明 細 書
コンクリート構造物の圧縮強度測定方法及び測定装置
技術分野
[0001] 本発明はコンクリート構造物の柱、梁、壁などのコンクリート圧縮強度を、超音波を 用いて、現場計測で即時に行う技術に関する。
従来の技術
[0002] コンクリート構造物の保守、保全を考える場合、当該構造物のコンクリート強度の確認 は必須の点検調査事項である。
従来のコンクリートの圧縮強度推定には、
(1) 当該コンクリートよりシリンダー状のコンクリートをコア抜きし、これを供試体とし
、圧縮破壊試験する方法、
(2) 非破壊的に圧縮強度を推定するシュミットハンマーによる打撃試験、 が一般的であった。
[0003] 上記(1)の方法は、コア抜きの後、抜きとつたシリンダー状供試体を試験場に持ち 込み、ァムスラー試験機などにより、破壊試験を行うものである。しかし、圧縮強度の 推定までに多くの時間、労力及び費用が必要になる、という問題を具備している。 上記(2)の方法は、計測現場で即時に圧縮強度を推定できるとしているが、その推 定値の精度が劣悪なことが指摘されてレ、る。
[0004] このような状況下、計測対象コンクリートの超音波計測器で得る音速と圧縮強度とを 関連付けて、コンクリート圧縮強度を測定する方法論の確立研究 (例えば、特許文献 1一 3)が、近時 15年程度に亘り、多くの諸賢により行われてきている。
し力 ながら、以下の理由で実用化に至っていない。
(1) コンクリートの音速と圧縮強度は確かに相関している。し力、しながら、強度の変 化に対する音速値の変化量が小さレ、。
(2) 理由(1)に関連して、コンクリート音速値を高精度に求める必要がある。しかし ながら、現状の超音波測定装置を用いた場合、音速値の測定誤差がコンクリート音 速値の変化量と同程度となってしまうか、或いは、音速値の測定誤差が又はコンクリ
ート音速値の変化量よりも大きレ、場合がある。
[0005] 上述した理由から、現時点において、コンクリート強度を非破壊で、測定現場で即 時に、容易に、迅速に、高精度に、そして安価に計測可能な測定機器は存在しない 特許文献 1 :特開 2002 - 55092号公報
特許文献 2 :特開 2003 - 14712号公報
特許文献 3:特開 2003 - 28844号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0006] 本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、コンクリート 強度を非破壊で、測定現場で、即時に、容易に、迅速に、高精度に、そして安価に 計測可能な測定方法及び測定装置の提供を目的としている。
課題を解決するための手段
[0007] 発明者は、種々研究の結果として、超音波計測で得る受信超音波に含まれる物理 量は、前記音速値のみではなぐ他にも多くの物理量が含まれていることに着目した 。そして、係る多くの物理量の中から、コンクリートの圧縮強度との相関が音速値より 格段に大きい物理量を選定し、この物理量と圧縮強度との関係 (以下、「関係 A」と記 載する)を特定し、計測対象コンクリートでの超音波受信波で得る前記物理量を前記 関係 Aとを対比させることでコンクリート圧縮強度を推定出来ることを見出した。
本発明は、係る知見に基いて創作されたものである。
[0008] 本発明のコンクリートの圧縮強度測定方法は、コンクリートモデル (シリンダーモデ ノレ:図 5)に設けた発信探触子 (4)から広帯域超音波を複数回発信し、広帯域超音 波を発信する度毎に受信探触子(5)で受信し、受信された受信波を加算平均する受 信波取得工程 (ステップ Sl、 S21)と、
受信波取得工程で取得された受信波 (G (t) )に予め定義された時刻関数 (FiL il, j
T (t)、 FiLTa (t)、 FiLTb (t) )を乗じて特定の部分を切り出し、切り出し波(GA (t il, i
) )を取得する切り出し波取得工程 (ステップ S2、 S22)と、
切り出し波取得工程で取得された切り出し波にフーリエ変換分析或いは最大ェント
口ピー分析を行レ、、スペクトル(FA (f)、 SA (f) )を求めるスぺクトノレ取得工程 (ス
il , j il, j
テツプ S2、 S22)と、
スぺクトノレ取得工程で求められたスぺタトノレの極大値を示す位置の振動数(fc)を 決定する極大値位置振動数決定工程 (ステップ S2、 S22)と、
スペクトルを求めたコンクリートモデルの圧縮強度( σ )を(例えば、ァムスラー試験
U
機により圧縮破壊強度計測により)計測する圧縮強度計測工程、とを含み、
設計強度の異なる複数のコンクリートモデルについて、前記受信波取得工程、切り 出し波取得工程、スペクトル取得工程、極大値位置振動数決定工程、圧縮強度計測 工程を繰り返し、前記複数のコンクリートモデルの各々における前記スペクトルの極 大値を示す位置の振動数 (f c)と圧縮強度( σ )から、スペクトルの極大値を示す位
U
置の振動数と圧縮強度との線形回帰式(図 9、図 38)を決定する工程 (ステップ S3、 S23)と、
圧縮強度を求めたいコンクリートより前記コンクリートモデルと同一形状のモデル (シ リンダ一モデル:図 5)を成形し、圧縮強度を求めたいコンクリートのモデルに対して 前記受信波取得工程 (ステップ Sl l、 S31)、切り出し波取得工程、スペクトル取得ェ 程、極大値位置振動数決定工程を行い、求められたスペクトルの極大値を示す位置 の振動数 (fk)と前記線形回帰式力も圧縮強度を求めたいコンクリートの圧縮強度を 決定する工程 (ステップ S 12、 S32)
とを有することを特徴としている (請求項 1)。
また、本発明のコンクリート構造物の圧縮強度測定方法は、コンクリートモデル(図 2 0、図 21:ステップ S40)に設けた発信探触子 (4)から広帯域超音波を複数回発信し 、広帯域超音波を発信する度毎に前記受信探触子 (5)で受信し、受信された受信波 を加算平均する受信波取得工程 (ステップ S41)と、
受信波取得工程で取得された受信波 (G (t) )に、前記発信探触子と前記受信
ii, il, i
探触子との相対的な位置関係(図 19の計測法における探触子の位置、探触子間距 離)とコンクリートモデルの厚さ(D)とにより形状が定義される時刻関数 (FiLT (t)、 Fi LTa (t)、 FiLTb (t) )を乗じて特定の部分を切り出し、切り出し波(GA (t) )を取
ii, il, j
得する切り出し波取得工程 (ステップ S42_l、 S42-2)と、
切り出し波取得工程で取得された切り出し波にフーリエ変換分析或いは最大ェント 口ピー分析を行レ、、スペクトル(FA (f)、 SA (f) )を求めるスペクトル取得ェ
ii, il, j ii, il, j
程(ステップ S42— 1、 S42— 2)と、
スペクトル取得工程で求められたスペクトルの極大値を示す位置の振動数(fc)を 決定する極大値位置振動数決定工程 (ステップ S42_l、 S42-2)と、
スペクトルを求めたコンクリートモデルの圧縮強度( σ )を計測(例えば、図 41のよ
U
うにコア抜きしたコンクリートモデルをァムスラー試験機等を用レ、た破壊挟持試験で 計測する)する圧縮強度計測工程 (ステップ S43)、とを含み、
設計強度と厚さとが異なる複数 (n X n種類の)のコンクリートモデルについて、発
F E
信探触子及び受信探触子のコンクリートモデルへの取付位置の相対位置関係(図 1 9の計測法における探触子の位置、探触子間距離)を同一にして、同一の計測法(図 19の計測法)により受信波を取得するという条件下で、前記受信波取得工程、切り出 し波取得工程、スペクトル取得工程、極大値位置振動数決定工程、圧縮強度計測ェ 程を繰り返し、前記複数のコンクリートモデルの各々における前記スペクトルの極大 値を示す位置の振動数 (f c)と圧縮強度( σ )から、スペクトルの極大値を示す位置
U
の振動数と圧縮強度との線形回帰式(図 9、図 38)を決定する工程 (ステップ S43)と 圧縮強度を求めたレ、コンクリート構造物に発信探触子及び受信探触子を取り付け、 発信探触子と受信探触子の取付位置の相対位置関係(図 19の計測法における探触 子の位置、探触子間距離)は前記コンクリートモデルに取り付けた場合と同一にして 、前記コンクリートモデルで受信したのと同一の計測法(図 19の計測法)により受信 波を取得する様にせしめ、圧縮強度を求めたいコンクリート構造物の発信探触子及 び受信探触子の取付位置とコンクリート厚さとから (表 5の数値を用いて)時刻関数の 形状を定義し (ステップ S52)、圧縮強度を求めたいコンクリート構造物に対して前記 受信波取得工程、切り出し波取得工程、スペクトル取得工程、極大値位置振動数決 定工程を行い、求められたスペクトルの極大値を示す位置の振動数 (fk)と前記線形 回帰式から圧縮強度を求めたいコンクリート構造物の圧縮強度を決定する工程、 とを有することを特徴としてレ、る(請求項 2)。
[0010] 本発明(請求項 2の発明)のコンクリート構造物の圧縮強度測定方法において、切り 出し波取得工程 (ステップ S42-l、 S42-2)で受信波から切り出される前記特定の 部分は表面波であり(図 19 (d)の計測法)、前記時刻関数は前記相対位置毎に予め 形状が定義されてレ、る様に構成することが出来る(請求項 3)。
[0011] 本発明のコンクリートの圧縮強度測定装置は、広帯域超音波を発信する発信探触 子 (4)と、広帯域超音波を受信する受信探触子(5)と、記憶ユニット (ハードディスク 2 5)と、受信された広帯域超音波を処理する処理ユニット(CPU19、コントローノレ回路 2 0)とを有しており、該処理ユニットは、
受信探触子 (4)で受信された受信波を加算平均して受信波 (G (t) )を取得し、
il, j
取得された受信波に予め定義された時刻関数 (FiLT (t)、 FiLTa (t)、 FiLTb (t) )を 乗じて特定の部分を切り出して、切り出し波(GA (t) )を取得し、
il , j
取得された切り出し波にフーリエ変換分析或いは最大エントロピー分析を行い、ス ベクトル(FA (f)、 SA (f) )を求め、
il , j il, i
求められたスペクトルの極大値を示す位置の振動数(fc)と、スペクトルを求めたコン クリートモデル (シリンダーモデル:図 5)の圧縮強度( σ )とを記憶し、設計強度の異
U
なる複数のコンクリートモデルにおける前記スペクトルの極大値を示す位置の振動数 と圧縮強度から、スペクトルの極大値を示す位置の振動数と圧縮強度との線形回帰 式(図 9、図 38)を決定して記憶ユニットに記憶し、
圧縮強度を求めたいコンクリートについて、前記コンクリートモデルに対するのと同 一の処理を行い、求められたスペクトルの極大値を示す位置の振動数(fk)と、記憶 ユニットに記憶された前記線形回帰式から、圧縮強度を求めたいコンクリートの圧縮 強度を決定する、
制御を行う様に構成されてレ、ることを特徴としてレ、る(請求項 4)。
[0012] また、本発明のコンクリート構造物の圧縮強度測定装置は、広帯域超音波を発信 する発信探触子 (4)と、広帯域超音波を受信する受信探触子(5)と、記憶ユニット( ハードディスク 25)と、受信された広帯域超音波を処理する処理ユニット(CPU19、 コント口—ノレ回路 20)とを有しており、該処理ユニットは、
受信探触子で受信された受信波 (G (t) )に、前記発信探触子と前記受信探触
ii, il, i
子との相対的な位置関係(図 19の計測法における探触子の位置、探触子間距離)と コンクリートモデルの厚さ(D)とにより形状が定義される時刻関数 (FiLT (t)、 FiLTa ( t)、 FiLTb (t) )を乗じて特定の部分を切り出して、切り出し波(GA (t) )を取得し , 取得された切り出し波にフーリエ変換分析或いは最大エントロピー分析を行い、ス ぺクトル(FA (f)、 SA (f) )を求め、
ii, il, j ii, il, j
設計強度と厚さとが異なる複数のコンクリートモデル (n X n種類の)について、発
F E
