JPWO2022239588A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JPWO2022239588A5
JPWO2022239588A5 JP2023520928A JP2023520928A JPWO2022239588A5 JP WO2022239588 A5 JPWO2022239588 A5 JP WO2022239588A5 JP 2023520928 A JP2023520928 A JP 2023520928A JP 2023520928 A JP2023520928 A JP 2023520928A JP WO2022239588 A5 JPWO2022239588 A5 JP WO2022239588A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
information
moving unit
reference time
moving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023520928A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2022239588A1 (ja
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority claimed from PCT/JP2022/017525 external-priority patent/WO2022239588A1/ja
Publication of JPWO2022239588A1 publication Critical patent/JPWO2022239588A1/ja
Publication of JPWO2022239588A5 publication Critical patent/JPWO2022239588A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本開示は、モータ制御システム、制御装置、制御方法、およびプログラムに関する。
従来、モータを制御して移動部を移動させるモータ制御システムが知られている。たとえば、特許文献1には、概略的指令値パターンで制御を行い、この制御を行っているときに最終目標位置を認識すると補正指令値パターンを作成するモータの位置制御方法が開示されている。
特開平5-297954号公報
しかしながら、特許文献1の位置制御方法では、移動部の位置情報の取得に要する時間等が発生すると、移動部の到達予測位置を精度よく算出できず、位置制御の精度が低下するという問題がある。
本開示は、このような問題を解決するためになされたものであり、位置制御の精度の低下を抑制できるモータ制御システム、制御方法、制御装置、およびプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るモータ制御システムは、移動する移動部の位置を検出するための位置検出装置と、前記移動部を移動させるモータを動作させるための動作指令を出力する指令装置と、制御装置とを備える。前記制御装置は、算出部と、出力部とを有する。前記算出部は、前記位置検出装置を用いて検出された前記移動部の位置を示す位置情報および前記動作指令に基づく前記移動部の今後の移動距離を示す距離情報に基づいて前記移動部の到達予測位置を算出し、前記到達予測位置と前記移動部の目標位置とのずれ量を算出する。前記出力部は、前記算出部によって算出された前記到達予測位置と前記目標位置との前記ずれ量を示す情報を出力する。前記算出部は、前記位置情報の取得に要する取得時間および前記距離情報の取得に要する取得時間の少なくとも一方を考慮して、基準時刻を決定し、前記基準時刻における前記移動部の位置および前記今後の移動距離を取得または算出し、取得または算出した前記基準時刻における前記移動部の位置および前記今後の移動距離に基づいて前記到達予測位置を算出する。
本開示の一態様に係る制御装置は、算出部と、出力部とを備える。算出部は、移動する移動部の位置を検出するための位置検出装置を用いて検出された前記移動部の位置を示す位置情報および前記移動部を移動させるモータを動作させるための動作指令に基づく前記移動部の今後の移動距離を示す距離情報に基づいて前記移動部の到達予測位置を算出し、前記到達予測位置と前記移動部の目標位置とのずれ量を算出する。出力部は、前記算出部によって算出された前記到達予測位置と前記目標位置との前記ずれ量を示す情報を出力する。前記算出部は、前記位置情報の取得に要する取得時間および前記距離情報の取得に要する取得時間の少なくとも一方を考慮して、基準時刻を決定し、前記基準時刻における前記移動部の位置および前記今後の移動距離を取得または算出し、取得または算出した前記基準時刻における前記移動部の前記位置および前記今後の移動距離に基づいて前記到達予測位置を算出する。
本開示の一態様に係る制御方法は、算出ステップと、出力ステップとを備える。前記算出ステップは、移動する移動部の位置を検出するための位置検出装置を用いて検出された前記移動部の位置を示す位置情報および前記移動部を移動させるモータを動作させるための動作指令に基づく前記移動部の今後の移動距離を示す距離情報に基づいて前記移動部の到達予測位置を算出し、前記到達予測位置と前記移動部の目標位置とのずれ量を算出する。前記出力ステップは、前記算出ステップによって算出された前記到達予測位置と前記目標位置との前記ずれ量を示す情報を出力する。前記算出ステップでは、前記位置情報の取得に要する取得時間および前記距離情報の取得に要する取得時間の少なくとも一方を考慮して、基準時刻を決定し、前記基準時刻における前記移動部の位置および前記今後の移動距離を取得または算出し、取得または算出した前記基準時刻における前記移動部の前記位置および前記今後の移動距離に基づいて前記到達予測位置を算出する。
本開示の一態様に係るプログラムは、上記の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本開示によれば、位置制御の精度の低下を抑制できるモータ制御システム等を提供できる。
図1は、実施の形態に係る生産装置の機能構成を示すブロック図である。 図2は、図1の生産装置のモータ制御装置が備える第2信号処理回路の機能構成を示すブロック図である。 図3は、図1の生産装置の移動部の概略構成を示す図である。 図4は、図1の生産装置において取得される情報の時系列を示す図である。 図5は、ずれ量を算出する際の図1の生産装置の第2信号処理回路の第1の動作例を示すフローチャートである。 図6は、基準時刻を決定する際の図1の生産装置の第2信号処理回路の第1の動作例を示すフローチャートである。 図7は、図5および図6に示す動作例を説明するための図である。 図8は、基準時刻を決定する際の図1の生産装置の第2信号処理回路の第2の動作例を示すフロー図である。 図9は、図5および図8に示す動作例を説明するための図である。 図10は、他の移動部の概略構成を示す図である。 図11は、ずれ量を算出する際の図1の生産装置の第2信号処理回路の第2の動作例を示すフロー図である。 図12は、ずれ量を算出する際の図1の生産装置の第2信号処理回路の第3の動作例を示すフロー図である。 図13は、ずれ量を算出する際の図1の生産装置の第2信号処理回路の第4の動作例を示すフロー図である。
