WO2008053814A1

WO2008053814A1 - Razor

Info

Publication number: WO2008053814A1
Application number: PCT/JP2007/070961
Authority: WO
Inventors: Hiroyuki Nakasuka
Original assignee: Kai R & D Center Co., Ltd.
Priority date: 2006-10-31
Filing date: 2007-10-26
Publication date: 2008-05-08
Also published as: JP2008110113A; US20090307908A1; JP5010896B2; EP2078593B1; EP2078593A1; US8166658B2; EP2078593A4

Description

明細書

剃刀

技術分野

[0001] 本発明は、刃体を有する剃刀ヘッドにシェービングエイドを設けた剃刀に関するものである。

背景技術

[0002] 従来、特許文献 1では、剃刀ヘッドの天板上にシェービングエイドが埋め込まれて露出している。し力、し、シェービングエイドが剃刀ヘッドの天板上に固定されているため、剃刀ヘッドを皮膚面に当てがつた際、シェービングエイドが皮膚面を必要以上の力で押え、使用時の感触が悪くなるおそれがあった。

特許文献 1 :特開 2001— 38072号公報

発明の開示

[0003] この発明は、シェービングエイド付き剃刀において、使用時の感触を良くすることができるば力、りではなぐ剃刀ヘッドとシェービングエイド部材とにより形取られる部分の表側面積を小さくしてコンパクトにすることを目的としている。

[0004] 上記の課題を解決するため、本発明の一態様では、刃体を有する剃刀ヘッドにシエービングエイド部材を取り付けた剃刀において、刃体の刃先が露出する剃刀ヘッドの表側に対して反対側の裏側に、シェービングエイド部材を剃刀ヘッドに対して移動可能に支持する連結部を設けている。

[0005] それにより、剃刀ヘッドの外周縁部の外側で連結部が嵩張ることはなくなり、剃刀へッドとシェービングエイド部材とにより形取られる部分の表側面積を小さくして剃刀をコンノタトにすること力 Sできる。

[0006] 前記連結部は、シェービングエイド部材にお!/、てシェービングエイドを載せる台部材に設けた腕部と、剃刀ヘッドの裏側に設けた支持部とを備え、剃刀ヘッドの外周縁部で囲まれる裏面に面するように、前記腕部を前記支持部に対して移動可能に支持することが望ましい。

[0007] 前記シェービングエイド部材は往復移動可能であり、往方向へ弾性体の弾性力により付勢されて停止する初期位置と、復方向へ弾性体の弾性力に杭して移動させた移動操作位置との間の所定移動範囲内で移動し得ることが望ましい。

[0008] 前記シェービングエイド部材が初期位置を越えて往方向へ移動することを阻止する第一移動停止部を設けることが望ましレ、。

前記シェービングエイド部材が移動操作位置を越えて復方向へ移動することを阻止する第二移動停止部を設けることが望ましレ、。

[0009] 前記シェービングエイド部材が初期位置を越えて往方向へ移動することを阻止する第一移動停止部を設けるとともに、前記シェービングエイド部材が移動操作位置を越えて復方向へ移動することを阻止する第二移動停止部を設けた場合、さらに、シエービングエイド部材の移動は回動であって、その回動中心線は第一移動停止部と第二移動停止部との間に位置して!/、ること力 S望ましレ、。

[0010] 前記第二移動停止部は、剃刀ヘッドの裏面に設けた当接面と台部材の腕部に設けた当接面との間に移動許容間隙を有していることが望ましい。

前記連結部は剃刀ヘッドの裏側で刃体の刃先の両側に配設されていることが望ましい。

[0011] 前記弾性体はシェービングエイド部材の台部材に設けられていることが望ましい。

前記弾性体は前記台部材において両連結部の腕部の間に設けられていることが望ましい。

[0012] 前記シェービングエイド部材は刃体の刃先の延設方向に沿った回動中心線を中心に、剃刀ヘッドに対して初期位置と回動操作位置との間の所定回動範囲内で揺動可能に支持されて!/、ることが望ましレ、。

