WO2014125931A1 - 電波観測システム、中央局装置、電波観測方法およびプログラム - Google Patents

電波観測システム、中央局装置、電波観測方法およびプログラム Download PDF

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    • HELECTRICITY
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    • H04W24/10Scheduling measurement reports ; Arrangements for measurement reports

Definitions

  • the present invention is configured to record the radio wave conditions observed by the terminal stations of a plurality of wireless networks collectively in the radio wave condition database at the central station. It is possible to measure the radio wave condition over a wide area.
  • the radio wave observation method includes a plurality of terminal stations 21 (31) and a plurality of base stations 22 (32), and a plurality of wireless networks 20 that perform wireless communication between the terminal stations and the base stations. (30) and a central station apparatus connected to these base stations and a central station apparatus 40 storing a radio wave condition database 322 for recording a radio wave condition for each measurement point.
  • Terminal search function identifies a terminal station belonging to one of a plurality of wireless networks whose current position is closest to the measurement point for each measurement point (step S502 in FIG. 9), and the radio wave condition of the central station device
  • the collection function instructs the identified terminal station to perform radio wave observation (FIG.
  • each terminal station may be the same device or devices with different characteristics.
  • each terminal station may be equipped with an observation device specialized for a different frequency band and integrated to cover a wide frequency band. In that case, it is necessary to collect in advance information about the frequency bands that can be measured by the terminal station as well as the position information of each terminal station and store it as a terminal database.
  • the radio wave output that can be transmitted from the terminal station is limited. Accordingly, there may be a case where radio waves transmitted from one terminal station (first terminal station) cannot be received by another terminal station (second terminal station) located at a certain distance. In such a case, it is also possible to perform a simulated evaluation using a third terminal station located between the first and second terminal stations.
  • the existing user management unit 865 compares the radio wave status database 322 collected by the central office device 40 with the contents of the existing user database 872, and, for example, generates radio waves with more power than allowed by the existing user. It is detected whether or not the communication is different from the permitted content, such as transmitting or not emitting the radio wave for a long time.
  • the radio wave observation system comprising a radio wave management device for monitoring illegal radio waves and managing radio wave users using a radio wave state database recorded by the central station device .
  • the terminal search function searches a terminal database storing a current position for each of the terminal stations included in the storage unit to identify the terminal station whose current position is closest to the measurement point,
  • the central station apparatus according to appendix 7, characterized by:

Abstract

【課題】実現可能なコストで電波の利用状況を広域にわたって観測してデータベース化する。 【解決手段】各々に多数の端末局2と複数の基地局3とを備え、端末局と基地局の間で無線通信を行う複数の無線ネットワークと、これらの基地局と接続されている中央局装置4とを備える。端末局2は各々、中央局装置からの命令に応じて電波観測を行ってその観測結果を中央局装置に返信する観測装置2aを備える。そして中央局装置4は、各測定地点ごとの電波状況を記録する電波状況データベース5aを備える記憶手段5と、測定地点ごとに現在位置が当該測定地点に最も近い複数の無線ネットワークのうちのいずれかに属する端末局を特定する端末検索機能6と、特定された当該端末局に電波観測を命令し、返信されてきた観測結果を電波状況データベースに記録する電波状況収集機能7とを備える。

