WO2006092840A1

WO2006092840A1 - コンテンツ配信システム

Info

Publication number: WO2006092840A1
Application number: PCT/JP2005/003319
Authority: WO
Inventors: Junichi Yokosato; Yoshiaki Kato
Original assignee: Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha
Priority date: 2005-02-28
Filing date: 2005-02-28
Publication date: 2006-09-08
Also published as: US20080216177A1; JPWO2006092840A1; JP4563450B2

Abstract

　クライアント端末１から通知された著作権管理方式とライセンスサーバ２及び配信サーバ４が使用可能な著作権管理方式が異なる場合、ライセンスサーバ２がマルチメディアコンテンツにおける著作権管理方式の変換を著作権管理方式変換サーバ６に依頼し、著作権管理方式変換サーバ６が著作権管理方式の変換依頼を受信すると、配信サーバ４から配信されたマルチメディアコンテンツの著作権管理方式をクライアント端末１が使用可能な著作権管理方式に変換し、変換後のマルチメディアコンテンツをクライアント端末１に転送する。

Description

明細書

コンテンツ酉 S信システム

技術分野

[0001] この発明は、マルチメディアコンテンツをネットワークを通じてクライアント端末に配信するコンテンツ配信システムに関するものである。

背景技術

[0002] 従来のコンテンツ配信システムは、ライセンス情報を管理するライセンスサーバと、マルチメディアコンテンツを配信する配信サーバと、マルチメディアコンテンツを受信して再生するクライアント端末とがネットワークに接続されている。

配信サーバがネットワークを通じて、マルチメディアコンテンツをクライアント端末に配信する際、配信サーバとクライアント端末の配信プロトコルが同一であっても、配信サーバとクライアント端末におけるマルチメディアコンテンツの著作権管理方式が異なる場合、マルチメディアコンテンツをクライアント端末に配信することができな、。

[0003] 以下の特許文献 1に開示されて!、るコンテンツ配信システムは、複数の著作権管理方式を実装して、るライセンス発行サーバをネットワークに接続して、る。

コンテンツ配信システムのライセンス発行サーバは、クライアント端末が使用可能な著作権管理方式に関する情報を収集し、予め実装している複数の著作権管理方式の中から、クライアント端末が使用可能な著作権管理方式と一致する著作権管理方式を選択する。

[0004] コンテンツ配信システムの配信サーバは、ライセンス発行サーバにより選択された著作権管理方式でマルチメディアコンテンツをクライアント端末に配信する。

したがって、このコンテンツ配信システムでは、ライセンス発行サーバが数多くの著作権管理方式を実装するようにすれば、配信サーバがマルチメディアコンテンツをクライアント端末に配信することができる確率を高めることができる。

[0005] 特許文献 1 :特開 2004— 240959号公報（第 2頁、図 2)

[0006] 従来のコンテンツ配信システムは以上のように構成されているので、ライセンス発行サーバが予め実装して、る複数の著作権管理方式の中に、クライアント端末が使用可能な著作権管理方式が含まれて!/、れば、配信サーバがマルチメディアコンテンツをクライアント端末に配信することができる。しかし、クライアント端末が使用可能な著作権管理方式が含まれていない場合、ライセンス発行サーバを改修しない限り、配信サーバがマルチメディアコンテンツをクライアント端末に配信することができない課題があった。

[0007] この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、予め実装している複数の著作権管理方式の中に、クライアント端末が使用可能な著作権管理方式が含まれてヽな、場合でも、マルチメディアコンテンツをクライアント端末に配信することができるコンテンツ配信システムを得ることを目的とする。

発明の開示

[0008] この発明に係るコンテンツ配信システムは、クライアント端末から通知された著作権管理方式とコンテンツ配信装置が使用可能な著作権管理方式が異なる場合、コンテンッ配信装置がマルチメディアコンテンツにおける著作権管理方式の変換を著作権管理方式変換装置に依頼し、著作権管理方式変換装置がコンテンツ配信装置から著作権管理方式の変換依頼を受信すると、コンテンツ配信装置から配信されたマルチメディアコンテンツの著作権管理方式をクライアント端末が使用可能な著作権管理方式に変換し、変換後のマルチメディアコンテンツをクライアント端末に転送するようにしたものである。

[0009] このことによって、予め実装している複数の著作権管理方式の中に、クライアント端末が使用可能な著作権管理方式が含まれていない場合でも、マルチメディアコンテンッをクライアント端末に配信することができるなどの効果がある。

図面の簡単な説明

[0010] [図 1]この発明の実施の形態 1によるコンテンツ配信システムを示す構成図である。

[図 2]この発明の実施の形態 1によるコンテンツ配信システムのクライアント端末 1を示す構成図である。

[図 3]この発明の実施の形態 1によるコンテンツ配信システムのライセンスサーバ 2及び配信サーノを示す構成図である。

[図 4]この発明の実施の形態 1によるコンテンツ配信システムの著作権管理方式変換サーバ 6を示す構成図である。

[図 5]この発明の実施の形態 1によるコンテンツ配信システムの処理内容を示す処理シーケンス図である。

[図 6]ライセンスデータ管理 DB3に管理されているライセンスデータ等を示す説明図である。

[図 7]RTSPのコマンド中継の様子を示すシーケンス図である。

[図 8]この発明の実施の形態 2によるコンテンツ配信システムのライセンスサーバ 2及び配信サーノを示す構成図である。

圆 9]この発明の実施の形態 3によるコンテンツ配信システムの著作権管理方式変換サーバ 6を示す構成図である。

[図 10]マルチキャスト方式力ュ-キャスト方式に変換している処理内容を示すシーケンス図である。

[図 11]この発明の実施の形態 4によるコンテンツ配信システムのライセンスサーバ 2及び配信サーノを示す構成図である。

[図 12]この発明の実施の形態 4によるコンテンツ配信システムの著作権管理方式変換サーノ 6を示す構成図である。

[図 13]この発明の実施の形態 5によるコンテンツ配信システムを示す構成図である。

[図 14]この発明の実施の形態 5によるコンテンツ配信システムのライセンスサーバ 71 及び配信サーバ 72を示す構成図である。

[図 15]この発明の実施の形態 5によるコンテンツ配信システムの処理内容を示す処理シーケンス図である。

[図 16]この発明の実施の形態 6によるコンテンツ配信システムのライセンスサーバ 71 及び配信サーバ 72を示す構成図である。

[図 17]この発明の実施の形態 7によるコンテンツ配信システムのライセンスサーバ 71 及び配信サーバ 72を示す構成図である。

[図 18]この発明の実施の形態 7によるコンテンツ配信システムの要部を示す構成図である。

[図 19]この発明の実施の形態 8によるコンテンツ配信システムを示す構成図である。 [図 20]この発明の実施の形態 8によるコンテンツ配信システムのクライアント端末 1を示す構成図である。

[図 21]この発明の実施の形態 8によるコンテンツ配信システムのライセンスサーバ 2及び配信サーノを示す構成図である。

[図 22]この発明の実施の形態 8によるコンテンツ配信システムの著作権管理方式変換サーノ 6を示す構成図である。

[図 23]この発明の実施の形態 8によるコンテンツ配信システムの処理内容を示す処理シーケンス図である。

[図 24]この発明の実施の形態 8によるコンテンツ配信システムの処理内容を示す処理シーケンス図である。

[図 25]この発明の実施の形態 9によるコンテンツ配信システムを示す構成図である。

[図 26]この発明の実施の形態 9によるコンテンツ配信システムのライセンスサーバ 71 及び配信サーバ 72を示す構成図である。

発明を実施するための最良の形態

[0011] 以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。

実施の形態 1.

図 1はこの発明の実施の形態 1によるコンテンツ配信システムを示す構成図であり、クライアント端末 1は例えばユーザが使用するパーソナルコンピュータなどの端末であり、ネットワーク 7を介して、使用可能な著作権管理方式をライセンスサーバ 2に通知する一方、配信サーノ力ネットワーク 7を介してマルチメディアコンテンツが配信されると、そのマルチメディアコンテンツを再生する機能などを備えて、る。

[0012] ライセンスサーバ 2はクライアント端末 1からアクセスを受けると、クライアント端末 1の認証処理を実施する機能のほか、クライアント端末 1から通知された著作権管理方式と自己が使用可能な著作権管理方式 (ライセンスサーバ 2及び配信サーノが使用可能な著作権管理方式であり、ライセンスサーバ 2と配信サーノが使用可能な著作権管理方式は同じである）が異なる場合、マルチメディアコンテンツにおける著作権管理方式の変換を著作権管理方式変換サーバ 6に依頼する機能などを備えている。ライセンスデータ管理 DB3は例えばマルチメディアコンテンツの配信を許可するュ一ザのユーザ IDとパスワード及びクライアント証明書の組からなるユーザライセンスデータ等を管理しているデータベースであり、サーバ側のライセンス管理アプリケーシヨンにおけるユーザ認証に使用するデータである。

[0013] 配信サーバ 4はライセンスサーバ 2により認証されたクライアント端末 1からマルチメディアコンテンツの配信要求を受けると、マルチメディアコンテンツ管理 DB5から当該マルチメディアコンテンツを取得し、ライセンスサーバ 2が著作権管理方式の変換を著作権管理方式変換サーバ 6に依頼して、れば、そのマルチメディアコンテンツを著作権管理方式変換サーバ 6に配信し、ライセンスサーバ 2が著作権管理方式の変換を著作権管理方式変換サーバ 6に依頼して、なければ、そのマルチメディアコンテンッをクライアント端末 1に配信する機能などを備えて、る。

マルチメディアコンテンッ管理 DB5は複数のマルチメディアコンテンッを管理して!/ヽるデータベースである。なお、ライセンスサーバ 2及び配信サーバ 4からコンテンツ配信装置が構成されており、同一のプロバイダ内に設置されていてもよいし、別々のプロバイダに設置されていてもよい。

[0014] 著作権管理方式変換サーバ 6はライセンスサーバ 2から著作権管理方式の変換依頼を受信すると、配信サーバ 4から配信されたマルチメディアコンテンツの著作権管理方式をクライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式に変換し、変換後のマルチメディアコンテンツをクライアント端末 1に転送する機能などを備えて、る。

なお、著作権管理方式変換サーバ 6は著作権管理方式変換装置を構成してヽる。

[0015] この実施の形態 1では、配信サーバ 4が提供しているマルチメディアコンテンツの閲覧権利をユーザが購入し、その有効期限を経過するまでの間、ストリーミングを実施することによりマルチメディアコンテンツを閲覧することが可能であるとする。もしくは、指定された回数だけマルチメディアコンテンツを閲覧することが可能であるとする。また、著作権管理方式以外のプロトコルについては、クライアント端末 1とライセンスサーバ 2及び配信サーノが標準的な同一のプロトコルを使用することにより、接続可能であるとする。なお、この実施の形態 1では、説明の便宜上、メディアのストリーム配信プロトコルが RTP (Real-time Transport Protocol)、再生開始、一時停止及び終了などのストリーム制御プロトコルが RTSP (Real Time Streaming Protocol)を使用するものとする。

[0016] 図 2はこの発明の実施の形態 1によるコンテンツ配信システムのクライアント端末 1を示す構成図であり、図において、 HTTP送受信 ·表示部 11はネットワーク 7に対するネットワークインタフェースを備えて、ネットワーク 7に対する情報の入出力を実施するほ力、キーボード及びマウスなどの入力インタフェースや、情報を表示するモニタなどの出力インタフェースを備えて!/、る。

著作権管理方式通知部 12はネットワーク 7に対するネットワークインタフェースを備えており、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式をライセンスサーバ 2に送信する機能などを備えて、る。

制御コマンド送受信部 13はネットワーク 7に対するネットワークインタフェースを備えており、配信サーバ 4や著作権管理方式変換サーバ 6等と制御コマンドの送受信を実施し、ストリーム受信部 14や暗号復号部 15や映像復号部 16などを制御する機能などを備えている。

[0017] ストリーム受信部 14はネットワーク 7に対するネットワークインタフェースを備えており、制御コマンド送受信部 13の指示の下、配信サーバ 4又は著作権管理方式変換サーノ 6から配信された RTPパケット（RTPパケットには、映像やオーディオなどのマルチメディアデータ力も構成されて、るマルチメディアコンテンツが含まれて、る）を受信する処理を実施する。

暗号復号部 15は制御コマンド送受信部 13の指示の下、ストリーム受信部 14により受信された RTPパケットに含まれているマルチメディアデータの暗号ィ匕を解除して、映像のマルチメディアデータを映像復号部 16に出力し、オーディオのマルチメディアデータをオーディオ復号部 19に出力する処理を実施する。

