複数無線方式を使用する通信システム、 監視ノード装置、 制御ノード装置及ぴ基 地局装置 '
技術分野 '
特に複数の無線通信システム間の高速な切替技術、 及び周波数の時間利用効率 明
向上のためのコグニティブ無線技術に関する。
細 1 背景技術
現在、 第 3世代携帯システム電話や無線 L ANシステム等は、 それぞれの事業 者等によって個別に運用及び管理されている。 このため、 これら複数の事業者に よつて運用される複数のシステムを利用するためには、 それぞれの事業者と契約 し、 サービスに加入する必要がある。 また、 この場合、 それぞれシステムは個々 · の事業者毎に独立なシステムであるため、 ネットワーク接続に欠かせない端末の 識別子 (例えば、 I Pアドレス)' は、 それぞれのシステム毎に独立して付与され る。 よって、 複数のシステムを同時に使用する場合には、 一般的に、 複数の I P アドレスを用いる必要があった。
しかしながら、 移動通信システムにとって使い勝手の良い 6 G H z以下の帯域 (V H F、 U H F、 低マイクロ波帯) については、 現在、 第 3世代携帯電話や無 線 L ANなど稠密に利用されており、 周波数の逼迫が深刻化している。 このよう な状況の中、 逼迫している電波を、 より有効かつ効率的に活用しつつ、 特にニー ズの高い移動通信に必要な周波数帯域を確保するためには、 移動通信等の複数の 電波を利用するシステム間における電波の高度な共同利用を実現する技術が求め られている。
政策的にも、 総務省 I T戦略本部による 「 e— J a p a n重点計画一 2 0 0 4
j (2004年 6月) において、 「周囲の電波利用状況や利用するアプリケーシ ヨンの要求条件を的確に判断し、 周波数帯域幅、 変調方式、 多重化方式等を柔軟 に選択して、 最適な通信環境を碓立することのできる無線通信システムについて 2011年までに実用化を図る」 ことを実現する技術が求められている。
5 これらの要求を実現するため、 無線の状況を認知しその状況に応じて無線シス テムのリソース制御を行う 「コグ二ティブ無線」 の概念が、 1999年に発 ¾さ れた。 例 ば、 Mitora, Cognitive radio for flexible mooile multimedia co mmuni cat ions", 1999 IEEE Int Workshop on Mobile Multimedia Communication 、 s Digest (Nov. 1999) や、 Mitora, et. al. , "Cognitive Radio: Making Softwa 10 re Radios More Personal", 1999 IEEE Personal Communication, Vol.6, No.4( ■ 1999) に、 このコグニティブ無線技術が開示されている。
しかしながら、 コグニティプ無線を実現するための手法については様々なァプ ローチがあり、 現在も検討が継続している。 '
図 1に、 従来の複数の無線システムが接続されているシステムの全体の構成を 15 示す。 図 1に示す例では、 セルラシステムとして c dma l xEVDO (ΙχΕν olution Data Only) 、 都市部における屋外の無線ブロードバンドシステムとし て WiMAX、 近距離及び室内向けブロードバンドシステムとして無線 LAN ( Wireless Local Area Network) の三つのシステムが接続されている様子を示し ている。 以降の説明ではこの三つのシステムを例に説明を行うが、 これら以外の 20 無線システムでも同等の機能をもっていれば、 本発明は適用可能である。
システムは、 これらの複数の無線システムでの通信に対応した端末 101、 各 無線システムのアクセスポィント 102、 103及び 104、 各無線システムを 終端するゲートウエイ 105、 106及ぴ 107、 ユーザ認証のために各システ ム毎に備わる認証局 109、 1 10及び 1 1 1、 及び、 端末装置が本来所属する 25 ネットワーク宛のパケットを代行して受信し、 端末装置宛に転送する HA (Home Agent) 108を備える。 例えば、 EVDOシステムは、 アクセスポイント 10
2、 ゲートウエイとしての PDSN (Packet Data Serving' Node) 105及び認 証局'としての EVDO— AAA (Authentication Authorization Accounting) 109を含む。 また、 無線 LANシステムは、 アクセスポイント 103、 ゲート ウェイとしての PD I F (Packet Data Interworking Function) 106及ぴ認 証局としての無線 LANの場合は W i F i— AAA1 10を含む。 また、 W iM AXシステムは、 アクセスポイント 104、 ゲートウェイとしての ASN— GW (Access Service Network Gateway) 107及び認証局としての W i MAX— A AA 1 1 1を含む。
各システムを終端するゲートウェイ 105、 106及び 107、 HA 108、 及ぴ認証局 109、 1 10及び 1 1 1の間はネットワーク 1 12によって互いに 接続されている。
各無線システムのアクセスポイント 102、 103及び 104は、 端末との無 線区間を終端する無線基地局である。
