WO2006120748A1

WO2006120748A1 - ゴルフクラブ管理装置

Info

Publication number: WO2006120748A1
Application number: PCT/JP2005/008751
Authority: WO
Inventors: Akira Hara; Yoshikazu Itami
Original assignee: Akira Hara
Priority date: 2005-05-13
Filing date: 2005-05-13
Publication date: 2006-11-16

Abstract

　本発明はゴルフバッグ内に装備又は装着される区分け部に収納されたゴルフクラブの本数管理を行うことで、ゴルフのプレイ中のクラブの置き忘れ等によるクラブ本数の変化を報知すると共に、クラブハウスでのチェックイン或いは休憩中等に発生するゴルフクラブの盗難の警報や防止する為に上記クラブ本数の変化によって動作させる保安機器の組込みを可能にした。区分け部毎のクラブ検知域に、発信ユニット（４０）と受光ユニット（４１）とをフレームによって一体化したクラブ検知モジュール（４）を信号線（５）により連鎖接続して取付け、コントローラ（３）が複数のクラブ検知モジュールのクラブ有無信号を順番に取込む処理や読取ったクラブ有無信号から各区分け部との対応付けをソフト的に処理し、検知したクラブ本数を予め記憶された基準クラブ本数と比較演算し、その結果に基づいて保安機器の作動信号を出力する。

Description

明細書

ゴルフクラブ管理装置

技術分野

[0001] 本発明は、ゴルフのプレー中にクラブの置き忘れによるクラブ本数の変化、及びクラブハウスでのチェックイン或、は休憩中に発生するゴルフクラブやゴルフバッグの盗難を検出して報知し、その後の対応を迅速かつ適確に行えるようにしたゴルフクラブ管理装置に関する。

背景技術

[0002] 従来、プレイヤー自身でゴルフバッグを積んだカートを引いたり、またはプレイヤー自身やキャディがゴルフバッグを肩に背負ったり、あるいは原動機付きのゴルフカートに積んで運転したりして、各ホールを回ってプレイする場合、当該ホールで使用したクラブをフェアウェイやグリーンエッジにうつ力り置き忘れしまうことがある。この置き忘れクラブは、次のホールのティグランドで気付いたり、あるいはその使用時に気付いたりして慌てることがある。場合によってはラウンド終了まで気付かず、クラブのチエツク時に初めて忘れた事に気付くこともある。特に、ラウンド中においては、前のホールに置き忘れクラブを取りに行くことによりプレイの進行を遅らせたり、プレイのリズムを狂わす事がある。

[0003] また、置き忘れによりクラブを紛失することもある。クラブによっては既に生産中止、或は生産されて、ても紛失した該クラブの購入費が高価及び購入手続き、待ち時間が長くかかったり等の問題があった。また他人のゴルフバッグに入れ間違えても同様の問題が発生する。例えば、特許文献 1や特許文献 2に提案されているクラブの置き忘れを監視する装置は、ゴルフ場におヽてゴルフバッグを積載してコースを自動走行するゴルフバッグ運搬車に装備されたものである。

[0004] ゴルフバッグに装着したクラブの置き忘れを監視する装置は、例えば、特許文献 3 に提案されている。この装置は、クラブをクラブ収納部に入れると各クラブ収納部に配置されたクラブ検出センサがクラブを検知し、センサ信号が制御盤に入力される。ノターがゴルフノッグに戻されたことを示すパター検知センサ力ものパター信号により、クラブ本数の確認処理を実行し、クラブ忘れなどによりクラブ本数の変化を判定したとき報知するものである。またクラブ収納チューブにスィッチを配し、ゴルフクラブの抜き取り、挿し込みによってスィッチを操作してクラブ紛失を監視する装置も特許文献 4に提案されている。

[0005] 一方において、ハイテク化で年々新しい高額なゴルフクラブが巿場に供給されるに従い、ゴルフ場等でゴルフクラブの盗難が多くなつてきた。その対策の一例として、柔軟なワイヤと鍵を使用してゴルフクラブをバッグに固定するゴルフクラブ盗難防止装置も市販されている。また、各クラブ区分け部にスィッチを配し、クラブが抜き取られたときスィッチを ONして報知するゴルフクラブ盗難警報装置も提案されてヽる。この種の装置は、例えば特許文献 5や特許文献 6に提案されてヽる。

