WO2010047145A1

WO2010047145A1 - 照明装置、及び表示装置

Info

Publication number: WO2010047145A1
Application number: PCT/JP2009/059848
Authority: WO
Inventors: 横田匡史
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2008-10-24
Filing date: 2009-05-29
Publication date: 2010-04-29
Also published as: US20110205732A1; CN102171508A

Abstract

　複数の冷陰極蛍光管（放電管）（９）と、複数の各冷陰極蛍光管（９）に接続され、複数の各冷陰極蛍光管（９）を点灯駆動するインバータ回路（駆動回路）（１７）と、複数の冷陰極蛍光管（９）を収容する金属製のシャーシ（１０）と、複数の冷陰極蛍光管（９）からの光を反射する合成樹脂製の反射シート（１１）を備えた照明装置（３）において、シャーシ（１０）には、枠状に形成された枠体（１０ａ）と、複数の冷陰極蛍光管（９）毎に設けられるとともに、冷陰極蛍光管（９）の真下側で冷陰極蛍光管（９）の長手方向に平行となるように枠体（１０ａ）に取り付けられた複数のリブ部材（１０ｂ）とが設けられている。

Description

照明装置、及び表示装置

　本発明は、照明装置、特に冷陰極蛍光管などの放電管を使用した照明装置、及びこれを用いた表示装置に関する。

　近年、例えば家庭用のテレビ受信装置では、液晶表示装置に代表されるように、在来のブラウン管に比べ薄型、軽量等の多くの特長を有するフラットな表示部としての液晶パネルを備えた表示装置が主流になりつつある。このような液晶表示装置には、光を発光する照明装置（バックライト）と、照明装置に設けられた光源からの光に対してシャッターの役割を果たすことで、所望画像を表示する液晶パネルとが設けられている。そして、テレビ受信装置では、テレビ放送の映像信号に含まれた文字、画像等の情報を液晶パネルの表示面上に表示するようになっている。

　また、上記照明装置では、液晶パネルに対する光源の配置の仕方によって直下型とエッジライト型とに大別されるが、２０インチ以上の液晶パネルを備えた液晶表示装置では、エッジライト型よりも高輝度・大型化を図り易い直下型の照明装置が一般的に使用されている。すなわち、直下型の照明装置は、液晶パネルの背後（非表示面）側に、複数の光源を配置して構成されており、液晶パネルのすぐ裏側に光源を配置できるため、多数の光源を使用することが可能となり、高輝度が得やすく高輝度・大型化に適している。また、直下型の照明装置は、装置内部が中空構造であるため、大型化しても軽量であることからも、高輝度・大型化に適している。

　また、上記のような従来の照明装置には、例えば下記特許文献１に記載されているように、光源としての複数の冷陰極蛍光管を収容する金属製のシャーシを枠状の枠体によって構成するとともに、枠体の一方の開口部側を合成樹脂製の反射シートによって塞いで、枠体の他方の開口部側から上記冷陰極蛍光管からの光を出射するように構成されていた。これにより、この従来の照明装置では、一方側のみが開口した有底状の金属製のシャーシを使用した場合に比べて、照明装置の軽量化を図ることができるとされていた。

特開２００５－３４７００５号公報

　ところが、上記のような従来の照明装置では、軽量化を図ったときに、複数の各冷陰極蛍光管（放電管）の点灯性が低下するという問題点を発生した。

　具体的にいえば、従来の照明装置では、その軽量化を図るために、金属製のシャーシ底面に代えて、合成樹脂製の反射シートが設けられていたので、金属製のシャーシ底面を用いた場合と異なり、冷陰極蛍光管を点灯動作したときに反射シートには漏れ電流が流れない。このため、この従来の照明装置では、冷陰極蛍光管に接続されて当該冷陰極蛍光管を点灯駆動する駆動回路において、冷陰極蛍光管の点灯開始するときでの始動電圧を大きくすることが要求された。特に、周囲温度が低温であるときには、上記始動電圧を大幅に大きくする必要があり、冷陰極蛍光管の点灯性が著しく低下した。

