JPWO2021106037A1 - 力覚センサ - Google Patents

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Abstract

本発明による力覚センサは、受力体と、受力体を支持する支持体と、受力体と支持体と接続し、受力体が受けた力またはモーメントの作用により弾性変形する検出部を有する検出起歪体と、検出部に生じた弾性変形を検出する検出素子と、を備えている。検出素子の検出結果に基づいて、検出起歪体に作用した力またはモーメントを示す電気信号が、検出回路により出力される。受力体と支持体とは補助起歪体で接続され、補助起歪体は、受力体が受けた力またはモーメントの作用により弾性変形する。

Description

本発明は、力覚センサに関する。
従来より、所定の軸方向に作用した力および所定の回転軸まわりに作用したモーメント(トルク)を電気信号として出力する力覚センサが知られている。この力覚センサは、産業用ロボットを初めとして、協働ロボット、生活支援ロボット、医療用ロボットおよびサービスロボット等、各種ロボットの力制御等に幅広く利用されている。このため、安全性とともに性能の向上が求められている。
例えば、一般的な力覚センサでは、力またはモーメントが入力されると、力覚センサを構成する起歪体が弾性変形して歪みが生じ、変位する。その変位の大きさを、電気信号として検出することにより、入力された力またはモーメントの大きさが得られる。検出方式としては種々の方式が存在しており、例えば、静電容量方式や歪みゲージ方式、圧電方式、光学方式などが挙げられる。
起歪体が弾性変形している間、起歪体には応力が負荷される。起歪体に負荷される応力と起歪体の材料強度との関係で、力覚センサには定格荷重および定格モーメントが設定される。この定格荷重および定格モーメントを高めるためには、力覚センサとしての強度を向上させることが求められる。
特許第4907050号公報
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、強度を向上させることができる力覚センサを提供することを目的とする。
本発明は、
検出対象となる力またはモーメントの作用を受ける受力体と、
第1方向において前記受力体の一側に配置され、前記受力体を支持する支持体と、
前記受力体と前記支持体とを接続し、前記受力体が受けた力またはモーメントの作用により弾性変形する検出部を有する検出起歪体と、
前記検出部に生じた弾性変形を検出する検出素子と、
前記検出素子の検出結果に基づいて、前記検出起歪体に作用した力またはモーメントを示す電気信号を出力する検出回路と、
前記受力体と前記支持体とを接続し、前記受力体が受けた力またはモーメントの作用により弾性変形する補助起歪体と、を備えた、力覚センサ、
を提供する。
なお、上述した力覚センサにおいて、
前記補助起歪体は、第1方向に直交する第2方向に延びる傾動体と、前記受力体と前記傾動体とを接続する第1接続体であって、前記受力体が受けた力またはモーメントの作用により弾性変形可能な第1接続体と、前記傾動体と前記支持体とを接続する第2接続体であって、前記受力体が受けた力またはモーメントの作用により弾性変形可能な第2接続体と、を有している、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記第1接続体と前記第2接続体は、前記第2方向において互いに異なる位置に配置されている、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記受力体と前記支持体とは、前記第1方向で見たときに、前記検出起歪体の周囲に配置された複数の前記補助起歪体で接続されており、
複数の前記補助起歪体は、前記検出起歪体の周囲において互いに隣り合う第1補助起歪体および第2補助起歪体を有し、
前記第1補助起歪体の前記第1接続体は、前記第1補助起歪体の前記第2接続体よりも前記第2補助起歪体の側に配置され、
前記第2補助起歪体の前記第1接続体は、前記第2補助起歪体の前記第2接続体よりも前記第1補助起歪体の側に配置されている、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記受力体と前記支持体とは、前記第1方向で見たときに、前記検出起歪体の周囲に配置された複数の前記補助起歪体で接続されており、
複数の前記補助起歪体は、前記検出起歪体の周囲において互いに隣り合う第1補助起歪体および第2補助起歪体を有し、
前記第1補助起歪体の前記第1接続体は、前記第1補助起歪体の前記第2接続体よりも前記第2補助起歪体の側に配置され、
前記第2補助起歪体の前記第2接続体は、前記第2補助起歪体の前記第1接続体よりも前記第1補助起歪体の側に配置されている、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記第1接続体は、前記傾動体における前記受力体の側の端部に接続され、前記第2接続体は、前記傾動体における前記支持体の側の端部に接続されている、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記第1接続体は、前記傾動体における前記支持体の側の端部に接続され、前記第2接続体は、前記傾動体における前記受力体の側の端部に接続されている、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記第1接続体および前記第2接続体は、前記第1方向に延びている、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記第1接続体および前記第2接続体は、前記第1方向に対して傾斜する方向に延びている、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記第1接続体および前記第2接続体は、前記第1方向および前記第2方向に直交する方向で見たときに湾曲している、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記第1接続体と前記第2接続体は、前記第1方向で見たときに、互いに重なる位置に配置され、
前記傾動体は、前記第1方向および前記第2方向に直交する方向で見たときに、前記第2方向に延び、前記傾動体の一側の端部において開口するスリットを含んでいる、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記第1接続体と前記第2接続体は、前記第1方向で見たときに、互いに重なる位置に配置され、
前記傾動体は、前記第1方向および前記第2方向に直交する方向で見たときに、前記第2方向に延びる、閉じた形状を有するスリットを含んでいる、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記傾動体は、前記第1方向および前記第2方向に直交する方向で見たときに、前記第1接続体および前記第2接続体を中心として前記第2方向において左右対称に形成されている、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記第1方向および前記第2方向に直交する方向で見たときに、前記第1接続体の輪郭および前記第2接続体の輪郭のうちの少なくとも一方と前記傾動体の輪郭とがR輪郭部を介して接続されている、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記傾動体は、前記第1方向で見たときに、前記第2方向に延びる、前記傾動体の一側の端部において開口するスリットを含み、
前記第1接続体は、前記傾動体のうち前記スリットに対して一側の部分に接続され、
前記第2接続体は、前記傾動体のうち前記スリットに対して他側の部分に接続されている、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記傾動体は、前記第1方向で見たときに、前記第2方向に延びる、閉じた形状を有するスリットを含み、
前記第1接続体は、前記傾動体のうち前記スリットに対して一側の部分に接続され、
前記第2接続体は、前記傾動体のうち前記スリットに対して他側の部分に接続されている、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記傾動体は、前記第1方向および前記第2方向に直交する方向で見たときに、前記第1接続体および前記第2接続体を中心として前記第2方向において左右対称に形成されている、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記第1接続体と前記受力体との接続位置と、前記第2接続体と前記支持体との接続位置は、前記第1方向および前記第2方向に直交する方向において互いに異なる位置に配置されている、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記第1接続体と前記受力体との接続位置と、前記第2接続体と前記支持体との接続位置は、前記第1方向および前記第2方向に直交する方向において同じ位置に配置されている、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記第1接続体は、第1台座を介して前記受力体に接続されている、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記第2接続体は、第2台座を介して前記支持体に接続されている、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記補助起歪体は、前記受力体から前記支持体に延びる、前記受力体が受けた力またはモーメントの作用により弾性変形可能な接続体を有し、
前記接続体は、前記第1方向に対して傾斜している、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記接続体は、第1台座を介して前記受力体に接続されるとともに、第2台座を介して前記支持体に接続されている、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記補助起歪体は、前記受力体に第1台座を介して接続されるとともに前記第1方向に直交する第2方向に延びる第1傾動体と、前記支持体に第2台座を介して接続されるとともに前記第2方向に延びる第2傾動体と、前記第1傾動体と前記第2傾動体とを接続する、前記検出部が受けた力またはモーメントの作用により弾性変形可能な接続体と、を有している、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記第2方向における一側の端部において、前記第1傾動体が前記受力体に接続されるとともに前記第2傾動体が前記支持体に接続され、
前記第2方向における他側の端部において、前記第1傾動体および前記第2傾動体が前記接続体に接続されている、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記第2方向における両側の端部において、前記第1傾動体および前記第2傾動体が前記接続体に接続され、
前記第2方向における一対の前記接続体の間の位置で、前記第1傾動体が前記受力体に接続されるとともに前記第2傾動体が前記支持体に接続されている、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記第1傾動体および前記第2傾動体は、前記第1方向および前記第2方向に直交する方向で見たときに、前記第1台座および前記第2台座を中心として前記第2方向において左右対称に形成されている、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記第1傾動体および前記第2傾動体は、前記第1方向および前記第2方向に直交する方向において互いに異なる位置に配置され、
前記第1台座と前記受力体との接続位置と、前記第2台座と前記支持体との接続位置は、前記第1方向および前記第2方向に直交する方向において互いに異なる位置に配置されている、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記第1傾動体および前記第2傾動体は、前記第1方向および前記第2方向に直交する方向において互いに異なる位置に配置され、
