WO2012172916A1

WO2012172916A1 - プロファイル生成装置、プロファイル生成方法、および、記録媒体

Info

Publication number: WO2012172916A1
Application number: PCT/JP2012/062629
Authority: WO
Inventors: 香美森脇; 重晃今井
Original assignee: コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社
Priority date: 2011-06-16
Filing date: 2012-05-17
Publication date: 2012-12-20

Abstract

　プロファイル生成装置（２００）は、第１のユーザーのプロファイルに基づいて第２のユーザーのプロファイルを生成する。プロファイルは、第１の情報と第２の情報とを含む。そして、プロファイル生成装置（２００）は、第１のユーザーのプロファイルに対して、第１の情報の重み付けをするための第１の重み付け部（２２１）と、第１のユーザーのプロファイルに対して、第２の情報の重み付けをするための第２の重み付け部（２２２）と、第１のユーザーのプロファイルを第１の重み付け部（２２１）と第２の重み付け部（２２２）によって重み付けすることにより第２のユーザーのプロファイルを生成するための生成部（２３１）とを備える。

Description

プロファイル生成装置、プロファイル生成方法、および、記録媒体

　本発明は、ユーザーのプロファイルを生成する装置に関し、特に、或るユーザーのプロファイルを他のユーザーのプロファイルを利用して生成する装置、方法、および、記録媒体に関する。

　情報の推薦等のための情報検索に関し、ユーザー毎に用意されたプロファイルを用いて情報検索を行なうことにより、ユーザーが必要とする情報にアクセスしやすくして、作業の効率化を図るシステムがある。このようなシステムでは、プロファイルには、ユーザーの嗜好や、頻繁にアクセスするファイルや検索キーワードが記録されている。当該プロファイルは、一般的には、ユーザーの操作履歴に基づきアップデートされていく。

　なお、ユーザーがシステムを最初に利用するときには当該ユーザーのプロファイルが準備されていない。このため、当該ユーザーのプロファイルを新たに作成する必要がある。また、企業などにおいてユーザーの業務変更や部署の異動があった場合にも、業務変更後または異動後の環境に合ったプロファイルが作成される必要がある。作成されるプロファイルは、当該ユーザーの嗜好に合う等、当該ユーザーにカスタマイズされている必要がある。

　プロファイルを作成する方法としては、ユーザーにアンケートを実施し、その結果に基づいて作成する方法や、基本的なプロファイルをユーザーの操作履歴などから学習することにより変更を加える方法などが考えられる。ただし、アンケートによる方法は、ユーザーにアンケートに回答させる必要があり、ユーザーが労力を必要とされる。また、ユーザーの操作履歴等から学習による変更を加えて作成する方法は、操作履歴等を取得する期間を必要とし、生成までに時間がかかる。

　他の方法としては、比較的属性の近い他の人のプロファイルをコピーする方法が考えられる。ただし、コピー元のプロファイルは、他の人にカスタマイズされているため、そのままでは使えない場合が多い。また、周囲の複数のメンバーのプロファイルについて単純に平均を取るという方法も考えられるが、この方法によっても、その人の業務にあったものではなく、操作履歴等による学習を必要とする場合があり、ユーザーにカスタマイズされるまでに時間がかかる。

　このことから、さらに他の方法として、複数のユーザーのプロファイルを適切に組合わせて、新しいプロファイルを生成する方法が考えられる。

　複数のユーザーのプロファイルから新しいプロファイルを生成する方法としては、特許文献１（特表２００５－５１３６８８号公報）に複数のユーザーのプロファイルを組合わせたアドホックプロファイルを生成する方法が開示されている。当該方法では、カテゴリ評価値の平均化、共通部分を用いる、可変の重み付けなどによりプロファイルが生成される。

特表２００５－５１３６８８号公報

　ところで、情報検索に関し、多くの場合、或るユーザーのプロファイルは、興味や嗜好など個人的な属性が近いユーザーのプロファイルと似ていると考えられる。

　しかしながら、特にオフィスワーカーの場合、有効な情報は、個人的な趣味より、業務や役職に影響されることが多いので、個人的な属性からだけでは、適切なプロファイルを作成できない。

