JPWO2021195113A5 - - Google Patents
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Description
[本発明1001]
膜貫通ドメインと外部ドメインとを含むSARS-CoV-2スパイクタンパク質またはその一部もしくは変異体を含む脂質小胞であって、前記外部ドメインが前記脂質小胞の外表面に存在する、前記脂質小胞。
[本発明1002]
前記外部ドメインがS1ドメインを含む、本発明1001の脂質小胞。
[本発明1003]
前記外部ドメインがS2ドメインを含む、本発明1001の脂質小胞。
[本発明1004]
前記外部ドメインがS1ドメインとS2ドメインとを含む、本発明1001の脂質小胞。
[本発明1005]
リポソームである、本発明1001~1004のいずれかの脂質小胞。
[本発明1006]
エクソソームである、本発明1001~1004のいずれかの脂質小胞。
[本発明1007]
抗ウイルス治療薬をさらに含む、本発明1001~1006のいずれかの脂質小胞。
[本発明1008]
前記抗ウイルス治療薬が核酸である、本発明1007の脂質小胞。
[本発明1009]
抗ウイルス核酸が低分子干渉RNA(siRNA)、低分子ヘアピンRNA(shRNA)、またはアンチセンスオリゴヌクレオチドである、本発明1008の脂質小胞。
[本発明1010]
前記抗ウイルス核酸が、宿主タンパク質を標的にしてその発現を低下させるように構成されており、前記宿主タンパク質がACE2、TMPRSS2、3CLpro、ALpro、またはAT2である、本発明1008または1009の脂質小胞。
[本発明1011]
前記宿主タンパク質がACE2である、本発明1010の方法。
[本発明1012]
前記抗ウイルス核酸が、ウイルスタンパク質を標的にしてその発現を低下させるように構成されており、前記ウイルスタンパク質が、スパイクタンパク質、エンベロープタンパク質、膜糖タンパク質、ヌクレオカプシドタンパク質、RNA依存性RNAポリメラーゼ、レプリカーゼ、またはヘリカーゼである、本発明1008または1009の脂質小胞。
[本発明1013]
前記抗ウイルス治療薬が抗ウイルス化合物である、本発明1007の脂質小胞。
[本発明1014]
前記抗ウイルス化合物が、RNAポリメラーゼ阻害物質、レプリカーゼ阻害物質、またはヘリカーゼ阻害物質である、本発明1013の脂質小胞。
[本発明1015]
本発明1001~1014のいずれかの脂質小胞を産生するように構成された細胞。
[本発明1016]
間葉系幹細胞である、本発明1015の細胞。
[本発明1017]
哺乳動物細胞株由来のものである、本発明1015の細胞。
[本発明1018]
293T細胞である、本発明1017の細胞。
[本発明1019]
293F細胞である、本発明1017の細胞。
[本発明1020]
SARS-CoV-2感染症を予防または軽減するための方法であって、本発明1001~1014のいずれかの脂質小胞または本発明1015~1018のいずれかの細胞を含む組成物の有効量を、対象に提供する工程を含む、前記方法。
[本発明1021]
前記対象が前記SARS-CoV-2感染症のリスクを有する、本発明1020の方法。
[本発明1022]
前記組成物がワクチンアジュバントをさらに含む、本発明1020または1021の方法。
[本発明1023]
前記ワクチンアジュバントが、アルミニウム、または脂質ベースのアジュバントである、本発明1022の方法。
[本発明1024]
前記組成物が鼻腔内投与により前記対象に提供される、本発明1020~1023のいずれかの方法。
[本発明1025]
前記組成物が腹腔内投与により前記対象に提供される、本発明1020~1023のいずれかの方法。
[本発明1026]
前記組成物が筋肉内投与により前記対象に提供される、本発明1020~1023のいずれかの方法。
[本発明1027]
前記対象が前記SARS-CoV-2に感染している、本発明1020~1026のいずれかの方法。
[本発明1028]
コロナウイルス感染症を治療または予防するための方法であって、膜貫通ドメインと外部ドメインとを含む治療用タンパク質を含む脂質小胞を含む組成物の有効量を、対象に提供する工程を含み、前記外部ドメインが前記脂質小胞の外表面に存在する、前記方法。
