JPWO2023275601A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JPWO2023275601A5
JPWO2023275601A5 JP2024500032A JP2024500032A JPWO2023275601A5 JP WO2023275601 A5 JPWO2023275601 A5 JP WO2023275601A5 JP 2024500032 A JP2024500032 A JP 2024500032A JP 2024500032 A JP2024500032 A JP 2024500032A JP WO2023275601 A5 JPWO2023275601 A5 JP WO2023275601A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protein
tnpb
item
sequence
rna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2024500032A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2024524514A (ja
Publication date
Application filed filed Critical
Priority claimed from PCT/IB2021/055958 external-priority patent/WO2023275601A1/en
Publication of JP2024524514A publication Critical patent/JP2024524514A/ja
Publication of JPWO2023275601A5 publication Critical patent/JPWO2023275601A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Description

まとめると、これらの結果は、非常に小さいRNAガイドTnpBヌクレアーゼが、真核生物gDNAを切断可能であり、ゲノム編集のためのツールとして採用され得、ゲノム編集用途についての異なる生化学的要件を伴う、新しいクラスの非常に小さい非Casヌクレアーゼを提供することを示す。下の表は、RNAガイドTnpBヌクレアーゼとCas9及びCas12ヌクレアーゼとの比較を提供する。
本明細書に記載の例は、本発明の実施形態の説明的な例として理解される。更なる実施形態及び例が想定される。任意の1つの例又は実施形態に関連して記載される任意の特徴は、単独で又は他の特徴と組み合わせて使用され得る。更に、任意の1つの例又は実施形態に関連して記載される任意の特徴はまた、任意の他の例又は実施形態の1又は複数の特徴と組み合わせて、又は、任意の他の例又は実施形態の任意の組み合わせで使用され得る。更に、本明細書に記載されない同等物及び改変がまた、請求項において定義される発明の範囲内において採用され得る。
[項目1]
エフェクター複合体を用いてポリヌクレオチドを切断するための方法であって、前記ポリヌクレオチドは標的配列を含み、前記エフェクター複合体は:
(a)TnpBタンパク質を含む又はそれから成るタンパク質;及び
(b)
(i)前記標的配列にハイブリダイズすることが可能なガイド配列を含むポリヌクレオチドターゲティングセグメント;及び
(ii)RNAが前記TnpBタンパク質と結合して前記エフェクター複合体を形成することを可能にするタンパク質結合セグメント
を含む前記RNA
を備え、ここで、前記方法は、前記ポリヌクレオチドを前記エフェクター複合体と接触させ、前記TnpBタンパク質が前記ポリヌクレオチドを切断することを可能にする段階を備える
方法。
[項目2]
前記TnpBタンパク質は、IS200/IS605ファミリー又はIS607ファミリーにおける可動遺伝因子のtnpB遺伝子から取得されたタンパク質のアミノ酸配列を有する、項目1に記載の方法。
[項目3]
前記TnpBタンパク質は、前記IS200/IS605ファミリーからの可動遺伝因子のtnpB遺伝子から取得されたタンパク質のアミノ酸配列を有する、項目2に記載の方法。
[項目4]
前記TnpBタンパク質は、デイノコッカス・ラディオデュランスからの前記可動遺伝因子のISDra2のtnpB遺伝子から取得されたタンパク質のアミノ酸配列を有する、項目3に記載の方法。
[項目5]
前記TnpBタンパク質は、前記tnpB遺伝子から取得された前記タンパク質の前記アミノ酸配列と少なくとも85%の配列同一性を有する、項目2から4のいずれか一項に記載の方法。
[項目6]
前記TnpBタンパク質は、配列番号:1のアミノ酸配列を含み、又は、それから成り、又は、前記TnpBタンパク質は、配列番号:1と少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、又はそれから成る、項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
[項目7]
前記RNAは、50~300ヌクレオチドの長さである、項目1から6のいずれか一項に記載の方法。
[項目8]
前記RNAは、100~200ヌクレオチドの長さである、項目7に記載の方法。
[項目9]
前記RNAは、140~150ヌクレオチドの長さである、項目8に記載の方法。
[項目10]
前記RNAの前記ガイド配列は、10~30ヌクレオチドの長さである、項目1から9のいずれか一項に記載の方法。
[項目11]
前記RNAの前記ガイド配列は、15~25ヌクレオチドの長さである、項目10に記載の方法。
[項目12]
前記RNAの前記タンパク質結合セグメントは逆位反復配列を含む、項目1から11のいずれか一項に記載の方法。
[項目13]
前記RNAの前記タンパク質結合セグメントは、少なくとも部分的な回文配列を含み、少なくとも部分的な前記回文配列は、ヘアピン又は不完全なヘアピンを形成可能である、項目1から12のいずれか一項に記載の方法。
[項目14]
前記RNAの前記タンパク質結合セグメントは、IS200/IS605ファミリーにおける可動遺伝因子からの右端の不完全な回文配列からの配列を含む、項目1から13のいずれか一項に記載の方法。
[項目15]
前記RNAの前記タンパク質結合セグメントは、IS607ファミリーにおける可動遺伝因子の右端の配列からの配列を含む、項目1から13のいずれか一項に記載の方法。
[項目16]
前記RNAの前記タンパク質結合セグメントは、前記TnpBタンパク質をコードする遺伝子を含む挿入配列の前記右端からの配列を含む、項目14又は項目15に記載の方法。
[項目17]
前記タンパク質結合セグメントは、配列番号:2を含む配列を含む、項目1から16のいずれか一項に記載の方法。
[項目18]
前記タンパク質結合セグメントは配列番号:2を含み、前記TnpBタンパク質は配列番号:1を含む、項目1から17のいずれか一項に記載の方法。
[項目19]
前記ポリヌクレオチドは二本鎖DNAである、項目1から18のいずれか一項に記載の方法。
[項目20]
前記ポリヌクレオチドは、二本鎖TnpB会合配列モチーフを含む、項目19に記載の方法。
