WO2004061712A1

WO2004061712A1 - 照合装置

Info

Publication number: WO2004061712A1
Application number: PCT/JP2002/013868
Authority: WO
Inventors: Ikuya Morikawa
Original assignee: Fujitsu Limited
Priority date: 2002-12-27
Filing date: 2002-12-27
Publication date: 2004-07-22

Abstract

照合装置であって、規定された全ての機能のうち一部の機能を用いて照合を行う第一の照合手段と、規定された全ての機能を用いて照合を行う第二の照合手段と、照合対象の複数のデータについて、まず、第一の照合手段を用いた照合を実行し、第一の照合手段によって照合が成功したと判断されたデータのみについて第二の照合手段を用いた照合を実行し、第二の照合手段による照合結果を出力するように前記第一の照合手段及び第二の照合手段を制御する制御手段とを備える。

Description

技術分野

本発明は、入力される文書（例えば XML文書）について、照合処理（例えば XP a t hを利用した照合処理）を実行する照合装置に関する。

明背景技術田

従来、 XML文書（Extensible Markup Language を用いて記述された文書）の照合処理に用いられる技術として、 XP a t hがある。ここで、 XML文書の照合処理とは、ある XML文書が与えられた条件を満たすか否かを調べる処理を指す。このような照合処理は、多くの XML文書の集合から一定の条件を満たす XML文書を探し出す検索処理や次々と入力される XML文書から一定の条件を満たす XML文書を見つけだすフィルタリング等で利用される。

XP a t hは、文書に含まれる 1以上のノードを特定する技術であり、この際にノードを特定するために用いられる記述子を XP a t h表現（又は XP a t h 式）と呼ぶ。また、 XP a t h表現と XML文書とが入力され、入力された XM L文書において入力された XP a t h表現によって特定されるノードの有無を検查 .取り出し処理を行う実装（インプリメンテーション）を XP a t hインプリメンテーシヨンと呼ぶ。 XP a t hインプリメンテーションが扱うべき XP a t h表現の構文 ·構文要素や対象 XML文書のデータモデル、及ぴ提供しなければならない機能は、非特許文献 2及びその将来の版に記載される XP a t h仕様で定められている。 ·

このように、 XP a t hは、文書の内容（文書に含まれるノード）を特定する技術であるが、特定されるものの有無を判定することで、 XML文書の照合技術として使用される。

図 17は、 XP a t hインプリメンテーシヨンを用いた XML文書の照合処理の概念を示す図である。図 17を用いて、 XP a t hインプリメンテーションを用いた XML文書の照合処理について説明する。まず、照合したい XML文書の条件を表現した XP a t h表現が XP a t liインプリメンテーションに事前に入力される。そして、照合対象となる XML文書が順次入力される。このとき、 X P a t h表現と XML文書とが同時に入力されても良い。次に、 XP a t hインプリメンテーションは、処理対象となる各 XML文書において、 XP a t h表現が指し示すノードが特定されるか否かに応じて照合の判定を行う。このようなノ一ドが 1以上特定された場合、 XP a t hインプリメンテーションは、照合成功と判定する。一方、このようなノードが特定されない場合、 XP a t hインプリメンテーシヨンは、照合失敗と判定する。そして、 XP a t hインプリメンテ一ションは、例えば照合成功と判定した XML文書のみを判別する。

このように、照合処理においては、 XP a t h表現は照合条件を指し示す。図 18は、照合処理の判定範囲を示す図である。照合処理による判定範囲は、入力される XML文書の集合の範囲と、 XP a t h表現が指す照合条件を満たす範囲とが重なる部分である。

上記のように、 XP a t hを用いて、 XML文書についての照合処理を実施することが可能である。し力し、このような照合処理には多くの時間を要するため、高速に照合処理を実行する技術が要望されている。

このような要望に対し、 XP a t hの機能を削減することにより高速に照合処理を実行する XP a t hが提案されている（例えば、非特許文献 1参照。）。以下、このように機能を削減した XP a t hを疑似 XP a t hと呼び、本来の仕様に定められた機能を全て提供する XP a t hを本来の XP a t hと呼ぶ。また、疑似 XP a t h及ぴ本来の XP a t hを含めた総称として、 XP a t hと呼ぶこととする。また、 XP a t hインプリメンテーションの呼称についても同様とする。

[非特許文献 1 ]

森川郁也ら、「OS Sにおける安全な XMLメッセージ交換技術の検討」、信学技報 TM2002— 1 3、 2002年 5月

特許文献 2 ]

World Wide Web Consortium (W3C) , "XML Path Language (XPath) Version 1. 0", W3C Recommendation, http : //www. w3. org/TR/xpath, Nov. 1999. 発明の開示

しかしながら、疑似 X P a t ! iX P a t hの本来の仕様に準拠しないため、汎用性に欠けるという問題があった。即ち、削減された機能が必要な場合には正しく照合処理が実行されないという問題があつた。

本発明は、このような問題を解決し、入力された条件に対する照合処理（例えば、入力された条件に対する X P a t h本来の仕様に準拠した処理）について全て（又はそのほとんどを）実行し、且つ高速な照合処理（例えば X P a t hによる照合処理）を実行する照合装置を提供することを目的とする。

上記問題を解決するため、本発明は以下のような構成をとる。本発明の第一の態様は、照合装置であって、規定された全ての機能のうち一部の機能を用いて照合を行う第一の照合手段と、規定された全ての機能を用いて照合を行う第二の照合手段と、照合対象の複数のデータについて、まず、第一の照合手段を用いた照合を実行し、第一の照合手段によって照合が成功したと判断されたデータのみについて第二の照合手段を用いた照合を実行し、第二の照合手段による照合結果を出力するように前記第一の照合手段及び第二の照合手段を制御する制御手段とを備える。

第一の照合手段や第二の照合手段の例として、 X P a t hインプリメンテーシヨンがある。この場合、機能が削減されることにより通常の X P a t hインプリメンテーションょりも高速に処理を実行可能な X P a t hインプリメンテーション（疑似 X P a t hインプリメンテーション）が第一の照合手段に相当する。また、この場合、通常の X P a t hを実行する X P a t hインプリメンテーションが第二の照合手段に相当する。また、この場合、照合されるデータは XM L文書となる。

本発明の第一の態様では、制御手段は、まず、第一の照合手段を用いて照合を実行する。このとき、第一の照合手段は、実施する機能が第二の照合手段が実施する機能よりも少ないため、第二の照合手段よりも高速に照合を実行する。次に、制御手段は、第二の照合手段を用いて照合を実行する。このとき、第二の照合手段は規定された全ての機能によって低速に照合を実行する。規定された全ての機能とは、例えば X P a t hの機能として仕様書に記載されている全ての機能を指す。第二の照合手段は、第一の照合手段によって照合が成功したと判断されたデータのみについて照合を実行する。

このため、本発明の第一の態様によれば、まず、第一の照合手段によって、照合の対象となるデータがふるいにかけられる。この処理は、第二の照合手段による照合処理よりも高速に実行される。そして、ふるいにかけられた残りのデータ (第一の照合手段によって照合が成功したと判断されたデータ）についてのみ、第二の照合手段による照合が実行される。従って、低速な第二の照合手段による処理量が削減され、全体として、複数のデータについての照合処理が高速に実現される。

