JPWO2020090697A1 - 遠隔ライブ映像娯楽施設及び該遠隔ライブ映像娯楽施設を利用するユーザに対する課金方法 - Google Patents

遠隔ライブ映像娯楽施設及び該遠隔ライブ映像娯楽施設を利用するユーザに対する課金方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 内部に設置されたユーザ装置の表示可能対象が多数になっても、ユーザがどのライブ映像を楽しむべきかを迷ったり、自身が楽しみたいライブ映像を表示させるために煩雑な操作を要したりすることの少ない遠隔ライブ映像娯楽施設を提供することを目的とする。また、ユーザの利用状況に応じて適切な課金が行える遠隔ライブ映像娯楽施設を提供することを目的とする。【解決手段】 内部に「『遠隔地に存在する対象を撮影したライブ映像を表示するライブ映像表示手段』を備えたユーザ装置」を複数設置する遠隔ライブ映像娯楽施設であって、前記ユーザ装置のライブ映像表示手段に映像が表示され得る対象が、該ユーザ装置を利用するユーザが選択又は申告した結果に応じて変わるように構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、ユーザが一箇所に留まりながら複数の遠隔地に存在する対象のライブ映像を楽しむことができる遠隔ライブ映像娯楽施設に関する。また、該遠隔ライブ映像娯楽施設を利用するユーザに対する課金方法に関する。
観光産業は、現在、全世界のGDPの約10%を占めるに至っており、今後、「21世紀最大の産業」となるとの予測がある。
このような趨勢の中、従来の観光地での観光に飽き足らず、秘境、さらには、宇宙空間、深海といったフロンティア空間における観光に対するニーズも高まりつつある。
しかし、秘境に数多くの観光客が押し寄せると、希少な自然環境や貴重な遺跡が破壊されるという問題が生じる。また、宇宙空間、深海といったフロンティア空間における観光については、現地に赴くために多大なコストがかかるだけではなく、無重力や高気圧といった周辺環境の影響で身体に過大な負荷がかかったり、現地への移動手段(宇宙船や深海調査船など)が破損した場合に生命が危険にさらされたりするリスクが伴う。
上記のような問題を解決する方法として、内部に「『遠隔地に存在する対象を撮影したライブ映像を表示するライブ映像表示手段』を備えたユーザ装置」を複数設置することで、ユーザが一箇所に留まりながら複数の観光地における観光を疑似的に体験できるようにした遠隔ライブ映像娯楽施設が提案されている。
しかし、従来の遠隔ライブ映像娯楽施設では、該遠隔ライブ映像娯楽施設内に設置されたユーザ装置のライブ映像表示手段に映像が表示され得る対象(以下「ユーザ装置の表示可能対象」と略記する)の数が増えてくると、ユーザがライブ映像を楽しめる対象の選択肢が増えるという利点がある反面、ユーザがどの対象のライブ映像を楽しむべきかを迷ったり、自身が楽しみたいライブ映像を表示させるために煩雑な操作を要したりすることになり、却ってユーザの利便性が下がるという問題があった。
また、一般に、ユーザが映像を楽しむ娯楽施設では、施設の内装、展示、照明、温度などを、ユーザが楽しんでいる映像と同調させることにより、ユーザに対して統合的な知覚体験を与えることができる。しかし、従来の遠隔ライブ映像娯楽施設では、ユーザ装置の表示可能対象が複数になると、「施設の内装、展示、照明、温度などをどの対象が存在する遠隔地に適合させるか」が特定できないため、ユーザに対して上記のような統合的な知覚感覚を与えることができないという問題があった。
さらに、従来の遠隔ライブ映像娯楽施設では、当該遠隔ライブ映像娯楽施設をユーザの利用に供し、それに対して対価を得ようとした場合、ユーザ装置の表示可能対象の数が増えてくるとユーザの利用状況が多様になってくるが、それに応じた適切な課金方法が取れないという問題があった。
特許6089256号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、遠隔ライブ映像娯楽施設の内部に設置されたユーザ装置の表示可能対象が多数になっても、ユーザがどの対象のライブ映像を楽しむべきかを迷ったり、自身が楽しみたいライブ映像を表示させるために煩雑な操作を要したりすることの少ない遠隔ライブ映像娯楽施設を提供することを目的とする。
また、本発明は、その内部に設置されたユーザ装置の表示可能対象が多数になっても、ユーザに対して「自身が実際に『ライブ映像を楽しんでいる対象が存在している遠隔地』に滞在しているような錯覚的感覚」を与えることができる遠隔ライブ映像娯楽施設を提供することを目的とする。
また、本発明は、その内部に設置されたユーザ装置の表示可能対象が多数になった場合に、ユーザの利用状況に応じた適切な課金方法が取ることができる遠隔ライブ映像娯楽施設及び該遠隔ライブ映像娯楽施設を利用するユーザに対する課金方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、遠隔ライブ映像娯楽施設に係る本発明の第1の様態は、
内部に「『遠隔地に存在する対象を撮影したライブ映像を表示するライブ映像表示手段』を備えたユーザ装置」を複数設置する遠隔ライブ映像娯楽施設であって、
前記ユーザ装置のライブ映像表示手段に映像が表示され得る対象(以下「ユーザ装置の表示可能対象」と略記する)が、該ユーザ装置を利用するユーザが選択又は申告した結果に応じて変わる、
ことを特徴とする遠隔ライブ映像娯楽施設。
ように構成した。
なお、本発明の第1の様態においては、ユーザが、該遠隔ライブ映像娯楽施設に入場する際に、ユーザ装置の表示可能対象の種類や範囲を選択したり、デモグラフィックス(年齢、性別、居住地、身長・体重、職業など)を申告したりするようにした上で、それら選択・申告した結果を、該ユーザが保持する入場カード(非接触型ICカードなど)に記録して、ユーザ装置に読み取らせる構成とすることができる。
また、ユーザ装置のライブ映像表示手段として、没入型3D−HMD(Head Mounted Display。以下、「没入型3D−HMD」のことを単に「HMD」という)を使用することができる。
また、ユーザ装置は、前記HMDに加えて、該HMDを装着したユーザが着座するリクライニングシートなど着座手段と、該ユーザがマニュアル操作するコントローとを備えるような構成とすることができる。
次に、上記目的を達成するために、遠隔ライブ映像娯楽施設に係る本発明の第2の様態は、
第1の様態の遠隔ライブ映像娯楽施設において、
前記遠隔ライブ映像娯楽施設においてユーザ装置が設置される体験エリアが複数のサブ体験エリアに分割されており、
前記ユーザ装置の表示可能対象が、該ユーザ装置がどのサブ体験エリアに設置されているかに応じて異なるように設定する、
ように構成した。
なお、体験エリアの複数のサブ体験エリアへの分割は、固定壁によって行うこともできるし、可動式のパーティションによって行うこともできる。
また、上記目的を達成するために、遠隔ライブ映像娯楽施設に係る本発明の第3の様態は、
第2の様態の遠隔ライブ映像娯楽施設において、
前記サブ体験エリアにおける内装、展示、明るさ、温度、湿度のうちの少なくとも一つを、該サブ体験エリア内に設置されたユーザ装置の表示可能対象のうちの少なくとも一つが存在する遠隔地の現況に適応させる、
ように構成した。
なお、本発明の第3の様態においては、前記遠隔地から明るさ、温度、湿度などの現況情報を入手し、該現況情報に基づいて、照明装置や空調装置を操作する構成とすることができる。また、前記遠隔地の代表的な建築物を壁面に描いたり、代表的な植物を展示したりすることができる。
また、上記目的を達成するために、遠隔ライブ映像娯楽施設に係る本発明の第4の様態は、
第1乃至第3のいずれか一つの様態の遠隔ライブ映像娯楽施設において、
前記ユーザ装置の表示可能対象が、時期や時間によって変化する、
