明 細 書 超音波測定方法お よ び超音波測定装置 技術分野
こ の発明は 、 超音波測定方法お よ び超音波測定装置に 関 し 、 詳 し く は 、 いわゆ る 鼠銕鉄ゃ C V錡鉄 , 球状黒鉛 銕鉄等の銕物について 、 その抗張力 , 伸び率あ る いは黒 鉛球状化率等の物理的特性値や状態分析値を超音波に よ り 非破壊で測定あ る いは算出する 銕物の測定方法に関 し 、 さ ら に こ の方法を実施する ための超音波測定装置に鬨 する 。 背景技術
一般に機械部品では製造者 , 利用者 と も に = 5亥部ロロか 間違いな く 所定の材料で作 られた も のであ る か ど う かに 重大な関心 も つ て いる 。 その理由は 、 材料を誤っ た り 、 材料が不良であ る と 、 その部 ΠΡ 破壊に よ る重大事故 に直接つながる可能性が大き いか ら であ る 。
そのため 、 製造者は原則 と し て製造の都度 、 材料試験 を行い 、 確かに 当該部品が所定の材料で製造された こ と を証明す る 材料試験成績表を発行 し 、 これを保証す る と い う こ と をやっ て い る 。 銕鉄品の場合 で行われる 材料試験には 、 引 つ 張 り 試験や硬さ試験な どがあ る 。 球 状黒鉛銕鉄ロロ あ つ て は 、 さ ら に黒鉛球状化率試験が付 加される
一般に材料の証明は こ のよ う なや り 方で行われる のが 基本であ る が、 製造者にあ っ て は 、 材料試験は 、 試験片 の加工等を含め 3 〜 4 日程度を要する ため 、 も っ と 簡単
に早 く 材料特性を推定でき る 方法の開発が望まれて いた 一方 、 利用者にあ っ て は 、 当該部品が確かに所定の材 料で製造さ れて いる こ と を現品について確認 した レ、 と い う 欲求があ る が、 材料試験用試験片 を採取する には現品 を破壊せねばな らず、 なん と か非破壊的に引 っ張 り 強 さ 等を推定でき る 方法はないか、 と その開発が望ま れて い た 。
こ れ ら材料試験の中で、 球状黒鉛銕鉄の黒鉛球状化率 試験について は 、 1 9 8 0 年代始め 、 黒鉛の形状に応 じ て音速 ( なお 、 こ の明細書では超音波伝播速度を音速 と 記す 。 ) が変化する こ と を利用 して 、 黒鉛球状化率を 間 接的に求め る 超音波測定装置が開発さ れた
; ΪΞ 曰 波に よ り 銕物製被検体の音速を測定 して そ の被検 体の黒鉛球状化率を 自 動的に算出する 超音波測定装置の ブロ ッ ク 図を 、 第 1 6 図に示す。
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、 1 は超音波プロ—ブ、 2 は超音波探傷部 、 3 は D / A変換回路、 4 はバス ラ イ ン 、 5 は R O M . ら は R A M , 7 はキーボー ド ( K B D ) 、 8 は C R T , は マイ ク ロフ。ロセ ッ サ ( M P U ) であ る 。 なお 、 こ れ ら の 間の ィ ン タ ー フ ェ イ ス 回路等の詳細について の図示は割 愛する 。
さ ら に 、 5 1 は音速測定つ。ロ グラ ム 、 5 2 は球状化率 算出プロ グラム 、 5 3 P は V - S 変換式、 5 4 p はメ イ ンプロ グラ ムであ り 、 これ らのプロ グ ラ ムは R 0 M 5 に 記憶さ れて いて M P U 9 に よ り 実行 さ れて 、 それぞれに 付与された機能を果たす 。
音速測定プログラム 5 1 は 、 キーボー ド 7 を介 し て測 定開始の指示を受けたメ イ ンプロ グラ ム 5 4 P に よ っ て
起動 され 、 ノく ス ラ イ ン 4 を介 して超音波探傷部 2 を制御 す る こ と に よ り 被検体 1 a の音速を測定する 。 詳述する と 、 超音波プローブ 1 か ら送出 さ れた超音波は 、 被検体 1 a の表面で一部が反射 さ れ、 残 り がその内部に伝わ つ て被検体 1 a の底面で も 反射 さ れる 。 こ の反射波を超音 波アローブ 1 で検出 して 、 こ の検出信号を受けた超音波 探傷部 2 が、 表面反射波検出時点か ら底面反射波検出 ま での時間を測る 。 こ の時間が D Z A変換回路 3 を介 して デジタル値 と して M P U 9 に渡される 。 そ して 、 こ の渡 さ れた時間は超音波が被検体 1 a 中 を往復す る 時間であ る こ と 力ゝ ら 、 そのデジタル値を 、 予め測定されて キーボ — ド ア か ら入力済みの被検体 1 a の厚さ の 2 倍の値で割 り 、 その結果 と して被検体 1 a の音速が求め られる 。 そ して 、 こ の測定さ れた音速値は 、 音速測定プロ グラ ム 5 1 によ っ て 、 R A M 6 の記憶域 V に記憶される 。
球状化率算出プロ グラ ム 5 2 は 、 メ イ ンプロ グラ ム 5 4 P によ っ て次に起動され 、 V — S変換式 5 3 P に従 う 変換処理を 行っ て 、 記憶域 Vの音速値か ら黒鉛球状化率 を算出す る 。 こ の算出 さ れた黒鉛球状化率は R A M 6 の 記憶域 S に記憶される 。
こ の V — S 変換式 5 3 P は 、 銕物について の音速 と 黒 鉛球状化率 と の関係 を示す も のであ り 、 実験的に求め ら れた変換式であ る 。 具体的には 、 こ れは 、 例え ば横軸に 超音波測定によ る音速 ( V ) を採 り 、 縦軸に J I S ( 日 本工業規格 ) に則 っ た直接的測定手段に よ る黒鉛球状化 率 ( S 〉 を採 り 、 複数の銕物について の測定結果を該当 する 座標位置にプロ ッ ト して得 られる 回帰直線であ る ( 第 1 7 図の 5 3 a を参照 ) 。
こ の実験式に基づいて算出 さ れた上記の記憶域 s の黒
鉛球状化率が、 測定の結果 と して メ イ ンプロ グラ ム 5 4 に よ り C R T 8 に表示さ れる 。
銕物の引張強 さ は 、 較正済みの引 っ張 り 試験機で所定 形状に加ェさ れた試験片が破断する と き の荷重等を測定 する試験いわゆ る 引 っ 張 り 試験によ り 直接的に測定さ れ る 。
しか し 、 引 っ張 り 試験を行 う には 、 試験片の準備 , 加 ェ , 試験等に時間がかかる ので、 材料の良否が判 る ま で に 3 〜 4 日 かかる 。 そ こ で、 も っ と 早 く 、 銕物が銕込ま れた らす ぐに引張強 さ が判 り 、 確かに所定の材料で銕物 が製造さ れた こ と を知 る 方法が望まれて.いた
銕物の引張強 さ は 、 銕物の基地の引張強 さ と 、 そ の基 地中 に分布する 微細黒鉛の形状に依存する から 、 基地の 引張強 さ の代用値であ る 硬さ と 、 黒鉛形状を表す黒鉛球 状化率 と の組み合わせで銕物の引張強さ が推定でき る で あ ろ う と い う 考え方か ら 、 音速値 と 硬さ か ら銕物の引張 強 さ を 間接的に求める方法が考え られて いる
第 2 0 図に 、 こ の間接的な方法を実施する装置 と して 、 超音波に よ り 銕物製被検体の音速を測定 し 、 こ の音速 と 別途測定さ れた硬さ と か ら被検体の抗張力 を 自動的に 算出する超音波測定装置のブロ ッ ク 図を示す , なお 、 図 1 6 と 同一の構成要素は同一の符号で示す。
図にお いて 、 5 3 は分類プ π グラ ム 、 5 4 は抗張力算 出ァロ グラム 、 5 5 はメ イ ンプロ グラ ムであ る が、 - わ らは新たな も のであ る
これ らのプロ グラムは R 〇 M 5 に記憶されて いて M P U 9 に よ り 実行されて それぞれに付与さ れた機能を果た す。
先の例で説明済みの部分は一部簡略化 して説明す る と
、 先ず被検体 1 a の音速が求め られ R A M 6 の記憶域 V に記憶さ れる 。 次に実験式であ る V — S 変換式に従 っ て 記憶域 Vの音速値か ら黒鉛球状化率が算出 され R A M 6 の記憶域 S に記憶さ れる 。 こ の V — S 変換式は 、 具体的 には 、 例 えば横軸に超音波測定に よ る 音速 ( V 〉 を採 り 、 縦軸に J I S に則 っ た直接的測定手段に よ る黒鉛球状 化率 ( S ) を採 り 、 複数の錡物についての測定結果を該 当する 座標位置にプロ ッ ト して得 られる 回帰直線であ る ( 第 1 7 図の 5 3 a参照 ) 。
黒鉛球状化率 ( S ) が求ま る と 、 分類プロ グラ ム 5 3 がメ イ ンプロ グラ ム 5 5 によ り 起動され.る 。 そ して 、 分 類プロ グラ ム 5 3 に よ り 黒鉛球状化率 ( S ) の値に応 じ て銕物組織状態の分類が行われて 、 ねずみ銕鉄 ( F C 〉 , C V黒鉛銕鉄 ( F C V ) , 球状黒鉛銕鉄 ( F C D ) 等 の種別を示す値が記憶域 ( F ) に書込まれる 。 なお 、 J I S 規格に よ る 分類を第 1 8 図に示す。
次に 、 別途硬さ試験機で測定さ れた被検体 1 a のブ リ ネル硬さ がキーボー ド 7 を介 じて入力 され 、 記憶域 H B に記憶さ れる 。 そ して 、 抗張力算出プロ グラ ム 5 4 がメ イ ンプロ グラ ム 5 5 によ り 起動さ れ る 。 抗張力算出プ グラム 5 4 は 、 音速 X硬さ と 抗張力 と の変換式に従 っ て 、 被検体 1 a について測定さ れた音速 ( V ) と ブ リ ネル 硬さ ( H B ) と の積か ら抗張力 を算出する 。 こ の算出 さ れた抗張力は R A M 6 の記憶域 B'に記憶さ れる 。
こ こ で、 上述の抗張力への変換式には 、 銕物組織状態 に応 じた 3 つの式があ る 。 F C D 用変換式 5 4 a , F C V用変換式 5 4 b , F C 用変換式 5 4 c であ る 。 具体的 には 、 こ れは 、 音速 X硬さ ( V X H B ) を横軸に採 り 、 抗張力 ( B ) を縦軸に採っ て 、 直接的に測定された複
数の銕物について の測定結果を該当する 座標位置にプロ ッ ト して得 られる 回帰直線であ る ( 第 1 9 図の 5 4 a , 5 4 b , 5 4 c 参照 ) 。
こ う し て求め られた抗張力 ( B ' 〉 等が測定の結果 と して メ イ ンプロ グラ ム 5 5 に よ り C R T 8 に表示される 所定の材料であ る こ と の特定のための特性値 と して 、 球状黒鉛銕鉄 , C V黒鉛銕鉄では 、 伸び率を知る こ と 必要であ る 。
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、 ·_ の銕物の伸び率を測定する 方法 と しては 、 所定の規 格形状の試験片を用いた引張試験が従来か ら行われて い る 。
しか し れを代替する 簡便な間接的な方法は 、 従来
、 開発さ れて いなかつ た 。 これま で述ベた よ う に 、 銪鉄 の材種を特定する のは 、 引 っ 張 り 試験等を含む材料試験 に よ つ ½ られる材料特性値であ る が、 その う ち黒鉛球 状化率及び引張強さ については 、 音速測定法によ る代替 案が考え られて き たが、 超音波測定装置を 用いた音速測 定にあ つ て は 、 超音波プローブの特性のばらつき 、 超音 波探傷部の特性のば らつき 、 D A変換特性のば らつ き と い つ た超音波測定装置に起因する 測定結果のば らつ き が付き ま と う 。 さ ら には 、 被検体の厚さ 測定のば らつ き 、 超音波探傷部に対 し'て のゲー ト 設定等の調節のば らつ さ と い つ た測定者に起因する測定結果のば らつき も 無視 でき ない
