教育システム
技術分野
〔 0 0 0 1〕
本発明は教育システムに関し、 特に企業内における社員教育また 明
は研修、 あるいは教育機関における先生から生徒への教育等に好適 な、 ィンターネッ ト網を介した外部サ一パの利用による教育システ ムに関する。 書
背景技術
〔 0 0 0 2〕
教育プログラムを保有するサーバとィンターネッ ト網を介して教 育を行ういわゆる e —ラーニングはこれまでに各種の提案が多数な されてきている。 本発明もまたその e—ラーニングの一提案を行う ものであるが、 その基本形態は、 上記各種の提案の中でも、 次のよ うな形態に属する。
〔 0 0 0 3〕
すなわち、
〔 1〕 教育サーバと連携する A S P (Application Service Prov ider) 事業体、
〔 2〕 教育事業体 (あるいはシステム管理者)
〔 3〕 教育者、 および
〔 4〕 学習者
のうちのいずれか 2つまたは 3つを含むような形態である。 そして かかる形態に基づく従来例と して下記 a ) 〜 e ) に掲げるタイプの
教育システムが既に提案されている。
〔 0 0 0 4〕
a ) 〔 1〕 + 〔 4〕 タイプ
これは e —ラーニングとして典型的なタイプであり、 学習者個人 が既存のサービスである学習コンテンツを、 個人の負担で利用する ものである。
〔 0 0 0 5〕
b ) 〔 1〕 + 〔 2〕 + 〔4〕 タイプ
学習者個人が既存のサービスである学習コンテンッを、 教育事業 体の負担で利用するものである。
〔 0 0 0 6〕
c ) 〔 3〕 + 〔 4〕 タイプ
教育者端末に教材作成プログラム等がイ ンス トールされていて、 教育者が作成した教材 (問題) を学習者が実施するものである。
〔 0 0 0 7〕
d ) 〔 1〕 + 〔 3〕 + 〔4〕 タイプ
教育者が教材作成サービスを利用して教材を作成し、 学習者がそ れを実施するものである。 例えば、 下記の 〔特許文献 1〕 、 〔特許 文献 2〕 、 〔非特許文献 1〕 富士通 「ナビステージ」 、 〔非特許文 献 2〕 N T T - X rperceptionj および 〔非特許文献 3〕 富士総合 研究所 「 e —テス トプラス」 がある。
〔 0 0 0 8〕
e ) 〔 2〕 + 〔 3〕 + 〔 4〕 タイプ
システム管理者が、 例えば社内イ ン ト ラネッ ト等の教育システム に教材作成プログラムをインス トールするか、 もしく は、 教育サー パを独自に設置し、 教育者と学習者とを設定する。 そしてその設定 された教育者が教材 (コンテンッ) を作成し、 これをその設定され
た学習者が実施するものである。 例えば、 下記の 〔非特許文献 2〕
(上述) 、 〔非特許文献 3〕 (上述) 、 〔非特許文献 4〕 富士通 「 イ ンターネッ ト · ナビウェア」 および 〔非特許文献 5〕 ナレッジェ クステンショ ンズ 「 e — Learning in a Box」 力 sある。
〔 0 0 0 9〕
〔特許文献 1〕 特開 2 0 0 2 — 1 1 6 6 8 3号公報
〔特許文献 2〕 特開平 1 1 — 2 8 2 8 2 6号公報
〔非特許文献 1〕 イ ンターネッ < UR L : http://www. navig ware. com/ service/ outsource. html#Navigstage
〔非特許文献 2〕 イ ンターネッ トく UR L : http://www. nttx. co. jp/data/0107/01071001. html >
〔非特許文献 3〕 イ ンターネッ トく UR L : http://www. fuji- r l c. co. jp/ks/ etest/
〔非特許文献 4〕 イ ンターネッ トく UR L : http://www. navig ware. com/ el earning/ e 丄 earningl.html〉
〔非特許文献 5〕 イ ンターネ ッ ト く UR L : http://www. el ear ninginabox. com/ j apan/ endex. html > 発明の開示
発明が解決しよう とする課題
〔 0 0 1 0〕
後に詳述するとおり、 本発明の特徴は上記の 〔 1〕 A S P事業体 と、 〔 2〕 教育事業体と、 〔3〕 教育者と、 〔 4〕 学習者の全てを 組み合わせて教育システムを構築する点にある。 この本発明に、 よ り近い従来例と しては、 上記 a ) 〜 e ) の 5タイプのうち、 d ) 〔 1 〕 + 〔 3〕 + 〔 4〕 タイプと、 e ) 〔 2〕 + 〔 3〕 + 〔 4〕 タイ プがある。
〔 0 0 1 1〕
まず上記の d ) 〔 1〕 + 〔 3〕 + 〔 4〕 タイプについて見てみる と、 このタイプの教育システムでは、 教育者は、 教材作成のほかに 、 前記教材作成サ一ビスに対する支払い料金の管理までしなければ ならず教育者にとって煩わしい、 といった問題がある。
〔 0 0 1 2〕
さらにこの教育システム d ) では、 教育者自身が教育サービスの 提供を受けるものであるから、 教育者が作成しサーバに登録された 教材等は、 原則的に作成した教育者自身のみしか閲覧、 利用または 編集できない、 といった問題がある。 上記の 〔特許文献 1〕 には、 共通ページの記載があり、 ネッ トワーク上で接続された教育者の登 録された問題が前記共通ページに一覧表示されるので、 他の教育者 の作成した問題を閲覧できるとの記载はあるが、 閲覧ができるだけ で、 他の教育者が編集または加工することについては、 何ら示唆さ れていない。
〔 0 0 1 3〕
また上記の e ) 〔 2〕 + 〔 3〕 + 〔 4〕 タイプについて見てみる と、 この教育システムでは、 教材作成プログラムのィ ンス トールと か教育サーバの設置といったシステムの新規構築が不可欠になり面 倒である、 といった問題がある。
〔 0 0 1 4〕
さらにこの教育システム e ) では、 教育事業体 (システム管理者 ) は、 教育者の管理や学習者の管理のみならず、 独自に設置した上 述のサーバの管理といった規模の大きな管理を必要と し面倒である
、 といった問題もある。
〔 0 0 1 5〕
さらなる問題と しては、 この教育システム e ) では、 学習者数が
増えたり、 あるいは必要な教材が増えたりする場合には、 サーバを 増設しなければならないという大きな制約を伴う ことである。 その 理由は、 例えば 1 ソフ トウエアで 1 0人までの教育者と 1 0 0人ま での学習者を許容するといつたようなライセンスが予め設定されて いるために、 教育者や学習者の数を容易に増やすことができないか らである。
〔 0 0 1 6〕
