WO2007144930A1 - 流動物の固化包装容器 - Google Patents

Abstract

　流動物を固化させてブロック状固化物を製造し、製造したブロック状固化物を包装できるようにした固化包装容器を提供する。 　固化包装容器に関し、第１側壁部５，５の幅端辺５ｂ，５ｂと第２側壁部８，８の幅端辺８ｂ，８ｂが互いに接近するように折畳んで箱形を形成する際に、余剰コーナ部１２を放射方向の対角線において外側に突出するように折り曲げて三角部１３を形成し、三角部１３が第２側壁部８，８の外側に重なり合うように折り畳み、第２側壁部８，８の高さ端辺８ａ，８ａに連接した押え壁１１，１１を三角部１３上に重なるように折畳み、押え壁１１，１１の係止片１０，１０を内側の三角部１３の斜辺１３ａの内側に差込んで固定する。これにより、流動物の固化とブロック状固化物の包装とが兼ねられる固化包装容器２とする。

Description

明 細 書

流動物の固化包装容器

技術分野

[0001] 本発明は、流動物を固化してブロック状固化物を形成する際に流動物の固化とブ ロック状固化物の包装とを容易且つ低価格で行えるようにした流動物の固化包装容 器に関する。

背景技術

[0002] 種々の物品を梱包して輸送、保管、陳列等を行う際に振動、衝撃、積上げ荷重等 から物品を保護できる包装手段として、従来より段ボールによる包装箱が一般に広く 用いられている。このような段ボールによる包装箱は、適当な強度を有し段積みも可 能であることから、野菜や果物、各種食品或いは工業製品等を包装して用いるのに 好適である。

[0003] 段ボールによる包装箱には、例えば特許文献 1に示すように、産地で集荷された野 菜を消費地に供給するために、該野菜を氷と共に包装箱に収納して輸送するように したものがある。特許文献 1の包装箱は、内面にポリエチレンフィルムを施した段ボー ルによって形成する底板に対して長辺側側板と短辺側側板とを夫々直角に折り曲げ た時に両側板間に連接されているコーナ部を折畳んで端辺側板の内側に沿わせて 設け、且つ短辺側側板の上端の係止部を折り曲げて前記コーナ部に形成した切欠 きを挟み込むようにして、係止部を短辺側側板とコーナ部との間に挟み込むことで口 ックすることにより、接着剤や糊剤を用いることなしに直方体状に組み立てるようにし ている。

特許文献 1 :特開 2002— 19769号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] 一方、段ボールによる包装箱を用いて、該包装箱内に流動物を供給して固化させ ることによりブロック状固化物を製造することが考えられる。この方法によれば包装箱 によりブロック状固化物の形成と包装とを同時に行うことができるため有用である。し かし、この方法では、包装箱に流動物を供給するため非浸透性 (防水性)の段ボー ルを用いて内部に継目のない包装箱を組立てる必要があり、継目のない包装箱を組 立てるためには側板間のコーナ部を折り曲げて側板に固定する構成が必要である。

[0005] このとき、特許文献 1では前記コーナ部を、短辺側側板の内側に折り曲げて係止部 により固定しているため、以下の理由から、流動物を供給して固化する包装箱に用い ることは困難である。

[0006] 即ち、コーナ部を短辺側側板の内側に折り曲げて係止部で固定しているため、前 記コーナ部及び係止部が包装箱の内側に突出し、この突出のために包装箱内で固 化するブロック状固化物の側面に凸凹が生じて製品品質が低下してしまう。

[0007] また、ブロック状固化物を包装箱力も取り出す際に、前記コーナ部及び係止部が内 側に突出しているためにブロック状固化物を取り出すことができず、また、このために 包装箱を開放しょうとしても前記係止部が包装箱の内側にあるために係止部の固定 を解除することができない。このため、特許文献 1では短辺側側板に係止部による固 定を解除するための開口を形成している力 このような開口を設けた場合には、該開 ロカ 流動物が流出してしまうため流動物の固化には採用することができない。また 、特許文献 1のように短辺側側板に取手穴を設けた場合にも流動物が流出するため 流動物の固化には採用することができない。更に、特許文献 1では、コーナ部に切欠 きを形成したり、短辺側側板に開口を形成しているために、構造が複雑になるという 問題がある。

