WO2011034139A1

WO2011034139A1 - Ｌｅｄユニット、ｌｅｄ照明装置、ｌｅｄ照明システム、および照明装置

Info

Publication number: WO2011034139A1
Application number: PCT/JP2010/066067
Authority: WO
Inventors: 幹子石井; 和功土山; 英治大澤; 裕剛清水; 淳二萬代
Original assignee: ローム株式会社
Priority date: 2009-09-16
Filing date: 2010-09-16
Publication date: 2011-03-24

Abstract

　ＬＥＤユニット３０１は、それぞれがＬＥＤチップを有する複数のＬＥＤモジュール４０３を備えており、複数のＬＥＤモジュール４０３は、発する光の波長が互いに異なるＬＥＤモジュール４０４，４０５を含む。このような構成により、発する光の輝度や色合いを調節することが可能である。

Description

ＬＥＤユニット、ＬＥＤ照明装置、ＬＥＤ照明システム、および照明装置

　本発明は、ＬＥＤユニット、ＬＥＤ照明装置、ＬＥＤ照明システム、および照明装置に関する。

　図７９は、従来のＬＥＤ照明装置の一例を示している（たとえば特許文献１参照）。同図に示されたＬＥＤ照明装置９０１は、長矩形状の基板９１１と、基板９１１上に実装された複数のＬＥＤモジュール９１２と、基板９１１を収容する管９１３と、端子９１４と、ＬＥＤモジュール９１２を点灯させるための回路９１５とを備えている。ＬＥＤモジュール９１２は、ＬＥＤチップ（図示略）を内蔵しており、たとえば白色光を発する。基板９１１上には複数のＬＥＤモジュール９１２および端子９１４に接続される図示しない配線が形成されている。このＬＥＤ照明装置Ｘは、端子９１４を一般用蛍光灯照明器具のソケットの差込口に嵌合させることにより、複数のＬＥＤモジュール９１２を発光させることができるように構成されている。ＬＥＤモジュール９１２は、低消費電力であるとともに長寿命であることから、ＬＥＤ照明装置Ｘを蛍光ランプの代替として利用すれば、コスト面および環境面において改善が期待できる。なお、一般用蛍光灯照明器具とは、主に屋内の一般照明に広く用いられる照明器具であり、たとえば日本国内においては、商用１００Ｖ電源を用い、ＪＩＳ　Ｃ７６１７に定められた直管形蛍光ランプまたはＪＩＳ　Ｃ７６１８に定められた環形蛍光ランプが取り付けられる照明器具をいう。

　しかしながら、屋内に属する場所は、居間、寝室、会議室など、そこで行われる活動が様々である。また、同じ部屋であっても、時間や季節によって自然光による明るさが異なる。特に、夜間は全く照明を必要とせず、日中は十分な光量が必要とされることが多い。さらに、仕事をする部屋ではいわゆる昼白色、寝室ではいわゆる電球色が好まれる。このように、屋内照明であっても、求められる光量や色合いは時間や場所によって異なる。したがって、一定光量の単一色を発するＬＥＤ照明装置Ｘでは、上述した要望に十分に応えることができなかった。

　また、事務机の天面を照らす照明器具としては、いわゆる電気スタンドが広く用いられている。図８０は、ＬＥＤチップを用いた電気スタンド型のＬＥＤ照明装置の一例を示している（たとえば、特許文献２参照）。同図に示されたＬＥＤ照明装置９０２は、基板９２１にＬＥＤチップを有するＬＥＤモジュール９２２２が搭載されている。基板９２１は、フード９２３に取り付けられている。フード９２３は、連結軸９２４を介してベース９２５に連結されている。ＬＥＤモジュール９２２からは、たとえば昼白色の光が発せられる。連結軸９２４は、屈曲可能に構成されている。これにより、フード９２３を事務机の天面の所望の場所に向けることにより、この場所を昼白色の光によって照らすことができる。

　しかしながら、昼白色の光は書物などを鮮明に照らすことができる一方で、事務作業を長時間継続する場合などには、光がまぶし過ぎると感じられることがあった。たとえば、自然光が暗くなってくる夕方以降などには、このまぶしさによって眼に疲れを覚えるといった不具合が生じうる。

　また、ＬＥＤモジュール９２２は、いわゆる点光源であるため、手などの影が鮮明に生じる。この影による明暗の差が眼の疲れを助長するおそれがあった。

　また、ＬＥＤ照明装置９０１，９０２が用いられる場所は、屋内の様々な部屋が想定される。居間、寝室、会議室など、その場所に適した光の色合いや照度は、おのずと異なる。また、季節や時間によっても、照明光として好ましい色合いや照度は様々である。ＬＥＤ照明装置９０１，９０２は、単一の波長の光を発するため色合いを調整しえない。また、照度を調整するには、使用者が照度を調節する作業を個々のＬＥＤ照明装置９０１，９０２について行うことが強いられる。このように、ＬＥＤ照明装置９０１，９０２によっては、使用者が快適に過ごすのに十分な程度に色合いや照度を調節することが困難であった。

　また、オフィス等の執務空間にて使用される作業用天板を有する什器においては、天板上での作業性向上のため、天板上の照度が十分に確保されることが望ましい。一般的には、執務空間の天井に取り付けられた天井照明と、この天井照明での不足分を補う照明装置とによって照度が確保されている。この種の照明装置として、例えば下記特許文献３に示すような、天板から起立させた一対の支柱と、これら支柱の上端部間に架け渡した照明取付部材（横架材）とを備え、この照明取付部材に照明器具を取付可能な構成が知られている。上記照明取付部材は、各支柱の上端部に相手側の支柱に向けて延びるように溶接したアームに締着されることで、支柱の上端部に結合されている。またこの照明装置は、照明取付部材への照明器具の取付態様を、直接照明を行う取付態様および間接照明を行う取付態様のいずれかから選択できるように構成されている。

　しかしながら、上記従来の照明装置では、照明取付部材がアームを介して支柱の上端部に結合された片持ち構造であることから、照明取付部材に水平方向および鉛直方向のいずれの方向から力が加えられた場合であっても、支柱に大きな曲げモーメントが作用し、支柱による照明取付部材の支持が不安定になるという問題がある。さらに、直接照明および間接照明のいずれかを選択できるものの、両方を同時に採用して天板上を照らすことができないという問題もある。

実開平６－５４１０３号公報特開２００６－１０７８５１号公報特許第３５０６０６０号公報

　本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、発する光の輝度や色合いを調節することが可能なＬＥＤユニット、ＬＥＤ照明装置、およびＬＥＤ照明システムを提供することをその課題とする。また、使用者の疲れを抑制し、快適に使用することが可能なＬＥＤ照明装置およびＬＥＤ照明システムを提供することをその課題とする。また、使用者が快適に過ごしうる色合いや照度の調節が可能なＬＥＤ照明システムを提供することをその課題とする。また、他の課題は、支柱による照明取付部材の支持を安定させ、かつ直接照明および間接照明で同時に什器上を照らすことができる照明装置を提供することである。

　上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。

　本発明の第１の側面によって提供されるＬＥＤユニットは、それぞれがＬＥＤチップを有する複数のＬＥＤモジュールを備えており、上記複数のＬＥＤモジュールは、発する光の波長が互いに異なる第１および第２のＬＥＤモジュールを含む。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記複数のＬＥＤモジュールの少なくともいくつかは、第１の方向に沿って列をなして配置されており、かつ複数の上記第１のＬＥＤモジュールと複数の上記第２のＬＥＤモジュールとが交互に配置されている、請求項１に記載のＬＥＤユニット。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記第１のＬＥＤモジュールに電力を供給する第１の電源部と、
　上記第２のＬＥＤモジュールに電力を供給する第２の電源部と、をさらに備えており、
　上記第１および第２の電源部は、上記第１および第２のＬＥＤモジュールの発光量を調整可能である、請求項１に記載のＬＥＤユニット。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記第１および第２のＬＥＤモジュールの発光量指示無線信号を受信可能であり、かつ上記第１および第２の電源部に対して発光量指示信号を送る無線子機部をさらに備える、請求項３に記載のＬＥＤユニット。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記第１の方向に延びており、上記複数のＬＥＤモジュールが搭載された基板と、
　上記第１の方向に延びる断面コの字状であり、かつ底部外面に上記基板が取り付けられた支持部材と、を備えており、
　上記第１および第２の電源部は、上記支持部材に収容されている、請求項４に記載のＬＥＤユニット。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記無線子機部は、上記支持部材に対して上記第１の方向において隣り合う位置に設けられている、請求項５に記載のＬＥＤユニット。

　本発明の第２の側面によって提供されるＬＥＤ照明装置は、本発明の第１の側面によって提供される１以上のＬＥＤユニットと、上記第１の方向に延びており、上記ＬＥＤユニットを支持する支持カバーと、を備える。

　本発明の好ましい実施の形態においては、２以上の上記ＬＥＤユニットが、互いに並列に並べられており、かつ上記第１の方向と直角である第２の方向の一方側に対していずれも光を出射する配置とされている。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記２以上のＬＥＤユニットに対して並行に並べられており、かつ上記第２の方向の他方側に対して光を出射する上記ＬＥＤユニットをさらに備える。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記第１の方向と直角である第２の方向の一方側に対して光を出射する上記ＬＥＤユニットと、このＬＥＤユニットよりも上記第１および第２の方向のいずれに対しても直角である第３の方向における寸法が少であり、かつ上記第２の方向の他方側に対して光を出射する上記ＬＥＤユニットと、を備える。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記無線子機部を有するＬＥＤユニットをさらに備えており、このＬＥＤユニットの上記無線子機部からの発光量指示信号によって、すべての上記ＬＥＤユニットの発光量が調整される。

　本発明の第３の側面によって提供されるＬＥＤ照明システムは、上記無線子機部を有するＬＥＤユニットと、上記無線子機部に対して上記発光量指示無線信号を送信する無線親機部と、を備える。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記無線親機部は、日時の経過にしたがって上記各ＬＥＤユニットの上記第１および第２のＬＥＤモジュールの発光量を変化させるように上記発光量指示無線信号を送信する。

　本発明の第４の側面によって提供されるＬＥＤ照明装置は、基板と、上記基板に配置された複数のＬＥＤチップと、上記基板を収容し、かつ上記複数のＬＥＤチップを露出させる開口を有するケースと、を備える。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記複数のＬＥＤチップは、面状光源を構成している。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記ケースは、球形状である。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記ケースよりも直径が小である円形孔を有する支持プレートをさらに備えており、上記ケースが上記円形孔に取り付けられている。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記基板が取り付けられた金属からなる内ケースをさらに備えている。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記内ケースは、上記ケースに対して、上記金属よりも熱伝導率が小さい材質からなる連結部材によって連結されている。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記内ケースは、有底円筒形状であり、上記基板は、上記内ケースの底部外側に取り付けられている。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記複数のＬＥＤチップに電力供給し、かつ上記内ケースに収容された電源部を備える。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記電源部に接続されており、上記複数のＬＥＤチップの点灯状態を操作するためのタッチセンサと、上記タッチセンサを支持しており、かつ上記ケースに取り付けられたセンサ支持部と、を備える。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記センサ支持部は、上記ケースおよび上記タッチセンサよりも熱伝導率が小さい材質からなる。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記センサ支持部と上記ケースとの間には、上記ケースの内外に通じる隙間が設けられている。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記電源部から上記ケースを貫通して延びるケーブルをさらに備えており、上記ケースには、上記ケーブルを囲むように配置された複数の通気孔が形成されている。

　本発明の好ましい実施の形態においては、それぞれが上記ＬＥＤチップを有する複数のＬＥＤモジュールを備えており、上記複数のＬＥＤモジュールは、発する光の波長が互いに異なる第１および第２のＬＥＤモジュールを含む。

　本発明の好ましい実施の形態においては、複数の上記第１のＬＥＤモジュールと、複数の上記第２のＬＥＤモジュールとは、それぞれが列をなして配置されており、かつ上記第１のＬＥＤモジュールの列と上記第２のＬＥＤモジュールの列とが交互に配置されている。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記第１および第２のＬＥＤモジュールに電力を供給する電源部を備えており、上記電源部は、上記第１および第２のＬＥＤモジュールの発光量を調整可能である。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記第１および第２のＬＥＤモジュールの発光量指示無線信号を受信可能であり、かつ上記電源部に対して発光量指示信号を送る無線子機部をさらに備える。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記ケースには、無線信号通過孔が形成されており、上記無線信号通過孔が上記ケースを貫通する方向視において、上記無線信号通過孔と上記無線子機部とが重なっている。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記電源部に接続されており、上記複数のＬＥＤモジュールの点灯状態を操作するためのタッチセンサと、上記タッチセンサを支持しており、かつ上記ケースに取り付けられたセンサ支持部と、を備えており、上記センサ支持部は、樹脂からなり、かつ上記無線信号通過孔に設けられている。

　本発明の第５の側面によって提供されるＬＥＤ照明システムは、本発明の第４の側面によって提供されるＬＥＤ照明装置と、上記無線子機部に対して上記発光量指示無線信号を送信する無線親機部と、を備える。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記無線親機部は、日時の経過にしたがって上記各ＬＥＤ照明装置の上記第１および第２のＬＥＤモジュールの発光量を変化させるように上記発光量指示無線信号を送信する。

　本発明の第６の側面によって提供されるＬＥＤ照明システムは、それぞれがＬＥＤチップを有しており、互いに異なる波長の光を発する複数の第１のＬＥＤモジュールおよび複数の第２のＬＥＤモジュール、上記第１のＬＥＤモジュールを発光制御する第１のＬＥＤドライバ、上記第２のＬＥＤモジュールを発光制御する第２のＬＥＤドライバ、上記第１および第２のＬＥＤドライバに対して第１および第２の発光量指示信号を送信する制御部、および発光量指示無線信号を受信可能であり、上記制御部に対して全体発光量指示信号を送信する無線子機部、を備える１以上のＬＥＤ照明装置と、上記発光量指示無線信号を送信する１以上の無線親機部と、を備えており、上記発光量指示無線信号は、上記ＬＥＤ照明装置が発する光の色合い情報および照度情報を含み、上記第１および第２の発光量指示信号は、上記第１および第２のＬＥＤモジュールの発光時間率情報を含む。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記発光量指示無線信号は、上記ＬＥＤ照明装置が発する光の色合いおよび照度の少なくともいずれかを変化させるときの変化速度情報を含み、上記制御部は、上記変化速度情報にもとづいて、上記第１および第２の発光量指示信号を変化させる。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記制御部は、上記変化速度情報にもとづいた上記第１および第２の発光量指示信号の変化を同時に開始し、かつ同時に終了する。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記制御部は、上記第１および第２の発光量指示信号の変化に要する変化時間を算出し、上記第１および第２の発光量指示信号のうち上記変化時間が短い方の変化速度を、上記第１および第２の発光量指示信号の変化を同時に開始し、かつ同時に終了できるように、遅くする。

　本発明の好ましい実施の形態においては、複数の上記ＬＥＤ照明装置および複数の上記無線親機部を備えており、上記複数のＬＥＤ照明装置は、複数のＬＥＤ照明装置グループに区分けされており、上記複数のＬＥＤ照明装置のうち同一の上記ＬＥＤ照明装置グループに属するものは、同一の上記無線親機部から上記発光量指示無線信号を受信する。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記複数のＬＥＤ照明装置は、上記複数のＬＥＤモジュールが第１の方向に沿って列を成して配置されており、かつ複数の上記第１のＬＥＤモジュールと複数の上記第２のＬＥＤモジュールとが交互に配置された細長状発光ＬＥＤ照明装置を含んでいる。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記細長状発光ＬＥＤ照明装置は、上記第１の方向に延びており、上記複数のＬＥＤモジュールが搭載された基板と、上記第１の方向に延びており、上記基板が取り付けられた支持部材と、を備えており、上記無線子機部は、上記支持部材に対して上記第１の方向において隣り合う位置に設けられている。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記複数のＬＥＤ照明装置は、複数の上記第１のＬＥＤモジュールと、複数の上記第２のＬＥＤモジュールとが、それぞれ列をなして配置されており、かつ上記第１のＬＥＤモジュールの列と上記第２のＬＥＤモジュールの列とが交互に配置された面状発光ＬＥＤ照明装置を含んでいる。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記面状発光ＬＥＤ照明装置は、上記複数のＬＥＤモジュールを露出させる開口と、上記発光量指示無線信号を通過させる無線信号通過孔とを有するケースをさらに備えており、上記無線信号通過孔が上記ケースを貫通する方向視において、上記無線信号通過孔と上記無線子機部とが重なっている。

