JPWO2022180684A5 - - Google Patents

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本発明は、画像処理装置、画像表示システム、画像処理方法および記録媒体に関する。
従来、画像を伝送する技術が知られている(例えば特許文献1)。また、近年、遠隔制御や遠隔監視の観点から、移動体から撮像した画像を伝送し、監視者が監視するシステムの需要が高まっている。
特開2004-363974号
移動体から撮像した画像を伝送する際には、符号化データのデータ量が大きくなり過ぎないようにすることが好ましいが、移動体から撮像した画像に関する符号化データのデータ量削減の技術は知られていない。
特許文献1は、高解像度で撮影した映像を切り出し、抽出した重要領域を符号化処理して非重要領域に重ね合わせて伝送することを開示しているが、移動体から撮像した画像を伝送する際の上記課題を解決することは困難である。
本発明の一態様は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的の一例は、移動体から撮像した画像を好適にデータ量を削減することのできる技術を提供することである。
本発明の一側面に係る画像処理装置は、画像を取得する取得手段と、前記画像に含まれる複数の領域の各々について重要度を推定する重要度推定手段と、前記画像に含まれる複数の領域の各々についての予備的品質パラメータを推定する品質パラメータ推定手段と、前記重要度と前記推定された予備的品質パラメータとを参照して前記複数の領域の各々についての品質パラメータを決定する品質パラメータ決定手段と、を備える。
(削除)
本発明の一側面に係る画像処理方法は、移動体から撮像した撮影された画像を取得し、前記画像に含まれる複数の領域の各々について重要度を推定し、前記画像に含まれる複数の領域の各々についての予備的品質パラメータを推定し、前記重要度と前記推定された予備的品質パラメータとを参照して前記複数の領域の各々についての品質パラメータを決定すること、を含む。
本発明の一側面に係るプログラムは、コンピュータを情報処理装置として機能させるプログラムであって、前記プログラムは、前記コンピュータを、画像を取得する取得手段と、前記画像に含まれる複数の領域の各々について重要度を推定する重要度推定手段と、前記画像に含まれる複数の領域の各々についての予備的品質パラメータを推定する品質パラメータ推定手段と、前記重要度と前記推定された予備的品質パラメータとを参照して前記複数の領域の各々についての品質パラメータを決定する品質パラメータ決定手段と、として機能させる。
本発明の一態様によれば、取得した画像のデータ量を好適に削減することができる。
本発明の例示的実施形態1に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の例示的実施形態1に係る画像処理方法の流れを示すフロー図である。 本発明の例示的実施形態2に係る画像表示システムの構成を示すブロック図である。 本発明の例示的実施形態2に係る画像処理方法の流れを示すフロー図である。 本発明の例示的実施形態3に係る画像表示システムの構成を示すブロック図である。 本発明の例示的実施形態3に係る画像処理方法の流れを示すフロー図である。 本発明の例示的実施形態3に係る処理方法のステップS102bで取得された画像の一例を示す図である。 本発明の例示的実施形態3に係るステップS104bにおいて推定した重要度の一例を示す模式図である。 本発明の例示的実施形態3に係るステップS105bにおいて推定した予備的品質パラメータを示す模式図である。 本発明の例示的実施形態3に係る処理方法のフローS106bの処理例1を示すフローチャートである。 本発明の例示的実施形態3に係る処理方法のフローS106bの処理例1による品質パラメータを示す模式図である。 本発明の例示的実施形態3に係る処理方法のフローS106bの処理例2を示すフローチャートである。 本発明の例示的実施形態3に係る処理方法のフローS106bの処理例2による品質パラメータを示す模式図である。 本発明の例示的実施形態4に係る画像表示システムの構成を示すブロック図である。 本発明の例示的実施形態4に係る画像表示システムの撮像部から取得した映像の1フレーム(画像)を示した図である。 本発明の例示的実施形態4に係る画像表示システムにおいて重要度を推定したヒートマップを示した図である。 本発明の例示的実施形態4に係る画像表示システムにおいて重要度が低いヒートマップの領域をノイズデータで置換した図である。 本発明の例示的実施形態4に係る画像表示システムの撮像部から取得した映像の1フレーム(画像)を示した図である。 本発明の例示的実施形態4に係る画像表示システムにおいて重要度を推定したヒートマップを示した図である。 本発明の例示的実施形態4に係る画像表示システムにおいて重要度が低いヒートマップの領域を量子化誤差の大きい画像データに置換した図である。 本発明の例示的実施形態4に係る画像表示システムが実行する、データの重要度を推定する方法を学習する学習方法の流れの一例を示すフローチャートである。 図13に示すシミュレーション評価ステップのフローチャートである。 本発明の各例示的実施形態における情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
〔例示的実施形態1〕
本発明の第1の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本例示的実施形態は、後述する例示的実施形態の基本となる形態である。本例示的実施形態に係る画像処理装置100は、取得した画像に含まれる複数の領域の各々について重要度を推定し、重要度を参照して複数の領域の各々について品質パラメータを決定する装置である。
(画像処理装置の構成)
本例示的実施形態に係るに画像処理装置100の構成について、図1を参照して説明する。図1は、画像処理装置100の構成を示すブロック図である。図1に示すように、画像処理装置100は、取得部102と、重要度推定部104と、品質パラメータ決定部106とを備える。
なお、取得部102は、特許請求の範囲に記載した取得手段の一実施形態である。重要度推定部104は、特許請求の範囲に記載した重要度推定手段の一実施形態である。品質パラメータ決定部106は、特許請求の範囲に記載した品質パラメータ決定手段の一実施形態である。
画像処理装置100は、一例として、自動運転車、ロボット、ドローンなどの移動体の遠隔管制に必要な画像配信のために用いることができる。このような遠隔管制においては、例えば、移動体に設けられたカメラによって撮像された画像を、画像処理装置100によって処理し、処理後の画像を運転監視センターなどの遠隔地に伝送する。これにより、移動体が適切に運行できているかを当該遠隔地から人が監視することができる。
ここで、撮像された画像のデータ量が大きいと、通信状態の悪化等によって通信帯域が低下した場合に、画像の乱れ等に起因して、十分な監視ができなくなる虞がある。そのため、監視に必要な程度に画像の品質を保ちつつ、画像のデータ量を削減することが好ましい。
以下、画像処理装置100が備える各要素について説明する。
取得部102は、画像を取得する。取得部102が取得する画像は、自動運転車、ロボット、ドローンなどの移動体から撮像された画像である。より具体的には、取得部102が取得する画像は、移動体に設けられたカメラ(撮像装置)が撮像した画像である。
取得部102が取得する画像には、移動体の進行方向(前方)の画角が含まれることが好ましいが、これは本例示的実施形態を限定するものではない。一例として、取得部102が取得する画像には、移動体の進行方向とは反対側(後方)の画角が含まれる構成としてもよいし、移動体の進行方向に垂直な方向(側方)の画角が含まれる構成としてもよい。
また、取得部102が取得する画像は、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。移動体から撮像された画像は、有線通信、無線通信、又はそれらの組み合わせによって取得部102に伝送される。なお、本例示的実施形態において、取得部102が取得した画像のことを対象画像と呼ぶこともある。
重要度推定部104は、取得部102が取得した画像に含まれる複数の領域の各々について重要度を推定する。ここで、複数の領域をどのように決定するのかは本例示的実施形態を限定するものではないが、一例として、重要度推定部104が能動的に決定する構成とすることができる。換言すれば、重要度推定部104は、取得部102が取得した画像を複数の領域に分割し、又は、取得部102が取得した画像内に複数の領域を設定し、これら複数の領域の各々について重要度を推定する。なお、重要度推定部104が設定した領域の数と、重要度推定部104が重要度を推定する領域の数とは異なっていてもよい。例えば、重要度推定部104が設定した複数の領域のうち、一部の領域の各々について重要度を推定する構成としてもよい。
なお、重要度推定部104による重要度推定アルゴリズムの具体例は本実施形態を限定するものではないが、一例として、Self-Attentionアルゴリズムを採用することができる。
品質パラメータ決定部106は、重要度推定部104が推定した重要度を参照して複数の領域の各々について品質パラメータを決定する。ここで、本例示的実施形態における品質パラメータは、対象画像の符号化データを生成するための符号化処理において、対象画像の各領域をどの程度の品質で符号化するのかを指定するパラメータのことを指す。本例示的実施形態における品質パラメータとして、対象画像に対して適用される量子化処理の粗さを指定するための量子化パラメータ(QP:Quantum Parameter)を挙げることができるが、これは本例示的実施形態を限定するものではない。
また、一例として、品質パラメータ決定部106は、重要度推定部104が推定した重要度と正の相関を有するように品質パラメータを設定する構成とすることができる。換言すれば、品質パラメータ決定部106は、重要度推定部104が推定した重要度が高い程、当該領域の画像品質が高くなるように、品質パラメータを設定する構成とすることができる。
(画像処理装置の効果)