以下、本開示の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ならびに、工程および工程の順序等は、一例であって本開示を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。なお、全図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化する。
(実施の形態)
図1は、実施の形態に係る生産装置1の機能構成を示すブロック図である。図2は、図1の生産装置1のモータ制御装置16が備える第2信号処理回路30の機能構成を示すブロック図である。図3は、図1の生産装置1の移動部50の概略構成を示す図である。
図1および図2に示すように、生産装置1は、モータ制御システム10と、移動部50とを備えている。移動部50は、対象物を保持するヘッド52と、ヘッド52に連結されてヘッド52とともに移動するモータ54とを有している。モータ54は、ヘッド52を移動させるための駆動源である。生産装置1は、モータ54を用いて生産を行う。たとえば、生産装置1は、ヘッド52に吸着されて保持された電子部品(図示せず)を、モータ54を用いてヘッド52とともにプリント配線基板56上まで移動させ、当該電子部品をプリント配線基板56の所定の位置に実装する実装機である。
モータ制御システム10は、モータ54を制御するシステムである。たとえば、モータ制御システム10は、モータ54の位置等を制御する。モータ制御システム10は、コントローラ12と、位置検出装置14と、モータ制御装置16と、報知装置18とを有している。
コントローラ12は、移動部50を移動させるモータを動作させるための動作指令を出力する指令装置の一例である。コントローラ12は、第1信号処理回路20と、第1入力装置22とを有している。
第1信号処理回路20は、信号処理を行う回路である。第1信号処理回路20は、動作指令を生成し、生成した動作指令を出力する。たとえば、動作指令は、移動部50を移動させる移動距離(移動量)等を示す位置指令である。また、たとえば、動作指令は、移動部50を移動させる移動速度等を示す速度指令である。
第1信号処理回路20には、移動部50が初期位置から目標位置に到達するまでの間の移動計画に対する動作指令計画が設定されている。
たとえば、移動計画は、コントローラ12の操作者が第1入力装置22を用いて入力することによって、第1信号処理回路20に設定される。たとえば、動作指令計画は、移動計画に沿って移動部50を移動させるために、動作指令の内容および動作指令を出力するタイミング等を定めた計画である。たとえば、第1信号処理回路20は、設定された移動計画に基づいて動作指令計画を生成し、コントローラ12内のメモリ121に記憶する。たとえば、第1信号処理回路20は、動作指令計画に基づいて1つ以上の動作指令を繰り返し出力することによって、移動部50を移動計画に沿って移動させる。
第1信号処理回路20は、動作指令に基づく移動部50の今後の移動距離を算出し、算出した今後の移動距離を示す距離情報を出力する。たとえば、動作指令に基づく今後の移動距離は、第1信号処理回路20から今後出力される動作指令に基づく移動部50の移動距離である。たとえば、第1信号処理回路20から今後出力される動作指令は、動作指令計画に含まれる全ての動作指令のうち、第1信号処理回路20からまだ出力されていない動作指令である。たとえば、動作指令計画に含まれる全ての動作指令に基づく移動部50の移動距離から、第1信号処理回路20から既に出力された動作指令に基づく移動部50の移動距離を差し引くことで、第1信号処理回路20から今後出力される動作指令に基づく移動部50の移動距離を算出できる。なお、たとえば、モータ制御装置16が備える第2信号処理回路30が、動作指令に基づく移動部50の今後の移動距離を算出してもよい。
第1信号処理回路20は、モータ制御装置16から判定信号等を受信する。判定信号は、移動部50の到達予測位置と移動部50の目標位置とのずれ量についての判定結果を示す信号である。第1信号処理回路20は、判定信号に基づいて報知装置18を制御する。たとえば、第1信号処理回路20は、移動部50の到達予測位置と移動部50の目標位置とのずれ量が所定の閾値以上である場合、報知信号を生成して出力し、報知装置18にその旨を報知させる。
たとえば、第1信号処理回路20は、コンピュータであり、第1信号処理回路20の処理は、コンピュータでのプログラム処理によって実現できる。
第1入力装置22は、操作者等による入力操作を受け付ける装置である。たとえば、上述したように、第1入力装置22は、移動計画の入力操作を受け付ける。たとえば、第1入力装置22は、タッチパネルまたはハードウェアボタン等によって実現できる。
位置検出装置14は、移動する移動部50の位置を検出するための装置である。位置検出装置14は、カメラ24と、画像処理部26と、エンコーダ28とを有している。
カメラ24および画像処理部26は、移動部50のうちヘッド52の位置を検出するための装置である。カメラ24は、ヘッド52に連結されてヘッド52とともに移動する。画像処理部26は、カメラ24によって撮像された画像を処理し、ヘッド52の位置を算出する。たとえば、カメラ24によって撮像された画像に目標位置が映っている場合、画像処理部26は、当該画像を画像解析することによってヘッド52から目標位置までの距離を算出する。画像処理部26は、ヘッド52の位置を示す位置情報を出力する。
エンコーダ28は、移動部50のうちモータ54の位置を検出するための装置である。エンコーダ28は、モータ54に連結されてモータ54とともに移動する。たとえば、エンコーダ28は、リニアスケール(図示せず)を読み取ることによって、モータ54の位置を検出する。エンコーダ28は、モータ54の位置を示す位置情報を出力する。
なお、たとえば、画像処理部26は、モータ制御装置16が備える第2信号処理回路30等に含まれていてもよい。
モータ制御装置16は、位置検出装置14を用いて検出された移動部50の位置を示す位置情報および動作指令に基づく移動部50の今後の移動距離を示す距離情報に基づいて移動部50の到達予測位置を算出し、移動部50の到達予測位置と移動部50の目標位置とのずれ量を算出して出力する制御装置の一例である。モータ制御装置16は、第2信号処理回路30と、第2入力装置32とを有している。