本発明の第二の態様は、照合装置であって、第一の条件情報及び照合データが入力され、入力された照合データについて第一の条件情報が示す条件を満たすか否かを判断し、その照合結果を出力する第一の照合手段と、第二の条件情報及び前記第一の照合手段によつて第一の条件を満たしたと判断された照合データが入力され、入力された照合データについて第二の条件情報が示す条件を満たすか否かを判断し、その照合結果を出力する第二の照合手段と、照合対象の複数の照合データについて、まず、第一の照合手段を動作させ、次に第二の手段を動作させ、第二の照合手段による出力を自装置の出力として出力するように制御する制御手段とを備え、前記第二の条件情報が示す条件は、前記第一の条件情報が示す条件を含み、前記第一の条件情報が示す条件よりも等しい又は多くの条件から成る。また、本発明の第二の態様は、照合の条件を示す照合条件が入力され、入力された照合条件から前記第一の条件情報及び前記第二の条件情報を作成する条件情報作成手段をさらに備えるように構成されても良い。

また、本発明の第二の態様の前記照合データは、複数のノードから構成される木構造データであり、前記第二の照合手段は、前記入力された照合データについての照合を、照合データのルートノードから開始するか、又は前記第一の照合手段による照合が終了した時点のノードから開始するかのいずれかを選択可能であるように構成されても良い。また、本発明の第二の態様の前記第一の照合手段は、自身に入力された照合データについて、自身に入力された前記第一の条件情報が示す条件を満たすか否かを判断できない場合、判断不能であることを示す値を出力するように構成されても良い。

本発明によれば、第二の照合手段によって、入力された条件に対する照合処理について全て（又はそのほとんど）が実行され、且つ、第一の照合手段によってふるいにかけられた残りのデータについてのみ第二の照合手段が照合処理を実行することにより複数のデータに対する照合処理の高速化を図ることが可能となる。図面の簡単な説明

F I G. 1は、疑似 X P a t hにおける照合条件の範囲を示す図であり、 F I G. 2は、第一実施形態における照合装置の構成を示す図であり、

F I G. 3は、制御部が実行する処理の概略を示す図であり、

F I G. 4は、第一実施形態における照合装置の動作を示すフローチャートであり、

F I G. 5は、ステップ iの照合処理の動作を示すフローチャートであり、 F I G. 6は、第一実施形態の変形例における照合装置の動作を示すフローチヤートであり、

F I G. 7は、第二実施形態における照合装置の構成を示す図であり、

F I G. 8は、第二実施形態における照合装置の動作を示すフローチャートであり、

F I G. 9は、インプリメンテーション A用ステップ制御命令の作成処理の動作を示すフローチャートであり、

F I G. 10は、インプリメンテーション B用ステップ制御命令の作成処理の動作を示すフローチヤ一トであり、

F I G. 1 1は、インプリメンテーション C用ステップ制御命令の作成処理の動作を示すフローチヤ一トであり、

F I G. 1 2は、照合装置の構成を示す図であり、

F I G. 1 3は、制御情報の具体例を示す図であり、 F I G. 14は、制御情報の具体例を示す図であり、

F I G. 15は、検索処理への適用例を示す図であり、

F I G. 16は、フィルタリング処理への適用例を示す図であり、

F I G. 17は、 XP a t hインプリメンテーションを用いた XML文書の照合処理の概要を示す図であり、

F I G. 18は、照合処理の判定範囲を示す図である。発明を実施するための最良の形態

次に、図を用いて本発明の実施形態における照合装置について説明する。なお、本実施形態の説明は例示であり、本発明の構成は以下の説明に限定されない。本発明の実施形態における照合装置は、 2以上の XP a t hインプリメンテ一シヨンを備える。このとき、本発明の実施形態における照合装置は、 1以上の疑似 XP a t hインプリメンテーシヨン及び 1以上の本来の XP a t hインプリメンテーシヨンを備える。 .まず、本発明の実施形態における照合装置で用いられる疑似 XP a t hインプリメンテーシヨンについて説明する。

〔疑似 XP a t hインプリメンテーション〕

疑似 XP a t hインプリメンテーシヨンとは、疑似 XP a t hを処理するためのインプリメンテーションを指す。そして、従来技術の欄でも説明したように、疑似 XP a t hとは、機能を削減されることにより高速に実行される XP a t h である。

XML文書の照合という用途に限定すれば、 XP a t hが本来持っている豊富な機能は過剰である。例えば、特定のノードについての存在の有無のみを問題にしているにも関わらず全てのノードを探すこと、豊富な機能を実現するために実装上の複雑さが生じていること、などの原因のために、本来の XP a t hによる処理では遅延が生じている。従って、これらの過剰な機能を削減することによつて高速な疑似 XP a t hインプリメンテーシヨンを実現することが可能である。図 1は、疑似 XP a t hにおける照合条件の範囲を示す図である。疑似 XP a t hでは、機能の削減によって照合条件が緩和されるため、その照合条件を満たす範囲は本来の XP a t hにおける照合条件を満たす範囲よりも広くなる。即ち、同じ XP a t h表現であっても、疑似 XP a t hによる照合条件を満たす範囲は本来の XP a t h照合条件を満たす範囲に比べて広くなる。しかし、疑似 XP a t hインプリメンテーションは、この広い照合条件を満たす範囲について、入力された XML文書が含まれるか否かの判定を、本来の X P a t hインプリメンテーシヨンよりも高速に実行することが可能である。

本発明の照合装置では、まず、疑似 XP a t hインプリメンテーションが緩和された照合条件を満たす範囲について高速に照合処理を実行する。そして、この照合処理によって照合条件を満たすと判定された X M L文書についてのみ、本来の XP a t hインプリメンテーションが再度照合処理を実行する。このとき、本来の XP a t hインプリメンテーションによる照合処理の対象となる XML文書の量は、疑似 XP a t hインプリメンテーションの照合処理によって削減されている（少なくとも同量）。

高速な疑似 XP a t hインプリメンテーションの具体例として、文書要素ノードテストのみを扱う方法と、子（c h i 1 d) ノードテストのみを扱う方法と、ストレート .フォワード (s t r a i g h t— f o rwa r d) なロケーションパスのみを扱う方法のみがある。以下、それぞれの方法について説明する。

〔〔文書要素ノードテストのみを扱う方法〕〕

文書要素ノードテストのみを扱う方法では、文書要素ノードの名前テストだけが提供される。即ち、入力される XML文書の文書要素ノードが、指定された名前か否かのみが調べられる。文書要素ノードは、正しい XML文書には 1つだけ存在し、文書順でかなり早い位置に現れる。このため、文書要素ノードテストのみを扱う方法では、文書要素ノードの名前テストが 1回実行された時点で照合処理が終了する。従って、文書要素ノードテストのみを扱う方法では、照合処理が高速に実現される。

〔〔子ノードテストのみを扱う方法〕〕

子ノードテストのみを扱う方法では、コンテタストノードの子要素の名前テストだけが提供される。即ち、子要素の中から指定された名前の要素を探す処理のみが提供される。子要素は、 0個以上存在する可能性があり、場合によっては文書順でかなり後方に現れる可能性もある。しかし、処理そのものが簡易であり、全ての要素を対象としていないため、子ノードテストのみを扱う方法では、結果として照合処理が高速に実現される。