のため .. 黒鉛球状化率でみ る と 、 あ る超音波測定装 置 と 測定者について得 られた実験式 ( 第 1 4 図の 5 3 a 参 ¾ ) と 、 他の超音波測定装置 と 測定者について得 られ た実験式 ( 第 1 5 図の 5 3 b 参照 ) と が、 必ず し も 一致 一 b 一
しない 。 黒鉛球状化率 7 0 %の錡物に対応すべき 音速が 一方は 5 . 5 6 K m Z s なのに対 し 、 他方は 5 . 6 2
K m ./ s であ り 、 大幅に異な っ て し ま う 。 しか も 、 こ の 鉛対生よの力かう う な相違が しば しば発生する 。 こ のため 、 測定が非破 壊で簡便ではあ っ て も測定結果に信頼がな く 、 問題であ る
具体的問題点 と して黒鉛球状化率の測定に関 して さ ら に説明する 。 従来の超音波測定方法お よ び超音波測定装 では 、 既成の実験式に従 っ て音速から黒鉛球状化率の 近似値を算出する 。 こ の間接的手段に よ り 、 非破壊で銕 物組織状態の分析を行な う 。
しか し 、 音速 と 黒鉛球状化率 と の鬨係について は 、 あ り 相関がよ く ない ( 第 1 7 図参照 ) 。 こ のため 、 こ の 験式に従っ て得 られた黒鉛球状化率の近似値あ る いは 物組織状態の分析結果は 、 誤差が大き く て 、 正規の黒 球状化率を代用する も の と して は実用に耐 え ない 。 こ のため 、 損傷を嫌 う 錡物製品等について の非破壊で 出荷検査あ る いは受入検査等にあ つ て は 、 検査結果に す る 信頼性が低く 、 例 え製造過程に何 らかの障害が発 した場合で も その悪影響を検出でき ずに見逃 して し ま と い う こ と が多発する 。
銕物の抗張力測定に関 して も 同様の問題があ る 。 抗張 への変換式が複数存在 して お り ( 第 1 9 図参照 ) 、 し も 、 これ ら の式は各種類に属する 典型的な銕 ¾組織状 についての測定結果に基づいて作成されて いる 。 これ り の式を統一 した汎用的な式や閲係等が未だ定め き れて いないため 、 これ らは銪物種類に応 じて選択的に使用 さ れる : こ のため 、 典型的状態ではない中間状態の銪物に ついて は 、 何れに分類されたかによ つ て変換式が異な る
こ と か ら 、 算出 さ れた測定結果が大き く ば らついて し ま い 、 製品等を保証する も の と して は実用に耐え ない 。
銕物の伸び率測定に関 して もやは り 課題があ る 。 こ れ は 、 現在では引 っ張 り 試験によ る以外な く 破壊測定であ る ため全製品を測定する 訳には行かない こ と 、 試験片形 状が規格に よ っ て定め られて いる ため測定準備に数 日程 度の時間と 費用が掛かる こ と 、 専用の引張試験装置が必 要なため装置を有する 試験機鬨等の者以外の者は外部に 依頼 しない と 測定でき ない こ と 等の短所があ る 。
こ の発明の 目 的は 、 こ のよ う な従来技術の問題点を解 決する も のであ っ て 、 非破壊で簡便に銕物製被検体の状 態分析値や特性値 ( 黒鉛球状化率 , 状態分類 , 抗張力 , 伸び率等 ) を高い確度で測定あ る いは算出する 銪物の超 音波測定方法お よび超音波測定装置を実現する こ と にあ る 。 発明の開示
こ のよ う な 目 的を達成する ための こ の発明の銕物の超 音波測定方法の第 1 の構成は 、 銕物製被検体内の音速を 測定 して前記音速 と 物理的な相関関係を有する前記被検 体の物理的特性値を求め る 超音波測定方法にお いて 、 前記被検体内の音速 と 前記被検体に対応する 所定の金 属内の音速 と の音速比 ( なお 、 こ の明細書では超音波伝 播速度 と 超音波伝播速度 と の速度比を音速比 と 記す。 ) を得て 、 こ の音速比を音速比に関する実験式又は測定結 に ^づ く 変換手段に従 っ て求め る物理量に変換する こ と によ り 、 前記被検体の前記物理的特性値を求める も の であ る
先の 目的を達成する ためのこ の発明の超音波測定装置
の第 1 の構成は 、 銪物製被検体内の音速を測定 して前記 音速 と 物理的な相鬨関係 を有す る 前記被検体の物理的特 性値を測定す る 超音波測定装置にお いて 、
第 1 の物理直カゝ ら前記物理的特性値に相 当する 第 2 の 物理量を求め る 実験式又は第 1 の物理量を前記物理的特 性値に相当する 第 2 の物理量に変換する 変換手段 と 、 鋼材を超音波測定 して得 られた音速を基準音速 と して 発生する 基準音速発生手段 と 、
前記被検体を超音波測定 して得 られた前記被検体内の 音速 と 前記基準音速 と の音速比を前記第 1 の物理量に相 当す る も の と して前記実験式ま たは前記変換手段に よ り 前記第 2 の物理量を求め 、 こ れを前記物理的特性値 と し て発生す る 特性値発生手段 と を備え
前記第 1 の物理量は 、 同一の超音波測定装置に よ っ て 測定さ れて得 られた或る銕物内の音速 と 鋼材内の音速 と の音速比であ り 、 前記第 2 の物理量は 、 前記或る銕物に ついて測定さ れる 前記物理的特性値であ っ て 、 超音波測 定装置以外の測定装置に よ り 直接的に測定さ れる も ので あ り 、 前記実験式 ま たは前記変換手段は 、 複数の前記或 る銕物について測定さ れた前記第 1 の物理量 と 前記第 2 の物理量 と の相関関係を示す特性関数 、 テーブル及び処 理手順の何れかを保有 して いる も のであ る 。
銕物の物理特性を測定する こ の よ う な こ の発明の第 1 の構成の超音波測定方法お よ び第 1 の構成の超音波測定 装置にあ つ て は 、 鋼材 と 銕物 と についての音速比に対す る その銕物の特性値の鬨係に基づいて実験式等が定め ら れて いる 。 こ こ で、 一般に 、 装置や測定者に依存 した測 定値の変動は装置等ご と に特定の傾向 を有する 。 具体的 には 、 同一装置等に よ り 測定さ れた銕物 と 鋼材について
の音速 も 同一傾向の変動分を有する 。 よ っ て 、 こ れ らの 比を採る と 、 互いの変動分が相殺 し あ う 。 こ のため 、 鋼 材 と 銕物 と の音速比は 、 装置等のば らつ き に起因する 影 響を被る こ と が、 ほ と ん どない 。
そ こ で 、 音速比 と 特性値 と の相関鬨係に基づく 実験式 等は 、 その実験式等の決定の と き の装置等以外の装置等 に対 して も 有効な汎用の も の と な る
ま た 、 こ の発明の銕物の物理特性を測定する 超音波測 定方法お よ び超音波測定装置では 、 銕物製被検体の特性 値の測定あ る いは算出に 当た っ て も 、 鋼材の音速を測定 して お いて又はそれについて の既測定の音速値を入力 し て お いて 、 測定さ れた被検体の音速か ら こ れ と 鋼材 と の 音速比が算出 さ れる 。 こ の場合の音速比 も 、 同一装置等 に よ つ て求め られる こ と か ら 、 ば らつき がほ と ん どない すなわち 、 直接的な特性値測定方法に よ り 求め られた 音速比 と 当該特性値と の関係に基づ く 実験式等は 、 何れ の超音波測定装置について も 利用可能なば らつき のない 汎用的な も の と な り .. 一旦こ の実験式等が得 られた後は 、 破壊を伴 う 測定は不要であ る 。 ま た 、 実製品 と し て の 銕物の物理特性の測定に際 して も 、 銕物製品の音速を鋼 材の音速で正規化 して音速比 と し 、 その実験式に従 っ て 、 音速比か ら銕物製品の物理的特性値を算出する 。 こ れ に よ り 、 こ の超音波測疋装置 と 測定者に よ る ば ら つ き の 影響を と り 除 く こ と ができ る
したがつ て 、 物理的な特性値が、 汎用の式に従 っ て 、 ば らつ き のない音速比か ら算出さ れる そ こ で、 超音波 測定装置や測定者の異同に起因する影響が小さ く な る の で、 非破壊で簡便な超音波測疋に よ っ て 、 高い確度で 、
銕物製被検体に係 る 物理的特性値を測定あ る いは算出す る こ と ができ る 。
先の 目 的を達成する ための こ の発明の超音波測定方法 の第 2 の構成は 、 銕物製被検体内の音速を測定 し て前記 音速 と 物理的な相閬関係 を有する前記被検体の銕物組織 状態を分折す る超音波測定方法にお いて
m記被検体の炭素含有率 と 前言己被検体内の音速 と を得 あ る銕物の炭素含有率 と 音速 と か ら前記銪物組織状 態に相 当する 分析値を得る 実験式又は測定結果に基づ く 変換手段に従 刖記被検体の炭素含有率 と 音速 と に対 応す る B'J記分析値を得て 、 こ の分析値を以て前記被検体 の銪物組織状態を分析す る も のであ る 。
先の 目 的を達成す る ための こ の発明の超音波測定装置 の第 2 の構成は 、 炭素含有率が既知であ る 銕物製被検体 内の 曰 迷を測定 して前記被検体の銕物組織状態を分析す る 超音波測定装置にお いて
第 1 の物理量 と 第 2 の物理量か ら前記銕物組織状 ¾に 相 当する 第 3 の物理量を求める 実験式又は第 1 の物理 Λ と 第 2 の物理量を要素 と して こ れ つ を 記銕物組織状 に相 当する 第 3 の物理量に変換す る 変換手段 と
刖記被検体を超音波測定 して得 られた前記被検体内の 市
曰 を前記第 1 の物理量に相 当する も の と し前記炭素含 有率 刖 2 の物理量に相 当する も の と して前記実験 式ま たは B'J ΒΞ変換手段に よ り 前記第 3 の物理量を求め 、 こ れに応 じて前記銪物組織状態を判定する 状態判定手段 備え
、 »
刖 1 の物理量は 、 あ る 鎵物内の音速であ り 、 前記 第 2 の物理量は 、 前記あ る錡物の炭素含有率であ り 、 前 曰し -5f5 3 の物理量は 、 前記あ る銕物について測定さ れる前 一 1
記銕物組織状態であ っ て 、 超音波測定装置以外の測定装 置に よ り 直接的に測定 さ れる も のであ り 、 前記実験式ま たは前記変換手段は 、 複数の前記あ る銕物について測定 さ れた前記第 1 の物理量 と 前記第 2 の物理量 と 前記第 3 の物理量 と の相関関係 を示す特性関数、 テーブル及び処 理手順の何れかを保有 して い る も のであ る 。
先の 目 的を達成する ための こ の発明の超音波測定装置 の第 3 の構成は 、 炭素含有率が既知であ る銕物製被検体 内の音速を測定 して前記被検体内の錡物組織状態を分析 する超音波測定装置にお いて 、
第 1 の物理量 と 第 2 の物理量か ら前記鏡物組織状態に 相 当する 第 3 の物理量を求める 実験式又は第 1 の物理量 と 第 2 の物理量を要素 と して これ ら を前記錶物組織状態 に相 当する 第 3 の物理量に変換する 変換手段と 、
鋼材を超音波測定 して得られた音速を基準音速 と して 発生する基準音速発生手段 と 、
