明 細 書 携帯型電子機器 技術分野
本発明は、 携帯型電子機器のリセッ ト方法に係り、 特に小型な携帯型 電子機器のように、 その構造に制限がある場合の携帯型電子機器のリセ ッ ト方法に係る。 背景技術
ソフ トウェアが動作する携帯型電子機器、 例えば携帯電話や P D A等 の携帯可能なコンピュータ ' · システムにぉぃて、 動作中の Vフ ドウェア' が暴走してしまい全ての操作ボタンゃキーが操作不能となってしまう場 合がある。 そのような場合、 ソフ トゥヱァに従って動作する,コンビユ ー タ ' システムや C P Uとは関係の無いハードウエア回路で C P Uをリセ ッ ト (以降ハ一 ドウエアリセッ トという) する必要がある。 従来のハー ドウヱァリセッ トの方法は主に次の 3つである力5'、 いずれの方法も課題 力?めつた。
(方法 1 ) 電池を携帯型電子機器から取り外し、 再度電池を機器に接続 する。
(方法 2 ) 操作面の裏面などに配置された沈頭型リセッ トスィツチを針 金等の細いもので押す。
(方法 3 ) 携帯型電子機器の複数の押しボタンを同時に押す。
従来の携帯電話等では、 電池を機器から外しておき再接続することで ハー ドウヱァリセッ トする方法があった。 図 2は、 従来の携帯型電子機 器の第 1のハー ドウヱァリセッ ト方法を示すプロック図である。 使用者
が電池を機器から取り外し可能な構造であり、 電池 6 を機器に再接続す る際に、 電源電圧の急激な上昇を検出することで電源が投入されたこと を検出するパヮ一オンリセッ ト回路 9 5が動作し、 C P U 3にリセッ ト 信号を出力するので、 ソフ トゥヱァが暴走している場合でも C P U 3 を ハー ドゥヱァリセッ トすることが可能であった。 (方法 1 )
また、 従来の P D A等では、 表示面や操作面の裏側に設置された沈頭 型のリセッ トスイ ツチを針金等の細いもので押すことでハー ドゥエァリ セッ ト していた。 図 3は、 従来の携帯型電子機器の第 2のハードウェア リセッ ト方法を示すブロック図である。 沈頭型のリセッ トスイッチ 1 5 の出力信号がソフ トウェアの動作とは関係なしに C P U 3のリセッ ト端 子に入力されているので、 ソフ トウェアが暴走している場合でも C P II 3 をハー ドウェアリセッ トすることが可能であった。 (方法 2 ) ' ' さらに、 防水構造を有するデジタル式腕時計等では、 4つあるいは 3 つの全ての押しボタンを同時に押すことでハー ドウエアリセッ ト してい た。 図 4は、 従来の携帯型電子機器の第 3のハー ドウユアリセッ ト方法 を示すブロック図である。 各ボタ ン 1 0 1 、 1 0 2 、 1 0 3の出力信号 は、 チャタリ ング防止回路 (図示せず) に入力され、 ボタンが開閉する と きに生じるチャタリ ングを除去し、 4つあるいは 3つの全てのボタン が押されていることを検出する A N D回路 1 0 4に入力される。 A N D 回路 1 0 4は全てのボタンが押されていることを検出すると、 C P U 3 にリセッ ト信号を出力するので、 ソフ トウェアが暴走している場合でも C P Uをハー ドウェアリセッ トすることが可能であった。 (方法 3 ) しかし、 これら従来のハ一 ドウヱァリセッ ト方法には、 それぞれ以下 のような課題があった。
(課題 1 ) 方法 1 と方法 2では、 携帯型電子機器を防水構造とすること が 難であった。
(課題 2 ) 方法 2では、 針金等の特殊なものが必要であった。
(課題 3 ) 方法 2 と方法 3では、 使用者がハー ドウヱァリセッ トの方法 を理解していなければ用いることができなかった。
電池を機器から外しておく ことでハー ドウヱァリセッ トする方法 (前 記方法 1 ) の場合、 携帯型電子機器を防水構造とすることが非常に困難 である。 使用者が電池を機器から外しておぐことでハ一ドウ.ヱァリセッ トが可能で、 かつ防水可能な携帯犁電子機器の電池取り外し構造を実現 しょうとすると、 防水構造が非常に複雑で大き く、 重く なり'、 また製造 コス トが上がってしまう という課題を有していた。
