WO2004091133A1

WO2004091133A1 - データ伝送方法

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Publication number: WO2004091133A1
Application number: PCT/JP2004/004966
Authority: WO
Inventors: Yujiro Ito; Tsutomu Shimosato
Original assignee: Sony Corporation
Priority date: 2003-04-08
Filing date: 2004-04-06
Publication date: 2004-10-21
Also published as: EP1612989A1; JP2004312405A; JP4581334B2; CN1771690B; EP1612989A4; US20070124645A1; US8165295B2; CN1771690A

Abstract

禁止コードの複数個が第1の組合せをもって連なるものとして形成される補助データフラッグADFを有した補助データパケットにおける、禁止コードを含まない補助情報データDYA/DCAに基づいて、禁止コードを含まない暗号化補助情報データDYAE/DCAEを得るとともに、補助データフラッグADFを、禁止コードの複数個が第1の組合せとは異なる第2の組合せをもって連なる補助データフラッグEADFに置換え、それにより、補助データフラッグEADFを有して暗号化補助情報データDYAE/DCAEを含んだ暗号化補助データパケットを形成し、それを伝送すべく送出する。

Description

明細書データ伝送方法技術分野

本願の請求の範囲に記載された発明は、データバケツトを形成するディジタル情報デ一夕を、それに暗号化処理を施して伝送すベく送出するデ一夕伝送方法及びその実施に供されるデータ伝送装置、及び、伝送された暗号化データを受け、それに復号化処理を施して元のデータを再生するデータ受信方法及びその実施に供されるデータ受信装置に関する。背景技術

各種の信号情報等をあらわすディジタルデータの伝送にあたり、データ伝送路上での盗聴等を防止すベく、送信側において、伝送するディジタルデー夕を暗号化し、受信側において、暗号化されたディジタルデータについての復号化を行って元のディジ夕ルデータを得るようになすことが提案されている。このようなディジタルデ一タの暗号化にあたっての代表的な暗号アルゴリズムとして、 1 9 7 7年に米国商務省標準局（N B S ) が公布した D E S (Data Encryption Standard) 方式、さらには、 2 0 0 1年に米国商務省管轄下の国立標準及び技術研究所（N I S T ) が公布した A E S ( Advanced Encryption Standards ) 方式が知られている（例えば、「A讀 CED ENCRYPTION STANDARD (AES) (FIPS PUB 197) J ， 2001年 11月 26日、 Department of Commerce, Nat ional Insti tute of Standard and Technology, Informati on Technology Laboratory，参照) 。

D E S方式あるいは A E S方式による暗号化伝送にあっては、基本的には、伝送されるべきディジタルデータが、別途用意される鍵データ（暗号化鍵データ）により定められる規則に従って暗号化されるとともに、暗号化されたディジタルデータが、別途用意される鍵データ（復号化鍵データ）により定められる規則に従って復号化され、その際、暗号化鍵データと復号化鍵データとは同じ鍵データ（共通鍵データ）とされる。そして、暗号化及び復号化のためのアルゴリズム自体は公開されており、共通鍵データが秘密に維持されることにより守秘機能が果たされる。

一方、映像信号の分野においては、伝達情報の多様化及び再生画像の高品質化を実現する観点等からのディジタル化が図られており、例えば、映像信号情報をあらわす' ディジタルデータによつて形成されるディジタル映像信号を扱う高精細度テレビジョン（High Def ini tion Tel evi s ion： H D T V ) システム等が提案されている。 H D T Vシステムのもとにおけるディジタル映像信号（以下、 H D信号という。）は、例えば、 B T A (Broadcasting Technology Association ：放送技術開発協議会）により制定された規格 BTA S-002 ( 「BAT S-002 1125/60高精細度テレビジョン方式ス夕ジォディジタル映像規格」， 1992年 2月，放送技術開発協議会，参照）に従って形成され、 Y, P_B /PR 形式のものと G, B , R形式のものとがある。 Y, P_B /P_R 形式の場合、 Yは輝度信号を意味し、 P_B /PR は色差信号を意味する。.また、 G， B， R形式の場合、 G, B及び Rは、夫々、緑色原色信号，青色原色信号及び赤色原色信号を意味する。

H D信号は、例えば、各フレーム期間が第 1フィールド期間と第 2フィールド期間とに分けられるもとで、フレームレートを 3 0 H z (フィ一ルドレートは 6 0 Hz) とし、各フレーム期間におけるライン数を 1 1 2 5ラインとし、ラインあたりのデ一タサンプル数を 2， 2 0 0サンプルとし、サンプリング周波数を 7 4. 2 5 MHzとするものとされる。そして、例えば、 Y, P_D /PR 形式の H D信号は、図 1に示される如くのデータフォーマツトに従うものとされる。

図 1に示されるデータフォーマツ卜において、図 1の Aは、映像信号における輝度信号成分をあらわす輝度信号データ系列（Yデータ系列）における各ライン分の一部を示し、図 1の Bは、映像信号における色差信号成分をあらわす色差信号データ系列 (PB /P_r データ系列）における各ライン分の一部を示している。 Yデータ系列及び P_B /PH データ系列の夫々を形成するワードデータの各々は、例えば、 1 0ビッ卜構成とされる。即ち、 Yデータ系列及び PB /PR データ系列の夫々は、例えば、

1 0ビッ卜ワードが連なって形成される 1 0ビットワード列デ一夕であり、ワード伝送レートは、例えば、 7 4. 2 5 Mwp sとされる。

Yデータ系列にあっては、各ライン分がラインブランキング部に映像デ一夕が連なつて形成され、各映像データの直前に、各々が 1 0ビット構成とされる 4ヮ一ド（ 3 F F (Y) , 0 0 0 (Y) , 0 0 0 (Y) 及び XY Z (Y) ； 3 F F及び 0 0 0の夫々は 1 6進表示であつて、 1' 6進表示であることをあらわす " h " が付されて 3 F F h及び 0 0 O hと記され、また、（Y) は Yデータ系列中のワードであることをあらわす。）から成るタイミング基準コードデータ（SAV : Start of Active Video ) が配されるとともに、各映像データの直後に、各々が 1 0ビット構成とされる 4ヮ一ド（ 3 F F (Y) , 0 0 0 (Y) ， 0 0 0 (Y) , XY Z (Y) ) から成るタイミング基準コードデータ（EAV： End of Active Video ) が配される。同様にして、 P _Β /Ρπ データ系列にあっても、各映像データの直前に、各々が 1 0ビット構成とされる 4ワード（ 3 F F (C ) , 0 0 0 (C ) , 0 0 0 (C ) , XY Z (C ) ； (C) は P_B /PB データ系列中のワードであることをあらわす。）から成る S AVが配されるとともに、各映像データの直後に、各々が 1 0ビット構成とされる 4ワード（3 F F (C ) , 0 0 0 (C) ， 0 0 0 (C) ， XY Z (C ) ) から成る EAVが配される。勿論、 Yデータ系列中の E AV及び S AVの夫々は、 Yデータ系列における各ラインブランキング部に配され、また、 P_B /Pn データ系列中の E AV及び S AVの夫々は、 P₁₃ /Pn データ系列における各ラインブランキング部に配される。

4ワード（ 3 F F (Y) ， 0 0 0 (Y) ， 0 0 0 (Y) , XY Z (Y) もしくは 3 FF (C) , 0 0 0 (C) ， 00 0 (C) ， XYZ (C) ) については、始めの 3ヮ —ド（3 FF (Y) , 00 0 (Υ) , 00 0 (Υ) もしくは 3 FF (C) ， 0 0 0 (C) , 000 (C) ) が、ワード同期あるいはライン同期を確立するためのものであり、また、最後の 1ヮ一ド（ΧΥΖ (Υ) もしくは XYZ (C) ) が、同一フレームにおける第 1フィールドと第 2フィールドとの識別のため、あるいは、タイミング基準コードデ一夕 EAVとタイミング基準コードデータ SAVとの識別のためのものである。

このような Υデータ系列及び Ρ_Β /ΡΠ データ系列を含んで構成される HD信号にあっては、 Yデータ系列及び P_B /PH データ系列の夫々について、タイミング基準コードデータ SAVもしくは EAVを形成する夕イミング識別用コードを含んだ、映像データを形成する情報コードとしては使用されない複数のコードが、禁止コードとして決められている。斯かる禁止コードは、 Yデータ系列及び P_B /P_R データ系列の夫々が 1 0ビットワード列データであるとき、 0 00 h〜0 0 3 h及び 3 FCh〜 3 FFh ( 1 6進表現）、即ち、 00 00 0 00 0 00〜 0 0 00 000 0 1 1及び 1 1 1 1 1 1 1 1 0 0〜 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1とされる。

また、 Yデータ系列及び P_B /PH データ系列の夫々におけるラインブランキング部には、ライン番号デ一タ及び誤り検出符号データに加えて、映像データがあらわすディジタル映像信号とは異なる情報を伝送するための補助データが配される。この補助データ（こつレヽて ίま、 AR I B (Association οτ Radio Industries and Business： ' 社団法人電波産業会）により制定された規格 BTA S-005B ( 「BAT S-005B 1 1 5 /6 0方式 HDTVビット直列インタ一フヱ一スにおける補助データの共通規格」， 1998年 3月，社団法人電波産業会，参照）に従っての規格化が図られている。

規格化された補助データは、 1個もしくは複数個の所定ワード数のデータパケットを形成するものとされる。このような補助データについてのデータパケット（補助デ一夕バケツ卜）にあっては、図 2の Aに示される如くの第 1形式のものと図 2の Bに示される如くの第 2形式のものとが設定されている。

第 1形式の補助データバケツト（図 2の A) は、各バケツ卜が、了〜 2 6 2ワード (各ワードは 1 0ビット構成）を含んで形成され、 3ワードの補助デー夕フラッグ (ADF) をもって開始し、その ADFに、 1ワードのデータ識別ワード（D I D) , 1ワードのデータブロック番号ワード（DBN) ， 1ワードのデータカウントワード (DC) 及び 0〜2 5 5ワードのユーザーデ一夕ワード（UDW)' が順次連なり、さらに、 UDWに 1ワードのチヱックサムワード（C S) が続いて、終了するものとされる。また、第 2形式の補助データバケツト（図 2の B) は、第 1形式の補助デ一夕パケットにおける 1ワードのデータブロック番号データ（DBN) に代えて、 1ヮ一ドの第 2データ識別ワード（SD I D) が用いられる点において、第 1形式の補助デ —夕バケツ卜とは異なり、その他については第 1形式の補助デ一夕バケツトと同様なものとされる。 AD Fは、補助データパケットの開始をあらわし、 00 0 h， 3 F F h, 3 F F h という組合せの、各々が上述の禁止コードをとる連続した 3ワード配列により構成される。 D I Dは、 UDWの種類をあらわし、 1 0ビットのうちの 8ビッ卜が情報用ビッ卜であって、上位 2ビットは禁止コード回避用ビットとされる。 DBNは、同一の D I Dを有する補助データバケツ卜の順序をあらわし、 1 0ビットのうちの 8ビットが情報用ビッ卜であつて、上位 2ビットは禁止コ一ド回避用ビットとされる。 D Cは、 UDWのワード数（0〜2 5 5 ) をあらわし、 1 0ビットのうちの 8ビッ卜が情報用ビッ卜であって、上位 2ビッ卜は禁止コード回避用ビッ卜とされる。

さらに、 UDWは、前述の禁止コ一ドを含まない◦ 04 h〜3 FBhの範囲のコ一ドをとる 1 0ビットデータであり、補助データにおける伝送されるべき情報をあらわす情報データである。 C Sは、チヱックサム値をあらわし、 1 0ビットのうちの 9ビットが情報用ビットであつて、上位 1ビットが禁止コ一ド回避用ビットとされる。さらに、 S D I Dは、 D I Dと共に UDWの種類をあらわし、 1 0ビットのうちの 8ビットが情報用ビットであつて、上位 2ビットは禁止コード回避用ビットとされる。このようなもとで、補助データがディジタル音声情報を伝送するためのもの（ディジタル音声補助データ）とされる場合には、斯かるディジタル音声補助データについて、一般的な補助データの場合とは別に、前出の AR I Bにより制定された規格 BTA S-006B ( 「BAT S-006B 1 1 2 5 / 6 0方式 HDTVビット直列インターフヱ一スにおけるディジタル音声規格」， 1998年 3月，社団法人電波産業会，参照）に従っての規格化が図られている。

規格化されたディジタル音声補助データも、 1個もしくは複数個の所定ヮード数のデータバケツ卜を形成するものとされる。このようなディジタル音声補助データについてのデータバケツト（音声デ一タパケット）は、図 3に示される如く、図 2の Aに '示される第 1形式をとるものとされる。

音声データパケット（図 3) は、各パケットが、 3 1ワード（各ワードは 1 0ビット構成）を含んで形成され、 3ワードの ADFをもって開始し、その ADFに、 1ヮードの D I D, 1ワードの DBN, 1ワードの DC及び 2 4ワードの UDWが順次連なり、さらに、 UDWに 1ワードの C Sが続いて、終了するものとされる。

このような音声データバケツ卜においては、 ADFは、音声データバケツ卜の開始をあらわし、 00 O h, 3 F F h, 3 F F hという組合せの、各々が上述の禁止コ一ドをとる連続した 3ワード配列により構成される。 D I Dは、 UDWの内容がデイジタル音声情報であることをあらわし、 1 0ビットのうちの 8ビッ卜が情報用ビットであって、上位 2ビットは禁止コード回避用ビッ卜とされる。具体的には、例えば、コード 2 E 7 hをとつて、チャンネル 1〜4の音声グループ 1に属する情報であること, コード l E 6 hをとつて、チャンネル 5〜8の音声グループ 2に属する情報であること，コード l E 5 hをとつて、チャンネル 9〜1 2の音声グループ 3に属する情報であること、及び、コード 2 E 4 hをとつて、チャンネル 1 3〜 1 6の音声グループ 4 に属する情報であることをあらわす。 DBN， DC及び C Sは、前述の補助データパケッ卜の場合と同様である。

さらに、 UDWは、ディジタル音声補助データにおける伝送されるべきディジタル音声情報をあらわすディジタル音声情報データである。ディジタル音声情報データは、通常、それを構成する各ワードが、その 1 0ビッ卜のうちの、上位 2ビットを除いた残り 8ビットが、情報用ビットとしての機能を果たすものとされる。そして、 UDW を構成する 2 4ワードの夫々が、 1 0ビットのうちの 8ビットを情報用ビッ卜とし、上位 2ビットを禁止コード回避用ビットとするものとされる。そして、 2 4ワードのうちの、最初の 2ワード（UDW0及び UDW 1 ) が、音声クロック位相情報をあらわし、 3番目から 1 8番目までの 1 6ワード（UDW2〜UDW1 7 ) がディジタル音声データをあらわし、 1 9番目から最後までの 6ワード（UDW1 8〜UDW2 3) が、エラー訂正データをあらわす。

上述の如くの Yデータ系列及び P_B /PR データ系列から成る HD信号が伝送されるに際しては、データ伝送路が簡略化されることからして、ワード列データからシリアルデータに変換されて伝送されるシリアル伝送が望まれることになる。そして、 Y デー夕系列及び P _B / P _R データ系列を含んで形成される H D信号のシリアル伝送に関しては、前述の BTAによって制定された規格である BTA S-004 ( 「BAT S- 004 1125/60 方式 HDTV信号のビット直列インタ一フヱース規格」， 1995年 4月，放送技術開発協議会，参照）による HD-SDI (High Definition-Serial Digital Interfac e) に準拠した伝送を行うことが規格化されている。

HD-SDI に準拠した伝送にあっては、 Yデータ系列及び P_B /PR データ系列に、各々における E A V及び S A Vが配されたラインブランキング部が同期せしめられたもとでのヮ一ド多重化処理が施されて、図 4に示される如くのヮード多重データ系列が、ワード伝送レー卜を 74. 2 5 Mwp s X 2 = 1 4 8. 5Mwp sとする 1 0ビットワード列データとして形成される。このワード多重データ系列にあっては、各映像データの直前に、各々が 1 0ビット構成とされる 8ワード（3 FF (C) , 3 FF

(Y) ， 0 0 0 (C) ， 000 (Y) ， 00 0 (C) , 0 0 0 (Y) , XYZ (C) , XYZ (Y) ) から成る多重タイミング基準コードデータ（多重 SAV) が配されるとともに、各映像データ部の直後に、各々が 1 0ビット構成とされる 8ワード（ 3 F F (C) ， 3 FF (Y) , 000 (C) , 000 (Y) , 000 (C) , 000

