明 細 書 企業経営に使われる表データ生成コンピュータシステム 技術分野
一般に企業経営上使われる数値データはその属性に基づき整理、 集計され二次元表形式 にまとめられて表示され経済分析に利用されるが、 その行列形式表データにおいて、 企業 内部でその企業属性に基づき集計された前記各列の合計値データと、 その企業外部で設定 された属性に基づき集計された前記各行の合計値データとからそれらの各行■各列で交叉 する各セルの数値を求める手段を備える表データ生成コンピュータシステムに関する。
背景技術
従来の二次元行列表形式の目的の表データを作成する場合、 個々のデータの属性を目的 に合った一定の区分で整理し、 この区分に従い個々のデータの数値を集計して表形式にま とめるのが一般である。
し力、し、 企業の経済情勢や経営環境の変化に伴い、 その企業外部情報を取り込んでデ一 タを作成しょうとする場合、 従来の自社の区分で設定されている社内の分析コンピュータ システムでは作成困難である場合が多い。
またそのため、 その社内分析コンピュータシステムの再構築は多くの時間と経費を必要 とする。
そこで、 数値データの中で価格や原単位値を伴う数値データについては、 個々のデータ に遡って自社分析システムを変更せず、 従来の自社区分による合計データを活かして、 社 外外部情報を組入れて目的とする表データを作成しょうとする方法が望まれる。
以下売上デ一タについて具体的な一例を第 6図に示す。 第 6図の左表は一般的な企業内 部の自社データを示し、 各列はその企業の商品別 (A , B , C) を示し、 それぞれの各列
の下側に売上合計値が示される。 一方、 各行は販売先別 (甲、 乙、 丙、 丁) を示し、 各行 の右側にそれぞれ売上合計値が示される。
第 6図の右表は、 各販売先からの情報によリ再分類整理集計した最終ユーザ別の売上合 計額を示す。 すなわち、 販売先甲、 乙、 丙、 丁からそれぞれの売り先の最終ユーザ別の販 売情報を貰って、 新たに商品別の列と、 最終ユーザ別の販売情報の行とからなる二次元行 列表データを作成する場合の関係を示す。 この例では社内の列合計データをそのまま活か し、 行の合計データを社外情報に組替えることになる。
以上の組替えを図る時、 自社システムが直ちに活用できるとは限らなかった。 特に、 状 況に応じて外部情報の属性を変えるときは自社システムは活用できなかった。
本発明は前述した点に鑑みてなされたものであり、 その目的とするところは、 以上のよ うに外部情報によリ行合計が組替えられたとき、 セル毎のセル数値を求めることは困難と みられてきたが、 本発明は以上のような行列データよりセル毎のセル数値を求める計算可 能な方法を解決する手段を備えて、 公的機関を初め各種機関が提供する経済■社会データ を自社システムのデータと組合せて利用するときや、 自社内データを社内システムに記憶 されてない新たな属性で集計分析するときに応用し解決できるシステムを提供する。 発明の開示
本発明の企業経営に使われる表データ生成コンピュータシステムは、 企業経営に使われ る数値データが、 複数の属性に基づき整理■集計される二次元配置の n行 m列セルデータ s s j ( i = 1 , 2 , ■■■■ η ) ( = 1 , 2 , - - - - m) と、 各行の m個のセル数値の合計値 y t i ( i = 1 , 2, ·■■· n ) 及び、 各列の n個のセル数値の合計値 x t i ( j = 1 , 2 , ■•■■m) の属性の異なる 2組の一次元データと, 前記各列毎の n個のセル数値は共通した 一定量の倍数となり、 かつその列毎のそれぞれの一定量の数値を示す数の素因数の構成は 少なくとも部分的に異なるようにされた、 その一定量である原単位値 P i ( j = 1 , 2 , - - - - m) の一次元デ一タとからなる行列形式表データにおいて、
前記企業内部で、 その企業属性に基づき集計された一次元データを合計値 X t j及びその 原単位値 P iとし、 前記企業外部で設定された属性に基づき集計された一次元データを合 計値 yt iとし、 それらの値 x t i , P j , y t iを既知数として行列が交叉する n xm個の各 セル数値である S i jを未知数とする部分データを求める手段を備える表データ生成コンビ ュ一タシステムであって、