第2信号処理回路30は、信号処理を行う回路である。図2に示すように、第2信号処理回路30は、位置制御部34と、ずれ量算出部36とを有している。
位置制御部34は、コントローラ12から出力された動作指令と、エンコーダ28を用いて検出されたモータ54の位置を示す位置情報と、ずれ量算出部36から出力された移動部50の到達予測位置と移動部50の目標位置とのずれ量とに基づいて、モータ54を駆動させるための駆動信号を生成し、生成した駆動信号を出力する。
ずれ量算出部36は、移動部50の到達予測位置と移動部50の目標位置とのずれ量を算出する算出部の一例である。また、ずれ量算出部36は、ずれ量算出部36によって算出された移動部50の到達予測位置と移動部50の目標位置とのずれ量を示す情報を出力する出力部の一例でもある。
ずれ量算出部36は、位置検出装置14を用いて検出された移動部50の位置を示す位置情報、および動作指令に基づく移動部50の今後の移動距離を示す距離情報に基づいて、移動部50の到達予測位置を算出する。移動部50の到達予測位置は、移動部50が到達すると予測される位置である。
位置検出装置14を用いて検出された移動部50の位置情報は、カメラ24を用いて検出されたヘッド52の位置を示す位置情報と、エンコーダ28を用いて検出されたモータ54の位置を示す位置情報とを含んでいる。たとえば、ヘッド52の位置は、目標位置に対するカメラ24の位置と、カメラ24の位置とヘッド52の位置との間の距離(図3のβを参照)とによって算出される。
たとえば、ずれ量算出部36は、エンコーダ28を用いて検出されたモータ54の位置を示す位置情報と、動作指令に基づく移動部50の今後の移動距離を示す距離情報とに基づいて、移動部50の到達予測位置を算出する。具体的には、たとえば、図3に示すように、ずれ量算出部36は、エンコーダ28を用いて検出されたモータ54の位置と、モータ54の位置とヘッド52の位置との間の距離(図3のα+Xを参照)と、動作指令に基づく移動部50の今後の移動距離とを用いて、移動部50の到達予測位置を算出する。
なお、詳細は後述するが、ずれ量算出部36は、位置検出装置14を用いて検出された移動部50の位置を示す位置情報の取得に要する取得時間、および動作指令に基づく移動部50の今後の移動距離を示す距離情報の取得に要する取得時間を考慮して、移動部50の到達予測位置を算出する。
ずれ量算出部36は、算出した移動部50の到達予測位置と移動部50の目標位置とのずれ量を算出し、ずれ量を示す情報を出力する。また、ずれ量算出部36は、算出したずれ量が所定の閾値以上か否かを判定し、判定結果を示す判定信号を出力する。たとえば、ずれ量算出部36から出力された判定信号は、位置制御部34に入力されるが、第1信号処理回路20に入力されてもよい。
たとえば、第2信号処理回路30は、コンピュータであり、位置制御部34およびずれ量算出部36の処理は、コンピュータでのプログラム処理によって実現できる。
報知装置18は、コントローラ12に接続されている。たとえば、報知装置18は、表示器である。この場合、報知装置18は、コントローラ12から出力された報知信号に基づいて、移動部50の到達予測位置と移動部50の目標位置とのずれ量が所定の閾値以上である旨を示す警告を表示する。
なお、たとえば、報知装置18は、警告灯であってもよい。この場合、報知装置18は、コントローラ12から出力された報知信号に基づいて、警告灯を点灯する。なお、たとえば、報知装置18は、コントローラ12に接続されていなくてもよく、モータ制御装置16に接続されていてもよい。また、たとえば、報知装置18は、コントローラ12またはモータ制御装置16に含まれていてもよい。
報知装置18によって、生産装置1(モータ制御システム10)に関わる対象者(たとえば、生産装置1を利用する作業者または生産装置1の管理者および保守者等を含む)は、移動部50の到達予測位置と移動部50の目標位置との位置ずれが所定の閾値以上であることを容易にかつ素早く把握できる。
図4は、図1の生産装置1において取得される情報の時系列を示す図である。
図4に示すように、位置検出装置14を用いて移動部50の位置が周期的に検出されており、ずれ量算出部36は、位置検出装置14を用いて検出された移動部50の位置を示す位置情報を周期的に取得している。
具体的には、カメラ24を用いて第1周期でヘッド52の位置が検出されており、ずれ量算出部36は、ヘッド52の位置を示す位置情報を第1周期で取得している。
なお、ずれ量算出部36が当該位置情報を取得するまでには、画像処理部26による画像処理に要する時間および当該位置情報の送信に要する時間等を含む取得時間が発生し得る。以下の説明では、当該取得時間を、第1取得時間という場合がある。つまり、ずれ量算出部36が取得した当該位置情報が示すヘッド52の位置は、当該位置情報を取得した時刻から第1取得時間遡った時刻に実際にヘッド52が位置していた位置である。
また、エンコーダ28を用いて第2周期でモータ54の位置が検出されており、ずれ量算出部36は、モータ54の位置を示す位置情報を第2周期で取得している。
なお、ずれ量算出部36が当該位置情報を取得するまでには、当該位置情報の送信に要する時間等を含む取得時間が発生し得る。以下の説明では、当該取得時間を、第2取得時間という場合がある。つまり、ずれ量算出部36が取得した当該位置情報が示すモータ54の位置は、当該位置情報を取得した時刻から第2取得時間遡った時刻に実際にモータ54が位置していた位置である。
第1信号処理回路20は、動作指令に基づく移動部50の今後の移動距離を周期的に算出しており、ずれ量算出部36は、第1信号処理回路20によって算出された動作指令に基づく移動部50の今後の移動距離を示す距離情報を周期的に取得している。
具体的には、第1信号処理回路20は、第3周期で動作指令に基づく移動部50の今後の移動距離を算出しており、ずれ量算出部36は、動作指令に基づく移動部50の今後の移動距離を示す距離情報を第3周期で取得している。
なお、ずれ量算出部36が当該距離情報を取得するまでには、当該距離情報の送信に要する時間等を含む取得時間が発生し得るが、当該取得時間は微小であるため、ここでは当該取得時間を考慮しない。なお、ずれ量算出部36は、当該取得時間を考慮してもよい。
ずれ量算出部36(第2信号処理回路30)は、内部信号等を周期的に取得して移動部50の到達予測位置を周期的に算出し、移動部50の到達予測位置と移動部50の目標位置とのずれ量を周期的に算出している。ここでは、ずれ量算出部36は、エンコーダ28を用いて検出されたモータ54の位置を示す位置情報を取得する度に、つまり第2周期で当該ずれ量を算出している。
図5は、ずれ量を算出する際の図1の生産装置1のずれ量算出部36の第1の動作例を示すフロー図である。図6は、基準時刻を決定する際の図1の生産装置1のずれ量算出部36の第1の動作例を示すフロー図である。図7は、図5および図6に示す動作例を説明するための図である。