[項目21]
前記二本鎖TnpB会合配列モチーフは、前記二本鎖DNAの非標的鎖を指す前記標的配列の5'に位置する、項目20に記載の方法。
[項目22]
前記ポリヌクレオチドの前記二本鎖TnpB会合配列モチーフは、2~6ヌクレオチドの長さである、項目20又は項目21に記載の方法。
[項目23]
前記ポリヌクレオチドの前記二本鎖TnpB会合配列モチーフはTTGATである、項目20から22のいずれか一項に記載の方法。
[項目24]
前記ポリヌクレオチドの前記二本鎖TnpB会合配列モチーフはTTGATであり、前記TnpBタンパク質は、配列番号:1のアミノ酸配列、又は、配列番号:1と少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、又は、それから成り、前記RNAの前記タンパク質結合セグメントは配列番号:2を含む、項目23に記載の方法。
[項目25]
前記ポリヌクレオチドは、スーパーコイル状の、リラックスした、又はほどかれた二本鎖DNAである、項目1から24のいずれか一項に記載の方法。
[項目26]
前記ポリヌクレオチドは二本鎖DNAであり、前記二本鎖DNAの切断は段違い二本鎖切断部を産生する、項目1から25のいずれか一項に記載の方法。
[項目27]
前記段違い二本鎖切断部は5'オーバーハングを有する、項目26に記載の方法。
[項目28]
前記ポリヌクレオチドは二本鎖DNAであり、前記二本鎖DNAを切断して平滑端二本鎖切断部を産生する、項目1から27のいずれか一項に記載の方法。
[項目29]
前記標的配列を含む前記ポリヌクレオチドは染色体DNAである、項目1から28のいずれか一項に記載の方法。
[項目30]
前記標的配列を含む前記ポリヌクレオチドは、染色体外DNAである、項目1から28のいずれか一項に記載の方法。
[項目31]
前記ポリヌクレオチドは一本鎖DNAである、項目1から18のいずれか一項に記載の方法。
[項目32]
前記方法はインビボの方法である、項目1から31のいずれか一項に記載の方法。
[項目33]
前記方法はエクスビボの方法である、項目1から31のいずれか一項に記載の方法。
[項目34]
前記方法はインビトロの方法である、項目1から31のいずれか一項に記載の方法。
[項目35]
前記ポリヌクレオチドは細胞内にある、項目1から34のいずれか一項に記載の方法。
[項目36]
前記細胞は原核細胞である、項目35に記載の方法。
[項目37]
前記細胞は真核細胞である、項目35に記載の方法。
[項目38]
前記細胞は非ヒト動物細胞である、項目37に記載の方法。
[項目39]
前記細胞はヒト細胞である、項目37に記載の方法。
[項目40]
前記細胞は幹細胞である、項目37から39のいずれか一項に記載の方法。
[項目41]
前記幹細胞がヒト幹細胞であるとき、それは全能性幹細胞でない、項目40に記載の方法。
[項目42]
前記細胞は人工多能性幹細胞である、項目40に記載の方法。
[項目43]
前記細胞は植物細胞である、項目37に記載の方法。
[項目44]
前記タンパク質は、前記タンパク質のアミノ及び/又はカルボキシル末端上の1又は複数の核局在化シグナルを含む、項目1から43のいずれか一項に記載の方法。
[項目45]
前記接触は、細胞内に:(1)前記TnpBタンパク質を含む前記タンパク質、又は、前記タンパク質をコードする配列を含む第2ポリヌクレオチド配列;及び、(2)前記RNA、又は、前記RNAをコードする配列を含む第3ポリヌクレオチド配列を導入することを含む、項目1から44のいずれか一項に記載の方法。
[項目46]
(1)及び(2)は、少なくとも1つのベクターにおいて前記細胞内に導入される、項目45に記載の方法。
[項目47]
前記少なくとも1つのベクターは、(1)を含む第1ベクター及び(2)を含む第2ベクターを含む、項目46に記載の方法。
[項目48]
前記少なくとも1つのベクターは、少なくとも1つの非ウイルスベクター、任意選択的に、プラスミド、又は、リポソーム又はエクソソームなどの非ウイルス粒子である、項目46又は項目47に記載の方法。
[項目49]
前記少なくとも1つのベクターは、少なくとも1つのウイルスベクター、任意選択的に、レトロウイルスベクター、レンチウイルスベクター、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター又は単純ヘルペスウイルスベクターである、項目46又は項目47に記載の方法。
[項目50]
前記少なくとも1つのウイルスベクターはAAVベクターである、項目49に記載の方法。
[項目51]
前記接触は、前記第2ポリヌクレオチド配列及び前記第3ポリヌクレオチド配列を前記細胞内に導入することを含み、ここで、前記TnpBタンパク質を含む前記タンパク質及び前記RNAは、前記細胞において発現される、項目45から50のいずれか一項に記載の方法。
[項目52]
前記第2ポリヌクレオチド配列は、前記タンパク質をコードする前記配列に動作可能に連結されて前記タンパク質の発現を制御する第1調節因子を含み、及び/又は、前記第3ポリヌクレオチド配列は、前記RNAをコードする前記配列に動作可能に連結されて前記RNAの発現を制御する第2調節因子を含む、項目45から51のいずれか一項に記載の方法。
[項目53]
前記TnpBタンパク質を含む前記タンパク質及び前記RNAが、エフェクター複合体の形態で前記細胞内に導入される、項目45から50のいずれか一項に記載の方法。
[項目54]
前記細胞内への前記導入は、マイクロインジェクション又は電気穿孔によるものであり、任意選択的に、リポソームの使用と組み合わされる、項目45から53のいずれか一項に記載の方法。
[項目55]
前記細胞内への前記導入は、リポフェクション、リン酸カルシウムトランスフェクション又はカチオン系ポリマートランスフェクションなどの化学ベーストランスフェクションである、項目45から53のいずれか一項に記載の方法。
[項目56]
前記接触は、前記切断されたポリヌクレオチドの非相同末端結合又は相同組換え修復を可能にする条件下で発生する、項目1から55のいずれか一項に記載の方法。
[項目57]
前記方法は更に、相同組換え修復のために前記ポリヌクレオチドをドナーポリヌクレオチドと接触させる段階を備える、項目56に記載の方法。
[項目58]
前記方法は、人体又は動物の体の治療の方法ではない、項目1から57のいずれか一項に記載の方法。
[項目59]
前記方法は、ヒトの生殖系列遺伝的同一性を改変するための方法ではない、項目1から58のいずれか一項に記載の方法。
[項目60]
前記方法は、産業上の目的のためのヒト胎児の使用ではない、項目1から59のいずれか一項に記載の方法。
[項目61]
エフェクター複合体をポリヌクレオチドにおける標的領域へガイドするためのRNAであって、
(i)前記ポリヌクレオチドの前記標的領域における標的配列にハイブリダイズすることが可能であるガイド配列を含むポリヌクレオチドターゲティングセグメント;及び
(ii)前記RNAがTnpBタンパク質に結合して前記エフェクター複合体を形成することを可能にするタンパク質結合セグメント
を備えるRNA。
[項目62]
前記RNAは、50~300ヌクレオチドの長さである、項目61に記載のRNA。
[項目63]