〔〔ストレート 'フォワードなロケーションパスのみを扱う方法〕〕

ストレート . フォヮ一ドなロケーションパスのみを扱う方法は、単純なロケ一ションパスのみをサポートし、そのロケーションパスが指すノードが少なくとも 1つ存在するか否かを判定する方法である。単純なロケーションパスとは、単純なロケーションステップのみからなる列である。単純なロケーションステップとは、，， . ，，（：" . " は" s e 1 f ：： n o d e () " の省略型）若しくは" / /" (，， / /" は，， / d e s c e n d a n t— o r— s e l l ：： n o d e () /，，の省略型）に含まれるロケーションステップ、又は。 h i 1 d軸力、 d e s c e n d a n t -o r - s e l f軸で名前テストのみを行うロケーションステップであって述部を持たないものを示す。

s e l f 軸， c h i l d職， d e s c e n d a n t— o r— s e l f 軸は、文書順での後戻りを伴わない。この方法では、このように後戻りを伴わないことによって高速化が実現される。一般に、 XML文書を読み込んで処理するための方法論として、文書の内容を記憶領域に溜めずに順次処理を行う SAXと、文書の内容を記憶領域に溜めるため柔軟な処理が可能な DOMの 2種類がある。一般に、 XP a t hでは後戻り処理が発生するため、 DOMが使用される。しかし、ストレート .フォヮ一ドなロケーションパスのみを扱う方法では、 XP a t hにおいて後戻り処理が省略され、この XP _a t hインプリメンテーションが SAXのみで実現されることにより、記憶領域の確保などに伴う処理を軽減され、高速化が図られる。

まに、 s e l f 職， c h i l d軸, d e s c e n d a n t— o r— s e l f 軸では、文書順での後戻りを伴わない。このため、文書順での走査のみで実現でき、高速化が可能となる。また、 c h i 1 d軸， d e s c e n d a n t— o r— s e

1 ί軸では、複数のノード、即ちノード集合が XP a t h処理の結果として得られることがある。しかし、該当するノードの有無のみを問題とすることにより、最初の該当ノード 1つが発見された時点で処理を終了できるため、高速化が可能となる。〔第一実施形態〕

〔〔装置構成〕〕

図 2は、本発明の第一実施形態における照合装置 1 aの構成を示す図である。図 2を用いて、照合装置 1 aの構成について説明する。

照合装置 1 aは、制御部 2と 2以上の XP a t hインプリメンテーシヨン 3とを備える。照合装置 l aは、制御情報と XML文書が入力され、照合の結果（正否）及び/又は XP a t h処理結果を出力する。

制御部 2は、 CPUや RAM等を用いて構成される。制御部 2は、不図示の補助記憶装置（ハードディスク，フラッシュメモリなど）に記憶された各種のプログラム（OS，アプリケーション等）が RAMにロードされ C PUにより実行されることにより機能する。

制御部 2には、照合装置 1 aに入力された XML文書と制御情報とが入力される。制御部 2は、入力された XML文書及ぴ制御情報について、 XP a t hインプリメンテーシヨン 3を用いて照合処理を実行する。そして、制御部 2は、照合. の結果（正否）及びノ又は XP a t h処理結果を出力する。

ここで、制御情報について説明する。制御情報とは、あらかじめ照合装置 l a に入力される情報である。制御情報とは、ステップ制御命令の列である。照合処理は 1以上のステップにより構成され、各ステップにおける処理の内容はステップ制御命令にそれぞれ示されてい'る。具体的には、ステップ制御命令は、各ステップの処理で利用される XP a t hインプリメンテーション名， XP a t h表現，及ぴコンテクスト指定子を含む。このため、制御情報は、照合処理が構成されるステップ数と同数のステツプ制御命令を含む。

コンテクスト指定子とは、各ステップの処理において、入力として使用されるノードを示す情報である。照合装置 l aでは、ステップ毎に、前のステップの出力ノードをコンテクストノードとして使用するカ前のステップの出力と関係なく入力 XML文書の文書要素ノードをコンテタストノードとして使用するかが選択される。即ち、照合装置 l aでは、ステップ毎にコンテクスト指定子が指定される。従って、コンテクスト指定子は 2つの値を持つ。ここでは、コンテクスト指定子はそれぞれ、前のステップの出力ノードが使用される場合は「出力ノード J ，入力 XML文書の文書要素ノードが使用される場合には「文書要素ノード」という値を持つと定義する。

図 3は、制御部 2が実行する処理の概略を示す図である。制御部 2には、ステップ数に応じたステップ制御命令が事前に入力される。即ち、制御部 2には、各ステップに応じた XP a t hインプリメンテーション名， XP a t h表現，及びコンテタスト指定子が入力される。

制御部 2は、各ステップにおいて、入力された XP a t hインプリメンテーション名が示す XP a t hインプリメンテーシヨン 3を用いて、入力された XP a t h表現について、入力されたコンテクスト指定子が示すノードをコンテクストノードとする照合を実行する。

制御部 2は、このように、各ステップのステップ制御命令に応じた処理を、基本的には制御情報に含まれる全てのステップ（ここではステップ 1〜！ 1 ) について実行する。制御部 2の具体的な動作については後述する。そして、制御部 2は、照合処理結果（照合の結果（正否）及び Z又は X P a t h処理結果）を出力する。

XP a t hインプリメンテーション 3は、 CPUや RAM等を用いて構成される。 XP a t hインプリメンテーション 3は、不図示の補助記憶装置（ハードデイスク，フラッシュメモリなど）に記憶された各種のプログラム（OS, アプリケーシヨン等）が RAMにロードされ CPUにより実行されることにより機能する。 XP a t hインプリメンテーション 3は、 XP a t hの処理を実行する。

〔〔動作の概要〕〕

照合装置 1 aは、ステップ 1から順に各ステップにおける照合処理を実行する。この際に、照合装置 l aは、途中で照合に失敗したら全体としての照合処理も失敗したと見なす。一方、照合装置 l aは、全ての照合処理に成功した場合、全体としての照合処理も成功したと見なす。そして、照合装置 l aは、照合処理の結果を出力する。

図 4は、本発明の第一実施形態における照合装置 1 aの動作を示すフローチヤートである。図 4を用いて照合装置 1 aの動作のフローについて説明する。

照合装置 1 aが入力として XML文書を受け取ると、制御部 2は、処理をスタートし、事前入力で与えられた制御情報に従って各ステップの照合処理を実行する（S O I) 。まず、制御部 2は、変数 iを用意し、この変数 iに" 0" を代入する（S 02) 。次に、制御部 2は、この変数 iをインクリメントし（S 03) 、ステップ iの照合処理を実行する（S O 4) 。ステップ iの照合処理については後述する。制御部 2は、ステップ iの照合処理において照合に失敗した場合、即ちステップ iの照合処理における出力が照合の失敗を示す値であった場合 (S O 5— Ye s) 、全体の照合結果として失敗を示す値を出力し（S O 6) 、処理を終了する（S 09) 。

一方、制御部 2は、ステップ iの照合処理において照合に成功した場合（S O 5— No) 、 iの値が最後のステップ番号か否かを判断する（S O 7) 。即ち、制御部 2は、全てのステップの照合処理が終了したか否かを判断する。 iの値が最後のステップ番号でない場合（S O 7— No) 、制御部 2は再び S 03からの処理を実行する。即ち、この場合、制御部 2は、 iの値をインクリメントし、次のステップについての照合処理を実行する。一方、 iが最後のステップ番号である場合（S 07— Ye s) 、制御部 2は、全体の照合結果として成功を示す値を出力し（S O 8) 、処理を終了する（S O 9) 。

次に、ステップ iの照合処理（図 4の S O 4を参照）について説明する。各ステツプ iでは、事前に入力された制御情報の中のそのステップに対応するステツプ制御命令について照合処理が実行される。即ち、このステップ制御命令によつて指定された XP a t h表現について、指定された XP a t hインプリメンテーション名に合致する XP a t hインプリメンテーシヨン 3を用いて、入力 XML 文書における入力されたコンテタスト指定子が示すノードをコンテタストノードとする照合が実行される。