なお、 この教育システム e ) は、 教育事業体 (システム管理者) が教育者および学習者の管理を行うから、 理論的には 1 の教育者が 作成した教材等を、 他の教育者が閲覧または利用し、 編集または加 ェするよ うに設定することが可能なはずである。 しかし、 これらの 技術に関し具体的に言及している文献等はなく、 明らかにされてい なかった。
〔 0 0 1 7〕
したがって本発明は、 上記諸問題点に鑑み、 教育者が料金管理や サーバ管理までしたり、 新規にプログラムのイ ンス トールやサーバ の設置をしたり、 する必要がなく、 また教育者数の増加や学習者の 数の増加に制約を課すことのない教育システムを提供することを目 的とするものである。 課題を解決するための手段
〔 0 0 1 8〕
図 1 は本発明に係る教育システムの基本構成を示す図である。 〔 0 0 1 9〕
本図において、 参照番号 1 0は本発明に係る教育システムを表し 、 該システム 1 0は、 サーバ 1 1 Sを含む第 1層と しての A S P事 業体 1 1 と、 第 2層と しての教育事業体 1 2 と、 第 3層と しての教
育者端末 1 3 と、 第 4層と しての学習者端末 1 4 とからなる。
〔 0 0 2 0〕
さ らに詳細には、
第 1層と しての A S P事業体 1 1は、 少なく とも各種の教育アブ リケーシヨ ンをデータベース D Bに保有するサーバ 1 1 S と連携し て、 教育アプリケーショ ンを複数の教育実施ユーザに提供し、 第 2層と しての教育事業体 1 2は、 配下に置かれる上記の教育実 施ユーザによる教育アプリケーシヨ ンの使用を許可すると共に、 そ の許可された教育実施ユーザの管理を行い、
第 3層と しての教育者端末 1 3は、 一方の教育実施ユーザである 教育者側にあって、 教育アプリケーショ ンを使用した教材の作成と 、 その教材のサーバ 1 1 Sへの登録と、 その教材を実施すべきこと の外部への通知とを行い、
第 4層と しての学習者端末 1 4は、 他方の前記教育実施ユーザで ある学習者側にあって、 前記の通知を受けたとき前記サーバに登録 された前記教材の配信を受けてこれを実施する。
〔 0 0 2 1〕
ここに本発明に係る教育システム 1 0の特徴は、 上記の、 第 1層 ( 1 1 ) +第 2層 ( 1 2 ) +第 3層 ( 1 3 ) +第 4層 ( 1 4 ) が、 イ ンターネッ ト網 1 5を介して連携し全体と して 4層一体の階層構 造となっていることである。
〔 0 0 2 2〕
すなわち、 既述した構成要素 〔 1〕 、 〔 2〕 、 〔 3〕 および 〔 4 〕 の全てが組み合わさった構造を有するものであって、 かかる構造 を有する教育システムは従来存在しなかったものと考えられる。
〔 0 0 2 3〕
また、 教育システムにおいて、 同じサーバ上で運営している同じ
サービスの料金体系が異なるようなケースは存在しなかったものと 考えられる。 発明の効果
〔 0 0 2 4〕
本発明によればコントラク ト (契約) I Dという概念を導入し、 このコントラク ト I Dによる管理によって、 見かけ上データベース D Bを当該教育事業体に専用に割り付けたような取り扱いを可能と する。 このため当該教育事業体配下の複数の教育者同士の間では共 有フォルダを構成することが可能となり、 ある教育者が作成した教 材等 (設問、 テス ト、 アンケー ト等) を、 他の教育者が閲覧でき、 また必要ならば、 後者の他の教育者がその教材等を編集または加工 して、 これをサーバ 1 1 Sに対して登録するこ ともできる。
〔 0 0 2 5〕
また教育事業体 1 2が、 サーバ 1 1 Sへのアクセスを管理し、 A S P事業体 1 1への料金の管理および支払いを A社と して一括して 行うので、 従来のように教育者に課せられた煩わしい負担がなく な る。 このよ う に料金管理が楽になると、 例え 'テス トの実施回数に 応じた従量課金制といったさらにきめ細かい管理も可能となり、 多 様な課金制が実現される。
〔 0 0 2 6〕
結局、 本発明の教育システムは、 ユーザにとって分かりやすく か つ使いやすいシンプルなシステムを提供し、 また、 導入しやすい実 用性の高いシステムを提供し、 さ らにまた、 拡張性とモジュール性 (保守、 運用の簡素化) に優れたシステムを提供することができる
図面の簡単な説明
〔 0 0 2 7〕
図 1 は、 本発明に係る教育システムの基本構成を示す図である。 図 2は、 本発明に係る教育システムの実際の構成例を示す図であ る。
図 3は、 図 2におけるデータべ一ス D Bとサーバ 1 1 S とをさ ら に具体的に示す図である。
図 4 ( a ) は、 図 3に示すファイルの詳細例を示す図である。 図 4 ( b ) は設問の一例を示す図である。
図 5は、 図 4 ( a ) における教材フ ァイル 2 1 内の設問データべ ースを開いた様子を示す図である。
図 6は、 設問データベースの共有フォルダの形態例を示す図であ る。
図 7は、 図 4 ( a ) における成績ファイル内の解答データベース を開いた様子を示す図である。
図 8は、 本発明に係る教育システムの動作を表すシーケンス図 ( その 1 ) である。
図 9は、 本発明に係る教育システムの動作を表すシーケンス図 ( その 2 ) である。
図 1 0は、 サーバ— A S P事業体—教育事業体間の詳細なシーケ ンス図である。
図 1 1は、 サーバ—教育事業体間の詳細なシーケンス図である。 図 1 2は、 サーバ—教育者間の詳細なシーケンス図である。
図 1 3は、 サーバー学習者間の詳細なシーケンス図である。
図 1 4は、 サーバー教育事業体 · 教育者間の詳細なシーケンス図 である。
図 1 5は、 端末上の各種表示画面の例を示す図である。
発明を実施するための最良の形態
〔 0 0 2 8〕
図 2は本発明に係る教育システムの実際の構成例を示す図である 。 なお全図を通じて、 同様の構成要素には同一の参照番号または記 号を付して示す。
〔 0 0 2 9〕
本図においては、 イ ンターネッ ト網 1 5を中心にして、 A S P事 業体 1 1 の端末 1 7 と、 A S P事業体によって管理される、 データ ベース D Bを伴うサーバ 1 1 S と、 教育事業体 1 2 の端末 1 8 と、 教育者端末 1 3 (教育者 I と I Iの 2人の場合) と、 各教育者 I , I I 対応の学習端末 1 4 とが、 相互接続される。 なお本図において、 ィ ンターネッ ト網 1 5の右側に描かれた端末群は例えば A社に属する ものを描いているが、 同様の端末群は例え ί·ί B社についても C社に ついても同様に存在する場合がある (図 1 の Α社、 B社および C社 参照) 。 また、 A社、 B社、 C社…と称したのは企業を想定したか らであり、 一般の教育機関ならば例えば A大学、 B大学、 C大学… と しても構わない。