また、 PDSN105、 PD I F 106及び ASN— GW107等のゲートゥ ' エイは、 ^1 108に対する (Foreign Agent) であり、 また無線システム を終端する。 FAは、 端末装置が実際に所属するネットワーク内で端末装置を収 容する。 そして、 FAは、 下り回線では H A 108から端末装置宛のバケツトを 端末装置に代行して受信し、 上り回線では端末装置からのパケットを H A 108 に転送する。 図 1では、 一つの無線システムのゲートウェイにっき一つのァクセ スポイントが接続されているが、 アクセスポイントの数は一つに限定されるもの ではなく、 一般的には、 複数のアクセスポイントが各ゲートウェイに接続される
' 従来の無線システムでは、 各システムが独立に運用されているため、 認証局 1 09、 1 10及び 1 1 1は、 図 1に示すように、 それぞれ独立して存在する。 そ して、 各無線システムを使用する毎に独立してユーザ認証が行われる。
このとき、 HA108は、 現在端末がどの無線システムを用いて通信を行って
いるかを管理している。. 具体的には、 EVDOにおける PDSN 105、 無線 L ANにおける PD I F 106、 及ぴ W i MAXにおける A S N— GW 107が、 HAから見た時に FAとして機能する。 HA 108は現在通信をしている無線シ ステムのゲートウェイの I Pアドレスと端末に付与された Γ Pァドレスとの対応 関係をテーブルに保持している。
次に、 図 2を参照して、 従来の端末が、 付与される I pアドレスを取得す; έ方 法と、 端末が移動等の理由によつて使用するシステムを切り替える場合の処理、 及ぴ、 ゲートウェイと端末 I Ρアドレスとの対応関係について説明する。
まず EVDOに接続する場合、 端末 101は、 接続手順 201に示すように、 P AP CHAPを用いた端末認証を E VDOゲートウエイである PD SN 10 5との間で行う。 PDSN105による端末の認証が完了すると、 この端末 10 1からの A c c e s s Re q u e s tを EVDO認証局 109に送信する。 E VDO認証局 109は、 この要求に対する応答として、 端末に付与される I Pァ ドレス (I P- a. b. c . d) 、 DNS情報及び HAの I Pアドレス (I P = 1. 2. 3. 4) 等の情報を PDSN 105に送信する。 PDSN105が、 E VDO認証局 109からの情報 端末 101に転送することによって、 端末に I Pアドレスが害 り当てられる。 このとき、 HA108は、 端末の I Pアドレス ( I P = a . b . c . d) と F Aとしての PD SNの I Pアドレス (I P = x. x . x. x) との対応関係 202を保持する。
その後、 この端末が移動し (205) 、 例えば、 EVDOとは別の無線 LAN システムに新たに接続する場合、 接続手順 203に示すように、 例えば、 I KE V 2を用いた端末認証を無線 LANゲートウエイである PD I F 106との間で ン行ラ。 PD I F 106による端末の認証が完了すると、 この端末 101からの A c c e s s Re qu e s tを W i F i認証局 110に送信する。
W i F i認証局 110は、 この要求に対する応答として、 端末に付与される I Pアドレス (I P = e. f . g. h) 、 DNS情報及び HAの I Pアドレス (I
PC蘭 006/316063
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P= 1. 2. 3. 4) 等の情報を PD I F 106に送信する。 PD I F 106が 、 Wi F i認証局 110からの情報を端末 1.01に転送することによって、 端末 に I Pァドレスが割り当てられる。 このとき、 HA108は、 端末の I Pァドレ ス (I P=e. f . g. h) と FAとしての PD I Fの I Pアドレス (I P = y . y. y. y) の対応関係 204を保持する。
これらの説明で示すように、 従来のシステムにおいては、 複数の無線シス ム を切り替える場合は、 それぞれのシステムにおけるユーザ認証が行われ、 またシ ステム間の切り替えに伴って端末に付与される I pアドレスが異なる。 さらに、 ユーザ認証が端末からゲートウェイを経由して、 無線システムを切り替える都度 行われるため、 無線システムの切り替えには秒オーダーの時間を要する。
端末が移動しても、 同一システム内で接続されるゲートウェイが複数となるハ ンドオーバの場合は、 システムの切り替えは生じないため、 端末に対して同一の
I Pアドレスが付与されることになる。 この様子を図 3に示す。
端末 101が、 まず無線 LANに捧続する場合、 図 2を参照した説明と同様に ' 、 接続手順 203に示すように、 I KE V 2を用いたユーザ認証後、 W i F i認 証局 110よって端末の I Pアドレス (I P = e. f . g. h) が割り当てられ る。 この端末が移動し (303) 、 同一無線 LANシステムの別の PD I Fの配 下となる場合、 接続手順 301に示すように、 再び接続先の PD I F 304と端 末 101との間で端末認証を行う。 W i F i認証局 109は、 この端末は同一シ ステム内に既に登録されていることを確認し、 同一の I Pアドレス'を割り当てる このとき、 HA108は、 端末 101がハンドオーバしていると認識する。 す なわち、 端末 101は、 両方のゲートウェイを経由してデータを転送する状態に あることから、 二つの PD I F 106及び 304が F Aとして、 対応関係 302 に登録される。 このとき、 ネットワーク側にある通信相手からのデータは、 HA 108に保持された対応関係 302を参照し、 PD I F 106及び PD I F 30
