JPWO2020095392A1 - 電波画像識別装置、電波画像学習装置、及び、電波画像識別方法 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、入力画像が電波画像である場合、電波画像は、光学画像と比較して画像から抽出可能な特徴量が少ないため、従来のCNNを用いた物体識別では、識別精度が低下してしまうという問題点があった。
図1を参照して実施の形態1に係る電波画像識別装置100の要部の構成について説明する。
図1は、実施の形態1に係る電波画像識別装置100の構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すとおり、電波画像識別装置100は、電波画像識別システム10に適用される。
電波画像識別システム10は、電波画像識別装置100、電波画像出力装置11、及び記憶装置12を備える。
より具体的には、電波画像識別装置100は、取得したモデルに基づくニューラルネットワークによる処理により、取得した電波画像情報が示す電波画像に写った物体を識別するための識別処理を実行するものである。
電波画像識別装置100の詳細については後述する。
電波画像出力装置11は、生成した電波画像情報を電波画像識別装置100に出力する。
記憶装置12は、電波画像識別装置100の要求に応じて、電波画像識別装置100にモデル又はクラスの理想値等を出力する。また、記憶装置12は、電波画像識別装置100の要求に応じて、電波画像識別装置100からモデルを取得し、記憶部13に記憶されているモデルを取得したモデルに更新して記憶部13に記憶させても良い。
クラスの理想値は、例えば、クラス分類を行う際の分類数が2である場合、クラスの理想値は2次元ベクトルで表現され、ベクトルの一方の要素の値が1、他方の要素の値が0に数値化されたものである。
実施の形態1に係る電波画像識別装置100は、電波画像取得部101、モデル取得部102、畳み込み処理部103、活性化部104、プーリング部105、全結合部106、結果出力部107、評価部108、及びモデル更新部109を備える。
なお、電波画像識別装置100において、活性化部104、プーリング部105、評価部108、及びモデル更新部109は、必須の構成ではない。
より具体的には、例えば、電波画像取得部101は、電波画像出力装置11から電波画像情報を取得する。
より具体的には、例えば、モデル取得部102は、記憶装置12からモデルを取得する。
畳み込み処理部103、活性化部104、プーリング部105、全結合部106、及びモデル更新部109の各部は、それぞれが複数存在しても良い。例えば、畳み込み処理部103が複数存在する場合、複数の畳み込み処理部103は、1層に存在しても良く、また、層状結合しても良い。活性化部104、プーリング部105、全結合部106、及びモデル更新部109の各部についても同様である。
分離度算出層131は、電波画像取得部101が取得した電波画像情報、又は、電波画像取得部101が取得した電波画像情報に基づいて生成された特徴マップ情報に、モデルに基づいて、閉曲線により囲まれた領域である注目領域と、注目領域を包含する閉曲線により囲まれた領域から注目領域を除いた領域である周辺領域とを設定し、注目領域と周辺領域との分離度を算出する。
注目領域畳み込み層132は、モデルに基づいて、電波画像取得部101が取得した電波画像情報、又は、電波画像取得部101が取得した電波画像情報に基づいて生成された特徴マップ情報における、分離度算出層131が設定した注目領域に対して、畳み込み処理を実行する。更に、注目領域畳み込み層132は、当該畳み込み処理の処理結果に、分離度算出層131が算出した分離度に基づく重み付けを付与することにより特徴マップ情報を生成する。
注目領域畳み込み層132は、モデルに基づく複数の異なるパラメータを用いて、電波画像情報又は特徴マップ情報における注目領域に対して複数の畳み込み処理を実行しても良い。注目領域畳み込み層132は、当該複数の畳み込み処理の処理結果毎に分離度に基づく重み付けを付与して複数の特徴マップ情報を生成しても良い。
また、注目領域畳み込み層132は、電波画像情報又は特徴マップ情報における注目領域に対して畳み込み処理を実行し、当該畳み込み処理の処理結果に、モデルに基づく複数の異なるパラメータを用いて算出した複数の分離度に基づく重み付けを付与することにより、複数の特徴マップ情報を生成しても良い。
分離度に基づく処理結果への重み付けの方法については後述する。
電波画像上の各画素又は特徴マップ上の各要素における位置に対応する半径Ra等の注目領域の大きさを算出する方法については後述する。