Description

電波観測システム、中央局装置、電波観測方法およびプログラム
 本発明は電波観測システム、中央局装置、電波観測方法およびプログラムに関し、特に電波の利用状況を広域にわたって観測してデータベース化することを可能とする電波観測システム等に関する。
 携帯電話機などの無線通信機器が広く普及し、また無線通信を介して伝送されるデータの容量も日々加速度的に増大していることに伴って、周波数資源の逼迫が問題となっている。この原因として、通信速度の高速化のために広い周波数帯域が必要になっていることに加えて、割り当てられた周波数が有効に活用されていないことや、ワイファイや無線LANのアクセスポイントなどが無秩序に設置されて互いに干渉しているために本来の通信速度が得られていないことなどもある。
 このような状況から、地点ごと・時刻ごとの各周波数の電波の利用状況を可視化し、電波利用の免許を保有する一次利用者を保護しつつ、使われていない周波数帯を二次利用するなど、より効率的な周波数資源の利用を目指したコグニティブ無線(Cognitive Radio)の研究開発が行われている。
 同時に、このコグニティブ無線を有効に運用するための要素技術の一つであるソフトウェア無線(Software-Defined Radio、以後SDRという)の研究開発も進められている。SDRは、ソフトウェアの変更のみによって無線通信機能を切り替え、同一のハードウェアで複数の通信方式(通信規格)に対応することを可能とする無線通信技術である。
 これに関連して、次のような技術文献がある。その中でも特許文献1には、複数の無線チャネルごとにキャリアセンスを行い、待機状態のチャネルの中から選択したチャネルを介して通信を行うという無線通信装置が記載されている。特許文献2には、定められた周波数帯の電界強度を各端末が測定し、その測定結果を監視センターで解析して違法電波などを検出するという電波監視システムが記載されている。
 特許文献3には、基地局ごとに備えられた電波検出器で検出された信号強度を他の基地局と交換することによって空き周波数を検出し、端末との通信で使用する周波数を決定するという無線通信システムが記載されている。特許文献4には、スペクトルセンサー(観測装置)を用いたコグニティブ無線通信システムおよびデータベースシステムが記載されている。
 特許文献5には、他の無線通信システムのセンシング精度を確保しつつ、そのセンシングによるネットワークへの負荷を軽減するという無線通信システムが記載されている。特許文献6には、ホワイトスペースセンシングデータベースを利用してセンシングに係るコストを低減するというコグニティブ無線通信システムが記載されている。非特許文献1には、前述のコグニティブ無線の概要が記載されている。非特許文献2には、前述のSDRの概要が記載されている。
特開2009-171506号公報 特開2008-252255号公報 特開2008-079280号公報 特開2011-188381号公報 特開2010-258621号公報 特開2011-176506号公報
原田博司、「第3回 無線が変わる!コグニティブ無線」、平成24年2月8日、[平成25年1月25日検索]、(株)インプレスビジネスメディア、インターネット<URL:http://thinkit.co.jp/article/25/3> 西村賢、「ソフト無線実現に大きく前進、NECが要素技術開発」、平成20年2月4日、[平成25年1月25日検索]、アイティメディア(株)、インターネット<URL:http://www.atmarkit.co.jp/news/200802/04/nec.html>
 コグニティブ無線通信システムを有効に機能させ、効率的な周波数資源の利用を実現するためには、地点ごと・時刻ごとの各周波数の電波の利用状況を、広域にわたって観測してデータベース化することが必要になる。
 しかしながら、この工程において、以下に述べる各々の問題点が生じる。まず、精度の高いセンシング結果を得るには、高価で高性能な観測装置を利用するか、莫大な数の廉価な観測装置を用いる必要がある。従って、この通信システムを利用可能なエリアを拡大するには莫大なコストが必要となり、その結果としてエリアの拡大が困難となる点が第1の問題点である。
 また、その結果として、本来その周波数を割り当てられている一次利用者を保護するため、二次利用者に対して過度なマージンを設ける必要が生じ、その結果として周波数の利用効率が下がる点が第2の問題点である。たとえば、周波数の精度が低い場合には、一次利用者の保護のために、周波数軸上で二次利用される領域と一次利用されている領域とを必要以上に離す必要が生じる。また、電力検出の精度が低い場合には、一次利用システムのカバーエリアを過度に広く評価することとなり、その結果として二次利用可能な地域が狭くなる。
 さらに、既存の電波管理システムでは、一次利用者の近傍の周波数や地域の電波で新規利用の希望があった場合に、これに対して一次利用者を確実に保護できるか否かの検討に時間やコストがかかる。そのため、該新規利用をすぐに許可することができず、周波数資源の有効利用が進まない点が第3の問題点である。
 以上の各点を解決して、実現可能なコストで電波の利用状況を広域にわたって観測してデータベース化することを可能とする技術は、前述の特許文献1~6、および非特許文献1~2のいずれにも記載されていない。従って、一次利用者を保護しつつ、周波数資源を有効に利用することが、既存技術では不可能である。
 本発明の目的は、実現可能なコストで電波の利用状況を広域にわたって観測してデータベース化することを可能とする電波観測システム、電波観測装置、電波観測方法およびプログラムを提供することにある。
 上記目的を達成するため、本発明に係る電波観測システムは、各々に多数の端末局と複数の基地局とを備え、端末局と基地局の間で無線通信を行う複数の無線ネットワークと、これらの基地局と接続されている中央局装置とを備え、端末局が各々、中央局装置からの命令があった場合にこれに応じて電波観測を行ってその観測結果を中央局装置に返信する観測装置を備えると共に、中央局装置が、各測定地点ごとの電波状況を記録する電波状況データベースを備えた記憶手段と、測定地点ごとに現在位置が当該測定地点に最も近い複数の無線ネットワークのうちのいずれかに属する端末局を特定する端末検索機能と、特定された当該端末局に電波観測を命令し、これに応じて返信されてきた観測結果を電波状況データベースに記録する電波状況収集機能とを備えること、を特徴とする。
 上記目的を達成するため、本発明に係る中央局装置は、各々に多数の端末局と複数の基地局とを備え、端末局と基地局の間で無線通信を行う複数の無線ネットワークで、これらの基地局と接続されている中央局装置であって、各測定地点ごとの電波状況を記録する電波状況データベースを備えた記憶手段と、測定地点ごとに現在位置が当該測定地点に最も近い複数の無線ネットワークのうちのいずれかに属する端末局を特定する端末検索機能と、特定された当該端末局に電波観測を命令し、これに応じて返信されてきた観測結果を電波状況データベースに記録する電波状況収集機能とを備えること、を特徴とする。
 上記目的を達成するため、本発明に係る電波観測方法は、各々に多数の端末局と複数の基地局とを備え、端末局と基地局の間で無線通信を行う複数の無線ネットワークと、これらの基地局と接続されると共に各測定地点ごとの電波状況を記録する電波状況データベースを備える中央局装置とを備える電波観測システムにあって、中央局装置の端末検索機能が、各測定地点ごとに現在位置が当該測定地点に最も近い複数の無線ネットワークのうちのいずれかに属する端末局を特定し、中央局装置の電波状況収集機能が、特定された端末局に電波観測を命令し、この命令を受けた端末局の観測装置がこれに応じて電波観測を行ってその観測結果を中央局装置に返信し、中央局装置の電波状況収集機能が、返信されてきた観測結果を電波状況データベースに記録すること、を特徴とする。
