JPWO2021117149A1 - デジタル通信システムの設計装置、およびその設計方法 - Google Patents

デジタル通信システムの設計装置、およびその設計方法 Download PDF

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Abstract

【課題】サイクルタイムを適切に設定することができるデジタル通信システムの設計装置の提供。【解決手段】デジタル通信システムの設計装置1は、操作入力手段2と、結果出力手段3と、デジタル通信システムの設計を実行する制御手段4とを備える。制御手段4は、入力受付部41と、サイクルタイム算出部42と、設計結果出力部44とを備える。サイクルタイム算出部42は、マスタの送信部からフレームを送信した後、次のフレームを送信するまでの設定サイクルタイムを入力受付部41にて受け付けられたネットワーク通信時間、最大ネットワーク通信ジッタ時間、全路ネットワーク遅延時間、およびスレーブ内部処理時間に基づいて算出する。設計結果出力部44は、サイクルタイム算出部42にて算出された設定サイクルタイムを結果出力手段3に出力させる。【選択図】図2

Description

本発明は、デジタル通信システムの設計装置、およびその設計方法に関する。
従来、送信部および受信部を有するマスタと、送信部および受信部を有する複数のスレーブとを備え、マスタの送信部から送信されたフレーム単位のデータを全てのスレーブを経由してマスタの受信部にて受信するように接続されたマスタスレーブ方式のデジタル通信システムとして、イーサネット(登録商標)をベースとしたイーサキャット(EtherCAT:Ether for Control Automation Technology)(登録商標)を適用したデジタル通信システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このデジタル通信システムでは、マスタの送信部から送信されたフレーム単位のデータ(以下、フレームとする)は、最初のスレーブの受信部にて受信される。マスタの送信部から送信されたフレームを受信したスレーブは、オンザフライ方式にてフレームのデータを処理し、このスレーブの送信部から次のスレーブにフレームを送信する。その後、このフレームは、全てのスレーブを経由して再びマスタの受信部にて受信されることになる。このデジタル通信システムは、マスタの送信部からフレームを送信した後、次のフレームを送信するまでの時間をサイクルタイムとする1連のサイクル通信を実行している。
また、このデジタル通信システムでは、各スレーブにてフレームを受信するタイミングは異なっているので、各スレーブは、フレームを受信したタイミングを起点としてスレーブ内部の動作を開始してしまうと、各スレーブ間の同期を取ることができなくなる。
そこで、このデジタル通信システムは、DC同期(Distribution Clock Synchronization)という各スレーブ間の同期を取るための機能を有している。このDC同期では、各スレーブは、マスタの送信部からフレームを送信した時点を開始時点とし、ある一定の時間(グローバルシフトタイム)の経過後にDC同期信号を発生させる。そして、各スレーブは、このDC同期信号に同期してスレーブ内部の動作を開始する。このグローバルシフトタイムは、フレームを受信するタイミングの最も遅いスレーブの動作準備を終えた時点よりも後にDC同期信号を発生させるように設定しなければならない。
特開2015−128265号公報
しかしながら、各スレーブ間の同期を取るための機能を実現するために重要になるサイクルタイムを、どのように決定すればよいかについては明確に規定されておらず、適切に設定することができないという問題がある。
本発明の目的は、サイクルタイムを適切に設定することができるデジタル通信システムの設計装置、およびその設計方法を提供することである。
本発明のデジタル通信システムの設計装置は、送信部および受信部を有するマスタと、送信部および受信部を有する複数のスレーブとを備え、前記マスタの送信部から送信されたフレーム単位のデータを全ての前記スレーブを経由して前記マスタの受信部にて受信するように接続されたデジタル通信システムの設計装置であって、使用者の操作入力を受け付ける操作入力手段と、前記デジタル通信システムの設計結果を出力する結果出力手段と、前記操作入力手段および前記結果出力手段を制御するとともに、前記デジタル通信システムの設計を実行する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記操作入力手段を介して使用者の操作入力を受け付けることによって、前記マスタの送信部から送信するフレームのデータ数を前記通信システムの通信速度にて除算して得られたネットワーク通信時間、前記マスタの送信部からフレームを送信する際のバラつき時間の最大値である最大ネットワーク通信ジッタ時間、前記マスタの送信部から送信されたフレームが前記マスタの受信部に到達するまでの遅延時間である全路ネットワーク遅延時間、および前記スレーブの受信部にて受信したフレームを前記スレーブにて処理する時間であるスレーブ内部処理時間の各種パラメータの入力を受け付ける入力受付部と、前記マスタの送信部からフレームを送信した後、次のフレームを送信するまでの設定サイクルタイムを前記入力受付部にて受け付けられた前記ネットワーク通信時間、前記最大ネットワーク通信ジッタ時間、前記全路ネットワーク遅延時間、および前記スレーブ内部処理時間に基づいて算出するサイクルタイム算出部と、前記サイクルタイム算出部にて算出された前記設定サイクルタイムを前記結果出力手段に出力させる設計結果出力部とを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、デジタル通信システムの設計装置は、マスタの送信部からフレームを送信した後、次のフレームを送信するまでの設定サイクルタイムを入力受付部にて受け付けられたネットワーク通信時間、最大ネットワーク通信ジッタ時間、全路ネットワーク遅延時間、およびスレーブ内部処理時間に基づいて算出するサイクルタイム算出部と、サイクルタイム算出部にて算出された設定サイクルタイムを結果出力手段に出力させる設計結果出力部とを備えているので、スレーブの処理内容に基づく設定サイクルタイムを算出することができる。