[本発明1029]
前記コロナウイルスがβコロナウイルスである、本発明1028の方法。
[本発明1030]
前記コロナウイルスがSARS-CoV-2である、本発明1029の方法。
[本発明1031]
前記治療用タンパク質がコロナウイルスのスパイクタンパク質またはその一部もしくは変異体である、本発明1028~1030のいずれかの方法。
[本発明1032]
前記外部ドメインがS1ドメインを含む、本発明1031の方法。
[本発明1033]
前記外部ドメインがS2ドメインを含む、本発明1031の方法。
[本発明1034]
前記外部ドメインがS1ドメインとS2ドメインとを含む、本発明1031の方法。
[本発明1035]
前記治療用タンパク質がアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)タンパク質またはその一部もしくは変異体である、本発明1028~1030のいずれかの方法。
[本発明1036]
前記外部ドメインがPDドメインを含む、本発明1035の方法。
[本発明1037]
前記外部ドメインがCLDドメインを含む、本発明1035の方法。
[本発明1038]
前記外部ドメインがPDドメインとCLDドメインとを含む、本発明1035の方法。
[本発明1039]
前記対象が前記コロナウイルス感染症のリスクを有する、本発明1028~1038のいずれかの方法。
[本発明1040]
前記組成物がワクチンアジュバントをさらに含む、本発明1039の方法。
[本発明1041]
前記ワクチンアジュバントが、アルミニウム、または脂質ベースのアジュバントである、本発明1040の方法。
[本発明1042]
前記対象が前記コロナウイルスに感染している、本発明1028~1038のいずれかの方法。
[本発明1043]
前記組成物が鼻腔内投与により前記対象に提供される、本発明1028~1042のいずれかの方法。
[本発明1044]
前記組成物が腹腔内投与により前記対象に提供される、本発明1028~1042のいずれかの方法。
[本発明1045]
前記組成物が筋肉内投与により前記対象に提供される、本発明1028~1042のいずれかの方法。
[本発明1046]
前記脂質小胞がリポソームである、本発明1028~1045のいずれかの方法。
[本発明1047]
前記脂質小胞がエクソソームである、本発明1028~1045のいずれかの方法。
[本発明1048]
前記脂質小胞が抗ウイルス治療薬をさらに含む、本発明1028~1047のいずれかの方法。
[本発明1049]
前記抗ウイルス治療薬が核酸である、本発明1048の方法。
[本発明1050]
抗ウイルス核酸が、低分子干渉RNA(siRNA)、低分子ヘアピンRNA(shRNA)、またはアンチセンスオリゴヌクレオチドである、本発明1049の方法。
[本発明1051]
前記抗ウイルス核酸が、宿主タンパク質を標的にしてその発現を低下させることができ、前記宿主タンパク質がACE2、TMPRSS2、3CLpro、ALpro、またはAT2である、本発明1049または1050の方法。
[本発明1052]
前記抗ウイルス核酸が、ACE2を標的にしてその発現を低下させることができる、本発明1051の方法。
[本発明1053]
前記抗ウイルス核酸が、ウイルスタンパク質を標的にしてその発現を低下させることができ、前記ウイルスタンパク質が、スパイクタンパク質、エンベロープタンパク質、膜糖タンパク質、ヌクレオカプシドタンパク質、RNA依存性RNAポリメラーゼ、レプリカーゼ、またはヘリカーゼである、本発明1049または1050の方法。
[本発明1054]
前記抗ウイルス治療薬が抗ウイルス化合物である、本発明1048の方法。
[本発明1055]
前記抗ウイルス化合物が、RNAポリメラーゼ阻害物質、レプリカーゼ阻害物質、またはヘリカーゼ阻害物質である、本発明1054の方法。
[本発明1056]
前記脂質小胞を産生するように構成された細胞を提供する工程を含む、本発明1028~1055のいずれかの方法。
[本発明1057]
前記細胞が間葉系幹細胞である、本発明1056の方法。
[本発明1058]
前記細胞が哺乳動物細胞株由来のものである、本発明1056の方法。