(Υ) , XYZ (C) , XYZ (Υ) ) から成る多重タイミング基準コードデ一夕

(多重 EAV) が配されることになる。

そして、ワード多重デ一夕系列が、それを構成する各 1 0ビットワードについて、最下位ビット（LSB) から最上位ビット（MSB) までが順次送り出されることにより、パラレルデ一夕からシリアルデータに変換され、さらに、そのシリアルデータにスクランブル処理が施されてシリアル伝送 HD信号（以下、 HD- SDI信号という）とされて、その HD - SDI信号がデータ伝送路を通じての伝送に供される。斯かる HD-SDI信号は、ビット伝送レートが、例えば、 1 4 8 . 5 M p s X 1 O bit = 1 . 4 8 5 G b p sとされる。

上述の如くに、 HD-SDI信号がデータ伝送路を通じての伝送に供される際にも、デー夕伝送路での盗聴等を防止して、情報伝送における安全性を高めるべく、送信側において、 HD - SDI信号を暗号化し、受信側おいて、暗号化された HD - SDI信号についての復号化を行つて元の HD- SD I信号を得るようになすことが望まれる場合が考えられる。このような、 . HD- SDI信号についての暗号化伝送も、原理的には、前述の D E S方式あるいは A E S方式による暗号化伝送システムをもって行うことができる。

斯かるもとで、 HD-SD1信号を形成することになる Yデータ系列及び Ρ _Ι3 / Ρ π デ一夕系列を含んで形成される H D信号について、その H D信号における映像デ一夕に暗号化処理を施して暗号化された映像データを得、その際に暗号化された映像データが禁止コードを含まないものとなるようにして、得られた暗号化された映像データを含む暗号化 H D信号を形成し、その暗号化 H D信号にパラレル/シリアル変換 ( P / S 変換）処理を施して暗号化された HD-SDI信号を得て、それをデータ伝送路を通じて伝送することについては、既に、本願出願人により、平成 1 4年 5月 1 0日提出の特許出願：特願 2 0 0 2 - 1 3 5 0 3 9において提案している。

このように、暗号化処理が施された映像データを含んだ HD-SDI信号をデータ伝送路を通じて伝送することは、既に提案されているところであるが、情報伝送における安全性をより一層高めるためには、 HD- SD I信号を形成することになる H D信号に含まれる、例えば、ディジタル音声補助データとされる補助データについても、暗号化処理が施されたものとされることが望まれる。即ち、暗号化された補助データを含む暗号化 H D信号が形成されて、その暗号化 H D信号に P / S変換処理が施されて暗号化された HD- SD I信号が得られ、それがデ一夕伝送路を通じて伝送されることが望まれるのである。

そこで、 HD- SDI信号の伝送にあたり、 HD-SDI信号を形成することになる H D信号に含まれる補助データについても、それが形成する補助デ一タパケットにおける U D W に、映像デ一夕の場合と同様にして、暗号化処理を施し、それにより暗号.化された U D Wを得て、それを含む暗号化された補助データバケツトである暗号化補助データパケットを形成し、暗号化補助データバケツトを含んだ暗号化 H D信号を得て、それに基づく暗号化された HD-SDI信号を伝送するようになすことが考えられる。

しかしながら、このようにして、既に提案されている技術を適用して、暗号化補助データバケツトを含んだ暗号化 H D信号を得、それに基づく暗号化された HD- SDI信号を伝送するようになす場合には、以下のような幾つかの不都合を伴うことになる。先ず、暗号化された HD-SDI信号を受け、それから暗号化補助データバケツトを得るデータ受信側において、問題が生じる虞がある。斯かる問題は、暗号化された HD-SDI 信号を受け、その暗号化された HD-SDI信号から暗号化補助データバケツトを得る受信装置が、暗号化補助データバケツ卜に含まれる暗号化された U DWに復号化を施して元の U DWを再生することができる復号化手段を備えたものである場合には生じない力受信装置が復号化手段を備えていない、例えば、従前のものである場合に生じる。例えば、暗号化補助データバケツトが、暗号化されたディジタル音声情報を内容とする U DWを含んだ暗号化音声データバケツ卜とされる場合、暗号化された HD-SDI信号から暗号化音声データバケツトを得る受信装置にあっては、暗号化音声データパケッ卜に含まれる A D Fを検出して、暗号化音声データバケツ卜の開始を知り、それにより、暗号化音声データバケツ卜から暗号化された U DWを取り出して、音声再生部に供給する。そして、受信装置が、その音声再生部に上述の復号化手段が備えられたものである場合には、音声再生部において、暗号化された U DWに復号化手段による復号化が施されて、元のディジタル音声情報を内容とする U D Wが得られ、得られた U D Wに基づく適正な再生音声信号が形成されて、それが音声再生手段、例えば、スピー力に供給される。それにより、スピーカから適正な再生音声信号に基づく適正な再生音が得られる。それに対して、受信装置が、その音声再生部に上述の復号化手段が備えられたものでない場合には、音声再生部において、暗号化された U DWに復号化が施されず、暗号化された U DWに基づく不所望な音声信号が形成されて、それが音声再生手段、例えば、スピーカに供給されることになり、その結果、例えば、スピ一力に不所望な音声信号に基づく過大電流が流れて、スピー力の破損が生じることになる虞がある。

次に、例えば、暗号化補助データバケツ卜が、暗号化されたディジタル音声情報を内容とする U DWを含んだ暗号化音声データバケツ卜とされる場合、エラ一訂正コ一ドを含んだ U D Wに基づく暗号化された U DWについてのエラ一訂正の性能低下が、暗号化によりもたらされてしまう虞がある。

さらに、例えば、暗号化補助データバケツトの形成にあたり、 F I F O (First-In First-Out) メモリーを用いたストリームコンパ一夕が暗号化に使用されることが考えられるが、その場合、 H D信号を構成する Yデータ系列及び Ρ _Β /Ρ π データ系列の夫々のライン分中に補助データが大部分を占めるものが存在するため、 F I F 0メモリ一に対する書込期間が充分にとれず、 F I F◦メモリ一が空にされてしまう状態が生じ、その結果、暗号化補助データバケツ卜についての暗号セキュリティ品質の低下がまねかれてしまう虞が大である。

また、上述の如くの不都合を伴う暗号化補助データバケツトを含んだ暗号化 H D信号の形成及びそれに基づく暗号化された HD-SDI信号の伝送にあたっては、 H D信号を構成する Υデータ系列及び Ρ _Β / Ρ Π データ系列の夫々のライン分中の補助デ一タパケット単位で、暗号化を行うか否かを選択をできるようにされることが、実際の使用上における自由度を大となす観点から望まれることとなる。

斯かる点に鑑み、本願の請求の範囲に記載された発明は、 HD- SDI信号を形成することになる H D信号等の信号に含まれる補助データについての、それが形成する補助デ一夕バケツ卜についての暗号化処理による、暗号化補助データバケツ卜の形成，その暗号化補助データバケツトを含んだ暗号化 H D信号等の暗号化信号の形成、及び、暗号化信号に基づく暗号化された HD-SDI信号等のシリアル信号の伝送を、上述の従来提案されている技術の適用に伴う不都合を回避でき、さらに、補助データバケツト単位で暗号化を行うか否かを選択することができるもとで、行うことができることになるデータ伝送方法及びその実施に供されるデータ伝送装置を提供し、さらには、 HD- SDI 信号を形成することになる H D信号等の信号に含まれる補助データについての、それが形成する補助データバケツ卜についての暗号化処理により、暗号化補助データパケットが形成されるとともに、その暗号化補助データパケットを含んだ暗号化 H D信号等の暗号化信号が形成され、それに基づいて形成されて伝送される暗号化された HD - S DI信号等のシリアル信号を受け、暗号化された HD-SDI信号等のシリアル信号から暗号化 H D信号等の暗号化信号、さらには、暗号化補助データバケツトを得、暗号化補助データバケツトに復号化処理を施して、元の補助データバケツ卜を形成する補助デー夕を再生するデータ受信方法及びその実施に供されるデータ受信装置を提供する。発明の開示

本願の請求の範囲における第 1項から第 3項までのいずれかに記載された発明に係るデ一タ伝送方法は、情報をあらわす情報コードとしては使用されない禁止コードの複数個が第 1の組合せをもって連なるものとして形成されるデータフラッグを有し、禁止コードを使用することなく形成された情報データを含んだデータバケツトにおける、当該情報データに、禁止コードを発生させない暗号化処理を施して、禁止コ一ドを含まない暗号化情報データを得るとともに、データバケツトにおけるデータフラッグについての、禁止コ一ドの複数個が第 1の組合せとは異なる第 2の組合せをもって連なるものへの置換えを行って、置換えがなされたデータフラッグを有し、暗号化情報データを含んだ暗号化データバケツトを形成して、その暗号化データバケツトを伝送すべく送出するものとされる。

本願の請求の範囲における第 4項から第 6項までのいずれかに記載された発明に係るデ一夕伝送方法は、情報をあらわす情報コードとしては使用されない禁止コ一ドの複数個が所定の組合せをもって連なるものとして形成されるデータフラッグを有し、禁止コードを使用することなく形成された情報デ一タを含み、データフラッグに禁止コ一ド以外の第 1のコードを有して情報データの種類をあらわす識別データが続くものとされたデータバケツ卜における、当該情報データに、禁止コードを発生させない暗号化処理を施して、禁止コードを含まない暗号化情報データを得るとともに、デ一夕バケツ卜における識別データについての、第 1のコードとは異なる禁止コード以外の第 2のコードへの置換えを行って、データフラッグを有し、そのデータフラッグに置換えがなされた識別データが続く、暗号化情報データを含んだ暗号化データバケツトを形成して、その暗号化データバケツ卜を伝送すべく送出するものとされる。

本願の請求の範囲における第 7項から第 9項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送装置は、情報をあらわす情報コードとしては使用されない禁止コ一ドの複数個が第 1の組合せをもって連なるものとして形成されるデータフラッグを有し、禁止コードを使用することなく形成された情報デー夕を含んだデ一タパケットにおける、当該情報データに、禁止コードを発生させない暗号化処理を施して、禁止コードを含まない暗号化情報データを得る暗号ィ匕処理部と、データバケツトにおけるデータフラッグについての、禁止コードの複数個が第 1の組合せとは異なる第 2の組合せをもって連なるものへの置換えを行って、置換えがなされたデータフラッグを有し、暗号化処理部から得られる暗号化情報データを含んだ暗号化データバケツトを形成する暗号化データバケツ卜形成部と、暗号化データバケツト形成部から得られる暗号化デ —夕バケツトを伝送すべく送出するデータ送出部と、を備えて構成される。

本願の請求の範囲における第 1 0項から第 1 2項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送装置は、情報をあらわす情報コードとしては使用されない禁止コ一ドの複数個が所定の組合せをもって連なるものとして形成されるデータフラッグを有し、予約コードを使用することなく形成された情報データを含み、データフラッグに予約コ一ド以外の第 1のコードを有して情報デ一タの種類をあらわす識別デー夕が続くものとされたデータバケツ卜における、当該情報デ一夕に、禁止コードを発生させない暗号化処理を施して、禁止コードを使用しない暗号化情報データを得る暗号化処理部と、データバケツ卜における識別データについての、第 1のコードとは異なる予約コード以外の第 2のコードへの置換えを行って、データフラッグを有し u 、そのデ —夕フラッグに置換えがなされた識別デ一夕が続く、暗号化処理部から得られる暗号化情報データを含んだ暗号化データバケツ卜を形成する暗号化データバケツト形成部と、暗号化データバケツト形成部から得られる暗号化データバケツトを伝送すべく送出するデータ送出部と、を備えて構成される。

本願の請求の範囲における第 1 3項から第 1 5項までのいずれかに記載された発明に係るデータ受信方法は、情報をあらわす情報コードとしては使用されない禁止コードの複数個が第 1の組合せをもつて連なるものとして形成された後、禁止コードの複数個が第 1の組合せとは異なる第 2の組合せをもつて連なるものへの置換えがなされたデータフラッグを有し、禁止コードを使用することなく形成された情報デ一タに禁止コードを発生させない暗号化処理が施されて得られた予約コ一ドを含まない暗号化情報データを含んだものとされて伝送された暗号化データバケツトを得て、それに含まれる暗号化情報データに復号化処理を施して再生情報データを得るとともに、同じくその暗号化データバケツ卜に含まれるデータフラッグについての検出を行い、その検出により得られる検出出力に応じて、再生情報データの取出しを行うものとされる。本願の請求の範囲における第 1 6項から第 1 8項までのいずれかに記載された発明に係るデータ受信方法は、情報をあらわす情報コードとしては使用されない禁止コ一ドの複数個が所定の組合せをもって連なるものとして形成されたデータフラッグを有し、禁止コードを使用することなく形成された情報データに禁止コードを発生させない暗号化処理が施されて得られな予約コードを含まない暗号 (匕情報デ一夕を含み、デ一タフラッグに、禁止コ一ド以外の箄 1のコードを有して情報デ一タの種類をあらわすのとれた後、第 1のコードとは異なる禁止コード以外の第 2のコ一ドへの置換えがなされた識別データが続くもの、とされて伝送された暗号化データバケツトを得て、それに含まれる暗号化情報データに復号化処理を施して再生情報データを得るとともに、'词じくその暗号化デ一タパケッ卜に含まれる識別データについての検出を行い、その¾出により得られる検出出力に応じて、再生情報データの取出しを行うものとされる。

本願の'請求の範囲における第 1 9項から第 2 1項までのいずれかに記載された発明に係るデータ受信装置は、情報をあらわす情報コ一ドとしては使用されない禁止コ一ドの複数個が第 1の組合せをもつて連なるものとして形成された後、禁止コードの複数個が第 1の組合せとは異なる第 2の組合せをもつて連なるものへの置換えがなされたデータフラッグを有し、禁止コードを使用することなく形成された情報デー夕に禁止コードを発生させない暗号化処理が施されて得られた禁止コードを含まない暗号化情報デ一タを含んだものとされて伝送された暗号化データパケットを得るデータ列再生部と、データ列再生部から得られる暗号化データバケツ卜に含まれる暗号化情報デ一夕に復号化処理を施して再生情報データを得る復号化処理部と、暗号化データパケットに含まれるデ一タフラッグについての検出を行うデ一タ検出部と、デ一夕検出部から得られる検出出力に応じて、復号化処理部により得られた再生情報データの取出しを行う'データ選択部と、を備えて構成される。

本願の請求の範囲における第 2 2項から第 2 4項までのいずれかに記載された発明に係るデータ受信装置は、情報をあらわす情報コードとしては使用されない禁止コ一ドの複数個が所定の組合せをもつて連なるものとして形成されたデータフラッグを有し、禁止コードを使用することなく形成された情報デー夕に禁止コードを発生させない暗号化処理が施されて得られた禁止コードを含まない暗号化情報データを含み、デ一タフラッグに、禁止コード以外の第 1のコードを有して情報デー夕の種類をあらわすものとされた後、第 1のコードとは異なる禁止コード以外の第 2のコードへの置換えがなされた識別データが続くものとされて伝送された暗号化デ一タパケットを得るデータ列再生部と、データ列再生部から得られる暗号化データバケツ卜に含まれる暗号化情報データに復号化処理を施して再生情報データを得る復号化処理部と、暗号化データバケツ卜に含まれる識別データについての検出を行うデータ検出部と、デ一夕検出部から得られる検出出力に応じて、復号化処理部により得られる再生情報データの取出しを行うデータ選択部と、を備えて構成される。

上述の如くの本願の請求の範囲における第 1項から第 3項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送方法、もしくは、本願の請求の範囲における第 7項から第 9項までのいずれかに記載された発明に係るデ一タ伝送装置にあっては、データフラッグを有して情報データを含んだデータバケツ卜における情報データに、禁止コードを発生させない暗号化処理が施されて、禁止コ一ドを含まない暗号化情報デー夕が得られるとともに、データフラッグを形成する禁止コードの複数個についての、本来の第 1の組合せとは異なる第 2の組合せをもって連なるものへの置換えが行われて、置換えがなされたデ一タフラッグを有して暗号化情報デ一タを含む暗号化データバケツ卜が形成され、その暗号化データバケツ卜が伝送されるべく送出される。

