WO2009154131A1 - 針組立体 - Google Patents

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Abstract

 針組立体1は、カヌラ3を保持するハブ4と、進退動して上記カヌラ3の先端を囲繞する保護ユニット5と、上記保護ユニット5の外周を囲繞する筒状部6とから構成され、保護ユニット5は、上記筒状部6より出没する保護カバー7にばね部8を直列に一体成形した構成を有し、上記ハブ4と筒状部6とは連結してハブ体を構成している。  また、上記保護カバー7には係合突起24を、ハブ体にはガイド手段Gが設けられ、保護カバー7を、前進位置に位置する使用前状態(図4(a))から後退させると、係合突起24が傾斜面14aに当接して回転しながら後方に移動し(図4(b))、保護カバー7が後退位置に位置する使用状態(図4(c))から前進すると、係合突起24が前方に移動して使用後保持部Bに固定され、後退が阻止される。  低コストに製造可能で、また安全に使用することができる。

Description

針組立体
 本発明は針組立体に関し、詳しくはカヌラの先端を囲繞する前進位置および上記カヌラの先端を露出させる後退位置に移動する保護カバーを備えた針組立体に関する。
 従来、カヌラを保持するハブと、ハブに対して進退動して上記カヌラの先端を囲繞する前進位置および上記カヌラの先端を露出させる後退位置に位置する保護カバーと、上記ハブと保護カバーとの間に弾装されて保護カバーを前方に付勢する付勢手段と、上記保護カバーを上記前進位置に保持するストッパ手段とを備えた針組立体が知られている。
 またこの様な針組立体として、上記保護カバーが、上記前進位置に位置して上記カヌラの先端が囲繞される使用前状態と、保護カバーが上記後退位置に位置して上記カヌラの先端が露出する使用状態と、再び上記前進位置に位置してカヌラの先端が囲繞されるとともに再び後退位置へと移動しないように固定した使用後状態とに移動する針組立体も知られている(特許文献1、2)。
 特許文献1のインシュリン注射システムは、上記ハブと、該ハブの外周面を覆うように設けられた保護カバーと、ハブの内部に設けられるとともに保護カバーの先端側の底部に当接するばね部材とから構成されている。
 この特許文献1のインシュリン注射システムの場合、保護カバーの内周面に係合突起が設けられており、ハブの外周面には係合突起をガイドするガイド溝が設けられている。
 このガイド溝は、使用前状態の保護カバーを後方に押圧すると係合突起を後方に導き、カヌラが使用状態に位置すると、斜め前方に向けて形成された溝に沿って回転しながら前方に移動して使用後状態に位置するようになっている。
 この使用後状態では、突起がガイド溝に形成された凹部に嵌合するようになっており、再び保護カバーが後方に移動しないようになっている。
 特許文献2の注射針構造は、上記ハブの前方に保護カバーの外周を囲繞する筒状部と、該保護カバーの後部に設けた固定用部材と、固定用部材とハブとの間に弾装されたばね部材とから構成されている。
 この特許文献2の注射針構造の場合、筒状部の内周面、保護カバーの外周面、固定用部材の外周面にそれぞれ突起を設け、これらの突起に適宜傾斜を設ける構成となっている。
 このため、使用前状態から上記保護カバーを後退させると、上記突起の傾斜面同士が摺動しながら保護カバーが回転して使用状態となり、その後保護カバーが前方に移動すると突起の傾斜面同士がさらに摺動しながら保護カバーが回転して使用後状態に位置する。
 この使用後状態では突起と突起とが相互に当接して保護カバーの後退を阻止するようになっている。
特表2003-534105号公報 特表2005-510308号公報
 しかしながら、上記特許文献1のインシュリン注射システムの場合、保護カバーがハブの外周を覆うように形成されていることから、この保護カバーを保持した状態で注射器を操作することが困難であるという問題があった。
 また特許文献1のインシュリン注射システムでは、使用状態から使用後状態とする際に、ガイド溝に沿って斜めに係合突起を移動させなければならないのに対し、ばねの付勢力はまっすぐ前方に作用するので、再び使用前状態に移動してしまう可能性があった。
 一方、特許文献2の注射針構造の場合、構成部品が多数必要であり、製造コストが高くなるという問題があった。
 このような問題に鑑み、本発明は低コストに製造可能で、また安全に使用可能な針組立体を提供するものである。
 すなわち、請求項1の発明にかかる針組立体は、カヌラを保持するハブと、ハブに対して進退動して上記カヌラの先端を囲繞する前進位置および上記カヌラの先端を露出させる後退位置に位置する保護カバーと、上記ハブと保護カバーとの間に弾装されて保護カバーを前方に付勢する付勢手段と、上記保護カバーを上記前進位置に保持するストッパ手段とを備えた針組立体において、
 上記ハブに上記保護カバーの外周を囲繞する筒状部を設け、
 かつ、上記付勢手段としてのばね部を上記保護カバーに直列に整列するように設け、これら保護カバーとばね部とを弾性を有する素材で一体的に成形したことを特徴としている。