信探触子及び受信探触子のコンクリートモデルへの取付位置の相対位置関係(図 1 9の計測法における探触子の位置、探触子間距離)を同一にして、同一の計測法(図 19の計測法)により受信波を取得するという条件下で、前記複数のコンクリートモデ ルの各々について求めた前記スペクトルの極大値を示す位置の振動数(fc)と圧縮 強度( σ )から、スペクトルの極大値を示す位置の振動数と圧縮強度との線形回帰
U
式(図 9、図 38)を決定して記憶ユニットに記憶し、
圧縮強度を求めたレ、コンクリート構造物には、発信探触子と受信探触子の取付位 置の相対位置関係(図 19の計測法における探触子の位置、探触子間距離)を前記 コンクリートモデルと同一にして、前記コンクリートモデルで受信したのと同一の計測 法(図 19の計測法)により受信波を取得する様に発信探触子及び受信探触子が取り 付けられており、圧縮強度を求めたレ、コンクリート構造物の発信探触子及び受信探 触子の取付位置とコンクリート厚さとから(表 5の数値を用いて)受信波を切り出す時 刻関数の形状を定義し、圧縮強度を求めたレ、コンクリート構造物に対して前記コンク リートモデルに対するのと同一の処理を行い、求められたスペクトルの極大値を示す 位置の振動数 (fk)と、記憶ユニットに記憶された圧縮強度を求めたいコンクリート構 造物の厚みと同一厚さの前記線形回帰式とから、圧縮強度を求めたいコンクリート構 造物の圧縮強度を決定する、
制御を行う様に構成されてレ、ることを特徴としてレ、る(請求項 5)。
本発明(請求項 6の発明)のコンクリート構造物の圧縮強度測定装置において、発 信探触子 (4)と受信探触子 (5)に代えて、広帯域音波を発信する機能と受信する機 能を共有する探触子(33)を有して構成することが出来る。
[0014] そして、本発明(請求項 7の発明)のコンクリート構造物の圧縮強度測定装置におい て、受信波から表面波を切り出し(図 19 (d)の計測法)、該切り出しで用いられる時刻 関数は前記相対位置毎に予め形状が定義されている様に構成することが出来る。 発明の効果
[0015] 本発明による超音波測定装置を用いれば、このコンクリート強度の計測を安価に、 容易に、そして迅速に行う事が出来る。また、測定者の技術力による強度測定値の 変動を排除できる。
より具体的には、本発明によれば、受信超音波に含まれる縦波、横波、縦波と横波 の重畳波又は表面波の持つ物理量(振動数、スぺクトノレ幅、又はスペクトル面積 etc
. )とコンクリート強度との関係(関係 A)、又は、前記物理量とコンクリート劣化度 (含 む、中性化)との関係(関係 B)を見出すことが出来る。
[0016] さらに、計測対象コンクリートでの受信超音波より抽出される前記物理量との関係 A
、又は関係 Bとの対比の中で、それぞれコンクリート圧縮強度又はコンクリート劣化度
(含む、中性化)を推定できる。
発明を実施するための最良の形態
[0017] 以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態における装置について具体的に説 明する。
図 1は本発明の実施形態に係る超音波装置を示すブロック図である。
被探知体 30の表面に、発信探触子 4と受信探触子 5が接触するように配置される。 そして、発信探触子 4には超音波発信装置の電流供給回路 23から電流が供給され 、発信探触子 4から超音波(広帯域超音波)が発信し、被探知体 30内に入射する。 受信探触子 5が受信した超音波信号は、解析装置 11に入力されて、後述のように して解析される。
[0018] この解析装置 11においては、受信探触子 5の受信信号がアンプ回路 15により増幅 されて、フィルタ回路 16により後述の如くしてフィルタリングを受けた信号が、 ADC ( アナログデジタル変換回路) 17によりデジタル信号に変換され、ゲートアレイ 18を介し て CPU (中央演算装置) 19に入力される。
HD (ノヽ—ドディスク) 25には、解析処理アプリケ―シヨンソフトウェアと CPU19により
演算処理された時系列デ-タが保存される。
解析装置 11による解析結果は、表示装置 12にも入力されて表示される。更に、必 要な情報がキーボード 27から CPU19に入力されるようになっている。
[0019] メモリ 26は、 CPU19が演算する際にデータを一時的に格納するために使用される
。また、 CPU19からコント口—ノレ回路 20に制御信号が出力され、コント口—ノレ回路 20 はアンプ回路 15、フィルタ回路 16、 ADC17、ゲ―トアレイ 18及び電流供給回路 23 に作動指令信号を出力する。
電流供給回路 23は同軸ケーブル 31を介して発信探触子 4に接続されている。
[0020] 図 3に示すように、発信探触子 4には、基盤化したステップ型電圧発生器 13と振動 子 28とが内蔵されている。
ステップ型電圧発生器 13には、図 2に示すように、ステップ電圧駆動回路 21及びス テツプ電圧発生回路 22が設けられており、ステップ電圧駆動回路 21で発生するステ ップ関数型電圧を振動子 28 (図 3)に印加する。
[0021] 超音波を被探知体 30に入力する都度、受信探触子 5で受信波を得る。この受信波 は同軸ケーブル 32を介して、解析装置 11のアンプ回路 15へ、電圧の時間変動デー タとして送られる。
アンプ回路 15へ送られた前記時間変動デ-タはフィルタ回路 16を経由して、 ADC 17に達する電圧のアナログ量が ADC17によりデジタル量に変換され、ゲ―トアレイ 1 8を介して CPU19に転送され、前記電圧デジタル値 (ADC17によりデジタル量に変 換された電圧値)の時刻歴が表示装置 12に表示される。
自動的に、又はキーボード 27を用いた外部からの指示により、電圧の増幅又は減幅 及び口—パス/ハイパスフィルタ処理の指令が CPU19に伝達され、 CPU19はコント 口—ル回路 20を介してアンプ回路 15及びフィルタ回路 16を制御する。
[0022] 図 4に示すように、受信探触子 5には、 100kHz— 300kHzの範囲の特性の振動数 における漸減型ハイパスフィルタ 24、アンプ回路 14及び振動子 29が内蔵されている 電流供給回路 23はコントロール回路 20により制御されて、所定の時間間隔で動作 する。これにより、発信探触子 4 (図 3)に内蔵された振動子 28から、前記所定の時間
間隔で超音波が被探知体 30に入射される。受信探触子 5 (図 4)に内蔵された振動 子 29は超音波が入力する都度、被探知体 30の音圧変化にともない振動が励起する 。この振動励起で振動子 29に生じる電圧の時間変化が、受信探触子 5内のフィルタ 回路 24及びアンプ回路 14で 1次処理される。
[0023] アンプ回路 15及びフィルタ回路 16の制御が終了した段階で、 CPU19 (図 1)の指 示でコントロール回路 20が動作し、ゲートアレイ 18に受信波の加算処理を命令する。 ゲートアレイ 18は、 ADC17で得られる電圧に関する時刻歴デジタル量を、前記時刻 歴を得る都度、指定回数加算する。そして、 CPU19のコントロ-ル下加算平均時刻 歴を作成し、表示装置 12にその時刻歴をリアルタイム表示する。
[0024] ハイパスフィルタ及びアンプ回路は夫々受信探触子 5と解析装置 11の双方に内蔵 されている。受信探触子 5に内蔵されているハイパスフィルタ 24及びアンプ回路 14 は受信波に対し、前述の如ぐ 1次処理を行うものである。それに対して、解析装置 1 1に内蔵されるアンプ回路 15とフィルタ回路 16は、 1次処理された受信波に対し、 C PU19のコント口-ノレ下で微調整するものである。この微調整は装置機能の高度化の ために必要とされるものであり、解析装置 11内のアンプ回路 15とフィルタ回路 16は 必須のものではない。
[0025] 図 1の超音波装置は、 1対の発信探触子 4と受信探触子 5を装備する 2探触子の場 合を示している。しかし、発信探触子 4と受信探触子 5を一緒にした 1探触子としても かまわない。
発信探触子 4と受信探触子 5を一緒にした 1探触子の場合、図 42で示す様に、発 信/受信共用探触子 33の中にステップ型電圧発生器 13と漸減型ハイパスフィルタ 2 4とアンプ回路 14を共存させ、振動子 34を超音波の発信/受信の双方で用途で使 用することになる。
[0026] ここで、図 10を参照して、発信探触子 4から発信される広帯域超音波について、説 明する。
パルス型電圧が印加されるセラミック振動子から発信される超音波は、図 10 (b)で 示す様に、比較的狭い帯域のスペクトルを持つので、本発明の計測では使用に適さ ない。
これに対して、図示の実施形態及び実施例で発信探触子 4から発信される広帯域 超音波(例えば、ステップ型電圧が印加されるセラミック振動子)は、図 10 (a)で示す 様に、広い帯域のスペクトルを持つ超音波が得られる。この様な、広い帯域のスぺク トルを持つのが広帯域超音波である。 実施例
[0027] 次に、本発明の第 1実施例(以下、「実施例 1」)について説明する。
「実施例 1の前処理の具体的分析事例」
図 5のコンクリートシリンダーモデルを用レ、た計測の受信波の事例の 1つを図 11に 示す。図 11で示す事例は、設計コンクリート強度を 10N/mm2とした同一形状の 3 個のシリンダーモデルでの計測波を比較表示したものである。径 40mm、共振振動 数 500kHzの振動子を内蔵した発信及び受信探触子を図 5に示す様に配置し、発 信探触子内振動子に 30Vのステップ関数型電圧を印加することで、広帯域超音波を シリンダーモデル端面より入力し、他端面の受信探触子で広帯域超音波を受信する 計測で得た比較波 G (t) (j = l一 3)である。
J
[0028] ここで、図 11の受信波は、シリンダーモデル特有の形となっている。図 12を用いて 説明する。
シリンダーに生ずる伝達波が図 12に示されており、波 201は発信子から受信子ま で最短距離で伝達する縦波である。波 202は、シリンダー内部に無数にある細石とセ メント材との境界でモード変換 (縦波が横波に又は横波が縦波に変化)を繰り返しな 力 ¾伝達する波である。
波 203'は、シリンダー軸方向に超音波を入力する時、シリンダー端部(図 12では 左側端面)表面に自然発生する表面波である。波 203'は円周方向に全方位に向つ て伝達し、円周上でその伝達方向をシリンダーの中心軸方向に変じ、シリンダー表面 を伝達する波(203)となる。このシリンダー表面を伝達する波 203がシリンダーの他 端面(図 12では右側端面)に伝達され、当該他端面において、波 203は波 203'に 変じ、受信探触子で受信される。
波 201、 202、 203'の受信波を、時間軸上で模式的に示せば図 13の様になる。
[0029] 図 11の力-ソル位置 110に生ずる最初の起生波(縦波 201)を、図 7 (b)で示す時
刻関数を用いて切り出した時のスペクトル比較図を、図 14に示す。
図 14では、各波及び各スペクトルのシリンダー番号を符号 1、 2、 3で示している。設 計コンクリート強度が 10N/mm
2である 3つのシリンダーモデルにおけるスペクトルの 極大値を示す振動数を求め、これ等の平均値を対比させると表 1が得られる。 表 1. 201波の振動数
[0030] 表 1によれば、各シリンダーでの振動数は、 3つのシリンダーの振動数の平均値に 対して 1 %— 4%の差が生じているが、係る差異は、振動数とコンクリート強度の対比 を行う上では許容される範囲である(詳細は、後述する)。
なお、図 14において、符号 1、 2、 3で表示するスペクトル形状は全く相似している。
[0031] 一方、図 15は、図 13力、ら波 202、波 203'を切り出したスペクトル比較図である。図
15で示されてレ、る 3つのスペクトルは全く相似しており、 2つの極大値を持ってレ、る。 低周波の極大値に注目し、その振動数を読み取ると、表 1に対応して表 2を得る事 ができる。 表 2. 202波と 203'の重畳波の振動数
[0032] 表 2における振動数の微小な変動は、表 1の場合と同様、振動数とコンクリート強度 との対比を行う上で許容される値である。
前記波 202、波 203 'の重畳波 GA (t)の具体的切り出しは、図 7の時刻関数 FiLT i
b (t) (TGCフィルタ)tgを用いている。採用した tg、 Δ ΐ、 taは、
tg = 67 /i秒、 A t = 400、 ta = 40 /i秒
