WO2008026618A1

WO2008026618A1 - Dispositif électronique

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Publication number: WO2008026618A1
Application number: PCT/JP2007/066719
Authority: WO
Inventors: Hisayasu Mochizuki; Daiki Ogasawara
Original assignee: Sharp Kabushiki Kaisha
Priority date: 2006-08-31
Filing date: 2007-08-29
Publication date: 2008-03-06
Also published as: US20090265723A1

Description

明細書

電子機器及びその制御方法

技術分野

[0001] 本発明は電子機器に関し、特に新規のハードウェアを追加した場合のハードウェア制御技術に関する。

背景技術

[0002] 近年の技術の急速な進歩に伴い、商品の高機能 ·多機能化の流れが強くなつてい

[0003] 更に新規技術の開発速度の向上により、次から次へと新しい機能が開発されている。そして、この新規の機能を搭載する際には、従来の機能との整合性をとることが重要となっている。

[0004] 図 2は、一般的な電子機器 401の一構成例を示す図である。図 2に示す電子機器 4 01は、 ί列えば、、ノヽードウエアとして、通信きと、 RAM415と、音声再生きと、不揮発性 RAM部 421と、グラフィック部 423と、を有している。また、アプリケーションとしては、 APP— A403と、 APP— B405と、が組み込まれている。これらは、アプリケーシヨン管理部 407により切換えながら（アプリケーション切換 411及びリソース切換 425)ハードウェアを動作させている。すなわち、電子機器は、アプリケーション管理部 407により一括管理され、オペレーションシステムとも一体になつている。

[0005] 上記構成による電子機器においては、起動したアプリケーション 403 · 405にシステム用のリソース、すなわちメモリを含むハードウェア資源を配分する。

[0006] 例えば、電子機器が携帯電話機である場合には、アプリケーション管理部 407が電話機能やメール、ゲームなどのアプリケーションを切り替えたりし、 RAM415やグラフイツク部 423などのハードウェアの管理を行う。

[0007] ここで、特定のモジュールに関するわずかな変更であってもシステム全体の挙動に悪影響を与えうるという問題が発生することが多ぐその結果、軽微な変更であっても電子機器全体の設計を見直す必要が生じる。例えばアプリケーションを追加した場合、ハードウェアへのアクセス方法を新たなアプリケーション毎に追力 Ρ ·設定しなおす必要が生じる。

[0008] 携帯電話の例では、カメラやウェブブラウザなど新しいアプリケーションを加える度に、アプリケーション管理部 407を変更し、 RAM415やグラフィック部 423などのハ一ドウエアへのアクセス方法を設計しなおすことになる。

[0009] そこで特開 2006— 65811号公報に開示された発明では、システムリソースマネージャを設け、ハードウェア、ソフトウェアそれぞれのリソースを管理するリソースマネージャを統合的に管理して、新規の機能が追加されても従来の機能との連携 ·制御-管理を容易にしている。

特許文献 1 :特開 2006— 65811号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0010] 上記の従来技術が有効なのは、複数のアプリケーションが任意にハードウェアヘアクセスできる場合である。例えば、システム部にリソース管理部を構築した場合には、全てのアプリケーションが等価となるために、任意のアプリケーションはそのリソース管理に則ってハードウェアに対するアクセスが可能となる。

[0011] しかしながら、以下のようなハードウェアの制約があり、複数のアプリケーションがハ一ドウエアへアクセスできな!/、場合がある。

[0012] 1)ハードウェアの初期化処理を複数のアプリケーションから行えない場合

2)ハードウェアの初期化を行ったアプリケーションからのみ、その後の制御が可能である場合、

例えばハードウェアの高速動作が目的で、ユーザの過去の操作で変更されたハードウエアの状態を維持するため、 1つのアプリケーションのみがハードウェアの制御を行う場合などが挙げられる。

[0013] 一方、特に組み込み機器での開発において

• システムの安定性を高めるためにシステムで提供する機能を極力小さくまとめる • 使用するハードウェアに依存する部分を極力減らし、移植性を高める

ことを目的とする場合には、ハードウェアの制御を、その電子機器を特徴づけるアプリケーシヨン (例えば、電子機器を携帯電話とした場合において、通話機能など、一般概念において『携帯電話』を形成するために必要なアプリであり、以後、共通アプリケーシヨンと称する。）で行う場合がある。これは、技術の発展、コストダウン要求などによりその特徴づける機能を実現するためのハードウェアについて変更頻度が激しい場合に顕著となる。

[0014] この場合には、新規アプリケーション追加の際には上記共通アプリケーションを管理するアプリケーション管理部（新規に追加するアプリケーションを管理する新規アブリケーシヨン管理部と対比する意味で、以後、従来アプリケーション管理部と称する。 )においてハードウェアへのアクセスの排他制御を行うこととなる力前述の複数のァプリケーシヨンからハードウェアのアクセスが困難なシステムにおいて上記の従来技術を適用すると、アプリケーションが追加されればされるほどハードウェアへのァクセスの排他制御が複雑になり、ある機能を実現するハードウェアにおいて、機能実現に必要なハードウェア資源（グラフィック、音声、不揮発性 RAM、通信、 RAM領域など )について、細かく排他制御を行わなければならないという問題がある。

[0015] 図 27は、上記リソース排他制御に関する問題点を示す模式的な図である。図 27の左上の図は、アプリケーションの管理について示した図であり、従来アプリケーション 431として Aから Nまでの n個のアプリケーションが従来アプリケーション管理部 433 により管理されて!/、る様子を示す図である。従来アプリケーション Aから従来アプリケーシヨン Bへ状態遷移を行うと、リソースについては、主として使用するアプリケーションが変更されることから排他制御における設定変更が発生する。

[0016] その結果、従来アプリケーションにおける排他制御設定変更の総数は図 28右上に示すようになり、その数は、 n²— nとなる。

[0017] ここで、図 27の左下図に示すように、新規アプリケーション（NEW) 435として、 NE W— A〜NEW— Mまでの m個のアプリケーションを追加した場合、状態遷移によつて必要となる排他制御設定変更の総数は、図 27の右下図に示すようになり、その数は、

^n + m) '― (n + m) =n + 2nm + m— n— m

となる。

[0018] したがって、新規アプリケーションを追加したことによる排他制御設定変更の増加分は、図 27右下斜線部に示すように、

(n² + 2nm + m²— n— m)― (n²— n) =m²— m+ 2mn = m (m+ 2n— 1) · · · (a) となり、

従来アプリケーションの数 nおよび新規アプリケーションの数 mが増えるほど、その数は増大するのがわかる。

[0019] このように、すでに多くのアプリケーションが存在する電子機器において、アプリケーシヨン追加を行うことによって、遷移に起因して必要となる排他制御設定変更は非常に多くなり、開発時における工数増大として大きな負担となる。

[0020] さらに、 Linuxなどのように、メモリアクセスに仮想アドレスを用いるシステムを用いるるのに対し、ハードウェアやファームウェア制御時のメモリアクセスには実際の物理メモリを用いなければならない。この際には、仮想アドレスを物理アドレスに変換する必要がある。

[0021] そして、この物理アドレスの値は、設定したプロセスとは別のプロセスが知ることは出来ず、ハードウェアやファームウェアが制御できない。このような場合、開発速度の向上、新規の機能の移植性向上などを狙って従来のプロセスとは切り離された別プロセスを追加しても、ハードウェア制御は困難となるという問題が新たに発生する。

[0022] 例えば、図 2において、図示したプロセスとは別のプロセスで動くプロセスを新たに追加し、そのプロセス上で動くアプリケーションが加えられても、アプリケーション管理部 407に特別な仕組みを用意しなければ、 RAMやグラフィックにアクセスすることが出来ず、新規の機能が実行できなくなる問題が生じる。

[0023] また、アプリケーション管理部 407に別プロセスを追加するための特別な仕組みを用意した場合、開発やテストなどのコスト'時間の負荷が高くならないようにする必要力 ^sある。

[0024] そのためには、先に述べたような、

1)システムの安定性を高めるためにシステムで提供する機能を極力小さくまとめる

2)使用するハードウェアに依存する部分を極力減らし移植性を高める

ことが必要となる。 [0025] 本発明は、新規にアプリケーションを追加する際に発生する上記問題点を解決し、従来のシステムを活力、しながら、開発 'テストの工数の増大を抑制し、安定し拡張性の高!/ヽ電子機器を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0026] 本発明によれば、共通アプリケーションに以下の機能を持つ新規アプリケーション管理部 (請求項に記載の『第 1の新規アプリケーション管理部』を便宜上、新規アプリケーシヨン管理部と称する。）を導入する。