以上のように構成された画像処理装置100によれば、移動体から撮像した対象画像に含まれる複数の領域の各々について重要度を推定し、推定した前記重要度を参照して前記複数の領域の各々について品質パラメータを決定する。ここで、当該品質パラメータは、対象画像に適用される符号化処理の粗さを指定するパラメータである。
したがって、上記のように構成された画像処理装置100によれば、移動体から撮像した対象画像に含まれる複数の領域の各々について、重要度に応じた符号化処理の粗さを指定することができる。
このため、上記のように構成された画像処理装置100によれば、移動体から撮像した対象画像のデータ量を好適に削減することができる。一例として、画像処理装置100を遠隔管制に適用すれば、伝送負荷を好適に抑制しつつ、好適な監視を実施することができる。
(画像処理方法の説明)
図2は、例示的実施形態1に係る画像処理方法S100の流れを示すフロー図である。図2に示すように、例示的実施形態1に係る画像処理方法S100は、ステップS102~S106を含む。
(ステップS102)
ステップS102において、例示的実施形態1に係る画像処理方法では、取得部102は移動体から撮像した画像を取得する。取得部102は、自動運転車、ロボット、ドローンなどの移動体から撮像された画像を取得する。より具体的には、取得部102は、移動体に設けられたカメラ(撮像装置)が撮像した画像を取得する。本ステップにおける具体的な内容は、取得部102の説明において言及した内容と同様であるためここでは再度の説明を省略する。
(ステップS104)
ステップS104において、例示的実施形態1に係る画像処理方法では、重要度推定部104は、画像に含まれる複数の領域の各々について重要度を推定する。本ステップにおける具体的な内容は、重要度推定部104の説明において言及した内容と同様であるためここでは再度の説明を省略する。
(ステップS106)
ステップS106において、例示的実施形態1に係る画像処理方法では、品質パラメータ決定部108は重要度を参照して複数の領域の各々についての品質パラメータを決定する。ここで、本例示的実施形態における品質パラメータは、画像処理装置100が備える品質パラメータ決定部106の構成において説明したものと同様であるためその説明を省略する。
(画像処理方法の効果)
以上説明した画像処理方法S100によれば、移動体から撮像した対象画像に含まれる複数の領域の各々について重要度を推定し、推定した前記重要度を参照して前記複数の領域の各々について品質パラメータを決定する。ここで、当該品質パラメータは、対象画像に適用される符号化処理の粗さを指定するパラメータである。
したがって、上記の画像処理方法S100によれば、移動体から撮像した対象画像に含まれる複数の領域の各々について、重要度に応じた符号化処理の粗さを指定することができる。
このため、移動体から撮像した対象画像のデータ量を好適に削減することができる。一例として、画像処理方法S100を遠隔管制に適用すれば、伝送負荷を好適に抑制しつつ、好適な監視を実施することができる。
〔例示的実施形態2〕
本発明の第2の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本例示的実施形態は、後述する画像表示システムの例示的実施形態の基本となる形態である。本例示的実施形態に係る画像表示システム10aは、取得した画像に含まれる複数の領域の各々について品質パラメータを決定し、決定した品質パラメータを用いて符号化された符号化データ画像を伝送し、表示部で表示するシステムである。
(画像表示システムの構成)
例示的実施形態2に係る画像表示システム10aの構成について、図3を参照して説明する。図3は、画像表示システム10aの構成を示すブロック図である。図3に示すように、画像表示システム10aは、画像処理装置100aと表示装置200aとを備える。画像処理装置100aは、図3に示すように、取得部102と、重要度推定部104と、品質パラメータ決定部106と送信部110とを備える。表示装置200aは、図3に示すように、受信部202と表示部206とを備える。
なお、送信部110は、特許請求の範囲に記載した送信手段の一実施形態である。受信部202は、特許請求の範囲に記載した受信手段の一実施形態である。表示部206は、特許請求の範囲に記載した表示手段の一実施形態である。
一例として、画像表示システム10aは、例示的実施形態1に係る画像処理装置10と同様に、自動運転車、ロボット、ドローンなどの移動体の遠隔管制に用いることができる。このような遠隔管制においては、例えば、移動体に設けられたカメラによって撮像された画像を、画像処理装置100aによって処理し、処理後の画像を運転監視センターなどの遠隔地に送信する。この送信された画像を当該遠隔地に配置された表示装置200aが受信し、表示部206によって画像を表示する。これにより、移動体が適切に運行できているかを当該遠隔地から人が監視することができる。
なお、表示部206には、画像を表示する液晶表示パネル等を用いることができるがこれに限られるものではない。
以下、画像表示システム10aが備える画像処理装置100aと表示装置200aについて説明する。
(画像処理装置の構成)
画像処理装置100aは、取得部102と、重要度推定部104と、品質パラメータ決定部106と、送信部110とを備えている。以下それぞれについて説明する。
取得部102は、移動体から撮像した画像を取得する。取得部102が取得する画像は、自動運転車、ロボット、ドローンなどの移動体から撮像された画像である。本例示的実施形態に係る取得部102は、例示的実施形態1において説明した構成と同様であるのでここでは詳細な説明を省略する。
重要度推定部104は、取得部102が取得した画像に含まれる複数の領域の各々について重要度を推定する。本例示的実施形態に係る重要度推定部104は、例示的実施形態1において説明した構成と同様であるのでここでは詳細な説明を省略する。
品質パラメータ決定部106は、重要度推定部104が推定した重要度を参照して複数の領域の各々について品質パラメータを決定する。本例示的実施形態に係る品質パラメータ決定部106は、例示的実施形態1において説明した構成と同様であるのでここでは詳細な説明を省略する。
送信部110は、品質パラメータ決定部106が決定した品質パラメータを用いて符号化された符号化データを送信する。送信部110は、一例として、無線通信を用いて符号化された画像データを遠隔地に伝送することができる。送信部110が送信する符号化された画像データは、品質パラメータ決定部106によって決定された品質パラメータを用いて符号化されている。このため、伝送負荷が抑制される。
(表示装置の構成)
表示装置200aは、受信部202と表示部206とを備えている。以下それぞれについて説明する。
受信部202は、送信部110から送信された符号化データを受信する。受信部202は、一例として、アンテナを備える構成とし、無線通信によって伝送された符号化データを受信する構成とすることができる。
表示部206は、受信部202が受信した符号化データを復号して得られる画像を表示する。上述したように、表示部206は画像を表示する液晶表示パネル等を用いることができるがこれに限られるものではない。画像表示システム10aは、複数の表示装置200aを備える構成としてもよい。このような構成を採用することによって、複数の人が同じ画像を、別々の場所で監視することができる。
また、本例示的実施形態において、表示部206は、分割された複数の表示領域を有する構成とし、各表示領域には、互いに異なる移動体から撮像された複数の画像の各々を表示する構成としてもよい。あるいは、表示装置200aが、複数の表示部206を備える構成とし、それぞれの表示部206に、互いに異なる移動体から撮像された複数の画像の各々を表示する構成としてもよい。このような構成とすることによって、一人で複数の移動体に関する遠隔監視を好適に行うことができる。
(画像表示システムの効果)
以上のように構成された画像表示システム10aによれば、画像処理装置100aは移動体から撮像した対象画像に含まれる複数の領域の各々について、重要度に応じた符号化処理の粗さを指定することができる。このため、移動体から撮像し、符号化された画像データは好適に削減されており、伝送負荷を好適に抑制できる。
(画像表示システムにおける表示方法の説明)
図4は、例示的実施形態2に係る画像表示システム10aにおける表示方法の流れを示すフロー図であり、画像処理装置100aにおける処理の流れを示すフローチャートS100aと、表示装置200aにおける処理の流れを示すフローチャートS200aとを示している。図4に示すように、例示的実施形態2に係る画像処理装置100aにおける処理の流れを示すフローチャートS100aは、ステップS102~S110を含んでいる。また、例示的実施形態2に係る表示装置200aにおける処理の流れを示すフローチャートS200aは、ステップS202およびS206を含んでいる。
(画像処理装置における処理の流れの説明)
(ステップS102)
ステップS102において、例示的実施形態2に係る画像処理装置100aにおける処理では、取得部102は移動体から撮像した撮影された画像を取得する。本ステップにおける取得部102の処理は、例示的実施形態1において説明した処理と同様であるのでここでは詳細な説明を省略する。
(ステップS104)
ステップS104において、例示的実施形態2に係る画像処理装置100aにおける処理では、重要度推定部104は、画像に含まれる複数の領域の各々について重要度を推定する。本ステップにおける重要度推定部104の処理は、例示的実施形態1において説明した処理と同様であるのでここでは詳細な説明を省略する。
(ステップS106)
ステップS106において、例示的実施形態2に係る画像処理装置100aにおける処理では、品質パラメータ決定部106は重要度を参照して複数の領域の各々についての品質パラメータを決定する。本ステップにおける品質パラメータ決定部106の処理は、例示的実施形態1において説明した処理と同様であるのでここでは詳細な説明を省略する。
(ステップS110)
ステップS110において、例示的実施形態2に係る画像処理装置100aにおける処理では、送信部110が、品質パラメータ決定部106が決定した品質パラメータを用いて符号化された符号化データを送信する。本ステップにおける送信部110の処理は、例示的実施形態2の画像処理装置100aにおいて説明した処理と同様であるのでここでは詳細な説明を省略する。