[0008] 本発明は、上記実情に鑑みてなしたもので、流動物を固化包装容器に供給して固 ィ匕させることによりブロック状固化物を製造し、更に、この固化包装容器を用いてプロ ック状固化物を包装することにより、ブロック状固化物の製造と包装作業を容易に低 価格で行えるようにした流動物の固化包装容器を提供しょうとするものである。

課題を解決するための手段

[0009] 本発明は、箱形に折畳んだ容器の内部に流動物を充填してブロック状に固化させ る流動物の固化包装容器であって、包装用段ボールに、矩形の底部と、該底部の平 行な 2辺に連接して対向する側壁を形成するための第 1側壁部と、該各第 1側壁部の 高さ端辺に連接した蓋部と、前記底部の平行な他の 2辺に連接して対向する側壁を 形成するための前記第 1側壁部と同じ高さの第 2側壁部と、該各第 2側壁部の高さ端 辺に連接して延び端部に係止片を備えた押え壁と、前記第 1側壁部の幅端辺と第 2 側壁部の幅端辺との夫々の間に有する余剰コーナ部とを有し、前記第 1側壁部の幅 端辺と第 2側壁部の幅端辺が互いに接近するように折畳んで箱形を形成する際に、 前記余剰コーナ部を放射方向の対角線において外側に突出するように折り曲げて 三角部を形成し、該三角部が前記第 2側壁部の外側に重なり合うように折り畳み、前 記第 2側壁部の高さ端辺に連接した押え壁を前記三角部上に重なるように折畳み、 押え壁の係止片を内側の三角部の斜辺の内側に差込んで固定したことを特徴とする 流動物の固化包装容器、に係るものである。

[0010] 上記流動物の固化包装容器において、前記包装用段ボールは、少なくとも折畳ま れる容器の内面側に非浸透性面が形成されていることは好ましい。

[0011] また、上記流動物の固化包装容器において、前記押え壁に備えた係止片は、押え 壁の端辺力ゝら略 45°の角度で延設されて!/ヽることは好まし!/、。

[0012] また、上記流動物の固化包装容器において、前記箱形に折畳んだ容器の上部を 覆う蓋部を相互に固定するための固定材を有することは好ましい。

[0013] また、上記流動物の固化包装容器において、流動性動物飼料を充填して固化する 固化包装容器を形成する前記包装用段ボールの厚みが 3mm以下であることは好ま しい。

発明の効果

[0014] 本発明によれば、前記第 1側壁部の幅端辺と第 2側壁部の幅端辺が互いに接近す るように折畳んで箱形を形成する際に、余剰コ一ナ部を放射方向の対角線において 外側に突出するように折り曲げて三角部を形成し、該三角部が前記第 2側壁部の外 側に重なり合うように折り畳み、前記第 2側壁部の高さ端辺に連接した押え壁を前記 三角部上に重なるように折畳み、押え壁の係止片を内側の三角部の斜辺の内側に 差込むことにより固定するようにしたので、固化包装容器を簡単に折畳んで形成する ことができ、更に、固化包装容器の内部には凹凸がないため、固化包装容器の内部 に流動物を充填して固化することにより良好な形状のブロック状固化物を製造できる 効果がある。 [0015] そして、固化包装容器の上部を蓋部で覆って固定するのみで包装を行える効果が ある。

[0016] 更に、固化包装容器力もブロック状固化物を取り出す際は、前記外側の三角部の 斜辺の内側に差込んだ係止片を引き抜くだけで固化包装容器を開放することができ 、ブロック状固化物を容易に取り出せる効果がある。