沈頭型のリセッ. トスイ ッチでハー ドゥヱァリセッ トする方法 (前記方 法 2 ) の場合、 操作面のキーやボタンを防水構造とするのは当然である が、 操作面の裏面に配置された沈頭型リセッ トスイッチも防水構造とす る必要がある。 防水構造を有する可動部が機器の表裏それぞれに必要と -なるため、 機器が大き く なり、 また製造ュス トが上がってしまう いう /課題を有していた。 また、 ソフ トウェアが暴走してしまつだ場合、 沈頭 : 型リセッ トスィ ツチを押すための針金等の細いものが使用者の手元にあ - ¾とは限らず、 すぐにハードウェアリセッ トできないという課題もあつ た。さらに、沈頭型リセッ トスィ ツチを頻繁に操作することは無いので、 使用者によっては、 沈頭型リセッ トスィ ツチの目的や使用方法を理解し ' ていないためにハー ドウエアリセッ トできないとレ、う課題もあった。
防水構造を有するデジタル式腕時計等でよ く用いられるハー ドウェア リセッ トの方法と して、 .4つあるいは 3つの全ての押しボタンを同時に 押すことでハー ドウヱァリセッ トする方法 (前記方法 3 ) の場合、 通常 の操作において 2つ以上のボタンを同時に押すことはないので、 使用者 がハー ドウェアリセッ トの方法を知らない場合がほとんどである。 使用 者は、 ソフ トゥヱァの暴走という問題が発生してから取扱説明初を読み
はじめてハー ドウェアリセッ トの方法を理解するので、 その間機器を使 用できないという課題があった。
本発明は、 上記のような従来技術の問題点を解決するためになされた ものであり、 コンピュータ · システムにおいて動作中のソフ トウエアが 暴走した場合に、 簡単な操作で確実に C P Uをリセッ トできる携帯型電 子機器を提供することを目的とする。
■ 発明の開示
上記の目的を達成するために本発明は、 ソフ トゥヱァが暴走していて も C P Uをリセッ ト可能なハードウヱァリセッ ト回路を携帯型電子機器 に組み込んだ。 ハー ドウェアリセッ ト回路-は、 プッシュ式電源スィ ッチ
• 1 (以降; '電源スィ ッチと言う) を一定時間以上押し続けることを検出 する検出回路 2 (以降、 検出回路と言う) で検出し、 暴走している C P Uヘリセッ ト信号を出力する構成とした。 . .. . 図面の簡単な説明 : .
図 1は、 本発明による携帯型電子機器の第 1実施例を示すプロック図 である。
図 2は、 従来の携帯型電子機器の第 1のハー ドウエアリセッ ト方法を 示すブロック図である。
図 3は、 従来の携帯型電子機器の第 2のハ一 ドウエアリセッ ト方法を 示すブロック図である。
図 4は、 従来の携帯型電子機器の第 3のハー ドウ アリセッ ト方法を 示すブロック図である。
図 5は、 本発明による携帯型電子機器の第 2実施例を示すブロック図 である。
図 6は、 本発明による検出回路とヮンパルス発生回路の実施例を示す 回路図である。
図 7は、 図 6の検出回路とヮンパルス発生回路の各信号線の電位を示 すタイ ミング図である。
図 8は、 本発明による検出回路の実施例を示す回路図である。
図 9は、 本発明による携帯型電子機器の第 3実施例を示すブロック図 である。 .
図 1 0は、図 9の各信号線の電位を示す夕ィ ミ ング図の第 1例である。 図 1 1は、図 9の各信号線の電位を示すタイ ミ ング図の第 2例である。 図 1 2は、図 9の各信号線の電位を示すタイ ミング図の第 3例である。 図 Γ 3は、図 9の各信号線の電位を示すタイ.ミング図の第 4例である。 ' 図 1 4は、 本発明によるプッシュ式電源スイ ッチの防水構造を示す断 面図である。 ' '
図.1 5は、.本発明による腕時計型携帯型電子機器の外観図である.。 . ' 図 1 6は、本発明による第 4実施例の改善例を示すプロック図である。 図 1 7は、 本発明による電圧変換回路の実施例を示すブロック図であ る。 + · 図 1 8は、 図 1 7の各信号線の電位を示すタイ ミ ング図の第 1例であ 図 1 9は、 図 1 7の各信号線の電位を示すタイ ミ ング図の課題例であ る
図 2 0は、 本発明による携帯型電子機器の第 5実施例を示すブロック 図である。
図 2 1は、 図 2 0の各信号線の電位を示すタイ ミ ング図の例である。 発明を実施するための最良の形態
以下本発明の実施例を、 図面をもとに説明する。 本発明による第 1の 実施例を、 図 1 と図 1 5を用いて説明する。
図 1 5は、 L C D等の表示装置 5、 電源スイッチ 1 と操作ボタン 4の 配置などを示す腕時計型携帯型電子機器の外観図である。 図 1は、 主に 二次電池などの電池 6 (図示せず) で駆動される携帯型電子機器の全体 構成を示すブロック図である。