[0013] 前記剃刀ヘッドはその裏側に設けた取付部にてホルダに支持され、その取付部は前記両連結部の支持部間に設けられて!/、ること力 S望ましレ、。

前記剃刀ヘッドは、その裏側で刃体の刃先の両側に配設した取付部にお!/、て刃体の刃先の延設方向に沿う回動中心線を中心にホルダに対して回動可能に支持され、その剃刀ヘッドの回動中心線を有する取付部と前記シェービングエイド部材の回動中心線を有する連結部とを、刃体の刃先の延設方向に沿って並設することが望ましい。 [0014] 刃体を設けた組付部材にガードをこの刃体の刃先に面して設け、前記シェービングエイド部材は剃刀ヘッドの組付部材に対してガードとは反対側で並ぶように配設されていることが望ましい。

[0015] 前記組付部材において、刃台と天板との間に刃体を設けてこの刃体の刃先を天板の表側へ露出させ、シェービングエイド部材にお!/、ては初期位置でシェービングエイドがガードと天板とを結ぶ皮膚接触面から天板の表側へ突出していることが望ましい

[0016] 前記腕部は前記剃刀ヘッドの裏面の範囲の内側でその裏面に重ねて配置されていることが望ましい。

図面の簡単な説明

[0017] [図 1] (a)は本実施形態に力、かる首振り式剃刀において表側を示す斜視図であり、 (b )は同じく裏側を示す斜視図である。

[図 2] (a)は剃刀ヘッドの表側を示す正面図であり、 (b)は同じく裏側を示す背面図であり、（c)は同じく側面図であり、（d)は同じく（b)を底面側から見た部分断面図である

[図 3] (a)はシェービングエイド部材の表側を示す正面図であり、 (b)は同じく裏側を示す背面図であり、（c)は同じく一部切欠き側面図である。

[図 4] (a)は首振り式剃刀においてホルダの頭部を示す平面図であり、 (b)は同じく側面図である。

[図 5] (a)はシェービングエイド部材を支持した剃刀ヘッドの表側を示す正面図であり（b)は同じく裏側を示す背面図である。

[図 6] (a)はホルダの頭部に支持した剃刀ヘッドでシェービングエイド部材が初期位置にある状態を示す側面図であり、 (b)は同じく回動操作位置にある状態を示す側面図であり、 (c)は同じく初期位置と回動操作位置との間の途中状態を示す側面図である。

[図 7] (a)は両支持アームに対する剃刀ヘッドの支持構造と剃刀ヘッドに対するプッシャの圧接構造を示す部分背面図であり、（b)は同じく（a)を背面側から見た部分断面図であり、（c)は同じく ωを側面側から見た部分断面図である。発明を実施するための最良の形態

[0018] 以下、本発明の一実施形態にかかる首振り式剃刀について図面を参照して説明す図 1 (a) (b)及び図 4 (a) (b)に示すように、プラスチックにより成形されたホルダ 1にぉレ、ては、金属からなる左右の支持アーム 3とプラスチックからなる二股状のプッシャ 4とが頭部 2の前端部の両側から突出している。左右の支持アーム 3は、左右方向 Y へ回動可能に支持され、頭部 2の外側へ突出する外腕部 5を有している。左右の支持アーム 3の外腕部 5には鉤状端部 5aが左右方向 Yに沿って相対向して形成されている。

[0019] このプッシャ 4は、頭部 2に対し前後方向 Xへ移動可能に支持され、左右の支持ァーム 3の外腕部 5の付近に、頭部 2の外側へ突出する外腕部 6を有している。このプッシャ 4の左右の外腕部 6には圧接端部 6aが形成されている。左右の支持アーム 3の外腕部 5とプッシャ 4の左右の外腕部 6とは上下方向 Zに沿って隣接している。

[0020] 周知のように、頭部 2から露出する操作摘み 7を非操作状態から弾性力に杭して前方へ押すと、左右の支持アーム 3の外腕部 5が図 4 (a)に示す最閉状態から互いに開く。その状態で、操作摘み 7から手を離すと、操作摘み 7が非操作状態に戻るとともに、左右の支持アーム 3の外腕部 5が最閉状態に戻る。

[0021] 図 1 (a) (b)並びに図 2 (a) (b) (c) (d)及び図 5 (a) (b)に示す剃刀ヘッド 8においては、プラスチックからなる組付部材としての刃台 9と天板 10との間に、複数 (例えば 4 枚）の刃体 11が挟着されて!/、る。