前記第1台座と前記受力体との接続位置と、前記第2台座と前記支持体との接続位置は、前記第1方向および前記第2方向に直交する方向において同じ位置に配置されている、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記接続体は、前記第1方向に沿う長手方向を有している、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記第1方向で見たときに、前記補助起歪体を外側から覆う外装体を更に備えた、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記外装体は、前記支持体に固定され、前記受力体から離間している、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記外装体と前記受力体との間に緩衝部材が介在されている、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記検出素子は、前記受力体または前記支持体に設けられた固定電極と、前記検出起歪体に設けられ、前記固定電極に対向する変位電極と、を有している、
ようにしてもよい。
また、上述した力覚センサにおいて、
前記検出部は、前記検出起歪体に設けられた歪みゲージを有している、
ようにしてもよい。
本発明によれば、強度を向上させることができる。
図1は、本実施の形態における力覚センサを適用したロボットの一例を示す図である。 図2は、本実施の形態における力覚センサの平面図である。 図3は、図2の力覚センサのA−A線断面図である。 図4は、図2の力覚センサのB−B線断面図である。 図5は、図2の検出起歪体の固定電極の例を示す平面図である。 図6は、図3の補助起歪体を示す正面図である。 図7は、図2の力覚センサの部分斜視図である。 図8は、図2の力覚センサがY軸方向正側の力を受けた場合の補助起歪体の変形状態を示す正面図である。 図9は、図2の力覚センサがZ軸方向負側の力を受けた場合の補助起歪体の変形状態を示す正面図である。 図10は、第1の変形例における力覚センサの補助起歪体を示す正面図である。 図11は、第2の変形例における力覚センサの補助起歪体を示す正面図である。 図12は、第3の変形例における力覚センサの補助起歪体を示す正面図である。 図13Aは、第4の変形例における力覚センサの補助起歪体を示す正面図である。 図13Bは、図13Aの更なる変形例における力覚センサの補助起歪体を示す正面図である。 図14Aは、第5の変形例における力覚センサの補助起歪体を示す正面図である。 図14Bは、図14AのC−C線断面図である。 図14Cは、図14Aの更なる変形例における力覚センサの補助起歪体を示す正面図である。 図14Dは、図14CのD−D線断面図である。 図14Eは、図14Aおよび図14Cの補助起歪体の変形例を示す側面図である。 図15は、第6の変形例における力覚センサの補助起歪体を示す正面図である。 図16Aは、第7の変形例における力覚センサの補助起歪体を示す正面図である。 図16Bは、図16AのE−E線断面図である。 図16Cは、図16Aの更なる変形例における力覚センサの補助起歪体を示す正面図である。 図16Dは、図16CのF−F線断面図である。 図16Eは、図16Aおよび図16Cの補助起歪体の変形例を示す側面図である。 図17Aは、第8の変形例における検出起歪体を示す平面図である。 図17Bは、図17AのG−G線断面に相当する力覚センサの断面図である。 図18は、本実施例における比較例として、補助起歪体を備えていない力覚センサの検出起歪体に生じる最大応力と変位を示す表である。 図19は、本実施例において、補助起歪体を備えた力覚センサの検出起歪体に生じる最大応力と変位を示す表である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺及び縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
なお、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件および物理的特性並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「等しい」等の用語や寸法、物理的特性の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
本実施の形態に係る力覚センサについて説明する前に、当該力覚センサのロボットへの適用例について図1を参照して説明する。図1は、本実施の形態における力覚センサを適用したロボットの一例を示す図である。
図1に示すように、産業用ロボット1000は、ロボット本体1100と、エンドエフェクタ1200と、電気ケーブル1300と、制御部1400と、力覚センサ1と、を有している。ロボット本体1100は、ロボットのアーム部を含んでいる。ロボット本体1100とエンドエフェクタ1200の間には、力覚センサ1が設けられている。
電気ケーブル1300は、ロボット本体1100の内部に延設されている。この電気ケーブル1300は、力覚センサ1のコネクタ(図示せず)に接続されている。
なお、図1では、制御部1400はロボット本体1100の内部に配置されているが、他の場所(例えばロボット外部の制御盤)に配置されてもよい。また、力覚センサ1のロボットへの装着態様は図1に示すものに限られない。
力覚センサ1は、グリッパーとして機能するエンドエフェクタ1200に作用する力またはモーメントを検出する。検出された力またはモーメントを示す電気信号は、電気ケーブル1300を介して産業用ロボット1000の制御部1400に送信される。制御部1400は、受信した電気信号に基づいてロボット本体1100およびエンドエフェクタ1200の動作を制御する。
なお、力覚センサ1は、産業用ロボットに限られず、協働ロボット、生活支援ロボット、医療用ロボットおよびサービスロボット等の各種ロボットに適用可能である。
以下、図2〜図7を参照して本発明の実施の形態に係る力覚センサについて説明する。図2は、本実施の形態における力覚センサの平面図である。図3は、図2のA−A線断面図であり、図4は、図2のB−B線断面図である。図5は、固定電極を示す平面図であり、図6は、補助起歪体を示す正面図であり、図7は、力覚センサの部分斜視図である。以下の説明では、XYZ座標系を定義し、Z軸方向(第1方向)を上下方向とし、受力体10が上側に配置され、支持体20が下側に配置されるように力覚センサを配置した状態で説明を行う。このため、本実施の形態における力覚センサは、Z軸方向を上下方向とした姿勢で使用されることに限られることはない。また、受力体10と支持体20のどちらを上側または下側に配置するかは任意である。
力覚センサ1は、所定の軸方向に作用した力および所定の回転軸まわりに作用したモーメント(トルク)を電気信号として出力する機能を有する。
力覚センサ1は、図2〜図4に示すように、受力体10と、支持体20と、検出起歪体30と、検出素子40と、検出回路50と、補助起歪体60A〜60Dと、外装体80と、を備えている。以下、各構成要素についてより詳細に説明する。
受力体10は、検出対象となる力またはモーメントの作用を受ける。この作用を受けることにより、受力体10は支持体20に対して相対移動する。上述した図1の例で言えば、受力体10はエンドエフェクタ1200にボルト等で固定されており、エンドエフェクタ1200から力またはモーメントを受ける。受力体10には、検出起歪体30と補助起歪体60A〜60Dとが接続されており、受力体10は、検出起歪体30の受力体と補助起歪体60A〜60Dの受力体とを兼用している。しかしながら、検出起歪体30の受力体と補助起歪体60A〜60Dの受力体とは、別々に構成されていてもよい。この場合、それぞれの受力体を、別部材で固定してもよい。
本実施の形態では、受力体10の平面形状は、矩形平板状である。なお、受力体10の平面形状は、矩形に限られることはなく、円形、多角形、楕円形等の他の形状であってもよい。
支持体20は、受力体10を支持している。受力体10と支持体20は、Z軸方向において互いに異なる位置に配置されており、支持体20は、受力体10に離間している。図1の例で言えば、支持体20はロボット本体1100(アーム部)の先端にボルト等で固定されており、ロボット本体1100に支持される。支持体20には、検出起歪体30と補助起歪体60A〜60Dとが接続されており、支持体20は、検出起歪体30の支持体と補助起歪体60A〜60Dの支持体とを兼用している。
本実施の形態では、支持体20の平面形状は、受力体10と同様に矩形平板状である。なお、支持体20の平面形状は、矩形に限られることはなく、円形、多角形、楕円形等の他の形状であってもよい。
検出起歪体30は、受力体10と支持体20とを接続している。より具体的には、検出起歪体30は、受力体10と支持体20との間に配置されており、検出起歪体30は、受力体10に接続されるとともに支持体20に接続されている。この検出起歪体30を介して受力体10は支持体20に支持されている。検出起歪体30は、任意の構成とすることができるが、例えば、特許文献1に示す力検出装置の検出起歪体を適用してもよい。以下では、この力検出装置の検出起歪体を本実施の形態による検出起歪体30に適用する例について概略説明する。なお、図3においては、図面を明瞭にするために、検出起歪体30の詳細な図示は省略している。
図4に示すように、検出起歪体30は、支持体20に固定された中間体31と、中間体31と受力体10とを接続する検出部Dとを有している。検出部Dは、受力体10が受けた力またはモーメントの作用により弾性変形し、歪みが生じて、変位するように構成されている。この変位の大きさを検出することによって、力またはモーメントが検出素子40によって検出される。
図2に示すように、中間体31の平面形状は、受力体10および支持体20と同様に矩形平板状である。なお、中間体31の平面形状は、矩形に限られることはなく、円形、多角形、楕円形等の他の形状であってもよい。
図4に示すように、検出部Dは、受力体10と中間体31とを接続するダイアフラム32を含んでいる。このダイアフラム32は、中間体31の上面に形成された円環状の溝部33と、中間体31の下面に形成された薄い円柱状の溝部34との間に形成されている。ダイアフラム32の厚みは薄く形成されている。これにより、ダイアフラム32は可撓性を有しており、板ばねとして機能している。また、ダイアフラム32は、導電性を有しており、後述する容量素子を構成する共通変位電極Edとして機能している。
ダイアフラム32と受力体10とは、力伝達部35によって接続されている。力伝達部35は、ダイアフラム32から上方に延びる第1円柱突起部36と、受力体10から下方に延びる第2円柱突起部37と、を含んでいる。第1円柱突起部36の下端は、ダイアフラム32に接続されている。第1円柱突起部36の上端に、第2円柱突起部37の下端が接続されている。受力体10の下面に、円環状の溝部38が形成されており、溝部38の上方に、肉薄部39が形成されている。第2円柱突起部37の上端は、肉薄部39に接続されている。肉薄部39は、可撓性を有しており、板ばねとして機能している。
図2〜図4に示す例では、受力体10と中間体31とは、2つの力伝達部35によって接続されている。しかしながら、これに限られることはなく、受力体10と中間体31とを接続する力伝達部35の個数は、任意である。
検出素子40は、検出部Dに生じた変位を検出するように構成されている。本実施の形態では、検出素子40は、容量素子として構成されており、受力体10または支持体20に設けられた固定電極Efと、検出起歪体30に設けられた共通変位電極Edと、を有している。共通変位電極Edと固定電極Efとは互いに対向している。
本実施の形態では、共通変位電極Edは、上述したダイアフラム32によって構成されている。固定電極Efは、中間体31の溝部34内に、複数設けられている。各固定電極Efは、支持体20の上面に固定されており、ダイアフラム32に対向している。
例えば、図5に示すように、5つの固定電極Efが、中間体31の溝部34内に設けられていてもよい。この場合、中央の固定電極Efに対してX軸方向における両外側と、Y軸方向における両外側にそれぞれ固定電極Efが配置されていてもよい。各固定電極Efと共通変位電極Edとが、それぞれ容量素子を構成している。このため、1つのダイアフラムに対して、複数の容量素子が形成されている。