とし、
t< (tg-At): FiLTb (t) =0 ts-At ≤ t < tg :
tg≤t≤tg + ta:FiLTb (t) =1.0
+ ta < t ≤ ig + ia+ Δί : - ■ '式 Z— 2
t>tg + ta+ At:FiLTb(t) =0.0
N5 = 1000として
GA (t) = FiLTb (t)-G (t) (式 A-l)
の様に計算する。
これより、図 15のスペクトルは、
FAj { ) = j (GAJ (t) · e~'v' )df ■ · ·式 A— 2 として求める。
ところで、図 15のスペクトル FA (f)を (A— 2)式のフーリエ変換ではなく、最大ェント
J
口ピー法に置き変えると、下式 (A— 3)の SA (f)を求めることができる。この SA (f)を
J j 用いれば、更に明解なスぺクトノレ比較図を図 16に示すように得る事ができる。
mは、仮定した自己回帰モデルの次数、
Atは、受信波収録に当っての時間間隔、
Pmは、定常白色雑音の m次の分散、
a は、次数 mにおける自己回帰係数であり、 a 、 a . · 'a となり、
πι, jl m, 1 m, 2 m, m
iは虚数表示を示す。
図 16のスぺクトノレ SA(f)の比較図は、最大エントロピ一法を適用する GA(f)波を
縦波 201として求めている。また、この GA (f)波を波 201、波 202、波 203 'の混合
J
波とし、分析のデ-タ長(分析波の時間)を長くした場合のスペクトル比較図 SA (f)を
J
図 17に示す。
[0035] 図 16、図 17で波の切り出し用 TGCフィルタ(FiLTb (t) )を、符号「TGC」で示して いる。この TGCを時間軸前方又は後方へ若干移動すると、図 16、図 17共に、スぺク トル極大値を与える振動数も微小量変化する。
し力、しながら、分析波の時刻長を長くした図 17の方が、振動数の変化量が少なくな り、図示の分析例では殆んど変動していない。このことは、コンクリート強度と前記振 動数を関連づける上で好都合な現象の 1つと云える。
[0036] 図 5のコンクリートシリンダーを計 24体作成し、図 14に示した縦波(201)の切り出し 及び図 15によるモード変換波(202)とシリンダー表面を伝達する波 203 ' (横波:表 面波を含む)との混合波の切り出しによるスペクトル極大値を与える振動数を求めた 後、ァムスラー試験機による破壊試験を前記 24体にっレ、て行った。
24体の設計強度の内訳は、 10N/mm2、 18N/mm2、 24N/mm2、 27N/mm 2、 33N/mm2、 36N/mm2、 45N/mm2、 60N/mm2の 8種類とし、それぞれの 設計強度で 3体作成し、計 3 X 8 = 24体での前記振動数の特定とこれ等の結果を整 理して、前記破壊試験を行った。
[0037] 表 3に破壊試験で得られたコンクリート強度とスペクトル極大値 (最大値)の振動数 を示す。
[0038] 表 3は、各コンクリートシリンダー(Fc * * _k)毎にアムスラー試験機によるコンクリ ート強度(N/mm2)とスペクトル極大値の振動数を対比したものである。
ここで、「Fc * * _k」の「* *」は、設計強度である。また、同一設計強度のシリンダ 一を 3体作成しており、「k」はその番号で 1一 3となる。
参考までに、図 6の縦波起生時刻 tより、音速 Vを考慮して、次の式
P P
V = 200 (mm) /t
P P
で計算し、表 3の 1項目を得ている。
[0039] 表 3の結果より、振動数 fcl又は fc3と圧縮応力度 σ との関係を線形で示したもの
U
が図 9 (a)及び図 9 (b)である。 σ と fclとの関係で相関係数 rが 0.9であり、 σ と fc3 u u との関係で相関係数 rが 0.93となっている。
表 3の音速値 Vとび との関係は、図 18の様になる。図 18によれば相関係数 rが 0.
P U
8であり、図 9 (a)、図 9 (b)における相関係数 rに比較して劣った結果となっている。こ のことは、音速と圧縮応力度 σ との関連ではコンクリート強度の正確な予測が難しい
U
ことを示している。
なお、図 9 (a)、図 9 (b)、図 18のひ、 /3、rの値は(ひ、 j3は図 18参照、 rは相関係 数)、後述する「実施例 1の前処理フローチャート(FFT分析)」のステップ S3に関す る説明で記述されている数式 (2)、(3)、(4)を用いて算出される。
[0040] 「実施例 1の後処理の具体的分析事例」
実施例 1で、径 100mm、長さ 200mmで設計圧縮強度の異なる多くのコンクリート シリンダーモデルの圧縮破壊試験結果と、同モデルでの受信波の分析結果との対比 で、コンクリート強度 σ とスペクトル極大値 (最大値)を示す振動数 fcl又は fc3の関
U
係が表 3の様になることを示した。そして、 (1)式の線形回帰式が特定できることを前 記している。
σ (fc) = a -fc- iS · · · (1)
u
[0041] この回帰式を本超音波装置の HD (ハードディスク) 25 (図 1参照)に保存しておき、 装置起動時に CPU19のコント口—ル下で MEMORY26に転送する。コンクリート圧 縮強度の不明なコンクリートシリンダーモデルの前記強度を計測したい場合、当該シ リンダ一モデルで図 12に示す計測を行って得る受信波 G (t)に、図 14又は図 15のス ベクトル FA (f)を得たのと同一の分析処理を行えば、スペクトル FA (f)の極大値(最
j
大値)を示す振動数 fkが図 14の fc又は図 15の fcに対応して得られる。
この振動数 fkを図 14で示す結果を得た分析と同一処理で求め、図 9 (a)の線形回 帰式に振動数 fkを当て嵌めれば、図 38に示す様にコンクリート圧縮強度が予測でき る。
また、この振動数 fkを図 15で示す結果を得た分析と同一処理で求め、図 9 (b)の線 形回帰式に振動数 fkを当て嵌めれば、前記と同様にコンクリート圧縮強度が予測で きる。
[0042] 実施例 1において、図 14、図 15の FA (f)スペクトル比較図の代わりに、前述した A _3式の最大エントロピ一法分析による SA (f)スぺタトノレの比較図を図 16、図 17に示
す。
この SA (f)スペクトルを、多数の設計強度の異なるシリンダーモデルを用いて、前
J
記図 16、図 17を求めた場合と同一の分析条件で求め、得られる fc値と対応する圧 縮強度の値との関係より、図 9に対応する線形回帰式 (但し、図 38に対応:図示せず )を求めることができる。
[0043] 当然、図 16を得た分析法に対応する線形回帰式と、図 17を得た分析法に対応す る線形回帰式が別々に得られる。この回帰式を本超音波装置の HD25に保存してお き、装置起動時に CPU19のコント口—ノレ下で MEMORY26に転送する。
そして、コンクリート圧縮強度の不明なコンクリートシリンダーモデルの前記強度を 計測したい場合、当該シリンダーモデルで図 12に示す計測を行って得る受信波 G (t )に、図 16又は図 17のスぺクトノレ SA (f)を得たと同一の分析処理を行えば、スぺタト
J
ル SA (f)の極大値 (最大値)を示す振動数 fkが、図 16の fc又は図 17の fcに対応し て得られる。
図 38で模式的に示す線形回帰式にこの振動数 F を当て嵌めれば、前記と同様、
K
コンクリート圧縮強度を図 38の縦軸における「 *」印位置を読み取ることで、予測する こと力 Sできる。
[0044] 以下、実施例 1について、図 43以下のフローチャートをも参照して、「フーリエ変換 分析 (FFT分析)」の場合と、「最大エントロピー分析」の場合の双方にっレ、て説明す る。
そして、各々について、「前処理」と「後処理」を、ステップ毎に説明する。
[0045] 「実施例 1の前処理フローチャート(FFT分析)」
先ず、図 43を参照して、実施例 1のフーリエ変換分析 (FFT分析)を行う場合につ いて、前処理を、ステップ毎に説明する。
ステップ S1 (図 43)では、図 5に示すコンクリートシリンダーモデル (設計強度 No :J B)の計測で、発信探触子 101より広帯域超音波を入力し、受信探触子 102で広帯 域超音波を受信する。受信波 G (t)は、超音波発信毎に得る受信波 G (t)を加
il, j il, k
算平均したものである。
[0046]
G, (/) =—∑G,, ( …式 S I ここで、
il = l一 n : n は、コンクリート設計強度の数
A A
j =l一 n : nは、同一設計強度 (il)のシリンダー本数
B B
k=l一 n: n は、加算平均回数
C C
n、n、nは 1以上の整数
A B C
である。
[0047] 次に、図 43のステップ S2を説明する。
ここで、上述したステップ S1で得られる受信波 G (t)を、模式的に図 6に示す。波
il, j
201、波 202、波 203'の詳細については、前述した「実施例 1前処理の具体的分析 事例」の項の説明を参照されたレ、。
ステップ S2では、図 7(£ 、図703)等の時刻関数^11(^を複数回(115)図6の0
il
(t)波に乗じ、
. J
(1) 縦波 201、
(2) モード変換波 202、
(3) モード変換波 202と横波 203' (表面波含)との重畳波、
(4) 201、 202、 203'の重畳波、
の何れかを切り出す。すなわち、
GA (t)=FiLT(t)n5-G (t)
il, i il, i
ここで、 GA (t)は切り出し波である。
il, j
[0048] 前記時刻関数は図 7(a)、図 7(b)に限定されるものではなぐ前記(1)一(4)の波 を切り出す事が出来るものであれば、特に限定条件は無い。また、 FiLT(t)の形状を 定義する Δΐ、 ta及び前記 η5は、予め設定された所定値である。
なお、波 G (t)に時刻関数 FiLT(t)を複数回(n5)に亘つて乗じているのは、精
il, j
度向上のためである。
[0049] 前記、切り出し波 GA (t)をフーリエ変換し、 FA (f)を求め、 j =l
il, j il, j 一 nで比較表
B
示する。ここで、
fa ' (f l GA'、'.' 、'e—'w'、dt •式 S 2
[0050] 縦波 201を FiLTa (t)で切り出した場合のスペクトル FA (f)比較図が図 8である。
il, j
図 8を視認することにより、スペクトル極大値の振動数 fcを、 自動的に或いはオペレー タの判断で特定する。
図 8における縦波 201の切り出し波のスペクトル比較図からスペクトル極大値の振 動数 fclを特定するのに加えて、波 202の切り出し波から振動数 fc2を、波 202と波 2 03' との重畳波の切り出し波から振動数 fc3を特定し、波 201、 202、 203' の重畳 波の切り出し波から振動数 fc4を特定する。
[0051] 前記振動数 fc値の特定において、前記所定値 Δ ΐ、 ta、 n5及び tg値を若干変更す ることで、 j = l一 nの各々における FA (f)スペクトルの形状及び fc値が概略一致
B il, j
してくる。すなわち、本分析 STEP (ステップ S3)で、スペクトルの形状及び fc値が概 略一致してくる様に所定値 A t、 ta、及び n5を変更することが可能である。
また、 tgは t 、t 又は t を初期値とする。但し、 tg位置の時刻軸上での移動は可
hi h2 h3
能である。
詳細は後述する力 スペクトルの形状及び fc値が概略一致してくる様に変更或い は調節された所定値 A t、 ta、 n5及び tg値は、記憶されて後述の後処理で使用され る。
[0052] ステップ S2が終了した後、ステップ S2Aにおいて、他の設計強度のコンクリートシリ ンダ一についてもステップ Sl、 S2の処理が完了したか否かを判断する。他の設計強 度のコンクリートシリンダーについてステップ Sl、 S2の処理が完了していない場合は (ステップ S2Aが N〇)、「il」のカウントアップを行い(ステップ S2B)、ステップ SIに戻 る。
他の設計強度のコンクリートシリンダーについてもステップ Sl、 S2の処理が完了し ている場合には(ステップ S2Aが YES)、ステップ S3 (図 43)の処理を行う。
