WO2010073343A1 - コンテンツ再生装置、コンテンツ再生システム、コンテンツ再生方法、コンテンツ再生プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

コンテンツ再生装置、コンテンツ再生システム、コンテンツ再生方法、コンテンツ再生プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/017Gesture based interaction, e.g. based on a set of recognized hand gestures

Abstract

 コンテンツ再生装置(100)は、ユーザを識別する識別部(101)、識別されたユーザに対応するコンテンツリストを取得するリスト取得部(102)、コンテンツリストを動的に表示する表示部(103)、再生コンテンツを決定する決定部(104)、コンテンツデータを取得するコンテンツ取得部(105)と、コンテンツデータを再生する再生部(106)を備える。表示部(103)は、コンテンツデータが取得された後に、コンテンツリストの動的な表示を再生コンテンツに対応する表示位置で停止させ、再生部(106)は、コンテンツリストの動的な表示が停止された後にコンテンツデータを再生する。

Description

コンテンツ再生装置、コンテンツ再生システム、コンテンツ再生方法、コンテンツ再生プログラムおよび記録媒体
 この発明は、コンテンツデータを再生するコンテンツ再生装置、コンテンツ再生システム、コンテンツ再生方法、コンテンツ再生プログラムおよび記録媒体に関するものであり、特に、ネットワークを介して取得したコンテンツデータを再生するコンテンツ再生装置、コンテンツ再生システム、コンテンツ再生方法、コンテンツ再生プログラムおよび記録媒体に関する。ただし、本発明の利用は、上述したコンテンツ再生装置、コンテンツ再生システム、コンテンツ再生方法、コンテンツ再生プログラムおよび記録媒体に限られない。
 従来、車載用のオーディオ再生装置において、搭乗者の携帯電話などに記憶された楽曲データを通信により受信して再生する技術が提案されている(たとえば、下記特許文献1および2参照。)。また、車載用のオーディオ再生装置において、ネットワークを介してサーバに蓄積された楽曲データを受信して再生する技術が提案されている(たとえば、下記特許文献3および4参照。)。さらに、携帯再生装置に記憶されたコンテンツデータのリストをコンテンツ再生装置に送信し、リストから選択されたコンテンツを再生装置または携帯コンテンツ再生装置で再生する技術が提案されている(たとえば、下記特許文献5参照。)。
特開2008-021337号公報 特開2001-296875号公報 特開2002-149165号公報 特開2002-351475号公報 特開2006-252659号公報
 しかしながら、上記の従来技術にあっては、コンテンツデータを蓄積する機器とコンテンツデータを再生する機器とが異なるため、これらの機器の間でコンテンツデータを送受信する必要がある。このため、ユーザがコンテンツデータの再生指示をおこなってから再生が開始されるまでの時間が長くなり、視聴覚的な空白時間が生じてしまうという問題点が一例として挙げられる。特に、近年コンテンツデータとして楽曲のみならず画像や動画などデータ量の大きな媒体も車載用のコンテンツ再生装置で利用されている。この場合、上記の空白時間が長くなり、ユーザが煩わしさを感じる可能性が高くなるという問題が一例として挙げられる。
 上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかるコンテンツ再生装置は、ユーザを識別する識別手段と、前記識別手段によって識別されたユーザに対応するコンテンツリストを取得するリスト取得手段と、前記リスト取得手段によって取得された前記コンテンツリストを動的に表示する表示手段と、前記コンテンツリスト内のコンテンツから再生するコンテンツ(以下、「再生コンテンツ」という)を決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された再生コンテンツのコンテンツデータを取得するコンテンツ取得手段と、前記コンテンツデータを再生する再生手段と、を備え、前記表示手段は、前記コンテンツ取得手段によって前記コンテンツデータが取得された後に、前記コンテンツリストの動的な表示を前記再生コンテンツに対応する表示位置で停止させ、前記再生手段は、前記表示手段によって前記コンテンツリストの動的な表示が前記再生コンテンツに対応する表示位置で停止された後に前記コンテンツデータを再生することを特徴とする。
 また、請求項13の発明にかかるコンテンツ再生システムは、ネットワークを介して接続可能なコンテンツ再生装置と1つまたは複数のコンテンツサーバとによって構成されるコンテンツ再生システムであって、前記コンテンツサーバは、前記コンテンツ再生装置からの要求に応じて自装置内のコンテンツデータを前記コンテンツ再生装置に送信し、前記コンテンツ再生装置は、ユーザを識別する識別手段と、前記識別手段によって識別されたユーザに対応するコンテンツリストを取得するリスト取得手段と、前記リスト取得手段によって取得された前記コンテンツリストを動的に表示する表示手段と、前記コンテンツリスト内のコンテンツから再生するコンテンツ(以下、「再生コンテンツ」という)を決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された再生コンテンツの前記コンテンツデータを前記コンテンツサーバから取得するコンテンツ取得手段と、前記コンテンツデータを再生する再生手段と、を備え、前記表示手段は、前記コンテンツ取得手段によって前記コンテンツデータが取得された後に、前記コンテンツリストの動的な表示を前記再生コンテンツに対応する表示位置で停止させ、前記再生手段は、前記表示手段によって前記コンテンツリストの動的な表示が前記再生コンテンツに対応する表示位置で停止された後に前記コンテンツデータを再生することを特徴とする。
 また、請求項15の発明にかかるコンテンツ再生方法は、ユーザを識別する識別工程と、前記識別工程で識別されたユーザに対応するコンテンツリストを取得するリスト取得工程と、前記リスト取得工程で取得された前記コンテンツリストの動的な表示を開始する表示開始工程と、前記コンテンツリスト内のコンテンツから再生コンテンツを決定する決定工程と、前記決定工程で決定された再生コンテンツのコンテンツデータを取得するコンテンツ取得工程と、前記コンテンツ取得工程で前記コンテンツデータが取得された後に、前記コンテンツリストの動的な表示を前記再生コンテンツに対応する表示位置で停止させる表示停止工程と、前記表示停止工程で前記コンテンツリストの動的な表示が前記再生コンテンツに対応する表示位置で停止された後に前記コンテンツデータを再生する再生工程と、を含んだことを特徴とする。
