WO2005057971A1

WO2005057971A1 - 業務用無線ネットワークの無線通話システムおよびその無線端末

Info

Publication number: WO2005057971A1
Application number: PCT/JP2004/018544
Authority: WO
Inventors: Shinji Okada
Original assignee: Kabushiki Kaisha Kenwood
Priority date: 2003-12-10
Filing date: 2004-12-07
Publication date: 2005-06-23
Also published as: JP4209761B2; JP2005175835A

Description

明細書

業務用無線ネットワークの無線通話システムおよびその無線端末技術分野

本発明は、音声レベル調整機能を有する業務用無線通話システムおよびその無線端末に関する。

背景技術

従来の無線端末用マイクロホンは、感度調整機能を持たないため、人や使用環境によって変化する音声レベルに応じて、最適な感度に調整することができなかった。また、新たに提案された特開 2 0 0 2 - 2 9 0 5 3 9号公報に記載されているような音量調節機能は、サ一ビスエリァに応じた音量調整値をあらかじめ記憶させる必要があり、人や使用環境の変化に対して、きめ細かな調整が難しいという問題があった。

本発明は、従来技術におけるこのような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、人や使用環境の変化に対して、きめ細かな音声レベルの調整がされる無線通話システムとその無線端末とを提供することにある。

発明の開示

上記発明目的を達成するために、本発明の第 1の観点における無線通話システムは、無線ネットワークを構成する 1 もしくは複数の基地局および複数の無線端末から成り、該複数の無線の各々は、受話動作時に、送話側無線端末から送られてきた音声データの通話信号レベルに応じて音声レベルの調整を行い、調整された音声レベルの調整値デ一夕を蓄積するとともに、この調整値データを、該送話側無線端末に返信する手段と、送信動作時に、受信側無線端末から返信された該調整値データに従って、マイクレベルを調整する手段と、を備える。そして、該無線端末は、該基地局を介して相互に通信を行うようになっている。

本発明の第 2の観点における無線通信システムは、無線ネットヮークを構成する送信側無線端末と、受信側無線端末とから成り、該受話側無線端末は、該送話側無線端末から送られてきた音声データの通話信号レベルに応じて音声レベルの調整を行い、調整された音声レベルの調整値データを蓄積するとともに、この調整値データを該送話側無線端末に返信する手段を備え、また、該送話側無線端末は、該受話側無線端末から返信された該調整値データに従って、マイクレベルを調整する手段を備る。そして、該受話側無線端末と、該送話側無線端末とは、直接通話を行うようになつている。

好適には、本発明の受話側無線端末は、前記調整値データと前記送話側無線端末の接続番号のデータとを共に蓄積し、次回通話開始時には前記接続番号を照合し、自動的に前記調整値データを送信するよう機能する手段を備える。

図面の簡単な説明

第 1図は、本発明による無線通話システムの構成を示すプロック図である。

第 2図は、本発明のデータの構成を示す説明図である。

第 3図は、本発明による音声レベル調整の回路構成を示すブロック図である。

発明の実施の形態

以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を具体的に説明する。本発明による、業務用無線ネットワークにおける無線通話システムの実施例について、第 1図を用いて説明する。第 1図は、本発明の無線通話システムの構成を示すプロック図である。業務用無線ネットワークは、 1つまたは複数の基地局と複数の無線端末とから成り立つが、簡単のため、第 1図に基地局 1 と送話側無線端末 2と受話側'無線端末 3とから構成される無線通話システムを示す。

基地局 1は、送話側無線端末 2から送られてきた音声データを受信し、送話側無線端末 2が指定する受話側無線端末 3に受信した音声データを送信する（ステップ 1 ) 。受話側無線端末 3は、基地局 1から送られてきた音声データを受信し（ステップ 2 ) 、受信した音声デ一夕のレベルに応じて音声レベルを調整する。受話側無線端末 3は、この調整された音声レベルの調整値データを蓄積すると共に基地局 1へ送信する（ステップ 3 ) 。通常のシンプレックスモードで動作する業務用無線ネットワークにおいて、この送信は、受信が途切れた瞬間に行われる。基地局 1は、受話側無線端末 3から送信された音声レベルの調整値データを受信し、送話側無線端末 2へ送信する（ステップ 4 ) 。送話側無線端末 2は基地局 1から送信された音声レベルの調整値データを受信し、調整値デ一夕に従ってレベル調整回路のレベル値を調整する。送話側無線端末 2は、レベル調整後の音声データを基地局 1へ送信する（ステップ 5 ) 。基地局 1は送話側無線端末 2から送信されたれレベル調整後の音声データを受信し、受話側無線端末 3へ送信する。受話側無線端末 3は、送信されたレベル調整後の音声データを受信する（ステップ 6 ) 。

