示装置において、ユーザが表示装置の後背に存在する対象を注視している場合にも、ユーザに対して焦点ボケが補正された明瞭な表示画像を視認させることができる。
 本開示に係る技術を適用可能なシースルー型の表示装置としては、例えば、シースルー型ヘッドマウントディスプレイ装置、透明ディスプレイ装置、自動車等の輸送機器のフロントガラスに対して表示画像を投影するフロントガラスディスプレイ装置などを例示することができる。
 [1.2.情報処理装置の構成例]
 続いて、図2を参照して、本実施形態に係る情報処理装置1の構成例について説明する。図2は、本実施形態に係る情報処理装置1の内部構成を示すブロック図である。
 図2に示すように、情報処理装置1は、焦点ボケ測定部100と、ボケ関数設定部110と、逆ボケ関数設定部120と、画像生成部130と、ボケ補正部140と、表示部150と、を備える。
 焦点ボケ測定部100は、ユーザ3の視野にて発生する焦点ボケを動的に測定する。具体的には、焦点ボケ測定部100は、ユーザ3の目(網膜)の撮像画像からユーザ3の視野における焦点ボケのボケ度合を測定する。
 例えば、焦点ボケ測定部100は、所定の光源と、ユーザ3の網膜を撮像する撮像装置とを備える。焦点ボケ測定部100は、まず、ユーザ3の網膜に対して、所定の光源を照射し、所定の光源が照射されたユーザ3の網膜の画像を撮像装置にて撮像する。ここで、ユーザ3の網膜に映った所定の光源の像は、ユーザ3の目の光学系(角膜および水晶体)によって、近視および乱視等の屈折異常に応じた焦点ボケが生じた像となっている。そのため、焦点ボケ測定部100は、所定の光源が照射された網膜の画像から背景となる網膜の画像を減算し、所定の光源のボケ像を抽出することにより、抽出したボケ像からユーザ3の視野における焦点ボケのボケ度合を測定することができる。
 なお、所定の光源とは、例えば、赤外光の点光源が好ましい。所定の光源が発する光として赤外光を用いる場合、ユーザ3に対して眩しさを感じさせず、かつ過度の負荷をかけずに焦点ボケを測定することができる。ただし、所定の光源が発する光の波長、および所定の光源の形状は、上記に限定されず、いかなるものであってもよい。
 また、焦点ボケ測定部100は、ユーザの目(網膜)からユーザ3の視野における焦点ボケを測定するために、ユーザ3の目の位置情報を取得することが好ましい。具体的には、焦点ボケ測定部100は、顔認識技術等を用いてユーザ3の顔を認識し、ユーザ3の顔から目を認識し、目の位置情報を取得する。これにより、焦点ボケ測定部100は、常にユーザ3の網膜に対して所定の光源を照射し、かつ所定の光源が映ったユーザ3の網膜の画像を取得することができる。これにより、情報処理装置1は、ユーザ3との位置関係および距離に関わらず、ユーザ3の視野にて発生する焦点ボケを動的に測定し、測定された焦点ボケを補正する画像処理を表示画像に対して施すことができる。
 ただし、焦点ボケ測定部100は、ユーザ3の視野にて発生する焦点ボケを動的に測定することが可能であれば、上記構成に限定されない。例えば、焦点ボケ測定部100は、ユーザの視力を動的に測定するものであってもよい。
 ボケ関数設定部110は、ユーザの視野にて発生する焦点ボケに基づいて、焦点ボケのボケ量を表すボケ関数を設定する。具体的には、ボケ関数設定部110は、焦点ボケ測定部100が測定した焦点ボケのボケ度合に基づいて、ボケ関数を設定する。例えば、ボケ関数設定部110は、ユーザ3の網膜に照射される所定の光源の光の形状と、ユーザ3の網膜に映った所定の光源のボケ像とを比較することによって、ユーザ3の視野にて発生する焦点ボケを表すボケ関数を設定してもよい。また、ユーザ3の網膜に照射される所定の光源が点光源である場合、ボケ関数設定部110は、ユーザ3の網膜における点光源の点拡がり関数をボケ関数として設定してもよい。
 逆ボケ関数設定部120は、ボケ関数設定部110が設定したボケ関数に基づいて、ユーザ3の視野にて発生する焦点ボケを補正する逆ボケ関数を設定する。具体的には、逆ボケ関数設定部120は、ボケ関数設定部110が設定した焦点ボケのボケ量を表すボケ関数の逆変換を行う関数を導出し、導出した関数を逆ボケ関数として設定する。
 例えば、逆ボケ関数設定部120は、ボケ関数設定部110によって設定されたボケ関数を表す行列式を導出し、導出した行列式の逆行列を算出することで、算出した逆行列で表される関数を逆ボケ関数として設定してもよい。
 ただし、逆行列を用いて逆ボケ関数を算出する方法は、計算量が膨大になるため、動的に逆ボケ関数を設定するには、好適ではない。動的に逆ボケ関数を設定するには、例えば、逆ボケ関数設定部120は、学習型超解像技術を用いた処理によって、逆ボケ関数を設定することが好ましい。
 ここで、図3を参照して、学習型超解像技術について説明する。図3は、学習型超解像技術を説明する説明図である。