4のそれぞれにマルチキャストされる。 '
その後、 端末 1 0 1のハンドオーバが終了し、 端末 1 0 1が完全に移動先の P D I F 3 0 4のみと接続する場合には、 端末の I Pァドレスと F Aの I Pァドレ スとの対応関係 3 0 2が、 端末の I P = e . f . g . hに対して、 の1 ? = z . z . z . zのみとなる。
以上説明したように、 従来のシステムにおいては、 同一のシステム内では、 ' H A 1 0 8において、 一つの端末 I Pァドレスに対して複数の F Aァドレスを保持 することは可能である。 しかし、 この場合、 端末 1 ,0 1宛のデータは、 各 F Aに 対してマルチキャストされる。 また、 ユーザ認証はゲートウェイが変わる度にュ 一ザ認証が行われるため、 無線システムの切り替えには秒オーダーの時間を要す
' る。 . 発明の開示 ' . 従来のシステムでは、 第 3世代携帯電話システムや無線 L ANシステム等は、 ' それぞれの事業者等により個別に運用及び管理されている。 このため、 これら複 数の事業者によつて運用される複数のシステムを利用するためには、 それぞれの 事業者と契約し、 サービスに加入する必要があった。 また、 この場合、 それぞれ システムは個々の事業者毎に独立なシステムであるため、 ネットワーク接続に欠 かせない端末の識別子 (例えば、 I Pアドレス) は、 それぞれのシステム毎に独 立して付与される。 よって、 複数のシステムを同時に使用する場合には、 一般的 に、 複数の I Pァドレスを用いる必要があった。
また、 無線の状況に応じて使用する無線システムを適宜切り替えるためには、 無線における伝搬路変動に追従しミリ秒オーダーでのシステム切り替えが必要で ある。 し力 し、 複数の無線システムが使用できる無線環境において、 これら複数 の無線システムを切り替えながら使用する場合、 無線システムの切替の都度ユー ザ認証を行い、 かつ、 セッションの切り替えが必要となる。 よって、 無線システ
ムの切り替えに秒オーダーの時間が必要であり、 無線状況 応じてシステムを高 速に切り替えることができない問題があった。
また、 無線の状況に限らず、 ストリーミング通信 (例えば、 V o I Pに代表さ れる音声通信、 画像を伴ったストリーミング通信) を行うアプリケーションを使 用する場合、 システム間の切り替えに伴って通話が瞬断したり、 画像が途切れた りする問題があった。 '
また、 従来のシステムでは、 同一システム内では一つの端末の I Pアドレスに 対して複数の F Aの I Pアドレスを対応付けることは可能である。 し力 し、 ハン 、 ドオーバ中の端末宛のデータは、 各 F Aに対してマルチキャストされるため、 無 線システム全体で見れば、 無線リソースを 2倍使用することとなり、 システムに ■収容可能なユーザ数を減少させる問題があった。
さらに、 従来のシステムでは、 複数の無線システムが使用できる無線環境にお いて、 いずれのシステムを使用するかは、 現在ほユーザの意思や手動の操作に 存している。 このため、 システム全体として収容ユーザ数に偏りが出てネットヮ ーク負荷が高くなる問題があった (負荷が高くなる結果、 接続しにくくなる) 。 また、 個々のユーザスループットだけでなく、 システム全体のスループットも低 下する問題があった。
本発明の目的は、 時々刻々と変化する無線の状況に応じて複数のシステムを効 ' 率よく使用するために、 無線システム毎に備わる認証局を共通化し、 端末に割り 当てられる I Pアドレスは、 使用するシステムに関わらず一つの ΓΡアドレスに する。 その上で、 データを伝送する無線システムをパケット毎に切り替え可能な 制御ノードを各システムのゲートウェイの上位側に配置することによって、 通信 相手からは一つの I Pァドレスで通信を行っているように見せことができるシス テムを実現する。
また、 無線システムの切り替えに伴うセッション切り替え等の時間をなくして 、 無瞬断なシステムの切り替えを実現する。
さらに、 各無線システムのアクセスポイントから無線状浼に関する情報、 ァク セスボイントに接続している端末数の情報、.及びアクセスボイントの処理負荷の 情報等を収集する。 そして、 監視ノードによって、 収集した情報を統計的に処理 することによって、 無線の状況を的確に把握する。
本発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。 すなわち、 複数の無線シス テムを含み、 前記複数の無線システムに対応した端末装置と接続する通信システ ムであって、 各無線システムのアクセスポイント、 各無線システムを終端するゲ 一トウエイ、 認証装置、 及び前記端末装置が本来所属するネットワーク宛のパケ ットを代行して受信し、 前記端末装置宛に転送するホームエージェントを備え、 前記認証装置は、 前記端末と接続される前記無線システムを切り替える際に、 切 替前と同一の I Pアドレスを前記端末装置に割り当てる。
本発明によれば、 端末時々刻々変化する無線の状況に応じて、 使用する無線シ ステムをバケツト毎に切り替えることができ、 ユーザのスループットを向上し、 システム全体の負荷を分散し、 及ぴシステム全体のスループットを向上すること ' ができる。 図面の簡単な説明
図 1は、 従来の複数の無線システムを収容するシステムの構成図である。 図 2は、 従来のシステムにおける、 システム間を移動する場合の I Pアドレス の割当手順のシーケンス図である。
図 3は、 従来のシステムにおける、 同一システム内の異なるゲートウェイ間を 移動する場合の I Pァドレスの割当手順のシーケンス図である。