前記被検体を超音波測定 して得 られた前記被検体内の 音速 と 前記基準音速 と の音速比を前記第 1 の物理量に相 当する も の と し前記炭素含有率を前記第 2 の物理量に相 当する も の と して前記実験式ま たは前記変換手段に よ り 前記第 3 の物理量を求め 、 これに応 じて前記銕物組織状 態を判定する 状態判定手段と を備え
前記第 1 の物理量は 、 同一の超音波測定装置に よ つ て 測定されて得 られた或る銕物 と 鋼材 と の音速比であ り 、 前記第 2 の物理量は 、 前記或る 銃物の炭素含有率であ り 、 前記第 3 の物理量は 、 前記或る 錶物について測定され る前記銕物組織状態であ っ て 、 超音波測定装置以外の測 定装置によ り 直接的に測定さ れる も のであ り 、 前記実験 式ま たは前記変換手段は 、 複数の前記あ る錡物につい
測定さ れた前記第 1 の物理量 と 記第 2 の物理量 と 前記 第 3 の物理量 と の相関関係を示す特性鬨数、 テ一ブル及 び処理手順の何れかを保有 して い る も のであ る 。
超音波測定に よ り 特に銕物を分類等すべ く 銕物組織状 態を分析する こ の よ う なこの発明の第 2 の構成の超音波 測定方法お よ び第 2 , 第 3 の構成の超音波測定装置にあ つ ては 、 炭素含有率と 、 音速ま たは音速比 ( 以下、 音速 等 と 略記する 。 ) と 、 に基づいて分析が行われる 。 こ の ために 、 炭素含有率 と 音速等に対する その銕物組織状態 が直接的手段等に よ り 測定さ れて 、 こ れ ら の関係を示す 式や変換手段が実験的に定め られて いる 。 こ の よ う に音 速等ばか り でな く 炭素含有率に も基づいて状態分類を行 つ た こ と に よ り 、 従来区分け困難であ つ た錡物組織状態 、 ¾に黒 ίπ形態等に関する銕物組織状態が明瞭に区分け でき る こ と と な っ た 。
そ して 、 直接的な測定方法によ り 求め られた こ の表等 に従っ て超音波測定さ れた被検体の音速等 と 炭素含有率 と から被検体の銕物組織状態の判定がな される 。 こ のよ う に音速等の他に炭素含有率に も 基づいて緻密な分析が 行われる ので、 間接的な分析であ り なが ら も 、 従来よ り も 緻密に 、 よ り 正確に銕物組織状態を推定する こ と がで さ る 。
したがつ て 、 非破壊で簡便な超音波測定に よ っ て 、 高 い確度で、 銕物製被検体に係 る銕物組織状態を測定あ る いは分析する こ と ができ る 。
先の 目 的を達成する ためのこ の発明の超音波測定方法 の第 3 の楕成は 、 銕物製被検体内の音速を測定 して前記 被検体の抗張力 を求め る超音波測定方法であ っ て 、
前記被検体の炭素含有率 と 硬さ と 音速 と を得て 、 あ る
錡物の炭素含有率 と 硬さ と 音速 と か ら抗張力 を得る 実験 式又は測定結果に基づ く 変換手段に従っ て 、 前記被検体 の炭素含有率 と 硬さ と 音速 と か ら前記被検体の抗張力 を 求め る も のであ る 。
先の 目 的を達成する ための こ の発明の超音波測定装置 の第 4 の構成は 、 炭素含有率が既知であ る銹物製被検体 内の音速 を測定 して前記被検体の抗張力 を測定する 超音 波測定装置であ っ て
第 1 の物理量 と 第 2 の物理量 と 第 3 の物理量か ら前記 抗張力 に相 当する 第 4 の物理量を求め る 実験式又は第 1 の物理量 と 第 2 の物理量 と 第 3 の物理量.を要素 と して こ れ ら を前記抗張力 に相 当する第 4 の物理量に変換する 変 換手段 と 、
m si被検体を超音波測定 して得られた前記被検体内の 音速を前記第 1 の物理量に相当する も の と し前記炭素含 有率を前記第 2 の物理量に相 当する も の と し前記被検体 の硬さ を前記第 3 の物理量に相 当する も の と して前記実 験式ま たは前記変換手段に よ り 前記第 4 の物理量を求め 、 こ れを前記抗張力の値 と する 抗張力算出手段 と を備え m s 第 1 の物理量は 、 あ る銕物内の音速であ り 、 前記 第 2 の物理量は 、 前記あ る 錶物の炭素含有率であ り 、 前 記第 3 の物理量は 、 前記あ る銕物の硬さ であ り 、 前記第 4 の物理量は 、 前記あ る銕物について超音波測定装置以 外の直接的な抗張力測定手段に よ り 測定さ れた抗張力で あ り 、 前記実験式ま たは前記変換手段は 、 複数の前記あ る 錶物について測定さ れた前記第 1 の物理量 と 前記第 2 の物理量 と 前記第 3 の物理量 と 前記第 4 の物理量 と の相 鬨関係 を示す特性関数、 テ一フ"ノレ及び処理手順の何れか
を保有 して い る も のであ る 。
先の 目 的を達成す る ための こ の発明の超音波測定装置 の第 5 の構成は 、 炭素含有率が既知であ る錡物製被検体 内の音速を測定 して前記被検体の抗張力 を測定する 超音 波測定装置であ っ て 、 炭素含有率が既知であ る 銕物製被 検体内の音速を測定 して前記被検体の抗張力 を測定する 超音波測定装置であ つ て 、
第 1 の物理量 と 第 2 の物理量 と 第 3 の物理量か ら前記 抗張力 に相 当する 第 4 の物理量を求め る実験式又は第 1 の物理量 と 第 2 の物理量 と 第 3 の物理量を要素 と して こ れ ら を 刖記 張力 に相 当する 第 4 の物理量に変換する 変 換手段 と 、
lw材を超音波測定 して得 られた音速を基準音速 と して 発生する 基準音速発生手段 と 、
前記被検体を超音波測定 して得 られた前記被検体内の 音速 と 前記基準音速 と の音速比を前記第 1 の物理量に相 当する も の と し sd灰素含有率を前記第 2 の物理量に相 当する も の と し前記被検体の硬さ を前記第 3 の物理量に 相 当する も の と して前記実験式ま たは前記変換手段に よ り 前記第 4 の物理量を求め 、 これを前記抗張力の値 と す る 抗張力算出手段 と を備え 、
前記第 1 の物理量は 、 同一の超音波測定装置に よ っ て 測定さ れて得 られた或'る 錡物內の音速 と 鋼材内の音速 と の音速比であ り 、 前記第 2 の物理量は 、 前記あ る 銕物の 炭素含有率であ り 、 刖 第 3 の物理量は 、 前記あ る 銕物 の硬さ であ り 、 前記第 4 の物理量は 、 前記あ る錢物につ いて超音波測定装置以外の直接的な抗張力測定手段に よ り 測定さ れた抗張力であ り 、 前記実験式ま たは前記変換 手段は 、 複数の前記あ る銕物について測定さ れた前記第
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1 の物理量 と 前記第 2 の物理量 と 前記第 3 の物理量 と 前 記第 4 の物理量 と の相関関係 を示す特性関数 、 テープル 及び処理手順の何れかを保有 して いる も のであ る 。
超音波測定に よ り 特に銕物の抗張力 を算出する こ の よ う な こ の発明の第 3 の構成の超音波測定方法お よ び第 4 , 第 5 の構成の超音波測定装置にあ っ て は 、 炭素含有率 と 、 硬さ と 、 音速ま たは音速比 と 、 に基づいて抗張力算 出が行われる 。 こ の算出等を行 う ために 、 炭素含有率 と 硬さ と 音速等に対する その銕物の抗張力が直接的手段等 に よ り 測定されて 、 これ らの関係 を示す式又は変換手段 が予め実験的に定め られて いる 。
こ の よ う に音速 と 硬さ ばか り でな く 炭素含有率に も基 づいて抗張力 と の対応付けを行っ た こ と に よ り 、 典型的 な状態ばか り でな く 中間状態の銕物について も 、 抗張力 の測定デー タ が重複する と い う こ と がな く な り 、 測定対 象デー タ と 算出対象デー タ と が明瞭に対応付け られる こ と と な つ た 。 こ の実験式等に従っ て 、 銕物製被検体の炭 素含有率 と 硬さ と 音速等から 、 その被検体の抗張力 を算 出する こ と によ り 、 間接的な分析 と して は 、 従来 よ り も 緻密に 、 よ り 正確に銕物の K張力 を推定する こ と ができ る 。
したがっ て 、 非破壊で簡便な超音波測定に よ っ て 、 高 い確度で、 銕物製被検体の特性値の 1 つ と して の抗張力 を測定あ る いは算出する こ と ができ る 。
先の 目的を達成する ための こ の発明の超音波測定方法 の第 4 の構成は 、 銕物製被検体内の音速を測定 して前記 被検体の伸び率を求める超音波測定方法であ っ て 、
前記被検体の炭素含有率 と 硬さ と 音速と を得て 、 あ る 銪物の炭素含有率 と 硬さ と 音速 と か ら伸び率を得る 実験
式又は測定結果に基づ く 変換手段に従っ て 、 前記被検体 の炭素含有率 と 硬さ と 音速 と から前記被検体の伸び率を 求め る も のであ る
先の 目 的を達成する ための こ の発明の超音波測定装置 の第 6 の構成は、 炭素含有率が既知であ る 銕物製被検体 内の音速を測定 して前記被検体の伸び率を測定する超音 波測定装置であ つ て 、
第 1 の物理量 と 第 2 の物理量 と 第 3 の物理量から前記 伸び率に相 当する第 4 の物理量を求め る実験式又は第 1 の物理量 と 第 2 の物理量 と 第 3 の物理量を要素 と して こ れ ら を前記伸び率に相 当する第 4 の物理量に変換する 変 換手段 と 、
前記被検体を超音波測定 して得 られた前記被検体内の 音速を前記第 1 の物理量に相当する も の と し前記炭素含 有率 を前記第 2 の物理量に相 当する も の と し前記被検体 の硬さ を前記第 3 の物理量に相 当する も の と して前記実 験式ま たは前記変換手段によ り 前記第 4 の物理量を求め 、 これを前記伸び率の値 と する 伸び率算出手段 と を備え 前記第 1 の物理量は 、 あ る銪物内の音速であ り 第 2 の物理量は 、 前記あ る 銕物の炭素含有率であ 刖 記第 3 の物理量は 、 前記あ る 錡物の硬さ であ り 前記第一己 4 の物理量は 、 前記あ る 銪物について超音波装置以外の 直接的な伸び率測定手段によ り 測定さ れた伸び率であ り 、 前記実験式ま たは前記変換手段は、 複数の前記あ る銕 物につ いて測定さ れた前記第 1 の物理量 と 前記第 2 の物 理量 と 前記第 3 の物理量 と 前記第 4 の物理量 と の相閲閬 係を示す特性関数、 テーブル及び処理手順の何れかを保 有 して いる も のであ る 。
先の 目 的を達成する ための こ の発明の超音波測定装置 の第 7 の構成は 、 炭素含有率が既知であ る銕物製被検体 内の音速を測定 して前記被検体の伸び率を測定する超音 波測定装置であ っ て 、
第 1 の物理量 と 第 2 の物理量 と 第 3 の物理量か ら前記 伸び率に相 当する第 4 の物理量を求める 実験式又は第 1 の物理量 と 第 2 の物理量 と 第 3 の物理量を要素 と して こ れら を前記伸び率に相当する第 4 の物理量に変換する 変 換手段 と
鋼材を超音波測定 して得 られた音速を基準音速 と して 発生する 基準音速発生手段 と 、
Ηϋ g己被検体を超音波測定 して得 られた前記被検体内の 音速 と 前記基準音速と の音速比を前記第 1 の物理量に相 当する も の と し前記炭素含有率を前記第 2 の物理量に相 当する も の と し前記被検体の硬さ を前記第 3 の物理量に 相 当する も の と して前記実験式ま たは前記変換手段に よ り 前記第 4 の物理量を求め 、 これを前記伸び率の値 と す る 伸び率算出手段 と を備え 、