[0027] 1)プロセス間通信によって受け取った、実行したい機能 (処理内容)、処理に必要なノラメータなどを変換し、代理でハードウェア制御を行う機能（対他プロセス通信部、

API変換部、リソース管理部)、

2)仮想アドレスと物理アドレスを変換するために必要な情報を、プロセス間通信を用いて共通アプリケーション以外に通知する機能（対他プロセス通信部、 API変換部、リソース管理部)、

3)あるハードウェアに対する制御が同時に発生しないように排他制御を行う機能 (リソース管理部、排他制御部)、例えば、グラフィックライブラリを利用する場合には、新規アプリケーションと新規アプリケーション管理部の間でプロセス間通信を行い（図 1の L3)、グラフィックプレーンに対する塗りつぶし、転送、画面更新などの処理内容、および処理に必要となるデータのアドレスを受け渡す（図 1の L4)。

[0028] 受け渡されたこれらの情報を元に、新規アプリケーション管理部において、ファームウェアで提供される APIについて、複数の処理が同時に実行されることがないよう排他制御を加えた関数を使用する。グラフィックライブラリ以外の他のリソース (音声再生、通信)等においても同様の代理処理を行う。これにより、共通アプリケーション以外のプロセスからのハードウェアへのアクセスが可能となる。

[0029] ここで、新規アプリケーション管理部を追加した場合の排他制御について、図 28〜図 31までを参照して説明する。

[0030] 図 28は、従来アプリケーション管理部 333により、従来アプリケーション A(331— 1 )〜従来アプリケーション N (331— n)を管理する場合の構成例を示す図である。

[0031] これに対して、本発明では、図 30に示すように、新規アプリケーション（NEW) 335 として、 NEW— A〜NEW— Mまでの m個のアプリケーションを追加した場合、従来アプリケーション部 333は、従来アプリケーション 331として A〜Nまでの n個のアプリケーシヨンを管理するとともに、新規アプリケーション管理部 337を管理する。

[0032] 一方、新規アプリケーション管理部 337は、新規アプリケーション（NEW) 335として、 NEW— A〜NEW— Mまでの m個のアプリケーシヨンを管理する階層的な構成を有する。

[0033] 従って、状態遷移によって新規アプリケーション管理部は、図 31 (A)に示すように、斜線で示す領域 365分の排他制御設定変更を、従来アプリケーション管理部は図 3 1 (B)に示すように、斜線で示す領域 365分の排他制御設定変更を行うこととなる。

[0034] (B)の総数は、

(n+ 1) ²— (n+ l) =n² + 2n+ l— n— l =n² + nとなり、

(A)の総数: m²— mを加えたことによる排他制御の増加分は、

、n +n) + (m — m)—、n — n) =m — m+ 2n- - - (b)

となる。

[0035] このこと力、新規アプリケーション管理部を利用した場合の方が、従来アプリケーシヨン管理部をそのまま利用する場合に比べて、式 (b)力も式 (a) の差分である 2n (m— 1)だけ、排他制御設定変更の増加分が少なくなることがわかる。

[0036] ここで n〉 1、 m〉 1であるため、新規アプリケーションを複数追加する場合には、新規アプリケーション管理部を追加することで、排他制御の処理を減らすことが可能となることがわかる。

[0037] このことは、処理を集約させることで全体の工数を減らすことが可能であることを意味する。特に、従来アプリケーション管理部にとっては、新規アプリケーションがいくつ追加されたとしても、 1つの従来アプリケーション相当（367)が増加した分 (領域 36 5分）以外の排他制御設定変更が発生しな!/、ことから、新規アプリケーションに関するリソース管理を新規アプリケーション管理部内に閉じることができ、従来アプリケーション管理部、従来アプリケーションに対する影響を低減することが可能となる（新規アブリケーシヨンで発生した不整合を、従来アプリケーションに波及させずにすむ）と!/、う利点がある。発明の効果

[0038] 本発明により、従来のアプリケーションにてハードウェア制御を行っている場合に新規に作成した別プロセスのアプリケーションからのハードウェア制御が可能となる。この結果、ハードウェア制御を含めた共通アプリケーション部、新規アプリケーション部、別プロセスの新規アプリケーション部、システム部、といったモジュールの分割が可能となり、技術の発展、コストダウン要求により変更頻度の激しいノ、一ドウエアについて、変更時の影響からシステム部を切り離し、安定度を高めることができる。

[0039] 従って、商品の付加価値に対して影響のある新機能追加時の影響から商品を特徴づけるのに必須となる共通機能を切り離し、安定度を高めることができる。その結果、商品の付加価値を高める新規機能の追加が容易になる。

図面の簡単な説明

[0040] [図 1]本発明の一実施の形態による電子機器の基本構成例を示す機能ブロック図である。

[図 2]オペレーションシステム（OS)とアプリケーションとが一体となって!/、る一般的な電子機器の一構成例を示す図である。

[図 3]図 1に対して、各機能ブロックをより詳細に示す図である。

[図 4]実施例 1における単一プロセスにおける拡張例を示す図である。

[図 5]実施例 1における図 9に示す単一プロセスのアプリケーション起動に関するシーケンス図である。

[図 6]実施例 1における新規アプリケーションの実行（単一プロセス）処理を示すシーケンス図である。

[図 7]実施例 1における新規アプリケーションの終了（単一プロセス）を示す図である。

[図 8]実施例 1における新規アプリケーションが自発的終了する異常系の処理を示すシーケンス図である。

[図 9]実施例 1における新規アプリケーションの切替（単一プロセス）処理例を示すシ一ケンス図である。

[図 10]実施例 2における単一プロセスにおける新規アプリケーション切り替えのシーケンス図である。園 11]実施例 3における別プロセスにおける拡張例を示す電子機器の一構成例を示す機能ブロック図であり、図 1に対応する図である。図 1におけるプロセス Aに加えて、新規アプリケーション NEW— Bを有する別プロセス Bと新規アプリケーション NEW— Cを有する別プロセス Cと、を追加する例である。

園 12]実施例 3における別プロセスの新規アプリケーションを起動する場合のシーケンス図である。

園 13]実施例 3における別プロセスの新規アプリケーションを実行する場合のシーケンス図である。

園 14]実施例 3における別プロセスの新規アプリケーションを終了する場合のシーケンス図である。

園 15]実施例 3における別プロセスの新規アプリケーションを自発的終了（異常系）する場合のシーケンス図である。

[図 16]実施例 3における別プロセスの新規アプリケーションの切替処理のシーケンス図である。

園 17]本発明の実施例 4による、新規アプリケーションが共通アプリケーションと別プロセスとなる場合であって、かつ、新規アプリケーション内でさらにリソース管理を行う場合における電子機器の一構成例を示す機能ブロック図である。

園 18]実施例 4における新規アプリケーションを起動する場合の処理のシーケンス図である。

園 19]実施例 4における新規アプリケーションを実行する場合の処理のシーケンス図である。

園 20]実施例 4における新規アプリケーションを終了する場合の処理のシーケンス図である。

園 21]実施例 4における新規アプリケーションを自発的終了（異常系）する場合の処理のシーケンス図である。

[図 22]実施例 4における新規アプリケーションの切替処理のシーケンス図である。

[図 23]アプリケーション切替によるグラフィックリソース切替例を示す図である。

園 24]本実施の形態をデジタルテレビジョン受信装置に適用した場合の一構成例を示す図である。

[図 25]本実施の形態による技術を具体的な機器に適用した例のうち、記録再生装置、例えば HDDレコーダに適用した場合の構成図を示す図である。

[図 26]実施の形態による技術を具体的な機器に適用した例のうち、携帯端末、例えばワンセグ視聴機能付きの携帯電話機に適用した場合の構成図を示す図である。

[図 27]図 2に示す電子機器におけるリソース排他制御に関する問題点を示す模式的な図である。

[図 28]従来アプリケーション管理部により従来アプリケーションを管理する場合の簡単な一構成例を示す図である。

[図 29]図 28の構成における遷移前と遷移後とのリソース排他制御の関係を示す図である。

[図 30]図 28の構成に対して、新規アプリケーション管理部を新たに追加した様子を示す図である。

[図 31]図 30の構成における遷移前と遷移後とのリソース排他制御の関係を示す図である。

符号の説明

[0041] 1···システム、 3···本体部、 11···従来アプリケーション（CURRENT— A)、 15···従来アプリケーション（CURRENT— B)、 17···従来アプリケーション管理部、 21…通信部、 23···作業用メモリ領域 (RAM)、 25···音声再生部、 27· 不揮発性 RAM部、 31···グラフィック部（ファームウェア）、 33···新規アプリケーション NEW— A、 35··· 新規アプリケーション管理部、 37…新規アプリケーション NEW— B、 39…新規アプリケーシヨンフレームワーク、 41…ライブラリ Z、 43…通信部、 51…ディスプレイ。

