WO1996034694A1

WO1996034694A1 - Machine de projection a la flamme d'arc

Info

Publication number: WO1996034694A1
Application number: PCT/JP1996/001206
Authority: WO
Inventors: Mitsuyoshi Nakagawa
Original assignee: Mitsuyoshi Nakagawa
Priority date: 1995-05-02
Filing date: 1996-05-02
Publication date: 1996-11-07
Also published as: AU5516196A

Description

明細書

アーク溶射機技術分野

この発明は、溶線式のアーク溶射機に関する。背景技術

本発明者は、アトマイジング用のジヱットエアーの供袷形據に特徴を有するアーク溶射糠を、先に提案している（特開平 4一 2 7 4 6 1号公報、特開平 4一 1 6 2 6 0号公報等）。そこでは、 V字状に配 Sした一対のガイドで溶線をアーク点へ向って送り込み案内し、アーク熱によつて溶緣を溶融させる。さらに、アトマイジング用のジェットエアーの一対を平板状に噴き出し、両ジェットエアーの噴出中心軸を、前記アーク点より前方の溶射中心軸上で収束させる. 図 4の（ c ) に示すように、ガイドは先細テーパー状の細長い筒体からなり、その大径端に取り付け用のねじ軸と、ねじ込み搡作用の六角形の辅結部とが設けてある。

溶線式のアーク溶射機においては、連統して送られる一対の溶線間に安定したアークを発生させること、安定したアーク状想を途切れることなく長時間継統できることが基本的に求められる。アークが不安定化する要因としては、溶線の送り速度のばらつきや、アーク点における镕線のふらつきなど、溶線間隔が適正な状でなくなること、溶線に印加されるアーク電流値が変勅すること、アーク点やその周辺部に作用するァトマイジング用の気流が乱れることなどが挙げられる。多くの場合は，上記の原因のいくつかが複合してアーク中断を生じていることが多く、安定したアークを発生させるための物理的条件は、意外と狭い範囲に限られている。そのため、従来のアーク溶射機を使いこなすためには、ある程度の熟糠が不可欠であり、しかも、作業環境が異るのに応じて、溶線の送り速度やアーク電流の戴圧の調整を行う必要があった。例えば、橋梁工事等において、エンジン発電機を電源とする場合には、負荷 ¾流の乱れに対する応答の遅れが恒常的に生じるので、アーク中断を生じやすく、適切な調整が不可欠となる。さらに、二次袷電線の引き回しの長さが数 +mにもなると、アーク中断を頻繁に生じ、溶射効率が著しく低下するのはもちろん、最悪の場合には一対の溶線が短絡煞で融着して数 c mおきに港断され、溶線を溶滴化できない状況に陥る。本発明者は、いくつかの作業現埸において、上記の状況を確認しており、対応策としてアーク ¾流の電圧を高めたが、アーク中断を解消できなかった。

先に述べたように、ガイドの突端からアーク点に達するまでの間に溶線がふらつくことも、アークが不安定化する要因のひとつである。溶線のふらつきを解消するには、一対のガイド突端どうしをできるだけァーク点に接近させるとよい。しかし、ガイドの突端どうしを最大限アーク点に接近させたとしても、従来のガイドではふらつきを十分に抑止することができない。図 4 ( c ) に見られるように、ガイド全休が太いため、ガイドの突端どうしを可能なかぎり近接配置しても、ガイドの突端面からアーク点までの溶線突出長を十分に小さくできないからである，また, ガイドの先端間隔が一定値以下になると、溶滴がガイド先端に付着してガイドどうしを短絡させ、短時間でアークが中断されることも、溶線突出長を小さくできない一因なつている。

溶線のふらつきを抑える他の手段として、本発明者はガイド穴の直径寸法を小さく設定し、ガイド穴と溶材の間の余裕睐間を小さくすることを考えた。しかし、ガイドを試作しテストしてみたところ、当初は安定したアーク状瓛が得られたが、短時間でアーク状想が不安定になり、ァーク中断に陥ることが分かった。その原因を探った結果、ガイド内に達した溶線の表面に、溶線の強制送耠に伴って生じた镕線粉の付着が見られること、表面積の大きな溶線粉の大きな溶線粉はガイド穴を通過する間に溶け、ガイド穴の内面に付着することを突止めた。つまり、ガイド穴の直径寸法を単に小さくしても、無意味であることを確認した。