電波画像上の各画素又は特徴マップ上の各要素における位置に対応する半径Ra及び半径Rb等の周辺領域の大きさを算出する方法については後述する。
また、分離度算出層131における注目領域と周辺領域との分離度及び分離度の算出方法については後述する。
プーリング部105は、例えば、活性化部104が非線形変換した特徴マップ情報に対して特徴量を残すように縮小する処理を行う。プーリング部105は、当該処理により、特徴マップ上における目標位置の微小な位置変化に対して不変性を与える。
全結合部106は、例えば、特徴マップ情報から特徴量を抽出し、抽出した特徴量をベクトルに変換する。全結合部106が複数存在し、複数の全結合部106が層を成している場合、最後の全結合部106の層から出力されるベクトルは、識別可能な複数のクラスにおける各クラス成分を含むベクトルとなる。複数の層を成す全結合部106の最終層に、ソフトマックス関数により処理する全結合部106を設け、出力されたベクトルを各クラスの確率を示す情報に変換しても良い。
全結合部106は、活性化部104、プーリング部105、又は、活性化部104及びプーリング部105を含んでいても良い。すなわち、活性化部104、プーリング部105、及び全結合部106を合わせて、全結合部106と定義しても良い。
より具体的には、例えば、結果出力部107は、全結合部106がクラス分類した分類結果を後述の評価部108に出力する。
また、結果出力部107は、分類結果を表示制御装置(不図示)に出力しても良い。表示制御装置は、例えば、表示画面(不図示)に分類結果を視覚的に表示することにより出力する。
より具体的には、例えば、評価部108は、分類結果とクラス分類の理想値とに基づいて、交差エントロピー関数等の誤差関数により、各クラスの確率と理想値との誤差を計算し、誤差を最小にするパラメータを求める。
なお、評価部108は、例えば、クラス分類における理想値を記憶装置12から取得する。
図1は、モデル更新部109が、更新したモデルを記憶装置12に出力する場合、お及び、更新したモデルをモデル取得部102に出力する場合の両方を示している。
このように構成することで、電波画像取得部101が取得する電波画像情報毎に学習によりモデルが更新されるため、電波画像識別装置100は、より適したモデルを用いて物体の識別処理を実行することが可能になる。
図2A及び図2Bは、実施の形態1に係る電波画像識別装置100の要部のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3は、電波画像上又は特徴マップ上のある位置における注目領域及び周辺領域の一例を示す図である。
畳み込み処理部103は、例えば、分離度算出層131における処理を実行する前に処理を実行する不図示の領域サイズ決定層133を有する。
領域サイズ決定層133は、例えば、畳み込み処理部103に入力された電波画像情報又は特徴マップ情報に対して、所定の畳み込みフィルタ(以下「領域決定フィルタ」という。)を用いて畳み込み処理を実行することにより、当該電波画像上の各画素又は当該特徴マップ上の各要素における位置に対応する注目領域の大きさ又は周辺領域の大きさを示す値を算出する。
具体的には、例えば、縦方向の画素数がH個、横方向の画素数がW個、及びチャネル数がC個(以下「H×W×C」と表記する。)の電波画像情報が、畳み込み処理部103に入力された場合、領域サイズ決定層133は、領域決定フィルタを用いて、当該電波画像情報に対して畳み込み処理を実行することにより、当該電波画像情報の各画素に対応する各要素の値が、当該各画素の位置における半径Raの値となる「H×W×1」の注目領域サイズマップ情報を出力する。
電波画像情報におけるチャネルは、例えば、電波画像における赤青緑等の各色成分に対応するものである。すなわち、例えば、電波画像情報における各画素が、赤成分、青成分、緑成分の3つの色成分を有する場合、当該電波画像におけるチャネル数は3となる。
具体的には、例えば、縦方向の要素数がH個、横方向の要素数がW個、及びチャネル数がC個(以下「H×W×C」と表記する。)の特徴マップ情報が畳み込み処理部103に入力された場合、領域サイズ決定層133は、領域決定フィルタを用いて、当該特徴マップに対して畳み込み処理を実行することにより、当該特徴マップの各要素に対応する各要素の値が、当該特徴マップの各要素の位置における半径Raの値となる「H×W×1」の注目領域サイズマップ情報を出力する。