 また、請求項16の発明にかかるコンテンツ再生プログラムは、請求項15に記載のコンテンツ再生方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
 また、請求項17の発明にかかる記録媒体は、請求項16に記載のコンテンツ再生プログラムをコンピュータに読み取り可能な状態で記録したことを特徴とする。
図1は、実施の形態にかかるコンテンツ再生装置の構成を示すブロック図である。 図2は、コンテンツ再生装置によるコンテンツ再生処理の手順を示すフローチャートである。 図3は、実施例にかかるコンテンツ再生システムのシステム構成について説明する説明図である。 図4は、ナビゲーション装置を搭載した車両の内部を模式的に示した説明図である。 図5は、ナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図6は、ナビゲーション装置によるコンテンツリストの生成処理の手順を示すフローチャートである。 図7は、コンテンツリストの表示例を示す説明図である。 図8は、ナビゲーション装置によるコンテンツ再生処理の手順を示すフローチャートである。 図9は、図8の処理を説明するための説明図である。 図10は、図8の処理を説明するための説明図である。 図11は、図8の処理を説明するための説明図である。 図12は、コンテンツリストの表示の変形例を示す説明図である。 図13は、コンテンツリストの表示の他の変形例を示す説明図である。 図14は、コンテンツリストの表示の他の変形例を示す説明図である。 図15は、コンテンツリストの表示の他の変形例を示す説明図である。
符号の説明
 100 コンテンツ再生装置
 101 識別部
 102 リスト取得部
 103 表示部
 104 決定部
 105 コンテンツ取得部
 106 再生部
 107 リスト生成部
 108 検知部
 以下に添付図面を参照して、この発明にかかるコンテンツ再生装置、コンテンツ再生システム、コンテンツ再生方法、コンテンツ再生プログラムおよび記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
(コンテンツ再生装置の構成)
 図1は、実施の形態にかかるコンテンツ再生装置の構成を示すブロック図である。実施の形態にかかるコンテンツ再生装置100は、識別部101、リスト取得部102、表示部103、決定部104、コンテンツ取得部105、再生部106、リスト生成部107、検知部108によって構成される。
 識別部101は、たとえば、個々のユーザに割り当てられたID情報などを用いてユーザを識別する。識別部101は、ユーザが複数いる場合には、複数のユーザをそれぞれ識別する。識別部101は、たとえば、ユーザが保有するタグのメモリに記憶されたID情報を読み出してユーザを識別する。ここで、タグとはユーザのID情報などを記憶した携帯機器であり、たとえば携帯電話などを用いることができる。
 リスト取得部102は、識別部101によって識別されたユーザに対応するコンテンツリストを取得する。コンテンツリストとは、たとえば、コンテンツのタイトルやアーティスト名、データ形式、視聴時間などをリスト化したものである。リスト取得部102は、たとえば、ネットワークを介してユーザが利用可能なコンテンツデータを検索し、そのタイトルをリスト化することによってコンテンツリストを取得する。また、リスト取得部102は、後述するリスト生成部107が生成したコンテンツリストを取得してもよい。また、タグにコンテンツリストを記憶させておき、リスト取得部102はタグからコンテンツリストを読み出すようにしてもよい。さらに、ネットワーク上の個人用サーバ上や、自宅サーバに保存してあるコンテンツリストを、ネットワーク経由で取得してもよい。
 ここで、ユーザが利用可能なコンテンツデータとは、たとえばタグ内に記憶されたコンテンツデータや、ユーザの自宅のコンテンツサーバに記憶されたコンテンツデータ、ユーザが加入しているコンテンツ配信サービスで配信されているコンテンツデータ、およびユーザがアクセス可能なWebサービスのコンテンツデータである。コンテンツデータは、具体的にはたとえば楽曲データや静止画データ、動画データ、情報サービスなどが挙げられる。コンテンツデータは、常時アクセス可能な形でコンテンツサーバに蓄積されている他、放送のように決まった時間でなければアクセスできないものも含まれる。1つまたは、複数のコンテンツサーバをまたがって、種々のコンテンツデータを取得することも可能である。
 表示部103は、リスト取得部102によって取得されたコンテンツリストを動的に表示する。表示部103は、たとえば後述する検知部108によってユーザの手が所定の動きをおこなったことが検知された場合、コンテンツリストの動的な表示を開始する。所定の動きとは、たとえば、表示手段近傍にユーザの手がかざされた場合などである。
 表示部103は、たとえばコンテンツリストを回転表示する。より詳細には、表示部103は、たとえば、モニタ上にスロットマシンのリールを表示させ、そのリール上にコンテンツリスト内の各コンテンツをあらわす図柄を配し、リールが回転しているような表示をおこなう。また、表示部103は、たとえば、モニタ上に歯車を表示させ、その歯車に等間隔にコンテンツリスト内の各コンテンツをあらわす図柄を配し、歯車が回転しているような表示をおこなってもよい。
 決定部104は、コンテンツリスト内のコンテンツから再生コンテンツを決定する。決定部104は、たとえば、コンテンツリスト内のコンテンツからランダムに再生コンテンツを決定する。また、決定部104は、ユーザからのコンテンツの指定を受け付け、ユーザが指定したコンテンツを再生コンテンツとしてもよい。
 決定部104が決定する再生コンテンツの数は、複数であってもよいし、単数であってもよい。また、たとえば、ユーザが視聴可能な時間に応じて再生コンテンツ数を決定してもよい。また、決定部104は、たとえば、複数のユーザのコンテンツリストがある場合、それぞれのユーザのコンテンツリスト内から同じ数だけ再生コンテンツを選択してもよい。なお、決定部104による再生コンテンツの決定は、表示部103によるコンテンツリストの表示が開始される前後のいずれにおこなってもよい。
 コンテンツ取得部105は、決定部104によって決定された再生コンテンツのコンテンツデータを取得する。コンテンツ取得部105は、たとえばネットワークを介してコンテンツデータを取得する。