ように構成した。
さらに、上記目的を達成するために、遠隔ライブ映像娯楽施設を利用するユーザに対する課金方法に係る本発明の第5の様態は、
第1乃至第4のいずれか一つの様態の遠隔ライブ映像娯楽施設を利用するユーザに対する課金方法であって
該ユーザが利用するユーザ装置の表示可能対象の種類及び/又は数に応じて課金する、
ように構成した。
また、上記目的を達成するために、遠隔ライブ映像娯楽施設を利用するユーザに対する課金方法に係る本発明の第6の様態は、
第2乃至第4の様態の遠隔ライブ映像娯楽施設を利用するユーザに対する課金方法であって、
該ユーザが入場することができるサブ体験エリアの種類及び/又は数に応じて課金する、
ように構成した。
本発明の第1乃至第4の様態の疑似観光体験施設によれば、ユーザは、遠隔ライブ映像娯楽施設に入場する際、自身が利用するユーザ装置の表示可能対象として、例えば、下記の表示可能対象1〜6から選択する(複数を選択することも可能)ことで、自身が利用するユーザ装置のライブ映像表示手段に、自身が選択した表示可能対象のライブ映像だけが表示されるようにすることができる。
表示可能対象1‥‥‥陸上の動物
表示可能対象2‥‥‥水中の動物
表示可能対象3‥‥‥植物
表示可能対象4‥‥‥自然景観
表示可能対象5‥‥‥遺跡
表示可能対象6‥‥‥現代の建築物
表示可能対象7‥‥‥ライブイベント
そうすると、ユーザは、ユーザ装置を使用する際に、広範囲の対象の中から「どのような種類の対象のライブ映像を楽しむべきか」を迷うことは少なくなる。また、自身が楽しみたいライブ映像を表示させるための操作の煩雑さも軽減される。
また、本発明の第1乃至第4の様態の疑似観光体験施設によれば、ユーザは、遠隔ライブ映像娯楽施設に入場する際、自身のデモグラフィックス(年齢、性別、宗教、国籍、居住地、宗教、身長・体重、職業など)を申告し、その内容に基づいて、該ユーザが利用するユーザ装置の表示可能映像を限定するようにすることができる。
そうすると、例えば、段落[0023]で例示した構成において、15歳未満の利用者が表示可能対象7を選択した場合に、該15歳未満の利用者が利用するユーザ装置のライブ映像表示手段には、いわゆる「R15」のライブイベントのライブ映像は表示させないようにすることができる。また、特定の宗教の信者が利用するユーザ装置のライブ映像表示手段に、該宗教の禁忌に抵触するようなライブ映像を表示させないようにすることができる。
また、本発明の第1乃至第4の様態の疑似観光体験施設によれば、ユーザが利用するユーザ装置の表示可能対象の種類及び/又は数に応じて課金する課金方法を採用すれば、ユーザの利用状況に応じて適切に課金することができる。
また、特に、本発明の第2乃至第4の様態の遠隔ライブ映像娯楽施設によれば、例えば、体験エリアを6つのサブ体験エリア(サブ体験エリア1〜6)に分割した上で、各サブ体験エリア内に配置されているユーザ装置の表示可能対象を、それらが存在する地域(観光地)に応じて、下記のように割り振ることができる。
サブ体験エリア1‥‥‥日本国内の観光地
サブ体験エリア2‥‥‥日本以外のアジアの観光地
サブ体験エリア3‥‥‥北中南米域内の観光地
サブ体験エリア4‥‥‥欧州域内の観光地
サブ体験エリア5‥‥‥大洋州域内の観光地
サブ体験エリア6‥‥‥アフリカ域内の観光地
そうすると、日本国内の観光地のライブ映像を楽しみたいユーザはサブ体験エリア1に入場し、日本以外のアジアの観光地のライブ映像を楽しみたいユーザはサブ体験エリア2に入場し、米国内の観光地のライブ映像を楽しみたいユーザはサブ体験エリア3に入場し、欧州域内の観光地のライブ映像を楽しみたいユーザはサブ体験エリア4に入場し、大洋州域内の観光地のライブ映像を楽しみたいユーザはサブ体験エリア5に入場し、アフリカ域内の観光地のライブ映像を楽しみたいユーザはサブ体験エリア6に入場することで、ユーザは、ユーザ装置を使用する際に、広範囲の観光地の中から「どの地域の観光地のライブ映像を楽しむべきか」を迷うことは少なくなる。また、自身が楽しみたいライブ映像を表示させるための操作の煩雑さも軽減される。
また、本発明の第2乃至第4の様態の遠隔ライブ映像娯楽施設によれば、例えば、体験エリアを7つのサブ体験エリア(サブ体験エリア1〜7)に分割した上で、各サブ体験エリア内に配置されているユーザ装置の表示可能対象を、それらの種類に応じて、下記のように割り振ることができる。
サブ体験エリア1‥‥‥陸上の動物
サブ体験エリア2‥‥‥水中の動物
サブ体験エリア3‥‥‥植物
サブ体験エリア4‥‥‥自然景観
サブ体験エリア5‥‥‥遺跡
サブ体験エリア6‥‥‥現代建築物
サブ体験エリア7‥‥‥ライブイベント
そうすると、陸上の動物のライブ映像を楽しみたいユーザはサブ体験エリア1に入場し、水中の動物のライブ映像を楽しみたいユーザはサブ体験エリア2に入場し、植物のライブ映像を楽しみたいユーザはサブ体験エリア3に入場し、自然景観のライブ映像を楽しみたいユーザはサブ体験エリア4に入場し、遺跡のライブ映像を楽しみたいユーザはサブ体験エリア5に入場し、現代建築物のライブ映像を楽しみたいユーザはサブ体験エリア6に入場し、現代建築物のライブ映像を楽しみたいユーザはサブ体験エリア7に入場することで、ユーザは、ユーザ装置を使用する際に、広範囲の種類の対象の中から「どの種類の対象のライブ映像を楽しむべきか」を迷うことは少なくなる。また、自身が楽しみたいライブ映像を表示させるための操作の煩雑さも軽減される。
さらに、本発明の第2乃至第4の様態の遠隔ライブ映像娯楽施設によれば、サブ体験エリアのすべて又は一部をさらに複数のサブサブ体験エリアに分割した上で、各サブサブ体験エリアに配置されているユーザ装置の表示可能対象を、それらの種類に応じて、さらに限定することができる。例えば、段落[0030]のサブ体験エリア1〜7を、以下のサブサブ体験エリアに分割することができる。
[サブ体験エリア1]
サブサブ体験エリア1A‥‥‥日本の陸上動物
サブサブ体験エリア1B‥‥‥日本以外のアジアの陸上動物
サブサブ体験エリア1C‥‥‥北中南米の陸上動物
サブサブ体験エリア1D‥‥‥欧州の陸上動物
サブサブ体験エリア1E‥‥‥大洋州の陸上動物
サブサブ体験エリア1F‥‥‥アフリカの陸上動物
[サブ体験エリア2]
サブサブ体験エリア2A‥‥‥浅瀬の魚
サブサブ体験エリア2B‥‥‥深海の魚
サブサブ体験エリア2C‥‥‥鯨類(クジラ、イルカ、シャチ)
サブサブ体験エリア2D‥‥‥サメ類
[サブ体験エリア3]
サブサブ体験エリア3A‥‥‥熱帯の植物
サブサブ体験エリア3B‥‥‥温帯の植物
サブサブ体験エリア3C‥‥‥乾燥帯の植物
サブサブ体験エリア3D‥‥‥高原の植物
[サブ体験エリア4]
サブサブ体験エリア4A‥‥‥日本の自然景観
サブサブ体験エリア4B‥‥‥日本以外のアジアの自然景観
サブサブ体験エリア4C‥‥‥北中南米の自然景観
サブサブ体験エリア4D‥‥‥欧州の自然景観
サブサブ体験エリア4E‥‥‥大洋州の自然景観
サブサブ体験エリア4F‥‥‥アフリカの自然景観
[サブ体験エリア5]
サブサブ体験エリア5A‥‥‥古代の遺跡
サブサブ体験エリア5B‥‥‥中世の遺跡
サブサブ体験エリア5C‥‥‥近世の遺跡
サブサブ体験エリア5D‥‥‥近代の遺跡
[サブ体験エリア6]
サブサブ体験エリア6A‥‥‥日本の現代建築物
サブサブ体験エリア6B‥‥‥日本以外のアジアの現代建築物
サブサブ体験エリア6C‥‥‥北中南米の現代建築物
サブサブ体験エリア5D‥‥‥欧州の現代建築物
サブサブ体験エリア6E‥‥‥大洋州の現代建築物
サブサブ体験エリア6F‥‥‥アフリカの現代建築物
[サブ体験エリア7]
サブサブ体験エリア7A‥‥‥スポーツイベント
サブサブ体験エリア7B‥‥‥演劇
サブサブ体験エリア7C‥‥‥コンサート
サブサブ体験エリア7D‥‥‥観光イベント