 図3に示すように、学習型超解像では、まず、十分な数の教師画像および生徒画像の学習対が用意される。具体的には、教師画像となる元画像を用意した後、用意した元画像に対して種々のボケ関数をかけることで、生徒画像となる焦点ボケ画像が生成される。次に、生徒画像の一部をタップとして切り出し、切り出したタップの各位置における周辺画素値xに係数wをかけて合算した予測画素値yと、切り出したタップに対応する位置の教師画像の画素値(教師画素値t)とが比較される。ここで、予測画素値yと、教師画素値tとの誤差が最小となるように機械学習が行われ、係数wが算出される。算出された係数wが生徒画像から教師画像を算出する逆ボケ関数の係数となる。
 このような係数wを種々の逆ボケ関数ごとに算出し、あらかじめデータベース化しておくことにより、逆ボケ関数設定部120は、より高速に逆ボケ関数を設定することができる。
 なお、ボケ関数は、例えば、水平ボケ量および垂直ボケ量などの複数のパラメータにて表現されてもよい。このような場合、逆ボケ関数設定部120は、表現された複数のパラメータから逆ボケ関数の係数を算出する。ボケ関数が複数のパラメータにて縮退して表現された場合、逆ボケ関数設定部120は、逆ボケ関数を設定する際の情報処理量を削減することができるため、より高速に逆ボケ関数を設定することができる。
 なお、逆ボケ関数設定部120による逆ボケ関数の設定方法は、上記の方法に限定されない。逆ボケ関数設定部120は、公知の逆変換の算出方法を用いて、ボケ関数から逆ボケ関数を設定してもよい。
 画像生成部130は、ユーザ3に対して提示する表示画像を生成する。例えば、画像生成部130は、情報処理装置1内の記憶部等に記憶される各種アプリケーションまたは各種ファイルの画像情報に基づいて、または接続した公衆網(図示せず)から取得される各種Webページ情報に基づいて、ユーザ3に対して提示する表示画像を生成する。
 ボケ補正部140は、画像生成部130が生成した表示画像に対して、ユーザ3の視野にて発生する焦点ボケを補正する画像処理を施す。具体的には、ボケ補正部140は、逆ボケ関数設定部120が設定した逆ボケ関数を用いて、画像生成部130が生成した表示画像に対して画像処理を施し、表示部150にて表示される表示画像を生成する。ボケ補正部140が施す画像処理の方法については、公知の画像処理方法を適宜選択して用いることが可能である。
 表示部150は、画像生成部130によって生成され、ボケ補正部140によってユーザ3の視野にて発生する焦点ボケが補正された表示画像を表示する。すなわち、表示部150は、近視および乱視などの屈折異常等によって視野において焦点ボケが発生しているユーザ3に対しても、焦点ボケが補正されることで明瞭に視認可能な表示画像を表示することができる。表示部150は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)表示装置、液晶表示装置、または有機EL表示装置などの公知の表示装置であってもよい。
 なお、情報処理装置1は、焦点ボケ測定部100、画像生成部130、および表示部150のうちいずれか1つ以上を備えていなくともよい。例えば、情報処理装置1は、外部の測定機器によって測定された焦点ボケに関する情報を取得し、取得した情報に基づいて、ボケ関数および逆ボケ関数を設定する情報処理装置であってもよい。また、情報処理装置1は、外部の表示装置にて表示される表示画像に対して焦点ボケを補正する画像処理を施す画像補正装置であってもよい。
 [1.3.情報処理装置の動作例]
 次に、図4を参照して、本実施形態に係る情報処理装置1が実行する動作例について説明する。図4は、本実施形態に係る情報処理装置1の動作例を示すフローチャート図である。
 図4に示すように、まず、焦点ボケ測定部100は、ユーザ3の顔および目を認識し、ユーザ3の目(網膜)に所定の光源を照射する(S101)。また、焦点ボケ測定部100は、所定の光源が照射されたユーザ3の網膜の画像を撮像する(S103)。次に、焦点ボケ測定部100は、取得したユーザ3の網膜の画像に映った光源のボケ度合から焦点ボケを測定する(S105)。続いて、ボケ関数設定部110は、測定された焦点ボケに基づいて、焦点ボケのボケ量を表すボケ関数を設定する(S107)。
 次に、逆ボケ関数設定部120は、ボケ関数に基づいて、焦点ボケを補正する逆ボケ関数を設定する(S109)。また、ボケ補正部140は、画像生成部130が生成した表示画像に対して、逆ボケ関数に基づいた画像処理を施し、ユーザ3の視野にて発生する焦点ボケが相殺された表示画像を生成する(S111)。これにより、表示部150は、ユーザ3の視野にて発生する焦点ボケが補正された表示画像を表示することができる。
 以上にて説明したように、本実施形態に係る情報処理装置1は、ユーザ3の視野にて発生する焦点ボケを相殺する画像処理を表示画像に対して施すことが可能である。そのため、情報処理装置1は、近視および乱視等の屈折異常により、ユーザ3の視野にて焦点ボケが発生する場合であっても、ユーザ3に焦点ボケが少ない明瞭な表示画像を視認させることが可能である。また、情報処理装置1は、ユーザ3が注視している対象よりも手前または奥に表示画像が表示される場合であっても、ユーザ3に焦点ボケが少ない明瞭な表示画像を視認させることが可能である。