[0018] 映像復号部 16は制御コマンド送受信部 13の指示の下、暗号復号部 15から出力された符号化されている映像のマルチメディアデータを復号化する処理を実施する。映像表示部 17は映像復号部 16により復号ィ匕されたマルチメディアデータにしたがつて映像をモニタ 18に表示する処理を実施する。

オーディオ復号部 19は暗号復号部 15から出力された符号化されて、るオーディオのマルチメディアデータを復号化する処理を実施する。

オーディオ出力部 20は RTPタイムスタンプのタイミングで、オーディオ復号部 19により復号ィ匕されたマルチメディアデータにしたがってスピーカ 21からオーディオを出力する処理を実施する。

電子透かし抽出部 22は映像復号部 16により復号ィ匕されたマルチメディアデータに電子透力し情報が埋め込まれて、る場合、そのマルチメディアデータ力も電子透力し情報を抽出する処理を実施する。

[0019] なお、この実施の形態 1では、クライアント端末 1の各構成部である HTTP送受信' 表示部 11、著作権管理方式通知部 12、制御コマンド送受信部 13、ストリーム受信部 14、暗号復号部 15、映像復号部 16、映像表示部 17、オーディオ復号部 19、ォーディォ出力部 20及び電子透かし抽出部 22が、例えば、 CPUを搭載している半導体集積回路などのハードウェアで構成されていることを想定しているが、クライアント端末 1がコンピュータで構成されている場合、各構成部の処理内容が記述されているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、コンピュータの CPUが当該プログラムを実行するようにしてちょい。

[0020] 図 3はこの発明の実施の形態 1によるコンテンツ配信システムのライセンスサーバ 2 及び配信サーノを示す構成図である。

図において、ライセンスサーノ 2のライセンス処理受付部 31はネットワーク 7に対するネットワークインタフェースを備えており、クライアント端末 1からアクセスを受けると、クライアント端末 1の認証処理の実施を受け付ける機能を備えている。

ライセンスサーバ 2のライセンス管理部 32はライセンス処理受付部 31が認証処理を受け付けると、クライアント端末 1の認証処理を実施する機能を備えている。

[0021] ライセンスサーバ 2の著作権管理方式選択部 33はネットワーク 7に対するネットヮークインタフエースを備えており、クライアント端末 1から使用可能な著作権管理方式の通知を受けると、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式と自己が使用可能な著作権管理方式を比較して、実際に使用する著作権管理方式を選択する処理を実施するほか、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式と自己が使用可能な著作権管理方式が異なる場合、マルチメディアコンテンツにおける著作権管理方式の変換を著作権管理方式変換サーバ 6に依頼する処理などを実施する。

[0022] なお、この実施の形態 1では、ライセンスサーバ 2の各構成部であるライセンス処理受付部 31、ライセンス管理部 32及び著作権管理方式選択部 33が、例えば、 CPUを搭載して、る半導体集積回路などのハードウェアで構成されて、ることを想定してヽる力ライセンスサーバ 2がコンピュータで構成されている場合、各構成部の処理内容が記述されて、るプログラムをコンピュータのメモリに格納し、コンピュータの CPU が当該プログラムを実行するようにしてもょ、。

[0023] 配信サーノの制御コマンド送受信部 41はネットワーク 7に対するネットワークインタフエースを備えており、クライアント端末 1等と制御コマンドを送受信し、ストリーム読み出し部 42、パケット生成部 43及びストリーム送信部 44を制御する機能を備えている。

配信サーバ 4のストリーム読み出し部 42は制御コマンド送受信部 41の指示の下、マルチメディアコンテンツ管理 DB5からマルチメディアコンテンツを構成するマルチメディアデータを読み出し、そのマルチメディアデータをパケット生成部 43に出力する処理を実施する。

[0024] 配信サーノのパケット生成部 43は制御コマンド送受信部 41の指示の下、ストリーム読み出し部 42から出力された暗号ィ匕されたマルチメディアデータを含む RTPパケットを生成する処理を実施する。

配信サーノのストリーム送信部 44はネットワーク 7に対するネットワークインタフエースを備えており、制御コマンド送受信部 41の指示の下、パケット生成部 43により生成された RTPパケットを著作権管理方式変換サーバ 6又はクライアント端末 1に配信する機能などを備えている。

[0025] なお、この実施の形態 1では、配信サーバ 4の各構成部である制御コマンド送受信部 41、ストリーム読み出し部 42、パケット生成部 43及びストリーム送信部 44が、例えば、 CPUを搭載して、る半導体集積回路などのハードウェアで構成されて！、ることを想定しているが、配信サーバ 4がコンピュータで構成されている場合、各構成部の処理内容が記述されているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、コンピュータの C PUが当該プログラムを実行するようにしてもよ!、。

[0026] 図 4はこの発明の実施の形態 1によるコンテンツ配信システムの著作権管理方式変換サーバ 6を示す構成図であり、図において、著作権管理方式変換受付部 51はネットワーク 7に対するネットワークインタフェースを備えており、ライセンスサーバ 2から著作権管理方式の変換依頼を受信すると、その変換依頼を受け付ける処理を実施する制御コマンド中継部 52はネットワーク 7に対するネットワークインタフェースを備えており、クライアント端末 1と配信サーバ 4間の制御コマンドの送受信を中継する機能を備えている。

[0027] 透かし方式変換部 53は著作権管理方式変換受付部 51により著作権管理方式の変換依頼が受け付けられた場合、著作権管理方式変換受付部 51の指示の下、配信サーバ 4から配信された RTPパケット (ストリーム中継部 55により受信された RTPパケット）に含まれているマルチメディアデータ力電子透かレ f青報を抽出し、クライアント端末 1が使用可能な電子透かしの埋め込み方式で、再度、その電子透かレ f青報をマルチメディアデータに埋め込む処理を実施する。

[0028] 暗号化方式変換部 54は著作権管理方式変換受付部 51により著作権管理方式の変換依頼が受け付けられた場合、著作権管理方式変換受付部 51の指示の下、配信サーバ 4から配信された RTPパケット (ストリーム中継部 55により受信された RTPパケット）に含まれているマルチメディアデータの暗号ィ匕を解除し、クライアント端末 1が使用可能な暗号化方式で、再度、そのマルチメディアデータを暗号ィ匕する処理を実施する。

[0029] ストリーム中継部 55はネットワーク 7に対するネットワークインタフェースを備えており、配信サーバ 4から配信された RTPパケットを受信すると、その RTPパケットを透かし方式変換部 53及び暗号ィ匕方式変換部 54に出力し、その透力方式変換部 53及び暗号ィ匕方式変換部 54から出力されたマルチメディアデータを含む RTPパケットをクライアント端末 1に転送する処理を実施する。

[0030] なお、この実施の形態 1では、著作権管理方式変換サーノ 6の各構成部である著作権管理方式変換受付部 51、制御コマンド中継部 52、透力方式変換部 53、暗号化方式変換部 54及びストリーム中継部 55が、例えば、 CPUを搭載している半導体集積回路などのハードウェアで構成されていることを想定しているが、著作権管理方式変換サーバ 6がコンピュータで構成されている場合、各構成部の処理内容が記述されているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、コンピュータの CPUが当該プログラムを実行するようにしてもょ、。

図 5はこの発明の実施の形態 1によるコンテンツ配信システムの処理内容を示す処理シーケンス図である。

[0031] 次に動作について説明する。

ユーザがマルチメディアコンテンツの映像の表示やオーディオ出力を希望する場合、ユーザ力 Sクライアント端末 1の HTTP送受信 ·表示部 11を操作して、ライセンスサーバ 2のライセンス処理受付部 31をアクセスする。

ライセンスサーバ 2のライセンス処理受付部 31は、クライアント端末 1からアクセスを受けると、認証処理の実施を受け付けるログイン画面の画面データをクライアント端末 1に送信する。

[0032] クライアント端末 1の HTTP送受信 ·表示部 11は、ライセンスサーバ 2から送信されたログイン画面の画面データを受信すると、その画面データにしたがってログイン画面を表示する。

ログイン画面には、ユーザ IDとパスワードの入力を促すメッセージが表示され、ュ一ザ IDとパスワードの入力欄が設けられて!/、る。

ユーザ力クライアント端末 1の HTTP送受信'表示部 11を操作して、ユーザ IDとパスワードをログイン画面上で入力すると、そのユーザ IDとパスワードをライセンスサーバ 2に送信する。

[0033] ただし、ユーザが入力するユーザ IDとパスワードは、あら力じめライセンスサーバ 2 のライセンスデータ管理 DB3に登録されているものとする。

また、ライセンスサーバ 2のライセンス処理受付部 31には、あらかじめライセンスサーバ 2の公開鍵暗号方式の秘密鍵とサーバ証明書が登録されており、ユーザ IDとパスワードの送受信には、 SSL (Secure Socket Layer)を使用することが可能である。

[0034] ライセンスサーバ 2のライセンス処理受付部 31は、クライアント端末 1から送信されたユーザ IDとパスワードを受信すると、そのユーザ IDとパスワードをライセンス管理部 3 2に出力する。

ライセンスサーバ 2のライセンス管理部 32は、ライセンス処理受付部 31からユーザ I Dとパスワードを受けると、マルチメディアコンテンツの配信を許可して、るユーザからのアクセスであるか否かを確認するため、そのユーザ ID及びパスワードの組と一致するユーザ ID及びパスワードの組がライセンスデータ管理 DB3に登録されて、るか否かを判別する。

[0035] ライセンスサーバ 2のライセンス管理部 32は、一致するユーザ ID及びパスワードの組がライセンスデータ管理 DB3に登録されて、る場合、ユーザ認証の成功を認定して、一意に決定されるセッション IDを生成する。

一致するユーザ ID及びパスワードの組力 Sライセンスデータ管理 DB3に登録されていない場合、ライセンス管理部 32がユーザ認証の失敗を認定して、ライセンス処理受付部 31がマルチメディアコンテンツを配信することができない旨を示すメッセージをクライアント端末 1に送信する。ただし、この実施の形態 1では、上述したように、一致するユーザ ID及びパスワードの組がライセンスデータ管理 DB3に登録されて、るものとする。

なお、サーバ側とクライアント端末 1側で使用する著作権管理方式により、ユーザ認証処理も変換する必要がある場合には、後述する著作権管理方式の変換と同様にして、ユーザ認証処理を変換するようにしてもよい。

[0036] ライセンスサーバ 2のライセンス管理部 32は、ユーザ認証の成功を認定して、一意に決定されるセッション IDを生成すると、そのセッション IDを著作権管理方式選択部 33に出力する。

セッション IDは、 HTTPや RTSP等の標準のプロトコルを使用する際には、 URL中にクエリ文字列等を用いて表記される。

今後、クライアント端末 1とライセンスサーバ 2及び配信サーバ 4間で行われる通信では、このセッション IDが利用され、各通信を一つのセッションとしてまとめて扱うことが可能となる。

[0037] また、ライセンスサーバ 2のライセンス管理部 32は、ライセンスデータ管理 DB3からユーザが利用可能なマルチメディアコンテンツを検索し、そのマルチメディアコンテンッの一覧データ（一覧データは、ユーザが閲覧可能なコンテンツの IDと、そのコンテンッの閲覧制限が格納されている）をライセンス処理受付部 31に出力する。

[0038] ここで、図 6はライセンスデータ管理 DB3に管理されているライセンスデータ等を示す説明図であり、図 6の例では、ユーザ IDとパスワード及びクライアント証明書の組からなるライセンスデータが管理されて、る。

また、図 6の例では、ユーザ IDとコンテンツ IDと閲覧制限の組からなるマルチメディァコンテンツの一覧データが管理されて、る。

また、図 6の例では、コンテンツ IDとコンテンツの暗号ィ匕情報と属性情報の組からなるコンテンツ情報が管理されている。

図 6で例示して、るライセンスデータ管理 DB3は、サーバ側で使用する著作権管理方式で使用するためのライセンスデータである。また、安全のためにライセンスデータ管理 DB3自体を暗号ィ匕することも可能である。

[0039] なお、一覧データに含まれている閲覧制限には、コンテンツ閲覧の有効期限ゃ閲覧可能回数等が格納されている。閲覧可能回数が制限されている場合には、ユーザ力 Sコンテンツを丄回閲覧する度に閲覧可能回数が丄回ずつ減少する。

また、コンテンツ情報に含まれているコンテンツの暗号ィ匕情報には、暗号化方式、暗号鍵等が格納されており、属性情報には、コンテンツの名称、作者、再生時間、制作日などが格納されている。

[0040] ライセンスサーバ 2のライセンス処理受付部 31は、ライセンス管理部 32からマルチメディアコンテンツの一覧データを受けると、その一覧データをクライアント端末 1の H TTP送受信 ·表示部 11で閲覧可能な HTML形式に変換し、形式変換後の一覧データをクライアント端末 1に送信する。