[0053] ステップ S3においては、コンクリートシリンダーのナンバリングを jjで付与し直し、 jjを 1一 n (n =n X n : n、nについては、ステップ SI参照)の整数とする。 STEP1—
D D A B A B
STEP2の繰り返し処理で得られる fc値(fcl一 fc4)を、コンクリートシリンダー jj毎に X
jj (kHz)と表現し直す。 jjコンクリートシリンダーの圧縮破壊試験で得られる破壊強度 を、 Yjj (N/mm2)と表現する。
圧縮強度 σ と前記 fc値との関係を
U
σ (fc) = a-fc-/3 ··· (1)
u
なる線形回帰式とし、下式(2)、(3)でひ、 j3を決定する。
[0054] „D _ ,„ _ 2
a=∑ (X, - Χ)(ΥΜ - 7) /∑ (X, - X) ■ ■ ■式 (2)
β = Ϋ-α-Χ ■ ■ '式 (3) また、相関係数 rは、次式 (4)で得られる。 r =―. ∑ (X, - X)(Y„ - Ϋ)! …式 (4 )
[0055] 回帰式の係数ひ、 j3、 rが得られたならば、以下の線形回帰式係数表(表 4)を作成 し、本装置(図 1)の解析装置内のハードディスク 25に保存記憶させる。 回帰式係数と/ cを得た所定値 (FFT分析による)
[0056] ステップ S3におレ、て記載された式(2)—式(4)におレ、て、
Xjjは、シリンダー jjの fc値(fcl fc4の何れか)、
Yjjは、シリンダー jjのァムスラー試験機による圧縮破壊強度、
である。
そして、全シリンダー jjの fc値(fcl一 fc4の何れ力 の平均値は、次の符号で示され ている。
X また、全シリンダー jjのァムスラー試験機による圧縮破壊強度の平均値は、次の符 号で示されている。
Ϋ
なお、圧縮破壊強度は次の符号で示す。
[0057] Yjj (jj = l—n )は、ステップ S3で入力する。
D
ステップ S3で得られる線形回帰式の事例の幾つかを、図 9 (a)、図 9 (b)に示す。 分析で用いた FiLT(t)は FiLTb (t)を採用し、所定値 A t、 ta、 n5及び tg値は表 4 に示す値を用いている。
波 201に切り出し波 GA (t)を用いた分析結果が図 9 (a)、
il, j
波 202、 203の重畳波に切り出し波 GA (t)を用いた分析結果が図 9 (b)、
il, j
である。
[0058] ステップ S3の処理が完了したならば、フーリエ変換分析を行う場合における実施例
1の前処理が終了する。
[0059] 「実施例 1の後処理フローチャート(FFT分析)」
次に、実施例 1をフーリエ変換分析 (FFT分析)する場合の後処理について、図 44 のフローチャートをも参照して、各ステップ毎に説明する。
ステップ S11では、強度を計測したい図 5に示すコンクリートシリンダーで、図示する 様な計測を行い、受信波 G (t)を取得する。受信波 G (t)は、超音波発信毎に得られ る受信波 G (t)を加算平均して求める。すなわち、
k
G(t) = ^~∑Gk (t) ■ · ■式 S 1 1
n, i ここで、 n は所定値で、 1以上の整数である。
[0060] 次に、ステップ S12では、図 7 (a)又は図 7 (b)に示す時刻関数 FiLT (t) (FiLTa (t )又は FiLTb (t) )を複数回(n5)にわたり、前記受信波 G (t)へ乗じられ、
(1) 縦波 201、
(2) モード変換波 202、
(3) モード変換波 202と横波(表面波含む) 203'との重畳波、或いは、
(4) 201、 202、 203'の重畳波、
の何れかを切り出し、 GA (t)波を取得する。なお、
GA (t) =FiLT (t) n5-G (t)
[0061] ここで、前記切り出しで用いる FiLT (t)を定義する係数 A t、 ta、 n5、 tgは、前記ス テツプ S3に関して説明した表 4において、分析の対象となった波、すなわち、(1)の 縦波 201、(2)のモード変換波 202、(3)のモード変換波 202と横波(表面波含む) 2 03'との重畳波、 (4)の 201、 202、 203'の重畳波、の各々について定められた所 定値である。係る所定値は、前記ステップ S2で説明されている。
[0062] 取得された波 GA (t)につレ、て、フーリエ変換で、対応するスペクトル FA (f)を求め る。すなわち
FA(f) = I (GA(t) - e"w' )dt ■ ■ ■式 S 1 2 そして、 自動及び手動により、 FA(f)スペクトルの極大値 (最大値)を示す振動数 fk を特定する。
[0063] FA(f)スペクトルの極大値 (最大値)を示す振動数 fkを特定したならば、 A t、 ta、 N 5、 tgで定義される時刻関数 FiLT (t) (FiLTa (t)又は FiLTb (t) )毎に準備されてい る図 9 (a)又は図 9 (b)に相当する幾つかの線形回帰式より、前記 fk値を得た分析法 による線形回帰式 (例えば、図 38)を選ぶ。そして、選択された回帰式の横軸(図 38) の振動数 fkの位置に対応する縦軸 *印の位置の値を読み取る。
この読み取り値(図 38における縦軸 *印の位置の値)を、計測対象であるコンクリー トシリンダ一の圧縮強度 σ NZmm2とする。
u
そして、ステップ S12の処理が完了する。
[0064] ステップ S12が終了すると、 FFT分析を行う場合の実施例 1が完了する。
[0065] 次に、実施例 1で最大エントロピー分析を行う場合について、前処理と後処理とに 分けて、説明する。
図 45は、実施例 1で最大エントロピー分析を行う場合の前処理を、フローチャート によりステップ毎に表現している。
[0066] 「実施例 1の前処理フローチャート(最大エントロピー分析)」
図 45のステップ S21は、実施例 1で FFT分析を行う場合の前処理における(図 43) ステップ S 1と同じ処理を行う。
[0067] 図 45のステップ S22は、実施例 1で FFT分析を行う場合の前処理における(図 43) ステップ S2において、 FFT分析を最大エントロピー分析に置き換えている。
すなわち、 FFT分析では、スペクトルを求める分析法では、次式
FAnj { ) = J {GA, f it)■ e~lwl )dt ■ ■ ■式 S 2 となるが、分析法を最大エントロピー分析へ変更すると、次式 P - t
&4;U (/) = i r ■ ■ ·式 S 2 2
1 +∑ バ となる。
[0068] 実施例 1で最大エントロピー分析を行う場合の前処理を示すフローチャート(図 45) におけるステップ S22A S22Bは、各々、実施例 1で FFT分析を行う場合の前処理 における(図 43)ステップ S2A S2Bと同じである。
[0069] 実施例 1で最大エントロピー分析を行う場合の前処理を示すフローチャート(図 45) におけるステップ S23は、基本的には、実施例 1で FFT分析を行う場合の前処理に おける(図 43)ステップ S3と同様である力 その説明中から、図 9 (a)、図 9 (b)に関す る記載を削除する。
また、表 4は、実施例 1で FFT分析を行う場合の前処理における(図 43)ステップ S 3に関連する説明では、「回帰式係数と fcを得た所定値 (FFT分析)」となっているが 、実施例 1で最大エントロピー分析を行う場合の前処理を示すフローチャート(図 45) におけるステップ S23に関する説明では、表 4のタイトルは「回帰式係数と fcを得た所
定値 (最大エントロピー分析)」となるべきである。
[0070] 図 45のステップ S23が完了すると、最大エントロピー分析を行う場合の前処理が完 了する。
[0071] 次に、実施例 1で最大エントロピー分析を行う場合の後処理について、図 46で示す フローチャートを参照しつつ、ステップ毎に説明する。
[0072] 「実施例 1の後処理フローチャート(最大エントロピー分析)」
実施例 1で最大エントロピー分析を行う場合の後処理を示すフローチャート(図 46) のステップ S31は、実施例 1で FFT分析を行う場合の後処理(図 44)のステップ S11 と同じである。
[0073] 実施例 1で FFT分析を行う場合の後処理(図 44)のステップ S12では、受信波を切 り出して求めたスペクトルが符号「FA (f)」で表示されてレ、るが、実施例 1で最大ェン トロピー分析を行う場合の後処理を示すフローチャート(図 46)のステップ S31では、 当該スペクトルは符号「SA(F)」で表示される。
そして、実施例 1で最大エントロピー分析を行う場合の後処理を示すフローチャート (図 46)のステップ S31では、 FFT分析の場合(図 44のステップ S12)の下式が
FA{f) = \ (GA(t) - e" 式 S 1 2 次の式
[0074] それ以外の点は、後処理フローチャート(FFT分析)におけるステップ S12と同様で あり、計測対象であるコンクリートシリンダーの圧縮強度 σ N/mm2が求まる。
U
[0075] 図 46のステップ S32が完了すれば、最大エントロピー分析を行うの実施例 1が完了 する。
[0076] 「実施例 2の前処理の具体的分析事例」
次に、第 2実施例(以下、「実施例 2」 )につレ、て、説明する。
[0077] 実施例 1は、シリンダーモデルを用いた場合の説明であつたが、コンクリート強度測 定法を実際のコンクリート構造物に適用する場合、壁、柱、梁における受信波を分析 しなければならなレ、。係る場合の受信波は、シリンダーモデルにおける受信波(図 6 参照)とは大きく異なる。
これに対処する手法について、以下において説明する。
[0078] 実構造物で想定される計測法を図 19に示す。実施例 2では図 19 (a)— (e)の 5種 を示す。
最初に、図 19 (a) (e)で示す計測条件について説明する。計測条件の 1部が異 なる場合は、当該説明箇所で別途説明する。
計測条件(1 ):使用する探触子は、径 40mm、共振振動数 500kHzの振動子を内 蔵した 1対の発信及び受信探触子。
計測条件(2): 30Vのステップ関数型電圧を受信探触子内振動子に印加。 計測条件 (3):超音波発信間隔 200Hz (5mm秒)。
計測条件 (4):条件 (3)の超音波発信間隔毎に得る 1000個の受信波を加算平均 し、得られる加算平均波を本分析で用いる受信波とする。
[0079] 図 19では、測定のパターンを(a)—(e)で示しており、各測定パターンで得る受信波 に含まれる支配的な波を符号 191一 197で示している。
コンクリート設計強度を同一とする図 20、図 21に示す 2つのコンクリートモデルでの 分析検討結果を、測定パターン (a)—(e)毎に、以下において示す。
なお、計測分析結果の再現性を確認するために、測定パターン毎に探触子配置位 置を変えた 3ケ所の受信波に対して、同一の分析処理を行い比較表示する。
[0080] 計測法 (計測パターン) (a)一 (e)を説明する前に、共通した分析の基本方針につ いて論述する。
実施例 1において、 σ と fcの関係を示す図 9 (a)
U 、(b)は、コンクリート圧縮強度 σ
U
と関係する振動数 fcを、図 14の縦波のスぺタトノレと、図 15のモード変換波とシリンダ 一表面を伝わる横波(含表面波)の混合波のスペクトルとにより特定するものである。 さらに、この振動数の特定に最大エントロピ一法を適用すると、図 16、図 17に示し た様に、 3つの測点位置の異なる切り出し波のスペクトルが良く一致する現象につい
ても説明した。多くの測定位置の異なる他の受信波の最大エントロピー分析でも例外 なぐ切り出し波のスペクトルの形状及び極大値位置での振動数が良く一致する(図 示せず)。
そのため、実施例 2では、主に最大エントロピ一法を用いた分析法について説明す る。
[0081] 「実施例 2 計測法 (a)」
図 19 (a)で示す透過計測の最大エントロピー分析結果を図 22、図 23に示す。 図 22は、図 20 (a)の Aモデル計測での受信波を用いた分析結果である。ここで、 受信条件は最後に一括して記述する。