〔 0 0 3 0〕
A社、 B社および C社を例にとると、 前述したコン トラク ト I D による管理によって、 A社ごと、 B社ごとおよび C社ごとのそれぞ れに、 見かけ上専用のデータベース D Bが幵 成される。 これを次に 図で説明する。
〔 0 0 3 1〕
図 3は図 2におけるデータベース D Bとサーバ 1 1 S とをさ らに 具体的に示す図である。
〔 0 0 3 2〕
まず、 サーバ 1 1 Sについて見ると、 サーバ 1 1 Sは、 教材、 成
績等を管理するサーバプログラムが格納された教材管理部と、 料金 管理部とで構成されている。 料金管理部には、 コントラク トテープ ルデータベース C Tが設けられており、 このコントラク トテーブル データベース C Tには、 コントラク ト I Dを格納するデータベース や、 契約期限を登録するデータベース、 発行ユーザ I D数制限ゃ受 験回数制限等の契約条件を格納するデータベース、 料金表を格納す るデータベース等が格納されている。
〔 0 0 3 3〕
かかるコントラク トデータベース C Tと遒携する料金管理部には
、 料金設定および料金管理のための各種プロ グラム、 例えば、 契約 条件や料金設定を行う料金設定プログラムや、 設定した料金体系に 基づき利用料金を管理する料金管理プログヲム等が格納されている
〔 0 0 3 4〕
教育事業体 1 2は、 A S P事業体 1 1 に対して教育アプリケーシ
3 ンの申し込みを行う とき、 契約条件を設定し、 かつ料金設定を行 う。 設定される料金体系は、 何ら限定される ものではないが、 教育 事業体の規模に応じた料金体系や、 固定制及び/又は従量制の料金 体系を例示するこ とができ、 具体的には、
• 学習者が教材を実施した回数によって課金する従量制
• 教育者および学習者の発行 I D数によって課金する従量制 -発行 I D数によって定額料金を設定する固定制
等があり、 その組み合わせ、 さらにはボリ ュームディスカウント ( 例えば、 発行 I Dが 5 0 0 I D〜 1 0 0 0 I Dだと 1 0 0 0円 / 1 だが、 2 0 0 0〜 3 0 0 0 I Dだと 5 0 O 円 I Dとするもの) もできる。
〔 0 0 3 5〕
上記の固定制および/または従量制の料金体系において、 A S P 事業体 1 1や教育事業体 1 2が料金管理しやすいよ う、 料金管理部 には、 サーバ 1 1 Sへのアクセスをカウン トするアクセスカウント 機能や、 そのアクセスに応じて課金される課金機能を備えておく こ とが好ましい。
[ 0 0 3 6 ]
また、 料金の支払い体系についても限定されるものではなく、 教 育事業体 1 2がー括して料金管理を行い A S P事業体 1 1に支払う 方法や、 教育者が教材を配信した数に応じた利用料金を教育事業体 1 2に支払い、 教育事業体 1 2がコントラク ト I D配下の教育者の 利用料金を一括して A S P事業体 1 1 に支払う方法や、 学習者が教 材を実施した回数に応じた利用料金を教育事業体 1 2に支払い、 教 育事業体 1 2がコントラク ト I D配下の学習者の利用料金を一括し て A S P事業体 1 1に支払う方法等を例示できるが、 教育事業体 1 2がー括して料金管理を行い A S P事業体 1 1 に支払う という方法 が従来の教育者による料金管理の負担をな くすことができることか ら、 好ましい方法である。
〔 0 0 3 7〕
次にデータベース D Bについて見ると、 その中には、 A社ごと、 B社ごとおよび C社ごとのそれぞれに、 見かけ上専用のデータべ一 スである A社用のデータベースと、 B社用のデータベースと、 C社 用のデータベースとが、 コントラク ト I Dによる管理のもとで、 個 別に形成される。
〔 0 0 3 8〕
かかるデータベース D Bと連携して各種アブリケーショ ンを提供 するサーバ 1 1 Sにはサーバプログラムが格納されている。 具体的 には、
• 教育者による教材作成用の教材作成プログラ ム
♦ その教材を学習者に送るための教材送信プロ グラム
' ユーザ個人の認証 I D等を管理するための個人管理プログラム • 学習者個人の成績 (進涉状況も含む) を管理するための成績管 理プログラム等、
である。
〔 0 0 3 9 〕
再び図 3中央のデータベース D Bに着目する と 、 A社、 B社およ び C社にそれぞれ対応したフアイノレ (図 3の右端) が存在し、 その 中は例えば教材ファイル 2 1、 成績ファイル 2 2 、 個人ファイル 2 3等から構成されている。 これらを図を用いてさ らに具体的に示す
〔 0 0 4 0 〕
図 4 ( a ) は図 3に示すファイルの詳細例を示す図である。 図 4 ( a ) において教材ファイル 2 1 には設問データベース、 テス トデ ータベース等が格納され、 成績ファイル 2 2には解答データベース 等が格納され、 個人情報フアイル 2 3にはコン ト ラク ト I D、 教育 者 I D、 学習者 I D等が格納される。
〔 0 0 4 1〕
ここで、 本発明においては、 便宜上、 個々の問題を設問と呼び、 かかる設問を複数組み合わせたものをテス ト と呼ぶこと とする。 テ ス トの構成要素となる設問は、 後で詳述するテス ト作成者自身が作 成し個人フォルダに登録されている設問と、 他の教育者によって作 成され共有設定され共有フォルダに登録されている設問とから、 適 宜選択することができる。 アンケー トについても 同様に、 個々の設 問をアンケート設問、 かかるアンケート設問を紙み合わせたものを アンケート と呼ぶこととし、 アンケートの構成要素となるアンケー
ト設問は、 個人フォルダおよび共有フォルダから適宜選択できる。
〔 0 0 4 2〕
教育者が教材作成プログラムを利用して設問を作成する際には、 図 4 ( b ) に示すように、 1つの設問につき、 問題文とその正解、 必要に応じて解説等が入力されるが、 図 4 ( a ) に示すデータべ一 ス D Bの教材ファイル 2 1 に格納される際には、 それぞれ設問デー タベース、 正解データベース、 解説データベースに分割して格納さ れる仕組みとなっている。
〔 0 0 4 3〕
図 5は図 4 ( a ) における教材ファイル 2 1 内の設問データべ一 スを開いた様子を示す図である。
〔 0 0 4 4〕