[0041] クライアント端末 1の HTTP送受信 ·表示部 11は、ライセンスサーバ 2から送信されたマルチメディアコンテンツの一覧データを受信すると、その一覧データにしたがつてユーザが利用可能なマルチメディアコンテンツの一覧を表示する。利用可能なマルチメディアコンテンツの中に、所望のマルチメディアコンテンツが含まれていれば、ユーザがクライアント端末 1の HTTP送受信'表示部 11を操作して、所望のマルチメディアコンテンツを選択する。

[0042] なお、ユーザが新規に利用可能なマルチメディアコンテンツを購入することも可能であり、新規にマルチメディアコンテンツを購入する場合には、クライアント端末 1の H TTP送受信 ·表示部 11がマルチメディアコンテンッの購入希望要求をライセンスサーバ 2に送信する。

ライセンスサーバ 2のライセンス管理部 32は、ライセンス処理受付部 31がクライアント端末 1からマルチメディアコンテンツの購入希望要求を受信すると、ライセンスデータ管理 DB3を参照して、新規のマルチメディアコンテンツの IDを一覧データに付カロし、ライセンス処理受付部 31が新規のマルチメディアコンテンツの IDを含む一覧データをクライアント端末 1に送信する。

なお、利用可能なマルチメディアコンテンツの購入にっヽても著作権管理方式が異なる場合には、後述する著作権管理方式の変換と同様にして変換処理を実施するようにしてちょい。

[0043] クライアント端末 1の HTTP送受信 ·表示部 11は、ライセンスサーバ 2から送信されたマルチメディアコンテンツの一覧データを受信すると、その一覧データにしたがつてユーザが利用可能なマルチメディアコンテンツの一覧を表示する。

利用可能なマルチメディアコンテンツの中から、ユーザがクライアント端末 1の HTT P送受信 ·表示部 11を操作して、任意のマルチメディアコンテンッを選択する。

新規のマルチメディアコンテンツを購入する場合、課金処理が行われるが、その課金処理は、この実施の形態 1の内容と直接関係がないので説明を省略する。

[0044] クライアント端末 1の著作権管理方式通知部 12は、ユーザがマルチメディアコンテンッを選択すると、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式の一覧データ（例えば、 DRM方式 1、 DRM方式 2など）をライセンスサーバ 2に送信する（図 5のステップ ST1)。クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式は、予め著作権管理方式通知部 12に登録されて、るものとする。

[0045] ここで、著作権管理のために使用する暗号方式等については、各著作権管理方式のプロトコルの中で、ライセンスサーバ 2もしくは著作権管理方式変換サーバ 6とクライアント端末 1が通信を行うことで決定するものとする。

[0046] ライセンスサーバ 2の著作権管理方式選択部 33は、クライアント端末 1から送信された使用可能な著作権管理方式の一覧データを受信すると、その一覧データを参照して、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式と自己が使用可能な著作権管理方式 (ライセンスサーバ 2と配信サーノが使用可能な著作権管理方式は同一であり、使用可能な著作権管理方式は、予め著作権管理方式選択部 33に登録されている）を比較して、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式を使用することができるカゝ否かを判定する。

[0047] 著作権管理方式選択部 33は、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式が、自己が使用可能な著作権管理方式に含まれている場合、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式を使用することができるものと判断し、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式の中から、実際に使用する著作権管理方式を選択する。そして、著作権管理方式選択部 33は、実際に使用する著作権管理方式を選択すると、その著作権管理方式をクライアント端末 1に返送する。その後、クライアント端末 1とライセンスサーバ 2間で決定された著作権管理方式を使用してコンテンツ配信を開始する。

[0048] ライセンスサーバ 2の著作権管理方式選択部 33は、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式のすべてが、自己が使用可能な著作権管理方式に含まれていない場合、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式を使用することができないものと判断し、マルチメディアコンテンツにおける著作権管理方式の変換依頼を著作権管理方式変換サーバ 6に送信する。

ここで、著作権管理方式の変換依頼を送付する著作権管理方式変換サーバ 6は、あら力じめ決められたサーバであってもよいし、クライアント端末 1とライセンスサーバ 2が対応する著作権管理方式をキーにして検索を行った結果から決定してもよい。この際、著作権管理方式選択部 33は、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式の一覧データと、ライセンスサーバ 2及び配信サーバ 4が使用可能な著作権管理方式の一覧データとを著作権管理方式変換サーバ 6に送信する (ステップ ST2 ) o

[0049] また、著作権管理方式選択部 33は、ライセンスサーバ 2及び配信サーノが使用可能な著作権管理方式の一覧データに続けて、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式の一覧データと、クライアント端末 1のアドレスと、セッション IDとからなる一覧データを著作権管理方式変換サーバ 6に送信する。

[0050] 著作権管理方式変換サーバ 6の著作権管理方式変換受付部 51は、ライセンスサーバ 2から送信された著作権管理方式の変換依頼を受信し、かつ、ライセンスサーバ 2及び配信サーノが使用可能な著作権管理方式の一覧データと、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式の一覧データ (クライアント端末 1のアドレスとセッシヨン IDを含む）とを受信すると、ライセンスサーバ 2及び配信サーノが使用可能な著作権管理方式の一覧データを参照して、ライセンスサーバ 2及び配信サーバ 4が実際に使用する著作権管理方式を決定し、その著作権管理方式をライセンスサーバ 2 に送信する (ステップ ST3)。

[0051] また、著作権管理方式変換受付部 51は、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式の一覧データを参照して、クライアント端末 1が実際に使用する著作権管理方式を決定し、その著作権管理方式をライセンスサーバ 2に送信する (ステップ ST3) マルチメディアコンテンツのマルチメディアデータは、あらかじめ暗号化されており、電子透力し情報としてライセンス情報なども含まれている。

[0052] ライセンスサーバ 2の著作権管理方式選択部 33は、著作権管理方式変換サーバ 6 力ライセンスサーバ 2及び配信サーノが実際に使用する著作権管理方式を受信すると、配信サーバ 4が実際に使用する著作権管理方式とセッション IDを配信サーバ 4に送信する。

[0053] また、著作権管理方式選択部 33は、クライアント端末 1が実際に使用する著作権管理方式と著作権管理方式変換サーバ 6との通信に必要な情報 (アドレス及びポート番号、セッション番号など）と、アクセスするコンテンツのコンテンツ IDやコンテンツの URLをクライアント端末 1に送信する (ステップ ST4)。

なお、マルチメディアコンテンツの URLには、クエリ文字列等により記述されているセッション IDも含まれて!/、るものとする。

[0054] これにより、ライセンスサーバ 2と著作権管理方式変換サーバ 6間、配信サーバ 4と著作権管理方式変換サーバ 6間、著作権管理方式変換サーバ 6とクライアント端末 1 間で、マルチメディアコンテンツの配信に使用するライセンス情報管理方式を決定するための情報の送受信が完了する。なお、これらの通信は SSLを使用することで、セキュアな通信を実施することが可能である。

[0055] ライセンスサーバ 2と著作権管理方式変換サーバ 6間、著作権管理方式変換サーバ 6とクライアント端末 1間で使用する著作権管理方式が決定すると、それぞれの間で著作権管理のための通信が行われる。

例えば、ライセンスサーバ 2と著作権管理方式変換サーバ 6間は、 OMA(Open Mobile Alliance)で採用されている著作権管理方式 Ver. 2を使用することとする。

OMAの著作権管理方式 Ver. 2では、クライアント端末 1から著作権管理方式変換サーバ 6に対してライセンス情報（OMA DRMでは、 RightObject)をリクエストすると、著作権管理方式変換サーバ 6がコンテンツの再生に必要なライセンス情報をクライアント端末 1に返信する。

[0056] クライアント側から送信するライセンス情報のリクエストでは、クライアント証明書ゃコンテンッの ID等を送信する。サーバ側からクライアント側に返信するライセンス情報のレスポンスにはライセンス情報が含まれており、そのライセンス情報には暗号ィ匕されたコンテンツ暗号復号キーや、コンテンツ暗号復号キーを復号するためのキー（クライアントの公開鍵で暗号化)、再生条件 (再生回数、再生期限等)などが格納されている。

[0057] また、著作権管理方式変換サーバ 6とクライアント端末 1間は、クライアント端末 1がクライアント証明書を著作権管理方式変換サーバ 6に送信すると、著作権管理方式変換サーバ 6がコンテンツの暗号鍵をクライアント端末 1の公開鍵で暗号ィ匕し、再生条件などと共に送信する方式を使用していることとする。

クライアント端末 1の著作権管理方式通知部 12は、指定された著作権管理方式変換サーバ 6に対して自身のクライアント証明書とリクエストするコンテンツ IDを送信することで、コンテンツの再生を行うために必要なコンテンツ復号キー等の情報をリクェストする（ステップ ST5)。

[0058] 著作権管理方式変換サーバ 6の著作権管理方式変換受付部 51は、クライアント端末 1から送信されたコンテンツ ID等の情報から、 OMA著作権管理方式のライセンス情報のリクエストを生成し (ステップ ST6)、そのライセンス情報のリクエストをライセンスサーバ 2に送信する（ステップ ST7)。

ここで、ライセンスサーバ 2に送付するライセンス情報のリクエストに格納されるクライアント証明書は、クライアント端末 1のクライアント証明書ではなぐ著作権管理方式変換サーノ 6のクライアント証明書を使用する。

[0059] ライセンスサーバ 2の著作権管理方式選択部 33は、著作権管理方式変換サーバ 6 力送信されたライセンス情報のリクエストを受信すると、そのライセンス情報のリクェストをライセンス管理部 32に出力する。

ライセンスサーバ 2のライセンス管理部 32は、著作権管理方式選択部 33からライセンス情報のリクエストを受けると、そのライセンス情報のリクエストのコンテンツ ID力ラィセンスデータを検索し、そのライセンスデータからコンテンツ復号キーを抽出する。

[0060] そして、ライセンス管理部 32は、そのコンテンツ復号キーを暗号化し、そのライセンス情報のリクエストに含まれているクライアント証明書 (著作権管理方式変換サーバ 6 のクライアント証明書）に格納されている公開鍵を用いて、その暗号化の際に使用した暗号化キーを暗号化し、使用している暗号化方式の情報等と一緒に、 OMA著作権管理方式のライセンス情報のレスポンスを生成し、そのライセンス情報のレスポンスを著作権管理方式変換サーバ 6の著作権管理方式変換受付部 51に送信する (ステップ ST8)。

[0061] また、ライセンス管理部 32は、メディア内に電子透力し情報が埋め込まれている場合 OMA著作権管理方式の拡張記述を用いて、電子透かしの方式と抽出キー情報を同時に送信することも可能である。

ここで、ライセンスサーバ 2から受信したコンテンツの復号キーと電子透かし抽出キ一は、セッション IDと一緒に著作権管理方式変換サーバ 6の制御コマンド中継部 52 に送信する。

[0062] 著作権管理方式変換サーバ 6の著作権管理方式変換受付部 51は、ライセンスサーバ 2から送信されたライセンス情報のレスポンスを受信すると、 OMA著作権管理方式の形式のメッセージから暗号化されたコンテンツの暗号化キーを復号し、クライアント端末 1の公開鍵を使用して、そのコンテンツの暗号ィ匕キーを暗号ィ匕し、その暗号ィ匕キーをライセンス情報として (ステップ ST9)、クライアント端末 1に送信する (ステップ S T10)。

同様に、閲覧条件に関連する情報についてもライセンス情報に格納する。電子透力しの種別と抽出キー情報が格納されている場合には、その情報もクライアント端末 1の公開鍵で暗号ィ匕し、ライセンス情報の一部として一緒に送信する。

[0063] 著作権管理方式変換サーバ 6の著作権管理方式変換受付部 51は、ライセンスサーバ 2から送信されたセッション IDと暗号ィ匕方式、復号キー、電子透力方式、抽出キーなどを著作権管理方式変換サーノ 6の制御コマンド中継部 52に送信する。また、クライアント端末 1に送信した暗号方式、暗号化キー、電子透力方式、抽出キーも著作権管理方式変換サーバ 6の制御コマンド中継部 52に送信する。

[0064] クライアント端末 1の著作権管理方式通知部 12は、著作権管理方式変換サーバ 6 カゝら送信されたライセンス情報を受信する。

これにより、暗号化されたコンテンツの復号に必要な情報を異なる著作権管理方式を使用しているライセンスサーバ 2からクライアント端末 1に送信することができる。

[0065] ここで、この実施の形態 1では、ライセンス情報をクライアント端末 1側に蓄積せずに、クライアント端末 1がマルチメディアコンテンツにアクセスする度にライセンスサーバ 2からライセンス情報を受信して再生する方式について説明を実施したが、初めてマルチメディアコンテンツにアクセスした際にライセンス情報をクライアント端末 1側に蓄積し、 2回目以降、同一のマルチメディアコンテンツに対してアクセスする際には、蓄積したライセンス情報を使用することで、毎回ライセンス情報をダウンロードしな、方法を取ることちでさる。