また、図 23は、図 21 (a)の Bモデル計測での受信波を用いた計測での分析結果で あり、受信条件は最後に一括して記述する。
[0082] 本計測、すなわち実施例 2の計測法 (a)は透過計測であり、図 19に示した (板厚 30 Ommに関する)縦波重複反射波 191が、図 24の符号 242に示すように、繰り返し受 信される。
tgで始点時刻が定まるタイムゲインコントローノレ関数を用いて、この縦波重複反射波 を切り出して、そのスぺタトノレの起生状況を示したものが図 22、図 23である。
図 24によれば、最初大きな振幅の縦波透過波 241が生じる力 その後方にモード 変換波や、内部鉄筋の存在等に起因した大きな振幅の散乱波等を生じている。
[0083] この問題を除去するために、 TGC関数を規定する tg値(図 24)を縦波透過波 241 の起生時刻 thから序々に後方時刻へ移動する。 tg値(図 24)を後方時刻へ移動す る経緯の中で得る時刻歴を最大エントロピー分析し、前記移動の都度得られるスぺク トルの 1部を示したものが図 22、図 23である。
具体的には、 TGC関数として図 7 (b)に示す FiLTb (t)の係数を、
Δ ΐ = 400 μ禾少、 ta =∞、 n5 = 100、 tg= 176 z禾少
として、
GA (t) = FiLTb (t) n5-G (t)
を求め、 GA (t)を最大エントロピー分析することで、図 22、図 23のスぺクトノレ比較図 を求めている。
[0084] 図示はしないが、 tg値をさらに後方へ移動して設定しても、図 22、図 23のスぺタト ル極大値位置の振動数は変化しなレ、。
図 22、図 23において、符号 221の力-ソル位置及び符号 231の力-ソル位置にお ける振動数 (スペクトル極大値位置の振動数)は、共に 44. 4kHzと読み取れる。双 方のコンクリートモデル(図 20 (a)の Aモデル、図 21 (a)の Bモデル)とも、設計コンク リート強度は同一(20N/mm2)なので、図 22、図 23で得られた振動数(スぺクトノレ 極大値位置の振動数)が同一の値である 44. 4kHzなのは、当然といえる。
[0085] 「実施例 2 計測法 (b)」
計測法 (b)は、探触子間隔を材厚に比し、 0. 25倍以下とする反射法計測である。 モデル A、モデル B (図 20 (a)の Aモデル、図 21 (a)の Bモデル)で、探触子間隔 A= 80mmとして得た受信波による分析結果の 1部を図 25、図 26に示す。
上述した計測法 (a)、透過計測の場合における縦波重複反射波模式図(図 24)に ならい、計測法 (b)における反射波計測の模式図を図 27に示す。
[0086] 時刻 tgでその形状が定まる TGC関数を用いて、図 27の符号 272で示す縦波重複 反射波を切り出し、そのスペクトルの起生状況を、図 20 (b)の符号 1、 2、 3で示す測 定で比較表示したのが図 25、図 26である。
[0087] 図 27では、最初大きな振幅の、材厚に関する縦波重複反射波(符号 271)が生じる 。そして、その後方にモード変換波と横波反射波も生じる。カロえて、内部鉄筋からの 反射波等も、この時間帯に混在する。
この様に数種類の波の混在は、得られるスペクトルの振動数に大きな影響を与えて しまう。係る問題を除去するために、前記計測法 (a)の場合と同様に、 TGC関数の tg 値を前記 th値から序々に時間軸後方へ移動して行く経緯の中で得る時刻歴を最大 エントロピー分析し、移動の都度得られるスペクトルの 1部を示したものが図 25、図 2 6である。
[0088] 具体的には、 TGC関数として図 7 (b)に示す FiLTb (t)の係数を Δ t = 400 μ秒、 t a =∞、 Ν5 = 1000、 ΐ8= 160 μ禾少として、
GA (t) = FiLTb (t) n5-G (t)
j J
を求め、 GA (t)を (A— 3)式に示す最大エントロピー分析することで、図 25、図 26
のスペクトル比較図を求めてレ、る。
[0089] 図示はしないが、計測法(a)の場合と同様に、前記 tgを更に後方へ移動していって も、図 25、図 26のスペクトル極大値位置(符号 251、 261で示すカーソル位置)の振 動数は殆んど変化しない。
モデル A、モデル B (図 20 (a)の Aモデル、図 21 (a)の Bモデル)は、同一設計強度 で作成したものであるため、図 25、図 26のスペクトル極大値位置、すなわち、図 25と 図 26の符号 251、 261で示すカーソル位置の振動数は同一になる。そして、図 25と 図 26において、符号 251、 261で示すカーソル位置の振動数は共に 45. 1kHzとな つている。
[0090] ここで、計測法(a)では対応する振動数 (スペクトル極大値位置の振動数)が 44. 4 kHzであるのに対して、計測法(b)では 45. 1kHzとなっている。この、 45. 1kHzと 4 4. 4kHzと云う若干の違いは、計測法の違い (透過法と反射法)により、分析対象波 GA (t)に混入するコンクリート内散乱波の度合いが異なることから生じたものと判断 する。
[0091] 「計測法 (a)と計測法 (b)で共通する現象」
図 22の透過法によるスペクトルと、図 25の反射法によるスペクトルとでは、注目す べき同一の現象を確認できる。双方共、図 20のコンクリートモデル Aを用いての分析 結果である。
図 22では、若干の差ではある力 測点 3 (図 20 (b)の符号 3で示す測定箇所)のス ベクトルの極大値 (最大値)位置の振動数が、測点 1、 2 (図 20 (b)の符号 1、 2で示す 測定箇所)の振動数 (スペクトルの極大値位置の振動数: 44. 4kHz)よりも高振動数 側にずれている。また、図 25でも同様に、測点 3のスペクトルの極大値位置の振動数 が、測点 1、 2の振動数 (44. 4kHz)から大きく高振動数側へずれている。
すなわち、計測法(a)、 (b)双方の分析結果において、測点 3のスペクトルの極大値 位置振動数が高振動数側へ変化している。
[0092] 計測法(a)、 (b)双方で、測点 3のスペクトルの極大値位置振動数が高振動数側へ ずれているのは、コンクリート内に坦め込まれた鉄筋の存在で生じたものである。 図 20のコンクリートモデル Aでの計測法(a)、 (b)計測での探触子配置位置を確認
すれば理解されるように、測点 3では、発信探触子及び受信探触子が、コンクリート内 部に埋め込まれた鉄筋直上付近のコンクリート面に配置されている。そのため、測点 3での受信波 G (t)及び切り出し波 GA (t)には、鉄筋からの反射波及び散乱波が
3 3
多量に混入する。従って、図 22、図 25のスペクトル比較で、スペクトルの極大値(最 大値)位置の振動数が、測点 1、 2と測点 3とで相違する。
[0093] 「実施例 2 計測法 (c)、計測法 (d)」
計測法 (c) (図 19参照)は、探触子間隔 aを、材厚に比し 0. 65倍以上とした場合の 計測法である。
計測法(d)は探触子間隔 aを 100mm— 200mm程度とした場合の表面波の計測 法である。
これ等の計測法による受信波の模式図を図 28に示す。
[0094] モデル A、モデル B (図 20 (a)の Aモデル、図 21 (a)の Bモデル)において、探触子 間隔 a = 200mmとして得た受信波を用いた最大エントロピー分析に関して、説明す る。
先ず、モデル Aとモデル Bのコンクリート表面の劣化度を検討する。図 19で示す計 測法(d)による分析と云うことになる。図 19の(d)において、符号 194で示すコンクリ ート表面を伝達する波と、コンクリート表層を浅く潜って伝達する波(符号 195)の周 波数分析である。
[0095] 図 28の表面波 285 (図 19 (d)の 194、 195の混合した波)を切り出し、最大ェントロ ピー分析で得たスペクトル比較図を、図 29 (モデル A)、図 30 (モデル B)に示す。 図 29、図 30は、共に、測点 1、 2のスペクトルの極大値(最大値)位置の振動数が一 致している。図 29のモデル Aの場合で、測点 1、 2のスペクトルの極大値(最大値)位 置振動数が 31. 3kHz,図 30のモデル Bの場合で、その振動数が 37. 7kHzである この振動数(31. 3kHz, 37. 7kHz)の違レ、は、モデル A及びモデル Bの表層部コ ンクリート強度が異なってレ、ることを示してレ、る。
[0096] なお、図 29、図 30で、測点 3の前記振動数が測点 1、 2の振動数と若干異なってい る力 これは、図 20 (d)、図 21 (d)の計測で、測点 3の位置がコンクリートモデルの端
部に近いことより生じた現象と考えられる。
即ち、測点 3の計測では、図 31の表面波 312と、モデル端部反射経路の表面波 31 1と力 重畳して受信されていることに起因すると考えられる。図 31は、上述したモデ ノレ A、 Bのコンクリートモデルの全体が符号 Mで示されており、当該コンクリートモデル Mの測点 3近傍の端部(モデル端部)が符号 Meで示されている。そして、測点 3に設 けられた発信探触子 4eからのモデル端部反射経路の表面波 311は、モデル端部 M eで反射した後、受信探触子 5eで受信されているので、表面波 312に比較して、その 伝達距離が長くなつている。そのため、測点 3のスペクトル極大値位置振動数が、測 点 1、 2のスペクトル極大値位置振動数と相違している
[0097] 図 29、図 30のスペクトルを得るための具体的処理は、 TGC関数として、図 7 (b)に 示す FiLTb (t)の係数を Δ ί = 400 μ秒、 ta= 120 x秒、 n5 = 500、 tg = 32 z秒と して、
GA (t) =FiLTb (t) n5-G (t)
を求め、 GA (t)を (A— 3)式に示す最大エントロピー分析している。
[0098] 次に、モデル Aとモデル Bの材厚に関する重複反射の振動数を検討する。図 19の 計測法(c)による分析と云うことになる。図 19 (c)の波 192と波 193の重畳反射混合 波の周波数分析である。
図 28の受信波模式図に示す各波の内、時間軸後方に生ずる波を切り出す。
ここで、モデル A、モデル Bの縦波音速は、別途 4400m/秒と計測されている。こ の数値を用いると、縦波 1回反射波の起生時刻 thは、 a = 200mm,材厚 300mmと して、次の式で計算することが出来る。
前述と同様に、 TGC関数を図 7 (b)に示す FiLTb (t)とし、その係数を
Δ ί = 400 μ秒、 ta =∞、 N5 = 1000
とし、 tgの初期値を前記 th ( = 143.6 x秒)とし、 A tgを所定の値とし、 tg=tg+ A tg
の計算の都度、
GA (t) =FiLTb (t) n5-G (t)
j j
を求める。そして、 GA (t)を (A-3)式の最大エントロピー分析に適用し、スペクトル S
J
(f)を計算し、該スぺクトノレを比較表示する経緯の中で得たスペクトル比較図(tg = 2
J
27 μ秒)力 図 32、図 33である。
[0100] 図 32のモデル Αのスペクトル SA (f)によれば、スペクトルの極大値位置の振動数 j
が測点 1、 2、 3で 48. 4kHzとなっている。図 33のモデル Bでも、スペクトル極大値位 置振動数が、測点 1、 2、 3で 48. 4kHzと読み取れる。 tgをさらに時間軸後方へ移動 しても、スペクトル極大値位置振動数 (48. 4kHz)は殆んど変化しない。
[0101] ところで、 tgを時刻軸後方へ移動させながらスペクトル SA (f)の変化を視認する機 j
能は、スぺクトノレ極大値位置の振動数を特定するのに重要である。これに、関して説 明する。
図 34は、 TGC処理を行わずに G (t)波を直接、最大エントロピー分析した結果の
J
内、図 33のモデル Bに対応するスペクトル比較図である。図 34では、スペクトルの極 大値位置の振動数が、測点 1、 2、 3の全てで異なっているのが確認できる。
モデル Bにおいて、図 28の表面波 285のスペクトル極大値位置振動数は 37. 7kH z (図 30)であった。この表面波 285などを除去して得たスペクトル極大値振動数は 4 8. 4kHzであった。これ等のことより、図 34の G (t)波による分析で、各測点 1一 3で