　本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、ユーザーにとって適切なプロファイルを生成できるようにすることである。

　本発明に従ったプロファイル生成装置は、第１のユーザーのプロファイルに基づいて第２のユーザーのプロファイルを生成するプロファイル生成装置である。プロファイルは、第１の情報と第２の情報とを含む。プロファイル生成装置は、第１のユーザーのプロファイルに対して、第１の情報の重み付けをするための第１の重み付け部と、第１のユーザーのプロファイルに対して、第２の情報の重み付けをするための第２の重み付け部と、第１のユーザーのプロファイルを第１の重み付け部と第２の重み付け部によって重み付けすることにより第２のユーザーのプロファイルを生成するための生成部とを備える。

　本発明に従ったプロファイル生成方法は、第１のユーザーのプロファイルに基づいて第２のユーザーのプロファイルを生成するプロファイル生成装置が実行するプロファイル生成方法であって、プロファイルは、第１の情報と第２の情報とを含み、第１のユーザーのプロファイルに対して、第１の情報の重み付けをする第１の重み付けステップと、第１のユーザーのプロファイルに対して、第２の情報の重み付けをする第２の重み付けステップと、第１および第２の重み付けステップによって重み付けされた第１のユーザーのプロファイルに基づいて第２のユーザーのプロファイルを生成するステップとを備える。

　本発明に従ったプロファイル生成用プログラムは、第１のユーザーのプロファイルに基づいて第２のユーザーのプロファイルを生成するための、コンピュータが実行可能なプログラムを非一時的に記録したコンピュータ読取可能な記録媒体である。プロファイルは、第１の情報と第２の情報とを含む。プログラムは、コンピュータに、第１のユーザーのプロファイルに対して、第１の情報の重み付けをする第１の重み付けステップと、第１のユーザーのプロファイルに対して、第２の情報の重み付けをする第２の重み付けステップと、第１および第２の重み付けステップによって重み付けされた第１のユーザーのプロファイルに基づいて第２のユーザーのプロファイルを生成するステップとを実行させる。

　本発明によれば、第１のユーザーのプロファイルが、第１の情報の重み付けと第２の情報の重み付けとを別々に行なわれた後、第２のユーザーのプロファイルの生成に利用される。

　これにより、或るユーザーのプロファイルが、他のユーザーのプロファイルを利用されて生成される際、そのまま利用されるのではなく、プロファイルに含まれる情報の種類ごとに異なる態様で重み付けをされて利用される。

本発明のプロファイル生成装置の一実施の形態であるコンピューターのハードウェア構成を模式的に示す図である。図１のコンピューターの機能構成を模式的に示す図である。図２の組織構成ＤＢ（データベース）の概略構成を模式的に示す図である。図１のコンピューターにおいて、対象ユーザーのプロファイルを生成するために実行されるプロファイル生成処理のフローチャートである。各ユーザーの個人的プロファイルの重み付けをするための情報の一例を示す図である。各ユーザーの業務関連属性プロファイルの重み付けをするための情報の一例を示す図である。

　以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では同一の部品は同一の符号が付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。

　＜ハードウェア構成＞
　図１は、本発明のプロファイル生成装置の一実施の形態であるコンピューター２００のハードウェア構成を模式的に示す図である。プロファイル生成装置は、或るユーザーのプロファイルを、他のユーザーのプロファイルを用いて生成するための装置である。