(表示装置における処理の流れの説明)
以下、表示装置200aにおける処理の流れをステップごとに説明する。
(ステップS202)
ステップS202において、例示的実施形態2に係る表示装置200aにおける処理では、受信部202が、送信部110から送信された符号化データを受信する。本ステップにおける受信部202の処理は、例示的実施形態2の表示装置200aにおいて説明した処理と同様であるのでここでは詳細な説明を省略する。
(ステップS206)
ステップS202において、例示的実施形態2に係る表示装置200aにおける処理では、表示部206が、受信部202で受信した符号化データを復号して得られる画像を表示する。本ステップにおける表示部206の処理は、例示的実施形態2の表示装置200aにおいて説明した処理と同様であるのでここでは詳細な説明を省略する。
(画像表示システムの表示方法の効果)
以上のように画像表示システム10aの表示方法によれば、移動体から撮像した対象画像に含まれる複数の領域の各々について、重要度に応じた符号化処理の粗さを指定することができる。即ち、移動体から撮像し、符号化された画像データは好適に削減されている。したがって、画像表示システム10aの表示方法によれば伝送負荷を好適に抑制できる。
〔例示的実施形態3〕
本発明の第3の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本例示的実施形態は、画像表示システムの例示的実施形態の一形態である。本例示的実施形態に係る画像表示システム10bは、取得した画像に含まれる複数の領域の各々について重要度と品質パラメータを推定した後、これらの推定された重要度と品質パラメータを参照して、品質パラメータを決定する。決定した品質パラメータを用いて符号化された符号化データを伝送し、表示部で表示するシステムである。
(画像表示システムの構成)
例示的実施形態3に係る画像表示システム10bの構成について、図5を参照して説明する。図5は、画像表示システム10bの構成を示すブロック図である。図5に示すように、画像表示システム10bは、画像処理装置100b、表示装置200bおよび移動体300bを備える。
一例として、画像表示システム10bは、例示的実施形態1に係る画像処理装置10と同様に、自動運転車、ロボット、ドローンなどの移動体の遠隔管制に用いることができる。このような遠隔管制においては、例えば、移動体に設けられたカメラによって撮像された画像を、画像処理装置100bによって処理し、処理後の画像を運転監視センターなどの遠隔地に送信する。この送信された画像を当該遠隔地に配置された表示装置200bが受信し、表示部206bによって画像を表示する。これにより、移動体が適切に運行できているかを当該遠隔地から人が監視することができる。
なお、表示部206bには、画像を表示する液晶表示パネル等を用いることができるがこれに限られるものではない。
以下、画像表示システム10bが備える画像処理装置100bと表示装置200bについて説明する。
(移動体の説明)
図5に示すように、移動体300bは撮像部302bと通信部304bとを備える。以下それぞれについて説明する。
撮像部302bは、一例としてカメラなどの撮像装置などであってよい。撮像部302bは、静止画像を取得するものであってもよいし、動画像を取得するものであってもよい。撮像部302bは、移動体300bの進行方向(前方)の画角が含まれる画像を取得することが好ましいが、これは本例示的実施形態を限定するものではない。一例として、撮像部302bは、移動体300bの進行方向とは反対側(後方)の画角が含まれる画像を取得してもよいし、移動体の進行方向に垂直な方向(側方)の画角が含まれる画像を取得してもよい。
通信部304bは、撮像部302bで取得された画像を画像処理装置100bに伝送する。送信部304bは、一例として、アンテナを備え、無線通信を用いて符号化データを送信する構成とすることができるが、これは本実施形態を限定するものではなく、有線通信を用いてもよいし、無線通信と有線通信との組み合わせを用いてもよい。
(画像処理装置の構成)
画像処理装置100bは、図5に示すように、取得部102bと、重要度推定部104bと、品質パラメータ推定部105bと、品質パラメータ決定部106bと、符号化部108bと、送信部110bとを備えている。以下それぞれについて説明する。
なお、取得部102bは、特許請求の範囲に記載した取得手段の一実施形態である。重要度推定部104bは、特許請求の範囲に記載した重要度推定手段の一実施形態である。品質パラメータ推定部105bは、特許請求の範囲に記載した品質パラメータ推定手段の一実施形態である。品質パラメータ決定部106bは、特許請求の範囲に記載した品質パラメータ決定手段の一実施形態である。符号化部108bは、特許請求の範囲に記載した符号化手段の一実施形態である。送信部110bは、特許請求の範囲に記載した送信手段の一実施形態である。
(取得部)
取得部102bは、画像を取得する。取得部102bが取得する画像は、移動体300bから撮像された画像である。本例示的実施形態に係る取得部102bは、例示的実施形態1において説明した取得部102と同様の構成であるが、取得部102bによる具体的な処理例については後述する。
(重要度推定部)
重要度推定部104bは、取得部102bが取得した画像に含まれる複数の領域の各々について重要度を推定する。本例示的実施形態に係る重要度推定部104bは、例示的実施形態1において説明した重要度推定部104と同様の構成を有しており、一例として、以下の置換ステップ、評価ステップ、及び学習ステップを含む学習プロセスによって学習された推論モデルを用いて構成することができる。なお、重要度推定部104bによる具体的な処理例については後述する。
(置換ステップ)
取得部102bが取得した学習用画像に含まれる複数の領域のうちの少なくとも何れかを、当該重要度推定部104bが推定した重要度に応じて、代替データに置換することによって、置換後のデータを生成する。
(評価ステップ)
前記置換後のデータを参照することによって評価値を導出する。ここで、当該評価ステップでは、取得部102bが取得した置換前の学習用画像を更に参照する構成としてもよい。
(学習ステップ)
前記評価値を参照して、当該重要度推定部104bを学習させる。ここで、重要度推定部104bの学習は、重要度推定部104bとして機能する推論モデルが有する各種のパラメータを、前記評価値に応じて更新することによって行うことができる。
(品質パラメータ推定部)
品質パラメータ推定部105bは、取得部102bが取得した画像に含まれる複数の領域の各々についての予備的品質パラメータを推定する。また、一例として、品質パラメータ推定部105は、画像を符号化した場合の符号化効率が向上するように予備的品質パラメータを推定する。一例として、品質パラメータの決定に先立つ予備的品質パラメータの推定は、H.265等の動画像符号化技術を用いて行うことができるが、これは本例示的実施形態を限定するものではない。
また、本例示的実施形態において、「予備的品質パラメータ」との表現は、後述する品質パラメータ決定部106bが決定する「品質パラメータ」との文言上の混乱を招来しないように形式的に導入したものである。「予備的」との文言が、動画像符号化技術において何らの実体的限定を表すものではない。
本例示的実施形態において、「予備的品質パラメータ」は一例として「品質パラメータ」と同様に、対象画像に対して適用される量子化処理の粗さを指定するための量子化パラメータ(QP:Quantum Parameter)を挙げることができる。
また、品質パラメータ推定部105bによって参照される「複数の領域」は、重要度推定部104bが参照する「複数の領域」と同じである必要はない。一例として、品質パラメータ推定部105bによって参照される「複数の領域」は、動画像符号化処理において生成又は参照される「符号化ユニット」や「マクロブロック」等と呼ばれる領域であってもよい。一方、重要度推定部104bによって参照される「複数の領域」は、一例として、Self-Attentionアルゴリズムによって生成又は参照される個々の注目領域であってもよい。
品質パラメータ推定部105bによる具体的な処理については、参照する図面を代えて後述する。
(品質パラメータ決定部)
品質パラメータ決定部106bは、重要度と、推定された予備的品質パラメータとを参照して複数の領域の各々についての品質パラメータを決定する。このように、本例示的実施形態に係る品質パラメータ決定部106bは、重要度だけでなく予備的品質パラメータも参照して品質パラメータを決定する。一例として、品質パラメータ決定部106bは、重要度推定部104が推定した重要度および品質パラメータ推定部が推定した予備的品質パラメータと正の相関を有するように品質パラメータを設定することができる。すなわち、品質パラメータ決定部106bは、重要度推定部104bが推定した重要度が高い程、当該領域の画像品質が高くなるように、品質パラメータを設定することができる。
なお、上述したように、一般には、品質パラメータ推定部105bによって参照される「複数の領域」と、重要度推定部104bが参照する「複数の領域」とが同じではない場合が生じ得る。換言すれば、品質パラメータ推定部105bが予備的品質パラメータを付与する複数の領域(例えば、領域R1a、領域R2a、領域R3a、・・・)の各々が、重要度推定部104bが重要度を付与した複数の領域(例えば、領域R1b、領域R2b、領域R3b)の各々と完全には重複しない場合が生じ得る、
このような場合、品質パラメータ決定部106bは、品質パラメータ推定部105bが予備的品質パラメータを付与した領域の品質パラメータを、当該領域に含まれるか又は重複する何れかの領域であって、重要度推定部104bが重要度を付与した領域を参照して決定する構成とすることができる。
一例として、品質パラメータ推定部105bが予備的品質パラメータを付与した領域R1aに、重要度推定部104bが重要度を付与した複数の領域R1b及び領域R2bが含まれているか、又は重複している場合、品質パラメータ決定部106bは、領域R1b及び領域R2bに付された少なくとも何れかの重要度を参照して、領域R1aの品質パラメータを決定する構成とすることができる。
(符号化部)