[0022] 前記天板 10は枠状をなし、上枠部 12と、その上枠部 12の左右両側から連続する左右の枠部 13と、左右の枠部 13間に形成されたガード 14 (下枠部）とを有している。上枠部 12、左右の枠部 13、及びガード 14によって囲まれた窓孔 15においては、各刃体 11の刃先 11aが表側に露出してガード 14に面している。このガード 14の表面にはシェービングエイドがインサート射出成形により一体に設けられている。

[0023] 左右の枠部 13において、左右の内縁部 13a間の間隔と、左右の外縁部 13b間の間隔とは、それぞれガード 14から上枠部 12へ向かうに従い次第に広がり、窓孔 15において各刃体 11の刃先 11aの露出寸法がガード 14の近傍よりも上枠部 12の近傍で大きくなる。そのため、ガード 14に近い刃先 11aで弟 ljり残した体毛をガード 14から遠い刃先 11aで弟 IJり直して、体毛の剃り残しを防止することもできる。

[0024] 前記刃台 9は枠状をなし、前記天板 10の上枠部 12に重なる上枠部 16と、前記天板 10の左右の枠部 13に重なる左右の枠部 17と、前記天板 10のガード 14に重なる下枠部 18と有している。上枠部 16、左右の枠部 17、及び下枠部 18によって囲まれた排除孔 19においては、前記各刃体 11を弹性的に載置する台座 20が露出し、この台座 20はそれに設けたばね（図示略）により、剃刀の使用時に各刃体 11に与えられる力に応じて橈むようにクッション機能を果たす。

[0025] 前記剃刀ヘッド 8の表側に対して反対側の裏側にお!/、て、前記刃台 9の左右の枠部 17には、それぞれ取付部 21が形成されている。左右の取付部 21においては、図 2 (b) (c) (d)、図 5 (b)及び図 7 (a) (b) (c)に示すように、上壁部 22、両側壁部 23, 2 4、及び下壁部 25によって囲まれた凹部 26が形成されている。この凹部 26の入口 2 6a付近で両側壁部 23, 24の内面には、凹部 26の底部へ向かって傾斜する案内面 27が形成されている。

[0026] 各取付部 21の両側壁部 23, 24のうち、互いに対面する両側壁部 23には、凹部 26 の底部に位置する左右の取付孔 28がそれぞれ形成されている。左右の取付孔 28を結ぶ回動中心線 28aは、左右方向 Y、即ち、刃先 11aの延設方向に沿っている。各凹部 26の入口 26a付近で上壁部 22及び下壁部 25の内面には、各凹部 26に向かう矢印 29が表示されている。各凹部 26の入口 26a付近で上壁部 22の内面には、押圧部 30が形成されている。

[0027] 図 1 (a) (b)並びに図 3 (a) (b) (c)及び図 5 (a) (b)に示すシェービングエイド部材 3 1にお!/、て、プラスチックからなる台部材 32は載置部 32と両腕部 37をと有して!/、る。載置部 32は、その枠部 34間に嵌め込まれた裏蓋 35を有し、その裏蓋 35の表側に凹所 36が形成されている。両腕部 37は載置部 33の左右両側で枠部 34から突出している。凹所 36にシェービングエイド 38が嵌め込まれて載せられている。シエービングエイド 38は、例えば質量約 2. 5gのアルカリ性石鹼である。

[0028] なお、凹所 36の上下両側で枠部 34及びシェービングエイド 38には、枠部 34内に裏側からシェービングエイド 38を嵌め込んだ際に、シェービングエイド 38が枠部 34 力表側へ抜けないように互いに合致し得る傾斜面（図示せず）が形成され、枠部 34 に嵌め込んだ裏蓋 35とシェービングエイド 38との間に接着剤を塗布した状態で、裏蓋 35が枠部 34に溶着される。この枠部 34の傾斜面には、シェービングエイド 38の傾斜面にくい込む多数の突起を形成したり、シボ加工等により平滑でない粗面を形成してシェービングエイド 38の傾斜面との間の摩擦抵抗を大きくするようにしたりしてあよい。

[0029] 前記台部材 32の左右の腕部 37の先端部付近には互いに対向する支軸 39が形成されている。左右の両腕部 37間で載置部 33の枠部 34には、片持ち梁状の弾性体としての左右の板ばね 40が左右の腕部 37に隣接して一体に湾曲形成されている。各板ばね 40は直線的に延設させてもよい。左右の板ばね 40のうち一方を省略してもよい。なお、弾性体としては板ばね 40以外のばねであってもよい。