　図１を参照して、コンピューター２００は、当該コンピューター２００の動作を全体的に制御するＣＰＵ（Central　Processing　Unit）２５０、ＣＰＵ２５０のワークエリアとして機能するＲＡＭ（Random　Access　Memory）２５４、プログラムやデータなどを記憶するＲＯＭ（Read　Only　Memory）２５６、コンピューター２００に対して情報を入力するためのキーボードなどの入力装置２６０、他の情報処理装置との通信を行なう通信装置２６２、プログラムやファイルを記憶するハードディスクを備えるハードディスク装置（ＨＤＤ）２６４、およびコンピューター２００に対して着脱可能な記録媒体２５２Ａとアクセスするメディアドライブ２５２と、モニター２６６とを備えている。ＣＰＵ２５０は、入力装置２６０を介して入力された情報の入力を受付け、通信装置２６２を介して他の端末やネットワークと接続可能であり、また、モニター２６６に当該コンピューター２００において処理されている情報を表示させることができる。

　ＣＰＵ２５０が実行するプログラムは、ＲＯＭ２５６やＨＤＤ２６４のハードディスクに記憶されていてもよいし、メディアドライブ２５２を介してＣＰＵ２５０がアクセスする記録媒体２５２Ａに記憶されていてもよいし、ＣＰＵ２５０が通信装置２６２を介してアクセスする外部の記憶装置に記憶されているものであってもよい。記録媒体２５２Ａとしては、ＣＤ－ＲＯＭ（Compact　Disc　-　Read　Only　Memory）、ＤＶＤ－ＲＯＭ（Digital　Versatile　Disk　-　Read　Only　Memory）、ＵＳＢ（Universal　Serial　Bus）メモリ、メモリカード、ＦＤ（Flexible　Disk）、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、ＭＯ（Magnetic　Optical　Disc）、ＭＤ（Mini　Disc）、ＩＣ（Integrated　Circuit）カード（メモリカードを除く）、光カード、マスクＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ（Electronically　Erasable　Programmable　Read-Only　Memory）などの、不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。

　また、ＨＤＤ２６４のハードディスクには、メディアドライブ２５２を介して記録媒体２５２Ａに記憶されたファイルや、通信装置２６２を介してアクセス可能となる外部の記憶装置に記憶されたファイルがＨＤＤ２６４のハードディスクに記憶（インストール）され、これがＣＰＵ２５０によって実行されてもよい。

　また、コンピューター２００は、モニター２６６と一体的に構成されてもよく、別体で構成されてもよい。また、モニター２６６等の表示装置を備えず、表示装置に情報を表示するための情報を送信するものであってもよい。

　＜機能構成＞
　図２は、コンピューター２００の機能構成を模式的に示す図である。

　図２を参照して、コンピューター２００は、その機能として、組合せ候補選択部２０１と、第１重み付け決定部２２１と、第２重み付け決定部２２２と、プロファイル生成部２３１とを含む。これらは、たとえば、ＣＰＵ２５０がＨＤＤ等に記録されたプログラムを実行することにより実現される。なお、これらの少なくとも一部が、ＬＳＩ（Large　Scale　Integration）等の専用のハードウェア要素によって構成されてもよい。

　また、コンピューター２００は、その機能として、組織構成ＤＢ（データベース）２１１と、ユーザー属性ＤＢ２１２と、ユーザープロファイルＤＢ２１３とを含む。これらは、たとえばＨＤＤ２６４によって実現される。なお、これらの少なくとも一部は、コンピューター２００の外部の記憶装置によって実現され、ＣＰＵ２５０が、当該記憶装置から必要な情報を読み出し、ＲＡＭ２５４に一時的に書き込んで適宜利用することにより、本明細書に記載の処理が実現されてもよい。

　（組織構成ＤＢ）
　上記したように、本実施の形態のプロファイル生成装置は、或るユーザーのプロファイルを、他のユーザーのプロファイルを用いて生成するための装置である。本明細書では、以下、プロファイルの作成の対象となるユーザーを、適宜「対象ユーザー」と呼ぶ。組織構成ＤＢ２１１は、当該或るユーザーのプロファイルを生成する際にプロファイルを利用する「他のユーザー」の範囲と、当該他のユーザーのプロファイルに対する重み付けの態様を記憶する。図３は、組織構成ＤＢ２１１の概略構成を模式的に示す図である。