図 5は、ステップ iの照合処理の動作を示すフローチャートである。図 5を用いて、ステップ iの照合処理について具体的に説明する。

制御部 2は、ステップ iの照合処理が開始すると（S 10) 、 i番目のステツプ制御命令で指定された情報（XP a t h表現， XP a t hインプリメンテーシヨン名，コンテクスト指定子）を参照する（S 1 1) 。制御部 2は、参照したコンテクスト指定子の値が文書要素ノードであるか出力ノードであるかを判断する (S 1 2) 。制御部 2は、参照したコンテクスト指定子の値が文書要素ノードである場合、入力 XML文書の文書要素ノードをコンテクストノードに設定する (S 13) 。一方、制御部 2は、参照したコンテクスト指定子の値が出力ノードである場合、前のステップ（ステップ（ i— 1) ) の XP a t h処理の出力ノードをコンテクストノードに設定する（S 14) 。

次に、制御部 2は、指定された名前の X P a t hインプリメンテーションで、指定された XP a t h表現を、設定されたコンテクストノードに対して適用し (S 15) 、 XP a t h適用処理結果を保存する（S 16) 。そして、制御部 2 は、保存された XP a t h適用処理結果から、照合の正否を判定し、その判定結果を出力することによって（S 17) 、処理を終了する（S 18) 。

〔〔作用 ·効果〕：]

本発明の第一実施形態の照合装置 1 aによれば、複数のステップの照合処理が、それぞれにおいて選択された XP a t hインプリメンテーションを使用して実行される。このとき、疑似 XP a t hインプリメンテーションを使用した照合処理が本来の XP a t hインプリメンテーションを使用した照合処理よりも先に実行される場合に、照合装置 1 aは有効である。

この場合、まず、高速だが粗い疑似 XP a t hインプリメンテーションと緩和された照合条件によって入力 XML文書に大まかなふるいがかけられ、その後低速だが厳密な本来の XP a t hインプリメンテーシヨンと本来の照合条件によつて結果が絞り込まれる。即ち、粗い照合で失敗するような明らかに異なる入力 X ML文書については、疑似 XP a t hインプリメンテーシヨンによって高速に照合失敗と判定され、本来の XP a t hインプリメンテーションによる低速な照合処理が実行されない。このため、多くの入力 XML文書を対象とした照合処理を順次実行する場合に、低速な本来の XP a t hインプリメンテーションを使用した照合処理の回数を削減し、全体としての処理時間（合計の処理時間）や、各入力 XML文書についての平均処理時間を短縮することが可能となる。

また、全てのコンテクスト指定子の値を「文書要素ノード」とした場合、疑似 XP a t hインプリメンテーシヨンによって照合成功と判定された入力 XML文書について、後から本来の XP a t hインプリメンテーションによる照合処理が、 XML文書全体に対して実行されるため、本来の XP a t hの全ての機能による照合処理が実行される。従って、照合の結果に厳密さが要求される場合には、本来の X P a t hインプリメンテーションによる処理のコンテクスト指定子は、「文書要素ノード」と設定されることが有効である。

また、コンテクスト指定子の値を「出力ノード」とした場合、そのステップにおいて、前のステップで照合された内容と同じ内容の照合処理を繰り返すことがなくなり、照合装置 1 aの処理の負担を軽減し、処理の高速化を図ることが可能となる。

〔〔変形例〕〕

コンテクスト指定子の値を「出力ノード」とした場合、前のステップの出力内容によっては例外処理を行う必要が生じる。例えば、前のステップの出力がノードでもノード集合でもない場合の例外処理としては、エラーとみなす方法がある。また、前のステップの出力が単一のノードでない場合（ノード集合である場合）、例えば以下に挙げる二つの例外処理のいずれかを行う必要がある。第一の例外処理は、ノード集合に含まれる最初のノードだけを使って次のステップに進む処理である。第二の例外処理は、ノード集合に含まれる最初のノードから順に照合処理を実行する処理である。この第二の例外処理では、あるノードについて照合に成功した場合はそのまま成功と見なして終了する。一方、あるノードについて照合に失敗した場合は、次のノードについて照合処理を実行し、最後のノードまで全て照合を失敗したら、全体として照合を失敗したと見なし、照合処理を終了する。'

また、このような例外処理は、上記した例外処理に限定されず、他の例外処理を用いて照合装置 1 aが構成されても良い。また、上記した第一の例外処理と第二の例外処理とを場合に応じて使レ、分けるように構成されても良い。

また、照合装置 1 aが備える X P a t hインプリメンテーシヨン 3のうち、 ― 部又は全ての疑似 X P a t hインプリメンテーションは、要求された機能（X P a t h表現によって要求された機能）を提供できない場合、判断不能であることを示す値を出力するように構成されても良い。このような疑似 X P a t hインプリメンテーシヨンは、まず X P a t h表現のみを調べ、自身がサポートしない機能を必要とするか否かについて判断する。そして、このような機能を必要とする場合には、この疑似 XP a t hインプリメンテーションは、常に判断不能の値を出力する。また、このような疑似 XP a t hインプリメンテーションは、 XP a t h表現を調べることなく照合処理を開始し、最後まで処理できないことが判明した時点で判断不能の値を出力するように構成されても良い。また、他の方法によって同様の作用を奏する疑似 XP a t hインプリメンテーションが実現されても良い。このような疑似 XP a t hインプリメンテーションが適用される全てのステップ制御情報は、 XP a t h表現として同一の XP a t h表現，コンテタスト指定子として「文書要素ノード」を持つ。

図 6は、このような疑似 XP a t hインプリメンテーションが適用される照合装置 1 aの動作を示すフローチャートである。図 6に示される動作のフローについて、通常の第一実施形態における照合装置 1 aの動作（図 4参照）と異なる処理についてのみ説明する。

制御部 2は、あるステップの照合処理（S O 4) において、 XP a t hインプリメンテーシヨン 3の照合処理が失敗した場合は、通常の第一実施形態における照合装置 1 aと同様の動作を行う。一方、 XP a t hインプリメンテーション 3 の照合処理が成功した場合（S 1 9— Ye s) 、その時点で全体の照合処理が成功したと見なして（S 08) 、処理を終了する（S 09) 。また、 XP a t hィンプリメンテーシヨン 3の照合処理が判断不能であった場合（S 19— Noかつ S O 5— No) 、制御部 2は、通常の第一実施形態における照合装置 1 aにおいて成功であった場合（S O 5— No ：図 4参照）と同様の処理を実行する。そして、最後のステップでも判断不能であった場合（S 07_Ye s) 、制御部 2は、全体の照合処理を失敗とみなし（S O 6) 、処理を終了する（S O 9) 。

このように構成されることにより、ユーザは、照合装置 1 aが備える XP a t hインプリメンテーション 3の特徴を考慮して、制御情報の用意（作成）や制御情報作成部 4の設定を行う必要が無く、各々の XP a t hインプリメンテーションについて特徴等の調査や考慮などの手間が省ける。

〔第二実施形態〕

〔〔装置構成〕：]