[0030] 台部材 32の左右方向 Yの寸法は約 44mmである。シェービングエイド 38の左右方向 Yの寸法は約 34mmである。シェービングエイド 38の表面で左右方向 Yに対して直交する方向における幅は、左右方向 Yの中央部で最も広くなつており、約 8mmである。シェービングエイド 38はこの台部材 32の表面から高さ約 8mmだけ突出している。このシェービングエイド 38とは、例えば、前記石鹼、シェービングクリーム、潤滑性助長剤、ひげ軟化剤、乳液、発毛抑制剤、脱毛剤、アフターシェーブローション、保湿剤、止血剤などの単独物ば力、りでなぐこれらの単独物を互いに組み合わせた複合物や、単独物または複合物をスポンジなどの多孔質体に含ませたものである。

[0031] 図 5 (a) (b)に示すように、前記シェービングエイド部材 31において台部材 32の載置部 33とそれに載置されたシェービングエイド 38とは、剃刀ヘッド 8の上枠部 12, 16 に対し剃刀ヘッド 8のガード 14及び下枠部 18に対する反対側で並ぶように配設されている。その場合、天板 10の上枠部 12が載置部 33の枠部 34へ向かって突出するように、曲率半径約 200mmの凸状に形成されている。この枠部 34における上枠部 12 との重合部は、若干の隙間 G (約 0. 5mm)をあけて凸状上枠部 12に整合するように凹状に形成されている。天板 10の左右の枠部 13における左右の外縁部 13b間の最大間隔 (左右方向 Yの最大横寸法 W)が上枠部 12との重合部における枠部 34の最大間隔と一致している。 [0032] 台部材 32の左右の腕部 37は剃刀ヘッド 8の裏側で刃台 9の左右の枠部 17に対し、左右の取付部 21に隣接して重ねられ、左右の取付部 21が左右の腕部 37の間に配設されている。図 2 (c)及び図 7 (b)に示すように、左右の腕部 37に隣接する左右の取付部 21の側壁部 24には、左右方向 Yへ延びる支持孔 41が形成されている。左右の支持孔 41を結ぶ回動中心線 41 aは前記左右の取付孔 28間の回動中心線 28a の近隣で、その回動中心線 28aと平行に左右方向 Y (刃先 11aの延設方向）に沿つて延び、左右の腕部 37のつけ根からこの回動中心線 41aまでの距離 Sが約 7mmに設定されている。左右の腕部 37 (連結部）の支軸 39は、左右の側壁部 24 (連結部としての支持部）の支持孔 41に対して回動可能に揷嵌されている。

[0033] 前記左右の取付部 21で上壁部 22から延設された圧接板部 42には前記台部材 32 の左右の板ばね 40が当てがわれている。そのため、シェービングエイド部材 31は剃刀ヘッド 8に対しその表側と裏側とを結ぶ方向に沿って揺動するように、左右の支持孔 41間の回動中心線 41aを中心に回動可能に支持される。

[0034] 左右の腕部 37の基端部とそれに面する左右の枠部 17とには、第一移動停止部としての当接面 43, 44が相対向して形成されている。左右の腕部 37の先端部とそれに面する左右の枠部 17とには、第二移動停止部としての当接面 45, 46が相対向して形成されている。左右の腕部 37の当接面 45は左右の枠部 17の当接面 46に対して傾斜し、それらの当接面 45, 46間には回動許容間隙 47が形成されている。前記左右の支持孔 41の間の回動中心線 41aは、第一移動停止部としての当接面 43, 4 4と第二移動停止部としての当接面 45, 46との間に配置されている。

[0035] 前記左右の支持アーム 3を互いに開いた状態でそれらの外腕部 5を前記刃台 9の左右の取付部 21の凹部 26に、入口 26aから矢印 29の向きへ揷入した後、左右の支持アーム 3を最閉状態にすると、図 6 (a)に示すように、剃刀ヘッド 8がホルダ 1の頭部 2に対して首振り可能に支持された取付状態となる。その際、プッシャ 4の左右の外腕部 6の矢印 6bを、この矢印 29に合わせれば、左右の支持アーム 3を凹部 26に揷入する位置の目安になる。