図 4は、 本発明の第 1の実施の形態のシステム間を移動する場合の I Pァドレ スの割当手順のシーケンス図である。
図 5は、 本発明の第 2の実施の形態の同一システム内の異なるゲートウェイ間 を移動する場合の I Pアドレスの割当手順のシーケンス図である。
図 6は、 本発明の第 3の実施の形態の I Pアドレスを割り'当る手順のブローチ ヤートである。
図 7は、 本発明の第 4の実施の形態の複数の無線システムを収容するシステム の構成図である。
図 8は、 本発明の第 4の実施の形態のシステム間を移動する場合の I Pァドレ スの割当手順のシーケンス図である。 ' 図 9は、 本発明の第 4の実施の形態の I Pパケットのカプセル化の説明図であ る。
図 1 0は、 本発明の第 5の実施の形態の制御シーケンス図である。
図 1 1は、 本発明の第 4の実施の形態の制御ノードの機能を示すブロック図で •ある。
図 1 2は、 本発明の第 4の実施の形態の監視ノードの機能を示すプロック図で ある。
図 1 3は、 本発明の実施の形態の複数システムの周波数及び時間リソースの制 ' 御の概念図である。
図 1 4 A及ぴ図 1 4 Bは、 本発明の実施の形態のコグニティブ基地局と各無線 システムのサービスエリアとの関係を示す図である。
図 1 5は、 本発明の実施の形態のコグニティブ基地局と各無線システムのサー ビスエリアとの関係を示す図である。
発明を実施するための最良の形態
<実施形態 1〉
本発明の第 1の実施形態について説明する。
第 1の実施形態は、 図 4に示すように、 複数の無線システムそれぞれで認証局 を備えるのではなく、 複数の無線システムで共通の認証局 4 0 1を備える。 異なるシステム間を切り替えながら通信している端末に対して、 同一の I Pァ
ドレスを付与する処理について、 図 4を参照して説明する。'
端末 101が、 まず、 EVDOシステムに接続する場合、 接続手順 402に示 すように、 PAPZCHAP等を用いた端末認証を EVDOゲートウェイである PDSN105との聞で行う。 PDSN105による端末の認証が完了すると、 この端末 101からの Ac c e s s R e q u e s tを共通認証局 401に送信 する。 '
共通認証局 401は、 この要求に対する応答として、 端末に付与される I Pァ ドレス (I P=a. b. c. d) 、 DNS情報及ぴ HAの I Pアドレス (I P = 1. 2. 3. 4) 等の情報を PDSN 105に送信する。 PDSN105が、 共 通認証局 401からの情報を端末 101に転送することによって、 端末の I Pァ ' ドレスが割り当てられる。 このとき、 HA108は、 端末の ΓΡアドレス (I P = a . b . c . d) と F Aとしての PD SNの I Pアド、レス ( I P = x . x. x . x) との対応関係 403を保持する。 ここまでは、 前述した従来技術と同じ^ 理が行われる。
' その後、 この端末が移動し (407) 、 例えば、 EVDOとは別の無線 LAN システムに新たに接続する場合、 接続手順 404に示すように、 例えば、 IKE V 2等を用いた端末認証を無線 LANゲートウェイである PD I F 106との間 で行う。 この I KE V 2を用いた端末認証時には、 まだ端末の I Pァドレスは割 り当てられていないため、 割り当てられていないことを示すあらかじめ定められ た I Pアドレス値 (例えば、 I P=0. 0. 0. 0) をパラメーダの一つとして 接続要求に含める。 また、 端末 101は、 端末に固有の識別子を接続要求に含め る。 端末に固有の識別子には、 例えば、 端末製造番号、 S IMカードの番号及ぴ 電話番号等を用いるとよい。
PD I F 106による端末の認証が完了すると、 この端末 101からの Ac c e s s R e e s tを共通認証局 401に送信する。 この Ac c e s s R e q u e s tにも、 端末 101から送信された、 端末に固有の識別子が含まれる
共通認証局 401は、 端末に固有の識別子をデータベースとして保持している 。 共通認証局 401は、 端末 101から送信された、 端末に固有の識別子を用い て、 データベースを参照して、 この端末 101が他の無線システムで既に通信を 行い、 I Pアドレスが付与された端末と同一であるか否かを判定する端末識別を 行う (405) 。 その結果、 同一の端末からの A c c e.s s Re q u e s tで あると判断した場合、 接続手順 404に示すように、 共通認証局 401は、 E V DOで割り当てた I Pアドレスと同一のアドレス (I P=a. b. c. d) を端 末の I Pアドレスとするように指示する。 この場合、 HA108は、 端末の I P アドレスをそのまま保持し、 端末 101宛のデータが経由する FAの I Pァドレ スを、 PD I F 106の I Pァ レス (I P = y, y . y . y ) に更新する。 一方、 共通認証局 401における端末識別 405の結果、 まだ他の無線方式で I Pアドレスが割り当てられていない新規の端末からの A c c e s s R e q u e s tであると判断した場合には、 共通認証局 401に保持される新規の I Pァ ' ドレスを端末に割り当てる。
このように第 1の実施形態によって複数の無線システム間でシステム切り替え た場合でも、 同一端末に対して崗一の I Pアドレスを付与することが可能となる
<実施形態 2>
次に、 本発明の第 2の実施形態について説^する。 '