[0006] 特許文献 1 :実開平 2— 61371号公報

特許文献 2：実開平 2— 61372号公報

特許文献 3：特許 2554312号

特許文献 4:米国特許第 5028909号明細書

特許文献 5：米国特許公開 2004-0055343号明細書

特許文献 6：米国特許第 4042918号明細書

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0007] 本発明の目的は、ゴルフバッグ内に装備又は装着される区分け部に収納されたゴルフクラブの本数管理を行うことで、ゴルフのプレイ中のクラブの置き忘れ等によるクラブ本数の変化を報知すると共に、クラブハウスでのチェックインの際或ヽは休憩中等に発生するゴルフクラブの盗難に対する警報や防止する為の保安機器の装着を可能にしたゴルフクラブ管理装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0008] 上記の目的を達成する為に、本発明はゴルフバッグ内に装備又は装着される区分け部に収納されたゴルフクラブの本数管理を行うゴルフクラブ管理装置であって、区分け部毎のクラブ検知域に取り付けられるフレームに区分け部毎に光を出射する発信ユニットと前記光が入光する受光ユニットとが糸且込み配置され、受光ユニット毎のクラブ有無信号を転送する信号線によって連鎖接続された複数のクラブ検知モジユールと、複数のクラブ検知モジュールの連鎖接続された順番に従ってクラブ有無信号を読取り、該クラブ有無信号から求めたクラブ本数を予め記憶された基準クラブ本数と比較演算し、その結果を出力するコントローラと、を備えていることを特徴とする。

[0009] 他の発明は、上記の発明において、次の構成に特徴を有する。

(1)発信ユニットに赤外線発光素子を用い、該赤外線発光素子および受光ユニットの赤外線受光素子の夫々の前面に遮光体を配し、該遮光体に穿設された小孔を通して赤外線を送受する。

(2)ゴルフクラブの本数管理は本数確認と盗難警報であって、コントローラが本数確認モード又は盗難警報モードのヽずれかを選択するモード選択手段を備え、クラブ有無信号に基づいて前記選択手段で選択された処理を行うと共に、前記本数確認モード又は盗難警報モードの各処理に対応した保安機器の作動信号を出力する。

(3)本数確認モードはパター用のクラブ検知モジュールへ常時又は周期的に通電し動作させ、パター抜取り後の戻しを検知したときパター以外のクラブ検知モジュールへ通電し動作させる。

(4)盗難警報モードは全てのクラブ検知モジュールへ通電し動作させかつ一定時間間隔でクラブ有無信号を取り込む。

(5)モード選択手段を有する操作部がバッグ上部内側に配備され、区分け部に収納されたゴルフクラブのヘッドとの干渉を避ける構造に形成する。

(6)発信ユニットは各クラブ検知モジュール毎に同じ変調周波数、或いは異なる変調周波数で変調した光を出射し、受光ユニットは変調された光を受光し、復調してクラブ有無信号を生成する。

発明の効果

[0010] 本発明によれば、区分け部毎のクラブ検知域に、発信ユニットと受光ユニットとをフレームによって一体ィ匕したクラブ検知モジュールを連鎖接続して取付けているので、コントローラが複数のクラブ検知モジュールのクラブ有無信号を順番に取込む処理や読取ったクラブ有無信号力各区分け部との対応付けをソフト的な処理によって行うことができる。また、コントローラがクラブ有無信号に基づいてクラブの置き忘れ報知および Zまたは抜き去り盗難に対する警報や防止の為の保安機器に利用する信号を出力するので、本装置を購入してゴルフバッグに装備したり、或いは本装置をバッグメーカが予め装着して販売するゴルフバッグなどに適合したクラブの置き忘れ報知機構或いは抜き去り盗難警報機構など保安機器の設計自由度が高くなり、ユーザの選択肢が広がる。