前記RNAは、100~200ヌクレオチドの長さである、項目62に記載のRNA。
[項目64]
前記RNAは、140~150ヌクレオチドの長さである、項目63に記載のRNA。
[項目65]
前記ガイド配列は、10~30ヌクレオチドの長さである、項目61から64のいずれか一項に記載のRNA。
[項目66]
前記ガイド配列は、15~25ヌクレオチドの長さである、項目65に記載のRNA。
[項目67]
前記タンパク質結合セグメントは逆位反復配列を含む、項目61から66のいずれか一項に記載のRNA。
[項目68]
前記タンパク質結合セグメントは、少なくとも部分的な回文配列を含み、少なくとも部分的な前記回文配列は、ヘアピン又は不完全なヘアピンを形成可能である、項目61から67のいずれか一項に記載のRNA。
[項目69]
前記タンパク質結合セグメントは、IS200/IS605ファミリーにおける可動遺伝因子からの右端不完全回文配列からの配列、又は、IS607ファミリーからの可動遺伝因子の右端からの配列を含む、項目61から68のいずれか一項に記載のRNA。
[項目70]
前記タンパク質結合セグメントは、前記TnpBタンパク質をコードする遺伝子を含む挿入配列の前記右端からの配列を含む、項目69に記載のRNA。
[項目71]
前記タンパク質結合セグメントは配列番号:2を含む、項目61から70のいずれか一項に記載のRNA。
[項目72]
前記タンパク質結合セグメントが結合可能な前記TnpBタンパク質は、IS200/IS605ファミリー又はIS607ファミリーにおける可動遺伝因子のtnpB遺伝子から取得されたタンパク質のアミノ酸配列を有する、項目61から71のいずれか一項に記載のRNA。
[項目73]
前記TnpBタンパク質は、前記IS200/IS605ファミリーの可動遺伝因子のtnpB遺伝子から取得されたタンパク質のアミノ酸配列を有する、項目72に記載のRNA。
[項目74]
前記TnpBタンパク質は、デイノコッカス・ラディオデュランスからの可動遺伝因子ISDra2のtnpB遺伝子から取得されたタンパク質のアミノ酸配列を有する、項目73に記載のRNA。
[項目75]
タンパク質結合セグメントが結合可能な前記TnpBタンパク質は、配列番号:1のアミノ酸配列を含み、又は、それから成り、又は、配列番号:1と少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、又は、それから成る、項目61から74のいずれか一項に記載のRNA。
[項目76]
前記タンパク質結合セグメントは、配列番号:2を含み、前記タンパク質結合セグメントが結合可能なTnpBタンパク質は、配列番号:1を含む、項目61から75のいずれか一項に記載のRNA。
[項目77]
前記ガイド配列がハイブリダイズ可能な前記標的配列を含む前記ポリヌクレオチドはDNAである、項目61から76のいずれか一項に記載のRNA。
[項目78]
前記ガイド配列がハイブリダイズ可能な前記標的配列を含む前記ポリヌクレオチドはRNAである、項目61から76のいずれか一項に記載のRNA。
[項目79]
単離RNAである、項目61から78のいずれか一項に記載のRNA。
[項目80]
前記RNAは、設計された、天然に発生しないRNAである、項目61から79のいずれか一項に記載のRNA。
[項目81]
ポリヌクレオチドにおける標的領域に結合するためのエフェクター複合体であって、前記エフェクター複合体は、タンパク質及びRNAを含み、ここで、前記タンパク質は、TnpBタンパク質を含み、又は、それから成り、前記RNAは:
(i)前記標的領域に含まれる標的配列とハイブリダイズ可能なガイド配列を含むポリヌクレオチドターゲティングセグメント;及び
(ii)前記TnpBタンパク質に結合するタンパク質結合セグメント
を含む、エフェクター複合体。
[項目82]
前記TnpBタンパク質は、IS200/IS605ファミリー又はIS607ファミリーにおける可動遺伝因子のtnpB遺伝子から取得されたタンパク質のアミノ酸配列を有し、又は、それと少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有するバリアントである、項目81に記載のエフェクター複合体。
[項目83]
前記TnpBタンパク質は、前記IS200/IS605ファミリーにおける可動遺伝因子のtnpB遺伝子から取得されたタンパク質のアミノ酸配列を有し、又は、それと少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有するバリアントである、項目82に記載のエフェクター複合体。
[項目84]
前記TnpBタンパク質は、デイノコッカス・ラディオデュランスからの可動遺伝因子ISDra2のtnpB遺伝子から取得されたタンパク質のアミノ酸配列を有し、又は、それと少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有するそのバリアントである、項目83に記載のエフェクター複合体。
[項目85]
前記TnpBタンパク質は、配列番号:1のアミノ酸配列を含み、又は、それから成り、又は、前記TnpBタンパク質は、配列番号:1と少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、又は、それから成る、項目81から84のいずれか一項に記載のエフェクター複合体。
[項目86]
前記RNAは項目61から80のいずれか一項において定義される、項目81から85のいずれか一項に記載のエフェクター複合体。
[項目87]
前記タンパク質結合セグメントは配列番号:2を含む、項目81から86のいずれか一項に記載のエフェクター複合体。
[項目88]
前記タンパク質は、前記タンパク質のアミノ又はカルボキシル末端上の1又は複数の核局在化シグナルを含み、及び/又は、前記タンパク質は、前記タンパク質のアミノ又はカルボキシル末端上の1又は複数の細胞膜透過ペプチドを含む、項目81から87のいずれか一項に記載のエフェクター複合体。
[項目89]
前記エフェクター複合体は、前記ポリヌクレオチドの前記標的領域を改変するためのものである、項目81から88のいずれか一項に記載のエフェクター複合体。
[項目90]
前記エフェクター複合体は、前記TnpBタンパク質を用いて前記ポリヌクレオチドの前記標的領域を切断するためのものである、項目81から89のいずれか一項に記載のエフェクター複合体。
[項目91]
前記エフェクター複合体は、不活性化されたヌクレアーゼドメインを有するTnpBタンパク質を含む、項目81から89のいずれか一項に記載のエフェクター複合体。
[項目92]
前記標的領域の改変のための1又は複数のエフェクター分子を含む、項目81から91のいずれか一項に記載のエフェクター複合体。
[項目93]
1又は複数の前記エフェクター分子は、TnpBタンパク質、リボヌクレアーゼ、ニッカーゼ、ベースエディター、エピジェネティック修飾子、トランスポザーゼ、リコンビナーゼ、及び逆転写酵素でないエンドヌクレアーゼから選択される、項目92に記載のエフェクター複合体。
[項目94]
前記ベースエディターは、デアミナーゼであり、任意選択的に、シチジンデアミナーゼ及び/又はアデノシンデアミナーゼである、項目93に記載のエフェクター複合体。