図 7は、本発明の第二実施形態における照合装置 1 bの構成を示す図である。図 7を用いて、照合装置 1 bの構成について説明する。 ·

照合装置 1 bは、事前に入力されるデータが、制御情報ではなく XP a t h表現である点で、照合装置 l aと異なる。また、照合装置 l bは、制御情報作成部 4をさらに備える点で、第一実施形態における照合装置 1 aと異なる。また、照合装置 1 bを説明するにあたって、照合装置 l bが備える 3つ（3という数字は例示であり、 2以上のいくつであっても良い）の XP a t hインプリメンテーションの各 XP a t hインプリメンテーション名を、ィンプリメンテーション A (XP a t hインプリメンテーション 3 a) ，ィンプリメンテーション B (XP a t hィンプリメンテーション 3 b) ，ィンプリメンテーション C (XP a t h インプリメンテーション 3 c) とする。

XP a t hインプリメンテーション 3 aは、文書要素ノードの名前テストの機能のみを提供する疑似 XP a t hインプリメンテーションを用いて構成される。

XP a t hインプリメンテーシヨン 3 bは、単純なロケーションパスの照合機能のみを提供する疑似 XP a t hインプリメンテーシヨンを用いて構成される。

XP a t hインプリメンテーシヨン 3 cは、 XP a t hの使用に厳密に従った XP a t hインプリメンテーシヨンである。即ち、 XP a t hインプリメンテーシヨン 3 cは、本来の XP a t hを実現する XP a t hインプリメンテーションを用いて構成される。

これらの XP a t hインプリメンテーションの処理速度は、 XP a t hインプリメンテーシヨン 3 a， 3 b， 3 cの順で遅くなる。もちろん、 XP a t hインプリメンテーシヨン 3 a, 3 bは、実現可能な機能が削減されているため、 XP a t hインプリメンテーシヨン 3 cが処理可能な XP a t h表現であっても処理できない可能性がある。

制御情報作成部 4は、 CPUや RAM等を用いて構成される。制御情報作成部 4は、入力された XP a t h表現を用いて、照合装置 1 bに備えられる XP a t hインプリメンテーション 3 (XP a t hインプリメンテーション 3 a〜XP a t hインプリメンテーション 3 c) の特徴に応じた制御情報を作成する。

以下、制御情報作成部 4に適用される、入力された XP a t h表現から制御情報を作成する方法について、 2つの方法（文書要素を切り出す方法，ストレート -フォワードな部分を切り出す方法）をそれぞれ説明する。ただし、制御情報作成部 4に適用される方法は、この 2つの方法に限定される必要はなく、他の方法が適用されても良い。また、この 2つの方法を組み合わせて適用されても良い。

〈文書要素を切り出す方法〉

文書要素を切り出す方法は、文書要素ノードの名前テストのみを実現する疑似 X P a t hインプリメンテーションを照合装置 1 bが備える場合に適用される方法である。 X P a t h表現が 1つの絶対ロケーションパスのみから構成され、そのロケーションパスの最初のロケーションステップが文書要素ノードの名前テストである場合、入力される X P a t h表現を最初のロケーションステップのみからなる部分 X P a t h表現として切り出して、最初のステップで文書要素ノードの名前テストのみを実現する疑似 X P a t hインプリメンテーシヨンに処理させるような制御情報が作成される。

この場合、 2つ目以降のステップのステップ制御命令の作成方法には、 2つの方法がある。 1つは、最初のロケーションステップより後のロケーションステツプの列である相対ロケーションパスの前にノード自身を指す省略型のロケーションステップ" · " を加えた相対ロケーションパスを作成し、これを本来の X P a t hインプリメンテーションでコンテクスト指定子の値を「出力ノード」として処理させるようにステップ制御命令を作成する方法である。この方法は、最初に使用する文書要素ノードの名前テストのみを提供する疑似 X P a t hインプリメンテーシヨンが見つけたノードを出力する能力を有する場合に使用される。

もう 1つは、単純に入力された元の X P a t h表現を本来の X P a t hインプリメンテーシヨンでコンテクスト指定子の値を「文書要素ノード」として処理させるようにステップ制御命令を作成する方法である。この方法は、最初に使用する文書要素ノードの名前テストのみを提供する疑似 X P a t hインプリメンテーションが、見つけたノードを出力する能力を有しない場合に使用される。

〈ストレート · フォワードな部分を切り出す方法〉

この方法は、単純なロケーションステップの列から成る部分を前半に持つロケーシヨンパスのみをサポートする疑似 X P a t hインプリメンテーシヨンを照合装置 1 bが備える場合に適用される。この方法では、入力された X P a t h表現が上記のような特徴を有する場合、その前半部の単純なロケーションステップの列のみがロケーションパスと見なされて切り出される。そして、この切り出されたロケーションパスを最初のステツプの X P a t h表現とし、上記の疑似 X P a t hインプリメンテーシヨンに処理させるステップ制御命令が作成される。 "

2つ目以降のステップでは、入力された X P a t h表現そのものを用い、本来の X P a t hインプリメンテーシヨンにコンテクスト指定子の値を「文書要素ノ一ド」として処理させるステップ制御命令が作成される。なお、ストレート · フォヮードな部分を切り出す方法では、 2つ目以降のステップにおけるステップ制御命令のコンデタスト指定子の値は「出力ノード」とはされない。なぜならば、ストレート ·フォワードな部分を切り出す方法では、 1つの文書要素ノードが特定される文書要素を切り出す方法とは異なり、 c h i 1 d軸や d e s c e n d a n t - o r - s e 1 f軸を使って特定される要素ノードが複数存在する可能性があるためである。

2つ目以降のステップにこのような処置をする理由は、疑似 X P a t hインプリメンテーシヨンは、ノード集合を扱わず条件に合う単一のノードの有無のみを扱うという限定された機能を持っためである。従って、このような限定をすることなく高速な処理を行う疑似 X P a t hインプリメンテーションが実現される場合には、必ずしもこのような処置をする必要はない。

〔〔動作の概要〕〕

照合装置 1 bの動作は、制御情報作成部 4が制御情報を作成する動作を除けば、第一実施形態における照合装置 1 aと同じ動作をする。従って、以下では、制御情報作成部 4の動作についてのみ説明する。

図 8は、本発明の第二実施形態における照合装置 1 bの動作、特に制御情報作成部 4の動作を示すフローチヤ一トである。図 8を用いて照合装置 1 bの動作のフローについて説明する。なお、図 8及ぴ以下の説明では、特別の指定が無い限り、次のことを前提とする。即ち、 X P a t h表現はすでに語構造（Lexical Structure：非特許文献 2 3 . 7節参照）に関して解釈されており、そのような X P a t h表現を一時的に格納する変数をパス 0，パス 1，パス 2とする。また、ステップ制御命令の形式は、（XP a t hインプリメンテーション名， XP a t h表現，コンテクスト指定子）を満たすものとする。また、ステップ制御命令を順序付きリストとして一時記憶するための制御情報リストが用意されているとする。

制御情報作成部 4は、 XP a t h表現が入力されると処理をスタートする（S 20) 。まず、制御情報作成部 4は、準備処理として制御情報リストを空にし、入力された XP a t h表現を語構造にパースし、パースの結果をパス 0及びパス 2に代入する（S 21) 。

制御情報作成部 4は、パス 2が条件 Aを満たすか否かを判断する（S 22) 。ここで、条件 Aとは、その XP a t h表現が絶対ロケーションパス 1つのみから成り、かつその絶対ロケーションパスの最初のロケーションステップが c h i 1 d軸であって述部を持たない名前テストであることである。即ち、条件 Aとは、その XP a t h表現の最外の構造が絶対ロケーションパスであって、関数や演算ではなく、かつその絶対ロケーションパスの最初のロケーションステップがノードタイプテスト（例えば n o d e () , t e x t () ) や処理命令ではないこどである。