この発明の目的は、工場等の作業条件が整つている場所はもちろん、屋外の作業現場においても、常に安定したアーク状璩を維持することができ、従って、熟練や微妙な機器調整を行う必要がなく、誰もが容易に取り扱うことのできるアーク溶射機を提供することにある。

この発明の他の目的は、エンジン発電機に代表される低品質の ¾源を用いる場合にでも、安定したアーク状態を維持することができるアーク溶射機を提供することにある。この発明の他の目的は、より低い二次 ¾圧で安定したアーク状想を維持することができ、従来の溶射機に比べてさらに低い溫度で溶射を行えるアーク溶射機を提供することにある。

この発明の他の目的は、二次袷電線の引き回し距離が大きくなる埸合にも、安定したアーク状憩を維持して、溶射作業を能率良く行えるァーク溶射機を提供することにある。

この発明の他の目的は、ガイドからアーク点へ向って送出される溶線のふらつきを解消して、長時間にわたって安定したアーク状態を維持でき、従って、面種の大きな溶射対象に、能率良く溶射被膜を形成するのに好適なアーク溶射機を提供することにある。発明の開示

本発明者は、アーク中断の主たる要因が、溶線間隔の不適正にあると考えて、一対のガイドの先端部をより接近させ、アーク点の直前まで溶锒をガイドで案内することを思い付いた。そのために、ガイドの先端部の外径をできるだけ小さく削り込み、一対のガイドを短袼することなく接近配置できるようにした，さらに、当初先端部のみに限定していた前述の削り込み部分を、徐々に締結部の側へ向って拡大し、その都度溶射実験を行ってアーク状想を観察した。このような試行錯該を重ねた結果, 本発明者は、ガイドの筒壁が細くて長いほど、安定したアーク状想が得られることを発見し、本発明を宪成するに至った。

■■■ f \ 一— に 'の発明は、ケース 1の前面に、溶線 wをアーク点 Pへ肉って送り込み案内する一対のガイド 2 3 、 2 3と、ァドマイジング用のジヱットェァー 2 9を噴き出し供耠するノズル 2 7とが設けてあるアーク溶射機において、ガイド 2 3が、铪¾端子 2 5に接統される取付部 3 4と、取付部 3 4からアーク点 Pへ向って突設される軸都 3 5とを有し、その内部に港線 Wを移行案内するガイド穴 3 6が縦通されていること、軸部 3 5 の少なくとも突端寄りに薄肉の狨肉筒部 3 9が形成してあることを特徴とする。

具体的には、滅肉筒都 3 9を、軸部 3 5の突端寄りの過半都ないしは軸都 3 5の全長にわたって形成し、狨肉筒部 3 9の肉厚寸法を 0 · 2 m m以上 1 . 4 m m未満に設定する，

诚肉简都 3 9の突端に、軸都 3 5の中心軸に対して倾斜する逃げ面 4 4を形成する。一対のガイド 2 3 、 2 3を、逃げ面 4 4 、 4 4どうしが所定の先端間隔 Eをあけて対向するよう配雷して、アーク点 Pと軸部 3 5の突端面との簡の溶線突出長 Sを小さく設定する。

ノズル 2 7の前面に、それぞれ平面状のジヱットエアー 2 9を噴き出し供耠する一対のノズル口 3 0を開口する，両ジエツトエアー 2 9の噴出中心軸 Rを、アーク点 Pより前方の溶射中心軸 H上で収束するよう指向させ、一対のガイド 2 3 、 2 3の突端を、両ジットエアー 2 9で囲まれるくさび形のチヤンバー 3 2内に位置させる，

ガイド 2 3の取付都 3 4は、ねじ軸 3 7と、ねじ軸 3 7をねじ込み操作する締結都 3 8とで構成する。逃げ面 4 4をテーバー面で形成する。狨肉筒部 3 9の突端に、平坦面からなる逃げ面 4 4を複数個形成する本発明者は、减肉筒部 3 9を設けることで安定したアーク状璩が得られる理由を十分に解明していない。しかし、減肉简部 3 9が細くて長いほどアーク状？》が安定化することを確認している。この確認結果から、現時点ではァーク状想が安定化する理由を、以下に求めている。