 <2.第2の実施形態>
 [2.1.情報処理装置の概略]
 続いて、図5を参照して、本開示の第2の実施形態に係る情報処理装置の概略について説明する。図5は、本実施形態に係る情報処理装置1Aの外観例を示した説明図である。
 図5に示すように、本実施形態に係る情報処理装置1Aは、ユーザ3の目に近接して画像を表示する近接表示装置であり、例えば、ヘッドマウントディスプレイ装置である。ただし、情報処理装置1Aは、ユーザ3の目に近接して画像を表示する近接表示装置であれば、図5で例示したヘッドマウントディスプレイに限定されない。例えば、情報処理装置1Aは、電子双眼鏡、デジタルカメラのファインダなどであってもよい。
 このような近接表示装置では、近視および乱視等の屈折異常を有するユーザ3の裸眼での使用を考慮して、視度調節機構を備えることがある。本実施形態に係る情報処理装置1Aは、視度調節機構を備える表示装置等において、視度調節機構による焦点ボケ補正と、画像処理による焦点ボケ補正とを行うことにより、より適切な焦点ボケの補正を行うものである。
 ここで、視度調節機構とは、例えば、レンズ等を用いて光学的に視度を調節する機構である。このような光学的な視度調節機構は、光学設計が複雑になり、かつ光学系の体積および重量が増加するため、重度の近視や乱視に対応することは困難であった。本実施形態に係る情報処理装置1Aでは、画像処理による焦点ボケ補正が行われるため、光学的な視度調節機構では対応が困難な重度の近視や乱視による焦点ボケについても補正し、ユーザ3に対して明瞭な表示画像を視認させることが可能である。
 また、画像処理による焦点ボケ補正は、表示画像のコントラストを強調することで焦点ボケを補正することが多く、焦点ボケ補正後の表示画像は、焦点ボケ補正前の表示画像よりもコントラストのダイナミックレンジが大きくなることが多かった。そのため、例えば、焦点ボケ補正前の表示画像のコントラストが高い場合、焦点ボケ補正後の表示画像において、コントラストが表現可能なダイナミックレンジを超えてしまうことがあった。
 このような場合、焦点ボケ補正前の表示画像のコントラストを低下させることで、焦点ボケ補正後の表示画像のコントラストを表現可能なダイナミックレンジに収めることが考えられる。しかしながら、焦点ボケ補正前の表示画像のコントラストを低下させた場合、焦点ボケ補正によって表示画像の画質が低下してしまう。本実施形態に係る情報処理装置1Aは、画像処理による焦点ボケ補正では焦点ボケ補正後の表示画像のコントラストが低下してしまう場合に、視度調節機構によって焦点ボケ補正を行うことで、表示画像のコントラスト低下を防止することが可能である。
 [2.2.情報処理装置の構成例]
 次に、図6を参照して、本実施形態に係る情報処理装置1Aの構成例について説明する。図6は、本実施形態に係る情報処理装置1Aの内部構成を示すブロック図である。
 図2に示すように、情報処理装置1Aは、焦点ボケ測定部100と、ボケ関数設定部110と、逆ボケ関数設定部121と、視度調節部160と、画像生成部130と、ボケ補正部140と、表示部150と、を備える。
 ここで、焦点ボケ測定部100、ボケ関数設定部110、画像生成部130、ボケ補正部140、および表示部150の具体的な構成については、第1の実施形態において説明した構成と実質的に同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
 なお、本実施形態に係る情報処理装置1Aでは、上述したように、表示部150がユーザ3の目に近接した状態にて使用され、情報処理装置1Aと、ユーザ3の目との位置関係は、固定される。これにより、焦点ボケ測定部100は、ユーザ3の顔および目を認識せずとも、ユーザ3の目(網膜)に所定の光源を照射することができる。したがって、情報処理装置1Aは、より容易にユーザ3の視野にて発生する焦点ボケを測定することができる。
 視度調節部160は、例えば、レンズ等を含む光学系によってユーザ3の視度を補正し、補正している視度を表す伝達関数を逆ボケ関数設定部121に伝送する。例えば、視度調節部160は、複数のレンズ等を備え、ユーザ3の目に入射する光を屈折させることでユーザ3の視度を補正する。すなわち、視度調節部160は、眼鏡またはコンタクトレンズ等と同様の視力矯正装置に相当する。また、視度調節部160は、ユーザ3からの操作等によって、補正する視度の度合を調節することが可能であってもよい。
 逆ボケ関数設定部121は、ボケ関数設定部110が設定したボケ関数、および視度調節部160から伝送された伝達関数に基づいて、ユーザ3の視野にて発生する焦点ボケを補正する逆ボケ関数を設定する。具体的には、逆ボケ関数設定部121は、まず、ボケ関数設定部110が設定したボケ関数と、視度調節部160から伝送された伝達関数とを掛け合わせて総合ボケ関数を算出する。次に、逆ボケ関数設定部121は、総合ボケ関数の逆変換を行う関数を導出し、導出した関数を逆ボケ関数として設定する。逆ボケ関数設定部121が総合ボケ関数から逆ボケ関数を導出する方法としては、公知の方法を使用することができるが、上述したような逆行列を用いる方法、および学習型超解像技術を用いる方法などを使用することも可能である。