 コンテンツ取得部105によってコンテンツデータが取得された後に、表示部103ではコンテンツリストの動的な表示を再生コンテンツに対応する表示位置で停止させる。具体的には、たとえば、再生コンテンツをあらわす図柄が表示部103の中心位置に達した時に、コンテンツリストの動きを停止させる。これにより、ユーザは次にいずれのコンテンツが再生されるかを知ることができる。
 再生部106は、コンテンツデータを再生する。再生部106は、表示部103によってコンテンツリストの動的な表示が再生コンテンツに対応する表示位置で停止された後にコンテンツデータを再生する。また、再生部106は、たとえば後述する検知部108によってユーザの手が所定の動きをおこなったことが検知された場合、再生コンテンツの再生を中止し、異なるコンテンツの再生をおこなう。所定の動きとは、たとえば表示部103近傍でユーザの手が振り払われた場合などである。
 リスト生成部107は、ユーザが利用可能なコンテンツからユーザの嗜好に合ったコンテンツを抽出してコンテンツリストを生成する。リスト生成部107は、たとえば過去のコンテンツ視聴履歴からユーザの嗜好を分析して、ユーザの嗜好に合ったコンテンツを抽出する。また、たとえばコンテンツを視聴中における時刻や日時、季節、現在位置などからユーザの嗜好を分析してもよい。また、ユーザが複数いる場合、リスト生成部107は、複数のユーザに共通する嗜好に合ったコンテンツを優先して抽出してもよい。なお、リスト生成部107は、ユーザが複数いる場合、複数のユーザそれぞれに対応するコンテンツリストを生成してもよいし、複数のユーザに共通する嗜好に合った1つのコンテンツリストを生成してもよい。
 また、リスト生成部107は、複数の異なる媒体のコンテンツからコンテンツリストを生成するようにしてもよい。ここで、異なる媒体のコンテンツとは、たとえば楽曲(音声)データや画像データ、動画データなどデータ形式が異なるコンテンツや、コンテンツサーバなどに蓄積されたコンテンツデータと、放送のように決まった時間でなければアクセスできないコンテンツデータなどデータの取得方法が異なるコンテンツである。
 検知部108は、ユーザの手の動きを検知する。検知部108は、たとえば表示部103の近傍におけるユーザの手の動きを検知するセンサである。検知部108は、たとえば表示部103の近傍にユーザの手がかざされたことや、表示部103の近傍でユーザの手が振り払われたことなどを検知する。
(コンテンツ再生処理)
 図2は、コンテンツ再生装置によるコンテンツ再生処理の手順を示すフローチャートである。コンテンツ再生装置100は、まず、識別部101によってユーザのID情報などを用いてユーザを識別し(ステップS201)、リスト取得部102によってユーザに対応するコンテンツリストを取得する(ステップS202)。
 つづいて、コンテンツ再生装置100は、決定部104によって再生コンテンツを決定する(ステップS203)。また、コンテンツ再生装置100は、表示部103によってコンテンツリストを動的に表示する(ステップS204)。なお、上述したように、ステップS203とステップS204の処理は、どちらを先におこなってもよい。
 そして、コンテンツ再生装置100は、コンテンツ取得部105によって、少なくともコンテンツの再生開始に必要な量のコンテンツデータの取得をおこない(ステップS205)、コンテンツデータの取得が完了するまでは(ステップS205:No)、ステップS204に戻り、コンテンツリストの動的な表示およびコンテンツデータの取得を継続する。コンテンツデータの取得が完了すると(ステップS205:Yes)、コンテンツ再生装置100は、コンテンツリストの表示の動きを停止させ(ステップS206)、再生部106によって取得が完了したコンテンツデータを再生して(ステップS207)、本フローチャートによる処理を終了する。
 以上説明したように、実施の形態にかかるコンテンツ再生装置100によれば、コンテンツデータの取得が完了するまでコンテンツリストを回転表示させる。このため、視聴覚的な空白時間を生じさせることなくコンテンツデータを取得することができる。特にネットワークを介してコンテンツデータを取得する場合、特に、複数あるコンテンツサーバをまたがってザッピングをおこなうコンテンツリストの場合、コンテンツデータの取得にかかる時間が長い傾向がある。このような場合でも、ユーザに煩わしさを感じさせることなくコンテンツデータを取得することができる。
 また、コンテンツ再生装置100は、コンテンツリストを動的に表示して、再生コンテンツに対応した位置でコンテンツリストを停止させる。このため、ランダムに再生コンテンツが決定されていることを視覚的に表現することができる。特に、コンテンツ再生装置100のように、複数の異なる媒体のコンテンツからコンテンツリストを生成する場合、ランダム再生を視覚的に表現するのは困難であった。コンテンツ再生装置100によれば、複数の異なる媒体のコンテンツをランダム再生する場合であっても、視覚的に表現することができる。
 以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、車両に搭載されたナビゲーション装置300をコンテンツ再生装置としたコンテンツ再生システムにおいて本発明を適用した場合の一例について説明する。
(コンテンツ再生システムのシステム構成)
 まず、実施例にかかるコンテンツ再生システムのシステム構成について説明する。図3は、実施例にかかるコンテンツ再生システムのシステム構成について説明する説明図である。また、図4は、ナビゲーション装置を搭載した車両の内部を模式的に示した説明図である。
 図3において、ナビゲーション装置300は車両340に搭載されており、モニタ310、リーダ320およびセンサ330を備える。ナビゲーション装置300は、地図表示や経路探索、経路誘導などの各種ナビゲーション処理をおこなう。また、ナビゲーション装置300は、通信機能を用いてコンテンツサーバ350(350a,350b)やメディアサーバ360などと通信することができる。
 モニタ310は、ナビゲーション処理中においては地図情報や経路誘導情報を表示する。また、モニタ310は、コンテンツ再生処理中においては、各種コンテンツや後述するコンテンツリストを表示する。
 リーダ320は、タグ321(321a,321b)に記憶されている情報を読み出す。リーダ320としては、たとえばICカードリーダなどを用いることができる。図4に示すように、本実施例ではICカードリーダを内蔵した携帯電話用ホルダをリーダとする。なお、図3および図4では2つのタグ321a,321bに対応する2つのリーダ320が示されているが、1つのリーダ320で複数のタグ321の情報を読み出してもよいし、2つ以上のリーダ320が設けられてもよい。また、リーダ320は、たとえばBluetooth(登録商標)のような近距離無線通信を用いてタグ321に記憶された情報を読み出してもよい。