発明を実施するための最良の形態

[0042] 本明細書において、第 1の機能とは、電子機器の動作に必須の機能を指し、電子機器がシリーズとして開発されている場合などにおいて、そのシリーズ内の各機種に共通の、すなわち機種に依存しないスタンダードな機能、或いは、各機種に共通の機能を指す。

[0043] 例えば、携帯電話では通話機能、 TVでは放送波を受信して画面に出す一連の機能のことを指す。

[0044] 第 2の機能とは、前記第 1の機能とは異なる新規に付加された機能、スタンダードな機能に対して機種に依存して付加される機能、各機種に共通な機能以外の機能であって機種に固有の機能を指す。要するに、第 1の機能、第 2の機能との区別は、開発戦略 '製品戦略などによって区別される境界が可動であると言える。第 1の機能と第 2の機能とを、リソース管理の階層の違いにより区別することも可能である。

[0045] 以下、本発明の一実施の形態による電子機器について、図面を参照しながら説明を行う。電子機器としては、基本的には液晶テレビジョン受信機を例にし、これに新たな機能を追加した場合を念頭において説明する。もちろん他の電子機器にも適用可能であることは言うまでもな!/、。

[0046] 図 1は、本実施の形態による電子機器の基本構成例を示す機能ブロック図である。

図 1に示すように、本実施の形態による電子機器 Xは、以下の構成を有している。まず、共通アプリケーションとして提供されている機能は、以下のモジュールにより構成されている。図 2の構成と同様の構成として、システム 1と、本体部 3とを有している。

[0047] 本体部 3には、従来アプリケーション管理部 17と、従来アプリケーション（CURRE NT— A) l l、（CURRENT— B) 15と、が設けられている。さらに、リソースとしては、ある機能を実現するハードウェアにおいて、機能実現に必要なハードウェア資源として、通信 21、作業用メモリ領域 (RAM) 23、音声再生 25、不揮発性 RAM 27、グラフィック 31、などが例示的に設けられている。

[0048] 加えて、本体部 3に、新規アプリケーション NEW— A33に対する管理を行う新規ァプリケーシヨン管理部 35が設けられており、上記各ハードウェアに対して従来アプリケーシヨン管理部 17との間でリソースの切り替えを行う。

[0049] 新規アプリケーション管理部 35は、プロセス Aを有する本体部 3に対して、新たな機能をもつプロセス B5が追加された場合に、その新規アプリケーション NEW— B37のリソース管理も行う。

[0050] 図 3は、図 1の各機能ブロックをより詳細に示す図である。従来アプリケーション管理部 17は、従来アプリケーション 11、 15と接続され、新規アプリケーション管理部 35と、通信を行う対新規管理部通信部 17— 1と、排他制御を行う排他制御部 17— 2と、機能実現に必要なハードウェア資源と接続されリソース管理を行うリソース管理部 17 —3と、リソース管理部 17— 3と接続されリソース管理情報を格納するリソース管理情報格納部 17— 4と、を有している。

[0051] 新規アプリケーション管理部 35は、新規アプリケーション NEW— A33と接続される各機能ブロックであって、従来アプリケーション管理部 17と通信を行う対従来管理部通信部 35— 1と、排他制御を行う排他制御部 35— 2と、機能実現に必要なハードウエア資源と接続されリソース管理を行うリソース管理部 35— 3と、リソース管理部 35— 4と接続されリソース管理情報を格納するリソース管理情報格納部 35— 4と、他プロセスと通信を行う対他プロセス通信部 35— 5と、 API変換を行う API変換部 35— 6と、を有している。

[0052] さらに、プロセス Aとは異なる他のプロセスであるプロセス Bであって、新規アプリケーシヨン NEW— B (37b)と NEW— C (37c)とが起動可能なプロセス Bには、新規ァプリケーシヨン管理部 35と通信可能な対他プロセス通信部 39— 1と、排他制御部 39 ー2と、リソース管理部 39— 3と、リソース管理部 39— 3と接続されリソース管理情報を格納するリソース管理情報を格納する格納部 39— 4と、を有している。リソース管理部 39— 3は、ライブラリ Z41に含まれる通信部に関するリソース制御を行う。

[0053] ここで、図 3に『新規アプリケーションフレームワーク』とある力請求項記載の『第 2 の新規アプリケーション管理部』を説明の便宜上、新規アプリケーションフレームヮークと呼ぶ。

[0054] 上記構成にお!/、て、新規アプリケーションを追加し、この追加した新規アプリケーシヨンが起動すると、リソースが切り替わるように制御される。

[0055] 尚、リソースの排他制御に関して、本実施の形態は同時に利用可能なモジュール数を 1つとしているが、 2つ以上が利用可能な場合についても同様の排他制御を行うこと力 Sでさる。

[0056] 例えば、グラフィックのリソースの排他制御を例に図 23を参照しながら説明を行う。

図 23は、アプリケーション切替によるグラフィックリソース切替例を示す図である。テレビジョン受信装置のディスプレイ 51において、同時に利用可能なモジュール数力 1つである場合には、従来アプリケーション 11が利用している場合には従来アプリケーシヨン 11が表示される（図 23 (A) )。新規アプリケーション 33が利用して!/、る場合には新規アプリケーション 33の表示画面に切り替える（図 23 (B) )。この場合には、従来ァプリケーシヨン 11と新規アプリケーション 33とで完全に排他となっている。

[0057] 但し、同時に利用可能なモジュール数が 2つ以上である場合には、図 23 (C)に示すように、更新対象の領域 51で分割 ·排他処理（11 · 33)が可能な場合や、図 23 (D )に示すように、重ね合わせのレイヤとして排他処理が可能な場合（11 · 33)があり、その場合にはそれぞれの領域について図 23 (A)、（B)の場合と同様の管理方法を用いること力 Sでさる。

[0058] 以下においては、共通アプリケーションに対して新規アプリケーション管理部を追加し、さらに新規アプリケーション（NEW— A、 NEW— B、 NEW— C)を追加した場合の処理例について説明する。

[0059] 新規アプリケーションと共通アプリケーションの状態によって、以下の 3つの場合が存在する。

[0060] a)新規アプリケーションが共通アプリケーションと単一プロセスとなる場合、

b)新規アプリケーションが共通アプリケーションと別プロセスとなる場合、

c)新規アプリケーションが共通アプリケーションと別プロセスとなり、かつ、新規アプリケーシヨン内でさらにリソース管理を行う場合、である。

[0061] 上記のそれぞれの場合における以下の処理について述べる

1)新規アプリケーションの起動

2)新規アプリケーションの終了

3)新規アプリケーション実行時の挙動

4)新規アプリケーション間の切替

尚、上記の組み合わせとして、

•共通アプリケーション上の新規アプリケーション、

•別プロセス上の新規アプリケーション、

•新規フレームワーク上の新規アプリケーション

のそれぞれの間の切替処理なども発生しうる力それぞれ単体における処理に準ずるため説明を省略する。 [0062] 以下、より具体的な構成と処理について例を挙げて説明する。

実施例

[0063] [実施例 1]

実施例 1は、新規アプリケーションが共通アプリケーションと単一プロセスとなる構成を有するケースのうちの第 1のケースである。図 4は、実施例 1によるモジュール構成図であり、単一プロセスにおける拡張例を示す図である。図 1との相違点は、新規ァプリケーシヨン NEW— B37が、従来アプリケーション 11 · 15と同じプロセス A3内に設けられている点である。新規アプリケーション管理部 35は、新規アプリケーション NE W—A33及びNEW— B37を管理する。

[0064] 従来アプリケーションと新規アプリケーションの切り替えに応じて、従来アプリケーシヨン管理部 17と新規アプリケーション管理部 35とのいずれがリソースを管理するかが切り替わる。

[0065] 図 4に示す単一プロセスのアプリケーション起動に関するシーケンス図を図 5に示す。ユーザーからの新規アプリケーション NEW— Aの起動要求（501)をうけると、従来アプリケーション管理部 17は、従来アプリケーション CURRENT— Al lに対して終了要求を通知する（503)。従来アプリケーション CURRENT— Al lは、描画の終了および作業用メモリの開放など、使用していたリソースの使用を中止し、新規ァプリケーシヨン管理部 11の管理しているリソースについて、従来アプリケーション CU RRENT—A11の情報を削除し、当該リソースを未使用状態として更新する（505、 5 07)。以後、新規アプリケーションにおいて、グラフィックおよび作業用メモリなどのリソースを使用することが可能となる。