　本発明の第７の側面によって提供されるＬＥＤ照明システムは、複数のＬＥＤチップ、上記ＬＥＤチップを発光制御するＬＥＤドライバ、上記ＬＥＤドライバに対して発光量指示信号を送信する制御部、および発光量指示無線信号を受信可能であり、上記制御部に対して全体発光量指示信号を送信する無線子機部、を備える複数のＬＥＤ照明装置と、上記発光量指示無線信号を送信する複数の無線親機部と、を備えており、上記複数のＬＥＤ照明装置は、複数のＬＥＤ照明装置グループに区分けされており、上記複数のＬＥＤ照明装置のうち同一の上記ＬＥＤ照明装置グループに属するものは、同一の上記無線親機部から上記発光量指示無線信号を受信する。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記各ＬＥＤ照明装置は、上記複数のＬＥＤ照明装置グループのいずれに属するかを認識していない状態で、上記複数の無線親機部のいずれかとの通信を開始し、上記各無線親機部は、上記複数のＬＥＤ照明装置グループのいずれに属するかを認識していない状態の上記ＬＥＤ照明装置に対して、上記複数のＬＥＤ照明装置グループのいずれに属するかを設定するグループ設定信号を送信する。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記複数の無線親機部と、上記各無線親機部の通信制御を各別に独立して行う複数の副制御部と、上記複数の副制御部の動作を制御する主制御部と、を備える無線親機ユニットをさらに備える。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記複数の無線親機部は、それぞれが１つの上記副制御部を備える。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記主制御部は、上記複数のＬＥＤ照明装置が上記複数のＬＥＤ照明装置グループのいずれに属するかを設定するグループ設定情報を記憶可能であり、かつ上記各副制御部は、上記主制御部から得た上記グループ設定情報に基づいて、上記グループ設定信号を対応する上記無線親機部に送信する。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記各ＬＥＤ照明装置は、それぞれが上記ＬＥＤチップを有しており、互いに異なる波長の光を発する複数の第１のＬＥＤモジュールおよび複数の第２のＬＥＤモジュールと、複数の上記ＬＥＤドライバとしての、上記第１のＬＥＤモジュールを発光制御する第１のＬＥＤドライバ、および上記第２のＬＥＤモジュールを発光制御する第２のＬＥＤドライバと、を備えており、上記発光量指示無線信号は、上記ＬＥＤ照明装置が発する光の色合い情報および照度情報を含み、上記制御部は、上記第１および第２のＬＥＤドライバに対して上記第１および第２のＬＥＤモジュールの発光時間率情報を含む第１および第２の発光量指示信号を送信する。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記複数のＬＥＤ照明装置は、上記複数の第１および第２のＬＥＤモジュールが、第１の方向に沿って列をなして配置されており、かつ複数の上記第１のＬＥＤモジュールと複数の上記第２のＬＥＤモジュールとが交互に配置された細長状発光ＬＥＤ照明装置を含んでいる。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記細長状発光ＬＥＤ照明装置は、上記第１の方向に延びており、上記複数の第１および第２のＬＥＤモジュールが搭載された基板と、上記第１の方向に延びており、上記基板が取り付けられた支持部材と、を備えており、
　上記無線子機部は、上記支持部材に対して上記第１の方向において隣り合う位置に設けられている。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記複数のＬＥＤ照明装置は、複数の上記第１のＬＥＤモジュールと、複数の上記第２のＬＥＤモジュールとが、それぞれが列をなして配置されており、かつ上記第１のＬＥＤモジュールの列と上記第２のＬＥＤモジュールの列とが交互に配置された面状発光ＬＥＤ照明装置を含んでいる。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記面状発光ＬＥＤ照明装置は、上記複数の第１および第２のＬＥＤモジュールを露出させる開口と、上記発光量指示無線信号を通過させる無線信号通過孔とを有するケースをさらに備えており、上記無線信号通過孔が上記ケースを貫通する方向視において、上記無線信号通過孔と上記無線子機部とが重なっている。

　本発明の第８の側面によって提供される照明装置は、什器上方に延設されるとともに上下両面に照明器具を取付可能な主板部、および該主板部の両側縁からそれぞれ上下に突出する一対の側板部を有する照明取付部材と、上記什器から上方に向けて延在し、上端面が上記主板部の下面に当接して固定されるとともに上端部が上記一対の側板部間に嵌合された支柱と、を備えている。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記一対の側板部は、それぞれの下端が上記支柱の上端部の側面に当接することで上記支柱に外嵌するとともに、それぞれの下端から上記主板部との連結部分に向かうに従い互いに離間している。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記側板部の下端には、上記支柱の上端部の側面に当接する下補助片が上方に向けて延設されている。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記主板部の下面には、上記支柱の上端部の側面に当接する上補助片が下方に向けて延設されている。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記上補助片は、上記支柱の上端部の側面に上記側板部側から当接している。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記一対の側板部は、それぞれの上記連結部分から上下両端に向かうに従い互いに近接するように湾曲形成されている。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記主板部には、上下に連通する連通路が形成されている。

　本発明の好ましい実施の形態においては、上記照明取付部材に着脱可能に装着され、上記一対の側板部間において上記主板部よりも下側に位置する空間を覆うカバー体を備えている。

　本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。

本発明の第１実施形態に基づくＬＥＤ照明装置の使用例を示す正面図である。本発明の第１実施形態に基づくＬＥＤ照明装置の使用例を示す側面図である。本発明の第１実施形態に基づくＬＥＤ照明装置を示す要部斜視図である。図３のＶＩ－ＶＩ線に沿う断面図である。本発明の第１実施形態に基づくＬＥＤユニットを示す断面図である。図５に示すＬＥＤユニットの基板およびＬＥＤモジュールを示す平面図である。図６のＶＩＩ－ＶＩＩ線に沿う断面図である。図５に示すＬＥＤユニットの電源基板および電子部品を示す平面図である。図１に示すＬＥＤ照明装置を示す平面図である。図５に示すＬＥＤユニットを示す平面図である。図５に示すＬＥＤユニットを示す正面図である。図５に示すＬＥＤユニットを示す底面図である。図５に示すＬＥＤユニットを示す右側面図である。図１に示すＬＥＤ照明装置を示す要部平面図である。図１１に示すＬＥＤユニットを示す平面図である。図１１に示すＬＥＤユニットを示す正面図である。図１１に示すＬＥＤユニットを示す底面図である。図１１に示すＬＥＤユニットを示す右側面図である。図３のＬＥＤ照明装置を用いたＬＥＤ照明システムを示すシステム構成図である。本発明の第２実施形態に基づくＬＥＤ照明装置を示す平面図である。図１４に示すＬＥＤ照明装置を示す左側面図である。図１４に示すＬＥＤ照明装置を示す右側面図である。本発明の第３実施形態に基づくＬＥＤ照明装置を示す平面図である。図１７に示すＬＥＤ照明装置を示す左側面図である。本発明の第４実施形態に基づくＬＥＤ照明装置を示す正面図である。図１９に示すＬＥＤ照明装置を示す要部正面図である。図１９に示すＬＥＤ照明装置を示す要部底面図である。図２０のＸＸＩ－ＸＸＩ線に沿う断面図である。本発明の第５実施形態に基づくＬＥＤ照明装置を示す要部平面図である。図２３に示すＬＥＤ照明装置を示す要部正面図である。図２３に示すＬＥＤ照明装置を示す要部底面図である。図２４のＸＸＶＩ－ＸＸＶＩ線に沿う断面図である。本発明にかかるＬＥＤ照明装置の一例の使用状態を示す要部平面図である。本発明にかかるＬＥＤ照明装置の一例の使用状態を示す要部正面図である。本発明にかかるＬＥＤ照明装置の一例の使用状態を示す要部側面図である。図２９のＸＸＸ－ＸＸＸ線に沿う断面図である。図３０のＸＸＸＩ－ＸＸＸＩ線に沿う要部断面図である。本発明にかかるＬＥＤ照明装置の一例を示す底面図である。図３１に示すＬＥＤ照明装置のケースを示す側面図である。図３１に示すＬＥＤ照明装置のケースを示す底面図である。図３１に示すＬＥＤ照明装置のケースを図３３の一点鎖線方向から見た図である。図３１に示すＬＥＤ照明装置のケースおよびブラケットを示す断面図である。図３１に示すＬＥＤ照明装置のケースおよびブラケットを示す平面図である。図３１に示すＬＥＤ照明装置のケースおよびブラケットを示す底面図である。図３１に示すＬＥＤ照明装置の内ケースを示す平面図である。図３９のＸＬ－ＸＬ線に沿う断面図である。図３１に示すＬＥＤ照明装置の内ケースを示す底面図である。図３１に示すＬＥＤ照明装置の電源部を示す平面図である。図３１に示すＬＥＤ照明装置の電源部を示す正面図である。図３１に示すＬＥＤ照明装置のリフレクタを示す底面図である。図３１に示すＬＥＤ照明装置のリフレクタを示す正面図である。図３１に示すＬＥＤ照明装置のリフレクタを示す底面図である。図４５のＸＬＶＩＩ－ＸＬＶＩＩ線に沿う断面図である。図３１に示すＬＥＤ照明装置の基板およびＬＥＤモジュールを示す平面図である。図４８に示すＬＥＤモジュールを示す拡大平面図である。図４９のＬ－Ｌ線に沿う断面図である。図３１に示すＬＥＤ照明装置のセンサ支持部を示す平面図である。図５１のＬＩＩ－ＬＩＩ線に沿う断面図である。図３１に示すＬＥＤ照明装置のセンサ支持部を示す底面図である。図３１に示すＬＥＤ照明装置のタッチセンサを示す平面図である。図３１に示すＬＥＤ照明装置のタッチセンサを示す正面図である。本発明にかかるＬＥＤ照明システムの一例を示すシステム構成図である。本発明の第１実施形態に基づくＬＥＤ照明システムを示すシステム構成図である。図５７に示すＬＥＤ照明システムの無線コントローラを示すシステムブロック図である。図５７に示すＬＥＤ照明システムのＬＥＤ照明装置を示すシステムブロック図である。図５７に示すＬＥＤ照明システムの無線コントローラの動作フロー図である。図５７に示すＬＥＤ照明システムのＬＥＤ照明装置の動作フロー図である。図５７に示すＬＥＤ照明システムの立ち上げ動作を示す動作シーケンス図である。図５７に示すＬＥＤ照明システムがＬＥＤ照明装置グループの本接続を完了した状態を示すシステム構成図である。図５７に示すＬＥＤ照明システムの調光年間スケジュールを示す表である。ＬＥＤモジュールの発光時間率とＬＥＤ照明装置の色温度の関係を示すグラフである。本発明の第２実施形態に基づくＬＥＤ照明システムを示すシステム構成図である。図６６に示すＬＥＤ照明システムのＬＥＤ照明装置を示すシステムブロック図である。本発明の一実施形態に係る照明装置の斜視図である。図６８に示す照明装置の側面図であって、要部を破断した図である。図６８に示す照明装置の上面図である。図６９に示す断面矢視Ａ－Ａ図である。図７１に示す断面矢視Ｄ－Ｄ図である。図６８に示す照明装置に取り付けられた照明器具の斜視図である。図６９に示す断面矢視Ｂ－Ｂ図である。図６９に示す断面矢視Ｃ－Ｃ図である。図６８に示す照明装置にカバー体を取り付けた状態を示す断面図である。図６８に示す照明装置に取り付け可能な照明器具の斜視図である。図６８に示す照明装置に図７７に示す照明器具を取り付けた状態を示す断面図である。従来のＬＥＤ照明装置の一例を示す断面図である。従来のＬＥＤ照明装置の他の例を示す側面図である。

　以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。

　図１～図４は、本発明の第１実施形態に基づくＬＥＤ照明装置を示している。本実施形態のＬＥＤ照明装置３１１は、複数のＬＥＤユニット３０１および支持カバー４０１を備えている。ＬＥＤ照明装置３１１は、たとえば図１および図２に示すように、事務机３３２の上部に配置されており、天井３３１と事務机３３２の天面とを照らすように構成されている。

　支持カバー４０１は、全体として細長筒状とされており、図１および図２に示すように、ｘ方向が長手方向となる姿勢で、事務机３３２の上部に対して取り付けられている。図３および図４に示すように、支持カバー４０１は、１対の円弧部４１２および１対の中板部４１３を備えている。１対の円弧部４１２は、同一円の一部ずつに相当し、互いにｙ方向において離間している。円弧部４１２は、ＬＥＤユニット３０１からの光が意図しない方向に漏れることを防止するとともに、ＬＥＤ照明装置３１１の外観をスマートな印象を抱かせるものとすることが期待されている。各中板部４１３は、各円弧部４１２から上記同一円の中心に向かってｙ方向に延びている。中板部４１３は、ＬＥＤユニット３０１を支持する部分である。

　ＬＥＤユニット３０１は、本発明の第１実施形態に基づくものであり、図５に示すように、基板４０２、複数のＬＥＤモジュール４０３、支持部材４０６、カバー４０７、第１および第２の電源部４０８，４０９を備えている。さらに、ＬＥＤ照明装置３１１に備えられた複数のＬＥＤユニット３０１のうちの一つは、無線子機ユニット６７０（図９参照）を備えている。ＬＥＤユニット３０１は、ｘ方向に延びる細長状であり、ＬＥＤ照明装置３１１の発光機能を果たすユニットである。本実施形態においては、ＬＥＤユニット３０１は、ｘ方向寸法が１２２７ｍｍ、ｙ方向寸法が３３ｍｍ、ｚ方向寸法が３０ｍｍとされている。ＬＥＤ照明装置３１１においては、図３および図４に示すように、ｚ方向上側に複数のＬＥＤユニット３０１が互いに並行に２列に配置され、ｚ方向下側に複数のＬＥＤユニット３０１が１列に配置されている。上側の２列のＬＥＤユニット３０１は、図１および図２における天井３３１を照らし、下側の１列のＬＥＤユニット３０１は、事務机３３２の天面を照らす。

　基板４０２は、図５および図６に示すように、ｘ方向を長手方向、ｙ方向を幅方向とする帯状であり、たとえばガラスエポキシ樹脂からなる。本実施形態においては、基板４０２は、ｘ方向寸法が２０４ｍｍ、ｙ方向寸法が３０ｍｍとされており、１つのＬＥＤユニット３０１に６枚の基板４０２が設けられている。１枚の基板４０２には、２８８個のＬＥＤモジュール４０３が搭載されている。これらのＬＥＤモジュール４０３に対して後述する給電を行うために、基板４０２は、積層基板とされている。図６に示すように、隣り合う基板４０２どうしは、そのｘ方向端面どうしがほとんど隙間を生じさせない程度に近接して配置されている。隣り合う基板４０２に形成された配線パターン（図示略）どうしは、配線４２１によって互いに接続されている。