また、例えば、電波画像上の各画素又は特徴マップ上の各要素における位置に対応する周辺領域の外周の大きさ値は、当該位置に対応する注目領域の大きさを示す値に予め設定された値を乗じることにより算出されるものであっても良い。
すなわち、領域サイズ決定層133は、所定の形状の注目領域及び周辺領域の大きさを規定するために必要な複数の領域決定フィルタを用いることにより、必要な注目領域サイズマップ情報及び周辺領域サイズマップ情報を出力する。
分離度算出層131は、例えば、注目領域と周辺領域との分離度を算出するために用いる複数のフィルタを生成する。分離度算出層131が生成するフィルタは、例えば、領域間フィルタ、合算領域フィルタ、及び分離度算出フィルタである。
具体的には、例えば、領域間フィルタは、合算領域に対する注目領域におけるRCS値の分散を示す値と周辺領域におけるRCS値の分散を示す値との和(以下「領域間分散値」という。)を算出するための畳み込みフィルタである。
より具体的には、例えば、領域間フィルタは、式(1)を用いて領域間分散値を算出するための畳み込みフィルタである。
なお、RCS値は、電波画像上のある画素又は特徴マップ上のある要素における電波反射強度に対応する値である。
具体的には、例えば、合算領域フィルタは、合算領域におけるRCS値の分散を示す値(以下「合算領域分散値」という。)を算出するための畳み込みフィルタである。
より具体的には、例えば、合算領域フィルタは、式(2)を用いて合算領域分散値を算出するための畳み込みフィルタである。
合算領域フィルタは、式(2)を離散化した式(3)を用いて合算領域分散値を算出するための畳み込みフィルタであっても良い。
具体的には、例えば、分離度算出フィルタは、領域間分散値を、合算領域分散値で除することにより、注目領域と周辺領域との分離度を算出するためのフィルタである。
より具体的には、例えば、分離度算出フィルタは、式(4)を用いて注目領域と周辺領域との分離度を算出するためのフィルタである。
注目領域と周辺領域との分離度は、注目領域と周辺領域と間におけるRCS値の変化量が小さい場合、0に近付き、当該変化量が大きい場合、1に近付く。
注目領域畳み込み層132は、特徴マップ情報を生成するために用いる複数のフィルタを生成する。注目領域畳み込み層132が生成するフィルタは、例えば、注目領域フィルタ、及び重み付けフィルタである。
注目領域畳み込み層132は、注目領域フィルタを用いて、電波画像上の各画素の位置、又は、特徴マップ上の各要素の位置における特徴的なRCS値を算出する。
注目領域畳み込み層132は、重み付けフィルタを用いて、電波画像上の各画素の位置、又は、特徴マップ上の各要素の位置における特徴的なRCS値に、当該各位置における分離度を乗じることにより、特徴マップ情報を生成する。
上述のとおり、注目領域と周辺領域との分離度は、注目領域と周辺領域と間におけるRCS値の変化量が大きい場合、1に近付き、当該変化量が小さい場合、0に近付く。このため、電波画像上の各画素の位置、又は、特徴マップ上の各要素の位置における特徴的なRCS値に、当該各位置における分離度を乗じることにより生成される特徴マップ情報は、分離度が高ければ注目領域に付与する重み付けが大きくなり、分離度が低ければ注目領域に付与する重み付けが小さくなる。
より具体的には、例えば、領域間フィルタ、合算領域フィルタ、及び注目領域フィルタは、モデル取得部102が取得したモデルに含まれる大きさが可変な円形フィルタ等の所定の形状を有する畳み込みフィルタに、注目領域サイズマップ情報及び周辺領域サイズマップ情報に含まれる注目領域又は周辺領域の大きさを示す値を適用することにより生成される。
また、例えば、領域間フィルタ、合算領域フィルタ、及び注目領域フィルタは、従来の畳み込み処理において用いられる矩形フィルタにおける各位置を、注目領域又は周辺領域において略均等に配置するように加工することにより、円形等の所定の形状になるように生成されても良い。
図5に示すように、例えば、畳み込み処理部103は、矩形フィルタを分解し、分解した矩形フィルタを、注目領域及び周辺領域の形状に対応するように配置することにより、畳み込みフィルタである領域間フィルタ、合算領域フィルタ、及び注目領域フィルタを生成しても良い。
図6は、実施の形態1に係る電波画像識別装置100の処理の一例を説明するフローチャートである。
電波画像識別装置100は、例えば、当該フローチャートの処理を電波画像情報毎に繰り返して実行する。
次に、ステップST602にて、モデル取得部102は、モデルを取得する。
次に、ステップST603にて、畳み込み処理部103は、電波画像上の各画素の位置、又は特徴マップ上の各要素の位置における注目領域及び周辺領域の大きさを示す注目領域サイズマップ情報及び周辺領域サイズマップ情報を生成する。