C P U 3はメモリ 3 2に記憶されたソフ ト ウェアに従って動作し、 L C D等の表示装置 5は C P U 3から出力される表示データを使用者が見 られるように表示し、 操作ボタン 4は使用者の操作を電気信号に変換し C P U 3へ出力し、 電池.6は携帯型電子機器全体へ電力を供給し、 電源 : スィ ツチ 1は電気的接点を開閉し、 検出回路 2は電源スィ ツチ 1-が一定 時間 ( t'2 ) 以上押しつづけられているか否かを検出し、 検出回路 2は 一定時間 ( t 2 ) 以上の押し続けを検出すると C P U 3のソフ トゥヱァ + .動作を初期化するために、 C P Uにリセッ ト信号を出力する。 :
電源スィ 、シチ 1の電気的接点の開閉状態.を C P U 3の入力ポー 卜で入 力し一定時間 ( t 1 ) 以上押しつづけられているか否かを、 ソフ ドゥエ ァに従って動作する C P U 3が検出し、 電源オンの状態で電源スィ ッチ 1がー定時間 ( t 1 ) 以上押し続けられていると検出すると、 C P U 3 は携帯型電子機器を電源オフする。 検出回路 2は一定時間 ( t 2 ) 以上 押し続けられているか否かをソフ トウェアに従って動作する C P U 3と は関係なくハ一ドウヱァ回路で検出し、 一定時間 ( t 2 ) 以上の押し続 .けを検出すると C P U 3のソフ トゥェァ動作を初期化するためのリセッ ト信号を出力する。
C P U 3で動作中のソフ トウェアが暴走した場合、 電源スィッチ 1が —定時間 ( t 1 ) 以上押し続けられていても C P U 3が携帯型電子機器 の電源をオフする動作は保証されないが、 C P U 3とは関係なくハード
ゥヱァ回路で検出し一定時間 ( t 2 ) 以上の押し続けを検出するとリセ ッ ト信号を出力する動作は保証される。 一定時間 ( t 1 ) と ( t 2 ) の 大小関係は、 当然 t 1 < t 2である。 仮に t l 〉 t 2 とすると、 ソフ ト ゥエアが暴走していない場合でも、 C P U 3は携帯型電子機器を電源ォ フする前にリセッ ト信号が出力されてしまう。
次に、 本発明による第 2の実施例を図 5から図 8を用いて説明する。 図 5は、 図 1のプロック図にヮンパルス発生回路 9を追加した構成を 示すブロック図である。
検出回路 2から C P U 3へのリセッ ト信号が長い時間出力され続けて C P U 3がリセッ ト状態であり続けるのを避けるために,、 ワンパルス発 生回路 9を検出回路 2 と C P U 3の間に追加した。. ヮンパルス発生回路 ' ' 9を追加することで、 リセッ ト信号が長い時間' C P U 3へ出'力され続け ないので、 C P U 3はリセッ ト信号解除後の初期化処理を開始する。 C : P U 3が初期化処理をすぐに開始するので、 使用者は携帯型電子機器が 正常に動作し始めたことをすぐに確認できる。
図 6は、 本発明による検出回路 2 とヮンパルス発生回路 9の実施例を 示す回路図である。
使用者が電源スィ ツチ 1 を押すと電気的接点が導通し、 離すと電気的 _ 接点 1 1が非導通となる。 離した状態では電気的接点 1 1が非導通なの で信号線 2 1は抵抗 1 2 を介して電池の負極に接続される。 押した状態 では電気的接点 1 1が導通するので信号線 2 1 は電池の正極に接続され る。 抵抗 2 4 とコンデンサ 2 6で積分回路を形成し、 この積分回路で電 源スィ ッチ 1 を押し続ける時間を設定する。 また、 C P U 3の入力ポー トに信号線 2 1 を接続し、 C P U 3は、 電源スィ ッチ 1が使用者に押ざ れているか否かをいつでも確認できる。 また、 信号線 2 1の立ち上がり や立ち下がりなどで C P U 3に割り込み信号を供給することもできる。
図 7は、 図 6の検出回路とヮンパルス発生回路の各信号線の電位を示 すタイ ミ ング図である。
信号線 2 1 は、 電源スィツチ 1 を押すと電池の正極電位、 離すと電池 の負極電位となる。 電源スィ ツチ 1 を押し続けると抵抗 2 4 を介してコ ンデンサ 2 6に電荷がたまるので、 信号線 2 2の電位は図 7に示すよ う に徐々に高く なる。 信号線 2 2の電位がヒステリ.シス特性をもつたィン バータ 2 7のしきい値電圧を越えると、 図 7のように信号線 2 3の電位 が反転する。 ワンパルス発生回路 9は、 コンデンサ 9 2と抵抗 9 3で微 分回路を形成しているので、 信号線 2 3の電位が高い電位から低い電位 に急激に落ちると、 信号線 ·9 1 には、 図 7に示すようなワンパルスが発 生する。 このワ パルスが C P U 3 にリ セ ト信号と して供給される。