 また、請求項2の発明にかかる針組立体は、カヌラを保持するハブと、ハブに対して進退動して上記カヌラの先端を囲繞する前進位置および上記カヌラの先端を露出させる後退位置に位置する保護カバーと、上記ハブと保護カバーとの間に弾装されて保護カバーを前方に付勢する付勢手段と、上記保護カバーを上記前進位置に保持するストッパ手段とを備え、
 上記保護カバーが、上記前進位置に位置して上記カヌラの先端が囲繞される使用前状態と、保護カバーが上記後退位置に位置して上記カヌラの先端が露出する使用状態と、再び上記前進位置に位置してカヌラの先端が囲繞されるとともに再び後退位置へと移動しないように固定した使用後状態とに移動する針組立体において、
 上記ハブに上記保護カバーの外周を囲繞する筒状部を設けるとともに、これらハブと筒状部とからなるハブ体または保護カバーのいずれか一方に係合突起を、他方に該係合突起の移動を規制するガイド手段をそれぞれ設け、
 上記ガイド手段は、上記係合突起を使用前状態の位置で保持する使用前保持部と、係合突起を使用後状態の位置に固定する使用後保持部と、保護カバーを後退させると係合突起に係合して、保護カバーを上記使用前保持部側位置から使用後保持部側位置に向けて回転させながら後退させる傾斜面とを備え、
 使用前状態から付勢手段の付勢力に抗して保護カバーを後退させると、上記係合突起と傾斜面とが当接して、保護カバーが回転しながら後退して上記使用状態となり、該使用状態から保護カバーを前進させると、係合突起が上記使用後保持部に固定されて使用後状態となることを特徴としている。
 上記請求項1の発明によれば、筒状部を保護カバーを囲繞するように設けたことから、使用者はこの保護カバーを保持して注射をすることができる。
 また、上記保護カバーとばね部とが弾性を有する素材で一体的に成形されていることから、上記特許文献1、2に比べて部品点数を抑えることができ、かつ、保護カバーとばね部とが直列に整列しているため、これらを容易に一体成形することが可能であり、針組立体を小型化することが可能となる。
 つまり、保護カバーとばね部とを別体に成形すると、保護カバーにばね受け部を形成しなければならず、その分だけ保護カバーが大型化し、ひいては針組立体全体が大型化するという問題があった。
 上記請求項2の発明によれば、筒状部が保護カバーを囲繞するように設けられていることから、使用者はこの保護カバーを保持して注射をすることができる。
 また、保護カバーを使用前位置から使用位置に移動させる際に、保護カバーは回転しながら後退するようになっているため、その後使用位置から使用後位置に移動する際には上記付勢手段の付勢力によって前方に移動するものとなっている。
 つまり、係合突起が回転して使用前保持部側へと移動しにくい構成となっており、誤作動を防止することができる。
 さらに上記特許文献2の注射針構造に比べて部品点数を抑えることができ、低コストに針組立体を製造することができる。
第1実施例にかかる針組立体の使用前状態を示す断面図。 上記針組立体の使用後状態を示す断面図。 針組立体の構成部品を示す構成図。 針組立体の動作を示す図であって、(a)は使用前状態を、(b)は使用前状態と使用状態との中間の状態を、(c)は使用状態を、(d)は使用後状態をそれぞれ示す。 本体部を示す図であって、(a)は図1のV-V方向から見た側面図を、(b)は(a)に対する正面図を、(c)は(b)のc-c部で切断した断面図をそれぞれ示す。 筒状部を示す図であって、(a)は図1と同じ方向からみた断面図を、(b)は図1のV-V方向から見た側面図を、(c)は(a)に対する正面図を、(d)は(b)のd-d部で切断した断面図をそれぞれ示している。 図4(b)における係合突起とガイド手段との関係を示した図。 第2実施例にかかる針組立体の構成部品を示す構成図。 第2実施例にかかる針組立体の動作を示す図であって、(a)は使用前状態を、(b)は使用前状態と使用状態との中間の状態を、(c)は使用状態を、(d)は使用後状態をそれぞれ示す。 第3実施例にかかる針組立体の使用後状態を示す断面図。
 以下、図示実施例について説明すると、図1~図3は第1実施例にかかるインシュリン注射に用いる針組立体1を示し、図1は使用前状態の針組立体1を、図2は使用後状態の針組立体1を、図3は針組立体1の分解図をそれぞれ示し、図1の針組立体1には保管時や搬送時に用いるコンテナキャップ2が装着されている。
 上記針組立体1は図示しないインシュリンを収容したカートリッジの先端に装着され、以下の説明において前方もしくは先端とは図1、図2における図示右方の患者側を、後方もしくは後端とは図示左方の上記カートリッジ側をそれぞれ指すものとする。
 針組立体1は、カヌラ3を保持するハブ4と、ハブ4に対して進退動して上記カヌラ3の先端を囲繞する保護ユニット5と、ハブ4の前方に連結されて上記保護ユニット5の外周を囲繞する筒状部6とから構成されている。
 このうち上記保護ユニット5は、上記筒状部6より出没する保護カバー7と、該保護カバー7の後端に直列に設けられたばね部8とから構成され、上記ハブ4と筒状部6とは連結することでハブ体を構成するようになっている。