次に、ステップST604にて、畳み込み処理部103は、注目領域と周辺領域との分離度を算出する。
次に、ステップST605にて、畳み込み処理部103は、注目領域に対して畳み込み処理を実行し、当該畳み込み処理の処理結果に分離度に基づく重み付けを付与することにより特徴マップ情報を生成する。
ステップST606にて、畳み込み処理部103が最後の層の畳み込み処理部103でない場合、電波画像識別装置100は、ステップST603の処理に戻り、これまで処理を実行した層の次の層の畳み込み処理部103にステップST603からステップST606までの処理を実行させる。
ステップST606にて、畳み込み処理部103が最後の層の畳み込み処理部103である場合、ステップST607にて、活性化部104は、不要な特徴量を減少させる処理を行う。
次に、ステップST609にて、全結合部106は、モデル及び特徴マップ情報に基づいて、クラス分類を行う。
次に、ステップST610にて、結果出力部107は、全結合部106がクラス分類した分類結果を出力する。
次に、ステップST611にて、評価部108は、結果出力部107が出力した分類結果と、クラス分類における理想値とに基づいて、モデルに含まれるパラメータを評価する。
次に、ステップST612にて、モデル更新部109は、評価部108が評価した評価結果に基づいて、モデルに含まれるパラメータを変更することによりモデルを更新する。
なお、当該フローチャートの処理において、ステップST601の処理とステップST602の処理とは、処理する順序が逆であっても良い。
このように構成することで、電波画像識別装置100は、算出した注目領域と周辺領域との分離度に基づく重み付けを付与を行うことにより、入力画像が電波画像であっても、高精度の物体識別を行うことができる。
このように構成することで、電波画像識別装置100は、注目領域におけるRCS値が特徴的なものである場合、注目領域におけるRCS値を際立たせることができる。
より具体的には、電波画像識別装置100は、注目領域における円Caの半径Ra、及び周辺領域における円Cbの半径Rbが、学習により更新されることにより、電波画像取得部101が取得する電波画像情報毎に変化するように構成した。
このように構成することで、電波画像識別装置100は、より適したと特徴量の算出が可能となり、識別精度を向上できる。
このように構成することで、電波画像識別装置100は、所定の形状の畳み込みフィルタを予め用意する必要がなくなり、より汎用的な畳み込みフィルタを用いることができる。
このように構成することで、電波画像識別装置100は、取得する電波画像情報毎に、より適したとモデルに基づいた識別処理が可能となり、識別精度を向上できる。
電波画像に出現する物体の特徴は、円形に近い形状である。したがって、電波画像識別装置100は、円形、楕円形、卵形、又は角丸長方形等の形状の畳み込みフィルタを用いることにより、従来の矩形フィルタを用いた場合よりも、より適した特徴量の抽出でき、入力画像が電波画像であっても、高精度の物体識別を行うことができる。
これに対して、畳み込み処理部103における畳み込み処理は、注目点を中心とした円形、楕円形、卵形、又は角丸長方形等の形状の注目領域と、注目領域フィルタとの類似度に加えて、注目領域と当該注目領域の外側の周辺領域との分離度、即ち、注目領域と周辺領域とがどの程度類似していないかを示す値を算出し、類似度と分離度とを組み合わせるものである。このように構成することで、電波画像識別装置100は、電波画像上の注目領域におけるRCS値と、電波画像全体におけるRCS値との類似性を単純に量るだけではなく、当該注目領域が電波画像情報においてどの程度特異であるかを量ることができるため、光学画像に比べて特徴量の少ない電波画像においても多くの特徴を抽出することが可能となる。
図7A及び図7Bは、電波画像識別装置100が取得する電波画像情報が示す電波画像の一例を示す図ある。
図7Aは、2種類の異なる識別目標である物体に対応する電波画像を示している。
図7Aにおいて、電波画像における明暗は、アンテナが受信した、識別目標である物体に対して照射した電波の反射波のRCS強度を示している。また、電波画像における明暗は、当該反射波の他にアンテナが受信したノイズによる影響が含まれている。ノイズは、Signal−Noise Ratio(以下「SN比」という。)によって表され、SN比が小さいほどノイズの電波画像へ影響は大きくなる。
電波画像識別装置100が取得する電波画像情報は、例えば、レンジドップラマップに限るものではない。