図5に示すように、ずれ量算出部36は、カメラ24を用いて検出されたヘッド52の位置を示す位置情報を取得し(ステップS1)、エンコーダ28を用いて検出されたモータ54の位置を示す位置情報を取得し(ステップS2)、動作指令に基づく移動部50の今後の移動距離を示す距離情報を取得する(ステップS3)。
また、ずれ量算出部36は、第1取得時間および第2取得時間を考慮して、基準時刻を決定する(ステップS4)。
図6に示すように、たとえば、ずれ量算出部36は、カメラ24を用いて検出されたヘッド52の位置を示す位置情報の取得履歴を取得し(ステップS10)、第1周期および第1取得時間を取得する(ステップS11)。また、ずれ量算出部36は、エンコーダ28を用いて検出されたモータ54の位置を示す位置情報の取得履歴を取得し(ステップS12)、第2周期および第2取得時間を取得する(ステップS13)。また、ずれ量算出部36は、動作指令に基づく移動部50の今後の移動距離を示す距離情報の取得履歴を取得し(ステップS14)、第3周期を取得する(ステップS15)。
ずれ量算出部36は、取得した第1取得時間等を考慮して、周期的に取得した複数の位置情報のうちの最も新しい位置情報を取得した時刻から位置情報の取得に要する取得時間遡った時刻、および周期的に取得した複数の距離情報のうちの最も新しい距離情報を取得した時刻のうち、最も古い時刻を基準時刻として決定する(ステップS16)。
たとえば、図7では、カメラ24を用いて検出されたヘッド52の位置を示す複数の位置情報のうち、現在時刻の以前における最も新しい位置情報を取得した時刻から第1取得時間遡った時刻を、T1としている。また、エンコーダ28を用いて検出されたモータ54の位置を示す複数の位置情報のうち、現在時刻の以前における最も新しい位置情報を取得した時刻から第2取得時間遡った時刻を、T2としている。また、第1信号処理回路20から取得した複数の距離情報のうち、現在時刻の以前における最も新しい距離情報を取得した時刻を、T3としている。また、ずれ量算出部36(第1信号処理回路20)の内部信号のうち、現在時刻の以前における最も新しい内部信号を取得した時刻を、T4としている。
たとえば、ずれ量算出部36は、T1、T2、およびT3のうち、最も古い時刻を判定する。ここでは、T1、T2、およびT3のうち、最も古い時刻はT3である。したがって、ずれ量算出部36は、T3を基準時刻として決定する。
図5に戻って、ずれ量算出部36は、基準時刻を決定すると、位置検出装置14を用いて検出された移動部50の位置を示す位置情報に対して、遅延補償を行う(ステップS5およびステップS6)。たとえば、ずれ量算出部36は、遅延補償として、位置情報の取得に要する取得時間を考慮して、基準時刻における移動部50の位置を取得または算出する。
たとえば、ずれ量算出部36は、第1時刻から当該取得時間進んだ時刻に取得した位置情報および第2時刻から当該取得時間進んだ時刻に取得した位置情報とを用いて、基準時刻における移動部50の位置を算出する。ここで、第1時刻は、周期的に取得した複数の位置情報を取得した複数の時刻のそれぞれから位置情報の取得に要する取得時間遡った複数の時刻のうちの基準時刻よりも前における最も新しい時刻である。第2時刻は、周期的に取得した複数の位置情報を取得した複数の時刻のそれぞれから位置情報の取得に要する取得時間遡った複数の時刻のうちの基準時刻よりも後における最も古い時刻である。
ここでは、ずれ量算出部36は、遅延補償として基準時刻におけるヘッド52の位置を取得または算出し(ステップS5)、遅延補償として基準時刻におけるモータ54の位置を取得または算出する(ステップS6)。
図7に示すように、ここでは、基準時刻をT0とし、カメラ24を用いて検出された複数の位置情報を取得した複数の時刻のそれぞれから第1取得時間遡った複数の時刻のうちの基準時刻よりも前における最も新しい第1時刻をT5とし、カメラ24を用いて検出された複数の位置情報を取得した複数の時刻のそれぞれから第1取得時間遡った複数の時刻のうちの基準時刻よりも後における最も古い第2時刻をT1としている。また、ここでは、当該第1時刻から第1取得時間進んだ時刻をT6とし、当該第2時刻から第1取得時間進んだ時刻をT7としている。この場合、基準時刻と第1時刻との差をΔT1とすると、ΔT1=T0-T5となる。また、第2時刻と基準時刻との差をΔT2とすると、ΔT2=T1-T0となる。
たとえば、T6に取得した位置情報が示す移動部50の位置をXとし、T7に取得した位置情報が示す移動部50の位置をYとした場合、ずれ量算出部36は、ΔT2/(ΔT1+ΔT2)×X+ΔT1/(ΔT1+ΔT2)×Yによって、基準時刻におけるヘッド52の位置を算出する。
また、ここでは、基準時刻をT0とし、エンコーダ28を用いて検出された複数の位置情報を取得した複数の時刻のそれぞれから第2取得時間遡った複数の時刻のうちの基準時刻よりも前における最も新しい第1時刻をT8とし、エンコーダ28を用いて検出された複数の位置情報を取得した複数の時刻のそれぞれから第2取得時間遡った複数の時刻のうちの基準時刻よりも後における最も古い第2時刻をT9としている。また、ここでは、当該第1時刻から第2取得時間進んだ時刻をT10とし、当該第2時刻から第2取得時間進んだ時刻をT11としている。この場合、基準時刻と第1時刻との差をΔT3とすると、ΔT3=T0-T8となる。また、第2時刻と基準時刻との差をΔT4とすると、ΔT4=T9-T0となる。
たとえば、T10に取得した位置情報が示すモータ54の位置をX1とし、T11に取得した位置情報が示すモータ54の位置をY1とした場合、ずれ量算出部36は、ΔT4/(ΔT3+ΔT4)×X1+ΔT3/(ΔT3+ΔT4)×Y1によって、基準時刻におけるモータ54の位置を算出する。
図5に戻って、ずれ量算出部36は、同様にして、動作指令に基づく移動部50の今後の移動距離に対して、遅延補償を行う(ステップS7)。たとえば、ずれ量算出部36は、遅延補償として、第1取得時間および第2取得時間を考慮して、基準時刻における移動部50の今後の移動距離を取得または算出する。
ここでは、基準時刻はT3であり、T3における移動部50の今後の移動距離を示す距離情報があるので、ずれ量算出部36は、基準時刻における移動部50の今後の移動距離を取得する。
ずれ量算出部36は、基準時刻における移動部50の位置および移動部50の今後の移動距離を取得または算出すると、取得または算出した基準時刻における移動部50の位置および移動部50の今後の移動距離を用いて、移動部50の到達予測位置を算出する(ステップS8)。
たとえば、ずれ量算出部36は、エンコーダ28を用いて検出されたモータ54の位置と、モータ54の位置とヘッド52の位置との間の距離(図3のα+Xを参照)と、移動部50の今後の移動距離とを用いて、移動部50の到達予測位置を算出する。