 図4の各図に示すように、本実施例の針組立体1は、保護ユニット5の先端が前進位置に位置した使用前状態(図4(a))と、保護ユニット5の先端が後退位置に移動してカヌラ3が患者に穿刺可能な使用状態(図4(c))と、保護ユニット5の先端が再び前進位置に位置した使用後状態(図4(d))とに変化可能となっている。
 そして上記使用後状態になると、その後は保護ユニット5がハブ体に固定されて後退できないようになっており、これにより針組立体1の再使用を防止するとともに、カヌラ3の露出による誤穿刺事故を防止することができる。
 図5(a)~(c)は上記ハブ4を示し、図5(a)は上記ハブ4を図1のV-V方向から見た側面図を、図5(b)は図5(a)に対する正面図を、図5(c)は図5(b)のc-c部で切断した断面図をそれぞれ示している。
 ハブ4は、上記カートリッジに連結される筒状の基部11と、該基部11の前後方向略中央に設けられた底部12と、該底部12の中央から前方に突出して上記カヌラ3を保持する保持部13と、上記基部11から前方に突出する2つのガイド部14とから構成されている。
 上記基部11における上記底部12よりも後方には、内周面に上記カートリッジに螺合するねじ部が形成され、底部12の前方には上記保護ユニット5のばね部8の後端が当接するようになっている(図1参照)。
 また基部11は、上記底部12よりも若干前方まで形成された大径部11aと、該大径部11aの前方に形成された小径部11bと、上記大径部11aの外周面に設けられた2つの膨出部11cとによって構成されている。
 上記保持部13は上記底部12の中央から前方に突出し、その外周には前後方向に4つのリブ13aが形成されている。上記カヌラ3は上記保持部13を前後方向に貫通し、その後端は上記底部12と基部11の後端との間に位置している。
 上記2つのガイド部14は基部11の小径部11bから前方に突出した略楔形形状を有し、前方から後方に向けて傾斜する傾斜面14aと、前後方向にまっすぐ形成された垂直面14bとを有している。
 また、ガイド部14の外周面の一部は上記大径部11aと小径部11bとの略中間まで膨出するとともに、前後方向に係合溝14cが形成されており、後述する筒状部6に形成された戻り防止突起35と嵌合するようになっている。
 上記保護ユニット5は弾性を有する樹脂によって一体成形され、保護カバー7およびばね部8の中央を上記ハブ4の保持部13が貫通するように形成されている。
 保護カバー7はハブ4より出没可能に設けられたカバー部21と、該カバー部21の後方に設けられた係合部22とから構成され、カバー部21と係合部22との境界には段差が形成されている。この段差は保護カバー7を前進位置に保持するためのストッパ手段を構成する係合面を構成している。
 また、上記係合部22の側面には対向する位置に2つの貫通孔22aが形成されており、該貫通孔22aの内部には変形部23を介して係合突起24が設けられている。
 この係合突起24は通常上記係合部22の外周面より外方に突出ており、係合突起24が外周側から押圧されると、上記変形部23が変形してカヌラ3側に移動し、押圧力が解除されるともとの位置に復帰するようになっている。
 上記ばね部8は上記係合部22の後端に直列に連結されるとともに、その後端は上記ハブ4の底部12に当接し、上記保護カバー7を前方に付勢するようになっている。
 ばね部8を保護カバー7の後端に直列に連結した構成とすることで、保護カバー7とばね部8とを容易に一体成形することが可能であり、針組立体を小型化することができ、かつ取り扱いを容易にすることができる。
 具体的には、保護カバーとばね部とを別部品とした場合、保護カバーにはばね部を保持するためのばね受け部を形成しなければならないが、保護カバーの構造が複雑となるばかりか、保護カバーの径を大径としたり全長を長くする必要があるため、針組立体全体も大型化し、針組立体の取り扱いが煩雑になる問題があった。
 図6(a)~(d)は上記筒状部6を示し、図6(a)は図1と同じ方向からみた断面図を、図6(b)は筒状部6を図1のV-V方向から見た側面図を、図6(c)は図6(a)に対する正面図を、図6(d)は図6(b)のd-d部で切断した断面図をそれぞれ示している。なお、図6(a)は図6(c)におけるa-a部の断面図を示す。
 筒状部6の先端には内周側に膨出するフランジ31が設けられ、また外周面には、対向する位置に2つの膨出部32が設けられるとともに、該膨出部32に対して90°回転した位置には2つの貫通孔33が穿設されている。
 上記フランジ31は保護カバー7のカバー部21と略同径となっており、このフランジ31の後方の面は、上記保護カバー7の係合部22と当接して保護カバー7を前進位置に保持するストッパ手段の被係合面を構成している。
 上記貫通孔33には、上記使用後状態において上記保護カバー7の係合突起24が挿入されるようになっており、このとき係合突起24の後端面と貫通孔33とが相互に係合して、保護カバー7はハブ4に後退不可に固定されることとなる。