図面の簡単な説明

[図 1]本発明のゴルフクラブ管理装置を装備したゴルフノッグの斜視図である。圆 2]上方力も見た複数の管状部材の集合体を示す平面図である。

圆 3]側方力も見た複数の管状部材の集合体を示す側面図である。

[図 4]クラブ検知モジュールの斜視図である。

圆 5]管状部材に装備したクラブ検知モジュール 4の斜視図である。

[図 6]クラブ検知モジュールの断面図である。

圆 7]クラブ有りを検知する説明図である。

圆 8]クラブ無しを検知する説明図である。

[図 9]コントローラ 3の操作部の平面図である。

[図 10]コントローラ 3の操作部の側面図である。

圆 11]操作部上面の全体をカバーで覆う構造の説明図である。

[図 12]CCSボタン， ATWボタンが操作部上に突出しない構造の説明図である。圆 13]操作部上面の周縁の一部に凸状又は屏風状の壁部分を設けた構造の説明図である。

圆 14]操作部上面の縁の全周に環状壁部分を設けた構造の説明図である。

[図 15]ゴルフクラブ管理装置のシステムブロック図である。

[図 16]コントローラの電気回路図である。

[図 17]スキャナーの電気回路図である。

[図 18]CCSモード或いは ATWモードを選択するフロー図である。

[図 19]CCSモードのフロー図である。

[図 20] ATWモードのフロー図である。 [図 21]ボタン操作による切換え処理のフロー図である。

符号の説明

1 ゴノレフノッグ

2 区分け部

2a パター用区分け部

3 コントローラ

4 クラブ検知モジュール

5 信号線

10 ゴノレフクラブ

11 クラブグリップ

30 操作部

40 発信ユニット

41 受光ユニット

42 フレーム

44 基板

46 赤外線 LED (発光素子）

47 フォトトランジスタ (受光素子)

発明を実施するための最良の形態

[0013] 本発明はゴルフバッグ内に装備又は装着される区分け部に収納されたゴルフクラブの本数管理を行うことで、ゴルフのプレイ中のクラブの置き忘れ等によるクラブ本数の変化を報知すると共に、クラブハウスでのチェックインの際或いは休憩中等に発生するゴルフクラブの盗難に対する警報や防止する為に上記クラブ本数の変化によつて動作させる保安機器の組込みを可能にする信号を出力することで実現した。以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

実施例 1

[0014] 本実施例はゴルフバッグ内に装備又は装着される区分け部が複数本の管状部材によって構成されている。クラブ検知はゴルフクラブのクラブグリップに赤外線を当てて行う。 [0015] 図 1は本発明のゴルフクラブ管理装置を装備したゴルフバッグの外観を示す。図 2 は上方から見た複数の管状部材の集合体を示す。図 3は側方力見た複数の管状部材の集合体を示す。ゴルフバッグゴルフバッグ 1の内部にはウッド系クラブ、アイァン系クラブ、パター力なるゴルフクラブを 1本づっ分けて収納するための複数の管状部材 2が装着されており、各管状部材 2に収納したゴルフクラブを検知してクラブ本数確認やクラブ盗難警報に応じた処理を実行するゴルフシステムコントローラ 3 (以下コントローラと称す）が装備されている。図 1にはコントローラ 3の操作部のみが描かれている。

[0016] クラブ本数確認を各ホール毎で実施する場合、パターがゴルフバッグ 1から抜き取られたこと、或いはパターがゴルフバッグ 1へ戻されたことを確認した後、パター以外のゴルフクラブの有無を検知する。このような処理を実現するため、予めパターを収納するパター用管状部材 2aが決められている。全ての管状部材 2にはゴルフクラブを光検出するクラブ検知モジュール 4が設置されて、る。

[0017] 図 4はクラブ検知モジュールの外観を示す。図 5は管状部材 2に装備したクラブ検知モジュール 4を示す。図 6はクラブ検知モジュールの断面を示す。クラブ検知モジユール 4は発信ユニット 40と受光ユニット 41とをフレーム 42に取付け、一体化構造になっている。フレーム 42は管状部材 2の外周面に装着可能な構造に作製されている。複数のクラブ検知モジュール 4は、図 2に示すように複数の受光ユニット 41のクラブ有無信号を転送する信号線 5によって連鎖接続されている。クラブ有無信号は信号線 5によってコントローラ 3へ入力され、クラブ検知処理が行われる。信号線 5はパタ一以外のクラブ有無信号を転送する信号線 5aとパターのクラブ有無信号を転送する信号線 5bで構成されて、る。