　上記の課題を鑑み、本発明は、軽量化を図ったときでも、放電管の点灯性が低下するのを防止することができる照明装置、及びこれを用いた表示装置を提供することを目的とする。

　上記の目的を達成するために、本発明にかかる照明装置は、複数の放電管と、
　前記複数の各放電管に接続され、前記複数の各放電管を点灯駆動する駆動回路と、
　前記複数の放電管を収容する金属製のシャーシと、
　前記複数の放電管からの光を反射する合成樹脂製の反射シートを備え、
　前記シャーシには、枠状に形成された枠体と、前記複数の放電管毎に設けられるとともに、前記放電管の真下側で前記放電管の長手方向に平行となるように前記枠体に取り付けられた複数のリブ部材とが設けられていることを特徴とするものである。

　上記のように構成された照明装置では、複数の放電管を収容する金属製のシャーシにおいて、枠状に形成された枠体を設けているので、シャーシ及び照明装置の軽量化を図ることができる。また、シャーシには、複数の放電管毎に設けられるとともに、放電管の真下側で放電管の長手方向に平行となるように枠体に取り付けられた複数のリブ部材が設置されている。これにより、上記従来例と異なり、放電管を点灯動作したときに対応するリブ部材に漏れ電流を流すことができ、上記駆動回路での始動電圧を大きくする必要がない。従って、上記従来例と異なり、軽量化を図ったときでも、放電管の点灯性が低下するのを防止することができる照明装置を構成することができる。

　また、上記照明装置において、前記リブ部材には、対応する放電管を支持する放電管支持部材が取り付けられていることが好ましい。

　この場合、放電管をシャーシに精度よく取り付けることができ、発光品位に優れた照明装置を容易に構成することができる。

　また、上記照明装置において、前記枠体の一方の開口部側に当該開口部を覆うように設けられるとともに、前記複数の放電管からの光を拡散する拡散板と、前記拡散板を支持する拡散板支持部材を備え、
　前記シャーシには、前記枠体及び前記リブ部材の少なくとも一方側に連結されるとともに、前記拡散板支持部材が取り付けられる連結部材が設けられてもよい。

　この場合、拡散板支持部材によって拡散板に撓みなどの変形が生じるのを防ぐことができ、輝度ムラの発生を確実に防止することができる優れた発光品位を有する照明装置を容易に構成することができる。

　また、上記照明装置において、前記シャーシでは、前記反射シートが前記枠体の他方の開口部側を覆うように当該枠体に取り付けられていることが好ましい。

　この場合、放電管の光利用効率を確実に向上することができる。

　また、本発明の表示装置は、上記いずれかの照明装置を用いたことを特徴とするものである。

　上記のように構成された表示装置では、軽量化を図ったときでも、放電管の点灯性が低下するのを防止することができる照明装置が用いられているので、軽量で高性能な表示装置を容易に構成することができる。

　本発明によれば、軽量化を図ったときでも、放電管の点灯性が低下するのを防止することができる照明装置、及びこれを用いた表示装置を提供することが可能となる。

図１は、本発明の第１の実施形態にかかる照明装置及び液晶表示装置を説明する図である。図２は、図１に示したシャーシを示す平面図である。図３は、図１に示したランプホルダーを説明する図である。図４は、図１に示した照明装置の回路構成を説明する図である。図５は、図４に示したインバータ回路の構成例を説明する図である。図６は、本発明の第２の実施形態にかかる照明装置及び液晶表示装置を説明する図である。図７は、図６に示したシャーシを示す平面図である。図８は、図６に示した拡散板支持部材を説明する図である。

　以下、本発明の照明装置、及びこれを用いた表示装置の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、本発明を透過型の液晶表示装置に適用した場合を例示して説明する。また、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。

　［第１の実施形態］
　図１は、本発明の第１の実施形態にかかる照明装置及び液晶表示装置を説明する図である。図１において、本実施形態の液晶表示装置１は、本発明の表示素子を用いて構成されるとともに、図１の上側が視認側（表示面側）として設置される液晶パネル２と、液晶パネル２の非表示面側（図１の下側）に配置されて、当該液晶パネル２を照明する照明光を発生する照明装置３とが設けられている。