 [2.3.情報処理装置の動作例]
 次に、図7を参照して、本実施形態に係る情報処理装置1Aが実行する動作例について説明する。図7は、本実施形態に係る情報処理装置1Aの動作例を示すフローチャート図である。
 図7に示すように、まず、焦点ボケ測定部100は、ユーザ3の目(網膜)に所定の光源を照射する(S101)。また、焦点ボケ測定部100は、所定の光源が照射されたユーザ3の網膜の画像を撮像する(S103)。次に、焦点ボケ測定部100は、取得したユーザ3の網膜の画像に映った光源のボケ度合から焦点ボケを測定する(S105)。続いて、ボケ関数設定部110は、測定された焦点ボケに基づいて、焦点ボケのボケ量を表すボケ関数を設定する(S107)。
 ここで、逆ボケ関数設定部121は、視度調節部160にて補正される視度を表す伝達関数を取得する(S121)。続いて、逆ボケ関数設定部121は、ボケ関数および伝達関数に基づいて、焦点ボケを補正する逆ボケ関数を設定する(S123)。また、ボケ補正部140は、画像生成部130が生成した表示画像に対して、逆ボケ関数に基づいた画像処理を施し、ユーザ3の視野にて発生する焦点ボケが相殺された表示画像を生成する(S111)。これにより、表示部150は、ユーザ3の視野にて発生する焦点ボケが補正された表示画像を表示することができる。
 なお、上記では、逆ボケ関数設定部121において視度調節部160によるユーザ3への視度補正を加味して逆ボケ関数を設定したが、本実施形態は、上記例示に限定されない。例えば、情報処理装置1Aは、ボケ関数設定部110にてボケ関数を設定する際に、視度調節部160によるユーザ3への視度補正を加味してボケ関数を設定してもよい。また、情報処理装置1Aは、焦点ボケ測定部100にて焦点ボケを測定する際に、視度調節部160によるユーザ3への視度補正を加味した焦点ボケを測定してもよい。
 以上にて説明したように、本実施形態に係る情報処理装置1Aは、視度調節部160による視度補正と、ボケ補正部140による焦点ボケ補正とを行うことにより、より適切な焦点ボケの補正を行うことができる。これにより、情報処理装置1Aは、視度調節部160のみでは補正が困難な重度の近視や乱視に対しても焦点ボケを補正し、ユーザ3に対して明瞭な表示画像を視認させることができる。また、情報処理装置1Aは、コントラストが高い表示画像に対してもコントラストを低下させることなく焦点ボケを補正し、ユーザ3に対して明瞭な表示画像を視認させることができる。
 <3.第3の実施形態>
 [3.1.情報処理装置の概略]
 続いて、本開示の第3の実施形態に係る情報処理装置の概略について説明する。本実施形態に係る情報処理装置1Bは、第2の実施形態に係る情報処理装置1Aと同様に、ユーザ3の目に近接して画像を表示する近接表示装置であり、例えば、ヘッドマウントディスプレイ装置、電子双眼鏡、およびデジタルカメラのファインダなどである。
 また、本実施形態に係る情報処理装置1Bは、ユーザ3が立体視することが可能な近接表示装置である。具体的には、情報処理装置1Bは、ユーザ3の左右の目に対して独立した表示画像を表示することにより、ユーザ3の左右の目に視差を発生させ、ユーザ3に立体感のある画像を視認させることができる。
 このような場合、ユーザ3によって立体視される表示画像では、奥行きに関わらず、表示画像の全ての領域で焦点が合うことになる。しかしながら、実空間では注視している対象よりも手前または奥に存在する対象には焦点は合わない。したがって、ユーザ3は、このような仮想的な立体視では、表示画像に対して違和感を覚えることがあった。
 本実施形態に係る情報処理装置1Bは、ユーザ3が注視している対象よりも手前または奥に存在する対象については、意図的に焦点ボケを発生させることで、ユーザ3に対して、より適切な立体感を付与した表示画像を視認させるものである。
 なお、本実施形態に係る情報処理装置1Bは、第2の実施形態と組み合わせて実現することも可能であり、このような構成も本開示の技術的範囲に含まれる。
 [3.2.情報処理装置の構成例]
 次に、図8を参照して、本実施形態に係る情報処理装置の構成例について説明する。図8は、本実施形態に係る情報処理装置1Bの内部構成を示したブロック図である。
 図8に示すように、情報処理装置1Bは、焦点ボケ測定部100と、ボケ関数設定部110と、逆ボケ関数設定部122と、視線検出部180と、デプス算出部170と、デプスボケ関数設定部190と、右目画像生成部131と、左目画像生成部132と、ボケ補正部140と、右目表示部151と、左目表示部152と、を備える。
 ここで、焦点ボケ測定部100、ボケ関数設定部110、およびボケ補正部140の具体的な構成については、第1の実施形態において説明した構成と実質的に同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