[項目95]
前記エフェクター複合体は、シチジンデアミナーゼ及びウラシルグリコシラーゼインヒビターを含む、項目94に記載のエフェクター複合体。
[項目96]
前記標的領域の標識のために、1又は複数のエフェクター分子を含む、項目81から92のいずれか一項に記載のエフェクター複合体。
[項目97]
前記標識は蛍光タンパク質である、項目96に記載のエフェクター複合体。
[項目98]
前記標的領域の転写又は翻訳を増加又は減少させるための1又は複数のエフェクター分子を含む、項目81から91のいずれか一項に記載のエフェクター複合体。
[項目99]
1又は複数の前記エフェクター分子は1又は複数の転写活性化因子である、項目98に記載のエフェクター複合体。
[項目100]
1又は複数の前記エフェクター分子は、1又は複数の転写抑制因子である、項目98のエフェクター複合体。
[項目101]
前記タンパク質は、前記TnpBタンパク質及び前記1又は複数のエフェクター分子を含む融合タンパク質である、項目92から100のいずれか一項に記載のエフェクター複合体。
[項目102]
固体支持体に結合される、項目81から101のいずれか一項に記載のエフェクター複合体。
[項目103]
前記ポリヌクレオチドは二本鎖DNAである、項目81から102のいずれか一項に記載のエフェクター複合体。
[項目104]
前記二本鎖DNAは、スーパーコイル状の、リラックスした、又はほどかれたものである、項目103に記載のエフェクター複合体。
[項目105]
前記ポリヌクレオチドは、前記二本鎖DNAの非標的鎖を指す、前記標的配列の5'に位置するTnpB会合配列モチーフを含む、項目103又は項目104に記載のエフェクター複合体。
[項目106]
前記ポリヌクレオチドの前記TnpB会合配列モチーフは、2~6ヌクレオチドの長さである、項目105に記載のエフェクター複合体。
[項目107]
前記ポリヌクレオチドの前記TnpB会合配列モチーフはTTGATである、項目105又は項目106に記載のエフェクター複合体。
[項目108]
前記TnpBタンパク質は前記二本鎖DNAを切断して段違い二本鎖切断部を産生することが可能である、項目103から107のいずれか一項に記載のエフェクター複合体。
[項目109]
前記段違い二本鎖切断部は、5'オーバーハングを有する、項目108に記載のエフェクター複合体。
[項目110]
前記TnpBタンパク質は、前記二本鎖DNAを切断して平滑端二本鎖切断部を産生することが可能である、項目103から107のいずれか一項に記載のエフェクター複合体。
[項目111]
前記ポリヌクレオチドは一本鎖DNAである、項目81から102のいずれか一項に記載のエフェクター複合体。
[項目112]
前記ポリヌクレオチドはRNAである、項目81から102のいずれか一項に記載のエフェクター複合体。
[項目113]
単離されたエフェクター複合体である、項目81から112のいずれか一項に記載のエフェクター複合体。
[項目114]
前記エフェクター複合体は、設計された、天然に発生しないエフェクター複合体である、項目81から112のいずれか一項に記載のエフェクター複合体。
[項目115]
項目61から80のいずれか一項に記載のRNAを有するエフェクター複合体を形成するための融合タンパク質であって、前記融合タンパク質は、TnpBタンパク質、及び、(i)前記融合タンパク質のアミノ又はカルボキシル末端上の1又は複数の核局在化シグナル及び/又は細胞膜透過ペプチド、及び/又は、(ii)1又は複数のエフェクター分子を含む、融合タンパク質。
[項目116]
前記TnpBタンパク質は、IS200/IS605ファミリー又はIS607ファミリーにおける可動遺伝因子のtnpB遺伝子から取得されたタンパク質のアミノ酸配列を有し、又は、それと少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有するバリアントである、項目115に記載の融合タンパク質。
[項目117]
前記TnpBタンパク質は、前記IS200/IS605ファミリーからの可動遺伝因子のtnpB遺伝子から取得されたタンパク質のアミノ酸配列を有し、又は、それと少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有するそのバリアントである、項目116に記載の融合タンパク質。
[項目118]
前記TnpBタンパク質は、デイノコッカス・ラディオデュランスからの可動遺伝因子ISDra2のtnpB遺伝子から取得されたタンパク質のアミノ酸配列を有し、又は、それと少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有するそのバリアントである、項目117に記載の融合タンパク質。
[項目119]
前記TnpBタンパク質は、配列番号:1のアミノ酸配列を含み、又は、それから成り、又は、配列番号:1と少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、又は、それから成る、項目115から118のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
[項目120]
前記1又は複数のエフェクター分子は、ポリヌクレオチド内の標的領域を改変し、標識し、又は、前記標的領域の転写又は翻訳を増加又は減少させるためのものである、項目115から119のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
[項目121]
前記1又は複数のエフェクター分子は、前記TnpBタンパク質、リボヌクレアーゼ、ニッカーゼ、ベースエディター、エピジェネティック修飾子、トランスポザーゼ、リコンビナーゼ、逆転写酵素、標識、転写活性化因子、及び転写抑制因子でないエンドヌクレアーゼから選択される1又は複数である、項目115から120のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
[項目122]
前記ベースエディターは、デアミナーゼであり、任意選択的に、シチジンデアミナーゼ及び/又はアデノシンデアミナーゼである、項目121に記載の融合タンパク質。
[項目123]
シチジンデアミナーゼ及びウラシルグリコシラーゼインヒビターを含む、項目122に記載の融合タンパク質。
[項目124]
前記標識は、蛍光タンパク質又はレポーター酵素である、項目121に記載の融合タンパク質。
[項目125]
変異を含む変異TnpBタンパク質であって、前記変異は、前記タンパク質のヌクレアーゼドメインを不活性するためのものであり、前記変異TnpBタンパク質は、項目61から80のいずれか一項に記載のRNAに結合するよう構成され、任意選択的に、前記変異TnpBタンパク質は、項目115から124のいずれか一項に記載の融合タンパク質の前記TnpBタンパク質である、変異TnpBタンパク質。
[項目126]
項目61から80のいずれか一項に記載のRNAをコードするDNA。
[項目127]
項目82から85のいずれか一項において定義され前記TnpBタンパク質を含むタンパク質を更にコードし、又は、項目125の変異TnpBタンパク質を含むタンパク質を更にコードする、項目126に記載のDNA。