 上記目的を達成するため、本発明に係る電波観測プログラムは、各々に多数の端末局と複数の基地局とを備え、端末局と基地局の間で無線通信を行う複数の無線ネットワークと、これらの基地局と接続されると共に各測定地点ごとの電波状況を記録する電波状況データベースを備える中央局装置とを備える電波観測システムにあって、中央局装置が備えるプロセッサに、各測定地点ごとに現在位置が当該測定地点に最も近い複数の無線ネットワークのうちのいずれかに属する端末局を特定する手順、特定された端末局に電波観測を命令する手順、およびこれに応じて返信されてきた観測結果を電波状況データベースに記録する手順を実行させること、を特徴とする。
 本発明は、上記したように、複数の無線ネットワークの端末局が観測した電波状態を中央局で一括して電波状況データベースに記録するように構成したので、既存の無線ネットワークの多数の端末局を利用して電波状態を広域にて測定することが可能となる。これによって、実現可能なコストで電波の利用状況を広域にわたって観測してデータベース化することが可能であるという、優れた特徴を持つ電波観測システム、電波観測装置、電波観測方法およびプログラムを提供することができる。
本発明の基本形態に係る電波観測システムの構成について示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る電波観測システムの構成について示す説明図である。 図2に示した列車端末局の具体的な構成について示す説明図である。 図2に示した駅舎基地局装置の具体的な構成について示す説明図である。 図2に示した中央局装置の具体的な構成について示す説明図である。 図5に示した中央局装置で、記憶部に保存される端末データベースの内容について示す説明図である。 図5に示した中央局装置で、記憶部に保存される電波状況データベースの内容について示す説明図である。 図2に示した電波観測システムで、位置情報の収集を行う際の動作について示す説明図である。 図2に示した電波観測システムで、電波観測を行う際の動作について示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る電波観測システムの構成について示す説明図である。 図10に示したモバイルルータの具体的な構成について示す説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る電波管理システムの構成について示す説明図である。 図12で示した電波管理装置のより具体的な構成について示す説明図である。 本発明の第4の実施形態に係るコグニティブ通信システムの構成について示す説明図である。 図14に示した電波管理装置のより具体的な構成について示す説明図である。
(基本形態)
 以下、本発明の基本形態の構成について添付図1に基づいて説明する。
 最初に、基本形態の基本的な内容について説明し、その後でより具体的な内容について説明する。
 基本形態に係る電波観測システム1は、各々に多数の端末局2と複数の基地局3とを備え、端末局と基地局の間で無線通信を行う複数の無線ネットワークと、これらの基地局と接続されている中央局装置4とを備える。端末局2は各々、中央局装置からの命令があった場合にこれに応じて電波観測を行ってその観測結果を中央局装置に返信する観測装置2aを備える。そして中央局装置4は、各測定地点ごとの電波状況を記録する電波状況データベース5aを備える記憶手段5と、測定地点ごとに現在位置が当該測定地点に最も近い複数の無線ネットワークのうちのいずれかに属する端末局を特定する端末検索機能6と、特定された当該端末局に電波観測を命令し、これに応じて返信されてきた観測結果を電波状況データベースに記録する電波状況収集機能7とを備える。
 これによって、この電波観測システム1は、複数の無線ネットワークの多数の端末局2の各々で電波観測を行い、その観測結果を収集して電波状況データベース5aとして保存し、一括して利用可能なものとすることができる。
 これら各手段のより詳細な構成は、次の実施形態として説明する。
(第1の実施形態)
 続いて、本発明の第1の実施形態の構成について添付図2~5に基づいて説明する。
 最初に、本実施形態の基本的な内容について説明し、その後でより具体的な内容について説明する。
 本実施形態に係る電波観測システム10は、各々に多数の端末局(モバイルルータ21あるいは列車端末局31)と複数の基地局(基地局22あるいは駅舎基地局32)とを備え、端末局と基地局の間で無線通信を行う複数の無線ネットワーク(セルラ回線網20あるいは列車無線通信網30)と、これらの基地局と接続されている中央局装置40とを備える。端末局21(31)は各々、中央局装置からの命令があった場合にこれに応じて電波観測を行ってその観測結果を中央局装置に返信する観測装置104を備える。そして中央局装置40は、各測定地点ごとの電波状況を記録する電波状況データベース322を備える記憶手段(記憶部42)と、測定地点ごとに現在位置が当該測定地点に最も近い複数の無線ネットワークのうちのいずれかに属する端末局を特定する端末検索機能314bと、特定された当該端末局に電波観測を命令し、これに応じて返信されてきた観測結果を電波状況データベース322に記録する電波状況収集機能314cとを備える。
 また、中央局装置40の端末検索機能314bは、記憶手段に記憶されている各端末局ごとの現在位置を備えられた端末データベース321を検索して現在位置が測定地点に最も近い端末局を特定する。そして端末局21(31)の観測装置104が各々、自らの現在位置を取得する位置取得部104dを備え、中央局装置40は、各端末局から現在位置を定期的に取得してこれを端末データベース321に記録する位置情報収集機能314aを備える。
 以上の構成を備える事により、この電波観測システム10は、複数の無線ネットワークの多数の端末局21(31)の各々で電波観測を行った観測結果を収集して電波状況データベース322として保存し、実現可能なコストで電波の利用状況を広域にわたって観測してデータベース化することが可能なものとなる。
 以下、これをより詳細に説明する。
 図2は、本発明の第1の実施形態に係る電波観測システム10の構成について示す説明図である。電波観測システム10は、セルラ回線網(公衆無線通信網)20と列車無線通信網30とを中央局装置40で統合した構成としている。これは一例として示したものであり、3種類以上の無線通信網を統合した電波観測システムであってももちろんよいし、セルラ回線網20および列車無線通信網30のうちの一方、またはその両方を他の通信網に置換してもよい。
 セルラ回線網20は、多数のモバイルルータ21a、21b、…と、複数の基地局22a、22b、…とで構成される。以下、それらを各々総称してモバイルルータ21および基地局22という。モバイルルータ21および基地局22は、公衆無線通信によって相互に通信を行っている。基地局22と中央局装置40との間は、固定回線によって接続されている。
 列車無線通信網30は、各々の列車に配備されている多数の列車端末局31a、31b、…と、各々の駅に配備されている駅舎基地局32a、32b、…とで構成される。以下、それらを各々総称して列車端末局31および駅舎基地局32という。列車端末局31および駅舎基地局32は、列車無線通信によって相互に通信を行っている。駅舎基地局32と中央局装置40との間は、固定回線によって接続されている。
 図3は、図2に示した列車端末局31の具体的な構成について示す説明図である。列車端末局31は、列車無線システムがもともと備えているアンテナ101、送受信部102、信号処理部103、および本発明に係る電波観測のために追加される観測装置104によって構成される。なお、モバイルルータ21の構成も、基本的にはこの列車端末局31と同様である。
 アンテナ101は、列車無線システムで使用する電波を駅舎基地局32との間で送受信する。送受信部102はアンテナ101を介して送信するための無線信号の生成と、アンテナ101が受信した無線信号のベースバンド信号への変換を行う。信号処理部103は、無線信号の送受信のためのベースバンド処理およびアプリケーション処理を行う。