 タグ321は、ユーザに関するデータを記憶した携帯機器である。図4に示すように、本実施例ではたとえばICカードが内蔵された携帯電話をタグ321とする。ユーザに関するデータとは、たとえばユーザを識別するID情報が挙げられる。また、ユーザの属性や嗜好に関するデータなどがタグ321に記憶されていてもよい。タグ321としては、携帯電話の他、たとえば携帯型コンテンツ再生装置やICカードなどを用いることができる。図3および図4では2人のユーザにそれぞれ対応する2つのタグ321a,321bが示されている。
 センサ330は、モニタ310の近傍におけるユーザの手の動きを検知する。センサ330を設けることによって、ユーザはモニタ310近傍で手を動かすことによって操作入力をおこなうことができる。詳細は後述するが、本実施例ではセンサ330を用いた操作入力の一例として、受動再生の開始指示および再生コンテンツの先送り指示の操作入力をおこなう場合について説明している。
 コンテンツサーバ350(350a,350b)は、たとえばユーザの自宅に置かれたコンテンツ蓄積装置である。ナビゲーション装置300は、タグ321から読み取ったID情報に対応するユーザのコンテンツサーバ350に接続し、コンテンツサーバ350内に蓄積されているコンテンツデータを読み出して、車両340内で再生することができる。これにより、ユーザは自宅外においても自身が保有するコンテンツデータを利用することができる。なお、コンテンツサーバ350はユーザの自宅のみならず、データストレージサービス事業者などに置かれていてもよい。
 メディアサーバ360は、インターネット370などを通じて、外部コンテンツサーバ380(380a,380b,380c)からコンテンツデータを取得する。より詳細には、ナビゲーション装置300は、メディアサーバ360に対してユーザの嗜好や属性などの情報を送信する。メディアサーバ360は、ナビゲーション装置300から受信した情報に基づいて、外部コンテンツサーバ380からユーザの嗜好や属性に合ったコンテンツを検索し、検索結果をナビゲーション装置300に返信する。
 このようなコンテンツ再生システムを用いることにより、ユーザは外出先(車両340内)においても自宅に蓄積しているコンテンツを視聴することができる。また、メディアサーバ360を用いることにより、外部コンテンツサーバ380に格納されたコンテンツデータにもアクセスすることができ、より幅広いコンテンツを車両340内で視聴することができる。
(ナビゲーション装置のハードウェア構成)
 つぎに、ナビゲーション装置300のハードウェア構成について説明する。図5は、ナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図5において、ナビゲーション装置300は、CPU501と、ROM502と、RAM503と、磁気ディスクドライブ504と、磁気ディスク505と、光ディスクドライブ506と、光ディスク507と、音声I/F(インターフェース)508と、マイク509と、スピーカ510と、入力デバイス511と、映像I/F512と、モニタ310と、通信I/F514と、GPSユニット515と、各種センサ516と、カメラ517と、を備えている。各構成部501~517は、バス520によってそれぞれ接続されている。
 まず、CPU501は、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。ROM502は、ブートプログラム、データ更新プログラムなどのプログラムを記録している。また、RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。すなわち、CPU501は、RAM503をワークエリアとして使用しながら、ROM502に記録された各種プログラムを実行することによって、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。
 磁気ディスクドライブ504は、CPU501の制御にしたがって磁気ディスク505に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク505は、磁気ディスクドライブ504の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク505としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
 また、光ディスクドライブ506は、CPU501の制御にしたがって光ディスク507に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク507は、光ディスクドライブ506の制御にしたがってデータが読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク507は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。着脱可能な記録媒体として、光ディスク507のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
 磁気ディスク505および光ディスク507に記録される情報の一例としては、コンテンツデータや地図データが挙げられる。コンテンツデータは、たとえば楽曲データや静止画データ、動画データなどである。また、地図データは、建物、河川、地表面などの地物(フィーチャ)をあらわす背景データと、道路の形状をあらわす道路形状データとを含んでおり、地区ごとに分けられた複数のデータファイルによって構成されている。
 音声I/F508は、音声入力用のマイク509および音声出力用のスピーカ510に接続される。マイク509に受音された音声は、音声I/F508内でA/D変換される。マイク509は、たとえば、車両のサンバイザー付近に設置され、その数は単数でも複数でもよい。スピーカ510からは、所定の音声信号を音声I/F508内でD/A変換した音声が出力される。
 入力デバイス511は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス511は、リモコン、キーボード、タッチパネルのうちいずれか1つの形態によって実現されてもよいが、複数の形態によって実現することも可能である。