そうすると、日本の陸上動物の映像を楽しみたいユーザはサブサブ体験エリア1Aに入場し、スポーツライブイベントの映像を楽しみたいユーザはサブサブ体験エリア7Aに入場するなどすることによって、ユーザは、ユーザ装置を使用する際に、広範囲の対象の中から「どのような種類の対象のライブ映像を楽しむべきか」を迷うことは少なくなる。また、自身が楽しみたいライブ映像を表示させるための操作の煩雑さも軽減される。
また、特に、本発明の第2乃至第4の様態の遠隔ライブ映像娯楽施設によれば、サブ体験エリアごとに独立した入口を設けてユーザの入出場を管理するようにすることができる。その構成において、本発明の遠隔ライブ映像娯楽施設を利用するユーザに対して、ユーザが入場することができるサブ体験エリアの種類及び/又は数に応じて課金する課金方法を採用すれば、ユーザの利用状況に応じて適切に課金することができる。
また、就中、特に、本発明の第3又は第4の様態の遠隔ライブ映像娯楽施設によれば、前記サブ体験エリアにおける内装、展示、明るさ、温度、湿度のうちの少なくとも一つを、該サブ体験エリア内に設置されたユーザ装置の表示可能対象のうちの少なくとも一つが存在する遠隔地の現況に適応させることができるため、ユーザに対して「自身が実際に『ライブ映像を楽しんでいる対象が存在している遠隔地』に滞在しているような錯覚的感覚」を与えることができる。
例えば、段落[0028]で例示した構成においては、各々のサブ体験エリアにおける明るさ、温度、湿度を、各々の観光地の現在時刻や天候に合わせて調整することができる。また、各々のサブ体験エリアの内部に、各々の観光地の習俗に合わせた展示物を展示することができる。
また、就中、特に、本発明の第4の様態の遠隔ライブ映像娯楽施設によれば、ユーザがユーザ装置を使用している時点で実際に楽しむことができるライブ映像だけが表示されるような構成とすることができる。例えば、段落[0030]で例示した構成においては、サブ体験エリア4では、ユーザがユーザ装置を利用している時点で実際に発現している自然景観(例えば、極地でのオーロラ、火山の噴火、日食・月食、桜の開花・紅葉、など)を表示するようにすることができる。また、段落[0032]で例示した構成においては、サブサブ体験エリア7Aには、ユーザがユーザ装置を利用している時点で開催されているスポーツイベント(例えば、国内のプロ野球の試合など)だけを表示するようにすることができ、サブサブ体験エリア7Dには、ユーザがユーザ装置を利用している時点で開催されている観光イベント(例えば、祭り、花火、ロケットの発射、など)を表示するようにすることができる。
そうすると、ユーザは、ユーザ装置のライブ映像表儒手段に、時期外れのライブ映像を表示させることはなくなり、自身が楽しみたいライブ映像を表示させるための操作の煩雑さが軽減される。
また、本発明の第5又は第6の様態の遠隔ライブ映像娯楽施設を利用するユーザに対する課金方法によれば、ユーザの利用状況に応じて適切に課金することができる。
本発明の実施例1に係る遠隔ライブ映像娯楽施設の構成及び機能を説明するためのブロック図である。 本発明の実施例1に係る遠隔ライブ映像娯楽施設の内部のユーザ装置に対してライブ映像を送信する現地システムの構成及び機能を説明するためのイメージ図である。 本発明の実施例1に係る遠隔ライブ映像娯楽施設を構成するユーザ装置の機能を説明するためのイメージ図である。 本発明の実施例1に係る遠隔ライブ映像娯楽施設を構成するユーザ装置の機能を説明するためのもう一つのイメージ図である。 撮像手段の撮像範囲、視座、視線方向及び視点(撮像範囲の中心)を説明するための説明図である。 本発明の実施例2に係る遠隔ライブ映像娯楽施設の構成及び機能を説明するためのブロック図である。 本発明の実施例2に係る遠隔ライブ映像娯楽施設の内部のユーザ装置に対してライブ映像を送信する深海現地システム及び中継装置の構成及び機能を説明するためのイメージ図である。 本発明の実施例2に係る遠隔ライブ映像娯楽施設の内部のユーザ装置に対してライブ映像を送信する宇宙現地システム及び中継装置の構成及び機能を説明するためのイメージ図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。ただし、本発明はかかる実
施形態に限定されず、その技術思想の範囲内で種々の変更が可能である。
図1は、本発明の実施例1に係る遠隔ライブ映像娯楽施設の構成及び機能を説明するためのブロック図である。
本実施例の遠隔ライブ映像娯楽施設においては、ユーザ装置を設置する体験エリアがサブ体験エリア1〜3の3つに区分されている。
そして、サブ体験エリア1の内部には、ユーザ装置11_511〜ユーザ装置1i_51i(iはサブ体験エリア1の内部に設置されるユーザ装置の総数であり、任意に設定できる。図にはユーザ装置11_511とユーザ装置12_512だけを表示している)が設置され、サブ体験エリア2の内部には、ユーザ装置21_521〜ユーザ装置2j_52j(jはサブ体験エリア2の内部に設置されるユーザ装置の総数であり、任意に設定できる。図にはユーザ装置21_521とユーザ装置22_522だけを表示している)、サブ体験エリア3の内部には、ユーザ装置31_531〜ユーザ装置3k_53k(kはサブ体験エリア3の内部に設置されるユーザ装置の総数であり、任意に設定できる。図にはユーザ装置31_531とユーザ装置32_532だけを表示している)が設置されている。
ユーザ装置11_511〜ユーザ装置3k_53kは、ユーザが着座するリクライニングシートの形態をしており、該リクライニングシートには、コントローラ及びヘッドセットが付帯しており、また、リクライニングシートの内部には通信ユニットが格納されている。ここで、コントローラは、通常の空撮ドローン用に使用されるプロポ型ジョイスティックコントローラと同様の形態であり、ユーザが操作するボタン、レバー、ダイヤルなどを備えている。また、ヘッドセットは、HMDとヘッドフォンとが一体化されている。さらに、ユーザ装置11_511〜ユーザ装置3k_53kの各々には、遠隔ライブ映像娯楽施設の内部で定義された識別番号が与えられている。
本実施例の遠隔ライブ映像娯楽施設には、サブ体験エリア1〜3とは別にサーバエリアが設けられており、該サーバエリアの内部には施設サーバ4が設置されている。
施設サーバ4は、インターネット3に接続されており、同じくインターネット3に接続されている現地システムα1〜αm(mは特定地域α内に設置される現地システムの総数であり、任意に設定できる。図には現地システムα1〜α3だけを表示している)、現地システムβ1〜βn(nは特定地域β内に設置される現地システムの総数であり、任意に設定できる。図には現地システムβ1〜β3だけを表示している)、及び、現地システムγ1〜γp(pは特定地域γ内に設置される現地システムの総数であり、任意に設定できる。図には現地システムγ1〜γ3だけを表示している)との間で信号のやり取りを行う。
以下では、本実施例における現地システムの構成と機能を、現地システムα1で代表させて説明する。
現地システムα1は、空撮ドローンα11_1α11〜空撮ドローンα1r_1α1r(rは現地システムα1に含まれる空撮ドローンの総数であり、任意に設定できる。図1には、空撮ドローンα11_1α11〜α13_1α13だけを表示している)と、現地親装置α1_2α1とを備えている。また、空撮ドローンα11_1α11〜空撮ドローンα1r_1α1rの各々には、現地システムα1の内部で定義された識別番号が与えられている。
図2は、本発明の実施例1に係る遠隔ライブ映像娯楽施設の内部のユーザ装置に対してライブ映像を送信する現地システムα1の構成及び機能をより詳しく説明するためのイメージ図である(図には、空撮ドローンα11_1α11〜空撮ドローンα16_1α16だけを表示している)。
現地親装置α1_2α1は、送受信アンテナ2α11と現地サーバ2α12から構成され、現地サーバ2α12は、インターネット3に接続している。