 デプス算出部170は、表示画像におけるユーザ3と対象との距離(いわゆるデプス)を算出し、表示画像におけるデプス分布を表すデプスマップを生成する。具体的には、デプス算出部170は、右目画像生成部131が生成した右目画像と、左目画像生成部132が生成した左目画像との視差を検出し、検出した視差に基づいて表示画像におけるデプスマップを作成する。例えば、デプス算出部170は、右目画像および左目画像にて特徴点をそれぞれ検出し、検出した特徴点をマッチングさせることで特徴点ごとに視差を算出する。ただし、デプス算出部170が表示画像においてデプスマップを生成する方法は、上記に限定されず、公知の他の方法を用いてもよい。
 視線検出部180は、ユーザ3の視線位置を検出する。具体的には、視線検出部180は、ユーザ3の目の動かない部分(基準点)と、動く部分(動点)とを検出し、基準点に対する動点の相対位置からユーザ3の視線の向きを検出する。また、視線検出部180は、ユーザ3の視線の向きに加えて、ユーザ3の左右の目の輻輳量をさらに検出することで、ユーザ3の視線位置を検出することができる。なお、視線検出部180は、ユーザ3の目における基準点として、ユーザ3の目に照射した赤外光等の反射光の位置を用いてもよく、ユーザ3の目における動点として、ユーザ3の目の画像から画像処理によって検出した瞳孔の位置を用いてもよい。
 また、視線検出部180がユーザ3の視線を検出する方法は、上記に限定されず、公知の他の方法を用いてもよい。ただし、視線検出方法として上記の方法を用いた場合、ユーザ3の目に照射する光源およびユーザ3の目を撮像する撮像装置を焦点ボケ測定部100と共用することができるため、情報処理装置1Aの構成をより簡略にすることができる。
 デプスボケ関数設定部190は、ユーザ3の視線位置と、表示画像におけるデプスマップとに基づいて、表示画像に適切な立体感を付与するデプスボケ関数を設定する。具体的には、デプスボケ関数設定部190は、まず、デプス算出部170が生成した表示画像におけるデプスマップを参照して、視線検出部180が検出したユーザ3の視線位置に対応するデプスを判断し、ユーザ3が焦点を合わせようとしているデプスを判断する。次に、デプスボケ関数設定部190は、表示画像の各領域において、ユーザ3が焦点を合わせようとしている領域とのデプスの差分に基づいたボケ量を表すデプスボケ関数を設定する。例えば、デプスボケ関数設定部190は、ユーザ3が焦点を合わせようとしている領域とのデプスの差分に基づいたガウシアンフィルタをデプスボケ関数として設定してもよい。
 逆ボケ関数設定部122は、ボケ関数設定部110が設定したボケ関数、およびデプスボケ関数設定部190が設定したデプスボケ関数に基づいて、ユーザ3の視野にて発生する焦点ボケを補正する逆ボケ関数を設定する。
 具体的には、ボケ関数の逆変換を行う関数を導出するために逆行列を用いる場合、逆ボケ関数設定部122は、まず、ボケ関数設定部110が設定したボケ関数の逆行列となる関数を導出する。次に、逆ボケ関数設定部122は、導出した関数に対して、デプスボケ関数設定部190が設定したデプスボケ関数を掛け合わせることで逆ボケ関数を設定する。また、逆ボケ関数設定部122は、ボケ関数設定部110が設定したボケ関数の焦点ボケ量をデプスボケ関数設定部190が設定したデプスボケ関数に基づいて弱化した後、ボケ関数の逆行列となる関数を導出することで、逆ボケ関数を設定してもよい。
 また、ボケ関数の逆変換を行う関数を導出するために学習型超解像技術を用いる場合、逆ボケ関数設定部122は、学習型超解像技術によるデータベースを参照することで、ボケ関数設定部110が設定したボケ関数の逆変換を行う関数を導出する。このとき、逆ボケ関数設定部122は、デプスボケ関数設定部190が設定したデプスボケ関数に基づいて、ボケ関数の水平ボケ量および垂直ボケ量などのパラメータを変化(ボケ量を弱化)させた後、学習型超解像技術により逆ボケ関数を設定する。このような場合、逆ボケ関数による焦点ボケの補正量を減少させることができるため、第2の実施形態にて説明したように、コントラストが高い表示画像において焦点ボケ補正後にコントラストが低下することを抑制することができる。
 なお、逆ボケ関数設定部122がボケ関数の逆変換を行う関数を導出する方法は、上記の方法に限定されない。逆ボケ関数設定部122は、公知の方法を用いて、ボケ関数の逆変換を行う関数を導出してもよい。
 右目画像生成部131および左目画像生成部132は、それぞれユーザ3に対して表示される右目画像および左目画像を生成する。例えば、右目画像生成部131および左目画像生成部132は、情報処理装置1B内の記憶部等に記憶される各種アプリケーションまたは各種ファイルの画像情報に基づいて、または接続した公衆網(図示せず)から取得される各種Webページ情報に基づいて、ユーザ3に対して表示する右目画像および左目画像を生成する。なお、右目画像および左目画像は、視差を有する画像であり、ユーザ3の右目および左目にそれぞれに視認されることで、ユーザ3による立体視を可能にする。