本発明では、 データベース D Bに共有フォルダを有するこ とによ り、 教材等を作成した教育者だけでなく、 他の教育者によっても閲 覧 ' 利用や、 編集 '加工できることを特徴と しているが、 その共有 フォルダの利用システムと しては、 種々の形態が考えられる。
〔 0 0 4 5〕
設問データベースの共有フォルダと して、 図 5のよ うな形態が例 示できる。 本図の右側に示すよ うに、 教育者 I (図 2参照) によつ て作成された設問 (Q l, Q 2 , Q 3 ) は個人フォルダ 2 6の教育 者 I のフォルダに、 教育者 I I (図 2参照) によって形成された設問 ( Q 8 , Q 1 1 ) は個人フォルダ 2 6の教育者 I Iのフォルダに、 さ らに教育者 I I Iがいればその者によって作成された設問 (Q 1 2, Q 1 5 ) が個人フォルダ 2 6の教育者のフォノレダ 1 1 1に格納される 。 この際、 各設問の属性を共有可または共有不可に設定する と、 共 有可に設定された設問は、 個人フォルダ 2 6 内の共有フォルダ 2 5 の領域に格納されるので、 教育事業体 1 2 (図 2参照) 配下の全て
の教育者が、 共有フォルダ 2 5を通して他の教育者が作成した設問 をも閲覧できる状態となる。 例えば、 教育者 I の設問 Q 3および教 育者 I I Iの設問 Q 1 2 , Q 1 5を共有可に設定すると、 教育者 I Iは 、 その個人フォルダである教育者 11のフォルダ内に格納された設問 Q 8 , Q 1 1 と共有フォルダ内に格納された設問 Q 3 , Q 1 2 , Q 1 5を閲覧し利用することができる。
〔 0 0 4 6〕
このよ うに、 図 5に示すところによれば、 共有フォルダ 2 5の存 在によ り、 他の教育者が作成した設問を閲覧または利用することが できる。 共有フォルダ 2 5内の設問は、 個人フォルダ 2 6内に登録 されているから、 共有フォルダ 2 5内の設問がどの教育者によって 作成された設問であるかも知ることができる。
〔 0 0 4 7〕
教育者 Iが作成し共有可に設定された設問 Q 3を教育者 I Iが編集 する場合には、
• 共有フォルダ 2 5を通して他の教育者の設問を閲覧し、
• 編集または加工を行う教育者 I の設問 Q 3を開け、
• この設問 Q 3の複製を作成して、 適宜、 編集または加工を行い
• 編集された設問 Q 3 ' を教育者 I Iの個人フォルダに格納し、 こ の設問 Q 3 ' の属性 (共有可または共有不可) を設定する。 〔 0 0 4 8〕
ここで、 編集または加工を行う際に設問を複製する のは、 作成し た設問が、 他の教育者によって削除されないよ う、 猿実に元の設問 を作成した教育者の個人フォルダに残すためである。 サーバ 1 1 S の教材作成プログラム (図 3参照) に教材プロテク ト 機能を持たせ 、 該教材プロテク ト機能によって、 編集または加工を行う際には、
設問等が自動的に複製されるようにしておく ことが好ましい。
〔 0 0 4 9〕
また、 設問データベースの共有フォルダの形態と して、 図 6のよ うな形態を例示できる。 本図の中央に示すよ うに、 設問データべ一 スは、 共有フォルダ 2 5 とそれぞれの教育者の個人フォノレダ 2 6 と で構成されている。 個人フォルダ 2 6の中には、 教育者 I および I I
(図 2参照) が作成した各設問や、 さらに教育者 I I Iがいればその 者が作成した設問が、 その教育者のフォルダ内に登録されている。 そのうちの 1つである教育者 I のフォルダを開いてみる と、 例えば 本図の右側に示す各設問 (Q l, Q 2 , Q 3 ) が登録されている。 教育者が各設問の属性を、 共有可または共有不可に設定すると、 共 有可に設定された設問は複製され、 その複製された設問は共有フォ ルダ 2 5に登録されるので、 教育事業体 1 2 (図 2参照) 配下の全 ての教育者が閲覧または利用したり、 編集または加工したりするこ とができる。 例えば、 教育者 I の設問 Q 3を共有可とすると、 教育 者 I の個人フォルダ 2 6 と共有フォルダ 2 5内に、 教育者 I の設問 Q 3が登録される。
〔 0 0 5 0〕
この図 6に示すところによれば、 共有フォルダ 2 5の存在によ り 、 他の教育者が作成した設問を利用することができる。 共有フオル ダ 2 5の設問は、 作成した教育者名と設問名とで登録するよ うにし ておく と、 設問をよ り容易に利用することができ、 便利である。
〔 0 0 5 1〕
教育者 Iが作成した設問 Q 3を教育者 I Iが編集する場合には、 • 共有フォルダ 2 5を開け、 共有設定となっている設問を閲覧し 編集したい設問 (教育者 I の設問 Q 3 ) を開け、 適宜、 編集ま
たは加工し、
• 編集された設問 Q 3 ' を教育者 I Iの個人フォルダに格納し、 こ の設問 Q 3 ' の属性 (共有可または共有不可) を設定する。 〔 0 0 5 2〕
上記の編集では、 共有フォルダ 2 5から教育者 I の設問 Q 3が消 去されてしまうので、 編集または加工の際に自動的に、 設問 Q 3の 複製を作成し、 その複製に対して編集を行って登録するようにすれ ばよい。 または、 個人フォルダ 2 6内で共有可と設定されている設 問と、 共有フォルダ 2 5内の設問とを常に照合させ、 共有可と設定 された設問が共有フォルダ 2 5から消去されている場合に、 自動的 に複製を作成して共有フォルダ 2 5に登録するように設定しておけ ばよい。 これは、 例えば、 教育者 I の設問 Q 3が共有フォルダ 2 5 から消去された場合、 個人フォルダ 2 6の教育者 I のフォルダにお いて共有可に設定された設問と、 共有フォルダ 2 5內の設問とがー 致しないので、 一致しない設問である設問 Q 3を自動的に複製し、 共有フォルダ 2 5に登録するというものである。
〔 0 0 5 3〕
設問の属性 (共有可または共有不可) を設定する属性設定機能は 、 サーバ 1 1 Sの教材作成プログラム (図 3参照) に備えられてい ることが好ましい。 もし、 教材作成プログラムがこの機能を有さな いときは、 別途サーバ 1 1 S内に、 教材属性設定プロ グラムを備え
、 上記の教材作成プログラムと併せて利用するようにする。
〔 0 0 5 4〕
ここでは設問の共有設定および共有フォルダについて例示したが 、 これに限定されるものではなく、 テス ト、 アンケー ト設問、 アン ケー ト等の教材それぞれについて属性を設定可能にしてもよい。
〔 0 0 5 5〕
また、 共有設定者は教育者に限定されず、 教育事業体が共有設定 できるようにしてもよい。 ただし、 教育者の作成した教材等が著作 権の対象となる場合もあるので、 教育事業体が共有設定できる場合 は、 上記教育者の作成した教材が法人著作物となる場合に限る。