前記第 1 の物理量は 、 同一の超音波測定装置に よ っ て 測定さ れて得 られた或る 銕物内の音速 と 鋼材内の音速 と の音速比であ り 、 前記第 2 の物理量は 、 前記あ る銕物の 炭素含有率であ り 、 前記第 3 の物理量は 、 前言己あ る 銕物 の硬さ であ り 、 前記第 4 の物理量は 、 m 5己あ る銕物につ いて超音波装置以外の直接的な伸び率測定手段に よ り 測 定さ れた伸び率であ り 、 前記実験式ま たは m sfi変換手段 は 、 複数の前記あ る銕物について測定された前記第 1 の 物理量 と 前記第 2 の物理量 と 前記第 3 の物理量 と 前記第 4 の物理量 と の相関関係 を示す特性関数、 テ一ブル及び 処理手順の何れかを保有 して い る も のであ る 。
先の 目 的を達成する ための こ の発明の超音波測定方法 の第 5 の構成は 、 錡物製被検体内の音速を測定 して前記 被検体の伸び率を求め る 銕物の超音波測定方法であ っ て 前記被検体が銅入 り 銕鉄であ り 、 前記被検体の銅含有 率 と 炭素含有率 と 硬さ と 音速 と を得て 、 あ る 銕物の銅含 有率 と 炭素含有率 と 硬さ と 音速 と か ら伸び率を得る 閲数 , 表又はその他の変換手段に従っ て 、 前記被検体の銅含 有率 と 炭素含有率 と 硬さ と 音速 と から前記被検体の伸び 率 を求め る も のであ る 。
先の 目 的を達成する ための こ の発明の超音波測定装置 の第 8 の構成は 、 銅含有率お よび炭素含有率が既知であ る 銅入 り 銕鉄製被検体内の音速を測定 して前記被検体の 伸び率を測定する 超音波測定装置であ っ て 、
第 1 の物理量 と 第 2 の物理量 と 第 3 の物理量 と 第 4 の 物理量から前記伸び率に相 当する第 5 の物理量を求め る 実験式又は第 1 の物理量 と 第 2 の物理量 と 第 3 の物理量 と 第 4 の物理量を要素 と して これ ら を前記伸び率に相 当 す る 第 5 の物理量に変換す る変換手段と 、
前記被検体を超音波測定 して得 られた前記被検体内の 音速を前記第 1 の物理量に相 当する も の と し前記炭素含 有率を前記第 2 の物理量に相当する も の と し前記被検体 の硬さ を前記第 3 の物理量に相 当する も の と し前記銅含 有率を前記第 4 の物理量に相当する も の と して 、 前記実 験式ま たは前記変換手段に よ り 前記第 5 の物理量を求め 、 こ れを前記伸び率の値 と する 伸び率算出手段 と を備え 前記第 1 の物理量は 、 或る銅入 り 銕鉄内の音速であ り 前記第 2 の物理量は 、 前記或る銅入 り 銪鉄の炭素含有
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率であ り 、 前記第 3 の物理量は 、 m g己或る銅入 り 錶鉄の 硬さ であ り 、 前記第 4 の物理量は 、 m 己或る 銅入 り 銕鉄 の銅含有率であ り 、 前記第 5 の物理量は 、 前記或る 銅入 り 銕鉄について超音波装置以外の直接的な伸び率測定手 段に よ り 測定さ れた伸び率であ り 、 前記実験式ま たは前 記変換手段は 、 複数の前記或る 銅入 り 銕鉄について測定 さ れた前記第 1 の物理量 と 前記第 2 の物理量 と 前記第 3 の物理量 と 前記第 4 の物理量 と 前記第 5 の物理量 と の相 鬨鬨係 を示す特性関数、 テーブルお よび処理手順の何れ かを保有 して いる も のであ る 。
先の 目 的を達成する ための こ の発明の超音波測定装置 の第 9 の構成は 、 銅含有率お よ び炭素含有率が既知であ る銅入 り 銕鉄製被検体内の音速を測定 して前記被検体の 伸び率を測定する 超音波測定装置であ っ て 、
第 1 の物理量 と 第 2 の物理量 と 第 3 の物理量 と 第 4 の 物理量から前記伸び率に相 当する 第 5 の物理量を求める 実験式又は第 1 の物理量 と 第 2 の物理量 と 第 3 の物理量 と 第 4 の物理量を要素 と して これ ら を前記伸び率に相 当 する 第 5 の物理量に変換す る 変換手段 と 、
鋼材を超音波測定 して得 られた音速を基準音速 と して 発生す る基準音速発生手段と 、
前記被検体を超音波測定 して得 られた前記被検体内の 音速 と 前記基準音速 と の音速比を前記第 1 の物理量に相 当する も の と し前記炭素含有率を前記第 2 の物理量に相 当する も の と し前記被検体の硬さ を前記第 3 の物理量に 相 当する も の と し前記銅含有率 を前記第 4 の物理量に相 当する も の と して前記実験式ま たは前記変換手段に よ り 前記第 5 の物理量を求め 、 こ れを前記伸び率の値 と する 伸び率算出手段 と を備え 、
前記第 1 の物理量は 、 同一の超音波測定装置に よ っ て 測定さ れて得 られた或る 銅入 り 銕鉄内の音速 と 鋼材内の 音速 と の音速比であ り 、 前記第 2 の物理量は 、 前記或る 銅入 り 銪鉄の炭素含有率であ り 、 前記第 3 の物理量は 、 前記或る銅入 り 銕鉄の硬さ であ り 、 前記第 4 の物理量は 、 前記或る 銅入 り 銕鉄の銅含有率であ り 、 前記第 5 の物 理量は 、 前記或る銅入 り 銕鉄について超音波装置以外の 直接的な伸び率測定手段に よ り 測定された伸び率であ り 、 前記実験式 ま たは前記変換手段は 、 複数の前記或る銅 入 り 錡鉄について測定さ れた前記第 1 の物理量 と 前記第 2 の物理量 と 前記第 3 の物理量 と 前記第 4 の物理量 と 前 記第 5 の物理量 と の相鬨関係 を示す特性関数 、 テープル 及び処理手順の何れかを保有 して い る も のであ る
超音波測定に よ り 特に銕物の伸び率を算出する こ の よ う な こ の発明の第 4 , 第 5 の構成の超音波測定方法及び 第 6 , 第 7 , 第 8 , 第 9 の構成の超音波測定装置にあ つ て は 、 炭素含有率 と 、 硬さ と 、 音速ま たは音速比 と 、 ( 又は これ ら と 銅含有率 と ) に基づいて銕物の伸び率算 ts が行われる 。 こ の算出等を行 う ために 、 炭素含有率 と 硬 さ と 音速等 ( 又はこれら と 銅含有率 ) に対する その銕物 の伸び率が直接的手段等によ り 測定されて 、 これ ら の鬨 係を示す式又は変換手段が予め実験的に定め られて い る こ のよ う に音速 と 硬さ ばか り でな く 炭素含有率 ( 又は これ ら と 銅含有率 ) に も基づいて伸び率 と の対応付け を 行っ た こ と に よ り 、 従来対応付けさ れて いなかっ た測定 対象デー タ と 算出対象デー タ と が明瞭に対応付け られる こ と と な っ た 。 こ の実験式等に従 っ て 、 銕物製被検体の 炭素含有率 と 硬さ と 音速等 ( 又は これ ら と 銅含有率 ) か
ら その被検体の伸び率を算出する こ と に よ り 、 銕物の伸 び率を推定す る こ と ができ る 。 すなわち従来不可能であ つ た鏡物の伸び率を 間接的に測定する こ と ができ る 。
したがつ て 、 非破壊で簡便な超音波測定に よ っ て 、 高 い確度で 、 銕物製被検体の特性値の 1 つ と して の伸び率 を測定あ る いは算出する こ と ができ る 。
ま た 、 炭素含有率の他に銅含有率を も 加味する こ と に よ り 、 特に銕物が銅入 り 銕鉄の場合でも 、 銪物の伸び率 測定が非破壊で簡便に行え る と い う 効果があ る 。
なお 、 上記の全て の超音波測定方法お よび超音波測定 装置に閲 し 、 炭素含有率の代わ り に炭素当量を用いて も よ い ,
十、 、 上記の実験式又は変換手段は特性関数やテー プ ル , 処理手順を保有する が、 こ の特性関数やテー ブルの 概念には 、 例えば、 図や図表 , 表 , 近似式 , コ ン ビ ユー タ プロ グラム に係る いわゆ る 配列 , マ ッ プ, テーブル , ア ド レステーブル等が含 まれ、 さ ら に処理手順の概念に は 、 それ ら を利用 した又は変形 した算出手順 , 演算 , 手 続き 等の変換手段を も 含む 。
、 こ の発明で必要 と される 炭素含有率 ( 又は こ れ と 銅含有率 ) について は 、 銪物材料成分比率の設定者で あ る 製造側は も ち ろん 、 通常は受入側 も 発注条件の 1 つ と して それを知 り う る 状態にあ る ので、 研究的実験的に 出所不明の銕物を分析する 特殊な場合は別 と して 、 実用 上こ の発明実施の障害 と はな らない 。 ま た 、 被検体の硬 さ 測定について も 、 操作の簡単な硬さ測定機を用いて測 定でき る ので、 不都合はない 。 図面の簡単な説明
第 1 図は 、 こ の発明の楕成の超音波測定装置の第 1 の 実施例であ っ て 、 銕物の物理的特性値の 1 つの黒鉛球状 化率を 自動算出する装置のブロ ッ ク 図であ る 。
第 2 図は 、 こ の発明の楕成の超音波測定装置の第 2 の 実施例であ っ て 、 銕物組織状態を 自動分析する 装置のブ ロ ッ ク 図であ る 。
第 3 図は 、 第 2 の実施例に鬨 し 、 その変換マ ッ プの一 例であ る
第 4 図は 、 こ の発明の構成の超音波測定装置の第 3 の 実施例であ っ て 、 銕物の抗張力 を 自動測定あ る いは 自動 算出する装置のブロ ッ ク 図であ る
第 5 図は 、 第 3 の実施例に関 し 、 算出 さ.れた銕物の指 標値 ひ ' ( 横軸 ) と 、 実測 さ れた硬 さ 係数 m ( 縦軸 ) と の対応図であ る 。
第 6 図 第 3 の実施例に関 し 、 算出 された抗張力 σ B ' ( 横軸 ) と 実測さ れた抗張力 Β ( 縦軸 ) と の対応 図であ る
第 7 図は 、 こ の発明の構成の超音波測定装置の第 4 の 実施例であ っ て 、 銪物の伸び率を 自動測定あ る いは 自動 算出する装置のブロ ッ ク 図であ る 。
第 8 図は 、 第 4 の実施例に関す る も のであ り 、 算出 さ れた指標値 α ' ( 横軸 ) と 、 抗張力 び Β 'と 伸び率 e と の 積 ( び B ' X ε ) ( 縦軸 ) と の対応図であ る 。
第 9 図は 、 第 4 の実施例に関する も のであ り 、 算出 さ れた伸び率 ε ' ( 横軸 ) と 、 実測 さ れた伸び率 e と の対 応図であ る 。
第 1 0 図は 、 こ の発明の構成の超音波測定装置の第 5 の実施例に閬する も のであ り 、 銅入 り 銕鉄について錶物 の伸び率を 自動測定あ る いは 自動算出する 装置のプロ ッ
ク 図であ る 。
第 1 1 図は 、 第 5 の実施例に鬨 し 、 算出 さ れた値 〈 £ ' ( 2 X C u ) ) ( 横軸 ) と 、 実測さ れた伸び率 ε ( 縦軸 ) と の対応図であ る 。
第 1 2 図は 、 第 5 の実施例に鬨 し 、 算出 された伸び率 ε " ( 横軸 ) と 、 実測さ れた伸び率 e と の対応図であ る 第 1 3 図は 、 銕物の黒鉛について の形態を例示する 図 であ る 。
第 1 4 図は 、 銕物の音速 と 黒鉛球状化率 と の相関関係 を示す一例であ る 。