　複数のＬＥＤモジュール４０３は、ＬＥＤユニット３０１の光源となるモジュールであり、図６に示すように基板４０２上に２列に配置されている。本実施形態においては、複数のＬＥＤモジュール４０３は、ＬＥＤモジュール４０４とＬＥＤモジュール４０５とによって構成されている。ＬＥＤモジュール４０４，４０５は、発する光の波長が互いに異なっており、たとえばＬＥＤモジュール４０４は、色温度５，０００Ｋ程度のいわゆる昼白色を発し、ＬＥＤモジュール４０５は、色温度３，０００Ｋ程度のいわゆる電球色を発する。図６の左側の部分拡大図に示すように、ＬＥＤモジュール４０４とＬＥＤモジュール４０５とは、ｘ方向において交互に配置されている。さらに、たとえば図６の右側の部分拡大図に示された部分においては、図中左側の基板４０２の右端にはＬＥＤモジュール４０５が搭載されており、図中右側の基板４０２の左端には、ＬＥＤモジュール４０４が搭載されている。これにより、ＬＥＤユニット３０１全体において、ＬＥＤモジュール４０４，４０５がｘ方向において交互に配置されている。ＬＥＤユニット３０１には、ＬＥＤモジュール４０４とＬＥＤモジュール４０５とが４３２個ずつ搭載されており、合計で８６４個のＬＥＤモジュール４０３が用いられている。ＬＥＤモジュール４０４，４０５は、平面視寸法が４．０ｍｍ×２．０ｍｍ程度である。

　図７に示すように、ＬＥＤモジュール４０４，４０５は、１対のリード４３０、ＬＥＤチップ４３２、封止樹脂４３３、およびリフレクタ４３４を備えている。１対のリード４３０は、たとえばＣｕ合金からなり、その一方にＬＥＤチップ４３２が搭載されている。リード４３０のうちＬＥＤチップ４３２が搭載された面と反対側の面は、ＬＥＤモジュール４０３を面実装するために用いられる実装端子４３１とされている。ＬＥＤチップ４３２は、ＬＥＤモジュール４０３の光源であり、たとえば青色光を発光可能とされている。封止樹脂４３３は、ＬＥＤチップ４３２を保護するためのものである。封止樹脂４３３は、ＬＥＤチップ４３２からの光によって励起されることにより黄色光を発する蛍光物質を含む透光樹脂を用いて形成されている。ＬＥＤモジュール４０４とＬＥＤモジュール４０５とでは、封止樹脂４３３の構成が異なる。この相違によって、ＬＥＤモジュール４０４からは昼白色が、ＬＥＤモジュール４０５からは電球色が、それぞれ発せられる。上記蛍光物質としては、黄色光を発するものに代えて、赤色光を発するものと緑色光を発するものとを混合して用いてもよい。リフレクタ４３４はたとえば白色樹脂からなり、ＬＥＤチップ４３２から側方に発された光を上方に反射するためのものである。

　図５に示すように、支持部材４０６は、たとえばアルミ製であり、底部４４１、２つの側板部４４２、および２つの押さえ板４４６を有する断面コの字状である。底部４４１の外側には、基板４０２が取り付けられている。本実施形態においては、底部４４１と基板４０２とは、ｙ方向寸法がほぼ同じとされている。２つの側板部４４２には、係止溝４４３，４４４が形成されている。係止溝４４３，４４４は、ｘ方向に延びており、ｙ方向内方に窪んでいる。２つの押さえ板４４６は、側板部４４２の下端に取り付けられている。

　カバー４０７は、図３に示すようにｘ方向に延びる断面円弧状の帯状であり、ＬＥＤモジュール４０３からの光を拡散しつつ透過するたとえば乳白色の樹脂からなる。図５に示すように、カバー４０７の両端縁には、係止片４５１，４５２が形成されている。係止片４５１，４５２は、ともにｘ方向に延びており、ｙ方向内方に向かって突出している。係止片４５１は、係止溝４４３と係合しており、係止片４５２は、係止溝４４４と係合している。

　電源部４０８，４０９は、ケース４６１、電源基板４６２および複数の電子部品４６３からなり、支持部材４０６に収容されている。ケース４６１は、断面コの字状であり、たとえば金属製である。ケース４６１には、電源基板４６２が取り付けられている。図８に示すように、電源基板４６２は、長矩形状であり、複数の電子部品４６３が実装されている。複数の電子部品４６３は、たとえば、コンデンサ４６４、ダイオード４６５、回路保護素子４６６、ドライバＩＣ４６７、コイル４６８、抵抗器４６９、たとえばパワーＭＯＳＦＥＴからなるトランジスタ４７０などである。電源部４０８，４０９からは、図示しないコネクタが延びている。図５に示すように電源部４０８，４０９は、それぞれのケース４６１が押さえ板４４６によって押さえられることによって支持部材４０６に対して固定されている。押さえ板４４６とケース４６１とは、たとえば図示しないボルトによって結合されている。

　本実施形態においては、１つのＬＥＤユニット３０１に２つずつの電源部４０８，４０９が設けられている。各電源部４０８は、２１６個ずつのＬＥＤモジュール４０４に対して電源供給を行い、各電源部４０９は、２１６個ずつのＬＥＤモジュール４０５に対して電源供給を行う。各ＬＥＤモジュール４０３には、たとえば最大で電圧が３Ｖ程度、電流が２０ｍＡ程度の直流電力が供給される。

　図９は、ＬＥＤ照明装置３１１をｚ方向上方から見た図であり、ｘ方向左端にあるＬＥＤユニット３０１以外のＬＥＤユニット３０１を省略している。同図から理解されるように、ＬＥＤ照明装置３１１のｚ方向上方、すなわち図１における天井３３１側には、互いに平行に並べられた２列のＬＥＤユニット３０１が臨んでいる。これらの２列のＬＥＤユニット３０１は、天井３３１の照明に用いられる。ｚ方向上側に設けられたＬＥＤユニット３０１は、図１０に示す構成とされており、支持カバー４０１の中板部４１３に対してｚ方向上側に設置されている。

　図１１は、ＬＥＤ照明装置３１１に設けられたｚ方向上側のＬＥＤモジュールＡ１を省略した図である。ｚ方向下側に配置されたＬＥＤユニット３０１には、図１２に示すようにそのｘ方向両端にホルダ４４５が設けられている。ホルダ４４５は、ｙ方向両側に延出している。このＬＥＤユニット３０１を支持カバー４０１に取り付けるには、図４に示す１対の中板部４１３どうしの隙間にカバー４０７および支持部材４０６を挿入する。すると、ｙ方向に延出するホルダ４４５が中板部４１３に引っかかる格好となる。これにより、ＬＥＤユニット３０１が中板部４１３によって支持される。

　無線子機ユニット６７０は、たとえばＩＥＥＥ８０２．１５．４規格にしたがった物理層を有する無線通信デバイスである。図９に示すように、本実施形態においては、無線子機ユニット６７０は、直方体のケースに電子部品および基板などの構成要素（図示略）が内蔵された形態とされており、ＬＥＤユニット３０１の支持部材４０６およびカバー４０７に対してｘ方向において隣接する位置に配置されている。

　図１３は、本発明にかかるＬＥＤ照明システムの一例を示している。本実施形態のＬＥＤ照明システム３２１は、複数のＬＥＤ照明装置３１１と無線親機部４１１とによって構成されている。無線親機部４１１は、たとえばＩＥＥＥ８０２．１５．４規格にしたがった物理層を有する無線通信デバイスであり、無線子機ユニット６７０との間で無線通信が可能に構成されている。無線親機部４１１は、データ入力手段としてのパーソナルコンピュータＰＣと接続可能である。パーソナルコンピュータＰＣからは、たとえば、１年間におけるＬＥＤ照明装置３１１の明るさおよび色合いを日時ごとに区別して入力される。無線親機部４１１は、内蔵したメモリ（図示略）にそのデータを記憶する。

　無線親機部４１１からは、日時ごとの明るさおよび色合いにもとづいて、各ＬＥＤ照明装置３１１に対して発光量指示無線信号を送信する。各ＬＥＤ照明装置３１１の無線子機ユニット６７０は、上記発光量指示無線信号を受信すると、電源部４０８，４０９に対して発光量指示信号を送る。この発光量指示信号は、たとえば電圧が５Ｖのパルス波形信号であり、電源部４０８，４０９によって発光されるＬＥＤモジュール４０４，４０５それぞれの発光時間率を指示するものである。これにより、ＬＥＤモジュール４０４，４０５に対して、上記発光量指示無線信号にしたがっていわゆるＰＷＭ制御がなされる。

　たとえば、あるＬＥＤ照明装置３１１に昼白色を発光させたいときには、ＬＥＤモジュール４０４の発光時間率を１００％とする発光量指示信号を電源部４０８に送信し、ＬＥＤモジュール４０５の発光時間率を０％とする発光量指示信号を電源部４０９に送信する。一方、あるＬＥＤ照明装置３１１に電球色を発光させたいときには、ＬＥＤモジュール４０４の発光時間率を０％とする発光量指示信号を電源部４０８に送信し、ＬＥＤモジュール４０５の発光時間率を１００％とする発光量指示信号を電源部４０９に送信する。このようなＰＷＭ制御により、ＬＥＤ照明装置３１１（ＬＥＤユニット３０１）が発する光の色合いを昼白色から電球色の間で自在に調整可能である。また、ＬＥＤ照明装置３１１（ＬＥＤユニット３０１）の照度も調整できる。

　本実施形態においては、１つのＬＥＤ照明装置３１１に１つの無線子機ユニット６７０が設けられている。これは、１つのＬＥＤ照明装置３１１に備えられた複数のＬＥＤユニット３０１は、同じ色合い、同じ照度で光らせるということを意味する。

　次に、ＬＥＤユニット３０１、ＬＥＤ照明装置３１１、ＬＥＤ照明システム３２１の作用について説明する。

　本実施形態によれば、ＬＥＤモジュール４０４，４０５を発光時間率によって制御することにより、ＬＥＤユニット３０１およびＬＥＤ照明装置３１１から発する光の色合いを、昼白色から電球色の間で任意に設定することが可能である。また、同様に、ＬＥＤユニット３０１およびＬＥＤ照明装置３１１の輝度を、０から最大光量までの間で任意に設定可能である。これにより、設置場所や日時によって求められる色合いおよび輝度の光によって屋内を照らすことができる。

　昼白色のＬＥＤモジュール４０４と電球色のＬＥＤモジュール４０５とが、ｘ方向において交互に配置されていることにより、ＬＥＤモジュール４０４，４０５それぞれから発せられた光の混色を促進可能である。これにより、ＬＥＤユニット３０１（ＬＥＤ照明装置３１１）を見る者が、電球色の色合いで光る部分と昼白色の色合いで光部分とを別々に認識してしまうことを抑制可能であり、カバー４０７を透して均一に発光しているような外観を実現することができる。

　比較的熱伝導率が高いアルミからなる支持部材４０６に基板４０２を取り付けていることにより、ＬＥＤモジュール４０４，４０５からの熱を、基板４０２を介して支持部材４０６へと良好に伝達することが可能である。支持部材４０６は、断面コの字状であることにより、その表面積が比較的大である。これは、放熱効率を高めるのに有利である。放熱効率の向上により、ＬＥＤモジュール４０４，４０５の劣化を抑制することができる。

　ＬＥＤユニット３０１は、全体として細長状のシンプルな形状であるにもかかわらず、光源であるＬＥＤモジュール４０４，４０５、給電手段である電源部４０８，４０９などが内蔵されている。このため、支持カバー４０１に対して、上向きや下向き、２列、１列など、比較的多彩な姿勢でＬＥＤユニット３０１を搭載することが可能である。これにより、ＬＥＤ照明装置３１１は、天井３３１と事務机３３２の天面とを照らすことが可能であり、しかも全体として煩雑な形状とはなっておらず、すっきりとした外観を呈している。

　複数のＬＥＤ照明装置３１１と無線親機部４１１とを組み合わせたＬＥＤ照明システム３２１は、各ＬＥＤ照明装置３１１の色合いや輝度を発光量指示無線信号を送受することにより任意に調整可能である。このような構成によれば、たとえば有線を用いた照明システムと比較して、配線の煩わしさがない、ＬＥＤ照明装置３１１の設置場所の制約が少ないなどの利点がある。

　無線親機部４１１に１年を通して日時に応じた色合いおよび輝度を記憶させておき、これに応じた発光量指示無線信号を送信することにより、複数のＬＥＤ照明装置３１１の色合いおよび輝度を部屋や季節、時間に適したものに決め細やかに設定可能である。

　無線子機ユニット６７０を支持部材４０６の外側に配置することにより、発光量指示無線信号が不当に遮蔽されることを防止可能であり、無線子機ユニット６７０によって適切に受信することができる。無線子機ユニット６７０を支持部材４０６に対してｘ方向において隣接するように配置すれば、ＬＥＤ照明装置３１１が大径化してしまうことを回避できる。

　図１４～図２６は、本発明の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。

　図１４～図１６は、本発明の第２実施形態に基づくＬＥＤ照明装置を示している。本実施形態のＬＥＤ照明装置３１２は、複数のＬＥＤユニット３０１の配置が上述した実施形態と異なっている。

　本実施形態においては、支持カバー４０１において中板部４１３に対してｚ方向上方にのみ、複数のＬＥＤユニット３０１が２列で配置されている。図１５および図１６に示すように、支持カバー４０１は、遮蔽ブラケット４１４を有している。遮蔽ブラケット４１４は、１対の円弧部４１２において、中板部４１３に対してｚ方向下側の空間にはめ込まれている。遮蔽ブラケット４１４のｚ方向下面は断面円弧状とされており、この円弧状の下面が１対の円弧部１２と連続となっている。遮蔽ブラケット４１４は、たとえば不透明な樹脂によって形成されている。このようなＬＥＤ照明装置３１２は、たとえば図１および図２における天井３３１のみを照らす目的で用いられる。本実施形態から理解されるように、ＬＥＤユニット３０１を用いることにより、照明が必要な方向を照らしつつ、ＬＥＤ照明装置３１２に搭載されるＬＥＤユニット３０１の本数を必要最低限に抑えることが可能であり、合理的である。

　図１７および図１８は、本発明の第３実施形態に基づくＬＥＤ照明装置を示している。本実施形態のＬＥＤ照明装置３１３は、複数のＬＥＤユニット３０１の配置が上述した実施形態と異なっている。

　本実施形態においては、支持カバー４０１において中板部４１３に対してｚ方向下方にのみ、複数のＬＥＤユニット３０１が１列で配置されている。このようなＬＥＤ照明装置３１３は、たとえば図１および図２における事務机３３２の天面のみを照らす目的で用いられる。本実施形態からも理解されるように、ＬＥＤユニット３０１を用いることにより、照明が必要な方向を照らしつつ、ＬＥＤ照明装置３１３に搭載されるＬＥＤユニット３０１の本数を必要最低限に抑えることが可能であり、合理的である。

　図１９～図２２は、本発明の第４実施形態に基づくＬＥＤ照明装置を示している。本実施形態のＬＥＤ照明装置３１４は、異なる種類のＬＥＤユニット３０１，３０２を備えている点が上述した実施形態と異なっている。

　本実施形態においては、ＬＥＤユニット３０１とＬＥＤユニット３０２とが、ｚ方向において支持プレート４１５を挟んで配置されている。ＬＥＤユニット３０２は、ＬＥＤユニット３０１と比べて、ｙ方向寸法が顕著に大とされている。図２２に示しように、ＬＥＤユニット３０２においては、複数のＬＥＤモジュール４０３が４列に配置されている。この４列のＬＥＤモジュール４０３は、２本のＬＥＤモジュールＡ１を並列に並べた場合に存在するＬＥＤモジュール４０３の個数に相当する。

　支持部材４０６は、ｙ方向に比較的幅広の断面コの字状とされている。支持部材４０６が幅広であることにより、電源部４０８，４０９の収容に充てられる空間が大きい。このため、電源部４０８，４０９の占有空間のｘ方向寸法を縮小することが可能である。

　このような構成によれば、２列に配置されたＬＥＤユニット３０１，３０２によって、図１および図２における天井３３１および事務机３３２の天面を照らすことができる。たとえば、ＬＥＤ照明装置３１１のように３列のＬＥＤユニット３０１を用いた構成と比べてシンプルな構成とすることができる。

　図２３～図２６は、本発明の第５実施形態に基づくＬＥＤ照明装置を示している。本実施形態のＬＥＤ照明装置３１５は、ＬＥＤユニット３０２のみを備えている点が上述した実施形態と異なっている。