 映像I/F512は、モニタ310に接続される。映像I/F512は、具体的には、たとえば、モニタ310全体を制御するグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいてモニタ310を制御する制御ICなどによって構成される。
 モニタ310には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。モニタ310には、上述した地図データが、2次元または3次元に描画される。モニタ310に表示された地図データには、ナビゲーション装置300を搭載した車両の現在位置をあらわすマークなどを重ねて表示することができる。車両の現在位置は、CPU501によって算出される。
 モニタ310としては、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどを用いることができる。モニタ310は、たとえば、車両のダッシュボード付近に設置される。モニタ310は、車両のダッシュボード付近のほか、車両の後部座席周辺などに設置するなどして、車両において複数設置されていてもよい。
 通信I/F514は、無線を介してインターネットなどの広域通信網やネットワークなどに接続し、各種データの送受信をおこなう。
 GPSユニット515は、GPS衛星からの電波を受信し、車両の現在位置を示す情報を出力する。GPSユニット515の出力情報は、後述する各種センサ516の出力値とともに、CPU501による車両の現在位置の算出に際して利用される。現在位置を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図データ上の1点を特定する情報である。
 各種センサ516は、車速センサ、加速度センサ、角速度センサなどの、車両の位置や挙動を判断するための情報を出力する。各種センサ516の出力値は、CPU501による車両の現在位置の算出や、速度や方位の変化量の算出に用いられる。また、各種センサ516にはモニタ310の近傍におけるユーザの手の動きを検知するセンサ330(図3参照)も含まれる。
 カメラ517は、車両内部あるいは外部の映像を撮影する。映像は静止画あるいは動画のどちらでもよく、たとえば、カメラ517によって車両内部の搭乗者の挙動を撮影し、撮影した映像を映像I/F512を介して磁気ディスク505や光ディスク507などの記録媒体に出力する。また、カメラ517によって車両外部の状況を撮影し、撮影した映像を映像I/F512を介して磁気ディスク505や光ディスク507などの記録媒体に出力する。また、カメラ517は、赤外線カメラ機能を有しており、赤外線カメラ機能を用いて撮影された映像情報に基づいて車両内部に存在する物体の表面温度の分布を相対的に比較することができる。また、記録媒体に出力された映像は、上書き記録や保存がおこなわれる。
 図1に示したコンテンツ再生装置100の識別部101、リスト取得部102、表示部103、決定部104、コンテンツ取得部105、再生部106、リスト生成部107、検知部108は、図5に示したナビゲーション装置300におけるROM502、RAM503、磁気ディスク505、光ディスク507などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU501が所定のプログラムを実行し、ナビゲーション装置300における各部を制御することによってその機能を実現する。
 すなわち、実施例のナビゲーション装置300は、ナビゲーション装置300における記録媒体としてのROM502に記録されているコンテンツ再生プログラムを実行することにより、図1に示したコンテンツ再生装置100が備える機能を、図2に示したコンテンツ再生処理の手順で実行することができる。
(ナビゲーション装置300によるコンテンツ再生処理)
 つぎに、ナビゲーション装置300によるコンテンツ再生処理について説明する。ナビゲーション装置300によるコンテンツ再生処理には、ユーザが自身で視聴するコンテンツを選択する通常再生と、ナビゲーション装置300によって視聴するコンテンツを決定する受動再生とがある。
 通常再生では、ユーザが自身で視聴するコンテンツを選択するのに対して、受動再生では、車両に搭乗しているそれぞれのユーザの好みに合わせたコンテンツをコンテンツサーバ350やメディアサーバ360から抽出し、ランダムに再生する。受動再生は、たとえば車両340に搭乗するユーザが複数いる場合に、複数のユーザのそれぞれの嗜好に合わせたコンテンツを再生したい時などに実行する。
 まず、2つの再生形態に共通するコンテンツリストの生成処理について説明する。図6は、ナビゲーション装置によるコンテンツリストの生成処理の手順を示すフローチャートである。図6のフローチャートにおいて、ナビゲーション装置300は、タグ321がリーダ320に置かれるまで待機する(ステップS601:Noのループ)。リーダ320にタグ321が置かれると(ステップS601:Yes)、ナビゲーション装置300はリーダ320によってタグ321に記憶されたユーザのID情報を読み出す(ステップS602)。このとき、タグ321内にユーザの嗜好や属性に関する情報が記憶されている場合は、その情報も読み出す。ユーザの嗜好や属性に関する情報とは、ユーザのコンテンツ視聴履歴や年齢、性別などの情報である。また、リーダ320に複数のタグ321が置かれた場合(複数のユーザがいる場合)は、それぞれのタグ321からID情報を読み出す。
 つぎに、ナビゲーション装置300は、ステップS602で読み出したID情報を用いてユーザを認証する(ステップS603)。そして、ナビゲーション装置300は、ID情報に対応したコンテンツサーバ350に接続して(ステップS604)、コンテンツサーバ350に蓄積されているコンテンツデータを検索する(ステップS605)。このとき、ナビゲーション装置300は、コンテンツサーバ350内のすべてのコンテンツを検索する他、ステップS601で読み出したユーザの嗜好や属性に関する情報を用いて、ユーザの嗜好や属性に合ったコンテンツを検索してもよい。具体的には、たとえばユーザの視聴回数が多いアーティストのコンテンツを検索したり、年代別の人気ランキングを利用して、ユーザの年代に人気のあるコンテンツを検索したりする。また、複数のユーザがいる場合には、共通する嗜好や属性に合ったコンテンツを検索してもよい。