[本発明1059]
前記細胞が293T細胞である、本発明1058の方法。
[本発明1060]
前記細胞が293F細胞である、本発明1058の方法。
[本発明1061]
SARS-CoV-2感染症を治療または予防するための方法であって、ACE2またはその一部もしくは変異体を含む脂質小胞を含む組成物の有効量を、対象に提供する工程を含む、前記方法。
[本発明1062]
前記脂質小胞がACE2の一部を含む、本発明1061の方法。
[本発明1063]
前記ACE2の一部がPDドメインを含む、本発明1062の方法。
[本発明1064]
前記ACE2の一部がCLDドメインを含む、本発明1062の方法。
[本発明1065]
前記外部ドメインがPDドメインとCLDドメインとを含む、本発明1062の方法。
[本発明1066]
前記脂質小胞がACE2を含む、本発明1061の方法。
[本発明1067]
SARS-CoV-2感染症を治療するための方法であって、SARS-CoV-2スパイクタンパク質またはその一部もしくは変異体を含む脂質小胞を含む組成物の有効量を、対象に提供する工程を含む、前記方法。
[本発明1068]
前記対象がSARS-CoV-2感染症と診断されている、本発明1067の方法。
[本発明1069]
前記脂質小胞が前記SARS-CoV-2スパイクタンパク質の一部を含む、本発明1067または1068の方法。
[本発明1070]
前記SARS-CoV-2スパイクタンパク質の一部がRBDドメインを含む、本発明1069の方法。
本発明の他の目的、特徴および利点は、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、詳細な説明および具体的な実施例は、本発明の特定の態様を示しているが、例示としてのみ与えられていることを理解すべきである;本発明の精神および範囲に含まれる様々な変更および修正が、この詳細な説明から当業者には明らかになるからである。
膜貫通ドメインと外部ドメインとを含むSARS-CoV-2スパイクタンパク質またはその一部もしくは変異体を含む脂質小胞であって、前記外部ドメインが前記脂質小胞の外表面に存在する、前記脂質小胞。
[本発明1002]
前記外部ドメインがS1ドメインを含む、本発明1001の脂質小胞。
[本発明1003]
前記外部ドメインがS2ドメインを含む、本発明1001の脂質小胞。
[本発明1004]
前記外部ドメインがS1ドメインとS2ドメインとを含む、本発明1001の脂質小胞。
[本発明1005]
リポソームである、本発明1001~1004のいずれかの脂質小胞。
[本発明1006]
エクソソームである、本発明1001~1004のいずれかの脂質小胞。
[本発明1007]
抗ウイルス治療薬をさらに含む、本発明1001~1006のいずれかの脂質小胞。
[本発明1008]
前記抗ウイルス治療薬が核酸である、本発明1007の脂質小胞。
[本発明1009]
抗ウイルス核酸が低分子干渉RNA(siRNA)、低分子ヘアピンRNA(shRNA)、またはアンチセンスオリゴヌクレオチドである、本発明1008の脂質小胞。
[本発明1010]
前記抗ウイルス核酸が、宿主タンパク質を標的にしてその発現を低下させるように構成されており、前記宿主タンパク質がACE2、TMPRSS2、3CLpro、ALpro、またはAT2である、本発明1008または1009の脂質小胞。
[本発明1011]
前記宿主タンパク質がACE2である、本発明1010の方法。
[本発明1012]
前記抗ウイルス核酸が、ウイルスタンパク質を標的にしてその発現を低下させるように構成されており、前記ウイルスタンパク質が、スパイクタンパク質、エンベロープタンパク質、膜糖タンパク質、ヌクレオカプシドタンパク質、RNA依存性RNAポリメラーゼ、レプリカーゼ、またはヘリカーゼである、本発明1008または1009の脂質小胞。
[本発明1013]
前記抗ウイルス治療薬が抗ウイルス化合物である、本発明1007の脂質小胞。
[本発明1014]
前記抗ウイルス化合物が、RNAポリメラーゼ阻害物質、レプリカーゼ阻害物質、またはヘリカーゼ阻害物質である、本発明1013の脂質小胞。
[本発明1015]
本発明1001~1014のいずれかの脂質小胞を産生するように構成された細胞。