　本実施形態においては、ｚ方向上方を照らすＬＥＤユニット３０２のみが用いられている。すなわち、ＬＥＤユニット３０２そのものが、ＬＥＤ照明装置３１５を兼ねているといえる。このような実施形態から理解できるように、上述したＬＥＤユニット３０１，３０２は、給電されれば、それ自体で発光機能を果たすことが可能である。これにより、ＬＥＤユニット３０１，３０２のみから構成されるＬＥＤ照明装置から、多数のＬＥＤユニット３０１，３０２を組み合わせて構成されるＬＥＤ照明装置など、さまざまなＬＥＤ照明装置を実現することができる。

　本発明に係るＬＥＤユニット、ＬＥＤ照明装置、およびＬＥＤ照明システムは、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るＬＥＤユニット、ＬＥＤ照明装置、およびＬＥＤ照明システムの各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。

　図１、図２、および図２７～図３２は、本発明にかかるＬＥＤ照明装置の一例を示している。本実施形態のＬＥＤ照明装置１０１は、図１および図２に示すように、たとえば屋内において事務机３３２の天面を照らすために用いられるものである。図２７～図３２に示すように、ＬＥＤ照明装置１０１は、ケース２０１、基板２０２、複数のＬＥＤモジュール２０３、内ケース２０６、電源部２０７、無線子機ユニット６７０、およびタッチセンサ２６９を備えている。ＬＥＤ照明装置１０１は、無線子機ユニット６７０を備えることにより、後述するＬＥＤ照明システム１１１を構成可能である。

　ケース２０１は、全体として球形状であり、たとえば鉄製である。図３３～図３５に示すように、ケース２０１には、開口２１２、ケーブル孔２１４、複数の通気孔２１３、および背面孔２１５が形成されている。開口２１２は、球形状の一部を切り取ったときの切断面に相当する形状とされている。ケーブル孔２１４は、図３３の一点鎖線方向から見た中央付近に形成されている。複数の通気孔２１３は、ケーブル孔２１４を囲むように同心円状に配置されている。背面孔２１５は、開口２１２と反対側に設けられている。本実施形態においては、ケース２０１の外形が１２０ｍｍ、開口２１２の直径が９０ｍｍ程度、ケーブル孔２１４の直径が８ｍｍ程度、各通気孔２１３の直径が３ｍｍ程度、背面孔２１５の直径が４０ｍｍ程度とされている。また、ケース２０１は、厚さが１ｍｍ程度の鉄板を加工することによって形成されている。

　図３１および図３６～図３８に示すように、ケース２０１には、ブラケット２１８が取り付けられている。ブラケット２１８は、ケース２０１と同様にたとえば厚さ１ｍｍの鉄板を加工することにより形成されており、接合部２１９、筒状部２２０、内ケース支持部２２１、およびセンセステー２２３を有する。接合部２１９は、ケース２０１のうち背面孔２１５が形成された部分に沿うように形成された球面状であり、ケース２０１に対して溶着されている。筒状部２２０は、接合部２１９につながっており、円筒形状とされている。内ケース支持部２２１は、筒状部２２０から内側に折り返された円環枠状部分である。内ケース支持部２２１には、樹脂ピン孔２２２が設けられている。センセステー２２３は、接合部２１９の内側にもうけられており、比較的細い円環状部が４つの橋絡部によって支持された構造とされている。本実施形態においては、筒状部２２０の直径が８４ｍｍ程度、接合部２１９と筒状部２２０とを合わせた高さが５７ｍｍ程度、内ケース支持部２２１の内径が７１ｍｍ程度、樹脂ピン孔２２２の直径が３．５ｍｍ程度、センセステー２２３の内径が３２ｍｍ程度とされている。

　図３１および図３９～図４１に示すように、内ケース２０６は、底部２４１および筒状部２４２を有しており、たとえばアルミからなる。底部２４１には、複数の樹脂ピン孔２８３が形成されている。筒状部２４２からは４つの舌部２４３が径方向外方に延出している。各舌部２４３には、樹脂ピン孔２４４が形成されている。図３１に示すように、内ケース２０６は、樹脂ピン２４５を介してブラケット２１８に対して固定されている。樹脂ピン２４５は、内ケース２０６の樹脂ピン孔２４４とブラケット２１８の樹脂ピン孔２２２とに挿通されており、これらに嵌まり込んでいる。本実施形態においては、底部２４１の直径が７０ｍｍ程度、厚さが４．５ｍｍ程度、筒状部２４２の直径が７０ｍｍ程度、厚さが２．５ｍｍ程度とされている。

　図３１、図３２、図４８に示すように、基板２０２は、略円形状とされており、たとえば熱伝導率を高めるためのフィラーが混入されたガラスエポキシ樹脂からなる。基板２０２は、内ケース２０６の底部２４１の外面に設けられている。基板２０２には、複数のＬＥＤモジュール２０３が搭載されている。本実施形態においては、基板２０２の直径が６５ｍｍ程度、厚さが１ｍｍ程度とされている。複数のＬＥＤモジュール２０３が搭載されている領域は、直径５０ｍｍ程度の円形領域である。

　複数のＬＥＤモジュール２０３は、ＬＥＤ照明装置１０１の光源となるモジュールであり、図４８に示すように基板２０２上に搭載されている。図３２に示すように、複数のＬＥＤモジュール２０３は、ケース２０１の開口２１２から外方に臨んでいる。本実施形態においては、複数のＬＥＤモジュール２０３は、ＬＥＤモジュール２０４とＬＥＤモジュール２０５とによって構成されている。ＬＥＤモジュール２０４，２０５は、発する光の波長が互いに異なっており、たとえばＬＥＤモジュール２０４は、色温度５，０００Ｋ程度のいわゆる昼白色を発し、ＬＥＤモジュール２０５は、色温度３，０００Ｋ程度のいわゆる電球色を発する。複数のＬＥＤモジュール２０３は、ＬＥＤモジュール２０４とＬＥＤモジュール２０５とがそれぞれ列をなすように配置されている。ＬＥＤモジュール２０４の列とＬＥＤモジュール２０５の列とは、互いに交互に配置されている。ＬＥＤ照明装置１０１には、ＬＥＤモジュール２０４とＬＥＤモジュール２０５とが３００個ずつ搭載されており、合計で６００個のＬＥＤモジュール２０３が用いられている。このような多数のＬＥＤモジュール２０３が直径５０ｍｍ程度の領域に配置されることにより、これらのＬＥＤモジュール２０３が点灯すると、基板２０２が面状に発光しているように認識される。すなわち、複数のＬＥＤモジュール２０３は、面状光源を構成している。

　図４９および図５０に示すように、ＬＥＤモジュール２０４，２０５は、ＬＥＤチップ２３２、封止樹脂２３３、基板２０２３５、および１対の実装端子２３４を備えている。ＬＥＤモジュール２０３は、幅が０．８ｍｍ、長さが１．６ｍｍ、厚さが０．５ｍｍ程度とされており、小型でありかつ非常に薄型のＬＥＤモジュールとして構成されている。

　基板２０２３５は、平面視略矩形状であり、たとえばガラスエポキシ樹脂からなる絶縁基板である。基板２０２３５の表面には、ＬＥＤチップ２３２が搭載されている。基板２０２３５の裏面には、１対の実装端子２３４が形成されている。基板２０２３５の厚さは、０．０８～０．１ｍｍ程度とされている。ＬＥＤチップ２３２は、ＬＥＤモジュール２０４，２０５の光源であり、たとえば青色光を発光可能とされている。封止樹脂２３３は、ＬＥＤチップ２３２を保護するためのものである。封止樹脂２３３は、ＬＥＤチップ２３２からの光によって励起されることによりたとえば黄色光を発する蛍光物質を含む透光樹脂を用いてモールド成形されている。ＬＥＤモジュール２０４とＬＥＤモジュール２０５とでは、封止樹脂２３３の構成が異なる。この相違によって、ＬＥＤモジュール２０４からは昼白色が、ＬＥＤモジュール２０５からは電球色が、それぞれ発せられる。上記蛍光物質としては、黄色光を発するものに代えて、赤色光を発するものと緑色光を発するものとを混合して用いてもよい。

　図３１に示すように、基板２０２とケース２０１の開口２１２との間には、リフレクタ２１６が設けられている。図４４～図４７に示すように、リフレクタ２１６は、たとえばＡＢＳ樹脂からなり、パラボラ状の部分を有しており、その内面が反射面２８１とされている。反射面２８１は、複数のＬＥＤモジュール２０３からの光を外部に向けて拡散させつつ反射する。反射面２８１は、金属光沢面ほどの高反射率の面とはされておらず、たとえば微細な凹凸が適度に形成された白色の面である。リフレクタ２１６には、複数の舌部２８２が形成されている。複数の舌部２８２は、同一円上に配置されており、それぞれが図４５における上方に延びている。図３１に示すように、リフレクタ２１６は、舌部２８２によって内ケース２０６を挟むことにより、内ケース２０６に対して取り付けられている。リフレクタには、透過プレート２１７が取り付けられている。透過プレート２１７は、透明な樹脂またはガラスからなり、基板２０２を覆っている。本実施形態においては、反射面２８１の最大直径が８７ｍｍ程度、最小直径が５２ｍｍ程度とされている。また、リフレクタ２１６の高さが２５ｍｍ程度とされている。

　電源部２０７は、複数のＬＥＤモジュール２０３に電力を供給するためのものであり、図３１、図４２、図４３に示すように、電源基板２０２６１および複数の電子部品２６２からなる。電源基板２０２６１は、たとえばガラスエポキシ樹脂からなり、本実施形態においては、直径が６０ｍｍ程度とされている。図４２および図４３に示すように複数の電子部品２６２は、電源基板２０２６１に搭載されている。複数の電子部品２６２は、たとえばコンデンサ２６３、コイル２６４、直流変換素子２６５、およびタッチセンサ基板２０２６６からなる。また、本実施形態においては、無線子機ユニット６７０が電源基板２０２６１に実装されている。電源部２０７には、図２８および図２９に示すケーブル２６８がつなげられている。ケーブル２６８は、図３５に示すケーブル孔２１４に挿通されている。

　図３１に示すように、電源部２０７は、内ケース２０６内に収容されている。電源基板２０２６１は、樹脂ピン２４５を介して内ケース２０６の底部２４１に固定されている。この樹脂ピン２４５は、電源基板２０２６１に設けられた孔と図３９～図４１に示す内ケース２０６の底部２４１に設けられた樹脂ピン孔２８３とに挿通されておりこれらに嵌めこまれている。電源部２０７は、複数のＬＥＤモジュール２０４と複数のＬＥＤモジュール２０５とに対してそれぞれ独立に電力を供給しており、それぞれの発光量を独立に制御可能である。

　タッチセンサ２６９は、使用者が指で接触したことを検出するセンサであり、電源部２０７に対してケーブルを介して接続されている。使用者は、タッチセンサ２６９を用いて、ＬＥＤ照明装置１０１の発光量および色合い（複数のＬＥＤモジュール２０３の発光量）を調節可能である。タッチセンサ２６９は、図５４および図５５に示すように、円形状の頭部２７３とこれに繋がる軸部２７４とを有している。図２７に示すように、本実施形態においては、５つのタッチセンサ２６９が設けられている。たとえば、中央のタッチセンサ２６９は、ＬＥＤ照明装置１０１のＯＮ／ＯＦＦ切り替えに用いられる。残りの４つのタッチセンサ２６９のうち、中央のタッチセンサ２６９を挟んで離間配置された１対のタッチセンサ２６９は、ＬＥＤ照明装置１０１の明暗を調節するために用いられ、残りの１対のタッチセンサ２６９は、ＬＥＤ照明装置１０１の色合いを調節するために用いられる。

　図３１に示すように、タッチセンサ２６９は、センサ支持部２７０によって支持されている。図５１～図５３に示すように、センサ支持部２７０は、円形状とされており、たとえばＡＢＳ樹脂からなる。センサ支持部２７０には、５つのセンサ孔２７２が形成されている。各センサ孔２７２には、タッチセンサ２６９の軸部２７４がはめ込まれる。これにより、５つのタッチセンサ２６９がセンサ支持部２７０に支持される。図３１および図５２に示すように、センサ支持部２７０は、ケース２０１の背面孔２１５内に配置されており、図３７に示すセンセステー２２３によって支持されている。図５２に示すように、タッチセンサ支持部２７０とケース２０１との間には、ケース２０１の内外に通じる隙間２７１が設けられている。

　図２９および図３１に示すように、本実施形態のＬＥＤ照明装置１０１は、ケース２０１を支持する支持プレート２１０をさらに備えている。支持プレート２１０は、たとえば透明なアクリル樹脂からなり、事務机３３２に対して固定されている。支持プレート２１０には、円形孔２１１が形成されている。円形孔２１１は、その直径が１０８ｍｍ程度とされており、ケース２０１の直径よりも若干小である。ケース２０１は、円形孔２１１に嵌めこまれている。ケース２０１は、開口２１２を鉛直方向真下に向けた状態から１８度傾けた状態で支持プレート２１０に対して固定されている。

　無線子機ユニット６７０は、たとえばＩＥＥＥ８０２．１５．４規格にしたがった物理層を有する無線通信デバイスである。図３１、図４２、図４３に示すように、本実施形態においては、無線子機ユニット６７０は、基板にＩＣチップなどの構成電子部品（図示略）が実装された形態とされており、電源部２０７の電源基板２０２６１に搭載されている。さらに、無線子機ユニット６７０は、電源基板２０２６１のほぼ中央に位置している。この位置は、図３１に示すように、背面孔２１５がケース２０１を貫通する方向において、背面孔２１５と重なっている。

　図５６は、本発明にかかるＬＥＤ照明システムの一例を示している。本実施形態のＬＥＤ照明システム１１１は、複数のＬＥＤ照明装置１０１と無線親機部２０８とによって構成されている。無線親機部２０８は、たとえばＩＥＥＥ８０２．１５．４規格にしたがった物理層を有する無線通信デバイスであり、無線子機ユニット６７０との間で無線通信が可能に構成されている。無線親機部２０８は、データ入力手段としてのパーソナルコンピュータＰＣと接続可能である。パーソナルコンピュータＰＣからは、たとえば、１年間におけるＬＥＤ照明装置１０１の明るさおよび色合いを日時ごとに区別して入力される。無線親機部２０８は、内蔵したメモリ（図示略）にそのデータを記憶する。

　無線親機部２０８からは、日時ごとの明るさおよび色合いにもとづいて、各ＬＥＤ照明装置１０１に対して発光量指示無線信号を送信する。各ＬＥＤ照明装置１０１の無線子機ユニット６７０は、上記発光量指示無線信号を受信すると、電源部２０７に対して発光量指示信号を送る。この発光量指示信号は、たとえば電圧が５Ｖのパルス波形信号であり、電源部２０７によって発光されるＬＥＤモジュール２０４，２０５それぞれの発光時間率を指示するものである。これにより、ＬＥＤモジュール２０４，２０５に対して、上記発光量指示無線信号にしたがっていわゆるＰＷＭ制御がなされる。

　たとえば、あるＬＥＤ照明装置１０１に昼白色を発光させたいときには、ＬＥＤモジュール２０４の発光時間率を１００％とし、かつＬＥＤモジュール２０５の発光時間率を０％とする発光量指示信号を電源部２０７に送信する。一方、あるＬＥＤ照明装置１０１に電球色を発光させたいときには、ＬＥＤモジュール２０４の発光時間率を０％とし、かつＬＥＤモジュール２０５の発光時間率を１００％とする発光量指示信号を電源部２０７に送信する。このようなＰＷＭ制御により、ＬＥＤ照明装置１０１が発する光の色合いを昼白色から電球色の間で自在に調整可能である。また、ＬＥＤ照明装置１０１の照度も調整できる。

　次に、ＬＥＤ照明装置１０１およびＬＥＤ照明システム１１１の作用について説明する。

　本実施形態によれば、ＬＥＤ照明装置１０１から発せられる光は、複数のＬＥＤモジュール２０３からの光によって構成される。これにより、たとえば図５７に示した構成と比べて、ＬＤ照明装置Ａからの光によって生じる影は、若干ぼやけたものとなる。特に、複数のＬＥＤモジュール２０３が面状光源を構成するほど高密度に搭載されていることにより、ＬＥＤ照明装置１０１からの光によっては、明瞭な輪郭の影がほとんど生じない。これにより、使用者の目の疲れを軽減することができる。