 また、ナビゲーション装置300は、メディアサーバ360に接続し(ステップS606)、ユーザの嗜好や属性に関する情報を送信する(ステップS607)。メディアサーバ360は、ナビゲーション装置300から送信されたユーザの嗜好や属性に関する情報に基づいて、ユーザの嗜好や属性に合ったコンテンツを検索し、検索結果をナビゲーション装置300に返信する。ナビゲーション装置300は、コンテンツサーバ350から検索結果を受信する(ステップS608)。複数のユーザがいる場合は、それぞれのユーザのID情報を用いてステップS603以降の処理をおこなう。
 そして、ナビゲーション装置300は、ステップS605で検索したコンテンツサーバ350の検索結果と、ステップS608で受信したメディアサーバ360による検索結果とからコンテンツリストを生成して(ステップS609)、本フローチャートによる処理を終了する。複数のユーザがいる場合には、それぞれのユーザのコンテンツリストを生成する。コンテンツリストには、たとえば、タイトルやアーティスト名、データ形式(媒体)、視聴時間などが含まれる。また、たとえばコンテンツデータが楽曲データである場合には、そのCDジャケットの画像が含まれていてもよい。
 図7は、コンテンツリストの表示例を示す説明図である。図7には、コンテンツのタイトルを示すテキスト情報701、アーティストの名前を示すアーティスト情報702、コンテンツのイメージ画像703、コンテンツの媒体を示すアイコン704が表示されている。たとえば、あるアーティストに関するコンテンツであっても、楽曲、TV放送、ラジオ放送、プロモーションビデオ、映画など、その媒体は多岐に渡る。このため、1つのコンテンツリストには、楽曲の他、動画や静止画、放送などさまざまな媒体のコンテンツが含まれる。
 なお、通常再生をおこなう場合、図7のように表示されたコンテンツリストからユーザが所望のコンテンツを選択し、再生指示(たとえば、タッチパネル上の表示を押下するなど)をおこなうことによってコンテンツの再生を開始する。また、図7のコンテンツリストの表示は、ユーザの手の動きに合わせて左右に表示が動くようにしてもよい。
 また、放送などアクセス可能な時間が限られているコンテンツについては、たとえば、その放送がおこなわれるタイミング(放送タイミング)でコンテンツリスト中の対応するアイコンを点滅表示させたり、放送タイミングにのみコンテンツリスト中に入れるようコンテンツリストを更新したり、放送タイミングでないときはアイコンをグレーアウトしてもよい。また、たとえば、コンテンツ再生中にユーザと似た嗜好を持つ人がある曲を聞き始めた場合、そのコンテンツをコンテンツリストに追加してもよい。新たに追加されたコンテンツは、たとえば点滅表示させるなど、他のコンテンツと表示形態を異ならせてもよい。
 つぎに、ナビゲーション装置300によるコンテンツ再生処理の手順について説明する。本実施例では、1人目のユーザのタグ321のみがリーダ320に置かれているときは通常再生をおこない、2人目のユーザのタグ321がリーダ320に置かれた場合に受動再生を開始するものとする。図8は、ナビゲーション装置によるコンテンツ再生処理の手順を示すフローチャートである。図8のフローチャートでは、1人目のユーザのタグ321は既にリーダ320に置かれており、通常再生をおこなっているものとする。
 ナビゲーション装置300は、2つ目のタグ321がリーダ320に置かれるまでは(ステップS801:No)、1人目のユーザのコンテンツを通常再生する(ステップS802)。2つ目のタグ321がリーダ320に置かれると(ステップS801:Yes)、ナビゲーション装置300は、受動再生モードに切り替わり、図6に示したフローチャートの手順により2人目のユーザのコンテンツリストを生成する(ステップS803)。
 つぎに、ナビゲーション装置300は、2人分のコンテンツリスト中のコンテンツから再生するコンテンツ(再生コンテンツ)を決定する(ステップS804)。ナビゲーション装置300は、たとえば、それぞれのコンテンツリスト内からランダムに再生コンテンツを決定する。また、たとえば、放送などアクセスできる時間が限られているコンテンツがコンテンツリストに含まれている場合、アクセス可能な時間帯に優先して再生するようにしてもよい。また、コンテンツを視聴する時間が限られている場合(たとえば、目的地点に到着するまでの時間など)には、視聴時間内に視聴可能なコンテンツを選択するようにしてもよい。
 なお、2つ以上のコンテンツを再生する場合、2つ目以降の再生するコンテンツは、最初の再生コンテンツを決定する際にあらかじめ決めておいてもよいし、直前のコンテンツの再生が終了する直前に決めてもよい。本実施例では、最初の再生コンテンツを決定する際にあらかじめ決めておくものとする。また、これに合わせて2つ目以降の再生コンテンツのコンテンツデータのダウンロードをあらかじめおこなっていてもよい。コンテンツの媒体が異なる場合には、再生用アプリケーションの起動もおこなっておいてもよい。
 つぎに、ナビゲーション装置300は、モニタ310に2つのスロットマシンのリールを表示させ、それぞれのユーザのコンテンツリストをリール上に表示する(ステップS805)。そして、ナビゲーション装置300は、モニタ310上のリールを回転表示させてコンテンツリストの表示を回転させる(ステップS806)。なお、再生コンテンツの決定処理(ステップS804)とコンテンツリストの回転表示処理(ステップS805およびS806)は、順序を入れ替えてもよい。
 つづいて、ナビゲーション装置300は、ステップS804で決定した再生コンテンツのコンテンツデータを格納場所からダウンロードする(ステップS807)。コンテンツデータのダウンロードが完了するまでは(ステップS808:No)、ステップS806に戻り、コンテンツリストの回転およびコンテンツデータのダウンロードを継続する。ダウンロードが完了すると(ステップS808:Yes)、ナビゲーション装置300は、再生コンテンツに対応する位置でコンテンツリストの回転を停止させ(ステップS809)、コンテンツの再生をおこなう(ステップS810)。
 コンテンツの再生中にモニタ310の近傍でユーザの手が振り払われた場合(ステップS811:Yes)、ナビゲーション装置300は、ユーザは再生しているコンテンツが気に入らず、次のコンテンツを再生させたいものと判断し、ステップS806に戻り、コンテンツリストの回転表示および次のコンテンツデータのダウンロードをおこなう。なお、既に次のコンテンツデータのダウンロードが完了している場合は、すぐに次のコンテンツデータを再生してもよい。