[0018] 本実施例では、図 2に示すように管状部材 2が断面円形に形成されているので、フレーム 42はその外周面に密着して取り付けられるよう円形のリング部材で構成されている。フレーム 42は赤外線を透過する材料、例えばアクリル、ナイロンなどが用いられる。

[0019] 発信ユニット 40及び受光ユニット 41の各ユニットはフレーム 42に立設されたボス 43 に電気回路用プリント基板 44を固定し、カバー 45で覆っている。発信ユニット 40の基板 44には赤外線発信素子 46、例えば赤外線 LEDが配置されており、赤外線発信素子 46を駆動して赤外線を出射する。受光ユニット 41には赤外線受光素子 47、例えばホトトランジスタが配置されており、入光した赤外線に基づ、てクラブ有無信号を出力する。受光ユニット 41の基板には他のユニットと連鎖接続したときに個々のュニットの ONZOFF情報 (クラブ有無信号)をターミナルに引き渡す信号処理を行う L SIが搭載されている。 LSIは後述のゴルフスキャナーナ一の主要な電子部品であり、赤外線発信回路と赤外線受光回路とクラブ検知モジュールを特定する ID回路とから構成されている。

[0020] 図 6において、管状部材 2のクラブ検知域にはクラブ検知モジュール 4を取付ける際に赤外線発信素子 45と赤外線受光素子 46とが対畤しかつ光軸が一致するように配置される。管状部材 2は赤外線の遮光体になるため、赤外線発信素子 45および赤外線受光素子 46の夫々の前面に位置する管状部材 2の壁に穿設された発信ユニット側の小孔 48及びそれに対向する受光ユニット側の小孔 49を通して赤外線を送受する。

[0021] 管状部材 2に対するクラブ検知モジュール 4の取付位置が図 3に示されている。全ての管状部材 2の下端はゴルフバッグ 1の内底に当接している。図 7に示すように、クラブ検知モジュール 4が設置されたクラブ検知域をゴルフクラブ 10のクラブグリップ 1 1が通過すると赤外線が遮られて受光素子への入光が変化する。この入光の変化によりクラブ有無が検知される。図 8に示すように、ゴルフクラブ 10を管状部材 2に斜めに入れるとクラブグリップ 11がクラブ検知モジュール 4を通過せずにその上方で引つ掛カつた状態になることがある。この場合には受光素子への入光が変化しないため、クラブ無しが検知される。

[0022] 通常のクラブグリップ 11はクリップエンド側が太ぐクラブシャフト側が細くなつている。管状部材 2の内径とクラブグリップ 11の外径との径差により、図 7に示すようにクラブがゴルフバッグの底に達した状態において、若干斜めになることも当然起こり得る。図示の状態においてもクラブ検知が可能となる為にはクラブグリップ 11がクラブ検知モジュール 4の光軸を横切る限界となる高さ以下にクラブ検知モジュール 4を設置しなければならない。 [0023] クラブの挿し込みが不充分であったり、或いは斜めに挿し込んだりして、図 8に示す位置に引っ掛力つてしまうことも考えられる。このような場合には、クラブが戻されているにも関わらず、クラブ無しが検知される。このケースでは、プレイヤーが直ぐに気付いてゴルフノッグから上方へ大きく突出しているクラブの再度挿し込みを行うことで、図 7の状態に収まりクラブ有りが検知される。また報知に気づいてプレイヤーが上記の操作を行うことでクラブ有りとなり、報知が消えて、正常となる。

[0024] 一般に、パターのクラブグリップは他のクラブグリップより太いものも有り、その場合は区分け部の内径の大きい管状部材を使用することになり且つグリップの太さと区分け部内径との径差を補う為にパター用のクラブ検知モジュール 4は図 3に示すようにゴルフバッグ 1の底に近!、位置に設ける事でグリップの一層太、位置で検知する。