前記システムは、 企業内部データと外部情報データの組替データとし、 解を求める前記 セルの範囲の行及び列の設定と、 その範囲の中の行列選定順序を入力させる設定入力画面 を表示し、 その入力データを初期設定テーブルに記録する初期設定手段と、
設定された行列選定順序に従って、 そのシステムは初期設定テーブルよリーつの行列を 選定し、 その選定した列の合計値 X t の原単位値 Piを P ,·とし、 Ρ,·から +—差の同じ二 つの単位値 P (0) , P (2) を生成する原単位値 +—差生成手段と、
前記選定した行 yt iを yt 1として第 1行目の合計値 yt i' とし、 次に選定しなかった 行 y t 2, ·■-· y t nを総て加えて第 2行目の合計値 y t 2' とすると共に、 さらに前記選定 した列 X を x t 1として第 1列目の合計値 x t 1 ' とし、 次に選定しなかった列 X t 2, X t 3, χ t 4, ■■■■を最後の列 χ tmを除く次の式 P (0) (x t 2/P2+x t 3/P3 + - - - " X tm ZPm一 により算出した値を第 2列目の合計値 x t 2' とし、 次の式 P (P2-P
(0) ) ( X t, m ZPm— + X tmにより算出した値を第 3列目の合計値 X t 3' とし,
3列とする縮約を行う P (0) を用いて 2行 3列縮約表に生成した P (0) 表生成手段と, P (0) 表生成手段と同様の 2行 3列縮約形態を P (0) の代りに P (2) を用いて 2 行 3列縮約表に生成する P (2) 表生成手段と、
前記 2行 3列縮約表の第 1、 第 2、 第 3の各列合計値をそれぞれ a , b, cとし第 1、 第 2の各行合計値を d, eとする既知数として、 (行番号 i =1 , 2, 列番号 2, 3) の 6個のセル数値を
X! 1 =— 2 (a + b + c) +3 d + θί
x 2 1 = 3 a + 2 (b + c) -3 d -a
x 12=6 a + 4 (b + c) -6 d - 3 a + β
X 22 =— 6 a— 3 b-4 c + 6 d + 3 ff— /S
x ! 3 = - 4 a - 2 (b + c) +4 d + 201 - β
x23 = 4 a+2 b + 3 c— 4 d— 2α + /3
以上の各式のように未知数 , β を用いて表わす 2行 3列縮約表セル数値表示手段と、 前記縮約直前の表データにおける第 1行目の第 2列目 s 2から最終の列 s, mを除く第 m 一 1列目 S 1. までのセル数値について、 それぞれの単位量を合計した n 1 2= s! 2/ P2+s 13ZP3 + .'''S l. m— 一 ,を生成する P (0) , P (2) 表の s12' , S 1 2" セル単位量 n 1 2生成手段と、
P (0) 表及び P (2) 表よりなる 2行 3列縮約表のそれぞれの合計値及び原単位値 P , , P (0) , P (2) に基づき、 法 に関する前記セル単位量 n 1 2の剰余類を算出し、 n 1 2の解の対象となり得る数列を算出表示する P,設定によるセル単位量 n 1 2解数列 算出手段と、
前記 とは互いに素な因数を含む P/ を設定し、 以下 P で行う同様の手段でその P !' から +—差の同じ二つの単位値 P' (0) , P' (2) を生成し、 次に 2行 3列縮約 の P' (0) , P' (2) 表を生成し、 次に P' (0) , Ρ' (2) 表の合計値、 原単位 値 Ρ , P' (0) , P' (2) に基づき、 Ρ の法に関する前記 η 1 2の剰余類を算 出し、 η 1 2の解の対象となり得る数列を算出表示する Ρ 設定によるセル単位量 η 1 2解数列算出手段と、
η 1 2解数列算出手段が 設定による η 1 2解数列と Ρ 設定による π 1 2解数列の 中に重なった唯一定まる解があれば、 初期設定手段で定めた現在の計算順序にある η 1 2 の単位量が確定し、 選択 π 1 2単位量計算結果テーブルに記録すると共に、 初期設定亍ー ブルを検索して次の計算順序の列のセル s jを読出し、 その列を第 1列に移してそのセル 数値を定める前述の各手段を繰返し、 さらにその列のセル数値が総て定められ完了すれば、 初期設定亍一ブルより次の行の計算順序の選定行列を読出しその n 1 2単位量を定める前 述の各手段を繰返し、 初期設定テーブルに設定した求めるべきセルの範囲を総て完了させ