　また、ＬＥＤモジュール２０４，２０５を発光時間率によって制御することにより、ＬＥＤ照明装置１０１から発する光の色合いを、昼白色から電球色の間で任意に設定することが可能である。また、同様に、ＬＥＤ照明装置１０１の照度を、０から最大光量までの間で任意に設定可能である。これにより、設置場所や日時によって求められる色合いおよび輝度の光によって屋内を照らすことができる。

　昼白色のＬＥＤモジュール２０４と電球色のＬＥＤモジュール２０５とが、交互に配置されていることにより、ＬＥＤモジュール２０４，２０５それぞれから発せられた光の混色を促進可能である。これにより、ＬＥＤ照明装置１０１を見る者が、電球色の色合いで光る部分と昼白色の色合いで光る部分とを別々に認識してしまうことを抑制可能であり、均一に発光しているような外観を実現することができる。

　球形であるケース２０１を円形孔２１１を有する支持プレート２１０によって支持することにより、ＬＥＤ照明装置１０１を固定する向きを作業に適した向きとすることができる。

　比較的熱伝導率が高いアルミからなる内ケース２０６に基板２０２を取り付けていることにより、ＬＥＤモジュール２０４，２０５からの熱を、基板２０２を介して内ケース２０６へと良好に伝達することが可能である。内ケース２０６は、有底円筒状であることにより、その表面積が比較的大である。これは、放熱効率を高めるのに有利である。放熱効率の向上により、ＬＥＤモジュール２０４，２０５の劣化を抑制することができる。

　内ケース２０６は、アルミや鉄よりも熱伝導率が小さい樹脂ピン２４５を介してブラケット２１８に取り付けられている。これにより、ＬＥＤモジュール２０４，２０５からの熱は、ケース２０１には積極的には伝わらない。これにより、使用者が触れる頻度が高い部位であるケース２０１が不当に高い温度となることを抑制可能である。センサ支持部２７０とケース２０１との間に隙間２７１を設けることにより、ケース２０１の内外の通気を促進することができる。これは、ケース２０１内部に熱がこもることを防止するのに有利である。複数の通気孔２１３によっても、ケース２０１の内外の通気を促進可能であり、同様の効果が期待できる。

　無線子機ユニット６７０は、ケース２０１の背面孔２１５から臨む位置に配置されている。この背面孔２１５を塞ぐセンサ支持部２７０は、樹脂からなるため無線信号をほとんど遮蔽しない。これにより、無線子機ユニット６７０によって上述した発光量指示無線信号を適切に受信することができる。

　複数のＬＥＤ照明装置１０１と無線親機部２０８とを組み合わせたＬＥＤ照明システム１１１は、各ＬＥＤ照明装置１０１の色合いや照度を発光量指示無線信号を送受することにより任意に調整可能である。このような構成によれば、たとえば有線を用いた照明システムと比較して、配線の煩わしさがない、ＬＥＤ照明装置１０１の設置場所の制約が少ない、などの利点がある。

　無線親機部２０８に１年を通して日時に応じた色合いおよび輝度を記憶させておき、これに応じた発光量指示無線信号を送信することにより、複数のＬＥＤ照明装置１０１の色合いおよび輝度を部屋や季節、時間に適したものにきめ細やかに設定可能である。

　本発明に係るＬＥＤ照明装置およびＬＥＤ照明システムは、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るＬＥＤ照明装置およびＬＥＤ照明システムの各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。

　図５７は、本発明の第１実施形態に基づくＬＥＤ照明システムを示している。本実施形態のＬＥＤ照明システム５２１は、無線コントローラ６７９と複数のＬＥＤ照明装置３１１とを備えている。ＬＥＤ照明システム５２１は、無線コントローラ６７９と複数のＬＥＤ照明装置３１１との間で無線通信を行うことにより、複数のＬＥＤ照明装置３１１の照明光の色合いおよび照度を自動的に調節可能とされている。後述するようにＬＥＤ照明装置３１１は、直接机上を照らす照明として、あるいは、屋内の天井を照らすいわゆる間接照明として用いられるものである。

　図５８に示すように、無線コントローラ６７９は、７つの無線親機部６８０、ＡＣ／ＤＣ変換器６８１、レギュレータ６８２、メインＭＰＵ６８３、ＥＥＰＲＯＭ６８４、ＲＴＣ６８５、ＬＡＮユニット６８７、７つのサブＭＰＵ６８６、および拡張パネル８８を備えている。

　無線親機部６８０は、２．４ＧＨｚ帯の無線通信を行う無線通信デバイスであり、たとえばＩＥＥＥ８０２．１５．４規格にしたがった物理層を有する。各無線親機部６８０は、複数のＬＥＤ照明装置３１１を４つのＬＥＤ照明装置グループに区分けして、独立に通信可能とされている。本実施形態においては、６つの無線親機部６８０が、複数のＬＥＤ照明装置３１１との通信に用いられる。残りの１つの無線親機部６８０は、たとえば人感センサや照度センサなどとの無線通信に用いられる。これにより、無線コントローラ６７９は、２４個のＬＥＤ照明装置グループとの間で無線通信が可能である。１つのＬＥＤ照明装置グループには、最大５０個のＬＥＤ照明装置３１１が属することができ、無線コントローラ６７９によって、最大３００個のＬＥＤ照明装置３１１を制御することができる。サブＭＰＵ６８６は、無線親機部６８０の通信動作を制御する制御部であり、それぞれが無線親機部６８０と対となっている。

　メインＭＰＵ６８３は、７つのサブＭＰＵ６８６の上位に位置し、これらのサブＭＰＵ６８６に対して、それぞれが制御するＬＥＤ照明装置３１１との無線通信について指令を行う。ＥＥＰＲＯＭ６８４は、不揮発性のメモリであり、ＬＥＤ照明装置３１１の制御に必要なデータを記憶している。これらのデータとしては、たとえば、調光年間スケジュール、調光用変数、および無線チャネルなどがある。図６４は、調光年間スケジュールの一例を示している。カレンダの日付に応じてパターンが選択される。各パターンは、時間ごとに選択されるべきシーンを有している。各シーンには、各ＬＥＤ照明装置グループごとの色合いおよび照度が設定されている。図５８に示すように、メインＭＰＵ６８３には、ＲＴＣ６８５が接続されている。ＲＴＣ６８５は、いわゆるリアルタイムクロックであり、メインＭＰＵ６８３は、調光年間スケジュールを参照するときにＲＴＣ６８５から時刻を取得する。

　ＡＣ／ＤＣ変換器６８１は、交流電力を直流電力に変換するものであり、本実施形態においては、商用の交流１００Ｖを直流９Ｖに変換する。レギュレータ６８２は、ＡＣ／ＤＣ変換器６８１からの直流９Ｖを直流５Ｖに変換し、メインＭＰＵ６８３、サブＭＰＵ６８６、無線親機部６８０などに供給する。ＬＡＮユニット６８７は、メインＭＰＵ６８３とパーソナルコンピュータＰＣとの間の通信を行うためのものである。拡張パネル８８は、無線コントローラ６７９の機能を追加するためのインターフェースである。

　図５９に示すようにＬＥＤ照明装置３１１は、無線子機ユニット６７０、ＡＣ／ＤＣ変換器６７２、レギュレータ６７４、ＭＣＵ６７５、複数のＬＥＤドライバ６７６，６７７、および複数のＬＥＤモジュール４０４，４０５を備えている。

　無線子機ユニット６７０は、無線子機部６７１とＭＣＵ６７５とを備えており、無線コントローラ６７９との間で無線通信を行う。無線子機部６７１は、２．４ＧＨｚ帯の無線通信を行う無線通信デバイスであり、たとえばＩＥＥＥ８０２．１５．４規格にしたがった物理層を有する。ＭＣＵ６７５は、いわゆるMicro Control Unitであり、演算処理回路に加えてＲＯＭやＲＡＭなどのメモリやＩ／Ｏ処理部を内蔵している。ＭＣＵ６７５は、無線子機部６７１の無線通信処理を制御する。ＬＥＤドライバ６７６，６７７は、ＬＥＤモジュール４０４，４０５の発光制御を行う。

　ＡＣ／ＤＣ変換器６７２は、交流電力を直流電力に変換するものであり、本実施形態においては、商用の交流１００Ｖを直流５Ｖに変換する。レギュレータ６７４は、ＡＣ／ＤＣ変換器６７２からの直流５Ｖを直流３．３Ｖに変換し、無線子機部６７１およびＭＣＵ６７５に供給する。ＡＣ／ＤＣ変換器６７２からの直流５Ｖは、複数のＬＥＤドライバ６７６，６７７および複数のＬＥＤモジュール４０４，４０５に供給される。

　ＬＥＤモジュール４０４とＬＥＤモジュール４０５とは、互いに異なる波長（色温度）の光を発する。本実施形態においては、ＬＥＤモジュール４０４は、色温度が５，０００Ｋ程度の昼白色を発し、ＬＥＤモジュール４０５は、色温度が３，０００Ｋ程度の電球色を発する。ＬＥＤモジュール４０４，４０５は、いわゆるＰＷＭ制御によって発光時間率が制御される。この発光時間率は、無線子機ユニット６７０が無線コントローラ６７９から受信する発光量指示無線信号によって設定される。

　たとえば、ＬＥＤ照明装置３１１に昼白色を発光させたいときには、ＬＥＤモジュール４０４の発光時間率を１００％とし、ＬＥＤモジュール４０５の発光時間率を０％とする。一方、ＬＥＤ照明装置３１１に電球色を発光させたいときには、ＬＥＤモジュール４０４の発光時間率を０％とし、ＬＥＤモジュール４０５の発光時間率を１００％とする。このようなＰＷＭ制御により、ＬＥＤ照明装置３１１（ＬＥＤユニット５０１）が発する光の色合いを昼白色から電球色の間で自在に調整可能である。また、ＬＥＤ照明装置３１１（ＬＥＤユニット５０１）の照度も調整できる。

　次に、無線コントローラ６７９の動作フローについて、図６０を参照しつつ、以下に説明する。

　まず、ステップＳｐ１では、無線コントローラ６７９が起動する。次いで、ステップＳｐ２
では、メインＭＰＵ６８３がＲＴＣ６８５から現在時刻を取得する。次いで、ステップＳｐ３では、メインＭＰＵ６８３が、不揮発性メモリであるＥＥＰＲＯＭ６８４から各種設定を読み込む。このとき読み込まれるデータは、調光年間スケジュール、調光用変数、無線チャネルなどである。ついで、ステップＳｐ４では、無線親機部６８０モジュールが起動する。

　ステップＳｐ５以降は、ループ終端であるステップＳｐ１２との間でループ処理を行う。ステップＳｐ６では、ＬＥＤ照明装置３１１からデータ受信できているかを判断する。ＯＫであれば、ステップＳｐ９に進み、ＮＧであれば、ステップＳｐ７に進む。ステップＳｐ７では、スケジュール更新が完了したかを判断する。ＯＫであればステップＳｐ８に進み、ＮＧであればステップＳｐ７ａに進む。ステップＳｐ７ａでは、ＥＥＰＲＯＭから調光年間スケジュールを取得する。ステップＳｐ８では、パーソナルコンピュータＰＣからのデータ受信を確認する。そして。ステップＳｐ８ａでは、照明制御用データを確認する。

　次いで、ステップＳｐ９では、ＬＥＤ照明装置３１１へのデータ送信処理を行う。このときに送信されるデータは、たとえば色合い、照度、調光速度などである。次いで、ステップＳｐ１０では、パーソナルコンピュータＰＣへのデータ送信を行う。このときに送信されるデータは、たとえば、全ＬＥＤ照明装置３１１のステータス、ＬＥＤ照明装置グループ毎の色合い、照度、調光速度、そしてＬＥＤ照明装置グループの状況などである。次いで、ステップＳｐ１１では、無線チャネル変更の有無を確認する。ＯＫであれば、ステップＳｐ１１ａにおいてリスタート準備をする。そして、ステップＳｐ１２が、ループ処理の終端となる。

　次に、ＬＥＤ照明装置３１１の動作フローについて、図６１を参照しつつ以下に説明する。

　まず、ステップＳｃ１では、ＬＥＤ照明装置３１１が起動する。次いで、ステップＳｃ２では、動作モード選択がなされる。本実施形態のＬＥＤ照明装置３１１の場合、後述する構成により、アッパーダウンライトが選択される。次いで、ステップＳｃ３では、モード別にハードウエア初期設定がなされる。次いで、ステップＳｃ４では、ＭＣＵ６７５内の不揮発メモリ（図示略）から設定データが読み込まれる。このデータは、たとえば、ＭＡＣアドレス、無線接続先ＭＡＣアドレス、ネットワークＩＤ、ＬＥＤ照明装置グループナンバーなどである。ステップＳｃ５では、ＬＥＤ照明装置グループが確定したかを判断する。確定していなければ、ステップＳｃ５ａにおいて、無線接続の仮設定を行う。

　次いで、ステップＳｃ６では、初期光量を設定する。ステップＳｃ７では、他のＬＥＤ照明装置３１１との干渉を回避するために、ランダムに設定された時間だけ待ち状態を継続する。そして、ステップＳｃ８において、無線子機部６７１を起動する。

　ステップＳｃ９では、無線コントローラ６７９との無線接続が確立しているか判断する。確立していなければ、ステップＳｃ９ａにおいて、ＬＥＤ照明装置グループが確定しているか判断する。確定していなければ、ステップＳｃ９ｂにおいて、無線接続仮設定を更新する。次いで、ステップＳｃ１０では、光量データ（発光量指示無線信号）をリクエストし、設定する。

　ステップＳｃ１１以降は、ループ終端であるＳｃ２２との間でループ処理を行う。ステップＳｃ１２では、モードを確認し、ステップＳｃ１３では、調光開始フラグがＯＮであるか判断する。調光開始フラグがＯＮの場合、ステップＳｃ１４において、光量ステップ更新フラグがＯＮであるか判断する。ＯＮの場合、ステップＳｃ１４ａにおいて、光量ステップを更新する。ついで、ステップＳｃ１４ｂでは、調光が完了したか判断する。完了している場合、ステップＳｃ１４ｃにおいて調光フラグをＯＦＦにする。

　ステップＳｃ１３の結果、調光開始フラグがＯＦＦの場合、ステップＳｃ１５において無線接続確認フラグがＯＮであるか判断する。ＯＮであれば、ステップＳｃ１５ａにおいて無線接続確認用データを送信する。次いでステップＳｃ１５ｂにおいて、無線接続がＯＫであるか判断する。ＯＫであれば、ステップＳｃ１５ｃにおいて、無線切断カウンタをクリアする。ＮＧであれば、ステップＳｃ１５ｄにおいて無線切断カウンタを更新し、ステップＳｃ１５ｅにおいて無線切断カウンタが規定値以内であるか判断する。

　ステップＳｃ１６では、無線が有効であるか判断し、ステップＳｃ１７では、無線コントローラ６７９の無線親機部６８０からデータを受信したか判断する。ステップＳｃ１８では、受信したデータが自グループへのデータか判断する。そして、ステップＳｃ１９では、受信データにもとづいた処理を行う。この処理は、たとえば調光開始フラグＯＮ（調光データ、速度取得）、各種ステータス送信、無線チャネル変更、ＬＥＤ照明装置グループ変更、デモ点灯開始および終了、などである。

　次いで、ステップＳｃ２０では、ＭＣＵ６７５の不揮発メモリ更新フラグがＯＮであるか判断し、ＯＮの場合、ステップＳｃ２０ａにおいて不揮発メモリを更新する。ステップＳｃ２１では、リスタートフラグがＯＮであるか判断し、ＯＮの場合、ステップＳｃ２１ａにおいてリスタートの準備をする。そして、ステップＳｃ２２が、ループ処理の終端となる。