パス 2が条件 Aを満たす場合（S 22— Ye s) 、制御情報作成部 4は、インプリメンテーシヨン A用ステップ制御命令の作成処理を実行する（S 23) 。図 9は、インプリメンテーション A用ステップ制御命令の作成処理を示すフローチヤートである。図 9を用いて、インプリメンテーション A用ステップ制御命令の作成処理について説明する。インプリメンテーシヨン A用ステップ制御命令の作成処理が開始されると（S 3 1) 、制御情報作成部 4は、パス 2の最初のロケ一シヨンステップのみから成る絶対ロケーションパスをパス 1とする（S 32) 。次に、制御情報作成部 4は、それより後のロケーションステップの列の前に" . /" を付けた相対ロケーションパスをパス 2とする（S 33) 。次に、制御情報作成部 4は、（インプリメンテーション A，パス 1，文書要素ノード）というステツプ制御命令を制御情報リストに加える（S 34) 。そして、制御情報作成部 4は、フラグをセットし、インプリメンテーション A用ステップ制御命令の作成処理を終了する（S 35) 。図 8に戻る。制御情報作成部 4は、パス 2が条件 Aを満たさない場合（S 22 一 No) 、又はインプリメンテーション A用ステップ制御命令の作成処理が終了した場合に、. パス 2が空か否かを判断する（S 24) 。パス 2が空である場合 (S 24-Ye s) 、制御情報作成部 4は、制御情報リストを制御情報として出力する（S 29) 。このとき、制御情報作成部 4は、制御情報リストに蓄積されたステップ制御命令を蓄積された順（加えられた順）で並べ、制御情報として出力する。

一方、パス 2が空でない場合（S 24— No) 、制御情報作成部 4は、パス 2 が条件 Bを満たすか否かを判断する（S 25) 。ここで、条件 Bとは、その XP a t h表現がロケーションパス 1つのみから成り（即ち最外の構造がロケーションパスであって関数や演算ではなく）、そのロケーションパスの前方の部分、即ち冒頭の連続した 1つ以上のロケーションステップが全て単純なロケーションステツプであることである。単純なロケーションステップとは、 " . " カノ， //" で省略されたロケーションステップか、あるいは c h i 1 d軸力、 d e s c e n d a n t - o r - s e l f 軸を持ち述部を持たない名前テストであるロケーションステップのいずれかを指す。ただし、その前方の部分の最後のロケーションステップは例外として述部を持っても良く、その場合にはその述部を取り除いた部分までを前方の部分に含める。

パス 2が条件 Bを満たす場合（S 25—Ye s) 、制御情報作成部 4は、インプリメンテーシヨン B用ステップ制御命令の作成処理を実行する（S 26) 。図 10は、インプリメンテーション B用ステップ制御命令の作成処理を示すフローチャートである。図 10を用いて、インプリメンテーション B用ステップ制御命令の作成処理について説明する。インプリメンテーシヨン B用ステップ制御命令の作成処理が開始されると（S 37) 、制御情報作成部 4は、パス 2の単純な口ケーシヨンステップのみから成る前方の部分をパス 1とし（S 38) 、それより後の部分をパス 2とする。次に、制御情報作成部 4は、フラグがセットされているか否かを判断する（S 39) 。フラグがセットされている場合（S 39— Ye s) 、即ち S 22においてパス 0 (パス 2) が条件 Aを満たしていた場合、制御情報作成部 4は、（インプリメンテーション B，パス 1，出力ノード）をステツプ制御命令として制御情報リストに加え（S 40) 、インプリメンテーション B 用ステップ制御命令作成処理を終了する（S 42) 。一方、フラグがセットされていない場合（S 39— No) 、即ち S 22においてパス 0 (パス 2) が条件 A を満たしていなかった場合、制御情報作成部 4は、（インプリメンテーション8，パス 1，文書要素ノード）をステップ制御命令として制御情報リストに加え（S 41) 、インプリメンテーション B用ステップ制御命令作成処理を終了する（S 42) 。

図 8に戻る。制御情報作成部 4は、パス 2が条件 Bを満たさない場合（S 25 -No) , 又はインプリメンテーション B用ステップ制御命令の作成処理が終了した場合に、パス 2が空か否かを判断する（S 27) 。パス 2が空でない場合 (S 27-No) 、制御情報作成部 4は、インプリメンテーション C用ステップ制御命令の作成処理を実行する（S 28) 。図 1 1は、インプリメンテーション C用ステップ制御命令の作成処理を示すフローチャートである。図 1 1を用いて、インプリメンテーション C用ステップ制御命令の作成処理について説明する。ィンプリメンテーシヨン C用ステップ制御命令の作成処理が開始されると（S 4 3) 、制御情報作成部 4は、ステップ制御命令として（インプリメンテーション C，パス 0，文書要素ノード）を制御情報リストに加え、インプリメンテーション C用ステップ制御命令の作成処理を終了する（S 45) 。

図 8に戻る。パス 2が空である場合（S 27— Ye s) 、又はインプリメンテーション C用ステップ制御命令の作成処理が終了した場合、制御情報作成部 4は、制御情報リストを制御情報として出力する（S 29) 。そして、 S 29の処理の後、制御情報作成部 4は処理を終了する（S 30) 。

〔〔作用 ·効果〕〕

本発明の第二実施形態では、制御情報作成部 4は、照合装置 l bに入力された XP a t h表現と、自装置が備える XP a t hインプリメンテーシヨン 3の機能に応じて、制御情報を作成する。そして、制御部 2は、制御情報作成部 4によつて作成された制御情報を用いて照合処理を行う。 '

このため、ユーザは、 XP a t h表現 1つを事前に照合装置 1 bに入力すればよく、多くの情報項目から成る複雑な制御情報を事前に用意 ·作成し、照合装置 1 bに入力する手間を省くことが可能となる。

〔〔変形例〕〕

XP a t h表現から制御情報を作成する方法として、いずれの方法でも制御情報を作成できないような XP a t h表現が入力された場合、単純に入力された X P a t h表現を本来の XP a t hインプリメンテーションで処理するような 1つのステップ制御命令から成る制御情報を作成するような方法が適用されても良い。このような方法が適用されることにより、そのような XP a t h表現が入力された場合にも対応することが可能であり、 XP a t hの仕様書に規定された機能全てを欠くことなく提供することが可能となる。

また、照合装置 l a， l bは、 3つの XP a t hインプリメンテーションを用いて構成されているが、 2つ若しくは 4つ以上の XP a t hインプリメンテーションを用いて構成されても良い。

また、照合装置 l bの XP a t hインプリメンテーションが判断不能の値を出力するような疑似 XP a t hインプリメンテーション（第一実施形態の変形例を参照）を用いて構成されても良い。この場合、制御情報作成部 4は、このような疑似 XP a t hインプリメンテーションを適用するステップ制御命令の XP a t h表現には、入力された XP a t h表現と同一の XP a t h表現を適用し、コンテクスト指定子には「文書要素ノード」を適用する。

〔動作の具体例〕

次に、本発明による照合装置の具体的な動作について説明する。第一実施形態と第二実施形態との機能を併せ持つ照合装置 1 cを用いて、動作の具体例について説明する。図 12は、照合装置 1 cの構成を示す図である。照合装置 1 cは、制御情報と XP a t h表現のいずれも入力されて良い。制御情報が入力された場合、照合装置 1 cの制御部 2が入力された制御情報を用いて照合処理を実行する。一方、 XP a t h表現が入力された場合、照合装置 1 cの制御情報作成部 4がこの XP a t h表現を用いて制御情報を作成し、作成された制御情報を用いて制御部 2が照合処理を実行する。