 右目表示部151および左目表示部152は、右目画像生成部131および左目画像生成部132によって生成され、ボケ補正部140によって補正された右目画像および左目画像をそれぞれ表示する。すなわち、右目表示部151および左目表示部152は、ユーザ3が視線を向けて焦点を合わせている領域では、焦点ボケが補正され、ユーザ3が視線を向けている領域よりも手前または奥の領域では、適切な立体感を付与するボケが施された表示画像を表示する。なお、右目表示部151および左目表示部152は、表示部150と同様に、例えば、CRT表示装置、液晶表示装置、または有機EL表示装置などの公知の表示装置であってもよい。
 [3.3.情報処理装置の動作例]
 続いて、図9を参照して、本実施形態に係る情報処理装置1Bが実行する動作例について説明する。図9は、本実施形態に係る情報処理装置1Bの動作例を示すフローチャート図である。
 図9に示すように、まず、焦点ボケ測定部100は、ユーザ3の目(網膜)に所定の光源を照射する(S101)。また、焦点ボケ測定部100は、所定の光源が照射されたユーザ3の網膜の画像を撮像する(S103)。次に、焦点ボケ測定部100は、取得したユーザ3の網膜の画像に映った光源のボケ度合から焦点ボケを測定する(S105)。続いて、ボケ関数設定部110は、測定された焦点ボケに基づいて、焦点ボケのボケ量を表すボケ関数を設定する(S107)。
 ここで、視線検出部180は、ユーザ3の目の画像を取得し(S131)、取得したユーザ3の目の画像からユーザ3の視線位置を検出する(S133)。また、デプス算出部170は、右目画像および左目画像の視差に基づいて、表示画像におけるデプス分布を算出し、該デプス分布を表すデプスマップを生成する(S135)。続いて、デプスボケ関数設定部190は、ユーザ3の視線位置および表示画像におけるデプスマップに基づいて、適切な立体感を付与するデプスボケ関数を設定する(S137)。
 次に、逆ボケ関数設定部122は、ボケ関数およびデプスボケ関数に基づいて、焦点ボケを補正し、かつ適切な立体感を付与する逆ボケ関数を設定する(S139)。また、ボケ補正部140は、右目画像生成部131および左目画像生成部132が生成した画像に対して、逆ボケ関数に基づいた画像処理を施し、右目画像および左目画像を生成する(S111)。これにより、右目表示部151および左目表示部152は、ユーザ3の視野にて発生する焦点ボケが補正され、かつ適切な立体感が付与された右目画像および左目画像を表示することができる。
 なお、上記では、情報処理装置1Bは、ボケ関数を設定した後、デプスボケ関数を設定したが、本実施形態は、上記例示に限定されない。例えば、情報処理装置1Bは、デプスボケ関数を設定した後、ボケ関数を設定してもよく、ボケ関数とデプスボケ関数とを並行して設定してもよい。
 以上にて説明したように、本実施形態に係る情報処理装置1Bは、ユーザ3の視野にて発生する焦点ボケを補正しつつ、適切な立体感が付与された表示画像を生成することができる。これにより、情報処理装置1Bは、ユーザ3に対して焦点ボケが補正され、かつ適切な立体感が付与された表示画像を視認させることができる。また、情報処理装置1Bでは、第1の実施形態に係る情報処理装置よりも焦点ボケの補正量を減少させることができるため、コントラストが高い表示画像において焦点ボケ補正後にコントラストが低下することを抑制することができる。
 <4.ハードウェア構成>
 以下では、図10を参照して、本開示の第1の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例について説明する。図10は、本開示の第1の実施形態に係る情報処理装置1のハードウェア構成例を示したブロック図である。なお、本開示の第1~第3の実施形態に係る情報処理装置による情報処理は、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現される。
 また、第2および第3の実施形態に係る情報処理装置1A、1Bのハードウェア構成は、第1の実施形態に係る情報処理装置1のハードウェア構成と実質的に同様であるため、ここでの説明は省略する。
 図10に示すように、情報処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)201と、ROM(Read Only Memory)203と、RAM(Random Access Memory)205と、ブリッジ211と、内部バス207および209と、インターフェース213と、入力装置215と、出力装置217と、ストレージ装置219と、ドライブ221と、接続ポート223と、通信装置225と、を備える。
 CPU201は、演算処理装置および制御装置として機能し、ROM203等に記憶された各種プログラムに従って、情報処理装置1の動作全般を制御する。ROM203は、CPU201が使用するプログラム、演算パラメータを記憶し、RAM205は、CPU201の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。例えば、CPU201は、ボケ関数設定部110、逆ボケ関数設定部120、画像生成部130、右目画像生成部131、左目画像生成部132、ボケ補正部140、視度調節部160、デプス算出部170、デプスボケ関数設定部190等の機能を実行してもよい。
