JPWO2020178222A5 - - Google Patents

Claims (20)

1. 初期細胞から誘導された光受容細胞を産生する方法であって、該方法は少なくともGON4Lを含む１つまたは複数の転写因子（TF）を初期細胞に供給することを含む、方法。
2. 初期細胞は人工多能性幹細胞（iPSC）である、請求項１に記載の方法。
3. 初期細胞は、多能性もしくは複能性の哺乳動物細胞、線維芽細胞、網膜前駆細胞（RPC）、網膜色素上皮（RPE）細胞、ミューラーグリア細胞、または光受容体ではない眼や網膜に見られる他の細胞である、請求項１に記載の方法。
4. CRX、NEUROD1、NR2E1、NR2E3、NRL1、OTX2、ONECUT1、PAX6、RAX、RORB、RXRG、SIX3、SIX6、SOX2、THRBおよびVSX2から選択される１つまたは複数の転写因子を初期細胞にさらに供給することを含む、請求項１～３のいずれか１項に記載の方法。
5. GON4L、OTX2およびNEUROD1の転写因子の組み合わせが初期細胞に供給されることを含む、請求項１に記載の方法。
6. GON4L、OTX2およびNEUROD1の転写因子の組み合わせが初期細胞に供給されることを含み、および、該初期細胞が、多能性もしくは複能性の哺乳動物細胞、線維芽細胞、網膜前駆細胞（RPC）、網膜色素上皮（RPE）細胞、ミューラーグリア細胞、または光受容体ではない眼や網膜に見られる他の細胞である、請求項１～５のいずれか１項に記載の方法。
7. 転写因子は、初期細胞内の１つまたは複数の外因性核酸分子から発現されるものである、請求項１～６のいずれか１項に記載の方法。
8. １つまたは複数の外因性核酸分子はウイルスベクターである、請求項７に記載の方法。
9. 初期細胞には、１つまたは複数の転写因子が少なくとも4日間供給される、請求項１～８のいずれか１項に記載の方法。
10. １つまたは複数の転写因子は一過性に発現され、および／または発現は初期細胞で誘導される、請求項１～９のいずれか１項に記載の方法。
11. 細胞周期阻害剤を初期細胞に投与することを含む、請求項１～１０のいずれか１項に記載の方法。
12. 細胞周期阻害剤がAraCであり、および、該細胞周期阻害剤は、１つまたは複数の転写因子を供給した後投与される、請求項１１に記載の方法。
13. 初期細胞から産生された誘導された光受容細胞は、初期細胞に存在する光受容体レポーターシステムによって決定され、前記レポーターシステムは、１つまたは複数の光受容体特異的プロモーター配列、ならびに１つまたは複数のレポーター遺伝子および／または選択マーカーを含む、請求項１～１２のいずれか１項に記載の方法。
14. 誘導された光受容細胞の生成は、内因性のリカバリン、NCAM、OTX、CRX、RCVRN、RHO、OPN1 SWおよび／またはOPN1 LWの発現によって決定される、請求項１～１３のいずれか１項に記載の方法。
15. 誘導された光受容細胞は錐体である、請求項１～１４のいずれか１項に記載の方法。
16. 請求項１～１５のいずれか１項に記載の方法によって得ることが可能な誘導された光受容細胞。
17. 誘導された光受容細胞は、転写因子（TF）であるGON4L、OTX2、およびNEUROD1をコードする１つまたは複数の外因性核酸分子を含む、請求項１６に記載の細胞。
18. 請求項１～１５のいずれか１項に記載の方法による初期細胞由来の誘導された光受容細胞を産生するためのキットであって、
    a. GON4Lおよび任意でさらなる転写因子を初期細胞へ供給するためのベクターシステム、および
    b. 初期細胞から生成された誘導された光受容細胞を検出するための試薬、および
    c. 任意で、細胞周期阻害剤、
    を含む、キット。
19. 請求項１～１５のいずれか１項に記載の方法による初期細胞から誘導された光受容細胞を産生する方法のための発現ベクターシステムであって、前記発現ベクターシステムは、１つまたは複数のプロモーターに作動可能に結合された１つまたは複数の核酸配列を含み、前記配列は、少なくともGON4L、OTX2およびNEUROD1、ならびに任意でmiR-182および／またはmiR-183を含む１つまたは複数の転写因子（TF）をコードする、発現ベクターシステム。
20. 請求項１～１５のいずれか１項に記載の方法による初期細胞から誘導された光受容細胞を産生する方法のための転写因子の組み合わせであって、前記転写因子の組み合わせは、少なくともGON4L、OTX2およびNEUROD1を含む、転写因子の組み合わせ。