〔 0 0 5 6〕
サーバ 1 1 Sの教材作成プログラム (図 3参照) には、 さ らに教 材プロテク ト機能を備えることが好ましい。 教材プロテク ト機能と は、 共有設定した設問等は、 その設問を作成した教育者自身であつ ても設問の編集または加工ができないよ うにプロテク トするもので ある。 これは、 他の教育者が既に別のテス トでその設問を利用して いる可能性があることから、 容易に共有フォルダ 2 5内の設 を変 更できないようにするためのものである。 共有設定の後に設問等を 作成した教育者自身が編集または加工したい場合には、 上記の他の 教育者による設問の編集または加工と同様にして、 設問を複製して 編集する等を行えばよい。
C 0 0 5 7 ]
さ らに、 上記の教材プロテク ト機能は、 共有不可と設定された設 問に対しても設定することが好ましい。 これは、 学習者に配信され た設問に対して設定するものであり、 教材が配信された後に、 設問 を変更することによ り、 学習者が教材を実施するタイ ミングによつ て設問内容が変わってしまう ことを防ぐものである。 学習者に教材 が配信された後に、 設問等を作成した教育者自身が編集または加工 したい場合には、 上記の他の教育者による設問の編集またはカロェと 同様にして、 設問を複製して編集する等を行えばよい。
〔 0 0 5 8〕
教材プロテク ト機能が、 教材作成プログラムに備えられていない 場合には、 別途教材プロテク トプログラムをサーバ 1 1 Sに将納し
、 教材作成プログラムと併せて利用すればよい。
〔 0 0 5 9〕
図 7は、 図 4 ( a ) における成績ファイル 2 2内の解答デー タべ ースを開いた様子を示す図である。 この中には、 教育者が作成 した テス ト等に対する学習者 i, i iおよび i i i (図 2参照) の解答が登 録されている。 そのうちの 1つである学習者 i のフォルダを開いて みると、 例えば本図の右側に示す設問に対する解答が登録されてい る。 以上のことを要約すると次のとおりである。
〔 0 0 6 0〕
本発明の教育システムは、
( i ) A S P事業体 1 1 の教育アプリケーショ ン提供サービスを 、 コントラク ト I Dによる管理のもとで、 教育事業体 1 2がー括し て管理し、 料金管理をも行う ことを特徴と し、
( i i ) 上記コントラク ト I Dによる管理のもとでデータベース D B上に、 教育事業体 ( 1 2 ) 配下の全ての教育者によって共有され る共有フォルダ 2 5を形成することを特徴と し、
( i i i) 1の教育者が作成しかつその属性を共有可能に設定した 教材等が、 上記共有フォルダ 2 5に登録されることを特徴と し、
( iv) 上記共有フォルダ 2 5に登録された教材等を、 他の敎育者 が閲覧しまたは利用することのみならず、 その教材等の編集または 加工することを可能とすることを特徴と し、
( V ) 上記の編集または加工された教材等が、 新たな教材筝と し て別フォルダに保存されることを特徴とする。
〔 0 0 6 1〕
以上のように、 図 2〜図 7を参照しながら、 本発明に係る教育シ ステムの全体構造ならびに細部の構造について説明したので、 次に 該教育システムの動作について説明する。
.8
〔 0 0 6 2〕
図 8は本発明に係る教育システムの動作を表すシーケンス図 (そ の 1 ) であり、
図 9は同シーケンス図 (その 2 ) である。
〔 0 0 6 3〕
図 8の上欄には、 図 1に示した第 1層 ( 1 1 ) から第 4層 ( 1 4 ) までを横に並べて示す。 これらの動作を説明する前に、 各層のお おまかな役割を示しておく と、 下記のとおりである。
〔 0 0 6 4〕
( I ) A S P事業体 1 1
• サーバ 1 1 Sの管理
( Π ) サーバ 1 1 S
• 各種プログラムの提供
' データの格納 (データベース D B)
( ) 教育事業体 (管理者) 1 2
• 教育者 ( 1 3 ) 、 学習者 ( 1 4 ) の設定 ·登録 • 料金管理
( · 成績、 進埗管理)
(IV) 教育者 ( 1 3 )
• 教材の作成
• 教材の設定 (学習者と公開期間の設定)
• 成績、 進埗管理
(V) 学習者 ( 1 4)
• 教材の実施
教育事業体 1 2 (—例と して企業内ィントラネッ トのシステム管 理者) が、 A S P事業体 1 1 に対して、 A S Pサービスの提供を申 し込み、 A S P事業体 1 1 はそのための環境設定をして、 コントラ
タ ト I Dと管理者 I Dを教育事業体 1 2に対して発行する。
〔 0 0 6 5〕
概括的に言えば、 A S P事業体 1 1 は、 教育事業体 1 2よりその 配下の教育実施者 ( 1 3, 1 4 ) に対する教育アプリケーシヨ ンの 提供について申し込みがあつたとき、 その教育事業体専用のコント ラク ト I Dを教育事業体 1 2に対して発行すると共に、 この A S P 事業体 1 1は、 該コントラク ト I Dによってデータベース D Bを管 理する。 そしてそのコントラク ト I Dによるデータベース D Bの管 理によ り、 A S P事業体 1 1 は教育事業体 1 2に対し、 この教育事 業体がデータベース D Bを見かけ上占有しているよ うな使用環境を 設定する。
〔 0 0 6 6〕
さ らに、 教育事業体 1 2は、 A S P事業体 1 1に対して、 A S P のサービスの提供を申し込むとき、 サービスを受ける期間や料金体 系等の契約条件を決定する。 A S P事業体 1 1 は、 この契約条件を コントラク トデータベース C Tに登録し、 請求金額の計算等を行う ように設定する。
〔 0 0 6 7〕
図 8の教育事業体 1 2における 「教育者 · 学習者の設定」 におい ては、 この教育事業体 1 2は、 前述したコントラク ト I Dと管理者 と しての管理者 I Dとを A S P事業体 1 1から受領して、 教材を作 成できる教育者 ( 1 3 ) とその教材を実施できる学習者 ( 1 4 ) と を設定する。 さらにその設定者をデータベース D Bに登録する。
〔 0 0 6 8〕
なお、 ここでいう 「教育者 · 学習者の設定」 には、 教育者 ( 1 3 ) が学習者 ( 1 4 ) を設定および登録し、 教育事業体 1 2に通知す る場合も含まれる。
〔 0 0 6 9〕
そのデータベース D Bへの登録後、 A S P事業体 1 1は認証 I D を発行して、 これを教育事業体 1 2にわたす。 教育事業体 1 2はそ の I Dを、 配下の教育者 ( 1 3 ) と学習者 ( 1 4) とに通知する。