[本発明1016]
間葉系幹細胞である、本発明1015の細胞。
[本発明1017]
哺乳動物細胞株由来のものである、本発明1015の細胞。
[本発明1018]
293T細胞である、本発明1017の細胞。
[本発明1019]
293F細胞である、本発明1017の細胞。
[本発明1020]
SARS-CoV-2感染症を予防または軽減するための方法であって、本発明1001~1014のいずれかの脂質小胞または本発明1015~1018のいずれかの細胞を含む組成物の有効量を、対象に提供する工程を含む、前記方法。
[本発明1021]
前記対象が前記SARS-CoV-2感染症のリスクを有する、本発明1020の方法。
[本発明1022]
前記組成物がワクチンアジュバントをさらに含む、本発明1020または1021の方法。
[本発明1023]
前記ワクチンアジュバントが、アルミニウム、または脂質ベースのアジュバントである、本発明1022の方法。
[本発明1024]
前記組成物が鼻腔内投与により前記対象に提供される、本発明1020~1023のいずれかの方法。
[本発明1025]
前記組成物が腹腔内投与により前記対象に提供される、本発明1020~1023のいずれかの方法。
[本発明1026]
前記組成物が筋肉内投与により前記対象に提供される、本発明1020~1023のいずれかの方法。
[本発明1027]
前記対象が前記SARS-CoV-2に感染している、本発明1020~1026のいずれかの方法。
[本発明1028]
コロナウイルス感染症を治療または予防するための方法であって、膜貫通ドメインと外部ドメインとを含む治療用タンパク質を含む脂質小胞を含む組成物の有効量を、対象に提供する工程を含み、前記外部ドメインが前記脂質小胞の外表面に存在する、前記方法。
[本発明1029]
前記コロナウイルスがβコロナウイルスである、本発明1028の方法。
[本発明1030]
前記コロナウイルスがSARS-CoV-2である、本発明1029の方法。
[本発明1031]
前記治療用タンパク質がコロナウイルスのスパイクタンパク質またはその一部もしくは変異体である、本発明1028~1030のいずれかの方法。
[本発明1032]
前記外部ドメインがS1ドメインを含む、本発明1031の方法。
[本発明1033]
前記外部ドメインがS2ドメインを含む、本発明1031の方法。
[本発明1034]
前記外部ドメインがS1ドメインとS2ドメインとを含む、本発明1031の方法。
[本発明1035]
前記治療用タンパク質がアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)タンパク質またはその一部もしくは変異体である、本発明1028~1030のいずれかの方法。
[本発明1036]
前記外部ドメインがPDドメインを含む、本発明1035の方法。
[本発明1037]
前記外部ドメインがCLDドメインを含む、本発明1035の方法。
[本発明1038]
前記外部ドメインがPDドメインとCLDドメインとを含む、本発明1035の方法。
[本発明1039]
前記対象が前記コロナウイルス感染症のリスクを有する、本発明1028~1038のいずれかの方法。
[本発明1040]
前記組成物がワクチンアジュバントをさらに含む、本発明1039の方法。
[本発明1041]
前記ワクチンアジュバントが、アルミニウム、または脂質ベースのアジュバントである、本発明1040の方法。
[本発明1042]
前記対象が前記コロナウイルスに感染している、本発明1028~1038のいずれかの方法。
[本発明1043]
前記組成物が鼻腔内投与により前記対象に提供される、本発明1028~1042のいずれかの方法。
[本発明1044]
前記組成物が腹腔内投与により前記対象に提供される、本発明1028~1042のいずれかの方法。
[本発明1045]
前記組成物が筋肉内投与により前記対象に提供される、本発明1028~1042のいずれかの方法。
[本発明1046]
前記脂質小胞がリポソームである、本発明1028~1045のいずれかの方法。
[本発明1047]
前記脂質小胞がエクソソームである、本発明1028~1045のいずれかの方法。
[本発明1048]
前記脂質小胞が抗ウイルス治療薬をさらに含む、本発明1028~1047のいずれかの方法。