[0066] 従来アプリケーション CURRENT— Al lが処理の終了およびリソースの開放を行うと、従来アプリケーション CURRENT— Al lは、従来アプリケーション管理部にァプリケーシヨン終了応答を通知する（509)。

[0067] 従来アプリケーション管理部 17は、新規アプリケーション管理部 35に新規アプリケーシヨン NEW— A33起動要求を行う（511)。新規アプリケーション管理部 35は、従来アプリケーション管理部 17からの新規アプリケーション起動要求（511)を受け、新規アプリケーション NEW— A33に起動要求を行う（513)。 [0068] 新規アプリケーション NEW— A33は、新規アプリケーション管理部 35の管理しているリソースについて、新規アプリケーション NEW— A33の情報を登録し、当該リソースを使用状態として更新する（515 · 517)。

[0069] 以後、新規アプリケーション NEW— A33は、作業用メモリを用いて通信、演算等の処理を行い、グラフィックプレーンへの描画を開始することが可能となる。

[0070] 新規アプリケーション NEW— A33の起動が完了すると、新規アプリケーション NE W—A33は、新規アプリケーション管理部 35に新規アプリケーション NEW— A起動応答を送る（519)。新規アプリケーション管理部 35は、従来アプリケーション管理部 17に新規アプリケーション起動応答を送る（521)。

[0071] 次に、新規アプリケーションの実行（単一プロセス）処理について図 6を参照しながら説明を行う。図 6に示す処理では、リソースとして作業用のメモリ領域 (RAM)、ダラフィックに着目し、ユーザーが何らかの操作を行った際に、新規アプリケーションが処理、演算を行い、表示デバイスに何らかの情報が表示されるまでの処理の流れについて説明する。

[0072] 図 6に示すように、ユーザーの操作により発生したユーザーイベント 601は、従来ァプリケーシヨン管理部 17、新規アプリケーション管理部 35を経由し（603)、新規ァプリケーシヨン NEW— A 33に通知される（605)。新規アプリケーション NEW— Aは、演算 607、描画準備 609を行い、ファームウェア（グラフィック） 31に対して描画要求を行う（611)。ファームウェア 31は、処理が終了すると描画完了通知を行う。

[0073] 必要な処理分だけ描画処理を行い、ファームウェア 31より全ての描画完了通知が通知されると（613)、新規アプリケーション NEW— A33は、画面更新準備（615)を行い、ファームウェア 31に対して画面更新要求を行う（617)。ファームウェア 31は、処理が終了したら画面更新完了通知を行う（619)。以上の処理により、ユーザーの操作によって（必要であれば何らかの更新がなされた）画面が表示される。

[0074] 次に、図 7を参照しながら、新規アプリケーションの終了（単一プロセス）について説明を行う。図 7に示すように、ユーザーからの新規アプリケーション NEW— A33の終了要求を受けると（701)、従来アプリケーション管理部 17は、新規アプリケーション管理部 35に対してアプリケーション終了要求（703)を行う。 [0075] ここで、アプリケーション終了要求（701 · 703 · 705)には以下のような形態がある。

[0076] a)従来アプリケーション管理部 17において「終了要求」と認識できるもの、

b)新規アプリケーション管理部 35において、初めて「終了要求」と認識できるもの、 c)新規アプリケーション 33において初めて、「終了要求」と認識できるものである。

[0077] 例えば、電源キーなどは、 (a)のように機器で共通の終了要求となるが、アプリケーシヨン終了キーのようなものがある場合には（b)に該当する。また、アプリケーション上のメニューで設定される終了コマンドは（c)に該当する。（その場合には、従来アプリケーシヨン管理部 17、新規アプリケーション管理部 35にとつて、アプリケーション終了要求 701、 703は、単なるイベント（キーコード）となるが、いずれも同様の処理となる

〇

[0078] すなわち、新規アプリケーション 33は、従来アプリケーション 11からのアプリケーシヨン終了要求を受けた状態となり、 707以降のアプリケーション終了処理を行う。新規アプリケーション管理部 35から新規アプリケーション NEW— A33にアプリケーション終了要求 705が通知され、アプリケーション終了処理を開始すると、新規アプリケーシヨン NEW— A33は、描画の終了および作業用メモリの開放など、使用していたリソースの使用を中止し、新規アプリケーション管理部 35の管理しているリソースについて、新規アプリケーション NEW— A33の情報を削除し、当該リソースを未使用状態として更新する（707 · 709)。

[0079] 以後、従来アプリケーション 11において、グラフィックおよび作業用メモリなどのリソースを使用することが可能となる。新規アプリケーション NEW— A33が処理の終了およびリソースの開放を行うと、新規アプリケーション NEW— A33は、新規アプリケーシヨン管理部 35にアプリケーション終了応答を通知する（711)。新規アプリケーシヨン管理部 35は、従来アプリケーション管理部 11に対してアプリケーション終了通知を行う（713)。

[0080] 次に、新規アプリケーションが自発的終了する異常系の処理について図 8を参照しながら説明を行う。新規アプリケーション 33において異常が発生した場合など、ユーザ一の意思と関係なく新規アプリケーションを終了させる場合がある。 [0081] このような自発的終了発生事由が生じると、新規アプリケーション NEW— A33は、新規アプリケーション管理部 35に対してアプリケーション終了要求発行要請を行い（ 801)、新規アプリケーション管理部 35は、従来アプリケーション管理部 17に対してアプリケーション終了要求発行要請 803を行う。以後、通常の新規アプリケーション終了処理と同様に終了処理が行われる（703〜715)。

[0082] 次に、図 9を参照しながら、新規アプリケーションの切替（単一プロセス）処理について説明を行う。まず、ユーザーからのアプリケーション切替要求 901を受けると、従来アプリケーション管理部 17は、新規アプリケーション管理部 35に対してアプリケーション切替要求 903を行う。ここで、アプリケーション切替要求（901 · 903 · 905)には以下のような形態がある。

[0083] a)従来アプリケーション管理部にて「切替要求」と認識できるもの、

b)新規アプリケーション管理部にて、初めて「切替要求」と認識できるもの、 c)新規アプリケーションにて、初めて「切替要求」と認識できるもの

である。

[0084] 例えば、 EPG起動（表示）キーなどは、（a)のように機器において共通の切替要求となるが、アプリケーション切替キーのようなものがある場合には（b)となる。また、ァプリケーシヨン上のメニューで設定される切替コマンドは (c)となり、その場合には、従来アプリケーション管理部 17、新規アプリケーション管理部 35にとつて、アプリケーシヨン切替要求 901 · 903は単なるイベント（キーコード）となる力 S、 V、ずれも同様の処理となる。すなわち、新規アプリケーション 33は、従来アプリケーション 11からのアプリケーシヨン切替要求を受けた状態となり、 905以降のアプリケーション終了処理を行う。

[0085] 新規アプリケーション管理部 35は、新規アプリケーション NEW— A33にアプリケーシヨン終了要求 905を行う。新規アプリケーション NEW— A33は、描画の終了および作業用メモリの開放など、使用していたリソースの使用を中止し、新規アプリケーシヨン管理部 35の管理しているリソースについて、新規アプリケーション NEW— A33の情報を削除し、当該リソースを未使用状態として更新する（907 · 909)。

[0086] 新規アプリケーション NEW— Α33が処理の終了およびリソースの開放を行うと、新規アプリケーション NEW— A33は、新規アプリケーション管理部 35に対してアプリケーシヨン終了応答を通知する（911)。

[0087] 新規アプリケーション管理部 35は、新規アプリケーション NEW— B37に起動要求を行う（913)。新規アプリケーション NEW— B37は、新規アプリケーション管理部 35 の管理しているリソースについて、新規アプリケーション NEW— B37の情報を登録し、当該リソースを使用状態として更新する（915 · 917)。

[0088] 新規アプリケーション NEW— Β37の起動が完了すると、新規アプリケーション NE W— B37は、新規アプリケーション管理部 35に対して新規アプリケーション NEW— B37の起動応答を送る（919)。新規アプリケーション管理部 35は、従来アプリケーシヨン管理部 17に対して新規アプリケーション起動通知を送る（921)。従来アプリケーシヨン管理部 17は、ユーザーに対して映像 ·音声を提示する（923)。

[0089] [実施例 2]