〔 0 0 7 0〕
教育者 ( 1 3 ) はその通知された I Dをもって、 サーバ 1 1 S に 対し口グイ ンすると、 サーバ 1 1 S内の教材作成プログラム (図 4 の 2 1参照) をダウンロー ドして、 図 8に示す 「教材作成」 に入る 。 その作成した教材はサーバ 1 1 Sのデータベース D Bに登録する (図 5参照) 。
〔 0 0 7 1〕
その登録後教育者 ( 1 3 ) は、 図 8に示す 「教材設定」 を行い、 さ らにサーバ 1 1 Sに登録する。 すなわち、 教育者 ( 1 3 ) は作成 した教材を、 どの学習者 ( 1 4 ) にどういう期間でもって実施させ るか、 について設定しかつ登録する。
〔 0 0 7 2〕
図 9に移ると、 上記の 「教材設定」 を終えた教育者 ( 1 3 ) は、 指定した学習者 ( 1 4 ) に対し、 教材の実施を始めるように通知す る。 この通知を受けた学習者 ( 1 4 ) は、 先に通知されている I D をもって、 サーバ 1 1 Sにログインする。
〔 0 0 7 3〕
そのログイ ンに応答してサーバ 1 1 Sは、 図示する 「教材一覧ぺ ージ作成」 を実行し、 その教材一覧を学習者端末 1 4に表示する。 その表示の中からその学習者は所望の教材を選択すると、 サーバ 1 1 Sは選択された教材をその学習者端末 1 4に表示する。 その後、 学習者は図示する 「教材実施」 に入る。
〔 0 0 7 4〕
その教材実施の結果である、 学習者 ( 1 4 ) の 「解答」 がサーバ 1 1 Sに返送されると、 サーバ 1 1 Sはその 「採点」 と必要ならば 「解説」 を作成して、 学習者 ( 1 4) に戻す。
〔 0 0 7 5〕
以上で一連の教育は完了するが、 さ らに付加価値を高めるベく、 図示する 「成績 ·進埗の確認」 を、 教育事業体 1 2 と教育者 ( 1 3 ) との間で実施できる。 両者 ( 1 2 , 1 3 ) はそのために、 サーバ 1 1 Sにそれぞれ口グインする。
〔 0 0 7 6〕
ここにサーバ 1 1 Sは図示する 「成績 ' 進埗ページの作成」 を行 い、 両者 ( 1 2, 1 3 ) に返す。 すなわち、 教育事業体および教育 者は、 前述した設定に基づきデータベース D Bに登録された学習者 について、 教材の実施に関する進埗状況およびその実施の結果であ る成績をそれぞれ管理する。
〔 0 0 7 7〕
以上、 本発明に係る教育システムの全体について説明したので、 ここで好適な 1つの実施例 (モデル) について述べる。
〔 0 0 7 8〕
〔モデル〕
本モデルの教育システム 1 0は、
1 ) 教育アプリケーショ ンを格納するサーバ 1 1 S と、
教育アプリケーショ ンを提供する A S P事業体 1 1の端末 1 7 と
A S P事業体 1 1に教育アプリケーショ ンの使用を許可された教 育事業体 1 2の端末 1 8 と、
教育事業体 1 2にテス ト問題の作成および配信を許可された教育 者の端末 1 3 と、
教育者により設定および配信されたテス ト問題を実施する学習者 の端末 1 4 と、 がィ ンターネッ ト網 1 5を介して接続されていて、 教育アプリケーシヨ ンが、 その利用料金を管理する料金管理部 3 0 (図 8の左上) と教育事業体 1 2、 教育者 ( 1 3 ) および学習者 ( 1 4 ) を登録する登録部 3 1 と、
テス トを作成するテス ト作成部 3 2 と、
テス トを格納するデータベース D Bと、 を備える。
〔 0 0 7 9〕
こ こに、 A S P事業体 1 1 より認証 I Dを発行された敎育事業体 1 2が教育者 ( 1 3 ) を設定して登録部 3 3に登録し、
その登録された教育者 ( 1 3 ) がテス ト作成部 3 2によ りテス ト を作成し、 テス トをデータベース D Bに格納し、 さらに学習者 ( 1 4 ) を設定して登録部 3 3に登録し、
学習者 ( 1 4 ) が、 サーバ 1 1 Sに備えられたデータベース D B からインターネッ ト網 1 5を介して読み出すと、 テス ト問題ページ を作成し、 学習者端末 1 4に出力する。
〔 0 0 8 0〕
2 ) データベース D Bが、 さらにテス ト問題に対する解答を格納 し、
学習者端末 1 4に出力されたテス ト問題ページの設問に応答して 、 学習者から入力された解答と、 データベース D Bからィ ンターネ ッ ト網 1 5を介して読み出された解答とを照合して答え^わせを行 い、 その答え合わせの結果を解答ページと して、 学習者端末 1 4に 出力する。
〔 0 0 8 1〕
3 ) 教育アプリケーショ ンが、 さ らに学習者の進埗管理及び Z又 は成績管理を行う管理部 3 4と、 その管理データベース 3 5 とを備
え、
学習者の進埗ゃ答え合わせの結果を、 インターネッ ト網 1 5を介 してサーバ 1 1 Sに備えられた上記の管理データベース 3 5に格納 し、
教育者 ( 1 3 ) または学習者 ( 1 4 ) からの指示に応じて、 管理 データベース 3 5からィ.ンターネッ ト網 1 5を介して上記の進涉ま たは成績を読み出し、 教育者または学習者端末 1 3, 1 4に出力す る。
〔 0 0 8 2〕
4 ) 教材が、 インターネッ ト網 1 5上に存在する他の情報を参照 するためのリ ンク手段 3 6を備える。
〔 0 0 8 3〕
5 ) 教材を格納するデータベース D Bは、 共有フォルダ 2 5を有 する。
〔 0 0 8 4〕
6 ) 教育アプリケーシヨ ンが、 教材の属性設定部 3 7を備え、 教育者端末 1 3の共有設定の指示によ り共有フォルダ 2 5に敎材 を登録し、 他の教育者が閲覧 · 編集できるようにする。
〔 0 0 8 5〕
7 ) 教材アプリケーショ ンが、 教材のプロテク ト部を備え、 共有 設定された教材がデータベース D Bに保存されるようにする。
〔 0 0 8 6〕
8 ) 教育アプリケーショ ンが、 さらに、 アンケー ト作成部 3 8 と アンケー ト格納データベース 3 9 とを備える。
〔 0 0 8 7〕
9 ) サーバ 1 1 Sへのアクセスに応じ、 従量制及び/又は固定制 によ り課金される課金手段 4 0を備える。
〔 0 0 8 8〕
最後に、 図 8および図 9に示したシーケンスを細分化してさらに 現実的かつ詳細にレたシーケンスの説明を補足する。
〔 0 0 8 9〕
図 1 0はサーバー A S P事業体—教育事業体間の詳細なシーケ ン ス図であり、
図 1 1はサーバ—教育事業体間の詳細なシーケンス図であり、 図 1 2はサーバ一教育者間の詳細なシーケンス図であり、 図 1 3はサーバ一学習者間の詳細なシーケンス図であり、 図 1 4はサーバー教育事業体 · 教育者間の詳細なシーケンス図で める。