符号化部108bは、品質パラメータ決定部106bが決定した品質パラメータを用いて対象画像を符号化することによって、符号化データを生成する。なお、符号化部208による符号化処理は、例示的実施形態2において説明した送信部110が有する機能の一部を構成している。
(送信部)
送信部110bは、符号化部108bが生成した符号化データを送信する。送信部110bによる送信処理は、例示的実施形態2の送信部110が有する機能のうち、上述の符号化処理を除いたものとなっている。
送信部110bは、一例として、アンテナを備え、無線通信を用いて符号化データを送信する構成とすることができるが、これは本実施形態を限定するものではなく、有線通信を用いてもよいし、無線通信と有線通信との組み合わせを用いてもよい。
(表示装置の構成)
表示装置200bは、受信部202bと、復号部204bと、表示部206bとを備えている。表示装置200bの機能は、基本的に例示的実施形態2の表示装置200aと同じであるため、以下例示的実施形態2の表示装置200aの説明と重複する部分を除いて説明する。
なお、受信部202bは、特許請求の範囲に記載した受信手段の一実施形態である。表示部206bは、特許請求の範囲に記載した表示手段の一実施形態である。
(受信部)
受信部202bは、送信部110bから送信された符号化データを受信する。
(復号部)
復号部204bは、受信部202bが受信した符号化データを復号して画像データに変換する。復号部204bは、例示的実施形態2の表示部206が有する機能の一部を有している。
復号部204bによる具体的な復号アルゴリズムは本例示的実施形態を限定するものではないが、当該復号アルゴリズムは、符号化部108bによる符号化アルゴリズムに対応するアルゴリズムを採用することが好ましい。また、復号部204bは、複数の領域の各々に関する復号処理を、当該領域に対して品質パラメータ決定部106bが決定した品質パラメータであって符号化データに含まれる品質パラメータを参照して行う構成を採用することができる。
これにより、復号部204bによる復号後の画像の品質が、品質パラメータ決定部106bが決定した品質パラメータに準じたものとなる。
表示部206bは、復号部204bが復号した画像を表示する。表示部206bは、例示的実施形態2の表示部206が有していた機能から復号部204bの機能を除いたものとなっている。
(画像表示システムの効果)
以上のように構成された画像表示システム10bによれば、画像処理装置100bは移動体から撮像した対象画像に含まれる複数の領域の各々について、重要度に応じた符号化処理の粗さを指定することができる。このため、移動体から撮像し、符号化された画像データは好適に削減されており、伝送負荷を好適に抑制できる。
以下、図6~図9を用いて例示的実施形態3に係る画像表示システム10bにおける表示方法の流れを説明する。
(画像表示システムにおける表示方法の説明)
図6は、例示的実施形態3に係る画像表示システム10bにおける表示方法の流れを示すフロー図であり、画像処理装置100bにおける処理の流れを示すフローチャートS100bと、表示装置200bにおける処理の流れを示すフローチャートS200bとを示している。図6に示すように、例示的実施形態3に係る画像処理装置100bにおける処理の流れを示すフローチャートS100bは、ステップS102b~S110bを含んでいる。
また、例示的実施形態3に係る表示装置200bにおける処理の流れを示すフローチャートS200bは、ステップS202b、S204bおよびS206bを含んでいる。
図7A乃至図7Cは例示的実施形態3に係る画像表示システム10bにおける表示方法の具体例を説明する図であり、これらの図面が示している画像および模式図は互いに対応関係を有している。図7Aに示す画像702は、ステップS102bにおいて取得部102bが取得した移動体から撮像した画像の一例を示している。図7Bとして示す模式図704は、ステップS104bにおいて重要度推定部104bが複数の領域の各々について推定した重要度を示している。図7Cとして示す模式図706は、ステップS105bにおいて品質パラメータ推定部105bが複数の領域の各々について推定した予備的品質パラメータを示している。これらの図面を参照して説明する例示的な処理の流れについては後述する。
図8A及び図8Bは、例示的実施形態3に係る画像表示システム10bにおける表示方法のステップS106bの処理例1を示すものである。図8Aとして示したフローチャートS1060aは、図6に示したステップS106bにおける品質パラメータの決定の処理例1の流れを示している。図8Bとして示した模式図802は、図7Cとして示した模式図706における複数の領域の各々についてステップS106bにおける処理例1によって決定した品質パラメータを示している。図8Aとして示したフローチャートS1060aの詳細については後述する。
図9A及び図9Bは、例示的実施形態3に係る画像表示システム10bにおける表示方法のステップS106bの処理例2を示すものである。図9Aとして示したフローチャートS1060bは、図6に示したステップS106bにおける品質パラメータの決定の処理例2の流れを示している。図9Bとして示した模式図802は、図7Cとして示した模式図706における複数の領域の各々についてステップS106bにおける処理例2によって決定した品質パラメータを示している。図9Aとして示したフローチャートS1060bの詳細については後述する。
(画像処理装置における処理の流れの説明)
(ステップS102b)
ステップS102bにおいて、例示的実施形態3に係る画像処理装置100bにおける処理では、取得部102bは撮影された画像を取得する。本ステップに係る取得部102bの処理は、画像表示システム10bおいて説明した処理と同様の処理を含むので、すでに記載した説明は省略する。
本ステップS102bで取得された画像の一例を図7Aに画像702として示す。この画像702は移動体300bの撮像部302で撮像された画像であり、移動体300bは、一例として、走行中の車両である。画像702は移動体300b(走行中の車両)の進行方向(前方)の画角が含まれる画像であり、当該画像の中央部付近には、図7に示すように、前方を走行している先行車両が撮像されている。
(ステップS104b)
ステップS104bにおいて、例示的実施形態3に係る画像処理装置100bにおける処理では、重要度推定部104bは、画像に含まれる複数の領域の各々について重要度を推定する。本ステップに係る重要度推定部104bの処理は、画像表示システム10bおいて説明した処理と同様の処理を含むので、すでに記載した説明は省略する。
本ステップS104bにおいて重要度推定部104bが推定した重要度の一例を図7Bの模式図704として示す。重要度推定部104bは、ステップS102bで取得された画像702を、図7Bで示した模式図704に示すように、一例として、6列4行の24個の領域に分割して、この24の領域各々について重要度を推定する。
また、この重要度の推定処理において、重要度推定部104bは、ステップS102bで取得された画像702に含まれる複数の領域のそれぞれを、重要度に応じて、重要領域(IR)及び非重要領域(NIR)の何れかに分類する。
一例として、重要度推定部104bは、図7Bで示した模式図704に示すように、画像702の24の領域を、先行車両が撮像されている付近の6つの重要領域(IR)と、それ以外の非重要領域(NIR)とに分類する。
重要度推定部104bは、最も重要度が高い領域(先行車両の撮像が含まれている領域)に対して最も高い値の重要度(この模式図704では3つの領域に示された0.9)を付与する。同様に重要度推定部104bは、重要度が比較的高いと推定した領域(先行車両の撮像が含まれている周囲の領域)に、比較的高い重要度(この模式図704では他の3つの領域で示された0.5および0.6)を付与している。
さらに重要度推定部104bは、重要度が最も低いと推定した領域(模式図704の上部1行の領域)に最も低い値の重要度(模式図704では0.1)を付与している。それ以外の非重要領域(NIR)において重要度推定部104bは重要度が低いと推定し、その対象領域のうち重要領域(IR)から離れた領域に低い値の重要度(模式図704では0.2)を付与している。また、重要度推定部104bは、重要度が相対的に低いと推定した重要領域(IR)に隣接した領域に対し相対的に低い値の重要度(模式図704では0.3)を付与している。
(ステップS105b)
ステップS105bにおいて、例示的実施形態3に係る画像処理装置100bにおける処理では、品質パラメータ推定部105bは、画像に含まれる複数の領域の各々についての予備的品質パラメータを推定する。ここで、品質パラメータ推定部105bは、一例として、画像を符号化した場合の符号化効率が向上するように予備的品質パラメータを推定する。本ステップに係る品質パラメータ推定部105bの処理は、例示的実施形態3の画像処理装置100bの構成において説明した品質パラメータ推定部105bの処理と同様の処理を含むのですでに記載した説明は省略する。
本ステップS105bにおいて、品質パラメータ推定部105bが推定した予備的品質パラメータの一例を図7Cにおいて模式図706として示している。品質パラメータ推定部105bは、ステップS102bで取得された画像702を、図7Cの模式図706に示すように、一例として、6列4行の24の領域に分割して、この24個の領域各々について予備的品質パラメータを推定する。ここで、図7A乃至図7Cに示した具体例においては、品質パラメータ推定部105bによって参照される「複数の領域」と、重要度推定部104bが参照する「複数の領域」とは、同じ6列4行の24個の領域に同様に分割されている例を示しているが、これは本例示的実施形態を限定するものではく、上述したように、一般には、両者の「複数の領域」は互いに異なり得る。
なお、図7Cの模式図706に示す例では、より小さい品質パラメータが付与された領域の方が、より大きい品質パラメータが付与された領域よりも品質が高い。即ち、模式図706においては、40で示される品質パラメータが付与された領域の品質が最も低品質であり、10で示される品質パラメータが付与された領域の品質が最も高品質である。
(ステップS106b)