実施例 2は、単一プロセスにおいて、新規アプリケーション間で切替前後のアプリケーシヨンに連携動作を行う場合である。この場合について、シーケンス図に沿って説明を行う。図 10は、単一プロセスにおける新規アプリケーション切り替えのシーケンス図である。図 10に示すように、ユーザーからのアプリケーション切替要求を受けると（ 1001)、従来アプリケーション管理部 17は、新規アプリケーション管理部 35に対してアプリケーション切替要求 1003を行う。

[0090] 尚、新規アプリケーションの切替（単一プロセス）で述べたように、アプリケーション切替要求（1001 · 1003 · 1005)は、単なるイベント（キーコード）の場合がある。新規アプリケーション管理部 35は、新規アプリケーション NEW— A33に対して、アプリケーシヨン切替要求 1005を行う。

[0091] 新規アプリケーション NEW— A33は、描画の終了および作業用メモリの開放など、使用していたリソースの使用を中止し、新規アプリケーション管理部 35の管理しているリソースについて、新規アプリケーション NEW— A33の情報を削除し、当該リソースを未使用状態として更新する（1007 · 1009)。

[0092] 新規アプリケーション NEW— Aが処理の終了およびリソースの開放を行うと、新規アプリケーション NEW— A33は、新規アプリケーション管理部 35にアプリケーション切替応答 1011を行う。新規アプリケーション管理部 35は、新規アプリケーション NE W— B37に対して起動要求 1013を行う。

[0093] 新規アプリケーション NEW— B37は、新規アプリケーション管理部 35の管理しているリソースについて、新規アプリケーション NEW— B37の情報を登録し、当該リソースを使用状態として更新する（1015 · 1017)。

[0094] 新規アプリケーション NEW— B37の起動が完了すると、新規アプリケーション NE

W— B37は、新規アプリケーション管理部 35に新規アプリケーション NEW— B起動応答 1019を送り、新規アプリケーション管理部 35はこれを受けて従来アプリケーション管理部 17に新規アプリケーション起動通知 1021を送る。

[0095] 従来アプリケーション管理部 17は新規アプリケーション管理部 35からの新規アプリケーシヨン起動通知 1021を受けると、ユーザに対して、映像'音声を提示する（102

3)。

[0096] [実施例 3]

実施例 3は、新規アプリケーションが共通アプリケーションと別プロセスとなる場合である。図 11は、別プロセスにおける拡張例を示す電子機器の一構成例を示す機能ブロック図であり、図 1に対応する図である。図 1におけるプロセス Aに加えて、新規ァプリケーシヨン NEW— B (37b)を有する別プロセス B (5b)と新規アプリケーション NEW C (37c)を有する別プロセス C (5c)と、を追加する例である。

[0097] この場合、通信部 43は、別プロセス B (5b)と別プロセス C (5c)との両方に共通に用いること力 Sでさる。

[0098] 別プロセスの新規アプリケーション起動について図 12を参照しながら説明を行う。

ユーザーからの新規アプリケーション NEW— Bの起動要求 1201をうけると、従来ァプリケーシヨン管理部 17は、従来アプリケーション CURRENT— Al lに対して終了要求 1203を通知する。

[0099] 従来アプリケーション CURRENT— Al lは、描画の終了および作業用メモリの開放など、使用していたリソースの使用を中止し、新規アプリケーション管理部 35の管理して!/、るリソースにつ!/、て、従来アプリケーション CURRENT— Al 1の情報を削除し、当該リソースを未使用状態として更新する（リソース開放要求 1205及びリソース開放応答 1207)。以後、新規アプリケーションにおいて、グラフィックおよび作業用メモリなどのリソースを使用することが可能となる。

[0100] 従来アプリケーション CURRENT— Al lが処理の終了およびリソースの開放を行うと、従来アプリケーション CURRENT— Al lは、従来アプリケーション管理部 17に対して、アプリケーション終了応答 1209を通知する。従来アプリケーション管理部 17 は、新規アプリケーション管理部 35に対して、新規アプリケーション NEW— B起動要求 1211を行う。

[0101] 新規アプリケーション管理部 35は、従来アプリケーション管理部 17からの新規アブリケーシヨン起動要求 1211を受け、リソースを取得し（1213)、リソース情報を付加して新規アプリケーション NEW— B (37b)に起動要求を行う（1215)。

[0102] 新規アプリケーション NEW— B (37b)は、必要であればリソースの初期化を行う（12 17 * 1219)。

[0103] 以後、新規アプリケーション NEW— B (37b)は、作業用メモリを用いて通信、演算等の処理を行!/ \グラフィックプレーンへの描画を開始することが可能となる。

[0104] 新規アプリケーション NEW— B (37b)の起動が完了すると、新規アプリケーション NEW-B (37b)は、新規アプリケーション管理部 35に対して新規アプリケーション N EW-B起動応答 1221を送る。これを受け、新規アプリケーション管理部 35は、従来アプリケーション管理部 17に対して新規アプリケーション起動応答 1223を送る。

[0105] 次に、別プロセスの新規アプリケーションの処理実行について図 13を参照しながら説明を行う。ここでは、リソースとして作業用のメモリ領域 (RAM)、グラフィックに着目し、ユーザが何らかの操作を行った際に、新規アプリケーションが処理、演算を行い、表示デバイスに何らかの情報が表示されるまでの処理について説明する。

[0106] ユーザーの操作により発生したユーザーイベント 1301は、従来アプリケーション管理部 17、新規アプリケーション管理部 35を経由し、新規アプリケーション NEW— B ( 37b)に通知される（1303 · 1305)。新規アプリケーション NEW— B (37b)は、演算 1 307、描画準備 1309を行い、新規アプリケーション管理部 35に対して描画要求 131 1を行う。新規アプリケーション管理部 35は、描画要求を排他制御のされているファームウェア 31の APIに変換し（1313)、ファームウェアに通知する（1315)。

[0107] ファームウェア 31は、処理が終了すると描画完了通知 1317を行い、描画完了通知は新規アプリケーション管理部 35において変換されて（1319)、新規アプリケーション NEW— B (37b)に通知される（1321)。

[0108] ここで、必要な処理だけ描画処理を行い、ファームウェア 31より全ての描画完了通知が通知されると（1321)、新規アプリケーション NEW— B (37b)は、画面更新準備 1323を行い、新規アプリケーション管理部 35に対して画面更新要求 1325を行う。新規アプリケーション管理部 35は、画面更新要求を排他制御されて!/、るファームゥェァ 31の APIに変換し（1327)、ファームウェアに通知する（1329)。

[0109] ファームウェア 31は、処理が終了すると画面更新完了通知 1331を行い、画面更新完了通知は新規アプリケーション管理部 35を経由して (変換 1333)、新規アプリケーシヨン NEW— B (37b)に通知される（1335)。このようにして、ユーザーの操作によつて（必要であれば何らかの更新された）画面が表示される。

[0110] 図 14は、別プロセスの新規アプリケーションが終了する場合のシーケンス図である。ユーザーからの新規アプリケーション NEW— B (37b)の終了要求 1401を受けると、従来アプリケーション管理部 17は、新規アプリケーション管理部 35に対して、アブリケーシヨン終了要求 1403を行う。

[0111] ここで、単一プロセスの新規アプリケーション終了で述べたように、アプリケーション終了要求 1401 · 1403 · 1405は、単なるイベント（キーコード）の場合がある。

[0112] 新規アプリケーション管理部 35は、従来アプリケーションからのアプリケーション終了要求を受けて、新規アプリケーション NEW— B (37b)に対してアプリケーション終了要求 1405を行う。

[0113] 新規アプリケーション NEW— B (37b)は、描画の終了および作業用メモリの開放など、使用していたリソースの使用を中止し、新規アプリケーション管理部 35に対してァプリケーシヨン終了応答 1407を通知する。新規アプリケーション管理部 35は、新規アプリケーション管理部 35の管理しているリソースについて、新規アプリケーション N EW— B (37b)の情報を削除し、当該リソースを未使用状態として更新する（リソース開放 1409)。以後、従来アプリケーションにおいて、グラフィックおよび作業用メモリなどのリソースを使用することが可能となる。

[0114] 新規アプリケーション管理部 35がリソースの開放 1409を行うと、新規アプリケーション管理部 35は、従来アプリケーション管理部 17に対してアプリケーション終了通知 1 411を行い、従来アプリケーション管理部 17は、映像'音声をユーザーに提示する（ 1413)。

[0115] 次に、図 15を参照しながら、別プロセスの新規アプリケーション自発的終了（異常系）について説明を行う。新規アプリケーションにおいて異常が発生した場合など、ュ一ザ一の意思と関係なく新規アプリケーションを終了させる場合がある。