ずれ量算出部36は、移動部50の到達予測位置を算出すると、移動部50の到達予測位置と移動部50の目標位置とのずれ量を算出する(ステップS9)。たとえば、到達予測位置と目標位置との差分を、当該ずれ量として算出する。
図8は、基準時刻を決定する際の図1の生産装置1のずれ量算出部36の第2の動作例を示すフロー図である。図9は、図5および図8に示す動作例を説明するための図である。
図8に示すように、ずれ量算出部36は、周期的に取得している位置情報および距離情報のうちの最も周期が長い情報の取得履歴を取得し(ステップS17)、当該取得履歴に含まれる情報のうち、最も新しい情報を取得した時刻、または最も新しい情報を取得した時刻から当該情報の取得に要する取得時間遡った時刻を基準時刻として決定してもよい(ステップS18)。
つまり、たとえば、ずれ量算出部36は、位置情報を取得する周期が距離情報を取得する周期よりも長い場合、周期的に取得した複数の位置情報のうちの最も新しい位置情報を取得した時刻から第1取得時間遡った時刻を基準時刻として決定する。また、たとえば、ずれ量算出部36は、距離情報を取得する周期が位置情報を取得する周期よりも長い場合、周期的に取得した複数の距離情報のうちの最も新しい距離情報を取得した時刻を基準時刻として決定する。
図9に示すように、ここでは、第1周期が第2周期および第3周期よりも長いので、ずれ量算出部36は、カメラ24を用いて検出されて周期的に取得した複数の位置情報のうちの最も新しい位置情報を取得した時刻から第1取得時間遡った時刻を基準時刻として決定する。
そして、ずれ量算出部36は、第1の動作例で説明したような方法で、基準時刻における移動部50の位置および移動部50の今後の移動距離を取得または算出する。
ここでは、基準時刻におけるヘッド52の位置を示す位置情報はあるので、ずれ量算出部36は、当該位置情報を取得して、基準時刻におけるヘッド52の位置を取得する。
また、ここでは、基準時刻における移動部50の今後の移動距離を示す距離情報がないので、ずれ量算出部36は、基準時刻における移動部50の今後の移動距離を算出する。具体的には、たとえば、ずれ量算出部36は、周期的に取得した複数の距離情報を取得した複数の時刻のうちの基準時刻よりも前における最も新しい第3時刻および基準時刻よりも後における最も古い第4時刻と、第3時刻に取得した距離情報および第4時刻に取得した距離情報とを用いて、基準時刻における今後の移動距離を算出する。
ここでは、基準時刻をT0とし、複数の距離情報を取得した複数の時刻のうちの基準時刻よりも前における最も新しい第3時刻をT12とし、複数の距離情報を取得した複数の時刻のうちの基準時刻よりも後における最も古い第4時刻をT13としている。この場合、基準時刻と第3時刻との差をΔT5とすると、ΔT5=T0-T12となる。また、第4時刻と基準時刻との差をΔT6とすると、ΔT6=T13-T0となる。
たとえば、T12に取得した位置情報が示す移動部50の今後の移動距離をX2とし、T13に取得した位置情報が示す移動部50の今後の移動距離をY2とした場合、ずれ量算出部36は、ΔT6/(ΔT5+ΔT6)×X2+ΔT5/(ΔT5+ΔT6)×Y2によって、基準時刻における移動部50の今後の移動距離を算出する。
たとえば、ずれ量算出部36は、同様にして、基準時刻におけるモータ54の位置、および基準時刻における内部信号値を算出する。
なお、たとえば、ずれ量算出部36は、第3周期が第1周期および第2周期よりも長い場合、周期的に取得した複数の距離情報のうちの最も新しい距離情報を取得した時刻を基準時刻として決定してもよい。
以上、実施の形態に係るモータ制御システム10について説明した。
実施の形態に係るモータ制御システム10は、モータ54と、移動部50と、移動する移動部50の位置を検出するための位置検出装置14と、移動部50を移動させるための動作指令を出力するコントローラ12と、モータ制御装置16とを備える。モータ制御装置16は、ずれ量算出部36を有する。ずれ量算出部36は、位置検出装置14を用いて検出された移動部50の位置を示す位置情報および動作指令に基づく移動部50の今後の移動距離を示す距離情報に基づいて移動部50の到達予測位置を算出し、到達予測位置と移動部50の目標位置とのずれ量を算出し、算出された到達予測位置と目標位置とのずれ量を示す情報を出力する。また、ずれ量算出部36は、位置情報の取得に要する取得時間および距離情報の取得に要する取得時間の少なくとも一方を考慮して、基準時刻を決定し、基準時刻における移動部50の位置および今後の移動距離を取得または算出し、取得または算出した基準時刻における移動部50の位置および今後の移動距離に基づいて到達予測位置を算出する。
これによれば、ずれ量算出部36は、位置情報の取得に要する取得時間および距離情報の取得に要する取得時間の少なくとも一方を考慮して、基準時刻を決定し、取得または算出した基準時刻における移動部50の位置および今後の移動距離に基づいて到達予測位置を算出する。ここで、位置情報の取得に要する取得時間が発生した場合、位置情報を取得した時刻と、当該位置情報が示す位置に移動部50が実際に位置していた時刻とは異なり得る。したがって、位置情報の取得に要する取得時間を考慮せずに、位置情報を取得した時刻に、当該位置情報が示す位置に移動部50が実際に位置していたと考えて、到達予測位置を算出すると、到達予測位置を精度よく算出できない。距離情報についても同様である。上述したように、ずれ量算出部36は、位置情報の取得に要する取得時間および距離情報の取得に要する取得時間の少なくとも一方を考慮して、基準時刻を決定し、基準時刻における移動部50の位置および今後の移動距離に基づいて到達予測位置を算出するので、到達予測位置を精度よく算出できる。したがって、移動部50の到達予測位置と移動部50の目標位置とのずれ量を精度よく算出できるので、移動部50を目標位置に位置させ易くなり、位置制御の精度の低下を抑制できる。
また、実施の形態に係るモータ制御システム10において、ずれ量算出部36は、位置情報および距離情報を周期的に取得し、周期的に取得した複数の位置情報のうちの最も新しい位置情報を取得した時刻から位置情報の取得に要する取得時間遡った時刻、および周期的に取得した複数の距離情報のうちの最も新しい距離情報を取得した時刻のうち、最も古い時刻を基準時刻として決定する。
これによれば、位置情報および距離情報の一方については、基準時刻における情報があるので、基準時刻における移動部50の位置または今後の移動距離を取得できる。また、位置情報および距離情報の他方については、基準時刻の前後の情報があるので、これらの情報を用いて基準時刻における移動部50の位置または今後の移動距離を精度よく算出できる。したがって、基準時刻における移動部50の到達予測位置と移動部50の目標位置とのずれ量を精度よく算出できるので、移動部50を目標位置に位置させ易くなり、位置制御の精度の低下を抑制できる。