 観測装置104は、コンピュータプログラムを実行する主体であるプロセッサ104a、データを記憶する記憶部104b、無線信号を受信する広帯域アンテナ104c、GPS(Global Positioning System)や駅舎基地局との通信によって列車端末局31の現在位置を取得する位置取得部104d、および広帯域アンテナ104cが受信した無線信号の強度を測定する観測部104eによって構成される。
 プロセッサ104aは、コンピュータプログラムの動作により、制御部111、データ解析部112、およびデータ管理部113の各々として機能する。データ解析部112は、観測部104eが観測した電波強度に、位置取得部104dが取得した現在位置および現在時刻とあわせて観測データを解析する。データ管理部113は、記憶部104bが保持するデータの更新、圧縮、消去などの管理を行う。
 制御部111は、列車無線システムを用いて受信された電波観測の為の制御信号に基づき、送受信部102、信号処理部103、位置取得部104d、観測部104e、およびデータ解析部112の各々の動作を制御する。
 図4は、図2に示した駅舎基地局32の具体的な構成について示す説明図である。駅舎基地局32は、列車無線システムがもともと備えているアンテナ201、送受信部202、無線信号処理部203、および本発明に係る電波観測のために追加される処理装置204によって構成される。なお、基地局22の構成も、基本的にはこの駅舎基地局32と同様である。
 アンテナ201は、列車無線システムで使用する電波を列車端末局31との間で送受信する。無線送受信部202はアンテナ201を介して送信するための無線信号の生成と、アンテナ201が受信した無線信号のベースバンド信号への変換を行う。無線信号処理部203は、無線信号の送受信のためのベースバンド処理およびアプリケーション処理を行う。
 処理装置204は、コンピュータプログラムを実行する主体であるプロセッサ204a、データを記憶する記憶部204b、および中央局装置40との間でデータの送受信を行う有線送受信部204cによって構成される。
 プロセッサ204aは、コンピュータプログラムの動作により、データ解析部211、データ管理部212、制御部213、および有線信号処理部214の各々として機能する。データ解析部211は、信号処理部203が出力する観測データを解析する。データ管理部212は、記憶部204bが保持するデータの更新、圧縮、消去などの管理を行う。
 送受信部204cおよび信号処理部214の動作により、記憶部204bが保持する観測データは、固定回線を介して中央局装置40へ送信される。有線送受信部204cおよび有線信号処理部214は、中央局装置40からの制御信号を受信し、制御部213へ出力する。制御部213は、中央局からの制御信号に基づき、無線送受信部202、無線信号処理部203、有線信号処理部214、およびデータ解析部211を制御する。
 図5は、図2に示した中央局装置40の具体的な構成について示す説明図である。中央局装置40は、コンピュータプログラムを実行する主体であるプロセッサ41、データを記憶する記憶部42、および駅舎基地局32との間でデータの送受信を行う送受信部43によって構成される。
 プロセッサ41は、コンピュータプログラムの動作により、信号処理部311、データ解析部312、データ管理部313、および制御部314の各々として機能する。送受信部43および信号処理部311は、固定回線を介して駅舎基地局32へ制御信号を送信し、また駅舎基地局32から観測データを受信する。データ解析部312は、信号処理部311が出力する観測データを解析する。
 データ管理部313は、記憶部42が保持するデータの更新、圧縮、消去などの管理を行う。データ管理部313の機能は、端末データベース管理機能313aと、電波状況データベース管理機能313bとに分かれる。記憶部42には端末データベース321および電波状況データベース322といった記憶領域が確保されていて、それらの各領域の記憶データを端末データベース管理機能313aおよび電波状況データベース管理機能313bが各々管理する。
 制御部314は、列車端末局31の各観測装置104や、駅舎基地局32の各処理装置204を制御する。制御部314の機能は、位置情報収集機能314a、端末検索機能314b、電波状況収集機能314cとに分かれる。これら各機能の動作内容については後述する。
 図6は、図5に示した中央局装置40で、記憶部42に保存される端末データベース321の内容について示す説明図である。端末データベース321は、モバイルルータ21あるいは列車端末局31の各々について、当該局を一意に識別可能な局ID321aと、その局を管轄する基地局22あるいは駅舎基地局32を識別する基地局ID321b、そしてその局の現在地を示す現在地321cといった各データを少なくとも含む。現在地321cは、後述する電波状況データベース322の測定地点322aと同様に、経度と緯度の組でもよいし、ランドマークの名称などでもよい。
 図7は、図5に示した中央局装置40で、記憶部42に保存される電波状況データベース322の内容について示す説明図である。電波状況データベース322は、測定地点322aと時刻322b、その地点および時刻に対応する電波の周波数322cおよび電界強度322dといった各データを少なくとも含む。測定地点322aは、たとえばGPSで地点を示す経度と緯度の組でもよいし、その地点のランドマークの名称などでもよい。また、電波状況データベース322がこれら以外に、電波を測定する周波数の帯域幅や方位などの情報を含んでいてもよい。
 図8は、図2に示した電波観測システム10で、位置情報の収集を行う際の動作について示す説明図である。セルラ回線網20および列車無線通信網30では、電波観測を行わない場合には、各々の通信網の中で通常の情報通信を行っている。そして、セルラ回線網20では、各モバイルルータ21の位置情報を基地局22が常に収集し、適宜更新している。列車無線通信網30でも同様に、各列車端末局31の位置情報を駅舎基地局32が常に収集し、適宜更新している(ステップS401)。
 位置情報収集機能314aは、あらかじめ定められた周期が経過するごとに(ステップS402)、基地局22および駅舎基地局32にそれらの位置情報を送信するように依頼し(ステップS403)、依頼に応じて返信されてきた(ステップS404)位置情報を端末データベース管理機能313aを介して端末データベース321として保存する(ステップS405)。
 この動作は、図8に例示したようにあらかじめ定められた周期ごとに行うことができるし、モバイルルータ21あるいは列車端末局31の物理的な移動に伴って、当該局を管轄する基地局22あるいは駅舎基地局32が変更される(いわゆるハンドオーバーが行われる)そのたびに、基地局22あるいは駅舎基地局32がその変更を報告するという形で行ってもよい。
 図9は、図2に示した電波観測システム10で、電波観測を行う際の動作について示す説明図である。ここで、中央局装置40に対して、特定の測定地点において電波観測を行う命令がなされたものとする(ステップS501)。この命令は、中央局装置40に備えられている入力端末に直接入力されたものでもよいし、他の装置から送信されたものでもよい。また、中央局装置40に内蔵されたタイマーなどによって、定期的かつ自動的に起動されるものとしてもよい。
 この命令を受けた制御部314の端末検索機能314bは、端末データベース管理機能313aを介して端末データベース321を検索し、現在地321cがその測定地点に最も近いモバイルルータ21あるいは列車端末局31の局ID321aと、その局を管轄する基地局22あるいは駅舎基地局32を識別する基地局ID321bとを特定する(ステップS502)。
 そして電波状況収集機能314cが、基地局ID321bに該当する基地局22あるいは駅舎基地局32に対して、局ID321aに該当するモバイルルータ21あるいは列車端末局31に対して電波観測命令を送信するよう命令する(ステップS503)。この電波観測命令には、その電波観測を行うべき時刻、場所、周波数帯、帯域幅、方位などといった情報が含まれる。
 この電波観測命令を受けた基地局22あるいは駅舎基地局32は、該当するモバイルルータ21あるいは列車端末局31にその命令を転送する(ステップS504)。そして、転送された電波観測命令を受けたモバイルルータ21あるいは列車端末局31は、その命令の通りに電波観測を行う(ステップS505)。