　液晶パネル２は、一対の基板を構成するＣＦ（Color Filter）基板４及びアレイ基板５と、これらＣＦ基板４及びアレイ基板５に狭持された液晶層６と、これらＣＦ基板４及びアレイ基板５を挟むように、ＣＦ基板４及びアレイ基板５の各外側表面にそれぞれ設けられた偏光板７、８とを備えている。また、液晶パネル２では、後述の液晶駆動部によって液晶層６を画素単位に駆動可能に構成されている。そして、液晶パネル２では、液晶層６によって偏光板８を介して入射された上記照明光の偏光状態が変調され、かつ、偏光板７を通過する光量が制御されることにより、所望画像が表示される。

　ＣＦ基板４及びアレイ基板５には、平板状のガラス材またはアクリル樹脂などの透明な合成樹脂が使用されている。また、アレイ基板５では、液晶パネル２の表示面に含まれる複数の画素に応じて、画素電極やＴＦＴ（Thin Film Transistor）等が液晶層６との間に形成されている（図示せず）。一方、ＣＦ基板４には、カラーフィルタや対向電極などが液晶層６との間に形成されている（図示せず）。

　尚、液晶パネル２の液晶モードや画素構造は任意である。また、液晶パネル２の駆動モードも任意である。すなわち、液晶パネル２としては、情報を表示できる任意の液晶パネルを用いることができる。それ故、図１においては液晶パネル２の詳細な構造を図示せず、その説明も省略する。

　次に、図２及び図３も参照して、本実施形態の照明装置３について具体的に説明する。

　図２は図１に示したシャーシを示す平面図であり、図３は図１に示したランプホルダーを説明する図である。

　照明装置３には、図１に例示するように、複数、例えば５本の冷陰極蛍光管（ＣＣＦＬ）９と、これらの冷陰極蛍光管９を収容する金属製のシャーシ１０とが設けられている。また、照明装置３は、放電管としての冷陰極蛍光管９からの光を液晶パネル２側に反射させる反射シート１１、冷陰極蛍光管９からの光（反射シート１１にて反射された光も含む。）を拡散する拡散板１３、及び拡散板１３の上方に設置された光学シート１４を備えている。

　各冷陰極蛍光管９には、直径３．０～４．０ｍｍ程度の発光効率に優れた細管化された直管状のものが用いられており、コンパクトで発光効率に優れた照明装置３を容易に構成することができるようになっている。また、各冷陰極蛍光管９は、放電管支持部材としてのランプホルダー１２によって反射シート１１及び拡散板１３との各間の距離を所定の距離に保たれた状態で、シャーシ１０の内部に保持されている。

　シャーシ１０には、図２も参照して、枠状に形成された枠体１０ａと、複数の冷陰極蛍光管９毎に設けられた複数のリブ部材１０ｂとが設けられている。枠体１０ａでは、拡散板１３が一方の開口部１０ａ１側を塞ぐように、当該開口部１０ａ１側に設置されている。また、枠体１０ａでは、反射シート１１の端部が取り付けられるとともに、この反射シート１１が他方の開口部１０ａ２側を塞ぐように、設けられている。また、反射シート１１は、後に詳述するように、ランプホルダー１２によって複数の各リブ部材１０ｂに取り付けられている。

　各リブ部材１０ｂは、対応する冷陰極蛍光管９の真下側で冷陰極蛍光管９の長手方向（図２の左右方向）に平行となるように枠体１０ａの開口部１０ａ２側に取り付けられている。また、各リブ部材１０ｂでは、上記長手方向と直交する直交方向（図２の上下方向）での寸法が例えば１ｍｍ以上の寸法に設定されており、図１の下側から見たときに、リブ部材１０ｂは反射シート１１及びランプホルダー１２を介在させて対応する冷陰極蛍光管９に対向するように構成されている。そして、リブ部材１０ｂは、冷陰極蛍光管９が点灯動作されたときに漏れ電流が流れるのを許容する近接導体として機能するようになっている。