使用状態において、アーク点で発生した熱は溶線 Wを介して軸部 3 5 の側へ伝わり、アーク ¾流は軸部 3 5の側から溶線 Wの側へ流れる。このとき、アーク熱およびアーク電流の値を一定とすると、軸部 3 5の断面積が大きいほど、アーク熱およびアーク ¾流は通りやすい。そのため軸都 3 5に? ί肉の断面積が小さな狨肉简部 3 9を設けると、アーク熱およびアーク ¾流はいずれも通りにくくなり、その結果、軸部 3 5の先端は赤熱する。この赤熱部を通過する間に溶線 Wは加熱されて、エネルギ一準位が高まった活性化された状¾で、アーク点 Ρへと送り込まれる。活性化された溶線 Wは溶融しやすく、それ自体の電気抵抗が滅少する。このように、現時点では溶線 Wが予備加熱される点を、アーク安定化の原因と見ている。

减肉简都 3 9を設けると、軸部 3 5の少なくとも突端を細く形成できるので、その分だけ一対のガイド 2 3、 2 3を近接配置して軸部 3 5の突端をアーク点 Ρに接近させることができ、この近接距雜分だけ溶線突出長 Sを減少できる。诚肉简都 3 9の突端に逃げ面 4 4を形成すると、逃げ面 4 4で除去された肉壁の分だけ、一対のガイド 2 3、 2 3をさらに配 Sできる。溶線突出長 Sが小さくなるのに伴って、軸部 3 5の突端に到達する溶滴量が増加するが、逃げ面 4 4はこれらの溶滴が付着し堆積するのを阻止するのにも役立つ。逃げ面 4 4は溶滴が付着しにくいよう、表面粗さが十分に小さく仕上げてあるうえ、溶滴飛翔方向に沿って傾斜していて、恰も光を反射するように、溶滴を反射案内できるからである。逃げ面 4 4をテーパー面で形成したガイド 2 3は、その取り付け姿势の如何に拘らず適正な先端間隔 Eを維持でき、ガイド 2 3の耠電端子 2 5への取り付けを容易化して、交換や補修等の手問を鞋狨できる。

この発明のアーク溶射機によれば、極めて安定したアーク状態が得られるので、作業条件が悪い場合にも、溶射被腹を確実にしかも容易に形成できる。使用に際しては、何らかのコッゃ勘を働かせる必要がなく、電圧や溶線 Wの送り速度を微妙に調整する必要もなく、誰もがアーク溶射機を容易に取り扱える。ェンジン発電機から供辁される不安定な ¾流を電源とする場合であっても、アーク中断を伴うことなく、溶射作業を安定して、しかも長時間にわたって連続して行うことができる。従来のアーク溶射機に比べて、二次 ¾圧およびその電流値を小さくして溶射作業を行うことができ、より低い温度で溶射被膜を形成できる。溶射溫度が低いほど、被膜の品質を向上できることにもなる。二次耠電線の引き回し距離が大きくなる場合にも、アーク中断を生じることなく確実に溶射作業を行うことができる。减肉筒部 3 9を設けることによって、一対のガイド 2 3、 2 3を近接配置し溶線突出 Sを小さくできるので、両ガイド 2 3、 2 3からアーク点 Pへ向って送出される溶線 Wのふらつきを解消して、アーク状撖を安定して維持できる。とくに、减肉简都 3 9の突端に逃げ面 4 4を形成したガイド 2 3によれば、溶線突出長 Sを限界近くまで小さくして、溶線 Wをアーク点 Pへ向ってふらつきなく適正に送出でき、溶射作業を安定したアーク状 ¾のもとで、長時間にわたって連続して行うことができ、むらのない施工品質の离ぃ溶射被膜を能率良く形成できる。図形の簡単な説明

図 1中、（a )は、アーク溶射機要都の雜断側面図であり、（b》は、ガイドの実施例 1の縦断側面図である。

図 2は、アーク溶射機の側面図である。

図 3は、図 2における A— A線断面図である。

図 4中、（ a )はガイドの実施例 2の側面図であり、《 b )はガイドの実施例 3の側面図であり、（ c )は従来のガイド（比較例）の側面図である。

図 5は、実施例 4に係るガイト'を示す断面図である，

図らは、実施例 5に係るガイドを備えたアーク溶射機要部の縦断側面図である.