[項目128]
項目115から124のいずれか一項に記載の融合タンパク質を更にコードする、項目126に記載のDNA。
[項目129]
項目115から127のいずれか一項に記載の融合タンパク質をコードするDNA。
[項目130]
項目125に記載の変異TnpBタンパク質をコードするDNA。
[項目131]
前記DNAは、設計された、天然に発生しないDNAである、項目126から130のいずれか一項に記載のDNA。
[項目132]
任意選択的に、プラスミド、又は、AAVベクターなどのウイルスベクターである、項目126から131のいずれか一項に記載のDNAを含む組み換え発現ベクター。
[項目133]
項目126から131のいずれか一項に記載のDNA、又は、項目132のいずれか一項に記載の組み換え発現ベクターを含む宿主細胞。
[項目134]
項目61から80のいずれか一項に記載のRNA、項目81から114のいずれか一項に記載のエフェクター複合体、項目115から124のいずれか一項に記載の融合タンパク質、項目125に記載の変異TnpBタンパク質、項目126から131のいずれか一項に記載のDNA、項目132に記載の組み換え発現ベクター、又は、項目133に記載の宿主細胞、及び緩衝液を備える組成物。
[項目135]
前記緩衝液は、医薬的に許容可能な緩衝液である、項目134に記載の組成物。
[項目136]
項目126から128のいずれか一項に記載のDNAを発現する段階、又は、前記RNAを化学的に合成する段階を備える、項目61から80のいずれか一項に記載のRNAを産生するインビトロ又はエクスビボの方法。
[項目137]
項目129又は130に記載のDNAを発現する段階を備える、項目115から124のいずれか一項に記載の融合タンパク質、又は、項目125に記載の変異TnpBタンパク質を産生するインビトロ又はエクスビボの方法。
[項目138]
前記RNAを前記タンパク質と接触させて前記エフェクター複合体を形成する段階を備え、任意選択的に、前記TnpBタンパク質を含む前記タンパク質をコードするDNAを発現する段階、及び、前記RNAをコードするDNAを発現する段階を備える、項目81から114のいずれか一項に記載のエフェクター複合体を産生するインビトロ又はエクスビボの方法。
[項目139]
前記方法は、細胞においてインビトロで実行される、項目136から138のいずれか一項に記載の方法。
[項目140]
前記方法は、無細胞系においてインビトロで実行される、項目136から138のいずれか一項に記載の方法。
[項目141]
前記方法は、産生された前記RNA、産生された前記融合タンパク質、産生された前記変異TnpBタンパク質、又は、産生された前記エフェクター複合体を精製する段階を備える、項目136から140のいずれか一項に記載の方法。
[項目142]
ポリヌクレオチドにおける標的領域を改変するためのシステムであって、前記標的領域は標的配列を含み、前記システムは:
a)TnpBタンパク質を含む、又は、それから成るタンパク質、又は、前記タンパク質をコードするDNA又はRNA、及び
b)RNA、又は、前記RNAをコードするDNA
を備え、前記RNAは:
(i)前記標的配列に相補的である配列を含むポリヌクレオチドターゲティングセグメント;及び
(ii)前記TnpBタンパク質に結合するタンパク質結合セグメント
を含む、システム。
[項目143]
(a)前記タンパク質及び(b)前記RNAを備える、項目142に記載のシステム。
[項目144]
(a)前記タンパク質をコードする前記DNA、及び、(b)前記RNAをコードする前記DNAを備える、項目142に記載のシステム。
[項目145]
(a)前記タンパク質をコードする前記RNA、及び、(b)前記RNAを備える、項目142に記載のシステム。
[項目146]
(a)前記タンパク質、(b)前記RNAをコードする前記DNAを備える、項目142に記載のシステム。
[項目147]
前記RNAは、項目61から80のいずれか一項において定義される、項目142から146のいずれか一項に記載のシステム。
[項目148]
前記タンパク質は、項目82から85のいずれか一項において定義される、項目142から147のいずれか一項に記載のシステム。
[項目149]
前記タンパク質は、項目115から124のいずれか一項において定義される融合タンパク質である、項目142から147のいずれか一項に記載のシステム。
[項目150]
前記TnpBタンパク質は、不活性化ヌクレアーゼドメインを含む、項目142から149のいずれか一項に記載のシステム。
[項目151]
前記ポリヌクレオチドは、項目19から23又は29から31のいずれか一項において定義される、項目142から150のいずれか一項に記載のシステム。
[項目152]
(a)及び/又は(b)は少なくとも1つのベクターに含まれる、項目142から151のいずれか一項に記載のシステム。
[項目153]
少なくとも1つの前記ベクターは、少なくとも1つの非ウイルスベクターである、項目152に記載のシステム。
[項目154]
少なくとも1つの前記非ウイルスベクターは、少なくとも1つのプラスミド、又は、リポソーム又はエクソソームなどの少なくとも1つの非ウイルス粒子である、項目153に記載のシステム。
[項目155]
少なくとも1つの前記ベクターは少なくとも1つのウイルスベクターである、項目152に記載のシステム。
[項目156]
少なくとも1つの前記ウイルスベクターは、レトロウイルスベクター、レンチウイルスベクター、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター、又は、単純ヘルペスウイルスベクターから選択される、項目155に記載のシステム。
[項目157]
少なくとも1つの前記ウイルスベクターは、少なくとも1つのAAVベクターである、項目156に記載のシステム。
[項目158]
前記システムは、設計された、天然に発生しないシステムである、項目142から157のいずれか一項に記載のシステム。
[項目159]
薬剤として使用するための、又は、診断において使用するための、項目81から114のいずれか一項に記載のエフェクター複合体、又は、項目142から158のいずれか一項に記載のシステム。
[項目160]
対象における疾病を治療又は予防するための薬剤の製造のための、又は、対象における疾病の診断のための診断組成物の製造のための、項目81から114のいずれか一項に記載のエフェクター複合体、又は、項目142から158のいずれか一項に記載のシステムの使用。
[項目161]
前記RNAは、項目82から85又は125のいずれか一項において定義される前記タンパク質、又は、前記タンパク質をコードするDNA又はRNAと組み合わせて使用される、薬剤として使用するための、又は、対象における診断に使用するための、項目61から80のいずれか一項に記載のRNA。
[項目162]
前記RNAは、項目115から124のいずれか一項において定義される前記融合タンパク質、又は、前記融合タンパク質をコードするDNA又はRNAと組み合わせて使用される、薬剤として使用するための、又は、対象における診断に使用するための、項目61から80のいずれか一項に記載のRNA。