[0066] クライアント端末 1の著作権管理方式通知部 12は、著作権管理方式変換サーバ 6 力送信されたライセンス情報を受信すると、使用する暗号方式と暗号化されたコンテンッ復号キーを、コンテンツ URL等のコンテンツ受信に必要な情報と一緒に制御コマンド送受信部 13に出力する。また、暗号ィ匕されたコンテンツ復号キーについては暗号復号部 15に送信する。

また、電子透力しの方式と抽出キーについては、制御コマンド送受信部 13経由で、必要に応じて電子透かし抽出部 22に出力する。

[0067] クライアント端末 1の制御コマンド送受信部 13は、著作権管理方式通知部 12からマルチメディアコンテンツの URLを受けると、 RTSPを使用して、そのマルチメディアコンテンッの送信を依頼するリクエストを著作権管理方式変換サーバ 6に送信する (ステツプ ST11)。

著作権管理方式変換サーノ 6の制御コマンド中継部 52は、クライアント端末 1から送信されたマルチメディアコンテンツのリクエストを受信すると、そのマルチメディアコンテンッのリクエストを配信サーバ 4に転送する (ステップ ST12)。

[0068] 配信サーバ 4の制御コマンド送受信部 41は、著作権管理方式変換サーバ 6から送信されたマルチメディアコンテンツのリクエストを受信すると、そのリクエストに対する応答である RTSP応答を著作権管理方式変換サーバ 6に返信する。

著作権管理方式変換サ一ノ^の制御コマンド中継部 52は、配信サーバ 4から送信された RTSP応答を受信すると、その RTSP応答をクライアント端末 1に転送する。

[0069] ここで、図 7は RTSPのコマンド中継の様子を示すシーケンス図である。

クライアント端末 1の制御コマンド送受信部 13は、著作権管理方式変換サーバ 6から送信された RTSP応答を受信すると、 DESCRIBE要求を著作権管理方式変換サーバ 6に送信する。

著作権管理方式変換サーノ 6の制御コマンド中継部 52は、クライアント端末 1から送信された DESCRIBE要求を受信すると、その DESCRIBE要求と同様の内容の D ESCRIBE要求を配信サーバ 4に送信する。

[0070] 配信サーバ 4の制御コマンド送受信部 41は、著作権管理方式変換サーバ 6から送信された DESCRIBE要求を受信すると、その DESCRIBE要求に対する処理を実施し、その DESCRIBE応答を著作権管理方式変換サーバ 6に送信する。

著作権管理方式変換サ一ノ^の制御コマンド中継部 52は、配信サーバ 4から送信された DESCRIBE応答を受信すると、その DESCRIBE応答をクライアント端末 1に転送する。 [0071] この後、同様にして、 SETUP要求、 PLAY要求のコマンド力クライアント端末 1から著作権管理方式変換サ一ノ^を中継して配信サーバ 4に送信され、 SETUP応答、 PLAY応答のコマンド力配信サーバ 4から著作権管理方式変換サーバ 6を中継してクライアント端末 1に送信される。

[0072] 配信サーノのストリーム読み出し部 42は、配信対象のマルチメディアコンテンツがマルチメディアコンテンツ管理 DB5に管理されている場合、 RTSPの PLAYコマンドの送受信が完了すると、マルチメディアコンテンツ管理 DB5からマルチメディアコンテンッを構成するマルチメディアデータを読み出し、そのマルチメディアデータをパケット生成部 43に出力する。

[0073] 配信サーノのパケット生成部 43は、ストリーム読み出し部 42から暗号ィ匕されたマルチメディアデータを受けると、その暗号ィ匕されたマルチメディアデータを含む RTP パケットを生成する。

この際、制御コマンド送受信部 41は、ライセンスサーバ 2から通知された著作権管理方式を使用して、パケット生成部 43におけるマルチメディアデータの暗号ィ匕を制御する。

[0074] ここでは、あらかじめ暗号化されているコンテンツがマルチメディアコンテンツ管理 D B5に管理されているものについて示したが、ライブ映像などを配信する際には、パケット生成部 43が送信時にリアルタイムでマルチメディアデータを暗号ィ匕することも可能である。

なお、デジタル透かしにより著作権情報などをマルチメディアコンテンツ内に埋め込む場合には、あら力じめ電子透力し情報が埋め込まれて、るマルチメディアデータがマルチメディアコンテンツ管理 DB5に管理されるものとする。

[0075] 配信サーノのストリーム送信部 44は、パケット生成部 43がマルチメディアデータを含む RTPパケットを生成すると、その RTPパケットのタイムスタンプを参照し、また、制御コマンド送受信部 41により指示されたビットレートで、その RTPパケットを著作権管理方式変換サーバ 6に送信する。

[0076] 著作権管理方式変換サーバ 6の制御コマンド中継部 52は、 RTSPの PLAYコマンドを送信すると、ライセンスサーバ 2から送信された暗号方式及び復号キー情報と、クライアント端末 1に送信した暗号方式及び暗号ィ匕キーを暗号ィ匕方式変換部 54に送信し、ライセンスサーバ 2から送信された電子透カゝし方式及び抽出キーと、クライアント端末 1に送信した電子透力方式及び抽出キーとを透力方式変換部 53に出力する。

[0077] 著作権管理方式変換サーノ 6のストリーム中継部 55は、配信サーバ 4から送信された RTPパケットを受信する。

著作権管理方式変換サーバ 6の暗号ィ匕方式変換部 54は、ストリーム中継部 55により受信された RTPパケットに含まれて、るマルチメディアデータの暗号ィ匕を解除し、クライアント端末 1が使用可能な暗号ィ匕方式で、再度、そのマルチメディアデータを暗号化する。

ここで、配信サーバ 4と著作権管理方式変換サーバ 6間と、著作権管理方式変換サーバ 6とクライアント端末 1間で使用する暗号ィ匕方式や、そのモード等が同一であれば、データの暗号ィ匕を変換せずにそのまま送信することも可能とする。

この際、著作権管理方式変換受付部 51は、先に決定したライセンスサーバ 2及び配信サーバ 4が実際に使用する著作権管理方式を使用して、暗号化方式変換部 54 における暗号ィ匕の解除を制御する。また、先に決定したクライアント端末 1が実際に使用する著作権管理方式を使用して、暗号ィ匕方式変換部 54における暗号ィ匕を制御する。

[0078] 著作権管理方式変換サーバ 6の透力し方式変換部 53は、ストリーム中継部 55により受信された RTPパケットに含まれているマルチメディアデータ力も電子透力し情報を抽出し、クライアント端末 1が使用可能なデジタル透力しの埋め込み方式で、再度、その電子透力情報をマルチメディアデータに埋め込む処理を実施する。

この際、著作権管理方式変換受付部 51は、先に決定したライセンスサーバ 2及び配信サーバ 4が実際に使用する著作権管理方式を使用して、透力し方式変換部 53 における電子透かレ f青報の抽出を制御する。また、先に決定したクライアント端末 1が実際に使用する著作権管理方式を使用して、透力し方式変換部 53における電子透力し情報の埋め込みを制御する。

[0079] 著作権管理方式変換サーバ 6のストリーム中継部 55は、暗号化方式変換部 54及び透かし方式変換部 53による処理が完了すると、処理後のマルチメディアデータを再びパケットィ匕し、その RTPパケットをクライアント端末 1に送信する。

クライアント端末 1のストリーム受信部 14は、著作権管理方式変換サーバ 6から送信された RTPパケットを受信し、その RTPパケットを暗号復号部 15に出力する。

[0080] クライアント端末 1の暗号復号部 15は、ストリーム受信部 14から RTPパケットを受けると、その RTPパケットに含まれているマルチメディアデータの暗号化を解除して、映像のマルチメディアデータを映像復号部 16に出力し、オーディオのマルチメディアデータをオーディオ復号部 19に出力する。

[0081] クライアント端末 1の映像復号部 16は、暗号復号部 15から符号化されている映像のマルチメディアデータを受けると、制御コマンド送受信部 13の指示の下、そのマルチメディアデータを復号化する。

クライアント端末 1の映像表示部 17は、映像復号部 16がマルチメディアデータを復号化すると、そのマルチメディアデータにしたがって映像をモニタ 18に表示する。なお、映像復号部 16により復号ィ匕されたマルチメディアデータに電子透力情報が埋め込まれて、る場合、電子透かし抽出部 22がマルチメディアデータ力も電子透力し情報を抽出する。

[0082] クライアント端末 1のオーディオ復号部 19は、暗号復号部 15から符号化されているオーディオのマルチメディアデータを受けると、そのマルチメディアデータを復号ィ匕する。

クライアント端末 1のオーディオ出力部 20は、オーディオ復号部 19がマルチメディァデータを復号化すると、 RTPタイムスタンプのタイミングで、そのマルチメディアデータを再生して、スピーカ 21からオーディオを出力する。

[0083] 以上で明らかなように、この実施の形態 1によれば、クライアント端末 1から通知された著作権管理方式とライセンスサーバ 2及び配信サーノが使用可能な著作権管理方式が異なる場合、ライセンスサーバ 2がマルチメディアコンテンツにおける著作権管理方式の変換を著作権管理方式変換サーバ 6に依頼し、著作権管理方式変換サーバ 6がライセンスサーバ 2から著作権管理方式の変換依頼を受信すると、配信サーバ 4から配信されたマルチメディアコンテンツの著作権管理方式をクライアント端末 1 が使用可能な著作権管理方式に変換し、変換後のマルチメディアコンテンツをクライアント端末 1に転送するように構成したので、予め実装して!/、る複数の著作権管理方式の中に、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式が含まれて!/ヽな!、場合でも、マルチメディアコンテンツをクライアント端末 1に配信することができる効果を奏する。

[0084] 実施の形態 2.

図 8はこの発明の実施の形態 2によるコンテンツ配信システムのライセンスサーバ 2 及び配信サーバ 4を示す構成図であり、図において、図 3と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。

ライセンスサーバ 2の著作権管理方式変換利用管理部 34は著作権管理方式選択部 33から著作権管理方式の変換依頼が著作権管理方式変換サーバ 6に送信された回数を管理し、その送信回数を変換利用情報管理 DB35に格納する。

ライセンスサーバ 2の変換利用情報管理 DB35は著作権管理方式選択部 33から著作権管理方式の変換依頼が送信された回数を記憶するデータベースである。

[0085] 次に動作について説明する。

ライセンスサーバ 2の著作権管理方式選択部 33は、上記実施の形態 1と同様に、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式のすべてが、自己が使用可能な著作権管理方式に含まれていない場合、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式を使用することができな、ものと判断し、マルチメディアコンテンツにおける著作権管理方式の変換依頼を著作権管理方式変換サーバ 6に送信する。

[0086] 著作権管理方式変換利用管理部 34は、著作権管理方式選択部 33が著作権管理方式の変換依頼を著作権管理方式変換サーバ 6に送信すると、変換利用情報管理 DB35に格納されている変換依頼の送信回数をカウントアップする。

あるいは、著作権管理方式変換利用管理部 34は、著作権管理方式選択部 33が著作権管理方式の変換依頼を著作権管理方式変換サーバ 6に送信すると、その変換依頼の送信日時を示す利用情報 (ユーザ、コンテンツ IDなどを含む)を管理し、一定期間毎に、その利用情報を集計して、その変換依頼の送信回数を変換利用情報管理 DB35に格納する。 [0087] これにより、ライセンスサーバ 2の著作権管理方式変換利用管理部 34は、例えば、著作権管理方式変換サーバ 6を運営しているサイトに支払う利用料金、即ち、著作権管理方式の変換に伴う利用料金を変換依頼の送信回数から計算することができる。したがって、ユーザは、配信サーノを運営しているサイトにコンテンツの利用料金を支払う際、著作権管理方式の変換に伴う利用料金を含めて支払うことが可能になり、ユーザが著作権管理方式変換サーバ 6を運営しているサイトに変換に伴う利用料金を支払う手間を省くことができる効果を奏する。

[0088] 実施の形態 3.