また、 電源スィッチ 1 を離したときの動作は以下である。 電源スイツ ' チ 1 を離すと、 抵抗 1 ·2 とダイオー ド 2 5に電流が流れるので.コンデン - .サ,2 6に溜まった電荷は放電する。 抵抗 1 ·2の抵抗値.を比較的小さく設 定しておけば、 信号線 2 2の電位は図 7に示すように急激に降下する。 信号線 2 2の電位が急降下すれば、 イ ンバ タ 2 7の出力端子である信 号線 2 3の電位が低電位から高電位へ反転する。 ワンパルス発生回路 9 の出力端子である信号線 9 1 は抵抗 9 3で高い電位にブルアップされた 状態からさらに高い電位になろう とする力 、 ダイオー ド 9 4の順方向電 圧 ( V f )まで電位が上昇するとダイォー ド 9 4に電流が流れこむので、 図 7に示すように V f 以上に電位は上がらない。 ·
電源スィ ツチ 1 を押し続けると、 C P U 3で動作するソフ トウエアに 関係なく C P U 3にハ一 ドゥエァリセッ トをかける回路例の動作を図 6 と図 7を用いて説明した。 図 6の回路例は、 発振回路など常時動作する 回路がないので低い消費電力を実現可能である。 しかし、 積分回路と微 分回路を抵抗とコンデンサなどで構成しているので、 基盤上にコンデン
サなど複数の電子部品を配置する必要がある。 そこでコンデンサなどの 電子部品を使用しないで、 カウンタと発振回路などを用いた回路例を図
8に示した。 カウ ンタなどの回路を C P Uと同一チップに集積すれば、 基盤上の実装面積を増加することなく実現可能である。
図 8の動作を簡単に説明する。
. .発振回路 2 8は、 C P U 3のソフ トウヱァ動作に関係なく常時発振し、 カウンタ 2 9にク ロックを常に供給する。 電源スイッチ 1が押されてい ない場合、 イ ンバータ 1 5の出力信号 1 6がカウ ンタ 2 9を常にリセッ ト しているのでカウンタ 2 9 は計数動作しない。 よって、 カウンタの出 力信号 3 0は C P U 3にリセッ ト信号 3 0を出力しない。 一方、 電源ス イ ッチ 1が押されると、 ィンバータ 1 5の出力信号 1 6が力ゥンタ 2 9 をリセッ ト しないのでカウンタ 2 9は計数動作を開始する。 一定時間が 経過すると、 カウンタの出力信号 3 0は C P U 3 にリセッ ト信号 3 0を 出力し、 C P Uがハー ドウェアリセッ トざれる。 .
次に本発明による第 3の実施例を図 1 6.から図 1 9を用いて説明する。 - 本発明による第 4の実施例を、図 1 6と図 1 7-を用いて説明する.。図 1 6は、 携帯型電子機器の全体構成を示すブロック図であり、 第 1図に示した第 1実施 例の応用例である。 第 1実施例では C P U 3のみにリセッ ト信号を出力してい たが、 図 1 6の実施例では、 C P U 3に加えてメモリ 3 2と表示装置 5にもリ セッ ト信号を出力し、 システムをより確実にリセッ トしている。 また、 C P U とメモリなどの複数の I Cチップにリセッ ト信号を出力する場合、 I Cチップ それぞれの電源電圧が異なるなどの理由により供給すべきリセッ ト信号の電圧 レベルも異なる場合がある。'図 1 6の電圧変換回路 5 5は、 検出回路 2から出 力されるリセッ ト信号を 2つの異なる電圧に変換し、 C P U 3、 表示装置 5と メモリ 3 2に供給する。
図 1 7は、本発明による電圧変換回路 5 5の実施例を示すプロック図である。 マイナス電位側を各 I Cチップの共通.電源 (グランド) としプラス電位側が V aと V bの異なる電位を有する 2つの電源が用いられる場合の実施例である。 また、 各 I Cチップのリセッ ト入力端子は、 マイナス電位側が供給されるとリ セッ ト状態となり、 プラス電位側力供給された状態では非リセッ ト状態となる 場合の例である。 ヒステリシス特性をもったバッファ 2 7 1は、 信号線 2 2の 緩やかな電位上昇や下降をある電位レベルを境界にして急峻な電位変化へと変 えるためのバッファである。
電源スィッチ 1の電気的接点 1 1がオフの状態では、 オープンドレイントラ ンジス夕 2 7 3がォフなので、各 I Cチップへ供給されるリセット信号 5 5 4、 5 5 5は、 それぞれプルアップ抵抗 5 5 2、 5 5 3により異なる電位を有する 電源 (V aおよび V b ) のプラス電位側へ接続される。 .