〔〔第一の具体例〕〕

図 13は、制御情報作成部 4によって作成される制御情報の第一の具体例を示す図である。図 1 3では、具体例として、 " o c//p a r a [© t y p e -' wa r n i n g' ] " という XP a t h表現が制御情報作成部 4に入力されると仮定する。ここで、 XP a t hインプリメンテーション 3 a， XP a t hィンプリメンテーシヨン 3 b，及ぴ XP a t hインプリメンテーシヨン 3 cは、判断不能であることを出力するように構成された疑似 XP a t hインプリメンテ一シヨンではないと仮定する。また、ステップ制御命令のフォーマットを（ステツプ番号， XP a t hインプリメンテーション名， XP a t h表現，コンテクスト指定子）とする。上記の XP a t h表現が入力されると、制御情報作成部 4は、図 1 3に示される 3つのステップ制御命令を含む制御情報を作成する。即ち、制御情報作成部 4は、（1， A, /d o c, 文書要素ノード），（2， B, . / / a r a, 出力ノード) ， (3， C, /d o c / / p a r a [@ t y p e =' w a r n i n g' ] ，文書要素ノード）というステップ制御命令を含む制御情報を作成する。

制御部 2は、作成された制御情報を用いて照合処理を実行する。この場合、制御部 2は、 3つのステップ制御命令のうち、ステップ番号が 1, 2である 2つのステップ制御命令を用いて、条件と大きく異なる入力 XML文書を早くふるい落とす。即ち、制御部²は、疑似 XP a t hインプリメンテーションである XP a t hインプリメンテーション 3 a , 3 bを用いて、高速な照合処理を実行する。そして、制御部 2は、ふるい落とされなかった入力 XML文書に対し、本来の X P a t hインプリメンテーシヨンである XP a t hインプリメンテション 3 c を用いて、 XP a t hの全ての機能による照合処理を実行する。

〔〔第二の具体例〕〕

図 14は、制御情報作成部 4によって作成される制御情報の第二の具体例を示す図である。図 14では、具体例として、 " Zd o c//p a r a [© t y e =' wa r n i n g' ] " という X P a t h表現が制御情報作成部 4に入力されると仮定する。ここで、 XP a t hインプリメンテーション 3 a及ぴ XP a t h インプリメンテーシヨン 3 bは、判断不能であることを出力するように構成された疑似 XP a t hインプリメンテーションを用いて構成される。このため、制御部 2は、図 6に示されるフローチャートにしたがって動作する。また、このため、制御情報作成部 4は、単純な制御情報しか作成しない。従って、上記の XP a t h表現が入力されると、制御情報作成部 4は、（1， A， /d o c//p a r a [@ t y p e =' w a r n i n g ' ] ，文書要素ノード），（ 2， B , Z d o c / / V a r a [@ t y p e =' w a r n i n g ' ] , 文書要素ノード），（3， C, / d o c/Xp a r a L@ t y p e = w a r n i n g ] ，文書要素ノ一ド）というステップ制御命令を含む制御情報を作成する。

ある入力 XML文書が" / d o cZc h a p t e r p a r a" なる XP a t h表現に当てはまる p a r a要素を持ち、それが" w a r n i n g" という文字列値を持つ t y p e属性を持っていたと仮定する。この場合、最初のステップ、即ちステップ番号 1のステップ制御命令における処理では、 XP a t hインプリメンテーシヨン 3 aは、文書要素ノードが" d o c" であること（つまり" d o c " までは当てはまること）は確認できる。しかし、 XP a t hインプリメンテーシヨン 3 aは、それ以降の照合に必要な機能は提供されていないため、「判断不能」を出力する。

次に、ステップ番号 2のステップ制御命令における処理では、 XP a t hインプリメンテーシヨン 3 bは、 " /d o c//v a r a " に当てはまるノードを発見するまでの処理を実行する。しかし、 XP a t hインプリメンテーション 3 b は、その先、即ち述部に書かれた属性名とその値のチェックまでは処理できない。このため、 XP a t hインプリメンテーション 3 bは、「判断不能」を出力する。次に、最後のステップ、即ちステップ番号 3のステップ制御命令における処理では、 XP a t hインプリメンテーシヨン 3 cは、本来の X P a t hに従った処理を実行し、上記の要素を見いだし、処理を終了する。

一方で、入力 XML文書が異なる内容であれば、上記の例よりも早い段階で処理が終了される場合もある。ここでは、入力される XML文書が文書要素ノード" d o c" を持つがその下に" p a r a " 要素を 1つも持たないと仮定する。この場合、最初のステップでは「判断不能」が出力されるが、二つ目のステップで照合が失敗し、この入力 XML文書に対する処理が終了する。また、入力 XM L文書の文書要素ノードが" d o c" でない場合、最初のステップで照合が失敗し、この入力 XML文書に対する処理が終了する。〔〔その他の具体例〕〕

照合装置 1 cの制御情報作成部 4に入力される X P a t h表現の他の例として、 " Z d o c Z@ s t y 1 e " が入力された場合、（ 1 , A， " /d o c" , 文書要素ノード），（2, C， " /d 0 c/@ s t y 1 e" , 文書要素ノード）という制御情報が作成される。

また、照合装置 1 cの制御情報作成部 4に入力される XP a t h表現の他の例として、，， ZZp a r a [@ t y p e =' wa r n i n g' ] " が入力された場合、（1， B，，， //p a r a" ，文書要素ノード），（2, C" //p a r a [@ t y p e =' wa r n i n g' ] " ，文書要素ノード）という制御情報が作成される。

また、照合装置 1 cの制御情報作成部 4に入力される XP a t h表現の他の例として、，， ZZp a r a o r / / f o o t n o t e" が入力された場合、 (1, C，，， //p a r a o r // f o o t n o t e" , 文書要素ノード）という制御情報が作成される。

〔適用例〕

本発明による照合装置 1 a， 1 b, 1 c (以下、これらをまとめて照合装置 1 と呼ぶ）は、 1つの XML文書が入力される場合ではなく、多くの XML文書が入力される場合を想定しており、そのような場合に効果的に高速化を実現する。このような、本発明による照合装置 1が効果的に適用される例を 2つ説明する。

1つ目は、 XML文書の検索処理であり、例えばデータベース内の大量の XM L文書の中から特定の条件を満たす XML文書の検索処理に適用される場合に、本発明による照合装置 1は有効である。図 15は、本発明による照合装置 1が検索処理に適用された場合の概念を示す図である。この場合、まず、あらかじめ所定の XP a t h表現（検索対象となる XML文書の条件を示す XP a t h表現）が照合装置 1に入力される。次に、データベース内の XML文書が順々に照合装置 1へ入力され、 XP a t h表現に示される条件に合う XML文書のみが取り出される（列挙される）。

2つ目は、 XML文書のフィルタリング処理であり、例えば外部ネットワークから XML文書を受信するサーバシステムにおいて実行されるフィルタリング処理に適用される場合に、本発明による照合装置 1は有効である。図 16は、本発明による照合装置 1が、このようなフィルタリング処理に適用された場合の概念を示す図である。この場合、まず、あらかじめ所定の XP a t h表現（フィルタリングの対象となる XML文書の条件を示す XP a t h表現）が照合装置 1に入力される。次に、サーバシステムが外部ネットワークから XML文書を受信するたびに、受信された XML文書が所定の XP a t h表現に示される条件に合う X ML文書か否かが照合される。そして、例えば、条件に合わない XML文書は自動的に廃棄されるなどの、照合結果に応じた処理が実行される。産業上の利用可能性