第 1 5 図は 、 銕物の音速 と 黒鉛球状化率 と の相関関係 を示す他の例であ る 。
第 1 6 図は 、 従来の黒鉛球状化率測定装置のブロ ッ ク 図であ る 。
第 1 7 図は 、 銕物の音速 と 黒鉛球状化率 と の相関関係 を示す別の例であ る 。
第 1 8 図は 、 鎵物の黒鉛の形態お よび分類を例示する 図であ る 。
第 1 9 図は 、 音速 X 硬さ と 、 抗張力 と の対応図であ る 第 2 0 図は 、 従来の銕物の抗張力測定装置のブロ ッ ク 図であ る 。 ' 発明を実施する ための最良の形態
• こ の発明の第 1 の実施例について 図面を参照 して 詳雜 に説明する 。 第 1 図に 、 こ の発明の銕物の物理特性を測 定する超音波測定方法を実施する装置 と して 、 超音波に よ り 銕物製被検体の音速を測定 して その被検体の黒鉛球
状化率 を 自動的に算出する 超音波測定装置のプロ ッ ク 図 を示す。
こ こ で、 1 は超音波プローブ、 2 は超音波探傷部 、 3 は D / A変換回路、 4 はノく ス ラ イ ン 、 5 は R 0 M 、 6 は R A M 、 7 はキーボー ド ( K B D ) 、 8 は C R T 、 9 は マイ ク ロァロセ ッ サ ( M P U ) であ る 。 なお 、 これ ら の 間のィ ン タ ー フ ヱ ィ ス 回路等の詳細につ いて の図示は割 愛する 。
さ ら に 、 5 1 は音速測定ァロ グラム 、 5 1 1 は鐧音速 設定プロ グラ ム 、 5 1 2 曰速正規化プ口 グラム 、 5 2 3 は球状化率算出プロ グラ ム 、 5 3 0 は ( V / V m ) — S 変換式 、 5 5 0 はメ ィ ンァロ グラ ムであ り 、 これ ら の プロ グラ ムは R 0 M 5 に記憶さ れて Μ P U 9 に よ り 実行 処理が行われて その機能を果たす。
なお 、 超音波プロ一ブ 1 ~7イ ク πフ。ロセ ッ サ 9 , 音 速測定プロ グラ ム 5 1 は 、 従来 と 同様の構成なので同一 の符号を も つ て示 し 、 その再度の説明は割愛する 。
メ ィ ンプ口 グラ ム 5 5 0 は 、 測定全体の管理プ口 グラ ムであ り 、 選択可能な 2 つのモ一 ド 、 つ ま り 第 1 のモー ド と して の鋼 ^ <≠=f
曰 s又 £モー ド と 第 2 のモー ド と して の銕 物の黒鉛球状化率測定モー ド と を有 し 、 こ のモ— ド に対 応 して他のプロ グラ ム を起動 し 、 その実行順序を制御す る 。
鋼音速プロ グラ ム 5 1 1 は 、 基準値 と して の鋼の音速 を設定する サブプログラムであ り 、 音速測定プログラ ム 5 1 に よ っ て測定さ れて記憶域 V に保持される 音速値を 、 R A M 6 の記憶域 V m に移 し 、 鋼音速 と して設定する 音速正規化プロ グラム 5 1 2 は 、 音速比を算出する サ
ブプ口 グラムであ り 、 音速測定プロ グラム 5 1 に よ つ 測定 さ れて記憶域 V に保持さ れる 音速値を 、 記憶域 V m に保持さ れて いる基準値 と して の鋼音速によ っ て 除 tレ, 、 これに よ り 算出 された音速比を R A M 6 の記憶域 ( V / V m ) にお < 。
球状化率算出プロ グラ ム 5 2 3 は 、 黒鉛球状化率を算 出する サブプログラ ムであ り 、 ( V Z V m ) — S変換式 5 3 0 に従 う 変換処理を行っ て 、 記憶域 ( V / V m ) の 音速比の値から黒鉛球状化率を算出する 。 こ の算出 さ れ た黒鉛球状化率は R A M 6 の記憶域 S に記憶さ れる
こ の ( V / V m ) 一 S 変換式 5 3 0 は 、 予め実験的に 求め られて いる変換式であ り 、 鋼 と 銕物 と の音速比 ( ( V V m ) ) に対する 黒鉛球状化率 ( S ) の関係 を示す も のであ る
具体的には 、 先ず、 な る べ く 同一の形状の多数の銕物 と 1 つ以上の鋼材 と を準備する 。 そ して 、 これ ら の銕物 と 鋼材について の音速を超音波測定装置によ り 測定 し 、 こ れ ら の音速比を算出する 。 さ ら に 、 各々 の銕物につい て 、 J I s 規格に則 つ た又はそれに準 じた直接的な方法 に よ り 黒鉛球状化率を測定す る 。 なお 、 こ の一連の破壊 測定は 、 変動の傾向が一致する よ う に 、 でき る だけ同一 の超音波測定装置お よび同一の測定者に よ つ て行われる こ と が望ま し い 。
ま た 、 こ の直接的な測定には手間がかかる ので 、 他の 複数の銪物 と 1 つ以上の鋼材 と 超音波測定装置 と 測定者 し の別の組によ り 、 並行 して 、 他の一連の測定を行 う こ と によ り 多数の測定結果を得る と よ い 。
こ れ ら の多数の測定結果について 、 例え ば、 横軸に音 速比 ( ( V / V m ) ) を採 り 、 縦軸に直接的測定手段に
よ る 黒鉛球状化率 ( S ) を採 り その測定結果の対応す る 座標位置にフ。口 ッ 卜 をする 。
の と き 横軸に正規化さ れた音速 と して の音速比が 採 られて 、 装置や測定者に起因する影響が除去 さ れて い る ので、 上記—連の測定 果 と 他の一連の測定結果 と を 1 つの図表上に表記 して 不都合がな い。 そ こ で、 多数 の測定結果がフ。口 ッ 卜 さ て統計的信頼性の向上 した分 布図について の、 そ の回 直線や折れ線近似 と して 、 ( V / V m ) ― S変換式 0 が定め られる 。 こ の変換式 5 3 0 は 、 同 じ理由か ら 定の装置に限定さ れる も ので はな く 、 一旦算出 さ れた は何れの超音波測定装置につ いて も その ま ま 使用可能 あ る 。
れ帰特後で準記のムおもるグ 35
こ の よ う な構成の下で 銕物の黒鉛球状化率を測定す る には 、 先ず、 モ一 ド' 1 鋼音速設定モー ド ) で鋼材の 音速を一旦測定 して お き 次に 、 モー ド 2 ( 銪物の黒鉛 球状化率測定モー ド ) で 物製品を次々 に処理する 。
詳述す る と 、 先ず、 な ベ く 銕物製品 と 同一の形状の 鋼材を被検体 1 a と して 備する 。 そ して 、 メ イ ンプロ グラ ム 5 5 0 にモー ト' 1 処理を指示する 。 こ のモー ド 1 では 、 メ イ ンフ'口 グラ 5 5 0 に よ っ て音速測定プロ グラム 5 1 が起動 さ れて 憶域 V に鋼材の音速が得 られ る 。 そ して 、 メ イ ンフ。 D ラム 5 5 0 に よ っ て起動さ れ た鋼音速設定フ°口 グラ ム 1 1 が、 その鋼材の音速を記 憶域 V m に設定する 。 な 、 前 日等に同一条件の鋼音速 が測定済みの場合には 、 の測定を省略 して記憶域 V m にキ一ボ一ド 7 か ら入力 した既定値の鋼音速を設定 して ょ い 。
次に 、 銕物製品の 1 つ を被検体 l a と する 。 そ して メ ィ ンプ口 グラ ム 5 5 0 にモー ド 2 の処理を指示す る
のモー ド 2 では 、 メ イ ンフ'ロ グラ ム 5 5 0 に よ つ て音 測定プロ グラ ム 5 1 が起動さ れて 、 記憶域 V にそ の銕 物製品の音速が得 られる 。 それか ら 、 メ イ ンプロ グラ ム 5 5 〇 に よ っ て起動さ れた音速正規化プロ グラ ム 5 1 2 が、 その銕物製品の音速 ( V ) と 鋼音速 ( V m ) から音 比を算出 して記憶域 ( V / V m ) に設定する 。
引 き 続き 球状化率算出プロ グラム 5 2 3 が起動さ れ、 のプロ グラ ム 5 2 3 が ( V / V m ) 一 S 変換式 5 3 0 に従 う 変換処理を行つ て 、 記憶域 ( V ./ V m ) の音速比 の値か ら黒鉛球状化率 ( S ) を算出する 。 こ の算出 され た黒鉛球状化率は R A M 6 の記憶域 S に記憶さ れる 。
こ の正規化さ れた実験式 5 3 0 に基づいて正規化され た音速比か ら算出 さ れた信頼でき る 黒鉛球状化率が 、 測 の結果 と して メ イ ンフ。口 グラ ム 5 5 0 に よ り C R T 8 表示さ れる 。
こ のよ う に して 、 非破壊で容易に 、 1 つの銕物につい て の黒鉛球状化率の近似値の測定が高い信頼性で行われ る
鋼材について の音速測定は一度行つ て おけばよ いので 以後は 、 次々 と 残 り の鎮物製品を被検体 1 a と して 、 それ ら について の黒鉛球状化率の測定を行 う こ と ができ る
なお 、 黒鉛球状化率は銕物の物理特性についての 1 つ の特性値 と して の例示であ り 、 鋼音速に よ る 正規化の作 用効果は銕物の他の物理的特性値について 同様であ る こ の発明の第 2 の実施例について 図面を参照 して詳耙 に説明する 。 第 2 図に 、 こ の発明の錶物組織状態分析方 法を実施する 装置 と して 、 超音波に よ り 錡物製被検体の 速を測定 して その被検体の銪物組織状態を 自動的に分
析す る超音波測定装置のプロ ッ ク 図を示す。
第 1 図 と 相違する構成要素について説明する と 、 球状 化率算出プロ グラム 5 2 3 に代わっ て状態判定プ口 グラ ム 5 2 3 P が設け られ、 ( V / V m ) — S 変換マ ッ プ 5
3 0 に代わ っ て ( ( V / V m ) , C ) - S ' 変換マ ツ ァ
5 3 0 が設け られ、 プロ グラムは R 0 M 5 に記憶さ れて M P U 9 に よ り 実行処理が行われて 、 その機能を果たす メ ィ ンァロ グ ラ ム 5 5 〇 は 、 第 1 のモー ド と しての鋼 音速設定モー ド と 第 2 のモー ド と して の銕物組織状態分 析モー ド と を有 し 、 こ のモー ド に対応 して他のプロ グラ ム を起動 し 、 その実行順序を制御する 。
状態判定プロ グラ ム 5 2 3 P は 、 銕物組織状態を判定 する サブプ口 グラ ムであ り 、 ( ( V Z V m ) , C ) - S ' 変換マ ッ プ 5 3 0 p に従 う 変換処理を行っ て 、 記憶域 ( V / V m ) の音速比の値 と 記憶域 C の炭素含有率の値 と から銪物組織状態を判定する 。 こ の判定さ れた銕物組 織 態は R A M 6 の記憶域 S ' に記憶さ れる 。
こ の ( ( V / V m ) , C ) 一 S ' 変換マ ッ プ 5 3 〇 P は 、 予め実験的に求め られて い る 変換マ ッ プであ り 、 鋼 と 銕物 と の音速比 ( ( V / V m ) ) と 、 その鏡物の炭素 含有率 と 、 に対す る 銕物組織状態 ( S ' ) の関係 を示す も のであ る 。
具体的には 、 先ず、 な る べ く 同一の形状で炭素含有率 の異な る 多数の銕物 と 1 つ以上の鋼材 と を準備する 。 そ して 、 こ れ ら の錡物 と 鋼材について の音速を超音波測定 装置に よ り 測定 し 、 これ らの音速比を算出する 。 さ ら に 、 各々 の銕物について 、 J I S規格に則 っ た又はそれに 準 じた直接的な方法に よ り 銕物組織状態、 例えば黒鉛粒