 これらCPU201、ROM203およびRAM205は、ブリッジ211、内部バス207および209等により相互に接続されている。また、CPU201、ROM203およびRAM205は、インターフェース213を介して入力装置215、出力装置217、ストレージ装置219、ドライブ221、接続ポート223および通信装置225とも接続されている。
 入力装置215は、タッチパネル、キーボード、ボタン、マイクロホン、スイッチおよびレバーなどの情報が入力される入力装置、ならびに撮像装置、光源および各種センサなどの情報を取得するセンサ等を含む。また、入力装置215は、入力または取得された情報に基づいて入力信号を生成し、CPU201に出力するための入力制御回路なども含む。入力装置215は、例えば、焦点ボケ測定部100、視線検出部180等の機能を実行してもよい。
 出力装置217は、例えば、CRT表示装置、液晶表示装置、有機EL表示装置などの表示装置を含む。さらに、出力装置217は、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置を含んでもよい。出力装置217は、例えば、表示部150、右目表示部151、左目表示部152の機能を実行してもよい。
 ストレージ装置219は、情報処理装置1の記憶部の一例として構成されるデータ格納用の装置である。ストレージ装置219は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記憶する記憶装置、記憶媒体からデータを読み出す読み出し装置、および記憶されたデータを削除する削除装置を含んでもよい。
 ドライブ221は、記憶媒体用リードライタであり、情報処理装置1に内蔵、または外付けされる。例えば、ドライブ221は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体に記憶されている情報を読み出し、RAM203に出力する。また、ドライブ221は、リムーバブル記憶媒体に情報を書き込むことも可能である。
 接続ポート223は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、光オーディオ端子等のような外部接続機器を接続するための接続ポートで構成された接続インターフェースである。
 通信装置225は、例えば、公衆回線網または専用回線網などのネットワーク5に接続するための通信デバイス等で構成された通信インターフェースである。また、通信装置225は、有線または無線LAN対応通信装置であっても、有線によるケーブル通信を行うケーブル通信装置であってもよい。
 また、情報処理装置1に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを上述した第1の実施形態に係る情報処理装置の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
 以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
 また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
 なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
 ユーザの視野にて発生する焦点ボケに基づいて、前記焦点ボケのボケ量を表すボケ関数を動的に設定するボケ関数設定部と、
 前記ボケ関数に基づいて、前記焦点ボケを補正する逆ボケ関数を設定する逆ボケ関数設定部と、
 前記逆ボケ関数に基づいて、前記ユーザによって視認される表示画像を補正するボケ補正部と、
を備える、情報処理装置。
(2)
 前記焦点ボケは、前記ユーザの網膜に照射された所定の光源の画像から算出される、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
 前記ユーザの視度を補正する視度調節部をさらに備え、
 前記逆ボケ関数設定部は、前記視度調節部によって補正される視度を表す伝達関数と、前記ボケ関数とに基づいて、前記逆ボケ関数を設定する、前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4)
 前記視度調節部は、光学的に前記ユーザの視度を補正する、前記(3)に記載の情報処理装置。
(5)
 前記表示画像は、前記ユーザの右目で視認される右目画像と、前記ユーザの左目で視認される左目画像とを含み、前記ユーザによって立体視可能な画像である、前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(6)
 前記ユーザの視線位置を検出する視線検出部と、
 前記表示画像におけるデプス分布を算出するデプス算出部と、