空撮ドローンα11_1α11〜空撮ドローンα1r_1α1rは、マルチコプター式の無人航空機であって、各々の回転翼の回転数を制御することによって空中を浮遊させた上で、直進運動、旋回運動及び回転運動を行わせることができる。
また、空撮ドローンα11_1α11〜空撮ドローンα1r_1α1rは、それぞれ、2つのCMOSカメラモジュールと、2つのイメージセンサーからの撮像電気信号を非圧縮の3D映像信号に変換する映像信号変換手段とを備えており、生成された3D非圧縮映像信号を無線通信で現地親装置α1_2α1に送信する。
また、CMOSカメラモジュールは3ウェイ雲台の上に設置されており、3ウェイ雲台を3つの回転軸のまわりに回転させることで、撮像装置の前後・左右のティルト及びパンを実現できるようになっている。
なお、本実施例では、撮像手段としてCMOSカメラモジュールを使用しているが、それ以外の撮像手段(例えばCCDカメラモジュールなど)を使用してもよい。
さらに、空撮ドローンα11_1α11〜α1r_1α1rは、前記イメージセンサーと前記映像信号変換手段とによって生成される非圧縮映像信号が担う映像情報に基づき、他の空撮ドローン、現地親装置及びそれら以外の障害物への接近を判断する接近判断手段を備えている。そして、前記飛行制御手段は、現地親装置α1_2α1から送信される飛行制御二次信号(後の段落で説明する)に加えて、前記接近判断手段が判断した結果にも基づいて、各々の回転翼の回転数を制御することにより、空撮ドローン、現地親装置及びそれら以外の障害物との接触を回避することができる。
また、空撮ドローンα11_1α11〜α1r_1α1rは、マイクロフォンを備えており、それぞれが集音した音声信号を、無線通信によって現地親装置α1_2α1に送信する。
また、現地親装置α1_2α1を構成する現地サーバ2α12は、送受信アンテナ2α11を経由して、空撮ドローンα11_1α11〜α1r_1α1rのイメージセンサーが撮像した撮像電気信号を映像信号変換手段が変換した3D非圧縮映像信号と、空撮ドローンα11_1α11〜α1r_1α1rのマイクロフォンが集音した音声信号とを受信し、それぞれ、ストリーミング配信可能な映像信号及び音声信号に変換して、インターネット3に送信する。特に、3D非圧縮映像信号については、圧縮符号化処理を行い、3D圧縮映像信号として送信する。
現地システムα1の機能と構成のうち、ライブ映像とライブ音声の送信に関わる機能と構成は、概略、以上の通りである。一方、現地システムα1の機能と構成のうち、空撮ドローンの飛行の制御に関わる機能と構成は、後の段落で説明するが、現地システムα2〜〜αm、現地システムβ1〜βnと現地システムγ1〜γpは、これらの機能と構成も含めて、現地システムα1と同様の機能と構成を有する。
そして、これらの現地システムα1〜αm、現地システムβ1〜βn、現地システムγ1〜γpは、それぞれ異なる地域に設置されている(以下では、現地システムα1〜αmは日本国内に、現地システムβ1〜βnは北米地域に、現地システムγ1〜γpは欧州地域に、それぞれ設置されているものとして説明する)。そして、各現地システムは、それぞれの地域の異なる観光地に設置されている。
さて、遠隔ライブ映像娯楽施設では、入場可能なサブ体験エリアに応じて、以下の2種類の入場料が設定されている。
入場料A……サブ体験エリア1〜3のすべてに入場可能
入場料B……サブ体験エリア1〜3のうちの1つだけに入場可能
そして、入場料Bを支払ったユーザは、サブ体験エリア1〜3のうち、いずれのサブ体験エリアに入場するかを選択する。
一方、遠隔ライブ映像娯楽施設内に設置されたユーザ装置11_511〜ユーザ装置3k_53kのHMD及びヘッドフォンには、ユーザ装置がどのサブ体験エリアに設置されるかに応じて、特定の現地システムから送信されるライブ映像及び音声だけが表示・出力され得るように設定されている。
以下では、サブ体験エリア1〜3(の内部のユーザ装置)と現地システム(が設置されている観光地の地域)とは、下記のように対応付けられているものとして説明する。
サブ体験エリア1(ユーザ装置11_511〜1i_51i)……現地システムα1〜αm(日本国内)
サブ体験エリア2(ユーザ装置21_521〜2j_52j)……現地システムβ1〜βn(北米)
サブ体験エリア3(ユーザ装置31_531〜2j_53k)……現地システムγ1〜γp(欧州)
遠隔ライブ映像娯楽施設を利用するユーザは、施設全体の入口部において、上記の入場料A、入場料Bのいずれかの入場料を支払うことで入場カードを貸与される。入場カードは、非接触型ICカードであって、ユーザ自身の支払った入場料及び選択に応じて、入場可能なサブ体験エリアの情報が記録されている。
入場カードを貸与されたユーザは、アクセスエリアを通じて、自身が入場したいサブ体験エリアの入口に向かう。各サブ体験エリアの入口には、入場カードに記録された情報の読み取り手段を備えた入場管理ゲートが設置されており、各々のサブ体験エリアの入場管理ゲートは、ユーザが、「該サブ体験エリアに入場可能であるとの情報が記録された入場カード」を情報読み取り部にかざした場合だけオープンになる。こうして、ユーザは、自身の支払った入場料及び選択に対応したサブ体験エリアに入場できるようになる。
以下では、サブ体験エリアの内部に設置されたユーザ装置の機能と構成を、サブエリア1の内部にあるユーザ装置11_511〜ユーザ装置1i_51iで代表させて説明する。また、サブエリア1の内部にあるユーザ装置11_511〜ユーザ装置1i_51iには、上記の通り、日本国内の観光地のライブ映像とライブ音声だけが出力できるように設定されているものとして説明する。
サブ体験エリア1に入場したユーザは、自分自身で探して、又は、遠隔ライブ映像娯楽施設の係員に受動されて、ユーザ装置11_511〜ユーザ装置1i_51iのうち、他のユーザが使用していないユーザ装置のリクライニングシートに着座する。
以下、ユーザは、ユーザ装置11_511のリクライニングシートに着座したものとして説明するが、以下で説明する機能や構成は、他のユーザ装置12_512〜ユーザ装置1i_51iでも共通である。
ユーザ装置11_511の座席には、入場カードに対して情報の読み取り/書き込みを行う入場カード挿入部が設けられており、ユーザが該挿入部に入場カードを挿入すると、ユーザ装置11_511が起動するとともに、該入場カードには、ユーザ装置が起動した時刻(t0)の情報が記録される。
ユーザは、リクライニングシートに着座した後、コントローラの位置を自身の手で操作しやすいように調整し、ヘッドセットの位置をHMDが自身の視野を覆い、ヘッドフォンが耳をカバーするように調整する。
ヘッドセットの位置調整が完了すると、ユーザの視野には、まず、図3に例示したような「観光地の種類を選択するためのイメージ」が現れる。ユーザは、コントローラのレバーを操作して、「ライブ映像を楽しみたい観光地の種類の位置」までカーソルを移動させた後、ボタンを押すことで観光地の種類を選択できる。
観光地の種類を選択すると(以下では、「世界遺産」を選択したものとして説明する)、HMDに表示される仮想空間内には、図4に例示したような「観光地の場所や物件を選択するためのイメージ」が現れる。ここでも、ユーザは、コントローラのレバーを操作して、「ライブ映像を楽しみたい観光地の場所や物件の位置」までカーソルを移動させた後、ボタンを押すことで観光地の場所や物件を選択できる。
なお、上記の実施例は、ユーザ装置11_511〜ユーザ装置3k_53kの表示可能対象は、「各ユーザ装置がどのサブ体験エリアに設置されているか」によって決まる構成となっているが、下記に例示するように、同じサブ体験エリアに設置されているユーザ装置であっても、表示可能対象を変える構成とすることが可能である。