したがって、デジタル通信システムの設計者は、結果出力手段に出力された設定サイクルタイムをデジタル通信システムに設定することによって、サイクルタイムを適切に設定することができる。
本発明では、前記制御手段は、前記操作入力手段を介して使用者の操作入力を受け付けることによって、前記スレーブにてフレームの受信を完了すると発生するイベントから前記複数のスレーブの同期信号までのイベント同期時間、および前記複数のスレーブの同期信号から当該スレーブに次のフレームが到着するまでの次フレーム到着時間の各種パラメータの入力を更に受け付ける前記入力受付部と、前記複数のスレーブの同期信号を発生させる時間を設定するためのシフト時間であるグローバルシフトタイムを前記サイクルタイム算出部にて算出された前記設定サイクルタイム、前記イベント同期時間、および前記次フレーム到着時間に基づいて算出するグローバルシフトタイム算出部と、前記グローバルシフトタイム算出部にて算出された前記グローバルシフトタイムを前記結果出力手段に更に出力させる前記設計結果出力部とを備えることが好ましい。
このような構成によれば、デジタル通信システムの設計装置は、複数のスレーブの同期信号を発生させる時間を設定するためのシフト時間であるグローバルシフトタイムをサイクルタイム算出部にて算出された設定サイクルタイム、イベント同期時間、および次フレーム到着時間に基づいて算出するグローバルシフトタイム算出部と、グローバルシフトタイム算出部にて算出されたグローバルシフトタイムを結果出力手段に更に出力させる設計結果出力部とを備えているので、デジタル通信システムの設計者は、結果出力手段に出力されたグローバルシフトタイムをデジタル通信システムに設定することによって、グローバルシフトタイムを適切に設定することができる。
本発明のデジタル通信システムの設計方法は、送信部および受信部を有するマスタと、送信部および受信部を有する複数のスレーブとを備え、前記マスタの送信部から送信されたフレーム単位のデータを全ての前記スレーブを経由して前記マスタの受信部にて受信するように接続されたデジタル通信システムの設計方法であって、前記マスタの送信部からフレームを送信した後、次のフレームを送信するまでの設定サイクルタイムを前記マスタの送信部から送信するフレームのデータ数を前記通信システムの通信速度にて除算して得られたネットワーク通信時間、前記マスタの送信部からフレームを送信する際のバラつき時間の最大値である最大ネットワーク通信ジッタ時間、前記マスタの送信部から送信されたフレームが前記マスタの受信部に到達するまでの遅延時間である全路ネットワーク遅延時間、および前記スレーブの受信部にて受信したフレームを前記スレーブにて処理する時間であるスレーブ内部処理時間の各種パラメータに基づいて算出するサイクルタイム算出ステップを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、デジタル通信システムの設計方法は、マスタの送信部からフレームを送信した後、次のフレームを送信するまでの設定サイクルタイムをネットワーク通信時間、最大ネットワーク通信ジッタ時間、全路ネットワーク遅延時間、およびスレーブ内部処理時間に基づいて算出するサイクルタイム算出ステップを備えているので、スレーブの処理内容に基づく設定サイクルタイムを算出することができる。したがって、デジタル通信システムの設計者は、サイクルタイム算出ステップにて算出された設定サイクルタイムをデジタル通信システムに設定することによって、サイクルタイムを適切に設定することができる。
本発明では、前記複数のスレーブの同期信号を発生させる時間を設定するためのシフト時間であるグローバルシフトタイムを前記スレーブにてフレームの受信を完了すると発生するイベントから前記複数のスレーブの同期信号までのイベント同期時間、および前記複数のスレーブの同期信号から当該スレーブに次のフレームが到着するまでの次フレーム到着時間の各種パラメータと、前記サイクルタイム算出ステップにて算出された前記設定サイクルタイムとに基づいて算出するグローバルシフトタイム算出ステップを備えることが好ましい。
このような構成によれば、デジタル通信システムの設計方法は、複数のスレーブの同期信号を発生させる時間を設定するためのシフト時間であるグローバルシフトタイムをサイクルタイム算出ステップにて算出された設定サイクルタイム、イベント同期時間、および次フレーム到着時間に基づいて算出するグローバルシフトタイム算出ステップを備えているので、デジタル通信システムの設計者は、グローバルシフトタイム算出ステップにて算出されたグローバルシフトタイムをデジタル通信システムに設定することによって、グローバルシフトタイムを適切に設定することができる。