[本発明1049]
前記抗ウイルス治療薬が核酸である、本発明1048の方法。
[本発明1050]
抗ウイルス核酸が、低分子干渉RNA(siRNA)、低分子ヘアピンRNA(shRNA)、またはアンチセンスオリゴヌクレオチドである、本発明1049の方法。
[本発明1051]
前記抗ウイルス核酸が、宿主タンパク質を標的にしてその発現を低下させることができ、前記宿主タンパク質がACE2、TMPRSS2、3CLpro、ALpro、またはAT2である、本発明1049または1050の方法。
[本発明1052]
前記抗ウイルス核酸が、ACE2を標的にしてその発現を低下させることができる、本発明1051の方法。
[本発明1053]
前記抗ウイルス核酸が、ウイルスタンパク質を標的にしてその発現を低下させることができ、前記ウイルスタンパク質が、スパイクタンパク質、エンベロープタンパク質、膜糖タンパク質、ヌクレオカプシドタンパク質、RNA依存性RNAポリメラーゼ、レプリカーゼ、またはヘリカーゼである、本発明1049または1050の方法。
[本発明1054]
前記抗ウイルス治療薬が抗ウイルス化合物である、本発明1048の方法。
[本発明1055]
前記抗ウイルス化合物が、RNAポリメラーゼ阻害物質、レプリカーゼ阻害物質、またはヘリカーゼ阻害物質である、本発明1054の方法。
[本発明1056]
前記脂質小胞を産生するように構成された細胞を提供する工程を含む、本発明1028~1055のいずれかの方法。
[本発明1057]
前記細胞が間葉系幹細胞である、本発明1056の方法。
[本発明1058]
前記細胞が哺乳動物細胞株由来のものである、本発明1056の方法。
[本発明1059]
前記細胞が293T細胞である、本発明1058の方法。
[本発明1060]
前記細胞が293F細胞である、本発明1058の方法。
[本発明1061]
SARS-CoV-2感染症を治療または予防するための方法であって、ACE2またはその一部もしくは変異体を含む脂質小胞を含む組成物の有効量を、対象に提供する工程を含む、前記方法。
[本発明1062]
前記脂質小胞がACE2の一部を含む、本発明1061の方法。
[本発明1063]
前記ACE2の一部がPDドメインを含む、本発明1062の方法。
[本発明1064]
前記ACE2の一部がCLDドメインを含む、本発明1062の方法。
[本発明1065]
前記外部ドメインがPDドメインとCLDドメインとを含む、本発明1062の方法。
[本発明1066]
前記脂質小胞がACE2を含む、本発明1061の方法。
[本発明1067]
SARS-CoV-2感染症を治療するための方法であって、SARS-CoV-2スパイクタンパク質またはその一部もしくは変異体を含む脂質小胞を含む組成物の有効量を、対象に提供する工程を含む、前記方法。
[本発明1068]
前記対象がSARS-CoV-2感染症と診断されている、本発明1067の方法。
[本発明1069]
前記脂質小胞が前記SARS-CoV-2スパイクタンパク質の一部を含む、本発明1067または1068の方法。
[本発明1070]
前記SARS-CoV-2スパイクタンパク質の一部がRBDドメインを含む、本発明1069の方法。
本発明の他の目的、特徴および利点は、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、詳細な説明および具体的な実施例は、本発明の特定の態様を示しているが、例示としてのみ与えられていることを理解すべきである;本発明の精神および範囲に含まれる様々な変更および修正が、この詳細な説明から当業者には明らかになるからである。
Claims (15)
- 膜貫通ドメインと外部ドメインとを含むSARS-CoV-2スパイクタンパク質またはその一部もしくは変異体を含む脂質小胞であって、前記外部ドメインが前記脂質小胞の外表面に存在する、前記脂質小胞。
- 前記外部ドメインがS1ドメイン及び/またはS2ドメインを含む、請求項1に記載の脂質小胞。
- リポソームまたはエクソソームである、請求項1または2に記載の脂質小胞。