図 9はこの発明の実施の形態 3によるコンテンツ配信システムの著作権管理方式変換サーバ 6を示す構成図であり、図において、図 4と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。

マルチ/ュ-キャスト変換部 56は配信サーバ 4から配信されたマルチメディアデータを含む RTPパケットの配信方式をマルチキャスト方式からュ-キャスト方式に変換する処理を実施する。

図 10はマルチキャスト方式力もュ-キャスト方式に変換して、る処理内容を示すシ一ケンス図である。

[0089] 次に動作について説明する。

上記実施の形態 1と同様にして、マルチメディアコンテンッの著作権管理方式が決定されて、復号キー等のライセンス情報がクライアント端末 1側に送信された後、クライアント端末 1の制御コマンド送受信部 13が DESCRIBE要求を著作権管理方式変換サーバ 6に送信する。

[0090] 配信サーバ 4の制御コマンド送受信部 41は、著作権管理方式変換サーバ 6から送信された DESCRIBE要求を受信すると、その DESCRIBE要求に対する処理を実施し、その DESCRIBE応答を著作権管理方式変換サーバ 6に送信する。

著作権管理方式変換サ一ノ^の制御コマンド中継部 52は、配信サーバ 4から送信された DESCRIBE応答を受信すると、その DESCRIBE応答を参照して、マルチメディアコンテンツの配信方式がマルチキャスト方式である力否かを判断する。

制御コマンド中継部 52は、マルチメディアコンテンツの配信方式がマルチキャスト方式であると認識すると、その DESCRIBE応答に含まれて!/、るマルチキャストァドレス等の情報をュニキャストアドレス等の情報に変換し、情報変換後の DESCRIBE応答をクライアント端末 1に送信する。

[0091] クライアント端末 1の制御コマンド送受信部 13は、著作権管理方式変換サーバ 6から送信された DESCRIBE応答を受信すると、 SETUP要求を著作権管理方式変換サーバ 6に送信する。

著作権管理方式変換サーノ 6の制御コマンド中継部 52は、クライアント端末 1から送信された SETUP要求を受信すると、その SETUP要求を配信サーバ 4に転送する。

[0092] 配信サーバ 4の制御コマンド送受信部 41は、著作権管理方式変換サーバ 6から転送された SETUP要求を受信すると、その SETUP要求に対する処理を実施し、その SETUP応答を著作権管理方式変換サーバ 6に送信する。

著作権管理方式変換サ一ノ^の制御コマンド中継部 52は、配信サーバ 4から送信された SETUP応答を受信すると、マルチメディアコンテンツの配信方式をマルチキャスト方式力もュ-キャスト方式に変換するとともに、その SETUP応答に含まれているポート番号等をュ-キャスト配信の情報に変換し、情報変換後の SETUP応答をクライアント端末 1に送信する。

[0093] クライアント端末 1の制御コマンド送受信部 13は、著作権管理方式変換サーバ 6から送信された SETUP応答を受信すると、 PLAY要求を著作権管理方式変換サーバ 6に送信する。

著作権管理方式変換サーノ 6の制御コマンド中継部 52は、クライアント端末 1から送信された PLAY要求を受信すると、その PLAY要求を配信サーバ 4に転送する。

[0094] 配信サーバ 4の制御コマンド送受信部 41は、著作権管理方式変換サーバ 6から転送された PLAY要求を受信すると、その PLAY要求に対する処理を実施し、その PL AY応答を著作権管理方式変換サーバ 6に送信する。著作権管理方式変換サ一ノ^の制御コマンド中継部 52は、配信サーバ 4から送信された PLAY応答を受信すると、その PLAY応答をクライアント端末 1に転送する。

[0095] クライアント端末 1の制御コマンド送受信部 13は、著作権管理方式変換サーバ 6から送信された PLAY応答を受信すると、その PLAY応答を参照して、ュ-キャスト受信の準備を実施する。

一方、著作権管理方式変換サーノ 6のストリーム中継部 55は、配信サーバ 4から配信されたマルチメディアコンテンツのマルチメディアデータ（マルチキャストストリーム）を受信すると、上記実施の形態 1と同様に、そのマルチメディアデータを透力方式変換部 53及び暗号ィ匕方式変換部 54に出力する。

ストリーム中継部 55は、透かし方式変換部 53及び暗号化方式変換部 54から方式が変換されたマルチメディアデータを受け取ると、そのマルチメディアデータをマルチ Zュ-キャスト変換部 56に出力する。

[0096] 著作権管理方式変換サーバ 6のマルチ Zュ-キャスト変換部 56は、ストリーム中 ϋ 部 55からマルチメディアデータであるマルチキャストストリームを受けると、先に変換したュ-キャストアドレスやポート番号等を参照して、そのマルチキャストストリームをュ二キャストストリームに変換し、そのュ-キャストストリームをクライアント端末 1に送信する。

[0097] これにより、クライアント端末 1は、配信サーノと使用可能な著作権管理方式が異なる場合でも、著作権管理方式変換サーノ 6を経由することにより、マルチキャストで配信されるマルチメディアコンテンツについても、個々のクライアント端末 1に対応する著作権管理方式に変換して配信することができる効果を奏する。

[0098] なお、この実施の形態 3によれば、マルチキャストで配信されるストリームの著作権管理方式を変換し、再度、異なるマルチキャストグループにマルチキャストする方法も実施可能である。この場合、配信サーバ 4又は著作権管理方式変換サーバ 6が著作権管理方式を変換し、マルチキャスト配信して、る各ストリームで使用して、る著作権管理方式の暗号ィヒ方式やデジタル透かし方式を管理することにより、新たに同一の著作権管理方式に変換して配信を依頼してきたクライアント端末 1に対しては既にマルチキャストされて、るストリームを受信するように指示することも可能である。 [0099] 実施の形態 4.

図 11はこの発明の実施の形態 4によるコンテンツ配信システムのライセンスサーバ 2及び配信サーバ 4を示す構成図であり、図において、図 3と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。

ライセンスサーバ 2の著作権管理方式選択部 36は図 3の著作権管理方式選択部 3 3と同様の処理を実施するほか、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式の一覧データと、ライセンスサーバ 2及び配信サーノが使用可能な著作権管理方式の一覧データとを著作権管理方式変換サーバ 6に送信する際、コンテンツ重要度情報管理 DB37に格納されているマルチメディアコンテンツの重要度を示す重要度情報を著作権管理方式変換サーバ 6に送信する。

コンテンツ重要度情報管理 DB37はマルチメディアコンテンツの重要度を示す重要度情報を管理して、るデータベースである。

[0100] 図 12はこの発明の実施の形態 4によるコンテンツ配信システムの著作権管理方式変換サ一ノ^を示す構成図であり、図において、図 4と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。

著作権管理方式変換受付部 57は図 4の著作権管理方式変換受付部 51と同様の処理を実施するほか、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式で使用する暗号方式等力配信サーバ 4から配信されたマルチメディアコンテンツの重要度に対応する安全強度を有しな、場合、そのクライアント端末 1に対するマルチメディアコンテンッの転送を中止する処理を実施する。

著作権管理方式で使用する暗号方式等の安全強度を示す重要度データを管理している。なお、重要度データは、著作権管理方式の種別（例えば DRM1、 DRM2など）と、そこで使用される暗号ィ匕方式の組に対して適用可能なコンテンツの重要度がマッピングされて、るデータである。

[0101] 次に動作について説明する。

ライセンスサーバ 2の著作権管理方式選択部 36は、著作権管理方式の変換依頼を著作権管理方式変換サーバ 6に送信する際、上記実施の形態 1と同様に、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式の一覧データと、ライセンスサーバ 2及び配信サーバ 4が使用可能な著作権管理方式の一覧データとを著作権管理方式変換サーバ 6に送信する。

また、著作権管理方式選択部 36は、それらの一覧データと一緒に、コンテンツ重要度情報管理 DB37に格納されているマルチメディアコンテンツの重要度を示す重要度情報を著作権管理方式変換サーバ 6に送信する。

[0102] 著作権管理方式変換サーバ 6の著作権管理方式変換受付部 57は、ライセンスサーバ 2から送信された著作権管理方式の一覧データや重要度情報を受信すると、上記実施の形態 1と同様に、クライアント端末 1との間で実際に使用する著作権管理方式や、ライセンスサーバ 2及び配信サーバ 4が実際に使用する著作権管理方式を決定する。

ただし、著作権管理方式変換受付部 57は、上記実施の形態 1と異なり、ライセンスサーバ 2から送信された重要度情報を参照して、著作権管理方式を決定する。

[0103] 即ち、著作権管理方式変換受付部 57は、実際に使用する著作権管理方式を決定する際、著作権管理方式安全強度管理 DB58を参照して、ライセンスサーバ 2から送信された重要度情報が示すマルチメディアコンテンツの重要度に対応する安全強度を有する暗号方式等を利用可能な著作権管理方式を検索する。

つまり、著作権管理方式が適用可能なコンテンツの重要度より大きな重要度を有するマルチメディアコンテンツは、当該著作権管理方式を使用して配信することができない。

[0104] 例えば、重要度の数字が小さいほど重要度が大きい場合において、著作権管理方式 DRM 1で暗号方式 1を用 V、た場合には重要度" 3"が設定されて!、るとする。この場合、重要度が" 4"のコンテンツを当該著作権管理方式の当該暗号方式で暗号ィ匕して配信することは可能であるが、重要度が" 2"のコンテンツを当該著作権管理方式の当該暗号ィ匕方式で暗号ィ匕して配信することはできない。そのため、適用可能なコンテンッの重要度力マルチメディアコンテンツの重要度より大きい重要度データを有する著作権管理方式を検索する。

[0105] 著作権管理方式変換受付部 57は、マルチメディアコンテンツの重要度に対応する安全強度を有する著作権管理方式が存在する場合には、その著作権管理方式を使用する決定を行うが、マルチメディアコンテンッの重要度に対応する安全強度を有する著作権管理方式が存在しな、場合には、マルチメディアコンテンツを配信することが不可能である旨を配信サーバ 4に通知して、マルチメディアコンテンツの配信準備処理を中止する。

[0106] 以上で明らかなように、この実施の形態 4によれば、クライアント端末 1や配信サーノが使用可能な著作権管理方式が、配信サーバ 4から配信されたマルチメディアコンテンッの重要度に対応する安全強度を有しな、場合、そのクライアント端末 1に対するマルチメディアコンテンツの転送を中止するように構成したので、確実に著作権を保護する必要性が高、マルチメディアコンテンツが、安全強度が低ヽ著作権管理方式に変換されて配信される状況を回避することができる効果を奏する。

[0107] 実施の形態 5.

図 13はこの発明の実施の形態 5によるコンテンツ配信システムを示す構成図であり、図において、図 1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。ライセンスサーバ 71はクライアント端末 1から通知された著作権管理方式と自己が使用可能な著作権管理方式が異なる場合、クライアント端末 1から通知された著作権管理方式を実現する著作権管理方式ツールのダウンロードを要求して、その著作権管理方式ツールを受信する機能を備えて!/、る。

[0108] 配信サーバ 72はライセンスサーバ 71により受信された著作権管理方式ツールを実行してマルチメディアコンテンツをクライアント端末 1に配信する機能を備えて、る。なお、ライセンスサーバ 71及び配信サーバ 72からコンテンツ配信装置が構成されており、同一のプロバイダ内に設置されていてもよいし、別々のプロバイダに設置されていてもよい。

[0109] 著作権管理方式検索サーバ 73はライセンスサーバ 71から著作権管理方式を受信すると、その著作権管理方式を実現する著作権管理方式ツールを提供することが可能な著作権管理方式提供サーバ 75を検索し、その著作権管理方式提供サーバ 75 のアドレス情報をライセンスサーバ 71に返信する。

アドレス情報管理 DB74は著作権管理方式ツールを提供する著作権管理方式提供サーバ 75のアドレス情報を管理しているデータベースである。 [0110] 著作権管理方式提供サーバ 75はライセンスサーバ 71から著作権管理方式を受信すると、その著作権管理方式に対応する著作権管理方式ツールの使用方法が記述されて、るメタデータをライセンスサーバ 71に返信する。著作権管理方式ツールには、著作権管理の通信機能、暗号化機能等の複数の機能が含まれている。

著作権管理方式ツール DB76は著作権管理方式ツールとその使用方法が記述されて、るメタデータを管理して!/、るデータベースである。

なお、著作権管理方式検索サーバ 73及び著作権管理方式提供サーバ 75から著作権管理方式提供装置が構成されてヽる。

[0111] 上記実施の形態 1一 4では、著作権管理方式変換サーノ 6がマルチメディアコンテンッの著作権管理方式を変換して、マルチメディアコンテンツをストリーム配信するものについて示したが、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式をライセンスサーバ 71に通知し、ライセンスサーバ 71及び配信サーバ 72が使用可能な著作権管理方式とクライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式が異なる場合、ライセンスサーバ 71が、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式のツールをネットヮーク上カゝら入手し、その著作権管理方式を使用してマルチメディアコンテンツをストリーム配信するようにしてもょ、。