本発明の一実施形態に係るデジタル通信システムの設計装置の設計対象となるデジタル通信システムの概要を示す図 デジタル通信システムの設計装置の機能を示すブロック図 デジタル通信システムにおけるスレーブの処理内容と、この処理内容にかかる時間とを示すタイミングチャート ペイロードフレームサイズを変化させてPDI割り込み処理時間を計測した結果を示すグラフ ペイロードフレームサイズを変化させてSYNC0割り込み処理時間を計測した結果を示すグラフ スレーブ数を変化させて全路ネットワーク遅延時間の平均遅延時間を計測した結果を示すグラフ
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るデジタル通信システムの設計装置の設計対象となるデジタル通信システムの概要を示す図である。
デジタル通信システム100は、図1に示すように、送信部TXおよび受信部RXを有するマスタ110と、送信部TXおよび受信部RXを有する複数のスレーブ120(1)〜120(n)とを備えている。このデジタル通信システム100は、マスタ110の送信部TXから送信されたフレーム単位のデータを全てのスレーブ120(1)〜120(n)を経由してマスタ110の受信部RXにて受信するように接続されている。このデジタル通信システム100は、EtherCAT(登録商標)を適用したデジタル通信システムである。
図2は、デジタル通信システムの設計装置の機能を示すブロック図である。
デジタル通信システムの設計装置1は、図2に示すように、使用者の操作入力を受け付けるキーボードや、マウス等の操作入力手段2と、デジタル通信システム100の設計結果を出力するモニタ等の結果出力手段3と、操作入力手段2および結果出力手段3を制御するとともに、デジタル通信システム100の設計を実行する制御手段4とを備えている。
制御手段4は、CPU(Central Processing Unit)や、メモリなどによって構成され、このメモリに記憶された所定のプログラムに従って情報処理を実行する。この制御手段4は、入力受付部41と、サイクルタイム算出部42と、グローバルシフトタイム算出部43と、設計結果出力部44とを備えている。
入力受付部41は、操作入力手段2を介して使用者の操作入力を受け付けることによって、マスタ110の送信部TXから送信するフレームのデータ数をデジタル通信システム100の通信速度にて除算して得られたネットワーク通信時間tnet、マスタ110の送信部TXからフレームを送信する際のバラつき時間の最大値である最大ネットワーク通信ジッタ時間tjitter_max、マスタ110の送信部TXから送信されたフレームがマスタ110の受信部RXに到達するまでの遅延時間である全路ネットワーク遅延時間thw、およびスレーブ120(1)〜120(n)の受信部RXにて受信したフレームをスレーブ120(1)〜120(n)にて処理する時間であるスレーブ内部処理時間tの各種パラメータの入力を受け付ける。なお、各種パラメータの内容については後に詳細に説明する。
また、この入力受付部41は、操作入力手段2を介して使用者の操作入力を受け付けることによって、スレーブ120(1)〜120(n)にてフレームの受信を完了すると発生するイベント(SM(Sync Manager)イベント)から複数のスレーブ120(1)〜120(n)の同期信号(DC同期信号)までのイベント同期時間tSM2DC(i)、および複数のスレーブ120(1)〜120(n)の同期信号から当該スレーブに次のフレームが到着するまでの次フレーム到着時間tDC2NF(i)の各種パラメータの入力を更に受け付ける。なお、各種パラメータの内容については後に詳細に説明する。
サイクルタイム算出部42は、マスタ110の送信部TXからフレームを送信した後、次のフレームを送信するまでの設定サイクルタイムtcycleを入力受付部41にて受け付けられたネットワーク通信時間tnet、最大ネットワーク通信ジッタ時間tjitter_max、全路ネットワーク遅延時間thw、およびスレーブ内部処理時間tに基づいて算出する。なお、設定サイクルタイムtcycleを算出する方法については後に詳細に説明する。
グローバルシフトタイム算出部43は、複数のスレーブ120(1)〜120(n)の同期信号を発生させる時間を設定するためのシフト時間であるグローバルシフトタイムtgshiftをサイクルタイム算出部42にて算出された設定サイクルタイムtcycle、イベント同期時間tSM2DC(i)、および次フレーム到着時間tDC2NF(i)に基づいて算出する。なお、グローバルシフトタイムtgshiftを算出する方法については後に詳細に説明する。
設計結果出力部44は、サイクルタイム算出部42にて算出された設定サイクルタイムtcycleと、グローバルシフトタイム算出部43にて算出されたグローバルシフトタイムtgshiftを結果出力手段3に出力させる。
図3は、デジタル通信システムにおけるスレーブの処理内容と、この処理内容にかかる時間とを示すタイミングチャートである。
以下、デジタル通信システムの設計装置1にて使用する各種パラメータの内容や、設定サイクルタイムtcycleを算出する方法、およびグローバルシフトタイムtgshiftを算出する方法について、図3を参照して説明する。
(A)ネットワーク通信時間tnet
ネットワーク通信時間tnetは、EtherCAT(登録商標)のフレームを送信するのに要する時間とする。このネットワーク通信時間tnetは、式(1)に示すように、マスタ110の送信部TXから送信するフレームのデータ数をデジタル通信システム100の通信速度Cにて除算して得ることができる。
Figure 2021117149
…式(1)
ここで、
:各スレーブのペイロードフレームサイズ