　図３では、組織を構成するユーザーのそれぞれが円形の図形９０１，９１０～９１４，９２０～９２２，９３０～９３３で示されている。なお、図３における、図形９０１を頂点とし、図形９１１～９１４，９２１，９２２，９３１～９３３を底辺とする階層構造は、組織の階層構造を示している。

　組織構成ＤＢ２１１では、ユーザーの属する組織の階層構造に加えて、対象ユーザーのプロファイルの作成の際にプロファイルを利用されるユーザー（後述する「組合せ候補のユーザー」）の範囲を特定する情報が記録されている。当該範囲としては、たとえば、対象ユーザーと同階層のユーザーおよび直属の上司が挙げられる。このような範囲は、図３では、ハッチングを付された範囲で表される。つまり、図形９１１で表されるユーザーが対象ユーザーである場合、図形９１２～９１４で表されるユーザー（同階層のユーザー）および図形９１０で表されるユーザー（直属の上司）である。図３に示された例によれば、図形９１１に対応するユーザーが追加または移動してきたことが検出されると、図形９１２～９１４および図形９１０によって表されるユーザーのプロファイルが利用されて、図形９１１に対応するユーザーのプロファイルが生成される。

　（ユーザー属性ＤＢ）
　表１に、ユーザー属性ＤＢ２１２の概略構成を模式的に示す。

　表１から理解されるように、ユーザー属性ＤＢ２１２では、図３に示したような組織を構成する各ユーザーについて、所属部署と、役職と、所属プロジェクトと、所有するスキルと、興味を有する分野とが、登録されている。なお、表１に登録される各ユーザーは、図３を参照して説明された組織を構成するユーザーである。つまり、表１のユーザーの構成は、図３に示された組織の構成に対応している。

　（ユーザープロファイルＤＢ）
　ユーザープロファイルＤＢ２１３には、各ユーザーについての検索キーワードが登録されている。登録されているキーワードは、たとえば各ユーザーが過去の検索処理において入力したキーワードによって構成される。なお、検索処理に利用されたキーワードのうち、入力頻度が高い方から所定個数、または、入力頻度の所定の割合以上のものが選択されて、登録されていてもよい。

　なお、ユーザープロファイルＤＢ２１３では、キーワードは、各ユーザーの個人的な興味や嗜好などの特性を表す個人的プロファイルと、業務や役職などに関連する社会的な特性を表す業務関連属性プロファイルとに分類されて、登録されている。このような分類は、たとえば、各ユーザーが検索キーワードを入力する場面（検索キーワードを入力された時間帯、検索キーワードを入力する際に利用された情報端末が存在していた位置、等）に応じて分類されてもよいし、検索キーワード自体がそのキーワード自体の意味に基づいて予め分類されていてもよい。

　或るユーザーについての、個人的プロファイルの一例を表２に、業務関連属性プロファイルの一例を表３に、それぞれ示す。

　表２および表３から理解されるように、個人的プロファイルと業務関連属性プロファイルのそれぞれでは、各キーワードが、興味度に関連付けられて記憶されている。このような興味度は、たとえば、過去に各ユーザーが使用した検索キーワードを複数のカテゴリに分類して、それぞれのカテゴリに含まれる検索回数からユーザの興味分野の方向を多次元的に表現した数値データとされる。または、興味度は、過去に使用した検索キーワードの出現頻度（回数）が数値化されたものであってもよい。

　＜プロファイル生成処理＞
　図４は、コンピューター２００において、対象ユーザーのプロファイルを生成するために実行されるプロファイル生成処理のフローチャートである。この処理は、たとえば入力装置２６０に対して、または、通信装置２６２を介して他の装置から、対象ユーザーを指定して当該処理を実行するための指示が入力されたときに実行される。なお、ＣＰＵ２５０が定期的に組織構成ＤＢ２１１の登録内容を監視し、ユーザーの追加または移動があったことを検出したことを条件として実行されてもよい。この場合、対象ユーザーは、追加または移動されたユーザーである。