図 7は、実施例 5に係るガイドの側面図である。図 8は、実施例 5に係るガイドと従来のガイドの溶線突出長の遠いを示す説明図である。

図 9中、（ _a〉〜（ d ) はそれぞれ逃げ面の別実施例を示す斜視図である，発明を実施するための最良の形 ¾

図 1ないし図 4は、この発明に係るアーク溶射機の実施例 1を示す。図 2において、アーク溶射機は、丸線状の上下一対の溶線 Wを用いてァ一ク溶射を行う。溶線 Wは、角箱状のケース 1内へ導入され、ケース 1 内の送り機構でケース前方へと強制的に送り出される。

図 3において、ケース 1は一側面が開口するアルミニゥム製のケース本体 2と、ケース本体 2の前後に固定した艳緣ブロック 3、 4と、前記開口を摇勅開閉する董 5と、前側の絶緣ブロック 3の前面を覆うブラケッ卜 6などで構成する。藎 5は一端内面がヒンジ 7で支持されており、他端外面に設けた掛止片 8を、レバーリンク式の掛金 9で掛止固定することにより、閉じ状が維持される。ブラケット 6は上下一対のねじ 1 0を緩めることにより、艳緑ブロック 3から取り外すことができる。送り機構は前後の絶縁ブロック 3、 4間に設けてあり、図 2に示すようにケース本体 2の上下壁でベアリング 1 2を介して軸支したローラ軸 1 3と、ローラ軸 1 3に固定した上下一対の駆動ローラ 1 4と、溶線 W を躯動ローラ 1 4に押し付ける上下一対の押えローラ 1 5 (図 3参照）と、ローラ軸 1 3を回転駆動するギヤードモータ 1 6などで構成する。押えローラ 1 5は、蔻 5の内面に取り付けたばね腕 1 7で、軸 1 8を介して遊お自在に支持してある。ばね腕 1 7は、押えローラ 1 5を押し付け忖勢し、同時に蓋 5を闋き付势する。モータ 1 6はグリップ 1 9内に収められており、後側の铯緣ブロック 4に設けたトツグルスィツチ 2 0 をオン操作すると起動できる。

溶線 Wを導入案内するために、後側の艳縁ブ口ック 4に上下一対のガィド管 2 2を固定している。さらに、駆動ローラ 1 4から送り出された溶線 Wを、アーク点 Pへ向って移行案内するために、前側の艳緣ブロック 3の前後に、ガイド 2 3と変向ガイド管 2 4の上下対を V字状に設けている。ガイド 2 3および変^ガイド管 2 4は、それぞれ絶緣ブロック 3に埋め込まれた給電端子 2 5にねじ込み装着する。溶線 Wは、変向ガィド管 2 4およびガイド 2 3を通過する間に、内壁面と接触してアーク ¾流が印加される。

ブラケット 6の前面に、アトマイジング用の圧縮空気を喷き出すノズル 2 7を設ける。ノズル 2 7は縱長の直方体状に形成してあり、囟1及び図 3に示すようにその中央に上記のガイド 2 3を避ける搆 2 8を前後に通設し、構 2 8の前端左右緣に沿って、平面状のジットエアー 2 9 を噴き出す一対のノズル口 3 0をスリット状に開口してある。圧縮空気は、ノズル 2 7の下端面に設けたホース綞手 3 1を介して、ノズル内へ導入される. 図 3に示すように、ノズル口 3 0は溶射中心軸 Hを挟む左右対称位 S に開口されて、両ジェットエアー 2 9の噴出中心軸 Rが、アーク点 Pより前方の溶射中心軸 H上で交差するように指向される。，これにより、両ジ^：ットエアー 2 9はアーク点 Pから雜れた前方位 Sで収束して集合気流を形成し、集合するまでの間にくさび形のチ iンバー 3 2を形成する , このチ： Lンバー 3 2内にガイド 2 3の突端を位置させている。

図 1 ( b ) において、ガイド 2 3は耠¾端子 2 5に接続される取付部 3 4と、取付都 3 4からアーク点 Pへ向って突設される軸部 3 5とを一体に形成した銅合金の旋削加工品からなり、その中心軸に沿って、溶線 Wを移行案内するためのガイド穴 3 6を縦通する。詳しくは、ねじ軸 3 7と、ねじ込み橾作用の断面六角形の締結部 3 8とで取付都 3 4を形成し、ねじ軸 3 7を耠鷺端子 2 5にねじ込み固定する。安定したアーク状態を得るために、軸部 3 5の少なくとも突端寄りに、薄肉で断面積の小さな诚肉筒部 3 9を設ける。この実施例では、軸部 3 5の全休を减肉筒部 3 9で形成した。なお、図 1に示すガイド 2 3は、 1 . 3 mmの線径の溥線 Wに適合するガイドであり、ガイド穴 3 6の！:径寸法を 1 . 7 m mとするとき、减肉简部 3 9の直径寸法を 3 . 2 m mとして、その肉厚寸法を 0， 7 5 m mにした _β 軸部 3 5の突出寸法は 2 2 mmである。