[0025] コントローラ 3を詳しく説明する。コントローラ 3はクラブ検知モジュール 4との配線回りを考慮してゴルフノッグ内の底に近い場所に設置することが好ましい。コントローラ 3を管状部材 2の下方に設置し、それの操作部 30をバッグ上部に設置する。図 3において、管状部材 2に沿わせてコンダクトチューブ 39を配し、コントローラ 3と操作部 30 との間を配線する。コンダクトチューブ 39内にはバッテリー 36 (図 10、図 16参照）やブザー用スピーカー 50 (図 16参照）が収納される。

[0026] 図 9はコントローラ 3の操作部を示す。図 10は側方から見たコントローラ 3の操作部を示す。なお、図 1及び図 2に示す操作部は円形状をしているが、パネル構造はゴルフバッグに最適な形に設計される。ここでは簡略化した矩形操作部によって説明する

[0027] 操作部 30にはクラブ本数確認 (以下 CCSと記す)モード及びクラブ盗難警報 (以下 ATWと記す）モードのいずれかに切替える選択手段として、 CCSボタン 31, ATW ボタン 32が配置されている。 CCSボタン 31, ATWボタン 32に対応したインジケータ 33, 34が設けられており、各モードの選択時に点滅し、動作中を表示する。本装置はバッテリー 36をシステム電源としているので、バッテリ交換用のカバー 35が設けられている。操作部 30の図示において、システム電源を ONZOFFするパワースイツチを省略している力当然設けられている。

[0028] CCSボタン 31の押し操作により CCSモードが選択され、インジケータ 33が点灯してクラブ本数確認処理を開始する。この状態力も再度 CCSボタン 31を押すと OFFし、インジケータ 33が消灯してクラブ本数確認処理を終了する。 ATWボタン 32の押し操作により ATWモードが選択され、インジケータ 34が点灯してクラブ盗難警報処理を開始する。この状態力も再度 ATWボタン 32を押すと OFFし、インジケータ 34が消灯してクラブ盗難警報処理を終了する。

[0029] 操作部 30の変形例を説明する。本例は CCSボタン 31, ATWボタン 32のそれぞれのインジケータ 33, 34が夫々のボタン 31, 32の下方に配置されており、選択されたモードの動作中を表すインジケータの光がボタンを透して観られる。

[0030] 操作部 30は管状部材などで構成される区分け部に収納したゴルフクラブのヘッドとの干渉を避けるための構造上の特徴を有する。ヘッド干渉回避手段は、例えば、操作部上面の全体をカバー 37で覆う構造（図 11参照）、操作部上面の一部に夫々のボタン 31, 32が操作部上に突出しない深さの凹状部分 38を形成し、この凹状部分 3 8にボタン 31, 32を配置する構造（図 12参照）、操作部上面の周縁の一部をボタン 3 1, 32より上方へ突出した凸状又は屏風状の壁状部分 301にした構造（図 13参照）、操作部上面の縁の全周をボタン 31, 32より上方へ突出して環状壁部分 302で囲う構造 (図 14参照）、などが適宜採用される。

[0031] 図 15はゴルフクラブ管理装置のシステムブロックを示す。図 16はコントローラの電気回路を示す。図 17はクラブ検知モジュールに組み込まれたスキャナーの電気回路を示す。

[0032] 本装置のシステムはコントローラ 3と、該コントローラ 3にクラブスキャナーインタフエースを通じて接続される各クラブ区分け部のクラブ検知モジュール 4とからなっている。コントローラ 3はクラブスキャン動作により各クラブ検知モジュール 4のクラブ有無信号を ComSig端子を通じて取得する。各クラブ検知モジュール 4の電源はコントローラ 3から 2つの +V電源（Vs, SwVs)で供給される。パター検知モジュール 4 (0)にはシステム電源の ONにより Vs端子力も +V電源が供給される。パター以外のクラブ検知モジユール (4 (1) , 4 (2) , · · ·)には CCSモードにおけるパター検知後のクラブ本数確認処理時、或、は ATWモードの選択により SwVs端子力 +V電源が供給される。