n:スレーブ数
hds:ヘッダーおよび自動的に付加されるフレームサイズ
とする。
(B)最大ネットワーク通信ジッタ時間tjitter_max
最大ネットワーク通信ジッタ時間tjitter_maxは、マスタ110の送信部TXからフレームを送信する際の最大ばらつき時間とする。
(C)全路ネットワーク遅延時間thw、および往路ネットワーク遅延時間thwh(i)
全路ネットワーク遅延時間thwは、マスタ110の送信部TXから送信されたフレームが各スレーブ120(1)〜120(n)を経由してマスタ110の受信部RXに到達するまでの遅延時間とする。ここで、各スレーブ120(1)〜120(n)は、フレームが通過する際に遅延を発生させている。本実施形態では、各スレーブ120(1)〜120(n)は、同一の処理を実行するものとし、この処理される通信量も同一とする。したがって、全路ネットワーク遅延時間thwは、式(2)に示すように、スレーブ数nを変数とした線形一次方程式にて表現できる。この線形一次方程式の各係数khw,lhwは、実験等によって求めることができる。各係数khw,lhwを求める方法については、後に詳細に説明する。
Figure 2021117149
…式(2)
そして、マスタ110の送信部TXから送信されたフレームが各スレーブ120(i)に到達するまでの遅延時間を往路ネットワーク遅延時間thwh(i)とすると、この往路ネットワーク遅延時間thwh(i)は、式(3)にて表現できる。
Figure 2021117149
…式(3)
(D)スレーブ内部処理時間t
スレーブ内部処理時間tは、スレーブ120(i)内部の処理に要する時間である。このスレーブ内部処理時間tは、式(4)に示すように、PDI割り込み処理時間(tPDI)とSYNC0割り込み処理時間(tSYNC0)の和算で求めることができる。
Figure 2021117149
…式(4)
PDI割り込み処理時間tPDIは、式(5)に示すように、ペイロードフレームサイズfを変数とした線形一次方程式にて表現できる。この線形一次方程式の各係数kPDI,lPDIは、実験等によって求めることができる。各係数kPDI,lPDIを求める方法については、後に詳細に説明する。
Figure 2021117149
…式(5)
SYNC0割り込み処理時間tSYNC0は、式(6)に示すように、ペイロードフレームサイズfを変数とした線形一次方程式にて表現できる。この線形一次方程式の各係数kSYNC0,lSYNC0は、実験等によって求めることができる。各係数kSYNC0,lSYNC0を求める方法については、後に詳細に説明する。
Figure 2021117149
…式(6)
(E)設定サイクルタイムtcycle
設定サイクルタイムtcycleは、マスタ110の送信部TXからフレームを送信した後、次のフレームを送信するまでのサイクルタイムとする。
(F)マスタ内部処理時間t
マスタ内部処理時間tは、マスタ110内部の処理に要する時間である。ここで、ネットワーク通信のジッタは、マスタ110の通信処理の一部である。しかしながら、ネットワーク通信のジッタは、スレーブ120(i)の通信モデルにも影響するため独立項とした。本実施形態では、スレーブ120(i)の処理内容に基づくサイクルタイムの導出を目的としているので、マスタ110内部の通信以外の処理は、式(7)に示すように、無視できるものとする。
Figure 2021117149
…式(7)
(G)ユーザーシフトタイムtushift
ユーザーシフトタイムtushiftは、グローバルシフトタイムtgshiftを決定するために、デジタル通信システム100の設計者が指定できるシフトタイムである。
(H)グローバルシフトタイムtgshift
グローバルシフトタイムtgshiftは、マスタ110のサイクルタイムの開始時点からDC同期信号を発生させる時間を設定するためのシフト時間であり、式(8)にて表現できる。
Figure 2021117149
…式(8)
(I)SMイベントからDC同期信号までのイベント同期時間tSM2DC(i)
ここで、SMイベントは、各スレーブ120(i)にてフレームの受信を完了すると発生する。したがって、SMイベントからDC同期信号までのイベント同期時間tSM2DC(i)は、式(9)にて表現できる。
Figure 2021117149
…式(9)
ここで、式(9)に式(3)を代入して式(10)を得ることができる。
Figure 2021117149
…式(10)
(J)DC同期信号から次フレーム到着までの次フレーム到着時間tDC2NF(i)
ここで、マスタ110からの接続順が遠いスレーブ120(i)ほど大きなハードウェア遅延時間が加算される。したがって、DC同期信号から次フレーム到着までの次フレーム到着時間tDC2NF(i)は、式(11)にて表現できる。
Figure 2021117149
…式(11)
ここで、式(11)に式(3)を代入して式(12)を得ることができる。
Figure 2021117149
…式(12)
次に、前述した各種パラメータの内容に基づいて、設定サイクルタイムtcycleおよびグローバルシフトタイムtgshiftを導出するモデル式(以下、CS導出モデル式とする)について説明する。
まず、スレーブ内部処理時間tは、設定サイクルタイムtcycle以内である必要がある。なお、実際のサイクルタイムは、最大ネットワーク通信ジッタ時間tjitter_max分だけ変化するので考慮する必要がある。
したがって、設定サイクルタイムtcycleの境界条件は、式(13)となる。
Figure 2021117149