　なお、対象ユーザーが移動されたユーザーである場合、当該ユーザーの属性は、移動前のものの一部が引き継がれて設定され、ユーザー属性ＤＢ２１２に登録される。具体的には、たとえば、ユーザーが部署を移動した場合には、移動後の当該ユーザーの属性は、移動前の属性において所属部署が変更されることによって、設定される。また、ユーザーが所属するプロジェクトが変更した場合には、変更後の当該ユーザーの属性は、変更前の属性において所属プロジェクトが変更されることによって、設定される。対象ユーザーが追加されたユーザーである場合には、当該ユーザーの属性は新たに生成され、ユーザー属性ＤＢ２１２に登録される。

　図４を参照して、まずステップＳ１０では、組合せ候補選択部２０１が、組織構成ＤＢ２１１の登録内容に基づいて、対象ユーザーのプロファイルの生成のためにプロファイルを利用されるユーザー（以下、適宜「組合せ候補のユーザー」と呼ぶ）を決定した後、ステップＳ２０へ処理が進められる。

　ステップＳ２０では、第１重み付け決定部２２１が、組合せ候補のユーザーの個人的プロファイルを適宜重み付けすることにより対象ユーザーの個人的プロファイルを生成した後、ステップＳ３０へ処理が進められる。

　ここで、第１重み付け決定部２２１には、個人的プロファイルを重み付けするための情報が登録されている。図５は、各ユーザーの個人的プロファイルの重み付けをするための情報の一例を示す図である。

　図５に示される情報では、役職、所属プロジェクト、所有スキル領域、興味分野の４種類のそれぞれについて、一致するか否かに応じた重み付けの値が登録されている。ここで、一致／不一致とは、対象ユーザーと組合せ候補のユーザーのそれぞれの間で、一致するか否かを意味する。そして、次の式（１）で示されるように、４種類それぞれの重み付けの値の和が、各組合せ候補のユーザーの各キーワードに加味されて、対象ユーザーのプロファイルを構成するキーワードが生成される。

　式（１）から理解されるように、ｉ番目の組合せ候補のユーザーについて算出される重み付けの値Ｍｐ_ｉは、Ｙ_ｉ，Ｂ_ｉ，Ｓ_ｉ，Ｉ_ｉを用いて算出される。Ｙ_ｉは、役職についての値であり、図５によれば、一致する場合でも不一致の場合でも「０」である。Ｂ_ｉは、所属プロジェクトについての値であり、図５によれば、一致する場合は「１０」であり、不一致の場合は「０」である。Ｓ_ｉは、所有するスキルについての値であり、図５によれば、一致する場合は「４０」であり、不一致の場合は「０」である。Ｉ_ｉは、興味分野についての値であり、図５によれば、一致する場合は「５０」であり、不一致の場合は「０」である。各属性の一致／不一致は、ユーザー属性ＤＢ２１２における、対象ユーザーと組合せ候補のユーザーの登録内容を対比されて、決定される。

　図５に示された例では、組合せ候補のユーザーと対象ユーザーの属性が、個人の特性を表す属性である所有スキル領域または興味分野で一致する場合には、当該組合せ候補のユーザーのプロファイル（キーワード）がこれから生成される対象ユーザーのプロファイルに比較的大きく反映する。

　図４に戻って、ステップＳ３０では、第２重み付け決定部２２２が、組合せ候補のユーザーの業務関連属性プロファイルを適宜重み付けすることにより対象ユーザーの業務関連属性プロファイルを生成した後、ステップＳ４０へ処理が進められる。

　ここで、第２重み付け決定部２２２には、業務関連属性プロファイルを重み付けするための情報が登録されている。図６は、各ユーザーの業務関連属性プロファイルの重み付けをするための情報の一例を示す図である。