[0033] コントローラ 3は Atmel社製の 8- bitマイクロコントローラ（AT90S2313)を使用しており、 CCSモードおよび ATWモードを実現するプログラムが内蔵されている。クラブスキャナーインタフェースはクラブ検知モジュールに対してバッテリ電圧を供給する Vs端子、スイッチングトランジスタ (SI9430DY)を介してバッテリ電圧を供給する SwVs端子、クラブ有無信号を読取るための ComSig端子を有する。

[0034] ゴルフスキャナーナ一は ELAN MICROELECTRONICS社製の 8- bitマイクロコント口ーラ（EM78P156N)を使用しており、赤外線 LED力もなる発信ユニット、赤外線を受光するフォトトランジスタ 47からなる受光ユニット、受光した赤外線力もクラブ有無信号を生成し、このクラブ有無信号に当該クラブ検知モジュールのスキャナー IDを付して ComSig端子に出力する。

[0035] コントローラの機能をフローを参照しながら説明する。本実施例ではコントローラの CCSZATWモード選択手段が CCSボタンと ATWボタンのボタン操作によってモード切替が行われるよう構成されて、る。本例のボタン操作とは CCSボタンの押し続ける時間と ATWボタンの所定時間内の二度押しである。

[0036] 図 18はシステム電源が DOWN (OFF)の状態における CCSモード或いは ATWモードを選択するフローを示す。システム電源が DOWN (OFF)の状態において、 CC Sボタンが押された場合はタイマーが 3秒経過したかを判断する。すなわち、 CCSボタンを 3秒以上押し続けると CCSモードに入る。 3秒以内で CCSボタンの押しを解除すると CCSモードに入ることができない。 ATWボタンが押された場合はタイマーをゼ口に設定して再度 ATWボタンが押されたかを判断する。 ATWボタンの二度押しが確認された後、タイマーが 6秒経過したかを判断する。すなわち、 ATWボタンが 6秒以内に二度押しされると ATWモードに入る。システム電源が OFFから ONに操作されたときクラブ本数がカウントされ、コントローラの記憶部に基準クラブ本数 (基準値）として記憶される。この基準値はシステム電源が OFFカゝら ONに操作される度に更新される。

[0037] 図 19は CCSモードのフローを示す。 CCSモードを使用する際にはプレー当日に使用する全てのゴルフクラブがゴルフバッグに収納されている状態において、 CCS モードをエントリーする。

[0038] パター検知の為、 PR = 0、短時間タイマー（STIMER=0)、長時間タイマー（ LTIMER=0)に設定する。本例では短時間タイマーを 90分、長時間タイマーを 300分にセットされて、る。短時間タイマー或、は長時間タイマーの設定時間の、ずれかが経過するとシステム電源を DOWN (OFF)する。

[0039] タイマー設定時間が経過していない間は CCS動作中であることを知らせる為に CC S用 LED33を 3秒間隔で点滅表示する。続いて、短時間タイマーおよび長時間タイマーの計時処理を実行する。パター用管状部材に設置されたパター検知モジュール力ものクラブ有無信号により、パターが収納されている力否かを判断する。パターが収納されていないとき、 PR= 1、クラブ検知モジュールのスキャン（SCAN =0)、短時間タイマー（STIMER=0)をセットして短時間タイマー及び長時間タイマーの時間経過判断ステップに戻る。これを 3秒間隔でパター検知を行うと、同時にパター以外のクラブ検知を行う。

[0040] 続いて、パターが検知されると PR= 1を確かめる。パター検知と PR= 1が確認されると所定時間内に所定回数のクラブ検知が実施される。クラブ本数は 3秒一回のスキヤンを予め設定された回数行って力も確定する。設定されたスキャン回数は、例えば 3回（SCAN = 3)、 4回（SCAN = 3)を行ってパターおよびそれ以外のクラブの検知を実施する。規定回数のスキャンを実施した後、得られたクラブ検知モジュールからのクラブ有無信号に基づ、てカウントし、クラブ本数とする。

[0041] カウントしたクラブ本数は基準クラブ本数と比較演算される。クラブ本数の測定値と基準値が一致しているときは比較値がゼロである。この場合には PR=0をセットして初めのステップに戻る。測定値と基準値が一致して、な、ときは比較値が士値となる。例えばクラブが戻されていない場合には値となり、一方他人のクラブが混じっているときは +値となる。このような場合にはビープ音を発し、基準クラブ本数に対して現在のクラブ本数が増減されて、る状況を知らせる。