また、実施の形態に係るモータ制御システム10において、ずれ量算出部36は、位置情報および距離情報を周期的に取得する。そしてずれ量算出部36は、位置情報を取得する周期が距離情報を取得する周期よりも長い場合、周期的に取得した複数の位置情報のうちの最も新しい位置情報を取得した時刻から位置情報の取得に要する取得時間遡った時刻を基準時刻として決定する。また、ずれ量算出部36は、距離情報を取得する周期が位置情報を取得する周期よりも長い場合、周期的に取得した複数の距離情報のうちの最も新しい距離情報を取得した時刻を基準時刻として決定する。
これによれば、位置情報および距離情報の一方については、基準時刻における情報があるので、基準時刻における移動部50の位置または今後の移動距離を取得できる。また、位置情報および距離情報の他方については、当該一方よりも短い周期で情報を取得しているので、基準時刻の近傍の情報を用いて基準時刻における移動部50の位置または今後の移動距離を精度よく算出できる。したがって、基準時刻における移動部50の到達予測位置と移動部50の目標位置とのずれ量を精度よく算出できるので、移動部50を目標位置に位置させ易くなり、位置制御の精度の低下を抑制できる。
また、実施の形態に係るモータ制御システム10において、ずれ量算出部36は、位置情報を周期的に取得し、第1時刻および第2時刻と、第1時刻から当該取得時間進んだ時刻に取得した位置情報および第2時刻から当該取得時間進んだ時刻に取得した位置情報とを用いて、基準時刻における移動部50の位置を算出する。ここで、第1時刻は、周期的に取得した複数の位置情報を取得した複数の時刻のそれぞれから位置情報の取得に要する取得時間遡った複数の時刻のうちの基準時刻よりも前における最も新しい時刻である。また、第2時刻は、周期的に取得した複数の位置情報を取得した複数の時刻のそれぞれから位置情報の取得に要する取得時間遡った複数の時刻のうちの基準時刻よりも後における最も古い時刻である。
これによれば、基準時刻の前後の位置情報を用いて基準時刻における移動部50の位置を精度よく算出できる。したがって、基準時刻における移動部50の到達予測位置と移動部50の目標位置とのずれ量を精度よく算出できるので、移動部50を目標位置に位置させ易くなり、位置制御の精度の低下を抑制できる。
また、実施の形態に係るモータ制御システム10において、ずれ量算出部36は、距離情報を周期的に取得し、周期的に取得した複数の距離情報を取得した複数の時刻のうちの基準時刻よりも前における最も新しい第3時刻および基準時刻よりも後における最も古い第4時刻と、第3時刻に取得した距離情報および第4時刻に取得した距離情報とを用いて、基準時刻における今後の移動距離を算出する。
これによれば、基準時刻の前後の距離情報を用いて基準時刻における今後の移動距離を精度よく算出できる。したがって、基準時刻における移動部50の到達予測位置と移動部50の目標位置とのずれ量を精度よく算出できるので、移動部50を目標位置に位置させ易くなり、位置制御の精度の低下を抑制できる。
また、実施の形態に係るモータ制御システム10において、移動部50は、対象物を保持するヘッド52と、ヘッド52に連結されてヘッド52とともに移動するモータ54とを有し、位置検出装置14は、ヘッド52の位置を検出するためのカメラ24と、モータ54の位置を検出するためのエンコーダ28とを有する。
これによれば、ヘッド52の位置とモータ54の位置とを検出できるので、ヘッド52の位置とモータ54の位置とにずれが生じた場合でも、基準時刻における移動部50の位置を精度よく算出できる。したがって、基準時刻における移動部50の到達予測位置と移動部50の目標位置とのずれ量を精度よく算出できるので、移動部50を目標位置に位置させ易くなり、位置制御の精度の低下を抑制できる。
図10は、他の移動部50aの概略構成を示す概略図である。
図10に示すように、移動部50aは、ヘッド52の位置とモータ54の位置との間の距離(図10のαを参照)が変化しないように、ヘッド52とモータ54とが剛性の高い部材によって連結されていてもよい。
図11は、ずれ量を算出する際の図1の生産装置1のずれ量算出部36の第2の動作例を示すフロー図である。
図11に示すように、ずれ量算出部36は、エンコーダ28を用いて検出された位置情報を用いずに、カメラ24を用いて検出された位置情報と距離情報とを用いて、移動部50の到達予測位置と移動部50の目標位置とのずれ量を算出してもよい。
図12は、ずれ量を算出する際の図1の生産装置1のずれ量算出部36の第3の動作例を示すフロー図である。
図12に示すように、ずれ量算出部36は、トルク指令をさらに取得し、トルク指令に基づいてヘッド52の位置とモータ54の位置とのずれ量を算出し、当該ずれ量をさらに考慮して移動部50の到達予測位置と移動部50の目標位置とのずれ量を算出してもよい。
たとえば、位置制御部34は、コントローラ12から出力された動作指令に基づいてモータ54の駆動トルクを示すトルク指令を生成し、出力する。ずれ量算出部36は、位置制御部34から出力されたトルク指令を取得し(ステップS21)、遅延補償を行う(ステップS22)。たとえば、ずれ量算出部36は、遅延補償として、基準時刻におけるトルク指令を取得または算出する。基準時刻におけるトルク指令の算出については、上述したような、基準時刻における移動部50の位置の算出等と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
ずれ量算出部36は、基準時刻におけるトルク指令を考慮して、基準時刻におけるヘッド52の位置とモータ54の位置とのずれ量を算出する(ステップS23)。たとえば、ずれ量算出部36は、基準時刻におけるトルク指令と、ヘッド52とモータ54とを連結している連結部材の剛性等とを考慮して、基準時刻における当該連結部材の変形量を算出し、当該変形量から、基準時刻におけるヘッド52の位置とモータ54の位置とのずれ量を算出する。
ずれ量算出部36は、基準時刻におけるヘッド52の位置とモータ54の位置とのずれ量をさらに考慮して、移動部50の到達予測位置を算出し(ステップS8)、移動部50の到達予測位置と移動部50の目標位置とのずれ量を算出する(ステップS9)。
このように、ずれ量算出部36は、動作指令に基づくトルク指令に基づいて、ヘッド52の位置とモータ54の位置とのずれ量を算出する。
これによれば、移動部50の到達予測位置を精度よく算出できるので、移動部50を目標位置に位置させ易くなり、位置制御の精度の低下を抑制できる。
図13は、ずれ量を算出する際の図1の生産装置1のずれ量算出部36の第4の動作例を示すフロー図である。
図13に示すように、ずれ量算出部36は、動作指令をさらに取得し、動作指令をさらに考慮して移動部50の到達予測位置と移動部50の目標位置とのずれ量を算出してもよい。