[項目163]
項目82から85又は125のいずれか一項において定義されるタンパク質、又は、前記タンパク質をコードするDNAと共に使用される、薬剤として使用するための、又は、対象における診断に使用するための、項目126に記載のRNAをコードするDNA。
[項目164]
項目115から124のいずれか一項において定義される融合タンパク質、又は、前記融合タンパク質をコードするDNAと共に使用される、薬剤として使用するための、又は、対象における診断に使用するための、項目126に記載のRNAをコードするDNA。
[項目165]
薬剤として使用するための、又は、対象における診断に使用するためのタンパク質をコードするDNA又はRNAであって、前記タンパク質は、項目82から85又は125のいずれか一項において定義され、前記DNAは、項目61から80のいずれか一項に記載のRNA、又は、前記RNAをコードするDNAと共に使用される、DNA又はRNA。
[項目166]
薬剤として使用するための、又は、対象における診断に使用するための融合タンパク質をコードするDNA又はRNAであって、前記融合タンパク質は、項目115から124のいずれか一項において定義され、前記DNAは、項目61から80のいずれか一項に記載のRNA、又は、前記RNAをコードするDNAと共に使用される、DNA又はRNA。
[項目167]
試料における標的配列を含むポリヌクレオチドの存在を判定するためのインビトロ又はエクスビボの方法における、項目81から114のいずれか一項に記載のエフェクター複合体、又は、項目142から158のいずれか一項に記載のシステムの使用。
[項目168]
標的配列を含むポリヌクレオチドの標的領域を改変するためのインビトロ又はエクスビボの方法における、項目81から114のいずれか一項に記載のエフェクター複合体、又は、項目142から158のいずれか一項に記載のシステムの使用。
[項目169]
細胞を遺伝子改変するためのインビトロ又はエクスビボの方法における、項目81から114のいずれか一項に記載のエフェクター複合体、又は、項目142から158のいずれか一項に記載のシステムの使用。
[項目170]
前記細胞は、項目36から43のいずれか一項において定義される、項目169に記載の使用。
[項目171]
対象において薬剤として使用される遺伝子改変細胞であって、前記遺伝子改変細胞は、項目142から158のいずれか一項に記載のシステム、又は、項目81から114のいずれか一項に記載のエフェクター複合体を使用して、前記対象から取得される細胞を遺伝子改変する段階を備える方法によって取得される、遺伝子改変細胞。
[項目172]
前記方法は、前記対象から取得される前記細胞を培養して増やす段階を備える、項目171に記載の遺伝子改変細胞。
[項目173]
前記対象から取得される前記細胞は、造血幹細胞及び前駆細胞(HSPC)又はT細胞である、項目171及び項目172に記載の遺伝子改変細胞。
[項目174]
エフェクター複合体を用いて、ポリヌクレオチドにおける標的領域を改変し、標識し、又は、前記標的領域からの発現を制御するための方法であって、前記標的領域は標的配列を含み、
前記エフェクター複合体は:(i)項目81から114のいずれかのエフェクター複合体であり;(ii)項目115から124のいずれかの融合タンパク質、及び、項目61から80のいずれかのRNAを含み;又は、(iii)項目125の変異TnpBタンパク質、又は、前記変異TnpBタンパク質を含む融合タンパク質、及び、項目61から80のいずれかのRNAを含み、
前記方法は、前記ポリヌクレオチドを前記エフェクター複合体と接触させる段階を備え、前記RNAのガイド配列は、前記標的配列にハイブリダイズし、前記エフェクター複合体が前記標的領域を改変又は標識すること、又は、前記標的領域からの発現を制御することを可能にする、
方法。
[項目175]
前記エフェクター複合体は1又は複数のエフェクター分子を含む、項目174に記載の方法。
[項目176]
1又は複数の前記エフェクター分子は、前記変異TnpBタンパク質、リボヌクレアーゼ、ニッカーゼ、ベースエディター、エピジェネティック修飾子、トランスポザーゼ、リコンビナーゼ、逆転写酵素、標識、転写活性化因子、及び転写抑制因子でないエンドヌクレアーゼから選択される1又は複数である、項目175に記載の方法。
[項目177]
前記エフェクター複合体は、前記変異TnpBタンパク質及び1又は複数のエフェクター分子を含む融合タンパク質を含む、項目174から176のいずれか一項に記載の方法。
[項目178]
前記ポリヌクレオチドは二本鎖DNAである、項目174から177のいずれか一項に記載の方法。
[項目179]
前記ポリヌクレオチドは一本鎖DNAである、項目174から177のいずれか一項に記載の方法。
[項目180]
前記ポリヌクレオチドはRNAである、項目174から177のいずれか一項に記載の方法。
[項目181]
前記方法はインビボ方法である、項目174から180のいずれか一項に記載の方法。
[項目182]
前記方法はエクスビボの方法である、項目174から180のいずれか一項に記載の方法。
[項目183]
前記方法はインビトロの方法である、項目174から180のいずれか一項に記載の方法。
[項目184]
前記ポリヌクレオチドは細胞内にある、項目174から183のいずれか一項に記載の方法。
[項目185]
前記細胞は原核細胞である、項目184に記載の方法。
[項目186]
前記細胞は真核細胞である、項目184に記載の方法。
[項目187]
前記細胞は非ヒト動物細胞である、項目186に記載の方法。
[項目188]
前記細胞はヒト細胞である、項目186に記載の方法。
[項目189]
前記細胞は幹細胞である、項目186から188のいずれか一項に記載の方法。
[項目190]
前記幹細胞がヒト幹細胞であるとき、それは全能性幹細胞でない、項目189に記載の方法。
[項目191]
前記細胞は人工多能性幹細胞である、項目189に記載の方法。
[項目192]
前記細胞は植物細胞である、項目186に記載の方法。
[項目193]
前記方法は、エフェクター複合体を細胞内に導入する段階、又は、項目142から158のいずれか一項に記載のシステムを細胞内に導入する段階を備える、項目174から192のいずれか一項に記載の方法。
[項目194]
前記導入する段階は、電気穿孔又はマイクロインジェクションを含み、任意選択的に、リポソームの使用と組み合わせる、項目193に記載の方法。
[項目195]
前記細胞への前記導入は、リポフェクション、リン酸カルシウムトランスフェクション又はカチオン系ポリマートランスフェクションなどの化学ベーストランスフェクションである、項目193に記載の方法。
[項目196]
前記細胞内への前記導入は、ウイルスベクターを用いる送達による、項目193に記載の方法。
[項目197]
前記ウイルスベクターはレンチウイルスベクター、レトロウイルスベクター、又はAAVベクターである、項目196に記載の方法。
[項目198]
前記方法は、人体又は動物の体の治療の方法でない、項目174から197のいずれか一項に記載の方法。
[項目199]
前記方法は、ヒトの生殖系列遺伝的同一性を改変するための方法でない、項目174から198のいずれか一項に記載の方法。