このように、禁止コードを含まない暗号化情報データが形成され、それを含んだ暗号化データバケツッ卜が伝送されるべく送出されるので、送出される暗号化データパケッ卜に基づく暗号化シリアルデータが形成される場合において、その暗号化シリアルデータが、不所望な禁止コードがシリアルデータに変換された部分を含むものとなる事態がもたらされない。

そして、暗号化データバケツ卜に含まれるデ一タフラッグが、それを形成する禁止コ一ドの複数個についての、本来の第 1の組合せとは異なる第 2の組合せをもって連なるものへの置換が行われたものとされるので、.伝送された暗号化デ一タパケットを受ける受信装置側において、その受信装置が暗号化データバケツト（こ含まれる暗号化情報データについての復号化手段を備えていないものである場合には、デ一タフラッグが検知されず、それにより、暗号化デ一タパケッ卜が得られないので、暗号化デ一タパケッ卜に含まれる暗号化情報データに基づく情報データの再生は行われない。従つて、例えば、暗号化補助データバケツ卜が、暗号化されたディジタル音声情報を内容とする暗号化ディジタル音声情報データを含んだ暗号化音声データバケツトとされる場合であって、暗号化データバケツ卜を受ける受信装置が、再生されたディジタル音声情報に基づく音声を再生する音声再生手段としてのスピーカを備えており、暗号化データバケツ卜に含まれる暗号化情報データについての復号化手段を備えていないものである場合においても、暗号化情報データに基づく不所望な音声信号が形成されてそれがスピーカに供給されることにはならず、その結果、例えば、スピーカに不所望な音声信号に基づく過大電流が流れてスピ一力の破損が生じることになるという事態が回避される。

また、第 2項に記載された発明に係るデータ伝送方法もしくは第 8項に記載された発明に係るデータ伝送装 gにあっては、暗号化情報データを得るにあたり、暗号化情報データとともに、その暗号化情報データに対するエラ一訂正データを作成し、暗号化情報データとそれに対するエラ一訂正データとが暗号化デ一夕パケットに含まれるようにされる。それにより、暗号化情報データについてのエラー訂正の性能低下が、暗号化に起因してもたらされてしまう事態が回避される。

さらに、第 3項に記載された発明に係るデータ伝送方法もしくは第 9項に記載された発明に係るデータ伝送装置にあっては、データバケツ卜が複数のデータ系列の夫々に含まれるものとされるもとで、複数のデータ系列別にデータバケツ卜に基づく暗号化データバケツ卜が形成される。それにより、例えば、暗号化補助データバケツ卜の形成にあたり、 F I F Oメモリ一を用いたストリームコンバータが暗号化に使用され 1 I る場合において'も、 F I F Oメモリ一に対する書込期間が充分にとれず、 F I F Oメモリ一が空にされてしまう状態が生じることがなく、従って、暗号化補助データパケッ卜についての暗号セキュリティ品質の低下がまねかれてしまう事態が回避される。このような本願の請求の範囲における第 1項から第 3項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送方法、もしくは、本願の請求の範囲における第 7項から第 9 項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送装置によって、暗号化補助デー夕バケツトを含んだ暗号化 H D信号が形成され、それに基づく暗号化された HD - SDI信号の伝送が行われる場合、 H D信号を構成する Yデータ系列及び Ρ _Β / Ρ π データ系列の夫々のライン分中の補助データバケツト単位で、暗号化を行うか否かを選択をでき、それにより、実際の使用上における自由度が犬とされることになる。

本願の請求の範囲における第 4項から第 6項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送方法、もしくは、本願の請求の範囲における第 1 0項から第 1 2項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送装置にあっては、データフラッグを有した情報データを含み、デ一タフラッグに識別データが続くものとされたデータパケッ卜における情報データに、禁止コードを発生させない暗号化処理が施されて、禁止コードを含まない暗号化情報データが得られるとともに、デ一夕バケツトにおける識別データについての、本来の第 1のコードとは異なる禁止コード以外の第 2のコードへの置換えが行われ、データフラッグを有して、そのデータフラッグに置換えがなされた識別データが続き、暗号化情報データを含むものとされた暗号化データバケツトが形成され、その暗号化データバケツ卜が伝送されるべく送出される。

このように、禁止コードを含まない暗号化情報データが形成され、それを含んだ暗号化データバケツッ卜が伝送されるべく送出されるので、送出される暗号化データパケッ卜に基づく暗号化シリアルデータが形成される場合において、その暗号化シリアルデータが、不所望な禁止コードがシリァルデ一タに変換された部分を含むものとなる事態がもたらされない。

そして、暗号化情報データの種類をあらわす識別データが、その本来の第 1のコードとは異なる禁止コード以外の第 2のコードへの置換えが行われたものとされるので、伝送された暗号化データバケツトを受ける受信装置側において、その受信装置が暗号化データパケットに含まれる暗号化情報データについての復号化手段を備えていないものである場合には、置換え前の識別コードがあらわす本来の情報データの種類が認識されず、それにより、暗号化データバケツ卜に含まれる暗号化情報データに基づく再生情報データとして得られるデータは、置換え前の識別コードがあらわす本来の情報データの種類に属するものとしては极われない。従って、例えば、暗号化補助デ一夕パケットが、暗号化されたディジタル音声情報を内容とする暗号化ディジタル音声情報デ一タを含んだ暗号化音声データパケットとされる場合であつて、暗号化デー夕バケツトを受ける受信装置が、再生されたディジタル音声情報に基づく音声を再生する音声再生手段としてのスピーカを備えており、暗号化デ一夕バケツ卜に含まれる暗号化情報データについての復号化手段を備えていないものである場合においても、暗号化情報デ一夕に基づいた信号でスピー力に供給されるべきものは得られないことになり、暗号化情報デ一タに基づく不所望な音声信号が形成されてそれがスピー力に供給されることがなく、その結果、例えば、スピー力に不所望な音声信号に基づく過大電流が流れてスピ一力の破損が生じることになるという事態が回避される。

また、第 5項に記載された発明に係るデータ伝送方法もしくは第 1 1項に記載された発明に係るデータ伝送装置にあっては、暗号化情報データを得るにあたり、暗号化情報データとともに、その暗号化情報データに対するエラー訂正データを作成し、暗号化情報データとそれに対するエラ一訂正データとが暗号化データバケツ卜に含まれるようにされる。それにより、暗号化情報データについてのエラー訂正の性能低下が、暗号化に起因してもたらされてしまう事態が回避される。

さらに、第 6項に記載された発明に係るデータ伝送方法もしくは第 1 2項に記載された発明に係るデータ伝送装置にあっては、データバケツ卜が複数のデータ系列の夫々に含まれるものとされるもとで、複数のデータ系列別にデータバケツトに基づく暗号化データバケツ卜が形成される。それにより、例えば、暗号化補助データバケツトの形成にあたり、 F I F Oメモリ一を用いたストリームコンバータが暗号化に使用される場合においても、 F I F Oメモリ一に対する書込期間が充分にとれず、 F I F O メモリ一が空にされてしまう状態が生じることがなく、従って、暗号化補助データパケットについての暗号セキュリティ品質の低下がまねかれてしまう事態が回避される。このような本願の請求の範囲における第 4項から第 6項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送方法、もしくは、本願の請求の範囲における第 1 0項から第 1 2項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送装置によって、暗号化補助デ一タパケットを含んだ暗号化 H D信号が形成され、それに基づく暗号化された HD-S D I信号の伝送が行われる場合にも、 H D信号を構成する Yデータ系列及び P _B / P _R データ系列の夫々のライン分中の補助データバケツト単位で、暗号化を行うか否かを選択をでき、それにより、実際の使用上における自由度が大とされることになる。上述よりして、本願の請求の範囲における第 1項から第 6項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送方法、もしくは、本願の請求の範囲における第 7項から第 1 2項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送装置によれば、 HD - SD I信号を形成することになる H D信号に含まれる補助データについての、それが形成する補助データバケツ卜についての暗号化処理による、暗号化補助データバケツ卜の形成、その暗号化補助データバケツトを含んだ暗号ィヒ H D信号の形成、及び、暗号化 H D信号に基づく暗号化された HD- SD 1信号の伝送を、前述の既に提案されている技術の適用に伴う不都合を回避でき、さらに、補助データバケツト単位で暗号化を行うか否かを選択することができるもとで、行うことができることになる。

本願の請求の範囲における第 1 3項から第 1 5項までのいずれかに記載された発明に係るデータ受信方法、もしくは、本願の請求の範囲における第 1 9項から第 2 1項までのいずれかに記載された発明に係るデ一夕受信装置にあっては、禁止コードの複数個が本来の第 1の組合せとは異なる第 2の組合せをもって連なるものに置き換えられたデータフラッグを有し、禁止コ一ドを含まない暗号化情報データを含んだものとされて伝送された暗号化データバケツ卜が得られ、それに含まれる暗号化情報データに復号化処理が施されて再生情報データが得られるとともに、同じくその暗号化データパケッ卜に含まれるデ一タフラッグの検出が行われ、それによる検出出力に応じて、再生情報データが取り出される。

斯かる際、暗号化データバケツ卜に含まれる暗号化情報データは禁止コードを含まないものとされるので、伝送されるべく送出される暗号化データバケツ卜に基づく暗号化シリアルデータが形成される場合において、その暗号化シリアルデータが、不所望な禁止コードがシリアルデータに変換された部分を含むものとなる事態はもたらされない。それゆえ、禁止コードを含まない暗号化情報データを含んだものとされて伝送された暗号化データバケツ卜が得られるにあたり、不所望な禁止コードが検出されて、それにより暗号化デ一夕バケツ卜が得られなくなってしまうという不都合は生じない。

そして、得られた暗号化データバケツ卜における禁止コードを含まないものとされた暗号化情報デー夕に復号化処理が施されて再生情報デー夕が得られるとともに、禁止コードの複数個が本来の第 1の組合せとは異なる第 2の組合せをもって連なるものに置き換えられたデータフラッグが検出されて、暗号化データバケツ卜の到来をあらわす検出出力が得られ、その検出出力に基づいて、再生情報デ一夕が得られる夕イミングが検知される。続いて、暗号化データバケツ卜の到来をあらわす検出出力に基づいて検知されたタイミングにおいて、暗号化情報データに復号化処理が施されて得られる再生情報データが取り出される。それにより、適正な再生情報データが得られることになる。

本願の請求の範囲における第 1 6項から第 1 8項までのいずれかに記載された発明に係るデータ受信方法、もしくは、本願の請求の範囲における第 2 2項から第 2 4項までのいずれかに記載された発明に係るデータ受信装置にあっては、複数個の禁止コ一ドが連なつて形成されたデ一タフラッグを有して禁止コードを含まない暗号化情報データを含み、データフラッグに、本来の第 1のコードとは異なる禁止コード以外の第 2のコードへの置換えがなされた識別データが続くものとされて伝送された暗号化データバケツトが得られ、それに含まれる暗号化情報データに復号化処理が施されて再生情報データが得られるとともに、同じくその暗号化データバケツトに含まれる識別データの検出が行われ、それによる検出出力に応じて、再生情報データが取り出される。

斯かる際、暗号化データバケツ卜に含まれる暗号化情報データは禁止コードを含まないものとされるので、伝送されるべく送出される暗号化データバケツ卜に基づく暗号化シリアルデータが形成される場合において、その暗号化シリアルデータが、不所望な禁止コードがシリァルデータに変換された部分を含むものとなる事態はもたらされない。それゆえ、禁止コードを含まない暗号化情報データを含んだものとされて伝送された暗号化データバケツ卜が得られるにあたり、不所望な禁止コードが検出されて、それにより暗号化データバケツ卜が得られなくなってしまうという不都合は生じない。

そして、得られた暗号化データバケツ卜における禁止コードを含まないものとされた暗号化情報データに復号化処理が施されて再生情報データが得られるとともに、本来の第 1のコードとは異なる禁止コ一ド以外の第 2のコードへの置換えがなされた識別データが検出されて、暗号化データバケツ卜における識別データの位置に応じた夕イミングをあらわす検出出力が得られ、その検出出力に基づいて、再生情報データが得られるタイミングが検知される。続いて、検知されたタイミングにおいて、暗号化情報データに復号化処理が施されて得られる再生情報データが取り出される。それにより、適正な再生情報デ一夕が得られることになる。図面の簡単な説明

図 1は、 H D信号のデ一タフォ一マツ卜の一例の説明に供される概念図である。図 2は、 H D信号における補助データが形成する補助データパケットのデ一タフォ

—マツ卜の説明に供される概念図である。

図 3は、 H D信号におけるディジタル音声補助データが形成する音声データバケツ卜のデータフォーマツ卜の説明に供される概念図である。

図 4は、 H D信号のデ一タフォ一マツ卜の一例の説明に供される概念図である。図 5は、本願の請求の範囲における第 1項から第 6項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送方法の一例が実施される、本願の請求の範囲における第 7項から第 1 2項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送装置の一例を示すプロック構成図である。

図 6は、図 5に示されるデータ伝送装置の一例の説明に供されるデータフォーマトをあらわす概念図である。

図 7は、図 5に示されるデー夕伝送装置の一例の説明に供されるデータフォーマッ卜をあらわす概念図である。

図 8は、図 5に示される Y系列補助情報データフォ一マット部の具体構成の一例を示すブロック構成図である。

図 9は、図 5に示される Y系列補助情報デー夕フォーマット部の具体構成の他の例を示すブロック構成図である。

図 1 0は、図 5に示される Y系列補助情報データフォ一マット部の具体構成のさらに他の例を示すブロック構成図である。

図 1 1は、本願の請求の範囲における第 1項から第 6項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送方法の一例が実施される、本願の請求の範囲における第 7項から第 1 2項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送装置の他の例を示すブロック構成図である。

図 1 2は、本願の請求の範囲における第 1 3項から第 1 8項までのいずれかに記載された発明に係るデ一夕受信方法の一例が実施される、本願の請求の範囲における第 1 9項から第 2 4項までのいずれかに記載された発明に係るデータ受信装置の一例を示すブロック構成図である。

図 1 3は、図 1 2に示される Y系列補助情報データ復調/抽出部の具体構成の一例を示すブロック構成図である。

図 1 4は、図 I 2に示される Y系列補助情報データ復調/抽出部の具体構成の他の例を示すブロック構成図である。発明を実施するための最良の形態

図 5は、本願の請求の範囲における第 1項から第 6項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送方法の一例が実施される、本願の請求の範囲における第 7項から第 1 2項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送装置の一例を示す。図 5に示される例においては、 HD信号を構成する Yデータ系列及び P_B /Ρ_π デ —夕系列の夫々を形成することになる、各々が、例えば、 1 0ビット構成のワードが用いられて形成される、 Υ系列映像データ， Ρ_Β /Ρπ 系列映像データ， Υ系列補助情報データ及び ΡΒ /ΡΗ 系列補助情報データを記憶したデータ記憶部 1 1が備えられている。データ記憶部 1 1は、入出力インターフヱース（入出力 I/F) 1 2を通じて、外部データソースに繋がっている。

また、データ記憶部 1 1には、データ伝送装置全体に亙る制御を行うシステム制御部 1 3によつて制御されるタイミング制御信号発生部 1 4から、タイミング制御信号 T aが供給される。そして、データ記憶部 1 1は、タイミング制御信号 T aにより指定されるタイミングをもって、 Y.系列映像デー夕 D Y V， P B /Ρπ 系列映像デ一夕 DCV, Υ系列補助情報データ DYA及び Ρ_Β /Ρπ 系列補助情報データ DC Αの夫々を送出する。 Y系列補助情報データ DYA及び P_B /P_R 系列補助情報データ D C Aの夫々は、その実体が、例えば、ディジタル音声情報デ一夕であるものとされる。データ記憶部 1 1からの Y系列映像データ DYV, ΡΒ /Ρ,ί 系列映像データ D C V, Y系列補助情報データ DYA及び P_B /PH 系列補助情報データ D CAは、 Y系列映像データフォーマツト部 1 5 , ΡΒ /ΡΠ 系列映像データフォーマツト部 1 6 , Υ系列補助情報データフォーマツ卜部 1 7及び P_B /PR 系列補助情報デ一夕フォーマツト部 1 8に、夫々供給される。 Y系列映像データフォーマツ卜部 1 5 , PD /P π 系列映像デ一タフォ一マット部 1 6， Υ系列補助情報データフォーマット部 1 7及び Ρ_Β /Ρη 系列補助情報データフォーマツト部 1 8には、鍵データ発生部 1 9から送出される Υ系列映像データ暗号化用の鍵データ DKYV, Ρη Ρη 系列映像データ暗号化用の鍵デー夕 D K C V , Υ系列補助情報データ暗号化用の鍵デ一タ D Κ Υ Α、及び、 Pn /PR 系列補助情報データ暗号化用の鍵データ DKC Aも夫々供給され、さらに、タイミング制御信号発生部 1 4からのタイミング制御信号 T c， T d , T e 及び T f も夫々供給される。