図面の簡単な説明

[0017] [図 1]本発明における固化包装容器を形成するための包装用段ボールの形状の一 例を示す平面図である。

[図 2]包装用段ボールを折畳んで箱形の固化包装容器を形成する状態を示す平面 図である。

[図 3]図 2を III— III方向から見た側面図である。

[図 4]図 2を IV— IV方向から見たもので、三角部を第 2側壁部の外側に重なり合うよう に折り畳んだ状態を示す正面図である。

[図 5]図 4の三角部上に押え壁が重なるように折畳んだ状態を示す正面図である。

[図 6]図 5の押え壁の係止片を内側の三角部の斜辺の内側に差込んで固定した状態 を示す正面図である。

[図 7]固化包装容器に流動物を充填する状態を示す斜視図である。

[図 8]図 7の蓋部を接着テープによる固定材で固定した状態を示す平面図である。 符号の説明

[0018] 1 包装用段ボール

2 固化包装容器

3 底部

4, 4 平行な 2辺

5, 5 第 1側壁部

5a, 5a 咼さ端辺

5b, 5b 幅端辺

6, 6 蓋部

7, 7 平行な 2辺 8, 8 第 2側壁部

8a, 8a 高さ端辺

8b, 8b 幅端辺

9, 9 端部

10, 10 係止片

11, 11 押え壁

12 余剰コーナ部

13 三角部

13a 斜辺

14 流動物

15 固定材

発明を実施するための最良の形態

[0019] 以下、本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。

[0020] 図 1は本発明の箱形の固化包装容器を形成するための包装用段ボールの形状の 一例を示す平面図、図 2〜6は図 1の包装用段ボールを用 V、て固化包装容器を折畳 む手順を示したものである。

[0021] 図 1の包装用段ボール 1は、折畳むことによって正面及び側面の形状が矩形形状 を有する箱形の固化包装容器が構成されるように裁断或いは打ち抜きによって形成 したものであり、この包装用段ボール 1は、少なくとも流動物を収容する面（図 1に示さ れる上面）に非浸透性剤を塗布する或いは非浸透性フィルムを貼付する等によって 非浸透性面（防水面)を形成して 、る。

[0022] 包装用段ボール 1は、図 7に示すような矩形の固化包装容器 2を組み立てるために 、矩形の底部 3 (図 1では正方形）と、該底部 3の平行な 2辺 4, 4に連接して対向する 矩形の側壁を形成するための第 1側壁部 5, 5と、該各第 1側壁部 5, 5の高さ端辺 5a , 5aに連接した矩形の蓋部 6, 6と、前記底部 3の平行な他の 2辺 7, 7に連接して対 向する矩形の側壁を形成するための前記第 1側壁部 5, 5と同じ高さの第 2側壁部 8, 8と、該各第 2側壁部 8, 8の高さ端辺 8a, 8aに連接して延び端部 9, 9に係止片 10, 10を備えた押え壁 11, 11と、前記第 1側壁部 5, 5の幅端辺 5b, 5bと第 2側壁部 8, 8の幅端辺 8b, 8bとの間の 4個所に有する矩形の余剰コーナ部 12とを備えている。

[0023] 図 1の包装用段ボール 1において、外形形状の内側に示される実線は固化包装容 器 2を折畳む際の谷折り部を表わし、一点鎖線は山折り部を表わしており、この実線 の谷折り部と一点鎖線の山折り部はプレス等によって予め折り癖が付けられている。

[0024] そして、前記包装用段ボール 1を、図 2の如ぐ前記第 1側壁部 5, 5の幅端辺 5b, 5 bと第 2側壁部 8, 8の幅端辺 8b, 8bが互いに接近するように折畳んで箱形を形成す る際に、前記余剰コーナ部 12を放射方向の対角線において外側に突出するように 折り曲げて図 3に示す如く三角部 13を形成し、該三角部 13が図 4に示す如く前記第 2側壁部 8, 8の外側に重なり合うように折り畳み、続いて図 5に示す如ぐ前記第 2側 壁部 8, 8の高さ端辺 8a, 8aに連接した押え壁 11, 11を前記三角部 13上に重なるよ うに折畳み、次に、図 6に示す如く押え壁 11, 11の係止片 10, 10を内側の三角部 1 3の斜辺 13aの内側に差込んで固定することにより、図 7の固化包装容器 2を構成で きるようにしている。