の形態が片状か芋虫状か球状か ( F C F C V , F C D ) 等を測定する 。 なお 、 こ の一連の破壊測定は 、 変動の 傾向が一致す る よ う に 、 でき る だけ同一の超音波測定装 置お よ び同一の測定者に よ っ て行われる こ と が望ま し い ま た 、 こ の直接的な測定には手間がかかる ので、 他の 複数の錡物 と 1 つ以上の鋼材 と 超音波測定装置 と 測定者 と の別の組に よ り 、 並行 して 、 他の一連の測定を行 う こ と に よ り 多数の測定結果を得る と よ い。
こ れ ら の多数の測定結果について 、 例え ば、 横軸に音 速比 ( ( V Z V m ) ) を採 り 、 縦軸に炭素含有率 ( C ) を採 り 、 直接的測定手段に よ る錡物組織状態 ( F C , F C V F C D ) を その測定時の音速比 と 炭素含有率 と に ¾ 応する 座標位置に設定する ( 第 3 図参照 ) 。
こ の と き 、 横軸に音速比を採用する と 、 装置や測定者 に起因する影響が除去 さ れて 、 単に音速を採用 した場合 よ り も 一層確度が向上する 。
なお 、 こ の設定さ れる銕物組織状態 と し て は 、 な る、ベ く 多数の測定結果か ら 多数決や平均化 , 局所平均化 回 帰分析等の統計処理に よ つ て変動成分の除去さ れた も の を採用す る のがよ い 。 ま た 、 銕物組織状態の具体的な も の と して は 、 硬さ 係数 mや上記の黒鉛粒の形態分類 ( F C , F C V , F C D 〉 の他に J I S ( 日本工業規格 〉 の規定に則 つ た黒鉛球状化率を採用 して ょ い 。
こ の音速と 炭素含有率 と に基づ く マ ツ ァの採用に よ り 、 従来の音速のみに基づ く 分類では一部重な っ て いた各 領域が、 明瞭に区分けでき る 。 さ ら に 、 これに加
F C 領域 と F C V領域 と の中間領域の錡物組織状態ま で を も 分類する こ と ができ る ( 第 3 図の領域 F C ' 参照 )
こ のよ う な構成の下で 銕物組織状態を測定する には 、 先ずモ一 ド 1 ( 鋼音速設定モー ド ) で鋼材の音速を一 旦測定 して お き 、 次にモ ド 2 ( 銕物の黒鉛球状化率測 定モー ド ) で銕物製品を次々 に処理す る 。
上述の例 と一部重複す が詳述する と 、 先ず、 な るベ く 銕物製品 と 同一の形状 鋼材を被検体 l a と して準備 する 。 そ して 、 メ イ ンプ グラ ム 5 5 0 にモー ド 1 の処 理を指示する 。 こ のモー 1 では 、 メ イ ンプロ グラム 5 5 0 に よ つ て音速測定プ グラ ム 5 1 が起動さ れて記憶 域 V に鋼材の音速が得 ら る 。 そ して 、 メ イ ンプロ ダラ ム 5 5 〇 に よ つ て起動さ た鋼音速設定プロ グラ ム 5 1 れれ記の速てるロ口 mスにをド
1 が、 その鋼材の音速を 憶域 V m に設定する 。 なお 、 前 日等に同一条件の鋼音 が測定済みの場合には 、 こ の 測定を省略 して記憶域 V にキーボー ド 7 か ら入力 した 既定値の鋼音速を設定 し も よ い 。
次に 、 錡物製品の 1 つ 被検体 1 a と する 。 そ して 、 メ イ ンプ口 グラ ム 5 5 0 モー ド 2 の処理を指示する 、. こ のモー ド 2 では 、 第 1 テ ツ プ と して 、 銕物被検体 1 a の炭素含有率 ( こ れは 造時のデー タ の 1 つ と して既 知であ る ) がキ一ボー ド 7 を介 して入力 さ れ、 記憶域 ( C ) に設定さ れる 。 なお こ の入力 を省略する と 、 直前 の被検体の も の と 同一炭 含有率 と して処理 される 。 続 く 第 2 スア ツ フ と して 、 メ イ ンプロ グラ ム 5 5 0 に よ つ て音速測定ァロ グラム 5 が起動されて 、 記憶域 V にそ の銕物製品の音速が得 られる 。 それか ら第 3 ステ ッ プと して 、 メ ィ ンプロ グラ ム 5 5 〇 に よ っ て起動さ れた音速 正規化プ口 グラ ム 5 1 2 が、 その銕物製品の音速 ( V ) と 鋼音速 ( V m ) と か ら 速比を算出 して記憶域 ( V /
V m ) に設定する 。
引 き 続き 第 4 ステ ッ フ°と して 、 状態判定プログラ ム 5
2 3 P が起動 さ れ、 こ のフ°口 グラム 5 2 3 p が ( ( V /
V m ) , C ) - S ' 変換マ ッ プ 5 3 0 P に従 う 変換処理 を行っ て 、 §d憧域 ( V / V m ) の音速比の値 と 記憶域 ( C ) の炭素含有率の値と から対 hbする マ ッ プ位置の値を 以て銕物組織状態を判定する 。 こ の判定さ れた銕物組織 状態は R A M 6 の記憶域 S に記憶される
こ の変換マ ッ プ 5 3 0 p に基づいて音速化と 灰茶含有 率 と に対する緻密な区分けよ っ て判定さ れた信頼性のお ける銕物組織状態が、 測定分析の結果 と して メ ィ ンプロ グラ ム 5 5 0 に よ り C R T 8 に表示される 。 例 ん d.
性の大き い球状黒鉛銕鉄を製造すベ く その成分等を調整 した も のが、 処理時間の遅れ等の結果 と して靱性の足 り ない C V錡鉄ゃ片状銕鉄 と な っ た こ と な どを ( 第 3 図の 5 2 0 f , 5 3 0 g の矢印参照 ) 、 確実に非破壊で検出 でき る 。
こ のよ う に して 、 非破壊で容易に 、 1 つの銕物につい ての銕物組織状態の分析が高い信頼性で行われる 。
鋼材について の音速測定は一度行っ て お けばよ いので 、 以後は 、 次々 と 残 り の錡物製品を被検体 1 a と して 、 それら についての銕物組織状態の分析を行 う こ と ができ る 。
こ の発明の第 3 の実施例について図面を参照 して詳細 に説明する 。 第 4 図に、 超音波によ り 錡物製被検体の音 速を測定 して その被検体の抗張力 を 自動的に算出する 超 音波測定装置のブロ ッ ク 図を示す。
これの構成は 、 上述 した第 2 の実施例にお ける 状態判 定プログラ ム 5 2 3 が新たな抗張力算出プロ グラ ム 5 4
0 に よ つ て置換さ れた こ と と その関連部分を 除いて 、 基 本的には第 2 の実施例に似た構成であ る 。
第 2 図 と 相違する 構成要素について説明する と 、 抗張 力算出フ。口 グラ ム 5 4 0 は 、 銕物の抗張力 を算出する サ ブフ。口 グラ ムであ り 、 所定の変換処理を行っ て 、 記憶域 ( V / V m ) の音速比の値 と 記憶域 C の炭素含有率の値 し 1¾域 H B のブ リ ネル硬さ の値 と か ら銕物の抗張力 を 算出する 。 そ して 、 算出 さ れた銪物の抗張力は R A M 6 の記憶域 び B'に §己憶さ れる
< 」での所定の変換処理は 、 予め実験的に求め られて い る 算出手順であ り 、 鋼 と 銕物 と の音速.比 ( ( V Z V m ) ) と 、 そ の銕物の炭素含有率 ( C ) と 、 その錶物のブ リ ネル硬 e ( H B ) と 、 に対す る 銕物の抗張力 ( B ) の関係に基づいて 、 それ ら か ら銕物の抗張力 ( cr B' ) を 算出す る 手順であ る
こ の算出手順は 、 主 と して 、 α ' 算出手順 5 4 0 a と
、 m 算出手順 5 4 O b と 、 B'算出手順 5 4 0 c と か ら な る 。 こ の例では 、 抗張力算出プロ グラ ム 5 4 0 の一 部 と して それに組み込ま れて お り 、 こ の順に実行さ れる a ' 算出手順 5 4 0 a は 、 音速比 ( ( V Z V m ) ) と 炭素含有率 ( C ) と に対する 錡物組織状態 ( F C D , F C V , F C ) の閬係 を示すべ く 定め られて いる 。
実際に こ の算出手順を定める には 、 先ず、 な るべ く 同 一の形状で炭素含有率の異なる 多数の銪物 と 1 つ以上の 鋼材 と を準備する 。 そ して 、 これ ら の鏡物 と 鐧材につ い て の音速を超音波測定装置によ り 測定 し 、 これ ら の音速 比を算出する 。 さ ら に 、 各々 の銕物について 、 J I S 規 格に則 っ た又はそれに準 じた直接的な方法に よ り 銕物組
織状態、 例 え ば黒鉛粒の形態が片状か芋虫状か球状か 〈 F C , F C V , F C D ) 等を そ の中間状態に関 して も測 定する 。 なお 、 こ の一連の破壊測定は 、 変動の傾向が一 致する よ う に 、 でき る だけ同一の超音波測定装置お よび 同一の測定者に よ っ て行われる こ と が望ま しい。
ま た 、 こ の直接的な測定には手間がかかる ので、 他の 複数の銕物 と 1 つ以上の鋼材 と 超音波測定装置 と 測定者 と の別の組に よ り 、 並行 して 、 他の一連の測定を行 う こ と に よ り 多数の測定結果を得る と よ い 。
なお 、 こ の設定される 銕物組織状態の指標値 と して は
、 な る べ く 多数の測定結果か ら 多数決や平均化 , 局所平 均化 , 回帰分析等の統計処理に よ っ て変動成分の除去 さ れた も のを採用する のがよ い 。
こ の指標値算出の具体例 と して の 《 ' 算出手順 5 4 0 a は 、 音速比 ( ( V Z V m ) ) と 炭素含有率 ( C ) と に 基づいて 、
式 o = 8 . 4 3 5 — 0 . 3 7 4 X ( C )
に よ り 密度 P を算出 し 、
式 f g = l . 0 9 5 — 0 1 3 9 5 X
に よ り 黒鉛面積率を算出 し 、
式 « ' = ( ( V / V m ) X ( 7 8 6 )
- 1 ) / f g
に よ り α ' を算出する も のであ る 。 なお 、 上記の 7 . 8 6 は鋼材又は銕物マ ト リ ッ ク ス ( 基地 ) の比重に相 当す る 値であ る 。
こ のよ う に して算出 さ れた α ' は 、 銕物の黒鉛粒の形 態分類 ( F C , F C V , F C D ) に基づ く 銕物組織状態 の指標値であ っ て 、 しか も その中間状態を も 明瞭に示す こ と のでき る も のであ る ( 第 5 図の横軸 《 ' と 測定デー
タ の分布 を参照 ) 。
IT1 ' 算出手順 5 4 0 b は 、 指標値 α ' か ら硬さ 係数 m ' を算出す る 手順であ る 。 硬さ 係数 m ' は 、 硬さ 係数 m すなわち ( 抗張力 C B Z硬 さ H B ) の推定値であ り 、 予 め実験的に確認さ れた指標値 《 ' と 硬さ 係数 m と の関係 に従 つ て 、 指標値 α ' か ら求め られる 。 こ の関係 を 、 横 軸に指標値 、 縦軸に硬さ 係数 m を採っ て第 5 図に示 す 。 第 5 図にお ける α ' と m と には 、 強い相関関係が存 在する ので 、 こ の閲係を折れ線等で近似する こ と が可能 であ る 。
具体例 と して の m ' 算出手順 5 4 0 b は 、
a < 3 . 1 5 の場合は 、
式 m = 0 . 3 9 2 0 - 0 . 0 5 1 2 X « '
3 . 1 5 ≤ « ' ≤ 4 . 0 0 の場合は 、
式 m = 0 . 2 3 0 6
4 . 0 0 < a ' の場合は 、 .