 そして、上記膨出部32を設けることにより、該膨出部32と上記ハブ4の膨出部11cとを直線状に整列させながらハブ4を筒状部6に挿入すれば、容易に上記ハブ体を組み立てることができるようになっている。
 図6(d)に示すように、筒状部6の内周面には、カヌラ3を挟んで対向する位置に前後方向に向けて形成された溝6aと、該溝6aの後方に形成されるとともに、上記ハブ4の小径部11bに嵌合する段差部6bとが形成されている。
 上記溝6aの先端には、上記保護カバー7が前進位置に位置した際に、上記係合突起24が位置するようになっており、その後端は上記段差部6bにそのまま開口するようになっている。
 上記溝6aの先端部中央には、内周面側に突出した回転防止突起34が設けられ、該回転防止突起34の後方には戻り防止突起35が形成されており、上記回転防止突起34に隣接する図示下方位置には上記貫通孔33が位置している。
 上記溝6aにおける回転防止突起34の図示上方側および図示下方側の幅は、上記保護カバー7の係合突起24が移動可能な幅で形成されており、また上記図示上方側の内周面に比べ、図示下方側の内周面のほうが若干浅く形成されている。
 上記戻り防止突起35は、図7に示すように使用前保持部Aから使用後保持部Bへと徐々に内周面側に突出する傾斜部35aと、該傾斜部35aにおける使用後保持部B側に隣接した位置に形成された段差部35bとから構成されている。
 そして、上記ハブ4と筒状部6とからなるハブ体の内周面には、上記保護カバー7の係合突起24の移動を規制するガイド手段Gが形成されるようになっている。
 具体的には、上記ハブ4と筒状部6とを連結すると、上記筒状部6の溝6aの側面に上記ハブ4におけるガイド部14の垂直面14bが密着し、さらに筒状部6の戻り防止突起35とガイド部14の係合溝14cとが相互に嵌合するようになっている。
 その結果、図4の各図に示すように、上記溝6aにおける上記回転防止突起34の上方には、使用前状態において上記係合突起24を保持する使用前保持部Aが形成され、回転防止突起34の図示下方の貫通孔33は、使用後前状態において上記係合突起24と係合する使用後保持部Bが形成されている。
 そして、上記ハブ4におけるガイド部14の傾斜面14aは、上記使用前保持部Aおよび使用後保持部Bの後方に位置することとなり、また上記傾斜面14aは使用前保持部A側から使用後保持部B側にかけて後方へと傾斜するように配置されることとなる。
 以下、上記構成を有する針組立体1の取り扱いについて説明する。
 まず、インシュリンを収容したカートリッジには複数回分のインシュリンが収容されており、このカートリッジにはインシュリン注射を行うたびに新たな針組立体1を装着しなければならない。
 針組立体1は、図1に示すように保管時には上記コンテナキャップ2が装着されており、このコンテナキャップ2は図示しないフィルムによって密閉され、内部への雑菌等の侵入が防止されている。
 針組立体1を使用する際には、最初に上記フィルムをコンテナキャップ2から除去し、その状態でカートリッジまたはペン型シリンジをハブ4の基部11に装着し、これにより基部11の内部に突出するカヌラ3の後端部がカートリッジやペン型シリンジの先端に穿刺される。
 その後、上記コンテナキャップ2を取り外すことで、針組立体1が外部に露出し、針組立体1は図4(a)に示す使用前状態となる。
 このとき、保護カバー7はばね部8の付勢力によって前方に付勢されており、係合部22が筒状部6のフランジ31に後方から当接して、保護カバー7が前進位置に位置してカヌラ3を囲繞するようになっている。
 また、保護カバー7の係合突起24は上記ガイド手段Gにおける使用前保持部Aに位置しており、かつ上記回転防止突起34によって使用後保持部B側への回転が阻止されている。
 次に、図4(a)の状態から患者本人または医療従事者(以下、使用者という。)が筒状部6を把持しながら注射器を患者の皮膚に対して略垂直方向に押し当てると、保護カバー7はばね部8の付勢力に抗してハブ4に対して相対的に後退し、図4(b)に示すようにカヌラ3の先端が若干露出する。
 ここで、保護カバー7を患者の皮膚に押し当てると、最初、保護カバー7は後方にまっすぐ後退するが、その後直ちに係合突起24がガイド手段Gの傾斜面14aに前方から当接する。
 すると、保護カバー7は上記傾斜面14aに沿って係合突起24が斜め後方に移動することとなり、これに伴って保護ユニット5全体がカヌラ3を中心に回転するようになっている。
 また、図7に示すように上記係合突起24は上記ガイド手段Gの戻り防止突起35に当接するため、上記変形部23が変形して係合突起24はカヌラ3側に移動するようになっている。
 図4(b)の状態からさらに針組立体1を患者側に押圧すると、保護カバー7が完全に後退してカヌラ3が完全に露出し、図4(c)に示す使用状態となる。
 このとき、保護カバー7はばね部8の付勢力に抗してさらに後退し、これに伴って上記係合突起24は上記傾斜面14aに沿ってさらに斜め後方に回転しながら移動し、保護ユニット5全体がカヌラ3を中心に回転する。