図7Bに示すように、電波画像識別装置100が取得する電波画像情報は、例えば、周波数方向及び時間方向からなる2次元画像によって示されるマイクロドップラスペクトルグラムであっても良い。
しかしながら、電波画像識別装置100は、識別目標である物体から反射波によるRCS強度に明確な輪郭が存在しない場合においても、畳み込み処理部103が、注目領域におけるRCS値と、周辺領域におけるRCS値との差を統計的に比較することにより、RCS値が滑らかに変化している場合においても、注目領域と周辺領域と間でRCS値に差がある場合、当該注目領域に重要な特徴量があるものとして重み付けを大きくすることができる。
図8を参照して実施の形態2に係る電波画像学習装置150について説明する。
図8は、実施の形態2に係る電波画像学習装置150の要部の一例を示すブロック図である。
図8に示すとおり、電波画像学習装置150は、例えば、電波画像学習システム15に適用される。
実施の形態2に係る電波画像学習装置150の構成において、実施の形態1に係る電波画像識別装置100と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図1に記載した符号と同じ符号を付した図8の構成については、説明を省略する。
電波画像出力装置11、及び記憶装置12は、実施の形態1に記載した電波画像出力装置11、及び記憶装置12と同等であるため、詳細な説明を省略する。
電波画像取得部101、畳み込み処理部103、活性化部104、プーリング部105、全結合部106、結果出力部107、及び評価部108は、実施の形態1に記載した電波画像取得部101、畳み込み処理部103、活性化部104、プーリング部105、全結合部106、結果出力部107、及び評価部108と同等であるため、詳細な説明を省略する。
モデル更新部109aは、予め用意された学習前又は一部学習済みのモデルを保持している。
電波画像学習装置150は、図8には不図示のモデル取得部102aを備え、モデル更新部109aは、例えば、モデル取得部102aを介して、記憶装置12に予め用意された学習前又は一部学習済みのモデルを取得するようにしても良い。
モデル更新部109aは、評価部108が評価した評価結果に基づいて、モデルに含まれるパラメータを更新することにより、電波画像情報毎にモデルを更新し、更新したモデルを保持する。
また、モデル更新部109aは、更新したモデルを記憶装置12に出力する。
畳み込み処理部103は、モデル更新部109aが保持するモデルに基づいて、電波画像取得部101が取得した電波画像情報に基づく特徴マップ情報を生成する。
Claims (16)
- 電波画像を示す電波画像情報を取得する電波画像取得部と、
前記電波画像情報に基づく識別処理に用いられるモデルを取得するモデル取得部と、
前記電波画像情報又は前記電波画像情報に基づいて生成された特徴マップ情報に、前記モデルに基づいて、閉曲線により囲まれた領域である注目領域と、前記注目領域を包含する閉曲線により囲まれた領域から前記注目領域を除いた領域である周辺領域とを設定し、前記注目領域と前記周辺領域との分離度を算出する分離度算出層と、前記モデルに基づいて、前記電波画像情報又は前記特徴マップ情報における前記注目領域に対して畳み込み処理を実行し、当該畳み込み処理の処理結果に前記分離度に基づく重み付けを付与することにより前記特徴マップ情報を生成する注目領域畳み込み層と、を有する1以上の畳み込み処理部と、
前記モデル及び前記特徴マップ情報に基づいて、クラス分類を行う全結合部と、
前記全結合部が前記クラス分類した分類結果を出力する結果出力部と、
を備えたこと
を特徴とする電波画像識別装置。 - 前記分離度は、前記注目領域と前記周辺領域と間におけるRCS値の変化量が、前記注目領域と前記周辺領域とを合わせた領域におけるRCS値の変化量に占める割合であること
を特徴とする請求項1に記載の電波画像識別装置。 - 前記畳み込み処理部は、前記分離度が高ければ前記注目領域に付与する重み付けを大きくし、前記分離度が低ければ前記注目領域に付与する重み付けを小さくすること
を特徴とする請求項1に記載の電波画像識別装置。 - 前記注目領域の大きさは、学習により更新されることにより、前記電波画像取得部が取得する前記電波画像情報毎に変化すること
を特徴とする、請求項1に記載の電波画像識別装置。 - 前記注目領域の形状は、円形であり、当該円形の半径は、学習により更新されることにより、前記電波画像取得部が取得する前記電波画像情報毎に変化すること