　また、各リブ部材１０ｂには、図２に例示するように、ランプホルダー１２が取り付けられる取付孔１０ｂ１が２箇所設けられている。そして、シャーシ１０では、取付孔１０ｂ１にランプホルダー１２が取り付けられることによって、当該ランプホルダー１２に保持された冷陰極蛍光管９がシャーシ１０内部に収容される。

　具体的にいえば、図３に示すように、ランプホルダー１２には、冷陰極蛍光管９を保持する略半円状の保持部１２ａと、保持部１２ａを支持する基部１２ｂと、基部１２ｂから保持部１２ａとは反対側に延設された取付部１２ｃとが設けられている。保持部１２ａは、冷陰極蛍光管９の表面と当接することにより、当該冷陰極蛍光管９を保持するようになっている。基部１２ｂは、平板状に構成されており、反射シート１１の表面上に配置されている。
取付部１２ｃは、略円柱状に構成されており、反射シート１１に設けられた貫通孔１１ａ及び上記取付孔１０ｂ１に挿通されている。また、この取付部１２ｃの先端部分は、図３に示すように、断面三角形状に構成されており、当該先端部分が、リブ部材１０ｂの外部に突出して、リブ部材１０ｂの外側表面で係止されることにより、ランプホルダー１２は、シャーシ１０に組み付けられる。尚、ランプホルダー１２には、例えば透明または白色の合成樹脂が用いられている。

　反射シート１１には、例えば発泡ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）樹脂などの合成樹脂が用いられており、冷陰極蛍光管９からの光を液晶パネル２側に反射させることにて当該冷陰極蛍光管９の光利用効率を向上させるようになっている。

　拡散板１３には、合成樹脂またはガラス材が用いられている。また、拡散板１３は、シャーシ１０上で移動可能に保持されており、冷陰極蛍光管９の発熱やシャーシ１０の内部の温度上昇等の熱の影響により、当該拡散板１３に伸縮（塑性）変形が生じたときでも、シャーシ１０上で移動することで変形を吸収可能になっている。

　光学シート１４には、例えば合成樹脂フィルムにて構成された拡散シートが含まれており、液晶パネル２への上記照明光を適度に拡散して当該液晶パネル２の表示面での表示品位を向上させるように構成されている。また、光学シート１４には、液晶パネル２の表示面での表示品位の向上を行うためなどのプリズムシート、偏光反射シートなどの公知の光学シート材が必要に応じて適宜積層されるようになっている。そして、光学シート１４は、拡散板１３から出射された面状光を、所定の輝度（例えば、１００００ｃｄ／ｍ²）以上で、かつ、ほぼ均一な輝度を有する面状光に変換して照明光として液晶パネル２側に入射させるように構成されている。

　尚、上記の説明以外に、例えば液晶パネル２の上方（表示面側）に当該液晶パネル２の視野角を調整するための拡散シートなどの光学部材を適宜積層してもよい。

　また、図１に示すように、シャーシ１０の外側には、液晶パネル２を駆動するための上記液晶駆動部１５、複数の各冷陰極蛍光管９の駆動制御を行うための照明制御部１６と、冷陰極蛍光管９毎に設けられて、照明制御部１６からの制御信号（駆動信号）を基に対応する冷陰極蛍光管９を点灯駆動する駆動回路としてのインバータ回路１７が設置されている。

　ここで、図４及び図５も参照して、本実施形態の照明装置３の回路構成について具体的に説明する。

　図４は図１に示した照明装置の回路構成を説明する図であり、図５は図４に示したインバータ回路の構成例を説明する図である。

　図４に例示するように、照明装置３では、インバータ回路１７は、各冷陰極蛍光管９の長手方向での一端部側に設置されており、対応する冷陰極蛍光管９に対して、上記一端部側から電流を供給するよう構成されている。また、インバータ回路１７には、後に詳述するように、例えばハーフブリッジタイプのものが用いられており、インバータ回路１７は、上記駆動信号に基づいて、ＰＷＭ調光を用いて、対応する冷陰極蛍光管９を駆動可能に構成されている。