 そして、保護カバー7の先端が筒状部6の先端まで後退して後退位置に達すると、上記係合突起24は戻り防止突起35を乗越え、係合突起24は変形部23によって再び外周側に突出する。
 これにより、これ以降保護カバー7を使用前保持部A側に回転させようとしても、係合突起24が戻り防止突起35の段差部35bに当接するため、使用前保持部A側への回転は阻止される。
 つまり、一度使用状態となったら、針組立体1は再び使用前状態とはならないようになっている。
 さらに、ガイド手段Gにおける戻り防止突起35よりも使用後保持部B側の内周面は、使用前保持部A側の内周面よりもカヌラ3側に位置しているため、係合突起24は係合部22から完全に突出しておらず、変形部23は弾性変形したままとなっている。
 そして、針組立体1が使用状態となったら、使用者はカートリッジに所要の操作を行ってインシュリンの投与を行い、その後、注射器を後退させて患者から注射器を除去し、保護カバー7が前進位置に位置した図4(d)の使用後状態となる。
 このとき、注射器を後退させると、保護カバー7はばね部8の付勢力によってハブ4から突出し、保護カバー7の係合部22が筒状部6のフランジ31に後方から当接して、上記前進位置に保持されることとなる。
 ここで、ばね部8は保護カバー7を前方に向けてまっすぐに付勢しているので、係合突起24は上記図4(c)の状態から前方に移動して、ガイド手段Gの使用後保持部Bに到達する。
 すると、変形部23が元の形状に復帰して係合突起24は筒状部6に形成された貫通孔33内に突出し、係合突起24の後端が貫通孔33に当接するようになる。
 その結果、その後保護カバー7に前方からの付勢力が作用しても、上記保護カバー7の後退を阻止することができ、また保護カバー7を回転させようとしても、係合突起24は上記貫通孔33や上記回転防止突起34に係合するため、係合突起24が再び使用前保持部A側に回転することはない。
 上記構成を有する針組立体1によれば、一旦使用後状態になると、保護カバー7の上記係合突起24が貫通孔33によって移動不可に固定されるので、カヌラ3の再露出が阻止され、針組立体1の再利用や誤穿刺事故を防止することができる。
 また、上記保護ユニット5を一体成形しているため、従来の金属製のばねを用いる針組立体に比べて部品点数を抑えることができ、また組み立ても容易となる。
 さらに、上記保護カバー7とばね部8とを直列に配置することで、保護カバー7とばね部8とを連結した形状は複雑とならず、一体成形を容易に行うことができ、針組立体を小型化することができる。
 そして、使用前状態から使用状態にする際には、保護カバー7の係合突起24がガイド手段Gの傾斜面14aによって回転しながら後退し、かつ使用状態から使用後状態にする際には、保護カバー7はばね部8の付勢力によってまっすぐ前方に移動するので、使用後に係合突起24が使用前保持部Aへと戻ってしまうのを可及的に阻止することができる。
 さらに、上記使用前保持部Aと貫通孔33との間に戻り防止突起35を設けているので、係合突起24の使用前保持部Aへの戻りを阻止することができ、より確実に係合突起24を貫通孔33まで導くことができる。
 次に、図8、図9は第2実施例にかかる針組立体101を示し、以下の説明において、上記第1実施例の針組立体1と共通する部材についてはその符号に100を加算して説明する。
 図8に示すように、針組立体101は、カヌラ103を保持するハブ104と、ハブ104に対して進退動して上記カヌラ103の先端を囲繞する保護ユニット105と、ハブ104の前方に連結されて上記保護ユニット105の外周を囲繞する筒状部106とから構成されている。
 上記ハブ104および筒状部106とは連結することでハブ体を構成し、その内周面には上記保護カバー107の係合突起124の移動を規制するガイド手段Gが形成されている。
 そして図9では、保護ユニット105の先端が前進位置に位置した使用前状態(図9(a))、保護ユニット105の係合突起が戻り防止突起に位置した状態(図9(b))、保護ユニット105の先端が後退位置に移動してカヌラ103が患者に穿刺可能な使用状態(図9(c))、保護ユニット105の先端が再び前進位置に位置した使用後状態(図9(d))をそれぞれ示している。
 上記保護ユニット105は、上記筒状部106より出没する保護カバー107と、該保護カバー107の後端に直列に設けられたばね部108とから構成され、上記保護カバー107には係合突起124と該係合突起124を保持する変形部123とが設けられている。
 上記保護カバー107の先端側外周面は先端に向けて細くなるテーパ形状を有しており、このテーパ形状により針組立体101の組立て時に保護カバー107の先端を上記筒状部106に挿入しやすいようになっている。
 また保護カバー107を構成する係合部122は、カバー部121よりも大径に形成され、これら係合部122におけるカバー部121との境界には、保護カバー107を前進位置に保持するストッパ手段としての係合面を構成する傾斜面122aが形成されている。