[0116] 自発的終了発生事由が生じると、例えば、新規アプリケーション NEW— B (37b)は、新規アプリケーション管理部 35に対してアプリケーション終了要求発行要請 1501 を行い、新規アプリケーション管理部 35は、従来アプリケーション管理部 17に対してアプリケーション終了要求発行要請 1503を行う。以後、通常の新規アプリケーション終了処理と同様に終了処理が行われる（1403〜1413)。

[0117] 次に、別プロセスの新規アプリケーション切替について図 16を参照しながら説明を行う。まず、ユーザーからのアプリケーション切替要求 1601を受けると、従来アプリケーシヨン管理部 17は、新規アプリケーション管理部 35に対してアプリケーション切替要求 1603を行う。ここで、単一プロセスの新規アプリケーション切替で述べたように、アプリケーション切替要求（1601 · 1603 · 1605)は単なるイベント（キーコード）の場合がある。

[0118] 新規アプリケーション管理部 35は、新規アプリケーション NEW— C (37c)に対してアプリケーション終了要求 1605を行う。新規アプリケーション NEW— C (37c)は、描画の終了および作業用メモリの開放など、使用していたリソースの使用を中止し、新規アプリケーション管理部 35に対してアプリケーション終了応答 1607を通知する。新規アプリケーション管理部 35は新規アプリケーション NEW— C (37c)からのアプリケーシヨン終了応答を受け、新規アプリケーション管理部 35の管理しているリソースについて、新規アプリケーション NEW— C (37c)の情報を削除し、当該リソースを未使用状態として更新する（リソースの開放 1609)。

[0119] その後、新規アプリケーション NEW— B (37b)の情報を登録し、当該リソースを使用状態として更新し (リソースの登録 1611)、新規アプリケーション NEW— B (37b) に対して起動要求 1613を行う。新規アプリケーション NEW— B (37b)の起動が完了すると（1615 · 1617)、新規アプリケーション NEW— B (37b)は、新規アプリケーション管理部 35に対して新規アプリケーション NEW— B (37b)起動応答 1619を送る。新規アプリケーション管理部 35は、従来アプリケーション管理部 17に対して新規アブリケーシヨン起動通知 1621を送る。従来アプリケーション管理部 17は、ユーザーに映像 ·音声を提供する（1623)。

[0120] [実施例 4]

次に、新規アプリケーションが共通アプリケーションと別プロセスとなる場合であって、かつ、新規アプリケーション内でさらにリソース管理を行う場合について説明する。図 17は、本実施例による電子機器の一構成例を示す機能ブロック図である。図 17に示すように、プロセス A3とは別のプロセス B5に新規アプリケーションフレームワーク 3 9が設けられ、この新規アプリケーションフレームワーク 39が、新規アプリケーション管理部 35と接続されるとともに、新規アプリケーション NEW— B (37b)、新規アプリケーシヨン NEW— C (37c)と接続されて!/、る構成を有して!/、る。

[0121] 上記構成においては、以下のように動作が行われる。図 18を参照しながら、新規ァプリケーシヨンフレームワークにおける新規アプリケーションの起動について説明を行 5。

[0122] ユーザーからの新規アプリケーション NEW— B (37b)の起動要求 1801をうけると、従来アプリケーション管理部 17は、従来アプリケーション CURRENT— Al lに対して終了要求 1803を通知する。

[0123] 従来アプリケーション CURRENT— Al lは、描画の終了および作業用メモリの開放など、使用していたリソースの使用を中止し、新規アプリケーション管理部 35の管理して!/、るリソースにつ!/、て、従来アプリケーション CURRENT— Al 1の情報を削除し、当該リソースを未使用状態として更新する（1805 · 1807)。以後、新規アプリケーシヨンにぉレ、て、グラフィックおよび作業用メモリなどのリソースを使用することが可能となる。

[0124] 従来アプリケーション CURRENT— Al lが処理の終了およびリソースの開放を行うと、従来アプリケーション CURRENT— Al lは、従来アプリケーション管理部 17に対してアプリケーション終了応答 1809を通知する。従来アプリケーション管理部 17 は、新規アプリケーション管理部 35に対して新規アプリケーション NEW— B (37b)の起動要求 1811を行う。

[0125] 新規アプリケーション管理部 35は、従来アプリケーション管理部 17からの新規ァプリケーシヨン起動要求 1811を受け、リソースを取得し（1813)、リソース情報を付加して新規アプリケーションフレームワーク 39に対して起動要求 1815を行う。

[0126] 新規アプリケーションフレームワーク 39は、必要であればリソースの初期化を行い（ 1817 · 1819)、新規アプリケーション NEW— B (37b)に起動要求 1821を行う。

[0127] 以後、新規アプリケーション NEW— B (37b)は、作業用メモリを用いて通信、演算等の処理を行!/ \グラフィックプレーンへの描画を開始することが可能となる。

[0128] 新規アプリケーション NEW— B (37b)の起動が完了すると、新規アプリケーション NEW— B (37b)は、新規アプリケーションフレームワーク 39に対して、新規アプリケーシヨン NEW— B (37b)の起動応答 1823を送る。新規アプリケーションフレームヮークは、新規アプリケーション管理部 35に対して新規アプリケーション起動応答 182 5を送る。新規アプリケーション管理部 35は、従来アプリケーション管理部 17に対して新規アプリケーション起動応答 1827を送る。

[0129] これにより、新規アプリケーションを起動させることができる。

[0130] 次に、図 19を参照しながら、新規アプリケーションフレームワークにおける新規ァプリケーシヨンの実行処理について説明を行う。ここでは、リソースとして作業用のメモリ領域 (RAM)、グラフィックに着目し、ユーザーが何らかの操作を行った際に、新規ァプリケーシヨンが処理、演算を行い、表示デバイスに何らかの情報が表示されるまでの処理について説明する。

[0131] ユーザーの操作により発生したユーザーイベント 1901は、従来アプリケーション管理部 17、新規アプリケーション管理部 35、新規アプリケーションフレームワーク 39を経由し（1903 · 1905)、新規アプリケーション NEW— B (37b)に通知される（1907) 。新規アプリケーション NEW— B (37b)は、演算 1909、描画準備 1911を行い、新規アプリケーションフレームワーク 39経由で、新規アプリケーション管理部 35に対して描画要求を行う（1913 · 1915)。

[0132] 新規アプリケーション管理部 35は、描画要求 1915を排他制御のされているファームウェアの APIに変換し（1917)ファームウェア 31に通知する（1919)。

[0133] ファームウェア 31は、処理が終了すると描画完了通知 1921を行い、描画完了通知

1921は新規アプリケーション管理部 35 (ここで変換 1923が行われる）、新規アプリケーシヨンフレームワーク 39を経由して（1925)、新規アプリケーション NEW— B37 bに通知される（1927)。必要な処理だけ描画処理を行い、ファームウェア 31より全ての描画完了通知が通知されると、新規アプリケーション NEW— B (37b)は、画面更新準備 1929を行い、新規アプリケーションフレームワーク 39経由で新規アプリケーシヨン管理部 35に対して画面更新要求を行う（1931 · 1933)。

[0134] 新規アプリケーション管理部 35は、画面更新要求 1933を排他制御のされているファームウェアの APIに変換し（1935)、ファームウェア 31に通知する（1937)。

[0135] ファームウェア 31は、処理が終了すると画面更新完了通知 1939を行い、画面更新完了通知は新規アプリケーション管理部 35 (ここで変換 1941が行われる）、新規アプリケーションフレームワーク 39を経由して（1943)、新規アプリケーション NEW— B (37b)に通知される（1945)。以上の処理により、ユーザーの操作によって（必要であれば何らかの更新された）画面が表示される。

[0136] 次に、図 20を参照しながら、新規アプリケーションフレームワークにおける新規ァプリケーシヨンの終了について説明を行う。まず、ユーザーからの新規アプリケーション NEW— B (37b)の終了要求 2001を受けると、従来アプリケーション管理部 17は、新規アプリケーション管理部 35にアプリケーション終了要求 2003を行う。

[0137] 尚、単一プロセスの新規アプリケーション終了でも述べたように、アプリケーション終了要求（2001 · 2003 · 2005)は単なるイベント（キーコード）の場合がある。

[0138] 新規アプリケーション管理部 35は、従来アプリケーション管理部 17からのアプリケーシヨン終了要求 2003を受けて、新規アプリケーションフレームワーク 39に対してァプリケーシヨン終了要求 2005を行う。新規アプリケーションフレームワーク 39は、新規アプリケーション NEW— B (37b)に対してアプリケーション終了要求 2007を行う。