[0036] この取付状態では、図 7 (a) (b) (c)に示すように、左右の外腕部 5の鉤状端部 5aが左右の取付部 21の取付孔 28に揷入されて支持される。また、前記プッシャ 4の左右の外腕部 6の圧接端部 6aが左右の取付部 21の押圧部 30に対して矢印 6bの向きへ圧接され、左右の取付孔 28間の回動中心線 28aを中心に、剃刀ヘッド 8がシエービングエイド部材 31とともに首振り方向 Qへ揺動し得る。図 2 (a) (b) (c) (d)、図 5 (a) (b )及び図 6 (a)に示すように、剃刀ヘッド 8に対するシェービングエイド部材 31の回動中心線 41 aは、左右の取付孔 28間の回動中心線 28aよりも天板 10の上枠部 12側に位置し、ガード 14と上枠部 12とを結ぶ皮膚接触面 Hよりも裏側で且つそのガード 14 よりも上枠部 12側に位置している。また、この回動中心線 41aは、ガード 14と上枠部 12との間にあって、ガード 14に最も近い刃先 11aと上枠部 12に最も近い刃先 11aとの間にある。

[0037] 図 6 (a)に示すように、台部材 32の両板ばね 40が両取付部 21の圧接板部 42に支えられた状態で、シェービングエイド部材 31は、両板ばね 40により剃刀ヘッド 8の裏側から表側へ、すなわち往復回動方向 Rの往方向及び復方向 RF, RBのうち往方向 RFへ付勢される。そして、両腕部 37が刃台 9の両枠部 17に重ねられたところで、前記第一移動停止部としての当接面 43, 44が互いに当接し、シェービングエイド部材 31が初期位置 Aにて停止する。その初期位置 Aでは、シェービングエイド 38が前記皮膚接触面 Hから表側へ突出する。

[0038] 図 6 (b)に示すように、使用時、シェービングエイド部材 31は、その初期位置 Aから両板ばね 40の弾性力に杭して剃刀ヘッド 8の表側力、ら裏側へ、復方向 RBへ向かい、前記第二移動停止部としての当接面 45, 46間の回動許容間隙 47の分だけ回動する。そして、シェービングエイド部材 31は、当接面 45, 46が互いに当接する回動操作位置 Bで停止する。シェービングエイド部材 31は、前記初期位置 Aからこの回動操作位置 Bまでの所定回動範囲内で剃刀ヘッド 8に対し揺動し得る。その所定回動範囲におけるシェービングエイド部材 31の振り角については、 0〜60° 好ましくは 0 〜45° に設定されている。

[0039] 使用時にシェービングエイド 38が減って台部材 32の表面からの高さが低くなつた場合には、その減少量に応じてシェービングエイド部材 31が往方向に回動し、図 6 ( c)に示すように、そのシェービングエイド 38の表面が皮膚面に当てがわれる。使用時にシェービングエイド 38が台部材 32の表面付近まで減った場合、例えば、シエービングエイド 38の表面の一部が台部材 32の表面に達した場合、剃刀ヘッド 8及びシェ一ビングエイド部材 31の交換の目安にすることができる。

[0040] 剃刀ヘッド 8を圧接するプッシャ 4に対する弾性力や、シェービングエイド部材 31に対する板ばね 40の弾性力は、種々設定することができる。例えば、本実施形態において、プッシャ 4に対する弾性力は板ばね 40の弾性力よりも大きく設定されている。そのため、剃刀ヘッド 8及びシェービングエイド部材 31を皮膚面に当てがうと、シエービングエイド部材 31が剃刀ヘッド 8に対して初期位置 Aから回動し始めた後に、回動操作位置 Bまたはその回動操作位置 Bに至る途中で剃刀ヘッド 8と一体的に回動し、剃刀ヘッド 8がシェービングエイド部材 31とともに首振り方向 Qへ揺動する。

[0041] また、前記両支持アーム 3を互いに開いた状態でそれらの外腕部 5を前記両取付部 21の凹部 26から抜くと、剃刀ヘッド 8をホルダ 1の頭部 2から取り外すことができる。ちなみに、前記両支持アーム 3については、操作摘み 7を押してもすぐには開かず、操作摘み 7が不用意に押されて剃刀ヘッド 8がホルダ 1の頭部 2から取り外されることを防止するため、操作摘み 7の押し下げ量が所定値を越えると開くようになつている