 ハブ104は、筒状の本体部111と、該本体部111の内部に設けられた底部112と、該底部112の中央から前方に突出して上記カヌラ103を保持する保持部113とから構成されている。
 上記本体部111の外周面には、針組立体101の使用時に外部に露出する大径部111aと、該大径部111aの先端に設けられた小径部111bとが形成され、これら大径部111aおよび小径部111bの外周面には、対向する位置に平坦面111cが形成されている。
 また、上記小径部111bの平坦面111cには、外部に向けてそれぞれ突起111dが形成されており、該突起111dの前方には傾斜面が形成されている。
 さらに、上記本体部111の内周面には、上記底部112の後方に上記カートリッジに螺合するねじ部が形成され、底部112の前方には、対向する位置に上記ガイド手段Gを構成する略楔形の溝111eが形成されている。
 上記筒状部106には、先端に形成されて内周側に膨出するフランジ131と、外周面の対向する位置に形成された2つの平坦面132と、該平坦面132に形成された係合穴132aと、上記平坦面111cに対して約70°回転した位置に形成された2つの貫通孔133とが設けられている。
 筒状部106の内周面には、上記ハブ104の小径部111bが嵌合する薄肉部(図示せず)が形成されるとともに、該薄肉部の前方における上記カヌラ103を挟んで対向する位置には、上記ガイド手段Gを構成する溝106aが前後方向に向けて形成されている。
 上記平坦面132は、上記ハブ104の平坦面111cと直線上に整列するように形成され、ハブ104を筒状部106に挿入することにより、上記ハブ104の突起111dが上記係合穴132aに嵌合し、ハブ104と筒状部106とが連結されるようになっている。
 そして、図9に示すように、ハブ104と筒状部106とを連結すると、該ハブ104と筒状部106とからなるハブ体の内周面にガイド手段Gが形成されるようになっている。
 具体的には、上記筒状部106に形成された貫通孔133および溝106aの後方に、上記ハブ104の内周面に形成された溝111eが位置するようになっている。
 上記溝106aは上記貫通孔133に対して所定角度回転した位置に形成されており、また溝106aの先端部の位置は、上記貫通孔133よりも前方に位置するようになっている。
 そして、上記溝106aが使用前状態において上記係合突起124を保持する使用前保持部Aを構成し、上記貫通孔133が使用後状態において上記係合突起124と係合する使用後保持部Bを構成し、これら使用前保持部Aと使用後保持部Bとの間には回転防止突起134が形成されている。
 上記ハブ104の溝111eは上記筒状部106の溝106aおよび貫通孔133の幅に合わせて形成され、上記使用前保持部A側から使用後保持部B側に向けて後方に傾斜する傾斜面114aが形成されるとともに、上記回転防止突起134の後方には戻り防止突起135が形成されている。
 上記構成を有する針組立体101の使用方法を説明すると、図9(a)は針組立体101の使用前状態を示し、保護カバー107は係合突起124が上記使用前保持部Aに位置するとともに、保護カバー107によりカヌラ103が囲繞された状態となっている。
 このとき、上記係合突起124は上記回転防止突起134によって使用後保持部B側への回転が阻止されている。
 次に、図9(a)の状態から使用者が筒状部106を把持しながら注射器を患者の皮膚に対して略垂直方向に押し当てると、保護カバー107が後退して図9(b)に示すようにカヌラ103の先端が若干露出し、上記係合突起124が傾斜面114aに前方から当接して斜め後方に移動する。
 このとき、上記保護カバー107における係合部122におけるカバー部121との境界に傾斜面122aを形成することで、保護カバー107が回転しながら後退する際に、上記筒状部106のフランジ131との間で発生する摩擦が低減され、スムーズに保護カバー107を後退させることが可能となっている。
 その後、さらに保護ユニット105が回転しながら後退すると図9(c)に示す使用状態となり、この際上記係合突起124が戻り防止突起135を乗越えるようになっている。
 そして、使用者がカートリッジに所要の操作を行ってインシュリンの投与を行い、その後、注射器を後退させると、ばね部108の付勢力によって保護カバー107が前進位置に位置し、図9(d)の使用後状態となる。
 このとき、係合突起124は回転せずに前進して、使用後保持部Bとしての貫通孔133の位置まで前進し、上記変形部123の弾性力によって外部に突出して該貫通孔133に係合することで、その後の保護カバー107の後退を阻止するようになっている。
 ここで、上記貫通孔133の位置は上記使用前保持部Aとしての溝106aの位置よりも後方に位置していることから、使用前状態に比べて、使用後状態における保護カバー107の先端の位置は後方に位置するようになっている。
 このように、上記第2実施例における針組立体101であっても、上記第1実施例における針組立体1と全く同じ操作によってインシュリンの投与を行うことが可能となっている。