ステップS106bにおいて、例示的実施形態3に係る画像処理装置100bにおける処理では、品質パラメータ決定部106bは、重要度推定部104bが推定した重要度と品質パラメータ推定部105bが推定した予備的品質パラメータとを参照して複数の領域の各々についての品質パラメータを決定する。本ステップに係る品質パラメータ決定部106bの処理は、例示的実施形態3の画像処理装置100bの構成において説明した品質パラメータ決定部106bの処理と同様の処理を含むのでここではすでに記載した説明は省略する。
以下、ステップS106bに関して、図8A及び図9Aに示したフローチャートに係る2つの具体例(処理例1及び処理例2)を説明する。
(ステップS106bの処理例1)
図8Aは、ステップS106bの処理例1(この処理例1による処理の流れに符号S1060aを付す場合もある)を示すフローチャートである。以下、図8Aを使って処理例S1060aをさらに詳しく説明する。
(ステップS1061a)
本ステップS1061aは、複数の領域に関するループ処理の始端である。当該ループ処理では、対象画像に含まれる複数の領域の各々が、所定の順序で順次処理対象となる。
(ステップS1062a)
続いて、ステップS1062aにおいて、品質パラメータ決定部106bは、対象領域の重要度が閾値以上かどうかを判断する。ここで対象領域とは、品質パラメータ推定部105bが推定した予備的品質パラメータの複数の領域のうち、処理対象である領域のことを指している。対象領域の重要度が閾値以上である場合(判断ステップのYESに該当)、品質パラメータ決定部106bは、当該対象領域に対して何らの処理も行わずに次の処理に進む。即ち、重要度が閾値以上である対象領域においては、予備的品質パラメータがそのまま品質パラメータとして決定される。一方で、対象領域の重要度が閾値以上でない場合(換言すれは、閾値より低い値である場合)(判断ステップのNOに該当)、ステップS1063aに進む。
なお、上記閾値の具体的な値は、本例示的実施形態を限定するものではないが、一例として望ましい符号化データ量に応じて予め定めておくことができる。
図8Bとして示す模式図802は、図7Cの模式図706に示した各領域において、本処理例1によってどのように品質パラメータが決定されたかを表している。図8Bの模式図802に示すように、重要領域(IR)では、図7Cの模式図706に示した予備的品質パラメータがそのまま品質パラメータに設定される。即ち、重要度が閾値以上である対象領域(重要領域IR)においては、予備的品質パラメータがそのまま品質パラメータとして決定されている。
(ステップS1063a)
ステップS1063aでは、品質パラメータ決定部106bは、対象領域を低画質化するように品質パラメータを決定する。即ち、重要度が閾値より低い対象領域においては、当該対象領域に付与された予備的品質パラメータの値よりも大きい値を有する品質パラメータを当該対象領域に付与する。
一例として、品質パラメータ決定部106bは、図8Bの模式図802に示すように、非重要領域(NIR)に含まれる各領域に対して、図7Cの模式図706に示した予備的品質パラメータよりも大きな値を有する品質パラメータを付与する。
(ステップS1065a)
本ステップS1065aは、複数の領域に関するループ処理の終端である。
(ステップS106bの処理例2)
図9AはステップS106bの処理例2(この処理例1による処理の流れに符号S1060bを付す場合もある)を示すフローチャートである。以下、図9Aを使って処理例S1060bをさらに詳しく説明する。
(ステップS1061b)
本ステップS1061bは、複数の領域に関するループ処理の始端である。当該ループ処理では、対象画像に含まれる複数の領域の各々が、所定の順序で順次処理対象となる。
(ステップS1062b)
続いて、ステップS1062bにおいて、品質パラメータ決定部106bは、対象領域の重要度が閾値以上かどうかを判断する。ここで対象領域とは、品質パラメータ推定部105bが推定した予備的品質パラメータの複数の領域のうち、処理対象である領域のことを指している。対象領域の重要度が閾値以上である場合(判断ステップのYESに該当)、品質パラメータ決定部106bは、ステップS1064bに進む。一方、対象領域の重要度が閾値以上でない場合(換言すれは、閾値より低い値である場合)(判断ステップのNOに該当)、ステップS1063bに進む。
なお、上記閾値の具体的な値は、本例示的実施形態を限定するものではないが、一例として望ましい符号化データ量に応じて予め定めておくことができる。
(ステップS1063b)
ステップS1063bにおいて、品質パラメータ決定部106bは、対象領域を低画質化するように品質パラメータを決定する。即ち、重要度が閾値より低い対象領域においては、当該対象領域に付与された予備的品質パラメータの値よりも大きい値を有する品質パラメータを当該対象領域に付与する。
一例として、品質パラメータ決定部106bは、図9Bの模式図902に示すように、非重要領域(NIR)に含まれる各領域に対して、図7Cの模式図706に示した予備的品質パラメータよりも大きな値を有する品質パラメータを付与する。
(ステップS1064b)
ステップS1064bにおいて、品質パラメータ決定部106bは、対象領域を高画質化するように品質パラメータを決定する。即ち、重要度が閾値以上の対象領域においては、当該対象領域に付与された予備的品質パラメータの値よりも小さい値を有する品質パラメータを当該対象領域に付与する。
一例として、品質パラメータ決定部106bは、図9Bの模式図902に示すように、重要領域(IR)に含まれる各領域に対して、図7Cの模式図706に示した予備的品質パラメータよりも小さい値を有する品質パラメータを付与する。
(ステップS1065b)
本ステップS1065bは、複数の領域に関するループ処理の終端である。
以上本例示的実施形態において、ステップS106bについて2つの処理例を具体的に説明したが、本例示的実施形態はこれらの処理例に限定されるものではない。
ここで、ステップS106bに続くステップについて図6に戻って説明する。
(ステップS108b)
ステップS108bにおいて、例示的実施形態3に係る画像処理装置100bにおける処理では、符号化部108bは、品質パラメータ決定部106bが決定した品質パラメータを用いて画像を符号化して符号化データとする。
(ステップS110b)
ステップS110bにおいて、例示的実施形態3に係る画像処理装置100bにおける処理では、送信部110bが、符号化部108が符号化した符号化データを送信する。本ステップにおける送信部110bの処理は、例示的実施形態3の画像処理装置100bの構成において説明した送信部110b処理と同じであるためここでは詳細な説明を省略する。
(表示装置における処理の流れの説明)
続いて、表示装置200bにおける処理の流れをステップごとに説明する。
(ステップS202b)
ステップS202bにおいて、例示的実施形態3に係る表示装置200bにおける処理では、受信部202bが、送信部110bから送信された符号化データを受信する。本ステップにおける受信部202bの処理は、例示的実施形態3の表示装置200bにおいて説明した処理と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
(ステップS204b)
ステップS204bにおいて、例示的実施形態3に係る表示装置200bにおける処理では、復号部204bは、受信部202bが受信した符号化データを復号して画像データに変換する。本ステップにおける復号部204bの処理は、例示的実施形態3の表示装置200bにおいて説明した処理と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
(ステップS206b)
ステップS206bにおいて、例示的実施形態3に係る表示装置200bにおける処理では、表示部206bは、復号部204bから得られた画像データに基づき画像を表示する。本ステップにおける表示部206bの処理は、例示的実施形態3の表示装置200bにおいて説明した処理と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
(画像表示システムの表示方法の効果)
以上のように画像表示システム10bの表示方法によれば、移動体から撮像した対象画像に含まれる複数の領域の各々について、重要度に応じた符号化処理の粗さを指定することができる。特に、例示的実施形態3の処理例S1060aにおいては、移動体から撮像し、符号化された画像データは好適に削減される。したがって、画像表示システム10bの表示方法によれば伝送負荷を好適に抑制できる。また、例示的実施形態3の処理例S1060bにおいては、移動体から撮像し、符号化された画像データは好適に削減して伝送負荷を好適に抑制できるとともに、重要な領域の画像を高品質で表示することができる。
〔例示的実施形態4〕
本発明の第4の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本例示的実施形態は、画像表示システムの例示的実施形態の一形態である。本例示的実施形態に係る画像表示システム10cは、取得した画像に含まれる複数の領域のうちの少なくとも何れかを、重要度に応じて代替データに置換して、置換後のデータを参照して評価値を導出する。この評価値を参照して、パラメータ推定手段を学習させるシステムである。また、本例示的実施形態に係る画像表示システム10cは、人間による視線を参照した重要度マップを用いて重要度を推定するシステムでもある。
(画像表示システムの構成)
例示的実施形態4に係る画像表示システム10cの構成について、図10を参照して説明する。図10は、画像表示システム10cの構成を示すブロック図である。図10に示すように、画像表示システム10cは、画像処理装置100cおよび表示装置200cを備える。
(画像処理装置の構成)
画像処理装置100cは、図5に示すように、取得部102cと、重要度推定部104cと、品質パラメータ推定部105cと、品質パラメータ決定部106cと、符号化部108c、送信部110c、置換部112c、評価部114cおよび学習部116cとを備えている。以下それぞれについて説明する。
なお、置換部112cは、特許請求の範囲に記載した置換手段の一実施形態である。評価部114cは、特許請求の範囲に記載した評価手段の一実施形態である。学習部116cは、特許請求の範囲に記載した学習手段の一実施形態である。
(取得部)
取得部102cは、画像を取得する。取得部102bが取得する画像は、移動体などから撮像された画像である。本例示的実施形態に係る取得部102bは、例示的実施形態3において説明した取得部102bと同様の構成であり、詳細な説明は省略する。