〇

[0042] 本実施形態は下記の効果を有する。

シェービングエイド部材 31が剃刀ヘッド 8に対し初期位置 Aから回動操作位置 Bまで板ばね 40の弾性力に杭して所定範囲だけ回動する。従って、シェービングエイド部材 31を適度な弾力により皮膚面に当てがつて使用時の感触を良くすることができ

[0043] シェービングエイド部材 31において、台部材 32の載置部 33と両腕部 37とのうち、載置部 33は剃刀ヘッド 8に並ぶ力両腕部 37は剃刀ヘッド 8の裏面の内側でその裏面に重ねて配置されるため、剃刀ヘッド 8の表側からは見えない。そのため、剃刀へッド 8の外周縁部の外側で両腕部 37が嵩張らず、剃刀において刃先 11aの延設方向 Yに沿った最大横寸法 Wは、剃刀ヘッド 8の横寸法のみにより決まる。従って、弟 IJ 刀ヘッド 8とシェービングエイド部材 31とにより形取られる部分の表側面積が小さくなつて、剃刀がコンパクトになる。

[0044] シェービングエイド部材 31は剃刀ヘッド 8に対し、ガード 14とは反対側で並ぶように配設されている。そのため、シェービングエイド部材 31を剃刀ヘッド 8に対してコンパタトに配置することができるとともに、剃刀の使い勝手が良くなる。さらに、回動中心線 41aに対するシェービングエイド 38の回動半径が大きくなるため、シェービングエイド 38の振り角を小さくすることができる。

[0045] 前記実施形態以外にも下記のように構成してもよい。

シェービングエイド部材 31における台部材 32と剃刀ヘッド 8の刃台 9とを一体成形して、剃刀ヘッド 8の裏側において連結部で互いにつなぎ、その連結部を、剃刀へッド 8に対するシェービングエイド部材 31の回動中心部としてもよい。

[0046] ホルダ 1の頭部 2に対して剃刀ヘッド 8を一体に設けた剃刀において、その剃刀へッド 8にシェービングエイド部材 31を回動可能に支持する。

前述した実施形態では、シェービングエイド部材 31の台部材 32の載置部 33を、剃刀ヘッド 8に対してガード 14とは反対側で並ぶように配設した力その載置部を剃刀ヘッド 8に対してガード 14と同じ側で並ぶように配設したり、ガード 14の両側に並ぶように配設したりしてもよい。

[0047] シェービングエイド部材 31を剃刀ヘッド 8に対し着脱可能にして交換できるようにしてもよい。

シェービングエイド部材 31の台部材 32または剃刀ヘッド 8の刃台 9や天板 10に対し左右方向 Yの中央部で一つの板ばね 40を一体に形成して、その板ばね 40によりシェービングエイド部材 31を付勢するようにしてもよい。また、それらに対し三つ以上の板ばね 40を左右方向 Yに沿って並設してもよい。

[0048] シェービングエイド 38については固形状でも液状でもよい。固形状の場合にはそのままシェービングエイド 38を台部材 32に取着する。液状の場合には軟質または硬質の多孔質体、例えばスポンジ、軽石、あるいは、四フッ化工チレン樹脂繊維によって形成された多孔質体に、シェービングエイド 38を含浸させた状態で、台部材 32に取着する。これらの多孔質体についてはその外形形状を維持できるものが好ましい。多孔質体の孔径については、種々設定できるが、 0. 0；!〜 50 mが好ましい。

[0049] 台部材 32に対しシェービングエイド 38をインサート射出成形により一体に設けたり、固形状のシェービングエイド 38や上記の多孔質体を台部材 32と分離して設けた後に、それらを台部材 32に取着したりしてもよい。