 そして、上記第1実施例における針組立体1と同様、一旦使用後状態になると、保護カバー107の係合突起124が貫通孔133によって移動不可に固定されるので、カヌラ3の再露出が阻止され、針組立体101の再利用や誤穿刺事故を防止することができる。
 また、上記保護ユニット105を一体成形しているため、従来の金属製のばねを用いる針組立体に比べて部品点数を抑えることができ、また組み立ても容易となる。
 さらに、上記保護カバー107とばね部108とを直列に配置することで、保護カバー107とばね部108とを連結した形状は複雑とならず、一体成形を容易に行うことができ、針組立体101を小型化することができる。
 そして、使用前状態から使用状態にする際には、保護カバー107の係合突起124がガイド手段Gの傾斜面114aによって回転しながら後退し、かつ使用状態から使用後状態にする際には、保護カバー107はばね部108の付勢力によってまっすぐ前方に移動するので、使用後に係合突起124が使用前保持部Aへと戻ってしまうのを可及的に阻止することができる。
 さらに、上記使用前保持部Aと使用後保持部Bとの間に戻り防止突起135を設けているので、係合突起124の使用前保持部Aへの戻りを阻止することができ、より確実に係合突起124を使用後保持部Bまで導くことができる。
 次に、上記第1、第2実施例では、保護カバー7に係合突起24を設け、ハブ体にガイド手段Gを設けた構成となっているが、逆に保護カバー7にガイド手段Gを設け、ハブ体に係合突起を設けてもよい。
 具体的に説明すると、図10は第3実施例にかかる針組立体201の使用後状態を示し、以下の説明において、上記第1実施例の針組立体1と共通する部材についてはその符号に200を加算して説明する。
 第1実施例と同様、針組立体201は、カヌラ203を保持するハブ204と、ハブ204に対して進退動して上記カヌラ203の先端を囲繞する保護ユニット205と、ハブ204の前方に連結されて上記保護ユニット205の外周を囲繞する筒状部206とから構成され、上記ハブ204と筒状部206とは連結することでハブ体を構成するようになっている。
 上記保護ユニット205は、上記第1実施例と同様、保護カバー207とばね部208とが直列に一体成形されており、また保護カバー207における係合部207aの側面にはガイド手段Gが形成されている。
 上記ハブ体を構成する筒状部206には、内周面に向けて突出する係合突起206aが設けられ、この係合突起206aは変形部206bによって外周側に移動可能となっており、図8では該係合突起206aは保護カバー207の係合部207aに形成された使用後保持部Bとしての貫通孔207bに係合して、保護カバー207の後退を阻止するようになっている。
 そして、上記ガイド手段Gは、上記使用後保持部Bに隣接した位置に図示しない使用前保持部Aを備え、これら使用後保持部Bと使用前保持部Aの前方には、使用前保持部A側から使用後保持部B側にかけて前方に傾斜する傾斜面207cが形成されている。
 また、使用後保持部Bと使用前保持部Aの間には、図示しない回転防止突起および戻り防止突起207dが形成されている。
 このような構成により、使用前状態から保護カバー207を後退させると、筒状部206の係合突起206aに対してガイド手段Gが相対的に後方に移動し、傾斜面207cが該係合突起206aに当接する。
 その後、傾斜面207cが係合突起206aに当接することで保護カバー207は回転しながら後退し、カヌラ203が突出した使用状態となるとともに、その際係合突起206aは上記戻り防止突起207dを乗越える。
 そして、使用状態から保護カバー207が前進すると、係合突起206aに対してガイド手段Gが前方に移動し、使用後保持部Bとしての貫通孔207bに係合突起206aが係合するので、保護カバー207は使用後状態となる。
 このように、この第3実施例における針組立体201においても、第1実施例の針組立体1と同様、一旦使用後状態になると、筒状部206の係合突起206aが貫通孔207bによって移動不可に固定されるので、カヌラ203の再露出が阻止され、針組立体201の再利用や誤穿刺事故を防止することができる。
 また、上記保護ユニット205を一体成形し、かつ保護カバー207とばね部208とを直列に配置しているので、従来の針組立体に比べて部品点数を抑えるとともに、一体成形を容易に行うことができ、針組立体を小型化することができる。
 そして、使用前状態から使用状態にする際には、保護カバー207が筒状部206の係合突起206aと傾斜面207cとが係合することで回転しながら後退し、かつ使用状態から使用後状態にする際には、保護カバー207はばね部208の付勢力によってまっすぐ前方に移動するので、使用後に係合突起206aが使用前保持部Aに戻ってしまうのを可及的に阻止することができる。
 さらに、上記使用前保持部Aと貫通孔207bとの間に戻り防止突起207dを設けているので、係合突起206aの使用前保持部Aへの戻りを阻止することができ、より確実に係合突起206aを貫通孔207bまで導くことができる。
 1 針組立体           3 カヌラ
 4 ハブ             5 保護ユニット