検出回路50は、検出素子40の検出結果に基づいて、検出起歪体30に作用した力またはモーメントを示す電気信号を出力する。この検出回路50は、例えばマイクロプロセッサにより構成された演算機能を有していてもよい。また、検出回路50は、上述した検出素子40から受信したアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換機能や、信号を増幅する機能を有してもよい。検出回路50は、電気信号を出力する端子を含んでいてもよく、この端子から電気ケーブル1300(図1参照)を介して上述した制御部1400に電気信号が送信される。
次に、補助起歪体60A〜60Dの構成についてより詳細に説明する。
図3および図4に示すように、補助起歪体60A〜60Dは、受力体10が受けた力またはモーメントの作用を受ける。すなわち、補助起歪体60A〜60Dは、受力体10と支持体20との間に配置されて、受力体10に接続されているとともに支持体20に接続されている。これにより、受力体10が力またはモーメントの作用を受けると、上述した検出起歪体30だけでなく、補助起歪体60A〜60Dでもその作用を受けて弾性変形し、歪みが生じて変位するように構成されている。なお、本実施の形態においては、補助起歪体60A〜60Dの変位の大きさは、上述した検出素子40によって検出されるようにはなっていない。このため、受力体10が受けた力またはモーメントは、補助起歪体60A〜60Dの変位の大きさではなく、検出起歪体30の検出部Dの変位の大きさから検出素子40によって検出される。
本実施の形態においては、複数の補助起歪体60A〜60Dが、受力体10および支持体20に接続されている。このことにより、受力体10が受けた力またはモーメントの作用が、複数の補助起歪体60A〜60Dで受けられて、各補助起歪体60A〜60Dが弾性変形して歪みを生じさせ、変位するようになる。複数の補助起歪体60A〜60Dは、Z軸方向で見たときに、検出起歪体30の周囲に配置されており、検出起歪体30よりも外側に配置されていてもよい。複数の補助起歪体60A〜60Dは、Z軸方向で見たときに検出起歪体30の周囲に均等に配置されていてもよい。
本実施の形態では、図2に示すように、4つの補助起歪体60A〜60Dが、受力体10と支持体20とに接続されている。4つの補助起歪体60A〜60Dは、Z軸方向で見たときに、検出起歪体30の周囲に配置されており、90°間隔で均等に配置されている。より具体的には、検出起歪体30に対してX軸方向における正側に補助起歪体60Aが配置され、Y軸方向における正側に補助起歪体60Bが配置されている。また、検出起歪体30に対してX軸方向における負側に補助起歪体60Cが配置され、Y軸方向における負側に補助起歪体60Dが配置されている。
なお、受力体10と支持体20とを接続する補助起歪体60A〜60Dの個数は4つであることに限られることはなく、3つ以下であってもよく、5つ以上であってもよく、任意である。この場合においても、補助起歪体60A〜60Dは、Z軸方向で見たときの検出起歪体30の周囲に均等に配置されていてもよい。
4つの補助起歪体60A〜60Dは、後述する傾動体61が延びる方向(第2方向)が異なる方向を向くように配置されている。すなわち、補助起歪体60Aおよび60Cの傾動体61の第2方向が、Y軸方向を向いており、補助起歪体60Bおよび60Dの傾動体61の第2方向が、X軸方向を向いている。しかしながら、各補助起歪体60A〜60Dは、同一構造を有している。このため、以下では、補助起歪体60Aを例にとって、より詳細に説明する。
補助起歪体60Aは、図6に示すように、受力体10と支持体20との間に配置された傾動体61と、受力体10と傾動体61とを接続する第1接続体62と、支持体20と傾動体61とを接続する第2接続体63と、を有している。
傾動体61は、Z軸方向において、受力体10に離間するとともに支持体20に離間している。補助起歪体60Aの傾動体61は、Y軸方向を第2方向として延びている。本実施の形態では、傾動体61は、Z軸方向およびY軸方向に直交するX軸方向で見たときに(図6のように見たときに)矩形状に形成されている。傾動体61は、Y軸方向における寸法が、Z軸方向における寸法よりも大きく形成されており、第1接続体62および第2接続体63よりも可撓性が低くなるように形成されている。
第1接続体62および第2接続体63は、受力体10が受けた力またはモーメントの作用により弾性変形可能になっている。本実施の形態では、第1接続体62および第2接続体63は、Z軸方向に延びている。第1接続体62および第2接続体63は、補助起歪体60AのうちY軸方向における寸法が、Z軸方向における寸法よりも小さく形成されており、傾動体61よりも可撓性が高くなるように形成されている。このため、第1接続体62および第2接続体63は、板ばねとして効果的に機能することができるようになっている。
第1接続体62の上端は、受力体10に接続され、下端は、傾動体61における受力体10の側の端部(上端部61a)に接続されている。第2接続体63の下端は、支持体20に接続され、上端は、傾動体61における支持体20の側の端部(下端部61b)に接続されている。第1接続体62と第2接続体63は、Y軸方向において互いに異なる位置に配置されている。第1接続体62と第2接続体63は、X軸方向において同じ位置に配置されている。
補助起歪体60Aは、アルミ合金や鉄合金などの金属材料で作製された板材から機械加工で形成されていてもよい。この場合、傾動体61、第1接続体62および第2接続体63は、X軸方向が厚み方向となるように板状に形成され、一体に連続状の板材で形成される。このことにより、補助起歪体60Aを容易に作製することができる。このように形成された補助起歪体60Aは、受力体10および支持体20にボルト等でそれぞれ固定されていてもよい。
ところで、図2および図7に示すように、補助起歪体60Aと補助起歪体60Bは、Z軸方向で見たときの検出起歪体30の周囲において互いに隣り合っている。補助起歪体60Aと、補助起歪体60Bとは、第1接続体62同士が互いに近づくように配置されている。すなわち、補助起歪体60A(第1補助起歪体に相当)の第1接続体62は、補助起歪体60Aの第2接続体63よりも補助起歪体60B(第2補助起歪体に相当)の側に配置されている。補助起歪体60Bの第1接続体62は、補助起歪体60Bの第2接続体63よりも補助起歪体60Aの側に配置されている。
同様に、図2に示すように、補助起歪体60Cと補助起歪体60Dは、Z軸方向で見たときの検出起歪体30の周囲において互いに隣り合っている。補助起歪体60Cと、補助起歪体60Dとは、第1接続体62同士が互いに近づくように配置されている。すなわち、補助起歪体60C(第1補助起歪体に相当)の第1接続体62は、補助起歪体60Cの第2接続体63よりも補助起歪体60D(第2補助起歪体に相当)の側に配置されている。補助起歪体60Dの第1接続体62は、補助起歪体60Dの第2接続体63よりも補助起歪体60Cの側に配置されている。
一方、図2に示すように、補助起歪体60Bと補助起歪体60Cは、Z軸方向で見たときの検出起歪体30の周囲において互いに隣り合っている。補助起歪体60Bと補助起歪体60Cとは、第2接続体63同士が互いに近づくように配置されている。すなわち、補助起歪体60Bの第2接続体63は、補助起歪体60Bの第1接続体62よりも補助起歪体60Cの側に配置されている。補助起歪体60Cの第2接続体63は、補助起歪体60Cの第1接続体62よりも補助起歪体60Bの側に配置されている。
同様に、図2に示すように、補助起歪体60Dと補助起歪体60Aは、Z軸方向で見たときの検出起歪体30の周囲において互いに隣り合っている。補助起歪体60Dと補助起歪体60Aとは、第2接続体63同士が互いに近づくように配置されている。すなわち、補助起歪体60Dの第2接続体63は、補助起歪体60Dの第1接続体62よりも補助起歪体60Aの側に配置されている。補助起歪体60Aの第2接続体63は、補助起歪体60Aの第1接続体62よりも補助起歪体60Dの側に配置されている。
図2〜図4に示すように、外装体80は、Z軸方向で見たときに、検出起歪体30および補助起歪体60A〜60Dを外側から覆うように構成されている。外装体80は、力覚センサ1を構成する筒状の筐体である。検出起歪体30および補助起歪体60A〜60Dは、外装体80に収容されている。本実施の形態では外装体80の平面断面形状(XY平面に沿う断面における形状)は矩形枠形状であるが、これに限られず、円形枠形状、多角形枠形状、楕円形枠形状等、他の形状であってもよい。
図3および図4に示すように、外装体80は、支持体20に固定され、受力体10から離間している。外装体80の一方の開口部(図3および図4では上側の開口部)に受力体10が配置され、他方の開口部(図3および図4では下側の開口部)に支持体20が配置されている。
より具体的には、支持体20は外装体80の下側の開口部を閉塞するように外装体80に固定されている。外装体80は、支持体20と一体的に構成されていてもよい。一方、受力体10と外装体80との間には隙間が設けられており、受力体10は、ロボットから受けた力またはモーメントの作用に応じて変位可能になっている。なお、防水性や防塵性を確保するために、受力体10と外装体80との間の隙間にゴム等の緩衝部材81が介在されていてもよい。
次に、このような構成からなる本実施の形態における力覚センサ1に力またはモーメントが作用した場合について説明する。
受力体10が力またはモーメントの作用を受けると、その力またはモーメントが、受力体10の肉薄部39、第2円柱突起部37、および第1円柱突起部36に伝わり、可撓性を有するダイアフラム32が弾性変形して歪みが生じ、変位する。このことにより、検出素子40の共通変位電極Edとして機能するダイアフラム32と各固定電極Efとの間の距離が変化し、ダイアフラム32と各固定電極Efとの間の静電容量値が変化する。この静電容量値の変化が、検出部D(すなわち、ダイアフラム32)に生じた変位として検出素子40で検出される。この場合、Z軸方向の力の作用を受ける場合を除き、各固定電極Efとダイアフラム32との間の静電容量値は、固定電極Ef毎に異なり得る。このため、検出回路50は、検出素子40で検出された静電容量値の変化に基づいて、受力体10に作用した力またはモーメントの向きと大きさを検出することができる。
受力体10が力またはモーメントの作用を受けた際、受力体10と支持体20とを接続する各補助起歪体60A〜60Dも、受力体10が受けた力またはモーメントの作用を受ける。より具体的には、その力またはモーメントが、各補助起歪体60A〜60Dの第1接続体62、傾動体61および第2接続体63に伝わり、可撓性を有する第1接続体62および第2接続体63が弾性変形して歪みを生じさせ、変位する。このことについて、図8および図9を用いて、より具体的に説明する。図8は、Y軸方向正側の力を受けた場合の補助起歪体60Aの変形状態を示す図であり、図9は、Z軸方向負側の力を受けた場合の補助起歪体60Aの変形状態を示す図である。
例えば、受力体10にY軸方向正側に力Fyが作用した場合には、図8に示すように、補助起歪体60Aの第1接続体62および第2接続体63がY軸方向に弾性変形する。より具体的には、補助起歪体60Aの第1接続体62は、第2接続体63よりもY軸方向正側に配置されており、第1接続体62の上端が、下端よりもY軸方向正側に変位し、第1接続体62が、Y軸方向正側に倒れるようにZ軸方向に対して傾斜する。同様に、第2接続体63の上端が、下端よりもY軸方向正側に変位し、第2接続体63がY軸方向正側に倒れるようにZ軸方向に対して傾斜する。このようにして、受力体10に作用した力Fyが補助起歪体60Aにも作用し、補助起歪体60Aに歪みが生じ、変位する。受力体10にY軸方向負側に力Fyが作用した場合にも同様である。
なお、補助起歪体60Cの第1接続体62は第2接続体63よりもY軸方向負側に配置されているため、図8に示す補助起歪体60Aとは反対方向に第1接続体62および第2接続体63が傾斜するように弾性変形して歪みを生じさせ、変位する。
補助起歪体60Bおよび補助起歪体60Dの第1接続体62および第2接続体63は、Y軸方向が厚み方向となるように配置されているため、Y軸方向正側の力Fyに対しては、厚み方向に撓むように弾性変形して歪みを生じさせ、変位する。この場合、第1接続体62、第2接続体63および傾動体61は、Y軸方向正側に倒れるようにZ軸方向に対して傾斜するようになる。