なお、以上説明した音声レベルの調整は、基地局を介さないで、無線端末同士で直接に行うことも可能である。また、調整された音声レベルの調整値データを送話側無線端末 1の接続番号などのデ一夕と共に蓄積しておくことにより、次回通話開始時には接続番号を照合し、自動的に蓄積されている調整値デ一夕を送ることも可能である。一般の携帯電話のような、フルデュプレックスモードの通話無線端末の場合は、受話中に受話音を聞きながらレベルを調整することができる。

第 2図は、音声レベルの調整値データを送信する場合の、デ一夕の構成を示す説明図である。第 2図において、 F Sには、送信デー夕の同期を確定するための、フレーム同期信号が格納される。 I D には、送話側無線端末 1が持つ認証情報が格納される。 M I Cには、音声レベルの調整値データが格納される。音声データには、通話時の音声データが格納される。受信側無線端末 3は、音声レベルの調整値データをメモリに蓄積すると共に、 M I C領域に格納し、受信が途切れた瞬間に送話側無線端末 1へ送信する。

第 3図は、送話側無線端末 1が、受話側無線端末 3から送信された第 2図に示すデータを受信して、音声レベル調整された音声デ一夕を送信するための回路構成を示すブロック図である。増幅器 A M P 3 1 と制御回路 C P U 3 3は、レベル調整回路 3 2へ接続され、レベル調整回路 3 2はアナログ ' デジタル変換回路 A D C 3 4へ接続されている。

送話側無線端末 1は、受話側無線端末 3から送信された第 2図に示すデータの変調信号を受信し、復調する。復調された復調データは C P U 3 3へ入力される。 C P U 3 3は、復調データの中から第 2図に示す M I C部分のデータを抽出し、レベル調整回路 3 2へ出力する。レベル調整回路 3 2は、入力された M I C部分のデータを基に、一般のデジタルアナログ変換器等を用いてレベル設定を行う。マイク（図示せず）から出力されたアナログ音声信号は、 A M P 3 1へ入力され、一定の増幅レベルに増幅された後、レベル調整回路 3 2へ出力される。レベル調整回路 3 2は、この入力されたアナ口グ音声信号を、設定されたレベルに再度増幅し A D C 3 4へ出力する。 A D C 3 4は、入力されたアナログ音声信号をアナログ · デジタル変換して、デジタル音声信号として出力する。

第 3図に示される回路構成は、当該機能を実現する手段であれば、どのような回路または装置であってもよく、また機能の一部または全部をソフトウエアで実現することも可能である。さらに機能実現手段を、複数の回路によって実現してもよく、複数の機能を単一の回路で実現してもよい。

産業上の利用可能性

本発明によれば、人や使用環境の変化に対応して、常時、きめ細かな音声レベルを調整できる無線通話システムが実現でき、業務用無線ネットワークに供することが可能である。

Claims

請求の範囲

1 . 無線ネットワークを構成する 1つまたは複数の基地局および複数の無線端末からなる無線通話システムにおいて、

該複数の無線端末の端末の各々は、

受信動作時に、送話側無線端末から送られてきた音声データの通話信号レベルに応じて音声レベルの調整を行い、調整された音声レベルの調整値データを蓄積するとともに、この調整値データを、該送話側無線端末に返信する手段と、

送信動作時に、受話側無線端末から返信された該調整値データに従って、マイクレベルを調整する手段とを備え、

該無線端末は該基地局を介して相互に通信を行うようになつていることを特徴とする無線通話システム。

2 . 無線ネッ卜ワークを構成する送信側無線端末と受信側無線端末とからなる無線通話システムにおいて、

該受話側無線端末は、該送話側無線端末から送られてきた音声デ一夕の通話信号レベルに応じて音声レベルの調整を行い、調整された音声レベルの調整値デ一夕を蓄積するとともに、この調整値デー夕を、該送話側無線端末に返信する手段を備え、

該送話側無線端末は、該受話側無線端末から返信された該調整値データに従って、マイクレベルを調整する手段を備え、

該受話側無線端末と、該送話側無線端末とが直接通話を行うようになっていることを特徴とする無線通話システム。

3 . 請求項 1 または 2に記載の無線通話システムにおいて使用される無線端末であって、前記受話側無線端末が、前記調整値データと前記送話側無線端末の接続番号のデータとを共に蓄積し、次回通話開始時には前記接続番号を照合し、自動的に前記調整値データを送信するよう機能する手段を備えたことを特徴とする無線端末。