[0139] 新規アプリケーション NEW— B (37b)は、描画の終了および作業用メモリの開放など、使用していたリソースの使用を中止し、新規アプリケーションフレームワーク 39に対してアプリケーション終了応答を通知する（2009)。新規アプリケーションフレームワーク 39は、新規アプリケーション管理部 35に対してアプリケーション終了応答 201 1を通知する。

[0140] 新規アプリケーション管理部 35は、新規アプリケーション管理部 35の管理しているリソースについて、新規アプリケーションフレームワーク 39の情報を削除し、当該リソースを未使用状態として更新する（2013)。以後従来アプリケーションにおいて、ダラフィックおよび作業用メモリなどのリソースを使用することが可能となる。

[0141] 新規アプリケーション管理部 35がリソースの開放 2013を行うと、新規アプリケーション管理部 35は、従来アプリケーション管理部 17に対してアプリケーション終了通知 2 015を行う。これにより、映像 ·音声をユーザーに対して提示することができる（2017)

〇

[0142] 次に、図 21を参照しながら、新規アプリケーションフレームワークにおける新規ァプリケーシヨン自発的終了 (異常系)処理につ!/、て説明を行う。新規アプリケーションにおいて異常が発生した場合など、ユーザーの意思と関係なく新規アプリケーションを終了させる場合がある。自発的終了発生事由が生じると、新規アプリケーション NEW -B (37b)は、新規アプリケーションフレームワーク 39経由で新規アプリケーション管理部 35に対してアプリケーション終了要求発行要請 2101 · 2103を行い、新規アプリケーシヨン管理部 35は、従来アプリケーション管理部 17に対してアプリケーション終了要求発行要請 2105を行う。以後、通常の新規アプリケーション終了処理と同様に終了処理が行われる（2003〜2017)。

[0143] 次に、図 22を参照しながら、新規アプリケーションフレームワークにおける新規ァプリケーシヨンの切替処理について説明を行う。ユーザーからのアプリケーション切替要求 2201を受けると、従来アプリケーション管理部 17は、新規アプリケーション管理部 35に対してアプリケーション切替要求 2203を行う。ここで、単一プロセスの新規ァプリケーシヨン切替で述べたように、アプリケーション切替要求（2201 · 2203 · 2205 · 2207)は単なるイベント (キーコード）の場合がある。

[0144] 新規アプリケーション管理部 35は、新規アプリケーションフレームワーク 39に対してアプリケーション切替要求 2205を行う。新規アプリケーションフレームワーク 39は、新規アプリケーション NEW— B (37b)に対してアプリケーション終了要求 2207を行う。 [0145] 新規アプリケーション NEW— B (37b)は、描画の終了および作業用メモリの開放など使用していたリソースの使用を中止し、新規アプリケーションフレームワーク 39に対してアプリケーション終了応答 2209を通知する。

[0146] 新規アプリケーションフレームワーク 39は、必要であればリソースの初期化を行い（

2211 · 2213)、新規アプリケーション NEW— C (37c)に対してアプリケーション起動要求 2215を行う。新規アプリケーション NEW— C (37c)の起動が完了すると、新規アプリケーション NEW— C (37c)は、新規アプリケーションフレームワーク 39経由で新規アプリケーション管理部 35に対して新規アプリケーション NEW— C (37c)起動応答を送る（2217 · 2219)。新規アプリケーション管理部 35は、従来アプリケーション管理部 17に対して新規アプリケーション起動通知 2221を送る。従来アプリケーシヨン管理部 17は、ユーザーに対して、映像 ·音声を提示することができる（2223)。

[0147] 次に、上記本実施の形態による技術を具体的な機器に適用した例について図面を参照しながら説明を行う。図 24は、本実施の形態をデジタルテレビジョン受信装置に適用した場合の一構成例を示す図である。図 24に示す図は、図 1に示す基本構成に加えて、デジタルテレビジョン受信装置 XIに関する主要構成を示した図である。図 1において説明した構成要素（図の右側の部分）に関しては、同じ符号を付してその説明を省略する。

[0148] 図 24に示す構成は、図 1に加えて、アンテナ（3003)とチューナー（3004)とデコーダ ·デスクランブラ（3005)と HDTV/SDTV'映像/音声表示装置（3006)とを有している。

[0149] アンテナ（3003)にお!/、て受信された放送波はチューナー（3004)にお!/、て抽出され、デコーダ.デスクランブラ（3005)において復調.復号. MPEG2DEMUX処理が行われる。続いて映像復号 ·音声復号が行われ、 HDTV/SDTV'映像/音声 ·表示装置（3006)にお!/、て映像 ·音声として視聴が可能となる。

[0150] 図 25は、上記本実施の形態による技術を具体的に適用した例のうち、記録再生装置、例えば HDDレコーダ X2に適用した場合の構成図を示す図である。

[0151] アンテナ（3003)において受信された放送波は、チューナー（3004)において抽出され、デコーダ.デスクランブラ（3005)において復調.復号. MPEG2DEMUX処理が行われる。続いて映像復号 ·音声復号が行われ、

HDTV/SDTV*映像/音声 ·表示装置（3006)において、映像 ·音声として視聴が可能となる。ユーザの操作によっては、 HDTV/SDTV.映像/音声.記録装置（30 07)において、 HDD/DVDなどの記録メディアに記録される。

[0152] 図 26は、上記本実施の形態による技術を具体的に適用した例のうち、携帯端末、例えばワンセグ視聴機能つきの携帯電話機 X3に適用した場合の構成図を示す図である。アンテナ（3003)において受信された放送波は、チューナー（3004)において抽出され、デコーダ 'デスクランブラ（3005)において復調'復号 'MPEG2DEMUX処理が行われる。続いて映像復号 '音声復号が行われ、ワンセグ'映像/音声'表示装置（3008)にお!/、て、映像 ·音声として視聴が可能となる。

[0153] 携帯電話機能に関する基地局との交信は、アンテナ（3010)およびベースバンド処理部（3009)において行う。

[0154] 図 24から図 26までにおいて、従来アプリケーション管理部 17は、チューナー（3004 )の選局、デコーダ 'デスクランブラ（3005)の開始'停止、 HDTV/SDTV'映像/ 音声表示装置（3006)またはワンセグ '映像/音声 ·表示装置（3008)における明るさ調整 ·音量調整などについて UIメニューを通じて管理を行う。

[0155] ここで、従来アプリケーションを、 BML (データ放送： 3001)と EPG (電子番組表： 30 02)とした場合につ!/、て説明する。

[0156] 放送視聴時には BMLを表示している力 EPG起動時には従来アプリケーション管理部（17)において BMLを非表示状態に設定し EPGの表示を行う。

[0157] この場合、グラフィック（31)と RAM (23)についてのリソース切り替えが発生することとなる。すなわち、 BMLはグラフィック（31)と RAM (23)を開放し、 EPGが新たにグラフィック（31)と RAM (23)の使用権を取得することで EPG画面が表示されることとなる力この切り替えの処理は従来アプリケーション管理部（17)内で管理される。

[0158] この状態から、新規アプリケーション NEW— A(33)に切り替える場合、つまり単一プロセス A3内でアプリケーションを切り替える場合には、従来アプリケーション管理部（ 17)と新規アプリケーション管理部（35)の間でリソース切り替えが発生する。

[0159] すなわち、従来アプリケーション管理部（17)は、 EPGが使用しているグラフィック（31 )と RAM (23)を開放し、それを新規アプリケーション管理部（35)に通知し、新規ァプリケーシヨン管理部（35)が新規アプリケーション NEW— A(33)に対して新たにグラフィック（31)と RAM (23)の使用権を付与することで NEW— A(33)の画面が表示されることとなる。

[0160] 次に、複数プロセス間でのアプリケーションを切り替える場合、つまり異なるプロセスであるプロセス B5の新規アプリケーション NEW— B (37)へ切り替える場合には、新規アプリケーション NEW— A(33)と新規アプリケーション NEW— B (37)の異なるプロセス間で、グラフィック（31)と RAM (23)についてリソース切り替えが発生することとなる。

[0161] すなわち、 NEW—A(33)はグラフィック（31)とRAM (23)を開放し、新規アプリケーシヨン管理部（35)が NEW— B (37)に対して新たにグラフィック（31)と RAM (23)の使用権を付与することで NEW— B (37)の画面が表示されることとなる。

[0162] 逆に、この状態から、プロセス A3の新規アプリケーション NEW— A (33)に切り替える場合には、プロセス B5の新規アプリケーション NEW— B (37)がグラフィック（31)と RAM (23)を開放し、新規アプリケーション管理部（35)が NEW— A (33)に対して新たにグラフィック（31)と RAM (23)の使用権を付与することで NEW— A (33)の画面が表示されることとなる。