诚肉筒部 3 9の厚み寸法が小さいほど、その断面積が小さくなつて、アーク熱およびアーク ¾流の通りを阻害することができる。しかし、厚み寸法が小さ過ぎると、アーク熱によって筒壁が ¾けてしまう。旋削加ェも困難になる。逆に厚み寸法が大き過ぎると、减肉简部 39を設けても、熱および ¾流の通りを阻害する作用が得られなくなる。こうした理由から、狨肉筒部 39の厚み寸法は 0■ 2mm以上、 1 , 4mm未満であることが好ましく、 0. 4mm以上、 1. 4mm未満であることがさらに好ましく、 0. 5〜0. 9mmの範囲内に設定することがもっとも好ましい，滅肉简部 39の形成範囲は、軸都 35の突端から 10 mm以上あることが好ましい。

本発明者は、上記構造のガイド 23 (実施例 1 ) とは別に、図 4 (a》及び（ b )に示すように、狨肉简都 39の形成範囲が大小に異るガイド 23a (実施例 2〉、 23b (実施例 3) を作った。そして、各ガイド 23、 23a. 23bのそれぞれを換装して、同一溶射機で溶射テストを行った。比較のために、図 4 (c〉の従来のガイド 50を用いて溶射テストを行った。溶射テストは、エンジン発電機を電源にして、以下の溶射条件下で一定面積の母材に被膜を形成し、各ガイドを比較評価した。一次 ¾圧交流 200V

二次電圧 ·■·· 15 V

二次鼋流交流（60Hz) 150A〜230A

溶線送り速度 ··· 12m/分

港線直径 1 · 3mm (アルミニウム、亜鉛各 1本）ノズル空気圧 ■'·'·■ 6. Okg/cm² 二次袷電線長さ 5 0 m

テスト結果を下表に示す。評価事項として、アーク溶射状下における二次電圧および二次 ¾流値の変動を算出した。さらに、溶射作業（約 5分間》中のアーク中断回数を数えた * 作業終了後に、溶射被膜の仕上り状據を目視によって確認した。表 1 実施例 1 実施例 2 実施例 3 比較例

.次¾圧値 1 5 V 1 5 V 5 V 5 V 二次 ¾流値 1 5 0 A 7 O A 2 0 O A 2 5 O A アーク中断回数 0 0 2 0 仕上り品質 ◎ 〇厶厶図 5に実施例 4に係るガイド 2 3 Cを示す。そこでは取付部 3 4と軸都 3 5を別都品として形成し、取付部 3 4にねじ込んだねじ休 4 1で、軸部 3 5を取付部 3 4と一休化した。詳しくは、細い菅材で軸部 3 5を形成する _β この軸都 3 5を取付部 3 4の揷嵌穴 4 2に差し込み装着し、取付都 3 4にねじ込んだねじ体 4 1で、軸部 3 5の端部のフランジ都を挿嵌穴 4 2の内奥端に押し付け固定する。こうしたガイド 2 3 Cによれば、軸部 3 5と取付部 3 4を異る金厲材で形成できる。例えば、軸部 3 を耐熱性に優れた鍋合金ゃチタン合金、あるいはステンレス鋼材などで形成できる。

図 6乃至図 8にガイド 2 3の構造とその配置形態を変更した実施例 5 を示す。この実施例のガイド 2 3 dは、実施例 1のガイド 2 3と同様に, 軸都 3 5の全休を減肉筒部 3 9で形成したうえで減肉简部 3 9の突端に, 軸部 3 5の中心軸に対して傾斜する逃げ面 4 4を形成した点と、逃げ面 4 4どうしが所定の先端間隔 Εをあけて対向するよう、一対のガイド 2 3 dを配した点とが実施例と異なる。これらの変更を加えることによつて、アーク点 Pと軸部 3 5の突端面との問の溶線突出長 Sを诚少して, ガイド 2 3 dから送出される溶線 Wのふらつきを防止し、アーク状 ¾を安定化するのがそのねらいである。