[項目200]
前記方法は、産業上の目的のためのヒト胎児の使用でない、項目174から199のいずれか一項に記載の方法。

Claims (20)

  1. エフェクター複合体を用いてポリヌクレオチドを切断するための方法であって、前記ポリヌクレオチドは標的配列を含み、前記エフェクター複合体は:
    (a)TnpBタンパク質を含む又はそれから成るタンパク質;及び
    (b)
    (i)前記標的配列にハイブリダイズすることが可能なガイド配列を含むポリヌクレオチドターゲティングセグメント;及び
    (ii)RNAが前記TnpBタンパク質と結合して前記エフェクター複合体を形成することを可能にするタンパク質結合セグメント
    を含む前記RNA
    を備え、ここで、前記方法は、前記ポリヌクレオチドを前記エフェクター複合体と接触させ、前記TnpBタンパク質が前記ポリヌクレオチドを切断することを可能にする段階を備える
    方法。
  2. 前記TnpBタンパク質は、IS200/IS605ファミリー又はIS607ファミリーにおける可動遺伝因子のtnpB遺伝子から取得されたタンパク質のアミノ酸配列を有する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記TnpBタンパク質は、前記IS200/IS605ファミリーからの可動遺伝因子のtnpB遺伝子から取得されたタンパク質のアミノ酸配列を有する、請求項2に記載の方法。
  4. 前記TnpBタンパク質は、デイノコッカス・ラディオデュランスからの前記可動遺伝因子のISDra2のtnpB遺伝子から取得されたタンパク質のアミノ酸配列を有する、請求項3に記載の方法。
  5. 前記TnpBタンパク質は、前記tnpB遺伝子から取得された前記タンパク質の前記アミノ酸配列と少なくとも85%の配列同一性を有する、請求項2から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記TnpBタンパク質は、配列番号:1のアミノ酸配列を含み、又は、それから成り、又は、前記TnpBタンパク質は、配列番号:1と少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、又はそれから成る、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記RNAは、50~300ヌクレオチドの長さである、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記RNAの前記ガイド配列は、10~30ヌクレオチドの長さである、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記RNAの前記タンパク質結合セグメントは、IS200/IS605ファミリー又はIS607ファミリーの挿入配列の右端と、前記TnpBタンパク質をコードする配列の一部とを含む、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記タンパク質結合セグメントは、配列番号:16を含む配列、又は配列番号:16と少なくとも85%の配列同一性を有する配列を含む、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記ポリヌクレオチドは、トランスポゾン関連モチーフを含み、前記ポリヌクレオチドのトランスポゾン関連モチーフはTTGATである、請求項から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記TnpBタンパク質は、配列番号:1のアミノ酸配列、又は、配列番号:1と少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、又は、それから成り、前記RNAの前記タンパク質結合セグメントは配列番号:16、又は、配列番号:16と少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項11に記載の方法。
  13. ポリヌクレオチドにおける標的領域に結合するためのエフェクター複合体であって、前記エフェクター複合体は、タンパク質及びRNAを含み、ここで、前記タンパク質は、TnpBタンパク質を含み、又は、それから成り、前記RNAは:
    (i)前記標的領域に含まれる標的配列とハイブリダイズ可能なガイド配列を含むポリヌクレオチドターゲティングセグメント;及び
    (ii)前記TnpBタンパク質に結合するタンパク質結合セグメント
    を含む、エフェクター複合体。
  14. 前記TnpBタンパク質は、IS200/IS605ファミリー又はIS607ファミリーにおける可動遺伝因子のtnpB遺伝子から取得されたタンパク質のアミノ酸配列を有し、又は、それと少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有するバリアントである、請求項13に記載のエフェクター複合体。
  15. 前記エフェクター複合体は、不活性化されたヌクレアーゼドメインを有するTnpBタンパク質を含む、請求項13または14に記載のエフェクター複合体。
  16. 前記標的領域の改変のための1又は複数のエフェクター分子を含む、請求項13から15のいずれか一項に記載のエフェクター複合体。
  17. 1又は複数の前記エフェクター分子は、TnpBタンパク質でないエンドヌクレアーゼ、リボヌクレアーゼ、ニッカーゼ、ベースエディター、エピジェネティック修飾子、トランスポザーゼ、リコンビナーゼ、及び逆転写酵素から選択される、請求項16に記載のエフェクター複合体。
  18. 前記タンパク質は、前記TnpBタンパク質及び前記1又は複数のエフェクター分子を含む融合タンパク質である、請求項16または17に記載のエフェクター複合体。
  19. 変異を含む変異TnpBタンパク質であって、前記変異は、前記タンパク質のヌクレアーゼドメインを不活性するためのものであり、前記変異TnpBタンパク質は、エフェクター複合体をポリヌクレオチドの標的領域に誘導するためのRNAに結合するよう構成され、
    前記RNAは、
    (i)前記ポリヌクレオチドの前記標的領域の標的配列にハイブリダイズすることが可能なガイド配列を含むポリヌクレオチドターゲティングセグメント;及び
    (ii)前記RNAがTnpBタンパク質と結合して前記エフェクター複合体を形成することを可能にするタンパク質結合セグメント;
    を含む、変異TnpBタンパク質。
  20. エフェクター複合体を用いて、ポリヌクレオチドにおける標的領域を改変し、標識し、又は、前記標的領域からの発現を制御するための方法であって、前記標的領域は標的配列を含み、
    前記エフェクター複合体は、請求項13から18のいずれか一項のエフェクター複合体であり、
    前記方法は、前記ポリヌクレオチドを前記エフェクター複合体と接触させる段階を備え、前記RNAのガイド配列は、前記標的配列にハイブリダイズし、前記エフェクター複合体が前記標的領域を改変又は標識すること、又は、前記標的領域からの発現を制御することを可能にする、
    方法。