鍵データ発生部 1 9には、タイミング制御信号発生部 1 4からのタイミング制御信号 Tbが供給され、鍵データ発生部 1 9は、タイミング制御信号 Tbにより指定されるタイミングをもって、鍵データ DKYV， DKCV, DKYA及び DKCAの夫々を送出する。

Y系列映像デ一タフォ一マット部 1 5においては、タイミング制御信号 T cに従つて、 Y系列映像データ DY'Vに、鍵データ DKYVを用いた暗号化処理が、例えば、 A E S方式に従って、禁止コード（0 00 h〜0 03 h， 3 FCh〜3 FFh) を発生させないようにして施され、それにより、 Y系列映像データ DYVに基づく、禁止コードを含まない暗号化 Y系列映像データ DYVEが得られる。同様に、 P_B /P_R 系列映像デ一タフォ一マット部 1 6においては、タイミング制御信号 T dに従って、 PB /Pn 系列映像データ D C Vに、鍵データ D K C Vを用いた暗号化処理が、例えば、 AE S方式に従って、禁止コードを発生させないようにして施され、それにより、

PB /PR 系列映像データ D C Vに基づく、禁止コードを含まない暗号化 PB /PR 系列映像デ一タ D C V Eが得られる。

また、 Y系列補助情報データフォーマツト部 1 7においては、 Y系列補助情報デー夕 D Y Aが暗号化される場合と暗号化されない場合とがある。

Y系列補助情報デ一タ D Y Aが暗号化される場合には、タイミング制御信号 T eに従って、 Y系列補助情報データ DY Aに、鍵データ DKYAを用いた暗号化処理が、例えば、 AE S方式に従って、禁止コードを発生させないようにして施され、それにより、 Y系列補助情報データ D Y Aに基づく、禁止コードを含まない暗号化 Y系列補助情報データ D Y A Eが得られる。図 5の例においては Y系列補助情報デ一夕 D Y A の実体がディジタル音声情報データとされることからして、暗号化 Y系列補助情報デ一夕 DYAEは、その実体が暗号化されたディジタル音声情報データとされる。そして、 Y系列補助情報データフォーマツト部 1 7においては、得られた暗号化 Y系列補助情報データ DYAEに、 ADF (補助デ一タフラッグ）， D I D (データ識別ヮ一ド）， DBN (データブロック番号ワード）， DC (データカウントワード）及び C S (チェックサムワード）が配列付加されて、 A D Fから始まり、暗号化 Y系列補助情報データ DYAEを含んだ暗号化 Y系列補助データバケツト PYAEが、その実体が暗号化音声データバケツトであるものとして形成される。

斯かる際、 Y系列補助情報デ一夕フォーマツト部 1 7において、 ADFあるいは D I Dが、その本来のものでないものへの置換えが行われるものとされる。

A D Fがその本来のものでないものへの置換えが行われるものとされる場合には、以下のようにされる。

ADFは、本来、 [ 0 00 h， 3 F F h, 3 F F h] という組合せの、各々が禁止コ一ドをとる連続した 3ヮ一ド配列により構成されるのであるが、 Y系列補助情報デ一夕 DYAが暗号化される場合には、 [ 000 h， 3 FFh， 3 FFh] という組合せ（第 1の組合せ）とは異なる組合せ（第 2の組合せ）をとる、各々が禁止コードをとる連続した複数個のワード配列により構成されるものへの置換えが行われたもの (以下、置換えが行われた ADFを、 EADFという）とされる。斯かる置換えが行われた ADFである EADFがとる第 2の組合せは、例えば、 [00 O h, 3 F E h, 3 FEh] 、 [ 003 h, 3 FCh， 000 h] , [ 000 h, 3 F E h, 3 F E h, 3 F E h]等々とされる。

それにより、 Y系列補助情報データフォーマツト部 1 7において、 Υ系列補助情報データ DYAについての暗号化が行われる場合に得られる暗号化 Υ系列補助データパケット ΡΥΑΕは、例えば、図 6の Αに示される如く、 3ワードの EADFをもって開始し、それに 1ワードの D I D, 1ワードの DBN及び 1ワードの DCが順時連なり、続いて 24ワードの暗号化 Y系列補助情報データ DYAEが配され、さらに、それに 1ヮ一ドの C Sが連なるものとされる。

また、 D I Dがその本来のものでないものへの置換えが行われるものとされる場合には、以下のようにされる。

D I Dは、本来、 Y系列補助情報データの種類をあらわすものであって、補助情報デ一夕の種類に応じて予め設定された、禁止コード以外のコードをとるものとされるのであるが、 Y系列補助情報データ D Y Aが暗号化される場合には、補助情報デー夕の種類に応じて予め設定された、禁止コード以外のコード（第 1のコード）とは異なる、第 1のコードに対応すべく設定された、禁止コード以外のコード（第 2のコ一ド）をとるものへの置換えが行われたもの（以下、置換えが行われた D I Dを、 ED I Dという）とされる。即ち、斯かる置換えが行われた D I Dである ED I Dは、本来の第 1のコードとは異なる第 2のコードを有したものとされるのである。

' それにより、 Y系列補助情報データフォーマツト部 1 7において、 Y系列補助情報データ DYAについての暗号化が行われる場合に得られる暗号化 Y系列補助データパケット PYAEは、例えば、図 7の Aに示される如く、 3ワードの ADFをもって開始し、それに 1ワードの ED I D, 1ワードの DBN及び 1ワードの DCが順時連なり、続いて 24ワードの暗号化 Y系列補助情報データ DYAEが配され、さらに、それに 1ワードの C Sが連なるものとされる。

一方、 Y系列補助情報データ DYAが暗号化されない場合には、 Y系列補助情報デ一夕 DYAに ADF， D I D, DBN, D C及び C Sが配列付加されて、 ADFをもつて始まり、 Y系列補助情報デ一夕 D Y Aを含んだ Y系列補助データバケツ卜 P Y A が、その実体が音声データバケツ卜であるものとして形成される。斯かる際には、 A DFは、上述の置換えは行われず、本来の [ 000 h, 3 FF h, 3 FF h] という組合せの、各々が禁止コードをとる連続した 3ヮード配列により構成されるものとされ、また、 D I Dも、上述の置換えは行われず、本来の補助情報データの種類に応じて予め設定された、禁止コード以外のコ一ドをとるものとされる。

さらに、 P_B /PR 系列補助情報データフォーマツト部 1 8においては、 P_B— /P n 系列補助情報データ D C Aが暗号化される場合と暗号化されない場合とがある。

PB /PH 系列補助情報データ DCAが暗号化される場合には、タイミング制御信号 Tf に従って、 P_B /Ρ_Π.系列補助情報データ DC Aに、鍵データ DKCAを用いた暗号化処理が、例えば、 AE S方式に従って、禁止コードを発生させないようにして施され、それにより、 P_B /P_R 系列補助情報データ DC Aに基づく、禁止コードを含まない暗号化 P_B /P_R 系列補助情報データ DCAEが得られる。図 5の例においては P_B /P_N 系列補助情報データ DC Aの実体がディジタル音声情報データとされることからして、暗号化 P_B /PR 系列補助情報データ DCAEは、その実体が暗号化されたディジタル音声情報データとされる。そして、 P_B /P 系列補助情報デ —夕フォーマツ卜部 1 8においては、得られた暗号化 PB /PR 系列補助情報データ DCAEに、 ADF， D I D, DBN, D C及び C Sが配列付加されて、 ADFから始まり、暗号化 P_B /PR 系列補助情報データ DCAEを含んだ暗号化 PB /PR 系列補助データバケツト P CAEが、その実体が暗号化音声データバケツトであるものとして形成される。

斯かる際にも、 P_B /P_R 系列補助情報データフォーマツト部 1 8において、 AD Fあるいは D I Dが、その本来のものでないものへの置換えが行われるものとされる。

ADFがその本来のものでないものへの置換えが行われるものとされる場合には、前述された Y系列補助情報データ D Y Aが暗号化処理される場合と同様に、 A D Fが、本来の [00 O h, 3 F F h, 3 F F h ] という組合せの、各々が禁止コ一ドをとる連続した 3ワード配列により構成されるものに代えて、前述の置換えが行われた A D Fである E ADFとされる。

それにより、 P_B /PH 系列補助情報データフォーマツト部 1 8において、 P_B / Ρπ系列補助情報データ D C Αについての暗号化が行われる場合に得られる暗号化 Ρ 3 /Ρ_Π 系列補助データバケツト PCAEは、例えば、図 6の Βに示される如く、 3 ワードの EADFをもって開始し、それに 1ワードの D I D, 1ワードの DBN及び 1ワードの D Cが順時連なり、続いて 2 4ワードの暗号化 Ρ _Β /Ρ,, 系列補助情報デ —夕 DC AEが配され、さらに、それに 1ヮ一ドの C Sが連なるものとされる。

また、 D I Dがその本来のものでないものへの置換えが行われるものとされる場合には、前述された Y系列補助情報データ DY Aが暗号化される場合と同様に、 D I D が、本来の補助情報データの種類に応じて予め設定された、禁止コード以外のコードをとるものに代えて、上述の置換えが行われた D I Dである ED I Dとされる。

それにより、 PB PH 系列補助情報デ一夕フォーマツト部 1 8において、 Ρ_Π / P R 系列補助情報データ D C Αが暗号化される場合に得られる暗号化 P _N /PR 系列補助データパケット PCAEは、例えば、図 7の Bに示される如く、 3ワードの AD Fをもって開始し、それに 1ヮ一ドの E D I D, 1ヮ一ドの DBN及び 1ヮ一ドの D Cが順時連なり、続いて 2 4ワードの暗号化 P_B /P_n 系列補助情報データ D CAE が配され、さらに、それに 1ワードの C Sが連なるものとされる。

一方、 P_B /Pn 系列補助情報データ DCAが暗号化されない場合には、 P_B /P „ 系列補助情報デ一タ DCAに ADF, D I D, DBN, DC及び C Sが配列付加されて、 ADFをもって始まり、 P_B Pn 系列補助情報データ DC Aを含んだ Ρ_π / P R 系列補助デ一タパケット P C Αカ、その実体が音声データパケットであるものとして形成される。斯かる際には、 ADFは、上述の置換えは行われず、本来の [ 0 0 0 h, 3 F F h, 3 FF h] という組合せの、各々が禁止コードをとる連続した 3ヮード配列により構成されるものとされ，また、 D I Dも、上述の置換えは行われず、本来の補助情報データの種類に応じて予め設定された、禁止コード以外のコードをとるものとされる。

Y系列映像データフォーマツト部 1 5から得られる暗号化 Y系列映像データ DYV E, PB /Pn 系列映像データフォーマツ卜部 1 6力、ら得られる暗号化 P_B /Pn 系列映像デ一夕 D C V E， Y系列補助情報データフォ一マット部 1 7から得られる暗号化 Y系列補助データバケツ卜 PYAEもしくは Y系列補助データバケツト PYA、及び、 P_B /PR 系列補助情報デ一夕フォーマツト部 1 8から得られる暗号化 P_B /P R 系列補助データバケツ卜 PCAEもしくは P_B /Pn 系列補助デ一タパケット PC Aは、データ送出部 2 0に供給される。データ送出部 2 0には、タイミング制御信号発生部 1 4からのタイミング制御信号 T gも供給される。

データ送出部 2 0にあっては、暗号化 Y系列映像データ DYVE, 暗号化 P_B /P n 系列映像データ DCVE，暗号化 Y系列補助データバケツト PYAEもしくは Y系列補助データバケツト P YA、及び、暗号化 P_B /PR 系列補助データバケツト PC A Eもしくは P B / P ,_¾ 系列補助データパケット PCAとタイミング制御信号 T gとが供給されるデータ合成部 2 1が備えられている。データ合成部 2 1においては、夕イミング制御信号 Tgによる制御のもとに、暗号化 Y系列映像データ DYVE, 暗号化 P_B /Pn 系列映像データ DCVE，暗号化 Y系列補助データバケツト PYAEもしくは Y系列補助データバケツト PYA、及び、暗号化 P_B /P_r 系列補助データパケット PCAEもしくは P_B /P_R系列補助データパケット PCAが合成され、さらに、前述のタイミング基準コードデータ E A V , ライン番号デ一タ，誤り検出符号デ —夕，タイミング基準コードデ一タ S A V等が付加されて、暗号化 H D信号 D X Pを形成する。

このようにしてデータ合成部 2 1において形成される暗号化 HD信号 DXPは、暗号化 Yデータ系列と暗号化 P_B /P_r データ系列とによって構成される。そして、暗号化 Yデータ系列における各ライン分は、例えば、タイミング基準コードデータ E A V，ライン番号データ，誤り検出符号データ，暗号化 Y系列補助データパケット PY A Eもしくは Y系列補助データパケット P Y A、及び、タイミング基準コードデー夕 SAVを含んだラインブランキング部に、暗号化 Y系列映像データ DYVEが続くものとして形成される。また、暗号化 Ρ_Β /Ρπ データ系列における各ライン分は、例えば、タイミング基準コードデータ E A V，ライン番号データ，誤り検出符号デ一夕 , 暗号化 P_B /PR 系列補助データバケツト P CAEもしくは P_B /P_R 系列補助デ一夕バケツト P CA、及び、タイミング基準コードデータ S AVを含んだラインブランキング部に、暗号化 P B / P B 系列映像データ D C V Eが続くものとして形成される。データ合成部 2 1から得られる暗号化 HD信号 DXPは、 P/S変換部 2 2において、シリアルデータへの変換がなされて、暗号化シリアルデータ DXS Dとされ、続いて、スクランブル処理部 2 3において、スクランブル処理が施されて、スクランプル処理がかけられた暗号化シリアルデータ DX S Cとされ、さらに、 NR Z I変換部

24において、 NRZ I (Nonreturn to Zero Inverted) 変換処理が施されて、暗号化された HD - SDI信号 DXSとされる。そして、 NRZ I変換部 24から得られる暗号化された HD- SDI信号 DX Sが、伝送駆動部 25によって、データ伝送路 26に送出されて伝送される。

このようなデータ合成部 2 1， P/S変換部 2 2 , スクランブル処理部 2 3 , NR Z I変換部 2 4及び伝送駆動部 2 5を含んで構成されるデータ伝送部 2 0は、 Y系列映像データフォーマット部 1 5から得られる暗号化 Y系列映像データ DYVE， Pr /Ρπ 系列映像データフォーマツト部 1 6から得られる暗号化 Pu /Pn 系列映像デ —夕 D C VE， Y系列補助情報データフォーマット部 1 7から得られる暗号化 Y系列補助データバケツト PYAEもしくは Y系列補助データバケツト PYA、及び、 P_B /P_R 系列補助情報データフォーマツト部 1 8から得られる暗号化 P_n /P_R 系列補助データバケツ卜 P CAEもしくは P_B Pn 系列補助データバケツ卜 P CAについて、それらを伝送す^く送出することになる。

図 8は、 Y系列補助情報データフォーマット部 1 7の具体構成の一例を示す。図 8 に示される具体構成例においては、 Y系列補助情報データ D YAが、暗号化処理部 3 1と遅延部 3 2との両者に供給される。また、鍵データ DKYAが鍵データ変換部 3 3に供給される。さらに、タイミング制御信号 T eが、制御信号形成部 3 4に供給され、制御信号形成部 3 4は、タイミング制御信号 T eに応じて、あるいは、他の設定条件に応じて、各々が異なる役割を果たす制御信号 T A , TB，丁じ及び丁0を送出する。

鍵データ変換部 3 3には、制御信号形成部 3 4からの制御信号 TAが供給される。鍵データ変換部 3 3は、鍵デ一夕 D K Y Aに基づいて形成された擬似乱数データ D Y YAを、制御信号 TAに応じたタイミングをもって送出し、それを暗号化処理部 3 1 に供給する。