 より具体的には、制御部111が観測部104eに対して測定命令を出し、観測部104eはそれに応じて広帯域アンテナ104cが受信した無線信号の強度を測定する(ステップS505a)。そしてその測定データをデータ解析部112が解析して(ステップS505b)、データ管理部113がその解析データと位置取得部104dが取得した現在位置とを合わせて、適宜データ圧縮などを行った上で記憶部104bに保存する(ステップS505c)。
 そしてそのデータを、制御部111が信号処理部103、送受信部102およびアンテナ101を介して基地局22あるいは駅舎基地局32に送信する(ステップS506)。基地局22あるいは駅舎基地局32では、信号処理部203を介して受信したデータをデータ解析部211がさらに解析し、データ管理部212がこれに対して適宜データ圧縮などを行って記憶部204bに保存する(ステップS507)。そして制御部213が、これを中央局装置40に送信する(ステップS508)。
 ここで行われる「解析」とは、観測部104eから時系列的に出力される測定データに対して、最大値、最小値、平均値、標準偏差などのような統計処理を行ってデータ量を削減するなどのような処理、あるいはその周波数帯域が占有されている時間的な割合を算出するなどのような処理である。この処理は、行っても行わなくてもよい。
 また、モバイルルータ21あるいは列車端末局31のデータ解析部112でこの処理を行うようにしてもよいし、基地局22あるいは駅舎基地局32のデータ解析部211で行うようにしてもよい。もちろん中央局装置40で行っても良い。要は、各装置での処理量や送信されるデータ量などのような制約に応じて、どの装置のどの段階でどの程度処理するかを適宜決定すればよいものである。
 中央局装置40では、基地局22あるいは駅舎基地局32から受信した各データを電波状況収集機能314cが受信し、これに対して解析処理などを必要に応じて行った上で、電波状況データベース管理機能313bが電波状況データベース322として保存する(ステップS509)。この電波状況データベース322は、他のコンピュータなどから必要に応じて中央局装置40に対して照会して取り出すことが可能である。
(実施形態の全体的な動作)
 次に、上記の実施形態の全体的な動作について説明する。
 本実施形態に係る電波観測方法は、各々に多数の端末局21(31)と複数の基地局22(32)とを備え、端末局と基地局の間で無線通信を行う複数の無線ネットワーク20(30)と、これらの基地局と接続されると共に各測定地点ごとの電波状況を記録する電波状況データベース322を記憶している中央局装置40とを備える電波観測システムにあって、中央局装置の端末検索機能が、各測定地点ごとに現在位置が当該測定地点に最も近い複数の無線ネットワークのうちのいずれかに属する端末局を特定し(図9・ステップS502)、中央局装置の電波状況収集機能が、特定された端末局に電波観測を命令し(図9・ステップS503)、この命令を受けた端末局の観測装置がこれに応じて電波観測を行って(図9・ステップS504~505)その観測結果を中央局装置に返信し(図9・ステップS506)、中央局装置の電波状況収集機能が、返信されてきた観測結果を電波状況データベースに記録する(図9・ステップS509)。
 また、中央局装置の位置情報収集機能が、各端末局があらかじめ備える位置取得部が取得する当該端末局の現在位置を定期的に取得してこれを端末データベースとして記憶し(図8・ステップS402~405)、中央局装置の端末検索機能が、この端末データベースを検索することで現在位置が測定地点に最も近い端末局を特定する(図9・ステップS502)。
 ここで、上記各動作ステップについては、これをコンピュータで実行可能にプログラム化し、これらを前記各ステップを直接実行する中央局装置40の備えるプロセッサ41に実行させるようにしてもよい。本プログラムは、非一時的な記録媒体、例えば、DVD、CD、フラッシュメモリ等に記録されてもよい。その場合、本プログラムは、記録媒体からコンピュータによって読み出され、実行される。
 この動作により、本実施形態は以下のような効果を奏する。
 本実施形態の電波観測システム10によれば、セルラ回線網20と列車無線通信網30という各々別個の通信網に属する多数の端末局(モバイルルータ21あるいは列車端末局31)で測定された電波状況を、一括して電波状況データベース322という一つのデータベースに集約して、適宜利用することが可能となる。これによって、一次利用者を保護しつつ、周波数資源を有効に利用するという観点で非常に有用な情報を、現実的に実現可能な形で得ることが可能なものとなる。
 以上で説明した電波観測システム10は、セルラ回線網20と列車無線通信網30とを中央局装置40で統合した構成としたものだが、前述の通りこれは一例として示したものである。3種類以上の無線通信網を統合した電波観測システムであってももちろんよいし、セルラ回線網20および列車無線通信網30のうちの一方、またはその両方を他の通信網に置換してもよい。
 たとえば、端末局として、列車以外にも、自家用車、バス、タクシー、ごみ収集車、警察車両、救急・消防車両、船舶、ヘリコプター、航空機などのような移動体を利用することもできる。あるいは、スマートフォン、ワイファイ(無線LAN)などのアクセスポイント、セルラ小型基地局を利用することもできる。
 また、端末局がさらに別のネットワークに接続されていてもよい。例えば、ジグビー(ZigBee)(登録商標)やブルートゥース(BlueTooth)(登録商標)などのような低電力無線規格を用いた低電力無線センサネットワークが、スマートフォンに繋がっていてもよい。これは、低電力無線センサネットワークが、スマートフォンおよびマクロセル基地局を介して中央局と接続されてもよいということを意味しており、中央局から低電力無線センサネットワークノードを制御することが可能であるという意味でもある。
 また、全ての端末局が基地局(基地局22あるいは駅舎基地局32)と繋がっている必要はなく、端末局同士で通信を行い、マルチホップ伝送によって間接的に基地局に繋がるようなネットワーク構成でも良い。また、端末局が直接に固定網に接続されていてもよい。この場合には、基地局を省略することも可能である。
 また、基地局が観測装置を備えていてもよい。一般に、基地局には端末局よりも大規模な観測装置を搭載する余裕があるので、より、高精度、高感度の観測を行うことが出来る。また、基地局と中央局の通信手段は、有線でも無線でもよいし、お互いが保持しているデータを一旦外部記憶装置(たとえばUSBフラッシュメモリなど)に保存し、人間がもう一方に移動させるような手段でもよい。
 さらに、各端末局に搭載される観測装置は、同一の装置であってもよいし、異なった特性の装置であってもよい。例えば、各端末局に、各々異なる周波数帯域に特化した観測装置を搭載し、それらを統合することで広い周波数帯域をカバーすることにしてもよい。その場合は、各端末局の位置情報と共に、当該端末局が測定可能な周波数帯域についての情報もあらかじめ収集し、端末データベースとして保存しておくことが必要になる。
 図8~9では、一つの端末局が電波観測を行う際の動作について説明した。しかしながら、この動作で複数の端末局に同時に電波観測させることも容易に可能であり、これによって複数の通信網をまたいだ複数の端末局に同一の周波数帯域の電波を観測させた結果を中央局装置40の側で一括された電波状況データベース322として得ることができ、これらを解析することによってより高精度な電波観測結果を得ることも可能となる。また、通信網ごとの観測データ間の相関解析も可能となる。
 その際、端末局への観測命令、またこれに応じて返送される観測結果の送信のタイミングを端末局ごと、もしくは通信網ごとにずらして、多くの情報が一斉に送信されることによって発生する輻輳や、これらの情報の宛先である中央局装置での負荷が過大になることを抑制することもできる。