〔 0 0 9 0〕
まず図 1 0を参照する。
〔 0 0 9 1〕
教育事業体 (以下管理者とも称す) 1 2は、 ィンターネッ ト網 1 5 を通じて 「 A S Pサービス申し込み」 ページにアクセスする。 こ のページには、 サービス内容と料金体系とが記載されている。
[ 0 0 9 2 ]
主なサービス内容はサーバプログラムとサーバデータベースの提 供であるが、 必要に応じて、 教育事業体 (管理者) 1 2の代行、 教 育事業体 (管理者) および教育者の代行を行う こともできる。
〔 0 0 9 3〕
管理者 1 2は、 希望するサービス内容と料金体系を選択し、 送信 する。 A S P事業体 1 1は、 申し込みを受信し、 使用許諾すると と もに、 コントラク ト I Dおよび管理者 I Dを発行する。 管理者 1 2 は、 この I Dでパスワー ドを設定すると、 サーバデータベース D B に登録されることになる。
〔 0 0 9 4〕
次に図 1 1 を参照する。
〔 0 0 9 5〕
サービスページにアクセスすると、 まず初期画面 4 1 (図 1 5 ) が表示される。 こ こで、 管理者 1 2は、 管理者端末 1 8より、 管理 者 I Dおよびパスヮー ドを入力して送信する。 サーバデータベース D Bの個人情報ファイル 2 3 (図 4 ) に登録された情報と照合し、 認証された場合には、 管理者端末 1 8に管理者用 ト ップ画面 4 2 ( 図 1 5 ) が表示される。 管理者 1 2は、 ユーザ (教育者、 学習者) の設定とユーザ管理とを行う ことができる。 ユーザ管理を選択する と、 教育者および学習者の設定画面が表示される。 ユーザ設定画面 (図示省略) では、 ユーザの新規登録、 削除、 編集、 一括等を行う ことができる。
〔 0 0 9 6〕
ユーザの新規登録を行う場合には、 新規登録画面よ り、 氏名、 I D、 パス ワー ドを入力してサーバデータベース D Bに登録する。 既 に、 同一のユーザ I Dが登録されている場合はエラー表示される。 管理者 1 2は、 学習者を任意のグループに分けることができる。 こ のとき、 グループ I D、 グループ名、 説明、 割り当てメンバーを情 報と して登録しておくのが望ましい。
〔 0 0 9 7〕
ユーザが登録される際、 その登録情報 ( I D、 パスワー ド等) に 自動的にコントラク ト I Dが割り付けられ、 サーバデータベース D B内は、 教育事業体 1 2ごとのデータベースに区分されているのと 実質上同じ扱いとなる。 したがって、 他の教育事業体 1 2が仮に同 じユーザ I Dの登録を行ったとしても、 ェラー表示されることなく 登録することができる。
〔 0 0 9 8〕
ユーザ編集画面では、 ユーザのパスヮー ドおよび氏名の変更を行 う ことができる。 またユーザ一括画面では、 C S Vファイルからの 一括登録が行える。
〔 0 0 9 9〕
次に図 1 2を参照する。
〔 0 1 0 0〕
サービスページにアクセスすると、 まず初期画面 4 1 (図 1 5 ) が表示される。 こ こで、 教育者は、 教育者端末 1 3より、 教育者 I Dおよびパスワードを入力して送信する。 これをサーバデータべ一 スの個人情報ファイル 2 3に登録された情報と照合し、 認証された 場合には、 教育者端末 1 3に教育者用 ト ップ画面 4 3 (図 1 5 ) が 表示される。 教育者は、 テス ト、 アンケー ト、 学習リ ンク等の教材 の作成と、 その教材を実施させる学習者、 公開期間の設定および学 習者の進埗管理や成績管理を行うことができる。
[ 0 1 0 1 )
教育者が、 トップ画面 4 3 よ り 「テス トを作る」 を選択すると、 サーバ 1 1 S中の教材作成プログラム (図 3 ) が起動して教材を作 成することができる。 この教材作成プログラムは、 教材が作成でき るよ うにプログラムされたものであれば、 どのよ うなものでもよい が、 教育者が C G I等のコンピューター知識がなくても容易に教材 を作成できるようにプログラムされているものが好ましく、 例えば 、 特開 2 0 0 3— 2 2 8 6 2 8号に記載されている教材作成プ口グ ラムを利用することもできるが、 コントラク ト I Dの配下の全ての 教育者が共有できる共有フォルダを設定する機能を備えた教材作成 プログラムや、 さらに、 共有設定された教材等を編集 . 加工ができ ないよ うにするプロテク ト機能を備えた教材作成プログラムが最も
好ましい。 以下に、 本発明の具体例としての教材作成方法を言己载す る。
〔 0 1 0 2〕
教材作成プログラム (図 3 ) が起動すると、 教育者端末 1 3 に教 材作成支援画面 P (図示省略) が表示される。 教育者は、 まず 「設 問新規作成」 を選択し、 設問を作成する。 設問は、 種々の種類 ( 「 プルダウン一問一答式」 、 「ラジオポタン一問一答式」 、 「選択式 穴埋め問題」 、 「記述式一問一答」 、 「記述式穴埋め問題」 、 「チ エックボックス複数回答」 ) がウイザード方式で作成できるよ うに なっている。 教育者は、 いずれかの設問形式を選択し、 設問名、 コ メ ン ト等を入力した後、 設問作成ウイザー ドに従って必要事項 (力 テゴリ、 設問文、 正解情報、 正解、 難易度等) を入力するだけで設 問を作成することができる。
〔 0 1 0 3〕
なお、 学習者が採点後に見ることができる 「解説」 を添付するこ ともできる。 また、 必要に応じ、 「設問画像」 や 「解説画像」 等の 画像を添付させるこ ともできる。 この場合には、 接続されたィ ンタ ーネッ ト網 1 5上に画像ファイルを登録させ、 この画像フ ァイ ルを 各設問にリ ンクさせるように設定する。 また画像だけでなく 、 接続 されたインターネッ 1、網 1 5上に存在する他の情報フアイルを、 参 照 U R L と して添付させることもできる。 このように作成された設 問は、 コントラク ト I Dごとに管理されるサーバデータベース (教 材ファイル 2 1の設問データベース) に格納される。 なお、 設問の 正解は、 別途正解データベース (図 4の 2 1参照) に登録される。 設問が登録される際には、 設問名、 作成日、 作成者 (教育者名) が 同時に登録される。
〔 0 1 0 4〕