を特徴とする請求項1に記載の電波画像識別装置。 - 前記畳み込み処理部が前記電波画像情報又は前記特徴マップ情報における前記注目領域に対して前記畳み込み処理を行う際に使用する畳み込みフィルタは、矩形フィルタを加工することにより構成されること
を特徴とする請求項1に記載の電波画像識別装置。 - 前記注目領域の形状は、円形、楕円形、卵形、又は角丸長方形であること
を特徴とする請求項1に記載の電波画像識別装置。 - 前記結果出力部が出力した前記分類結果と、前記クラス分類における理想値とに基づいて、前記モデルに含まれるパラメータを評価する評価部と、
前記評価部が評価した評価結果に基づいて、前記モデルに含まれる前記パラメータを更新することにより前記モデルを更新するモデル更新部と、
を備えたこと
を特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電波画像識別装置。 - 電波画像を示す電波画像情報を取得する電波画像取得部と、
前記電波画像情報又は前記電波画像情報に基づいて生成された特徴マップ情報に、モデルに基づいて、閉曲線により囲まれた領域である注目領域と、前記注目領域を包含する閉曲線により囲まれた領域から前記注目領域を除いた領域である周辺領域とを設定し、前記注目領域と前記周辺領域との分離度を算出する分離度算出層と、前記モデルに基づいて、前記電波画像情報又は前記特徴マップ情報における前記注目領域に対して畳み込み処理を実行し、当該畳み込み処理の処理結果に前記分離度に基づく重み付けを付与することにより前記特徴マップ情報を生成する注目領域畳み込み層と、を有する1以上の畳み込み処理部と、
前記モデル及び前記特徴マップ情報に基づいて、クラス分類を行う全結合部と、
前記全結合部が前記クラス分類した分類結果を出力する結果出力部と、
前記結果出力部が出力した前記分類結果と、前記クラス分類における理想値とに基づいて、前記モデルに含まれるパラメータを評価する評価部と、
前記評価部が評価した評価結果に基づいて、前記モデルに含まれる前記パラメータを更新することにより前記モデルを更新するモデル更新部と、
を備えたこと
を特徴とする電波画像学習装置。 - 前記分離度は、前記注目領域と前記周辺領域と間におけるRCS値の変化量が、前記注目領域と前記周辺領域とを合わせた領域におけるRCS値の変化量に占める割合であること
を特徴とする請求項9に記載の電波画像学習装置。 - 前記畳み込み処理部は、前記分離度が高ければ前記注目領域に付与する重み付けを大きくし、前記分離度が低ければ前記注目領域に付与する重み付けを小さくすること
を特徴とする請求項9に記載の電波画像学習装置。 - 前記注目領域の大きさは、学習により更新されることにより、前記電波画像取得部が取得する前記電波画像情報毎に変化すること
を特徴とする請求項9に記載の電波画像学習装置。 - 前記注目領域の形状は、円形であり、当該円形の半径は、学習により更新されることにより、前記電波画像取得部が取得する前記電波画像情報毎に変化すること
を特徴とする請求項9に記載の電波画像学習装置。 - 前記畳み込み処理部が前記電波画像情報又は前記特徴マップ情報における前記注目領域に対して前記畳み込み処理を行う際に使用する畳み込みフィルタは、矩形フィルタを加工することにより構成されること
を特徴とする請求項9に記載の電波画像学習装置。 - 前記注目領域の形状は、円形、楕円形、卵形、又は角丸長方形であること
を特徴とする請求項9に記載の電波画像学習装置。 - 電波画像取得部が、電波画像を示す電波画像情報を取得し、
モデル取得部が、前記電波画像情報に基づく識別処理に用いられるモデルを取得し、
畳み込み処理部が有する分離度算出層が、前記電波画像情報又は前記電波画像情報に基づいて生成された特徴マップ情報に、前記モデルに基づいて、閉曲線により囲まれた領域である注目領域と、前記注目領域を包含する閉曲線により囲まれた領域から前記注目領域を除いた領域である周辺領域とを設定し、前記注目領域と前記周辺領域との分離度を算出し、
前記畳み込み処理部が有する注目領域畳み込み層が、前記モデルに基づいて、前記電波画像情報又は前記特徴マップ情報における前記注目領域に対して畳み込み処理を実行し、当該畳み込み処理の処理結果に前記分離度に基づく重み付けを付与することにより前記特徴マップ情報を生成し、
全結合部が、前記モデル及び前記特徴マップ情報に基づいて、クラス分類を行い、
結果出力部が、前記全結合部が前記クラス分類した分類結果を出力すること
を特徴とする電波画像識別方法。
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