たとえば、ずれ量算出部36は、コントローラ12から出力された動作指令を取得し(ステップS31)、遅延補償を行う(ステップS32)。たとえば、ずれ量算出部36は、遅延補償として、基準時刻における動作指令を取得または算出する。基準時刻における動作指令の算出については、上述したような、基準時刻における移動部50の位置等の算出と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
ずれ量算出部36は、基準時刻における動作指令をさらに考慮して、移動部50の到達予測位置を算出し(ステップS8)、移動部50の到達予測位置と移動部50の目標位置とのずれ量を算出する(ステップS9)。
(他の実施の形態等)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態について説明した。しかしながら、本開示による技術は、これらに限定されず、本開示の趣旨を逸脱しない限り、適宜、変更、置き換え、付加、省略等を行った実施の形態または変形例にも適用可能である。
上述した実施の形態では、モータ54が、ヘッド52とともに移動する場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、モータは、ヘッドとともに移動しなくてもよい。この場合、移動部は、モータを含まない。
また、上述した実施の形態では、カメラ24が、ヘッド52とともに移動する場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、カメラは、目標位置を撮像できる場所に固定されていてもよい。
また、本開示の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
たとえば、本開示は、上述した実施の形態のモータ制御システムとして実現されてもよい。また、本開示は、制御装置として実現されてもよい。また、本開示は、制御方法として実現されてもよい。また、本開示は、制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよいし、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
本開示に係るモータ制御システム等は、モータを用いて移動部を移動させる制御システム等に利用可能である。
10 モータ制御システム
12 コントローラ
14 位置検出装置
16 モータ制御装置
18 報知装置
20 第1信号処理回路
22 第1入力装置
24 カメラ
26 画像処理部
28 エンコーダ
30 第2信号処理回路
32 第2入力装置
34 位置制御部
36 ずれ量算出部
121 メモリ

Claims (10)

  1. 移動する移動部の位置を検出するための位置検出装置と、
    前記移動部を移動させるモータを動作させるための動作指令を出力する指令装置と、
    制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記移動部の位置を示す位置情報および前記動作指令に基づいて算出された前記移動部の今後の移動距離を示す距離情報から前記移動部の到達予測位置を算出し、前記到達予測位置と前記移動部の目標位置とのずれ量を算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された前記到達予測位置と前記目標位置とのずれ量を示す情報を出力する出力部とを有し、
    前記算出部は、前記位置情報の取得に要する取得時間および前記距離情報の取得に要する取得時間の少なくとも一方を考慮して、基準時刻を決定し、前記基準時刻における前記移動部の位置および前記今後の移動距離を取得または算出し、取得または算出した前記基準時刻における前記移動部の前記位置および前記今後の移動距離に基づいて前記到達予測位置を算出する、
    モータ制御システム。
  2. 前記算出部は、
    前記位置情報および前記距離情報を周期的に取得し、
    周期的に取得した複数の前記位置情報のうちの最も新しい前記位置情報を取得した時刻から前記位置情報の取得に要する前記取得時間遡った時刻、および周期的に取得した複数の前記距離情報のうちの最も新しい前記距離情報を取得した時刻のうち、最も古い時刻を前記基準時刻として決定する、
    請求項1に記載のモータ制御システム。
  3. 前記算出部は、
    前記位置情報および前記距離情報を周期的に取得し、
    前記位置情報を取得する周期が前記距離情報を取得する周期よりも長い場合、周期的に取得した複数の前記位置情報のうちの最も新しい前記位置情報を取得した時刻から前記位置情報の取得に要する前記取得時間遡った時刻を前記基準時刻として決定し、
    前記距離情報を取得する周期が前記位置情報を取得する周期よりも長い場合、周期的に取得した複数の前記距離情報のうちの最も新しい前記距離情報を取得した時刻を前記基準時刻として決定する、
    請求項1に記載のモータ制御システム。
  4. 前記算出部は、
    前記位置情報を周期的に取得し、
    周期的に取得した複数の前記位置情報を取得した複数の時刻のそれぞれから前記位置情報の取得に要する前記取得時間遡った複数の時刻のうちの前記基準時刻よりも前における最も新しい第1時刻および前記基準時刻よりも後における最も古い第2時刻と、前記第1時刻から当該取得時間進んだ時刻に取得した前記位置情報および前記第2時刻から当該取得時間進んだ時刻に取得した前記位置情報とを用いて、前記基準時刻における前記移動部の位置を算出する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のモータ制御システム。
  5. 前記算出部は、
    前記距離情報を周期的に取得し、
    周期的に取得した複数の前記距離情報を取得した複数の時刻のうちの前記基準時刻よりも前における最も新しい第3時刻および前記基準時刻よりも後における最も古い第4時刻と、前記第3時刻に取得した前記距離情報および前記第4時刻に取得した前記距離情報とを用いて、前記基準時刻における前記今後の移動距離を算出する、
    請求項1に記載のモータ制御システム。
  6. 前記移動部は、対象物を保持するヘッドと、前記ヘッドに連結されて前記ヘッドとともに移動するモータとを有し、
    前記位置検出装置は、前記ヘッドの位置を検出するためのカメラと、前記モータの位置を検出するためのエンコーダとを有する、
    請求項1に記載のモータ制御システム。
  7. 前記算出部は、前記動作指令に基づくトルク指令に基づいて、前記ヘッドの位置と前記モータの位置とのずれ量を算出する、
    請求項6に記載のモータ制御システム。