…式(13)
ここで、式(13)に式(4)〜(6)を代入して式(14)を得ることができる。
Figure 2021117149
…式(14)
また、マスタ内部処理時間tおよびネットワーク通信関連時間(ネットワーク通信時間tnet、全路ネットワーク遅延時間thw、最大ネットワーク通信ジッタ時間tjitter_max)の合計時間は、設定サイクルタイムtcycle以内である必要がある。
したがって、設定サイクルタイムtcycleの境界条件は、以下の式(15)となる。
Figure 2021117149
…式(15)
ここで、式(15)に式(1),(2),(7)を代入して式(16)を得ることができる。
Figure 2021117149
…式(16)
また、PDI割り込み処理時間tPDIは、式(17)に示すように、SMイベントからDC同期信号までのイベント同期時間tSM2DC(i)より小さい必要がある。なお、SMイベントからDC同期信号までのイベント同期時間tSM2DC(i)が一番短くなるのは、n番目(最終端)のスレーブとなる。
Figure 2021117149
…式(17)
ここで、式(17)に式(5),(8),(10)を代入して式(18)を得ることができる。
Figure 2021117149
…式(18)
さらに、SYNC0割り込み処理時間tSYNC0は、式(19)に示すように、DC同期信号から次フレーム到着までの次フレーム到着時間tDC2NF(i)より小さい必要がある。次フレーム到着までの時間は、最大ネットワーク通信ジッタ時間tjitter_max分だけ変化するので考慮する必要がある。なお、DC同期信号から次フレーム到着までの次フレーム到着時間tDC2NF(i)が一番短くなるのは、1番目のスレーブとなる。
Figure 2021117149
…式(19)
ここで、式(19)に式(6),(12)を代入して式(20)を得ることができる。
Figure 2021117149
…式(20)
したがって、式(18),(20)のグローバルシフトタイムtgshiftの各不等式を満たす設定サイクルタイムtcycleは、式(21)となる。
Figure 2021117149
…式(21)
ただし、グローバルシフトタイムtgshiftは、式(22)に示すように、設定サイクルタイムtcycleを超えないものとする。
Figure 2021117149
…式(22)
また、全フレームサイズは、式(23)に示すように、Ethernet(登録商標)の1フレームサイズの最大値fmaxである1514バイト(12112ビット)を超えないものとする。
Figure 2021117149
…式(23)
このように、設定サイクルタイムtcycleは、式(16),(21)の連立不等式を満たす解によって求められる。
したがって、サイクルタイム算出部42は、入力受付部41にて受け付けられたネットワーク通信時間tnet、最大ネットワーク通信ジッタ時間tjitter_max、全路ネットワーク遅延時間thw、およびスレーブ内部処理時間tに基づいて、式(16),(21)の連立不等式を満たす解を求めることによって、設定サイクルタイムtcycleを算出する(サイクルタイム算出ステップ)。
また、グローバルシフトタイムtgshiftは、式(20)に導出された範囲の設定サイクルタイムtcycleを代入して、式(18),(20),(22)の連立不等式を満たす解によって求められる。
したがって、グローバルシフトタイム算出部43は、サイクルタイム算出部42にて算出された設定サイクルタイムtcycle、イベント同期時間tSM2DC(i)、および次フレーム到着時間tDC2NF(i)に基づいて、式(18),(20),(22)の連立不等式を満たす解を求めることによって、グローバルシフトタイムtgshiftを算出する(グローバルシフトタイム算出ステップ)。
<各種係数の推定>
前述した式(5),(6)における各係数kPDI,lPDIは、ペイロードフレームサイズfを変化させて各処理時間を計測し、近似式を求めて推定する。
具体的には、各係数kPDI,lPDIは、各スレーブ120(i)に通信処理の開始および終了を示すデジタル出力を制御する機能を実装し、各スレーブ120(i)からのデジタル出力を計測することによって、スレーブ内部処理時間tを計測して推定する。なお、設定サイクルタイムtcycleは,1000μsとした。
図4は、ペイロードフレームサイズを変化させてPDI割り込み処理時間を計測した結果を示すグラフである。図4では、ペイロードフレームサイズfを横軸とし、PDI割り込み処理時間tPDIを縦軸としている。
ペイロードフレームサイズfおよびPDI割り込み処理時間tPDIの関係は、図4に示すように、線形近似式に良くフィットしている。本実施形態では、kPDI=0.0654と推定し、lPDI=5.85と推定する。
図5は、ペイロードフレームサイズを変化させてSYNC0割り込み処理時間を計測した結果を示すグラフである。図5では、ペイロードフレームサイズfを横軸とし、SYNC0割り込み処理時間tSYNC0を縦軸としている。
ペイロードフレームサイズfおよびSYNC0割り込み処理時間tSYNC0の関係は、図5に示すように、線形近似式に良くフィットしている。本実施形態では、kSYNC0=0.132と推定し、lSYNC0=27.0と推定する。
次に、前述した式(2),(3)における各係数khw,lhwは、主にスレーブ数nを変化させて全路ネットワーク遅延時間thwを計測し、近似式を求めて推定する。