次に、 設問を複合してテス トを作成する。 前述した教材作成支援 画面 Pより 「テス ト新規作成」 を選択する。 教育者端末 1 3には、 その教育者自身が作成した設問と、 コントラク ト I D配下の他の教 育者が作成しかつ共有設定され、 共有フォルダに登録された設問と が、 一覧となって表示される。 教育者は、 テス ト名、 コ メ ン ト等を 入力し、 上記設問一覧よ り、 設問を選択し、 その出題順を決定した 後、 各設問の配点を設定し、 テス ト の属性 (制限時間や中断の許可 、 やり直しの許可等) を設定して、 テス トを作成することができる 。 上記設問の作成と同様に、 テス ト にも参照 UR Lを設定すること ができ、 例えば合格ラインを設 サたテス トでは、 合格の場合に、 合 格証のページを参照 UR Lとしてリ ンクさせることや、 不合格の場 合には、 関連学習を参照 UR Lと してリ ンクさせること等ができる
〔 0 1 0 5〕
上記教材作成支援画面 Pでは、 設問およびテス トの作成のほか、 設問およびテス トの削除 ·複製や、 検索できる機能も備えている。 また、 設問およびテス トのプロ z、。ティやプレビュー機能を備えてい る。
〔 0 1 0 6〕
さ らに、 テス トのデバッグ機倉 を備えている。 学習者にテス トを 公開する前に、 教育者自身によ り作成したテス トもデバッグモード で実行することができ、 テス ト内容の確認や実際の実行ィメージを 確認するこ とができる。
〔 0 1 0 7〕
教育者は、 必要に応じ、 アンクー トを作成することができる。 ト ップ画面 4 3 (図 1 5 ) より 「ブンケー トを作る」 を選択すると、 教材作成プログラム (図 3 ) が起動して、 これに対応する画面 (図
示省略) が表示される。 アンケー トも上記テス ト作成と同様に、 設 問フォルダとアンケートフォルダに分かれており、 設問を作成した 後に複合してアンケー トを作成する。 アンケート作成にも、 上記テ ス ト と同様な機能、 画像登録、 削除 ·複製、 検索、 プロパティ表示 、 プレビュー表示等を備えている。
〔 0 1 0 8〕
さ らに、 既存の学習コ ンテンツを UR Lを用いて登録することも できる。 トップ画面 4 3 (図 1 5 ) よ り 「学習を作る」 を選択する と、 上記教材作成プログラムが起動して対応する画面 (図示省略) が表示される。 そこで 「新規作成」 を選択し、 学習名、 UR L、 ゥ インドウサイズ、 コメ ン ト等の情報を入力して登録する。
〔 0 1 0 9〕
教材の作成が完了すると、 教育者は、 教材の設定を行う。 教材の 設定では、 教材の実施を許可する学習者の割り当てや公開期間の設 定を行う。 学習者の割り当ては、 一人ずつでもグループ単位でも設 定可能である。
〔 0 1 1 0〕
さ らに トップ画面 4 3よ り 「教材を設定する」 を選択し、 教材 ( テス ト、 アンケー ト、 学習) 、 学習者および公開期間を入力して設 定する。 その設定情報は、 サーバの教材データベース (図 4 ( a ) の 2 1参照) に登録される。 設定後、 学習者に通知する。
〔 0 1 1 1〕
次に図 1 3を参照する。
〔 0 1 1 2〕
学習者が教育者からの通知に応じてサーバにアクセスすると、 初 期画面 4 1 (図 1 5 ) が表示される。 こ こで、 学習者は、 学習者端 末 1 4よ り、 学習者 I Dおよびパス ワー ドを入力して送信する。 サ
ーパデータベースの個人情報ファイル 2 3 (図 4 ( a ) ) に登録さ れた情報と照合し、 認証された場合には、 学習者端末 1 4に学習者 用 トツプ画面 4 4 (図 1 5 ) が表示される。 学習者は 「実施する」 を選択して、 教材を実施する。
〔 0 1 1 3〕
学習者が 「実施する」 を選択すると、 教材送信プログラム (図 3 参照) が起動する。 まず、 ログインした学習者に割り当てられてい る教材一覧ページを作成し、 学習者端末 1 4に表示する。 学習者が 実施したい教材を選択すると、 該当する教材ページが順次表示され る。 最後まで解答すると、 「見直し」 画面が表示され、 答案を再度 確認することができる。
〔 0 1 1 4〕
学習者がテス ト終了後、 「採点」 をク リ ックすると、 サーバの成 績管理プログラム (図 3参照) が起動し、 学習者の解答データがサ ーパの解答データベース (図 4 ( a ) の 2 2参照) に登録される。 この解答データと、 教育者によって設問作成時に登録された正解デ ータベースのデータとを照合し、 採点され、 採点結果 (点数、 合否 、 正誤、 解説、 正解、 等) が学習者端末 1 4に送信される。
〔 0 1 1 5〕
その採点結果は、 サーバの採点結果データベース 2 2にも格納さ れる。
〔 0 1 1 6〕
同様にして、 学習者はアンケート、 学習を実施することができ、 その解答や進渉は、 データベース D Bに格納されることになる。
〔 0 1 1 7〕
最後に図 1 4を参照する。
〔 0 1 1 8〕
管理者または教育者は、 サーバの成績管理プログラム (図 3 参照 ) を利用して、 学習者の成績や進渉を管理することができる。 管理 者または教育者がログイ ンすると、 それぞれトップ画面 4 2ま たは 4 3 (図 1 5 ) が表示される。 「進埗を見る」 を指定すると、 上記 成績管理プログラムが起動し、 集計や分析を行うことができる 。 例 えば、 個人別集計では、 個人別の解答情報 (解答日時、 正誤情報) を確認でき、 問題別集計では、 設問の正答率や学習者数等を確認す ることができる。 また、 上記集計 . 分析結果は、 C V Sファイ ルと してダウンロー ドすることもできる。
〔 0 1 1 9〕
教育事業体 1 2は、 サーバの料金管理プログラム (図 3参照) を 利用して、 料金管理を行う ことができる。 料金体系は、 予め、 A S P事業体 1 1 と教育事業体 1 2によって決定されており、 A S P事 業体 1 1が科金設定プログラム (図 3参照) を利用することによ り 自動的に請求金額が算出されるよう設定されている。 教育事業体 1 2が口グインすると ト ツプ画面 4 2が表示されるが、 ここで 「料金 を管理する」 という項目を設けておく のがよい。 「料金を管理する 」 を指定すると、 上記料金管理プログラムが起動し、 設定されてい る料金体系や、 教育者および学習者のサーバへのアクセス履歴およ び利用料金等について、 集計や分析を行う ことができる。 なお、 料 金管理画面は、 教育事業体 1 2だけでなく、 教育者や、 必要に応じ て学習者が閲覧できるよ うにしてもよい。 産業上の利用可能性
〔 0 1 2 0〕
本発明によれば、 企業単位あるいは教育機関単位での比較的規模 の大きい研修、 教育、 試験等を実行する e —ラーニングシステムに
応用するこ とができる。