受力体10にX軸方向の力Fxが作用した場合においても同様に、補助起歪体60Bおよび補助起歪体60Dの第1接続体62および第2接続体63が、X軸方向に倒れるようにZ軸方向に対して傾斜するように弾性変形する。補助起歪体60Aおよび補助起歪体60Cは、厚み方向に撓むように弾性変形して歪みを生じさせ、変位する。
また、例えば、受力体10にZ軸方向負側に力Fzが作用した場合には、第1接続体62および第2接続体63がZ軸方向に延びているため、図9に示すように、補助起歪体60Aの傾動体61が弾性変形する。より具体的には、傾動体61は、第1接続体62から下方向の力を受けて、傾動体61のY軸方向正側の端部が下方に変位する。一方、第2接続体63は、支持体20に支持されているため、傾動体61のY軸方向負側の端部は、下方への変位が防止される。このため、傾動体61は、図9に示すように傾斜する。このようにして、受力体10に作用した力Fzが補助起歪体60Aにも作用し、補助起歪体60Aに歪みが生じ、変位する。補助起歪体60B、補助起歪体60Cおよび補助起歪体60Dも同様に弾性変形して歪みを生じさせ、変位する。
図示しないが、その他の方向を向く力や、各軸周りのモーメントが受力体10に作用した場合であっても、各補助起歪体60A〜60Dは弾性変形して歪みを生じさせ、変位する。
このため、本実施の形態による補助起歪体60A〜60Dを用いた場合には、受力体10が受けた力またはモーメントの作用を、検出起歪体30で受けて歪みを生じさせるだけでなく、補助起歪体60A〜60Dでも受けて歪みを生じさせることができる。このため、検出起歪体30に生じる応力を低減することができ、力覚センサ1の強度を向上させることができる。
また、Y軸方向の力Fyに対しては、本実施の形態による補助起歪体60A〜60Dは変形しやすくなっている。この場合、X軸方向の力Fxに対しても、本実施の形態による補助起歪体60A〜60Dは変形しやすくなっている。このことにより、Z軸周りのモーメントMzに対しても、本実施の形態による補助起歪体60A〜60Dは変形しやすくなっている。一方、Z軸方向の力Fzに対しては、本実施の形態による補助起歪体60A〜60Dは変形し難くなっている。この場合、X軸周りのモーメントMxおよびY軸周りのモーメントMyに対しても、本実施の形態による補助起歪体60A〜60Dは変形し難くなっている。このため、本実施の形態による補助起歪体60A〜60Dを用いた場合には、Z軸方向の力Fz、X軸周りのモーメントMxおよびY軸周りのモーメントMyに対する検出起歪体30の検出部Dの変位を抑制することができる。この場合、力Fz、モーメントMx、Myの作用により検出起歪体30の内部に生じる応力を低減することができ、力覚センサ1の強度を向上させることができる。このように、補助起歪体60A〜60Dを設けることにより、各力(Fx、Fy、Fz)および各モーメント(Mx、My、Mz)に対する強度のバランスを向上させることができ、各力と各モーメントの感度および定格値を揃えることができる。すなわち、各力および各モーメントに対する検出起歪体30の強度のバランスが崩れている場合であっても、補助起歪体60A〜60Dの形状や配置向きを調整することにより、各力および各モーメントに対する強度のバランスを向上させることができる。
このように本実施の形態によれば、受力体10と支持体20とが補助起歪体60A〜60Dによって接続され、補助起歪体60A〜60Dが、受力体10が受けた力またはモーメントの作用により弾性変形する。このことにより、検出起歪体30に生じる応力を低減することができ、力覚センサ1の強度を向上させることができる。この場合、力覚センサ1の破損を防止することができる。また、補助起歪体60A〜60Dの形状や配置向きを調整することにより、各力(Fx、Fy、Fz)および各モーメント(Mx、My、Mz)に対する強度のバランスを向上させることができ、各力および各モーメントの感度のバランスおよび定格値のバランスを向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、補助起歪体60A〜60Dの傾動体61は、第1接続体62を介して受力体10に接続されるとともに、第2接続体63を介して支持体20に接続されており、第1接続体62および第2接続体63が、受力体10が受けた力またはモーメントの作用により弾性変形する。このことにより、受力体10が受けた力またはモーメントの作用により第1接続体62および第2接続体63が弾性変形して歪みを生じさせ、変位させることができる。このため、検出起歪体30に生じる応力を低減することができ、力覚センサ1の強度を向上させることができる。また、第1接続体62と第2接続体63との間に傾動体61を設けることにより、補助起歪体60A〜60Dの設計の融通性を向上させることができる。すなわち、第1接続体62の寸法および第2接続体63の寸法だけでなく傾動体61の寸法などを設計パラメータに加えることができ、補助起歪体60A〜60Dを容易に設計することができ、各力および各モーメントに対する強度のバランスを容易に向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、補助起歪体60A〜60Dの第1接続体62と第2接続体63が、X軸方向またはY軸方向において互いに異なる位置に配置されている。このことにより、Z軸方向に直交する方向(例えば、X軸方向またはY軸方向)の力に対して補助起歪体60A〜60Dを変位しやすくすることができる。このため、当該方向の力に対して検出起歪体30の検出部D(ダイアフラム32)の変位を大きくすることができ、当該方向の力の検出精度を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、補助起歪体60Aの第1接続体62が、補助起歪体60Aの第2接続体63よりも補助起歪体60Bの側に配置され、補助起歪体60Bの第1接続体62が、補助起歪体60Bの第2接続体63よりも補助起歪体60Aの側に配置されている。このことにより、X軸方向の力Fx、Y軸方向の力FyまたはZ軸周りのモーメントMzが作用した場合に、補助起歪体60Aおよび補助起歪体60Bのうちの一方の補助起歪体の第1接続体62および第2接続体63が、受力体10がZ軸方向に変位することを規制することができる。また、補助起歪体60Cの第1接続体62が、補助起歪体60Cの第2接続体63よりも補助起歪体60Dの側に配置され、補助起歪体60Dの第1接続体62は、補助起歪体60Dの第2接続体63よりも補助起歪体60Cの側に配置されている。このことにより、同様にして、X軸方向の力Fx、Y軸方向の力FyまたはZ軸周りのモーメントMzが作用した場合に、受力体10が回転しながらZ軸方向に変位することを規制することができる。
なお、受力体10が回転しながらZ軸方向に変位することを許容できる場合には、第1接続体62と第2接続体63とが検出起歪体30の周囲において交互に配置されるようにしてもよい。すなわち、補助起歪体60Aの第1接続体62が、補助起歪体60Aの第2接続体63よりも補助起歪体60Bの側に配置され、補助起歪体60Bの第2接続体63が、補助起歪体60Bの第1接続体62よりも補助起歪体60Aの側に配置されていてもよい。他の補助起歪体についても同様である。
また、本実施の形態によれば、補助起歪体60A〜60Dの第1接続体62が、傾動体61の上端部61aに接続され、第2接続体63が、傾動体61の下端部61bに接続されている。このことにより、補助起歪体60A〜60Dの形状を簡素化することができる。この場合、補助起歪体60A〜60Dを機械加工で容易に作製することができる。
また、本実施の形態によれば、補助起歪体60A〜60Dの第1接続体62および第2接続体63が、Z軸方向に延びている。このことにより、補助起歪体60A〜60DをZ軸方向に変形し難くすることができる。このため、Z軸方向の力Fz、X軸周りのモーメントMxおよびY軸周りのモーメントMyに対する検出部Dの変位を抑制することができるとともに、力覚センサ1の強度をより一層向上させることができる。また、Y軸方向の力Fyに対して、Y軸方向に延びる傾動体61を有する補助起歪体60Aおよび補助起歪体60Cの弾性変形のしやすさに指向性が生じることを抑制することができる。例えば、Y軸方向正側の力Fyに対する補助起歪体60A、60Cの変位の大きさと、Y軸方向負側の力Fyに対する補助起歪体60A、60Cの変位の大きさとが、相違することを抑制できる。X軸方向の力Fxに対して、X軸方向に延びる傾動体61を有する補助起歪体60B、60Dについても同様である。このため、補助起歪体60A〜60Dを用いた場合であっても、検出起歪体30による力またはモーメントの検出精度が低下することを抑制することができる。
以下、上述した本実施の形態に対する変形例について説明する。ここでは、代表的に、補助起歪体60Aを例にとって説明するが、補助起歪体60B〜60Dにも同様にその変形例を適用することができる。
(第1の変形例)
なお、上述した本実施の形態においては、補助起歪体60Aの第1接続体62が、傾動体61の上端部61aに接続され、第2接続体63が、傾動体61の下端部61bに接続されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図10に示すように、第1接続体62は、傾動体61の下端部61bに接続され、第2接続体63が、傾動体61の上端部61aに接続されていてもよい。図10は、補助起歪体60Aの第1の変形例を示す正面図である。
図10に示す第1の変形例によれば、第1接続体62の長さ(または線路長)および第2接続体63の長さ(または線路長)を確保しつつ、受力体10と支持体20との間の寸法(力覚センサ1の高さ寸法)を低減することができる。この場合、図10に示すように、第1接続体62および第2接続体63は、L字状に形成されていてもよい。第1接続体62のうちZ軸方向に延びる部分と傾動体61との間には、スリット64が形成される。このことにより、受力体10から傾動体61までの第1接続体62の長さを確保することができ、第1接続体62をY軸方向に弾性変形しやすくすることができる。同様に、第2接続体63のうちZ軸方向に延びる部分と傾動体61との間には、スリット65が形成される。このことにより、支持体20から傾動体61までの第2接続体63の長さを確保することができ、第2接続体63をY軸方向に弾性変形しやすくすることができる。
(第2の変形例)
また、上述した本実施の形態においては、補助起歪体60Aの第1接続体62および第2接続体63が、Z軸方向に延びている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図11に示すように、第1接続体62および第2接続体63は、Z軸方向に対して傾斜する方向に延びていてもよい。図11は、補助起歪体60Aの第2の変形例を示す正面図である。
図11に示す第2の変形例によれば、補助起歪体60AをZ軸方向に変形しやすくすることができる。このため、Z軸方向の力Fz、X軸周りのモーメントMxおよびY軸周りのモーメントMyに対して検出起歪体30の検出部Dの変位を大きくすることができ、Z軸方向の力の検出精度を向上させることができる。なお、図11に示す傾動体61は、X軸方向で見たときに、第1接続体62および第2接続体63に沿うように平行四辺形状に形成されていてもよい。
また、図11に示す補助起歪体60Aを、同じ向きで2つ並べてもよい。例えば、検出起歪体30に対してX軸方向正側に、傾動体61がY方向に延びる2つの補助起歪体60Aが配置され、これら2つの補助起歪体60Aの第1接続体62同士が互いに近づくように配置されていてもよい。一方の補助起歪体60Aの第1接続体62は、当該補助起歪体60Aの第2接続体63よりも他方の補助起歪体60Bの側に配置され、他方の補助起歪体60Bの第1接続体62は、他方の補助起歪体60Bの第2接続体63よりも一方の補助起歪体60Aの側に配置されていてもよい。このことにより、X軸方向で見たときに、一方の補助起歪体60Aの第1接続体62および第2接続体63と、他方の補助起歪体60Bの第1接続体62および第2接続体63を、逆V字状に配置することができる。このため、X軸方向の力Fx、Y軸方向の力FyまたはZ軸周りのモーメントMzが作用した場合に、2つの補助起歪体60Aのうちの一方が、受力体10がZ軸方向に変位することを規制することができる。