暗号化処理部 3 1は、 Y系列補助情報データ DY Aに、鍵データ変換部 3 3からの擬似乱数デ一タ D Y Y Aを用いた暗号化処理を施し、 Y系列補助情報データ D Y Aに基づく、禁止コードを含まないものとされる暗号化 Y系列補助情報デー夕 D Y A Eを形成して、それをデータ選択部 3 5に供給する。また、遅延部 32は、 Y系列補助情報データ DYAを、暗号化処理部 3 1における Y系列補助情報データ DY Aの暗号化処理に要される時間に相当する時間だけ遅延させ、遅延させた Y系列補助情報デ一タ D Y Aをデータ選択部 35に供給する。

データ選択部 35には、制御信号形成部 34からの制御信号 TCが供給される。制御信号 τ Cは、補助情報デ一タが暗号化されるべきか暗号化されるべきでないかを選択的に指示する。データ選択部 35は、制御信号 TCが補助情報データが暗号化されるべきことを指示するものであるとき、暗号化処理部 3 1から得られる暗号化 Y系列補助情報データ D Y A Eを取り出し、また、制御信号 T Cが補助情報データが暗号化されるべきでないことを指示するものであるときには、遅延部 32から得られる Y系列補助情報データ DY Aを取り出す。そして、データ選択部 3 5により選択されて取り出された暗号化 Y系列補助情報データ D Y A Eもしくは Y系列補助情報デー夕 D Y Aは、データバケツト形成部 36に供給される。

デ一夕パケット形成部 36にあっては、データ選択部 35からの暗号化 Y系列補助情報データ DYAEもしくは Y系列補助情報データ DYAが、データ選択部 37に供給される。データ選択部 37には、制御信号形成部 34からの制御信号 TDが供給される。制御信号 TDは、補助データバケツ卜の形成にあたり、補助情報データが得られるべきタイミングと、補助情報デ一夕以外の補助デ一タパケットの形成に要される各種のコードデータが得られるべきタイミングとを指示する。

デ一夕バケツト形成部 36には、補助データバケツ卜の形成に要される各種のコ一ドデータ ADF, D I D, DBN, DC及び CSを、バケツトコードデータ DPCとして送出する、バケツトコ一ドデータ発生部 38が備えられている。このバケツトコ一ドデータ発生部 38には、制御信号形成部 34からの制御信号 T Bと制御信号 T C とが供給される。

バケツトコードデータ発生部 38は、制御信号 TBに応じたタイミングをもって、 ADF, D I D, DBN, D C及び C Sをパケットコードデータ D P Cとして送出し、それらをデータ選択部 37に供給する。その際、バケツトコードデータ発生部 38は、制御信号 T Cが補助情報デ一タが暗号化されるべきことを指示するものであるとき、 ADFを、本来のものに代えて、前述の置換が行われた ADFである EADFとして送出する状態、あるいは、 D I Dを、本来のものに代えて、前述の置換が行われた D I Dである ED I Dとして送出する状態をとる。 .ADFをEADFとして送出する状態をとるか、 D I Dを E D I Dとして送出する状態をとるかは、バケツトコ一ドデー夕発生部 38の予めの設定によって決められる。一方、制御信号 TCが補助情報データが暗号化されるべきでないことを指示するものであるときには、バケツトコ一ドデ一夕発生部 38は、 ADF及び D I Dのいずれをも本来のものとして送出する。

データ選択部 37は、制御信号 TDが補助情報データ以外の補助データバケツ卜の形成に要される各種のコードデータが得られるべきタイミングを指示するとき、パケットコードデータ発生部 38からのバケツトコ一ドデ一夕 DP Cを選択して取り出し、また、制御信号 T Dが補助情報デ一夕が得られるべきタイミングを指示するとき、デ ―タ選択部 3 5からの暗号ィヒ Υ系列補助情報デー夕 D Y A Εもしくは Y系列補助情報データ DYAを取り出す。それにより、データパケット形成部 3 6から、 EADFをもって開始され、それに D I D, DBN及び DCが順次連なり、続いて暗号化 Y系列補助情報データ DYAEが配され、さらに C Sが連なるもの、あるいは、 ADFをもつて開始され、それに ED I D, DBN及び DCが順次連なり、続いて暗号化 Y系列補助情報デ一タ D Y A Eが配され、さらに C Sが連なるもの、とされる暗号化 Y系列補助データバケツト PYAE、もしくは、 ADFをもって開始され、それに D I D、 D B N及び D Cが順次連なり、続いて Y系列補助情報データ DY Aが配され、さらに C Sが連なるものとされる Y系列補助データバケツト PYAが得られる。

なお、 P_B /P_N 系列補助情報データフォーマツト部 1 8の具体構成の一例も、図 8に示される Y系列補助情報データフォーマット部 1 7の具体構成の一例と同様に構成される。そして、斯かる P_B /P_R 系列補助情報データフォーマツト部 1 8の具体構成の一例にあっては、図 8に示されるデータバケツト形成部 3 6に相当するデータパケット形成部から、 EADFをもって開始され、それに D I D， DBN及び DCが順次連なり、続いて暗号化 P B / P H 系列補助情報データ D C A Eが配され、さらに C Sが連なるもの、あるいは、 ADFをもって開始され、それに E D I D, DBN及び D Cが順次連なり、続いて暗号化 PB /PR 系列補助情報デー夕 D C A Eが配され、さらに C Sが連なるもの、とされる暗号化 P_B /PR 系列補助データバケツト PCA E, もしくは、 ADFをもって開始され、それに D I D, DBN及び DCが順次連なり、続いて P_B /P 系列補助情報データ DC Aが配され、さらに C Sが連なるものとされる Ρ_Β /Ρ_Π 系列補助データバケツト PC Αが得られる。

図 9は、 Y系列補助情報データフォ一マット部 1 7の具体構成の他の例を示す。この図 9に示される具体構成例は、図 8に示される具体構成例と同様に構成された部分を多々有していて、図 9においては、図 8に示される各部，各データ等に対応する部分，データ等が、図 8と共通の符号が付されて示されており、それらについての重複説明は省略される。

図 9に示される具体構成例にあっては、制御信号形成部 3 4が、制御信号 TA, T B, TC及び TDに加えて、制御信号 TE及び TFをも送出するものとされる。また、データバケツト形成部 3 6が、データ選択部 3 7及びバケツトコ一ドデータ発生部 3 8に加えて、エラ一訂正データ形成部 3 9及びデータ選択部 4 0を備えている。

そして、データパケット形成部 3 6におけるデータ選択部 3 7が、制御信号 T Dが補助情報デ一夕以外の補助データバケツトの形成に要される各種のコードデータが得られるべきタイミングを指示するとき、バケツトコ一ドデータ発生部 3 8からのパケットコ一ドデータ DP Cを選択して取り出し、また、制御信号 TDが補助情報データが得られるべきタイミングを指示するとき、データ選択部 3 5からの暗号化 Y系列補助情報デー夕 DYAEもしくは Y系列補助情報デ一タ DYAを取り出して、それにより、 EADFをもって開始され、それに D I D, DBN及び DCが順次連なり、続いて暗号化 Y系列補助情報デ一タ D Y A Eが配され、さらに C Sが連なるもの、あるいは、 ADFをもって開始され、それに E D I D, DBN及び DCが順次連なり、続いて暗号化 Y系列補助情報データ D Y A Eが配され、さらに C Sが連なるもの、とされる暗号化ワード列データ QYAE、もしくは、 ADFをもって開始され、それに D I D, DBN及び DCが順次連なり、続いて Y系列補助情報データ DYAが配され、さらに C Sが連なるものとされるヮ一ド列データ QYAを送出する。このデータ選択部 37から送出される暗号化ワード列データ QYAEもしくはワード列データ QY Aは、データ選択部 40に供給される。

デ一タパケット形成部 36 ₍におけるエラ一訂正デ一夕形成部 39には、制御信号形成部 34からの制御信号 TEが供給される。制御信号 TEは、エラー訂正データが形成されるべきことを指示する。また、デ一夕パケット形成部 36におけるデータ選択部 40には、制御信号形成部 34からの制御信号 TFが供給される。制御信号 TFは、補助データバケツ卜の形成にあたり、補助データバケツ卜にエラ一訂正データが揷入されるべきタイミングを指示する。

エラー訂正データ形成部 39には、データ選択部 35からの暗号化 Y系列補助情報データ DYAEもしくは Y系列補助情報データ DYAが供給される。そして、エラー訂正データ形成部 39は、制御信号 TEに応じて、暗号化 Y系列補助情報データ DY A Eが供給されるときには、その暗号化 Y系列補助情報データ D Y A Eに対するェラ一訂正データ D E C Eを形成して、それをデ一夕選択部 40に供給し、また、 Y系列補助情報デー夕 D Y Aが供給されるときには、その Y系列補助情報デ一夕 D Y Aに対するエラ一訂正デ一夕 D E Cを形成して、それをデータ選択部 40に供給する。

データ選択部 40は、制御信号 T Fが補助データパケットにエラー訂正データが揷入されるべきタイミングを指示するとき、エラー訂正データ形成部 39からのエラー訂正データ DECEもしくは DECを選択して取り出し、それ以外のとき、デ一夕選択部 37からの暗号化ワード列デ一夕 Q Y A Eもしくはワード列デ一夕 Q Y Aを取り出す。それにより、データバケツト形成部 36から、暗号化ワード列データ QYAE とエラー訂正データ DEC Eとに基づく、 EADFをもって開始され、それに D I D, D B N及び D Cが順次連なり、続いて暗号化 Y系列補助情報データ D Y A E及びエラ一訂正データ DEC Eが配され、さらに C Sが連なるもの、あるいは、 ADFをもつて開始され、それに ED I D, DBN及び DCが順次連なり、続いて暗号化 Y系列補助情報デ一タ D Y A E及びェラ一訂正デ一夕 D E C Eが配され、さらに C Sが連なるもの、とされる暗号化 Y系列補助データパケット PYAE、もしくは、ワード列デ一夕 QYAとエラー訂正デ一夕 DECとに基づく、 ADFをもって開始され、それに D I D， DBN及び DCが順次連なり、続いて Y系列補助情報データ DYA及びエラ一訂正データ DECが配され、さらに C Sが連なるものとされる Y系列補助データパケット P YAが得られる。なお、 P _B /Pn 系列補助情報デー夕フォーマット部 1 8の具体構成の他の例も、図 9に示される Y系列補助情報デー夕フォーマット部 1 7の具体構成の他の例と同様に構成される。そして、斯かる P。 /P_R 系列補助情報データフォーマツト部 1 8の具体構成の他の例にあっては、図 9に示されるデータバケツト形成部 3 6に相当するデータバケツト形成部から、 E AD Fをもって開始され、それに D I D、 D B N及び D Cが順次連なり、続いて暗号化 P B /Ρπ 系列補助情報デ一タ D C A Ε及びエラー訂正データ D E C Eが配され、さらに C Sが連なるもの、あるいは、 AD Fをもって開始され、それに E D I D, D B N及び D Cが順次連なり、続いて暗号化 Ρ_Β /Ρ_Π 系列補助情報デ一夕 D C A Ε及ぴェラ一訂正データ D E C Eが配され、さらに C Sが連なるもの、とされる暗号化 P_B /PR 系列補助デ一タパケット P CAE、もしくは、 AD Fをもって開始され、それに D I D, D B N及び D Cが順次連なり、続いて P_B / P n 系列補助情報デ一タ D C A及びエラー訂正データ D E Cが配され、さらに C S が連なるものとされる P_B /PR 系列補助データバケツト P CAが得られる。

Y系列補助情報デ一タフォーマツト部 1 7が、上述の図 9に示される具体構成を有し、また、 P_B /Pn 系列補助情報データフォーマツト部 1 8が、図 9に示される如くの具体構成と同様なものとされる具体構成を有する場合には、暗号化 Y系列補助デ —夕パケット P Y A Eが、暗号化 Y系列補助情報デ一夕 D Y A Eに対して形成されたエラ一訂正データ D E C Eを含むものとされ、また、 P_B /PR 系列補助デ一タパケット P C Aが、暗号化 P_B /ΡΠ 系列補助情報データ D CAEに対して形成されたェラ一訂正デ一タ D E C Eを含むものとされるので、暗号化 Y系列補助情報デ一タ D Y AE及び暗号化 P_B /Ρ_Η 系列補助情報データ D CAEについての、暗号化に起因するエラ一訂正性能の低下が回避されることになる。

図 1 0は、 Y系列補助情報データフォ一マツト部 1 7の具体構成のさらに他の例を示す。この図 1 0に示される具体構成例は、その一部を図 8に示される具体構成例と同様に構成されたものとしており、図 1 0においては、図 8に示される各部，各デー夕等に対応する部分，データ等が、図 8と共通の符号が付されて示されており、それらについての重複説明は省略される。

図 1 0に示される具体構成例にあっては、 Y系列補助情報データ DYAが、デイジタル音声情報データとされる。ディジタル音声情報データは、前述されたように、それを構成する各ワードが、その 1 0ビッ卜のうちの上位 2ビットを除く 8ビッ卜が情報用ビットとして機能するものとされ、上位 2ビットは、 " 1 0" もしくは " 0 1 " とされる。

そして、ディジタル音声情報データとされる Y系列補助情報データ DY Aは、ビット分割部 4 1に供給される。ビット分割部 4 1は、 Y系列補助情報データ DY Aに、その各ワードについて、それを構成する 1 0ビットを下位 8ビットと上位 2ビッ卜 ( " 1 0" もしくは "0 1 " ) とに分割するビット分割処理を施し、 Y系列補助情報データ DYAの各ワードから分割された 8ビッ '卜力、ら成る 8ビット列データ DY 8と Y系列補助情報データ DYAの各ワードから分割された 2ビッ卜から成る 2ビット列データ DY 2とを形成する。ビット分割部 4 1から得られる 8ビット列データ DY 8 は、暗号化処理部 4 2と遅延部 4 3との両者に供給され、また、ビット分割部 4 1から得られる 2ビット列データ DY 2は、ビット付加部 4 5に供給される。

暗号化処理部 4 2は、例えば、ビットワイズ排他的論理和 (bit-wise exclusie 0 R) 回路が用いられて構成され、この暗号化処理部 4 2には、 8ビット列データ DY 8に加えて、鍵データ DKYAが供給される。暗号化処理部 4 2は、 8ビット列デ一夕 DY 8に、鍵データ DKYAを用いた暗号化処理を施し、暗号化 8ビット列データ DY 8 Eを形成して、それをデータ選択部 4 4に供給する。

また、遅延部 4 3は、 8ビッ卜列データ DY 8を、暗号化処理部 4 2における 8ビット列データ DY 8の暗号化処理に要される時間に相当する時間だけ遅延させ、遅延させた 8ビット列データ D Y 8をデ一タ選択部 4 4に供給する。

データ選択部 4 4には、制御信号形成部 3 4からの制御信号 TCが供給される。そして、データ選択部 4 4は、制御信号 T Cが補助情報データが暗号化されるべきことを指示するものであるとき、暗号化処理部 4 2から得られる暗号化 8ビット列データ DY 8 Eを取り出し、また、制御信号 TCが補助情報データが暗号化されるべきでないことを指示するものであるときには、遅延部 4 3から得られる 8ビッ卜列デ一夕 D Y 8を取り出す。そして、データ選択部 4 4により選択された取り出された暗号化 8 ビッ卜列データ DY 8 Eもしくは 8ビット列デ一夕 DY 8は、ビッ卜付加部 4 5に供給される。

ビット付加部 4 5は、デ一タ選択部 4 4からの暗号化 8 ビット列データ D Y 8 Eもしくは 8ビット列データ DY 8を構成する各 8ビットに、ビット分割部 4 1からの 2 ビット列デ一夕 D Y 2を構成する各 2ビッ卜、即ち、 " 1 0" もしくは " 0 1 " を付加して 1 0ビット構成のヮ一ドとする。このようにして形成される 1 0ビット構成のヮ一ドは、上位 2ビッ卜が " 1 0" もしくは " 0 1 " とされることにより、禁止コ一ドをとることがないものとされる。そして、ビット付加部 4 5から、 1 0ビット構成のヮ一ドの列によって構成され、禁止コードを含まないものとされた暗号化 Y系列補助情報デー夕 D Y A Eもしくは Y系列補助情報データ D Y Aが得られて、それがデー夕バケツト形成部 3 6に供給される。

デ—夕バケツ卜形成部 3 6は、図 8に示される具体構成におけるデータバケツト形成部 3 6に相当するものであり、図 8に示される具体構成における場合と同様にして、デ—夕バケツ卜形成部 3 6から、暗号化 Y系列補助データバケツ卜 PYAEもしくは Y系列補助データバケツト P YAが得られる。