[0112] この実施の形態 5では、配信サーバ 72が提供しているマルチメディアコンテンツの閲覧権利をユーザが購入し、その有効期限を経過するまでの間、ストリーミングを実施することによりマルチメディアコンテンツを閲覧することが可能であるとする。もしくは、指定された回数だけマルチメディアコンテンツを閲覧することが可能であるとするまた、著作権管理方式以外のプロトコルについては、クライアント端末 1とライセンスサーバ 71及び配信サーバ 72が標準的な同一のプロトコルを使用することにより、接続可能であるとする。

上記実施の形態 1一 4と同様に、メディアのストリーム配信プロトコルが RTP、再生開始、一時停止及び終了などのストリーム制御プロトコルが RTSPを使用するものとする。

[0113] 図 14はこの発明の実施の形態 5によるコンテンツ配信システムのライセンスサーバ 71及び配信サーバ 72を示す構成図であり、図において、図 3と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。

ライセンスサーバ 71の著作権管理方式選択部 81はクライアント端末 1から通知された著作権管理方式と自己が使用可能な著作権管理方式が異なる場合、クライアント端末 1から通知された著作権管理方式を実現する著作権管理方式ツールのダウン口ードを要求して、その著作権管理方式ツールを受信する機能を備えて!/ヽる。

[0114] 著作権管理方式ツール DB82は自己が使用可能な著作権管理方式のツールを管理して、るデータベースである。

配信サーバ 72の制御コマンド送受信部 91はライセンスサーバ 71の著作権管理方式選択部 81により受信された著作権管理方式ツールを実行して、ストリーム読み出し部 42、パケット生成部 43及びストリーム送信部 44を制御する機能を備えて、る。図 15はこの発明の実施の形態 5によるコンテンツ配信システムの処理内容を示す処理シーケンス図である。

[0115] 次に動作について説明する。

クライアント端末 1とライセンスサーバ 71間のユーザ認証処理や、利用可能なコンテンッの一覧表示処理は、上記実施の形態 1と同様である。

また、ユーザが閲覧希望のマルチメディアコンテンツを選択し、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式の一覧データをライセンスサーバ 71に通知する処理も

、上記実施の形態 1と同様である。

[0116] ライセンスサーバ 71の著作権管理方式選択部 81は、上記実施の形態 1と同様にして、クライアント端末 1から使用可能な著作権管理方式の一覧データを受信すると（図 15のステップ ST13)、その一覧データに含まれている著作権管理方式の中に、ラィセンスサーバ 71と配信サーバ 72が使用可能な著作権管理方式が存在する力否かを確認する。

[0117] 著作権管理方式選択部 81は、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式の中に、ライセンスサーバ 71及び配信サーバ 72が使用可能な著作権管理方式が存在する場合、実際に使用する著作権管理方式をクライアント端末 1に通知する。

これにより、その著作権管理方式を用いて、マルチメディアコンテンツの配信を実施する。

[0118] 一方、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式の中に、ライセンスサーバ 7 1及び配信サーバ 72が使用可能な著作権管理方式が存在しない場合、配信サーバ 72がマルチメディアのコンテンツ配信を実施することができな!/、ため、ネットワーク上力クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式のツールをダウンロードする。具体的には、下記の通りである。

[0119] ライセンスサーバ 71の著作権管理方式選択部 81は、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式のツールを提供することが可能な著作権管理方式提供サーバ 75を検索するため、著作権管理方式検索サーバ 73にアクセスして、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式を著作権管理方式検索サーバ 73に送信すること〖こより、著作権管理方式提供サーバ 75のアドレス情報の検索を要求する (ステップ ST 14)。

[0120] 著作権管理方式検索サーバ 73は、ライセンスサーバ 71から著作権管理方式を受信すると、著作権管理方式をキーにして、アドレス情報管理 DB74からクライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式のツールを提供することが可能な著作権管理方式提供サーバ 75を検索する。

そして、著作権管理方式検索サーバ 73は、その著作権管理方式提供サーバ 75のアドレス情報をライセンスサーバ 71に返信する (ステップ ST15)。

[0121] ライセンスサーバ 71の著作権管理方式選択部 81は、著作権管理方式検索サーバ 73から返信された著作権管理方式提供サーバ 75のアドレス情報を受信すると、そのアドレス情報を参照して著作権管理方式提供サーバ 75にアクセスし、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式を著作権管理方式提供サーバ 75に送信することにより、著作権管理方式ツールのダウンロードを要求する（ステップ ST16)。

[0122] 著作権管理方式提供サーバ 75は、ライセンスサーバ 71から著作権管理方式を受信すると、その著作権管理方式をキーにして著作権管理方式ツール DB76からクライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式のツールとその使用方法が記述されているメタデータを検索する。

そして、著作権管理方式提供サーバ 75は、その著作権管理方式ツールとメタデータをライセンスサーバ 71に返信する（ステップ ST17)。

[0123] ここで、著作権管理方式ツールの使用方法が記述されているメタデータとは、著作権管理ツールに含まれている機能と、各機能の使用方法や使用タイミング、インタフエースの情報等が記述されて、るデータである。

例えば、著作権管理方式ツールの各機能に対して、機能内容 (例えば、ライセンス情報の送受信、暗号化、透かし埋め込みなど）、適用メディア (例えば、映像、オーディォなど）、適用符号化方式 (例えば、 MPEG— 4、 MPEG— 2、符号化方式共通など )、使用タイミング (例えば、エンコード前、エンコード後、パケットィ匕後など）、インタフエースなどが格納されて、る。

[0124] また、インタフェースとしては、インタフェースのパラメータ数、各パラメータを表すコードなどが明記されている。各パラメータを表すコードは著作権管理方式ツールの機能毎に決められており、例えば、著作権管理方式の機能が暗号化の場合、平文データ、暗号化データ、暗号化キー長、暗号化キー、ブロック長、暗号モードなどがパラメータ用コードとして割り当てられて、る。

したがって、メタデータに記述されているタイミングでデータを作成し、例えば、 Soc ket通信等によりデータのやりとりを行うことで処理が可能になる。

[0125] ライセンスサーバ 71の著作権管理方式選択部 81は、著作権管理方式提供サーバ 75から著作権管理方式ツールとメタデータを受信すると、その著作権管理方式ツールを著作権管理方式ツール DB82に格納する。

上記実施の形態 1と同様に、ライセンスサーバ 71は、 OMA(Open Mobile Alii ance)で採用されて!、る著作権管理方式 Ver. 2の著作権管理方式に対応してヽる

また、クライアント端末 1は、クライアント側からクライアント証明書をサーバ側に送信すると、サーバ側がコンテンツの暗号鍵をクライアント端末 1の公開鍵で暗号ィ匕し、送信する方式を使用して!ヽることとする。

[0126] ライセンスサーバ 71は、クライアント端末 1に対して、実際に使用することになつた著作権管理方式を通知する (ステップ ST19)。

その後、ライセンスサーバ 71は、著作権管理ツールの使用方法を示すメタデータを参照することにより、その受信した著作権管理方式ツールの中からライセンス情報送受信機能が存在する場合、ライセンスサーバ 71の著作権管理方式選択部 81が、クライアント端末 1からのデータの受信を待機する。

[0127] ライセンスサーバ 71の著作権管理方式選択部 81は、クライアント端末 1からの通信が到着すると (ステップ ST20)、その受信したデータを著作権管理ツールのライセンス情報送受信機能に受け渡しを行う (ステップ ST21)。

著作権管理ツールのライセンス情報送受信機能は、クライアント端末 1からのライセンス情報リクエストメッセージを分析し、リクエストされたコンテンツ IDやクライアント証明書などのデータを著作権管理方式選択部 81に返信する。

著作権管理方式選択部 81は、ライセンス管理部 32に対して、リクエストされたコンテンッのライセンス情報を検索し、閲覧条件などを著作権管理ツールのライセンス情報送受信機能に受け渡しを行う。

[0128] 著作権管理ツールのライセンス情報送受信機能は、クライアント端末 1が使用する著作権管理方式のプロトコルを使用して、コンテンツの暗号復号キーや閲覧条件が含まれるライセンス情報を返信する (ステップ ST22)。

ここで、クライアント端末 1に送信する暗号復号キーは、蓄積されている暗号ィ匕コンテンッの復号キーではなぐクライアント端末 1が使用する著作権管理方式の中で使用可能な暗号化方式で暗号化したときの復号キーとなる。

著作権管理ツールのライセンス情報送受信機能は、ライセンスサーバ 71の著作権管理方式選択部 81に対して、クライアント端末 1に送信した復号キーを返信する。

[0129] ライセンス情報関連の通信が終了すると、著作権管理方式選択部 81は、コンテンッ IDと、著作権管理方式ツールと、使用方法のメタデータのほか、蓄積されているコンテンッの復号鍵と、クライアント端末 1に対して送信するために使用する暗号化方式と、暗号化鍵 (共通鍵暗号方式を使用するため復号鍵と同一）と、セッション ID等の必要なデータとを配信サーバ 72に送信する。

[0130] 配信サーバ 72の制御コマンド送受信部 91は、ライセンスサーバ 71から送信された著作権管理方式ツールとメタデータと暗号鍵等の必要な情報を受信すると、そのメタデータを解析することにより、ストリーム読み出し部 42、パケット生成部 43及びストリーム送信部 44のどの部位に対して、著作権管理方式ツールを適用することが可能である力判断し、該当部位に著作権管理方式ツールを転送する。

[0131] パケット生成部 43は、制御コマンド送受信部 91から暗号ィ匕方式の著作権管理ツールと、メタデータと、マルチメディアデータの復号鍵と、クライアント端末 1に対して送信する際に使用する暗号化方式と、暗号ィ匕鍵とを受けると、ストリーム読み出し部 42 により読み出されたマルチメディアデータの暗号を、復号鍵を用いて解除し、著作権管理方式ツールの暗号化機能を用いて暗号鍵により再び暗号化する。

[0132] クライアント端末 1は、コンテンツ再生に必要なライセンス情報のデータを受けると、 RTSPを使用してコンテンツの配信リクエストを配信サーバ 72に送信する（ステップ S T23)。

[0133] また、ストリーム読み出し部 42、パケット生成部 43及びストリーム送信部 44は、著作権管理方式選択部 81から著作権管理方式ツールを受信した場合には、その著作権管理方式ツールを指定されたタイミングで実行することにより、クライアント端末 1が再生可能な形式で著作権保護を実施しながら、マルチメディアコンテンツを配信することが可能となる。

[0134] これにより、 RTPパケットで送信されるマルチメディアデータは、クライアント端末 1で暗号ィ匕が解除され、再生することが可能となる。

ここで、この実施の形態 5では、ライセンス情報をクライアント端末 1側に蓄積せずに、クライアント端末 1がマルチメディアコンテンツにアクセスする度にライセンスサーバ 71からライセンス情報を受信して再生する方式について説明を実施したが、初めてマルチメディアコンテンツにアクセスした際にライセンス情報をクライアント端末 1側に蓄積し、 2回目以降、同一のマルチメディアコンテンツに対してアクセスする際には、蓄積したライセンス情報を使用することで、毎回ライセンス情報をダウンロードしなヽ方法を取ることちできる。

[0135] 以上で明らかなように、この実施の形態 5によれば、クライアント端末 1から通知された著作権管理方式と自己が使用可能な著作権管理方式が異なる場合、クライアント端末 1から通知された著作権管理方式を実現する著作権管理方式ツールのダウン口ードを要求し、その著作権管理方式ツールを受信すると、その著作権管理方式ツールを実行してマルチメディアコンテンツをクライアント端末 1に配信するように構成したので、予め実装している複数の著作権管理方式の中に、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式が含まれてヽなヽ場合でも、マルチメディアコンテンツをクライアント端末 1に配信することができる効果を奏する。

[0136] 実施の形態 6.