[0163] この複数プロセス間での切り替えの処理は新規アプリケーション管理部（35)内で管理される。

[0164] 従来アプリケーション管理部（17)にとつては、新規アプリケーション NEW— A(33)、 NEW— B (37)のどちらがリソースを使用しているか管理する必要はないため新規ァプリケーシヨン管理部（35)がリソースを使用し続けている状態を従来アプリケーション管理部（17)に通知する必要はない。

[0165] この状態から、更に EPG (3002)へ切り替える場合には、新規アプリケーション管理部（35)と従来アプリケーション管理部（17)の間で再びリソース切り替えが発生する。すなわち、新規アプリケーション管理部（35)は新規アプリケーション NEW— A(33) が使用しているグラフィック（31)と RAM (23)を開放し、それを従来アプリケーション管理部（17)に通知し、従来アプリケーション管理部（17)が EPG (3002)に対して新たにグラフィック（31)と RAM (23)の使用権を付与することで EPG画面が表示されることとなる。

[0166] 以上の一連のアプリ一ケーシヨン切り替えで、新規アプリケーション管理部（35)は、図 24〜図 26までのアンテナ（3003)やチューナ（3004)やデコーダ、デスクランブラ (3005)、図 24および 25の HDTV/SDTV.映像/音声.表示装置（3006)、図 25 の HDTV/SDTV.映像/音声.記録装置（3007)、図 26のワンセグ.映像/音声. 表示装置（3008)やベースバンド処理部（3009)およびアンテナ（3010)と!/、つた、具体的な機器を構成するための装置を制御する必要はない。すなわち、機器を構成するための装置に依存せずに制御が可能である。従って、本発明は、以上に示した機器だけでなぐ同じ仕組みで動くシステムを利用した機器に広く適用できるものである。

[0167] 以上に説明したように、本発明の実施の形態による電子機器においては、新規ァプリケーシヨン管理部（リソース管理機能）を追加することにより、既存の従来（共通）ァプリケーシヨン管理部との間でリソース管理を行うとともに、新規アプリケーション間のリソース管理を行う。すなわち、既存アプリケーションと新規アプリケーションの間で階層的なリソース管理を行うことで、既存の共通アプリケーション管理部で新規アプリケーシヨンの管理も行う場合に比べて、管理項目が減少するため電子機器の動作に関する安定性が高まるとレ、う利点がある。

[0168] また、モジュールの分割により機器において提供する機能を新規アプリケーション部、共通アプリケーション部、システム部に分割し、商品カテゴリに応じて必須な機能の実現を担うハードウェアに関する制御については、共通アプリケーション部（従来ァプリケーシヨン管理部）において行うことで、技術の発展、コストダウン要求により変更頻度の激しレ、ノ、一ドウエアにっレ、て、機能の追加 ·変更時の影響からシステム部を切り離し、安定度を高める。

[0169] すなわち、商品の付加価値に対して影響のある新機能追加時の影響から、商品力テゴリに必須となる共通機能を切り離し、安定度を高めることができるという利点があ

[0170] また、本発明の実施の形態による電子機器においては、新規アプリケーション管理部、さらに新規アプリケーションフレームワークの追加を行うことにより、共通アプリケーシヨン以外の他プロセスからのリソース利用、ハードウェア制御が可能となるという利点がある。

[0171] そのことにより、モジュールの分割が可能となり、機器において提供する機能を新規アプリケーション部、共通アプリケーション部、システム部に分割し、商品を特徴付ける機能に応じて必須な機能の実現を担うハードウェアに関する制御については、共通アプリケーション部（従来アプリケーション管理部）において行うことで、技術の発展、コストダウン要求により変更頻度の激しいハードウェアについて、機能の追加'変更時の影響からシステム部を切り離し、安定度を高める。

[0172] すなわち、商品の付加価値に対して影響のある新機能追加時の影響から、商品を特徴付けるのに必須となる共通機能を切り離し、安定度を高めることができるという利点、かある。

産業上の利用可能性

[0173] 本発明は、電子機器に利用可能である。

Claims

請求の範囲

[1] 複数のアプリケーションを動作可能なオペレーティングシステム部を備えた電子機器において、

前記電子機器の 1つ以上の機能を管理するアプリケーションであるアプリケーション管理部と、

新規に付加される機能を管理し前記アプリケーション管理部とリソースに関する情報を共有するアプリケーションである第一の新規アプリケーション管理部と

を備えたことを特徴とする電子機器。

[2] 前記アプリケーション管理部と前記第一の新規アプリケーション管理部とが同一のプ口セスに含まれることを特徴とする請求項 1に記載の電子機器。

[3] さらに新規に付加される機能を実現するためのアプリケーションである新規アプリケーシヨン部を管理し、

前記第一の新規アプリケーション管理部とリソースに関する情報を共有するアプリケーシヨンである第二の新規アプリケーション管理部を備えることを特徴とする請求項 1 または 2に記載の電子機器

[4] 前記第一の新規アプリケーション管理部は、

実行したい処理内容と、処理に必要なパラメータと、を用いて、他のプロセスの代理としてハードウェア制御を行う代理管理機能を備えることを特徴とする請求項 1から 3までのいずれ力、 1項に記載の電子機器。

[5] 前記第一の新規アプリケーション管理部は、

あるハードウェアへのアクセスが同時に発生しないように排他制御を行う排他制御部を備えることを特徴とする請求項 1から 4までのいずれ力、 1項に記載の電子機器。

[6] 前記第一の新規アプリケーション管理部は、

前記ハードウェアのリソース管理を行うリソース管理部を備えることを特徴とする請求項 1から 5までのいずれか 1項に記載の電子機器。

[7] 前記第一の新規アプリケーション管理部は、

前記自プロセス用の APIと他プロセス (第二の新規アプリケーション)用の APIとの相互変換を行う AH変換部を備えることを特徴とする請求項 1から 6までのいずれか 1項に記載の電子機器。

[8] 前記第一の新規アプリケーション管理部は、

仮想アドレスと物理アドレスを変換するために必要な情報を他プロセス (第二の新規アプリケーション)に通知するアドレス変換用情報通知機能を備えることを特徴とする請求項 1から 7までのいずれ力、 1項に記載の電子機器。

[9] 前記第二の新規アプリケーション管理部は、

自身の管理する新規アプリケーションがあるハードウェアへのアクセスを同時に実行しないように排他制御を行う排他制御部を備えることを特徴とする請求項 3から 8までのいずれ力、 1項に記載の電子機器。

[10] 前記代理管理機能は、

他のプロセスとの間で通信を行う対他プロセス通信部と、前記 API変換部と、前記リソース管理部と、を備えることを特徴とする請求項 4から 9までのいずれ力、 1項に記載の電子機器。

[11] 前記アプリケーション管理部は、

リソースの管理に関して前記第一の新規アプリケーション管理部を自身よりも下位の階層として极うことを特徴とする請求項 1に記載の電子機器

[12] 前記アプリケーション管理部は、

リソースの管理に関して前記第一の新規アプリケーション管理部における新規アプリケーシヨンの追加を前記第一の新規アプリケーション管理部の追加のみとみなすように管理を行うことを特徴とする

請求項 1または 11に記載の電子機器。

[13] 前記アプリケーション管理部と、前記第一の新規アプリケーション管理部と、、同一のプロセスに含まれることを特徴とする請求項 1または請求項 11から 12までのいずれ力、 1項に記載の電子機器。

[14] さらに、新規に付加される機能を実現するためのアプリケーションである新規アプリケーシヨン部を管理し、前記第一の新規アプリケーション管理部とリソースに関する情報を共有するアプリケーションである第二の新規アプリケーション管理部を備えることを特徴とする請求項 1または請求項 11から 13までのいずれ力、 1項に記載の電子機器。

[15] 前記第一の新規アプリケーション管理部は、

前記アプリケーション管理部との間でリソース管理を行うと共に前記第二の新規アブリケーシヨン管理部との間におけるリソース管理を行うことを特徴とする請求項 14に記載の電子機器。

[16] 前記第二の新規アプリケーション管理部は、

前記第一の新規アプリケーション管理部との間でリソース管理を行うと共に前記新規アプリケーションとの間におけるリソース管理を行うことを特徴とする請求項 1または請求項 11から 15までのいずれか 1項に記載の電子機器。

[17] 前記第一の新規アプリケーション管理部は、

あるハードウェアに対する制御が同時に発生しないように排他制御を行う排他制御部を備えることを特徴とする請求項 14から 16までのいずれ力、 1項に記載の電子機器。