本発明は、文書データ等によって構成されるデータベースの作成や、このようなデータベースの保守 ·管理などのサービスを提供する産業に適用可能である。

Claims

請求の範囲

1 . 規定された全ての機能のうち一部の機能を用いて照合を行う第一の照合手段と、

規定された全ての機能を用いて照合を行う第二の照合手段と、

照合対象の複数のデータについて、まず、第一の照合手段を用いた照合を実行し、第一の照合手段によって照合が成功したと判断されたデータのみについて第二の照合手段を用いた照合を実行し、第二の照合手段による照合結果を出力するように前記第一の照合手段及び第二の照合手段を制御する制御手段と

を備える照合装置。

2 . 前記規定された全ての機能のうち一部の機能であって、前記第一の照合手段が用いる全ての機能を含む機能を用いて照合を行う第三の照合手段をさらに備え、前記制御手段は、照合対象の複数のデータについて、まず、第一の照合手段を用いた照合を実行し、第一の照合手段によって照合が成功したと判断されたデータのみについて第三の照合手段を用いた照合を実行し、第三の照合手段によって照合が成功したと判断されたデータのみについて第二の照合手段を用いた照合を実行し、第二の照合手段による照合結果を出力するように前記第一の照合手段と第二の照合手段と第三の照合手段とを制御する

請求の範囲 1に記載の照合装置。

3 . 前記制御手段は、第一の照合手段を用いた照合において照合が失敗したと判断されたデータについて、第二の照合手段を用いた照合を実行することなく、第一の照合手段による照合結果を出力するように前記第一の照合手段及び第二の照合手段を制御する請求の範囲 1に記載の照合装置。

4 . 前記第一の照合手段は、自身が持つ機能では指定された照合を実行できない場合に、判断不能であることを示す値を出力し、

前記制御手段は、前記第一の照合手段が判断不能であることを示す値を出力した場合、前記複数のデータの全てについて前記第二の照合手段を用いた照合を実行するように前記第一の照合手段及び第二の照合手段を制御する

請求の範囲 1に記載の照合装置。

5 . 複数の条件のうち一部の条件についてデータの照合を行う第一の照合手段と、前記複数の条件のうち、前記一部の条件と、さらなる 1以上の条件とについて、データの照合を行う第二の照合手段と、

照合対象の複数のデータついて、まず、第一の照合手段を用いた照合を実行し、第一の照合手段によって条件を満たすと判断されたデータのみについて第二の照合手段を用いた照合を実行し、第二の照合手段による照合結果を出力するように前記第一の照合手段及び第二の照合手段とを制御する制御手段と

を備える照合装置。

6 . 前記第二の照合手段は、前記複数の条件の全てについてデータの照合を行う請求の範囲 5に記載の照合装置。

7 . 前記複数の条件の全てについてデータの照合を行う第三の照合手段をさらに備え、

前記制御手段は、照合対象の複数のデータついて、まず、第一の照合手段を用いた照合を実行し、第一の照合手段によって条件を満たすと判断されたデータのみについて第二の照合手段を用いた照合を実行し、第二の照合手段によって条件を満たすと判断されたデータのみについて第三の照合手段を用いた照合を実行し、第三の照合手段による照合結果を出力するように前記第一の照合手段と第二の照合手段と第三の照合手段とを制御する

請求の範囲 5に記載の照合装置。

8 . 前記第一の照合手段及び前記第二の照合手段は、自身に与えられた条件についての照合を行うことができない場合に、照合結果としてその旨を示す値を出力する請求の範囲 5に記載の照合装置。

9 . 第一の条件情報及び照合データが入力され、入力された照合データについて第一の条件情報が示す条件を満たすか否かを判断し、その照合結果を出力する第一の照合手段と、

第二の条件情報及び前記第一の照合手段によつて第一の条件を満たしたと判断された照合データが入力され、入力された照合データについて第二の条件情報が示す条件を満たすか否かを判断し、その照合結果を出力する第二の照合手段と、照合対象の複数の照合データについて、まず、第一の照合手段を動作させ、次に第二の手段を動作させ、第二の照合手段による出力を自装置の出力として出力するように制御する制御手段とを備え、

前記第二の条件情報が示す条件は、前記第一の条件情報が示す条件を含み、前記第一の条件情報が示す条件よりも等しい又は多くの条件から成る照合装置。

1 0 . 照合の条件を示す照合条件が入力され、入力された照合条件から前記第一の条件情報及び前記第二の条件情報を作成する条件情報作成手段をさらに備える請求の範囲 9に記載の照合装置。

1 1 . 前記照合データは、複数のノードから構成される木構造データであり、前記第二の照合手段は、前記入力された照合データについての照合を、照合データのルートノードから開始する力、、又は前記第一の照合手段による照合が終了した時点のノードから開始するかのいずれかを選択可能である

請求の範囲 9に記載の照合装置。

1 2 . 前記照合データは、複数のノードから構成される木構造データであり、前記第二の照合手段は、前記入力された照合データについての照合を、照合データのルートノードから開始する力又は前記第一の照合手段による照合が終了した時点のノードから開始するかのいずれかを選択可能であり、

前記条件情報作成手段は、前記第二の条件情報を作成する際に、照合データについての照合を開始するノードを示す値を第二の条件情報に含める

請求の範囲 1 0に記載の照合装置。

1 3 . 前記第一の照合手段は、自身に入力された照合データについて、自身に入力された前記第一の条件情報が示す条件を満たすか否かを判断できない場合、判断不能であることを示す値を出力する請求の範囲 9に記載の照合装置。

1 4 . 前記第一の照合手段は、自身に入力された照合データについて、自身に入力された前記第一の条件情報が示す条件を満たすか否かを判断できない場合、判断不能であることを示す値を出力し、

前記条件情報作成手段は、前記第一の条件情報と前記第二の条件情報とを同じ条件で構成し、前記第二の条件情報における照合の開始ノードを示す値を、ルー' トノードを示す値に設定する

請求の範囲 1 2に記載の照合装置。

1 5 . 前記条件情報作成手段は、入力された照合条件の先頭の条件のみを用いて前記第一の条件情報を作成する請求の範囲 1 2に記載の照合装置。

1 6. 前記条件情報作成手段は、照合を開始するノードをルートノードとし且つ入力された照合条件の全ての条件を用いて前記第二の条件情報を作成する請求の範囲 1 5に記載の照合装置。

1 7. 前記条件情報作成手段は、照合を開始するノードを第一の照合手段の処理が終了した時点のノードとし且つ入力された照合条件のうち先頭の条件を除く全ての条件を用いて前記第二の条件情報を作成する請求の範囲 1 5に記載の照合装

1 8. 前記条件情報作成手段は、入力された照合条件の先頭から子軸（c h i 1 d軸）又は子孫一自身軸（d e s c e n d a n t— o r— s e l f 軸）を持つ口ケーションステップのみによって構成される部分のみを用いて前記第一の条件情報を作成する請求の範囲 1 2に記載の照合装置。

1 9. 前記条件情報作成手段は、照合を開始するノ一ドをルートノードとし且つ入力された照合条件の全ての条件を用いて前記第二の条件情報を作成する請求の範囲 1 8に記載の照合装置。