(重要度推定部)
重要度推定部104cは、取得部102cが取得した画像に含まれる複数の領域の各々について重要度を推定する。また、重要度推定部104cは、人間による視線を参照した重要度マップを用いて、重要度を推定する構成としてもよい。
ここで、人間による視線を参照した重要度マップの生成の仕方、及び当該マップの参照の仕方は本実施形態を限定するものではないが、一例として、対象画像を視認している人間の視線を所定の時間検出し、検出した視線に応じたヒートマップを作成し、当該ヒートマップを上記重要度マップとして用いることが可能である。より具体的には、重要度推定部104cは、当該ヒートマップにおいて視線がより集中する領域を、より重要度が高い領域であると推定する構成とすることができる。
本例示的実施形態に係る重要度推定部104cの更なる具体的な処理例については後述する。
(品質パラメータ推定部)
品質パラメータ推定部105cは、取得部102cが取得した画像に含まれる複数の領域の各々についての予備的品質パラメータを推定する。本例示的実施形態に係る品質パラメータ推定部105cは、例示的実施形態3において説明した品質パラメータ推定部105bと同様の構成であり、詳細な説明は省略する。
(品質パラメータ決定部)
品質パラメータ決定部106cは、重要度と、推定された予備的品質パラメータとを参照して複数の領域の各々についての品質パラメータを決定する。本例示的実施形態に係る品質パラメータ決定部106cは、例示的実施形態3において説明した品質パラメータ決定部106bと同様の構成であり、詳細な説明は省略する。
(符号化部)
符号化部108cは、品質パラメータ決定部106cが決定した品質パラメータを用いて対象画像を符号化することによって、符号化データを生成する。本例示的実施形態に係る符号化部108cは、例示的実施形態3において説明した符号化部108bと同様の構成であり、詳細な説明は省略する。
(送信部)
送信部110cは、符号化部108cが生成した符号化データを送信する。本例示的実施形態に係る送信部110cは、例示的実施形態3において説明した送信部110bと同様の構成であり、詳細な説明は省略する。
(置換部)
置換部112cは、画像に含まれる複数の領域のうちの少なくとも何れかを、重要度に応じて、代替データに置換することによって、置換後のデータを生成する。即ち、置換部112cは、取得部102cが取得した学習用画像に含まれる複数の領域のうちの少なくとも何れかを、重要度推定部104cが推定した重要度に応じて、代替データに置換することによって、置換後のデータを生成する。置換部112cの具体的な処理例については後述する。
(評価部)
評価部114cは、置換後のデータを参照することによって評価値を導出する。即ち、評価部114cは、置換部112cが置換したデータを参照することによって評価値を導出する。ここで、評価部114cでは、取得部102bが取得した画像である、置換前の学習用画像を更に参照する構成としてもよい。評価部114cの具体的な処理例については後述する。
(学習部)
学習部116cは、評価値を参照して、重要度推定部104cを学習させる。即ち、学習部116cは、評価部114cが導出した評価値を参照して、重要度推定部104bを学習させる。ここで、重要度推定部104bの学習は、重要度推定部104bとして機能する推論モデルが有する各種のパラメータを、評価値に応じて更新することによって行うことができる。学習部116cの具体的な処理例については後述する。
(表示装置の構成)
表示装置200cは、受信部202cと、復号部204cと、表示部206cとを備えている。表示装置200cの機能は、基本的に例示的実施形態3の表示装置200bと同じであるため、以下例示的実施形態3の表示装置200bの説明と重複する部分を除いて説明する。
受信部202cは、送信部110cから送信された符号化データを受信する。
復号部204cは、受信部202cが受信した符号化データを復号して画像データに変換する。
表示部206cは、復号部204cが復号した画像を表示する。
(画像処理装置における処理の説明)
上述したように、例示的実施形態3と同じ構成については同じ説明を省略する。以下、本例示的実施形態に係る重要度推定部104c、置換部112c、評価部114cおよび学習部116cの処理について図11および図12を用いて説明する。
(重要度推定部104c、置換部112c、評価部114cおよび学習部116cの処理の説明)
図11は、移動体などの撮像部で取得された画像およびその画像の一部の領域をノイズで置換する工程を示した図である。図11の6001は、撮像部から取得した映像の1フレーム(画像)である。フレーム6001には、前方を走行する車51、道路52、センターライン53、歩道54,55、歩道55の隣にある畑56、背景57、空58等が映っている。
重要度推定部104cは、1フレームの画像6001中の領域の重要度(監視する必要性)を推定する。図11の6002は、重要度推定部104cが重要度を推定したヒートマップである。実際のヒートマップは、色によって重要度が示されるが、ヒートマップ6002では、便宜上重要度を濃淡の度合いで示しており、濃い領域ほど重要度が高い。ヒートマップ6002の領域61には、車51、センターライン53を含む道路52、歩道55、歩道の隣の畑56等が含まれており、重要度が高い領域であることがわかる。また、領域62には、走行車線側の歩道54、背景57の一部等が含まれており、重要度が高い領域であることがわかる。逆に、領域63は車が走行していない道路と空であり、領域61,62に比べて、相対的に重要度が低い領域であることがわかる。
重要度推定部104cは、一例として、Self-Attentionアルゴリズムを用いて重要度を推定する。Self-Attentionアルゴリズムは、それ自身の途中の計算結果に注意し、それから読み込むデータを決定するアルゴリズムを有する公知のアルゴリズムである。Self-Attentionアルゴリズムで生成される関数には、重み付けのためのパラメータが含まれている。なお、重要度推定部104cを学習させる方法については後述する。
置換部112cは、画像6001中の重要度が低い領域のデータを、代替データに置換する。具体的には、置換部33は、重要度が小さい順に選択した領域であって、フレームにおいて所定の割合を有する1又は複数の領域を代替データに置換する。代替データは、元のデータに比べて、データ量(データサイズ)を小さくしたデータである。図11の置換後の画像6003は、重要度が低いヒートマップ6002の領域63を、ノイズデータに置換した領域72を含んでいる。ノイズデータは、元の画像データに比べてデータサイズが小さい。領域71は、重要性が高い領域であるため、ノイズデータには置換されていない領域である。
置換部112cは、重要度が低い領域のデータを、ノイズ以外のデータ、例えば量子化誤差の大きい画像データに置換してもよい。つまり、置換部112cが用いる代替データは、ノイズ、及び量子化誤差の大きい画像データの少なくとも何れかを含むデータである。図12は、図11で示した画像の重要度が低い領域のデータを、量子化パラメータを大きく設定することにより、量子化誤差の大きい画像データに置換した図である。図12の画像7001とヒートマップ7002は、図11の画像6001とヒートマップ6002と同じである。画像7003は、重要度が低い領域63を、量子化誤差の大きい画像データに置換した画像である。量子化パラメータを大きく設定することにより、データサイズを小さくすることができる。
評価部114cは、置換後の画像6003又は画像7003を用いた場合の評価値を導出する。置換後の画像6003又は画像7003は、一部がノイズ又は量子化誤差の大きな画像となっている。このような置換後の画像において、自動運転車の安全な走行に影響を与えない場合は、その置換後の画像に対しては高い評価値が与えられる。評価部114cの具体例については後述する。
学習部116cは、評価部114cによって導出された評価値を参照して、重要度推定部104cを学習させる。学習部116cの実施する学習方法の具体例について、以下詳細に記述する。
(学習方法の具体例)
次に、Self-Attentionアルゴリズムを含む重要度推定部104cを学習させる方法S3について、図面を参照して説明する。図13は、重要度推定部104cを学習させる学習方法S3の流れの一例を示すフローチャートである。学習方法S3は、Self-Attentionアルゴリズムに用いる模擬映像を用いて学習する方法である。
まず、画像処理装置100cは、ステップS30において、Self-Attentionアルゴリズムのデータを初期化する。
次に、ステップS31において、画像処理装置100cは、Self-Attentionアルゴリズムのパラメータを取得する。最初のシミュレーション時に取得するパラメータは、ユーザが任意に設定して入力したパラメータである。
次に、ステップS32において、画像処理装置100cは、シミュレーションを実行して、その評価を行う。本実施形態においては、実行されるシミュレーションは自動運転のシミュレーションであり、画像処理装置100cは、その結果から報酬値を導出する。シミュレーション評価の詳細な流れについては、図面を代えて後述する。
次に、ステップS33において、画像処理装置100cは、平均報酬を計算する。平均報酬とは、後述するシミュレーション評価で所定の回数だけ繰り返し導出される、評価値としての報酬値の平均値である。具体的には、シミュレーション評価においては、後述のように、一連のシミュレーションステップが所定の回数だけ繰り返し行われる。その際に、1回ごとのシミュレーションステップで導出された報酬値が累積されていく。そして、最終的な報酬値の累積値を所定の回数で除した値が報酬値の平均値である。
次に、ステップS34において、画像処理装置100cは、Self-Attentionアルゴリズムのパラメータを更新する。具体的には、学習部116cは、ステップS33で導出された報酬値の平均値の大きさに基づいて、より報酬値の平均値が大きくなるようにパラメータを更新する。