第 2の実施形態は、 前述した第 1の実施形態と同様に、 図 5に示すように、 複 数の無線システムで共通の認証局 401を備える。
異なるシステム間を切り替えながら通信している端末に対して、 同一の I Pァ ドレスを付与する第 2の実施形態の処理について、 図 5を参照して説明する。 端末 101が、 まず、 EVDOシステムに接続する場合、 接続手順 402に示 すように、 P A PZCHAP等を用いた端末認証を EVDOゲートウェイである
PD SN 105との間で行う。 PDSN105による端末め認証が完了すると、 この端末 101力 らの A c c e s s R e q. u e s tを共通認、証局 401に送信 する。 '
共通認証局 401は、 この要求に対する応答として、 端末に付与される I Pァ ドレス (I P=a. b. c . d) 、 DN S情報及び HAの I Pアドレス (I P- 1. 2. 3. 4) 等の情報を PDSN 105に送信する。 PDSN105が、'共 通認証局 40 1からの情報を端末 101に転送することによって、 端末の I Pァ ドレスが割り当てられる。 このとき、 HA108は、 端末の I Pアドレス (I P = a . b. c. d) と FAとしての PDSNの I Pアドレス (I P = x. x. x . x) との対応関係 403を保持する。 ここまでは、 前述した従来技術及ぴ第 1 'の実施形態と同じ処理が行われる ■
その後、 この端末が移動し (407) 、 例えば、 EVDOとは別の無線 LAN システムに新たに接続する場合、 接続手順 501に示すように、 例えば、 I KE V 2等を用いた端末認証を無線 LANゲートウェイである PD I F 106との間 ^ で行う。 この I KE V 2を用いた端末認証時には、 無線 LANとしての認証及び I Pアドレス付与が完了していないが、 EVDOで割り当てられていた I Pアド レス (I P=a. b. c. d) 、 すなわち、 無線 LAN接続時に使用したい I P アドレス値 (I P = a. b. c . d) をパラメータの一つとして接続要求に含め る。 この A c c e s s R e q u e s tにも、 端末 101力 ら送信された、 前の 接続で割り当てられていた I Pアドレス (I P- a. b. c . d) が含まれる。
PD I F 106による端末の認証が完了すると、 この端末 101からの Ac c e s s Re q u e s tを共通 S忍証局 401に送 1 する。
共通認証局 401は、 この端末 101が他の無線システムで既に通信を行い、 I Pアドレスが付与された端末と同一であるか否かを判定する照合を行う (50 2) 。 同一の端末からの A c c e s s R e q u e s tであると判断した場合、 接続手順 501に示すように、 共通認証局 401は、 E V D Oで割り当てた I P
アドレスと同一のアドレス (I P=a. b. c. d) を端末の I Pアドレスとす るように指示する。 この場合、 HA108は、 端末の I Pアドレスをそのまま保 持し、 端末 101宛のデータが経由する FAの I Pアドレスを、 PD I F 106 の I Pアドレス (I P = y, y. y . y) に更新する。
一方、 共通認証局 401における端末照合 502の結果、 まだ他の無線方式で
I Pアドレスが割り当てられていない新規の端末からの Ac c e s s R e q u e s tであると判断した場合には、 共通認証局 401に保持される I Pァドレス の範囲内であるかチェックする。 そして、 端末 101から送信された I Pァドレ
' スが共通認証局 401に保持される I Pァドレスの範囲内である場合、 端末に対 して、 端末が希望した I Pアドレス (I P=a. b. c. d) を割り当てる。
—方、 端末 101から送信された I Pアドレスが共通認証局 401に保持され る I Pァドレスの範囲内でない場合、 共通認証局 401に保持される新規の I P アドレスを έ 末に割り当てる。 '
なお、 端末照合 (502) をする際に、 端末に固有の識別子 (端末製造番号、 ' S ΙΜカードの番号及ぴ電話番号等) を用いて、 端末を認証してもよい。 共通認 証局 401は、 これらの端末に固有の識別子をデータベースとして保持し、 Ac c e s s Re u e s を受信した場合にデータベースを参照する。
このように第 2の実施形態によつて複数の無線システム間でシステム切り替え た場合でも、 同一端末に対して同一の I Pアドレスを付与することが可能となる 。
<実施形態 3>
次に、 本発明の第 3の実施形態について説明する。
第 3の実施形態は、 前述した第 1の実施形態及び第 2の実施形態が混在する場 合の実施形態である。 第 1の実施形態と第 2の実施形態との違いは、 端末から送 信される接続要求に含まれる認証パラメータの相違と、 パラメータの相違に伴う 共通認証局における端末照合や端末識別だけである。 このため、 共通認証局にお
いて両方をサポートするようにしておけば、 両システムを混在させることができ る。
第 3の実施の形態の共通認証局におけるフロ一チヤ一トを図 6に示す。 いずれ の場合も A c c e s s Re q ue s tを受信した場合に、 端末に固有の識別子 を用いて、 同一端末からの要求であるか否かを判定する (602) 。 その上で端 末からの接続要求に含まれるパラメータとして記載されている I Pァドレス 参 照し、 その内容に応じて I Pアドレスを割り当てる。 そして、 認証成功の返信と 共に、 端末に割り当てられる I Pアドレスを送信する (605及び 607) 。 すなわち、 端末から送信された固有の識別子を判定し、 他の無線システムで接 続されている端末からの接続要求であると判定されると、 I Pアドレスが所定値 (I P=0. 0. 0. 0) であるか否かを判定する (603) 。