[0025] このとき、係止片 10, 10は、三角部 13の斜辺 13aに沿って折り曲げて三角部 13の 内側に差込んで固定するようにしているため、前記係止片 10, 10は、押え壁 11, 11 の端部 9, 9から略 45°の角度で延設した形状としている。

[0026] 次に、上記図 1〜図 3に示した実施例の作動を説明する。

[0027] 図 1に示す包装用段ボール 1において、前記第 1側壁部 5, 5の幅端辺 5b, 5bと第 2側壁部 8, 8の幅端辺 8b, 8bが互いに接近するように折畳んで図 2に示すような箱 形の固化包装容器 2を形成する際に、前記余剰コーナ部 12は余ってしまう。

[0028] このため、前記余剰コーナ部 12は、図 1に示す放射方向の対角線において外側（ 下側）に突出するように折り曲げることにより図 3に示す如く三角部 13を形成する。そ して、この三角部 13が前記第 2側壁部 8, 8の外側に重なり合うように折り畳む。この 時、図 5に示すように、前記押え壁 11, 11の係止片 10, 10に対応した斜辺 13aを有 する三角部 13が内側（第 2側壁部 8, 8側）になるように折畳む。

[0029] 次に、図 5に示す如ぐ前記第 2側壁部 8, 8の高さ端辺 8a, 8aに連接した押え壁 1 1, 11を前記三角部 13上に重なるように折畳み、押え壁 11, 11の係止片 10, 10を 内側の三角部 13の斜辺 13aの内側に差込んで固定する。これにより、外側の三角部 13は、前記押え壁 11, 11と内側の三角部 13とにより挾持された状態で固定される。 これによつて箱形の固化包装容器 2が組み立てられる。

[0030] 上記したように組立てた箱形の固化包装容器 2を用 、て流動物の固化 ·包装を行う には、図 7に示すように蓋部 6, 6を開放した状態において、前記固化包装容器 2の 内部が一杯になるように上方力も流動物 14を供給する。この流動物 14は、前記固化 包装容器 2内に供給して保持することによって自然に固化されるものであれば種々の ものを用いることができ、例えば固化包装容器 2に供給して所定時間保持するとプロ ック状飼料を形成できる糖蜜含有の流動性飼料混合物等を用いることができる。

[0031] 上記したように流動物を供給した固化包装容器 2を所定時間静置すると、流動物が 固化して、固化包装容器 2の内部全体に満たされたブロック状固化物が製造される。 ブロック状固化物が製造されると、図 8に示す如く前記蓋部 6, 6同士を接着テープ等 の固定材 15で固定すると、内部にブロック状固化物を有する固化包装容器 2を包装 することができ、このまま運搬及び保管等を行うことができる。

[0032] また、固化包装容器 2内のブロック状固化物を取り出して使用する際には、図 8の固 定材 15を除去し、内側の三角部 13の斜辺 13aの内側に差込んだ係止片 10, 10を 引き抜くことにより、固化包装容器 2を図 1に示したように開放することができ、よって ブロック状固化物の容易に取り出すことができる。

[0033] 上記したように、固化包装容器 2を用いて流動物力 ブロック状固化物を製造する ことができ、更に、ブロック状固化物が形成された固化包装容器 2は蓋部 6, 6を固定 するのみで包装できるため、流動物の固化とブロック状固化物の包装とを兼ねること ができ、よってブロック状固化物の製造と包装作業を容易に低価格で行うことができ る。

[0034] また、折畳んだ固化包装容器 2の内部には凹凸がないため、固化包装容器 2の内 部に形成されるブロック状固化物は良好な矩形形状とすることができる。

[0035] 本発明者らは、前記包装用段ボール 1により立体的に折畳んだ固化包装容器 2に 流動物 14として糖蜜主体の流動性飼料混合物（比重約 1. 35 = 1. 32〜： L 39の平 均値)を充填することによりブロック状固ィ匕飼料を製造する試験を実施した。

[0036] 前記ブロック状固ィ匕飼料を形成するために、 10kg用、 5kg用、 3kg用の固化包装 容器を作成し、各試験固化包装容器に前記流動性飼料混合物を供給して固化させ た。この時、最も容積が大きく包装用段ボール 1に対する変形負荷が大きい 10kg用 の固化包装容器には、容器内の縦寸法が 21. 5cm、横寸法が 21. 5cm、高さ寸法 力 5cmのものを用いた。