次に、ステップS35において、画像処理装置100cは、所定の試行回数のシミュレーション評価を実行したか否かを判定する。ステップS35において、所定の試行回数のシミュレーション評価が実行されたと判定された場合(ステップS35:YES)は、学習フローを終了する。一方、所定の試行回数のシミュレーション評価が実行されていないと判定された場合(ステップS35:NO)は、ステップS31に戻る。ステップS31において、制御部30は、ステップS34で更新されたパラメータを取得する。
次に、ステップS32のシミュレーション評価ステップの詳細な流れについて、図面を参照して説明する。図14は、シミュレーション評価方法S4のフローチャートである。本例示的実施形態においては、シミュレーション評価は自動運転シミュレータを用いて行う。自動運転シミュレータは、車載カメラで取得された映像を模擬した映像に基づいて、自動運転コントローラが実行する自動運転をコンピュータ上で模擬する装置である。自動運転シミュレータは、例えばオープンソースのCARLAを用いることができる。
まず、ステップS40において、画像処理装置100cは、自動運転シミュレータのデータを初期化する。
次に、ステップS41において、画像処理装置100cは、自動運転シミュレータから入力データを取得する。具体的には、取得部102cが自動運転シミュレータから模擬映像データを入力データとして取得し、重要度推定部104cに送信する。
次に、ステップS42において、画像処理装置100cは、取得した入力データの重要度を推定する。具体的には、重要度推定部104cは、映像データのフレームデータを複数の領域に分割し、Self-Attentionアルゴリズムを用いて領域ごとの重要度を推定する。
次に、ステップS43において、画像処理装置100cは、重要度の小さい順に、所定割合の領域を代替データに置換する。具体的には、例えば所定割合が40%に設定されているとする。この場合、重要度が小さい領域から順に選択していき、選択した領域の合計のデータサイズ(又は領域の画像面積)が全体の40%以上になったところで選択を停止する。そして、選択された領域をすべて代替データに置換する。
次に、ステップS44において、画像処理装置100cは、置換した画像を自動運転コントローラに入力して、自動運転コントローラが出力する制御コマンドを取得する。
次に、ステップS45において、画像処理装置100cは、制御コマンドを自動運転シミュレータに入力して報酬を取得し、報酬の累積値に加算する。報酬の累積とは、例えばn(nは2以上の整数)回目のシミュレーションステップの報酬値を、1からn-1回目までのシミュレーションステップの報酬値の総和に加えることをいう。即ち、n回目までの報酬値の累積値は、n回目の報酬値を、1からn-1回目までの報酬値の総和に加えることによって算出される。
制御コマンドを入力した自動運転シミュレータの運転結果が、安全な運行であった場合は、高い報酬値が与えられる。逆に、自動運転シミュレータの運転結果が、安全が危惧される運行であった場合は、低い報酬値が与えられる。安全な運行であったかどうかは、事故の有無を中心に考慮されてもよい。
次に、ステップS46において、画像処理装置100cは、シミュレーションステップがすべて終了したか否かを判定する。つまり、自動運転シミュレータが保有する模擬映像をすべて置換処理してコントローラに入力したか否かを判定する。ステップS46において、すべて終了した、又は事故が発生したと判定された場合(ステップS46:YES)は、ステップS47に移行する。ステップS46において、すべて終了していないと判定された場合(ステップS46:NO)は、ステップS41に戻る。
ステップS47において、画像処理装置100cは、所定のシミュレーション回数を終了したか否かを判定する。所定の回数とは、例えば、平均報酬を計算するために十分な回数である。ステップS47において、所定のシミュレーション回数を終了した(ステップS47:YES)と判定された場合は、シミュレーション評価ステップを終了し、図13のステップS33に移行する。ステップS47において、所定のシミュレーション回数を終了していない(ステップS47:NO)と判定された場合は、ステップS40に戻る。
(画像表示システムの効果)
以上のように構成された画像表示システム10cによれば、画像処理装置100cは移動体から撮像した対象画像に含まれる複数の領域のうちの少なくとも何れかを、重要度に応じて代替データに置換して、置換後のデータを参照して評価値を導出し、この評価値を参照して、パラメータ推定手段を学習させる。
このため、画像表示システム10cによれば、重要度推定部104cを好適に学習させることができるので、重要度推定部104cは好適に重要度を推定することができる。
これにより、画像表示システム10cによれば、好適に推定された重要度に応じて決定された品質パラメータを用いて符号化データを生成するので、重要な領域の品質を保ちつつ、伝送負荷を好適に抑制できる。
(ソフトウェアによる実現例)
画像処理装置100および画像表示システム10a、10b、10cの一部または全部の機能は、集積回路(ICチップ)等のハードウェアによって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、画像処理装置100および画像表示システム10a、10b、10cは、例えば、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータによって実現される。このようなコンピュータの一例(以下、コンピュータCと記載する)を図15に示す。コンピュータCは、少なくとも1つのプロセッサC1と、少なくとも1つのメモリC2と、を備えている。メモリC2には、コンピュータCを画像処理装置100、100a、100bおよび100cとして動作させるためのプログラムPが記録されている。コンピュータCにおいて、プロセッサC1は、プログラムPをメモリC2から読み取って実行することにより、画像処理装置100および画像表示システム10a、10b、10cの各機能が実現される。
プロセッサC1としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、MPU(Micro Processing Unit)、FPU(Floating point number Processing Unit)、PPU(Physics Processing Unit)、マイクロコントローラ、または、これらの組み合わせなどを用いることができる。メモリC2としては、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、または、これらの組み合わせなどを用いることができる。
なお、コンピュータCは、プログラムPを実行時に展開したり、各種データを一時的に記憶したりするためのRAM(Random Access Memory)を更に備えていてもよい。また、コンピュータCは、他の装置との間でデータを送受信するための通信インタフェースを更に備えていてもよい。また、コンピュータCは、キーボードやマウス、ディスプレイやプリンタなどの入出力機器を接続するための入出力インタフェースを更に備えていてもよい。
また、プログラムPは、コンピュータCが読み取り可能な、一時的でない有形の記録媒体Mに記録することができる。このような記録媒体Mとしては、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、またはプログラマブルな論理回路などを用いることができる。コンピュータCは、このような記録媒体Mを介してプログラムPを取得することができる。また、プログラムPは、伝送媒体を介して伝送することができる。このような伝送媒体としては、例えば、通信ネットワーク、または放送波などを用いることができる。コンピュータCは、このような伝送媒体を介してプログラムPを取得することもできる。
〔付記事項1〕
本発明は、上述した実施形態に限定されるものでなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。例えば、上述した実施形態に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
〔付記事項2〕
上述した実施形態の一部又は全部は、以下のようにも記載され得る。ただし、本発明は、以下の記載する態様に限定されるものではない。
態様1に係る画像処理装置は、移動体から撮像した画像を取得する取得手段と、前記画像に含まれる複数の領域の各々について重要度を推定する重要度推定手段と、前記画像に含まれる複数の領域の各々についての予備的品質パラメータを推定する品質パラメータ推定手段と、前記重要度と前記推定された予備的品質パラメータとを参照して前記複数の領域の各々についての品質パラメータを決定する品質パラメータ決定手段と、を備えている。
上記構成によれば、移動体から撮像した対象画像のデータ量を好適に削減することができる。
態様2に係る画像処理装置は、態様1の構成において、前記品質パラメータ推定手段は、前記画像を符号化した場合の符号化効率が向上するように前記予備的品質パラメータを推定するという構成が採用されている。
上記構成によれば、好適な品質パラメータを決定することができる。
態様3に係る画像処理装置は、態様1または2の何れかの構成において、前記重要度推定手段は、前記推定した重要度に応じて、前記複数の領域を、前記重要度が高いと推定した重要領域と、それ以外の非重要領域とに分類し、前記品質パラメータ決定手段は、前記重要領域においては、前記予備的品質パラメータを前記品質パラメータに決定し、前記非重要領域においては、前記予備的品質パラメータが示す品質よりも低い品質に対応するパラメータを、前記品質パラメータに決定するという構成が採用されている。
上記構成によれば、重要度に応じて、対象画像のデータ量を好適に削減することができる。
態様4に係る画像処理装置は、態様1または2の何れかの構成において、前記重要度推定手段は、前記推定した重要度に応じて、前記複数の領域を、前記重要度が高いと推定した重要領域と、それ以外の非重要領域とに分類し、前記品質パラメータ決定手段は、前記重要領域においては、前記予備的品質パラメータが示す品質よりも高い品質に対応するパラメータを、前記品質パラメータに決定し、前記非重要領域においては、前記予備的品質パラメータが示す品質よりも低い品質に対応するパラメータを、前記品質パラメータに決定するという構成が採用されている。
上記構成によれば、重要度が相対的に高い領域の品質を向上させつつ、対象画像のデータ量を好適に削減することができる。