図 16はこの発明の実施の形態 6によるコンテンツ配信システムのライセンスサーバ 71及び配信サーバ 72を示す構成図であり、図において、図 14と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。

ライセンスサーバ 71の著作権管理方式ダウンロード管理部 83は著作権管理方式選択部 81から著作権管理方式ツールのダウンロード要求が送信された回数をダウンロード利用情報管理 DB84に格納する。

ライセンスサーバ 71のダウンロード利用情報管理 DB84は著作権管理方式選択部 81からダウンロード要求が送信された回数を記憶するデータベースである。

[0137] 次に動作について説明する。

ライセンスサーバ 71の著作権管理方式選択部 81は、上記実施の形態 5と同様に、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式のすべてが、自己が使用可能な著作権管理方式に含まれていない場合、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式を使用することができないものと判断し、著作権管理方式ツールのダウンロード要求を著作権管理方式提供サーバ 75に送信する。

[0138] ライセンスサーバ 71の著作権管理方式ダウンロード管理部 83は、著作権管理方式選択部 81が著作権管理方式ツールのダウンロード要求を著作権管理方式提供サーバ 75に送信すると、ダウンロード利用情報管理 DB84に格納されているダウンロード要求の送信回数をカウントアップする。

あるいは、著作権管理方式ダウンロード管理部 83は、著作権管理方式選択部 81 が著作権管理方式ツールのダウンロード要求を著作権管理方式提供サーバ 75に送信すると、そのダウンロード要求の送信日時を示す利用情報を管理し、一定期間毎に、その利用情報を集計して、そのダウンロード要求の送信回数をダウンロード利用情報管理 DB84に格納する。 [0139] これにより、ライセンスサーバ 71の著作権管理方式ダウンロード管理部 83は、例えば、著作権管理方式提供サーバ 75を運営しているサイトに支払う利用料金、即ち、著作権管理方式提供サーバ 75のツール提供に伴う利用料金をダウンロード要求の送信回数力計算することができる。

したがって、ユーザは、配信サーバ 72を運営しているサイトにコンテンツの利用料金を支払う際、ツール提供に伴う利用料金を含めて支払うことが可能になり、ユーザが著作権管理方式提供サーバ 75を運営しているサイトにツール提供に伴う利用料金を支払う手間を省くことができる効果を奏する。

[0140] 実施の形態 7.

図 17はこの発明の実施の形態 7によるコンテンツ配信システムのライセンスサーバ 71及び配信サーバ 72を示す構成図であり、図において、図 11及び図 14と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。

ライセンスサーバ 71の著作権管理方式選択部 85は図 14の著作権管理方式選択部 81と同様の処理を実施するほか、アドレス情報の検索を図 18の著作権管理方式検索サーバ 77に依頼する際、コンテンツ重要度情報管理 DB37に格納されて、るマルチメディアコンテンツの重要度を示す重要度情報を著作権管理方式検索サーバ 7 7に送信する処理を実施する。

[0141] 図 18はこの発明の実施の形態 7によるコンテンツ配信システムの要部を示す構成図であり、図において、図 13と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。

著作権管理方式検索サーバ 77は図 13の著作権管理方式検索サーバ 73と同様の処理を実施するほか、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式が、マルチメディアコンテンツの重要度に対応する安全強度を有しな、場合、ライセンスサーバ 7

1に対する著作権管理方式ツールの送信を中止する処理を実施する。

著作権管理方式安全強度管理 DB78は著作権管理方式の安全強度を示す重要度データを管理している。なお、重要度データは、著作権管理方式と、そこで使用する暗号ィ匕方式等の組に対して、適用可能なコンテンツの重要度がマッピングされているデータである。 [0142] 次に動作について説明する。

ライセンスサーバ 71の著作権管理方式選択部 85は、アドレス情報の検索を著作権管理方式検索サーバ 77に依頼する際、上記実施の形態 6と同様に、著作権管理方式を著作権管理方式検索サーバ 77に送信する。

また、著作権管理方式選択部 85は、その著作権管理方式と一緒に、コンテンツ重要度情報管理 DB37に格納されているマルチメディアコンテンツの重要度を示す重要度情報を著作権管理方式検索サーバ 77に送信する。

[0143] 著作権管理方式検索サーバ 77は、ライセンスサーバ 71から著作権管理方式を受信すると、上記実施の形態 5と同様に、著作権管理方式提供サーバ 75のアドレス情報を検索する。

ただし、著作権管理方式検索サーバ 77は、上記実施の形態 5と異なり、ライセンスサーバ 71から送信された重要度情報を参照して、著作権管理方式提供サーバ 75のアドレス情報を検索する。

[0144] 即ち、著作権管理方式検索サーバ 77は、著作権管理方式提供サーバ 75のァドレス情報を検索する際、著作権管理方式安全強度管理 DB78を参照して、ライセンスサーバ 71から送信された重要度情報が示すマルチメディアコンテンツの重要度に対応する安全強度を有する著作権管理方式ツールを提供している著作権管理方式提供サーバ 75検索する。

[0145] 例えば、重要度の数字が小さいほど、重要度が大きい場合において、選択された著作権管理方式とそこで使用される暗号ィ匕方式に対応する重要度が" 3"であれば、重要度力 4"のコンテンツを当該暗号ィ匕方式で暗号ィ匕して配信することが可能である力重要度が" 2"のコンテンツを当該暗号ィ匕方式で暗号ィ匕して配信することができない。

そのため、適用可能なコンテンツの重要度力マルチメディアコンテンツの重要度より大き!、重要度データを有する著作権管理方式を提供して!/、る著作権管理方式提供サーバ 75を検索する。

[0146] 著作権管理方式検索サーバ 77は、マルチメディアコンテンツの重要度に対応する安全強度を有する著作権管理方式を提供している著作権管理方式提供サーバ 75 が存在する場合には、その著作権管理方式提供サーバ 75のアドレス情報をライセンスサーバ 71に送信するが、マルチメディアコンテンッの重要度に対応する安全強度を有する著作権管理方式を提供している著作権管理方式提供サーバ 75が存在しない場合には、著作権管理方式提供サーバ 75のアドレス情報を送信することが不可能である旨をライセンスサーバ 71に通知して、マルチメディアコンテンツの配信準備処理を中止する。

[0147] 以上で明らかなように、この実施の形態 7によれば、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式が、マルチメディアコンテンツの重要度に対応する安全強度を有しない場合、ライセンスサーバ 71に対する著作権管理方式ツールの送信を中止するように構成したので、確実に著作権を保護する必要性が高、マルチメディアコンテンッが、安全強度が低！、著作権管理方式で配信される状況を回避することができる効果を奏する。

[0148] 実施の形態 8.

上記実施の形態 1一 7では、クライアント端末 1がストリーミングを実施することによりマルチメディアコンテンツを閲覧するものについて示した力クライアント端末 1がマルチメディアコンテンツをダウンロードして蓄積してから、そのマルチメディアコンテンツを閱覧するようにしてもよ、。

[0149] 図 19はこの発明の実施の形態 8によるコンテンツ配信システムを示す構成図であり、図において、図 1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。マルチメディアコンテンツ管理 DB8はクライアント端末 1によりダウンロードされたマルチメディアコンテンツを管理しているデータベースである。

[0150] 図 20はこの発明の実施の形態 8によるコンテンツ配信システムのクライアント端末 1 を示す構成図であり、図において、図 2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。

ライセンス管理 DB101はユーザが取得したライセンス情報を管理しているデータべースである。

著作権管理情報抽出部 102はライセンス管理 DB101に管理されているライセンス情報から著作権管理情報を抽出する処理を実施する。

ファイル読み出し部 103はマルチメディアコンテンツ管理 DB8に格納されているマルチメディアコンテンッの読み出し処理を実施する。

[0151] 図 21はこの発明の実施の形態 8によるコンテンツ配信システムのライセンスサーバ 2及び配信サーノを示す構成図であり、図において、図 3及び図 22と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。

配信サーノの HTTP送受信部 111はマルチメディアコンテンツ管理 DB5に格納されているマルチメディアコンテンツを配信する処理を実施する。

[0152] 図 22はこの発明の実施の形態 8によるコンテンツ配信システムの著作権管理方式変換サ一ノ^を示す構成図であり、図において、図 4と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。

ライセンス管理 DB 121はライセンス情報を管理して、るデータベースである。暗号化方式変換部 122は著作権管理方式変換受付部 51により著作権管理方式の変換依頼が受け付けられた場合、著作権管理方式変換受付部 51の指示の下、配信サーバ 4から配信されたパケットに含まれているマルチメディアデータの暗号ィ匕を解除し、クライアント端末 1が使用可能な暗号ィ匕方式で、再度、そのマルチメディアデータを暗号化する処理を実施する。

[0153] ダウンロードファイル送受信部 123は著作権管理方式変換受付部 51の指示の下、暗号ィ匕方式変換部 122により再暗号ィ匕されたマルチメディアデータを含むパケットをクライアント端末 1に送信する処理を実施する。

[0154] 次に動作について説明する。

コンテンツの一覧表示とクライアント端末 1におけるコンテンツの選択は実施の形態 1と同様である。

[0155] クライアント端末 1の著作権管理方式通知部 12は、 HTTP送受信.表示部 11がライセンスサーバ 2から送信されたコンテンツ IDと登録完了通知を受信すると、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式の一覧データをライセンスサーバ 2に送信する。

[0156] 著作権管理方式を決定する際の通信内容の詳細については、上記実施の形態 1と同様に、図 5のシーケンスで行われる。

ただし、この実施の形態 8では、コンテンツリクエストが RTSPではなぐ HTTPを使用して行うものとする。また、クライアント端末 1側にライセンス情報を蓄積する部分が異なっている。

[0157] 上記実施の形態 1同様に、クライアント端末 1は、ライセンスサーバ 2から送信されたライセンス情報を、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式の形式に著作権管理方式変換サーバ 6内で変換して受信する。

クライアント端末 1の著作権管理方式通知部 12は、著作権管理方式変換サーバ 6 力送信されたライセンス情報を受信すると、ライセンス情報とコンテンツ URLとセッシヨン IDを HTTP送受信 ·表示部 11に送信する。

HTTP送受信 ·表示部 11は、著作権管理方式通知部 12からライセンス情報とコンテンッ URLを受けると、そのライセンス情報をライセンス管理 DB101に格納する。また、 HTTP送受信 ·表示部 11は、所望のコンテンツに対するリクエストと、ユーザ I D及びセッション IDを著作権管理方式変換サーバ 6に送信する。

[0158] 著作権管理方式変換サーバ 6のダウンロードファイル送受信部 123は、クライアント端末 1から送信された所望のコンテンツに対するリクエストと、ユーザ ID及びセッション IDを受信すると、 HTTPを使用して、そのユーザ IDとセッション IDとコンテンツ ID を配信サーバ 4に送信して、コンテンツの取得要求を配信サーバ 4に送信する。

[0159] 配信サーバ 4の HTTP送受信部 111は、著作権管理方式変換サーバ 6から送信されたユーザ IDとセッション IDとコンテンツ IDを受信し、かつ、コンテンツの取得要求を受信すると、そのコンテンツ ID等をキーにして、マルチメディアコンテンツ管理 DB5 力コンテンツ IDに対応するマルチメディアコンテンツを取得し、そのマルチメディアコンテンツを著作権管理方式変換サーバ 6に送信する。

[0160] 著作権管理方式変換サーバ 6のダウンロードファイル送受信部 123は、配信サーバ 4から送信されたマルチメディアコンテンツを受信すると、そのマルチメディアコンテンッのマルチメディアデータを暗号ィ匕方式変換部 122に出力する。著作権管理方式変換サーバ 6の暗号ィ匕方式変換部 122は、ダウンロードファイル送受信部 123からマルチメディアデータを受けると、そのマルチメディアデータを、ラィセンスサーバ 2から送信されたライセンス情報に格納されていた復号キーを用いて復号し、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式で使用する暗号方式で、平文のマルチメディアデータを暗号ィ匕する。

[0161] 暗号ィ匕方式変換部 122は、再度、マルチメディアデータを暗号化すると、そのマルチメディアデータをダウンロードファイル送受信部 123に出力する。

著作権管理方式変換サーバ 6のダウンロードファイル送受信部 123は、暗号化方式変換部 122からマルチメディアデータを受けると、そのマルチメディアデータであるマルチメディアコンテンツをクライアント端末 1に送信する。

[0162] クライアント端末 1の HTTP送受信 ·表示部 11は、著作権管理方式変換サーバ 6から送信されたマルチメディアコンテンツを受信すると、そのマルチメディアコンテンツをマルチメディアコンテンッ管理 DB8に格納する。

マルチメディアコンテンツのダウンロードが完了すると、クライアント端末 1のファイル読み出し部 103は、マルチメディアコンテンツ管理 DB8から所望のマルチメディアコンテンッを選択し、そのマルチメディアコンテンツの読み出しを行う。

[0163] ただし、ファイル読み出し部 103は、ライセンス管理 DB101から著作権管理情報抽出部 102を介してライセンス情報を抽出し、そのライセンス情報カゝらマルチメディアコンテンッの閲覧を希望するユーザに対する有効期限や再生回数等の条件を検索し、今回、再生可能な状態にあるか否かを確認する。

ファイル読み出し部 103は、今回、再生可能な状態にあれば、そのマルチメディアコンテンッを暗号復号部 15に出力する。

[0164] クライアント端末 1の暗号復号部 15は、ファイル読み出し部 103からマルチメディアコンテンッを受けると、ライセンス管理 DB 101から著作権管理情報抽出部 102を介して、そのマルチメディアコンテンツに対応するライセンス情報における暗号の復号キ一を抽出し、その復号キーを用いて、マルチメディアコンテンツの暗号ィ匕を解除するなお、ライセンス情報は、クライアント端末 1の公開鍵により暗号化されており、クライアント端末 1の秘密鍵を用いて、著作権管理情報抽出部 102がクライアント情報を復号する。