なお、 P B /P_R 系列補助情報データフォーマット部 1 8の具体構成のさらに他の例も、図 1 0に示される Y系列補助情報データフォーマツト部 1 7の具体構成のさらに他の例と同様に構成される。そして、斯かる P_B /Ρ_π 系列補助情報データフォーマツト部 1 8の具体構成のさらに他の例にあっては、図 1 0に示されるデータバケツト形成部 3 6に相当するデータバケツト形成部から、暗号化 P_B /ΡΠ 系列補助デ一夕バケツト PCAEもしくは Ρ_Β /Ρη系列補助データバケツト PCAが得られる。図 1 1は、本願の請求の範囲における第 1項から第 6項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送方法の他の例が実施される、本願の請求の範囲における第 7 項から第 1 2項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送装置の他の例を示す。

図 1 1に示される例は、図 5に示される例と同様に構成された部分を多々有しており、図 1 1においては、図 5に示される各部，各データ等に対応する部分，データ等が、図 8と共通の符号が付されて示されており、それらについての重複説明は省略される。

図 1 1に示される例にあっては、入力信号としての HD- SDI信号 D S Iが、 NRZ I 復調部 5 1に供給される。 NRZ I復調部 5 1においては、 HD-SDI信号 DS Iに NR Ζ I復調処理が施されて、スクランブル処理がかけられたシリアルデ一夕 D S I Cが得られて、それがデスクランブル処理部 5 2に供給される。

デスクランブル処理部 5 2においては、スクランブル処理がかけられたシリアルデータ DS I Cに、スクランブル処理を解除するデスクランブル処理が施され、スクランブル処理が解除されたシリァルデ一タ D S 1 Dが得られる。デスクランブル処理部 5 2からのシリアルデータ D S I Dは、シリアル/パラレル (S/P) 変換部 5 3と同期パターン検出部 54とに供給される。

同期バタ一ン検出部 5 4においては、シリアルデ一タ D S I D中の、例えば、 [3 FFh, 0 0 0 h, 00 0 h] という禁止コードの連なりがシリアル化された部分とされる同期パターンの検出が行われて、同期パターンについての検出出力信号 S Sが得られ、その検出出力信号 S Sが S/P変換部 5 3に供給される。 S/P変換部 5 3 においては、シリアルデータ D S I Dに、同期パターン検出部 54からの検出出力信号 S Sが用いられるもとでの S / P変換処理が施され、シリァルデータ D S I Dに基づく、 1 0ビット構成のワードの列で構成される HD信号 DP Iが形成される。 S/ P変換部 5 3において形成される HD信号 DP Iは、データ分解部 5 5に供給される。デ一夕分解部 5 5においては、 HD信号 DP Iにワード分解処理が施されて、 HD 信号 DP Iに含まれる Y系列映像データ， P_B /ΡΠ 系列映像データ， Υ系列補助情報データ及び P_B /PR 系列補助情報データが、互いに分離されて取り出される。そして、データ分解部 5 5力、ら、 Y系列映像データ DYV， P_B /PH 系列映像データ DCV, Y系列補助情報データ DYA及び P_B /P„ 系列補助情報データ DC Aが送出される。これらの Y系列映像データ DYV, P_B /P_R 系列映像データ DC V, Y 系列補助情報データ D Y A及び P a / P 系列補助情報デー夕 D C Aは、 Y系列映像データフォーマット部 1 5 , P„ /P_R 系列映像データフォーマツト部 1 6, Y系列補助情報デー夕フォーマット部 1 7及び P B / P _π 系列補助情報デ一夕フォーマット部 1 8に夫々供給される。図 1 1に示される例におけるその他の構成及び動作については、図 8に示される例におけるそれらと同様であり、それにより、データ送出部 2 0から、暗号化された HD -SDI信号 DXSが、データ伝送路 26に送出されて伝送される。

図 1 2は、本願の請求の範囲における第 1 3項から第 1 8項までのいずれかに記載された発明に係るデータ受信方法の一例が実施される、本願の請求の範囲における第 1 9項から第 24項までのいずれかに記載された発明に係るデータ受信装置の一例を示す。

図 1 2に示される例は、例えば、図 5あるいは図 1 1に示される本願の請求の範囲における第 7項から第 1 2項までのいずれかに記載された発明に係るデ一タ伝送装置の例から送出される暗号化された HD-SD I信号 D X Sを受信するものとされる。

図 1 2に示される例においては、データ伝送路 26を通じて伝送された、暗号化された HD - SDI信号 DXSが、データ列再生部 6 1に供給される。データ列再生部 6 1にあっては、暗号化された HD - SD1信号 DXSが、イコライザ' クロック再生部 6 2を通じて、 N R Z I復調部 6 3に供給される。

イコライザ. クロック再生部 6 2においては、暗号化された HD - SDI信号 DXSに、データ伝送路 26を通じての伝送によりもたらされたレベル変動を補償するィコライジング処理が施されるとともに、暗号化された HD-SDI信号 D X Sにおけるクロック信号の再生が行われる。そして、 NRZ I復調部 6 3においては、暗号化された HD- SD1 信号 D X Sに N R Z I復調処理が施されて、スクランブル処理がかけられたシリァルデータ DXS Cが得られて、それがデスクランブル処理部 6 4に供給される。

デスクランブル処理部 64においては、スクランブル処理がかけられたシリアルデ —夕 DXSCに、スクランブル処理を解除するデスクランブル処理が施され、スクランブル処理が解除されたシリアルデータ D X S Dが得られる。デスクランブル処理部 64からのシリアルデータ DXSDは、 S/P変換部 6 5と同期パターン検出部 6 6 とに供給される。

同期パターン検出部 6 6においては、シリアルデータ DXSD中の、例えば、 [3 F F h, 0 0 0 h, 00 0 h] という禁止コードの連なりがシリアル化された部分とされる同期パターンの検出が行われて、同期パターンについての検出出力信号 S Xが得られ、その検出出力信号 SXが S/P変換部 6 5に供給される。 S/P変換部 6 5 においては、シリアルデータ DXSDに、同期パターン検出部 6 6からの検出出力信号 S Xが用いられるもとでの S / F変換処理が施され、シリァルデ一タ D X S Dに基づく、 1 0ビット構成のワードの列で構成される暗号化 HD信号 DXPが形成される。 S/P変換部 6 5において形成される暗号化 HD信号 DXPは、データ分解部 67に供給される。 ' データ分解部 67においては、暗号化 HD信号 DXPにワード分解処理が施されて、暗号化 HD信号 DXPに含まれる暗号化 Y系列映像データ DYVE, 暗号化 P_l3 /P R 系列映像データ D C V E , 暗号化 Y系列補助デ一タパケット P Y A Eもしくは Y系列補助データバケツト PYA、及び、暗号化 P_B /Pn 系列補助データバケツト PC AEもしくは P_B /PR 系列補助データバケツト P C Aが、互いに分離されて取り出される。そして、データ分解部 67から得られる、暗号化 Y系列映像データ DYVE, 暗号化 PB /Pn 系列映像データ DCVE, 暗号化 Y系列補助データバケツト PYA Eもしくは Y系列補助データバケツト FYA、及び、暗号化 P_B /P 系列補助デー夕バケツト PCAEもしくは P_B /Pn系列補助データバケツト PCAは、データ列再生部 6 1から送出されて、夫々、 Y系列映像データ復号部 6 8, P_B /Ρ„ 系列映像データ復号部 6 9， Υ系列補助情報データ復号/抽出部 70、及び、 P_B /Pn 系列補助情報データ復号/抽出部 7 1に供給される。

Y系列映像デ一タ復号部 68, P_B /PR 系列映像データ復号部 69， Y系列補助情報データ復号/抽出部 7 0、及び、 PB /PR 系列補助情報データ復号/抽出部 7 1には、鍵データ発生部 72から送出される Y系列映像データ復号用の鍵データ DK YV, PB /PR 系列映像データ復号用のデータ DKCV, Y系列補助情報データ復号用の鍵データ DKYA、及び、 P_B /ΡΠ 系列補助情報データ復号用の鍵データ DKCAも夫々供給され、さらに、タイミング制御信号発生部 73からのタイミング制御信号 Th、 T i、 T j及び Tkも夫々供給される。

夕イミング制御信号発生部 7 3は、データ列再生部 6 1に含まれる同期パターン検出部 6 6からの検出出力信号 SXが供給されるもとで、データ受信装置全体に亙る制御を行うシステム制御部 74によって制御される。そして、鍵データ発生部 7 2は、タイミング制御信号発生部 73からのタイミング制御信号 Tmに従って、 Y系列映像データ復号用の鍵データ DKYV, P_B /PR 系列映像デー夕復号用の鍵データ D K CV, Y系列補助情報データ復号用の鍵データ DKYA、及び、 P_B /P_R 系列補助情報データ復号用の鍵デ一タ D K C Aを送出する。

Y系列映像データ復号部 68においては、タイミング制御信号 Thに従って、暗号ィ匕 Y系列映像データ DYVEに、鍵デ一夕 DKYVを用いた復号処理が施され、それにより、暗号化 Y系列映像データ DYVEに基づく、禁止コードを含まない Y系列映像データ DYVが再生される。同様に、 P_B /PR 系列映像デ一タ復号部 6 9においては、夕イミング制御信号 T iに従って、暗号化 P_n /P_R 系列映像データ DCVE に、鍵データ DKCVを用いた復号処理が施され、それにより、暗号化 PB /Pn 系列映像デー夕 D C V Eに基づく、禁止コードを含まない P B /Pn 系列映像デ一夕 D CVが再生される。

また、 Y系列補助情報データ復号/抽出部 70においては、タイミング制御信号 T jに従って、暗号化 Y系列補助データバケツト PYAEに含まれる暗号化 Y系列補助情報データ DYAEに、鍵データ DKYAを用いた復号処理が施され、それにより、暗号化 Y系列補助情報データ DYAEに基づく、禁止コードを含まない Y系列補助情報データ DYAが再生される状態と、 Y系列補助デ一夕バケツ卜 PYAからそれに含まれる Y系列補助情報データ DYAが抽出される状態とが、選択的にとられる。同様に、 P_B /PH 系列補助情報データ復号/抽出部 7 1においては、タイミング制御信号 Tkに従って、暗号化 P_B /Pn 系列補助データバケツト PCAEに含まれる暗号化 P_B /P_r 系列補助情報データ D CAEに、鍵データ DKCAを用いた復号処理が施され、それにより、暗号化 P_B /PR 系列補助情報データ D CAEに基づく、禁止コードを含まない P_B /P_r 系列補助情報データ D C Aが再生される状態と、 P_B / PR 系列補助データバケツト P C Aからそれに含まれる P_B /P_R 系列補助情報デ一夕 D CAが抽出される状態とが、選択的にとられる。

その結果、 Y系列映像デ一夕復号部 6 8から Y系列映像データ DYVが得られ， P B /Ρπ 系列映像デー夕復号部 6 9から P _B / P _R 系列映像データ D C Vが得られ， Y系列補助情報デ一タ復号/抽出部 7 0から Y系列補助情報デ一タ D Y Aが得られ， Pn /P. 系列補助情報データ復号/抽出部 7 1から P_B /ΡΠ 系列補助情報データ D C Αが得られる。そして、 Y系列映像データ復号部 6 8からの Y系列映像データ D YVが、データ記録部 7 5に供給されて記録されるとともに出力 I /F 7 6を通じて送出され， P B /Pn 系列映像データ復号部 6 9からの P B / P _R 系列映像デ一夕 D CVが、データ記録部 7 5に供給されて記録されるとともに出力 I /F 77を通じて送出され， Y系列補助情報データ復号/抽出部 7 0からの Y系列補助情報データ DY Aが、データ記録部 7 5に供給されて記録されるとともに出力 I /F 7 8を通じて送出され， P_B /P_R 系列補助情報データ復号/抽出部 7 1からの P_B /PB 系列補助情報データ D CAが、データ記録部 7 5に供給されて記録されるとともに出力 I /F

7 9を通じて送出される。

図 1 3は、 Y系列補助情報データ復号/抽出部 7 0の具体構成の一例を示す。図 1 3に示される具体構成例においては、暗号化 Y系列補助データバケツト P YAEもしくは Y系列補助データバケツト PYAが、復号処理部 8 1 , 遅延部 8 2及びバケツトコードデータ検出部 8 3に供給される。また、鍵データ DKYAが鍵データ変換部 8 4に供給される。さらに、タイミング制御信号 T jが、制御信号形成部 8 5に供給され、制御信号形成部 8 5は、夕イミング制御信号 T jに応じて、あるいは、他の設定条件に応じて、各々が異なる役割を果たす制御信号 TG， TH及び T Iを送出する。鍵データ変換部 8 4には、制御信号形成部 8 5からの制御信号 TGが供給される。鍵データ変換部 8 4は、鍵データ DKYAに基づいて形成された擬似乱数データ DY YAを、制御信号 TGに応じたタイミングをもって送出し、それを復号処理部 8 1に供給する。

このようなもとで、復号処理部 8 1 , 遅延部 8 2及びバケツトコ一ドデータ検出部

8 3に、暗号化 Y系列補助データバケツト PYAEが供給されるときには、以下の動作が行われる。

復号処理部 8 1は、暗号化 Y系列補助データバケツト PYAEに含まれる暗号化 Y 系列補助情報データ D Y A Eに、鍵データ変換部 8 4からの擬似乱数デー夕 D Y Y A を用いた復号処理を施し、暗号化 Y系列補助情報データ DYAEに基づく、禁止コードを含まない Y系列補助情報デ一夕 DYAを再生して、それをデータ選択部 86に供給する。

また、遅延部 82は、暗号化 Y系列補助データパケット P Y A Eに含まれる暗号化 Y系列補助情報データ DYAEを遅延させてデータ選択部 86に供給する。

バケツトコ一ドデータ検出部 83は、暗号化 Y系列補助データバケツト PYAEに含まれる、本来の ADFに代えて置き換えられた EADF、もしくは、本来の D I D に代えて置き換えられた E D I Dについての検出を行うものとされる。 EADFの検出を行うか、 ED I Dの検出を行うかは、予めの設定による。

そして、パケットコードデータ検出部 83には、制御信号形成部 85からの制御信号 TH及び T Iが供給される。制御信号 THは、 Y系列補助データバケツ卜における ADFもしくは D I Dのタイミングを指示するものとされる。制御信号 T Hが、 A D Fのタイミングを指示するものとされるか、 D I Dのタイミングを指示するものとされるかは、バケツ卜コードデータ検出部 83が、 EADFを検出するものとして設定されているか、 E D I Dを検出するものとして設定されているかに応じて設定される。また、制御信号 T Iは、本来の ADFに代えて置き換えられた EADFを検出すべきこと、もしくは、本来の D I Dに代えて置き換えられた ED I Dを検出すべきことを指示するものとされる。制御信号 T Iが、 EADFを検出すべきことを指示するものとされるか、 ED I Dを検出すべきことを指示するものとされるかは、バケツトコ一ドデータ検出部 83が、 EADFを検出するものとして設定されているか、 ED I D を検出するものとして設定されているかに応じて設定される。

このようなもとで、パケットコ一ドデータ検出部 83は、制御信号 T Hにより指示されるタイミングに、制御信号 T〖の指示に従って、暗号化 Y系列補助データバケツト PYAEに含まれる EADFもしくは ED I Dを検出し、その検出出力信号 SWを、 EADFもしくは ED I Dの検出に応じたものとして送出し、それをデータ選択部 8 6に供給する。なお、バケツトコードデータ検出部 83は、暗号化 Y系列補助データバケツト PYAEに含まれる、 EADFもしくは ED I D以外のコードデータに基づいて、暗号化 Y系列補助情報デー夕 D Y A Eが有効に得られる期間をあらわすデータ有効期間フラッグ ETFも送出する。

バケツトコ一ドデータ検出部 83からの検出出力信号 SWが供給されるデータ選択部 86は、その検出出力信号 SWに応じて、復号処理部 8 1からの Y系列補助情報データ DY Aを取り出して送出する。

また、復号処理部 8 1 , 遅延部 82及びバケツトコ一ドデータ検出部 83に、 Y系列補助データバケツト PYAが供給されるときには、以下の動作が行われる。

復号処理部 81は、 Y系列補助データバケツト PYAに含まれる Y系列補助情報デ一夕 D Y Aに、鍵データ変換部 84からの擬似乱数デ一夕 D Y Y Aを用いた復号処理を施すことになるが、斯かる際には、意味のあるデータの再生は行われない。