具体的には、各係数khw,lhwは、マスタ110と、最初のスレーブ120(1)との間に、プローブを挿入し、このプローブによって、マスタ110の送信部TXから送信されたフレームをプローブにて受信完了した時間と、このフレームが各スレーブ120(i)を経由して再びプローブにて受信完了した時間とを計測して推定する。なお、スレーブ数nは、1、2、3、5台に変化させる。
なお、ペイロードフレームサイズfは、全て224ビットに設定した。そして、スレーブ数nを5台とした場合のみ、ペイロードフレームサイズfの変化による影響を計測するために、ペイロードフレームサイズfは、1008ビットにも設定して計測する。また、設定サイクルタイムtcycleによる影響を計測するために、設定サイクルタイムtcycleは、224ビットのペイロードフレームサイズfに対しては、1000、200、100μsに設定して計測し、1008ビットのペイロードフレームサイズfに対しては、300μsの設定サイクルタイムtcycleに設定して計測する。なお、各計測時間は、10sとした。
以上のような計測を行った結果、各条件における遅延時間の標準偏差は、0.02〜0.04μsとなり、充分に小さい値となった。また、全路ネットワーク遅延時間thwは、設定サイクルタイムtcycleやペイロードフレームサイズfの変化に関係なく同様の傾向を示した。このため、以下では、ペイロードフレームサイズfを224ビットとし、設定サイクルタイムtcycleを200μsとした場合の全路ネットワーク遅延時間thwの平均遅延時間の計測結果について説明する。
図6は、スレーブ数を変化させて全路ネットワーク遅延時間の平均遅延時間を計測した結果を示すグラフである。図6では、スレーブ数nを横軸とし、全路ネットワーク遅延時間thwの平均遅延時間を縦軸としている。
スレーブ数nおよび全路ネットワーク遅延時間thwの平均遅延時間の関係は、図6に示すように、線形近似式に良くフィットしている。本実施形態では、khw=2.91と推定し、lhw=−0.855と推定する。
次に、最大ネットワーク通信ジッタ時間tjitter_maxは、マスタ110の送信部TXから送信されたフレームの送信時間をプローブで計測して求める。なお、最大ネットワーク通信ジッタ時間tjitter_maxは、全路ネットワーク遅延時間thwを計測した環境と同様の環境および条件にて計測する。
本実施形態では、各条件において計測された最大ばらつき時間は、13.9μs〜20.2μsとなった。このため、最大ネットワーク通信ジッタ時間tjitter_maxは、20.2μsとした。
また、デジタル通信システムの通信速度Cは、100Base−Tの規格に基づき100bit/μs(100Mbps)となる。そして、ヘッダーおよび自動的に付加されるフレームサイズfhdsは、Ethernet(登録商標),EtherCAT(登録商標)の規格に基づき760bitとなる。
<CS導出モデル式の検証>
CS導出モデル式の検証は、全路ネットワーク遅延時間thwを計測した環境と同様の環境にて実施した。
なお、スレーブ120(i)の処理内容は、マスタ110の送信部TXから送信されたフレームの特定値を受信し、同じ値を載せたフレームを返信するものとした。
設定サイクルタイムtcycle、およびグローバルシフトタイムtgshiftを適切に設定できている場合には、マスタ110は、2回目のサイクル通信にて特定値をスレーブ120(1)から受信することになる。例えば、グローバルシフトタイムtgshiftを適切に設定できていなかった場合には、スレーブ120(1)〜120(n)内部の処理が間に合わず、マスタ110は、3回目以降のサイクル通信にて特定値をスレーブ120(1)から受信することになると想定される。
(検証条件A)
検証条件Aは、スレーブ数n=5とし、ペイロードフレームサイズf=224bitとした。この検証条件Aにおいて、設定サイクルタイムtcycleは、式(16),(21)、および前述した計測に基づき推定された各種係数を適用することによって、式(24)となる。
Figure 2021117149
…式(24)
ここで、この設定サイクルタイムtcycleは、前述した計測に基づき推定された各種係数を適用して算出されているので、計測誤差や、近似による誤差を含んでいる。したがって、実際のデジタル通信システム100に適用する設定サイクルタイムtcycle_setは、式(25)に示すように、マージンを追加して設定した。
Figure 2021117149
…式(25)
また、グローバルシフトタイムtgshiftは、式(18),(20),(25)、および前述した計測に基づき推定された各種係数を適用することによって、式(26)となる。
Figure 2021117149
…式(26)
ここで、このグローバルシフトタイムtgshiftは、設定サイクルタイムtcycleと同様に、誤差を含んでいる。したがって、実際のデジタル通信システム100に適用するグローバルシフトタイムtgshiftは、79.5μs、86.5μs、113.5μsの3つの値を設定し、式(26)の範囲外の値として150μsの値を設定した。
(検証条件B)
検証条件Bは、スレーブ数n=5とし、ペイロードフレームサイズf=1006bitとした。この検証条件Bにおいて、設定サイクルタイムtcycleは、式(16),(21)、および前述した計測に基づき推定された各種係数を適用することによって、式(27)となる。
Figure 2021117149
…式(27)
ここで、この設定サイクルタイムtcycleは、前述した計測に基づき推定された各種係数を適用して算出されているので、計測誤差や、近似による誤差を含んでいる。したがって、実際のデジタル通信システム100に適用する設定サイクルタイムtcycle_setは、式(28)に示すように、マージンを追加して設定した。