 そして、モバイルルータ21あるいは列車端末局31が元から備えている電波送信機能に、特定の時刻において特定の周波数・強度・方向などの条件で電波を発信させ、それと同時に各端末局にその電波を観測させる。これによって、その電波がどのように伝搬するか、そしてその電波が周囲の環境に及ぼす影響などを評価することが可能となり、その評価結果は省エネルギー化のために、地域に応じて列車無線端末局の送信出力電力を最適化するなどの目的で利用することができる。
 一般的に、端末局の発信することのできる電波出力は限られている。従って、一つの端末局(第1の端末局)から発信される電波を、距離がある程度離れた場所に位置する別の端末局(第2の端末局)で受信できない場合もある。そのような場合には、これら第1および第2の端末局の間に位置する第3の端末局を利用して模擬的な評価を行うことも可能である。
 より具体的には、その周波数で第1の端末局が発信した電波を第3の端末局が受信して、そこから伝播損失を算出する。同様に、同じ周波数で第3の端末局が発信した電波を第2の端末局が受信して、そこから伝播損失を算出する。「第1の端末局-第3の端末局間の伝播損失」と「第3の端末局-第2の端末局間の伝播損失」、そしてこれら各局の位置情報から、「第1の端末局-第2の端末局間の伝播損失」を算出することが可能である。
 この場合、2つ以上の端末局、あるいは基地局を間に介してもよい。また、1つの端末局あるいは基地局からの電波を、複数の端末局あるいは基地局が同時に受信して伝播損失を算出するようにしてもよい。このようにすれば、観測装置が存在し得ない地点(たとえば列車無線通信網の場合はその列車が走る線路以外の地域)への影響を推定することも可能となる。
(第2の実施形態)
 本発明の第2の実施形態に係る電波観測システム610は、第1の実施形態の構成に加えて、端末局(モバイルルータ621)が各々、中央局装置から命令された条件で電波を発信する送信部(SDR送信部704f)を備える構成とした。
 以上の構成によっても第1の実施形態と同一の効果が得られるのに加えて、その端末局が本来対応していない周波数や変調方式などの電波を送信することが可能となり、より詳細な電波状況を測定することが可能となる。
 以下、これをより詳細に説明する。
 図10は、本発明の第2の実施形態に係る電波観測システム610の構成について示す説明図である。電波観測システム610は、前述した第1の実施形態に係る電波観測システム10と比べて、セルラ回線網20が別のセルラ回線網620に置換されている。このセルラ回線網620では、第1の実施形態に係るモバイルルータ21とは別のモバイルルータ621と、第1の実施形態と同一の基地局22とが公衆無線通信によって相互に通信を行っている構成である。
 図11は、図10に示したモバイルルータ621の具体的な構成について示す説明図である。このモバイルルータ621は、第1の実施形態に係るモバイルルータ21と比べて、観測装置104が別の観測装置704に置換されている構成である。
 観測装置704には、第1の実施形態に係る観測装置104と比べて、背景技術の欄で説明したSDR(ソフトウェア無線)によって、指定された周波数帯、変調方式、および出力電力にて、電波を他の装置に送信するSDR送信部704fが追加されている。
 また、観測部104eも別の観測部704eに置換され、さらにプロセッサ104aで動作する制御部111およびデータ解析部112も、それぞれ別の制御部711およびデータ解析部712に置換されている。制御部711は、SDR送信部704fに電波を送信する周波数帯、変調方式、出力電力などを指示する機能が追加されている。また、観測部704eおよびデータ解析部712も、制御部711からの指示によって指定された周波数帯や変調方式にて電磁を受信するSDR受信部として機能する。
 このように構成すれば、列車無線通信網30でしか使用されない周波数および変調方式の電波を、モバイルルータ621が送受信および測定できる。言うまでもなく、モバイルルータ以外の端末局(列車端末局など)にSDR送信部を追加する構成としてもよい。さらに、この構成とすれば、セルラ回線網および列車無線通信網とは異なるネットワークを電波観測システム内に統合することも容易にできる。
(第3の実施形態)
 本発明の第3の実施形態に係る電波観測システム810は、第1の実施形態の構成に加えて、中央局装置40が記録した電波状況データベース322を利用して、不法電波の監視と電波利用者の管理を行う電波管理装置850を追加した構成とした。
 以上の構成によっても第1の実施形態と同一の効果が得られるのに加えて、さらに実測された電波状況に基づく電波利用の管理が可能となる。
 以下、これをより詳細に説明する。
 図12は、本発明の第3の実施形態に係る電波管理システム810の構成について示す説明図である。電波管理システム810は、前述した第1の実施形態に係る電波観測システム10または第2の実施形態に係る電波観測システム610で中央局装置40が得る電波状況データベース322を、さらに電波利用状況の管理に利用するものである。即ち、中央局装置40に、電波管理装置850がさらに接続された構成である。この接続は有線接続でも無線接続でもよい。
 図13は、図12で示した電波管理装置850のより具体的な構成について示す説明図である。電波管理装置850は、コンピュータプログラムを実行する主体であるプロセッサ851、データを記憶する記憶部852、および中央局装置40との間でデータの送受信を行う送受信部853によって構成される。
 プロセッサ851は、コンピュータプログラムの動作により、利用希望者データ管理部861、既存利用者データ管理部862、不法電波監視部863、新規利用管理部864、および既存利用者管理部865の各々として機能する。記憶部852には、利用希望者データベース871および既存利用者データベース872といった記憶領域が確保されていて、それらの各領域の記憶データを、利用希望者データ管理部861および既存利用者データ管理部862が各々管理する。
 利用希望者データベース871は、電波の新規利用希望者それぞれの利用希望地域、期間、周波数帯、占有帯域幅、電力、優先度といった情報を保持している。この優先度は、申請時期、通信の重要度、利用許可された場合の周波数の利用効率などといった情報に基づいて決定することができる。利用希望者データ管理部861は、利用希望者からの申請に応じてこれらの情報の追加、編集、削除を行う。
 既存利用者データベース872は、許可を受けて電波を利用している各利用者の地域、期間、周波数帯、占有帯域幅、電力といった情報を保持している。既存利用者データ管理部862は、利用者からの申請に応じてこれらの情報の追加、編集、削除を行う。
 不法電波監視部863は、中央局装置40によって収集された電波状況データベース322と、既存利用者データベース872の内容とを比較して、既存利用者データベース872に登録されていない電波が電波状況データベース322に存在しているか否かを検出し、そのような電波が存在していれば不法な電波局に起因する可能性があると判断し、該当する地域と周波数帯などについての情報を出力する。あるいは、その地域に対してより詳細な情報収集を行うよう、中央局装置40に指示することもできる。
 新規利用管理部864は、利用希望者データベース871に登録されている利用希望地域、期間、周波数帯、占有帯域幅、電力で通信を行った場合に既存の通信などに対して悪影響が出るか否かを、既存利用者データベース872および電波状況データベース322の内容と比較して評価する。そして、その評価の結果「悪影響は特にない」と判断されれば、その新規利用を「許可してもよい」という旨を出力する。
 その評価の結果「悪影響は特にない」と判断された場合に、その悪影響が生じないよう周波数帯、占有帯域幅、電力などを変更する案を新規利用管理部864が提示することが可能な構成としてもよい。あるいは、実際にその周波数帯、占有帯域幅、電力にて電波を送信してその影響を評価するよう、中央局装置40に指示することもできる。
 既存利用者管理部865は、中央局装置40によって収集された電波状況データベース322と、既存利用者データベース872の内容とを比較して、たとえば既存の利用者が許可された以上の電力で電波を発信している、あるいは長期間その電波を出していないなどのように、許可された内容と異なる通信をしていないか否かについて検出する。