式 m = 0 . 3 0 0 0 - 0 . 0 1 7 3 X « ' に よ り 硬さ 係数 m ' を算出する も のであ る 、.. こ の式に よ り 算出 さ れた硬さ 係数 m ' は実際の硬さ 係数 m の と て も 良い推定値であ る
び B '算出手順 5 4 0 c は 、 硬さ 係数 m の定義式すなわ ち ( m = B U B ) に基づいて 、 抗張力 Β の推定値 と して の抗張力 び Β 'を 、 硬さ Η Β と 硬さ 係数 m ' と から 算出する 。 具体的には 、 式 び B ' = m ' X H B に よ り 抗張力 B 'を算出する 。
こ の硬さ 係数 mは 、 面倒な真の黒鉛球状化率の測定を 、 それよ り は容易な引 っ 張 り 破壊試験に基づ く 算出 あ る いは推定に よ っ て代用せん と する も のであ る 。 こ の実施 例では 、 実験結果に基づいて その役割が拡張 さ れ 、 そ の
関係か ら上記の如 く 抗張力 σ Β 'が算出 さ れる 。
こ の よ う な構成の下で、 銪物の抗張力 を測定する には 、 先ず 、 モー ド 1 ( 鋼音速設定モー ド ) で鋼材の音速を 一旦測定 して お き 、 次に 、 モー ド 2 ( 銕物の抗張力測定 モー ド ) で銕物製品を次々 に処理する 。
モー ド 1 は上述の例の全 く 同様なのでその詳細な説明 は割愛する が、 モー ド 1 では鋼材の音速が記憶域 V m に 設定さ れる 。
次に 、 銕物製品の 1 つ を被検体 1 a と する 。 そ して メ ィ ンプロ グラ ム 5 5 0 にモー ド 2 の処理を指示する 。
こ のモー ド 2 では 、 第 1 ステ ッ プ と して 、 錡物被検体 1 a の炭素含有率 ( こ れは銕造時のデー タ の 1 つ と し て 既知であ る 。 ) がキーボー ド 7 を介 して入力 さ れ、 記憶 域 ( C ) に設定さ れる 。 なお 、 こ の入力 を省略する と 、 直前の被検体の も の と 同一炭素含有率 と して処理さ れる 続 く 第 2 ステ ッ プと して 、 メ イ ンブロ グラム 5 5 0 に よ っ て音速測定プロ グラム 5 1 が起動さ れて 、 記憶域 V に その銕物製品の音速が得 られる 。 なお 、 被検体 1 a が 銕放 し状態の場合は こ の ま ま でよ いが、 例え ば 、 焼鈍が 施さ れた錡物の場合には 1 3 0 ( m / s ) を 、 焼準が施 さ れた銕物の場合には例え ば 4 0 0 ( m / s ) を補正値 と して記憶域 Vの音速値に加算する 。 こ の補正によ り 算 出値の確度が一層向上する
それか ら第 3 ステ ッ プ と して 、 メ イ ンプ口 7 フ ム 5
0 に よ っ て起動さ れた音速正規化プロ グラ ム 5 1 2 がそ の銕物製品の音速 ( V ) と 鋼音速 ( V m ) と か ら音速比 を算出 して記憶域 ( V / V m ) に設定する 。
引 き 続き 第 4 ステ ッ プと して 、 別途硬さ試験機で測定
さ れた被検体 1 a のブ リ ネル硬さ がキーボー ド 7 を介 し て入力 さ れ 、 記憶域 H B に設定 さ れる 。 そ して 、 抗張力 算出プ口 グラ ム 5 4 0 がメ イ ンプロ グラム 5 5 0 に よ り 起動さ れる 。
抗張力算出ァロ グラム 5 4 0 は 、 ' 算出手順 5 4 0 a 、 m ' 算出手順 5 4 0 b 、 び B '算出手順 5 4 ◦ c を こ の順に実行 して 、 被検体 1 a について測定された音速比 ( V / V m ) と 炭素含有率 ( C ) と ブ リ ネル硬さ ( H B ) と か ら ί几 51力 を算出する 。 こ の算出 さ れた抗張力は R A M 6 の記憶域 び B 'に記憶さ れる 。
第 4 ステ ッ プを詳述する と 、 先ず、 《 ' 算出手順 5 4 0 a に よ り 音速比 ( V Z V m ) と 炭素含有率 ( C ) と か ら指標 fe ' が算出 さ れる 。 なお 、 こ の α ' 算出に際 し 、 C < ( 9 . 0 4 9 5 - 7 . 1 1 8 ( V V m ) ) の場合に 、
式 8 . 7 9 9 5 - 7 . 1 1 8 9 X ( V / V m ) の値に よ り 炭素含有率 ( C ) を置き 換え て お く 。 上記の 条件は 、 m ^鉄 ( F C ) の中で も 特に典型的な も のに該 当する 場合であ り 、 こ の C について の補正に よ り 算出値 の確度が一層向上する
次に 、 ΠΊ ' 算出手順 5 4 0 b に よ り 、 硬さ 係数 m ' が 上記の 力 ら算出 さ れる 。 そ して 、 上記で判定済みの 鼠銕鉄の場合を除いて 、 指標値 《 ' 又は硬さ 係数 m ' の 値に基づいて銕物組織状態の分類が行われる 。 例え ば、 m ' に応 じて
0 . 2 7 m であれば球状黒鉛銕鉄 ( F C D と 判定
0 つ つ ≤ m ' < 0 . 2 7 であれば芋虫状黒鉛錶 鉄 ( F C V ) と 判定 し 、
m ぐ 0 . 2 2 であれば片状黒鉛銕鉄 ( F C D ) と 判定する 。
最後に 、 び B '算出手順 5 4 0 c によ り 上記の硬さ 係数 m ' と ブ リ ネル硬さ ( H B ) と か ら抗張力 ( び B ' ) が算 出 さ れる
こ の よ う に して算出 さ れた抗張力 ( び Β ' ) と 、 引 っ 張 り 試験に よ り 直接測定 さ れた抗張力 ( (7 Β ) と の対応関 係 を第 6 図に示す 。 こ の図か ら も 明らかな よ う に 、 こ の 超音波測定装置によ り 算出 さ れた銕物の抗張力は 、 極め て高 い確度を有する も のであ る 。 例え ば、 分散に基づ く 推定精度は 2 . 1 5 ( k g f / mm 2 ) であ り 、 こ れは 、 鋼を 用いた設計にお いて広 く 使用 されて いる鋼の焼準 . 焼鈍材にお ける推定精度 1 . 9 3 ( k g ί / mm 2 ) に匹 敵 し 、 やは り 広 く 使用 さ れて い る鋼の焼入焼戻 し材にお ける 推定精度 3 · 4 1 ( k g f mm · よ り も 大幅に優 れて いる
こ の抗張力 ( σ· B ' ) が銕物組織状態 ( F C D , F C V , F C ) と と も に 、 測定分析の結果 と して メ イ ンプロ グ ラ ム 5 5 0 に よ り C R T 8 に表示さ れる 。
こ れに よ り 、 例え ば、 抗張力ゃ靱性の大き い球状黒鉛 銕鉄を製造すべ く その成分等を調整 した も のが、 処理時 間の遅れ等の結果 と して 、 抗張力が不足 して い る こ と や
、 ^ 口 に よ っ て は強度の足 り ない C V錡鉄ゃ片状錡鉄 と な っ た こ と な ど を 、 確実に非破壊で検出する こ と ができ る 。
こ の よ う に して 、 非破壊で容易に 、 1 つの銕物につい て の錡物の抗張力の測定あ る いは算出が高い信頼性で行 われる 。
ま た 、 鋼材について の音速測定は一度行っ て おけばよ
いの 以後は 次々 と 残 り の銃物製品を被検体 1 a と して 、 それ ら につ いて の錡物組織状態の分析ゃ抗張力の 測定 行 う こ と ができ る 。
の発明の第 4 の実施例について 図面を参照 して 詳細 に説明する 第 7 図に 、 こ の発明の銕物の伸び率測定方 法を実施す る 装置 と して 、 超音波に よ り 錡物製被検体の 音速を測定 して その被検体の伸び率を 自動的に算出する 超音波測定装置のブロ ッ ク 図を示す 。
れの構成は 、 上述 した第 3 の実施例における 抗張力 算出フ。口 グラ ム 5 4 0 が新たな伸び率算出プロ グラ ム 5 4 2 に よ つ て置換さ れた こ と と その関連部分を 除いて 、 基本的に第 3 の実施例 と 同様の構成であ る 。
第 4 図 と 相違する 点を 中心に説明す る と 、 伸び率算出 フ。口 グラ ム 5 4 2 は 、 基本的な構成や位置付けは上述の 抗張力算出プロ グラ ム 5 4 〇 のそれ と ほぼ同様であ り 、 所定の測定 と 所定の変換処理を行つ 、 錡物の伸び率を 算出する サブプロ グラムであ る 。 しか も 、 その具体的な 構成 も 、 a 算出手順 5 4 0 a. と m 出手順 5 4 Q b と 。 B '算出手順 5 4 0 c と を有 し れ を こ の順に実行 する と こ ろ ま で同様であ る 。 ただ れに加え て ε ' 算出手順 5 4 0 d を有 し 、 最終的に伸び率を算出する と い う 点で抗張力算出プログラ ム 5 4 0 と 異な る 。 すなわ ち 、 所定の変換処瑪を行つ て 、 記憶域 ( V / V m ) の音 速比の値と 記憶域 C の炭素含有率の値 と 記憶域 H Β のブ リ ネル硬さ の値 と か ら銪物の伸び率を算出する 。 こ の算 出 された鏡物の伸び率は R A M 6 の記憶域 £ に記憶さ れる
の所定の変換処理は 、 予め実験的に求め られて い る 算出手順であ り 、 鋼 と 錡物 と の音速比 ( ( V Ζ V m ) )
と 、 その銕物の炭素含有率 ( C ) と 、 そ の錡物のブ リ ネ ル硬さ ( H B ) と 、 に対する銕物の伸び率 ( ε ) の関係 に基づいて 、 それ ら か ら銕物の伸び率 ( ε ' ) を算出す る手順であ る 。
こ の算出手順は 、 主と して 、 算出手順 5 4 0 a と 、 m ' 算出手順 5 4 0 b と 、 B'算出手順 5 4 0 c と 、 ε ' 算出手順 5 4 0 d と からな り 、 こ の順に実行さ れる る が、 ε ' 算出手順 5 4 0 d 以外は既に説明 したので再 度の説明は割愛する 。
ε , 算出手順 5 4 0 d は 、 指標値 《 ' と 推定抗張力 と び B 'か ら伸び率 e ' を算出する手順であ る 。 伸び率 ε· ' は 、 実際の伸び率 e の推定値であ り 、 予め実験的に確認 さ れた指標値 α ' と 抗張力 び Β 'と 引張試験で求め られた 伸び率 e と の関係に従っ て 、 指標値 《 ' 及びこれに基づ いて算出 された抗張力 び B'から求め られる 。 こ の関係 を 、 横軸に指標値 α ' 、 縦軸に抗張力 cr Β 'と 伸び率 ε と の 積 ( び Β' Χ ε 〉 を採っ て第 8 図に示す。 第 8 図における ' と ( び B ' X ε ) と には強い相閲鬨係が存在する ので 、 こ の鬨係を折れ線等で近似する こ と が可能であ る 。 具体例 と して の ε ' 算出手順 5 4 0 d は 、
a ' < 2 . 6 8 の場合は 、
式 e ' = ( 3 0 8 5 — 1 0 3 5 . 6 X
/ び B'
' ≥ 2 . 6 8 の場合は 、