[0042] 本実施例にはパターの抜取りから戻されるまでの時間を計るタイマー (パター置き忘れ監視用）が設けられていない。図 19のフローにおいて、パターの戻しを判断する処理の中にパター置き忘れ監視用タイマーを設け、パターを置き忘れたとき警報が出されるパターの監視機能を追加できる。ノターの監視機能は CCSモードにおいて、パター抜取り後にパター置き忘れ監視用タイマーを所定時間設定し、この所定時間内にパターが戻されてパター有りを検知するとクラブ本数の確認処理が実施される。一方パターが所定時間内に戻されないときにはパター無しを検知し、所定の警報処理を実施する。

[0043] ATWモードは発信ユニットおよび受光ユニットの各回路を同期動作させかつ一定時間間隔で信号を取り込んでクラブ検知を行う。図 20は ATWモードのフローを示す。 ATWモードを使用する際には、プレー当日に使用するパターを含む全てのクラブがゴルフバッグに収納されている状態において、 ATWモードをエントリーする。

[0044] ATWモードは短時間タイマー（STIMER=0)を無効にし、長時間タイマーの設定時間内のみ有効する。長時間タイマーの設定時間（LTIMER=300分）の間、 ATWモードを働かせるよう構成されている。 ATWモードの稼動中は ATW用 LED34の点滅表示される。長時間タイマーの計時処理を実行する。パターおよびパター以外のクラブを検知するスキャンを実施する。クラブ検知信号に基づヽてクラブ本数をカウントし、現在クラブ本数の測定値を求める。クラブ本数の測定値と基準値とを比較する。一致しているときは長時間タイマーの設定時間内において、上記のクラブ検知を繰り返し行う。一致していないときは保安機器を起動し、報知する。保安機器の動作中において、 ATWボタンが 6秒間押し続けられると保安機器が停止される。長時間タイマーの設定時間の経過後、或いは保安機器の停止操作完了後にシステム電源が DOWN ( OFF)される。

[0045] 図 21は CCSモード使用中のボタン操作で切り換えられる処理フローを示す。 ATW ボタンが 6秒以上押されると ATWモードに切り替わる。 ATWボタンが 6秒未満で押し解除されると CCSボタンの押し操作が判断される。 CCSモード使用中に CCSボタンが押されたとき、或いは ATWボタンの押し操作が 6秒未満で解除されたとき、のいずれかの場合に、 CCSボタンが押されると Timer=0に設定して CCSボタンの押し時間を判断する。 CCSボタンが 3秒以上押し続けるとシステム電源が OFFする。 CCSボタンが 3秒未満の押し操作であるときは CCSモードが続行される。 CCSモード使用中に RESETボタンを 3秒以上押し続けるとクラブ検知の再 SCANが実施される。

[0046] CCSモード使用中に ATWボタンが 6秒以上押されると ATWモードに切り替わる。

この ATWモード使用中に ATWボタン力 ½秒以上押されるとシステム電源が OFFする。一方 ATWボタンの押し操作が 6秒未満で押し解除されると ATWモードが続行される。

本発明の他の実施形態を説明する。

(1)クラブ検知モジュールは、図 6に示すように 1本のゴルフクラブを検知する為、発光素子、受光素子をそれぞれ 1つで構成しているが、それぞれが同じ複数の発光素子と受光素子とで構成することもできる。この場合は夫々が 2以上の同数の発光素子と受光素子を単一のクラブ検知モジュールに組み込んでも良い。また、複数の発信ユニット Z受光ユニットにより複数のクラブ検知モジュールを構成し、夫々のクラブ検知モジュールをクラブ検知域の異なる場所に設置するようにしても良い。

(2)上記の変形例として、発信ユニットは一つの発光素子と複数の光ファイバ一とから構成し、区分け部のクラブ検知域内で異なる場所に複数の光ファイバ一の射出端を配置する。受信ユニットは複数箇所の受光に基づいてクラブ有無信号を出力する