すなわち、入場料A、Bに加えてより廉価な入場料Cを設定しておき、入場カードには、入場料A、B、Cのいずれを支払ったかを記録するようにする。その上で、ユーザ装置11_511〜ユーザ装置3k_53kの各々には、入場カードに記録された情報の読み取り手段を備えておき、該情報読み取り手段で「ユーザが支払った入場料が入場料Cであること」を読み取った場合には、該ユーザが使用するユーザ装置のHMDにおいて投射される仮想空間内には、「図3よりも少ない選択肢しか示されないイメージ(例えば、「現代建築物」が表示されない)」や「図4よりも少ない選択肢しか示されないイメージ(例えば、「法隆寺地域」と「古都京都」だけしか表示されない)」を表示するようにすることによって、「入場料Cを支払ったユーザが利用するユーザ装置」の表示可能対象を限定することができる。
なお、上記の「観光地の種類を選択するためのイメージ」や「観光地の場所や物件を選択するためのイメージ」に係る画像データの保存や切り替えは、施設サーバ4によって行われる。
さて、段落[0063]に記載した方法で観光地の場所や物件を選択すると(以下では、「沖ノ島」を選択したものとして説明する)、その情報を伝達する信号が通信ユニットを介して施設サーバ4に送信される。その信号を受信した施設サーバ4は、ユーザ装置11_511に対して、ユーザ装置11_511にあらかじめ付与されている識別番号に基づいてIPアドレスを付与する。その上で、施設サーバ4は、インターネット3を介して、沖ノ島に近接する宗像大社付近に設置された現地システム(以下、宗像大社付近に設置された現地システムが現地システムα1_2α1であるとして説明する)を構成する現地サーバ2α12に対して、前記IPアドレスが付与されたユーザ装置11_511宛に、沖ノ島のライブ映像及びライブ音声を送信するように要求する信号を送信する。
前記要求信号を受信した現地サーバ2α12は、現地システムα1_2α1に属する空撮ドローンのうち使用可能なものを選択し(以下、選択された空撮ドローンは空撮ドローンα11_1α11であるとして説明する)、該空撮ドローンα11_1α11に対して、空撮ドローンα11_1α11にあらかじめ付与されている識別番号に基づいてIPアドレスを付与する。その上で、現地サーバ2α12は、インターネット3を介して、施設サーバ4に対して、前記IPアドレスが付与された空撮ドローンα11_1α11宛に、該空撮ドローンα11_1α11の飛行を制御する飛行制御一次信号を送信するように要求する信号を送信する。
こうして、ユーザ装置11_511と空撮ドローンα11_1α11との間に通信チャネルが確立されることになり、これ以降は、ユーザ装置11_511と空撮ドローンα11_1α11との間で、施設サーバ4、インターネット3、現地サーバ2α12及び送受信アンテナ2α11を介して、インターネット・プロトコルに準拠した通信が行われることになる。
このように確立した通信チャネルによって、ユーザ装置11_511の通信ユニットは、内蔵するインターネットインターフェースと施設サーバ4とを経由して、前記現地サーバ2α12からストリーミング配信された3D圧縮映像信号と音声信号を受信し、必要な復号化処理を行った上で、HMD及びヘッドフォンに送信する。特に、3D圧縮映像信号については、伸張復号化処理を行い、3D非圧縮映像信号として送信する。
HMDは、通信ユニットから受信した3D非圧縮映像信号に基づき、左右の投射部から映像を投射する。これにより、ユーザは、沖ノ島上空から見た沖津宮などの3Dライブ映像を楽しむことができる。また、ヘッドフォンは、通信ユニットから受信した音声信号に基づき、左右の放音部から音声を放出する。これにより、ユーザは沖ノ島の波の音や風の音を楽しむことができる。
なお、前記通信ユニットからデコードされた3D非圧縮映像信号及び音声信号の送信は、HDMI(登録商標)信号又はMHL(登録商標)信号として有線伝送することができる。又は、WirelessHD信号やWHDI信号として無線伝送することができる。
ユーザは、HMDに表示されたライブ映像を見ながらコントローラを操作することで、空撮ドローンα11_1α11の飛行を制御することができる。具体的には、コントローラは、ユーザのボタン操作、レバー操作、ダイヤル操作などに基づいて飛行制御一次信号を生成し、該飛行制御一次信号を通信ユニットに送信する。通信ユニットは、コントローラから受信した飛行制御一次信号を、前記確立された通信チャネルを用いて、空撮ドローンα11_1α11に付与されたIPアドレス宛に送信する。
一方、HMDの内部には、加速度センサー、方位センサー及びコントロールユニットが内蔵されている。コントロールユニットは、加速度センサー及び方位センサーからの信号に基づき、ユーザの視線の向きを特定し、その結果に基づいて視線制御一次信号を生成し、該視線制御一次信号を通信ユニットに送信する。通信ユニットは、コントローラから受信した視線制御一次信号を、前記確立された通信チャネルを用いて、空撮ドローンα11_1α11に付与されたIPアドレス宛に送信する。
現地サーバ2α12は、送受信アンテナ2α11を経由して前記飛行制御一次信号及び視線制御一次信号を受信し、該飛行制御一次信号及び視線制御一次信号に基づいて、空撮ドローンα11_1α11の飛行を制御する飛行制御二次信号及び視線制御一次信号を生成し、空撮ドローンα11_1α11に送信する。
空撮ローンα11_1α11は、受信した飛行制御二次信号に基づいて、各々の回転翼の回転数を制御する一方、CMOSカメラモジュールの視線方向を変化させる。
なお、現地サーバ2α12は、空撮ドローンα11_1α11から受信した3D非圧縮映像信号に基づき、空撮ドローン相互の接近、各空撮ドローンと現地親装置及びそれら以外の障害物への接近を判断する接近判断機能を有する。そして、現地サーバ2α12は、送受信アンテナ2α11経由で受信した飛行制御一次信号に加えて、前記接近判断機能によって判断された結果にも基づいて、飛行制御二次信号を生成して空撮ドローンα11_1α11に送信する。これによって、各子装置が、他の子装置、親装置及びそれら以外の障害物との接触を回避することができる。
このようにして、ユーザは、空撮ドローンα11_1α11を沖ノ島上空に飛行させて、沖ノ島上空から見た沖津宮などの3Dライブ映像を楽しむことができ、波の音や風の音などのライブ音声を楽しむことができる。その際、空撮ドローンを自身の意図する通りに飛行させることで撮像手段の視座を自由に変化させるとともに、ユーザ自身の視線に合わせて撮像手段の視線方向を変化させることができるため、神職以外の立ち入りが禁じられている沖ノ島にあたかも上陸しているかのような感覚をもって「First Person View(一人称視点での映像)」を楽しむことができる。
なお、本明細書等でいう「撮像範囲」「視座」「視線」「視点(撮像範囲の中心)」の意味するところは、図5に示す通りである。
なお、ユーザが、各サブ体験エリア内のユーザ装置を使用することができる時間(ΔT)は決まっており、時刻がt0+ΔTになると、自動的にユーザ装置11_511は停止する。ユーザ装置11_511が停止した情報は、インターネット3等を経由して現地サーバ2α12に送信される。停止情報を受信した現地サーバ2α12は、空撮ドローンα11_1α11に対して、空撮ドローンα11_1α11を所定の場所に帰還させるための飛行制御二次信号を送信する。
本実施例では、サブ体験エリア1〜3(の内部のユーザ装置)と現地システム(観光地)との対応付けは、上記のような地域によるだけではなく、下記のような、観光地における観光対象の種類によって行うこともできる。
サブ体験エリア1(ユーザ装置11_511〜1i_51i)……現地システム(自然景観)
サブ体験エリア2(ユーザ装置21_521〜2j_52j)……現地システム(遺跡)
サブ体験エリア3(ユーザ装置31_531〜2j_53k)……現地システム(現代建築物)