J
のスペクトル極大値位置振動数が異なった理由は、振動数の異なる表面波が混在し たためであることが理解される。
[0102] 「実施例 2 計測法 (e)」
斜透過計測による分析例も示す。図 19 (e)に対応している。
図 35は、コンクリートモデル B (図 21 (a)の Bモデル)を用いた分析結果であり、前 記計測法 (d)による分析結果(図 33)を得たと同一の処理で求めたものである。 探触子間隔 a = 200mm、版厚 d= 300mmとした計測であり、最初に受信子に達 する縦波(196)の受信時刻 thは、当刻コンクリート音速を V =4500m/秒として、
P
下式で計算できる。
=Λ¾)02 +300 5 = 360·5% 5 =80 秒 ■ ■ ■式 Β2
[0103] 図 7に示す FiLTb(t)の係数を
At = 400/i秒、 ta =∞、 n5 = 20
として、 tgの初期値を th ( = 80.1μ秒)とし、 Δ tg = 5 μ秒として、
tg = tg+Atg
を繰り返し計算する都度、
GA (t)=FiLTb(t)n5-G (t)
j j
を求める。そして、 GA (t)に (A— 3)式の最大エントロピー分析を適用し得られるスぺ
J
タトル SA (f)を比較表示した結果の 1部(tg = 144 μ秒)が図 35である。
j
[0104] 「実施例 3 前処理の具体的分析事例」
次に、実施例 3における前処理の具体的分析事例について、説明する。 なお、実施例 2を制御フローチャートに沿った説明は、実施例 3と共に、後述する。
[0105] 図 19(b)で示す計測は、 2探触子計測であつたが、係る計測を 1探触子で行った場 合についても説明する。
図 36は、測点 1一 3の受信波を比較表示したものである。図 36の符号 361に示す 波の起生は、振動子に 30Vのステップ関数型電圧を印加した時、振動子内に生ずる 振動の時刻歴である。
図 36における力-ソル 362に d=300mmの版厚反射波の起生を確認できる。
[0106] 図 7(b)に示す FiLTb(t)の係数を、 At = 400 /i秒、 ta =∞、 N5 = 50、 tgを力—ソ ノレ 362で示す時亥 IJ (140 μ秒)より後方の 170 μ秒として、
GA (t)=FiLTb(t)n5-G (t)
j j
を求め、 GA (t)を (A— 3)式を用いて最大エントロピー分析することで得るスぺクトノレ
j
SA (f)を図 37で比較表示する。前記した波 361の残存が時刻後方にあることより、
J
測点 1、 2、 3のスペクトルの極大値位置振動数に若干の違いがある力 平均値として 44. 7kHzが読み取れる。
この計測法と対応する 2探触子法(「実施例 2 計測法 (b)」参照)での前記振動数
1S 図 26で 45. 1kHzとなっていることより、その差(44. 7kHzと 45. 1kHzとの差異
)は許容の範囲と考えられる。
以上より、 1探触子計測及び 2探触子計測のいずれでも、材厚に関する重複反射の 卓越する振動数を取り出すことができることが理解される。
[0107] ここで、図 19を参照して、実施例 2の前処理における計測法を整理して、再度説明 する。係る計測法は、次の 5種類となる。
(A) 透過法
(B) 反射法
探触子間隔を a、被計測体材厚を Dとして
a≤0. 25 X D
(C) 反射波法
探触子間隔を a、被計測体材厚 Dとして
a≥0. 65 X D
(D) 計測は、表面配置法
(E) 計測は、斜透過法
[0108] 実施例 3前処理で用いた計測法は、超音波の発信と受信を 1つの探触子で共用す る反射法で、図 19 (b)の計測法に対応する。
実施例 2前処理の 5種の計測波及び実施例 3前処理の計測法を、設計強度を同一 とする 2つのコンクリートモデルへ適用する。そして、得られた受信波 G (t) (jは、測点
J
の数)より、 A t、 ta、 n5、 tgを所定の係数とする TGC関数 FiLTb (t)を用いて、分析 用の波 GA (t)を切り出す。
J
ここで、 TGC関数 FiLTb (t)を定義する各係数については、計測法毎に前述して ある。本明細書では、以降、当該係数を「所定値」と記載する。
[0109] この分析用の波或いは切り出し波 GA (t)に、 (A— 3)式による最大エントロピ一分
J
析を適用することで、スぺクトノレ SA (f)を求める。
j
2つのコンクリートモデル (A、 8 :図20 (&)、図 21 (a)参照)の双方で、測点 j毎に得 られる SA (f)の関数形状と、この関数の最大値位置を示す振動数 fcとが良く一致す
J
ることを、実施例 2前処理の計測法(a)、(b)、(c)、(d)、(e)及び実施例 3前処理の
計測法で確認した。
また、設計強度を同一とする 2つのコンクリートモデル (A、 B)で得られるスペクトル の極大値位置 fcの値力 S、計測法(d)を除く他の全ての計測法(a)、(b)、(c)、(e)毎 に、殆んど一致することを確認した。
実施例 3前処理では、 Bモデル(図 21 (a)参照)での分析結果のみ示し、 Aモデル( 図 20 (a)参照)での分析結果は省略した。
[0110] 実施例 2前処理の計測法(d)の場合のみ、設計強度を同一とする 2つのコンクリート モデル (A、 B)の前記 fc値が同一値とならなかった理由について、説明する。
図 19 (d)で示す計測法は、コンクリート表層を伝達する波 194と波 195との混合波 の振動数を求めたものと考えることができる。
ここで、表層のコンクリート強度は、コンクリート打設後の施工状況で大きく異なって くる。また、壁材の様な場合、打設時のコンクリート重量により、壁下部のコンクリート が圧密されるが、壁上部は壁下部に比較して、この圧密の程度が緩和される。そのた め、壁上部に比較して、壁下部の強度が大きくなる。さらに、スラブ材 (床材)等も、前 記と同様の理由で、上層表面に比較して下層表面の強度が大きくなる場合がある。 これに加えて、コンクリート打設時に、打設作業を容易にすべく水を規定以上に打 設コンクリートに混入する場合が存在することは否定できない。その様な場合、コンク リート表層の強度は小さくなる。
以上述べた様な種々の打設条件の複合作用により、図 19 (d)で示す計測では、前 記 fc値が同一とならなかった訳である。
[0111] 簡略化のため分析例としては示してはいないが、実施例 2の前処理で示す様に設 計強度をパラメータとした図 20又は図 21の様なコンクリートモデルを準備して、実施 例 2前処理の計測法 (a)、(b)、(c)、 (d)、(e)及び計測法 3で示した分析を行えば、 実施例 2の各計測法(a)—(e)及び実施例 3の計測法毎に、図 9 (a)又は図 9 (b)に 相当する線形回帰式
σ (fc) = a - fc- j3 (1) (再掲)
U
を特定すること力 Sできる。
[0112] 上述した(1 )式の線形回帰式において重要なもう 1つのパラメ—タである「被計測体
の厚さ D」について説明する。
実施例 2の計測法 (a)、(b)、(c)、 (e) (計測法 (d)を除く)及び実施例 3では、受信 波 G (t)の時間軸後方に含まれる被計測体の厚さ Dに関する重複反射を分析の対象
J
としている。そして、この重複反射波のスペクトルの内、スペクトル値が最も大きくなる スペクトルの最大値位置(或いは極大値位置)の周波数を、「fc」として特定している。 前記重複反射波には被計測体の厚さに関する共振成分が多量に含まれる。共振 の 1次振動数 fcは、前記被計測体の厚さ D (mm)とコンクリートの音速 V (mm/ μ
L P
秒)を用いて、
fc = 103/ (2D/V ) (kHz) (Y-l)
L Ρ
となる。
前記 fc値と、 fc値 (上式で用いた共振の 1次振動数)との関係を、図 39に示す。
L
[0113] 前記共振成分は次数を持ち、そのスペクトルの極大値は fc値の整数倍位置と合致
L
する。前記 fc値を図 39で示せば、
fc = 3fc
L
となる。これより、上述した fc値は、最も卓越して生ずる次数の共振スペクトルの振動 数と云うことになる。
[0114] 実施例 2前処理の計測法(a)、(b)、(c)、 (e)及び実施例 3前処理の計測法を用い る場合、前記 値及び fc値が被計測体の厚さ Dによっても変化する。
1
以上より、実施例 2の計測法(a)、 (b)、(c)、(e)及び実施例 3の計測法を用いる場 合、(1)式で示す線形回帰式の係数 α、 は、被計測体の厚さ D毎に異なったもの となる。
ここで、計測法 (d)は、コンクリート表層を伝達する波を切り出す分析を行う計測法 であり、(Y— 1)式が示す被計測体厚さ Dの共振現象とは無関係な分析である。従つ て、計測法 (d)の場合、被計測体の厚さ Dが変化しても、前記ひ、 /3の値は変化しな レ、。
[0115] 以上より、設計強度が例えば、 10N/mm2、 18N/mm2, 24N/mm2、 27N/m m2、 33N/mm2、 36N/mm2, 45N/mm2、 60NZmm2のコンクリートモデルを、 厚さ Dのパラメータ(例 100mm、 125mm, 150mm' · ' 500mm)として各々作成し、
個々のコンクリートモデルで前記 fc値を求めることになる。
具体的には、個々のモデルで、図 19の(a)— (e)に示す計測を、前述実施例 2で 説明した様に行い、得られた受信波 G (t) (jは測点番号)に対して、所定の係数値 Δ
j
t、 ta、 n5、 tgで定義される TGC関数 FiLT (t)を用いて、下式により GA (t)波を作成 する。
GA (t) =FiLT (t) n5-G (t)
j j
ここで、 FiLT (t)は FiLTa (t)又は FiLTb (t)となる。
[0116] そして、求められた GA (t)を最大エントロピー分析することで得られるスペクトル S
A (f)の形状において、 jが変化してもその形状が概略同一となることを確認した後、
SA (f)の極大値 (最大値)を示す振動数 fcを、
計測法(a)であれば、図 22又は図 23の様に、
計測法(b)であれば、図 25又は図 26の様に、
計測法(c)であれば、図 32又は図 33の様に、
計測法(d)であれば、図 29又は図 30の様に、
計測法(e)であれば、図 35の様に、
特定する。
[0117] 以上の様に、設計強度 σ 及びコンクリート供試体厚さ Dの双方をパラメータとした分
U
析で前記 fc値を求めた後、各コンクリートモデルより実施例 1で示した圧縮試験用シリ ンダーをコア抜きし、ァムスラー試験機などで破壊試験を行い、圧縮破壊強度 σ を
U
求めれば、前記(2)、(3)式(実施例 1の前処理フローチャート(FFT分析)のステツ プ S3の説明参照)を用いて、線形回帰式(1) (図 9 (a)及び図 9 (b)に相当する線形 回帰式)
σ (ϊο) = α · ϊο- β (1) (再掲)
U
におけるひ、 /3値が、計測コンクリートの厚さ D毎に得られる。
[0118] より正確には、 ひがひ (D)、 βが 0 (D)の様に厚さ Dの関数となり、 (1)式は次の(1 ' )式の様に書き変えられる。
σ (fc) = a (D) -fc- j3 (D) (1,)
u
(但し、計測法(d)では前記 Dの値が異なっても(1)式のひ、 /3値は変化しなレ、。 )
(1 ' )式の計測コンクリート厚さ D毎に整理された線形回帰式を、本実施形態に係る 超音波装置の HD25に保存し、超音波装置起動時に、 CPU19のコント口-ノレ下でメ モリ 26に転送する。
[0119] 「実施例 2及び実施例 3 後処理の具体的分析事例」
次に、実施例 2及び実施例 3における後処理の具体的分析事例について、説明す る。
[0120] コンクリート構造物のコンクリート強度を計測したい場合、先ず、当該位置において 、「実施例 2の前処理の具体的分析事例」において説明した計測条件(1)一 (4)の下 で、図 19で示す計測法(a)—(e)或いは実施例 3の計測の何れかを行レ、、受信波 G
j
(t)を収録する。ここで、 jは、測点である。