るその全結果の亍一ブルへの記録を終了する選定 n 1 2単位量逐次計算手段とを備えるこ とを特徴とする。
また、 前記企業内部で集計された一次元データの合計値 X t jの属性はその企業の複数の 販売先の販売商品別の売上合計額を示し、 原単位値 P jはそれら販売された商品の単価価 格であり、 一方前記企業外部で設定され集計された一次元データの合計値 y t jの属性は前 記各販売先からの情報によリ再分類整理の最終ユーザ別の売上合計額を示すことを特徴と する。
また、 前記 n 1 2解数列算出手段が P 設定による n 1 2解数列と P による n 1 2解 数列の中に複数個重なる解があれば、 さらに P とは互いに素な P /' を設定し、 前記 n 1 2解数列算出手段を繰返すことを特徴とする。 図面の簡単な説明
第 1図は、 企業経営に使われる表データ生成コンピュータシステムの構成図であり、 第 2図は、 n行 m列二次元配列表データの一般的な形式図であり、 第 3図は、 n行 m列デ一 タを P (0) を用いて 2行 3列に縮約した P (0) 表であり、 第 4図は、 n行 m列データ を P (2) を用いて 2行 3列に縮約した P (2) 表であり、 第 5図は、 2行 3列の表デ一 タの合計値を既知数として 6個のセル数値を未知数 a, S で表した計算式であり、 第 6 図は、 企業自社の一般的な表データと企業外部情報データの関係の一実施例を示す図であ リ、 第 7図は、 表データ生成コンピュータシステムの動作の流れ図①であり、 第 8図は、 表データ生成コンピュータシステムの動作の流れ図②であり、 第 9図は、 表データ生成コ ンピュータシステムの動作の流れ図③であり、 第 1 0図は、 n行 m列の二次元形式表デ一 タの実施例であり、 第 1 1図は、 P (0) , P (2) による 2行 3列縮約の P (0) , P (2) 表の実施例表であり、 第 1 2図は、 P (0) 表、 P (2) 表のセル数値を 2つの未 知数で表示する実施例である。 発明を実施するための最良の形態
本発明の実施の形態を添付図面に基づき説明する。
第 1図は本発明の企業経営に使われる表データ生成コンピュータシス亍ム 1の構成図を 示す。
ここでの実施例では、 表データ生成コンピュータシステム 1はデータ処理コンピュータ 端末 1 0 (1台或は複数台でもよい) と、 データベースサーバ 20からなる。
データベースサーバ 20はデータベース 21を管理し、 後述するように表データ生成に 必要な各種テーブルを備える。
—方、 データ処理コンピュータ端末 1 0は少なくとも表示部 1 1と、 企業外部情報デ一 タ記録媒体 90からその情報データを読込むためのハードディスクドライブ (H D D) 1 2と表データ生成の流れを制御するためのソフトプログラム 1 0 a及び後述するように必 要な各種手段を備える。
以上のシステム 1で生成する表データについて述べる前に、 一般に企業経営に使われる 行列形式二次元表データについて説明する。 すなわち、 第 2図の n行 m列二次元形式の表 データ 1 00に示すようにその表データは、 企業経営に使われる数値データと、 行と列そ れぞれの属性に基づき整理■集計される二次元配置の n行 m列セルデータ s j ; ( i = 1 , 2, ---- n) ( j =1 , 2, ----m) と、 各行の m個のセル数値の合計値 y ( i = 1 , 2, ■■■· n) 及び各列の m個のセル数値の合計値 xり ( j = 1 , 2, · ·■■ m) の属性の異 なる 2組の一次元データと、 前記各列毎の n個のセル数値は共通した一定量の倍数となり かつその列毎のそれぞれの一定量の数値を示す数の素因数の構成は少なくとも部分的に異 なるようにされたその一定量である原単位値 P i ( j = 1 , 2, ','' ) の一次元データ とからなる。
以上のような一般的に使われる n行 m列二次元形成の表データ 1 00 (第 2図参照) に おいて、 前記企業内部で、 その企業属性に基づき (例えば、 その企業の販売する各種商品 等) 集計された一次元データを合計値 X t j及びその原単位値 P jとし、 前記企業外部で設 定された属 1生に基づき (例えば、 その企業の販売店の販売先の情報データである顧客すな わち、 最終ユーザ別の販売額等) 集計された一次元データを合計値 y t ,とし、 それらの値