その結果、 端末から送信された I Pアドレスが所定値である場合は、 接続を要 求した端末には I Pアドレスが割り当てられていないと判定し、 端末から送信さ れた固有の識別子に対応する I Pアドレス (前の接続で割り当てられていた I P アドレス) を端末に割り当てる (604) 。
一方、 端末から送信された I Pアドレスが所定値でない場合は、 端末から要求 された I Pアドレス (前の接続で割り当てられていた I Pアドレス) 1 共通認 証局によって管理されるアドレスの範囲内であるか否かを半 1J定する (606) 。 その結果、 I Pアドレスが所定の範囲内である場合は、 端末から要求された. I Pアドレスは正当なものであると判定し、 .端末から要求された I Pアドレスを端 末に割り当てる。
—方、 I Pァドレスが所定の範囲內でない場合は、 端末から要求された I Pァ ドレスは正当なものではないと判定し、 共通認証局が管理する範囲内のァドレス の一つを、 端末に割り当てる (607) 。
なお、 端末から送信された I Pアドレスが所定値でない場合は、 ステップ 60 6で、 端末に固有の識別子を用いて、 同一端末からの要求であるか否かを判定し
、 端末から送信された固有の識別子に対応する I Pアドレ (前の接続で割り当 てられていた I Pァドレス) を端末に割り当ててもよい。
なお、 第 1の実施形態のように、 端末に固有の識別子が接続要求に含まれる場 合の処理は、 図 6において、 ステップ 601、 ステップ 602、 ステップ 603 、 ステップ 604、 ステップ 605の順、 又は、 ステップ 601、 ステップ 60 2、 ステップ 607、 ステップ 608の順に進む。
一方、 第 2の実施形態のように、 前の接続で割り当てられていた I Pアドレス が接続要求に含まれる場合の処理は、 図 6において、 ステップ 601、 ステップ 602、 ステップ 603、 ステップ 6ひ 6、 ステップ 605の順、 ステップ 60 1、 ステップ 602、 ステップ 603、 ステップ 606、 ステップ 605の順、 又は、 ステップ 601、 ステップ 602、 ステップ 603、 ステップ 606、 ス テツプ 607、 ステップ 608の順に進む。
<実施形態 4> '
次に、 本発明の第 4の実施形態について説明する。
まず複数の無線システムを使用する状況について、 図 13、 図 14及び図 15 を参照して説明する。 日本では、 図 13に示すように、 EVDOであれば 2. 0 GHz帯、 無線 LANであれば 2. 4 GHz帯等、 使用するシステム毎に使用す る周波数帯が定められている。 また、 無線の状況及び空いている無線リソースの 状況は、 時々刻々と変化するため、 使用する無線リソースを適宜切り替えながら 、 ユーザの要求に応える必要がある。
これら複数の無線システムが使用できるエリアという観点からは、 例えば、 図 14Aに示すように、 一つの基地局装置が、 これら三つの無線システム (EVD O、 WiMAX、 無線 LAN) をサポートしていると仮定する。 各システムで用 いられる周波数帯や送信電力等の制約から、 基地局からの電波が届く範囲は異な る。 すなわち、 セルラである EVDOのエリアが最も広く、 周波数帯が高く送信 電力も低い無線 LANのエリアが最も狭くなる。 従って、 図 13に示すように、
すべての無線システムが使える状況は基地局の近辺のみとなる。
そこで、 電波の届きにくい無線 L ANなどのシステムではアクセスポイントを 複数設置することが考えられている。 例えば、 図 1 4 Bに示すように、 一つの E V D Oのエリアの中に複数の無線 L ANのアクセスポィント、 複数の W i MAX のアクセスポイントが設置されることがある。 こうすることによって、 図 1 3に 示した複数のシステムのリソースを適宜切り替えることができるエリアを広げる ことが可能となる。
ここで、 図 1 5に示すように、 これら複数のアクセスポイント分のすべての無 線リソースを一つの仮想的なコグニティブ基地局 1 5 0 1のリソースとして扱え ると、 リソース制御の観点からも便利である。 また、 接続される端末から見ても '、 仮想的に一つの基地局 1 5 0 1に接続されているとみなすことができる。 よつ て、 この仮想基地局に接続される端末の通信相手からは、 一つの基地局向けにデ ータを転送しているようにみえるので、 I Pレ ルでの複雑な処理が不要となる ' このような仮想的な基地局と考えることも可能な無線の状況に応じてデータを 転送する無線システムをパケット毎に切り替えることが可能なシステム構成につ いて、 図 7を参照して説明する。
異なる無線システムのそれぞれの無線の状況を把握するために監視ノード (C MT: Cognitive Monitoring Tool) 7 0 4を設け、 各システムのアクセスポィ ントから無線に関する情報を収集する。 無線に関する情報としては受信電力、. R S S I (Received Signal Strength Indicator) 、 各ユーザのスノレープッ卜、 伝 送速度、 パケットロス、 アクセスポイントに収容されている端末数及ぴアクセス ポイントにおける処理負荷等を用いることができる。 E V D Oの場合は、 これ以 外にも D R C (Downlink Rate Control) の値及び R R I (Reverse Link Rate I nformation) の値等、 無線区間におけるスケジューリングのために用いられてい る各種パラメータの値も無線情報として使用することができる。