(第3の変形例)
また、上述した本実施の形態においては、補助起歪体60Aの第1接続体62および第2接続体63が、Z軸方向に延びている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図12に示すように、補助起歪体60Aの第1接続体62および第2接続体63は、X軸方向(第1方向および第2方向に直交する方向)で見たときに湾曲していてもよい。図12は、補助起歪体60Aの第3の変形例を示す正面図である。
図12に示す第3の変形例によれば、第1接続体62および第2接続体63を弾性変形しやすくすることができる。
また、図12に示すように、X軸方向で見たときの第1接続体62の輪郭62pと傾動体61の輪郭61pとが、R輪郭部68aを介して接続されていてもよい。このことにより、第1接続体62と傾動体61との接続部において、応力を緩和させることができ、応力集中を抑制できる。このため、力覚センサ1の信頼性を向上させることができる。また、第2接続体63の輪郭63pと傾動体61の輪郭61pとが、R輪郭部68aを介して接続されていてもよい。このことにより、第2接続体63と傾動体61との接続部において、応力を緩和させることができ、応力集中を抑制できる。このため、力覚センサ1の信頼性を向上させることができる。すなわち、第1接続体62の輪郭62pおよび第2接続体63の輪郭63pの両方が、傾動体61の輪郭61pとR輪郭部68aを介して接続されていてもよく、第1接続体62の輪郭62pおよび第2接続体63の輪郭63pの一方が、傾動体61の輪郭61pとR輪郭部68aを介して接続されていてもよい。R輪郭部68aのR寸法は、例えば、2mm〜5mmであってもよい。後述するR輪郭部68bについても同様である。なお、このR輪郭部68aは、図12に示す補助起歪体60Aに適用されることに限られることはなく、図6等に示す他の補助起歪体60Aにも適用することができる。
また、図12に示すように、第1接続体62は、第1台座66を介して受力体10に接続されていてもよい。このことにより、湾曲した第1接続体62であっても、第1台座66によって受力体10に安定して取り付けることができる。一方、第2接続体63は、第2台座67を介して支持体20に接続されていてもよい。このことにより、湾曲した第2接続体63であっても、第2台座67によって支持体20に安定して取り付けることができる。例えば、第1台座66、第1接続体62、傾動体61、第2接続体63および第2台座67を、一体に連続状の板材で形成されてもよく、この場合には、第1台座66はボルト等で受力体10に固定されてもよく、第2台座67はボルト等で支持体20に固定されてもよい。なお、第1台座66および第2台座67は、図12に示す補助起歪体60Aに適用されることに限られることはなく、図6等に示す他の補助起歪体60Aにも適用することができる。
また、図12に示すように、X軸方向で見たときの補助起歪体60Aの第1接続体62の輪郭62pと第1台座66の輪郭66pとが、R輪郭部68bを介して接続されていてもよい。このことにより、第1接続体62と第1台座66との接続部において、応力を緩和させることができ、応力集中を抑制できる。また、補助起歪体60Aの第2接続体63の輪郭63pと第2台座67の輪郭67pとが、R輪郭部68bを介して接続されていてもよい。このことにより、第2接続体63と第2台座67との接続部においても、応力を緩和させることができ、応力集中を抑制できる。このため、力覚センサ1の信頼性を向上させることができる。
(第4の変形例)
また、上述した本実施の形態においては、補助起歪体60Aの第1接続体62および第2接続体63が、Y軸方向において互いに異なる位置に配置されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図13Aに示すように、第1接続体62および第2接続体63は、Z軸方向で見たときに互いに重なる位置に配置されていてもよい。図13Aは、補助起歪体60Aの第4の変形例を示す正面図である。
図13Aに示す第4の変形例によれば、第1接続体62および第2接続体63は、X軸方向において同じ位置に配置されるとともにY軸方向において同じ位置に配置されている。このことにより、Z軸方向の力Fz、X軸周りのモーメントMxおよびY軸周りのモーメントMyに対する検出部Dの変位を抑制することができるとともに、力覚センサ1の強度をより一層向上させることができる。この場合、X軸方向で見たときに補助起歪体60Aの第1接続体62と第2接続体63を一直線上に配置することができ、機械加工を容易化させることができる。
また、図13Aに示すように、傾動体61は、X軸方向で見たときに、Y軸方向に延びるスリット69aを含んでいてもよい。このスリット69aは、Y軸方向に長手方向を有するようにY軸方向に細長状に延びているが、傾動体61のY軸方向負側の端部においてY軸方向負側に開口している。そして、スリット69aは、X軸方向に傾動体61を貫通していてもよい。このようなスリット69aを設けることにより、補助起歪体60Aの第1接続体62および第2接続体63がZ軸方向に一直線上に配置されている場合であっても、Z軸方向の力Fzの作用を受けたときに傾動体61を弾性変形させて歪みを生じさせ、変位させることができる。この際、傾動体61のうちスリット69aのZ軸方向両側の部分が弾性変形しやすくなる。このため、Z軸方向の力Fzに対して検出起歪体30の検出部Dを変位させることができ、Z軸方向の力の検出精度を向上させることができる。
図13Aに示す例においては、補助起歪体60Aの第1接続体62および第2接続体63は、傾動体61のY軸方向負側の端部に接続されている。なお、第1接続体62および第2接続体63は、Y軸方向における傾動体61の任意の位置に接続されていてもよい。また、スリット69aが、傾動体61のY軸方向正側の端部においてY軸方向正側に開口している場合には、第1接続体62および第2接続体63は、傾動体61においてX軸方向正側の端部に接続されていてもよい。また、第1接続体62および第2接続体63は、Y軸方向において互いに異なる位置に配置されていてもよい。
なお、図13Aに示す補助起歪体60Aの更なる変形例として、図13Bに示すように補助起歪体60Aを構成してもよい。図13Bは、図13Aに示す補助起歪体60Aの更なる変形例を示す正面図である。
図13Bに示すように、補助起歪体60Aの傾動体61は、X軸方向で見たときに、Y軸方向に延びるスリット69bを含んでいてもよい。このスリット69bは、Y軸方向に長手方向を有するようにY軸方向に細長状に延びているが、傾動体61のY軸方向負側の端部およびY軸方向正側の端部のいずれにおいても開口していない。すなわち、スリット69bは、X軸方向で見たときに閉じた形状を有している。スリット69bは、X軸方向に傾動体61を貫通していてもよい。このようなスリット69bを設けることにより、補助起歪体60Aの第1接続体62および第2接続体63がZ軸方向に一直線上に配置されている場合であっても、Z軸方向の力Fzの作用を受けたときに傾動体61を弾性変形させて歪みを生じさせ、変位させることができる。この際、図13Aに示す例と同様に、傾動体61のうちスリット69bのZ軸方向両側の部分が弾性変形しやすくなる。このため、Z軸方向の力Fzに対して検出起歪体30の検出部Dを変位させることができ、Z軸方向の力の検出精度を向上させることができる。
図13Bに示す例においては、補助起歪体60Aの第1接続体62および第2接続体63は、傾動体61のY軸方向の中央部に接続されている。より具体的には、図13Bに示す補助起歪体60Aの傾動体61は、図13Aに示す傾動体61を、Y軸に対して線対称となるように左右に2つ並べて一体化させた形状を有している。図13Bに示す傾動体61およびスリット69bは、X軸方向で見たときに、第1接続体62および第2接続体63を中心としてY軸方向において左右対称に形成されている。なお、第1接続体62および第2接続体63は、Y軸方向における傾動体61の任意の位置に接続されていてもよい。また、第1接続体62および第2接続体63は、Y軸方向において互いに異なる位置に配置されていてもよい。
(第5の変形例)
また、上述した本実施の形態においては、補助起歪体60Aの第1接続体62と第2接続体63が、X軸方向において同じ位置に配置されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図14Aおよび図14Bに示すように、補助起歪体60Aの第1接続体62と受力体10との接続位置と、第2接続体63と支持体20との接続位置は、X軸方向において互いに異なる位置に配置されていてもよい。第1接続体62および第2接続体63は、Y軸方向において同じ位置に配置されてもよい。図14Aは、補助起歪体60Aの第5の変形例を示す正面図であり、図14Bは、図14AのC−C線断面図である。
また、図14Bに示すように、傾動体61は、Z軸方向で見たときに、Y軸方向に延びるスリット70aを含んでいてもよい。このスリット70aは、Y軸方向に長手方向を有するようにY軸方向に細長状に延びているが、傾動体61のY軸方向負側の端部においてY軸方向負側に開口している。そして、スリット70aは、Z軸方向に傾動体61を貫通していてもよい。
第1接続体62は、傾動体61のうちスリット70aに対してX軸方向正側の部分に接続されている。図14Aに示す例では、第1接続体62は、Z軸方向に延びており、スリット70aに対してX軸方向正側(図14Bにおける上側)に配置されている。一方、第2接続体63は、傾動体61のうちスリット70aに対してX軸方向負側の部分に接続されている。図14Aに示す例では、第2接続体63は、Z軸方向に延びており、スリット70aに対してX軸方向負側(図14Bにおける下側)に配置されている。このようにして、第1接続体62と受力体10との接続位置(第1接続体62の上端)と、第2接続体63と支持体20との接続位置(第2接続体63の下端)とは、X軸方向において互いに異なっている。そして、第1接続体62と第2接続体63とは、X軸方向において互いに異なる位置に配置されている。
このようなスリット70aを設けることにより、第1接続体62および第2接続体63がZ軸方向に延びている場合であっても、Z軸方向の力Fzの作用を受けたときに傾動体61を弾性変形させて歪みを生じさせ、変位させることができる。この際、傾動体61のうちスリット70aのX軸方向両側の部分が弾性変形しやすくなる。このため、Z軸方向の力Fzに対して検出起歪体30の検出部Dを変位させることができ、Z軸方向の力の検出精度を向上させることができる。図14Aおよび図14Bに示す例では、Z軸方向の力Fzに対してはY軸方向に延びる傾動体61を弾性変形させて歪みを生じさせているため、第1接続体62および第2接続体63のZ軸方向の長さを低減することができる。このため、受力体10と支持体20との間の寸法(力覚センサ1の高さ寸法)を低減することができる。
図14Aおよび図14Bに示す第5の変形例によれば、補助起歪体60Aの第1接続体62および第2接続体63は、受力体10にY軸方向の力Fyが作用したときに変位しやすくすることができる。例えば、Z軸方向の力Fzの作用よりも、Y軸方向の力Fyの作用によって変位しやすくすることができ、力Fyに対する剛性を弱めることができる。このため、図13Aに示す補助起歪体60Aと同じ性能を得ることができる。
図14Aおよび図14Bに示す例においては、補助起歪体60Aの第1接続体62および第2接続体63は、傾動体61のY軸方向負側の端部に接続されている。なお、第1接続体62および第2接続体63は、Y軸方向における傾動体61の任意の位置に接続されていてもよい。また、スリット70aが、傾動体61のY軸方向正側の端部においてY軸方向正側に開口している場合には、第1接続体62および第2接続体63は、傾動体61においてY軸方向正側の端部に接続されていてもよい。また、第1接続体62および第2接続体63は、Y軸方向において互いに異なる位置に配置されていてもよい。
なお、図14Aおよび図14Bに示す補助起歪体60Aの更なる変形例として、図14Cおよび図14Dに示すように補助起歪体60Aを構成してもよい。図14Cは、図14Aに示す補助起歪体60Aの更なる変形例を示す正面図であり、図14Dは、図14CのD−D線断面図である。