この計測時、計測位置での部材厚 Dは既知とする。また、測点 j (j = l、 n : nは 1以 上の整数)で部材厚は変化しなレ、ものとする。
[0121] 実施例 2の各計測法(a)— (e)及び実施例 3で示した TGC関数の係数 Δ t、 ta、 n5 、 tgを所定値とする時刻関数 FiLTb (t)を用いて、
GA (t) = FiLTb (t) n5-G (t)
j j
を求める。
切り出し波 GA (t)に、(A— 3)式で示す最大エントロピー分析を施せば、スペクトル
S (f) (jは測点番号: j = l一 n )が得られる。スペクトル SA (f)の形状は、 jが変化して j s j
も概略同一となることを確認した後、 SA (f)の極大値 (最大値)を示す振動数 fkを、 実施例 2の計測法(a)であれば、図 22又は図 23の様に、
実施例 2の計測法 (b)であれば、図 25又は図 26の様に、
実施例 2の計測法(c)であれば、図 32又は図 33の様に、
実施例 2の計測法(d)であれば、図 29又は図 30の様に、
実施例 2の計測法(e)であれば、図 35の様に、
実施例 3の計測であれば、図 37の様に、
特定する。なお、但し、スぺクトノレ SA (f)の極大値位置振動数 fkについて、図 22、図
23、図 25、図 26、図 32、図 33、図 29、図 30、図 35、図 37では、同じ物理量(スぺク トル SA (f)の極大値位置振動数)を fcと表記している。
[0122] スペクトル SA (f)の極大値位置振動数 fkを、線形回帰式(1 ' )に当て嵌める。この 線形回帰式(1 ' )は、実施例 2の計測法(a)— (e)又は実施例 3の計測法毎に、被計 測体コンクリートの材厚 D毎に組み合わせて準備されたものであり、振動数 f kの関数 である圧縮強度 σ (fk)と、被計測体コンクリート材厚 Dにより変化する振動数 fk (D)
U
との線形関係を示すものである。なお、上述した線形回帰式(1 ' )では、スペクトル S A (f)の極大値位置振動数を「fc」と表記している力 これを「fk」に置換すれば良レ、。 そして、図 38の σ を、極大値位置振動数 fkに対応する縦軸の *印位置の座標を
U
読み取ることで、当該計測位置でのコンクリート強度を予測できるのである。
[0123] 「実施例 2、実施例 3の前処理フローチャート(最大エントロピー分析)」
次に、図 47をも参照して、最大エントロピー分析を行う場合における実施例 2、実施 例 3の前処理を説明する。
[0124] 図 47で示す最大エントロピー分析を行う場合における実施例 2、実施例 3の前処理 のフローチャートでは、分析波 GA (t)よりスペクトルを取り出す方法として最大ェ
、 、
ントロピー分析による場合 (最大エントロピー分析を行う場合における実施例 2、実施 例 3の前処理)を示す。ここで、添字「ii」、「il」、「j」の意味するところは、図 43のフロ 一チャートにおけるステップ S41に関する記述を参照して戴きたい。
なお、実施例 1で前述したように、最大エントロピー分析の代わりに FFT分析を用い ることもできます。その場合 (最大エントロピー分析の代わりに FFT分析を用いる場合 )には、以降の記述で、 SA (f)を FA (f)に置換する。
、リ、 、リ、
[0125] ステップ S40
設計基準強度の異なるコンクリートモデルを、厚さ(D)をパラメ-タとして作成する( 図 40参照)。
コンクリートモデルの作成に際して、
設計基準強度は、 lONZmm2— 60N/mm2を離散化して、 n種類だけ作成し、
E
材厚 Dは、 10cm 100cmを離散化して、 n種類だけ作成、
F
するので、「n X n」種類のコンクリートモデルを作成することになる。
E F
このステップ S40が完了したならば、ステップ S41に進む。
[0126] 次のステップ S41では、先ず、図 19 (a) (e)の計測法で、発信探触子 201より広
帯域超音波を入力し受信探触子 202で広帯域超音波を受信する。ここで、図 19の( a)、(e)は透過計測、(b)、(c)は反射計測、(d)は表面配置計測である。また、発信 探触子 201と受信探触子 202とを共用する探触子計測は、図 19 (b)の計測に対応 する(図示せず)ので、(b ' )計測と定義する。
受信波 G (t)は、超音波発信ごとに得る受信波 G (t)を加算平均したもの
ii、リ、] u、リ、 j、 k
であり、次式で表現される。 ぃ 丄 ^, , ,) ■ ■ ·式 C 1 上式 ίこ: j¾レ、て、
ii= l一 η : ηは材厚の種類数(ステップ S40参照)。
F F
il = l一 η : ηはコンクリート設計基準強度の種類数 (ステップ S40参照)。
Ε Ε
j = l -n : nは同一設計基準強度コンクリートモデルで得る受信波の数。同一コン
B B
クリートモデルで探触子位置を変えて計測する。
k= l一 n : n は前記加算平均の加算回数。
C C
[0127] 図 47のステップ S41が完了したならば、ステップ S41—1において、ステップ S41で 採用された計測法をチェックする。
ステップ S41-1において、ステップ S41で用いられた計測法力 \ 2探触子を用いた 計測法(a)、(b)、(c)、(e)、或いは 1探触子による計測法 (b ' )を用いているのであ れば、ステップ S42— 1へ進む。一方、ステップ S41で、 2探触子を用いた計測法(d) を用いている場合には、ステップ S42—2に進む。
[0128] 先ず、ステップ S41— 1、すなわち、ステップ S41で用いられた計測法力 \ 2探触子 を用いた計測法 (a)、 (b)、(c)、(e)、或いは 1探触子による計測法 (b ' )である場合 を説明する。
図 19の計測法 (a)、 (b)、(c)、(e)、或いは 1探触子による計測法 (b ' )で得られる 受信波 G (t)には、時刻軸後方に、材厚に関する重複反射、すなわち図 19で示
、 、
す波 191、 195、 192力 S繰り返し含まれる。
ステップ S41-1では、この重複反射の卓越する振動数成分の(スペクトルにおける 極大値を取る位置の)振動数 fcを特定する。
[0129] そして、外部からその値を指定される材厚 D及びコンクリート音速 Vを用いて、受信
P
時刻 tを計算する。
h
計測法(a)であれば、図 19 (a)で示す重複反射波 191の 1回目の波の受信時刻 t
h を t =D/V で計算する。
h P
計測法 (b)、(c)であれば、図 19 (b)の重複反射波 195或いは図 19 (c)の重複反 射波 192の、 1回目の波の受信時刻概略値 t で計算する。
計測法(e)計測であれば、図 19 (e)の材厚重複反射波 196における 1回目の波の 受信時刻 tを t = (D2 + a2) 1/2/V で計算する。
h h P
[0130] この波の受信時刻 tは、受信波の切り出しを行うための時刻関数 FiLT (t)の形状
h
を定義するのに用いられる。
すなわち、図 7 (a)、図 7 (b)等の時刻関数 FiLT(t)を複数回(n5)に渡り、前記 G
、 i
(t)波に乗じて、
、
GA (t) =FiLT (t) n5 -G (t)
ii、ij、j ii、ij、j
なる式により、切り出し波 GA (t)を取得する。
、 、
その際に、必要となる時刻関数 FiLT(t)について、その形状を定義する野に必要 な数値である Δ ΐ、 ta及び η5は、各計測法毎に予め設定された所定値である力 FiL T (t)の形状を定義するのに必要なもう 1種類の数値「tg」として、前記 値を用いる
H
のである。
[0131] 前記切り出し波 GA (t)を最大エントロピー分析して SA (f)を求め、 j = l一 n
、リ、 、
で比較表示(図 8)する。そして、図 8でスペクトルの極大値 (最大値)位置を示す振
B
動数を fc値として特定する。
fc値を特定する際に、前記所定値 A t、 ta、 n5の値を若干変更しながら前記 tg値を 時間軸方で後方へ移動していくと j = l一 n の SA (f)スペクトルの形状が概略一
B ii、ij、j
致して来る。そして、 tg値をさらに後方へ移動していっても、 fc値が変動しなくなる。こ の様な SA (f)スペクトルの変化のパタ—ンを確認しながら、 A t、 ta、 n5、 tg値の
、 、 j
変更を自動又は手動で行う。
但し、コンクリート厚及び計測法が同一のコンクリートモデルでの分析では、 A t、 ta 、 n5、 tg値は一定の値となる様にする。
[0132] 次に、ステップ S41— 2、すなわち、ステップ S41で用いられた計測法力 2探触子を 用いた計測法 (d)である場合を説明する。
図 19 (d)の 2探触子計測で得られる受信波 G (t)では、コンクリート表層を伝達
u、リ、 J
する表面波 194、波 195等が、図 28の符号 285で示すように、時刻軸前方に生じる
この表面波の内、最も早く受信する波は表層に自然発生する縦波である。この縦波 の起生時刻 tは、コンクリート縦波音速を V、探触子内振動子径を Φ、伝達距離補
h P
正係数をひ ( = 0. 8)、発信探触子と受信探触子との中心間距離を a、として
1
t = (a- a · Φ
h i )/ν となる。
P
[0133] 図7 (&)、図70))等の時刻関数^1^( を複数回(115)に渡り、受信波0 ( に 、 、 J 乗じ、切り出し波 GA (t)を求める。
、 、 J
GA (t) =FiLT (t) n5 -G (t)
ii、ij、j ii、ij、j
ここで、時刻関数 FiLT (t)の形状を定義する数値の内、 Δ ΐ、 ta及び前記 η5は、予 め設定された所定値である。そして、時刻関数 FiLT (t)の形状を定義するのに必要 なもう一つの数値 tgを、上述した縦波の起生時刻 tとする。そのようにして形状を定
h
義された FiLT (t)を用いて、切り出し波 GA (t)を求める。
u、リ、 J
[0134] 前記切り出し波 GA (t)を最大エントロピー分析し、 SA (f)を求め、 j = l一 η 、リ、 J 、 、 j
で比較表示(図 8)する。
B
そして図 8で、スペクトルの極大値 (最大値)位置を示す振動数を fc値として特定す る。
スペクトルの極大値 (最大値)位置を示す振動数を fc値を特定する際に、前記所定 値 A t、 ta、 n5及び tgの値を若干量変更すると、 j = l一 nのスペクトル SA (f)の
B ii、 ij、 j 形状が概略一致して来る。但し、コンクリート厚及び計測法が同一のコンクリートモデ ルでの分析で A t、 ta、 n5、 tg値は一定の値となる様にする。
[0135] ステップ S42—1或いはステップ S42—2の何れかが終了したならば、ステップ S42A に進む。
ステップ S42Aでは、他の設計基準強度のコンクリートモデルについても、ステップ S41_l、 S42—1又は S42—2の処理が完了したか否かを判断する。換言すれば、「i
l =n」であるか否かを判断するのである。
E
[0136] 全ての設計基準強度について(コンクリートモデルの)処理を完了していなければ( 或いは ilが nよりも小さければ)(ステップ S42Aが NO)、 ilのカウントアップを行い(i
E
1 = il + 1:ステップ S42B)、ステップ S41— 1に戻る。
一方、全ての設計基準強度について(コンクリートモデルの)処理を完了していれば (或いは il =nであれば)(ステップ S42Aが YES)、ステップ S42Cに進む。
E
[0137] ステップ S42Cでは、他のコンクリート厚 Dについて、ステップ S41、ステップ S41— 1 、 S42—1又は S42—2の処理が完了したか否かを判断する。換言すれば、「ii = n」
F
であるか否かを判断するのである。
[0138] 全てのコンクリート厚 Dについて(コンクリートモデルの)処理を完了していなければ
(或いは iiが nよりも小さければ)(ステップ S42Cが N〇)、 iiのカウントアップを行い(ii
F
= ii + l :ステップ S42D)、ステップ S41に戻る。
一方、全てのコンクリート厚 Dについて(コンクリートモデルの)処理を完了していれ ば(或いは ii=nであれば)(ステップ S42Cが YES)、ステップ S43に進む。