JP2024500032A 2021-07-02 2021-07-02 ポリヌクレオチドを標的とする新規rnaプログラム可能システム Pending JP2024524514A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/IB2021/055958 WO2023275601A1 (en) 2021-07-02 2021-07-02 A novel rna-programmable system for targeting polynucleotides

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2024524514A JP2024524514A (ja) 2024-07-05
JPWO2023275601A5 true JPWO2023275601A5 (ja) 2024-07-12

Family

ID=76859656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2024500032A Pending JP2024524514A (ja) 2021-07-02 2021-07-02 ポリヌクレオチドを標的とする新規rnaプログラム可能システム

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP4363566A1 (ja)
JP (1) JP2024524514A (ja)
KR (1) KR20240027724A (ja)
WO (1) WO2023275601A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116355878B (zh) * 2023-02-28 2024-04-26 华中农业大学 新型TnpB编程性核酸酶及其应用
CN116970590B (zh) * 2023-09-22 2024-01-30 北京科芙兰德生物科学有限责任公司 小于380个氨基酸的超级迷你型基因编辑器及其应用

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016205749A1 (en) * 2015-06-18 2016-12-22 The Broad Institute Inc. Novel crispr enzymes and systems
FI3430134T3 (fi) * 2015-06-18 2023-01-13 Uusia CRISPR-entsyymejä ja järjestelmiä
EP3500967A1 (en) * 2016-08-17 2019-06-26 The Broad Institute, Inc. Methods for identifying class 2 crispr-cas systems
WO2021102042A1 (en) * 2019-11-19 2021-05-27 The Broad Institute, Inc. Retrotransposons and use thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11732258B2 (en) Engineered guide RNA sequences for in situ detection and sequencing
JP7044373B2 (ja) ヌクレアーゼ非依存的な標的化遺伝子編集プラットフォームおよびその用途
JP7100057B2 (ja) ゲノム編集のためのシステム及び方法
US9879283B2 (en) CRISPR oligonucleotides and gene editing
US20200377881A1 (en) Methods of Genome Engineering by Nuclease-Transposase Fusion Proteins
US20190119678A1 (en) Means and methods for inactivating therapeutic dna in a cell
JP7219972B2 (ja) Dna二本鎖切断に非依存的な標的化遺伝子編集プラットフォームおよびその用途
JP7138712B2 (ja) ゲノム編集のためのシステム及び方法
EP3612630B1 (en) Site-specific dna modification using a donor dna repair template having tandem repeat sequences
CN111902536A (zh) 用于真核基因组修饰的改造的cas9系统
JP7361109B2 (ja) C2c1ヌクレアーゼに基づくゲノム編集のためのシステムおよび方法
Morin et al. CRISPR/Cas9 in the chicken embryo
KR20240107373A (ko) C2c9 뉴클레아제 기반의 신규 게놈 편집 시스템 및 이의 응용
WO2014102688A1 (en) New design matrix for improvement of homology-directed gene targeting
JPWO2023275601A5 (ja)
US20220127642A1 (en) Controllable genome editing system
CN111278983A (zh) 基因敲除方法
JP2022551931A (ja) 改変エンドヌクレアーゼおよび関連方法
KR102703683B1 (ko) 유전자 편집을 위한 TaRGET 시스템 및 이의 용도
CN116970590B (zh) 小于380个氨基酸的超级迷你型基因编辑器及其应用
Migliori et al. ONE-STEP tagging: a versatile method for rapid site-specific integration by simultaneous reagent delivery
Kong et al. Retron Editing for Precise Genome Editing without Exogenous Donor DNA in Human Cells
Sterckel CRISPR-Cas genome engineering explained from A to T: Understanding CRISPR genome engineering via a rainbow human embryonic stem cell reporter line to identify pacemaker cells and a MEF2c construct production
Su-Tobon et al. CRISPR-Hybrid: A CRISPR-Mediated Intracellular Directed Evolution Platform for RNA Aptamers
McGrail et al. Expanding the CRISPR Toolbox with ErCas12a in Zebrafish and Human Cells