図14Cのおよび図14Dに示すように、Z軸方向で見たときに、Y軸方向に延びるスリット70bを含んでいてもよい。このスリット70bは、Y軸方向に長手方向を有するようにY軸方向に細長状に延びているが、傾動体61のY軸方向負側の端部およびY軸方向正側の端部のいずれにおいても開口していない。すなわち、スリット70bは、Z軸方向で見たときに閉じた形状を有している。スリット70bは、Z軸方向に傾動体61を貫通していてもよい。
第1接続体62は、傾動体61のうちスリット70bに対してX軸方向正側の部分に接続されている。図14Cに示す例では、第1接続体62は、Z軸方向に延びており、スリット70bに対してX軸方向正側(図14Dにおける上側)に配置されている。一方、第2接続体63は、傾動体61のうちスリット70bに対してX軸方向負側の部分に接続されている。図14Cに示す例では、第2接続体63は、Z軸方向に延びており、スリット70bに対してX軸方向負側(図14Dにおける下側)に配置されている。このようにして、第1接続体62と受力体10との接続位置と、第2接続体63と支持体20との接続位置とは、X軸方向において互いに異なっている。そして、第1接続体62と第2接続体63とは、X軸方向において互いに異なる位置に配置されている。
このようなスリット70bを設けることにより、第1接続体62および第2接続体63がZ軸方向に延びている場合であっても、Z軸方向の力Fzの作用を受けたときに傾動体61を弾性変形させて歪みを生じさせ、変位させることができる。この際、図14Aおよび図14Bに示す例と同様に、傾動体61のうちスリット70bのX軸方向両側の部分が弾性変形しやすくなる。このため、Z軸方向の力Fzに対して検出起歪体30の検出部Dを変位させることができ、Z軸方向の力の検出精度を向上させることができる。
図14Cおよび図14Dに示す例においては、補助起歪体60Aの第1接続体62および第2接続体63は、傾動体61のY軸方向の中央部に接続されている。より具体的には、図14Cおよび図14Dに示す補助起歪体60Aの傾動体61は、図14Aおよび図14Bに示す傾動体61を、Y軸に対して線対称となるように左右に2つ並べて一体化させた形状を有している。図14Cおよび図14Dに示す傾動体61およびスリット70bは、X軸方向で見たときに、第1接続体62および第2接続体63を中心としてY軸方向において左右対称に形成されている。なお、第1接続体62および第2接続体63は、Y軸方向における傾動体61の任意の位置に接続されていてもよい。また、第1接続体62および第2接続体63は、Y軸方向において互いに異なる位置に配置されていてもよい。
また、上述した図14A〜図14Dに示す例では、補助起歪体60Aの第1接続体62と受力体10との接続位置と、第2接続体63と支持体20との接続位置とが、X軸方向において互いに異なる位置に配置されている例を示した。しかしながら、このことに限られることはない。例えば、図14Eに示すように、第1接続体62と受力体10との接続位置と、第2接続体63と支持体20との接続位置とは、X軸方向において同じ位置に配置されていてもよい。図14Eは、図14Aおよび図14Cに示す補助起歪体60Aの側面図であって、図14Aおよび図14CにおいてY軸方向正側(図14Aおよび図14Cの右側)から見た図である。
例えば、図14Eに示すように、第1接続体62が、Y軸方向で見たときに、クランク状に形成されている。図14Eに示す第1接続体62は、受力体10に接続された第1部分62aと、傾動体61に接続された第2部分62bと、第1部分62aと第2部分62bとを接続する第3部分62cと、を含んでいる。第1部分62aおよび第2部分62bは、Z軸方向に延び、第3部分62cは、X軸方向に延びている。
このように第1接続体62がクランク状に形成されていることにより、第1接続体62と受力体10との接続位置を、X軸方向負側(図14Eにおける左側)にずらすことができる。すなわち、第1接続体62と傾動体61との接続位置(第1接続体62の下端、第2部分62bの下端)と、第2接続体63と傾動体61との接続位置(第2接続体63の上端)は、X軸方向に異なる位置に配置されている。しかしながら、第1接続体62が、Y軸方向で見たときにクランク状に形成されているため、第1接続体62(第1部分62a)と受力体10との接続位置と、第2接続体63と支持体20との接続位置を、X軸方向において同じ位置に配置することができる。
なお、第1接続体62がクランク状に形成されることに限られることはなく、第2接続体63がクランク状に形成されて、第1接続体62と受力体10との接続位置と、第2接続体63と支持体20との接続位置を、X軸方向において同じ位置に配置してもよい。また、第1接続体62および第2接続体63のいずれもが、Y軸方向で見たときにクランク状に形成されて、第1接続体62と受力体10との接続位置と、第2接続体63と支持体20との接続位置とが、X軸方向において同じ位置に配置されるようにしてもよい。更に、第1接続体62と受力体10との接続位置と、第2接続体63と支持体20との接続位置を、X軸方向において同じ位置に配置することができれば、第1接続体62または第2接続体63がクランク状に形成されていることに限られることはない。
(第6の変形例)
また、上述した本実施の形態においては、補助起歪体60Aが、傾動体61と、傾動体61と受力体10とを接続する第1接続体62と、傾動体61と支持体20とを接続する第2接続体63と、を有している例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図15に示すように、補助起歪体60Aが、受力体10から支持体20に延びる接続体71を有していてもよく、接続体71は、受力体10が受けた力またはモーメントの作用により弾性変形する。接続体71は、Z軸方向に対して傾斜していてもよい。図15は、補助起歪体60Aの第6の変形例を示す正面図である。
図15に示す第6の変形例によれば、接続体71の長さ(線路長)を長くすることができる。このため、接続体71を弾性変形しやすくすることができる。このため、検出部Dの変位を大きくすることができ、検出精度を向上させることができる。また、補助起歪体60Aの構造および形状を簡素化することができる。なお、Y軸方向に対する接続体71の傾斜角をθとした場合、この傾斜角θを大きくする(90°に近づける)ことにより、Z軸方向の力Fz、X軸周りのモーメントMxおよびY軸周りのモーメントMyに対して接続体71を変形し難くすることができ、X軸方向の力Fx、Y軸方向の力FyおよびZ軸周りのモーメントMzに対して接続体71を変形しやすくすることができる。一方、傾斜角θを小さくする(0°に近づける)ことにより、Z軸方向の力Fz、X軸周りのモーメントMxおよびY軸周りのモーメントMyに対して接続体71を変形しやすくすることができ、X軸方向の力Fx、Y軸方向の力FyおよびZ軸周りのモーメントMzに対して接続体71を変形し難くすることができる。
また、図15に示すように、接続体71は、第1台座66を介して受力体10に接続されていてもよい。このことにより、傾斜した接続体71であっても、第1台座66によって受力体10に安定して取り付けることができる。また、接続体71は、第2台座67を介して支持体20に接続されていてもよい。このことにより、傾斜した接続体71であっても、第2台座67によって支持体20に安定して取り付けることができる。例えば、第1台座66、接続体71および第2台座67を、一体に連続状の板材で形成されてもよく、この場合には、第1台座66はボルト等で受力体10に固定されてもよく、第2台座67はボルト等で支持体20に固定されてもよい。また、第1台座66と、接続体71と、第2台座67とは、それぞれ別部材で形成されていてもよく、この場合には、接続体71と第1台座66とをボルト等で固定してもよく、接続体71と第2台座67とをボルト等で固定してもよい。
(第7の変形例)
また、上述した本実施の形態においては、補助起歪体60Aが、傾動体61と、傾動体61と受力体10とを接続する第1接続体62と、傾動体61と支持体20とを接続する第2接続体63と、を有している例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図16Aおよび図16Bに示すように、補助起歪体60Aは、受力体10に接続されるY軸方向に延びる第1傾動体72と、支持体20に接続されるY軸方向に延びる第2傾動体73と、第1傾動体72と第2傾動体73とを接続する接続体74と、を有していてもよい。第1傾動体72と第2傾動体73とは、X軸方向において互いに異なる位置に離間して配置されており、図16Bにおいては、第1傾動体72が、第2傾動体73よりもX軸方向正側に配置されている。接続体74は、受力体10が受けた力またはモーメントの作用により弾性変形可能になっていてもよい。図16Aは、補助起歪体60Aの第7の変形例を示す正面図であり、図16Bは、図16AのE−E線断面図である。
図16Aおよび図16Bに示す第7の変形例によれば、受力体10が力又はモーメントを受けたときに、接続体74を弾性変形させて歪みを生じさせ、変位させることができる。
また、図16Aに示すように、第1傾動体72は、第1台座66を介して受力体10に接続されていてもよい。第1台座66によって、第1傾動体72が弾性変形するためのスペースを、第1傾動体72と受力体10との間に確保することができる。第2傾動体73は、第2台座67を介して支持体20に接続されていてもよい。第2台座67によって、第2傾動体73が弾性変形するためのスペースを、第2傾動体73と支持体20との間に確保することができる。第1台座66と受力体10との接続位置と、第2台座67と支持体20との接続位置は、X軸方向において互いに異なる位置に配置されている。第1台座66および第2台座67は、Y軸方向において同じ位置に配置されていてもよい。
また、図16Aおよび図16Bに示すように、補助起歪体60Aの第1傾動体72は、Y軸方向において互いに異なる位置で受力体10および接続体74に接続されていてもよい。補助起歪体60Aの第2傾動体73は、Y軸方向において互いに異なる位置で支持体20および接続体74に接続されていてもよい。より具体的には、Y軸方向における負側の端部において、第1傾動体72が第1台座66を介して受力体10に接続されるとともに、第2傾動体73が第2台座67を介して支持体20に接続されている。また、Y軸方向における正側の端部において、第1傾動体72および第2傾動体73が接続体74に接続されている。しかしながら、このことに限られることはなく、第1傾動体72はY軸方向における任意の位置で受力体10に接続されていてもよく、第2傾動体73はY軸方向における任意の位置で支持体20に接続されていてもよい。例えば、Y軸方向における正側の端部において、第1傾動体72が第1台座66を介して受力体10に接続されるとともに、第2傾動体73が第2台座67を介して支持体20に接続されてもよい。この場合、Y軸方向における負側の端部において、第1傾動体72および第2傾動体73が接続体74に接続されていてもよい。
また、図16Aに示すように、接続体74は、Z軸方向に沿う長手方向を有していてもよい。この場合、Y軸方向の力Fyの作用を受けたときに、接続体74を弾性変形させて歪みを生じさせ、変位させることができる。このため、Y軸方向の力Fyに対して検出起歪体30の検出部Dをそれぞれ変位させることができ、Y軸方向の力の検出精度をそれぞれ向上させることができる。また、接続体74が、Z軸方向に沿う方向に長手方向を有している場合、接続体74の断面においてZ軸方向の寸法が長く、Y軸方向の寸法が短くなる。このことにより、Z軸方向の力Fzに対しては、接続体74は弾性変形し難くなり、力Fzに対する変位を抑制することができる。一方、Y軸方向の力Fyに対しては、上述したように弾性変形しやすくすることができる。
なお、図16Aおよび図16Bに示す補助起歪体60Aの更なる変形例として、図16Cおよび図16Dに示すように補助起歪体60Aを構成してもよい。図16Cは、図16Aに示す補助起歪体60Aの更なる変形例を示す正面図であり、図16Dは、図16CのF−F線断面図である。