　図６２は、ＬＥＤ照明システム５２１の立ち上げ時における、無線コントローラ６７９と複数のＬＥＤ照明装置３１１との通信シーケンスを示している。複数のＬＥＤ照明装置３１１のうち８つのＬＥＤ照明装置３１１をＮｏ．１～８として以下の説明を行う。Ｎｏ．１～８のＬＥＤ照明装置３１１が立ち上げられると（図６１のステップＳｃ４，Ｓｃ５，Ｓｃ８）、それぞれが、無線コントローラ６７９の無線親機部６８０との通信を試みる（図６１のステップＳｃ９）。この仮グループ接続が完了すると、Ｎｏ．１，２のＬＥＤ照明装置３１１が、ＬＥＤ照明装置グループＧｒ１に属するものとして、このグループを担当する無線親機部６８０と関連付けられる。同様に、Ｎｏ．３，４のＬＥＤ照明装置３１１は、ＬＥＤ照明装置グループＧｒ２に属するものとして、このグループを担当する無線親機部６８０と関連付けられる。Ｎｏ．５，６のＬＥＤ照明装置３１１は、ＬＥＤ照明装置グループＧｒ３に属するものとして、このグループを担当する無線親機部６８０と関連付けられる。Ｎｏ．７，８のＬＥＤ照明装置３１１は、ＬＥＤ照明装置グループＧｒ４に属するものとして、このグループを担当する無線親機部６８０と関連付けられる。

　次に、無線コントローラ６７９は、Ｎｏ．１～８のＬＥＤ照明装置３１１のＭＡＣアドレスから、それぞれのＬＥＤ照明装置３１１が属すべきＬＥＤ照明装置グループを、ＥＥＰＲＯＭ６８４から読み取る（図６０のステップＳｐ３）。そして、Ｎｏ．１～８のＬＥＤ照明装置３１１に対して、属すべきグループ番号を本グループ設定として送信する（図６０のステップＳｐ９）。このデータに基づいて、Ｎｏ．１～８のＬＥＤ照明装置３１１は、属すべきＬＥＤ照明装置グループを担当する無線親機部６８０と関連付けられる（図６１のステップＳｃ１５～ステップＳｃ１５ｅ）。これにより、本グループ接続が完了する。

　図６３は、本グループ接続が完了した後の、ＬＥＤ照明システム５２１の装置構成を示している。ＬＥＤ照明装置グループＧｒ１～Ｇｒ６には、Ｎｏ．１～８のＬＥＤ照明装置３１１を含め、本グループ接続が完了した複数のＬＥＤ照明装置３１１が属している。こののちは、各ＬＥＤ照明装置グループごとに独立して、発光量指示無線信号などを対象とした無線通信が行われる。

　無線コントローラ６７９からＬＥＤ照明装置３１１に送られる発光量指示無線信号は、たとえば図６４に示す調光年間スケジュールによって設定される。カレンダから現在日に相当するパターンが選択され、選択されたパターンと現在時刻からシーンが選択される。選択されたシーンには、各ＬＥＤ照明装置グループに属するＬＥＤ照明装置３１１の色合いおよび照度の設定値が格納されている。

　たとえば、指定された色合いが色温度３，６００Ｋであった場合、図６５に示すように、ＬＥＤモジュール４０４の発光時間率を３０％とし、ＬＥＤモジュール４０５の発光時間率を７０％とする。さらに、この発光時間率に、指定された照度の最大照度に対する割合を乗ずる。この結果得られた発光時間率にしたがって、ＬＥＤモジュール４０４，４０５をＰＷＭ制御することにより、このＬＥＤ照明装置３１１は、色温度３，６００Ｋの色合いで、指定の照度で発光する。

　また、無線コントローラ６７９からＬＥＤ照明装置３１１に送られる発光量指示無線信号には、発光時間率を変化させるときの変化速度が情報として含まれている。この変化速度は、たとえば、調光年間スケジュールによって設定されるか、あるいはパーソナルコンピュータＰＣによって使用者が指定する。本実施形態においては、変化速度は、１６種類用意されている。無線コントローラ６７９から各ＬＥＤ照明装置３１１に変化速度が指定される。具体的には、１６段階の変化速度に対して１～１６の番号を付す。

　無線コントローラ６７９から変化速度の番号が指定されると、ＬＥＤ照明装置３１１は、その番号によって定められた変化速度でＬＥＤモジュール４０４およびＬＥＤモジュール４０５の発光時間率を変化させる。さらに、たとえば、指定された発光時間率の変化量がＬＥＤモジュール４０４よりもＬＥＤモジュール４０５の方が大である場合、まず、ＬＥＤモジュール４０５の発光時間率を指定された変化速度で変化させるのに要する時間が算出される。そして、この時間で発光時間率の変化をちょうど完了できるように、ＬＥＤモジュール４０４の変化速度が設定される。

　次に、ＬＥＤ照明システム５２１の作用について説明する。

　本実施形態によれば、各ＬＥＤ照明装置３１１は、該当するＬＥＤ照明装置グループを担当する無線親機部６８０と関連付けられた状態で無線通信を行う。このため、いずれかの無線親機部６８０が意図しないほどの多数のＬＥＤ照明装置３１１と無線通信するという事態を回避することができる。これにより、複数のＬＥＤ照明装置３１１の無線通信が互いに干渉してしまうことを防止可能であり、無線コントローラ６７９と複数のＬＥＤ照明装置３１１とをスムーズに無線通信させることができる。

　各無線親機部６８０は、それぞれ専用のサブＭＰＵ６８６によって制御される。言い換えると、各サブＭＰＵ６８６は、１つの無線親機部６８０のみを制御すればよい。これにより、サブＭＰＵ６８６から無線親機部６８０への指令が遅延するおそれがほとんどなく、スムーズな無線通信の実現に有利である。また、７つのサブＭＰＵ６８６をメインＭＰＵ６８３によって統括的に制御することにより、複数の無線親機部６８０の通信処理を互いに好適なタイミングで行わせることができる。

　本実施形態によれば、複数のＬＥＤ照明装置３１１は、ＬＥＤモジュール４０４，４０５それぞれが発する色温度の間で、任意の色温度の光を発することができる。この色温度や照度の調整を無線通信を用いて自動的に行うことが可能であるため、使用者が都度ＬＥＤ照明装置３１１を操作する必要がない。

　ＬＥＤ照明装置３１１においては、ＬＥＤモジュール４０４とＬＥＤモジュール４０５とが交互に配置されている。これにより、電球色の光と昼白色の光とを適切に混色させることが可能であり、ＬＥＤ照明装置３１１が指定した色温度で均一に発光しているように見せることができる。

　同じＬＥＤ照明装置グループに属するＬＥＤ照明装置３１１に対するデータ送信をスムーズに完了させることができる。これは、同じ条件で調光したいＬＥＤ照明装置３１１をほぼ同時に調光動作させるのに適している。また、調光速度を設定可能であることにより、同じＬＥＤ照明装置グループに属するＬＥＤ照明装置３１１は、同じタイミングで調光を開始し、かつ使用者にとって快適な変化速度で調光を完了させることができる。

　無線子機ユニット６７０が金属製の支持部材５０６によって覆われない位置に設けられていることにより、無線コントローラ６７９の無線親機部６８０からの発光量指示無線信号を適切に受信することができる。これは、スムーズな無線通信の実現に有利である。

　なお、ＬＥＤ照明装置３１１に代えて、上述したＬＥＤ照明装置３１２～３１５を用いてもよい。

　図６６は、本発明の第２実施形態に基づくＬＥＤ照明システム５２２を示している。本実施形態のＬＥＤ照明システム５２２は、複数のＬＥＤ照明装置１０１を備える点が、上述したＬＥＤ照明システム５２１と異なるが、それ以外の構成は、ＬＥＤ照明システム５２１と同様である。ＬＥＤ照明装置１０１は、作業する場を直接照らす、いわゆるタスクライトとして用いられるものである。

　図６７に示すように、ＬＥＤ照明装置１０１は、ＡＣ／ＤＣ変換器６７２からの直流２４Ｖを直流５Ｖに変換するＤＣ／ＤＣ変換器６７３を備えている。また、タッチセンサ２６９と、これを制御するセンサＩ／Ｆ６７８を備えている。

　タッチセンサ２６９は、使用者がＬＥＤ照明装置１０１のＯＮ／ＯＦＦ、色合い調整、照度調整を手動で行うためのものである。このため、ＬＥＤ照明装置１０１の動作フローは、ＬＥＤ照明システム５２１と若干異なる。すなわち、図６１のステップＳｃ１２において、ＬＥＤ照明装置１０１のモードを確認する。このモードがＬＥＤ照明装置１０１の場合、タスクライトとして認識される。すると、ステップＳｃ１２ａにおいて、タッチセンサ２６９からの入力の有無を確認する。タッチセンサ２６９からの入力があると、ステップＳｃ１２ｂにおいて、無線による調光フラグをＯＦＦとし、無線無効とする。この状態では、ＬＥＤ照明装置１０１は、無線コントローラ６７９からの発光量指示無線信号を受け付けず、タッチセンサ２６９からの入力のみにしたがって、調光を行う。

　本実施形態によっても、各ＬＥＤ照明装置１０１は、該当するＬＥＤ照明装置グループを担当する無線親機部６８０と関連付けられた状態で無線通信を行う。このため、いずれかの無線親機部６８０が意図しないほどの多数のＬＥＤ照明装置１０１と無線通信するという事態を回避することができる。これにより、複数のＬＥＤ照明装置１０１の無線通信が互いに干渉してしまうことを防止可能であり、無線コントローラ６７９と複数のＬＥＤ照明装置１０１とをスムーズに無線通信させることができる。

　ＬＥＤ照明装置１０１においては、ＬＥＤモジュール２０４とＬＥＤモジュール２０５とがそれぞれ列をなして交互に配置されている。これにより、電球色の光と昼白色の光とを適切に混色させることが可能であり、ＬＥＤ照明装置１０１が指定した色温度で面状にかつ均一に発光しているように見せることができる。

　無線子機ユニット６７０が背面孔６１４と重なる位置に設けられていることにより、無線コントローラ６７９の無線親機部６８０からの発光量指示無線信号がケース６０１によって不当に遮蔽されてしまうことを防止可能である。これは、スムーズな無線通信の実現に有利である。

　本発明に係るＬＥＤ照明システムは、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るＬＥＤ照明システムの各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。

　以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る照明装置を説明する。

　図６８から図７１に示すように、照明装置７０１は、テーブル（什器）２上方に延設されるとともに上下両面に照明器具７０４を取付可能な主板部７０５、および該主板部７０５の両側縁からそれぞれ上下に突出する一対の側板部７０６を有する照明取付部材７０８と、テーブル７０２から上方に向けて延在し、上端面が主板部７０５の下面に当接して固定されるとともに上端部が一対の側板部７０６間に嵌合された支柱７０９とを備えている。

　図６８に示すように、テーブル７０２は、平面視矩形状の天板７０３を備えている。図７２に示すように、支柱７０９には、上下方向Ｚに延びる配線空間８０１が形成されている。支柱７０９は、上下方向Ｚに延びるとともに配線空間８０１となる配線溝８０４が形成された支柱本体８０２と、支柱本体８０２の配線溝８０４に着脱可能に装着され、配線空間８０１を覆う配線カバー８０３とを備えている。支柱本体８０２は、上下方向Ｚに断面視して天板７０３の幅方向Ｙに長い楕円形状をなしており、配線溝８０４は、テーブル７０２の長手方向Ｘを向く側面に上下方向Ｚの全長にわたって形成されている。また配線カバー８０３は、断面視コ字状に形成されて配線溝８０４内に嵌合され、配線空間８０１を覆っている。

　図７１に示すように、支柱本体８０２の上端部には、上下方向Ｚに延びるねじ孔８０５が形成
されている。本実施形態では、ねじ孔８０５は、楕円形状断面の長径方向の両側端側に対を
なして設けられている。また図６９に示すように、一対の側板部７０６間において主板部７０５よりも下側に位置する下側空間８０６内の配線カバー８０３には、この下側空間８０６と配線空間８０１とを連通する配線窓８０７が形成されている。

　照明取付部材７０８の主板部７０５は、テーブル７０２上方に延設されるとともに上下両面に照明器具７０４を取付可能な板本体８０８と、該板本体８０８における支柱７０９との固定部分８０９の上面に配設されて板本体８０８および支柱７０９に固定された補強板８１２とを備えている。板本体８０８は、長手方向Ｘに延在するとともに天板７０３と平行に配置されており、長手方向Ｘの中央部が支柱７０９に固定された上記固定部分８０９となっている。

　図７０に示すように、この板本体８０８には、上下に連通する連通路８１３が形成されている。連通路８１３は、板本体８０８において、長手方向Ｘの各端縁から上記固定部分８０９に至るまで長手方向Ｘに沿って延ばされるとともに、板本体８０８の幅方向Ｙの中央部に形成された切り欠きであり、これにより、板本体８０８は平面視Ｈ字状となっている。なお本実施形態では、板本体８０８の板幅は、支柱７０９の幅よりも大きく、連通路８１３の幅は、支柱７０９の幅よりも小さくなっている。

　図７１に示すように、板本体８０８の上記固定部分８０９の下面には、下方に向けて突出するとともに下端面が支柱７０９の上端面に当接するリブ８１０が形成されている。本実施形態では、リブ８１０は、幅方向Ｙに間隔をあけて２つ形成されている。さらに上記固定部分８０９の下面には、支柱７０９の上端部の側面に当接する上補助片８１４が下方に向けて延設されている。上補助片８１４は、支柱７０９の上端部の側面に両側板部７０６側、つまり幅方向Ｙの外側から当接するように一対設けられている。また、板本体８０８の側端部８１１の上面には、後述する補強板８１２の側片８１７の外側縁に近接するガイド突条８１５が突設されている。このガイド突条８１５は、長手方向Ｘに沿って板本体８０８の側端部８１１の全長にわたって延びている。

　図７０に示すように、補強板８１２は、板本体８０８の上記固定部分８０９上に配置された基片８１６と、基片８１６の両側部からそれぞれ長手方向Ｘの両側に延び、板本体８０８の側端部８１１上に配置された一対の側片８１７と、一対の側片８１７の外側縁に立設された起立片８１８とを備えており、一枚の板部材で平面視Ｈ字状に一体形成されている。側片８１７には、図示しない第１貫通孔が長手方向Ｘに間隔をあけて形成され、板本体８０８の側端部８１１には、上下両方向に開口する図示しない第１雌ねじが長手方向Ｘに間隔をあけて形成されている。そして、補強板８１２は、上記第１貫通孔に上側から差し込まれるとともに上記第１雌ねじに螺着された第１ねじ８１９によって、板本体８０８の上面に固定されている。

　さらに図７１に示すように、板本体８０８の上記固定部分８０９および補強板８１２の基片８１６にはそれぞれ、幅方向Ｙに間隔をあけて２つの第２貫通孔８２３，８２４が形成されている。そして、これらの第２貫通孔８２３，８２４には、主板部７０５を支柱７０９の上端面に固定する第２ねじ８２０が上側から差し込まれている。第２ねじ８２０の軸部８２２は、支柱７０９のねじ孔８０５に螺着され、これにより、主板部７０５は、第２ねじ８２０の頭部８２１と支柱７０９の上端面との間で挟持され、支柱７０９の上端面に固定されている。なお本実施形態では、板本体８０８の上記固定部分８０９に形成された第２貫通孔８２４は、各リブ８１０を貫通するように配設されている。

　一対の側板部７０６は、それぞれの下端が支柱７０９の上端部の側面に当接することで支柱７０９に外嵌するとともに、それぞれの下端から主板部７０５との連結部分７０７に向かうに従い互いに離間している。本実施形態では、一対の側板部７０６は、上記連結部分７０７から上下両端に向かうに従い互いに近接するように湾曲形成されており、それぞれの曲率中心が共通とされた円弧形状をなしている。また側板部７０６の上端間の距離は、側板部７０６の下端間の距離よりも大きくなっている。