x t i , P j , y t ,を既知数として行列力《交叉する n X m個の各セル数値である s , を未知 数とする部分データ量を求める各種手段を備える表データ生成コンピュータシステム 1で ある。
以下、 詳細にそのシス亍ム 1の各種手段を説明する。
システム 1は、 企業内部データと外部情報データの組替データとを入力し、 その解を求 めるセルの範囲の行及び列の設定と、 その範囲の中の行列選定順序を入力させる設定入力 画面を表示し、 その入力データを初期設定亍一ブル 2 1 aに記録する初期設定手段 1 O b を備 る。
またシステム 1は、 設定された行列選定順序に従って亍一ブル 2 1 aよリーつの行列を 選定し、 その選定した列の合計値 X の原単位 P iを P とし、 その P,から +—差の同じ 二つの単位値 P (0) , P (2) を生成し、 テーブル 2 1 Pに記録する原単位値 +—差生 成手段 1 0 dを備える。
またシステム 1は、 選定した行 y t iを y t 1として第 1行目の合計値 y t 1' とし、 次に 選定しなかった行 y t 2~y t nを総て加えて第 2行の合計値 y t 2' とすると共に、 さらに 選定した列 X t iを X t 1として第 1列目の合計値 X t 1' とし、 次に選定しなかった列 X t 2 X l 3, X , 4, を最後の列 X tmを除く次の式 P (0) (x t 2/P2+ x t 3/P3 + - -- - + x tm_1/Pm_1) により算出した値を第 2列目の合計値 x t 2' とし、 次の式 (P2— P (0) ) (x l 2/P2) + (P3— P (0) ) (x l 3/P3) +■■■ ·+ (Pm-i -P (0) ) (x tm_, Pm-, + x tmにより算出した値を第 3列目の合計値 x t 3' とし 3 列とする縮約を行い、 縮約表テーブル 2 1 Pに記録する P (0) を用いて 2行 3列縮約表 に生成した P (0) 表生成手段 1 O dを備える (第 3図参照) 。
またシステム 1は、 P (0) 表生成手段 1 0 dと同様の 2行 3列縮約形態を P (0) 代 りに P (2) を用いて 2行 3列縮約表に生成する P (2) 表生成手段 1 0 eを備える (第 4図参照) 。
またシステム 1は、 2行 3列縮約表の第 1、 第 2、 第 3の各列合計値をそれぞれ a, b, cとし、 第 1、 第 2の各行合計値を d, eとする既知数として, それによるセル数値 x u (行番号 2、 列番号 j =1 , 2, 3) の 6個のセル数値を
X! τ =— 2 (a + b + c) +3 d +
x a! = 3 a + 2 (b + c) — 3 d— Q?
x 12=6 a + 4 (b + c) -6 d -3 ff + /S
x22 =— 6 a— 3 b— 4 c + 6 d + 3 一
x 13 = -4 a-2 (b+c) +4 d + 2 -β
x23=4 a + 2 b + 3 c— 4 d— 2Q? + ^
以上の各式のように未知数ひ, ^ を用いて後述するように表わすことができるが、 そ のように表わす 2行 3列縮約表セル数値表示手段 10 f を備える (第 5図参照) 。
またシステム 1は、 縮約直前の表データにおける第 1行目の第 2列目 s 2から最終の列 s 1mを除く第 m— 1列目の s までのセル数値について、 それぞれの単位量を合計し た门 1 2 = 312 2+ 313 3 + .'+31, m— を生成する P (0) , P (2) 表のそれぞれの S 12' , s.12" セル単位量 n 1 2生成手段 1 0 gを備える。
またシステム 1は、 P (0) 表及び P (2) 表よりなる 2行 3列縮約表のそれぞれの合 計値及び原単位値 Ρ (0) , Ρ (2) に基づき、 法 Ρ,に関する前記セル単位量 η 1 2の剰余類を算出し、 η 1 2の解の対象となり得る数列を算出表示する Ρ,設定によるセ ル単位量 η 1 2解数列算出手段 1 0 hを備える。