ダイォード 5 5 1の向きとオープンドレイントランジスタ 2 7 3の'ドレイン 端子の接続先は、 V aと V bの電位で決める。 す.なわち、 オープンドレイント ランジスタ 2 7 3がォフの時にブルアップ抵抗 5 5 2、 5' 5 3とダイオード 5 5 1を介して電源 V a'と V b間に電流が流れない方向にダイォ ドの向きを決 める。 例えば、 図 1 7の例では V a電位が V b電位より大きい (V a > V b ) 場合を示している。
オープンドレイントランジスタ 2 7 3がォフでは、 リセッ ト信号 5 5 4、 5 5 5は、 それぞれプルアップ抵抗 5 5 2、 5 5 3により異なる電位を有する電 源 (V aおよび V b ) のプラス電位を保持している。 従ってオープンドレイン トランジスタ 2 7 3がォフでは、 リセッ ト信号 5 5 5は V b電位となるので C P U 3のリセット端子へは V b電位が供給され C P U 3は通常状態、 つまり非 リセッ ト状態となる。 また、 リセッ ト信号 5 5 4は V a電位となるので表示装 置 5とメモリ 3 2のリセッ ト端子へは V a電位が供給されそれぞれ通常状態、 つまり非リセッ ト状態となる。
一方、 オープンドレイントランジスタ 2 7 3がオンすると、 トランジスタの ドレイン端子がマィナス電位側 (グランド) に接続されるので、 抵抗 5 5 2に 電流が流れリセッ ト信号 5 5 4がマィナス側電位 (グランド) となる。 また、 ダイオード 5 5 1と抵抗 5 5 3にも電流が流れリセッ ト信号 5 5 5もマイナス 側電位 (グランド) となる。
.図 1 8は、 図 1 7の各信号線の電位を示すタイミング図である。 図 7のタイ ミング図と同様に、 信号線 2 1は、 電源スィッチ 1を押すと電池のプラス側電 位、 離すと電池のマイナス側電位となる。 電源スィッチ 1を押し続けると抵抗 2 4を介してコンデンサ 2 6に電荷が徐々にたまるので、 信号線 2 2の電位は 徐々に高くなる。 信号線 2の電位がヒステリシス特性をもったバッファ 2 7 1のしきい値電圧を越えると、 信号線 2 7 2の電位がマイナス電位側 (グラン •ド) -からプラス側電位と.変ィ匕し、 ォ一プンドレィ''ントランジスタ 2 7 3がォフ からオンへ急峻に変化する。. '
図 1 7のブロック図に示すように、 C P U 3、 表示装置 5とメモリ 3 2.など の複数の I Cチップにリセッ ト信号を供給する場合、 'オープンドレイントラン ジスタ 2 7 3がオフからオンへ急峻に変化することが重要となる b その理由に ついて説明するために、. 図 1 7と図 1 9を用いて、 オープンドレイントランジ スタ 2 7 3がオフからオンへ緩やかに変化する場合の問題点について説明する。 図 1 7のブロック図において、 ヒステリシス特性をもったバッファ 2 7 1が無 い場合を仮に想定するとその動作は、 図 1 9に示すタイミング図となる。 ·信号 線 2 2の電位力徐々に高くなると、 オープンドレイントランジスタ 2 7 3が完 全なオフから徐々にオンし、 プルァップ抵抗 5 5 2に電流が流れ始める。 抵抗 5 5 2に電流が流れるに従い、 図 1 9の 5 5 aのタイミングで示すように、 信 号線 5 5 4の電位が V aから徐々に低下し始める。 信号線 5 5 4の電位が更に 低下すると、プルァップ抵抗 5 5 3とダイオード 5 5 1にも電流が流れ始める。 抵抗 5 5 3とダイオード 5 5 1に電流が流れるに従い、 図 1 9の 5 5 bのタイ