なお、本実施例では、ユーザ装置を設置する体験エリアが、サブ体験エリア1〜3の3つに区分されているとして説明したが、区分数を2つだけにしたり、4つ以上にしたりすることができる。例えば、体験エリアを、サブ体験エリア1〜9の9つに区分した場合、サブ体験エリア1〜9(の内部のユーザ装置)と現地システムが設置されている観光地の地域・観光対象の種類とを、下記のように対応付けることができる。
サブ体験エリア1……日本国内の自然景観
サブ体験エリア2……日本国内の遺跡
サブ体験エリア3……日本国内の現代建築物
サブ体験エリア4……日本以外のアジア
サブ体験エリア5……北米
サブ体験エリア6……中南米
サブ体験エリア7……欧州
サブ体験エリア8……大洋州
サブ体験エリア9……アフリカ
そして、この場合、サブ体験エリア1〜9の内部の内装と展示を、各サブ体験エリアが対応している観光地の地域に適応したものとすることができる。また、サブ体験エリア1〜9の内部の照明の明るさや温度を、各サブ体験エリアが対応している観光地の地域のその時点での明るさや温度に合わせることができる。
図6は、本発明の実施例2に係る遠隔ライブ映像娯楽施設の構成及び機能を説明するためのブロック図である。
本実施例においても、実施例1と同じく、遠隔ライブ映像娯楽施設には、ユーザ装置を設置する体験エリアが、サブ体験エリア1〜3の3つに区分されている。そして、サブ体験エリア1の内部には、ユーザ装置11_511〜ユーザ装置1i_51i(iはサブ体験エリア1の内部に設置されるユーザ装置の総数であり、任意に設定できる。図にはユーザ装置11_511とユーザ装置12_512だけを表示している)が設置され、サブ体験エリア2の内部には、ユーザ装置21_521〜ユーザ装置2j_52j(jはサブ体験エリア2の内部に設置されるユーザ装置の総数であり、任意に設定できる。図にはユーザ装置21_521とユーザ装置22_522だけを表示している)、サブ体験エリア3の内部には、ユーザ装置31_531〜ユーザ装置3k_53k(kはサブ体験エリア3の内部に設置されるユーザ装置の総数であり、任意に設定できる。図にはユーザ装置31_531とユーザ装置32_532だけを表示している)が設置されている。
ただし、本実施例の遠隔ライブ映像娯楽施設には、実施例1とは異なり、サブ体験エリア1〜3とは別にサーバ室は設けられておらず、その代り、サブ体験エリア1〜3の各々の内部には、サブ体験エリア内サーバ1_41、サブ体験エリア内サーバ2_42及びサブ体験エリア内サーバ3_43が設置されている。
また、実施例1の遠隔ライブ映像娯楽施設では、各サブ体験エリアの内部に設置されたユーザ装置のHMD及びヘッドフォンには、複数の現地システムからのライブ映像及びライブ音声だけが出力可能であったのに対して、本実施例では、遠隔ライブ映像娯楽施設のサブ体験エリアのうちの一つ又は複数については、その内部に設置されたユーザ装置のHMD及びヘッドフォンには、特定の現地システムからのライブ映像及びライブ音声だけが表示・出力され得るように構成されている。
以下では、遠隔ライブ映像娯楽施設の体験エリアは、実施例1の遠隔ライブ映像娯楽施設と同じく、サブ体験エリア1〜3の3つに区分されており、サブ体験エリア1〜3と現地システムとは、下記のように対応付けられているものとして説明する。
サブ体験エリア1……全世界の地表に設置された複数の現地システム(複数)
サブ体験エリア2……深海に設置された一つの現地システム(以下「深海現地システム」)
サブ体験エリア3……宇宙空間に設置された一つの現地システム(以下「宇宙現地システム」)
図7は、本発明の実施例2に係る遠隔ライブ映像娯楽施設の内部のユーザ装置に対してライブ映像を送信する深海現地システム及び中継装置の構成及び機能を説明するためのイメージ図である。
この深海現地システムは、水中ドローン1_1B1〜6_1B6と深海親装置2Bから構成されており、深海親装置2Bは中継船6B1と通信ケーブルで接続されており、中継船6B1と陸上中継装置6B2とは無線通信で信号をやり取りし、陸上中継装置6B2はインターネット3に接続している。また、水中ドローン1_1B1〜6_1B6の各々には、深海現地システムの内部で定義された識別番号が与えられている。
水中ドローン1_1B1〜6_1B6は、海上及び海中を移動する深海親装置2Bに搭載されて深海まで長距離移動し、現地到着後に、深海親装置2Bの外部に放出されて、上下左右に移動したり回転したりする。ただし、水中ドローン1_1B1〜6_1B6と深海親装置2Bとは通信ケーブルで接続されているため、水中ドローン1_1B1〜6_1B6が移動できるのは、ケーブルが伸びきる範囲内に限定される。
水中ドローン1_1B1〜6_1B6の構成と機能は、基本的には、実施例1で説明した空撮ドローンα11_1α11〜α1r_1α1rと同じであるが、海中での移動は、スクリュープロペラの回転、舵の角度、海水の注入・排水によって行う。
一方、深海親装置2Bは、海上及び海中を自力航行可能な潜水船であり、その内部に、現地親装置α1_2α1における現地サーバ2α12と同様の機能を有する現地サーバ(図示されない)を備える。ただし、現地親装置α1_2α1とは異なり、送受信アンテナ2α11の代わりに水中ドローン1_1B1〜6_1B6と接続される通信ケーブルを接続するインターフェース部1と、中継船6B1と接続される通信ケーブルを接続するインターフェース部2とを備える。
また、中継船6B1は、深海親装置2Bの上方海面に停泊する通信船であり、深海親装置2Bとの間でケーブルを介して映像信号、音声信号及び飛行制御信号のやり取りをする一方、陸上中継装置6B2との間で、無線通信によって映像信号、音声信号及び飛行制御信号のやり取りをする。一方、陸上中継装置6B2は陸上に設置されたモバイル基地局である。
図8は、本発明の実施例2に係る遠隔ライブ映像娯楽施設の内部のユーザ装置に対してライブ映像を送信する宇宙現地システム及び中継装置の構成及び機能を説明するためのイメージ図である。
この宇宙現地システムは、宇宙子装置1_1C1〜6_1C6と宇宙親装置2Cから構成されており、宇宙親装置2Cは宇宙中継装置6C1とは無線通信で信号をやり取りし、宇宙中継装置6C1と地上中継装置6C2とは無線通信で信号をやり取りし、地上中継装置6C2はインターネット3に接続している。また、宇宙子装置1_1C1〜6_1C6の各々には、宇宙現地システムの内部で定義された識別番号が与えられている。
宇宙子装置1_1C1〜6_1C6は、地上から発射され、大気圏内外を飛行する親装置2に搭載されて大気圏外まで長距離移動し、現地到着後に、親装置2の外部に放出されて、上下左右に移動したり回転したりする。ただし、宇宙子装置1_1C1〜6_1C6と宇宙親装置2Cとはケーブルで接続されているため、宇宙子装置1_1C1〜6_1C6が移動できるのは、ケーブルが伸びきる範囲内に限定される。
宇宙子装置1_1C1〜6_1C6の構成と機能は、基本的には、実施例1で説明した空撮ドローンα11_1α11〜α1r_1α1rと同じであるが、宇宙空間内での移動は、ジェット噴射によって行う。
一方、宇宙親装置2Cは、大気圏外に飛行可能な宇宙船であり、その内部に、現地親装置α1_2α1における現地サーバ2α12と同様の機能を有する現地サーバ(図示されない)を備える。ただし、現地親装置α1_2α1とは異なり、送受信アンテナ2α11の代わりに宇宙子装置1_1C1〜6_1C6と接続される通信ケーブルを接続するインターフェース部と、宇宙中継装置6C1と無線通信で信号をやり取りするための送受信アンテナとを備える。なお、宇宙親装置2Cは、発射時に使用したロケットを切り離す構成とすることができる。
また、宇宙中継装置6C1は、大気圏外に存在する通信衛星であり、宇宙親装置2C及び地上中継装置6C2との間で、無線通信によって映像信号、音声信号及び飛行制御信号のやり取りをする。一方、地上中継装置6C2は地上に設置されたモバイル基地局である。