また、遅延部 82は、 Y系列補助データバケツト PYAに含まれる Y系列補助情報データ DYAを遅延させてデータ選択部 8 6に供給する。

バケツトコ一ドデータ検出部 8 3は、 Y系列補助データバケツト PYAに含まれる、 ADFもしくは D I Dについての検出を行うものとされる。 ADFの検出を行うか、 D I Dの検出を行うかは、予めの設定による。

そして、パケットコードデータ検出部 8 3には、制御信号形成部 8 5からの制御信号 TH及び T Iが供給される。制御信号 THは、 Y系列補助データパケットにおける ADFもしくは D I Dのタイミングを指示するものとされる。制御信号 THが、 AD Fのタイミングを指示するものとされるか、 D I Dのタイミングを指示するものとされるかは、バケツトコ一ドデータ検出部 8 3が、 AD Fを検出するものとして設定されているか、 D I Dを検出するものとして設定されているかに応じて設定される。また、制御信号 T Iは、 ADFを検出すべきこと、もしくは、 D I Dを検出すべきことを指示するものとされる。制御信号 T Iが、 ADFを検出すべきことを指示するものとされるか、 D I Dを検出すべきことを指示するものとされるかは、バケツトコ一ドデ一タ検出部 8 3が、 ADFを検出するものとして設定されているか、 D I Dを検出するものとして設定されているかに応じて設定される。

このようなもとで、バケツトコ一ドデ一夕検出部 8 3は、制御信号 THにより指示されるタイミングに、制御信号 T Iの指示に従って、 Y系列補助データバケツト P Y Aに含まれる ADFもしくは D I Dを検出し、その検出出力信号 SWを、 ADFもしくは D I Dの検出に応じたものとして送出し、それをデータ選択部 8 6に供給する。なお、バケツトコ一ドデータ検出部 8 3は、 Y系列補助データバケツト PYAに含まれる、 ADFもしくは D I D以外のコードデータに基づいて、 Y系列補助情報データ DY Aが有効に得られる期間をあらわすデータ有効期間フラッグ E TFも送出する。パケットコードデータ検出部 8 3からの検出出力信号 S Wが供給されるデータ選択部 8 6は、その検出出力信号 SWに応じて、遅延部 8 2からの Y系列補助情報データ DYAを取り出して送出する。

このようにして、データ選択部 8 6からは、 Y系列補助情報データ DYAが得られる。

なお、上述の図 1 3に示される具体構成例は、例えば、暗号化 Y系列補助データパケット P Y A Eに含まれる暗号化 Y系列補助情報データ D Y A Eが暗号化デイジタル音声情報データとされるもとにおいて、もしくは、 Y系列補助データパケット P YA に含まれる Y系列補助情報デ一夕 D Y Aがデイジ夕ル音声情報デ一夕とされるもとにおいて、復号処理部 8 1が、例えば、ビットワイズ排他的論理和回路が用いられて構成されることが可能とされる。

また、 P_B /Pn 系列補助情報データ復号/抽出部 7 1の具体構成の一例も、図 1 3に示される Y系列補助情報データ復号/抽出部 7 0の具体構成の一例と同様に構成される。そして、斯かる P_B /Pn 系列補助情報データ復号/抽出部 7 1の具体構成の一例にあっては、図 1 3に示されるデータ選択部 8 6に相当するデータ選択部から、 P_D /PR系列補助情報データ DC Aが得られる。

図 1 4は、 Y系列補助情報データ復号/抽出部 7 0の具体構成の他の例を示す。図 1 4に示される例は、図 1 3に示される例と同様に構成された部分を多々有しており、図 1 4においては、図 1 3に示される各部，各データ等に対応する部分，データ等が、図 1 3と共通の符号が付されて示されており、それらについての重複説明は省略される。

図 1 4に示される具体構成例においては、暗号化 Y系列補助データバケツト PYA Eもしくは Y系列補助データバケツト P YAが、バケツトコ一ドデ一夕検出部 9 1，エラ一訂正部 9 2及び遅延部 9 3に供給される。バケツトコ一ドデ一夕検出部 9 1には、制御信号形成部 8 5からの制御信号 TH及び T Iも供給される。

バケツトコードデータ検出部 9 1は、暗号化 Y系列補助データバケツト PYAEもしくは Y系列補助デ一夕バケツト PYAが、例えば、図 9におけるエラ一訂正データ形成部 3 9から得られるエラー訂正デー夕 D E C Eもしくは D E Cの如くのエラー訂正データが揷入されたものであるか、エラー訂正データが揷入されていないものであるかについての検出を行い、暗号化 Y系列補助データバケツト PYAEもしくは Y系列補助データバケツト P Y Aがエラ一訂正データが揷入されたものである場合には、ェラ一訂正制御信号 S E Cをエラ一訂正部 9 2に供給する。

エラー訂正部 9 2は、エラ一訂正制御信号 S E Cに応じて、エラー訂正データが揷入された暗号化 Y系列補助データバケツト PYAEもしくは Y系列補助データバケツト P YAに含まれる暗号化 Y系列補助情報データ D YAEもしくは Y系列補助情報デ —夕 D Y Aに、暗号化 Y系列補助データパケット P Y A Eもしくは Y系列補助データバケツト PYAに揷入されているエラ一訂正データによるエラー訂正処理を施す。それにより、エラー訂正部 9 2から、エラ一訂正がなされた暗号化 Y系列補助情報データ DYAEもしくは Y系列補助情報データ DY Aを含むものとされた暗号化 Y系列補助データパケット PYAE' もしくは Y系列補助データパケット PYA' が得られ、それらがデータ選択部 9 4に供給される。

また、遅延部 9 3は、暗号化 Y系列補助データバケツト PYAEもしくは Y系列補助データバケツト PYAを、エラ一訂正部 9 2における暗号化 Y系列補助データパケット PYAEもしくは Y系列補助データバケツト PYAに含まれる暗号化 Y系列補助情報データ DYAEもしくは Y系列補助情報データ DYAについてのエラー訂正処理に要される時間に相当する時間だけ遅延させて、データ選択部 9 4に供給する。

このデータ選択部 9 4に対して、バケツ卜コードデータ検出部 9 1は、暗号化 Y.系列補助データバケツ卜 PYAEもしくは Y系列補助データバケツ卜 PYAがエラー訂正データが挿入されたものであること、もしくは、暗号化 Y系列補助データバケツト PYAEもしくは Y系列補助デ一夕バケツ卜 P Y Aがエラ一訂正デー夕が挿入されていないものであること、をあらわす制御信号 SWEの供給を行う。それにより、デー夕選択部 9 4は、制御信号 S WEが、暗号化 Y系列補助デ一タパケット PYAEもしくは Y系列補助データバケツト ΡΥΑがエラ一訂正データが挿入されたものであることをあらわすとき、エラ一訂正部 92からの暗号化 Υ系列補助データバケツト ΡΥΑ Ε ' もしくは Υ系列補助データバケツト P Y A' を取り出して、復号処理部 8 1及び遅延部 8 2に供給し、また、制御信号 SWEが、暗号化 Υ系列補助データバケツト Ρ ΥΑΕもしくは Υ系列補助データバケツト ΡΥΑがエラー訂正データが揷入されていないものであることをあらわすとき、遅延部 93からの暗号化 Υ系列補助データパケット ΡΥΑΕもしくは Υ系列補助データバケツト ΡΥΑを取り出して、復号処理部 8 1及び遅延部 82に供給する。

復号処理部 8 1及び遅延部 8 2は、暗号化 Υ系列補助データバケツ卜 PYAE' もしくは Υ系列補助データバケツト FYA' 、あるいは、暗号化 Υ系列補助データパケット ΡΥΑΕもしくは Υ系列補助データバケツト ΡΥΑを、図 1 3における復号処理部 8 1及び遅延部 8 2が、暗号化 Υ系列補助データバケツト ΡΥΑΕもしくは Υ系列補助データパケット Ρ Υ Αを処理する場合と同様に処理する。

さらに、バケツトコ一ドデータ検出部 9 1は、図 1 3におけるバケツトコードデー夕検出部 8 3と同様に検出出力信号 SW及びデータ有効期間フラッグ ETFを送出し、検出出力信号 SWをデ一夕選択部 86に供給する。

図 1 4に示される具体構成例における他の構成及び動作は、図 1 3に示される具体構成例と同様であり、その結果、データ選択部 86から Y系列補助情報デ一夕 D Y A が得られる。

なお、 Ρ_Β /Ρπ 系列補助情報データ復号/抽出部 7 1の具体構成の他の例も、図 1 4に示される Υ系列補助情報デ一タ復号/抽出部 7 0の具体構成の他の例と同様に構成される。そして、斯かる P_B /PR 系列補助情報データ復号/抽出部 7 1の具体構成の他の例にあっては、図 1 4に示されるデータ選択部 8 6に相当するデータ選択部から、 P B /P_R 系列補助情報デー夕 D C Aが得られる。

以上に述べられたデー夕伝送装置の例及びデー夕受信装置の例にあっては、夫々、暗号化 HD-SDI信号の伝送及び受信が行われるようにされているが、本願の請求の範囲に記載された発明に係るデータ伝送方法及びデータ伝送装置さらにはデ一タ受信方法及びデータ受信装置は、暗号化 HD-SDI信号の伝送及び受信に限られて使用されるものではなく、例えば、暗号化 HD- SDT1信号，暗号化イーサネット（登録商標）信号等についての伝送及び受信にも適用可能なものである。産業上の利用可能性

以上の説明から明らかな如く、本願の請求の範囲における第 1項から第 3項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送方法、もしくは、本願の請求の範囲における第 7項から第 9項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送装置によれば、禁止コードを含まない暗号化情報データが形成され、それを含んだ暗号化データバケツッ卜が伝送されるべく送出されるので、送出される暗号化データバケツ卜に基づく暗号化シリアルデータが形成される場合において、その暗号化シリアルデータが、不所望な禁止コードがシリァルデータに変換された部分を含むものとなる事態がもたらされない。

そして、暗号化データバケツ卜に含まれるデータフラッグが、それを形成する禁止コードの複数個についての、本来の第 1の組合せとは異なる第 2の組合せをもって連なるものへの置換が行われたものとされるので、伝送された暗号化データバケツトを受ける受信装置側において、その受信装置が暗号化データバケツ卜に含まれる暗号化情報デ一夕についての復号化手段を備えていないものである場合には、デ一タフラッグが検知されず、それにより、暗号化データバケツ卜が得られないので、暗号化デ一タパケッ卜に含まれる暗号化情報データに基づく情報デ一夕の再生は行われない。それゆえ、暗号化データバケツトを受ける受信装置が、再生されたディジタル音声情報に基づく音声を再生する音声再生手段としてのスピー力を備えており、暗号化データパケットに含まれる暗号化情報データについての復号化手段を備えていないものである場合においても、暗号化情報デ一タに基づく不所望な音声信号が形成されてそれがスピー力に供給されることにはならず、その結果、例えば、スピー力に不所望な音声信号に基づく過大電流が流れてスピー力の破損が生じることになるという事態が回避される。

また、第 2項に記載された発明に係るデータ伝送方法もしくは第 8項に記載された発明に係るデータ伝送装置にあっては、暗号化情報データを得るにあたり、暗号化情報データとともに、その暗号化情報データに対するエラ一訂正データを作成し、暗号化情報データとそれに対するエラ一訂正データとが暗号化データバケツ卜に含まれるようにされるので、暗号化情報データについてのエラ一訂正の性能低下が、暗号化によりもたらされてしまう事態が回避される。

さらに、第 3項に記載された発明に係るデータ伝送方法もしくは第 9項に記載された発明に係るデータ伝送装置にあっては、データバケツ卜が複数のデータ系列の夫々に含まれるものとされるもとで、複数のデータ系列別にデータバケツ卜に基づく暗号化データバケツ卜が形成されるので、暗号化補助データバケツ卜の形成にあたり、 F I F Oメモリーを用いたストリームコンパ一夕が暗号化に使用される場合においても、 F I F 0メモリーに対する書込期間が充分にとれず、 F I F Oメモリ一が空にされてしまう状態が生じることがなく、従って、暗号化補助データバケツトについての暗号セキュリティ品質の低下がまねかれてしまう事態が回避される。

このような本願の請求の範囲における第 1項から第 3項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送方法、もしくは、本願の請求の範囲における第 7項から第 9 項までのいずれかに記載された発明に係るデー夕伝送装置によって、暗号化補助データパケットを含んだ暗号化 H D信号が形成され、それに基づく暗号化された HD- SD1信号の伝送が行われる場合には、 H D信号を構成する Yデータ系列及び P _B /P„ デ一夕系列の夫々のライン分中の補助デ一夕バケツト単位で、暗号化を行うか否かを選択をでき、それにより、実際の使用上における自由度が大とされる。

本願の請求の範囲における第 4項から第 6項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送方法、もしくは、本願の請求の範囲における第 1 0項から第 1 2項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送装置によっても、禁止コードを含まない暗号化情報データが形成され、それを含んだ暗号化データバケツットが伝送されるベく送出されるので、送出される暗号化データバケツ卜に基づく暗号化シリアルデー夕が形成される場合において、その暗号化シリアルデータが、不所望な禁止コードがシリアルデータに変換された部分を含むものとなる事態がもたらされない。

そして、暗号化情報デ一夕の種類をあらわす識別データが、その本来の第 1のコ一ドとは異なる禁止コード以外の第 2のコ一ドへの置換えが行われたものとされるので、伝送された暗号化データバケツトを受ける受信装置側において、その受信装置が暗号化データパケットに含まれる暗号化情報データについての復号化手段を備えていないものである場合には、置換え前の識別コードがあらわす本来の情報データの種類が認識されず、それにより、暗号化データバケツトに含まれる暗号化情報データに基づく再生情報データとして得られるデータは、置換え前の識別コードがあらわす本来の情報データの種類に属するものとしては扱われない。それゆえ、例えば、暗号化データバケツトを受ける受信装置が、再生されたディジタル音声情報に基づく音声を再生する音声再生手段としてのスピーカを備えており、暗号化データバケツ卜に含まれる暗号化情報データについての復号化手段を備えていないものである場合においても、暗号化情報デ一タに基づいた信号でスピ一力に供給されるべきものは得られないことになり、暗号化情報データに基づく不所望な音声信号が形成されてそれがスピー力に供給されることがなく、その結果、例えば、スピーカに不所望な音声信号に基づく過大電流が流れてスピー力の破損が生じることになるという事態が回避される。

このような本願の請求の範囲における第 4項から第 6項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送方法、もしくは、本願の請求の範囲における第 1 0項から第 1 2項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送装置によって、暗号化補助データバケツトを含んだ暗号化 H D信号が形成され、それに基づく暗号化された HD-S D1信号の伝送が行われる場合にも、 H D信号を構成する Yデータ系列及び Ρ _Β / Ρ _π データ系列の夫々のライン分中の補助データバケツト単位で、暗号化を行うか否かを選択をでき、それにより、実際の使用上における自由度が大とされる。

上述よりして、本願の請求の範囲における第 1項から第 6項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送方法、もしくは、本願の請求の範囲における第 7項から第 1 2項までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送装置によれば、例えば、 HD-SDI信号を形成することになる H D信号に含まれる補助データについての、それが形成する補助データバケツ卜についての暗号化処理による、暗号化補助データバケツ卜の形成、その暗号化補助データバケツトを含んだ暗号化 H D信号の形成、及び、暗号化 H D信号に基づく暗号化された HD-SD1信号の伝送を行う場合、それを、前述の既に提案されている技術の適用に伴う不都合を回避でき、さらに、補助データバケツト単位で暗号化を行うか否かを選択することができるもとで行うことができる。

本願の請求の範囲における第 1 3項から第 1 5項までのいずれかに記載された発明に係るデータ受信方法、もしくは、本願の請求の範囲における第 1 9項から第 2 1項までのいずれかに記載された発明に係るデータ受信装置によれば、禁止コードの複数個が本来の第 1の組合せとは異なる第 2の組合せをもって連なるものに置き換えられたデ一タフラッグを有し、禁止コードを含まない暗号化情報データを含んだものとされて伝送された暗号化データバケツ卜が得られ、それに含まれる暗号化情報データに復号化処理が施されて再生情報デー夕が得られるとともに、同じくその暗号化デー夕バケツトに含まれるデータフラッグの検出が行われ、それによる検出出力に応じて、再生情報データが取り出される。