　側板部７０６の下端には、支柱７０９の上端部の側面に当接する下補助片８２５が上方に向けて延設されている。下補助片８２５は、各側板部７０６にそれぞれの全長にわたって設けられている。側板部７０６において上記連結部分７０７よりも上側に位置する部分の内面には、先端部が補強板８１２の起立片８１８の上端に近接するガイド片８２６が突設されている。ガイド片８２６は、側板部７０６の長手方向Ｘの全長にわたって設けられ、板本体８０８と平行に延びるとともに先端部が下方に向かうように屈曲されている。

　図７３に示すように、照明器具７０４は、長手方向Ｘに延在する棒状とされており、その側面にはＬ字ブラケット８２７の一面部８２８が取り付けられている。Ｌ字ブラケット８２７は、長手方向Ｘに沿って間隔をあけて複数（図示の例では２つ）、照明器具７０４の両側面に対になるように取り付けられており、このＬ字ブラケット８２７において照明器具７０４から外側に延びる他面部８２９には、上下双方向に開口する挿通孔８３０が形成されている。

　図７４に示すように、この照明器具７０４は、主板部７０５の板本体８０８の上下両面にそれぞれ取り付けられている。上下２つの照明器具７０４は、光を照射する方向がそれぞれ上側および下側となるように互いの上下が反転しているとともに、互いの長手方向Ｘおよび幅方向Ｙそれぞれの位置が一致している。照明器具７０４は、板本体８０８に形成された上記連通路８１３を幅方向Ｙの全長にわたって覆い、Ｌ字ブラケット８２７の他面部８２９は、板本体８０８の側端部８１１上に当接し、上記ガイド突条８１５に内側から近接している。

　ここで、板本体８０８の側端部８１１には、長手方向Ｘに間隔をあけて複数の第３貫通孔８４６が形成されている。この第３貫通孔８４６には、Ｌ字ブラケット８２７の上記挿通孔８３０が位置合わせされるとともに、両挿通孔８３０および第３貫通孔８４６には、照明器具７０４を板本体８０８に取り付ける第３ねじ８３１が上側から挿通されている。そして、板本体８０８の下面側に配設されたナット８５０に、第３ねじ８３１の軸部が螺着されている。これにより、第３ねじ８３１の頭部およびナット８５０との間に、Ｌ字ブラケット８２７の両他面部８２９および板本体８０８の側端部８１１が上下方向Ｚに挟持され、板本体８０８の上下両面に照明器具７０４が取り付けられている。

　また図７０に示すように、照明器具７０４は、板本体８０８の上下各面に、長手方向Ｘで上記固定部分８０９を挟んだ両側に１つずつ配設されている。照明器具７０４の長手方向Ｘの大きさは、連通路８１３の長手方向Ｘの大きさよりも小さくなっており、連通路８１３における長手方向Ｘでの支柱７０９側の端部は、照明器具７０４に覆われず上下方向Ｚに露出している。

　そして図６８に示すように、以上のように構成された照明装置７０１は、照明取付部材７０８の長手方向Ｘの端部が互いに隣接するように、長手方向Ｘに沿ってテーブル７０２上に複数連設されている。照明取付部材７０８の長手方向Ｘの端部のうち、長手方向Ｘで互いに隣接する端部の間には、これらの端部間の隙間を埋めるとともに両端部を連結する平板状の連結キャップ８４０が配設されている。また、長手方向Ｘの両端に位置する端部には、長手方向Ｘに向く開口を閉塞する平板状のエンドキャップ８４１が取り付けられている。

　ここで図６９に示すように、照明取付部材７０８には、上記下側空間８０６における支柱７０９と照明器具７０４との間に配置され、支柱７０９の配線窓８０７を覆う窓カバー８３２が着脱可能に装着されている。図６９、図７０および図７５に示すように、窓カバー８３２は、両下補助片８２５間の開口を閉塞するとともに長手方向Ｘの一方の端縁が凹面状に形成されて支柱７０９の側面に全長にわたって当接する横カバー片８３３と、横カバー片８３３の両側端縁に立設されるとともに下補助片８２５間に嵌合された一対の嵌合片８３４と、横カバー片８３３の長手方向Ｘの他方の端縁に立設されるとともに両側端縁が嵌合片８３４と連結された縦カバー片８３５とを備えている。図６９に示すように、窓カバー８３２は、横カバー片８３３および縦カバー片８３５が配線窓８０７を覆うとともに、その内部が支柱７０９側および上側の双方に開口している。

　また上記配線空間８０１内には、支柱７０９の下方に設けられた図示しない給電装置から延びる給電用配線８４２が収容されている。この給電用配線８４２は、配線窓８０７、窓カバー８３２内、上記下側空間８０６、および連通路８１３を通って、一対の側板部７０６間において主板部７０５よりも上側に位置する上側空間８４３まで引き回され、上記上側空間８４３に収容された配線アダプタ８４４に接続されている。この配線アダプタ８４４には、照明器具７０４から延びる受電用配線８４５が接続されている。なおこれらの受電用配線８４５のうち、板本体８０８の下面に取り付けられた照明器具７０４の受電用配線８４５は、連通路８１３を通った後に配線アダプタ８４４に接続されている。

　次に、以上のように構成された照明装置７０１の作用について説明する。

　この照明装置７０１においては、支柱７０９の上端部が一対の側板部７０６間に嵌合されているので照明取付部材７０８に水平方向に加えられた力を、側板部７０６から支柱７０９に直接伝えることができる。さらに、支柱７０９の上端面が主板部７０５の下面に当接しているので、照明取付部材７０８に鉛直方向に加えられた力を、軸力として支柱７０９に受け止めさせることができる。

　また、この照明装置７０１でテーブル７０２の天板７０３上を照らす際には、板本体８０８の上下両面に取り付けられた両照明器具７０４に給電して光を照射させる。このとき、板本体８０８の上面に取り付けられた照明器具７０４からの光は、例えば天井などに反射して間接照明として天板７０３上を照らす。一方、板本体８０８の下面に取り付けられた照明器具７０４からの光は、直接照明として天板７０３上を照らす。またこの際、主板部７０５の両側縁からそれぞれ上下に突出する一対の側板部７０６によって、照明器具７０４からの光が側方に漏れるのが抑制される。

　以上説明したように、本実施形態に係る照明装置７０１によれば、照明取付部材７０８に水平方向および鉛直方向のいずれの方向から力が加えられた場合であっても、上記従来技術のような片持ち構造に比べて、支柱７０９に大きな曲げモーメントが作用するのを抑えることが可能になり、支柱７０９による照明取付部材７０８の支持を安定させることができる。また、主板部７０５の上下両面に照明器具７０４が取付可能なので、上下両面に照明器具７０４を取り付けることで、直接照明および間接照明で同時にテーブル７０２の天板７０３上を照らすことができる。

　また、側板部７０６の下端に下補助片８２５が延設されているので、照明取付部材７０８に水平方向から加えられた力を、側板部７０６の下端および下補助片８２５の双方から上下方向Ｚに分散させて支柱７０９に伝えることが可能になり、支柱７０９による照明取付部材７０８の支持をより安定させることができる。また、下補助片８２５が、側板部７０６の下端に上方に向けて延設されていることから、この下補助片８２５が、照明取付部材７０８の外部に露出するのではなく上記下側空間８０６に収容されることとなり、照明装置７０１の体裁を良好なものに維持することができる。また、このように下補助片８２５が上記下側空間８０６に収容されることから、下補助片８２５を、主板部７０５の下面に取り付けられた照明器具７０４のリフレクタとして機能させることもできる。

　また、主板部７０５の下面に上補助片８１４が延設されているので、照明取付部材７０８に水平方向から加えられた力を、上補助片８１４から支柱７０９に伝えることが可能になり、支柱７０９による照明取付部材７０８の支持をより一層安定させることができる。さらに、上補助片８１４が、支柱７０９の上端部の側面に側板部７０６側から当接しているので、水平方向のうち側板部７０６側、つまり幅方向Ｙ側から照明取付部材７０８に加えられた力を、側板部７０６の下端および上補助片８１４の双方から上下方向Ｚに分散させて支柱７０９に伝えることが可能になり、支柱７０９による照明取付部材７０８の支持をより一層確実に安定させることができる。

　また、一対の側板部７０６が、それぞれの下端から上記連結部分７０７に向かうに従い互いに離間しているので、両側板部７０６の下端間を狭め、主板部７０５の下面に取り付けられる照明器具７０４からの光が照明取付部材７０８から側方に漏れるのを抑制しつつ、該照明器具７０４の設置スペースを確保することができる。さらに、一対の側板部７０６が、それぞれの上記連結部分７０７から上下両端に向かうに従い互いに近接するように湾曲形成されているので、照明装置７０１の体裁を良好に収めることができる。

　また、主板部７０５に連通路８１３が形成されているので、主板部７０５の上下間で給電用配線８４２および受電用配線８４５を引き回すことができる。また、補強板８１２が配設されているので、支柱７０９との固定部分８０９における主板部７０５の剛性を高めて主板部７０５と支柱７０９との固定を強固なものとしつつ、板本体８０８の板厚を全長にわたって薄くして主板部７０５の軽量化を図ることができる。

　次に、上記照明装置７０１において、板本体８０８の下面に照明器具７０４を取り付けないで使用
する場合について説明する。

　図７６に示すように、板本体８０８の上面にのみ照明器具７０４が取り付けられた照明装置７０１においては、板本体８０８の下面側に、板本体８０８の上面側に位置するＬ字ブラケット８２７の他面部８２９との間に板本体８０８の側端部８１１を挟みこむようにナット８５０が配設されている。そして、第３ねじ８３１の軸部がナット８５０に螺着されることで、第３ねじ８３１の頭部とナット８５０との間に、Ｌ字ブラケット８２７の他面部８２９および板本体８０８の側端部８１１が上下方向Ｚに挟持され、主板部７０５の上面に照明器具７０４が取り付けられている。なおこの際、上記窓カバー８３２は取り外されている。

　そして照明装置７０１は、照明取付部材７０８に着脱可能に装着され上記下側空間８０６を覆うカバー体８５１を備えている。カバー体８５１は、両側板部７０６の下端間の開口を閉塞する略板状の閉塞板部８５２と、閉塞板部８５２の両側端縁から立設されるとともに下補助片８２５間に嵌合された一対の嵌合片部８５３とを備えている。

　閉塞板部８５２は、両嵌合片部８５３間で湾曲形成されており、照明取付部材７０８に装着された状態での曲率中心が、側板部７０６の曲率中心と共通となっている。そして閉塞板部８５２の外面は、該閉側板部７０６２が照明取付部材７０８に装着された状態で、一対の側板部７０６の下端に滑らかに接続されている。また、閉塞板部８５２は、両側板部７０６の下端間の開口を、連結キャップ８４０もしくはエンドキャップ８４１と支柱７０９との間の全長にわたって閉塞している。

　この場合、カバー体８５１を備えているので、側板部７０６の下面に照明器具７０４を取り付けない状態で当該照明装置７０１を使用する場合であっても、照明取付部材７０８にカバー体８５１を装着することで、上記下側空間８０６がカバー体８５１で覆われ外部に露出されることがなく、照明装置７０１の体裁を良好に収めることができる。

　以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。

　例えば、上記実施形態では、照明装置７０１は、窓カバー８３２およびカバー体８５１を備えているものとしたが、これらはなくても良い。また、図７７および図７８に示すように、照明器具７０４が、一対の側板部７０６間に２つ並列されていても良い。図７７に示すように、２つの照明器具７０４は、両照明器具７０４を間に挟むように配設されたコ字ブラケット８６０に固定されている。図７８に示すように、コ字ブラケット８６０は、上面に両照明器具７０４が配置された主面部８６１と、主面部８６１の両側端縁から上方に向けて延在して両照明器具７０４を幅方向Ｙに挟み込み、各照明器具７０４の外側面にそれぞれ固定された一対の側面部８６３とを備えている。そして、コ字ブラケット８６０の主面部８６１に形成された挿通孔８６２と、板本体８０８の下面側の照明器具７０４に取り付けられたＬ字ブラケット８２７の他面部８２９の挿通孔８３０とに第３ねじ８３１の軸部が挿通され、この軸部が板本体８０８の下面側に配設されたナット８５０に螺着されている。これにより、コ字ブラケット８６０の主面部８６１、板本体８０８の側端部８１１およびＬ字ブラケット８２７の他面部８２９が、第３ねじ８３１の頭部とナット８５０との間に上下方向Ｚに挟持され、主板部７０５の上下両面に照明器具７０４が取り付けられることとなる。

　また、上記実施形態では、一対の側板部７０６が、それぞれの下端から主板部７０５との連結部分７０７に向かうに従い互いに離間しているものとしたが、これに限られるものではない。例えば、一対の側板部７０６が、それぞれ上下方向全体にわたって支柱７０９の上端部の側面に当接していても良い。また、一対の側板部７０６が、それぞれの下端から主板部７０５との連結部分７０７に向かうに従い互いに離間している場合であっても、一対の側板部７０６が、主板部７０５との連結部分７０７から上下両端に向かうに従い互いに近接するように湾曲形成されていなくても良い。例えば、主板部７０５との連結部分７０７よりも下側の部分のみが前述のように湾曲形成されていても良いし、また、上記下側の部分が屈曲されていても良い。

　また、上記実施形態では、照明取付部材７０８が下補助片８２５および上補助片８１４を備えているものとしたが、これらはなくても良い。また、上補助片８１４を備えている場合であっても、上補助片８１４が支柱７０９の上端部の側面に側板部７０６側から当接していなくても良く。例えば、上補助片８１４が支柱７０９の上端部の側面に長手方向Ｘ側から当接していても良い。

　また、上記実施形態では、主板部７０５は、板本体８０８と補強板８１２とを備えているものとしたが、補強板８１２はなくても良い。さらに、補強板８１２を備える場合であっても、板本体８０８の上面ではなく、下面に配置されていても良いし、両面に配置されていても良い。

　また、上記実施形態では、主板部７０５に、上下に連通する連通路８１３が形成されているものとしたが、連通路８１３はなくても良い。また、支柱７０９に配線空間８０１が形成されていなくても良い。さらに、上記実施形態では、一本の支柱７０９に照明取付部材７０８が支持されるものとしたが、これに限られるものではなく、複数本の支柱７０９により支持されていても良い。

　また、上記実施形態では、照明装置７０１は、テーブル７０２の天板７０３上を照らすものとしたが、この照明装置７０１を他の什器に設け、その什器上を照らすことも可能である。

　照明器具７０４は、上述したＬＥＤ照明ユニット３０１，３０２と同様の構成を採用してもよい。

　その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、上記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせても
よい。