- 宿主タンパク質を標的にしてその発現を低下させるように構成されており、前記宿主タンパク質がACE2、TMPRSS2、3CLpro、ALpro、もしくはAT2である、抗ウイルス核酸、または、ウイルスタンパク質を標的にしてその発現を低下させるように構成されており、前記ウイルスタンパク質が、スパイクタンパク質、エンベロープタンパク質、膜糖タンパク質、ヌクレオカプシドタンパク質、RNA依存性RNAポリメラーゼ、レプリカーゼ、もしくはヘリカーゼである、抗ウイルス核酸、
好ましくはここで、該抗ウイルス核酸が、低分子干渉RNA(siRNA)、低分子ヘアピンRNA(shRNA)、またはアンチセンスオリゴヌクレオチドである、
をさらに含む、
または、
RNAポリメラーゼ阻害物質、レプリカーゼ阻害物質、またはヘリカーゼ阻害物質から選択される抗ウイルス化合物をさらに含む、
請求項1~3のいずれか一項に記載の脂質小胞。 - 請求項1~4のいずれか一項に記載の脂質小胞を産生するように構成された細胞。
- 間葉系幹細胞である、または、哺乳動物細胞株由来のものであり、好ましくは、293T細胞または293F細胞である、請求項5に記載の細胞。
- 対象においてコロナウイルス感染症の治療または予防において使用するための組成物であって、
膜貫通ドメインと外部ドメインとを含む治療用タンパク質を含む脂質小胞を含む組成物を含み、前記外部ドメインが前記脂質小胞の外表面に存在する、または、
請求項5または6に記載の細胞を含む、前記組成物。 - 前記コロナウイルスがβコロナウイルスである、好ましくは、SARS-CoV-2である、請求項7に記載の組成物。
- 前記治療用タンパク質がコロナウイルスのスパイクタンパク質またはその一部もしくは変異体である、
好ましくは、前記外部ドメインがS1ドメイン及び/またはS2ドメインを含む、請求項7または8に記載の組成物。 - 前記コロナウイルスがSARS-CoV-2であり、かつ、請求項1~4のいずれかに記載の脂質小胞、または、請求項5または6に記載の細胞を含む、請求項7に記載の組成物。
- 前記治療用タンパク質がアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)タンパク質またはその一部もしくは変異体であり、好ましくは、前記外部ドメインがPDドメイン及び/またはCLDドメインを含む、請求項7または8に記載の組成物。
- 前記対象が前記コロナウイルス感染症のリスクを有する、
好ましくは、前記組成物がワクチンアジュバントをさらに含む、
特に好ましくは、前記ワクチンアジュバントが、アルミニウム、または脂質ベースのアジュバントである、
または、前記対象が前記コロナウイルスに感染している、
及び/または、前記組成物が鼻腔内投与、腹腔内投与または筋肉内投与により前記対象に提供される、
請求項7~11のいずれか一項に記載の組成物。 - 前記脂質小胞がリポソームまたはエクソソームである、請求項7~12のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記脂質小胞が、宿主タンパク質を標的にしてその発現を低下させることができ、前記宿主タンパク質がACE2、TMPRSS2、3CLpro、ALpro、またはAT2である、抗ウイルス核酸、または、ウイルスタンパク質を標的にしてその発現を低下させることができ、前記ウイルスタンパク質が、スパイクタンパク質、エンベロープタンパク質、膜糖タンパク質、ヌクレオカプシドタンパク質、RNA依存性RNAポリメラーゼ、レプリカーゼ、またはヘリカーゼである、抗ウイルス核酸、をさらに含み、
好ましくは、該抗ウイルス核酸が、低分子干渉RNA(siRNA)、低分子ヘアピンRNA(shRNA)、またはアンチセンスオリゴヌクレオチドであり、または、
抗ウイルス化合物、好ましくは、RNAポリメラーゼ阻害物質、レプリカーゼ阻害物質、またはヘリカーゼ阻害物質をさらに含む、
請求項7~13のいずれか一項に記載の組成物。 - 前記脂質小胞を産生するように構成された細胞を提供する工程を含み、
好ましくは、前記細胞が間葉系幹細胞である、または、哺乳動物細胞株由来のものである、または、293T細胞である、または、293F細胞である、請求項7~14のいずれか一項に記載の組成物。
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