　図６に示される情報では、役職、所属プロジェクト、所有スキル領域、興味分野の４種類のそれぞれについて、一致するか否かに応じた重み付けの値が登録されている。ここで、一致／不一致とは、対象ユーザーと組合せ候補のユーザーのそれぞれの間で、一致するか否かを意味する。そして、次の式（２）で示されるように、４種類それぞれの重み付けの値の和が、各組合せ候補のユーザーの各キーワードに加味されて、対象ユーザーのプロファイルを構成するキーワードが生成される。

　式（２）から理解されるように、ｉ番目の組合せ候補のユーザーについて算出される重み付けの値Ｍｇ_ｉは、Ｙ_ｉ，Ｂ_ｉ，Ｓ_ｉ，Ｉ_ｉを用いて算出される。Ｙ_ｉは、役職についての値であり、図６によれば、一致する場合は「６５」であり、不一致の場合は「０」である。Ｂ_ｉは、所属プロジェクトについての値であり、図６によれば、一致する場合は「２０」であり、不一致の場合は「０」である。Ｓ_ｉは、所有するスキルについての値であり、図６によれば、一致する場合は「１５」であり、不一致の場合は「０」である。Ｉ_ｉは、興味分野についての値であり、図６によれば、一致する場合でも不一致の場合でも「０」である。各属性の一致／不一致は、ユーザー属性ＤＢ２１２における、対象ユーザーと組合せ候補のユーザーの登録内容を対比されて、決定される。

　図６に示された例では、組合せ候補のユーザーと対象ユーザーの属性が、業務上の特性を表す属性である役職または所属プロジェクトで一致する場合には、当該組合せ候補のユーザーのプロファイル（キーワード）がこれから生成される対象ユーザーのプロファイルに比較的大きく反映される。

　図４に戻って、ステップＳ４０では、プロファイル生成部２３１は、組合せ候補選択部２０１によって選択された組合せ候補のユーザーのプロファイルに含まれるキーワードを、第１重み付け決定部２２１および第２重み付け決定部２２２によって決定された重み付けの値を用いて組み合わせることにより、対象ユーザーのプロファイルを生成する。

　対象ユーザーのプロファイルの生成について、より具体的に説明する。
　まず、ｉ番目の組合せ候補のユーザーについて、個人的プロファイルのキーワードの集合を次の式（３）で記述する。

　式（３）において、プロファイルＱ_piは、キーワードｐ_pN,iの集合で表されている。ここで、下付で示された「ｐ」は、個人的プロファイルのキーワードであることを意味し、ｉとＮは、ｉ番目の組合せ候補のユーザーのＮ番目のキーワードであることを意味している。

　そして、対象ユーザーの個人的プロファイルＰ_pjが、次の式（４）で示すように生成される。

　式（４）では、対象ユーザーの個人的プロファイルＰ_pjが、各組合せ候補のユーザーのすべてのキーワードｐ_pN,iの興味度ｑ_pN,iと、ステップＳ２０において各組合せ候補のユーザーについて生成された個人的属性による重み付けの値Ｍｐ_ｎとの積の和を算出し、それを、各組合せ候補のユーザーの重み付けの値Ｍｐ_ｎの総和で割ったものとして、算出されている。興味度とは、表２を参照して説明した、各キーワードの興味度である。

　次に、ｉ番目の組合せ候補のユーザーについて、業務関連属性プロファイルのキーワードの集合を次の式（５）で記述する。

　式（５）において、プロファイルＱ_giは、キーワードｐ_gM,iの集合で表されている。ここで、下付で示された「ｇ」は、業務関連属性プロファイルのキーワードであることを意味し、ｉとＭは、ｉ番目の組合せ候補のユーザーのＭ番目のキーワードであることを意味している。

　そして、対象ユーザーの業務関連属性プロファイルＰ_gjが、次の式（６）で示すように生成される。

　式（６）では、対象ユーザーの業務関連属性プロファイルＰ_gjが、各組合せ候補のユーザーのすべてのキーワードｐ_gM,iの興味度ｑ_gM,iと、ステップＳ３０において各組合せ候補のユーザーについて生成された業務関連属性による重み付けの値Ｍｇ_ｎとの積の和を算出し、それを、各組合せ候補のユーザーの重み付けの値Ｍｇ_ｎの総和で割ったものとして、算出されている。興味度とは、表３を参照して説明した、各キーワードの興味度である。