 また、コンテンツの再生中にユーザの手が振り払われない場合(ステップS811:No)、ナビゲーション装置300は、ユーザから受動再生の停止指示があるか否かを判断する(ステップS812)。受動再生の停止指示がない場合(ステップS812:No)、再生中のコンテンツが終了したか否かを判断し(ステップS813)、コンテンツが終了するまでは(ステップS813:No)、ステップS810に戻り、再生中のコンテンツの再生を継続する。また、コンテンツが終了すると(ステップS813:Yes)、ステップS806に戻り、コンテンツリストの回転表示および次のコンテンツデータのダウンロードをおこなう。さらに、ユーザから受動再生の停止指示があると(ステップS812:Yes)、コンテンツの再生を停止して(ステップS814)、本フローチャートによる処理を終了する。
 図9~図11は、図8の処理を説明するための説明図である。図9では、2人分のコンテンツリスト901a,901bがスロットマシンのリール上に表示されている。このコンテンツリスト901a,901bは、それぞれユーザaおよびユーザbのものであるとする。図9では、それぞれのコンテンツデータをあらわす表示として、コンテンツの媒体を示すアイコンが用いられている。また、ステップS804で決定した再生コンテンツはユーザbの「Net Radio」であるものとする。
 図9中の矢印で模式的に示すように、ユーザの手Hがモニタ310の近傍で振り払われると、ナビゲーション装置300は、図10で模式的に示すようにリールを回転表示させてコンテンツリスト901a,901bの表示を回転させる。この間、ナビゲーション装置300は、再生コンテンツ(ユーザbの「Net Radio」)のコンテンツデータのダウンロードをおこなっている。コンテンツデータのダウンロードが完了すると、図11に示すように、ナビゲーション装置300は、再生コンテンツであるユーザbの「Net Radio」のアイコンCがコンテンツリスト901bの中央部になるようにリールを停止させ、さらにアイコンCを点滅させる。その後、ナビゲーション装置300は、ダウンロードしたコンテンツデータの再生をおこなう。
 なお、たとえば図9のように、モニタ310に対して左右1つずつコンテンツリストが表示されている場合、左側で手が振り払われた場合は左側のコンテンツリストのみを、右側で手が振り払われた場合は右側のコンテンツリストのみを回転させるようにしてもよい。また、たとえばタグ321に何らかの動きが加えられた場合(たとえば、タグ321が振られるなど)、そのタグ321に対応するコンテンツリストのみを回転させるようにしてもよい。
 このように、ナビゲーション装置300は、コンテンツデータのダウンロード中に動的な表示をおこなうことによって、視覚的な空白時間を生じさせることなく、車内でのコンテンツ視聴を継続させることができる。特に、動画や放送系のコンテンツでは、データ量が多くコンテンツデータのダウンロードに時間がかかる場合があり、視聴覚的な空白時間が長くなる傾向にある。このような場合であっても、ナビゲーション装置300によればユーザにストレスを感じさせることなくコンテンツ視聴をおこなわせることができる。
 なお、コンテンツリストの表示形態は、上述したものに限らず、種々に変更可能である。図12は、コンテンツリストの表示の変形例を示す説明図である。図12では、歯車の上にコンテンツリストを表示した例である。より詳細には、それぞれのユーザに対応する歯車1201(1201a,1201b)を表示させ、歯車1201の歯の上にコンテンツを示すアイコンを表示する。2つの歯車1201a,1201bは、かみ合いながら回転し、再生コンテンツを示すアイコンがモニタ310の中心部に移動すると回転を停止する。その後、ナビゲーション装置300はコンテンツの再生を開始する。
 図13~図15は、コンテンツリストの表示の他の変形例を示す説明図である。図13では、2人のユーザのコンテンツリスト1301a,1301bに対応して、それぞれのユーザの嗜好に関するキーワード群1302a,1302bが表示されている。ユーザの嗜好に関するキーワードとは、たとえばコンテンツのジャンルやアーティスト名などである。
 図13中網掛けで模式的に示すように、キーワード群1302a,1302b中のキーワードのうち1つはハイライト表示され、ハイライト表示されるキーワードは上下に移動する。この動きは、キーワード群1302a,1302bのうち共通するキーワードの位置で停止する。これにより、キーワード群1302a,1302bから共通するキーワードを検索していることを表現している。
 共通するキーワードが検索されると、図14に示すように、共通するキーワードに関連するコンテンツを示すアイコン1401a~1401dがモニタ310の中央部付近に移動する。そして、図15に示すように、モニタ310の中央部に新たなリール1501を形成する。この後の動きは、上述した説明と同様である。このように、2人のユーザに共通するキーワードに関連するコンテンツを抽出することによって、2人のユーザの嗜好に適したコンテンツを再生することができる。
 以上説明したように、ナビゲーション装置300によれば、ネットワークを介して取得したコンテンツデータを再生する際に、コンテンツデータの取得が完了するまでコンテンツリストを回転表示させる。このため、視聴覚的な空白時間を生じさせることなくコンテンツデータを取得することができ、ユーザに煩わしさを感じさせるのを防止することができる。
 また、ナビゲーション装置300は、コンテンツリストを動的に表示して、再生コンテンツに対応した位置でコンテンツリストを停止させる。このため、ランダムに再生コンテンツが決定されていることを視覚的に表現することができる。特に、ナビゲーション装置300のように、複数の異なる媒体のコンテンツからコンテンツリストを生成する場合、ランダム再生を視覚的に表現するのは困難であった。ナビゲーション装置300によれば、複数の異なる媒体のコンテンツをランダム再生する場合であっても、視覚的に表現することができる。
 また、ナビゲーション装置300は、センサ330を用いることによって、ユーザの手の動きによりコンテンツ再生に関する操作入力をおこなうことができる。このため、車両340の運転中においても容易にコンテンツ再生に関する操作入力を簡単におこなうことができる。
 なお、本実施の形態で説明したコンテンツ再生方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD-ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。

Claims (17)

  1.  ユーザを識別する識別手段と、
     前記識別手段によって識別されたユーザに対応するコンテンツリストを取得するリスト取得手段と、
     前記リスト取得手段によって取得された前記コンテンツリストを動的に表示する表示手段と、