またシステム 1は、 P,とは互いに素な因数を含む P,を設定し、 以下 P,で行う同様の 手段で +—差の同じ二つの単位値 P' (0) と P' (2) を生成し、 次に 2行 3列縮約の P' (0) , P' (2) 表を生成し、 次に P' (0) , P' (2) 表の合計値、 原単位値 P , P' (0) , P' (2) に基づき、 P/ の法に関する前記 n 1 2の剰余類を算出 し、 η 1 2の解の対象となり得る数列を算出表示する P/ 設定によるセル単位量 n 1 2 解数列算出手段 10 i を備える。
なお、 手段 10 h, 1 0 iの n 1 2解数列算出の詳細については後述する。
またシステム 1は、 π 1 2解数列算出手段 1 0 h, 1 0 iが P,設定による n 1 2解数 列と 設定による n l 2解数列の中に重なった唯一の定まる解があれば、 初期設定手 段で定めた現在の計算順序にある選定した行列の n 1 2の単位量が確定し、 n 1 2単位量 計算結果テーブル 21 bに記録すると共に、 初期設定テーブル 21 aを検索して次の計算 順序の選定すべき行列を読出し、 その列を第 1列に移して、 その n 1 2単位量を定める前 述の各手段を繰返し、 さらにその列の π 1 2単位量が総て定められ完了すれば、 初期設定 テーブル 21 aより次の行の計算順序の選定された行列を読出しその n 1 2単位量を定め る前述の各手段を繰返し、 初期設定亍一ブル 21 aに設定した行列選定の n 1 2単位量を 総て完了させ、 その全結果のテーブル 21 bへの記録を終了する選定 n 1 2単位量逐次計 算手段 1 0 jを備える。
なお、 n 1 2解数列算出手段 1 0 iが P,設定による n 1 2解数列と Ρ ,' 設定による η 1 2解数列の中に Ρ 及び Ρ と素な因数を含む Ρ ' を設定し前記 r> 1 2解数列算出手 段 1 0 iを繰返し n 1 2解数列の中に唯一の解を探し出す。
次に、 前記選定 n 1 2単位量逐次計算手段 1 0 jにより算出され亍一ブル 21 bに記録 された n Xm個の n 1 2単位量を逐次呼出して、 各列毎の n 1 2単位量をそれぞれ n 1 2 い), n 1 2 (2) , 1 2 (m) して、 それらの n 1 2の合計を T · m m— 1 =Tと おけば
Τ-η 1 2 (1) = η 1 (第 1列)
Τ-η 1 2 (2) =η 2 (第 2列)
Τ - η 1 2 (m) = n m (第 m列)
力得られる選定列 n 1 2単位量算出手段 1 0 kを備える。
また、 手段 1 0 kを選定各行について算出する選定全範囲 π 1 2単位量算出手段 1 0 L を備える。
次に、 本発明の企業経営に使われる表データ生成コンピュータシステム 1の動作の流れ を第 7図、 第 8図、 第 9図に基づいて説明する。
第フ図の S71 , S72は、 このシステム 1による表データ生成を開始する前に、 予め そのコンピュータシステム 1のデータべ一ス 21に企業内部属性による合計値一次元デ一 タテーブル 21 Xと企業外部情報属性による合計値一次元データ亍一ブル 21 yとを備え 記録しておくことを示す。
第フ図の S 73は、 表データ生成開始前の初期設定手段 1 0 bを示す。 S 74は、 計算 開始前に外部情報データと企業内部データとの整合がとれるように誤差を各行に配分する 修正を示す。
第 8図の S 81は計算開始指令により、 シス亍ム 1は自動的に計算すべきセルを表示し、 計算を開始することを示す。
S82は、 原単位値 +—差生成手段 1 0 cを示し、 S83, S 84はそれぞれ P (0) 表生成手段 10 d, P (2) 表生成手段 1 0 eを示し、 第 3図、 第 4図にその 2行 3列に 縮約した状態を示す。
S85は、 第 5図に示す 2つの未知数 , β を用いて、 2行 3列縮約の Ρ (0) 表、 Ρ (2) 表の各 6個のセル数値を計算する 2行 3列縮約表セル数値表示手段 1 0 f を示す c S 86は、 セル単位量 n 1 2生成手段 1 0 gを示し、 S 87, S91はそれぞれ
P 設定によるセル単位量 n 1 2解数列算出手段 1 0 h, 10 i を示す。