[0037] 包装用段ボール 1は、流動物を充填した際に外側に膨らんで変形することがない変 形強度を有するものを用いる必要があり、このために、包装用段ボール 1としては、波 形部を構成する段 (フルート)の両側 (段頂）にライナーを貼り合わせたものを用い、 JI SZ1516で規定された B段（BF) (厚さが約 2. 5〜2. 8mm)を選定し、試験では厚さ が 2. 5mmの包装用段ボール 1を用いた。

[0038] 上記したように、厚さ 2. 5mmの包装用段ボール 1を用いた 10kg用とそれ以下の容 量の固化包装容器 2にお 、ては、 、ずれも固化包装容器 2が充填した流動物によつ て膨らむようなことがなぐ良好な形状のブロック状固ィ匕飼料を製造することができた

[0039] ここで、前記包装用段ボール 1の厚みは大きくした方が固化包装容器 2の変形強度 を高くすることができるが、一方、包装用段ボール 1の厚みが大きくなると、包装用段 ボール 1を折畳んで固化包装容器 2を形成する際に、折畳み部が破損し易くなり、破 損を生じた場合には破損部分力も充填した流動物が漏出してしまう問題がある。

[0040] し力し、前記した厚さが約 2. 5〜2. 8mmの包装用段ボール 1によれば、折畳んで 固化包装容器 2を形成した際に破損を生じる問題がなく且つ容易に折畳むことがで きることが判明した。このため、固化包装容器 2に用いる包装用段ボール 1としては、 最大厚さが 3mmでし力も変形強度を保持できる大きさの固化包装容器 2を形成する 場合に好ましいことが判明した。

[0041] なお、本発明の流動物の固化包装容器は、上記実施例にのみ限定されるものでは なぐ矩形形状以外の例えば台形の固化包装容器としてもよいこと、その他本発明の 要旨を逸脱しない範囲内において種々変更をカ卩ぇ得ることは勿論である。

Claims

請求の範囲

[1] 箱形に折畳んだ容器の内部に流動物を充填してブロック状に固化させる流動物の 固化包装容器であって、包装用段ボールに、矩形の底部と、該底部の平行な 2辺に 連接して対向する側壁を形成するための第 1側壁部と、該各第 1側壁部の高さ端辺 に連接した蓋部と、前記底部の平行な他の 2辺に連接して対向する側壁を形成する ための前記第 1側壁部と同じ高さの第 2側壁部と、該各第 2側壁部の高さ端辺に連接 して延び端部に係止片を備えた押え壁と、前記第 1側壁部の幅端辺と第 2側壁部の 幅端辺との夫々の間に有する余剰コーナ部とを有し、前記第 1側壁部の幅端辺と第 2側壁部の幅端辺が互いに接近するように折畳んで箱形を形成する際に、前記余剰 コーナ部を放射方向の対角線において外側に突出するように折り曲げて三角部を形 成し、該三角部が前記第 2側壁部の外側に重なり合うように折り畳み、前記第 2側壁 部の高さ端辺に連接した押え壁を前記三角部上に重なるように折畳み、押え壁の係 止片を内側の三角部の斜辺の内側に差込んで固定したことからなる流動物の固化 包装容器。

[2] 前記包装用段ボールは、少なくとも折畳まれる容器の内面側に非浸透性面が形成 されてなる請求項 1に記載の流動物の固化包装容器。

[3] 前記押え壁に備えた係止片は、押え壁の端辺から略 45°の角度で延設されてなる 請求項 1に記載の流動物の固化包装容器。

[4] 前記箱形に折畳んだ容器の上部を覆う蓋部を相互に固定するための固定材を有 してなる請求項 1に記載の流動物の固化包装容器。

[5] 前記容器は流動性動物飼料の固化包装容器であって、流動性動物飼料を充填し て固化する固化包装容器を形成する前記包装用段ボールの厚みが 3mm以下であ る請求項 1に記載の流動物の固化包装容器。