　そして、上記のように表した個人的プロファイルＰ_pjと業務関連属性プロファイルＰ_gjを組み合わせることにより、対象ユーザーのプロファイルが生成される。

　以上説明した本実施の形態では、各組合せ候補のユーザーのプロファイルを個人的プロファイルと業務関連属性プロファイルとに分け、それぞれを別々の重み付け係数を利用して処理した後、すべての組合せ候補のユーザーのプロファイルを組み合わせることにより、対象ユーザーのプロファイルが生成された。

　なお、個人的プロファイルに適用される重み付け係数は、組合せ候補のユーザーと対象ユーザーの属性が個人の特性を表す属性（所有スキル領域または興味分野）で一致する場合に、当該組合せ候補のユーザーのプロファイルを、対象ユーザーのプロファイルに比較的大きく反映する。また、業務関連属性プロファイルに適用される重み付け係数は、組合せ候補のユーザーと対象ユーザーの属性が業務上の特性を表す属性（役職または所属プロジェクト）で一致する場合に、当該組合せ候補のユーザーのプロファイルを、対象ユーザーのプロファイルに比較的大きく反映する。

　これにより、対象ユーザーのプロファイルとして、特定の個人のプロファイルに最適化されすぎることを回避しつつ、対象ユーザーの個人的な興味や役割等の特徴に沿ったプロファイルを生成することができる。

　なお、本実施の形態では、組合せ候補のユーザーの一例として、図３を参照して説明したように、同階層のユーザーと直属の上司のユーザーとされているが、これは単なる一例である。組合せ候補のユーザーの範囲は、本発明のプロファイル生成装置が利用される状況に応じて、適宜設定されることが意図される。

　また、組合せ候補のユーザーは、予め設定されているものに限られず、たとえば、プロファイル生成処理が実行されるたびに、システムの管理者等が適宜入力するようにしてもよい。この場合、図４のステップＳ１０では、組合せ候補選択部２０１は、組織構成ＤＢ２１１から情報を読み込む代わりに、入力装置２６０等からの組合せ候補のユーザーを指定する情報の入力を受け付ける。

　なお、対象ユーザーが階層構造をなす組織に所属する場合、当該組織において所属する場所（たとえば、部署やプロジェクト）を利用して組合せ候補のユーザーの範囲が設定されることにより、最終的に同じ目的に向かって仕事をしているユーザーのプロファイルを利用して対象ユーザーのプロファイルを生成することができ、対象ユーザーの職務上のテーマや役割に沿ったプロファイルを生成することができる。また、本実施の形態によれば、異動により部署を異動してきた対象ユーザーに対して、異動後の部署に適したプロファイルを、異動後、速やかに、移動後の所属場所に応じたプロファイルを生成することができる。

　また、以上説明した本実施の形態では、プロファイルは、キーワードの集合として説明されたが、プロファイルはこれに限定されない。ユーザーの嗜好を表す情報であれば、頻繁にアクセスするホームページのＵＲＬ（Uniform　Resource　Locator）やファイルの保存場所、ファイル名、などであってもよく、または、これらの組合せであってもよい。

　以上説明した本実施の形態のプロファイル生成装置は、第１のユーザーのプロファイルに基づいて第２のユーザーのプロファイルを生成するプロファイル生成装置である。プロファイルは、第１の情報と第２の情報とを含む。プロファイル生成装置は、第１のユーザーのプロファイルに対して、第１の情報の重み付けをするための第１の重み付け部と、第１のユーザーのプロファイルに対して、第２の情報の重み付けをするための第２の重み付け部と、第１のユーザーのプロファイルを第１の重み付け部と第２の重み付け部によって重み付けすることにより第２のユーザーのプロファイルを生成するための生成部とを備える。