　また、照明装置３は、冷陰極蛍光管９毎に設けられて、対応する冷陰極蛍光管９を流れたランプ電流値を検出するランプ電流検出回路ＲＣを備えており、照明装置３では、各ランプ電流検出回路ＲＣにて検出されたランプ電流値が各冷陰極蛍光管９に応じて設置されたフィードバック回路ＦＢを経て照明制御部１６に出力されるようになっている。

　また、照明制御部１６には、外部からの指示信号として、例えば照明装置３の発光面の輝度を変更する調光指示信号が入力されるようになっており、液晶表示装置１では、ユーザが液晶パネル２の表示面での輝度（明るさ）を適宜変更可能に構成されている。すなわち、照明制御部１６には、例えば液晶表示装置１側に設けられたリモートコントローラ等の操作入力器（図示せず）から調光指示信号が入力されるように構成されている。そして、照明制御部１６は、入力された調光指示信号を用いて、ＰＷＭ調光でのデューティ比を決定するとともに、各冷陰極蛍光管９への供給電流の目標値を決定するようになっている。

　その後、照明制御部１６は、決定した目標値を基に各インバータ回路１７への駆動信号を生成して出力することにより、対応する冷陰極蛍光管９に流れるランプ電流値が変化する。この結果、各冷陰極蛍光管９から出射される出射光の光量が、調光指示信号に応じて変化して、照明装置３の発光面での輝度及び液晶パネル２の表示面での輝度がユーザの操作指示に応じて適切に変更される。

　また、各冷陰極蛍光管９に実際に供給されたランプ電流値は、対応するランプ電流検出回路ＲＣ及びフィードバック回路ＦＢを介して、照明制御部１６に検出電流値としてフィードバックされる。そして、照明制御部１６では、検出電流値と、上記調光指示信号を基に決定された供給電流の目標値とを用いたフィードバック制御が実行されることにより、ユーザが所望する輝度での表示が維持される。

　図５に例示するように、インバータ回路１７には、トランス１７ａと、照明制御部１６に接続されるとともに、トランス１７ａの一次巻線側で互いに直列に設けられた第１及び第２のスイッチング部材１７ｂ、１７ｃと、第１のスイッチング１７ｂに接続された駆動電源１７ｄとを備えたハーフブリッジタイプのものが用いられている。

　第１及び第２の各スイッチング部材１７ｂ、１７ｃには、例えば電界効果トランジスタ（ＦＥＴ）が用いられており、後に詳述するように、照明制御部１６から上記駆動信号として位相が１８０°互いに異なる第１及び第２の駆動信号がそれぞれ入力されることによって、トランス１７ａの二次巻線側に接続された冷陰極蛍光管９への電力供給のオン／オフ制御を行うようになっている。

　そして、インバータ回路１７は、対応する冷陰極蛍光管９を高周波点灯するようになっている。すなわち、トランス１７ａの二次巻線には、いずれかの冷陰極蛍光管９の高電圧側端子が接続されており、第１及び第２のスイッチング部材１７ｂ、１７ｃが照明制御部１６からの第１及び第２の駆動信号を基にスイッチング動作を行うことにより、トランス１７ａは、対応する冷陰極蛍光管９に電力供給を行い、当該冷陰極蛍光管９を点灯動作させる。

　以上のように構成された本実施形態の照明装置３では、複数の冷陰極蛍光管（放電管）９を収容する金属製のシャーシ１０において、枠状に形成された枠体１０ａを設けているので、当該シャーシ１０及び照明装置３の軽量化を図ることができる。また、シャーシ１０には、複数の冷陰極蛍光管９毎に設けられるとともに、冷陰極蛍光管９の真下側で冷陰極蛍光管９の長手方向に平行となるように枠体１０ａに取り付けられた複数のリブ部材１０ｂが設置されている。これにより、本実施形態の照明装置３では、上記従来例と異なり、冷陰極蛍光管９を点灯動作したときに、対応するリブ部材１０ｂに漏れ電流を流すことができ、上記インバータ回路（駆動回路）１７での始動電圧を大きくする必要がない。従って、本実施形態では、上記従来例と異なり、軽量化を図ったときでも、冷陰極蛍光管９の点灯性が低下するのを防止することができる照明装置３を構成することができる。