(3)クラブ検知モジュールの発信ユニットは、図 6に示すように発光素子からの光を 1 つの小孔力クラブ検知域に出射しているが、クラブ検知域に複数箇所に小孔を設け、発光素子からの光を光ファイバ一により各小孔に導光し、複数箇所からクラブ検知域へ出射することもできる。

(4)パター用のクラブ検知モジュールの電源は、図 16に示すように常時通電されて V、るが、数秒間隔で ONZOFFさせる周期的な通電もできる。

(5)図 17に示すゴルフスキャナーの赤外線発信部を各クラブ検知モジュールの外部に配置し、この赤外線発信部力も複数の光ファイバ一を介して各クラブ検知モジユールに配光するように構成することもできる。

(6)区分け部は、上記実施例で管状部材で説明したが、これに限定されるものではない。例えば、格子状枠部材，断面 U字状枠部材でも構わない。これらの部材はゴルフバッグの底面力もクラブシャフトのクラブグリップの長さに相当する高さに、少なくとも部材下端が延びて、ることが好ま、。

(7)クラブ検知モジュールのフレームは区分け部を形成する構造部材の外周面に接してフレームの変形を防止する内面を有し、該フレームを構造部材に固定することが好ましい。

(8)発信ユニットの出射光は、図 17に示すように、変調しない光を用い、各クラブ検知モジュールに付けれたスキャン IDと各クラブ検知モジュールからのクラブ有無信号を対応させて取り込むように構成されているが、各ユニット毎で同じ変調周波数で変調した光、或ヽは異なる変調周波数で変調した光を用いることもできる。

Claims

請求の範囲

[1] ゴルフバッグ内に装備又は装着される区分け部に収納されたゴルフクラブの本数管理を行うゴルフクラブ管理装置であって、

前記区分け部毎のクラブ検知域に取り付けられるフレームに区分け部毎に光を出射する発信ユニットと前記光が入光する受光ユニットとが組込み配置され、前記受光ユニット毎のクラブ有無信号を転送する信号線によって連鎖接続された複数のクラブ検知モジュールと、

前記複数のクラブ検知モジュールの連鎖接続された順番に従って前記クラブ有無信号を読取り、該クラブ有無信号から求めたクラブ本数を予め記憶された基準クラブ本数と比較演算し、その結果を出力するコントローラと、を備えていることを特徴とするゴルフクラブ管理装置。

[2] 請求項 1において、発信ユニットに赤外線発光素子を用い、該赤外線発光素子および受光ユニットの赤外線受光素子の夫々の前面に遮光体を配し、該遮光体に穿設された小孔を通して赤外線を送受することを特徴とするゴルフクラブ管理装置。

[3] 請求項 1にお、て、ゴルフクラブの本数管理は本数確認と盗難警報であって、コントローラが本数確認モード又は盗難警報モードのいずれかを選択するモード選択手段を備え、クラブ有無信号に基づいて前記選択手段で選択された処理を行うと共に

、前記本数確認モード又は盗難警報モードの各処理に対応した保安機器の作動信号を出力することを特徴とするゴルフクラブ管理装置。

[4] 請求項 3において、本数確認モードはパター用のクラブ検知モジュールへ常時又は周期的に通電し動作させ、パター抜取り後の戻しを検知したとき前記パター以外のクラブ検知モジュールへ通電し動作させることを特徴とするゴルフクラブ管理装置。

[5] 請求項 3において、盗難警報モードは全てのクラブ検知モジュールへ通電し動作させかつ一定時間間隔でクラブ有無信号を取り込むことを特徴とするゴルフクラブ管理装置。

[6] 請求項 3において、モード選択手段を有する操作部がバッグ上部内側に配備され、区分け部に収納されたゴルフクラブのヘッドとの干渉を避ける構造に形成されていることを特徴とするゴルフクラブ管理装置。

[7] 請求項 1において、発信ユニットは変調周波数で変調した光を出射し、受光ュニットは変調された光を受光し、復調してクラブ有無信号を生成することを特徴とするゴルフクラブ管理装置。

[8] 請求項 7において、変調周波数は各クラブ検知モジュール毎に異ならせていることを特徴とするゴルフクラブ管理装置。