さて、本実施例の遠隔ライブ映像娯楽施設でも、実施例1の遠隔ライブ映像娯楽施設と同様の入場管理が行われており、施設全体の入口部で入場カードを貸与されたユーザは、アクセスエリアを通じて、各サブ体験エリアの入口から自身が入場したいサブ体験エリアに入場する。
このうち、本実施例の遠隔ライブ映像娯楽施設におけるサブ体験エリア1の内部にあるユーザ装置11_511〜1i_51iの機能と構成は、実施例1の遠隔ライブ映像娯楽施設におけるサブ体験エリア1の内部にあるユーザ装置11_511〜1i_51iと同様であり、本実施例の遠隔ライブ映像娯楽施設におけるサブ体験エリア1に入場したユーザは、実施例1の遠隔ライブ映像娯楽施設におけるサブ体験エリア1に入場したユーザと同様の疑似観光を体験することができる。
ただし、実施例1の遠隔ライブ映像娯楽施設におけるサブ体験エリア1に入場したユーザは、日本国内の観光地のライブ映像とライブ音声だけを楽しめたのに対して、本実施例の遠隔ライブ映像娯楽施設におけるサブ体験エリア1に入場したユーザは、全世界の地表にある観光地のライブ映像とライブ音声を楽しむことができる。
一方、本実施例においては、サブ体験エリア2の内部にはプールが設置されており、サブ体験エリア2に入場したユーザは、必要な潜水具を装着した上で、防水仕様となっているヘッドフォン一体型HMDであるユーザ装置21_521〜2j_52jのいずれかを頭部に装着して、プールに張られた水中を遊泳する。
以下、ユーザは、ユーザ装置21_521であるHMDを頭部に装着したものとして説明するが、以下で説明する機能や構成は、他のユーザ装置22_522〜2j_52jでも共通である。
ユーザ装置21_521であるHMDには、入場カードに対して非接触で情報の読み取り/書き込みを行う読み取り/書き込み部が設けられており、ユーザが該読み取り/書き込み部にかざすと、ユーザ装置21_521が起動するとともに、該入場カードには、ユーザ装置が起動した時刻の情報が記録される。
ユーザ装置21_521が起動すると、通信ユニットから起動信号がサブ体験エリア内サーバ42に送信される。その信号を受信したサブ体験エリア内サーバ42は、ユーザ装置21_521に対して、ユーザ装置21_521にあらかじめ付与されている識別番号に基づいてIPアドレスを付与する。その上で、サブ体験エリア内サーバ42は、インターネット3、陸上中継装置6B2、中継船6B1を介して、深海現地システムを構成する深海親装置2B内の現地サーバに対して、前記IPアドレスが付与されたユーザ装置21_521宛に、深海のライブ映像及びライブ音声を送信するように要求する信号を送信する。
前記要求信号を受信した深海親装置2B内の現地サーバは、深海現地システムに属する水中ドローンのうち使用可能なものを選択し(以下、選択された水中ドローンは水中ドローン1B1であるとして説明する)、該水中ドローン1B1に対して、水中ドローン1B1にあらかじめ付与されている識別番号に基づいてIPアドレスを付与する。その上で、深海親装置2B内の現地サーバは、インターネット3を介して、サブ体験エリア内サーバ42に対して、前記IPアドレスが付与された水中ドローン1B1宛に、該水中ドローン1B1の泳行を制御する泳行制御一次信号を送信するように要求する信号を送信する。
こうして、ユーザ装置21_521と水中ドローン1B1との間に通信チャネルが確立されることになり、これ以降は、ユーザ装置21_521と水中ドローン1B1との間で、サブ体験エリア内サーバ42、インターネット3、陸上中継装置6B2、中継船6B1、インターフェース部2、現地サーバ及びインターフェース部1を介して、インターネット・プロトコルに準拠した通信が行われることになる。
このように確立した通信チャネルによって、ユーザ装置21_521の通信ユニットは、内蔵するインターネットインターフェースを経由してインターネットから前記ストリーミング配信された3D圧縮映像信号と音声信号を受信し、必要な復号化処理を行った上で、HMD及びヘッドフォンに送信する。特に、3D圧縮映像信号については、伸張復号化処理を行い、3D非圧縮映像信号として送信する。
HMDは、通信ユニットから受信した3D非圧縮映像信号に基づき、左右の投射部から映像を投射する。これにより、ユーザは現場の観察対象を含む3D映像を楽しむことができる。また、ヘッドフォンは、通信ユニットから受信した音声信号に基づき、左右の放音部から音声を放出する。これにより、ユーザは現場の音声を楽しむことができる。
なお、前記通信ユニットからデコードされた3D非圧縮映像信号及び音声信号の送信は、HDMI(登録商標)信号又はMHL(登録商標)信号として有線伝送することができる。又は、WirelessHD信号やWHDI信号として無線伝送することができる。
一方、ユーザ装置21_521であるHMDの内部には、コントロールユニット、通信ユニット、加速度センサー及び方位センサーが内蔵されている。コントロールユニットは、加速度センサー及び方位センサーからの信号に基づき、ユーザの頭部の位置や動きと視線の向きを特定し、その結果に基づいて泳行制御一次信号及び視線制御一次信号を生成し、それらの信号を通信ユニットに送信する。通信ユニットは、コントローラから受信した泳行制御一次信号及び視線制御一次信号を、前記確立された通信チャネルを用いて、水中ドローン1B1に付与されたIPアドレス宛に送信する。
深海親装置2B内の現地サーバは、インターフェース部2を経由して前記泳行制御一次信号及び視線制御一次信号を受信し、該泳行制御一次信号及び視線制御一次信号に基づいて、水中ドローン1B1の泳行を制御する泳行制御二次信号及び視線制御一次信号を生成し、水中ドローン1B1に送信する。
水中ドローン1B1は、受信した飛行制御二次信号に基づいて、スクリュープロペラの回転、舵の角度、海水の注入・排水を制御する一方、CMOSカメラモジュールの視線方向を変化させる。
このようにして、ユーザは、水中ドローン1B1を深海中に泳行させて深海のライブ映像を楽しむことができ、深海中のライブ音声を楽しむことができる。その際、HMDの左右の投射部には、前記コントロールユニットが特定したユーザの頭部の位置と顔面(視線)の向きの動きに連動した映像が投射されるため、ユーザは、あたかも深海中を遊泳しているかのような感覚をもって映像を楽しむことができる。
一方、本実施例においては、サブ体験エリア3の内部にもプールが設置されており、サブ体験エリア3に入場したユーザは、必要な潜水具を装着した上で、防水仕様となっているHMDであるユーザ装置31_531〜3k_53kのいずれかを頭部に装着して、プールに張られた水中を遊泳する。
以下、ユーザは、ユーザ装置31_531であるHMDを頭部に装着したものとして説明するが、以下で説明する機能や構成は、他のユーザ装置32_532〜3k_53kでも共通である。
ユーザ装置31_531であるHMDには、入場カードに対して非接触で情報の読み取り/書き込みを行う読み取り/書き込み部が設けられており、ユーザが該読み取り/書き込み部にかざすと、ユーザ装置31_531が起動するとともに、該入場カードには、ユーザ装置が起動した時刻の情報が記録される。
ユーザ装置31_531が起動すると、通信ユニットから起動信号がサブ体験エリア内サーバ43に送信される。その信号を受信したサブ体験エリア内サーバ43は、ユーザ装置31_531に対して、ユーザ装置31_531にあらかじめ付与されている識別番号に基づいてIPアドレスを付与する。その上で、サブ体験エリア内サーバ43は、インターネット3、地上中継装置6C2、宇宙中継装置6C1を介して、宇宙現地システムを構成する宇宙親装置2C内の現地サーバに対して、前記IPアドレスが付与されたユーザ装置31_531宛に、宇宙空間から見た地球などのライブ映像を送信するように要求する信号を送信する。