 許可された以上の電力で電波を発信している場合には、その利用者に対して警告を発するようにしてもよい。また、利用されていない/利用頻度の少ない周波数については、新規利用管理部864と連携して、その周波数を新規利用希望者に対して融通して二次利用させるようにしてもよい。
(第4の実施形態)
 本発明の第4の実施形態に係る電波観測システム(コグニティブ通信システム910)は、第3の実施形態の構成に加えて、電波管理装置950がコグニティブ通信を行うコグニティブ通信網920に接続されていると共に、電波状況データベースに基づいて利用可能な通信条件を決定してこれをコグニティブ通信網に伝達する通信条件決定部966を備える構成とした。
 以上の構成によっても第3の実施形態と同一の効果が得られるのに加えて、さらに実測された電波状況に基づいて通信条件を決定し、これによる通信を行うことで周波数資源の有効活用が可能となる。
 以下、これをより詳細に説明する。
 図14は、本発明の第4の実施形態に係るコグニティブ通信システム910の構成について示す説明図である。コグニティブ通信システム910は、前述した第3の実施形態に係る電波管理システム810の電波管理装置850を別の電波管理装置950に置換し、さらにこれにコグニティブ通信網920を接続したものである。
 コグニティブ通信網920は、背景技術の欄で説明したコグニティブ通信を行う無線通信網であり、多数の端末局921a、921b、…と、複数の基地局922a、922b、…とで構成される。
 図15は、図14に示した電波管理装置950のより具体的な構成について示す説明図である。電波管理装置950は、ハードウェア的には第3の実施形態の電波管理装置850と全く同一であり、ソフトウェア的にも、プロセッサ851でコンピュータプログラムによって動作する各機能部の中に通信条件決定部966が追加されているだけである。
 通信条件決定部966は、中央局装置40の収集した電波状況データベース322と、既存利用者データベース872の内容とから、利用可能な周波数帯、占有帯域幅、電力などといった通信条件を決定し、これをコグニティブ通信網920の各基地局922a、922b、…に伝達する。各基地局922a、922b、…はこの通信条件を各端末局921a、921b、…にもあらかじめ利用を認められている通信チャネルを用いて伝達し、その条件によって通信を行う。
 このように、2次利用申請に対して動的に利用許可を与えるようなダイナミックスペクトルアクセス型コグニティブ無線は、1次利用者を確実に保護することが必須であるが、本実施形態におけるコグニティブ通信システム910では、中央局装置40の収集した実測データに基づいて1次利用者を確実に保護しつつ、マージンを少なくすることで、高い効率で未使用の周波数資源を2次利用した通信を行うことができる。
 また、コグニティブ通信網920の端末局921a、921b、…が、第1~2の実施形態と同様の電波状況の収集を行うことが可能な観測装置を備える構成としてもよい。これによって、より詳細な電波状況の収集と、周波数資源の有効な活用が可能となる。もちろん、通信条件決定部966は電波管理装置950とは別の装置が持つようにしてもよい。
 これまで本発明について図面に示した特定の実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができる。
 上述した実施形態について、その新規な技術内容の要点をまとめると、以下のようになる。なお、上記実施形態の一部または全部は、新規な技術として以下のようにまとめられるが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。
(付記1) 各々に多数の端末局と複数の基地局とを備え、前記端末局と前記基地局の間で無線通信を行う複数の無線ネットワークと、これらの基地局と接続されている中央局装置とを備え、
 前記端末局が各々、前記中央局装置からの命令があった場合にこれに応じて電波観測を行ってその観測結果を前記中央局装置に返信する観測装置を備えると共に、
 前記中央局装置が、
 各測定地点ごとの電波状況を記録する電波状況データベースを備えた記憶手段と、
 前記測定地点ごとに現在位置が当該測定地点に最も近い前記複数の無線ネットワークのうちのいずれかに属する端末局を特定する端末検索機能と、
 特定された当該端末局に電波観測を命令し、これに応じて返信されてきた前記観測結果を前記電波状況データベースに記録する電波状況収集機能とを備えること、
を特徴とする電波観測システム。
(付記2) 前記中央局装置の前記端末検索機能が、前記記憶手段が備える前記各端末局ごとの現在位置を記憶する端末データベースを検索して前記現在位置が前記測定地点に最も近い前記端末局を特定すること、
を特徴とする付記1に記載の電波観測システム。
(付記3) 前記端末局の観測装置が各々、自らの現在位置を取得する位置取得部を備え、
 前記中央局装置が、前記各端末局から前記現在位置を定期的に取得してこれを前記端末データベースに記録する位置情報収集機能を備えること、
を特徴とする付記2に記載の電波観測システム。
(付記4) 前記端末局が各々、前記中央局装置から命令された条件で電波を発信する送信部を備えること、を特徴とする付記1に記載の電波観測システム。
(付記5) 前記中央局装置が記録した電波状況データベースを利用して、不法電波の監視と電波利用者の管理を行う電波管理装置を備えること、を特徴とする付記1に記載の電波観測システム。
(付記6) 前記電波管理装置が、コグニティブ通信を行うコグニティブ通信網に接続されていると共に、前記電波状況データベースに基づいて利用可能な通信条件を決定してこれを前記コグニティブ通信網に伝達する通信条件決定部を備えること、を特徴とする付記5に記載の電波観測システム。
(付記7) 各々に多数の端末局と複数の基地局とを備え、前記端末局と前記基地局の間で無線通信を行う複数の無線ネットワークで、これらの基地局と接続されている中央局装置であって、
 各測定地点ごとの電波状況を記録する電波状況データベースを備える記憶手段と、
 前記測定地点ごとに現在位置が当該測定地点に最も近い前記複数の無線ネットワークのうちのいずれかに属する端末局を特定する端末検索機能と、
 特定された当該端末局に電波観測を命令し、これに応じて返信されてきた観測結果を前記電波状況データベースに記録する電波状況収集機能とを備えること、
を特徴とする中央局装置。
(付記8) 前記端末検索機能が、前記記憶手段が備える前記各端末局ごとの現在位置を記憶する端末データベースを検索して前記現在位置が前記測定地点に最も近い前記端末局を特定すること、
を特徴とする付記7に記載の中央局装置。
(付記9) 前記各端末局から前記現在位置を定期的に取得してこれを前記端末データベースに記録する位置情報収集機能を備えること、
を特徴とする付記8に記載の中央局装置。
(付記10) 各々に多数の端末局と複数の基地局とを備え、前記端末局と前記基地局の間で無線通信を行う複数の無線ネットワークと、これらの基地局と接続されると共に各測定地点ごとの電波状況を記録する電波状況データベースを備える中央局装置とを備える電波観測システムにあって、
 前記中央局装置の端末検索機能が、前記各測定地点ごとに現在位置が当該測定地点に最も近い前記複数の無線ネットワークのうちのいずれかに属する端末局を特定し、
 前記中央局装置の電波状況収集機能が、特定された前記端末局に電波観測を命令し、
 この命令を受けた前記端末局の観測装置がこれに応じて電波観測を行ってその観測結果を前記中央局装置に返信し、
 前記中央局装置の前記電波状況収集機能が、返信されてきた観測結果を前記電波状況データベースに記録すること、
を特徴とする電波観測方法。
(付記11) 前記中央局装置の位置情報収集機能が、前記各端末局があらかじめ備える位置取得部が取得する当該端末局の現在位置を定期的に取得してこれを備えられた端末データベースに記憶し、
 前記中央局装置の前記端末検索機能が、この端末データベースを検索することで前記現在位置が前記測定地点に最も近い前記端末局を特定すること、
を特徴とする付記10に記載の電波観測方法。
(付記12) 各々に多数の端末局と複数の基地局とを備え、前記端末局と前記基地局の間で無線通信を行う複数の無線ネットワークと、これらの基地局と接続されると共に各測定地点ごとの電波状況を記録する電波状況データベースを備える中央局装置とを備える電波観測システムにあって、