図 7に示すように、逃げ面 4 4は軸端を周回するテーノ、'一面で形成し, その収束角を 3 0度とした。収束角は、図 8に示す一対のガイド 2 3 d、 2 3 dの中心軸で挟まれる角度; cに一致させてある。後述するように、逃げ面 4 4を溶射中心軸 Hと平行にするためである。

溶線 Wのふらつきをおさえるには、一対のガイド 2 3 d、 2 3 dをできるだけ近接して隣接配镢するとよい。しかし、両ガイド 2 3 d、 2 3 dの先端間隔 Eが一定値以下になると、アーク点 Pから飛散した溶滴が逃げ面 4 4、 4 4の間隔を埋めて短絡状 ¾に陥ることがある。溶滴によるアーク中断を確実に避けるには、十分な余裕を見込む必要がある。この余裕を含む逃げ面 4 4、 4 4の対向間隔を先端間隔 Eとして、一対のガイド 2 3 d、 2 3 dを近接配置する。先端間隔 Eは、あるいは印加電流条件等によって変化するが、後述するように溶射杂件が決まれば、その値を決めることができる。

上記のように、所定の先端間隔 Eをあけて一対のガイド 2 3 d、 2 3 dを近接配置することによって、図 8に示すように、溶線突出長 Sを小さくできる. 図 8には、溶線突出長 Sが一致する実施例 1のガイド 2 3 を配置した状形をニ点餓線で示し、さらに、 124 ( c )の従来のガイド 5 0を先端間 ¾ Eがー致するよう配置した状態を一点鎮線で示している図 8から理解できるように、実施例 1のガイド 2 3は、軸部の突端どうしが適正な先端間 PBE以下に接近し、あるいは接当してしまう。適正な先端間隔 Eを確保するには、軸部の突端を少なくとも逃げ面 4 4の分だけアーク点 Pから遠ざける必要がある。また、従来のガイド 5 0の溶線突出長 S 1は、実施例 5のガイド 2 3 dの溶線突出長 Sの 2倍前後にもなる。

溶線突出長 Sを小さくすると、軸部 3 5の突端がアーク点 Pに接近するので、アーク点 Pの側から飛散して軸部 3 5に到達する溶滴量が坩加する。しかし、逃面 4 4を設けることによって軸端面の面種を减少できる _β また，逃げ面 44は十分に ¾らかに仕上げてあって溶滴がく込みにくいうえ、溶滴が飛散しやすい隣接部において、逃げ面 44、 44 は溶射中心軸 Ηと平行になっている，従って、溶滴の逃げ面 44への付著による短絡を避けながら、長時間にわたって安定したアーク状体を維持し銃けることができる。

上記のようにアーク点 Ρに接近して配置したガイド 23dは、実施例 1のガイド 23に比べて過熱されやすくなつている。そのため、実施例 1のガイド 23に比べて减肉筒都 39の直径寸法 Dと、ガイド穴 36の直径寸法 dをやや大きめに設定する。具体的には、 1. 3mmの線径の溶錄 Wに適合するガイド 23 (その場合には、寸法 dを 1. 7mmとし、寸法 Dを 3. 2mmに設定する。従って、减肉筒部 39の肉厚寸法は 0 , 75mmとなる。

この場合の先端間隔 Eは 1. 5mmであり、溶緣突出長 Sはら mmとなる。逃げ面 44の軸方向の县さは 1. 5 mmとした。ガイド 23 はステンレス綱で形成するが、他の鋼合金や銅合金で形成してもよい。

図 9 (a)〜（d》は、それぞれ逃げ面 44の変形例を示す。図 9

(a》では、減肉简部 39の突端の周面一箇所に平坦面からなる逃げ面 44を形成した。さらに、図 9 (b)では、平坦面からなる褸数個の逃げ面 44を軸端に形成して、軸端形状を多角形状にした。図 9 (c )では軸 35の中心から傭心する円弧面で軸端の半周程度を除去して逃げ面 44を形成した。図 9 〈d)では、大径のテーパー面と、これに連続する収束角の小さなテーパー面とを多段状に設けて逃げ面 4 4とした。上記の実施例以外に、ガイド 2 3の取忖部 3 4は、六角穴付ボルトで抜け外れ不能に給電端子 2 5に取付け固定できる。この発明のガイド 2 3は、ジヱットエアーの供耠形瓶が異る他の溶緣式のアーク溶射機にも適用できる。軸都 3 5および诚肉筒都 3 9の断面形状は円形以外に多角形状であっても良い。