Claims

　それぞれがＬＥＤチップを有する複数のＬＥＤモジュールを備えており、
　上記複数のＬＥＤモジュールは、発する光の波長が互いに異なる第１および第２のＬＥＤモジュールを含む、ＬＥＤユニット。
　上記複数のＬＥＤモジュールの少なくともいくつかは、第１の方向に沿って列をなして配置されており、かつ複数の上記第１のＬＥＤモジュールと複数の上記第２のＬＥＤモジュールとが交互に配置されている、請求項１に記載のＬＥＤユニット。
　上記第１のＬＥＤモジュールに電力を供給する第１の電源部と、
　上記第２のＬＥＤモジュールに電力を供給する第２の電源部と、をさらに備えており、
　上記第１および第２の電源部は、上記第１および第２のＬＥＤモジュールの発光量を調整可能である、請求項１に記載のＬＥＤユニット。
　上記第１および第２のＬＥＤモジュールの発光量指示無線信号を受信可能であり、かつ上記第１および第２の電源部に対して発光量指示信号を送る無線子機部をさらに備える、請求項３に記載のＬＥＤユニット。
　上記第１の方向に延びており、上記複数のＬＥＤモジュールが搭載された基板と、
　上記第１の方向に延びる断面コの字状であり、かつ底部外面に上記基板が取り付けられた支持部材と、を備えており、
　上記第１および第２の電源部は、上記支持部材に収容されている、請求項４に記載のＬＥＤユニット。
　上記無線子機部は、上記支持部材に対して上記第１の方向において隣り合う位置に設けられている、請求項５に記載のＬＥＤユニット。
　請求項１に記載の１以上のＬＥＤユニットと、
　上記第１の方向に延びており、上記ＬＥＤユニットを支持する支持カバーと、
を備える、ＬＥＤ照明装置。
　２以上の上記ＬＥＤユニットが、互いに並列に並べられており、かつ上記第１の方向と直角である第２の方向の一方側に対していずれも光を出射する配置とされている、請求項７に記載のＬＥＤ照明装置。
　上記２以上のＬＥＤユニットに対して並行に並べられており、かつ上記第２の方向の他方側に対して光を出射する上記ＬＥＤユニットをさらに備える、請求項８に記載のＬＥＤ照明装置。
　上記第１の方向と直角である第２の方向の一方側に対して光を出射する上記ＬＥＤユニットと、
　このＬＥＤユニットよりも上記第１および第２の方向のいずれに対しても直角である第３の方向における寸法が少であり、かつ上記第２の方向の他方側に対して光を出射する上記ＬＥＤユニットと、を備える、請求項７に記載のＬＥＤ照明装置。
　請求項４に記載のＬＥＤユニットをさらに備えており、
　このＬＥＤユニットの上記無線子機部からの発光量指示信号によって、すべての上記ＬＥＤユニットの発光量が調整される、請求項７に記載のＬＥＤ照明装置。
　請求項４に記載のＬＥＤユニットと、
　上記無線子機部に対して上記発光量指示無線信号を送信する無線親機部と、
を備える、ＬＥＤ照明システム。
　上記無線親機部は、日時の経過にしたがって上記各ＬＥＤユニットの上記第１および第２のＬＥＤモジュールの発光量を変化させるように上記発光量指示無線信号を送信する、請求項１２に記載のＬＥＤ照明システム。
　基板と、
　上記基板に配置された複数のＬＥＤチップと、
　上記基板を収容し、かつ上記複数のＬＥＤチップを露出させる開口を有するケースと、
を備える、ＬＥＤ照明装置。
　上記複数のＬＥＤチップは、面状光源を構成している、請求項１４に記載のＬＥＤ照明装置。
　上記ケースは、球形状である、請求項１４に記載のＬＥＤ照明装置。
　上記ケースよりも直径が小である円形孔を有する支持プレートをさらに備えており、
　上記ケースが上記円形孔に取り付けられている、請求項１６に記載のＬＥＤ照明装置。
　上記基板が取り付けられた金属からなる内ケースをさらに備えている、請求項１４のいずれかに記載の、ＬＥＤ照明装置。
　上記内ケースは、上記ケースに対して、上記金属よりも熱伝導率が小さい材質からなる連結部材によって連結されている、請求項１８に記載のＬＥＤ照明装置。
　上記内ケースは、有底円筒形状であり、
　上記基板は、上記内ケースの底部外側に取り付けられている、請求項１９に記載のＬＥＤ照明装置。
　上記複数のＬＥＤチップに電力供給し、かつ上記内ケースに収容された電源部を備える、請求項１８のいずれかに記載のＬＥＤ照明装置。
　上記電源部に接続されており、上記複数のＬＥＤチップの点灯状態を操作するためのタッチセンサと、
　上記タッチセンサを支持しており、かつ上記ケースに取り付けられたセンサ支持部と、を備える、請求項２１に記載のＬＥＤ照明装置。
　上記センサ支持部は、上記ケースおよび上記タッチセンサよりも熱伝導率が小さい材質からなる、請求項２２に記載のＬＥＤ照明装置。
　上記センサ支持部と上記ケースとの間には、上記ケースの内外に通じる隙間が設けられている、請求項２２に記載のＬＥＤ照明装置。
　上記電源部から上記ケースを貫通して延びるケーブルをさらに備えており、
　上記ケースには、上記ケーブルを囲むように配置された複数の通気孔が形成されている、請求項２１のいずれかに記載のＬＥＤ照明装置。
　それぞれが上記ＬＥＤチップを有する複数のＬＥＤモジュールを備えており、
　上記複数のＬＥＤモジュールは、発する光の波長が互いに異なる第１および第２のＬＥＤモジュールを含む、請求項１４のいずれかに記載のＬＥＤ照明装置。
　複数の上記第１のＬＥＤモジュールと、複数の上記第２のＬＥＤモジュールとは、それぞれが列をなして配置されており、かつ上記第１のＬＥＤモジュールの列と上記第２のＬＥＤモジュールの列とが交互に配置されている、請求項２６に記載のＬＥＤ照明装置。
　上記第１および第２のＬＥＤモジュールに電力を供給する電源部を備えており、
　上記電源部は、上記第１および第２のＬＥＤモジュールの発光量を調整可能である、請求項２６に記載のＬＥＤ照明装置。
　上記第１および第２のＬＥＤモジュールの発光量指示無線信号を受信可能であり、かつ上記電源部に対して発光量指示信号を送る無線子機部をさらに備える、請求項２６のいずれかに記載のＬＥＤ照明装置。
　上記ケースには、無線信号通過孔が形成されており、
　上記無線信号通過孔が上記ケースを貫通する方向視において、上記無線信号通過孔と上記無線子機部とが重なっている、請求項２９に記載のＬＥＤ照明装置。
　上記電源部に接続されており、上記複数のＬＥＤモジュールの点灯状態を操作するためのタッチセンサと、
　上記タッチセンサを支持しており、かつ上記ケースに取り付けられたセンサ支持部と、を備えており、
　上記センサ支持部は、樹脂からなり、かつ上記無線信号通過孔に設けられている、請求項３０に記載のＬＥＤ照明装置。
　複数の請求項１６に記載のＬＥＤ照明装置と、
　上記無線子機部に対して上記発光量指示無線信号を送信する無線親機部と、
を備える、ＬＥＤ照明システム。
　上記無線親機部は、日時の経過にしたがって上記各ＬＥＤ照明装置の上記第１および第２のＬＥＤモジュールの発光量を変化させるように上記発光量指示無線信号を送信する、請求項３２に記載のＬＥＤ照明システム。
　それぞれがＬＥＤチップを有しており、互いに異なる波長の光を発する複数の第１のＬＥＤモジュールおよび複数の第２のＬＥＤモジュール、上記第１のＬＥＤモジュールを発光制御する第１のＬＥＤドライバ、上記第２のＬＥＤモジュールを発光制御する第２のＬＥＤドライバ、上記第１および第２のＬＥＤドライバに対して第１および第２の発光量指示信号を送信する制御部、および発光量指示無線信号を受信可能であり、上記制御部に対して全体発光量指示信号を送信する無線子機部、を備える１以上のＬＥＤ照明装置と、
　上記発光量指示無線信号を送信する１以上の無線親機部と、
を備えており、
　上記発光量指示無線信号は、上記ＬＥＤ照明装置が発する光の色合い情報および照度情報を含み、
　上記第１および第２の発光量指示信号は、上記第１および第２のＬＥＤモジュールの発光時間率情報を含む、ＬＥＤ照明システム。
　上記発光量指示無線信号は、上記ＬＥＤ照明装置が発する光の色合いおよび照度の少なくともいずれかを変化させるときの変化速度情報を含み、
　上記制御部は、上記変化速度情報にもとづいて、上記第１および第２の発光量指示信号を変化させる、請求項３４に記載のＬＥＤ照明システム。
　上記制御部は、上記変化速度情報にもとづいた上記第１および第２の発光量指示信号の変化を同時に開始し、かつ同時に終了する、請求項３５に記載のＬＥＤ照明システム。
　上記制御部は、上記第１および第２の発光量指示信号の変化に要する変化時間を算出し、上記第１および第２の発光量指示信号のうち上記変化時間が短い方の変化速度を、上記第１および第２の発光量指示信号の変化を同時に開始し、かつ同時に終了できるように、遅くする、請求項３６に記載のＬＥＤ照明システム。
　複数の上記ＬＥＤ照明装置および複数の上記無線親機部を備えており、
　上記複数のＬＥＤ照明装置は、複数のＬＥＤ照明装置グループに区分けされており、
　上記複数のＬＥＤ照明装置のうち同一の上記ＬＥＤ照明装置グループに属するものは、同一の上記無線親機部から上記発光量指示無線信号を受信する、請求項３４に記載のＬＥＤ照明システム。
　上記複数のＬＥＤ照明装置は、上記複数のＬＥＤモジュールが第１の方向に沿って列を成して配置されており、かつ複数の上記第１のＬＥＤモジュールと複数の上記第２のＬＥＤモジュールとが交互に配置された細長状発光ＬＥＤ照明装置を含んでいる、請求項３４に記載のＬＥＤ照明システム。
　上記細長状発光ＬＥＤ照明装置は、上記第１の方向に延びており、上記複数のＬＥＤモジュールが搭載された基板と、上記第１の方向に延びており、上記基板が取り付けられた支持部材と、を備えており、
　上記無線子機部は、上記支持部材に対して上記第１の方向において隣り合う位置に設けられている、請求項３９に記載のＬＥＤ照明システム。
　上記複数のＬＥＤ照明装置は、複数の上記第１のＬＥＤモジュールと、複数の上記第２のＬＥＤモジュールとが、それぞれ列をなして配置されており、かつ上記第１のＬＥＤモジュールの列と上記第２のＬＥＤモジュールの列とが交互に配置された面状発光ＬＥＤ照明装置を含んでいる、請求項３４に記載のＬＥＤ照明システム。
　上記面状発光ＬＥＤ照明装置は、上記複数のＬＥＤモジュールを露出させる開口と、上記発光量指示無線信号を通過させる無線信号通過孔とを有するケースをさらに備えており、
　上記無線信号通過孔が上記ケースを貫通する方向視において、上記無線信号通過孔と上記無線子機部とが重なっている、請求項４１に記載のＬＥＤ照明システム。
　複数のＬＥＤチップ、上記ＬＥＤチップを発光制御するＬＥＤドライバ、上記ＬＥＤドライバに対して発光量指示信号を送信する制御部、および発光量指示無線信号を受信可能であり、上記制御部に対して全体発光量指示信号を送信する無線子機部、を備える複数のＬＥＤ照明装置と、
　上記発光量指示無線信号を送信する複数の無線親機部と、を備えており、
　上記複数のＬＥＤ照明装置は、複数のＬＥＤ照明装置グループに区分けされており、
　上記複数のＬＥＤ照明装置のうち同一の上記ＬＥＤ照明装置グループに属するものは、同一の上記無線親機部から上記発光量指示無線信号を受信する、ＬＥＤ照明システム。
　上記各ＬＥＤ照明装置は、上記複数のＬＥＤ照明装置グループのいずれに属するかを認識していない状態で、上記複数の無線親機部のいずれかとの通信を開始し、
　上記各無線親機部は、上記複数のＬＥＤ照明装置グループのいずれに属するかを認識していない状態の上記ＬＥＤ照明装置に対して、上記複数のＬＥＤ照明装置グループのいずれに属するかを設定するグループ設定信号を送信する、請求項４３に記載のＬＥＤ照明システム。
　上記複数の無線親機部と、上記各無線親機部の通信制御を各別に独立して行う複数の副制御部と、上記複数の副制御部の動作を制御する主制御部と、を備える無線親機ユニットをさらに備える、請求項４４に記載のＬＥＤ照明システム。
　上記複数の無線親機部は、それぞれが１つの上記副制御部を備える、請求項４５に記載のＬＥＤ照明システム。
　上記主制御部は、上記複数のＬＥＤ照明装置が上記複数のＬＥＤ照明装置グループのいずれに属するかを設定するグループ設定情報を記憶可能であり、かつ上記各副制御部は、上記主制御部から得た上記グループ設定情報に基づいて、上記グループ設定信号を対応する上記無線親機部に送信する、請求項４５に記載のＬＥＤ照明システム。
　上記各ＬＥＤ照明装置は、それぞれが上記ＬＥＤチップを有しており、互いに異なる波長の光を発する複数の第１のＬＥＤモジュールおよび複数の第２のＬＥＤモジュールと、複数の上記ＬＥＤドライバとしての、上記第１のＬＥＤモジュールを発光制御する第１のＬＥＤドライバ、および上記第２のＬＥＤモジュールを発光制御する第２のＬＥＤドライバと、を備えており、
　上記発光量指示無線信号は、上記ＬＥＤ照明装置が発する光の色合い情報および照度情報を含み、
　上記制御部は、上記第１および第２のＬＥＤドライバに対して上記第１および第２のＬＥＤモジュールの発光時間率情報を含む第１および第２の発光量指示信号を送信する、請求項４３のいずれかに記載のＬＥＤ照明システム。
　上記発光量指示無線信号は、上記ＬＥＤ照明装置が発する光の色合いおよび照度の少なくともいずれかを変化させるときの変化速度情報を含み、
　上記制御部は、上記変化速度情報にもとづいて、上記第１および第２の発光量指示信号を変化させる、請求項４８に記載のＬＥＤ照明システム。
　上記複数のＬＥＤ照明装置は、上記複数の第１および第２のＬＥＤモジュールが、第１の方向に沿って列をなして配置されており、かつ複数の上記第１のＬＥＤモジュールと複数の上記第２のＬＥＤモジュールとが交互に配置された細長状発光ＬＥＤ照明装置を含んでいる、請求項４８に記載のＬＥＤ照明システム。
　上記細長状発光ＬＥＤ照明装置は、上記第１の方向に延びており、上記複数の第１および第２のＬＥＤモジュールが搭載された基板と、上記第１の方向に延びており、上記基板が取り付けられた支持部材と、を備えており、
　上記無線子機部は、上記支持部材に対して上記第１の方向において隣り合う位置に設けられている、請求項５０に記載のＬＥＤ照明システム。
　上記複数のＬＥＤ照明装置は、複数の上記第１のＬＥＤモジュールと、複数の上記第２のＬＥＤモジュールとが、それぞれが列をなして配置されており、かつ上記第１のＬＥＤモジュールの列と上記第２のＬＥＤモジュールの列とが交互に配置された面状発光ＬＥＤ照明装置を含んでいる、請求項４８に記載のＬＥＤ照明システム。
　上記面状発光ＬＥＤ照明装置は、上記複数の第１および第２のＬＥＤモジュールを露出させる開口と、上記発光量指示無線信号を通過させる無線信号通過孔とを有するケースをさらに備えており、
　上記無線信号通過孔が上記ケースを貫通する方向視において、上記無線信号通過孔と上記無線子機部とが重なっている、請求項５２に記載のＬＥＤ照明システム。
　什器上方に延設されるとともに上下両面に照明器具を取付可能な主板部、および該主板部の両側縁からそれぞれ上下に突出する一対の側板部を有する照明取付部材と、
　上記什器から上方に向けて延在し、上端面が上記主板部の下面に当接して固定されるとともに上端部が上記一対の側板部間に嵌合された支柱と、
を備えている、照明装置。
　上記一対の側板部は、それぞれの下端が上記支柱の上端部の側面に当接することで上記支柱に外嵌するとともに、それぞれの下端から上記主板部との連結部分に向かうに従い互いに離間している、請求項５４に記載の照明装置。
　上記側板部の下端には、上記支柱の上端部の側面に当接する下補助片が上方に向けて延設されている、請求項５５に記載の照明装置。
　上記主板部の下面には、上記支柱の上端部の側面に当接する上補助片が下方に向けて延設されている、請求項５５に記載の照明装置。
　上記上補助片は、上記支柱の上端部の側面に上記側板部側から当接している、請求項５７に記載の照明装置。
　上記一対の側板部は、それぞれの上記連結部分から上下両端に向かうに従い互いに近接するように湾曲形成されている、請求項５５に記載の照明装置。
　上記主板部には、上下に連通する連通路が形成されている、請求項５４に記載の照明装置。
　上記照明取付部材に着脱可能に装着され、上記一対の側板部間において上記主板部より
も下側に位置する空間を覆うカバー体を備えている、請求項５４に記載の照明装置。