 前記中央局装置が備えるプロセッサに、
 前記各測定地点ごとに現在位置が当該測定地点に最も近い前記複数の無線ネットワークのうちのいずれかに属する端末局を特定する手順、
 特定された前記端末局に電波観測を命令する手順、
 およびこれに応じて返信されてきた観測結果を前記電波状況データベースに記録する手順を実行させること、
を特徴とする電波観測プログラム。
(付記13) 前記中央局装置が備えるプロセッサに、
 前記各端末局があらかじめ備える位置取得部が取得する当該端末局の現在位置を定期的に取得してこれを備えられた端末データベースに記憶する手順、
 およびこの端末データベースを検索することで前記現在位置が前記測定地点に最も近い前記端末局を特定する手順をさらに実行させること、
を特徴とする付記12に記載の電波観測プログラム。
 この出願は2013年2月12日に出願された日本出願特願2013-024560を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
 無線データ通信において幅広く利用可能である。この電波観測システムに参加する無線ネットワークの数が多ければ多いほど、周波数資源の有効な活用が可能である効果を発揮するものとなる。
  1、10、610、810 電波観測システム
  2 端末局
  2a、104、704 観測装置
  3 基地局
  4、40 中央局装置
  5 記憶手段
  5a、322 電波状況データベース
  6、314b 端末検索機能
  7、314c 電波状況収集機能
  20 セルラ回線網
  21、621 モバイルルータ
  22 基地局
  30 列車無線通信網
  31 列車端末局
  32 駅舎基地局
  41、104a、204a、851 プロセッサ
  42、104b、204b、852 記憶部
  43、102、853 送受信部
  101、201 アンテナ
  103、311 信号処理部
  104c 広帯域アンテナ
  104d 位置取得部
  104e、704e 観測部
  111、213、314、711 制御部
  112、211、312、712 データ解析部
  113、212、313 データ管理部
  202 無線送受信部
  203 無線信号処理部
  204 処理装置
  204c 有線送受信部
  214 有線信号処理部
  313a 端末データベース管理機能
  313b 電波状況データベース管理機能
  314a 位置情報収集機能
  314b 端末検索機能
  314c 電波状況収集機能
  321 端末データベース
  704f SDR送信部
  850、950 電波管理装置
  861 利用希望者データ管理部
  862 既存利用者データ管理部
  863 不法電波監視部
  864 新規利用管理部
  865 既存利用者管理部
  871 利用希望者データベース
  872 既存利用者データベース
  910 コグニティブ通信システム
  920 コグニティブ通信網
  966 通信条件決定部

Claims (10)

  1.  各々に多数の端末局と複数の基地局とを備え、前記端末局と前記基地局の間で無線通信を行う複数の無線ネットワークと、これらの基地局と接続されている中央局装置とを備え、
     前記端末局が各々、前記中央局装置からの命令があった場合にこれに応じて電波観測を行ってその観測結果を前記中央局装置に返信する観測装置を備えると共に、
     前記中央局装置が、
     各測定地点ごとの電波状況を記録する電波状況データベースを備えた記憶手段と、
     前記測定地点ごとに現在位置が当該測定地点に最も近い前記複数の無線ネットワークのうちのいずれかに属する端末局を特定する端末検索機能と、
     特定された当該端末局に電波観測を命令し、これに応じて返信されてきた前記観測結果を前記電波状況データベースに記録する電波状況収集機能とを備えること、
    を特徴とする電波観測システム。
  2.  前記中央局装置の前記端末検索機能が、前記記憶手段が備える前記各端末局ごとの現在位置を記憶する端末データベースを検索して前記現在位置が前記測定地点に最も近い前記端末局を特定すること、
    を特徴とする請求項1に記載の電波観測システム。
  3.  前記端末局の観測装置が各々、自らの現在位置を取得する位置取得部を備え、
     前記中央局装置が、前記各端末局が取得した前記現在位置を定期的に取得してこれを前記端末データベースに記録する位置情報収集機能を備えること、
    を特徴とする請求項2に記載の電波観測システム。
  4.  前記端末局が各々、前記中央局装置から命令された条件で電波を発信する送信部を備えること、を特徴とする請求項1に記載の電波観測システム。
  5.  前記中央局装置が記録した電波状況データベースを利用して、不法電波の監視と電波利用者の管理を行う電波管理装置を備えること、を特徴とする請求項1に記載の電波観測システム。
  6.  前記電波管理装置が、コグニティブ通信を行うコグニティブ通信網に接続されていると共に、前記電波状況データベースに基づいて利用可能な通信条件を決定してこれを前記コグニティブ通信網に伝達する通信条件決定部を備えること、を特徴とする請求項5に記載の電波観測システム。
  7.  各々に多数の端末局と複数の基地局とを備え、前記端末局と前記基地局の間で無線通信を行う複数の無線ネットワークで、これらの基地局と接続されている中央局装置であって、
     各測定地点ごとの電波状況を記録する電波状況データベースを備えた記憶手段と、
     前記測定地点ごとに現在位置が当該測定地点に最も近い前記複数の無線ネットワークのうちのいずれかに属する端末局を特定する端末検索機能と、
     特定された当該端末局に電波観測を命令し、これに応じて返信されてきた観測結果を前記電波状況データベースに記録する電波状況収集機能とを備えること、
    を特徴とする中央局装置。
  8.  各々に多数の端末局と複数の基地局とを備え、前記端末局と前記基地局の間で無線通信を行う複数の無線ネットワークと、これらの基地局と接続されると共に各測定地点ごとの電波状況を記録する電波状況データベースを備える中央局装置とを備える電波観測システムにあって、
     前記中央局装置の端末検索機能が、前記各測定地点ごとに現在位置が当該測定地点に最も近い前記複数の無線ネットワークのうちのいずれかに属する端末局を特定し、
     前記中央局装置の電波状況収集機能が、特定された前記端末局に電波観測を命令し、
     この命令を受けた前記端末局の観測装置がこれに応じて電波観測を行ってその観測結果を前記中央局装置に返信し、
     前記中央局装置の前記電波状況収集機能が、返信されてきた観測結果を前記電波状況データベースに記録すること、
    を特徴とする電波観測方法。
  9.  前記中央局装置の位置情報収集機能が、前記各端末局があらかじめ備える位置取得部が取得する当該端末局の現在位置を定期的に取得してこれを端末データベースとして記憶し、
     前記中央局装置の前記端末検索機能が、この端末データベースを検索することで前記現在位置が前記測定地点に最も近い前記端末局を特定すること、
    を特徴とする請求項8に記載の電波観測方法。
  10.  各々に多数の端末局と複数の基地局とを備え、前記端末局と前記基地局の間で無線通信を行う複数の無線ネットワークと、これらの基地局と接続されると共に各測定地点ごとの電波状況を記録する電波状況データベースを備える中央局装置とを備える電波観測システムにあって、
     前記中央局装置が備えるプロセッサに、
     前記各測定地点ごとに現在位置が当該測定地点に最も近い前記複数の無線ネットワークのうちのいずれかに属する端末局を特定する手順、
     特定された前記端末局に電波観測を命令する手順、
     およびこれに応じて返信されてきた観測結果を前記電波状況データベースに記録する手順を実行させること、
    を特徴とする電波観測プログラム。
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