斯かる際、暗号化データバケツ卜に含まれる暗号化情報データは禁止コードを含まないものとされるので、伝送されるべく送出される暗号化データバケツ卜に基づく暗号化シリアルデ一タが形成される場合において、その暗号化シリアルデータが、不所望な禁止コードがシリァルデ一夕に変換された部分を含むものとなる事態はもたらされない。それゆえ、禁止コードを含まない暗号化情報データを含んだものとされて伝送された暗号化データバケツ卜が得られるにあたり、不所望な禁止コードが検出されて、それにより暗号化データバケツ卜が得られなくなってしまうという不都合は生じない。

そして、得られた暗号化データバケツ卜における禁止コードを含まないものとされた暗号化情報デ一タに復号化処理が施されて再生情報データが得られるとともに、禁止コードの複数個が本来の第 1の組合せとは異なる第 2の組合せをもって連なるものに置き換えられたデ一タフラッグが検出されて、暗号化データバケツ卜の到来をあらわす検出出力が得られ、その検出出力に基づいて、再生情報データが得られる夕イミングが検知され、続いて、暗号化データバケツ卜の到来をあらわす検出出力に基づいて検知されたタイミングにおいて、暗号化情報データに復号化処理が施されて得られる再生情報データが取り出される。それにより、適正な再生情報データが得られる。本願の請求の範囲における第 1 6項から第 1 8項までのいずれかに記載された発明に係るデータ受信方法、もしくは、本願の請求の範囲における第 2 2項から第 2 4項までのいずれかに記載された発明に係るデータ受信装置によれば、複数個の禁止コ一ドが連なって形成されたデータフラッグを有して禁止コードを含まない暗号化情報デ一夕を含み、データフラッグに、本来の第 1のコードとは異なる禁止コード以外の第 2のコ一ドへの置換えがなされた識別デー夕が続くものとされて伝送された暗号化デ一タパケッ卜が得られ、それに含まれる暗号化情報データに復号化処理が施されて再生情報データが得られるとともに、同じくその暗号化データバケツトに含まれる識別データの検出が行われ、それによる検出出力に応じて、再生情報データが取り出される。斯かる際、暗号化データパケットに含まれる暗号ィヒ情報データは禁止コードを含まないものとされるので、伝送されるべく送出される暗号化データバケツ卜に基づく暗号化シリアルデータが形成される場合において、その暗号化シリアルデータが、不所望な禁止コードがシリァルデータに変換された部分を含むものとなる事態はもたらされない。それゆえ、禁止コードを含まない暗号化情報データを含んだものとされて伝送された暗号化データバケツ卜が得られるにあたり、不所望な禁止コードが検出されて、それにより暗号化データバケツ卜が得られなくなってしまうという不都合は生じない。

そして、得られた暗号化データバケツトにおける禁止コードを含まないものとされた暗号化情報データに復号化処理が施されて再生情報データが得られるとともに、'本来の第 1のコードとは異なる禁止コ一ド以外の第 2のコードへの置換えがなされた識別データが検出されて、暗号化データバケツ卜における識別データの位置に応じたタイミングをあらわす検出出力が得られ、その検出出力に基づいて、再生情報データが得られる夕イミングが検知され、続いて、検知されたタイミングにおいて、暗号化情報データに復号化処理が施されて得られる再生情報データが取り出される。それにより、適正な再生情報デ一タが得られる。

Claims

請求の範囲

1 . 情報をあらわす情報コードとしては使用されない禁止コードの複数個が第 1の組合せをもって連なるものとして形成されるデータフラッグを有し、上記禁止コ一ドを使用することなく形成された情報データを含んだデータバケツ卜における、上記情報データに、上記禁止コードを発生させない暗号化処理を施して、上記禁止コードを含まない暗号化情報デ一タを得るとともに、上記データバケツ卜における上記データフラッグについての、上記禁止コードの複数個が上記第 1の組合せとは異なる第 2の組合せをもつて連なるものへの置換えを行つて、該置換えがなされたデ一タフラッグを有し、上記暗号化情報データを含んだ暗号化デ一夕バケツトを形成して、該暗号化データパケットを伝送すベく送出するデータ伝送方法。

2 . 上記暗号化情報データを得るとともに、該暗号化情報データに対するエラ一訂正データを作成し、該エラ一訂正データを上記暗号化デ一タパケットに含まれるものとすることを特徴とする第 1項記載のデータ伝送方法。

3 . 上記データバケツ卜を複数のデータ系列の夫々に含まれるものとし、上記複数のデータ系列別に上記データバケツトに基づく暗号化データバケツトを形成することを特徴とする第 1項記載のデータ伝送方法。

4 . 情報をあらわす情報コ一ドとしては使用されない禁止コ一ドの複数個が所定の組合せをもって連なるものとして形成されるデータフラッグを有し、上記禁止コ一ドを使用することなく形成された情報デ一夕を含み、上記データフラッグに上記禁止コード以外の第 1のコードを有して上記情報デ一夕の種類をあらわす識別データが続くものとされたデータバケツ卜における、上記情報データに、上記禁止コードを発生させない暗号化処理を施して、上記禁止コードを含まない暗号化情報データを得るとともに、上記データバケツ卜における上記識別データについての、上記第 1のコードとは異なる上記禁止コード以外の第 2のコ一ドへの置換えを行って、上記データフラッグを有し、該データフラッグに上記置換えがなされた識別デ一夕が続く、上記暗号化情報データを含んだ暗号化データバケツ卜を形成して、該暗号化データバケツトを伝送すべく送出するデータ伝送方法。

5 . 上記暗号化情報データを得るとともに、該暗号化情報データに対するエラー訂正データを作成し、該エラー訂正データを上記暗号化データバケツ卜に含まれるものとすることを特徴とする第 4項記載のデータ伝送方法。

6 . 上記データバケツトを複数のデータ系列の夫々に含まれるものとし、上記複数のデータ系列別に上記データバケツ卜に基づく暗号化データバケツトを形成することを特徴とする第 4項記載のデータ伝送方法。

7 . 情報をあらわす情報コードとしては使用されない禁止コードの複数個が第 1の組合せをもつて連なるものとして形成されるデータフラッグを有し、上記禁止コードを使用することなく形成された情報データを含んだデータバケツ卜における、上記情報データに、上記禁止コードを発生させない暗号化処理を施して、上記禁止コードを含まない暗号化情報データを得る暗号化処理部と、上記データバケツトにおける上記デ一タフラッグについての、上記禁止コードの複数個が上記第 1の組合せとは異なる第 1の組合せをもつて連なるものへの置換えを行って、該置換えがなされたデ一夕フラッグを有し、上記暗号化処理部から得られる暗号化情報データを含んだ暗号化デ一タパケットを形成する暗号化データバケツト形成部と、

該暗号化データバケツト形成部から得られる暗号化データバケツトを伝送すべく送出するデータ送出部と、

を備えて構成されるデータ伝送装置。

8 . 上記暗号化処理部が、上記暗号化情報データを得るとともに、該暗号化情報デ —夕に対するエラ一訂正データを作成し、上記暗号化データバケツト形成部が、上記暗号化処理部から得られるエラー訂正データを、上記暗号化デ一タパケッ卜に含まれるものとすることを特徴とする第 7項記載のデータ伝送装置。

9 . 上記データバケツ卜が複数のデータ系列の夫々に含まれるものとされたもとで、上記暗号化処理部と上記暗号化デ一タパケット形成部との組合せが上記複数のデー夕系列の夫々に対応して複数設けられることを特徴とする第 7項記載のデータ伝送装置。

1 0 . 情報をあらわす情報コードとしては使用されない禁止コードの複数個が所定の組合せをもって連なるものとして形成されるデータフラッグを有し、上記予約コードを使用することなく形成された情報データを含み、上記データフラッグに上記予約コ ―ド以外の第 1のコードを有して上記情報デ一タの種類をあらわす識別デー夕が続くものとされたデータバケツ卜における、上記情報データに、上記禁止コードを発生させない暗号化処理を施して、上記禁止コードを使用しない暗号化情報データを得る暗号化処理部と、

上記データバケツ卜における上記識別デ一夕についての、上記第 1のコードとは異なる上記予約コ―ド以外の第 2のコードへの置換えを行って、上記デ一タフラッグを有し、該データフラッグに上記置換えがなされた識別データが続く、上記暗号化処理部から得られる暗号化情報データを含んだ暗号化データバケツトを形成する暗号化デ —夕パケット形成部と、該暗号化データバケツト形成部から得られる暗号化データバケツトを伝送すべく送出するデータ送出部と、

を備えて構成されるデータ伝送装置。

1 1 . 上記暗号化処理部が、上記暗号化情報データを得るとともに、該暗号化情報デ一夕に対するエラー訂正データを作成し、上記暗号化データバケツト形成部が、上記暗号化処理部から得られるエラ一訂正データを、上記暗号化データバケツ卜に含まれるものとすることを特徴とする第 1 0項記載のデータ伝送装置。

1 2 . 上記データバケツ卜が複数のデータ系列の夫々に含まれるものとされたもとで、上記暗号化処理部と上記暗号化デ一タパケット形成部との組合せが上記複数のデー夕系列の夫々に対応して複数設けられることを特徴とする第 1 0項記載のデータ伝送装

1 3 . 情報をあらわす情報コードとしては使用されない禁止コードの複数個が第 1の組合せをもって連なるものとして形成された後、上記禁止コ一ドの複数個が上記第 1 の組合せとは異なる第 2の組合せをもつて連なるものへの置換えがなされたデ一夕フラッグを有し、上記禁止コードを使用することなく形成された情報データに上記禁止コードを発生させない暗号化処理が施されて得られた上記予約コードを含まない暗号化情報データを含んだものとされて伝送された暗号化データバケツトを得て、該暗号化デ一タパケットに含まれる暗号化情報データに復号化処理を施して再生情報デ一夕を得るとともに、上記暗号化データバケツ卜に含まれるデータフラッグについての検出を行い、該検出により得られる検出出力に応じて、上記再生情報データの取出しを行うデータ受信方法。

1 4 . 上記暗号化データバケツ卜が上記データフラッグを有し、上記暗号化情報データに加えて該暗号化情報デ一タに対するエラー訂正デ一タを含むものとされたもとで、上記暗号化データバケツ卜に含まれるエラー訂正データを得て、該エラー訂正データを用いての上記暗号化情報データについてのエラ一訂正を行い、該エラー訂正が行われた暗号化情報データに復号化処理を施して再生情報データを得ることを特徴とする第 1 3項記載のデータ受信方法。

1 5 . 上記暗号化データバケツ卜が複数のデータ系列の夫々に含まれたものとされたもとで、上記複数のデータ系列別に、上記暗号化データバケツ卜に含まれた暗号化情報データに復号化処理を施すとともに、上記暗号化データバケツ卜に含まれるデ一夕フラッグについての検出及び上記再生情報データの取出しを行うことを特徴とする第

1 3項記載のデータ受信方法。

1 6 . 情報をあらわす情報コードとしては使用されない禁止コードの複数個が所定の組合せをもって連なるものとして形成されたデータフラッグを有し、上記禁止コ一ドを使用することなく形成された情報データに上記禁止コードを発生させない暗号化処理が施されて得られた上記予約コードを含まない暗号化情報データを含み、上記データフラッグに、上記禁止コード以外の第 1のコードを有して上記情報デー夕の種類をあらわすものとされた後、上記第 1のコ一ドとは異なる上記禁止コード以外の第 2のコードへの置換えがなされた識別データが続くもの、とされて伝送された暗号化デ一タパケットを得て、該暗号化データバケツ卜に含まれる暗号化情報データに復号化処理を施して再生情報データを得るとともに、上記暗号化データバケツ卜に含まれる識別データについての検出を行い、該検出により得られる検出出力に応じて、上記再生情報デー夕の取出しを行うデータ受信方法。

1 7 . 上記暗号化デ一タパケッ卜が上記データフラッグを有し、該デ一タフラッグに上記識別デー夕が続き、上記暗号化情報デ一タに加えて該暗号化情報デ一タに対するエラー訂正データを含むものとされたもとで、上記暗号化データバケツ卜に含まれるエラ一訂正データを得て、該エラー訂正データを用いての上記暗号化情報データについてのエラ一訂正を行い、該エラ一訂正が行われた暗号化情報データに復号化処理を施して再生情報データを得ることを特徴とする第 1 6項記載のデータ受信方法。

1 8 . 上記暗号化データバケツ卜が複数のデータ系列の夫々に含まれたものとされたもとで、上記複数のデータ系列別に、上記暗号化データバケツ卜に含まれた暗号化情報データに復号化処理を施すとともに、上記暗号化データバケツ卜に含まれる識別デ —夕についての検出及び上記再生情報データの取出しを行うことを特徴とする第 1 6 項記載のデータ受信方法。

1 9 . 情報をあらわす情報コードとしては使用されない禁止コードの複数個が第 1の組合せをもつて連なるものとして形成された後、上記禁止コードの複数個が上記第 1 の組合せとは異なる第 2の組合せをもつて連なるものへの置換えがなされたデ一タフラッグを有し、上記禁止コードを使用することなく形成された情報デ一タに上記禁止コードを発生させない暗号化処理が施されて得られた上記禁止コードを含まない暗号化情報デ一夕を含んだものとされて伝送された暗号化デー夕パケットを得るデー夕列再生部と、

該デ一夕列再生部から得られる暗号化データバケツトに含まれる暗号化情報データに復号化処理を施して再生情報デー夕を得る復号化処理部と、

上記暗号化デ一夕パケットに含まれるデ一タフラッグについての検出を行うデ一夕検出部と、該データ検出部から得られる検出出力に応じて、上記復号化処理部により得られた再生情報デ一夕の取出しを行うデータ選択部と

を備えて構成されるデ一夕受信装置。

2 0 . 上記暗号化データパケットが上記データフラッグを有し、上記暗号化情報デ一夕に加えて該暗号化情報データに対するエラー訂正デー夕を含むものとされたもとで、上記復号化処理部が、上記暗号化データバケツ卜に含まれるエラー訂正データを得て、該エラ一訂正データを用いての上記暗号化情報データについてのエラ一訂正を行い、該エラー訂正が行われた暗号化情報データに復号化処理を施して再生情報データを得ることを特徴とする第 1 9項記載のデータ受信装置。

2 1 . 上記暗号化データパケットが複数のデータ系列の夫々に含まれたものとされたもとで、上記復号化処理部と上記データ検出部と上記データ選択部の組合せが上記複数のデータ系列の夫々に対応して複数設けられることを特徴とする第 1 9項記載のデ一夕受信装置。

2 2 . 情報をあらわす情報コ一ドとしては使用されない禁止コ一ドの複数個が所定の組合せをもって連なるものとして形成されたデータフラッグを有し、上記禁止コードを使用することなく形成された情報データに上記禁止コ一ドを発生させない暗号化処理が施されて得られた上記禁止コードを含まない暗号化情報データを含み、上記デ一夕フラッグに上記禁止コ一ド以外の第 1のコードを有して上記情報データの種類をあらわすものとされた後、上記第 1のコードとは異なる上記禁止コ一ド以外の第 2のコ一ドへの置換えがなされた識別データが続くものとされて伝送された暗号化デ一タパケットを得るデータ列再生部と、

該データ列再生部から得られる暗号化データバケツトに含まれる暗号化情報データに復号化処理を施して再生情報データを得る復号化処理部と、

上記暗号化データバケツ卜に含まれる識別データについての検出を行うデータ検出部と、

該データ検出部から得られる検出出力に応じて、上記復号化処理部により得られる再生情報デー夕の取出しを行うデータ選択部と、

を備えて構成されるデータ受信装置。

2 3 . 上記暗号化データバケツ卜が上記デ一夕フラッグを有し、該デ一タフラッグに上記識別データが続き、上記暗号化情報データに加えて該暗号化情報データに対するエラ一訂正デー夕を含むものとされたもとで、上記復号化処理部が、上記暗号化デー夕バケツ卜に含まれるエラ一訂正データを得て、該エラ一訂正データを用いての上記暗号化情報デー夕についてのエラ一訂正を行い、該エラー訂正が行われた暗号化情報データに復号化処理を施して再生情報データを得ることを特徴とする第 2 2項記載のデータ受信装置。

2 4 . 上記暗号化データバケツ卜が複数のデータ系列の夫々に含まれたものとされたもとで、上 3復号化処理部と上記データ検出部と上記データ選択部の組合せが上記複数のデ一夕系列の夫々に対応して複数設けられることを特徴とする第 1 9項記載のデ一夕受信装置。