監視ノード 704は、. これらの収集された無線情報を統計処理し、 統計処理さ れた無線情報に端末の位置や移動方向等の空間情報を加味した上で、 通信を行う 無線方式がパケット毎に決定される。
また、 各無線システムのゲートウェイ 105、 106及ぴ 107の上位側と、 ネットワーク 112との間に制御ノード (P S F : Packet Switching Function ) 705を設ける。 制御ノー 705は、 監視ノード 704からの指示に従って バケツトをスィツチングする。
さらに、 複数のシステムに共通の認証局 703を設け、 第 1の実施形態、 第 2 の実施形態及び第 3の実施形態で説明したように、 複数の無線システムに対応し た一つの端末に対して、 複数の無線システム間で同一の I Pアドレスを割り当て
'る。
図 8に、 パケット毎に無線、 ステムを切り替える手順の詳細を示す。
図 8は、 はじめ EVDOで接続していたユーザが、 移動等の無線状況の変化に よって、 無線 LANによってもパケットを転送する様子を示している。 第 4の実 施形態において、 、 端末に同一の I Pアドレスを割り当てる手順は、 前述した第
1の実施形態、 第 2の実施形態及び第 3の実施形態で説明したものを使用するこ とができる。
制御ノード 705は、 HA 108からは一つの FAに見え、 各無線システムの ゲートウェイ.105及び 106からは H Aに見える階層的構造とする。 すなわち 、 対応関係 801に示すように、 端末の I Pアドレス (I P=a. b. c . d) に対応付けられた FAは、 制御ノード 705の I Pアドレスである I P = v. v . v. vの一つのみが登録される。 一方、 制御ノード 705は、 端末の I Pアド レス (I P=a. b. c . d) を複数の FA ( P D S Nの I Pアドレスである I P = x. x. x. x、 及ぴ PD I Fの I Pアドレスである I P= z . z . z . z の二つ) が対応付けた対応関係 802を保持する。
さらに、 制御ノード 705は、 対応関係 802に従って、 I Pァドレス = a.
b. c. d宛のパケットが制御ノード 705に到達するたびに、 監視ノード 70 4からの指示に従って、 各パケットをどちらの F Aと対応付けるか切り替えるこ とによって、 パケ少トを複数の FAに振り分ける。 なお、 該当するパケット毎に 複数のシステムに対してマルチキャストしてもよいが、 複数のシステムのリソー スを使用することになるため、 マルチキャストするか否かについてもパケット毎 に判断される。 ' 次に、 制御ノード 705の機能について、 図 1 1を参照して説明する。
制御ノード 705は、 上位の HA108に対しては F Aとして動作するため、 F A位置登録部 1 104及ぴ F A位置登録のための情報を蓄積する B i n d i n g D a t a B a s e 1 106を備える。 また、 制御ノード 705は下位の PD SN105、 PD I F I O 6及び ASN— GW107に対しては HAとして動作 するため、 H A位置登録部 1 103及び H A位置登録のための情報を蓄積する B i n d i n g D a t a B a s e l l 05を備 る。
また、 制御ノード 705は、 監視ノード 704と接続されている。 監視ノード ' 704からは、 どの無線システムを用いてパケットを転送するかの情報が無線情 報データベース 1 102に入力きれる。 無線リンク振分制御部 1 101は、 無線 情報データベース 1 102に格納された情報に基づいて、 転送されるバケツトを 各無線リンクに振り分ける制御をする。 パケットスィッチ 1 107は、 無線リン ク振分制御部.1 101からの指示に従って、 パケットを振り分ける。
さらに、 制御ノード (705) は、 制御ノード内を流れるパケットのトラフィ ックを計測し、 トラフィックの計測結果を蓄積するトラフィック計測データべ一 ス 1 108を備える。 トラフィックの計測結果は監視ノード 704に報告され、 システムの負荷分散や接続制限等に利用される。
次に、 監視ノード 704の機能について、 図 1 2を参照して説明する。
監視ノード 704は、 E VDO基地局 102から無線情報を取得する EVDO 無線情報取得部 1 202、 無線 LANアクセスポイント 103から無線情報を取
得する W i F i無線情報取得部 1203、 及び W i MAXテクセスポィント 10 4から無線情報を取得する W i MAX無線情報取得部 1 204を備える。
EVDO無線情報取得部 1202は、 RS S I、 RR I ) 、 DRCの値、 接続 している端末の UAT I (Unicast Access Terminal Identifier) のィ直、 及びァ クセスポイントに接続している端末数等の情報を取得する。
W i F i無線情報取得部 1203は、 R S S I、 バケツトロス、 接続中の 末 との間の伝送速度、 アソシエーション数、 及び接続中の端末の MACアドレス等 の情報を取得する。
W i MAX無線情報取得部 1204は、 . R S S I、 接続中の端末との間の伝送 速度、 誤り率、 接続中の端末数、 及び接続中の端末の MACアドレス等の情報を '取得する。 ·