Figure 2021117149
…式(28)
また、グローバルシフトタイムtgshiftは、式(18),(20),(25)、および前述した計測に基づき推定された各種係数を適用することによって、式(29)となる。
Figure 2021117149
…式(29)
ここで、このグローバルシフトタイムtgshiftは、設定サイクルタイムtcycleと同様に、誤差を含んでいる。したがって、実際のデジタル通信システム100に適用するグローバルシフトタイムtgshiftは、161.5μsの値を設定し、式(29)の範囲外の値として205.5μsの値を設定した。
<CS導出モデル式の検証結果>
検証条件A,Bでは、CS導出モデル式にて導出されたグローバルシフトタイムtgshiftの範囲内に設定したケースでは、マスタ110は、2回目のサイクル通信にて特定値をスレーブ120(1)から受信した。
しかしながら、CS導出モデル式にて導出されたグローバルシフトタイムtgshiftの範囲外に設定したケースでは、マスタ110は、3回目のサイクル通信にて特定値をスレーブ120(1)から受信した。
したがって、本実施形態におけるCS導出モデル式にて導出された設定サイクルタイムtcycleおよびグローバルシフトタイムtgshiftは、スレーブの処理内容に基づいて、適切に設定されていることを確認できた。
このような本実施形態によれば、以下の作用・効果を奏することができる。
(1)デジタル通信システムの設計装置1は、マスタ110の送信部TXからフレームを送信した後、次のフレームを送信するまでの設定サイクルタイムtcycleを入力受付部41にて受け付けられたネットワーク通信時間tnet、最大ネットワーク通信ジッタ時間tjitter_max、全路ネットワーク遅延時間thw、およびスレーブ内部処理時間tに基づいて算出するサイクルタイム算出部42と、サイクルタイム算出部42にて算出された設定サイクルタイムtcycleを結果出力手段3に出力させる設計結果出力部44とを備えているので、スレーブ120(1)〜120(n)の処理内容に基づく設定サイクルタイムtcycleを算出することができる。したがって、デジタル通信システム100の設計者は、結果出力手段3に出力された設定サイクルタイムtcycleをデジタル通信システム100に設定することによって、サイクルタイムを適切に設定することができる。
(2)デジタル通信システムの設計装置1は、複数のスレーブ120(1)〜120(n)のDC同期信号を発生させる時間を設定するためのシフト時間であるグローバルシフトタイムtgshiftをサイクルタイム算出部42にて算出された設定サイクルタイムtcycle、イベント同期時間tSM2DC(i)、および次フレーム到着時間tDC2NF(i)に基づいて算出するグローバルシフトタイム算出部43と、グローバルシフトタイム算出部43にて算出されたグローバルシフトタイムtgshiftを結果出力手段3に更に出力させる設計結果出力部44とを備えているので、デジタル通信システム100の設計者は、結果出力手段3に出力されたグローバルシフトタイムtgshiftをデジタル通信システム100に設定することによって、グローバルシフトタイムtgshiftを適切に設定することができる。
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、デジタル通信システムの設計装置1の設計対象としてEtherCAT(登録商標)を適用したデジタル通信システム100を採用していた。
これに対して、デジタル通信システムの設計装置1の設計対象となるデジタル通信システムは、送信部および受信部を有するマスタと、送信部および受信部を有する複数のスレーブとを備え、マスタの送信部から送信されたフレーム単位のデータを全てのスレーブを経由してマスタの受信部にて受信するように接続されたデジタル通信システムであれば、他のデジタル通信システムを採用してもよい。
また、前記実施形態では、デジタル通信システムの設計装置1は、制御手段4を備え、制御手段4は、グローバルシフトタイム算出部43を備えていたが、グローバルシフトタイム算出部43を備えていなくてもよい。この場合には、入力受付部41は、イベント同期時間tSM2DC(i)、および次フレーム到着時間tDC2NF(i)の各種パラメータの入力を受け付けなくてもよく、設計結果出力部44は、グローバルシフトタイムtgshiftを結果出力手段3に出力させなくてもよい。
また、前記実施形態では、サイクルタイム算出部42は、サイクルタイム算出ステップを実行し、グローバルシフトタイム算出部43は、グローバルシフトタイム算出ステップを実行していた。
これに対して、設計者は、サイクルタイム算出ステップおよびグローバルシフトタイム算出ステップを自ら実行するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、各スレーブ120(1)〜120(n)は、同一の処理を実行するものとし、この処理される通信量も同一とすることによって、全路ネットワーク遅延時間thwを線形一次方程式にて表現していた。
これに対して、全路ネットワーク遅延時間thwは、各スレーブ120(1)〜120(n)の遅延時間を個別に求め、これらの遅延時間を合計して求めるようにしてもよい。要するに、全路ネットワーク遅延時間thwは、マスタ110の送信部TXから送信されたフレームが各スレーブ120(1)〜120(n)を経由してマスタ110の受信部RXに到達するまでの遅延時間とすればよい。