逃げ面 4 の傾斜角度は先きに説明した角度 Xの 2分の 1であることが好ましいが、必ずしもその必要はない，この埸合には、逃げ面 4が港射中心軸 Hと非平行になるが、溶滴を逃げ面 4 で反射してその付着を防止できる。産業上の利用可能性

この発明は、以下のように、産業上の利用可能性を持つものである。この発明のアーク溶射機によれば、極めて安定したアーク状態が得られるので、作業条件が悪い場合にも、溶射被膜を確実にしかも容易に形成できる。使用に際しては、何らかのコッゃ勘を働かせる必要がなく、 ¾圧や溶線 Wの送り速度を微妙に調整する必要もなく、誰もがアーク溶射機を容易に取り扱える。ェンジン発《機から供耠される不安定な電流を電源とする場合であっても、アーク中断を伴うことなく、溶射作業を安定して、しかも長時間にわたって連統して行うことができる。従来のアーク镕射機に比べて、二次電圧およびその鼋流値を小さくして溶射作業を行うことができ、より低い溫度で溶射被膜を形成できる。溶射搵度が低いほど、被膜の Λ質を向上できることにもなる。二次耠¾線の引き回し距離が大きくなる場合にも、アーク中断を生じることなく確実に溶射作業を行うことができる，

滅肉筒部 3 9を設けることによって、一対のガイド 2 3、 2 3を近接配 aし溶線突出 Sを小さくできるので、雨ガイド 2 3、 2 3からアーク点 Pへ向って送出される溶線 Wのふらつきを解消して、アーク状瑶を安定して維持できる。とくに、狨肉简部 3 9の突端に逃げ面 4 4を形成したガイド 2 3によれば、溶線突出長 Sを限界近くまで小さくして、溶镍 Wをアーク点 Pへ向ってふらつきなく適正に送出でき、溶射作業を安定したアーク状想のもとで、長時間にわたって連統して行うことができ、むらのない施工品質の商い溶射被膜を能率良く形成できる。

Claims

請求の範囲

1 . ケース 1の前面に、溶線 Wをアーク点 Pへ向って送り込み案内する —対のガイド 2 3、 2 3と、アトマイジング用のジエツトエアー 2 9を噴き出し供給するノズル 2 7とが設けてあるアーク溶射機であつて、ガイド 2 3は、耠電端子 2 5に接統される取付都 3 4と、取付部 3 4 からアーク点 Pへ向って突設される軸部 3 5とを有し、その内部に溶锒 Wを移行案内するガイド穴 3 6が縦通されており、

軸都 3 5の少なくとも突端寄りに薄肉の减肉筒部 3 9が形成してあることを特徴とするアーク溶射機，

2 . 诚肉筒部 3 9が、軸部 3 5の突端寄りの過半部ないしは軸部 3 5の全县にわたつて形成されており、減肉简部 3 9の肉厚寸法が 0 . 2 m m 以上 1 . 4 m m未満に設定してある請求項 1記載のアーク溶射機。

3 . 滅肉筒都 3 9の突端に、軸部 3 5の中心軸に対して傾斜する逃げ面

4 4が形成されており、一対のガイド 2 3、 2 3を、逃げ面 4 4、 4 4 どうしが所定の先端間隔 Eをあけて対向するよう配置して、アーク点 P と軸部 3 5の突端面との間の溶線突出長 Sが小さく設定してある請求項 1または 2記載のアーク溶射機，

4 . ノズル 2 7の前面に、それぞれ平面状のジェットエアー 2 9を噴き出し供袷する一対のノズル口 3 0が開口されており、両ジ Iットエアー 2 9の噴出中心軸 Rが、アーク点 Pより前方の溶射中心軸 H上で収束するよう指向されており、一対のガイド 2 3、 2 3の突端が、両ジェット

― · ，· Q ― エアー 2 9で囲まれるくさび形のチャンバ一 3 2内に位 3させてある請求項 1、 2または 3記載のアーク溶射機。

5 . ガイド 2 3の取付都 3 4力ねじ軸 3 7と、ねじ軸 3 7をねじ込み搡作する締結都 3 8とで構成されており、逃げ面 4 4がテーパー面で形成してある誼求項 3または 4記載のアーク溶射機。

6 . 诚肉简部 3 9の突端に、平坦面からなる逃げ面 4 4が複数個形成してある諸求項 3または 4記載のアーク溶射機。