前記要求信号を受信した宇宙親装置2C内の現地サーバは、宇宙現地システムに属する宇宙子装置のうち使用可能なものを選択し(以下、選択された宇宙子装置は宇宙子装置1C1であるとして説明する)、該宇宙子装置1C1に対して、宇宙子装置1C1にあらかじめ付与されている識別番号に基づいてIPアドレスを付与する。その上で、宇宙親装置2C内の現地サーバは、インターネット3を介して、サブ体験エリア内サーバ43に対して、前記IPアドレスが付与された宇宙子装置1C1宛に、該宇宙子装置1C1の泳行を制御する泳行制御一次信号を送信するように要求する信号を送信する。
こうして、ユーザ装置31_531と宇宙子装置1C1との間に通信チャネルが確立されることになり、これ以降は、ユーザ装置31_531と宇宙子装置1C1との間で、サブ体験エリア内サーバ43、インターネット3、地上中継装置6C2、宇宙中継装置6C1、送受信アンテナ、現地サーバ及びインターフェース部を介して、インターネット・プロトコルに準拠した通信が行われることになる。
このように確立した通信チャネルによって、ユーザ装置31_531の通信ユニットは、内蔵するインターネットインターフェースを経由してインターネットから前記ストリーミング配信された3D圧縮映像信号と音声信号を受信し、必要な復号化処理を行った上で、HMD及びヘッドフォンに送信する。特に、3D圧縮映像信号については、伸張復号化処理を行い、3D非圧縮映像信号として送信する。
HMDは、通信ユニットから受信した3D非圧縮映像信号に基づき、左右の投射部から映像を投射する。これにより、ユーザは現場の観察対象を含む3D映像を楽しむことができる。
なお、前記通信ユニットからデコードされた3D非圧縮映像信号の送信は、HDMI(登録商標)信号又はMHL(登録商標)信号として有線伝送することができる。又は、WirelessHD信号やWHDI信号として無線伝送することができる。
一方、ユーザ装置31_531であるHMDの内部には、コントロールユニット、通信ユニット、加速度センサー及び方位センサーが内蔵されている。コントロールユニットは、加速度センサー及び方位センサーからの信号に基づき、ユーザの頭部の位置や動きと視線の向きを特定し、その結果に基づいて泳行制御一次信号及び視線制御一次信号を生成し、それらの信号を通信ユニットに送信する。通信ユニットは、コントローラから受信した泳行制御一次信号及び視線制御一次信号を、前記確立された通信チャネルを用いて、宇宙子装置1C1に付与されたIPアドレス宛に送信する。
宇宙親装置2C内の現地サーバは、アンテナ部を経由して前記泳行制御一次信号及び視線制御一次信号を受信し、該泳行制御一次信号及び視線制御一次信号に基づいて、宇宙子装置1C1の泳行を制御する泳行制御二次信号及び視線制御一次信号を生成し、宇宙子装置1C1に送信する。
宇宙子装置1C1は、受信した飛行制御二次信号に基づいて、ジェット噴射を制御する一方、CMOSカメラモジュールの視線方向を変化させる。
このようにして、ユーザは、宇宙子装置1C1を宇宙空間中に泳行させて宇宙空間から見た地球などのライブ映像を楽しむことができる。その際、HMDの左右の投射部には、前記コントロールユニットが特定したユーザの頭部の位置と顔面(視線)の向きの動きに連動した映像が投射されるため、ユーザは、宇宙空間中を遊泳しているかのような感覚をもって映像を楽しむことができる。
なお、上記の実施例では、ユーザ装置のHMDには、遠隔地に存在する対象を撮影したライブ映像を表示するものとして説明してきたが、遠隔地に存在する対象を撮影した結果に基づく録画映像を表示したり、VR(Virtual Reality)映像を表示させたりすることもできる。特に、遠隔ライブ映像娯楽施設が存在する地点と、ユーザ装置のHMDにライブ映像が表示される対象が存在する遠隔地に時差があるなどして、ユーザがユーザ装置を使用している時点では、該対象のライブ映像が撮影できないような場合には、録画映像で代用することで、ユーザの不満をある程度軽減することができる。
本発明は、遠隔ライブ映像娯楽施設を建設する産業や、該遠隔ライブ映像娯楽施設を用いて疑似観光体験に係るサービスを提供する産業において利用することができる。また、該疑似観光体験を提供する施設で使用されるユーザ装置を製造する産業、特に、該ユーザ装置におけるライブ映像表示手段を製造する産業において利用することができる。
1α11‥‥‥空撮ドローンα11
1α12‥‥‥空撮ドローンα12
1α13‥‥‥空撮ドローンα13
1α14‥‥‥空撮ドローンα14
1α15‥‥‥空撮ドローンα15
1α16‥‥‥空撮ドローンα16
1α17‥‥‥空撮ドローンα17
1B1‥‥‥水中ドローン1
1B2‥‥‥水中ドローン2
1B3‥‥‥水中ドローン3
1B4‥‥‥水中ドローン4
1B5‥‥‥水中ドローン5
1B6‥‥‥水中ドローン6
1C1‥‥‥宇宙子装置1
1C2‥‥‥宇宙子装置2
1C3‥‥‥宇宙子装置3
1C4‥‥‥宇宙子装置4
1C5‥‥‥宇宙子装置5
1C6‥‥‥宇宙子装置6
2α1‥‥‥現地親装置α1
2α11‥‥‥送受信アンテナ
2α12‥‥‥現地サーバ
2B‥‥‥深海親装置
2C‥‥‥宇宙親装置
3‥‥‥インターネット
4‥‥‥施設サーバ
41‥‥‥サブ体験エリア内サーバ1
42‥‥‥サブ体験エリア内サーバ2
43‥‥‥サブ体験エリア内サーバ3
511‥‥‥ユーザ装置11
512‥‥‥ユーザ装置12
521‥‥‥ユーザ装置21
522‥‥‥ユーザ装置22
531‥‥‥ユーザ装置31
532‥‥‥ユーザ装置32
6B1‥‥‥中継船
6B2‥‥‥陸上中継装置
6C1‥‥‥宇宙中継装置
6C2‥‥‥地上中継装置
71‥‥‥撮像手段
711‥‥‥視座
72‥‥‥視線方向
73‥‥‥撮像範囲
731‥‥‥視点(撮像範囲の中心)

Claims (6)

  1. 内部に「『遠隔地に存在する対象を撮影したライブ映像を表示するライブ映像表示手段』を備えたユーザ装置」を複数設置する遠隔ライブ映像娯楽施設であって、
    前記ユーザ装置のライブ映像表示手段に映像が表示され得る対象(以下「ユーザ装置の表示可能対象」と略記する)が、該ユーザ装置を利用するユーザが選択又は申告した結果に応じて変わる、
    ことを特徴とする遠隔ライブ映像娯楽施設。
  2. 前記遠隔ライブ映像娯楽施設においてユーザ装置が設置される体験エリアが複数のサブ体験エリアに分割されており、
    前記ユーザ装置の表示可能対象が、該ユーザ装置がどのサブ体験エリアに設置されているかに応じて異なるように設定する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の遠隔ライブ映像娯楽施設。
  3. 前記サブ体験エリアにおける内装、展示、明るさ、温度、湿度のうちの少なくとも一つを、該サブ体験エリア内に設置されたユーザ装置の表示可能対象のうちの少なくとも一つが存在する遠隔地の現況に適応させる、
    ことを特徴とする、請求項2に記載の遠隔ライブ映像娯楽施設。
  4. 前記ユーザ装置の表示可能対象が、時期や時間によって変化する、
    ことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の遠隔ライブ映像娯楽施設。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の遠隔ライブ映像娯楽施設を利用するユーザに対する課金方法であって、
    該ユーザが利用するユーザ装置の表示可能対象の種類及び/又は数に応じて課金する、
    ことを特徴とする遠隔ライブ映像娯楽施設を利用するユーザに対する課金方法。
  6. 請求項2乃至4のいずれか一項に記載の遠隔ライブ映像娯楽施設を利用するユーザに対する課金方法であって、
    該ユーザが入場することができるサブ体験エリアの種類及び/又は数に応じて課金する、
    ことを特徴とする遠隔ライブ映像娯楽施設を利用するユーザに対する課金方法。
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