図16Cおよび図16Dに示すように、Y軸方向における両側の端部のそれぞれにおいて、第1傾動体72および第2傾動体73が接続体74に接続されていてもよい。この場合、Y軸方向における一対の接続体74の間の位置で、第1傾動体72が第1台座66を介して受力体10に接続されるとともに、第2傾動体73が第2台座67を介して支持体20に接続されていてもよい。例えば、第1台座66は、第1傾動体72のY軸方向の中央部に接続されていてもよい。第2台座67は、第2傾動体73のY軸方向の中央部に接続されていてもよい。より具体的には、図16Cおよび図16Dに示す第1傾動体72、第2傾動体73および接続体74は、図16Aおよび図16Bに示す第1傾動体72、第2傾動体73および接続体74を、Y軸に対して線対称となるように左右に2つ並べて一体化させた形状を有している。図16Cおよび図16Dに示す第1傾動体72、第2傾動体73および接続体74は、X軸方向で見たときに、第1台座66および第2台座67を中心としてY軸方向において左右対称に形成されている。この場合、第1傾動体72、第2傾動体73および接続体74は、Z軸方向で見たときに矩形枠状に形成されるようになる。なお、第1傾動体72は、Y軸方向における任意の位置で受力体10に接続されていてもよく、第2傾動体73は、Y軸方向における任意の位置で支持体20に接続されていてもよい。また、第1傾動体72が受力体10に接続される位置と、第2傾動体73が支持体20に接続される位置とは、Y軸方向において互いに異なる位置であってもよい。
また、上述した図16A〜図16Dに示す例では、第1台座66と受力体10との接続位置と、第2台座67と支持体20との接続位置が、X軸方向において互いに異なる位置に配置されている例を示した。しかしながら、このことに限られることはない。例えば、図16Eに示すように、第1台座66と受力体10との接続位置と、第2台座67と支持体20との接続位置とは、X軸方向において同じ位置に配置されていてもよい。図16Eは、図16Aおよび図16Cに示す補助起歪体60Aの側面図であって、図16Aおよび図16CにおいてY軸方向正側(図16Aおよび図16Cの右側)から見た図である。
例えば、図16Eに示すように、第1台座66が、Y軸方向で見たときに、クランク状に形成されている。図16Eに示す第1台座66は、受力体10に接続された第1部分66aと、第1傾動体72に接続された第2部分66bと、第1部分66aと第2部分66bとを接続する第3部分66cと、を含んでいる。第1部分66aおよび第2部分66bは、Z軸方向に延び、第3部分66cは、X軸方向に延びている。
このように第1台座66がクランク状に形成されていることにより、第1台座66と受力体10との接続位置を、X軸方向負側(図16Eにおける左側)にずらすことができる。すなわち、第1台座66と第1傾動体72との接続位置(第1台座66の下端、第2部分66bの下端)と、第2台座67と第2傾動体73との接続位置(第2台座67の上端)は、X軸方向に異なる位置に配置されている。しかしながら、第1台座66が、Y軸方向で見たときにクランク状に形成されているため、第1台座66(第1部分66a)と受力体10との接続位置と、第2台座67と支持体20との接続位置を、X軸方向において同じ位置に配置することができる。
なお、第1台座66がクランク状に形成されることに限られることはなく、第2台座67がクランク状に形成されて、第1台座66と受力体10との接続位置と、第2台座67と支持体20との接続位置を、X軸方向において同じ位置に配置してもよい。また、第1台座66および第2台座67のいずれもが、Y軸方向で見たときにクランク状に形成されて、第1台座66と受力体10との接続位置と、第2台座67と支持体20との接続位置とが、X軸方向において同じ位置に配置されるようにしてもよい。更に、第1台座66と受力体10との接続位置と、第2台座67と支持体20との接続位置を、X軸方向において同じ位置に配置することができれば、第1台座66または第2台座67がクランク状に形成されていることに限られることはない。
(第8の変形例)
また、上述した本実施の形態においては、力覚センサ1が静電容量方式である例について説明した。すなわち、検出素子40が容量素子として構成されて、固定電極Efと、固定電極Efに対向する共通変位電極Edと、を有している例について説明した。しかしながら、力覚センサ1による力またはモーメントの検出方式はこれに限られることはない。例えば、力覚センサ1は、歪みゲージ方式であってもよい。すなわち、図17Aおよび図17Bに示すように、検出素子40は、検出起歪体90に設けられた歪みゲージ101を有していてもよい。図17Aは、第8の変形例における力覚センサ1を示す平面図であり、図17Bは、図17AのG−G線断面図である。
次に、歪みゲージ方式の力覚センサ1について説明する。図17A、図17Bに示す力覚センサ1においては、受力体10と支持体20とが検出起歪体90で接続され、この検出起歪体90が、受力体10が受けた力またはモーメントの作用により弾性変形する検出部Dを有している。この検出部Dに生じた弾性変形が、対応する検出素子100で検出され、検出回路50で、力またはモーメントを示す電気信号が出力される。
検出起歪体90は、外側リング部91と、外側リング部91と同芯状に設けられた内側リング部92と、複数の(ここでは、4つの)梁部93と、を有している。梁部93は、検出部Dを構成しており、断面が矩形状に形成されている。外側リング部91には円環状の接続リング部94が固定されている。この接続リング部94は受力体10に固定されている。また、内側リング部92には円環状の支持リング部95が固定されている。この支持リング部95は支持体20に固定されている。
各検出素子100は、対応する梁部93に設けられた歪みゲージ101を有している。より具体的には、梁部93の両側面(Z方向に延びる面)のうちの各端部にそれぞれ2個の歪みゲージ101が設けられている。梁部93の上面にも2個の歪みゲージ101が設けられている。図17Aに示すように、歪みゲージ101は、梁部93の両端部(すなわち、外側リング部91と梁部93との接続部分、および内側リング部92と梁部93との接続部分)に設けられている。検出部Dは、各梁部93に設けられており、Z軸方向で見たときに外側リング部91および内側リング部92の周方向において均等に配置されている。なお、梁部93の個数は4つに限られることはなく、任意である。
このような構成により、受力体10が力またはモーメントの作用を受けた際、各梁部93に設けられた歪みゲージ101により、受力体10に作用した力またはモーメントの向きと大きさを検出することができる。
図17Aおよび図17Bに示す力覚センサ1においても、上述した本実施の形態と同様に、受力体10と支持体20との間に補助起歪体60A〜60Dが配置されている。補助起歪体60A〜60Dは、外側リング部91と支持体20とを接続している。補助起歪体60A〜60Dは、Z軸方向で見たときに、検出起歪体90の周囲に配置されており、検出起歪体90の外側に配置されている。図17Aおよび図17Bに示す補助起歪体60A〜60Dには、上述した本実施の形態および各変形例における補助起歪体60A〜60Dを適用することができるため、ここでは詳細な説明は省略する。
図17Aおよび図17Bに示す第8の変形例によれば、受力体10が力またはモーメントの作用を受けた際、受力体10と支持体20とを接続する各補助起歪体60A〜60Dも、弾性変形して歪みを生じさせる。このことにより、歪みゲージ方式の力覚センサ1であっても、検出起歪体90に生じる応力を低減することができ、力覚センサ1の強度を向上させることができる。この場合、力覚センサ1の破損を防止することができる。
ここで、図17Aに示すように、外側リング部91と内側リング部92とは、XY平面内に配置された4本の梁部93で接続されているため、X軸周りのモーメントMxおよびY軸周りのモーメントMyに対しては、梁部93は弾性変形しやすく、変位しやすくなっている。これに対して、X軸方向の力FxおよびY軸方向の力Fyに対しては、梁部93に引っ張る方向または圧縮する方向の力が作用するため、梁部93は弾性変形し難く、変位し難くなっている。このため、図17Aに示す歪みゲージ型力覚センサ1では、力Fx、Fyに対しては変位し難いが、モーメントMx、Myに対しては、変位しやすいという傾向にある。一方、上述した補助起歪体60A〜60Dは、力Fx、Fyに対しては変位しやすく、Z軸方向の力が作用するモーメントMx、Myに対しては、変位し難いという傾向にある。このため、図17Aに示す歪みゲージ型力覚センサ1の検出起歪体90と、補助起歪体60A〜60Dとを組み合わせることにより、各力(Fx、Fy、Fz)および各モーメント(Mx、My、Mz)に対する強度のバランスを向上させることができる。この結果、各力と各モーメントの感度および定格値を揃えることができ、最適な力覚センサを構成することができる。
なお、図17Aおよび図17Bに示す力覚センサ1においては、受力体10および支持体20の平面形状が、円形状である例を示しているが、これに限られることはない。また、外装体80が設けられていない例を示しているが、これに限られることはない。
また、力覚センサ1は、歪みゲージ方式でなくてもよく、例えば、圧電方式であってもよい。この場合、図17Aに示す歪みゲージ101の代わりに圧電素子(図示せず)を梁部93に設けてもよい。このことにより、受力体10が力またはモーメントの作用を受けて各梁部93が弾性変形して歪みが生じると、圧電素子が電荷を発生する。この電荷を取り出すことにより、検出部Dに生じた弾性変形を検出することができる。このため、検出回路50によって、受力体10に作用した力またはモーメントを示す電気信号を出力することができる。
また、力覚センサ1は、例えば、光学方式であってもよい。この場合、固定部材(例えば、図4に示す支持体20)に受発光素子(図示せず)が取り付けられ、力の作用によって変位する変位部材(例えば、図4に示すダイアフラム32)に、受発光素子に対向するように反射面が形成される。このことにより、受力体10が力またはモーメントの作用を受けて変位部材が変位すると、受発光素子から発せられて反射面で反射した光が受発光素子に到達する位置が、光が発せられた位置からずれる。この位置の変化量を受発光素子が検出することにより、変位部材に生じた変位を検出することができる。このため、検出回路50によって、受力体10に作用した力またはモーメントを示す電気信号を出力することができる。
本発明は上記実施の形態および変形例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態および変形例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。実施の形態および変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態および変形例にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
次に、図18および図19を用いて、本発明による実施例について説明する。図18は、補助起歪体を備えていない静電容量方式の力覚センサをモデルとして、検出起歪体に作用する最大応力と、最大応力が発生した箇所における変位をFEM解析で求めた結果である。図18の表中に示す最大応力と変位は、解析結果で得られた値の概算値となっている。Fxは、X軸方向の力として100Nを作用させた場合の最大応力と変位を示しており、Fyは、Y軸方向の力として100Nを作用させた場合の最大応力と変位を示しており、Fzは、Z軸方向の力として100Nを作用させた場合の最大応力と変位を示している。Mxは、X軸周りのモーメントとして2N・mを作用させた場合の最大応力と変位を示し、Myは、Y軸周りのモーメントとして2N・mを作用させた場合の最大応力と変位を示しており、Mzは、Z軸周りのモーメントとして2N・mを作用させた場合の最大応力と変位を示している。ここで、2N・mというモーメントは、力覚センサとエンドエフェクタ1200(図1参照)までの長さを0.02mとし、定格の力100Nが作用したときに生じるモーメントの値である。
図18に示すように、このモデルの力覚センサでは、Mx、Myを作用させた場合の最大応力が比較的大きくなっている。このため、このモデルの力覚センサでは、Mx、Myとして作用するモーメントが大きくなると、強度限界に近づく可能性がある。