 6 筒状部            7 保護カバー
 8 ばね部            14a 傾斜面
 24 係合突起          33 貫通孔
 35 戻り防止突起        A 使用前保持部
 B 使用後保持部         G ガイド手段

Claims (8)

  1.  カヌラを保持するハブと、ハブに対して進退動して上記カヌラの先端を囲繞する前進位置および上記カヌラの先端を露出させる後退位置に位置する保護カバーと、上記ハブと保護カバーとの間に弾装されて保護カバーを前方に付勢する付勢手段と、上記保護カバーを上記前進位置に保持するストッパ手段とを備えた針組立体において、
     上記ハブに上記保護カバーの外周を囲繞する筒状部を設け、
     かつ、上記付勢手段としてのばね部を上記保護カバーに直列に整列するように設け、これら保護カバーとばね部とを弾性を有する素材で一体的に成形したことを特徴とする針組立体。
  2.  カヌラを保持するハブと、ハブに対して進退動して上記カヌラの先端を囲繞する前進位置および上記カヌラの先端を露出させる後退位置に位置する保護カバーと、上記ハブと保護カバーとの間に弾装されて保護カバーを前方に付勢する付勢手段と、上記保護カバーを上記前進位置に保持するストッパ手段とを備え、
     上記保護カバーが、上記前進位置に位置して上記カヌラの先端が囲繞される使用前状態と、保護カバーが上記後退位置に位置して上記カヌラの先端が露出する使用状態と、再び上記前進位置に位置してカヌラの先端が囲繞されるとともに再び後退位置へと移動しないように固定した使用後状態とに移動する針組立体において、
     上記ハブに上記保護カバーの外周を囲繞する筒状部を設けるとともに、これらハブと筒状部とからなるハブ体または保護カバーのいずれか一方に係合突起を、他方に該係合突起の移動を規制するガイド手段をそれぞれ設け、
     上記ガイド手段は、上記係合突起を使用前状態の位置で保持する使用前保持部と、係合突起を使用後状態の位置に固定する使用後保持部と、保護カバーを後退させると係合突起に係合して、保護カバーを上記使用前保持部側位置から使用後保持部側位置に向けて回転させながら後退させる傾斜面とを備え、
     使用前状態から付勢手段の付勢力に抗して保護カバーを後退させると、上記係合突起と傾斜面とが当接して、保護カバーが回転しながら後退して上記使用状態となり、該使用状態から保護カバーを前進させると、係合突起が上記使用後保持部に固定されて使用後状態となることを特徴とする針組立体。
  3.  上記係合突起は保護カバーに設けられるとともに、上記ガイド手段は上記ハブ体に形成され、
     上記傾斜面は上記使用前保持部および使用後保持部の後方に位置するとともに使用前保持部側から使用後保持部側にかけて後方に傾斜し、
     使用前状態から保護カバーを後退させると、係合突起が使用前保持部から後方に移動して上記傾斜面に当接するとともに、係合突起が上記傾斜面に沿って回転しながら斜め後方に移動して上記使用状態となり、
     該使用状態から保護カバーを前進させると、係合突起が前方に移動して上記使用後保持部に固定され、使用後状態となることを特徴とする請求項2に記載の針組立体。
  4.  上記使用後保持部の位置に貫通孔を形成し、
     該貫通孔に上記保護カバーの係合突起が挿入されると、係合突起と貫通孔とが相互に係合して、係合突起が該貫通孔によって移動不能に固定されることを特徴とする請求項3に記載の針組立体。
  5.  上記係合突起が上記傾斜面に沿って移動する経路上に、使用前保持部側から使用後保持部側へと徐々に突出するように傾斜する戻り防止突起を設け、
     保護カバーを使用前状態から使用状態に移動させて、上記係合突起が戻り防止突起を乗越えると、係合突起は該戻り防止突起によって使用前保持部側への回転が規制されることを特徴とする請求項3または請求項4のいずれかに記載の針組立体。
  6.  上記筒状部に上記使用前保持部および使用後保持部を形成し、上記ハブに上記傾斜面を形成したガイド部を設けて、ハブおよび筒状部を嵌合させることで、上記ガイド手段が得られることを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の針組立体。
  7.  上記ストッパ手段は、保護カバーの前方に向けて形成された係合面と、筒状部の後方に向けて形成された被係合面とから構成され、
     上記係合面が被係合面の後方から当接することにより、保護カバーが前進位置に保持されることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の針組立体。
  8.  インシュリンを収容したカートリッジの先端に上記針組立体を装着したことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の針組立体を備えたインシュリン注射器。
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