     前記コンテンツリスト内のコンテンツから再生するコンテンツ(以下、「再生コンテンツ」という)を決定する決定手段と、
     前記決定手段によって決定された再生コンテンツのコンテンツデータを取得するコンテンツ取得手段と、
     前記コンテンツデータを再生する再生手段と、を備え、
     前記表示手段は、前記コンテンツ取得手段によって前記コンテンツデータが取得された後に、前記コンテンツリストの動的な表示を前記再生コンテンツに対応する表示位置で停止させ、
     前記再生手段は、前記表示手段によって前記コンテンツリストの動的な表示が前記再生コンテンツに対応する表示位置で停止された後に前記コンテンツデータを再生することを特徴とするコンテンツ再生装置。
  2.  前記コンテンツ取得手段は、ネットワークを介して前記コンテンツデータを取得することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
  3.  前記表示手段は、前記コンテンツリストを回転表示することを特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ再生装置。
  4.  前記識別手段は、複数のユーザをそれぞれ識別し、
     前記リスト取得手段は、前記複数のユーザにそれぞれ対応するコンテンツリストを取得することを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載のコンテンツ再生装置。
  5.  前記リスト取得手段は、ネットワークを介して、前記ユーザが所有する個人サーバ、または前記ユーザが所有する携帯端末からそれぞれのユーザに対応するコンテンツリストを取得することを特徴とする請求項4に記載のコンテンツ再生装置。
  6.  前記決定手段は、前記コンテンツリスト内のコンテンツからランダムに前記再生コンテンツを決定することを特徴とする請求項1~5のいずれか一つに記載のコンテンツ再生装置。
  7.  前記ユーザの手の動きを検知する検知手段を備え、
     前記表示手段は、前記検知手段によって前記ユーザの手が所定の動きをおこなったことが検知された場合、前記コンテンツリストの動的な表示を開始することを特徴とする請求項1~6のいずれか一つに記載のコンテンツ再生装置。
  8.  前記表示手段は、前記表示手段近傍に前記ユーザの手がかざされたことが検知された場合、前記コンテンツリストの動的な表示を開始することを特徴とする請求項7に記載のコンテンツ再生装置。
  9.  前記ユーザの手の動きを検知する検知手段を備え、
     前記再生手段は、前記検知手段によって前記ユーザの手が所定の動きをおこなったことが検知された場合、前記再生コンテンツの再生を中止し、異なるコンテンツの再生をおこなうことを特徴とする請求項1~8のいずれか一つに記載のコンテンツ再生装置。
  10.  前記再生手段は、前記表示手段近傍で前記ユーザの手が振り払われたことが検知された場合、前記異なるコンテンツの再生をおこなうことを特徴とする請求項9に記載のコンテンツ再生装置。
  11.  前記ユーザが利用可能なコンテンツから前記ユーザの嗜好に合ったコンテンツを抽出して前記コンテンツリストを生成するリスト生成手段を備え、
     前記リスト取得手段は、前記リスト生成手段によって生成された前記コンテンツリストを取得することを特徴とする請求項1~10のいずれか一つに記載のコンテンツ再生装置。
  12.  前記リスト生成手段は、複数の異なる媒体のコンテンツから前記コンテンツリストを生成することを特徴とする請求項1~11のいずれか一つに記載のコンテンツ再生装置。
  13.  ネットワークを介して接続可能なコンテンツ再生装置と1つまたは複数のコンテンツサーバとによって構成されるコンテンツ再生システムであって、
     前記コンテンツサーバは、
     前記コンテンツ再生装置からの要求に応じて自装置内のコンテンツデータを前記コンテンツ再生装置に送信し、
     前記コンテンツ再生装置は、
     ユーザを識別する識別手段と、
     前記識別手段によって識別されたユーザに対応するコンテンツリストを取得するリスト取得手段と、
     前記リスト取得手段によって取得された前記コンテンツリストを動的に表示する表示手段と、
     前記コンテンツリスト内のコンテンツから再生するコンテンツ(以下、「再生コンテンツ」という)を決定する決定手段と、
     前記決定手段によって決定された再生コンテンツの前記コンテンツデータを前記コンテンツサーバから取得するコンテンツ取得手段と、
     前記コンテンツデータを再生する再生手段と、を備え、
     前記表示手段は、前記コンテンツ取得手段によって前記コンテンツデータが取得された後に、前記コンテンツリストの動的な表示を前記再生コンテンツに対応する表示位置で停止させ、
     前記再生手段は、前記表示手段によって前記コンテンツリストの動的な表示が前記再生コンテンツに対応する表示位置で停止された後に前記コンテンツデータを再生することを特徴とするコンテンツ再生システム。
  14.  前記コンテンツサーバは、所定の放送時間に放送コンテンツを配信する放送型サーバと、コンテンツデータをアクセス可能な状態で蓄積する蓄積型サーバとが混在していることを特徴とする請求項13に記載のコンテンツ再生システム。
  15.  ユーザを識別する識別工程と、
     前記識別工程で識別されたユーザに対応するコンテンツリストを取得するリスト取得工程と、
     前記リスト取得工程で取得された前記コンテンツリストの動的な表示を開始する表示開始工程と、
     前記コンテンツリスト内のコンテンツから再生コンテンツを決定する決定工程と、
     前記決定工程で決定された再生コンテンツのコンテンツデータを取得するコンテンツ取得工程と、
     前記コンテンツ取得工程で前記コンテンツデータが取得された後に、前記コンテンツリストの動的な表示を前記再生コンテンツに対応する表示位置で停止させる表示停止工程と、
     前記表示停止工程で前記コンテンツリストの動的な表示が前記再生コンテンツに対応する表示位置で停止された後に前記コンテンツデータを再生する再生工程と、を含んだことを特徴とするコンテンツ再生方法。
  16.  請求項15に記載のコンテンツ再生方法をコンピュータに実行させることを特徴とするコンテンツ再生プログラム。
  17.  請求項16に記載のコンテンツ再生プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
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