ミングに示すように、 信号線 555の電位が Vbから徐々に低下し始める。 こ こで、 CPU3のリセッ ト端子の入力回路が反応する電位を仮に V 30 1とし、 表示装置 5とメモリ 32のリセッ ト端子の入力回路が反応する電位を仮に V 5 01とすると、 信号線 301と信号線 501、 信号線 32 1はそれぞれ図 19 のタイミング図に示す 55 cと 55 dのタイミングで有効となる。 55 cから 55 dまでの期間を t LCD 0 f f とする。 t LCD 0 f f の期間では、 表示 装置 5とメモリ 32がリセッ トされた状態で、 C P U 3にはリセッ トがかかつ ていない状態となってしまう。 仮に、 このような状態で電源スィッチ 1がオン 状態からオフ状態に変化すると、 システムの一部にのみリセッ トがかかった状 態となり不都合が生じる。 例えば、 図 1 9のタイミング 55 eで電源スィッチ 1がオンからオフに変化すると、 図 19に示す様に表示装置 5とメモリ 32の リセ;ノ ト端子の信号 501と 32 1は出力されるが、 CPU 3のリセッ ト端子 の信号 301は出力されない。
以上のような問題が発生しないように、 ヒステリシス特性をもったバッファ 271を用い、 オープンドレイントランジスタ 273が急峻に変化するように 标成する 0 . '■ ' - なお図 1 7において、 電源スィツチ 1を離したときの動作は図 7のタイミン グ図と同様に、 電源スィッチ 1を離すとコンデンサ 26に溜まった電荷力放電 し、 信号線 22の電位は比較的急峻に降下し、 オープンドレイントランジスタ 273がオンからオフに急峻に変化する。 オープンドレイントランジスタ.27 3がオフするのでリセッ ト信号 554と 555は、 それぞれプルアップ抵抗 5 52と 553により、 異なる電位を持つ電源 V aと Vbに接続され、 リセッ ト 状態が解除される。
次に、本発明による第 4の実施例を図 9から図 1 3を用いて説明する。 図 9は、 電源スイッチ 1 による電源制御回路 8の動作と、 電源スィ ッ チ 1 による検出回路 2の動作を説明するための図である。
電源スィ ツチ 1の出力信号 1 7は、 検出回路 2 と〇 R回路 7に接続さ れ、 電源スィ ッチ 1が押されると出力信号 1 7は高い電位 (論理 1 ) を 出力する。 0 R回路 7の別の入力端子には C P U 3のソフ トゥヱァで制 御される出力信号 3 1が接続され、 0 R回路 7はいずれか 1つの入力が ?¾理 1である時に出力信号 7 1 を制御し電源制御回路 8·を電源オンする c 電源制御回路 8が電源オンするとその出力信号 8 1が出力され C P U 3 が動作する。 検出回路 2は、 電源スィ ッチ 1がー定時間 ( t 2 ) 以上押 し続けられたことを検出するとその出力信号である C P Uへのリセッ ト 信号 1 8を出力し、 C P U 3を初期化する。
図 1 0を用いて、 携帯型電子機器の電源オフの状態で電源スィ ッチ 1 が押され、 一定時間 ( t 1 o n) が経過する前に離しだ時の動作を説明 する。 ' ' . ■
. 電源オフの状態で電源スイ ッチ 1が押されると 0 R回路 7の 1つの入 力が論理 1 となり.、 即座に電源制御回路 8が電源オンし C P U.3が動作 開始する。 C P U 3は動作開始から一定時間 ( t l o n) をソフ トゥヱ ァで計数開始する。 一定時間 ( t 1 0 η')'を C P U 3が計数完了する以 前に電源スィ ッチ 1が離れると、 0 R回路 7の 2つの入力が共に論理 0 となり、 即座に電源制御回路 8が電源オフし C P U 3への電源供給が遮 断され動作停止する。
: 図 1 1 を用いて、 携帯型電子機器の電源オフの状態で電源スィ ッチ 1 が押され、 一定時間 ( t l o n) が経過した後に離した時の動作を説明 する。 ― .