F
[0139] ステップ S43では、コンクリートモデルの材厚 D毎に、受信波 G (t)のナンパリン
ii、 ¾、 j
グを付与し直し G (t)として説明する。ここで jjは 1一 n (n =n X n )の整数である
ii, jj D D E B ステップ S43におレヽて、上述したステップ S41、 S41— 1、 S42— 1或レヽ ίま S42— 2で 繰り返し処理することにより得られた fc値を、受信波 G (t)毎に X (t) kHzと表現し
u、 JJ JJ
直す。
また、受信波 G (t)を得た位置で、図 41のようにコア抜きしたコンクリートシリンダ 、 jj
一のアムスラー試験機などを用いた圧縮破壊試験で得られる破壊強度を Y N/mm
JJ
2と表現する。
[0140] 圧縮破壊強度 σ と前記 fc値との関係を
U
σ (fc) = # fc— β
なる線形回帰式とし、次式(2)、 (3) (再掲)でひ、 値を決定する。
β = Ϋ- · Χ ■ · '式 D 2 なお、当該線形回帰式関する相関係数 rは、次式 (4)で決定される。
• ■式 D 3
決定した線形回帰式を、表 5で示す様に、「ii」毎に(或いは、コンクリートモデル厚 D毎に)作成し、解析装置内のノ、ードディスク 25 (図 1)に保存記憶させる。
[表 5] 表 5 コンクリートモデル厚 D毎に作成される線形回帰式係数表
上述した様に、表 5の線形回帰式係数表は、コンクリート厚 D (例えば 10cm、 15cm 、 20cm, · · ' 50cm)毎に作成される。
そして、上式(2)、 (4)において、 Xは G (t)波を用いて前記分析で得られた fc値
JJ "、 JJ
であり、コンクリートモデル厚 D毎に特定されている。
また、 Yは、 G (t)波を収録した位置でコア抜きしたシリンダーのァムスラー試験 jj ϋ、 jj
機による圧縮破壊強度
である。なお Y (jj = l— η )は、ステップ S43では外部より入力される。
jj D
[0143] ステップ S43が完了すると、実施例 2、 3の前処理 (最大エントロピー分析)は終了す る。
[0144] 図 47の前処理フローチャート(最大エントロピー分析)では、分析波 GA (t)より 、 、 スペクトルを取り出す方法として最大エントロピー分析を用いている。ここで、実施例 1 の場合で示したように、最大エントロピー分析の代わりにフーリエ変換分析 (FFT分 析)を用いることも可能である。
[0145] 「実施例 2、 3の後処理フローチャート(最大エントロピー分析)」
次に、図 48のフローチャートをも参照して、最大エントロピー分析を行う場合におけ る実施例 2、 3を、ステップ毎に説明する。
なお、図 47をも参照して説明した実施例 2、 3の前処理において、分析波 GA (
ii、il、j t)よりスペクトルを取り出す方法として FFT分析を用いた場合には、図 48で説明する 後処理において、「SA ( 」を 八 (f)」と変更して、理解するべきである。
ii、 il、 J ii、 il、 J
[0146] 図 48 (最大エントロピー分析を行う場合の実施例 2、 3の後処理フローチャート)のス テツプ S51におレ、て、強度を計測したレ、コンクリート構造物の強度を計測したレ、位置 で、図 19 (a)—(e)に示す計測法を、 1対の発信及び受信探触子を用いて行うか、或 いは、若しくは図 19 (b)の計測法を発信及び受信を 1つの探触子を用いて行うことに より、受信波 G (t)を取得する。
受信波 G (t)は超音波発信毎に得られる受信波 G (t)を加算平均して求める。
ここで、 n は所定値で 1以上の整数である。
[0147] 受信波 G (t)を取得したならば、ステップ S 52に進む。
ステップ S52では、図 47 (実施例 2、 3の前処理フローチャート)のステップ S43で作 成した線形回帰式係数表(表 5)から、 A t 、 A ta 、 n5 、 tg 、 α 、 B
ii、 i2 ii、 i2 ii、 i2 ii、 i2 ii、 i2 ii、 i2
、 γ を、分析装置のハードディスク 25 (図 1)よりメモリ 26に呼び出す。ここで、 「ii」 ii、 i2
は、コンクリートモデルの厚さに関する添字(サフィックス)であり、「i2」は計測法に関
する添字である。
[0148] 添字 i2と、計測法との対比は、次の通りである。
i2 = 1:2探触子計測法 図 19 (a)
i2 = 2:2探触子計測法 図 19(b)
12 = 3:2探触子計測法 図 19(c)
12 = 4:2探触子計測法 図 19(d)
12 = 5:2探触子計測法 図 19(e)
12 = 6:1探触子計測法 図 19(b) FiLTb(t)を採用
12 = 7:1探触子計測法 図 19(b) FiLTa(t)を採用
[0149] 添字 iiについては、図 47のステップ S41に関して説明されている。当該ステップ S4 1の計測対象コンクリートの厚さ Dを外部から入力すれば、この Dに対応する添字 iiの 値が分かる。
図 47のステップ S41において、どの計測法を採用したかにより、添字 i2の値が分か る。
そして、この確定した ii、 i2で示される所定値 At , Ata 、 n5 及び で図
ii、 i2 ii、 i2 ii、 i2 ii、 i2
7(a), (b)の時刻関数 FiLT(t)定義し、定義された時刻関数 FiLT(t)を用いて、受 信波 G (t)より波 GA (t)を切り出す。
GA(t) =FiLT(t)n5-G(t)
[0150] 前述した (A— 3)式を用いて、最大エントロピー分析により、切り出し波 GA(t)に対 応するスぺクトノレ SA(f)を求める。そして、スぺクトノレ SA(f)の極大値(最大値)を示 す振動数 fkを特定する。この特定は、 自動であっても、オペレータによる手動であつ ても良い。
[0151] ここで、スペクトル SA(f)から、極大値 (最大値)を示す振動数 fkを特定するに際し て、
実施例 2における計測法(a)であれば、図 22又は図 23の様に行レヽ、
実施例 2における計測法(b)であれば、図 25又は図 26の様に行い、
実施例 2における計測法(c)であれば、図 32又は図 33の様に行レヽ、
実施例 2における計測法(d)であれば、図 29又は図 30の様に行レ、、
実施例 2における計測法(e)であれば、図 35の様に行レ、、
実施例 3の計測であれば、図 37の様に行う。
[0152] スペクトル SA (f)の極大値 (最大値)を示す振動数 fkが特定されたならば、値が確 定している ii、 i2を用いて、線形回帰式を
a = a · fk— β
ii ii, i2 ii, i2
を決定する。
決定された線形回帰式を図 38のように表現すれば(なお、図 38の fcが、上記線形 回帰式の fkに相当する)、図 38の横軸の振動数 fkの位置に対応する縦軸 *印位置 の値を読み取る。そして、この読み取り値が、計測対象コンクリート構造物の計測位 置における圧縮強度 σ NZmm2となる。
U
[0153] このステップ S52が完了すれば、実施例 2、 3が終了する。
[0154] 図示の実施形態、実施例は、あくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定す る趣旨の記述ではなレ、旨を付記する。
図面の簡単な説明
[0155] [図 1]本発明の実施形態に係る超音波装置を示すブロック図。
[図 2]図 1の実施形態で用いられるステップ型電圧発生器のブロック図。
[図 3]図 1の実施形態で用レ、られる発信探触子のブロック図。
[図 4]図 1の実施形態で用いられる受信探触子のブロック図。
[図 5]実施例 1で用いられるコンクリートシリンダーモデルを示す図。
[図 6]実施例 1における受信波の 1例を示す図。
[図 7]受信波の切り出しに使用される時刻関数を例示する図。
[図 8]縦波切り出し波とそのスペクトルを示す図。
[図 9]圧縮強度 -スペクトル極大値位置振動数特性の例を示す図。
[図 10]広帯域超音波を説明する図。
[図 11]縦波を切り出した場合のスペクトルを例示する図。
[図 12]シリンダーモデルに生じる各種伝達波を示す図。
[図 13]シリンダーモデルの各種受信波を時間軸上で模式的に示す図。
[図 14]最初の起生波(縦波)を図 7 (b)で示す時刻関数を用いて切り出した時のスぺ
タトル比較図。
[図 15]図 13で示すモード変換波と表面波を切り出したスぺクトル比較図。
[図 16]フーリエ変換ではなく最大エントロピ一法でスペクトルを求めた場合のスぺタト ル比較図の 1例を示す図。
[図 17]最大エントロピ一法を用いて縦波のスペクトルを求めた場合のスペクトル比較 図
園 18]音速値 Vと σ との関係を示す図。
P U
[図 19]実構造物で想定される計測法を示す図。
[図 20]コンクリートモデルを例示する図。
[図 21]コンクリートモデルの他の例を示す図。
園 22]図 19 (a)で示す透過計測で図 20 (a)のモデルを計測した場合の最大ェントロ ピー分析によるスペクトル比較図。
園 23]図 19 (a)で示す透過計測で図 21 (b)のモデルを計測した場合の最大ェントロ ピー分析によるスペクトル比較図。
[図 24]実施例 2の計測法(a)におレ、て各種受信波を時間軸上で模式的に示す図。
[図 25]計測法 (b)で得た受信波のスペクトル比較図。
[図 26]計測法 (b)で得た受信波のスペクトル比較図。
園 27]計測法 (b)の反射波計測において各種受信波を時間軸上で模式的に示す図 園 28]計測法 (c)及び計測法 (d)による各種受信波を時間軸上で模式的に示す図。 園 29]図 20 (a)のモデルで計測して表面波を切り出し最大エントロピー分析で得たス ぺクトル比較図。
園 30]図 21 (b)のモデルで計測して表面波を切り出し最大エントロピー分析で得たス ぺクトル比較図。
園 31]図 29及び図 30で測点 3の前記振動数が測点 1、 2の振動数と若干異なってい る理由を説明するための図。
園 32]計測法 (c)を用いて最大エントロピ一法で分析して得たスぺ外ル比較図。 園 33]計測法 (c)を用いて最大エントロピ一法で分析して得たスぺ外ル比較図。
園 34]受信波を直接に最大エントロピー分析した結果の内で図 33に対応するスぺク トル比較図。
[図 35]計測法(e)を図 21 (b)のモデルに適用して得たスペクトル比較図。
園 36]図 19(b)で示す計測を 1探触子で行った場合に測点 1一 3の受信波を比較表 示した図。
園 37]図 36の受信波を最大エントロピー分析することで得たスペクトル比較図。
[図 38]圧縮強度と実物を計測して得られたスペクトル極大値位置振動数との関係を 示す図 9と同様な特性図。
園 39]重複反射波の共振の 1次振動数とスペクトルの極大値位置振動数との関係を 示す図。
[図 40]コンクリートモデルのパラメ—タとしての厚さを示す図。
[図 41]コア抜きしたコンクリートシリンダーを示す図。
園 42]発信探触子と受信探触子を一緒にした発信/受信共用探触子のブロック図。
[図 43]実施例 1のフーリエ変換分析を行う場合の前処理を示すフローチャート。 園 44]実施例 1のフーリエ変換分析を行う場合の後処理を示すフローチャート。 園 45]実施例 1の最大エントロピー分析を行う場合の前処理を示すフローチャート。 園 46]実施例 1の最大エントロピー分析を行う場合の後処理を示すフローチャート。
[図 47]実施例 2、 3の最大エントロピー分析を行う場合の前処理を示すフローチャート
[図 48]実施例 2、 3の最大エントロピー分析を行う場合の後処理を示すフローチャート 符号の説明
4···発信探触子
5···受信探触子
11···解析装置
12···表示装置
15···アンプ回路
16···フィルタ回路
·• -ADC (アナログデジタル変換回路)· .·ゲートアレイ
· ••CPU (中央演算装置)
· ··電流供給回路
· • 'ハイパスフィノレタ
· ••HD (ノヽードディスク)
· ··メモリ
· "キーボード
· ··振動子
· ··振動子
· ··被探知体
· "同軸ケーブル