式 ε ' = ( 6 7 6 . 3 - 1 3 7 . 2 Χ α
/ cr Β'
に よ り 伸び率 e ' を算出する も のであ る ( 単位は % ) ,. なお 、 こ の式において抗張力 び B 'を上述の指標値 a に 基づ く 式に展開すれば、 容易に指標値 α ' だけに基づ く
伸び率 ε の算出式が得 られる こ と は明 らかであ る 。 こ う して算出 さ れた伸び率 ε ' は実際の伸び率 ε の良 い推定値 と な る 。
こ の よ う な構成の下で、 銕物の伸び率を測定する には 、 先ず 、 モー ド 1 ( 鋼音速設定モ一ド ) で鋼材の音速を 一旦測 7Ε. して お き 次に 、 モー ド 2 ( 銪物の伸び率測定 モー ド ) で銕物製品を次々 に処理する 。
詳細は 、 やは り 第 3 の実施例 と ほぼ同様なので、 重複 部分の再度の説明は割愛する 。 第 3 の実施例 と 異なる の は、 モ一ド 2 にお いて、 銕物の抗張力の算出に留ま らず 、 伸び率算出プロ グラ ム 5 4 2 に よ っ て錡物の特性値の 1 つ と して の伸び率が ( ε ' ) 算出 さ れ、 これが測定分 析の結果 と さ れる こ と であ る 。
こ の点を詳述する 。 モ一 ド 2 において 、 伸び率算出プ 口 グラ ム 5 4 2 は 、 抗張力算出プロ グラム 5 4 0 と 同様 に して a 算出手順 5 4 0 a、 m ' 算出手順 5 4 0 b 、 B '算出手順 5 4 0 c を こ の順に実行 して 、 被検体 1 a について測定さ れた音速比 ( V V m ) と 炭素含有率 ( C ) と ブ リ ネル硬さ ( Η Β ) と か ら指標値 ( a ) と ί几 張力 ( α Β ' ) と を算出する 。 続けて 、 ε ' 算出手順 5 4 0 d に よ り 上記の指標値 ( a ' ) と 抗張力 ( c? B ' ) と か ら伸び率 ( ε ' ) が算出 さ れる 。
こ の よ う に して算出 さ れた伸び率 ( ε ' ) と 、 引張試 験によ り 直接測定された伸び率 ( e ) と の対応関係 を第 9 図に示す。 こ の図か ら も 明らかなよ う に 、 こ の超音波 測定装置に よ り 算出 された銕物の伸び率は 、 かな り 高い 確度を有する も のであ る 。
こ の伸び率 " ' ) が銕物組織状態 ( F C D , F C V , F C ) と と も に 、 測定分折の結果 と して メ ィ ン ァ ロ グ
ラ ム 5 5 0 に よ り C R T 8 に表示さ れる 。
これに よ り 、 例えば、 伸び率の大き い銕鉄を製造すベ く その成分等を調整 した も のが 、 処理 と の不適合等の結 果 と して 、 伸び率が不足 して い る こ と な ど を 、 確実に非 破壊で検出する こ と ができ る 。
こ の よ う に して 、 非破壊で容易に 、 1 つの銕物につい て の銕物の伸び率の測定あ る いは算出が高い信頼性で行 われる 。
ま た 、 鋼材についての音速測定は一度行っ て お けばよ いので、 以後は 、 次々 と 残 り の銪物製品を被検体 1 a と して 、 それ ら についての錶物組織状態の分析や伸び率の 測定を行 う こ と ができ る 。
こ の発明の第 5 の実施例について説明する 。 第 1 0 図 に 、 超音波測定装置のブロ ッ ク 図を示す。 こ れは 、 特に 銅入 り 銪鉄に対 して好適な も のであ る 。 抗張力 を特に高 め る ために 1 %前後の有意水準の銅を錢物に含有させる こ と があ り 、 かかる銅入 り 錡鉄の場合は 、 上述の例の場 合 と 実験式が多少異な り 、 銅含有率によ る 修正が必要で あ る 。
これの構成は 、 上述 した第 4 の実施例で伸び率算出プ ロ グラム にお ける ε ' 算出手順が新たな ε " 算出手順に よ っ て置換さ れた こ と と その関連部分を 除いて 、 基本的 には第 4 の実施例 と 同様の構成であ る 。
第 7 図 と の相違する点 *: 中心に説明する 。 伸び率算出 プロ グラ ム 5 4 1 は 、 基本的な構成や位置付けは上述の 伸び率算出ァログラム 5 4 0 のそれ と ほぼ同様であ り 、 所定の測定 と 所定の変換処理を行っ て錶物の伸び率を算 出するサブプログラムであ る 。 ただ し 、 測定対象の銕物 が特に銅入 り 銪鉄であ り 、 記憶域 ( V V m ) の音速比
の値 と 記憶域 C の炭素含有率の値 と 記憶域 H B のブ リ ネ ル硬さ の値だけか ら でな く 、 こ れ ら に銅含有率 ( 単位は % ) を も 加え た も のか ら銪物の伸び率を算出する 点で、 伸び率算出プロ グラ ム 5 4 0 と 相違する 。 こ の算出 さ れ た銕物の伸び率は 、 R A M 6 の記憶域 ε ' に記憶さ れる の所定の変換処理は 、 予め実験的に求め られて いる 算出手順であ り 、 鋼 と 銕物 と の音速比 ( ( V / V m ) ) と 、 その銕物の炭素含有率 ( C ) と 、 その錢物のブ リ ネ ル硬さ ( H B ) と 、 その錡物の銅含有率 ( C u ) と 、 に 対する 銕物の伸び率 ( ε ) の関係に基づいて 、 それ ら か ら錡物の伸び率 ( ε ' ) を算出する手順であ る 。
の算出手順は 、 主 と して 既述の α ' 算出手順 5 4
0 a と m ' 算出手順 5 4 0 b と c Β '算出手順 5 4 0 c と 、 新たな e " 算出手順 5 4 1 d と からな る 。 こ の例では 、 伸び率算出フ°口グラ ム 5 4 1 の一部 と して それに組み 込まれて お り 、 こ の順に実行される 。
' 算出手順 5 4 0 a と m ' 算出手順 5 4 0 b と 算出手順 5 4 0 c は 、 再度の説明を割愛する が既述の如 音速比 ( ( V Ζ V m ) ) と 炭素含有率 ( C ) と ブ リ ネル硬さ ( H Β ) と から 、 それぞ ti a ' と m ' と び B 'を 算出する 。
" 算出手順 5 4 d は 、 指標値 α ' と 推定抗張力 び
B 'と 銅含有率 ( C u ) と から 、 実際の伸び率 e の推定値 と して の伸び率 ε " を算出する手順であ る 。 伸び率 e は 、 指檩値 α ' と 推定抗張カ B 'と から算出 さ れた上述 の例の伸び率 ε ' を銅含有率 ( C u ) で修正 して値 ( ε ( 2 X C u ) ) を求め 、 こ の値 ( ε ' / ( 2 X C u
) ) と 引張試験で求め られた伸び率 ε と の鬨係に従 つ
求め られる 。 こ の閲係を 、 横軸に値 ( e ' / ( 2 X C u ) ) を採 り 、 縦軸に伸び率 ε を採っ て第 1 1 図に示す。 第 1 1 図にお ける ( e ' / ( 2 X C u ) ) と ε と には 、 良い相関関係が存在する ので、 こ の関係 を折れ線等で近 似する こ と が可能であ る 。
具体例 と して の e " 算出手順 5 4 1 d は 、 伸び率 ε ' を指標値 《 ' と 抗張力 B 'と で展開 して 、 以下の如 く 指 標値 ひ ' と 抗張力 B'と 銅含有率 ( c u , 単位は% ) と か ら求め られる 。
a < 2 . 6 8 の場合は、
式 e " = ( 0 . 1 6 5 X
( 3 0 8 5 - 1 0 3 5 . 6 X a ' ) ( び B' X U ) ) 十 2 . 3
2 6 8 の場合は 、
式 ε = ( 0 . 1 6 5 X
( 6 7 6 . 3 - 1 3 7 . 2 X ' ) び B' X U ) ) + 2 . 3
に よ り 伸び率 e " を算出する も のであ る ( 単位は% ) なお 、 こ の式にお いて抗張力 c? B'を上述の指標値 α ' に 基づ く 式に展開すれば、 容易に 、 指標値 a ' と 銅含有率 ( C u 〉 だけに基づ く 伸び率 e " の算出式が得られる こ と は明 らかであ る 。
こ う して算出 さ れた伸び率 e " は 、 銅入 り 銕鉄に関 し て 、 実際の伸び率 e のかな り 良い推定値 と な る ( 第 1 2 図参照 ) 。
こ の よ う な構成の下で、 銕物の伸び率を測定する には 、 先ず、 モー ド 1 ( 鋼音速設定モー ド ) で鋼材の音速を 一旦測定 してお き 、 次に 、 モー ド 2 ( 銕物の伸び率測定 モー ド 〉 で銕物製品を次々 に処理する 。
細は 、 やは り 既述の実施例 と ほぼ同様なので、 重複 部分の再度の説明は割愛する 。 既述の実施例 と 異な る の は 、 モー ド 2 にお いて 、 銕物被検体 l a の炭素含有率の 入力 に加え て 、 銕物被検体 1 a の銅含有率 ( これも 鏡造 時のデー タ の 1 つ と して既知であ る ) がキーボー ド 7 を 介 して入力 され、 記憶域 ( C u ) に設定さ れる こ と であ る なお 、 こ の入力 を省略する と 、 直前の被検体の も の と 同一銅含有率 と して処理さ れる 。
そ して 、 伸び率算出プロ グラ ム 5 4 1 に よ っ て算出 さ れた伸び率が R A M 6 の記憶域 £ " に記憶され、 こ の伸 び率 ( ε " ) が測定分析の結果 と して メ イ ンプロ グラ ム 5 5 0 に よ り C R T 8 に表示される 。
れに よ り 、 例えば、 抗張力の大き い銕鉄を製造すベ く 銅を入れて その成分等を調整 した も のが、 処理 と の不 適合等の結果 と して伸び率が不足 して いる こ と な ど を簡 単に非破壊で検出する こ と ができ る 。
のよ う に して 、 鏡物が銅入 り 銕鉄であ っ て も 、 非破 壊で容易に 、 1 つの銕物について の銕物の伸び率の測定 ゃ算出が高い信頼性で行われる 。
なお 、 上述の全ての実施例に鬨 し 、 音速正規化のため の基準値は 、 いわゆる銕物のマ ト リ ッ ク ス ( 基地 ) と 同 じ状態の鋼材について の も のが望ま し いが、 算出手順作 成時 と 実測定時 と で統一が と れて いれば、 他の金属であ つ て も よ い 。
ま た 、 音速比をベースにする のではな く 音速をベース にする 場合すなわち炭素含有率 と 硬さ と 音速 と ( 又はこ れ ら と 銅含有率 ) に基づいて分析や算出 を行 う 場合には 音速設定プロ グラ ム 5 1 1 や音速正規化プログラ ム
5 1 2 等は必要がな く 、 上述の実施例から鋼に関する 処
理等を 除けばよ いので、 その詳細な説明は割愛する 。 産業上の利用可能性
以上の よ う に 、 こ の発明の超音波測定方法お よび超音 波測定装置は 、 銕物について 、 信頼性のおける 黒鉛球状 化率ゃ抗張力 , 伸び率等の物理的特性値や状態分析値を 非破壊で簡単に求める のに適 して いる 。