 前記視線位置とのデプス差によって設定されるボケ量を表すデプスボケ関数を設定するデプスボケ関数設定部と、
を備え、
 前記逆ボケ関数設定部は、前記デプスボケ関数と、前記ボケ関数とに基づいて、前記逆ボケ関数を設定する、前記(5)に記載の情報処理装置。
(7)
 前記表示画像は、前記ユーザの目に近接して表示される、前記(1)~(6)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(8)
 前記逆ボケ関数設定部は、学習型超解像技術を用いた処理によって前記逆ボケ関数を設定する、前記(1)~(7)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(9)
 ユーザの視野にて発生する焦点ボケに関する情報に基づいて、中央演算処理装置により前記焦点ボケのボケ量を表すボケ関数を動的に設定することと、
 前記ボケ関数に基づいて、前記焦点ボケを補正する逆ボケ関数を設定することと、
 前記逆ボケ関数に基づいて、前記ユーザによって視認される表示画像を補正することと、
を含む、情報処理方法。
(10)
 コンピュータを
 ユーザの視野にて発生する焦点ボケに関する情報に基づいて、前記焦点ボケのボケ量を表すボケ関数を動的に設定するボケ関数設定部と、
 前記ボケ関数に基づいて、前記焦点ボケを補正する逆ボケ関数を設定する逆ボケ関数設定部と、
 前記逆ボケ関数に基づいて、前記ユーザによって視認される表示画像を補正するボケ補正部と、
として機能させる、プログラム。
 1、1A、1B  情報処理装置
 3        ユーザ
 100      焦点ボケ測定部
 110      ボケ関数設定部
 120      逆ボケ関数設定部
 130      画像生成部
 131      右目画像生成部
 132      左目画像生成部
 140      ボケ補正部
 150      表示部
 151      右目表示部
 152      左目表示部
 160      視度調節部
 170      デプス算出部
 180      視線検出部
 190      デプスボケ関数設定部
 

Claims (10)

  1.  ユーザの視野にて発生する焦点ボケに基づいて、前記焦点ボケのボケ量を表すボケ関数を動的に設定するボケ関数設定部と、
     前記ボケ関数に基づいて、前記焦点ボケを補正する逆ボケ関数を設定する逆ボケ関数設定部と、
     前記逆ボケ関数に基づいて、前記ユーザによって視認される表示画像を補正するボケ補正部と、
    を備える、情報処理装置。
  2.  前記焦点ボケは、前記ユーザの網膜に照射された所定の光源の画像から算出される、請求項1に記載の情報処理装置。
  3.  前記ユーザの視度を補正する視度調節部をさらに備え、
     前記逆ボケ関数設定部は、前記視度調節部によって補正される視度を表す伝達関数と、前記ボケ関数とに基づいて、前記逆ボケ関数を設定する、請求項1に記載の情報処理装置。
  4.  前記視度調節部は、光学的に前記ユーザの視度を補正する、請求項3に記載の情報処理装置。
  5.  前記表示画像は、前記ユーザの右目で視認される右目画像と、前記ユーザの左目で視認される左目画像とを含み、前記ユーザによって立体視可能な画像である、請求項1に記載の情報処理装置。
  6.  前記ユーザの視線位置を検出する視線検出部と、
     前記表示画像におけるデプス分布を算出するデプス算出部と、
     前記視線位置とのデプス差によって設定されるボケ量を表すデプスボケ関数を設定するデプスボケ関数設定部と、
    を備え、
     前記逆ボケ関数設定部は、前記デプスボケ関数と、前記ボケ関数とに基づいて、前記逆ボケ関数を設定する、請求項5に記載の情報処理装置。
  7.  前記表示画像は、前記ユーザの目に近接して表示される、請求項1に記載の情報処理装置。
  8.  前記逆ボケ関数設定部は、学習型超解像技術を用いた処理によって前記逆ボケ関数を設定する、請求項1に記載の情報処理装置。
  9.  ユーザの視野にて発生する焦点ボケに関する情報に基づいて、中央演算処理装置により前記焦点ボケのボケ量を表すボケ関数を動的に設定することと、
     前記ボケ関数に基づいて、前記焦点ボケを補正する逆ボケ関数を設定することと、
     前記逆ボケ関数に基づいて、前記ユーザによって視認される表示画像を補正することと、
    を含む、情報処理方法。
  10.  コンピュータを
     ユーザの視野にて発生する焦点ボケに関する情報に基づいて、前記焦点ボケのボケ量を表すボケ関数を動的に設定するボケ関数設定部と、
     前記ボケ関数に基づいて、前記焦点ボケを補正する逆ボケ関数を設定する逆ボケ関数設定部と、
     前記逆ボケ関数に基づいて、前記ユーザによって視認される表示画像を補正するボケ補正部と、
    として機能させる、プログラム。
     
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