態様5に係る画像処理装置は、態様1から4の何れかの構成において、前記重要度推定手段は、前記移動体から撮像した画像を用いて学習された学習済モデルを用いて、前記画像に含まれる複数の領域の各々について重要度を推定するという構成が採用されている。
上記構成によれば、重要度を好適に推定することができる。
態様6に係る画像処理装置は、態様1から5の何れかの構成において、前記決定手段が決定した品質パラメータを用いて前記画像を符号化する符号化手段をさらに備るという構成が採用されている。
上記構成によれば、データ量が削減された符号化データを好適に生成することができる。
態様7に係る画像処理装置は、態様1から6の何れかの構成において、前記画像に含まれる前記複数の領域のうちの少なくとも何れかを、前記重要度に応じて、代替データに置換することによって、置換後のデータを生成する置換手段と、前記置換後のデータを参照することによって評価値を導出する評価手段と、前記評価値を参照して、前記重要度推定手段を学習させる学習手段とを更に備えるという構成が採用されている。
上記構成によれば、前記重要度推定手段を好適に学習させることができる。
態様8に係る画像処理装置は、態様7の構成において、前記評価手段は、前記取得手段が取得した画像を更に参照することによって評価値を導出するという構成が採用されている。
上記構成によれば、前記重要度推定手段を好適に学習させることができる。
態様9に係る画像処理装置は、態様1から8の何れかの構成において、前記重要度推定手段は、人間による視線を参照した重要度マップを用いて、前記重要度を推定するという構成が採用されている。
上記構成によれば、重要度を好適に推定することができる。
態様10に係る画像表示システムは、移動体から撮像した画像を取得する取得手段と、前記画像に含まれる複数の領域の各々について重要度を推定する重要度推定手段と、前記画像に含まれる複数の領域の各々についての予備的品質パラメータを推定する品質パラメータ推定手段と、前記重要度と前記推定された予備的品質パラメータとを参照して前記複数の領域の各々についての品質パラメータを決定する品質パラメータ決定手段と、前記品質パラメータ決定手段が決定した品質パラメータを用いて符号化された符号化データを送信する送信手段と、前記符号化データを受信する受信手段と、前記受信手段が受信した符号化データを復号して得られる画像を表示する表示手段とを備えている。
上記構成によれば、態様1と同様の効果を奏することができる。
態様11に係る画像処理方法は、移動体から撮像した撮影された画像を取得し、前記画像に含まれる複数の領域の各々について重要度を推定し、前記画像に含まれる複数の領域の各々についての予備的品質パラメータを推定し、前記重要度と前記推定された予備的品質パラメータとを参照して前記複数の領域の各々についての品質パラメータを決定するという方法が採用されている。
上記方法によれば、態様1と同様の効果を奏することができる。
態様12に係る記録媒体は、コンピュータを情報処理装置として機能させるプログラムを記憶した記録媒体であって、前記プログラムは、前記コンピュータを、移動体から撮像した画像を取得する取得手段と、前記画像に含まれる複数の領域の各々について重要度を推定する重要度推定手段と、前記画像に含まれる複数の領域の各々についての予備的品質パラメータを推定する品質パラメータ推定手段と、前記重要度と前記推定された予備的品質パラメータとを参照して前記複数の領域の各々についての品質パラメータを決定する品質パラメータ決定手段として機能させることを特徴とするプログラムを記憶するという構成が採用されている。
上記方法によれば、態様1と同様の効果を奏することができる。
態様13に係るプログラムは、コンピュータを情報処理装置として機能させるプログラムであって、前記プログラムは、前記コンピュータを、移動体から撮像した画像を取得する取得手段と、前記画像に含まれる複数の領域の各々について重要度を推定する重要度推定手段と、前記画像に含まれる複数の領域の各々についての予備的品質パラメータを推定する品質パラメータ推定手段と、前記重要度と前記推定された予備的品質パラメータとを参照して前記複数の領域の各々についての品質パラメータを決定する品質パラメータ決定手段として機能させることを特徴とする構成が採用されている。
上記方法によれば、態様1と同様の効果を奏することができる。
〔付記事項3〕
上述した実施形態の一部又は全部は、更に、以下のように表現することもできる。
少なくとも1つのプロセッサを備え、前記プロセッサは、移動体から撮像した画像を取得する取得処理と、前記画像に含まれる複数の領域の各々について重要度を推定する重要度推定処理と、前記画像に含まれる複数の領域の各々についての予備的品質パラメータを推定する品質パラメータ推定処理と、前記重要度と前記推定された予備的品質パラメータとを参照して前記複数の領域の各々についての品質パラメータを決定する品質パラメータ決定処理とを実行する画像処理装置。
なお、この画像処理装置は、更にメモリを備えていてもよく、このメモリには、前記取得処理と、前記重要度推定処理と、前記品質パラメータ決定処理とを前記プロセッサに実行させるためのプログラムが記憶されていてもよい。また、このプログラムは、コンピュータ読み取り可能な一時的でない有形の記録媒体に記録されていてもよい。
10a、10b、10c 画像表示システム
100、100a、100b、100c 画像処理装置
102、102b、102c 取得部
104、104b、104c 重要度推定部
105b、105c 品質パラメータ推定部
106、106b、106c 重要度推定部
108b、108c 符号化部
110、110b、110c 取得部
112c 置換部
114c 評価部
116c 学習部
200a、200b、200c 表示装置
202、202b、202c 受信部
204b、204c 受信部
206、206b、206c 表示部
300b 移動体
302b 撮像部
304b 通信部

Claims (10)

  1. 移動体から撮像した画像を取得する取得手段と、
    前記画像に含まれる複数の領域の各々について重要度を推定する重要度推定手段と、
    前記画像に含まれる複数の領域の各々についての予備的品質パラメータを推定する品質パラメータ推定手段と、
    前記重要度と前記推定された予備的品質パラメータとを参照して前記複数の領域の各々についての品質パラメータを決定する品質パラメータ決定手段と、
    を備えていることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記重要度推定手段は、前記推定した重要度に応じて、前記複数の領域を、前記重要度が高いと推定した重要領域と、それ以外の非重要領域とに分類し、
    前記品質パラメータ決定手段は、
    前記重要領域においては、前記予備的品質パラメータを前記品質パラメータに決定し、
    前記非重要領域においては、前記予備的品質パラメータが示す品質よりも低い品質に対応するパラメータを、前記品質パラメータに決定する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記重要度推定手段は、前記推定した重要度に応じて、前記複数の領域を、前記重要度が高いと推定した重要領域と、それ以外の非重要領域とに分類し、
    前記品質パラメータ決定手段は、
    前記重要領域においては、前記予備的品質パラメータが示す品質よりも高い品質に対応するパラメータを、前記品質パラメータに決定し、
    前記非重要領域においては、前記予備的品質パラメータが示す品質よりも低い品質に対応するパラメータを、前記品質パラメータに決定する請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記重要度推定手段は、前記移動体から撮像した画像を用いて学習された学習済モデルを用いて、前記画像に含まれる複数の領域の各々について重要度を推定する
    請求項1からの何れか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記品質パラメータ決定手段が決定した品質パラメータを用いて前記画像を符号化する符号化手段をさらに備えている
    請求項1からの何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記画像に含まれる前記複数の領域のうちの少なくとも何れかを、前記重要度に応じて、代替データに置換することによって、置換後のデータを生成する置換手段と、
    前記置換後のデータを参照することによって評価値を導出する評価手段と、
    前記評価値を参照して、前記重要度推定手段を学習させる学習手段と
    を更に備えている
    請求項1からの何れか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記評価手段は、前記取得手段が取得した画像を更に参照することによって評価値を導出する
    請求項に記載の画像処理装置。
  8. 前記重要度推定手段は、人間による視線を参照した重要度マップを用いて、前記重要度を推定する請求項1からの何れか1項に記載の画像処理装置。
  9. 移動体から撮像した撮影された画像を取得し、
    前記画像に含まれる複数の領域の各々について重要度を推定し、
    前記画像に含まれる複数の領域の各々についての予備的品質パラメータを推定し、
    前記重要度と前記推定された予備的品質パラメータとを参照して前記複数の領域の各々についての品質パラメータを決定する画像処理方法。
  10. コンピュータを情報処理装置として機能させるプログラムであって、
    前記プログラムは、前記コンピュータを、
    移動体から撮像した画像を取得する取得手段と、
    前記画像に含まれる複数の領域の各々について重要度を推定する重要度推定手段と、
    前記画像に含まれる複数の領域の各々についての予備的品質パラメータを推定する品質パラメータ推定手段と、
    前記重要度と前記推定された予備的品質パラメータとを参照して前記複数の領域の各々についての品質パラメータを決定する品質パラメータ決定手段として機能させることを特徴とするプログラム。
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