電源オフの状態で電源スィ ツチ 1が押される'と O R回路 7の 1つの入 力が論理 1 となり、 即座に電源制御回路 8が電源オンし C P U 3が動作 開始する。 C P U 3は動作開始から一定時間 ( t 1 0 n) をソフ トゥェ ァで計数開始する。一定時間( t I o n) を C P U 3が計数完了すると、
C P U 3 のソフ トゥエアで制御される出力信号.3 1 を論理 0から 1 に変 更する。 その後に電源スイッチ 1が離れても出力信号 3 1が論理 1 なの で、 電源制御回路 8は電源オフせず C P U 3への電源供給が遮断されず C P U 3は動作継続する。
図 1 2 を用いて、 携帯型電子機器の電源オンの状態で電源スィ ッチ 1 が押され、一定時間( t 1 )が経過した後に離した時の動作を説明する。 電源オンの状態で電源スィ ッチ 1が押されると、 C P U 3は電源スィ ツチ 1が押されてから一定時間( t ί )をソフ トウェアで計数開始する。 一定時間 ( t 1 ) を C P U 3が計数完了すると、 C P U 3のソフ トゥェ ァで制御される出力信号 3 1 を論理 1から 0に変更する。 その後に電源 スイツチ.1が離れると、 0 R回路 7の 2つの入力が共に論理 0どなり、 即座に電源制御回路 8が電源オフし C P U 3への電源供給が遮断され動 作停止する。 - 図 1 3 を用いて、 携帯型電子機器のソフ トウエアが暴走した状態で電 源スィ ッチ 1が押され、 一定時間 ( t 2 ) が経過した後に離した時の動 作を説明する。 · '
電源オンの状態で電源スィ ツチ 1が押さ.れても C P U 3が暴走してい ると、 電源スィ ツチ 1が押されてから一定時間 ( t 1 ) をソフ ト ウェア で計数できない。 検出回路 2がー定時間 ( t 2 ) 以上押し続けられたこ とを検出するとその出力信号であるリセッ ト信号 1 8を出力し、 ' C P U 3を初期化する。 -
C P U 3の初期化処理は 2種類ある。 ハー ドウヱァ初期化とソフ ト ゥ エア初期化である。 リセッ ト信号 1 8を C P Uが受け付けると、 C P U は最初にハー ドゥヱァ初期化し次にソフ ドウヱァ初期化する。 C P Uや その出力ポー トによ りハードウェア初期化の内容は異なる。 しかし、 ノヽ 一ドウヱァ初期化によ り出力信号 3 1がどのような状態に設定されても、
ソフ トウェア初期化において出力信号 3 1を論理 0に確実に変更すれば 何の問題もない。 一定時間 ( t 2) でリセッ ト信号 1 8が出力された後 に、 電源スィ ッチ 1が離れるとリセッ ト信号 1 8が解除され、 電源制御 回路 8が電源オフする。
· 使用者にとって図 1 2における電源オフ操作と図 1 3におけるリセッ ト操作は、 ほとんど同じである。 使用者が電源スイ ッチ 1 を押している. 一定時間 ( t 1 ) と ( t 2) が異なるだけである。 そして携帯型電子機 器の携帯方法や使用目的に従って一定時間 ( t 1 ) と ( t 2) を機器の 設計時に設定すればよい。 使用者が一定時間 ( t 1 ) と ( t 2) を変更 できる構成とする必要は特にない。 .
例えば、.携帯電話な:どのよ う に、 通常待ち受け状態の電源オン状態で あり、 時々混雑した電車に乗る時などに電源オフし、 胸ボケッ ドなどに 携帯し誤って電源スィ ツチを短い時間押してしまう可能性があるふた無 ·、'' し形状の場合、 一定時間 ·( t 1 0 n) と .(t 1 ) をある程度長い時間、 .. 例えば 3秒、 一定時間 ( t 2 ) を 4秒以上 6秒以下などに設定する。
上記の例では一定時間 ( t 2) を 4秒以上 6秒以下と したが、 これは · 図 6に示すように検出回路 2の積分回路を抵抗とコンデンサなどで構成 しており、 コンデンサなどの容量値のばらつきがあることを想定してい るからである。 無論、 図 8に示すように検出回路 2を精度の良い発振回 路 2 8 とカウンタ 2 9などで構成すれば、'一定時間 ( t 2 ) をほぼ正確 に 4秒に設定することも可能である。
また別の例と して、 ふた付きの P D Aなどのように、 通常ふたを閉め て電源オフ状態であり、 時々鞠から取り出しふたを開けて電源オンし使 用するような機器の場合、 ふたを閉めておけば誤って電源スィ ツチを押 してしまう可能性がないので、 またふたを開けてから即座に電源オンし 使用したいので、 一定時間 ( t 1 0 n) を短い時間、 例えば 0. 1秒、
一定時間 ( t 1 ) を比較的短い時間、 例えば 1秒、 一定時間 ( t 2 ) を 2秒以上などに設定する。
また別の例と して、 腕時計型の携帯電話などを考えた場合、 通常待ち 受け状態の電源オン状態であり、 時々混雑した電車に乗る時などに電源 オフし、 手首に携帯し電源スィッチの配置と構造によっては、 誤って電 源スィツチを短い時間押してしまう可能性がほとんどない場合、 一定時 間 ( t 1 0 n ) と ( t 1 ) を比較的長い時間、 例えば 2秒、 一定時間 ( t 2 ) を 3秒以上などに設定する。
いずれの場合も、 使用者は、 電源スィ ツチ 1 を 1秒から 3秒間押し続 ける通常の操作によ り携帯型電子機器の電源をオフする。 そしてごく ま れに発生するソフ トウヱァの暴走によ り動作が異常だと感じたときに、 いつたん携帯型電子機器の電源をオフしてみよう どいう 自然な発想があ れば、'使用者は特にソフ トウヱァが暴走した時にリセッ ト操作す'る必要 があるという専^的な知識が無くても、 通常の操作である電源.オフ操作 .をするつも りで電源スィ ツチを 2秒から 4秒以上押し続けることで自然 にリセッ ト操作することが可能である。 · * .