S92は P 設定と P/ 設定とによる n 1 2解数列を比較し、 その数列の中に唯一重な つた解があれば、 それを解とすることを示し、 S 93は唯一の解でなければ、 さらに P ' を設定し、 n 1 2解数列を生成し、 唯一の解があるまで繰返すことを示し、 S94は 唯一の解が定まればテーブル 21 bへ記録し、 亍一ブル 21 aにより次の選定行列を読出 し同様の手段を繰返し、 テーブル 21 bに逐次選定した全範囲の行列の n 1 2単位量を記 録する、 選定 n 1 2単位量逐次計算手段 1 0 jを示す。
S95は、 全部完了すれば、 選定全範囲の行列の n 1 2単位量とその各セルの数値とを 算出し表示することを示す。
なお、 前述した 2行 3列に縮約する表データを生成するに際し、 以下のような意味に基 づいて縮約変換を行っている。 すなわち、 第 2図の n行 m列の原表では原単位値が P
P 2, ■ · - · P iがそれぞれ互いに素な数を含むことを前提としているため原表のままでは各 列セルの数値の間に特定の関連性がない。
ここで、 原表を第 3図、 第 4図のように 2行 3列表データに縮約して第 1列と第 2列そ れぞれのセルの間に一定の数学的関連が与えられるような表を生成し導入すれば、 その取 扱いが非常に容易になる。 また、 第 1列と第 2列との関連が決れば、 合計値総計は既知で あるから第 3列は自ずから定まる。 またその際、 各セル数値を原単位値で割った商の単位 量 n 1 2 (例えば Xリ P jの和) は、 原表と同じ数であるから、 その数値に変動が起き ないように 2行 3列の表を生成する必要がある。
以上のように縮約された 2行 3列の表であるので、 前述の π 1 2解数列を算出すること が可能となる。
従って、 2行 3列縮約の組合せ、 すなわち縮約の方法は第 1列、 第 2列をそのままとし て以降の列をまとめて第 3列とする場合や、 原表の第 2列と第 3列を加えて第 2列とし、 以降の列をまとめて第 3列とする場合など各種の組合せがある。
本発明に示した縮約の組合せを基本とした理由は n 1 2の量の変動幅の比率が比較的安 定すると考えたからである。
以下、 前述した π 1 2解数列算出手段 1 O h, 1 0 iの詳細について、 第 1 0図、 第 1 1図、 第 1 2図の具体的な実施例に基づいて説明する。 ここで、 第 1 0図は n行 m列 (5 行 X 5列) の二次元形式表データの実施例表である。 第 1 1図はその P (0) , P (2) による 2行 3列縮約の P (0) , P (2) 表の実施例表である。 第 1 2図は P (0) 表、 P (2) 表のセル数値を 2つの未知数 (ここでは , β と θί, β " ) で表示した実施例 である。
Ρ 0表から (第 1 2図)
X 1 1 ≡ 0 (MO D 1 7 8 9) X 1 2三 0 (MO D 1 7 1 5) 3 X 1 1 +X 1 2≡ X 1 2 (MO D 1 7 89)
3 (一 1 0567 66 + ) + (3058 1 24- 3 ff + /S) =- 1 1 2 1 7
4 + β (MO D 1 7 89)
三ー3045 + jS
三 533 +
x の単位量を tとし、 X 12の単位量をn 1 2とおけば、 上式は、
3 ( 1789 t ) +1 71 5 n 1 2= 1 71 5 n 1 2 (MOD 1 789) である。 ここで、 1 71 5 k≡ 1 (MOD 1 789) とおき、 kを求めれば
k≡ 1378 または k≡— 41 1
が得られる。
剰余類の絶対値の小さい方を用いて、 両辺に kを乗ずれば
-41 1 (533 + ) =— 21 9063— 41 1 三 n 1 2 (MOD 1 78 9) ■■■· (1 A)
-805-41 I jS n l 2が得られる。
これまで、 PO, P 2は、 既に定められたものとして説明してきた力 P 0, P 2の定 め方は、 次の基準により行っている。
P 1 =4Z+1のタイプか、 =4 Z + 3のタイプかを判定する。 前者タイプ 1、 後者タ イブを 2とすると、 1の場合 P 1— 4し一 1、 2の場合 P 1 +4 L+ 1 (L= 1 , 2,
■■■■N) を逐次行い、 その因数が、 奇数 * (2の 2乗倍) 以上となるように定め、 その素 奇数 * 2 (乃至 4) を P 1より減じた数を PO、 加えた数を P2とおく。