また、前記実施形態では、各スレーブ120(1)〜120(n)は、同一の処理を実行するものとし、スレーブ内部処理時間t(PDI割り込み処理時間tPDIおよびSYNC0割り込み処理時間tSYNC0)を同一としていた。
これに対して、スレーブ内部処理時間tは、各スレーブ120(1)〜120(n)の内部処理時間を個別に求めるようにしてもよい。要するに、スレーブ内部処理時間tは、スレーブ120(i)内部の処理に要する時間であればよい。
以上のように、本発明は、デジタル通信システムの設計装置、およびその設計方法に好適に利用できる。
1 デジタル通信システムの設計装置
2 操作入力手段
3 結果出力手段
4 制御手段
41 入力受付部
42 サイクルタイム算出部
43 グローバルシフトタイム算出部
44 設計結果出力部

Claims (4)

  1. 送信部および受信部を有するマスタと、送信部および受信部を有する複数のスレーブとを備え、前記マスタの送信部から送信されたフレーム単位のデータを全ての前記スレーブを経由して前記マスタの受信部にて受信するように接続されたデジタル通信システムの設計装置であって、
    使用者の操作入力を受け付ける操作入力手段と、
    前記デジタル通信システムの設計結果を出力する結果出力手段と、
    前記操作入力手段および前記結果出力手段を制御するとともに、前記デジタル通信システムの設計を実行する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記操作入力手段を介して使用者の操作入力を受け付けることによって、前記マスタの送信部から送信するフレームのデータ数を前記通信システムの通信速度にて除算して得られたネットワーク通信時間、前記マスタの送信部からフレームを送信する際のバラつき時間の最大値である最大ネットワーク通信ジッタ時間、前記マスタの送信部から送信されたフレームが前記マスタの受信部に到達するまでの遅延時間である全路ネットワーク遅延時間、および前記スレーブの受信部にて受信したフレームを前記スレーブにて処理する時間であるスレーブ内部処理時間の各種パラメータの入力を受け付ける入力受付部と、
    前記マスタの送信部からフレームを送信した後、次のフレームを送信するまでの設定サイクルタイムを前記入力受付部にて受け付けられた前記ネットワーク通信時間、前記最大ネットワーク通信ジッタ時間、前記全路ネットワーク遅延時間、および前記スレーブ内部処理時間に基づいて算出するサイクルタイム算出部と、
    前記サイクルタイム算出部にて算出された前記設定サイクルタイムを前記結果出力手段に出力させる設計結果出力部とを備えることを特徴とするデジタル通信システムの設計装置。
  2. 請求項1に記載されたデジタル通信システムの設計装置において、
    前記制御手段は、
    前記操作入力手段を介して使用者の操作入力を受け付けることによって、前記スレーブにてフレームの受信を完了すると発生するイベントから前記複数のスレーブの同期信号までのイベント同期時間、および前記複数のスレーブの同期信号から当該スレーブに次のフレームが到着するまでの次フレーム到着時間の各種パラメータの入力を更に受け付ける前記入力受付部と、
    前記複数のスレーブの同期信号を発生させる時間を設定するためのシフト時間であるグローバルシフトタイムを前記サイクルタイム算出部にて算出された前記設定サイクルタイム、前記イベント同期時間、および前記次フレーム到着時間に基づいて算出するグローバルシフトタイム算出部と、
    前記グローバルシフトタイム算出部にて算出された前記グローバルシフトタイムを前記結果出力手段に更に出力させる前記設計結果出力部とを備えることを特徴とするデジタル通信システムの設計装置。
  3. 送信部および受信部を有するマスタと、送信部および受信部を有する複数のスレーブとを備え、前記マスタの送信部から送信されたフレーム単位のデータを全ての前記スレーブを経由して前記マスタの受信部にて受信するように接続されたデジタル通信システムの設計方法であって、
    前記マスタの送信部からフレームを送信した後、次のフレームを送信するまでの設定サイクルタイムを前記マスタの送信部から送信するフレームのデータ数を前記通信システムの通信速度にて除算して得られたネットワーク通信時間、前記マスタの送信部からフレームを送信する際のバラつき時間の最大値である最大ネットワーク通信ジッタ時間、前記マスタの送信部から送信されたフレームが前記マスタの受信部に到達するまでの遅延時間である全路ネットワーク遅延時間、および前記スレーブの受信部にて受信したフレームを前記スレーブにて処理する時間であるスレーブ内部処理時間の各種パラメータに基づいて算出するサイクルタイム算出ステップを備えることを特徴とするデジタル通信システムの設計方法。
  4. 請求項3に記載されたデジタル通信システムの設計方法において、
    前記複数のスレーブの同期信号を発生させる時間を設定するためのシフト時間であるグローバルシフトタイムを前記スレーブにてフレームの受信を完了すると発生するイベントから前記複数のスレーブの同期信号までのイベント同期時間、および前記複数のスレーブの同期信号から当該スレーブに次のフレームが到着するまでの次フレーム到着時間の各種パラメータと、前記サイクルタイム算出ステップにて算出された前記設定サイクルタイムとに基づいて算出するグローバルシフトタイム算出ステップを備えることを特徴とするデジタル通信システムの設計方法。
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