そして、暗号復号部 15は、映像のマルチメディアデータを映像復号部 16に出力し、オーディオのマルチメディアデータをオーディオ復号部 19に出力する。

[0165] クライアント端末 1の映像復号部 16は、暗号復号部 15から符号化されている映像のマルチメディアデータを受けると、制御コマンド送受信部 13の指示の下、そのマルチメディアデータを復号化する。

[0166] クライアント端末 1のオーディオ復号部 19は、暗号復号部 15から符号化されているオーディオのマルチメディアデータを受けると、そのマルチメディアデータを復号ィ匕する。

クライアント端末 1のオーディオ出力部 20は、オーディオ復号部 19がマルチメディァデータを復号化すると、そのマルチメディアデータを再生して、スピーカ 21からォ一ディォを出力する。

[0167] 以上で明らかなように、この実施の形態 8によれば、クライアント端末 1から通知された著作権管理方式とライセンスサーバ 2及び配信サーノが使用可能な著作権管理方式が異なる場合、ライセンスサーバ 2がマルチメディアコンテンツにおける著作権管理方式の変換を著作権管理方式変換サーバ 6に依頼し、著作権管理方式変換サーバ 6がライセンスサーバ 2から著作権管理方式の変換依頼を受信すると、配信サーバ 4から配信されたマルチメディアコンテンツの著作権管理方式をクライアント端末 1 が使用可能な著作権管理方式に変換し、変換後のマルチメディアコンテンツをクライアント端末 1に転送するように構成したので、予め実装して!/、る複数の著作権管理方式の中に、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式が含まれて!/ヽな!、場合でも、マルチメディアコンテンツをクライアント端末 1に配信することができる効果を奏する。

なお、この実施の形態 8では、暗号化方式とライセンス記述方式を変換するものについて示したが、上記実施の形態 1と同様に、電子透力方式を変換するようにしてちょい。

[0168] 図 23及び図 24はこの発明の実施の形態 8によるコンテンツ配信システムの処理内容を示す処理シーケンス図である。

特に、図 23はコンテンツを受信しながら著作権管理情報を変換して配信する場合のシーケンスであり、図 24は全コンテンツを受信して著作権管理方式を変換した後に配信を行う場合のシーケンスである。

[0169] この実施の形態 8では、図 23に示すように、著作権管理方式変換サーバ 6がマルチメディアコンテンツを受信しながら、順次、そのコンテンツの暗号ィ匕を復号して、再度、そのコンテンツを暗号ィ匕する著作権管理情報の変換処理を実施するものについて示したが、必ずしも、そのような変換は必要ない。

[0170] 具体的には、図 24に示すように、著作権管理方式変換サーバ 6が配信サーバ 4から受信する全てのコンテンツを一旦蓄積して変換を行う場合、著作権管理方式変換サーバ 6は、クライアント端末 1から HTTPによるコンテンツのダウンロード要求を受信すると、コンテンツの形式を変換するため、一定時間後に指定した URLにアクセスして欲 Uヽ旨のメッセージを HTMLとしてクライアント端末 1に返信する。

そして、著作権管理方式変換サーバ 6は、全てのコンテンツをダウンロードしてから暗号ィ匕方式の変換やライセンス情報を格納し、その後、コンテンツをクライアント端末 1に配信する。

[0171] このように、クライアント端末 1と配信サーバ 4の間で、使用可能な暗号化方式やライセンス情報の記述形式など、著作権管理方式が異なっていても、著作権管理方式変換サーバ 6を介してダウンロードを行うことにより、著作権管理を実施しながらマルチメディアコンテンツの配信を実現することができる。これはクライアント端末 1がモパイル端末である場合のように、 CPU能力が限れられており、使用可能な著作権管理方式が制限されている場合などに有効となる。

また、この実施の形態 8でも、上記実施の形態 1と同様に、著作権管理方式変換サーバ 6を中継して配信されたコンテンツの数をユーザ毎に管理すれば、著作権管理方式変換サーノ 6の利用課金を行うことも可能となる。

[0172] 実施の形態 9.

図 25はこの発明の実施の形態 9によるコンテンツ配信システムを示す構成図であり、図において、図 13及び図 19と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。

図 26はこの発明の実施の形態 9によるコンテンツ配信システムのライセンスサーバ 71及び配信サーバ 72を示す構成図であり、図において、図 14及び図 21と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。

配信サーバ 72の著作権管理方式変換部 112はマルチメディアコンテンツの著作権管理方式を変換する処理を実施する。

[0173] 上記実施の形態 8では、著作権管理方式変換サーバ 6がマルチメディアコンテンツの著作権管理方式を変換して、マルチメディアコンテンツを配信するものにっ、て示したが、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式をライセンスサーバ 71に通知し、ライセンスサーバ 71及び配信サーバ 72が使用可能な著作権管理方式とクライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式が異なる場合、ライセンスサーバ 71が、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式のツールをネットワーク上力入手し、その著作権管理方式を使用してマルチメディアコンテンツを配信するようにしてもよヽ

[0174] 次に動作について説明する。

クライアント端末 1とライセンスサーバ 71間のユーザ認証処理や、利用可能なコンテンッの一覧表示処理は、上記実施の形態 8と同様である。

また、ユーザが閲覧希望のマルチメディアコンテンツを選択し、クライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式の一覧データをライセンスサーバ 71に通知する処理も、上記実施の形態 5と同様である。

[0175] また、ライセンスサーバ 71、配信サーバ 72、クライアント端末 1、著作権管理方式検索サーバ 73及び著作権管理方式提供サーバ 75間で使用する著作権管理方式の決定処理や、ライセンスサーバ 71の著作権管理方式ツールの入手処理も、上記実施の形態 5と同様である。

この実施の形態 9でも、ライセンスサーバ 71は、 OMA (Open Mobile Alliance) で採用されている著作権管理方式 Ver. 2の著作権管理方式に対応している。また、クライアント端末 1は比較的簡易に、クライアント側力クライアント証明書をサーバ側に送信すると、サーバ側がコンテンツの暗号鍵をクライアント端末 1の公開鍵で暗号化し、送信する方式を使用していることとする。

[0176] 上記実施の形態 5と同様に、クライアント端末 1は、ライセンスサーバ 71がダウン口ードした著作権管理方式ツールで生成し、送信されたライセンス情報を受信する。クライアント端末 1の著作権管理方式通知部 12は、著作権管理方式変換サーバ 6 力送信されたライセンス情報を受信すると、ライセンス情報とコンテンツ URLを HT TP送受信 ·表示部 11に送信する。

HTTP送受信 ·表示部 11は、そのライセンス情報をライセンス管理 DB 101に格納する。

HTTP送受信 ·表示部 11は、配信サーバ 72に対してコンテンツのダウンロード要求を送信する。

[0177] 配信サーバ 72の HTTP送受信部 111は、クライアント端末 1から送信されたコンテンッのダウンロード要求を受信すると、そのダウンロード要求を著作権管理方式変換部 112に出力する。

配信サーバ 72の著作権管理方式変換部 112は、 HTTP送受信部 111からダウンロード要求を受けると、マルチメディアコンテンツ管理 DB5からコンテンツ IDに対応するマルチメディアコンテンツを検索し、そのマルチメディアコンテンツの読込を行う。

[0178] 著作権管理方式変換部 112は、マルチメディアコンテンツを読み込むと、ライセンスサーバ 71のライセンス管理部 32にアクセスして、そのマルチメディアコンテンツの復号鍵を入手し、その復号鍵を用いて、そのマルチメディアコンテンツの暗号ィ匕を解除する。復号鍵の通信にはセキュアな通信方式である SSL等を使用する。

そして、著作権管理方式変換部 112は、ライセンス情報に格納されている暗号鍵を用いて、平文のマルチメディアコンテンツをクライアント端末 1が使用可能な著作権管理方式で利用する暗号方式で暗号化し、暗号ィ匕後のマルチメディアコンテンツを HT TP送受信部 111に出力する。

[0179] 配信サーバ 72の HTTP送受信部 111は、著作権管理方式変換部 112から暗号ィ匕後のマルチメディアコンテンツを受けると、 HTTPプロトコルで、暗号化後のマルチメディアコンテンツをクライアント端末 1に送信する。

クライアント端末 1は、配信サーバ 72から送信されたマルチメディアコンテンツを受信すると、上記実施の形態 8と同様にして、そのマルチメディアコンテンツをマルチメディアコンテンッ管理 DB8に格納する。

[0180] その後、クライアント端末 1のファイル読み出し部 103が、上記実施の形態 8と同様に、著作権管理情報抽出部 102と連携して、ライセンス情報のチェックを行い、暗号復号部 15が著作権管理情報抽出部 102から復号キーを入手してマルチメディアコンテンッの暗号ィ匕を解除する。

そして、映像復号部 16が映像のマルチメディアコンテンツを復号ィ匕して、映像表示部 17が映像をモニタ 18に表示し、オーディオ復号部 19がオーディオのマルチメディァコンテンツを復号化して、オーディオ出力部 20がオーディオを再生してスピーカ 2

1に出力する。

この実施の形態 9では、暗号化方式とライセンスの記述方式を変換するものについて示したが、デジタル透カゝし方式を変換するようにしてもよ!ヽ。

産業上の利用可能性

[0181] 以上のように、この発明に係るコンテンツ配信システムは、ライセンス情報を管理するライセンスサーバと、マルチメディアコンテンツを配信する配信サーバと、マルチメディアコンテンツを受信して再生するクライアント端末とがネットワークに接続されており、配信サーバがクライアント端末から要求されたマルチメディアコンテンツをクライアント端末に配信するものに適して、る。

Claims

請求の範囲

[1] 使用可能な著作権管理方式を通知する一方、マルチメディアコンテンツが配信されると、そのマルチメディアコンテンツを再生するクライアント端末と、上記クライアント端末から通知された著作権管理方式と自己が使用可能な著作権管理方式が異なる場合、マルチメディアコンテンッにおける著作権管理方式の変換を依頼するコンテンッ配信装置と、上記コンテンツ配信装置から著作権管理方式の変換依頼を受信すると、上記コンテンツ配信装置カゝら配信されたマルチメディアコンテンツの著作権管理方式を上記クライアント端末が使用可能な著作権管理方式に変換し、変換後のマルチメディアコンテンツを上記クライアント端末に転送する著作権管理方式変換装置とを備えたコンテンツ酉己信システム。

[2] コンテンツ配信装置は、クライアント端末から通知された著作権管理方式を使用することが可能である場合、マルチメディアコンテンツを上記クライアント端末に直接送信することを特徴とする請求項 1記載のコンテンツ配信システム。

[3] コンテンツ配信装置は、著作権管理方式変換装置に著作権管理方式の変換を依頼した回数を管理することを特徴とする請求項 1記載のコンテンツ配信システム。

[4] 著作権管理方式変換装置は、コンテンツ配信装置力配信されたマルチメディアコンテンッの配信方式をマルチキャスト方式カゝらュ-キャスト方式に変換することを特徴とする請求項 1記載のコンテンツ配信システム。

[5] 著作権管理方式変換装置は、使用可能な著作権管理方式がコンテンツ配信装置カゝら配信されたマルチメディアコンテンツの重要度に対応する安全強度を有しない場合、クライアント端末に対するマルチメディアコンテンツの転送を中止することを特徴とする請求項 1記載のコンテンツ配信システム。

[6] 使用可能な著作権管理方式を通知する一方、マルチメディアコンテンツが配信されると、そのマルチメディアコンテンツを再生するクライアント端末と、上記クライアント端末から通知された著作権管理方式と自己が使用可能な著作権管理方式が異なる場合、上記クライアント端末から通知された著作権管理方式を実現する著作権管理方式ツールのダウンロードを要求し、その著作権管理方式ツールを受信すると、その著作権管理方式ツールを実行してマルチメディアコンテンツを上記クライアント端末に配信するコンテンツ配信装置と、上記コンテンツ配信装置カゝら著作権管理方式ツールのダウンロード要求を受信すると、その著作権管理方式ツールを上記コンテンツ配信装置に送信する著作権管理方式提供装置とを備えたコンテンツ配信システム。

[7] コンテンツ配信装置は、著作権管理方式提供装置にダウンロードを要求した回数を管理することを特徴とする請求項 6記載のコンテンツ配信システム。

[8] 著作権管理方式提供装置は、クライアント端末が使用可能な著作権管理方式が、マルチメディアコンテンツの重要度に対応する安全強度を有しな、場合、コンテンツ配信装置に対する著作権管理方式ツールの送信を中止することを特徴とする請求項 6記載のコンテンツ配信システム。