例題では、 1 789— 1 3=1 776, 1 776 = 48 * 37, 1 789- (37 * 2) 171 5, 1 789+ (3フ * 2) =1 863となる。 これによリ、 17フ 6 (1 789-171 7) , 1776 ( 1789— 1 863 ) が +—で対応する関係が常に成 リ立つ。
4 L+ 1の数は、 以上の関係が成り立ては十分である。
4 L+1を (1 ) 式に乗ずれば (L=3とする)
1 3 (-805-41 1 =1 3 (n 1 2)
-10465-5343^= 1 3 (n 1 2) (MOD 1 789)
-1 0465 + 24^≡1 3 ( n 1 2)
左辺の数値が一 10465 + 24^> 13 (n 1 2) であれば、
1 フ 89で割った商を Q 0とおけば
- 1 0465+1 2 (2 β) = 1 789 (QO) +1 3 (η 1 2) -… (2 A) と書ける。 同様にして 805 + 41 1 ^3" =η 1 2 χ ΐ 3より
1 0465— 1 2 (2yS" ) =1 789 (Q2) +1 3 (n 1 2)
が得られる。
また、 下式の左辺の数値を Rとおけば
3 (X 1 1 -X 21 ) + (X 1 2-X 22) =-2383831 +2^ = R (MOD 1 789)
3 ( X 1 1 " - X 1 2 " ) + ( X 1 2 " - X 22 " ) =-244791 5 + 2 β " = - R (MO D 1789)
が成り立つから
-2383831 +2)8-244791 5 + Ζ β" =—4831 746 + 2 " =0 -1 Α 46 + 2 β + 2 β " ≡ 0 (MOD 1789)
2 β + Ζ β " ≡ 1 46 (MOD 1 789)
β + β" ≡フ 23
が得られる。 また、
X 1 2 " - X 1 2 = (30581 24-3 ff + j8" ) - (30581 24~3 + β)
= ^" -S = 1 48 n 1 2
となるから、 n 1 2= 1 2 K+N Rとおくと、
β" - 3 = 1 48 ( 1 2 K+N R) =1 786 K+1 48NR
=1 789 K- 1 3 K+ 1 8 N R
三一1 3K+1 48NR (MOD 1789)
となり、 この両辺に 1 2を掛けると
1 2 (S" — j8) =_ 1 56 K+ 17フ 6NR ■■■■ (3A)
(2 A) 式より
- 1 0 4 6 5 + 1 2 ( 2 /S) = 1 7 8 9 (Q 0) + 1 3 ( n 1 2)
= 1 7 8 9 (Q 0) + 1 3 ( 1 2 K + N R) = 1 7 8 9 (Q 0) + 1 5 6 K+ 1 3 N
( 2 A) + ( 3 A)
- 1 0 4 6 5 + 1 2 (β +β " ) = 1 7 8 9 (Q O + N R)
1 2 (β +β " ) = 8 6 7 6 より左辺は一 1 7 8 9となる。
この結果
Q 0 + Ν R =- 1
が得られる。
- 1 0 4 6 5 + 1 2 ( 2 /3 ) = 1 7 8 9 (Q 0) + 1 3 ( 1 2 K+ N R)
= 1 7 7 8 (Q 0) + 1 3 (Q 0) + 1 3 ( 1 2 K) + 1 3 N R
1 3 (Q O + N R) =- 1 3となるから、 左辺に移し、
- 1 0 4 5 2 + 1 2 ( 2 /3 ) = 1 7 7 6 (Q 0) + 1 3 ( 1 2 K)
1 2で割れば、
- 8 7 1 + 2 )8 = 1 4 8 (Q 0) + 1 3 K
Kは n 1 2の数値の範囲に応じて動く。 Kを 1 5, 1 6 , 1 7 , 1 8とおいて法 1 4 8 に関する 2 /3 の剰余類を求めると、
① K= 1 5ならば 2 三 3 0 (MO D 1 48)
©K= 1 6 2 /S三 4 3
③ K= 1 7 2 /S三 5 6
④ K= 1 8 2 S三 6 9
が得られる。
これより、 ( 1 A) 2 j8 = 1 4 8 T + 3 0 (T = 1 , 2, 3, ■■■ ·, 9, 1 0) と逐次 おいて (2 Α) 式左辺に代入し、 それにより得られた数値を Ρ 1で割って、 その商が 4と なり、 残りが 1 3で割り切れるならば、 η 1 2の解の対象となる数値である。 ここで、 商 4は別途計算の結果得られるものである。