　また、本実施形態では、リブ部材１０ｂには、対応する冷陰極蛍光管９を支持するランプホルダー（放電管支持部材）１２が取り付けられているので、冷陰極蛍光管９をシャーシ１０に精度よく取り付けることができ、発光品位に優れた照明装置３を容易に構成することができる。

　また、本実施形態の照明装置３では、シャーシ１０において、反射シート１１が枠体１０ａの他方の開口部１０ａ２側を覆うように当該枠体１０ａに取り付けられているので、冷陰極蛍光管９の光利用効率を確実に向上することができる。

　また、本実施形態では、軽量化を図ったときでも、冷陰極蛍光管９の点灯性が低下するのを防止することができる照明装置３が用いられているので、軽量で高性能な液晶表示装置１を容易に構成することができる。

　［第２の実施形態］
　図６は本発明の第２の実施形態にかかる照明装置及び液晶表示装置を説明する図であり、図７は図６に示したシャーシを示す平面図である。図において、本実施形態と上記第１の実施形態との主な相違点は、拡散板を支持する拡散板支持部材を設けるとともに、この拡散板支持部材をシャーシに設けた連結部材に取り付けた点である。なお、上記第１の実施形態と共通する要素については、同じ符号を付して、その重複した説明を省略する。

　すなわち、図６及び図７に示すように、本実施形態の照明装置３では、シャーシ１０において、連結部材１０ｃがリブ部材１０ｂと直交するように、当該リブ部材１０ｂの下側に設けられている。また、この連結部材１０ｃには、拡散板１３を支持する拡散板支持部材１８が取り付けられている。

　具体的には、図７に例示するように、連結部材１０ｃは、冷陰極蛍光管９の長手方向に直交する直交方向に平行に、かつ、シャーシ１０での上記長手方向の中央部で枠体１０ａの下側及びリブ部材１０の下側に連結されている。また、連結部材１０ｃには、例えば２箇所、拡散板支持部材１８を取り付けるための取付孔１０ｃ１が形成されており、２つの拡散板支持部材１８が、連結部材１０ｃを介してシャーシ１０に設置されるようになっている。そして、本実施形態の照明装置３では、拡散板支持部材１８の先端部分が拡散板１３に当接することにより、拡散板１３がシャーシ１０内部側から支持されるように構成されている。

　ここで、図８も参照して、拡散板支持部材１８について具体的に説明する。

　図８は、図６に示した拡散板支持部材を説明する図である。

　図８に示すように、拡散板支持部材１８には、略円錐状の支持部１８ａと、支持部１８ａを支持する基部１８ｂと、基部１８ｂから支持部１８ａとは反対側に延設された取付部１８ｃとが設けられている。支持部１８ａは、拡散板１３の表面に接して実質的に支持するように構成されており、反射シート１１に設けられた貫通孔１１ｂを挿通するように設けられている。基部１８ｂは、平板状に構成されており、連結部材１０ｃの表面上に配置されている。取付部１８ｃは、略円柱状に構成されており、上記取付孔１０ｃ１に挿通されている。また、この取付部１８ｃの先端部分は、図８に示すように、断面三角形状に構成されており、当該先端部分が、連結部材１０ｃの外部に突出して、連結部材１０ｃの外側表面で係止されることにより、拡散板支持部材１８は、シャーシ１０に組み付けられる。尚、拡散板支持部材１８には、例えば透明または白色の合成樹脂が用いられている。

　以上の構成により、本実施形態の照明装置３では、第１の実施形態と同様な作用・効果を奏することができる。また、本実施形態の照明装置３では、シャーシ１０に連結部材１０ｃを設けるとともに、この連結部材１０ｃに拡散板支持部材１８を取り付けている。これにより、本実施形態では、拡散板支持部材１８によって拡散板１３に撓みなどの変形が生じるのを防ぐことができ、輝度ムラの発生を確実に防止することができる優れた発光品位を有する照明装置３を容易に構成することができる。