　好ましくは、第１の情報は、ユーザーの個人的な特性についての情報であり、第２の情報は、ユーザーの社会的な特性についての情報である。

　好ましくは、第１のユーザーは２以上のユーザーを含み、第１のユーザーを構成する２以上のユーザーの組合せを指定するための指定部をさらに備える。

　好ましくは、第２のユーザーが属する組織の構造を記憶するための記憶部をさらに備え、指定部は、記憶部に記憶される第２のユーザーが所属する場所に基づいて、第１のユーザーにおけるユーザーの組合せを指定する。

　本実施の形態によれば、第１のユーザーのプロファイルが、第１の情報の重み付けと第２の情報の重み付けとを別々に行なわれた後、第２のユーザーのプロファイルの生成に利用される。

　特にオフィスワーカーについては、業務や役職に応じた適切なプロファイルが作成される。

　今回開示された各実施の形態およびその変形例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

　２００　コンピューター、２０１　組合せ候補選択部、２２１　第１重み付け決定部、２２２　第２重み付け決定部、２３１　プロファイル生成部。

Claims

　第１のユーザーのプロファイルに基づいて第２のユーザーのプロファイルを生成するプロファイル生成装置（２００）であって、
　前記プロファイルは、第１の情報と第２の情報とを含み、
　前記プロファイル生成装置（２００）は、
　　前記第１のユーザーのプロファイルに対して、前記第１の情報の重み付けをするための第１の重み付け部（２２１）と、
　　前記第１のユーザーのプロファイルに対して、前記第２の情報の重み付けをするための第２の重み付け部（２２２）と、
　　前記第１のユーザーのプロファイルを前記第１の重み付け部（２２１）と前記第２の重み付け部（２２２）によって重み付けすることにより前記第２のユーザーのプロファイルを生成するための生成部（２３１）とを備える、プロファイル生成装置（２００）。
　前記第１の情報は、ユーザーの個人的な特性についての情報であり、
　前記第２の情報は、ユーザーの社会的な特性についての情報である、請求項１に記載のプロファイル生成装置（２００）。
　前記第１のユーザーは２以上のユーザーを含み、
　前記第１のユーザーを構成する２以上のユーザーの組合せを指定するための指定部をさらに備える、請求項１または請求項２に記載のプロファイル生成装置（２００）。
　前記第２のユーザーが属する組織の構造を記憶するための記憶部をさらに備え、
　前記指定部は、前記記憶部に記憶される前記第２のユーザーが所属する場所に基づいて、前記第１のユーザーにおけるユーザーの組合せを指定する、請求項３に記載のプロファイル生成装置（２００）。
　第１のユーザーのプロファイルに基づいて第２のユーザーのプロファイルを生成するプロファイル生成装置が実行するプロファイル生成方法であって、
　前記プロファイルは、第１の情報と第２の情報とを含み、
　前記第１のユーザーのプロファイルに対して、前記第１の情報の重み付けをする第１の重み付けステップと、
　前記第１のユーザーのプロファイルに対して、前記第２の情報の重み付けをする第２の重み付けステップと、
　前記第１および第２の重み付けステップによって重み付けされた前記第１のユーザーのプロファイルに基づいて前記第２のユーザーのプロファイルを生成するステップとを備える、プロファイル生成方法。
　第１のユーザーのプロファイルに基づいて第２のユーザーのプロファイルを生成するための、コンピュータが実行可能なプログラムを非一時的に記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、
　前記プロファイルは、第１の情報と第２の情報とを含み、
　前記プログラムは、前記コンピュータに、
　　前記第１のユーザーのプロファイルに対して、前記第１の情報の重み付けをする第１の重み付けステップと、
　　前記第１のユーザーのプロファイルに対して、前記第２の情報の重み付けをする第２の重み付けステップと、
　　前記第１および第２の重み付けステップによって重み付けされた前記第１のユーザーのプロファイルに基づいて前記第２のユーザーのプロファイルを生成するステップとを実行させる、記録媒体。