①一 1 0 4 6 5 + 1 2 ( 2 β ) =- 1 0 6 5 + 1 2 ( 1 8 5 8 ) = 9 43 1
= 1 7 89 (4) + 1 3 ( 1 7 5)
② =- 1 0465+ 1 2 ( 1 67 1 ) =9 587 = 1 7 8 9 (4) + 1 3 ( 1 8 7)
③ =- 1 0465 + 1 2 ( 1 684) =9743 = 1 7 89 (4) + 1 3 ( 1 99)
④ =- 1 0465+ 1 2 ( 1 697) =9899 = 1 7 89 (4) + 1 3 (2 1 1 )
となり、 1 7 5, 1 87, 1 99, 2 1 1の数列力 ί得られる。
Ρ 1 ' の設定の場合も同様である。 新たな数列を導入するため原単位値 P' の設定は、 上記例題
η 1 2= 1 2 K + N R、 - 1 0465 + 1 2 ( 2 β )
から見られるように、 Κ及び 2 /S の係数 1 2と素な関係の数が作られるよう設定する必要 がある。
例題では、 1 7 53を設定したが P 0= 1 707、 P 2= 1 7 99
1 7 53- 5= 1 7 48
1 748/ ( 1 753 - 1 7 07) = 1 748/46 = 3 8
3 8/2= 1 9
となり、 1 9と 1 2は互いに素となる。
第 9図のチ一タを、 同様に 2行 3列に縮約したうえ、 計算すると、
3 X 1 1 + X 1 2三 X 1 2 (MO D 1 7 53)
3 (- 1 0 57 0 1 0 + α) + 3039604-3 α + ^≡- 1 3 1 426 + iS 三一 1 7 04 + S
1 7 07 k≡ 1 (MO D 1 753)
とおけば、
k三 1 4 1 Oまたは k三一 3 43 (MO D 1 7 53)
が得られる。 kを乗ずれば、
一 3 43 (— 1 7 04 + yS) ≡7 23— 343 ^8
さらに、 5を乗ずれば、
5 (7 23 - 3 43 S ) =36 1 5- 1 7 1 5 ^8
≡ 3 6 1 5 + 3 8 y8 = 3 6 1 5+ 1 9 (2 β) ■■ ·■ (4 A)
が得られる。
以下、 前記と同様の計算により Q O + N R = 20が得られる (途中略) 。
3 5 1 5+ 1 9 {Ζ β) = 1 748Q 0 + 5 ( 1 9 Κ)
1 9で割れば、
1 8 5 + (2 iS) =9 2 Q0 + 5 K
Kを 1 9, 1 0, 1 1と逐次おくと、
① K= 9ならば 2 ^3≡ 44 (MO D 92)
② K= 1 0 2 S≡ 49
③ K= 1 1 2 S≡ 54
同様に、 (1 A) 2 β = 92 Τ + 44 (Τ= 1 , 2, 3, ■■■ ·, 9, 1 0) と逐次おい て (3 Α) 式左辺に代入し、 P 1 ' で割った商が 1 1であって、 残りが 5で割り切れる数 値ならば、 n 1 2の解の対象となる数値である。
① 3 6 1 5 + 1 9 (2 ) =36 1 5+ 1 9 (87 2) = 20 1 83 = 1 7 53 ( 1 1 ) + 5 ( 1 8 0)
② =36 1 5+ 1 9 (8フ フ) = 2027 8= 1 7 53 ( 1 1 ) + 5 ( 1 99 )
③ =36 1 5+ 1 9 (88 2) = 2037 3 = 1 7 53 ( 1 1 ) + 5 (2 1 8) 産業上の利用可能性
本発明の企業経営に使われる表データ生成コンピュータシステムは以下に示す効果を奏 する。
すなわち、 個々の企業のおかれを経営環境'業態の相違により、 企業の作成するデータ の属性 "項目 ,その定義等にはさまざまなものがある。 そのため、 企業も自社データを外 部の一般公的機関を含む各種経営情報と関連させたうえで活用することは、 必ずしも十分 に行われていなかつたが、 この表データ生成コンピュータシステムにより、 経済'経営の 変化の中で、 自社のおかれた位置を理解するうえで、 こうした外部環境のデータと関連さ せて自社デ一タを分析することは容易となり経営戦略に有用な情報を取得できることにな る。