　尚、上記の実施形態はすべて例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって規定され、そこに記載された構成と均等の範囲内のすべての変更も本発明の技術的範囲に含まれる。

　例えば、上記の説明では、本発明を透過型の液晶表示装置に適用した場合について説明したが、本発明の照明装置はこれに限定されるものではなく、光源の光を利用して、画像、文字などの情報を表示する非発光型の表示部を備えた各種表示装置に適用することができる。具体的には、半透過型の液晶表示装置、あるいは液晶パネルをライトバルブに用いた投写型表示装置に本発明の照明装置を好適に用いることができる。

　また、上記の説明では、放電管として直管状の冷陰極蛍光管を用いた場合について説明したが、本発明の放電管はこれに限定されるものではなく、熱陰極蛍光管やキセノン蛍光管などの他の放電蛍光管を使用することもできる。また、Ｕ字管や擬似Ｕ字管などの直管状以外の形状の放電管にも適用することができる。

　また、上記の説明では、一枚の反射シートを上記枠体の他方の開口部側を塞ぐように当該枠体に取り付けた場合について説明したが、本発明の反射シートはこれに限定されるものではなく、例えば複数の反射シートを用いてもよい。すなわち、枠体の他方の開口部側が塞がれるように、隣接する２つのリブ部材の間及び枠体とリブ部材との間に対して、複数の反射シートを取り付ける構成でもよい。

　また、上記第２の実施形態の説明では、冷陰極蛍光管（放電管）の長手方向に直交する直交方向に設けられた連結部材を用いた場合について説明したが、本発明の連結部材はこれに限定されるものではなく、シャーシの枠体及びリブ部材の少なくとも一方側に連結されて、拡散板支持部材が取り付けられるものであればよい。

　また、上記の説明では、冷陰極蛍光管の一端部側にインバータ回路を設けて、当該冷陰極蛍光管に対して一端部側から電力供給を行う、いわゆる片側駆動を実施する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他端部側にもインバータ回路を設け、冷陰極蛍光管を両側駆動する構成にも本発明を適用することができる。

　本発明は、軽量化を図ったときでも、放電管の点灯性が低下するのを防止することができる照明装置、及びこれを用いた表示装置に対して有用である。

　１　液晶表示装置
　３　照明装置
　９　冷陰極蛍光管（放電管）
　１０　シャーシ
　１０ａ　枠体
　１０ａ１、１０ａ２　開口部
　１０ｂ　リブ部材
　１０ｃ　連結部材
　１１　反射シート
　１２　ランプホルダー（放電管支持部材）
　１３　拡散板
　１７　インバータ回路（駆動回路）
　１８　拡散板支持部材

Claims

複数の放電管と、
　前記複数の各放電管に接続され、前記複数の各放電管を点灯駆動する駆動回路と、
　前記複数の放電管を収容する金属製のシャーシと、
　前記複数の放電管からの光を反射する合成樹脂製の反射シートを備え、
　前記シャーシには、枠状に形成された枠体と、前記複数の放電管毎に設けられるとともに、前記放電管の真下側で前記放電管の長手方向に平行となるように前記枠体に取り付けられた複数のリブ部材とが設けられている、
　ことを特徴とする照明装置。
前記リブ部材には、対応する放電管を支持する放電管支持部材が取り付けられている請求項１に記載の照明装置。
前記枠体の一方の開口部側に当該開口部を覆うように設けられるとともに、前記複数の放電管からの光を拡散する拡散板と、前記拡散板を支持する拡散板支持部材を備え、
　前記シャーシには、前記枠体及び前記リブ部材の少なくとも一方側に連結されるとともに、前記拡散板支持部材が取り付けられる連結部材が設けられている請求項１または２に記載の照明装置。
前記シャーシでは、前記反射シートが前記枠体の他方の開口部側を覆うように当該枠体に取り付けられている請求項１～３のいずれか１項に記載の照明装置。
請求項１～４のいずれか１項に記載の照明装置を用いたことを特徴とする表示装置。