一方、図19には、図18のモデルとなった静電容量方式の力覚センサに4つの補助起歪体60A〜60Dを設けた場合の最大応力と変位を示している。ここでは、図6に示す補助起歪体60A〜60Dを採用している。図19では、Fx、Fy、Fzとして、100Nの力を作用させた場合の最大応力と変位を示しているが、Mx、My、Mzとしては、10N・mのモーメントをそれぞれ作用させた場合の最大応力と変位を示している。ここで、10N・mというモーメントは、力覚センサ1とエンドエフェクタ1200(図1参照)までの長さを0.1mとし、定格の力100Nが作用したときに生じるモーメントの値である。
図18に示す解析の条件よりも作用させるモーメントMx、My、Mzを大きくしているが、図19に示す最大応力は、図18に示す最大応力よりも小さくなっている。このことから、補助起歪体が設けられることにより、検出起歪体30に生じる応力を低減することができ、力覚センサ1の強度を向上させることができることが確認できた。なお、図19に示す力Fx、Fy、Fzが作用した場合の変位も、図18に示す変位よりも小さくなっている。しかしながら、5μm程度の変位があれば、力またはモーメントの検出は精度良く行うことができると考えられる。
また、図18に示す補助起歪体を備えていない静電容量型の力覚センサでは、定格荷重が100N、定格モーメントが2N・mに設定される。一方、図19に示す補助起歪体を備えた静電容量型の力覚センサでは、定格荷重が100N、定格モーメントが10N・mに設定することができる。このため、力覚センサ1の性能を向上させて、定格荷重および定格モーメントを高めることができる。この結果、使い勝手が良い力覚センサ1を得ることができる。
1 力覚センサ
10 受力体
20 支持体
30 検出起歪体
40 検出素子
50 検出回路
60A〜60D 補助起歪体
61 傾動体
61a 上端部
61b 下端部
61p 輪郭
62 第1接続体
62p 輪郭
63 第2接続体
63p 輪郭
64 スリット
65 スリット
66 第1台座
66p 輪郭
67 第2台座
67p 輪郭
68 R輪郭部
69a、69b スリット
70a、70b スリット
71 接続体
72 第1傾動体
73 第2傾動体
74 接続体
80 外装体
81 緩衝部材
90 検出起歪体
91 外側リング部
92 内側リング部
93 梁部
94 接続リング部
95 支持リング部
100 検出素子
101 歪みゲージ
1000 産業用ロボット
1100 ロボット本体
1200 エンドエフェクタ
1300 電気ケーブル
1400 制御部

Claims (35)

  1. 検出対象となる力またはモーメントの作用を受ける受力体と、
    第1方向において前記受力体の一側に配置され、前記受力体を支持する支持体と、
    前記受力体と前記支持体とを接続し、前記受力体が受けた力またはモーメントの作用により弾性変形する検出部を有する検出起歪体と、
    前記検出部に生じた弾性変形を検出する検出素子と、
    前記検出素子の検出結果に基づいて、前記検出起歪体に作用した力またはモーメントを示す電気信号を出力する検出回路と、
    前記受力体と前記支持体とを接続し、前記受力体が受けた力またはモーメントの作用により弾性変形する補助起歪体と、を備えた、力覚センサ。
  2. 前記補助起歪体は、第1方向に直交する第2方向に延びる傾動体と、前記受力体と前記傾動体とを接続する第1接続体であって、前記受力体が受けた力またはモーメントの作用により弾性変形可能な第1接続体と、前記傾動体と前記支持体とを接続する第2接続体であって、前記受力体が受けた力またはモーメントの作用により弾性変形可能な第2接続体と、を有している、請求項1に記載の力覚センサ。
  3. 前記第1接続体と前記第2接続体は、前記第2方向において互いに異なる位置に配置されている、請求項2に記載の力覚センサ。
  4. 前記受力体と前記支持体とは、前記第1方向で見たときに、前記検出起歪体の周囲に配置された複数の前記補助起歪体で接続されており、
    複数の前記補助起歪体は、前記検出起歪体の周囲において互いに隣り合う第1補助起歪体および第2補助起歪体を有し、
    前記第1補助起歪体の前記第1接続体は、前記第1補助起歪体の前記第2接続体よりも前記第2補助起歪体の側に配置され、
    前記第2補助起歪体の前記第1接続体は、前記第2補助起歪体の前記第2接続体よりも前記第1補助起歪体の側に配置されている、請求項3に記載の力覚センサ。
  5. 前記受力体と前記支持体とは、前記第1方向で見たときに、前記検出起歪体の周囲に配置された複数の前記補助起歪体で接続されており、
    複数の前記補助起歪体は、前記検出起歪体の周囲において互いに隣り合う第1補助起歪体および第2補助起歪体を有し、
    前記第1補助起歪体の前記第1接続体は、前記第1補助起歪体の前記第2接続体よりも前記第2補助起歪体の側に配置され、
    前記第2補助起歪体の前記第2接続体は、前記第2補助起歪体の前記第1接続体よりも前記第1補助起歪体の側に配置されている、請求項3に記載の力覚センサ。
  6. 前記第1接続体は、前記傾動体における前記受力体の側の端部に接続され、前記第2接続体は、前記傾動体における前記支持体の側の端部に接続されている、請求項3〜5のいずれか一項に記載の力覚センサ。
  7. 前記第1接続体は、前記傾動体における前記支持体の側の端部に接続され、前記第2接続体は、前記傾動体における前記受力体の側の端部に接続されている、請求項3〜5のいずれか一項に記載の力覚センサ。
  8. 前記第1接続体および前記第2接続体は、前記第1方向に延びている、請求項3〜7のいずれか一項に記載の力覚センサ。
  9. 前記第1接続体および前記第2接続体は、前記第1方向に対して傾斜する方向に延びている、請求項3〜7のいずれか一項に記載の力覚センサ。
  10. 前記第1接続体および前記第2接続体は、前記第1方向および前記第2方向に直交する方向で見たときに湾曲している、請求項3〜7のいずれか一項に記載の力覚センサ。
  11. 前記第1接続体と前記第2接続体は、前記第1方向で見たときに、互いに重なる位置に配置され、
    前記傾動体は、前記第1方向および前記第2方向に直交する方向で見たときに、前記第2方向に延びる、前記傾動体の一側の端部において開口するスリットを含んでいる、請求項2に記載の力覚センサ。
  12. 前記第1接続体と前記第2接続体は、前記第1方向で見たときに、互いに重なる位置に配置され、
    前記傾動体は、前記第1方向および前記第2方向に直交する方向で見たときに、前記第2方向に延びる、閉じた形状を有するスリットを含んでいる、請求項2に記載の力覚センサ。
  13. 前記傾動体は、前記第1方向および前記第2方向に直交する方向で見たときに、前記第1接続体および前記第2接続体を中心として前記第2方向において左右対称に形成されている、請求項12に記載の力覚センサ。
  14. 前記第1方向および前記第2方向に直交する方向で見たときに、前記第1接続体の輪郭および前記第2接続体の輪郭のうちの少なくとも一方と前記傾動体の輪郭とがR輪郭部を介して接続されている、請求項2〜13のいずれか一項に記載の力覚センサ。
  15. 前記傾動体は、前記第1方向で見たときに、前記第2方向に延びる、前記傾動体の一側の端部において開口するスリットを含み、
    前記第1接続体は、前記傾動体のうち前記スリットに対して一側の部分に接続され、
    前記第2接続体は、前記傾動体のうち前記スリットに対して他側の部分に接続されている、請求項2に記載の力覚センサ。
  16. 前記傾動体は、前記第1方向で見たときに、前記第2方向に延びる、閉じた形状を有するスリットを含み、
    前記第1接続体は、前記傾動体のうち前記スリットに対して一側の部分に接続され、
    前記第2接続体は、前記傾動体のうち前記スリットに対して他側の部分に接続されている、請求項2に記載の力覚センサ。
  17. 前記傾動体は、前記第1方向および前記第2方向に直交する方向で見たときに、前記第1接続体および前記第2接続体を中心として前記第2方向において左右対称に形成されている、請求項16に記載の力覚センサ。
  18. 前記第1接続体と前記受力体との接続位置と、前記第2接続体と前記支持体との接続位置は、前記第1方向および前記第2方向に直交する方向において互いに異なる位置に配置されている、請求項15〜17のいずれか一項に記載の力覚センサ。
  19. 前記第1接続体と前記受力体との接続位置と、前記第2接続体と前記支持体との接続位置は、前記第1方向および前記第2方向に直交する方向において同じ位置に配置されている、請求項15〜17のいずれか一項に記載の力覚センサ。
  20. 前記第1接続体は、第1台座を介して前記受力体に接続されている、請求項2〜19のいずれか一項に記載の力覚センサ。
  21. 前記第2接続体は、第2台座を介して前記支持体に接続されている、請求項2〜20のいずれか一項に記載の力覚センサ。
  22. 前記補助起歪体は、前記受力体から前記支持体に延びる、前記受力体が受けた力またはモーメントの作用により弾性変形可能な接続体を有し、
    前記接続体は、前記第1方向に対して傾斜している、請求項1に記載の力覚センサ。
  23. 前記接続体は、第1台座を介して前記受力体に接続されるとともに、第2台座を介して前記支持体に接続されている、請求項22に記載の力覚センサ。
  24. 前記補助起歪体は、前記受力体に第1台座を介して接続されるとともに前記第1方向に直交する第2方向に延びる第1傾動体と、前記支持体に第2台座を介して接続されるとともに前記第2方向に延びる第2傾動体と、前記第1傾動体と前記第2傾動体とを接続する、前記検出部が受けた力またはモーメントの作用により弾性変形可能な接続体と、を有している、請求項1に記載の力覚センサ。
  25. 前記第2方向における一側の端部において、前記第1傾動体が前記受力体に接続されるとともに前記第2傾動体が前記支持体に接続され、
    前記第2方向における他側の端部において、前記第1傾動体および前記第2傾動体が前記接続体に接続されている、請求項24に記載の力覚センサ。
  26. 前記第2方向における両側の端部において、前記第1傾動体および前記第2傾動体が前記接続体に接続され、
    前記第2方向における一対の前記接続体の間の位置で、前記第1傾動体が前記受力体に接続されるとともに前記第2傾動体が前記支持体に接続されている、請求項24に記載の力覚センサ。
  27. 前記第1傾動体および前記第2傾動体は、前記第1方向および前記第2方向に直交する方向で見たときに、前記第1台座および前記第2台座を中心として前記第2方向において左右対称に形成されている、請求項26に記載の力覚センサ。
  28. 前記第1傾動体および前記第2傾動体は、前記第1方向および前記第2方向に直交する方向において互いに異なる位置に配置され、
    前記第1台座と前記受力体との接続位置と、前記第2台座と前記支持体との接続位置は、前記第1方向および前記第2方向に直交する方向において互いに異なる位置に配置されている、請求項24〜27のいずれか一項に記載の力覚センサ。
  29. 前記第1傾動体および前記第2傾動体は、前記第1方向および前記第2方向に直交する方向において互いに異なる位置に配置され、
    前記第1台座と前記受力体との接続位置と、前記第2台座と前記支持体との接続位置は、前記第1方向および前記第2方向に直交する方向において同じ位置に配置されている、請求項24〜27のいずれか一項に記載の力覚センサ。
  30. 前記接続体は、前記第1方向に沿う長手方向を有している、請求項24〜29のいずれか一項に記載の力覚センサ。
  31. 前記第1方向で見たときに、前記補助起歪体を外側から覆う外装体を更に備えた、請求項1〜30のいずれか一項に記載の力覚センサ。
  32. 前記外装体は、前記支持体に固定され、前記受力体から離間している、請求項31に記載の力覚センサ。
  33. 前記外装体と前記受力体との間に緩衝部材が介在されている、請求項32に記載の力覚センサ。
  34. 前記検出素子は、前記受力体または前記支持体に設けられた固定電極と、前記検出起歪体に設けられ、前記固定電極に対向する変位電極と、を有している、請求項1〜33のいずれか一項に記載の力覚センサ。
  35. 前記検出部は、前記検出起歪体に設けられた歪みゲージを有している、請求項1〜33のいずれか一項に記載の力覚センサ。
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