これら取得された無線情報は、 統計情報計算部 1205によって統計処理され る。 例えば、 各無線システムのアクセスポイントから報告される R S S Iは、 そ れぞれ異なったレンジで異なった表現で数値化されており、 更に取得頻度も異な ' つている。 従って、 取得頻度を考慮して、 RS S Iの精度を補正し、 また複数の 無線システムの R S S Iが比較できるよう、 無線システム間の差を補正する等に よって、 無線情報を正規化する。 このように収集した無線情報を変換することに よって、 各無線システムから異なる形式、 異なるタイミング (収集間隔) で収集 した無線情報を比較できるようになる
次に、 無線リンク経路制御部 1206は、 統計処理及び正規化された様々な無 線情報を各システム間で比較し、 パケットを転送する無線通信システム、 すなわ ち使用する無線リンクを選択する。 この使用される無線リンクの情報は、 制御ノ ード 705に送られる。
次に、 制御ノードによってパケットを振り分ける処理について、 図 9を参照し て説明する。
通信相手から送信された I Pパケット 901は、 宛先アドレスに I P=a. b
. c dが格納されている。 HA108は、 宛先アドレス (I P=a. b. c. d) に対して、 FAの I Pアドレスとして I. P = v. v. v. vが対応付けられ ているため、 この I Pパケットにヘッダを付した形式のバケツト 902を生成し て、 生成されたバケツトを制御ノード 705に転送する。
制御ノード 705は、'到達したパケット 902から HA108で付されたへッ ダを取り除く。 そして、 監視ノードからの指示に従って、 使用する無線シス ム に対応したヘッダを付した形式のバケツト 903を生成して、 生成されたバケツ トを各無線システムのグートウエイ 105、 106又は 107に転送する。
' 各無線システムのゲートウェイ 105、 106及び 107は FA機能を有する ため、 到達したバケツト 903から制御ノード 705で付されたヘッダを取り除 'き、 各システムに必要なヘッダ情報を付した形式のバケツト 904を生成して、 生成されたパケットを端末 701に送信する。
例えば、 EVDOの場合は、 PD SN 105と端末 701の間で P P P (Poin ' t to Point Protocol) が確立される。 このため、 到達したパケットには、 PP Pのヘッダ、 PD SN 105の下位局となる P C F (Packet Control Function ) に転送するための PCFのア レス情報、 及び PCFの更に下位局となるァク セスポイント 102に転送するためのアクセスポイントのアドレス情報が付加さ れる。 無線 LANの場合は、 PD I F 106と端末間 705との間で I PS e c ' が確立される。 このため、 これらの情報が付加されたパケットが端未に転送され る。 Wi MAXの場合は、 ASN— GW107とアクセスポイント' 104との間 で GREが確立される。 このため、 到達したパケットには、 GREキーの情報が 付加される。
' このように I Pパケットをカプセルィ匕して転送することによって、 I P層より も下位の層において複数の無線システムを収容することが可能となり、 I P層以 上の階層から見れば、 ある時刻においてどの無線システムと接続しているかを意 識することなく通信することが可能となる。 また、 監視ノード及び制御ノードを
組み合わせることによつて複数の無線システムのリソース まとめて管理できる ことから、 システム全体として収容ユーザ数の偏りを軽減し、 かつネットワーク 負荷の分散を図ることができ、 個々のユーザのスループットを向上させ、 さらに システム全体のスループットも向上させることが可能となる。
ぐ実施形態 5 >
次に、 本発明の第 5の実施形態について説明する。 ' 第 5の実施形態では、 モパイル I Pを用いて、 制御ノードがモパイル I Pの要 求に対する応答を返す場合のシーケンスについて、 図 10を参照して説明する。 図 10では、 はじめに EVDOのリンクを確立し (1001) 、 次に、 WiM AXのリンクを確立し (1002) 、 さらにその次に、 無線. LANのリンクを確 ' 立している (1003) 。 なお、 このリンクの確立の順序は、 図示したものと異 なる順序でもよレ、。
端末が HAに対してモパイル I Pの R e q u e s tを送信するのは、 最初に通 信を確立した無線システムにおいてのみであり、 図 10では、. EVDOでの認証 確立後にモパイル I Pの R e q u e s tを送信する (1007) 。 最初の無線シ ステムでのリンク確立後は、 モパイル I Pの R e q u e s tは制御ノード (PS F) 705で終端され、 応答が各ゲートウェイ 105〜107に返送される。 リンク確立後、 監視ノード (CMT) は、 各無線システムのアクセスポイント 102〜10.4から RS S I及び/又は伝送速度等の無線情報を取挺し (100 4) 、 取得した無線情報を統計処理する。 そして、 統計処理された無線情報に基 づいて、 どの無線システムを用いてパケットを転送するかを決定する。 そして、 どの無線システムを用いてバケツトを転送するかに関する制御情報を制御ノード 705に通知する (1005) 。
制御ノード 705は、 通知された無線情報に基づいて、 パケット毎に無線リン クを切り替える (1006) 。
産業上の利用可能性 . '
本発明は、 携帯電話や無線 L ANなどの複数の無線通信システムを同時に使用 することができるシステムとして運用され、 周波数の時間利用効率向上や各無線 システムの負荷分散を図ったシスデムとして実施可能である。