[0050] シェービングエイド部材 31において台部材 32に対し回転可能に支持したローラの外周に、シェービングエイド 38を設けてもよ!/、。

剃刀ヘッド 8及びシェービングエイド部材 31にキャップを被せて刃体 11及びシエービングエイド 38を保護するようにしてもよい。

[0051] 前記実施形態の首振り式剃刀は主に手足の体毛剃りに使用するが、髭剃りに使用することあでさる。

Claims

請求の範囲

[1] 刃体を有する剃刀ヘッドにシェービングエイド部材を取り付けた剃刀において、刃体の刃先が露出する剃刀ヘッドの表側に対して反対側の裏側に、シェービングエイド部材を剃刀ヘッドに対して移動可能に支持する連結部を設けたことを特徴とする剃刀。

[2] 前記連結部は、シェービングエイド部材においてシェービングエイドを載せる台部材に設けた腕部と、剃刀ヘッドの裏側に設けた支持部とを備え、剃刀ヘッドの外周縁部で囲まれる裏面に面するように、前記腕部を前記支持部に対して移動可能に支持したことを特徴とする請求項 1に記載の剃刀。

[3] 前記シェービングエイド部材は往復移動可能であり、往方向へ弾性体の弾性力により付勢されて停止する初期位置と、復方向へ弾性体の弾性力に杭して移動させた移動操作位置との間の所定移動範囲内で移動し得ることを特徴とする請求項 2に記載の剃刀。

[4] 前記シェービングエイド部材が初期位置を越えて往方向へ移動することを阻止する第一移動停止部を設けたことを特徴とする請求項 3に記載の剃刀。

[5] 前記シェービングエイド部材が移動操作位置を越えて復方向へ移動することを阻止する第二移動停止部を設けたことを特徴とする請求項 3または請求項 4に記載の剃刀。

[6] 前記シェービングエイド部材が初期位置を越えて往方向へ移動することを阻止する第一移動停止部を設けるとともに、前記シェービングエイド部材が移動操作位置を越えて復方向へ移動することを阻止する第二移動停止部を設け、シェービングエイド部材の移動は回動であって、その回動中心線は第一移動停止部と第二移動停止部との間に位置していることを特徴とする請求項 3に記載の剃刀。

[7] 前記シェービングエイド部材は剃刀ヘッドに対して回動可能に支持されて!/、る請求項 1乃至 5のいずれか一項に記載の剃刀。

[8] 前記第二移動停止部は、剃刀ヘッドの裏面に設けた当接面と台部材の腕部に設けた当接面との間に移動許容間隙を有している請求項 5または 6に記載の剃刀。

[9] 前記連結部は剃刀ヘッドの裏側で刃体の刃先の両側に配設されて!/、る請求項 1乃至 8の!/、ずれか一項に記載の剃刀。

[10] 前記弾性体はシェービングエイド部材の台部材に設けられている請求項 9に記載の剃刀。

[11] 前記弾性体は前記台部材において両連結部の腕部の間に設けられている請求項 10に記載の剃刀。

[12] 前記シェービングエイド部材は刃体の刃先の延設方向に沿った回動中心線を中心に、剃刀ヘッドに対して初期位置と回動操作位置との間の所定回動範囲内で揺動可能に支持されている請求項 6に記載の剃刀。

[13] 前記剃刀ヘッドはその裏側に設けた取付部にてホルダに支持され、その取付部は前記両連結部の支持部間に設けられている請求項 6または請求項 13に記載の剃刀

[14] 前記剃刀ヘッドは、その裏側で刃体の刃先の両側に配設した取付部において刃体の刃先の延設方向に沿う回動中心線を中心にホルダに対して回動可能に支持され、その剃刀ヘッドの回動中心線を有する取付部と前記シェービングエイド部材の回動中心線を有する連結部とを、刃体の刃先の延設方向に沿って並設した請求項 12に記載の剃刀。

[15] 刃体を設けた組付部材にガードをこの刃体の刃先に面して設け、前記シェービングエイド部材は剃刀ヘッドの組付部材に対してガードとは反対側で並ぶように配設されてレ、る請求項 1乃至 15の!/、ずれか一項に記載の剃刀。

[16] 前記組付部材において、刃台と天板との間に刃体を設けてこの刃体の刃先を天板の表側へ露出させ、シェービングエイド部材にお!/、ては初期位置でシェービングエイドがガードと天板とを結ぶ皮膚接触面から天板の表側へ突出している請求項 15に記載の剃刀。

[17] 前記腕部は前記剃刀ヘッドの裏面の範囲の内側でその裏面に重ねて配置されている請求項 2または 3に記載の剃刀。