、 図 1 4は、 電源スィ ッチ 1の防水構造を示す断面図である。 .
防水ケース 1 1 0に円形の穴をあけ、 パッキン 1 1 2 を取付けたスィ ツチ可動部 1 1 1 を防水ケース 1 1 0に取付けている。 スィ ツチ可動部 1 1 1の先端には溝 1 1 3 とつめ 1 1 4がある。 溝 1 1 3によ りつめ Γ 1 4はバネ性をもち、 つめ 1 1 4がケース 1 1 0にひっかかり抜けない ような構造である。
ポリ ドーム 1 1 5は、 スイ ツチ可動部 1 1 1 の先端と フレキシブル基 盤 1 1 6の間にあり、 スイ ツチ可動部 1 1 1 を押上げている。 使用者が スィ ッチ可動部 1 1 1 を押し下げると、 ポリ ドーム 1 1 5がつぶれ、 ポ リ ドーム 1 1 5 と フレキシブル基板 1 1 6の電気的接点が導通する。 ま
た、 使用者がスィツチ可動部 1 1 1から指を離すと、 ポリ ドーム 1 1 5 がドーム状の元の形に戻り電気的接点が非導通となる。
次に、 本発明による第 5の実施例を、 図 2 0を用いて説明する。
図 2 0は、図 9に示した実施例の一部を変更した例である。電源スィツチ 1、 検出回路 2、 O R回路 7、 電源制御回路 8および C P U 3の機能と動作は、 図 9に示した実施例と同等である。
図 1 0を用いて、 図 9の実施例における携帯型電子機器の電源オフの状態で 電源スイッチ 1が押され、 一定時間 ( t 1 0 n ) が経過する前に離した時の動 作を説明したカ^ 図 2 0の実施例においても同じ動作である。
図 1 1 .を用いて、 図 9の実施例における携帯型電子機器の電源オフの状態で 電源スィッチ 1力押され、 一定時間 (t 1 o n ) 力 ま過した後に離した時の動 ' 作を説明したが、 図 2· 0の実施例においても同じ動作である。 '
' 図 1 2を用いて、 図 9の実施例における携帯型電子機器の電源オンの状態で . 電源スィッチ 1が押され、.一定時間 (t 1 ) が経過した後に離レた時の動作を 説明したが、 図 2 0の実施例においても同じ動作である。
図 2 1を用いて、'携帯型電子機器のソフ トウェアが暴走した状態で電源スィ - ツチ 1が押され、一定時間( t 2 )が経過した後に離した時の動作を説明する。
電源ォンの状態で電源スイッチ 1力 s押されても C P U 3力暴走していると、 電 源スイッチ 1が押されてから一定時間( t 1 )をソフトゥヱァで計数できない。 検出回路 2がー定時間 ( t 2 ) 以上押し続けられたことを検出するとその出力 信号である信号 1 8を出力し、 オープンドレイントランジスタ 2 7 3をオンす る。 オープンドレイントランジスタ 2 7 3がオンすると、 抵抗 7 2に電流が流 れ信号線 7 3は、 マイナス電位側 (グランド) の電位を示し、 電源制御回路 8 がオフ状態となり出力端子 8 1の電位が低下する。 出力端子 8 1の電位を監視 している電圧検出回路 8 2が電位低下を検出すると、 C P U 3を初期化すべく 信号線 8 4を出力する。
産業上の利用可能性
以上説明したように、 本発明によれば、 防水型の携帯型電子機器で動 作するソフ トゥヱァが暴走してしまい全ての操作ボタンゃキーが操作不 能とな'つてしまう場合でも、 機器から電池を取り外す必要が.ないので、 使用者が電池を取り外し可能でかつ防水可能な構造を有する必要がない ( また、 プッシュ式の電源スィ ツチを押し続けることでハ一 ドウヱァリ セ-ッ トするので、 針金等の特殊なものが必要ない さらに、 使用者が通 常よ く使う電源ォン · オフの操作とハー ドウエアリセッ トの操作がよ く 似ているので、 使用者はハー ドウェアリセッ ドの操作方法を特に学習す る必要がない。 ソフ トゥヱァが暴走しているとか'、 ノヽー ドウエアリセッ ドとかの専門的知識がない場合でも、 ソフトウェアが動作'しない (暴走 した) ので電源を一度ォフしてみるというごく自然の操作でハ一 ドウヱ ァリセッ トすることができる。