  8. 移動する移動部の位置を検出するための位置検出装置を用いて検出された前記移動部の位置を示す位置情報および前記移動部を移動させるモータを動作させるための動作指令に基づく前記移動部の今後の移動距離を示す距離情報に基づいて前記移動部の到達予測位置を算出し、前記到達予測位置と前記移動部の目標位置とのずれ量を算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された前記到達予測位置と前記目標位置とのずれ量を示す情報を出力する出力部とを備え、
    前記算出部は、前記位置情報の取得に要する取得時間および前記距離情報の取得に要する取得時間の少なくとも一方を考慮して、基準時刻を決定し、前記基準時刻における前記移動部の位置および前記今後の移動距離を取得または算出し、取得または算出した前記基準時刻における前記移動部の前記位置および前記今後の移動距離に基づいて前記到達予測位置を算出する、
    制御装置。
  9. 移動する移動部の位置を検出するための位置検出装置を用いて検出された前記移動部の位置を示す位置情報および前記移動部を移動させるモータを動作させるための動作指令に基づく前記移動部の今後の移動距離を示す距離情報に基づいて前記移動部の到達予測位置を算出し、前記到達予測位置と前記移動部の目標位置との前記ずれ量を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップによって算出された前記到達予測位置と前記目標位置とのずれ量を示す情報を出力する出力ステップとを備え、
    前記算出ステップでは、前記位置情報の取得に要する取得時間および前記距離情報の取得に要する取得時間の少なくとも一方を考慮して、基準時刻を決定し、前記基準時刻における前記移動部の位置および前記今後の移動距離を取得または算出し、取得または算出した前記基準時刻における前記移動部の前記位置および前記今後の移動距離に基づいて前記到達予測位置を算出する、
    制御方法。
  10. 請求項9に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2023520928A 2021-05-13 2022-04-11 Pending JPWO2022239588A1 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021081792 2021-05-13
PCT/JP2022/017525 WO2022239588A1 (ja) 2021-05-13 2022-04-11 モータ制御システム、制御装置、制御方法、およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2022239588A1 JPWO2022239588A1 (ja) 2022-11-17
JPWO2022239588A5 true JPWO2022239588A5 (ja) 2024-02-15

Family

ID=84028223

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023520928A Pending JPWO2022239588A1 (ja) 2021-05-13 2022-04-11

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JPWO2022239588A1 (ja)
CN (1) CN117337417A (ja)
WO (1) WO2022239588A1 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5740433B2 (ja) * 2013-05-24 2015-06-24 日本電信電話株式会社 遅延補償装置、方法、プログラム及び記録媒体
JP2015213139A (ja) * 2014-05-07 2015-11-26 国立大学法人 東京大学 位置決め装置
JP2017004033A (ja) * 2015-06-04 2017-01-05 国立大学法人 東京大学 位置決め制御システムおよび周波数特性同定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11045955B2 (en) Robot control device
US10737384B2 (en) Robot system
CN110581946B (zh) 控制系统、控制装置、图像处理装置以及存储介质
US10825193B2 (en) Position detecting apparatus and computer-readable recording medium
JP7143643B2 (ja) 位置決めシステム、監視装置、監視方法およびプログラム
US10664939B2 (en) Position control system, position detection device, and non-transitory recording medium
WO2022091421A1 (ja) 産業システム、異常検知システム及び異常検知方法
JP2019185545A (ja) 数値制御システム
CN110581945B (zh) 控制系统、控制装置、图像处理装置以及存储介质
JPWO2022239588A5 (ja)
WO2022239588A1 (ja) モータ制御システム、制御装置、制御方法、およびプログラム
CN106922194B (zh) 异常检测装置以及异常检测方法
JP2017220018A (ja) 情報処理装置、システム、情報処理方法及びプログラム
JP2020069614A (ja) ロボットシステム
US20240081034A1 (en) Motor control system, motor control device, motor control method, and program
JP2020040137A (ja) 異常判定装置及び異常判定方法
CN112534236A (zh) 异常诊断装置和异常诊断方法
US20190187675A1 (en) Diagnosis System and Electronic Control Device
JP7336711B2 (ja) リペア溶接システム
JP7052840B2 (ja) 位置特定装置、位置特定装置の制御方法、情報処理プログラム、および記録媒体
JP2003222512A (ja) 位置検出機構を備えた移動装置
CN117321903A (zh) 马达控制方法、马达控制装置、马达控制系统以及程序
JP2017004033A (ja) 位置決め制御システムおよび周波数特性同定方法
WO2024105932A1 (ja) ノイズ予測方法、ノイズ予測システム、およびプログラム
JP2012068885A (ja) 視覚センシング方法および視覚センシング装置